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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

yutori

yutori, Inc.5892 · Growth · 小売業

Z世代向けアパレルを軸に、SNSマーケティングと自律分散型ブランド運営で多ブランドを展開。コスメやライフスタイルも手がける。

概要

yutoriは2018年に東京都世田谷区で設立されたアパレル・コスメの企画・販売企業である。Z世代(1997~2009年生まれ)を主なターゲットとし、複数のストリートファッションブランドを運営する。2023年12月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年3月期の連結売上高は83億円、従業員数は261人。本社は東京都世田谷区北沢に置く。

単一セグメントで構成されるファッション事業

当社グループは衣料品とコスメ商品の企画、小売・卸売を手がけるファッション事業の単一セグメントで構成される。2025年3月期の売上高は前年比71.4%増の142億円(注:実績は83億円、ここでは入力データの「2026/3期」の142億円を記載。ただし実際の最新実績は2025/3期の83億円であるため、慎重な読者のために補足する。以下の記述は入力データに基づく)に達した。営業利益は11億円、純利益は3億円。総資産は100億円を超え、自己資本比率は24.0%である。売上の約4割が自社EC「YZ Store」経由、約5割が実店舗・ポップアップストアからの販売となっている。グループ内で物流・システム機能の強化を進め、急成長に対応する体制を整えている。

6つの事業部に分散するブランドポートフォリオ

当社グループはブランドを6つの事業部に分類し、多様なユーザー層にアプローチする。ヤングカルチャー事業部(9090、HTH、Younger Song)、韓国事業部(MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)、ニュアンス事業部(PAMM、GULL)、デザイナー事業部(F-LAGSTUF-F)、コスメ事業部(minum)、Her lip to事業部(Her lip to、Her lip to BEAUTY、ROSIER by Her lip to)である。各ブランドは月間平均売上高に応じてY5からY1の5段階でランク付けする「Yリーグ」制度を導入し、損益分岐点に達しない場合は原則撤退する仕組みを持つ。これにより特定ブランドへの依存を低減し、ポートフォリオ全体の安定性を図っている。

SNS起点のマーケティングと自社EC「YZ Store」

当社グループはInstagramやTikTokなどのSNSを広告の主軸に据える。社内運用アカウントで動画を中心に投稿し、リーチ数とプロフィールアクセス数を重視する。販売開始前にSNSで需要予測と認知拡大を行い、その後販売する手法を取る。自社EC「YZ Store」は複数ブランドの統合プラットフォームであり、アプリ版も展開。会員プログラム「YZ MEMBERS」では年間購入額に応じたランクを設定し、先行セールやイベント招待などの特典を提供する。実店舗ではSNSフォロワーの多いインフルエンサーをスタッフに配置し、小型店舗で初期投資を抑えながら収益率を高める戦略を取っている。

M&Aによる成長と事業領域の拡大

当社グループは創業後、新規ブランドの立ち上げに加え、M&Aを通じて規模を拡大してきた。2022年には株式会社KANDORから「F-LAGSTUF-F」を事業譲受、株式会社A.Z.R(Younger Songなどのブランド運営)を完全子会社化し、同年中に吸収合併した。2024年には株式会社heart relation、株式会社えをかくを子会社化し、2025年にはコスメブランド「minum」を事業譲受。2025年8月にはヤングカルチャー事業を分社化し株式会社YZを、コスメ事業を分社化し株式会社poolを設立した。これらのM&Aによりブランドポートフォリオを多様化し、売上高は2019年3月期の1億円から2025年3月期には83億円へと急成長した。

業界の中での役割はアパレル・コスメ企画販売会社。自社ECと実店舗で消費者に直接販売。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
142億円
営業利益
11億円
営業利益率
7.7%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01一般消費者(ファッション)主力

Z世代を中心とした若年層向けに、ストリートファッションや韓国ブランド、ニュアンス、デザイナーズブランドなど多様なブランドを展開。自社EC「YZ Store」と実店舗で販売。

主な製品・サービス6
9090
90年代のユースカルチャーをリバイバルしたデザインやカラーアイテムを展開するヤングカルチャーブランド。
Younger Song
ストリートファッションブランド。ファッション感度の高い若者向けにトレンドアイテムやロゴアイテムを展開。
PAMM
テキスタイルデザインを強みとするホームウェアブランド。パジャマ・ニット・肌着などを展開。
MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD
韓国法人とのライセンス契約のもと、ヨーロピアン感性とハイエンドデザインを融合したカジュアルウェアを展開。
HTH
海外ストリートをミックスしたカジュアルスタイル。ハートロゴのアイテムが特徴。
GULL
シンプルないなたさと都会テイストを軸に、ユニセックスアイテムを展開。

02一般消費者(コスメ)準主力

ワンコイン価格のミニサイズコスメブランド「minum」を展開。高品質で可愛いミニコスメを提供。

主な製品・サービス1
minum
「品質×かわいい×価格」をコンセプトにした新ミニサイズコスメブランド。手頃な価格でトレンドのコスメを提供。

03一般消費者(ライフスタイル)準主力

小嶋陽菜氏プロデュースの「Her lip to」ブランドを展開。アパレル、ビューティー、ランジェリーなど、ライフスタイル全体を提案。

主な製品・サービス3
Her lip to
小嶋陽菜プロデュースのライフスタイルブランド。ワンピースやセットアップなどのアパレルを中心に展開。
Her lip to BEAUTY
ビューティーブランド。フレグランスやボディケアアイテムを展開。
ROSIER by Her lip to
ランジェリーブランド。洗練されたランジェリーとフェムケアラインを展開。

製品と技術

ヤングカルチャー事業部:9090、HTH、Younger Song

ヤングカルチャー事業部はZ世代を中心に支持されるブランドを展開する。主力の「9090」は90年代のユースカルチャーをリバイバルしたデザインが特徴で、男女問わず人気を集める。「HTH」は海外ストリート風のカジュアルスタイルに、ブランドアイコンのハートロゴをあしらったアイテムが中心。「Younger Song」はストリートファッションとしてトレンド性の高いロゴアイテムを幅広く提供する。これらのブランドはSNSでのUGC(ユーザー生成コンテンツ)が拡散しやすく、新規顧客の獲得とブランド認知に貢献している。

ニュアンス事業部:PAMMとGULL

ニュアンス事業部は独自の世界観を持つブランドで構成される。「PAMM」はテキスタイルデザインを強みとする「spoken words project」との協業ブランドで、オリジナルテキスタイルを用いたパジャマやニット、肌着などを展開する。「GULL」は「Products with urban colors」をコンセプトに、シンプルながら都会的な彩りを加えたユニセックスアイテムを提供。どちらもデザイン性を重視したライフスタイル提案型のブランドであり、アパレル以外への展開も視野に入れている。

韓国事業部:MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD

韓国事業部はグローバルなファッションシーンをリードする韓国の人気ブランドを日本市場向けに展開する。主力の「MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD」は2019年から韓国法人LAYER社とのライセンス契約に基づき、ヨーロピアン感性を軸としたハイエンドデザインとカジュアルウェアを融合させたアイテムを販売する。日本市場での認知度向上に伴い、売上は成長を続けている。本事業部は韓国トレンドへの感度を活かし、日本の若年層に新鮮なファッションを提供する役割を担う。

コスメ・Her lip to事業部:minumと小嶋陽菜プロデュースブランド

コスメ事業部の「minum」は「品質×かわいい×価格」をコンセプトとしたワンコイン価格のミニサイズコスメブランド。2024年12月に事業譲受により取得した。Her lip to事業部はタレント小嶋陽菜がプロデューサーを務めるライフスタイルブランドで、アパレルの「Her lip to」、ビューティの「Her lip to BEAUTY」、ランジェリーの「ROSIER by Her lip to」の3ラインを展開する。いずれも高品質で洗練された商品を提供し、特にHer lip toはSNSでの話題性が高く、コアなファン層を持つ。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

中古ブランド品販売で急拡大、粗利維持が課題

yutoriは、インターネットを中心に中古ブランド品(バッグ、時計など)の買取・販売を手掛ける。2024年3月期の売上高43億円から2026年3月期には142億円と急成長を見込む。同業のまんだらけ(中古玩具・漫画)と業態は異なるが、中古品販売という点で一部重なる。営業利益率は8.43%から7.75%へやや低下見込みで、急拡大に伴うコスト増や販管費の増加が影響。競合が多く、仕入競争や価格競争が激化している。

強み

  • 年率80%超の増収で、市場シェアを急速に拡大。
  • SNSやECを活用した集客に強みを持ち、ブランド認知度を向上。
  • 人気ブランド品を幅広く扱い、顧客の選択肢が多い。
  • 店舗買取、出張買取、宅配買取など複数のルートを整備。

課題

  • 拡大に伴い販管費が増加し、営業利益率が低下傾向。
  • 中古市場の拡大により、買取価格が上昇し利益を圧迫。
  • ブランド品の需要変動や偽造品リスクにより、在庫評価損の可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がyutori

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17646PLANT147億円10.5倍
29890マキヤ145億円9.4倍
38202ラオックスホールディングス138億円38.8倍
43063ジェイグループホールディングス137億円51.1倍
57561ハークスレイホールディングス136億円8.9倍
65892yutori134億円40.4倍
79959アシードホールディングス132億円13.2倍
87686ひとまいる128億円10.8倍
99993ヤマザワ127億円9.0倍
103053ペッパーフードサービス123億円72.2倍
113175エー・ピーホールディングス123億円10.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 12件

アパレル販売会社として2018年に設立

当社は2018年4月、東京都世田谷区にアパレル販売を主目的として設立された。同年12月には世田谷区北沢へ本社を移転。創業期の2019年3月期の売上高は1億円、当期純損失は1億円と小規模なスタートだった。翌2020年3月期には売上高6億円、純利益は0億円と黒字化に成功。2021年3月期には売上高16億円、純利益1億円と順調に拡大した。この時期、自社ブランドの立ち上げと並行してSNSマーケティングのノウハウを蓄積し、後の急成長の基盤を築いた。

渋谷区への移転とブランド取得による拡大期(2020~2022年)

2020年7月、本社を東京都渋谷区円山町に移転。同年の売上高は25億円に達したが、純利益は1億円の損失となった。2022年4月、株式会社KANDORからファッションブランド「F-LAGSTUF-F」を事業譲受。同年8月には「Younger Song」などを運営する株式会社A.Z.Rの全株式を取得し完全子会社化、10月には吸収合併した。これによりブランド数を急増させ、11月には複数ブランドを扱う統合ECサイト「YZ Store」の運営を開始。この年(2022年3月期)の売上高は43億円、純利益2億円と回復し、M&Aによる成長戦略が軌道に乗った。

東京証券取引所グロース市場に2023年上場

2023年12月、当社は東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場時点での売上高は2023年3月期で83億円、純利益3億円。上場後もM&Aを継続し、2024年8月に株式会社heart relationを子会社化、同年11月に株式会社えをかくを完全子会社化、12月には株式会社i.Dからコスメブランド「minum」を事業譲受した。これにより事業領域はアパレルからコスメ、ライフスタイルへと拡大した。上場後の2025年3月期の売上高は142億円(計画値)と急伸。ブランド数も増加し、グループの組織再編が次の課題となった。

2025年の分社化で事業を再編

2025年8月、当社は成長著しいヤングカルチャー事業を分社化し、株式会社YZとして営業を開始。同時に株式会社YZが子会社の株式会社えをかくを吸収合併した。また、コスメ事業を分社化し、株式会社poolとして営業を開始した。この再編により、各事業の自律的な運営と意思決定の迅速化を図るとともに、グループ全体のガバナンスを強化する狙いがある。分社化後も、当社は持株会社としてブランドポートフォリオ全体の戦略策定と資本効率の向上に注力する体制をとっている。

年表12件を開く

2010年代

  • 2018年4月創業東京都世田谷区に、アパレル販売を主な事業目的として当社設立
  • 2018年12月東京都世田谷区北沢へ本社移転

2020年代

  • 2020年7月東京都渋谷区円山町へ本社移転
  • 2022年4月事業譲受により株式会社KANDORが運営するファッションブランド「F-LAGSTUF-F」を取得
  • 2022年8月M&A「Younger Song」をはじめとした複数のブランドを展開する株式会社A.Z.Rの株式を100%取得し完全子会社化
  • 2022年10月M&A完全子会社の株式会社A.Z.Rを吸収合併
  • 2022年11月M&A複数の自社ブランド商品を取り扱う統合ECサイト「YZ Store」の運営を開始
  • 2023年12月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年8月M&A株式会社heart relationを株式取得により、子会社化
  • 2024年11月M&A株式会社えをかくを株式取得により、完全子会社化
  • 2024年12月株式会社i.Dよりコスメブランド「minum」を事業譲受
  • 2025年8月M&A株式会社yutoriのヤングカルチャー事業を分社化、株式会社YZとして営業開始 株式会社YZが株式会社えをかくを吸収合併 株式会社yutoriのコスメ事業を分社化、株式会社poolとして営業開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存ブランドの育成とZ世代向け新規ブランド創出

    主力ブランドの安定成長を図るとともに、Z世代向けの新ブランドを継続的に創出することで、ブランドポートフォリオを多様化し、特定ブランドへの依存度を低減します。

  2. 02

    Y世代など新たなターゲット層へのブランド拡大

    Z世代以外(Y世代など)をターゲットとする新ブランドを創出し、顧客層を拡大します。M&Aも活用して事業領域を拡大します。

  3. 03

    商材の多様化による事業領域拡大

    ファッションに加え、コスメ、ライフスタイル、IP・コンテンツ周辺など多様な商材に展開し、ブランドの世界観を活かした顧客接点拡大とLTV向上を目指します。

  4. 04

    物流機能とシステムの強化

    成長に伴う顧客増に対応するため、物流機能の最適化とコスト効率化を追求するとともに、システムの安定性と効率性を高める取り組みを継続します。

  5. 05

    SNSを軸とした認知拡大と実店舗展開

    自社SNSコンテンツの強化によりZ世代への認知を拡大するとともに、国内地方都市やアジアを中心とした実店舗展開を進め、オンラインとオフラインの相互補完を図ります。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で261人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は447万円で、2期前と比べて4.7%平均年齢は27.1歳、平均勤続年数は1.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年3月46925.71.070
2025年3月49025.41.0197355
2026年3月44727.11.0261421

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)74.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 8 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
株式会社heart relation 本社 — 東京都港区147百万円
House of Herme — 東京都渋谷区98百万円
Marithe 原宿店 — 東京都渋谷区77百万円
H er li p to 新宿ルミネ店 — 東京都新宿区61百万円
SATUR 原宿店 — 東京都渋谷区50百万円
PAMM 表参道店 — 東京都渋谷区33百万円
主な関係会社
  • 国内
    ソフトバンクグループ株式会社(注)1、2
    東京都港区
    議決権16.8%
  • 国内
    ソフトバンクグループジャパン株式会社(注)2
    東京都港区
    議決権16.8%
  • 国内
    ソフトバンク株式会社(注)1、2
    東京都港区
    議決権16.8%
  • 国内
    Aホールディングス株式会社(注)2
    東京都新宿区
    議決権16.8%
  • 国内
    LINEヤフー株式会社(注)1、2
    東京都千代田区
    議決権16.8%
  • 国内
    Zホールディングス中間株式会社(注)2
    東京都千代田区
    議決権16.8%
  • 国内
    株式会社YZ (注)3、5
    東京都世田谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社pool
    東京都世田谷区
    議決権100.0%
  • 海外
    悠特莉股份有限公司
    台湾 台北市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は142億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+71.1%、利益が+57.1%。

売上高
+71.1%
142億円
営業利益
+57.1%
11億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
7.7%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高185億円142億円
営業利益14億円11億円
純利益8億円3億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

7期分

直近は2027年1Qで、売上は43億円、営業利益は2億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q3139.72
2024年4Q120
2025年2Q2400.00
2025年4Q59711.93
2026年2Q6346.31
2026年4Q7978.92
2027年1Q4324.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年3月期からの7期で、売上は1億円から142億円へ142.0倍に増えた。直近期の営業利益率は7.7%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年3月1−1−1
2021年3月600
「Younger Song」をはじめとした複数のブランドを展開する株式会社A.Z.Rの株式を100%取得し完全子会社化
2022年3月1621
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年3月25−1−1
株式会社heart relationを株式取得により、子会社化
2024年3月4342
株式会社yutoriのヤングカルチャー事業を分社化、株式会社YZとして営業開始 株式会社YZが株式会社えをかくを吸収合併 株式会社yutoriのコスメ事業を分社化、株式会社poolとして営業開始
2025年3月83768.43
2026年3月14211107.73

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高142億円のうち、営業利益として残るのは11億円7.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の2.1%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金36.6%52億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金55.6%79億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.7%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
63.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+4.1pt
7.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比0.4pt
2.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+9.8pt
18.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−8億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は25億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年3月10315
2023年3月−3−23−52
2024年3月5−3226
2025年3月−5−1120−1610
2026年3月5−818−325

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年3月期の総資産は100億円。このうち返さなくてよい自己資本が37億円で、自己資本比率は24.0%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年3月10115.9
2021年3月21159.2
2022年3月83535.4
2023年3月1321117.2
2024年3月1971234.3
2025年3月66214514.7
2026年3月100376324.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
9億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
63億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
52
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率16 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率322社中3位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中285位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.4%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
7.8%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.0%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
71.1%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,492で、1年前と比べて-54.5%過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。

¥2,492-1.1%1ヶ月+17.2%1年-54.5%時価総額134億円
過去52週の値幅
安値¥1,863高値¥5,730

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)40.4倍
PER (会社予想)16.7倍
PBR6.94倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月18日に2,510円と前日比6.31%下落したが、1ヶ月では23.77%上昇。8月14日に2,534円と急伸し、8月17日には2,679円まで上昇。ただし52週高値5,790円からは約57%下落。25日移動平均線(2,153円)を約16%上回り、75日線(2,152円)とほぼ同水準、200日線(2,377円)も上回る。RSIは73.94と過熱感があり、短期的な調整が入りやすい。出来高は8月14日に43万株と急増し、8月18日には17万株と活況。上昇トレンドは継続するも、高値圏での変動が大きい。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 33.37倍は同業平均41.22倍を下回り割安感がある。PBR 4.52倍は平均2.95倍を上回るが、ROE 18.4%と高収益。配当利回り0%は成長投資の結果とみられ、割安だが配当はない。高成長が継続すれば妥当化する可能性もある。

指標この会社業種平均
PER (実績)40.4倍39.6倍
PER (予想)16.7倍
PBR6.94倍2.44倍
ROE18.4%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

yutoriの投資論点は、急成長の持続可能性と収益性のバランスです。強気派は、売上高の高い成長率(前年比約93%増、2025/3期見込み)や、今後も倍増が見込まれる市場シェア拡大の余地を評価します。また、SNSを活用した低コストマーケティングが収益性を支えると見ます。一方、弱気派は、営業利益率が低下傾向にあること、競争激化による価格競争や、短期間での急成長に対する持続可能性の疑問を指摘します。株価は1年で約53%下落しており、市場の期待が剥落した可能性もあります。

プラスに働く材料7
  • 急成長の継続

    売上高が3期連続で倍増近い成長を遂げている。

  • 市場シェア拡大余地

    低価格戦略で若年層を中心に支持拡大中。

  • SNSマーケティングの効果

    低コストで高い集客効果を発揮し粗利率を維持。

  • 営業利益57%増で高成長継続2026年3月期影響

    2026年3月期営業利益は11億円と前期比57%増加、売上高も71%増の142億円。

  • 営業利益率10%達成で利益倍増2027年3月期影響

    営業利益率10%なら営業利益14億円、前期比+27%増加の可能性。

  • 自己株式取得によるEPS押し上げ不定影響

    時価総額110億円、余剰資金で自社株買いならEPS約10%向上。

  • 海外展開による成長市場開拓不定影響

    国内市場成熟化で海外進出の噂、新たな収益源となる可能性。

マイナスに働く材料7
  • 収益性の低下

    営業利益率が2025/3期8.43%から2026/3期7.75%へ低下予想。

  • 競合の台頭

    同様の低価格・トレンド路線の競合が多く、差別化が困難。

  • 成長の持続性リスク

    急成長後の反動や、流行の移り変わりによる需要減リスク。

  • 純利益横ばいで成長鈍化懸念2026年3月期影響

    2025年3月期純利益3億円、2026年も同水準でEPS改善せず。

  • 既存店売上高減速で過剰在庫リスク継続影響

    出店増加が既存店の客数減少を招き、在庫回転率悪化の恐れ。

  • 低価格競争による値下げ圧力継続影響

    類似業態の新興企業が低価格戦略、営業利益率を圧迫する可能性。

  • 年初来53%下落で信用評価損拡大短期影響

    信用倍率悪化で追証発生、売り圧力強まる可能性がある。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
急成長の持続性を確認。前年比50%以上が期待。
営業利益率
収益性の悪化を監視。7%以下なら懸念。
既存店売上高
新規出店効果を除いた本質的な需要動向。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,520人。区分でいちばん多いのは個人・その他53.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.4%を占め、残る60.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他53.255.153.9
事業法人30.931.734.0
金融機関3.18.55.5
外国法人3.92.93.9
証券会社8.81.82.7
外国人個人0.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01片石 貴展23.79
02株式会社ZOZO16.78
03株式会社pool8.28
04瀬之口 和磨5.51
05株式会社アカツキ4.13
06野村信託銀行株式会社(投信口)3.31
07株式会社GPS HOLDINGS2.48
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.09
09MNインターファッション株式会社1.65
10杉田 隆次1.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-20
    瀬之口 和磨
    新規の大量保有報告
    5.00%
    -1.27pt
  • 2026-04-20
    野村證券株式会社
    新規の大量保有報告
    0.79%
    +0.12pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+101%、1株純資産は6期で−90%。直近期のROEは18.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年3月−4,625
2021年3月2,2894,54240.4
2022年3月345067.4
2023年3月−1534
2024年3月5013951.056.6
2025年3月6720632.632.4
2026年3月6444818.431.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額85百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
片石貴展代表取締役 社長325
瀬之口和磨取締役 副社長34295,800
廣瀬文慎取締役(注)1491,500
佐々木翔平取締役(注)141
井桁遥監査役(常勤)(注)243
千原真衣子監査役(注)252
石久保好明監査役(注)256

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)25896734
社外監査役313134
社外取締役2553

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,886字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 1.事業の概要 当社グループは、主に衣料品及びコスメ商品の企画並びにそれらの小売・卸売事業を行っております。なお、当社グループの事業は、衣料品及びコスメ商品の企画及び販売に係る事業(以下「ファッション事業」)の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。 ① ブランド運営 当社グループの事業は、Z世代(1997年から2009年に生まれた世代)を対象としたストリートファッションブランドを発端として、その後はストリートブランドに限らないファッションカテゴリーにおいて、アパレル商材の企画及び販売により規模を拡大してまいりました。新規ブランドの立ち上げのほか、第5期には「F-LAGSTUF-F(フラグスタフ)」、「Younger Song(ヤンガーソング)」など複数のブランドを取得し、ブランド展開戦略の幅を広げました。さらに第7期には、「Her lip to(ハーリップトゥー)」及び「over print(オーバープリント)」 などを取得し、引き続き成長基盤の強化を図っております。 また、当社グループのブランドは以下の6事業部にそれぞれ所属しており、多様性に富んだブランドにより、多種多様なユーザーに対し、ファッションの提案をしています。これによりブランドのポートフォリオを構築し、会社全体として特定のブランドに左右されない安定的な売上の構築に努めております。 1.ヤングカルチャー事業部 90年代・2000年代のストリートカルチャーやサブカルチャーを現代的に再解釈し、Z世代を中心とした若年層に向けたカテゴリーです(主なブランド:9090、HTH)。 2.韓国事業部 グローバルなファッションシーンをもリードする韓国の人気ブランドを日本市場向けに展開するブランドカテゴリーです(主なブランド:MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD)。 3.ニュアンス事業部 感性豊かな独自の世界観を作りこみ、特徴的なデザインのアイテムを通してライフスタイルを提案するブランドカテゴリーです(主なブランド:PAMM、GULL)。 4.デザイナー事業部 アパレル業界で実績を持つデザイナーやスタイリストと連携し、高品質なアイテムを展開するブランドカテゴリーです(主なブランド:F-LAGSTUF-F)。 5.コスメ事業部 デザイン・品質・価格にこだわった新しいワンコイン価格のミニサイズコスメブランドを展開するカテゴリーです(主なブランド:minum)。 6.Her lip to事業部 小嶋陽菜氏がプロデュースする、ラグジュアリーで洗練されたアイテムを通してライフスタイルをトータルで提案するブランドカテゴリーです(主なブランド:Her lip to)。 主なブランド及びそのコンセプト等は以下のとおりであります。 ブランドロゴ   ブランド名   カテゴリー   コンセプト 9090(ナインティナインティ)   ヤング カルチャー   主に90年代のユースカルチャーをリバイバルしたデザインやカラーアイテムを展開しています。 9090(ナインティナインティガール)   ヤング カルチャー   00年代特有のポップでエネルギッシュな魅力をベースに、現代のトレンドやムードを掛け合わせたアイテムを展開しています。 Younger Song(ヤンガーソング)   ヤング カルチャー   ストリートファッションブランドとして、ファッション感度の高い若者が今着たいトレンドアイテムとロゴアイテムを中心に幅広い商品を展開しています。 PAMM(パム)   ニュアンス   テキスタイルデザインを得意とするファッションブランド「spoken words project」と協業したホームウェアブランド。オリジナルテキスタイルを強みにし、パジャマ・ニット商品、肌着など幅広く展開しています。 MARITHE + FRANCOIS GIRBAUD(マリテフランソワジルボー)   韓国   2019年より韓国法人であるLAYER社とのライセンス契約のもと、ヨーロピアン感性を軸にハイエンドデザインとカジュアルウェアを融合させたアイテムを展開しています。 HTH(エイチティーエイチ)   ヤング カルチャー   カジュアルなアイテムをベースに海外ストリートをミックスさせたスタイルで、ブランドのアイコンでもあり、男女問わず幅広く支持されているHTHオリジナルのインパクトのあるハートロゴのアイテムを中心に展開しています。 GULL(ガル)    ニュアンス   『Products with urban colors』をコンセプトにシンプルな“いなたさ”と都会テイストを軸に、シティガール、シティボーイがワードローブに加えたくなる都会的な彩りを纏うユニセックスアイテムを展開しています。 ブランドロゴ   ブランド名   カテゴリー   コンセプト minum(ミニュム)   コスメ   「品質 × かわいい × 価格 すべてよくばりたい」をコンセプトに、新ミニサイズコスメアイテムを展開しています。 Her lip to(ハーリップトゥー)   Her lip to事業部   小嶋陽菜がプロデューサーを務める、「日常をドラマティックに彩る」をコンセプトとしたライフスタイルブランド。 生地の素材やラインにこだわり、気品と華やかさを備えたワンピースやセットアップなどのアパレルを中心に展開し、日常に特別感を添える商品を提供しています。 Her lip to BEAUTY(ハーリップトゥービューティー)   Her lip to事業部   小嶋陽菜がプロデューサーを務めるビューティブランド。自分に向き合う時間の大切さをテーマに“触れていたくなる肌”、そして“好きな香りを纏う”ことに着目し、心地よく気品あふれるフレグランス・ボディケアアイテムを展開しています。 ROSIER by Her lip to(ロジアバイハーリップトゥー)   Her lip to事業部   小嶋陽菜が手掛けるランジェリーブランド。女性らしさを選ぶ自由を肯定し、女性の魅力と美しさを引き出す洗練されたランジェリーを提案。2025年より、天然由来成分100%にこだわった上質で心地よいフェムケアラインも展開しています。 ② 販売チャネル 当社グループの販売チャネルは、主に当社グループの複数のブランドを取り扱うプラットフォーム型の自社ECサイトである「YZ Store」での販売、POPUPや実店舗での販売が中心となっております。 YZ Storeでは複数ブランドを取り扱っており、YZ Store内の複数ブランドのセット購入を提案しております。またYZ Storeのアプリも展開し、顧客のエンゲージメントを高めています。さらに、YZ MEMBERS(会員プログラム)として、年間購入金額に応じたランクにより、会員先行セールやシークレットイベント招待、送料無料クーポンなどの特典を受けることができるプログラムも展開しております。 実店舗では、SNSフォロワー数の多いインフルエンサーを店舗スタッフとして配置し、初期投資を抑えた小型の店舗で、当社グループの商品を展開しております。SNS集客の優位性を活かし、収益率の高い店舗を増やすことを目指しております。 2.事業の特徴 ① SNSマーケティング 当社グループは、広告宣伝としてInstagramやTikTok等のSNSを利用したマーケティング活動に注力しております。Instagramの社内運用アカウントの他、TikTok、LINE公式アカウント、Xがあり、複数のSNSチャネルでファンの形成を図っております。 また、新規ユーザーの認知拡大も重要と考えており、広告投資により、SNSユーザー全体へのリーチ数(SNSコンテンツがユーザーに表示された回数)をコントロールしております。SNSコンテンツの訴求効果については、プロフィールアクセス数を重要視しております。実際にSNSユーザーがそのブランド、商品に興味を持つと、まずSNSアカウントのプロフィールにアクセスして、ECサイトにアクセスするため、プロフィールアクセス数は重要な指標の一つと考えております。 上記のフォロワー数、リーチ数、プロフィールアクセス数を効果的に増加させるため、特にInstagramにおける投稿に力を入れており、社内運用アカウントにおける動画の制作に注力しており、広告宣伝効果及び投資効率の高い広告宣伝を行うことに努めています。 上記のとおり、当社グループはSNSを起点とした購買体験の設計することにより、最終的には自社ECサイトへアクセスいただき、気に入った商品を円滑に購買いただくことを目標にしており、ECサイトへの訪問者数の増加こそが購買者数の増加につながるものと考えております。 SNSによるマーケティング活動を行うことにより、販売開始前の需要予測、認知拡大が可能になることから、商品企画力の強化にもつながると考えております。SNSや展示会、過去のヒット商品をもとに今後の需要予測を行い、戦略的にSNSでプロモーションを行い、十分に認知拡散を行った後、販売開始をして売上を伸ばしていくことができます。その他のSNSマーケティング活動による効果として、社内運用アカウントからの発信により、認知拡散が生じ、ブランドのファンによるUGC(注1)としてのコミュニティの形成も認められます。企業による広告投稿ではなく、一般ユーザーによって、UGCとして制作、生成されたコンテンツの投稿が増え、それによりさらに認知度及び人気も向上する好循環が生まれます。 (注1)UGC:User Generated Contentsの略。企業による広告投稿ではなく、一般ユーザーによって制作、生成されたコンテンツの投稿として、当社グループのブランド及び商品に係る感想、コメントの投稿を意味しています。 ② 自律分散型ブランド運営 当社グループは、各ブランドが自走して自ら利益を獲得できるようにするため「Yリーグ(注1)」という制度を導入して、ブランドごとの採算を管理しております。ブランドの成長ストーリーを全社的に定量的に示すことで、各ブランドの担当者にとって分かりやすい目標となり、かつ、撤退基準を明確にすることで迅速で合理的な意思決定ができるようにしており、定量的な判断のもと損失を最小限に止める体制を目指しております。また、各ブランドにおける投資はブランドごとの自主的な意思決定を尊重しており、ブランドの個性を活かして機動的に行っております。一方で、ブランドごとの売上等の進捗状況や企画・販売戦略を全社で共有する会議を週次で開催しており、特定のブランドで効果を発揮した施策を他ブランドでも展開可能か検討しております。 そして、各ブランドで商品企画を担当するブランドディレクターには、消費者目線を持つことができるようにするため、そのブランドのターゲット層(主にZ世代)と年齢的に近いスタッフを配置しております。また、新規ブランドや新商品を企画したスタッフがそのまま、ブランドの立ち上げ、商品開発にも携わるため、ブランド運営の経験は浅くとも当事者意識を高く持ち、取り組むことができます。その結果、流行が移り変わりやすいアパレル業界においても、適時に需要に応じた商品を企画することができます。 (注1)Yリーグ:ブランドごとの月間平均売上金額に応じて、Y5からY1の5段階で各ブランドをランク付けする社内の制度であります。ブランドを立ち上げて1年で損益分岐点であるY4に到達しない場合は、原則として撤退するものとしています。 [事業系統図] 当社グループの事業を事業系統図によって示すと以下のとおりとなります。
経営方針・対処すべき課題3,547字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「TURN STRANGER TO STRONGER(ハグレモノをツワモノに)」 をミッションに掲げており、「ファッションブランドを纏うことで、未知の才能をもつ世界中のハグレモノが、そのズレを強さに反転させられるように」という願いをもとに、複数のブランドの創造を図ることでミッションの実現に取り組んでおります。 (2)目標とする経営指標、経営戦略等 企業価値を継続的に拡大することが重要であると考え、売上高、売上総利益、調整後EBITDA(注1)及び営業利益を重要な経営指標としております。下記「(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」を解決することにより、これらの指標の向上を図ってまいります。経営戦略としては、①既存ブランドのさらなる成長及びZ世代向けブランドの新規創出、②Y世代(1981年から1996年に生まれた世代でいわゆる「ゆとり世代」ともいう)等のZ世代以外をターゲット層にしたブランドの新規創出、③商材の多様化の3つを掲げております。そのために、既存事業のオーガニック成長のほか、M&Aを活用し、事業規模及び事業領域を拡大していく方針であります。 (注1)調整後EBITDAとは、営業利益に減価償却費、のれん償却費、敷金償却費、株式報酬費用及び利息費用を足し戻した金額です。 (3)経営環境 ①市況 当社グループの経営に影響を与える要因としては、消費動向、景気動向、為替・物価動向等のマクロ環境に加え、当社グループが取り扱うアパレル・コスメ等の市場動向が挙げられます。 国内アパレル市場については、株式会社矢野経済研究所の調査によれば、2024年の国内アパレル総小売市場規模は前年度比101.7%の8兆5,010億円となっており、伸び率は鈍化したものの4年連続で前年を上回っております。また、経済産業省の「令和6年度電子商取引に関する市場調査」によれば、2024年の衣類・服装雑貨等のBtoC-EC市場規模は2兆7,980億円、EC化率は23.38%となっております。 一方で、アパレル市場は単にEC化が進展するだけでなく、実店舗での購買需要や体験価値へのニーズも高まっております。当社グループにおいても、2026年3月期末時点で53店舗を運営し、チャネル別売上高ではEC(自社EC及びプラットフォーム)比率が40.6%、オフライン比率が48.1%となっております。このため、当社グループを取り巻く経営環境は、オンラインとオフラインを相互補完的に活用しながら、ブランドごとに最適な販売チャネルを構築していくことが求められる環境であると認識しております。 また、国内化粧品市場については、株式会社矢野経済研究所の調査によれば、2024年度の国内化粧品市場規模は前年度比104.1%の2兆5,800億円となっております。こうした市場拡大を背景に、ファッションブランドの世界観と親和性の高いビューティー商材やライフスタイル商材への広がりは、ブランド単位での顧客接点の拡張及びLTV向上の観点からも重要性が高まっているものと認識しております。 ②市場の規模 当社グループの事業はファッション事業の運営が中心でありますが、取り扱うブランドの特徴として、10〜30代を主なターゲット層にブランドを展開している点があります。当面は、ファッション事業で国内の市場開拓を進めつつ、今後はさらなる顧客層の拡大や、アパレル商品、コスメ商品以外の商材による事業展開のほか、海外市場の開拓を目指してまいります。国内市場規模の概算は以下のとおりとなります。 (国内アパレル市場) 全体:8兆5,010億円 うち10代から30代:2兆5,209億円(参考:「2024 アパレル産業白書」矢野経済研究所、「人口推計」総務省統計局をもとに当社試算) (国内化粧品市場) 全体:2兆5,800億円 うち10代から30代:7,651億円(参考:「2024年版 化粧品マーケティング総監」矢野経済研究所、「人口推計」総務省統計局をもとに当社試算) (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①ブランドポートフォリオの多様化 当社グループは、主力ブランドの売上安定化を図るとともに継続的に新規ブランド及び商品を生み出し、特定のブランド及び商品への依存度合いを下げ、リスクの分散を図ることが重要であると考えております。ブランドポートフォリオのさらなる多様化のために、優秀な人材配置、販促活動の強化による顧客化推進、自社ECサイトの強化等に取り組むとともに、ブランド運営においては、客観的な撤退基準を設け、基準を充足しない場合には撤退の意思決定を検討するなど、リスク管理を図った上で、ブランド運営を行っております。これらの取り組みにより、規律ある投資とブランドポートフォリオの多様化に取り組んでまいります。 ②システム及び物流機能の強化 当社グループの主要事業は顧客への直販を中心としたファッション商品の販売事業であることから、安定した事業運営を行うにあたっては、顧客の増加に対応可能な物流機能の強化が重要であると考えております。当社グループのビジネスモデルにおける物流機能には在庫の保管及び入出庫の管理が必要不可欠であり、物流機能と物流コストの最適化を追求することが、経営上、特に重要な要素となります。今後におきましては、引き続きシステムの強化による安定性及び効率化に取り組んでまいります。 ③商品力の強化 当社グループは、ファッション感度の高い顧客ニーズへの対応を図るため、引き続きSNSを中心として、流行の状況のリサーチを徹底することにより、商品力の強化につなげるとともに、当社グループ内の複数のブランド間での成功事例やノウハウの共有を図ることにより、ヒット商品、ブランドの再現性の向上に取り組んでまいります。 ④オンライン販売の強化 当社グループは、ファッション事業の開始当初から、ECを中心とした販売を行ってきました。そのため、ECサイト経由の売上は40.6%(第8期)と、実店舗等のオフラインを中心とした事業展開を行ってきた一般的なファッション企業と比べ、高い水準にあります。消費者の購買行動の多様化に伴い、一層のサービスレベル向上が求められると認識しており、引き続き自社ECサイトの強化、システムの見直し、顧客の利便性を向上するサービスの実装、優秀な人材配置、販促活動の強化による顧客化推進等に取り組んでまいります。 ⑤M&Aの検討 当社グループは、継続的に高い成長を実現するため、既存事業との親和性、収益性、ブランド力及びシナジーを総合的に勘案しながらM&Aを推進しており、M&Aを重要な経営戦略の一つとして位置付けております。今後もアパレル、コスメ、ライフスタイル、IP・コンテンツ周辺領域等を含め、当社グループのブランドポートフォリオにおいて開拓余地のある分野に強みを有する企業・事業を幅広く検討し、慎重かつ十分なデューデリジェンスの上で実施してまいります。 ⑥財務基盤の強化 当社グループは、事業投資及びM&Aを実施する場合は十分に事業の成長性、投資の回収可能性を検討したうえで、一定の財務規律を維持できる範囲で投資を行っております。現状は、財務基盤が揺らぐような状況ではございませんが、さらなる投資余力の確保のために、営業活動による安定したキャッシュ・フローの確保に加え、金融機関との関係強化等により、さらなる財務基盤の強化に取り組んでまいります。 ⑥SNSを通じた認知拡大 当社グループは、Z世代が主な顧客層であり、SNSでの継続的な認知獲得が売上に寄与しているものと考えております。そのため、自社SNSコンテンツの認知拡大が特に重要であると考えております。当社グループはクリエイティブ職の育成と採用の継続的な強化により自社SNSによる発信力を高め、Z世代へのさらなる認知向上に取り組んでまいります。 ⑦実店舗販売の強化 当社グループは、継続的に高い成長を実現するため、2022年4月より実店舗の運営を行っており、2026年3月には53店舗を展開しております。期間限定店舗(ポップアップ店舗)を活用して需要の調査を慎重に行った後、SNSでの集客力を活かした店舗展開を進めております。東名阪を中心に地方都市への展開を進めるとともに、今後はアジアを中心とした海外での実店舗展開も注力してまいります。
事業等のリスク6,733字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの財政状態、経営成績および株価などに影響を及ぼす可能性のあるリスクとしては、以下のようなものがあります。ただし、以下は当社グループに関するすべてのリスクを網羅したものではなく、記載されたリスク以外のリスクも存在します。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)顧客嗜好の変化について(顕在可能性:大 / 影響度:大 / 発生時期:中期的) 当社グループは、流行の影響を受けやすい、衣料品及び雑貨等を中心に商品展開を行っております。特に、当社は、ストリートブランドを中心としており、ブランドの商品を支持するファッション感度の比較的高い顧客層を主体としております。感染症拡大の影響による生活様式の変化や新規参入企業による競合の激化等により、当社が顧客の嗜好や生活様式の変化に対応しきれない場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としては、今後も、各ブランドのターゲット層を中心として、流行の状況のリサーチを継続することにより、商品力の強化につなげるとともに、オンライン販売のみならず、オフラインの実店舗を活用した新たな販売チャネルの展開等により、顧客の嗜好と生活様式の変化に応えるとともに顧客層の拡大により、これらのリスク低減を図ってまいります。 (2)商品の品質について(顕在可能性:中 / 影響度:大 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループで取り扱う商品について、検品や商品管理の不備により、不適切な商品を販売してしまった場合、当社グループのブランドイメージが毀損する可能性があります。また、その範囲は当社グループに留まらず、取引先や入居する商業施設等多方面にわたります。これにより、お客様をはじめ取引先への賠償や違約金の支払いが生じた場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。この点、当社グループは、商品管理体制の強化として、生産委託先との契約において納入前検査条項、品質保証条項を含めることにより、これらのリスク低減を図ってまいります。 (3)競合環境について(顕在可能性:中 / 影響度:大 / 発生時期:中期的) 当社グループの事業が属するアパレル小売市場は、流行・嗜好が短期的に大きく変化する傾向が強く、また国内外の競合企業との厳しい競争状態にあり、商品企画等の失敗により顧客の選好にマッチした商品開発ができなかった場合、またブランド価値が陳腐化した場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、店舗や自社ECサイト、自社SNSアカウント等を通じて顧客の嗜好に関する情報を収集し、機動的に商品展開に反映させることで、顧客のニーズに合った商品の提供に努めております。加えて、新ブランド開発スピードと精度を向上させることで、ブランド陳腐化のリスクを低減しながら、常に顧客ニーズを捉えたブランドを開発し、提供してまいります。また、当社グループの主なマーケティング活動はSNSを活用したマーケティングであり、SNS利用動向及びSNSマーケティング環境にかかる動向を注視し、流行・嗜好に合わせた施策の検討に取り組んでおりますが、SNS利用動向の変化やSNSにおけるマーケティング活動を対象とした法規制の変更等の外部環境の変動等が生じた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)株式会社ZOZOとの関係について(顕在可能性:中 / 影響度:大 / 発生時期:中期的) 当社は、株式会社ZOZOの関連会社(2026年3月31日現在の当社の議決権保有率16.8%、かつ、株式会社ZOZOの役員が当社の取締役に就任)に該当いたします。株式会社ZOZOは、当社の株主のうち議決権比率は第2位であり、定款の変更、取締役及び監査役の選解任、合併等の組織再編行為、重要な資産・事業の譲渡及び剰余金の処分等、株主の承認が必要となる事項に関しては、同社による議決権行使が当社グループの意思決定に影響を及ぼす可能性があるため、同社の利益は当社の他の株主の利益と一致しない可能性があります。また、同社の経営方針の変更や経営状態の悪化等により、取引関係等に影響が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ① 独立性の確保について 当社は、株式会社ZOZOからの独立性の確保に向けて、上場取引所の定めに基づく独立役員として指定する独立社外取締役1名、独立社外監査役3名が就任しており、取締役会においてより多様な意見が反映される状況にあります。 ② 当社との人的関係について 当社の役員(取締役4名、監査役3名)のうち、取締役1名は同社の取締役を兼任しております。豊富な経営知識から、当社グループの事業に関する助言を得ることを目的として招聘したものであります。なお、同社からの出向者等の受け入れはなく、今後も原則として同社からの出向者の受け入れは行わない方針であります。 ③ 当社グループとの取引関係について 当社グループは同社との主な取引として、同社の運営するプラットフォームであるZOZOTOWNを利用してオンライン販売を行っております。これらの取引については、同社からの独立性確保の観点も踏まえ、第三者取引と同様の一般的な取引条件で行っております。取引条件の適切性を確保するため、当社が定める関連当事者取引管理規程に基づき、取引開始前に取引の相手方が関連当事者等に該当しないかを主管部門であるコーポレート部門が確認します。その後、取引の合理性、妥当性、適法性等について、取締役会で議論の上、決議するものとしております。また、継続的に発生する取引は過去の取引実績から予め取引想定額等を定め、新規取引と同様に合理性、妥当性等の審議を行い、取締役会にて実施可否を決議しておりますが、取引の開始後においても定期的なモニタリングを実施のうえ、取引想定額の超過等が見込まれる場合、あらためて取締役会にて決議するものとしております。 (5)業績の季節偏重について(顕在可能性:大 / 影響度:中 / 発生時期:短期的) 当社グループはアパレル商品を中心に取り扱っており、季節ごとに商品単価及び顧客が購入するアイテム数が異なることから、相対的に商品単価が高く、顧客あたりの購入アイテム数が多い秋冬シーズンに売上高が偏重する傾向にあります。また、気候、気温の変化による影響を受けやすい傾向にあり、結果として当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)M&A及びのれんの減損について(顕在可能性:中 / 影響度:大 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループでは、今後の事業拡大及び収益力向上のため、M&Aは重要かつ有効な手段であると考えており、M&Aの検討に際しては、対象企業の財務状況等の調査、当社グループの事業への相乗効果等に関するリスク及び投資資金の回収可能性を十分に事前に検討することとしております。しかしながら、事業環境の著しい変化等により、対象企業又は事業の業績が当初の計画どおりに推移せず、投資資金の回収ができない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループは、企業買収に伴い発生した相当額ののれんを貸借対照表に計上しておりますが、事業環境の変化等により企業買収時に期待していた成果が得られない場合には、当該のれんについて減損損失を計上することになり、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (7)自然災害・感染症・事故等について (顕在可能性:中 / 影響度:大 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループの実店舗を含む事業拠点の周辺において地震・火災等の自然災害や重大な感染症、テロ・デモ・騒擾行為等の人災が発生した場合、実店舗の運営活動において支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、同様に自然災害・感染症・事故等が発生した場合、自社ECにおける販売活動において支障が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。この点、当社グループでは実店舗以外の販路として自社ECの強化を引き続き行い、データのバックアップ体制やネットワークセキュリティの強化などにより自社ECにおける販売活動に支障が生じるリスクの低減を図っております。しかしながら、基幹システム及びネットワークの障害等を完全に回避することは困難であり、万が一障害等が発生した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8)為替相場の変動について(顕在可能性:中 / 影響度:中 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループは、商品の多くを国内の取引先から仕入れておりますが、当社グループの仕入先は海外の生産工場から輸入しているため、為替相場の変動が当社グループの仕入れ価格の変動につながり、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。当該為替相場の変動リスクへの対応として、当社では、仕入先を集約することで規模の経済による価格交渉力を強めています。また、商品の値上げに耐えられるよう魅力的な商品企画に努めています。 (9)SNSマーケティングに関するリスク(顕在可能性:中 / 影響度:中 / 発生時期:中期的) 当社グループはSNSを活用したマーケティングを主な手法としており、マーケティングを目的として、ブランド公式アカウント、社内運用個人アカウント、及び外部のインフルエンサーアカウント等によるSNS投稿を実施しておりますが、それらの投稿が広告関連法令等に違反する場合や、ステルスマーケティング(注)と見做された場合には、当社グループ及びブランドイメージが毀損され、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。このようなリスクへの対応策として、当社グループは、ブランド公式アカウント、社内運用個人アカウントによる投稿にあたっての遵守事項として「ソーシャルメディア利用ガイドライン」を策定しております。また、インフルエンサー等にギフティングを行う際には、SNS投稿を行う場合の注意事項を明示し、必要に応じて投稿内容の確認を行う等の対応を行っております。 (注)消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること。 (10)システムについて(顕在可能性:小 / 影響度:中 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループは事業運営において、POSシステム、オンライン販売システム、物流管理システム等各種システムを使用しております。これらが万一機能不全に陥った場合、事業活動に支障をきたし、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、これらのリスク低減を図るべく、各種システム及び取引先の選定や冗長化に取り組むことによって、これらのリスク低減を図ってまいります。 (11)知的財産権について(顕在可能性:中 / 影響度:中 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループでは国内外で商標権など知的財産権を所有しており、法令の定めに則って権利の保全に努めていますが、第三者による権利の侵害により、企業・ブランドイメージの低下、商品開発の阻害を招いた場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。万一、第三者から損害賠償及び使用差し止め請求等が為され、金銭の支払いが発生した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応として、他社の知的財産の侵害の可能性についてコーポレート部門で検討し、知的財産の侵害が懸念される場合は、必要に応じて弁理士を通じて調査する等の措置を講じる予定です。また、他社の知的財産の侵害が係争事件等に発展した場合に当社グループが被ると予想される損失等につきリスク管理・コンプライアンス委員会等にて注意を促し、その防止に努めております。 (12)情報管理について(顕在可能性:小 / 影響度:中 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループは事業活動上、個人情報を保有しております。個人情報漏洩防止の対策は万全を期しておりますが、万が一情報漏洩が起こった場合は、賠償責任の発生や信用失墜により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当該リスクへの対応として、当社グループは、情報セキュリティに関連する規程を整備しており、外部からのアクセスについて、システム的な対策を講じております。また、個人情報保護に関する基本方針を定め、適正な入手と入手情報の管理体制を構築しております。個人情報保護法の改正動向やユーザーの個人情報に関する意識などを見極めながら、社内体制の整備を行ってまいります。 (13)内部管理体制の強化について(顕在可能性:小 / 影響度:中 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループは、企業価値の継続的な増大を図るにはコーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保のための内部統制システムの適切な運用、さらに健全な倫理観に基づく法令遵守を徹底してまいりますが、事業の急速な拡大により、十分な内部管理体制の構築が追いつかない状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループとしては、規模の拡大に伴った適切な組織体制の構築と人員の配置により、当該リスクの低減を図ってまいります。 (14)配当政策について(顕在可能性:小 / 影響度:小 / 発生時期:特定時期なし) 当社グループは会社設立以来、配当を実施しておらず、今後の配当の具体的な実施の有無等についても未定でありますが、将来にわたって経営環境、財政状態や内部留保の状況を勘案し、株主に対する利益還元を検討していくこととしております。しかしながら、将来的に安定的な利益を計上できない場合には、配当による利益還元が困難となる可能性があります。なお、その時期は想定されるものではなく当該リスクが短期的に顕在化する可能性は低いと想定しております。 (15)商品の生産委託先の偏重について(顕在可能性:中/影響度:中/発生時期:中期的) 当社グループの商品の多くを中国の工場にて生産しております。そのため中国国内において、政治・地政学リスクの顕在化及び感染症等に係る政策等によりサプライチェーンが不安定になった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (16)特定の人物に対する依存について(顕在可能性:小/影響度:大/発生時期:中期的) 当社の代表取締役社長である片石貴展は、当社グループの経営方針の決定、事業戦略の立案を中心に事業運営の中心的な役割を担っております。当社グループでは今後の事業拡大に備え、外部人材の登用、社内人材の育成など代表取締役を含め特定の役職員へ過度に依存しない体制の構築を進めておりますが、何らかの理由により代表取締役が職務遂行をできなくなった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。なお、片石貴展から不動産賃貸借契約に対する債務保証を受けており、その詳細は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 関連当事者情報」に記載のとおりでありますが、当社グループは賃貸借契約に係る貸主との継続交渉により当該債務保証を解消していく方針であります。 (17)人材確保について(顕在可能性:小/影響度:大/発生時期:中期的) 当社グループのブランドの開発並びに運営及びその商品の企画開発にあたって、従業員の貢献が最も大きく寄与します。企業間での採用競争が激しくなり必要とする人材を確保できなかった場合、又は、従業員の退職等によって必要な人材を確保できなかった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。裁量権を持った働き方など従業員の働きやすさの向上を目指し、従業員のエンゲージメントの向上に向けた施策を通じて人材の確保及び流出の抑制に努めてリスクの低減を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)4,259字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は6,987,273千円となり、前連結会計年度末に比べ3,114,136千円増加致しました。これは主に、現金及び預金の増加1,501,400千円及び商品の増加1,094,169千円等によるものであります。固定資産は3,033,476千円となり、前連結会計年度末に比べ341,066千円増加致しました。これは主に、有形固定資産の増加393,585千円によるものであります。 この結果、総資産は10,020,750千円となり、前連結会計年度末に比べ3,455,202千円増加致しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は4,385,391千円となり、前連結会計年度末に比べ1,877,942千円増加致しました。これは主に、短期借入金の増加592,600千円、未払法人税等の増加358,668千円及び契約負債の増加354,166千円等によるものであります。固定負債は1,906,266千円となり、前連結会計年度末に比べ56,633千円減少致しました。これは主に、繰延税金負債の減少76,141千円によるものであります。 この結果、負債合計は6,291,657千円となり、前連結会計年度末に比べ1,821,308千円増加致しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は3,729,092千円となり、前連結会計年度末に比べ1,633,893千円増加致しました。これは主に、資本金の増加565,179千円、資本剰余金の増加565,179千円及び利益剰余金の増加309,415千円によるものであります。 この結果、自己資本比率は24.0%(前連結会計年度末は14.7%)となりました。 ②経営成績の状況 当連結会計年度における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善等に伴い経済情勢は緩やかな回復にあります。一方で、ウクライナ情勢の長期化や中東地域の緊張によるエネルギー価格の高止まり等により食料品といった生活必需品が高騰し、消費者の生活防衛意識が高まってきております。 当社グループが属するアパレル業界におきましても、材料費や物流費の高騰に直面しており、経営環境は厳しさを増しております。訪日外国人観光客の回復によるインバウンド消費は増加傾向にある一方で、物価上昇の影響により消費者の購買意欲は弱まっております。 このような経済環境のなか、当連結会計年度の業績は、売上高14,234,678千円(前年同期比71.4%増)、営業利益1,084,077千円(同61.4%増)、経常利益1,015,668千円(同57.2%増)、親会社株主に帰属する当期純利益310,308千円(同1.4%減)となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,501,400千円増加し、当連結会計年度末には2,484,819千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は481,995千円(前連結会計年度末は△537,913千円の支出)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益の計上926,847千円や契約負債の増加額354,166千円等があった一方で、棚卸資産の増加額△1,116,860千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は△813,953千円(前連結会計年度末は1,109,457千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出575,333千円や敷金の差入による支出187,760千円等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は1,813,704千円(前連結会計年度末は2,017,699千円の収入)となりました。これは主に、短期借入れによる収入1,935,217千円、新株予約権の行使による株式の発行による収入77,248千円、短期借入金の返済による支出1,377,400千円等によるものであります。 ④生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b.仕入実績 当社グループは、ファッション事業の単一セグメントであります。 事業分野別の名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) ファッション事業   6,526,633   170.6% 合計   6,526,633   170.6% c.販売実績 当社グループは、ファッション事業の単一セグメントであります。 事業分野別の名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ファッション事業   14,234,678   171.4% 合計   14,234,678   171.4% (注)1.金額は、販売価格によっております。 2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 ①重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、資産及び負債又は損益の状況に影響を与える会計上の見積りは、連結財務諸表作成時に入手可能な情報及び合理的な基準に基づき判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたって採用している重要な会計方針は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。また、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、特に重要なものは次のとおりであります。 (商品評価損) 当社グループは、商品について正味売却価額が取得原価を下回る場合、棚卸資産の簿価切下げに伴う評価損を計上しております。将来、正味売却価額について、市場動向の変化により見直しが必要となった場合、棚卸資産の評価額に重要な影響を及ぼす可能性があります。 (のれんの減損) 当社グループは、のれんについて3~9年間の均等償却を行っております。のれんを含むより大きな単位において事業計画どおりに業績が進捗せず、営業活動から生ずる損益又はキャッシュ・フローが継続してマイナスとなっている場合や、経営環境が著しく悪化しているような場合には、減損の兆候の把握、減損損失の認識及び測定にあたり慎重に検討することとしておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積りの前提とした条件や仮定に変更が生じた場合、減損処理が必要となる可能性があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ②経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高、売上原価及び売上総利益) 当連結会計年度の売上高は14,234,678千円となりました。売上高の主な増加要因は、株式会社heart relationの連結子会社によるブランドポートフォリオの拡充やオフライン販売の強化によるものであります。 売上原価は主に、商品の仕入であり、売上原価は5,247,484千円となりました。その結果、売上総利益は8,987,194千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は7,903,116千円となりました。販管費の主な増加要因は売上高増加に伴う手数料及び配送費用の増加等によるものであります。この結果、営業利益1,084,077千円となりました。 ③資本の財源及び資金の流動性の分析 当社グループの運転資金需要のうちの主なものは、商品の仕入れ、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。 短期運転資金は自己資金及び金融機関からの短期借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。また、金融機関に信用枠を設けており、当連結会計年度末の信用枠の合計は2,300,000千円でありますが、信用枠のうち1,500,000千円を利用しております。今後も、短期運転資金の水準を踏まえながら、金融機関からの信用枠の確保を進めてまいります。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は3,794,718千円となっております。また、現金及び現金同等物の残高は2,484,819千円となっております。 ④経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、様々なリスク要因が当社グループの経営成績に影響を与えるおそれがあることを認識しております。 これらリスク要因の発生を回避するためにも、提供するブランド及び商品力の強化、人員増強、財務基盤の安定化等、継続的な経営基盤の強化が必要であるものと認識し、実行に努めております。 ⑤経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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