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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

エー・ピーホールディングス

AP HOLDINGS CO.,LTD.3175 · Standard · 小売業

食材の生産から流通、外食・中食販売までを一貫して手掛ける「生販直結モデル」の食企業。地鶏や鮮魚を強みとする。

概要

エー・ピーホールディングスは、地鶏や鮮魚の生産から外食・中食販売までを一貫して手がける「生販直結モデル」を中核とする持株会社である。連結子会社13社、持分法適用関連会社1社で構成され、国内外食事業、海外外食事業、中食事業、生産流通事業の4セグメントを展開する。2026年3月期の連結売上高は218億円、従業員数735名。東京都港区に本店を置き、2012年に東京証券取引所マザーズに上場した。

4セグメントで構成される事業ポートフォリオ

当社グループは、国内外食事業、海外外食事業、中食事業、生産流通事業の4つの報告セグメントで構成される。国内外食事業は居酒屋(「宮崎県日南市塚田農場」「鹿児島県霧島市塚田農場」など)、専門店(「四十八漁場」「芝浦食肉」など)、レストラン(「Nacamoguro」「立ち寿司横丁」など)の3つに細分化される。海外外食事業はインドネシア5店舗、香港4店舗、シンガポール3店舗、米国1店舗の直営に加え、カンボジア・フィリピンへのフランチャイズ展開を行う。中食事業は連結子会社の株式会社塚田農場プラスが宅配弁当「塚田農場おべんとラボ」や駅ナカ店舗を運営する。生産流通事業では、宮崎・北海道・鹿児島で地鶏の生産・加工を担う子会社や、鮮魚・青果の流通を手がける持分法適用関連会社が活動する。

生産から販売までを貫く「生販直結モデル」

「生販直結モデル」は、当社グループの事業の根幹である。生産者や行政と直接提携し、自社農場での地鶏生産や定置網漁業への参画を通じて、食材の品質とトレーサビリティを確保する。中間流通を省くことでコストを削減し、当日朝に水揚げされた鮮魚を店舗に届ける「今朝獲れ便」のような物流ネットワークを構築。さらに、生産地のストーリーを商品企画に反映させてブランド化し、消費者に「安心・低価格・高品質」を直接伝える。この一連のプロセスにより、生産者には適正価格での継続出荷、地域には雇用創出、消費者には高品質な商品を提供する「ALL-WIN」の実現を目指している。

海外展開の現状と構造転換

海外外食事業は、シンガポールに2012年に進出したのを皮切りに、香港、インドネシア、米国へ展開してきた。2026年3月期には、香港で不採算店舗の撤退と管理機能の内製化により37か月ぶりに事業単体黒字化を達成。また、香港の「Kicho」がミシュランガイドに選出されるなどブランド価値向上も進む。インドネシアでは現地ニーズに合った「美人鍋(BIJIN NABE)」が好評で、全店舗の客数が堅調に推移し、新規出店も好調である。一方、シンガポールと米国では責任者を刷新し、事業再構築を図っている。今後は東南アジアを成長の中心軸と位置づけ、ローカライズとFC展開を組み合わせた戦略を加速する方針である。

中食事業の成長と生産流通の一体化

中食事業は、株式会社塚田農場プラスが運営する「塚田農場おべんとラボ」を中心に伸長している。宅配弁当、駅ナカ店舗、商業施設での販売を行い、2026年3月期のセグメント売上高は36億80百万円(前期比19.4%増)を記録した。競合との差別化は、グループの生産流通網を活かした高品質・中価格の商品開発にあり、外部の惣菜グランプリで金賞を受賞した実績を持つ。生産能力の逼迫に対応するため、東京都江東区の新木場工場を拡張中である。生産流通事業では、宮崎・北海道・鹿児島の地鶏生産・処理加工に加え、豊洲漁商産直市場が大田市場の買参権を活用した青果卸売を担い、グループ全体の食材供給を支えている。

業界の中での役割は食産業における生産・流通・販売の一貫型プレイヤーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
218億円
営業利益
8億円
営業利益率
3.7%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
国内外食事業153億円69.9%4億円2.6%
中食事業37億円16.9%2億円5.4%
海外外食事業21億円9.6%0億円0.0%
生産流通事業8億円3.7%2億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01国内外食主力

独自の「生販直結モデル」を通じて調達した高品質な食材を活かし、国内で外食店舗を展開。居酒屋、専門店、レストランの3セグメントで多様な業態を運営する。

主要顧客一般消費者

主な製品・サービス3
居酒屋ブランド
「宮崎県日南市塚田農場」「炭火焼鳥塚田農場」など、地鶏を主力とした居酒屋。
専門店ブランド
「四十八漁場」「芝浦食肉」など、鮮魚やホルモンなど特定食材に特化した専門店。
レストランブランド
「Nacamoguro」「しゃぶしゃぶつかだ」など、中高級価格帯やデイタイム需要を取り込むレストラン。

02生産流通主力

生販直結モデルの川上を担い、地鶏(みやざき地頭鶏等)や鮮魚、青果を生産・加工・流通させる。生産者と直接取引し、安定供給と高品質・低価格を実現。

主要顧客グループ内店舗、外部販売先

主な製品・サービス3
地鶏(みやざき地頭鶏、黒さつま鶏など)
自治体や生産者と連携し、自社農場で生産。食鳥処理場での加工まで一貫して行う。
鮮魚
漁業事業者から直接仕入れ、「今朝獲れ便」で鮮度を保ったまま店舗へ届ける。
青果
東京都中央卸売市場の売買参加権を保有し、市場からの直接仕入れと販売を行う。

03海外外食準主力

アジア圏および米国において外食店舗を展開。インドネシア、香港、シンガポール、米国に直営店を出店し、FC方式でカンボジア・フィリピンにも展開。

主要顧客一般消費者

主な製品・サービス1
海外店舗
各国の現地ニーズに合わせたメニューやサービスを提供する外食店舗。

04中食副次

宅配弁当、エキナカ、商業施設等での弁当・惣菜の製造販売を行う。グループの食材調達力を活かした付加価値の高い商品を提供する。

主要顧客一般消費者

主な製品・サービス1
弁当・惣菜
一次生産者との繋がりを活かした、地方の希少食材や独自調理法による弁当・惣菜。

製品と技術

3地域で展開する地鶏ブランドと一貫生産体制

地鶏事業は、当社グループの「生販直結モデル」の中核である。宮崎県では「みやざき地頭鶏」を有限会社エー・ピーファームから継承した株式会社地頭鶏ランド日南が生産・加工を担い、日南市の提携養鶏場と西都市の処理加工場を有する。北海道上川郡新得町では株式会社新得ファームが「新得地鶏」を生産し、現地に処理加工場を設置。鹿児島県では株式会社カゴシマバンズが「黒さつま鶏」を生産し、霧島市に養鶏場と処理加工場、曽於市に雛センターを持つ。各拠点で種鶏の飼育から孵化、食鳥処理、二次加工までを一貫して行い、グループ内外食店舗へ安定供給している。

鮮魚・水産物の直接調達と「今朝獲れ便」

鮮魚事業では、多様な地域の漁業事業者と卸売市場を介さない直接取引を展開する。2010年12月に開始した「今朝獲れ便」は、宮崎県延岡市島野浦の定置網漁業者と提携し、当日朝に水揚げされた鮮魚をその日のうちに店舗へ届ける物流ネットワークである。2011年7月には延岡市に子会社を設立し、漁協組合員との共同経営による定置網漁業にも参入。さらに、持分法適用関連会社の株式会社豊洲漁商産直市場は東京都中央卸売市場大田市場青果部の買参権を保有し、青果物の卸売も行う。未利用魚の商品化など付加価値向上にも取り組み、漁業者への適正価格での買取を継続している。

中食「塚田農場おべんとラボ」と外食業態の多様化

中食事業の主力は、株式会社塚田農場プラスが運営する「塚田農場おべんとラボ」である。宅配弁当、駅ナカ店舗、商業施設での販売を行い、グループの生産網を活かした希少食材を使用した高付加価値商品が特徴で、外部コンテストで金賞を受賞した実績がある。外食業態では、居酒屋ブランド「宮崎県日南市塚田農場」「鹿児島県霧島市塚田農場」「炭火焼鳥塚田農場」、専門店の「四十八漁場」「芝浦食肉」「希鳥」「焼鳥つかだ」、レストランの「Nacamoguro」「しゃぶしゃぶつかだ」「立ち寿司横丁」など、20以上のブランドを展開。各業態に合わせた事業部採算制を導入し、機動的な戦略実行を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

小売業のなかでの位置

飲食チェーン運営で中堅、業績回復途中

エー・ピーホールディングスは小売業セクターに属し、売上高200億円超で中堅規模。同業の光フードサービスやトライアルホールディングスと競合するが、主力は飲食チェーン運営と推定される。2025年3月期の営業利益率は1.42%と低水準だが、2026年3月期には3.67%への改善見込みで、収益力向上が期待される。内需中心の事業構造で、外食市場の動向に影響を受ける。

強み

  • 複数の飲食ブランドを展開し、一定の顧客基盤を有する。
  • 営業利益率の大幅改善計画があり、実行力が期待される。
  • 売上高が200億円を超え、安定的に推移している。
  • 長年の外食運営実績があり、ノウハウを蓄積。

課題

  • 営業利益率が低く、収益性向上が課題。
  • 外食業界は競争が激しく、差別化が困難。
  • 食材費や人件費の上昇が収益を圧迫。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

小売業の時価総額近傍。太字がエー・ピーホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
15892yutori134億円40.4倍
29959アシードホールディングス132億円13.2倍
37686ひとまいる128億円10.8倍
49993ヤマザワ127億円9.0倍
53175エー・ピーホールディングス123億円10.7倍
63053ペッパーフードサービス123億円72.2倍
78207テンアライド122億円
82764ひらまつ120億円51.4倍
93020アプライド118億円5.2倍
103556リネットジャパングループ115億円15.9倍
113418バルニバービ115億円25.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

飲食店プロデュース会社として創業した2001年

2001年10月、東京都八王子市にて有限会社エー・ピーカンパニーが設立された。当初は飲食店のプロデュースを事業目的とし、2004年8月に地鶏モデル1号店「わが家八王子店」をオープン。2006年2月には宮崎県日南市に子会社の有限会社エー・ピーファームを設立し、自社農場で「みやざき地頭鶏(じとっこ)」の生産を開始した。同年6月には株式会社へ商号変更し、現在の持株会社体制の基盤を築いた。2006年12月には鮮魚モデル1号店「魚米新宿店」、2007年6月にはホルモンモデル1号店「関根精肉店八王子」をオープンし、多業態展開の芽が生まれた。

地鶏ブランドのライセンス展開と加工事業への進出(2007-2010)

2007年8月、「じとっこ」ブランドのライセンス展開を開始し、同年11月には宮崎県日南市に加工場を建設して食品加工業務を始めた。同時期に「宮崎県日南市塚田農場」ブランドの出店を開始し、これが後の主力ブランドとなる。2010年2月には「芝浦食肉」ブランドもスタート。同年3月には株式会社セブンワーク(現・株式会社豊洲漁商産直市場)を子会社化し、流通事業を本格化。同年6月には同社が東京都中央卸売市場大田市場青果部の売買参加権を取得し、青果物卸売にも参入した。2010年12月には宮崎県延岡市の定置網漁業者と提携し、当日朝水揚げの鮮魚を届ける「今朝獲れ便」を開始した。

生産基盤の拡充と上場による成長資金の確保(2011-2012)

2011年6月、北海道上川郡新得町に子会社の株式会社新得ファームを設立し、新得地鶏の生産を開始。同年7月には鮮魚モデルの主力ブランド「四十八漁場」の出店を開始し、宮崎県延岡市に子会社を設立して定置網漁業にも乗り出した。2012年3月には鹿児島県霧島市に自社農場を建設し、黒さつま鶏の生産を開始。同年9月、当社株式を東京証券取引所マザーズに上場し、資金調達力が強化された。上場直後の同年10月にはシンガポールに子会社を設立し、「塚田農場」ブランドの海外1号店をオープン。海外展開の第一歩を踏み出した。

ファンド設立と6次産業化への布石(2013年)

2013年3月、株式会社エーピーアセットマネジメントを設立し、株式会社農林漁業成長産業化支援機構と共同で「エー・ピー6次産業化ファンド」の設立承認を受けた。同年4月には宮崎県西都市に自社処理場・加工場を建設し、地鶏生産の拡大を図った。同年6月には持分法適用関連会社が東京都大田区に配送センターを設置し、物流網を強化。6次産業化ファンドを通じて、生産・加工・販売を一体化する取り組みを本格化させた。この時期、国内店舗数は増加を続け、売上高も2013年3月期の114億円から2017年3月期の260億円へと拡大した。

収益変動と構造改革の時期(2014-2026)

2018年3月期以降、売上高は横ばいから減少傾向に転じ、2021年3月期には89億円まで落ち込んだ。コロナ禍の影響に加え、2020年3月期以降は純損失を計上する年が続いた。2022年3月期に売上高80億円で底打ちし、2023年3月期以降は回復傾向にある。2025年3月期には営業利益3億円、2026年3月期予想では営業利益8億円、純利益11億円と黒字化が見込まれている。この間、不採算店舗の撤退や子会社株式の譲渡(2025年5月に株式会社リアルテイストの全株式を譲渡)などの構造改革を進め、海外事業の再構築にも着手した。

年表27件を開く

2000年代

  • 2001年10月創業東京都八王子市に飲食店のプロデュース等を事業目的とした㈲エー・ピーカンパニーを設立
  • 2004年8月地鶏モデル1号店「わが家八王子店」をオープン
  • 2006年2月宮崎県日南市に子会社、㈲エー・ピーファームを設立 同市内に自社農場を建設し、みやざき地頭鶏(じとっこ)の生産を開始
  • 2006年6月商号変更㈲エー・ピーカンパニーを㈱エー・ピーカンパニー(現当社)へ商号変更
  • 2006年12月鮮魚モデル1号店「魚米新宿店」をオープン
  • 2007年6月ホルモンモデル1号店「関根精肉店八王子」をオープン
  • 2007年8月「じとっこ」ブランドのライセンス展開を開始
  • 2007年11月宮崎県日南市に加工場を建設、食品加工業務を開始
  • 2007年11月「宮崎県日南市塚田農場」ブランドの出店開始

2010年代

  • 2010年2月「芝浦食肉」ブランドの出店開始
  • 2010年3月M&A㈱セブンワーク(現㈱豊洲漁商産直市場)(現持分法適用会社)を子会社化し、流通事業を本格化
  • 2010年4月M&A当社100%子会社の㈲エー・ピーファームと㈱地頭鶏ランド日南が合併し、㈱地頭鶏ランド日南が存続会社として連結子会社となる
  • 2010年6月㈱セブンワーク(現㈱豊洲漁商産直市場)(現持分法適用会社)が東京都中央卸売市場大田市場青果部の売買参加権を取得し、青果物の卸売業務を開始
  • 2010年12月宮崎県延岡市島野浦の定置網漁業者と提携(※)し、当日朝水揚げされた鮮魚を当日提供する「今朝獲れ便」を開始
  • 2011年6月十勝新得フレッシュ地鶏事業協同組合と提携すると共に、北海道上川郡新得町に子会社、㈱新得ファーム(現連結子会社)を設立し、自社農場での新得地鶏の生産を開始
  • 2011年7月鮮魚モデルの主力ブランド「四十八漁場」の出店開始
  • 2011年7月宮崎県延岡市に子会社、㈱プロジェクト48を設立し、漁協組合員との共同経営による定置網漁業を開始
  • 2011年8月「十勝新得塚田農場」ブランド出店開始
  • 2012年3月鹿児島県黒さつま鶏生産者と提携し「鹿児島県霧島市塚田農場」ブランド出店開始
  • 2012年3月鹿児島県霧島市に自社農場を建設、黒さつま鶏の生産開始
  • 2012年7月シンガポールに子会社、AP Company International Singapore Pte., Ltd.(現連結子会社)を設立
  • 2012年9月上場当社株式を東京証券取引所マザーズ市場に上場
  • 2012年10月シンガポールに「塚田農場」ブランド店舗の海外1号店をオープン
  • 2013年3月㈱エーピーアセットマネジメントを設立し、㈱農林漁業成長産業化支援機構より機構と共同でファンドを設立する承認をうける
  • 2013年4月宮崎県西都市に自社処理場、加工場を建設し、宮崎県における地鶏の生産拡大
  • 2013年6月㈱セブンワーク(現㈱豊洲漁商産直市場)(現持分法適用会社)が、東京都大田区に魚などの配送センターを設置
  • 2013年7月創業エー・ピー6次産業化ファンドの設立

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI推進による事業モデルの変革

    人件費高騰と労働力不足に対応するため、配膳ロボット導入やAI需要予測に基づく自動発注、食品ロス削減、自動シフト作成など店舗DXを徹底。さらにメニューエンジニアリングやダイナミックプライシング、パーソナライズ・メニュー提供で収益最大化を図り、事業モデルそのものを進化させる。

  2. 02

    人的資本経営の深化と自律型組織への移行

    外部採用依存から脱却し、内部から次世代リーダーを育てる「カンテラ採用」を定着。職人技術とマネジメント力を備えた自律型人材を育成し、フラット組織への移行で意思決定を迅速化。創出した時間を創造的業務に再配分し、賃上げと挑戦し続けられる組織文化を醸成する。

  3. 03

    収益構造の強靭化:付加価値創造と適正価格転嫁

    「生販直結」モデルを活かし、産地直送の希少食材やストーリー性ある商品を開発。価格競争に陥らない付加価値を創出し、提供価値向上を伴う適切な価格転嫁を実行。生産者の利益確保と自社収益性向上を両立する良循環を構築する。

  4. 04

    グローバル展開と戦略的M&Aによる成長基盤拡大

    国内市場の構造変化に対応し、東南アジアを中心とした海外市場で「日本の食文化」と「直結モデル」をローカライズして展開。新規出店に加え、シナジー効果のあるM&Aを機動的に活用し、グローバル規模での成長ポートフォリオを構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で735人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は525万円で、9期前と比べて+35.0%平均年齢は43.3歳、平均勤続年数は9.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,188
2018年3月1,171
2019年3月38932.33.41,080
2020年3月40233.24.3996
2021年3月59640.06.4717
2022年3月31035.92.9696
2023年3月57536.07.4722
2024年3月56341.47.9723
2025年3月53642.48.570642
2026年3月52543.39.4735109

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率60.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率1.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)79.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社14(国内 10 / 海外 4、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
店舗等 — 東京都港区高輪1,524百万円
塚田農場美人鍋等 — インドネシア184百万円
海外外食 事業
本社事務所 — 東京都豊島区西池袋141百万円
Harbour City等 — 香港108百万円
海外外食 事業
西都加工センター — 宮崎県西都市86百万円
生産流通事業
霧島加工センター — 鹿児島県霧島市85百万円
生産流通事業
雛センター — 鹿児島県霧島市21百万円
生産流通事業
綾センター — 宮崎県東諸県郡綾町19百万円
生産流通事業
三股農場 — 宮崎県北諸県郡三股町7百万円
生産流通事業
西都農場 — 宮崎県西都市5百万円
生産流通事業
ほか3件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱エー・ピーカンパニー
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱地頭鶏ランド日南
    宮崎県日南市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱新得ファーム
    北海道上川郡 新得町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AP Company International Singapore Pte., Ltd. (注)3
    シンガポール · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱カゴシマバンズ(注)3
    鹿児島県霧島市 · 連結子会社
    議決権98.5%
  • 国内
    新鮮組フードサービス㈱(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AP Company USA Inc. (注)3
    アメリカ合衆国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AP Company Kalakaua LLC
    アメリカ合衆国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    AP Bijinmen 1 LLC
    アメリカ合衆国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱塚田農場プラス(注)3
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AP Company Hong Kong Co., Ltd. (注)3
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    AP Place Hong Kong Co., Ltd. (注)3
    香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社2社を開く
  • PT.APC International Indonesia (注)3インドネシア100%
  • ㈱豊洲漁商産直市場東京都大田区49%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    [第三回]令和2年度事業再構築補助金(交付申請等)
    中小企業庁
    7,108万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は218億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.3%、利益が+166.7%。

売上高
+3.3%
218億円
営業利益
+166.7%
8億円
純利益
11億円
営業利益率
3.7%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高220億円218億円
営業利益9億円8億円
純利益6億円11億円

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は53億円、営業利益は1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.2%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q47−4
2024年1Q49−2−4.1−2
2024年2Q50−3−6.0−2
2024年3Q5647.12
2024年4Q51−3
2025年2Q10100.00
2025年4Q11032.70
2026年2Q10732.86
2026年4Q11154.55
2027年1Q5311.90

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は114億円から218億円へ1.9倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。売上は4期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
エー・ピー6次産業化ファンドの設立
2013年3月11484
2014年3月158127
2015年3月192159
2016年3月21885
2017年3月26051
2018年3月2576−3
2019年3月246−1−20
2020年3月23101
2021年3月89−24−35
2022年3月80160
2023年3月172−11−13
2024年3月206−1−5
2025年3月211331.40
2026年3月218873.711

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高218億円のうち、営業利益として残るのは8億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%をちょうど並ぶ水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金36.7%80億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金59.6%130億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
63.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.0pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.6pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+205.0pt
213.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
13.8%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
8.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが13億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は12億円で、売上の0.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月11−1320−235
2014年3月15−2210−738
2015年3月15−165−143
2016年3月13−296−1632
2017年3月16−226−632
2018年3月11−9−2232
2019年3月7−10−8−322
2020年3月0−85−819
2021年3月−36−241−3822
2022年3月1−6−3−515
2023年3月10−6−2418
2024年3月3−1−4216
2025年3月5−8−4−39
2026年3月130−111312

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は80億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は14.0%(業種中央値47.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月74185624.7
2014年3月97257225.9
2015年3月115358029.7
2016年3月128369227.7
2017年3月1383710126.3
2018年3月130359525.8
2019年3月107149312.6
2020年3月101158614.5
2021年3月1005954.4
2022年3月975924.7
2023年3月911900.4
2024年3月832811.3
2025年3月77−177
2026年3月80116914.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
12億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
10億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
5億円
在庫として抱えている分
負債合計
69億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
46
/ 100
安定性自己資本比率9 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

小売業 322社との比較

同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE322社中1位あたり、逆に低いのは自己資本比率322社中304位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
213.6%/中央値 8.6%
P25 4.9%P75 13.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 3.7%
P25 1.6%P75 6.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
14.0%/中央値 47.4%
P25 34.3%P75 62.5%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.3%/中央値 4.5%
P25 0.1%P75 10.6%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 1.9%
P25 1.1%P75 2.8%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥955で、1年前と比べて-0.8%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥955-0.1%1ヶ月+0.5%1年-0.8%時価総額123億円
過去52週の値幅
安値¥895高値¥1,003

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.7倍
PBR12.32倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は52週レンジ(895〜1003円)の中央付近で推移し、直近1ヶ月で+0.21%とほぼ横ばいです。6月25日の912円から緩やかに上昇し、7月8日に948円まで上昇後、7月13日に938円まで調整しましたが、その後は940〜950円のレンジで推移しています。25日移動平均線(943.64円)と200日線(947.14円)が接近しており、方向感は乏しいです。75日線(928.92円)は下回っており、中期的にはやや軟調です。出来高は平均7,000株前後で、商いは低調です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは10.66倍と業界平均の41.59倍を大幅に下回るものの、PBRが10.77倍と極めて高く、ROEは213.6%と突出しています。このため、市場は将来の高い成長を織り込んでおり、PBRの観点からは割高です。配当利回りはデータがありませんが、業界平均は13.64%と高く、相対的に配当魅力は低いです。今期の利益は改善傾向にありますが、PBRの高さは割高感があります。総合的に割高と判断しました。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.7倍39.6倍
PBR12.32倍2.44倍
ROE213.6%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は改善傾向にあり、2026年3月期は黒字転換の見込み。強気派は、既存店の回復や新規出店の効果を評価する。弱気派は、外食市場の競争激化や、人件費・食材費高騰による収益圧迫を懸念。また、PBRが10倍超と高く、市場の期待が先行している可能性も指摘される。

プラスに働く材料7
  • 黒字転換の見込み

    2026年3月期は純利益11億円予想。

  • 複数ブランド展開

    リスク分散ができ、顧客層も広い。

  • ROEの高さ

    ROE213%と非常に高い。

  • 営業利益が3億円から8億円へ2倍以上増通年影響

    2026年3月期営業利益8億円、前期3億円から増加

  • 純利益0億円から11億円へ急拡大通年影響

    2026年3月期純利益11億円、前期0億円から増加

  • 売上高211億円から218億円へ増収通年影響

    2026年3月期売上高218億円、前期比7億円増

  • 実績PER10.66倍と割安感通年影響

    時価総額122億円に対してPER10.66倍

マイナスに働く材料7
  • 競争の激化

    外食産業は競合が多く、差別化が難しい。

  • コスト上昇

    人件費や食材費の高騰が収益を圧迫。

  • 高バリュエーション

    PBR10倍超で、期待が過剰な可能性。

  • ROE213.6%と自己資本が脆弱継続影響

    ROE213.6%は資本が薄く、損失耐性が乏しい

  • 配当利回りの開示がなく無配の可能性継続影響

    配当利回りがデータ上なし

  • 外国人保有比率0.27%と極端に低い継続影響

    外国人持ち株比率0.27%

  • 2024年3月期に純損失▲5億円の履歴通年影響

    2024年3月期は純損失▲5億円

次の決算で確かめる点
既存店売上高
店舗の収益力の回復を測る。
出店数・閉店数
ブランド拡大とスクラップ&ビルドの状況。
FC加盟店数
フランチャイズ事業の成長性。

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ26,481人。区分でいちばん多いのは個人・その他88.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.5%を占め、残る89.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他80.581.378.280.486.488.9
事業法人14.313.418.115.912.710.5
自己株式2.22.21.92.01.41.0
証券会社1.31.00.70.60.40.3
外国人個人0.10.10.00.10.10.2
外国法人1.00.60.72.10.40.1
金融機関2.83.72.30.90.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01米山 久40.26
02MTRインベストメント株式会社5.24
03西 陽一郎3.41
04オイシックス・ラ・大地株式会社2.81
05株式会社アップフロントグループ1.13
06株式会社NSK0.85
07里見 順子0.47
08エー・ピーホールディングス従業員持株会0.38
09野村證券株式会社0.23
10吉野 勝己0.20

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-06
    米山 久
    新規の大量保有報告
    40.10%
    -0.34pt
  • 2026-05-13
    りそなキャピタル株式会社
    新規の大量保有報告
    9.97%
  • 2026-04-15
    米山 久
    新規の大量保有報告
    40.44%
    -1.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+33%、1株純資産は8期で−18%。直近期のROEは213.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2013年3月6324837.124.5
2014年3月9133931.018.2
2015年3月12246130.514.8
2016年3月7149215.016.0
2017年3月175063.554.7
2018年3月−35468−7.2
2019年3月−282186−86.2
2020年3月162038.425.9
2021年3月−475
2022年3月−37.0145.1
2023年3月−126
2024年3月−44
2025年3月−8
2026年3月84213.610.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。

氏名役職年齢保有株数
米山久代表取締役会長 兼 社長555,862,000
横澤将司取締役486,000
佐竹祐樹取締役496,000
近内理恵取締役449,000
尾崎智史取締役(監査等委員)40
田路至弘取締役(監査等委員)67200
小栗悠夫取締役(監査等委員)45

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,985字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3  【事業の内容】 当社グループは(当社及び当社の関係会社)、当社、連結子会社13社、持分法適用関連会社1社の計15社で構成され、「食のあるべき姿を追求する」という共通の経営理念のもとで、食産業において、地鶏や鮮魚等の食材の生産から流通、外食店舗を主とする販売までを一貫して手掛ける「生販直結モデル」による総合的な事業展開をおこなっております。 「生販直結モデル」においては、販売店舗の運営を通じて消費動向を把握しながら、潜在的な競争力を有する全国各地の第一次産業の生産者や行政と直接提携・信頼関係を構築していきます。この生産・販売の直接関係により、無駄な中間流通コストをカットするだけでなく、その商品は誰がどのように生産されたものかを継続して把握することができます。また、当社自身も直営農場や加工場等の設営を行うことで産地を知り、生産者の想いを共有することができます。次に、最適な物流手段や加工方法等の独自の流通ソリューションを立案することで、物流コスト、鮮度及び余剰・未利用品等の課題を解決しています。そして、ブランドストーリーの考案と商品企画により生産地・産品をブランド化するのに加えて、生産者直営店舗であることで安心・低価格・高品質であることを直接伝えることができます。さらに、販売店舗における顧客感動満足を追求する独自の販促手法により、付加価値を高めて消費者に提供しています。このネットワークと一連のプロセスにより、第一次産業の生産者には適正価格で継続的に出荷できることで安心して生産に従事できる環境を、地域には産業の活性化と現地雇用の促進を、販売においては安全で高品質な商品と生産者の想いを背負う社会的意義を、そして消費者に対しては従来よりも高品質低価格な商品・サービスを提供することが可能となり、食産業におけるALL-WINを達成しています。 なお、当社は特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断することとなります。 また、当連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しており、当社の関係会社の事業の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであり、以下の4事業はセグメントと同一の区分であります。 当社グループの事業に関わる位置付けは次のとおりであります。 区分   会社名   事業内容 統括事業   ㈱エー・ピーホールディングス   当社グループの統括事業 国内外食事業    ㈱エー・ピーカンパニー新鮮組フードサービス㈱    国内飲食店の経営及びライセンス事業の展開 海外外食事業    AP Company International Singapore Pte.,Ltd.AP Company USA Inc.AP Company Kalakaua LLCAP Bijinmen 1 LLCAP Company HongKong Co., Ltd.AP Place Hong Kong  Co., Ltd.PT.APC International Indonesia    海外各地域における飲食店の経営 中食事業    ㈱塚田農場プラス    弁当製造販売 生産流通事業    ㈱地頭鶏ランド日南㈱新得ファーム㈱カゴシマバンズ㈱豊洲漁商産直市場 (注2)    食材の生産及び加工販売 (注)1 2025年5月30日付にて㈱リアルテイストの全株式を譲渡したため、連結より除外しております。 2 ㈱豊洲漁商産直市場は持分法適用関連会社であります。 ①国内外食事業 独自の「生販直結モデル」を通じて調達した高品質な食材を活かし、国内における外食店舗の企画・運営を行っております。当事業においては「人的資本経営」を推進し、商品開発・マーケティング・クリエイティブの各機能を前線化させた「事業部採算制」を導入することで、ブランド単位での機動的な戦略実行を進めております。 なお、国内外食事業は特性に応じて以下の3つのセグメントに分類されております。 (1)居酒屋セグメント 主力である地鶏居酒屋「宮崎県日南市塚田農場」「鹿児島県霧島市塚田農場」をはじめ、「北海道シントク町塚田農場」「炭火焼鳥塚田農場」「じとっこ組合」等のブランドを展開しております。現在は既存事業のリブランディングによる付加価値向上と、旗艦店で培ったノウハウを活かした地方エリアへの積極的な出店を推進しております。 (2)専門店セグメント 高品質な鮮魚を提供する水産居酒屋「四十八漁場」や「なきざかな」、ホルモンを扱う「芝浦食肉」、焼鳥・地鶏希少部位を扱う「希鳥」「焼鳥つかだ」など、当社の流通の強みをダイレクトに活かしたエッジのある専門業態を展開しております。 (3)レストランセグメント 主に主要商業施設等に出店する中高級価格帯事業(「Nacamoguro」「しゃぶしゃぶつかだ」等)や、時間帯を問わない営業モデルで成長著しい「立ち寿司横丁」などを展開し、多様なデイタイム需要の取り込みと客層の拡大を図っております。 ②海外外食事業 主にアジア圏および米国において外食店舗を展開し、ブランドの浸透と収益基盤の拡大を図っております。当連結会計年度末現在、直営店舗としてインドネシアに5店舗、香港に4店舗、シンガポールに3店舗、米国(USA)に1店舗を出店しているほか、フランチャイズ(FC)方式によりカンボジアおよびフィリピンへ展開しております。特に直営展開が好調なインドネシアにおいては、独自の鶏スープを活かした「美人鍋(BIJIN NABE)」が好評を博しており、現地ニーズに合致したローカライズと、周辺国への高い水平展開性を有する戦略を進めております。 ③中食事業 当社連結子会社(株式会社塚田農場プラス)を中心に、宅配弁当、エキナカ、および商業施設等の店舗においてお弁当や惣菜の製造・販売を行っております。当社グループの強みである一次生産者との繋がりを活かし、地方の希少食材や独自の調理法を取り入れた付加価値の高い商品開発(外部の惣菜グランプリ等での金賞受賞実績など)を行うことで、堅調な需要を安定的に取り込んでおります。また、近年の需要拡大に伴う製造キャパシティの逼迫に対応し、さらなる事業拡大を図るため、基幹製造拠点である新木場工場(東京都江東区)の拡張を実施し、生産能力の拡大と効率的な供給体制の強化を推進しております。 2026年3月31日現在の国内外食事業、海外外食事業、中食事業の詳細は下表のとおりです。 販売形態   セグメント   店舗ブランド 外食   居酒屋   宮崎県日南市塚田農場鹿児島県霧島市塚田農場北海道シントク町塚田農場炭火焼鳥塚田農場 じとっこ組合 など 専門店   四十八漁場・なきざかな・芝浦食肉・希鳥・焼鳥つかだ・やきとりスタンダード など レストラン   Nacamoguro・しゃぶしゃぶつかだ立ち寿司横丁・裏の山の木の子 など 海外   海外店舗 中食   中食   宅配、エキナカ、商業施設、フードコートなど (主な関係会社)㈱エー・ピーカンパニー、㈱塚田農場プラス AP Company International Singapore Pte., Ltd.、 AP Company USA Inc.、PT.APC International Indonesia AP Place Hong Kong Co., Ltd. ④生産流通事業 「生販直結モデル」の川上・川中を担い、全国各地の潜在的な競争力を有する食材を選定し、現地生産者や行政と直接関係を構築の上で、現地法人等を通じて食材の生産、加工、販売を行っております。また、物流コスト、鮮度、余剰部位の活用など、生産地と店舗の双方の課題に対して最適な流通ソリューションを提供しております。 (1)地鶏への取組み 宮崎県(みやざき地頭鶏)、北海道(新得地鶏)、鹿児島県(黒さつま鶏)等の自治体や生産者等と連携し、現地法人による自社農場での生産から食鳥処理場での加工までの一貫体制を確立し、食材の安定供給と高品質・低価格の両立を実現しております。 (2)水産(鮮魚)への取組み 多様な地域の漁業事業者と、卸売市場を通さない直接取引を行っております。当日朝に水揚げされた水産物を速やかに店舗に届ける物流ネットワーク(「今朝獲れ便」等)の運用や、未利用魚を加工して商品化する等の付加価値向上に取り組み、漁業者からの適正価格での買取を継続しております。 (3)青果およびその他への取組み 関係会社において東京都中央卸売市場(大田市場青果部)の売買参加権(買参権)を保有し、同市場からの青果物の直接買入と販売を行っているほか、全国各地の生産者との直接取引を通じて、グループ内店舗への効率的な流通体制を構築しております。 当社グループの主な養鶏施設および加工施設の概要は次のとおりであります。 所在地   施設名   内容 宮崎県日南市   提携養鶏場    みやざき地頭鶏の養鶏 雛センター    種鶏の飼育、孵化 宮崎県東諸郡綾町   雛センター    種鶏の飼育、孵化 宮崎県西都市   処理加工場    食鳥処理、食肉の二次加工 鹿児島県霧島市   提携養鶏場    黒さつま鶏の養鶏 処理加工場    食鳥処理、食肉の二次加工 鹿児島県曽於市   雛センター    種鶏の飼育、孵化 北海道上川郡新得町   処理加工場    食鳥処理、食肉の二次加工 (主な関係会社)㈱地頭鶏ランド日南、㈱新得ファーム、㈱カゴシマバンズ、㈱豊洲漁商産直市場
経営方針・対処すべき課題1,436字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1  【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループは、「日本の食のあるべき姿を追求する」というグループ共通のミッションのもと、「生販直結モデル」の事業展開を通じて、第一次産業の活性化と高品質低価格の実現による、食産業における生産者、販売者、消費者のALL-WINの達成を目指しております。 <当社グループが目指す、生販直結モデルによるALL-WIN> 当社グループでは、上記の達成のため、以下のような課題に取り組んでいく方針であります。 ① AI推進による事業モデルの抜本的変革 外食産業における人件費高騰と労働力不足は深刻な構造的課題であり、当社はAI活用を「人が創造性に集中できる組織への変革」の中核に据え、この課題を解決してまいります。 当連結会計年度に始動した全社プロジェクトを深化させ、配膳ロボットの導入やAI需要予測に基づく自動発注、食品ロス削減モニタリング、自動シフト作成といった店舗DXを徹底し、定型業務の自動化を推進します。あわせて、メニューエンジニアリングや需要予測に連動したダイナミックプライシングの導入、独自のデータ資産を基盤としたパーソナライズ・メニューの提供による収益最大化が喫緊の課題です。AIを単なる効率化の手段に留めず、事業モデルそのものを進化させる原動力とし、次世代の外食経営モデルを確立してまいります。 ② 人的資本経営の深化:自律型組織への移行と人材力の強化 不透明な経営環境下において、現場一人ひとりが自律的に判断し行動できる組織の構築は不可欠な課題です。当社は、外部採用への過度な依存から脱却し、現場のポテンシャルを発掘して内部から次世代リーダーを輩出する「カンテラ採用」の定着を推進します。教育面においては、独自の「職人技術」と「マネジメント能力」を両立させた自律型人材を育成し、将来の事業拡大を支える人材基盤を強固にすることが課題であると認識しております。また、階層を極力排除した「ぶんちん型フラット組織」への移行により、現場の意思決定スピードを画期的に向上させ、AIによって創出した時間を接客等の創造的業務に再配分します。継続的な賃上げによる処遇改善とともに、全スタッフが誇りを持って挑戦し続けられる組織文化の醸成に取り組んでまいります。 ③ 収益構造の強靭化:付加価値の創造と適正な価格転嫁 原材料費やエネルギー価格の継続的な上昇は、収益性を圧迫する大きな課題です。当社は「生販直結」モデルの強みを活かし、産地直送の希少食材やストーリー性のある商品開発を通じて、価格競争に陥らない圧倒的な付加価値を創出することが重要であると考えております。単なるコストアップの転嫁ではなく、提供価値の向上を伴う「適切な価格転嫁」を実行し、生産者の利益確保と当社の収益性向上を両立させる「良循環」を構築・維持することを重点課題として取り組んでまいります。 ④ 成長基盤の拡大:グローバル展開と戦略的M&A 国内市場の構造的変化を見据え、成長著しい海外市場において新たな収益の柱を確立することが中長期的な課題です。特に経済成長が続く東南アジア市場において、当社の強みである「日本の食文化」と「直結モデル」をローカライズさせつつ展開を加速いたします。自社による新規出店に加え、シナジー効果が見込めるM&Aを機動的に活用することで、グローバル規模での成長ポートフォリオを構築し、企業価値の持続的な拡大を図ってまいります。
事業等のリスク3,919字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの経営成績及び財政状態等に影響を与える可能性のある事項には以下のようなものがあります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 各種法的規制について (a)食品衛生管理について 当社グループは、「食品衛生法」に基づき、所管保健所より飲食店営業許可を受けて全ての店舗に食品衛生責任者を配置しております。社内衛生管理マニュアルに基づき、店舗および自社工場での厳格なクレンリネス、食材の温度管理、定期的な衛生監査と従業員教育を徹底しておりますが、万が一、食中毒などの衛生問題が発生した場合には、営業許可の取消しや一定期間の営業停止処分、ブランドイメージの失墜、被害者からの損害賠償請求等により、当社グループの経営成績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (b)食品表示・製造物責任について 当社グループは、「食品表示法」や「製造物責任法(PL法)」等の規制を受けております。これら法令の遵守に向けて、生販直結モデルの強みを活かしたトレーサビリティ(履歴管理)の明確化や、商品開発時における表示チェック体制の二重化等の対策を講じておりますが、万が一、アレルギー表示の誤りや産地誤認表示、異物混入等の法令違反が発生した場合には、製品の廃棄・回収処理、社会的信用の低下等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (c)労働関連法令および人件費高騰について 当社グループは店舗や工場等において多数の短時間労働者を雇用しており、近年の社会保険適用拡大(2024年10月の適用基準拡大等)や最低賃金の大幅な引き上げに伴い、社会保険料および人件費の負担が増加しております。当社グループでは、DX(モバイルオーダーや自動精算機等)の導入による店舗オペレーションの省力化や、多様な働き方を認める人事制度への改定を進め、生産性の向上と定着率の改善を図っておりますが、今後のさらなる労働法制の改正や労働市場の逼迫、人件費の高騰が継続した場合には、労務管理コストの増加等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (d)その他各種許認可について 当社グループは、生産流通事業において食鳥処理の事業許可、東京都中央卸売市場の買参権などの許認可・権利を受けて事業を行っております。コンプライアンス委員会を中心とした法務チェック体制を構築し、各種許認可の要件維持および期限管理を徹底しておりますが、万が一、法令に基づく許認可の取消しや更新が認められなかった場合には、独自のサプライチェーンが機能しなくなり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ② 主要食材(みやざき地頭鶏・黒さつま鶏)への依存について 当社グループは、宮崎県内で生産される「みやざき地頭鶏」や鹿児島県で生産される「黒さつま鶏」を主要食材とする「塚田農場」「じとっこ組合」店舗の売上構成比が高い状況にあります。これに対し、宮崎・鹿児島の生産拠点を複数に分散させて供給リスクを軽減するとともに、地鶏以外のブランド(ホルモン、鮮魚、新業態)の育成によるポートフォリオの多様化や、価格転嫁に頼らないメニュー付加価値の向上に取り組んでおります。しかしながら、鳥インフルエンザ等の疫病の発生による供給停止、近年の円安や穀物価格高騰に伴う配合飼料価格・エネルギーコストの上昇、消費者の嗜好や市場の変化等が発生した場合には、仕入コストの上昇や販売低下により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ 食材の生産、流通について 当社グループの特徴である「生販直結」モデルにおいて、みやざき地頭鶏、鹿児島黒さつま鶏以外にも、他の地鶏、鮮魚、ホルモンなどの当社のビジネスモデルを特徴づける食材を扱っております。当社グループでは、現地生産者(契約農家・漁師)との強固なパートナーシップの維持、および多角的な調達ルートの開拓・最適化を進めておりますが、これらの食材の安全性確保に不測の事態が生じて調達に制限を受けたり、天候不順や災害、ウイルスの流行等の外的要因により需給関係が逼迫して仕入コストが大幅に上昇するなど、食材の安定確保に支障が生じる事態となった場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 自然災害について 当社グループの多数の店舗が首都圏に集中しており、また各地で畜産業や漁業などの生産事業を行っております。当社グループでは、店舗および生産拠点におけるBCP(事業継続計画)の策定、定期的な防災訓練の実施、および損害保険への加入等により有事の早期復旧体制を整えておりますが、首都圏において大規模な地震や台風等による災害が発生した場合、その直接的、間接的影響による販売低下を招くリスクがあります。同様に、当該生産地域で大型の自然災害が発生した場合にも、生産活動が妨げられて食材供給が滞るなど、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ 出退店政策について 当社グループは、主に高い集客が見込める都心部及び郊外の主要駅周辺に出店をしております。新規出店に際しては厳格な投資基準を設け、立地条件、賃貸条件、投資回収期間等を総合的に検討して出店候補地を決定しておりますが、すべての条件に合致する物件が計画通り確保できない可能性があります。また、月次の店舗ごとの損益状況や当社グループの退店基準に基づき、不採算店舗等の業態変更や退店を早期に判断・実施しておりますが、業態変更や退店に伴う固定資産の除却損、減損損失の計上、各種契約の解除による違約金、退店時の原状回復費用等が想定以上に発生した場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 差入保証金について 当社グループは、賃借により出店等を行うことを基本方針としており、すべての店舗において保証金を差し入れております。契約締結時に賃貸人の信用状態を確認するとともに中途解約条項等のリーガルチェックを徹底しておりますが、今後の賃貸人の経営状況の悪化(倒産等)によっては、当該店舗における営業の継続に支障が生じたり、退店時に差入保証金等の一部又は全部が返還されない可能性があります。また、当社の都合によって契約を中途解約する場合等には、締結している賃貸借契約の内容によって差入保証金等の一部又は全部が返還されない場合があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ 有利子負債の依存度 当社グループは、店舗設備及び差入保証金等の出店資金並びに生産設備資金を金融機関からの借入により調達しております。2026年3月期において、当社グループの有利子負債残高は4,734百万円となり、有利子負債依存度は59.0%となっております。現在は営業キャッシュ・フローによる自己資金の蓄積と有利子負債の圧縮を進めておりますが、当該資金を主として変動金利に基づく長期借入金により調達しているため、昨今のわが国における金融政策の転換(金利上昇局面)に伴い金利が上昇した場合には、資金調達コストが増加し、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 2025年3月期   2026年3月期 有利子負債残高(百万円)   5,796   4,734 有利子負債依存度(%)   75.3   59.0 (注)有利子負債残高は、短期及び長期借入金(1年内返済予定を含む)、リース債務、社債の合計額であります。 ⑧ M&Aについて 当社グループは、事業拡大を加速する有効な手段のひとつとして、当社グループに関連する事業のM&Aを検討していく方針です。M&A実施に際しては、外部の専門家(公認会計士、弁護士等)を起用して対象企業の財務・法務・事業等について事前に厳格なデューデリジェンスを行い、十分にリスクを吟味し正常収益力を分析した上で決定いたしますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務・労務問題の判明等、事前の調査で把握できなかった問題が生じた場合、また事業の展開等が計画どおりに進まないことにより、のれんの減損処理を行う必要が生じた場合等には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑨ 人材の確保及び育成について 当社グループは継続的な新規事業の開発及び更なる店舗展開を図っていく方針であり、「人的資本経営」の視点に基づき、社内研修の充実、明確なキャリアパスの提示、従業員エンゲージメントの向上等により人材の確保・育成に注力しております。しかしながら、必要な店長候補、料理人、本部人材、および店舗アルバイト等の十分な人材の確保及び育成が計画通り進まない場合には、新規事業開発の遅れ、サービスの低下による集客力の低下、計画どおりの出店が困難となること等により、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩ 固定資産の減損損失について 当社グループが保有する店舗等の固定資産において、定期的な収益管理と採算性の改善に努めておりますが、周辺環境の変化や競争激化、市場環境の悪化等に伴う資産価値の下落、あるいは店舗キャッシュ・フローの低下等によって減損処理を余儀なくされた場合には、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,811字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済環境は、堅調な雇用情勢やインバウンド需要の継続的な拡大が景気を下支えしたものの、食品・エネルギー価格の相次ぐ値上げが家計を圧迫し、個人消費は依然として選別傾向が続きました。また、地政学リスクの長期化や為替相場の変動、米国の経済政策の影響など、先行き不透明な状況が継続いたしました。 外食産業におきましては、インバウンド需要の定着や年末の忘年会需要の回復により、都心部を中心に客足の戻りが鮮明となりました。一方、食材価格の高騰や深刻な人手不足による人件費の上昇、光熱費の負担増が収益を圧迫し、経営環境は引き続き厳しい局面にありました。 このような環境の中、当社グループは「食のあるべき姿を追求する」というミッションのもと、「FOOD CREATIVE FIRM」として、計画的に出店を抑制し、既存店の質の向上に経営資源を集中する「筋肉質経営」を徹底いたしました。食材価格・人件費の上昇という外的逆風に対しても、生産地と直結した独自の「生販直結モデル」が生み出す高付加価値業態の強みが発揮され、客単価の上昇局面においても顧客離れを招くことなく、適正な価格で質の高い食体験を提供し続けることができました。この「高品質・中価格」というポジションが時代の消費選別傾向とまさにマッチした一年であったと認識しております。 店舗数につきましては、海外を含めた直営店舗で138店舗を運営しており、前連結会計年度末と比較し、17店舗の減少となりました。なお、このうち10店舗は、連結子会社である株式会社リアルテイストの全株式を株式会社FS.shakeへ譲渡したことによるものであります。 また、当該株式譲渡に伴い関係会社株式売却益を特別利益として計上し、自己資本の拡充に繋げたほか、2025年10月に完了した第三者割当による第1回無担保転換社債型新株予約権付社債の払込により、成長投資に向けた資金調達と財務基盤のさらなる安定化を実現いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は21,821百万円(前年同期比3.6%増)、営業利益は845百万円(前年同期比221.3%増)、経常利益は721百万円(前年同期比185.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,135百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純損失36百万円)となりました。 セグメントごとの業績は次のとおりであります。なお、当連結会計期間より報告セグメントの区分を変更しております。 (国内外食事業) 国内外食事業では、「生販直結モデル」の基幹として飲食店舗の運営を行っております。「居酒屋事業」「専門店事業」「レストラン事業」にポートフォリオを細分化し、出店抑制・既存店重視の方針のもと、各領域の特性に応じた経営資源の最適配分を推進いたしました。 居酒屋事業では、九州・北海道・炭火焼鳥の各「塚田農場」およびライセンス事業を展開しております。組織コンディションの向上を背景に、通年を通じたメニュー刷新や販促施策が奏功し、忘年会シーズンを含む最需要期においても力強い集客を実現いたしました。 専門店事業では、「四十八漁場」等の魚業態や焼鳥・ホルモン業態を運営しております。インバウンド需要が定着した中高級の焼鳥店舗が好調を維持するとともに、旬の食材を活かした生販直結ならではの提案が幅広い顧客層から支持を得ました。 レストラン事業では、商業施設を中心に中高級業態や立ち寿司業態を展開しております。株式会社リアルテイストの売却完了により店舗数は減少したものの、売上高は前年比で増加し、従業員のキャリアパスを支える重要事業として位置付けております。 店舗数につきましては、直営店舗で123店舗を運営しており、前連結会計年度末と比較し13店舗の減少となっております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は15,604百万円(前年同期比3.8%増)、セグメント利益は445百万円(前年同期比1,588%増)となりました。 (海外外食事業) 海外外食事業では、香港・シンガポール・インドネシア・アメリカ合衆国において事業を展開しております。当連結会計年度は、海外事業の構造転換が完了した年として位置づけております。 香港においては不採算店舗の撤退を完了し、管理機能の内製化によるコスト構造の抜本的な見直しを断行した結果、37か月ぶりに事業単体での黒字転換を達成いたしました。また、運営する「Kicho」香港店がミシュランガイドに選出されるなど、ブランド価値の向上においても大きな成果を上げました。シンガポール・アメリカ合衆国においては責任者を刷新し、事業再構築を図っております。インドネシアにおいては、既存全店舗の客数が堅調に推移するとともに新規出店も好調な立ち上がりを見せており、今後の海外成長の中心軸として積極的な出店を継続してまいります。 店舗数につきましては、直営店舗で15店舗を運営しており、前連結会計年度末と比較し4店舗の減少となっております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は2,054百万円(前年同期比18.1%減)、セグメント損失は17百万円(前年同期はセグメント損失147百万円)となりました。 (中食事業) 中食事業では、株式会社塚田農場プラスが運営する宅配弁当事業「塚田農場おべんとラボ」が当社の第2の収益柱として確固たる地位を確立しつつあります。行楽・行事需要に加え、法人向けイベント需要を年間を通じて着実に取り込んだことで宅配事業および駅ナカ事業の売上高は大きく伸長いたしました。 競合他社との差別化においては、当社グループの経営理念である「高品質・中価格」の提供価値が中食領域においても一貫して発揮されており、食材品質を担保しつつ客単価が上昇する局面においても顧客離れを招かない強固な支持基盤を築いております。現在、さらなる需要拡大に対応すべく生産工場の拡張工事を実施中であり、進行期より本格拡大フェーズへ移行する計画であります。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は3,680百万円(前年同期比19.4%増)、セグメント利益は244百万円(前年同期比2.4%増)となりました。 (生産流通事業) 生産流通事業では、「生販直結モデル」の中核として地鶏の生産事業および鮮魚・青果物等の流通事業を展開しております。円安の継続やエネルギー価格の影響による飼料価格の高止まりが生産コストの押し上げ要因となりましたが、宮崎県における加工場の統合・効率化施策および独自の生販直結モデルを活かした迅速な価格転嫁により、安定した事業運営を継続いたしました。 当連結会計年度の特筆すべき成果として、営業部門で顕著な実績を上げたプロパー社員を1次産業の責任者へ抜擢いたしました。これにより、マーケットのニーズを生産現場へ即座にフィードバックし、1次から3次産業までを一気通貫で最適化する体制を構築いたしました。これは当社が推進する「人的資本経営」の具現化であり、生産・流通・販売の一体運営による圧倒的な競争優位の確立に繋がるものと確信しております。また、グループ内供給の最適化を図りつつ、高品質な食材への旺盛な外部需要を取り込むことで、グループ外販の販路拡大も着実に進展しております。 以上の結果、当連結会計年度における売上高は1,628百万円(前年同期比0.7%増)、セグメント利益は173百万円(前年同期比19.7%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)の残高は前連結会計年度末より254百万円増加し、1,171百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により得られた資金は1,263百万円となりました。これは主に税金等調整前当期純利益1,062百万円の計上によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により得られた資金は24百万円となりました。これは主に、株式会社リアルテイストの連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による収入475百万円によるものであります。一方で、来期に予定している株式会社塚田農場プラスの工場増設に係る建設仮勘定として229百万円の支出を計上しております。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により使用した資金は1,051百万円となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出1,480百万円を計上した一方で、長期借入金の借入による収入595百万円があったことによるものであります。 ③ 生産、仕入及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 生産流通事業    909,571   88.9 合計    909,571   88.9 (注)  金額は製造原価によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。 b.仕入実績 当連結会計年度における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   仕入高(千円)   前年同期比(%) 国内外食事業    4,743,682   102.3 海外外食事業   591,769   82.9 中食事業   324,616   116.4 生産流通事業    422,817   103.1 合計    6,082,885   100.7 (注)  金額は仕入価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 国内外食事業   15,604,755   103.8 海外外食事業   2,054,345   81.9 中食事業   3,680,516   119.4 生産流通事業   1,628,959   100.7 合計    22,968,576   103.3 (注)  金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値であります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 財政状態の分析 当連結会計年度における総資産は、前連結会計年度に比べ324百万円増加し、8,012百万円となりました。これは主に現金及び預金が254百万円増加したこと、並びに売掛金が98百万円増加したことによるものです。 負債につきましては、前連結会計年度に比べ851百万円減少し、6,888百万円となりました。これは主に短期借入金が1,370百万円減少したことによるものです。一方で、未払消費税等が117百万円増加したほか、転換社債型新株予約権付社債99百万円を計上しております。 純資産につきましては、前連結会計年度に比べ1,175百万円増加し、1,124百万円となりました。これは主に親会社株主に帰属する当期純利益1,135百万円により利益剰余金が1,137百万円増加したことによるものです。資本剰余金の減少81百万円があったものの、自己株式の減少156百万円や利益剰余金の増加があったことにより、純資産合計は前期△50百万円から当期1,124百万円へと転じました。 経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、21,821百万円(前年同期比3.6%増)となりました。当社の報告セグメントごとの内訳は、国内外食事業が15,604百万円(前年同期比3.8%増)、海外外食事業が2,054百万円(前年同期比18.1%減)、中食事業が3,680百万円(前年同期比19.4%増)、生産流通事業が1,628百万円(前年同期比0.7%増)となっており報告セグメントの合計は22,968百万円となっております(連結売上高との差額は内部取引によるものです)。 (営業利益) 当連結会計年度は営業利益845百万円(前年は営業利益263百万円)となりました。当社の報告セグメントごとの内訳は、国内外食事業がセグメント利益445百万円(前年同期はセグメント利益26百万円)、海外外食事業がセグメント損失17百万円(前年同期はセグメント損失147百万円)、中食事業がセグメント利益244百万円(前年同期はセグメント利益239百万円)、生産流通事業がセグメント利益173百万円(前年はセグメント利益145百万円)となっており報告セグメント合計はセグメント利益845百万円(前年はセグメント利益262百万円)となっております(営業利益との差額は連結上の調整額によるものです)。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は1,135百万円(前年は親会社株主に帰属する当期純損失36百万円)となりました。これは固定資産除却損28百万円及び減損損失79百万円を計上した一方で、株式会社リアルテイストの売却に伴う関係会社株式売却益438百万円を計上したことに加え、業績好調に伴い減損損失が前連結会計年度に比べ174百万円減少したこと等によるものであります。 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、次のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、商品の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、店舗設備投資等によるものであります。当社グループは、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。運転資金は自己資金及び金融機関からの借入を基本としており、設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入を基本としております。なお、当連結会計年度末における有利子負債の残高は4,734百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は1,171百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度末における資産、負債の報告金額及び収益、費用の報告金額に影響を与える見積り、判断及び仮定を使用することが必要となります。当社グループの経営陣は連結財務諸表作成の基礎となる見積り、判断及び仮定を過去の経験や状況に応じ合理的と判断される入手可能な情報により継続的に検証し、意思決定を行っております。しかしながら、これらの見積り、判断及び仮定は不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載されているとおりであります。

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開示資料

出典

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