本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

デンヨー

Denyo Co.,Ltd.6517 · Prime · 電気機器

エンジン発電機・溶接機・コンプレッサを製造・販売する産業機械メーカー。災害時等の非常用電源としても強み。

概要

デンヨーは、ポータブルエンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサを主力とする電気機器メーカーである。建設現場や災害時の可搬型電源で国内トップクラスのシェアを持ち、防災用非常用発電機にも強みを持つ。1948年創業、1983年上場、現在は東京証券取引所プライム市場に所属。2025年3月期の売上高は708億円、営業利益74億円、経常利益率は10.45%と安定した収益を上げている。

エンジン発電機を中核とする事業構造

デンヨーの主力製品はエンジン発電機で、売上高の8割以上を占める。建設現場の電源、イベント、防災・非常用電源として広く使われる。2025年3月期の発電機関連売上高は595億円と前期比1.7%増加した。国内向けは可搬形と非常用の両方があり、海外向けはアメリカ市場向け大型機の出荷が増加した。溶接機関連は48億円、コンプレッサ関連は7億円と規模は小さいが、いずれも建設現場で必要な機器を揃える。

国内と海外で構成されるセグメント別収益

報告セグメントは日本、アメリカ、アジア、欧州の4地域である。日本セグメントの売上高は506億円で全体の約70%を占め、営業利益52億円と高収益。アメリカセグメントは171億円、営業利益16億円。アジアは41億円、欧州は2億円と小規模で、欧州は営業損失を計上している。アメリカ市場ではレンタル市場の在庫調整が一巡し下期から回復した。アジアは資源国向けは底堅いが香港・タイ向けが低調。

グループ企業による製造・販売・サービスの分業体制

デンヨーは連結子会社11社と関連会社1社でグループを構成する。日本では、子会社ニシハツが防災用・非常用発電機を専門に製造。デンヨー興産は補修部品販売とアフターサービスを担当。アメリカではデンヨー マニュファクチュアリング コーポレーションが現地生産。ベトナムのデンヨーベトナムは部品加工とエンジン発電機の製造。インドネシアのP.T.デイン プリマ ジェネレーターも製造。販売会社はシンガポール、オランダなどに展開。

建設需要と防災需要に支えられた市場環境

主要顧客は建設関連市場で、商社・販売店・建機レンタル会社を通じて販売される。国内ではインフラ老朽化対策や都市再開発工事が需要を下支えするが、長期的には公共投資減少のリスクがある。海外では北米のインフラ更新需要やアジアの経済成長に伴う建設投資増加が期待される。また、近年の自然災害頻発により、病院やデータセンター向け非常用発電機のBCP需要が拡大している。

業界の中での役割はエンジン駆動式産業機械メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
722億円
営業利益
78億円
営業利益率
10.8%
純利益
56億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
日本507億円70.1%53億円10.5%
アメリカ172億円23.8%17億円9.9%
アジア41億円5.7%5億円12.2%
欧州3億円0.4%-1億円-33.3%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01建設・産業機械主力

建設現場や工事現場で使用されるエンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサを製造・販売。レンタル需要も取り込み、幅広い現場に対応。

主な製品・サービス3
エンジン発電機
エンジンを動力とする可搬型発電機。建設現場の電源、防災・非常用電源として使用。
エンジン溶接機
エンジン駆動の溶接機。現場溶接作業に用いられ、高い信頼性と出力を提供。
エンジンコンプレッサ
エンジン駆動の空気圧縮機。建設現場での空気工具、破砕機等の動力源として使用。

02防災・非常用電源準主力

子会社ニシハツを通じて防災用・非常用発電機を製造・販売。災害時や停電時の電源確保に貢献。

主な製品・サービス2
防災用発電機
地震や台風等の災害時に使用する非常用発電機。据置型で自動起動機能を持つ。
非常用発電機
病院やデータセンター等、停電が許されない施設向けのバックアップ電源。

製品と技術

ポータブルエンジン発電機:建設現場の電源から防災まで

エンジン発電機はデンヨーの最も売上の大きい製品群であり、可搬型と据置型がある。可搬型は建設現場の仮設電源やイベント、災害時の応急電源として使用される。高い電気品質、メンテナンス性、低騒音・低排出ガスが特長。2025年3月期の発電機関連売上は595億円で、全体の82%を占める。国内向けはリース・レンタル会社を主要顧客とし、海外向けはアメリカ市場向け大型機の出荷が増加傾向にある。

エンジン溶接機:現場溶接の信頼性と小型化

エンジン溶接機はエンジン駆動で溶接電力を供給する製品。1959年に日本初の高速エンジン溶接機を開発した歴史を持つ。現在は小型のガソリン溶接機やティグ溶接機が主力で、国内市場では出荷が増加。海外向けも小型機を中心に拡大している。2025年3月期の溶接機関連売上は48億円と前期比5.4%増加。建設現場の鉄骨溶接や配管工事などに広く使われる。

エンジンコンプレッサ:空気工具の動力源

エンジンコンプレッサはエンジン駆動の空気圧縮機で、建設現場でブレーカーやエア工具に動力を供給する。1973年に生産を開始し、福井工場で製造されている。2025年3月期の売上は7億円と前期比19.6%減少した。需要は建設投資動向に左右されるが、可搬型であるためレンタル需要も多い。製品ラインナップは少数だが、発電機・溶接機と併せて現場の動力源を一式揃える強みがある。

非常用発電機と防災関連機器

子会社ニシハツが手掛ける非常用発電機は、病院やデータセンター、公共施設など停電が許されない施設向けの据置型バックアップ電源である。自動起動機能を持ち、停電時に即座に電力を供給する。近年の自然災害増加に伴い、BCP対策として需要が拡大。2025年1月にはニシハツの新本社工場が完成し生産能力を増強。デンヨーは水関連機器(高圧水ポンプ)や高所作業車も手掛けるが、非常用発電機は成長分野の一つである。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

小型発電機で国内首位、内需依存型

デンヨーは小型エンジン発電機・溶接機で国内首位であり、建設・イベント・防災など国内需要が中心。同業にはキオクシアHD(半導体メモリ)や日清紡HD(電子部品)など異業種が多く、直接の競合は限定的。一方、パワーエックス(蓄電システム)は新興勢力。直近の売上高は700億円台で横ばい、営業利益率は10%超と安定しているが、海外展開は遅れており内需依存のリスクを抱える。

強み

  • 小型エンジン発電機・溶接機で国内トップシェアを維持し、ブランド認知度が高い。
  • 災害時や停電時の非常用電源として需要が堅調で、公共投資の影響を受けやすい。
  • 営業利益率10%超を維持し、売上高横ばいでも安定した収益を確保している。
  • 発電機、溶接機、ポンプなど多岐にわたる製品群で顧客ニーズに応える。

課題

  • 海外売上比率が低く、成長市場であるアジアなどの開拓が急務。
  • 国内建設投資や公共工事の動向に業績が左右されやすく、市場縮小リスクがある。
  • 電動化や蓄電技術の進展により、エンジン製品の需要減退リスクに直面。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がデンヨー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16345アイチ コーポレーション934億円14.4倍
27226極東開発工業925億円24.0倍
36859エスペック912億円14.2倍
46458新晃工業897億円12.4倍
56237イワキポンプ883億円18.0倍
66517デンヨー881億円14.6倍
75851リョービ881億円8.3倍
83302帝国繊維840億円16.5倍
96454マックス839億円23.5倍
106277ホソカワミクロン835億円25.7倍
119663ナガワ833億円17.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

溶接機材メーカーとして創業した1948年

1948年7月、東京入船町(現新富町)に日本電気熔接機材株式会社として設立。翌1949年には東京中野工場を開設し、抵抗溶接機と交流アーク溶接機の生産を開始した。当時は溶接機専業メーカーであり、回転式直流アーク溶接機(1955年)や高速エンジン溶接機(1959年)を開発し、国内初のエンジン溶接機を投入した。この時期にエンジン駆動のポータブル機器の基盤を築いた。

埼玉・滋賀・福井に工場を拡大した1960~70年代

1961年12月、埼玉県川越市に埼玉工場を完成させ、エンジン発電機の生産に参入。1970年には滋賀工場が完成。1973年にはエンジンコンプレッサの生産を開始し、製品ラインアップを拡充した。1976年には福井工場が稼働。この間、1966年7月に社名をデンヨー株式会社に変更。埼玉工場は後に新埼玉工場へ移転し、現在は福井工場に生産を統合している。

インドネシアとシンガポールで国際化を始めた1976~1981年

1976年3月、インドネシアに合弁会社P.T.デンヨー インドネシア(現P.T.デイン プリマ ジェネレーター)を設立し、海外生産を開始。1981年にはシンガポールにユナイテッド マシナリー サービス(現デンヨー ユナイテッド マシナリー)を設立し、アジアでの販売拠点を確保した。これらは後に連結子会社となり、現在もアジア地域の製造・販売の中核を担っている。

株式公開と新規事業への参入(1980~1990年代)

1980年10月に株式を店頭公開。1983年2月に東京証券取引所市場第二部に上場。1984年には水関連機器(エンジン高圧水ポンプ等)、1988年にはコージェネレーションシステムと無停電電源装置、1991年には高所作業車分野に参入。多角化を進める一方、1992年にはアメリカにデンヨー アメリカ コーポレーションを設立し、北米市場への本格進出を果たした。

アメリカ工場の設立と非常用発電機事業の拡充(1995~2007年)

1995年8月、アメリカに合弁会社デンヨー マニュファクチュアリング コーポレーションを設立し、現地生産を開始。2000年3月には東京証券取引所市場第一部に上場。2006年に本店を東京都中央区に移転。2007年6月、非常用発電機メーカーの西日本発電機(現ニシハツ)を完全子会社化し、防災・非常用電源分野を強化した。同年10月にはオランダにデンヨー ヨーロッパを設立し欧州拠点を構築。

ベトナム工場の増強と国内サービス網の拡充(2010年代~現在)

2010年5月、ベトナムにデンヨーベトナムを設立し、部品加工とエンジン発電機の生産を開始。2015年には第2工場を増築し生産能力を拡大。2020年にはベトナムに販売会社を設立。国内では2013年に埼玉事業所を閉鎖し坂戸市に開発研修センターを新設。2023年には千葉県佐倉市にサービスセンター関東、2025年には岡山県岡山市にサービスセンター西日本を開設し、アフターサービス網を強化している。

年表43件を開く

1940年代

  • 1948年7月創業日本電気熔接機材株式会社を東京入船町(現 新富町)に設立。
  • 1949年9月東京中野工場を東京都中野区に開設。抵抗及び交流アーク溶接機の生産を開始。

1950年代

  • 1955年1月回転式直流アーク溶接機の生産を開始。
  • 1959年3月わが国最初の高速エンジン溶接機を開発、生産を開始。

1960年代

  • 1961年12月埼玉県川越市に埼玉工場完成、一貫製造を開始。エンジン発電機の生産を開始。
  • 1966年7月社名をデンヨー株式会社と改称。

1970年代

  • 1970年7月滋賀県甲賀郡甲西町(現 湖南市)に滋賀工場(現 滋賀分工場)完成、生産を開始。
  • 1971年6月本店を東京都中野区に移転。
  • 1973年4月エンジンコンプレッサの生産を開始。
  • 1976年3月インドネシアに現地資本との合弁会社P.T.デンヨー インドネシア(現 P.T.デイン プリマ ジェネレーター、連結子会社)を設立。
  • 1976年4月福井県三方郡三方町(現 三方上中郡若狭町)に福井工場完成、生産を開始。

1980年代

  • 1980年10月株式を日本証券業協会東京地区店頭登録銘柄として公開。
  • 1981年5月シンガポールに現地資本との合弁会社ユナイテッド マシナリー サービス PTE.LTD.(現 デンヨー ユナイテッド マシナリー PTE.LTD.、連結子会社)を設立。
  • 1982年1月M&A埼玉県川越工業団地に新埼玉工場完成、移転完了、生産を開始(現在は、福井工場に統合)。
  • 1983年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 1984年5月水関連機器分野に参入、エンジン高圧水ポンプと排水管洗浄装置を開発、生産を開始。
  • 1987年10月M&A丸久電機株式会社(後に株式会社ディー・エム・エスに商号変更)の株式を取得し子会社化。
  • 1988年4月コージェネレーションシステム及び無停電電源装置を開発、生産を開始。株式会社ディー・ビー・エス(現 デンヨー興産株式会社、連結子会社)の株式を取得。

1990年代

  • 1991年9月高所作業車分野に参入、自走式高所作業車の生産を開始。
  • 1992年12月アメリカにデンヨー アメリカ コーポレーション(現 連結子会社)を設立。
  • 1995年8月アメリカにデンヨー アメリカ コーポレーションの出資で、合弁会社デンヨー マニュファクチュアリング コーポレーション(現 連結子会社)を設立。
  • 1998年10月ユナイテッド マシナリー サービス PTE.LTD.(現 デンヨー ユナイテッド マシナリー PTE.LTD.、連結子会社)の株式を追加取得し関連会社化。
  • 1999年7月創業デンヨーテクノサービス株式会社を設立。
  • 1999年10月M&Aデンヨーテクノサービス株式会社が株式会社ディー・エム・エスを吸収合併。

2000年代

  • 2000年1月デンヨー興産株式会社(現 連結子会社)の株式を追加取得。
  • 2000年3月上場東京証券取引所市場第一部に上場。
  • 2000年7月特定の現物出資(ユナイテッド マシナリー サービス PTE.LTD.及びP.T.デンヨー インドネシアの株式を現物出資)により、シンガポールにデンヨー アジア PTE.LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2000年10月M&Aデンヨー アジア PTE.LTD.がユナイテッド マシナリー サービス PTE.LTD.(現 デンヨー ユナイテッド マシナリー PTE.LTD.、連結子会社)の株式を追加取得し子会社化。
  • 2003年5月M&A滋賀工場(現 滋賀分工場)は、外注による一部製品の生産を除いて、生産を福井工場へ統合。滋賀工場の用地については、物流センター及びデンヨーテクノサービス株式会社の部品センターとして活用(現在は、デンヨー興産株式会社が部品センターを運営)。
  • 2006年12月東京都中央区に本店所在地を移転。
  • 2007年6月M&A非常用発電機の製造及び販売を専業としている西日本発電機株式会社(現 ニシハツ株式会社)の全株式を取得し連結子会社化。
  • 2007年10月欧州の営業拠点として、オランダにデンヨー ヨーロッパ B.V.(現 連結子会社)を100%出資で設立。
  • 2009年7月M&Aデンヨーテクノサービス株式会社他1社を吸収合併。

2010年代

  • 2010年5月ベトナムにエンジン発電機用部品の製造を目的として、デンヨーベトナム CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2013年3月埼玉県川越工業団地の埼玉事業所を閉鎖し、埼玉県坂戸市に開発研修センターを新設。
  • 2013年4月M&Aデンヨー アジア PTE.LTD.がP.T.デイン プリマ ジェネレーターの第三者割当増資を引き受け子会社化。
  • 2015年3月デンヨーベトナム CO.,LTD.は、第2工場を増築し、エンジン発電機の生産を開始。

2020年代

  • 2020年2月ベトナムの営業拠点として、デンヨー トレーディング ベトナム CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
  • 2021年6月監査等委員会設置会社に移行。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行。
  • 2023年3月千葉県佐倉市にサービスセンター関東を新設。
  • 2025年1月ニシハツ株式会社の新本社工場が完成し、稼働開始。
  • 2025年4月岡山県岡山市にサービスセンター西日本を新設。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち4項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本当期純利益率(ROE)中期経営計画「Denyo2026」期間中まで7%以上
  • 売上高経常利益率中期経営計画「Denyo2026」期間中まで10%以上
  • 自己資本当期純利益率(ROE)2035年度まで8%以上
  • 売上高経常利益率2035年度まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    中核分野のシェア維持・向上

    国内建設市場向けエンジン発電機・溶接機でトップシェアを維持・向上し、安定収益を確保する。新製品投入によるシェアアップ、教育体制の充実による販売力強化、大型修理拠点を活用したサービス拡充を進める。

  2. 02

    成長分野への展開と収益拡大

    国内では非常用発電機を中心とする定置形発電機でシェア拡大を目指し、グループ連携や工場投資の最大化により顧客を拡大する。海外では北米やアジア・中近東で販売網・サービス網を強化し、ブランド浸透と販売拡大を図る。

  3. 03

    挑戦分野への投資と新機軸製品の開発

    グローバルサウス未開拓地域への進出を調査・検討し、M&Aも視野に進出形態を模索する。水素燃料発電機などの新機軸製品の研究開発を継続し、社会実装に向けた準備を進める。

  4. 04

    組織能力の強化

    開発・生産では顧客要求の早期製品化と工程の機械化・自動化を推進。情報システムでは基幹システム改善とセキュリティ・BCP対策を強化。組織面では人財育成の高度化や職場環境改善により多様な人材が活躍できる体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,362人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は680万円で、9期前と比べて+13.3%平均年齢は38.4歳、平均勤続年数は12.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,215
2018年3月1,277
2019年3月60038.313.21,350
2020年3月61638.213.11,370
2021年3月60437.912.41,334
2022年3月60438.112.51,359
2023年3月61838.112.41,381
2024年3月66038.412.71,408
2025年3月65238.412.61,377537
2026年3月68038.412.61,362573

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)73.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社11(国内 6 / 海外 5、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社・工場等 — 佐賀県唐津市他6,718百万円
日本
福井工場(福井県三方上中郡若狭町)(注)23,010百万円
日本
本社及び東京支店(東京都中央区)(注)32,797百万円
日本
サービスセンター西日本 — 岡山県岡山市1,569百万円
日本
本社・工場 — ベトナム社会主義共和国フンイェン省1,256百万円
アジア
本社・工場 — アメリカ合衆国ケンタッキー州1,237百万円
アメリカ
開発研修センター — 埼玉県坂戸市1,162百万円
日本
広島営業所 — 広島県広島市西区1,056百万円
日本
サービスセンター関東 — 千葉県佐倉市934百万円
日本
本社 — シンガポール共和国851百万円
アジア
ほか7件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    デンヨー興産㈱
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニシハツ㈱(注)4
    佐賀県唐津市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    デンヨー アメリカ コーポレーション(注)1
    アメリカ合衆国 ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    デンヨー マニュファクチュアリング コーポレー ション(注)1.3.4
    アメリカ合衆国 ケンタッキー州 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 海外
    デンヨー アジア PTE.LTD. (注)1
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンヨー ユナイテッド マシナリー PTE.LTD. (注)3
    シンガポール共和国 · 連結子会社
    議決権76.0%
  • 海外
    デンヨー ヨーロッパ B.V. (注)1
    オランダ王国 ユトレヒト市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    デンヨー ベトナム CO.,LTD. (注)1
    ベトナム社会主義共和国 フンイェン省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    P.T.デイン プリマ ジェネレーター(注)3
    インドネシア共和国 ブカシ市 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    その他2社
    - · 連結子会社
  • 国内
    新日本建販㈱(注)2
    神奈川県横浜市港北区 · 持分法適用会社
    議決権15.7%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は722億円営業利益78億円前期と比べると増収増益で、売上が+2.0%、利益が+5.4%。

売上高
+2.0%
722億円
営業利益
+5.4%
78億円
純利益
+0.0%
56億円
営業利益率
10.8%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高745億円722億円
営業利益80億円78億円
純利益59億円56億円
1株あたり配当¥170¥170

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は168億円、営業利益は12億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+20.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q18116
2024年1Q168106.08
2024年2Q174126.98
2024年3Q192178.912
2024年4Q19723
2025年2Q340319.123
2025年4Q3684311.733
2026年2Q319226.916
2026年4Q4035613.940
2027年1Q168127.117

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は477億円から722億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は10.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
デンヨー アジア PTE.LTD.がP.T.デイン プリマ ジェネレーターの第三者割当増資を引き受け子会社化。
2013年3月4775034
2014年3月4985737
2015年3月5235839
2016年3月5044531
2017年3月4894529
2018年3月5024228
2019年3月5564632
ベトナムの営業拠点として、デンヨー トレーディング ベトナム CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立。
2020年3月6296241
2021年3月5505639
2022年3月5524028
2023年3月6435236
2024年3月7317451
ニシハツ株式会社の新本社工場が完成し、稼働開始。
2025年3月708748010.556
2026年3月722788510.856

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高722億円のうち、営業利益として残るのは78億円10.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は56億円、売上の7.8%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金75.2%543億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.1%102億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.8%78億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
24.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.9pt
10.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+1.8pt
7.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
7.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが45億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは21億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は221億円で、売上の3.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月482−1050105
2014年3月24−18−15698
2015年3月51−26−1825108
2016年3月30−8−1222117
2017年3月29−13−1116122
2018年3月33−11−722137
2019年3月41−2−1339162
2020年3月73−9−1564211
2021年3月49−17−1132229
2022年3月27−8−1619234
2023年3月20−419−21223
2024年3月42−18−824240
2025年3月73−55−1818245
2026年3月45−24−4321221

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は1,045億円。このうち返さなくてよい自己資本が853億円で、自己資本比率は78.3%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月55740215570.4
2014年3月61544317269.6
2015年3月67349218170.3
2016年3月67050816272.9
2017年3月68753115674.4
2018年3月72256116174.9
2019年3月74156317873.1
2020年3月75658417274.1
2021年3月79161617575.1
2022年3月80863817076.0
2023年3月89768721073.4
2024年3月1,00575824772.4
2025年3月1,03180722475.0
2026年3月1,04585319278.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
211億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
693億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
77億円
在庫として抱えている分
負債合計
192億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
92
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率22 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中24位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中142位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
7.1%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.8%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.3%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
2.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.2%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,030で、1年前と比べて+49.1%過去52週の値幅のなかでは64%の位置にある。

¥4,030-4.7%1ヶ月-5.4%1年+49.1%時価総額881億円
過去52週の値幅
安値¥2,764高値¥4,730

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.6倍
PER (会社予想)13.8倍
PBR0.98倍
配当利回り4.22%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/31に+9.10%と急伸し、52週高値4055円に迫る。25日線(3610.6円)を上回り、75日線(3621.67円)も超える。出来高は15.6万株と前日比2.3倍増、上昇加速。RSIは77.84と買われ過ぎ圏。1ヶ月で+10.3%、上昇トレンド。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 13.06倍は電気機器業界平均29.29倍を大幅に下回り割安。PBR 0.89倍は業界平均2.20倍に対し割安。配当利回り2.78%は業界平均1.97%を上回る。ROE 7.1%は業界水準より低いが、配当性向56.8%は安定感あり。総合的に割安評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.6倍30.8倍
PER (予想)13.8倍
PBR0.98倍2.58倍
ROE7.1%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

同社は安定した収益基盤を持つが、成長性とバリュエーションが課題。強気派は発電機の高いシェアと防災需要の底堅さを評価し、PBR0.89倍の割安感を指摘。弱気派は売上高が減少傾向(2025年3月期前期比▲3%)であり、市場が成熟しているため成長期待が低い点を問題視。PER13倍は業界平均並みだが、ROE7.1%は低く、資本効率改善が必要。

プラスに働く材料7
  • 高いブランド力とシェア

    国内ポータブル発電機市場でトップシェア、安定収益源。

  • 防災・BCP需要

    災害対策需要が底堅く、官公需も安定。

  • 割安なPBR

    PBR0.89倍と解散価値割れの水準。

  • 営業利益増加基調の継続2026年3月期影響

    2026年3月期営業利益78億円は前期比5%増、増益傾向維持

  • PBR0.89倍の割安株継続影響

    PBR0.89倍は解散価値割れ、株主還元強化で修正期待

  • 電力需要増加で受注拡大2026年下期影響

    データセンター向け電源設備需要増、売上高押し上げへ

  • 自己株式取得の可能性次回株主総会影響

    PBR1倍割れで自社株買い実施の可能性、EPS向上効果

マイナスに働く材料7
  • 売上の停滞傾向

    2025年3月期売上708億円と前期比減収。

  • 低いROE

    ROE7.1%は同業平均を下回り、資本効率が悪い。

  • 市場の成熟化

    国内需要は横ばいで、海外展開も限定的。

  • 2025年3月期減収の反動2025年3月期影響

    2025年3月期売上高708億円は前期比3%減、収益基盤脆弱

  • ROE7.1%の低収益性継続影響

    ROE7.1%は資本効率が低く、バリュエーション抑制要因

  • 為替変動リスク継続影響

    輸出比率不明だが、円高進行で収益圧迫の可能性

  • 配当利回り2.8%の魅力不足継続影響

    配当利回り2.8%は同業平均を下回り、個人投資家の買い材料不足

次の決算で確かめる点
防災関連売上
需要の安定性を確認するため。
国内シェア
競争力維持の指標。
ROE
資本効率改善の進捗。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり170で、前期から+33.3%いまの株価に対する利回りは4.22%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥170
1株あたり
配当利回り
4.22%
いまの株価に対して
配当性向
56.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3029.8
2018年3月4033.346.2
2019年3月425.037.6
2020年3月469.536.3
2021年3月460.033.5
2022年3月472.239.3
2023年3月506.447.1
2024年3月6428.041.4
2025年3月7517.239.0
2026年3月10033.356.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥170

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,264人。区分でいちばん多いのは金融機関26.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が49.7%を占め、残る50.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
金融機関30.328.727.427.525.926.7
個人・その他26.327.629.627.728.324.7
外国法人17.118.618.620.422.424.6
事業法人25.123.623.323.122.423.0
自己株式5.25.86.26.27.14.1
証券会社1.21.41.01.21.00.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01ザ エスエフピー バリュー リアライゼーション マスター ファンド エルティーディー(常任代理人 立花証券株式会社)9.90
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)8.38
03株式会社久栄6.48
04みずほ信託銀行株式会社 退職給付信託 みずほ銀行口 再信託受託者 株式会社日本カストディ銀行4.68
05株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.37
06デンヨー親栄会3.01
07ジェーピー モルガン チェース バンク(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)2.90
08第一生命保険株式会社2.79
09株式会社鶴見製作所2.48
10株式会社三菱UFJ銀行2.47

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-08-07
    シンフォニー・フィナンシャル・パートナーズ(シンガポール)ピーティーイー・リミテッド(Symphony Financial Partners (Singapore) Pte. Ltd.)
    新規の大量保有報告
    12.60%
    -1.08pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+86%、1株純資産は14期で+135%。直近期のROEは7.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1491,7239.18.217.5
2014年3月1651,9909.110.721.0
2015年3月1792,2158.610.026.1
2016年3月1472,2866.57.931.3
2017年3月1342,4075.712.629.8
2018年3月1302,5455.314.646.2
2019年3月1502,5845.99.137.6
2020年3月1942,6907.49.936.3
2021年3月1852,8466.711.333.5
2022年3月1322,9644.612.439.3
2023年3月1763,1945.79.747.1
2024年3月2473,5277.39.441.4
2025年3月2743,7787.58.939.0
2026年3月2774,0547.112.456.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額231百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
吉永隆法代表取締役 社長6318,000
山田正雄取締役 常務執行役員 開発部門長兼 生産部門・海外製造子会社管掌6114,000
田邊誠取締役 常務執行役員 管理部門長6510,000
大友建一取締役 上席執行役員 国際営業部門長兼 海外事業推進室長兼 海外販売子会社管掌576,000
港正一取締役 上席執行役員 国内営業部門長兼 営業推進部長643,000
藤本庄一郎取締役 上席執行役員 経営企画室長5910,000
古東誠取締役67
吉川由紀子取締役65
廣井亨取締役(常勤監査等委員)6614,000
窪和義取締役(常勤監査等委員)639,000
山上圭子取締役(監査等委員)65
名執雅子取締役(監査等委員)65
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
歌代正取締役(監査等委員)71
岡田恭子67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7106441115122
取締役(社内)23844322
社外取締役637376

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容915字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社11社及び関連会社1社)は、産業用電気機械器具等(エンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサ等)の製造並びに販売と、これらに付随する補修部品の販売及びアフターサービス等の事業活動を展開しております。 当社グループの事業内容及び当社と主要な関係会社の当該事業に係わる位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 (日本) 当社はエンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサ等を製造・販売するほか、子会社ニシハツ㈱は防災用及び非常用発電機の製造・販売に従事しております。 子会社デンヨー興産㈱は補修用部品の販売・保守点検等のアフターサービスに従事しております。関連会社新日本建販㈱はエンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサ等の販売及びリース・レンタルに従事しております。 (アメリカ) 子会社デンヨー マニュファクチュアリング コーポレーションは、アメリカ国内においてエンジン発電機の製造・販売に従事しております。子会社デンヨー アメリカ コーポレーションは、当社及び子会社デンヨー マニュファクチュアリング コーポレーションに部品の供給を行っております。 (アジア) 子会社デンヨー ベトナム CO.,LTD.は、当社からの委託により、ベトナム国内において当社及び子会社デンヨー マニュファクチュアリング コーポレーション向け製造用部品の加工並びに当社向けエンジン発電機の製造に従事しております。子会社デンヨー ユナイテッド マシナリー PTE.LTD.他2社はアジアにおいて、エンジン発電機、エンジン溶接機の販売及びリース・レンタルに従事しております。子会社P.T.デイン プリマ ジェネレーターはインドネシア国内において当社製造用部品の加工及びエンジン発電機の製造・販売に従事しております。 (欧州) 子会社デンヨー ヨーロッパB.V.は、ヨーロッパにおいてエンジン発電機、エンジン溶接機の販売に従事しております。 [事業系統図] 事業の系統図によって示すと、次のとおりであります。 (注)※1.連結子会社 ※2.関連会社で持分法適用会社
経営方針・対処すべき課題3,834字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、伝統的経営理念である「三者の得」(当社製品によって「使う人、売る人、造る人」の各々が利益を享受すること)を踏まえ、安全・安心なパワーソースの提供を通じて豊かな社会造りに貢献することを経営理念としております。 この理念のもと、常に技術革新に向けてチャレンジし続け、透明かつ公正な企業活動を通じて世界中で信頼される企業を目指しております。 (2)経営戦略 当社グループの経営戦略は、グループの安定的な成長とバランスのとれた事業構造を確立することであり、パワーソースのパイオニアとしての信頼と販売ネットワークを駆使し、高品質パワーソースのグローバルNo1ブランドを目指すと共に、発電機製造のノウハウを最大限に発揮できる周辺事業の拡充や新規事業への参入等に注力してまいります。 そのために、品質・機能・価格・サービスのすべてにおいて、お客様の立場に立って製品を開発すると共に、顧客サポートの充実を最重要目標として、グローバル化とグループ力の結束と強化に取り組み、連結経営体制の構築を進めてまいります。 2035年度長期ビジョンとして「サステナビリティをめぐる諸課題に取り組みつつ、パワーソースの提供を通じて社会に貢献し、持続可能な社会の実現と企業価値の向上に努める」ことを掲げ、2024年度から始まる中期経営計画「Denyo2026」を長期ビジョンの達成に向けた最初の3年間の計画と位置付けました。当社グループは、本中期経営計画に基づき、国内市場における可搬形発電機、溶接機のトップシェアの維持向上により安定的な収益を確保し、その収益を成長する海外市場の深耕・開拓や脱炭素社会を見据え水素を燃料とする発電機をはじめとする新機軸製品の研究開発などに投資してまいります。 (3)経営環境 ① 企業構造 当社グループ(当社及び連結子会社)は、中核会社である当社を中心に、販売や製造等機能別の各事業会社で構成されております。各連結子会社は、グループ全体の統一的な方針の下、それぞれの自主性を尊重しつつ、各社が協調して事業運営を行っており、当社グループの事業規模等から判断し、有効に機能しうる体制になっていると考えております。 ② 市場の状況 当社グループの主要な製品群(エンジン発電機、エンジン溶接機、エンジンコンプレッサ等)は、建設機械に分類され、商社・販売店・建機レンタル会社等を通じて、主として建設関連市場向けに販売されております。そのため、当社グループの事業は、建設関連市場の需要動向に大きく影響を受けます。国内市場においては、当連結会計年度における建設需要は、都市再開発工事やインフラ関連工事など堅調に推移しておりますが、長期的には、国の財政赤字に伴う公共投資の抑制等を原因として、需要が減少傾向になる可能性があると考えております。海外市場においても、各国における民間・公共建設需要の影響を受けますが、北米市場は、通商政策による影響が懸念されますが、老朽化するインフラに対する維持・更新需要も見込まれ、建設投資は総じて堅調に推移するものと考えております。その他の地域についても、アジア地域を中心に経済成長を背景としたインフラ投資の潜在的な需要は存在しており、中長期的には建設投資の増加が期待されております。 また、当社グループは、防災用発電機や一般停電用予備発電機からなる定置形の非常用発電機を取り扱っており、店舗・工場・オフィス等の企業向けや病院等の医療施設向け、水道施設・消防署等の公共施設向けに広く販売しております。近年、日本のみならず海外も含めて頻発している豪雨・地震・津波などの自然災害を受けて、災害発生時に停電が発生した場合の政府・企業のBCP対策として非常用発電機への需要が期待されております。 ③ 競合他社との競争優位性 当社グループが取り扱っている発電機等の製造技術は広く一般に知られており、世界の発電機市場には大手総合建設機械メーカーを含め多数の競合他社が存在しております。 その中において、当社グループの競争優位性としては、まず、製品の特長として、高品質な電気を安定的に供給できることや、メンテナンス性の高い機構を採用していること、耐久性能や低騒音・低排出ガスなどの環境性能に優れていることが挙げられます。また、専業メーカーならではの優位性としては、顧客の皆様のニーズに適合した多数の製品ラインナップを揃えていることが挙げられます。さらには、当社グループは、日本全国に指定サービス工場(正規修理特約店)を擁してアフターサービス網を構築しており、製品ご購入後もユーザーの皆様が安心して当社グループの製品をお使い頂けることも競争優位性として挙げられます。 長年にわたってこの様な高品質の製品を供給し続け、多くの顧客の皆様に安心してお使い頂くことによって、高品質パワーソースの“Denyo”ブランドとして確立され、これがさらなる競争優位性の獲得に貢献しているものと考えております。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経営環境は、国際競争の激化や市場構造の変化に加え、地政学リスクによる経済への影響もあり、より厳しさを増すものと予想されますが、当社グループは、景気や市場の跛行性に左右されにくい企業体質を目指し、グループ各社の生産性向上等により収益基盤の強化に努めてまいります。 国内では、主力の建設関連市場は、インフラ老朽化対策や都市再開発の案件、災害対策工事など建設需要が相応に存在しますが、今後、公共投資の減少などにより縮小傾向になる可能性を否定できません。こうした状況の下、当社グループは、2024年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画「Denyo2026」に取り組み、国内では非常用発電機のシェア拡大、海外では北米市場のほか、今後成長が期待できるアジア、中近東市場等の販売店網・サービス網を充実・強化し、当社ブランドの浸透と販売拡大を目指してまいります。また、長期的には、脱炭素社会に向け市場ニーズが変化していくことが想定されるため、水素関連製品をはじめ新機軸製品の研究開発にも取り組んでまいります。 [中期経営計画 Denyo2026の概要] 1.中期経営計画基本方針 豊かな社会に貢献する長期ビジョンの達成に向けた成長への投資を実行し経営基盤づくりを推進する。 2.事業戦略 (1)中核分野(安定収益を確保する分野) (国内建設関連市場) エンジン発電機、溶接機といったトップブランド製品を中心に国内シェアを維持向上し、安定収益を確保する。 ① 新製品の開発・投入によりシェアアップ、顧客拡大を目指す ② 教育体制の充実による販売力の強化を図る ③ 東日本、西日本の大型修理拠点を活用し更なるサービス体制の充実を図る (2)成長分野(既存市場・製品の延長で成長させ、短・中期的な視点で収益拡大を目指す分野) (国内定置形発電機市場) 非常用発電機を中心にシェア拡大を目指す。 ① 国内グループ3社の連携強化 ② 防災用発電機を製造・販売するニシハツ新本社工場(2025年1月稼働)の投資効果の最大化 ③ 非常用発電機のメンテナンス収益の拡大 (海外市場) 海外販売網・サービス網を充実・拡大し、Denyoブランドの浸透を図る。 ① 既存製品による市場深耕・開拓を進める ② 新規製品開発による既存市場での拡販・開拓を図る ③ アジア、中近東等の販売店網・サービス網を強化し、新たなニーズに対応 (3)挑戦分野(グローバルサウス未開拓市場、新機軸の製品で成長させ、長期的な視点で収益拡大を目指す分野) (グローバルサウス未開拓市場) 成長が期待される未開拓地域への進出 ① 未開拓地域進出に向け調査・検討を実施 ② M&Aを含めた進出先・進出形態の模索 (新機軸製品) 新機軸製品の社会実装を目指す。 ① 新機軸製品の開発継続・推進 ② 営業、サービス、生産体制の準備 (4)組織能力の強化 (開発・生産) 安定的に生産できる体制を構築 ① 顧客要求の早期製品化を講じる ② 生産工程の機械化・自動化を進める ③ 製造現場の環境改善、BCP対策を講じる (情報システム) 生産性・効率性の向上とセキュリティを両立したシステム構築 ① 基幹システムの改善・構築 ② 情報セキュリティ・BCP対策の強化を進める (組織) 多様な人材が活躍できる体制づくり ① 人財育成プログラムの高度化を図る ② 老朽化した事務所建替・移転など職場の環境改善を進める (5)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループが経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営指標は、企業価値と事業効率の向上を図るため、中期的には(中期経営計画「Denyo2026」の期間中)、自己資本当期純利益率(ROE)7%以上、売上高経常利益率10%以上としますが、長期的(2035年度長期ビジョン)には、ROE8%以上、売上高経常利益率12%以上を目指しております。
事業等のリスク5,172字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財務状況、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)外部環境に関するリスク ① 主力販売先が建設関連市場であることについて 当社グループの製品は、販売店を経由して販売しておりますため、すべてのユーザーを把握することは困難ですが、主たる市場として建設関連分野に販売されているものが多数を占めていると推測されます。このため、中長期的には国内外の経済状態の悪化により各国における民間・公共投資が抑制傾向になると、可搬形発電機等の建設関連分野向け製品の需要が減少し、経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、中期経営計画「Denyo2026」の基本方針に従い、非常用発電機をはじめとする定置形発電機の拡販を目指すなど、建設関連以外の分野に注力し、環境変化に強い収益構造を目指しております。中期経営計画「Denyo2026」の詳細については、1「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題をご参照ください。 ② 価格競争の激化について 当社グループは、市場ニーズに適合した高品質な製品を市場に投入し、価格競争力の維持向上に努めておりますが、今後の事業環境や市場動向によっては、競合他社との価格競争が更に激化し、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。特に、経済発展による成長が見込まれる発展途上国においては、安全や環境に配慮した付加価値の高い製品に対するニーズが先進国と比較して相対的に低く、低スペックの製品分野で価格競争が進む可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、調達や生産体制の見直しにより常に原価低減に努めていくことはもとより、国によって異なる市場のニーズを的確に捉えて、価格競争に巻き込まれない、高付加価値製品の開発を迅速に行う様に努めております。 ③ 為替相場の変動について 当社グループは海外で事業を展開すると共に世界各国に製品を輸出しており、部品調達から製品販売活動に至るまで為替相場の変動による影響を受け、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。また、海外連結子会社の財務諸表を日本円に換算していることから、換算レートの変動を通じて当社グループの財政状態に影響を与える可能性があります。 これらのリスクに対して、当社は、外貨建ての売買取引に対して、債権と債務のバランスをとることにより、また、先物為替予約等のデリバティブ取引を実需の範囲内で利用することにより、為替変動リスクの軽減を図っております。海外子会社においては、販売及び購入取引の通貨を可能な範囲で同一にすることによって、為替変動リスクの軽減を図っております。 ④ 原材料価格の変動について 当社グループが製造している製品には鉄板や鋼板、銅線などの金属材料が多く使用されており、その原材料の調達価格は、素材市況の変動の影響を常に受けます。これら原材料の価格が急激に高騰した場合、製品原価率が高まり、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、国内外の工場において合理化投資や原価低減活動を継続的に実施し、製造コストの削減に努めております。また、自助努力では吸収できない原価上昇の場合には、顧客に製品価格への転嫁を依頼するなどの対応を行っております。 ⑤ サプライチェーンの停滞・部品調達難について 当社グループが製造している製品は、多くの部品から構成されており、これらの部品を多数の仕入先より調達しております。また、当社グループの仕様に基づく部品の加工・製作を外注業者に依頼しております。予測できない自然災害の発生や感染症の拡大、戦争・テロの勃発等の外部環境の変化や仕入先の経営状態悪化等の固有の事情によって、部品の供給制限や製造中止、市場での需要増加による供給制限などサプライチェーンの停滞を招き、部品の調達難によって生産活動に制約が生じ、その結果、販売機会の喪失によって当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、特定の調達先への過度な集中を避けるため、可能な範囲で調達先の分散を図っている他、主要部材の市況動向について日常的に情報収集を行い、また、正式発注前に内示情報を提供するなど仕入先との緊密な連携によって納期管理の徹底を図っております。また、調達難が生じている部品については、代替品を調査・採用し、生産活動への影響を最小限に抑える努力を行っております。 中東情勢の緊迫化については、状況が極めて流動的であることから、当社グループの経営成績への影響を確定的に見積もることが困難な状況にあります。現時点においては、当社グループの生産活動に重要な影響は生じておりませんが、引き続き最新の情勢を的確に把握し、必要に応じて適切な対策を講じてまいります。 ⑥ 法的規制等について a.貿易に関連する規制 当社グループは、北米やアジアに生産子会社を持ち、当社又は海外子会社を通じて製品をグローバルに供給しています。そうした中で、日本を含む各国政府による安全保障貿易管理等の規制の適用に伴い、その内容によっては当社グループの事業活動に重要な影響を与える可能性があります。これらの規制に違反した場合には、多額の罰金等の処罰を受けたり、資金決済に制約を受けることによって、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 また、国際的な貿易紛争や保護主義による各国による関税の引き上げ、その他非関税障壁の導入等により、当社グループの事業活動に重要な影響を与える可能性があります。特に米国による相互関税の発動等の保護貿易政策によって、米国市場向けの輸出製品や米国生産子会社の輸入材料への高関税の適用の影響を受け、米国市場における価格競争力の低下を招き、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 これらのリスクに対しては、当社グループは、各国の法規制遵守のための社内教育の実施や安全保障貿易管理体制の整備に努めております。また、各グループ会社や海外販売店等との情報共有を密に行い、必要に応じて取引形態や調達方法の見直しを行い、事業への影響の低減を図っております。なお、米国連邦最高裁判所が違憲判決を下した相互関税の還付請求につきましては、米国政府や他社の動向などを踏まえて適切に対応を図ってまいります。 b.製品に関連する規制 当社グループの主力製品であるエンジン発電機等は、安全に留意して使用して頂く必要があり、国内においては、電気用品安全法、電気事業法、消防法等の規制を受けます。また、建設機械の環境負荷に対する社会からの要請により、排出ガス規制や騒音に関する規制などを遵守する必要があります。海外においても、当社グループが販売する製品に対して世界各国で定める安全や環境に係る規制を受けます。このため、短期的には、新たな法的規制の制定や変更によって、当社グループの現行製品がこれらの法的規制等に適合しなくなり、市場での販売活動が制限される結果、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 また、中長期的には、気候変動対策の一環として化石燃料の使用制限や化石燃料を使用する製品の需要減少、次世代エネルギーによる脱炭素・低炭素技術製品の使用促進などによって、当社グループの事業に重要な影響を与える可能性があります。 これらのリスクに対して、短期的には、当社グループは、当社品質管理部門や営業部門、海外販売子会社等を通じて法的規制等の内容を含め、市場のニーズを迅速かつ的確に把握する体制を構築しており、事業採算性等を考慮した上で、当社開発部門が中心となって法的規制に対応した新製品の開発を行い、市場に投入しております。 中長期的には、「気候変動」を重要課題の一つと識別し、サステナビリティ推進委員会において様々な検討を行っており、特に製品開発に関しては、脱炭素・低炭素技術製品として将来を担う新機軸製品の開発及び量産に向けた取り組みを行っております。「気候変動」に関する取り組みの詳細については、2「サステナビリティに関する考え方及び取組」(3)気候変動への取り組みをご参照ください。 ⑦ 情報セキュリティについて 当社グループは、事業活動を通じて取引先の機密情報に接している他、技術や営業等事業上の機密情報を保有しております。不測の事態によりこれらの情報が漏洩した場合、社会的な信用低下に加え、損害賠償等の発生や取引停止等によって当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 また、社外からのサイバー攻撃、ウイルス感染等によって社内の重要データの破壊・改ざん、システム停止が発生した場合、営業活動・生産活動等に重要な制約が生じ、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 これらのリスクに対して、当社グループは、企業の社会的責任として情報セキュリティの重要性を深く認識し、情報セキュリティポリシーを定め、情報セキュリティ統括責任者をトップとする情報管理体制を構築しております。また、一層の情報管理強化に向け、「情報セキュリティハンドブック」の全社員配布や教育動画視聴により情報セキュリティポリシーヘの理解を深めると共に、定期的・継続的な社員教育や標的型攻撃メール訓練の実施により、セキュリティ意識の向上を図っております。 技術的対策としては、情報端末へのウイルス対策ソフトの導入、常時監視ツールの導入、各種ログの収集などの対策を実施しております。また、必要に応じてシステムの脆弱性診断を受診し、対策を講じております。 (2)業務活動に関するリスク ① 製造物責任について 当社グループの製品・サービスは、万全を期して顧客へ提供しておりますが、設計や製造過程で生じた瑕疵に起因して発生した故障によって顧客に損害を与えた結果、当社グループが損害賠償責任を負い、短期的に経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。また、中長期的にも、長い年月をかけて培ってきた当社製品に対する顧客からの信頼性が低下し、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、厳格な品質管理基準を遵守して研究開発活動及び生産活動を行っており、また、やむを得ず市場で製品クレームが発生した場合には、当社品質管理部門が中心となって徹底した原因究明を行い、対策を講ずると共に、今後の再発防止を図っていく体制を構築しております。なお、当社及び国内外全ての製造子会社は、品質マネジメントシステム(ISO9001)の認証取得を行っております。 さらに、当社グループは、損害賠償責任を負った場合の損失の発生に備えて、国内外の市場をカバーする製造物責任保険に加入しております。 ② アフターサービスについて 当社は、国内においては、全国にあるサービス工場との協力関係の下で、アフターサービス網を構築しており、海外においては、サービス力を有する各国の販売店との協力関係の下で、部品供給・修理・メンテナンス等のアフターサービスを提供し、ユーザーの皆様が安心して当社グループの製品をお使い頂ける体制を構築しております。 特に国内においては、近年の少子高齢化の影響等により、現在のサービス員が有する技能を次世代に継承するため、新たなサービス員の採用や育成が求められております。将来において、当社グループのサービス力が低下し、顧客・ユーザーに対して十分なアフターサービスの提供が困難となった場合には、当社グループの経営成績にマイナスの影響を与える可能性があります。 このリスクに対して、当社グループは、各サービス工場に対して事業継続等に関して継続的なモニタリングを実施しており、また、技術力の維持についても資格制度を設けて定期的な技術教育の機会を提供しております。さらには、各サービス工場が利用する業務システムの開発や大型機の修理が行えるサービス拠点の新設などのインフラ面でのバックアップも行っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,713字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」といいます。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度のわが国経済は、企業収益が堅調に推移し、雇用・所得環境にも改善の動きが見られるなど、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方、世界経済は、アメリカの通商政策等の影響や中東情勢の緊迫化に伴う地政学リスクの拡大もあり、先行き不透明な状況で推移いたしました。 当社グループを取り巻く事業環境は、国内においては、防災・減災関連の需要は堅調に推移したほか、建設需要についても、インフラの維持・更新工事や都市再開発工事など底堅く推移いたしました。一方で、資材価格の高止まりや人手不足等を背景とした工事の遅延などの影響も一部で見られました。海外においては、主力のアメリカレンタル市場における在庫調整が一巡し、需要は回復基調で推移いたしました。 このような状況の中、当社グループといたしましては、国内での非常用発電機の受注強化や販売展示会への積極的な出展に加え、アメリカ市場への供給拡大に努めた結果、売上高722億44百万円(前期比2.1%増)、営業利益77億57百万円(同4.9%増)、経常利益85億26百万円(同6.5%増)となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税等調整額の増加もあり56億40百万円(同0.1%減)となりました。 製品区分別売上高の概況は次のとおりです。 発電機関連は、国内市場向けは、建設工事やイベントなどで使用される可搬形発電機の出荷が減少しましたが、建物や工場のバックアップ電源として設置される非常用発電機の出荷が、防災用を中心に堅調に推移いたしました。海外市場向けは、アメリカ市場を中心に大型機の出荷が増加したことから、売上高595億27百万円(前期比1.7%増)となりました。 溶接機関連は、国内市場向けは小型のガソリン溶接機やティグ溶接機の出荷が増加し、海外向けは、小型機を中心に出荷が増加しましたことから、売上高48億97百万円(同5.4%増)となりました。 コンプレッサ関連は、国内市場向けにエンジンコンプレッサの出荷が減少しましたことから、売上高7億26百万円(同19.6%減)となりました。 その他は、製品に付随する部品売上やメンテナンス売上が増加しましたことから、売上高70億93百万円(同6.4%増)となりました。 セグメント別概況は次のとおりです。 なお、各セグメントの連結業績は、各地域を所在地とする当社及び連結子会社各社の業績を基礎としております。したがいまして、日本セグメントの連結業績は2025年4月から2026年3月まで、日本以外のセグメントの連結業績は在外連結子会社の通期決算日が12月末日であるため、2025年1月から2025年12月までのものとなっております。(日本) 日本は、国内向けについては、リース・レンタル会社向け可搬形発電機の出荷が、前期に大きく増加した反動もあり減少しましたが、一般企業向け非常用発電機など設備用の出荷は全般的に堅調に推移いたしました。海外向けについては、アメリカ市場向け輸出が順調に推移いたしました。この結果、売上高506億84百万円(前期比2.1%増)、営業利益52億67百万円(同15.3%増)となりました。 (アメリカ) アメリカは、昨年度第2四半期以降続いていたレンタル市場における発電機の在庫調整が一巡し、これに伴い下期からアメリカ工場の出荷が増加基調に転じました。この結果、171億57百万円(同5.6%増)、営業利益16億50百万円(同1.1%減)となりました。 (アジア) アジアは、資源国向けの出荷は底堅く推移したものの、香港やタイ向けなどの出荷が低調に推移したほか、ベトナム工場の出荷も減少したことから、売上高41億10百万円(同8.1%減)、営業利益4億50百万円(同30.1%減)となりました。 (欧州) 欧州は、主要な販売先であるイギリス向けが低調に推移したことから、売上高2億91百万円(同20.2%減)、営業損失57百万円(前期は3百万円の営業損失)となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は、1,045億42百万円で前連結会計年度末に比べ14億39百万円増加しました。 当連結会計年度末における流動資産は、649億46百万円で前連結会計年度末に比べ17億1百万円減少しました。これは主に、売掛金が19億19百万円増加した一方で、現金及び預金が23億68百万円、受取手形が7億22百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。当連結会計年度末における固定資産は、395億96百万円で前連結会計年度末に比べ31億41百万円増加しました。これは主に、保有株式の時価の評価替え等による投資有価証券の増加31億19百万円等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は、192億9百万円で前連結会計年度末に比べ32億34百万円減少しました。 当連結会計年度末における流動負債は、137億20百万円で前連結会計年度末に比べ38億55百万円減少しました。これは主に、電子記録債務が14億58百万円、短期借入金が10億46百万円それぞれ減少したこと等によるものであります。固定負債は、54億89百万円で前連結会計年度末に比べ6億20百万円増加しました。これは主に、繰延税金負債の増加6億96百万円、退職給付に係る負債の増加1億67百万円等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、853億33百万円で前連結会計年度末に比べ46億74百万円増加しました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上56億40百万円や、その他の包括利益累計額の増加18億7百万円、配当金の支払19億11百万円、自己株式の取得10億1百万円等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」といいます。)は、税金等調整前当期純利益が85億37百万円計上された一方で、無形固定資産の取得による支出や、配当金の支払等により、前連結会計年度末に比べ23億68百万円減少し、当連結会計年度末に221億28百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は44億75百万円(前期は73億15百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益85億37百万円の計上や減価償却費19億12百万円の計上、仕入債務の減少24億43百万円や法人税等の支払27億26百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は23億78百万円(前期は55億48百万円の支出)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出9億52百万円や無形固定資産の取得による支出14億53百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は43億19百万円(前期は17億91百万円の支出)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出12億72百万円や配当金の支払19億11百万円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 日本(百万円)   45,849   0.7 アメリカ(百万円)   17,308   6.6 アジア(百万円)   854   △37.6 合計(百万円)   64,011   1.4 (注)セグメント間で行った外注加工に係る生産実績については、最終製品化した会社が属するセグメントに含めております。 b.受注実績 当社グループ(当社及び連結子会社)は主として見込み生産を行っているため、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前期比(%) 日本(百万円)   50,684   2.1 アメリカ(百万円)   17,157   5.6 アジア(百万円)   4,110   △8.1 欧州(百万円)   291   △20.2 合計(百万円)   72,244   2.1 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) マルチクイップ インク   16,249   23.0   17,157   23.7 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度における経営成績は、国内市場においては、インフラの維持・更新や都市再開発工事など建設需要は底堅く推移いたしましたが、リース・レンタル会社向け製品は前連結会計年度に大きく増加した反動もあり、出荷が減少いたしました。一方、一般企業向け非常用発電機の需要については堅調に推移いたしました。海外においては、主力のアメリカ市場において、発電機の在庫調整が一巡し、需要が回復基調で推移いたしました。 この結果、売上高は前連結会計年度比で14億90百万円増加しました。売上高の増加のほか販売単価の上昇もあり、営業利益は前連結会計年度比で3億64百万円増加しました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は、主に投資有価証券売却益の減少や法人税等調整額の増加により、前連結会計年度比で6百万円減少しました。 当社グループが目標とする主な経営指標の当連結会計年度における達成状況につきましては、売上高経常利益率は、主に営業利益の増加により11.8%(長期的目標:12%以上)と前連結会計年度11.3%に比べ上昇し、自己資本当期純利益率(ROE)は、主に自己資本の増加により7.1%(長期的目標:8%以上)と前連結会計年度7.5%に比べ低下しました。 当社グループといたしましては、2024年度から始まった中期経営計画 「Denyo2026」に基づき各種施策を着実に実行し、国内建設市場における高品質パワーソースのトップランナーとしての地位を堅持しつつ、国内非常用発電機のシェア拡大及び海外向けの比率を高め、環境変化に強い収益構造を実現し、目標の達成を目指してまいります。 当社グループの当連結会計年度における財政状態については、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループは、先行き不透明な経済環境下で財務体質の安定性を保つことが重要であると考え、企業価値向上のための成長投資及び配当などの株主還元に必要十分な資金流動性を確保しつつ、強固な財務体質を維持することを基本方針としております。 当連結会計年度におきましても、この方針に従い、流動性資金残高の効率的運用に努めてまいりました。 資本の財源としましては、主に手元資金及び金融機関からの借入れなどで資金を調達しております。流動性と資金源泉の必要額を判断する場合、連結ベースの資金の残高と連結キャッシュ・フロー計算書における営業活動によるキャッシュ・フローを重視しております。なお、当社は、資金調達の機動性及び安定性を高められることから、取引銀行との間でコミットメントライン契約を締結しております。 当社グループは、2024年度を初年度とする3ヵ年の中期経営計画の期間中において、生産設備の合理化投資や研究開発投資など総額約230億円の成長投資や、総還元性向40%を目安とした株主還元を計画しておりますが、手許資金及び営業活動により創出が見込まれる資金で少なくとも翌連結会計年度の必要資金を十分賄えると予想しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成にあたりまして、経営者は適切と考える会計方針を選択・適用し、また、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づいて会計上の見積りを行っております。これらの見積りについては過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、将来の不確実性があるため、見積りとは異なる場合がございます。 当社グループが採用した重要な会計方針は、(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)「4.会計方針に関する事項」に記載のとおりであります。これらの重要な会計方針のうち、見積りに用いた仮定の不確実性が特に高い事項は認識しておりません。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。