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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

エスペック

ESPEC CORP.6859 · Prime · 電気機器

環境試験器で世界トップクラスのシェア。自動車・電子部品から半導体、電池評価まで温度・湿度試験の総合ソリューションを提供。

概要

エスペックは環境試験器を主力とする電気機器メーカーである。1947年に大阪で創業し、現在は本社を大阪市北区に置く。2026年3月期の連結売上高は700億円、従業員数は1,898名。半導体・電子部品の信頼性試験装置で国内トップクラスのシェアを持ち、自動車、通信、二次電池など幅広い産業に装置を供給している。

装置・サービス・その他の3事業セグメント

エスペックグループは装置事業、サービス事業、その他事業の3セグメントで構成される。装置事業は環境試験器、エナジーデバイス装置、半導体関連装置を扱い、2026年3月期の売上高は594億円と全体の85%を占める。サービス事業はメンテナンスや受託試験、レンタルを提供し、売上高は83億円。その他事業には環境保全や植物育成装置が含まれ、売上高は27億円である。

地域別展開とグローバル体制

日本、米国、中国を重視するエリアとし、グループ全体で19社の連結子会社を擁する。米国には1983年設立のESPEC NORTH AMERICA,INC.、中国には上海、広州などに現地法人を配置。2026年3月期の受注高は過去最高の726億円に達し、北米と東南アジアがけん引した。一方、中国市場では競争激化による収益悪化が課題となっている。

収益構造と財務指標

2026年3月期の売上高は700億円、営業利益は71億円、営業利益率は10.1%である。ROEは10.0%で、自己資本比率は74.0%と高い。中期経営計画では2027年度に売上高760億円、営業利益91億円、ROE12%以上を目標とする。財務資本戦略として自己資本比率を70%以内にコントロールし、負債も活用した資本効率の向上を掲げる。

業界の中での役割は試験・計測機器メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
700億円
営業利益
71億円
営業利益率
10.1%
純利益
59億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
装置事業594億円84.7%66億円11.1%
サービス事業80億円11.4%2億円2.5%
その他事業27億円3.9%2億円7.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01自動車・電子部品業界主力

自動車、通信機器、電子部品など向けに、温度・湿度など環境因子による影響を試験する環境試験器を提供。品質保証や信頼性評価に不可欠な装置として世界市場で高いシェアを有する。

主な製品・サービス1
環境試験器世界シェア上位
恒温恒湿器、冷熱衝撃試験器など、温度・湿度環境下での製品耐久性評価装置。幅広い業界の研究開発・品質管理に使用。

02二次電池・燃料電池業界準主力

リチウムイオン電池等の二次電池の性能・寿命評価を行う充放電サイクル評価装置、燃料電池評価装置を提供。EVや蓄電システム市場の拡大に対応。

主な製品・サービス2
二次電池充放電サイクル評価装置
二次電池の充放電特性、寿命試験を自動で行う評価システム。
燃料電池評価装置
燃料電池の性能評価や耐久試験を行う装置。

03半導体業界準主力

半導体の検査工程向けバーンイン装置、半導体・電子部品の電気的特性計測システムを提供。品質保証工程で使用。

主な製品・サービス2
バーンイン装置
半導体デバイスに高温・電圧ストレスを印加し、初期故障を加速検出するエージング試験装置。
計測システム
半導体や電子部品の電気的特性(電圧・電流など)を評価する測定システム。

04サービス事業(全業界向け)準主力

環境試験器や装置のメンテナンス、設置・移設工事、周辺機器販売、受託試験、レンタル、リセール、計測機器校正サービスを提供。製品ライフサイクル全般をサポート。

05環境保全・植物育成(その他)副次

森づくり、水辺づくり、都市緑化といった環境保全事業と、植物工場・研究用育苗装置の提供。環境試験器の技術を応用。

主な製品・サービス1
植物育成装置
植物工場向けや研究用の育苗・栽培装置。温度・湿度・光環境を制御。

製品と技術

環境試験器:温度・湿度制御による耐久評価

エスペックの主力製品である環境試験器は、恒温恒湿器や冷熱衝撃試験器など、製品に温度や湿度のストレスを加え耐久性や信頼性を評価する装置である。自動車部品、電子部品、通信機器などの品質保証工程で不可欠。AI半導体や衛星通信分野の試験需要が拡大しており、2026年3月期には大型恒温恒湿室など新製品を投入した。

エナジーデバイス装置:二次電池・燃料電池評価

二次電池の充放電サイクル評価装置と燃料電池評価装置を提供する。リチウムイオン電池の性能や寿命を自動で評価し、EVや蓄電システムの開発に使用される。2025年2月には愛知県常滑サイトにバッテリー安全認証センターを開設し、試験能力を強化。EV減速の影響で需要減少が課題だが、中長期的な成長市場と位置付ける。

半導体関連装置:バーンインと計測システム

半導体検査工程向けのバーンイン装置は、高温・電圧ストレスを印加して初期故障を加速検出するエージング試験装置である。また、半導体や電子部品の電気的特性を測定する計測システムを提供。AI半導体や自動運転向けの試験需要が堅調で、日本や台湾で受注を獲得している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

電気機器のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 世界シェア上位環境試験器世界トップクラスのシェア(有報記載による)自動車・電子部品業界

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

環境試験器で国内有数、安定成長

エスペックは、環境試験器や恒温槽を手掛ける電気機器メーカーで、売上高673億円(2025年3月期)と同業他社(キオクシア、イビデンなど)と比較すると小規模だが、特定ニッチ分野で高いシェアを持つ。営業利益率11.14%と高収益で、財務体質も堅固。内需依存度が高く、海外展開は限定的だが、顧客の研究開発投資需要に支えられている。

強み

  • 営業利益率11.14%と高収益で、強固な価格決定力を持つ。
  • 環境試験器で国内トップシェアを誇り、ブランド力が強い。
  • 研究開発や品質管理に不可欠な設備で、景気変動の影響を受けにくい。
  • 精密な温度・湿度制御技術に優れ、カスタマイズ対応も可能。

課題

  • 国内市場は成熟しており、成長余地が限られる。
  • 海外売上比率が低く、グローバル化が課題。
  • 製品の更新サイクルが長く、需要の波をつかみにくい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

専用機・建機・農機の時価総額近傍。太字がエスペック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
18125ワキタ1,016億円28.0倍
26287サトー943億円17.9倍
36143ソディック936億円13.3倍
46345アイチ コーポレーション934億円14.4倍
57226極東開発工業925億円24.0倍
66859エスペック912億円14.2倍
76458新晃工業897億円12.4倍
86237イワキポンプ883億円18.0倍
96517デンヨー881億円14.6倍
105851リョービ881億円8.3倍
113302帝国繊維840億円16.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(専用機・建機・農機)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

田葉井製作所の創業と法人化(1947~1960年)

1947年7月、田葉井五郎が大阪市で理化学機器の製造販売を目的に個人経営の田葉井製作所を創設した。1954年1月に法人組織へ改組し、株式会社田葉井製作所を設立。当初は理化学機器が主力であったが、1961年1月に国内初となる環境試験分野に進出し、後の事業基盤を築いた。

環境試験器専門メーカーへの転換と上場(1961~1983年)

1961年の環境試験分野進出後、1974年8月に京都府福知山市に福知山工場を新設。1975年5月にはアフターサービス部門を分離し子会社を設立。1983年4月にタバイエスペック株式会社へ商号変更し、同年9月に大阪証券取引所市場第二部に上場。同年10月には米国現地法人ESPEC CORP.を設立し、グローバル展開を開始した。

東証一部指定と中国・韓国への拡大(1985~2001年)

1985年8月に東京証券取引所市場第二部に上場し、翌1986年6月には両市場第一部に指定された。1985年11月に中国上海市で合弁会社を設立、1996年には香港現地法人、1997年には上海現地法人を設立。2001年3月には韓国現地法人ESPEC KOREA CORP.を設立し、アジア拠点を拡充した。

エスペックへの商号変更とグループ再編(2002~2010年)

2002年4月に社名をエスペック株式会社へ変更。同時にエスペック環境試験技術センター(後のエスペックテストセンター)を設立し受託試験事業を移管。2006年には谷口科学を完全子会社化。2010年4月には子会社2社を吸収合併し、グループ経営の効率化を図った。

プライム市場移行と試験拠点の新設(2022~2025年)

2022年4月の東京証券取引所市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行。同年6月に監査等委員会設置会社へ移行。2025年2月には愛知県常滑市に「あいち次世代モビリティ・テストラボ 常滑サイト」とバッテリー安全認証センターを新設し、EV関連試験需要に対応した。

年表39件を開く

1940年代

  • 1947年7月大阪市において田葉井五郎(初代社長・故人)が理化学機器の製造販売を目的として個人経営で田葉井製作所を創設

1950年代

  • 1954年1月創業法人組織に改組し、株式会社田葉井製作所を設立

1960年代

  • 1961年1月わが国最初の環境試験分野に進出

1970年代

  • 1974年8月京都府福知山市(長田野工業団地)に福知山工場を新設
  • 1975年5月創業株式会社タバイエンジニアリングサービス(2002年4月エスペックエンジニアリング株式会社に商号変更)を設立し、アフターサービス部門を移管

1980年代

  • 1983年4月商号変更タバイエスペック株式会社に商号変更
  • 1983年9月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 1983年10月米国に現地法人ESPEC CORP.(現・ESPEC NORTH AMERICA,INC.)を設立(現・連結子会社)
  • 1985年8月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 1985年11月中国上海市に合弁会社上海愛斯佩克環境儀器有限公司を設立(2001年1月合弁期間満了により清算、合弁会社上海愛斯佩克環境設備有限公司に事業継承)
  • 1986年6月東京・大阪両証券取引所市場第一部に指定
  • 1989年11月株式会社アポロメック(エスペックテストシステム株式会社)に資本参加

1990年代

  • 1991年10月栃木県宇都宮市(清原工業団地)に宇都宮テクノコンプレックスを新設
  • 1993年12月国際規格ISO9001の審査登録を取得
  • 1995年11月中国広州市に合弁会社広州愛斯佩克環境儀器有限公司を設立(2013年1月持分譲渡により合弁解消)
  • 1996年7月香港に現地法人ESPEC (CHINA) LIMITEDを設立(現・連結子会社)
  • 1996年12月福知山工場 国際規格ISO14001の審査登録を取得
  • 1997年11月中国上海市に現地法人塔巴依愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司(現・愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司)を設立(現・連結子会社)

2000年代

  • 2000年1月M&A中国上海市に合弁会社上海愛斯佩克環境設備有限公司を設立(2015年7月全持分取得により同社を完全子会社化)(現・連結子会社)
  • 2001年2月株式会社ミック(現・エスペックミック株式会社)に資本参加(現・連結子会社)
  • 2001年3月神戸市に神戸テクノコンプレックス(現・神戸R&Dセンター)を新設
  • 2001年3月韓国に現地法人ESPEC KOREA CORP.を設立(現・連結子会社)
  • 2002年4月商号変更エスペック株式会社に商号変更
  • 2002年4月創業エスペック環境試験技術センター株式会社(2007年4月エスペックテストセンター株式会社に商号変更)を設立し、託験サービス事業を移管
  • 2003年7月国内29事業所において、一括で国際規格ISO14001の審査登録を取得
  • 2004年9月中国上海市に現地法人愛斯佩克測試科技(上海)有限公司を設立(現・連結子会社)
  • 2006年3月M&A谷口科学株式会社(現・エスペックアシスト株式会社)に出資し完全子会社化(現・連結子会社)

2010年代

  • 2010年4月M&Aエスペックエンジニアリング株式会社及びエスペックテストセンター株式会社を吸収合併
  • 2013年5月中国広州市に現地法人愛斯佩克試験儀器(広東)有限公司を設立(現・連結子会社)エナジーデバイス環境試験所を宇都宮試験所内に新設
  • 2015年9月バッテリー安全認証センターを宇都宮テクノコンプレックス内に新設
  • 2015年12月M&AQUALMARK CORPORATIONの全株式取得により同社を完全子会社化(2018年1月ESPEC NORTH AMERICA,INC.が同社を吸収合併)
  • 2019年12月国際規格ISO27001の審査登録を取得

2020年代

  • 2020年3月新技術開発棟を神戸R&Dセンター内に新設 全天候型試験ラボを神戸R&Dセンター内に新設
  • 2021年7月M&Aエスペックサーマルテックシステム株式会社の株式取得により同社を連結子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場に移行
  • 2022年6月監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行
  • 2023年8月創業静岡市にコスモピアハイテック株式会社を設立
  • 2024年10月M&Aエスペックサーマルテックシステム株式会社がエスペックテストシステム株式会社を吸収合併
  • 2025年2月愛知県常滑市にあいち次世代モビリティ・テストラボ 常滑サイトを、同サイト内にあいちバッ テリー安全認証センターを新設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年度まで760億円
  • 営業利益2027年度まで91億円
  • 営業利益率2027年度まで12.0%
  • 当期純利益2027年度まで67億円
  • ROE2027年度まで12.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    筋肉質な高利益体質の確立

    質の向上と利益成長により持続可能な高収益体質を構築し、企業価値の持続的向上を目指す。ターゲット市場としてAI半導体、自動運転、衛星通信に注力する。

  2. 02

    グローバル事業拡大とモノづくり効率化

    日本、米国、中国を重視し、環境試験装置のグローバル競争力を強化。福知山工場のリノベーションで省力化・自動化を推進し、生産効率を高める。

  3. 03

    サービス事業の収益改善と新規事業創出

    受託試験事業の収益性改善(あいち次世代モビリティ・テストラボ中心)と、アフターサービス事業のデジタル化、CAEサーマルソリューションや食品機械事業の拡大で新たな収益の柱を育てる。

  4. 04

    財務資本戦略とESG推進

    総資産効率化と自己資本比率70%以内を目指したバランスシート管理、成長投資と株主還元の両立。人的資本の最大化(人事制度・エンゲージメント向上)、環境中期計画の推進、ガバナンス強化に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,898人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は793万円で、9期前と比べて+4.5%平均年齢は39.7歳、平均勤続年数は14.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,426
2018年3月1,488
2019年3月75943.719.81,520
2020年3月65541.217.41,512
2021年3月64643.119.21,526
2022年3月58943.019.11,628
2023年3月61541.217.21,691
2024年3月68341.417.01,775
2025年3月76340.315.31,860403
2026年3月79339.714.41,898374

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率46.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)70.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 4 / 海外 9、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
神戸R&Dセンター — 神戸市北区3,269百万円
装置事業 サービス事業 開発業務
福知山工場 — 京都府福知山市2,607百万円
装置事業 サービス事業
本社及び工場 — 米国2,090百万円
装置事業
宇都宮テクノコンプレックス — 栃木県宇都宮市1,800百万円
装置事業 サービス事業
常滑サイト — 愛知県常滑市1,721百万円
サービス事業
本社 — 大阪市北区799百万円
管理業務 販売業務
本社及び工場 — 埼玉県戸田市354百万円
装置事業
主な関係会社
  • 国内
    エスペックアシスト株式会社
    北九州市 小倉区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エスペックミック株式会社
    愛知県丹羽郡 大口町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エスペックサーマルテックシステム株式会社
    埼玉県戸田市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    コスモピアハイテック株式会社
    静岡市清水区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ESPEC NORTH AMERICA,INC. (注)3、4
    米国 ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海愛斯佩克環境設備有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    愛斯佩克環境儀器(上海)有限公司(注)5
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    愛斯佩克測試科技(上海)有限公司
    中国 上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    愛斯佩克試験儀器(広東)有限公司(注)3
    中国 広州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ESPEC(CHINA)LIMITED (注)3
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ESPEC KOREA CORP.
    韓国 京畿道平澤市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    ESPEC ENGINEERING(THAILAND)CO.,LTD.
    タイ チョンブリ県 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • ESPEC EUROPE GmbHドイツ ノルトライン=ヴェストファーレン州100%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は700億円営業利益71億円前期と比べると増収減益で、売上が+4.0%、利益が-5.3%。

売上高
+4.0%
700億円
営業利益
-5.3%
71億円
純利益
-1.7%
59億円
営業利益率
10.1%
前期比 -1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高730億円700億円
営業利益80億円71億円
純利益59億円59億円
1株あたり配当¥115¥115

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は139億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+13.0%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q16916
2024年1Q12386.56
2024年2Q1501510.011
2024年3Q1491912.814
2024年4Q19919
2025年2Q3053310.825
2025年4Q3684211.435
2026年2Q303268.619
2026年4Q3974511.340
2027年1Q13942.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は308億円から700億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は10.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
中国広州市に現地法人愛斯佩克試験儀器(広東)有限公司を設立(現・連結子会社)エナジーデバイス環境試験所を宇都宮試験所内に新設
2013年3月3082212
2014年3月3212416
QUALMARK CORPORATIONの全株式取得により同社を完全子会社化(2018年1月ESPEC NORTH AMERICA,INC.が同社を吸収合併)
2015年3月3373021
2016年3月3903624
2017年3月3953222
2018年3月4414733
2019年3月5065943
2020年3月4243928
エスペックサーマルテックシステム株式会社の株式取得により同社を連結子会社化
2021年3月3872820
2022年3月4192319
静岡市にコスモピアハイテック株式会社を設立
2023年3月5294733
エスペックサーマルテックシステム株式会社がエスペックテストシステム株式会社を吸収合併
2024年3月6216950
2025年3月673757811.160
2026年3月700717510.159

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高700億円のうち、営業利益として残るのは71億円10.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は59億円、売上の8.4%にあたる。営業利益率は業種中央値6.9%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金65.3%457億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金24.6%172億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益10.1%71億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
34.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+3.3pt
10.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.5pt
8.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.0pt
10.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが51億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは48億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は147億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月382−540133
2014年3月8−13−5−5129
2015年3月18−3−515142
2016年3月4−31−19−2796
2017年3月28−2−826113
2018年3月40−3−1037140
2019年3月30−6−1424149
2020年3月49−19−930168
2021年3月30−20−1510173
2022年3月20−9−2811162
2023年3月19−11−298143
2024年3月27−3828−11168
2025年3月44−12−7232128
2026年3月51−3−3948147

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は829億円。このうち返さなくてよい自己資本が614億円で、自己資本比率は74.0%(業種中央値61.0%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3973059276.2
2014年3月43032810275.6
2015年3月46835511375.1
2016年3月48035612474.2
2017年3月49037012075.5
2018年3月54239914373.7
2019年3月57442115373.4
2020年3月57542714874.4
2021年3月58645013676.8
2022年3月61945616373.3
2023年3月67247220069.9
2024年3月78252725567.4
2025年3月75856719274.7
2026年3月82961421574.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
147億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
448億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
27億円
在庫として抱えている分
負債合計
215億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
90
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率20 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

電気機器 224社との比較

同じ電気機器の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り224社中41位あたり、逆に低いのは売上成長率224社中114位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.0%/中央値 8.0%
P25 4.2%P75 12.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
10.1%/中央値 6.9%
P25 3.5%P75 11.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.0%/中央値 61.0%
P25 48.2%P75 76.0%
売上成長率前期からの売上の伸び
4.0%/中央値 4.1%
P25 -0.2%P75 9.4%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 2.4%
P25 1.6%P75 3.3%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,835で、1年前と比べて+19.5%過去52週の値幅のなかでは50%の位置にある。

¥3,835-2.3%1ヶ月-4.8%1年+19.5%時価総額912億円
過去52週の値幅
安値¥2,893高値¥4,790

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.2倍
PER (会社予想)13.7倍
PBR1.36倍
配当利回り3.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-7.11%と急落し3855円。25日線4076円、75日線3996円を下回り、下落トレンド。52週高値4790円から20%下落し、52週安値2893円からは33%上昇の位置。出来高は8月6日に19.7万株と増加したが、その後は低水準。1ヶ月では-7.78%と弱く、電気機器セクターの調整が継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER15.8倍は業界平均29.4倍を大幅に下回り割安。PBR1.48倍も業界平均2.23倍を下回る。配当利回り2.65%は業界平均1.95%を上回る。ROE10%と収益性はまずまずだが、業界平均と比較して総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.2倍30.8倍
PER (予想)13.7倍
PBR1.36倍2.58倍
ROE10.0%5.8%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

半導体の研究開発需要拡大を背景に安定成長が期待される一方、市場の成熟感や競争激化による価格圧力が懸念される。新規分野(EV・電池・水素など)への展開が成長の鍵。

プラスに働く材料7
  • 研究開発需要の拡大

    半導体やEV向け試験需要が増加し、受注は高水準。

  • ストック収益の安定性

    保守・点検などアフターサービスが全売上の3割超、収益の下支えに。

  • 新規分野への進出

    燃料電池・水素関連試験器の需要が立ち上がりつつある。

  • 2026年3月期業績上方修正の可能性決算発表時影響

    営業利益71億円予想、上振れで80億円ならPER12倍に低下

  • 自己株式取得による株主還元強化次回取締役会影響

    20億円自社株買いでEPS約2%向上、株価支援

  • 環境試験器の需要拡大で受注増通年影響

    EV・半導体向け需要が想定比10%増で営業利益5億円上乗せ

  • PBR改善に向けた資本効率重視2027年以降影響

    ROE12%目標達成でPBR1.5倍、株価30%上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟感

    国内環境試験器市場は年率数%の低成長、大きな市場拡大は見込みにくい。

  • 競合との価格競争

    中国メーカーなどの低価格攻勢により、値下げ圧力が強まる可能性。

  • 利益率の頭打ち

    営業利益率10%前後で推移、大幅な改善は期待しにくい。

  • 営業利益率の低下傾向継続通年影響

    営業利益率FY2025 11.14%→FY2026 10.14%、更に悪化で9%割れも

  • 競合激化による値下げ圧力継続影響

    中国メーカー台頭で価格競争、売上高成長率鈍化で営業利益5億円減

  • 円高進行による海外事業の収益圧迫為替次第影響

    海外売上比率30%想定、10%円高で営業利益約2億円減

  • 配当利回り低下でバリュー株買い後退短期影響

    株価上昇で配当利回り2.6%→2.0%に低下、ディフェンシブ需要減少

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上を左右する先行指標。
アフターサービス売上高
ストック収益の動向を示す。
新分野(EV・水素)関連売上比率
成長分野へのシフト度合いを測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり115で、前期から+21.1%いまの株価に対する利回りは3.00%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥115
1株あたり
配当利回り
3.00%
いまの株価に対して
配当性向
47.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3640.6
2018年3月5861.146.2
2019年3月6817.249.3
2020年3月680.071.7
2021年3月40−41.286.7
2022年3月6050.086.1
2023年3月6915.081.2
2024年3月758.744.4
2025年3月9526.747.0
2026年3月11521.147.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥115

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,386人。区分でいちばん多いのは個人・その他39.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.7%を占め、残る59.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他37.338.041.143.540.239.4
金融機関38.839.237.029.430.030.1
外国法人11.911.010.215.315.815.2
事業法人10.910.99.99.811.510.6
自己株式3.15.27.27.27.28.5
証券会社1.10.91.81.92.54.7
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)13.41
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.29
03エスペック取引先持株会6.85
04エスペック従業員持株会3.13
05日本生命保険相互会社(常任代理人 日本マスタートラスト信託銀行株式会社)2.33
06BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURGFUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.87
07モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社1.38
08株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.21
09第一生命保険株式会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.16
10住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.13

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-22
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.88%
  • 2026-05-21
    シュローダー・インベストメント・マネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    5.35%
    +0.60pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+416%、1株純資産は14期で+121%。直近期のROEは10.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月521,3014.113.423.1
2014年3月681,4005.011.836.7
2015年3月911,5226.313.130.2
2016年3月1051,5656.814.033.7
2017年3月981,6216.114.140.6
2018年3月1451,7478.617.546.2
2019年3月1881,84110.510.949.3
2020年3月1231,8696.613.371.7
2021年3月861,9674.521.686.7
2022年3月852,0284.223.286.1
2023年3月1502,1517.213.581.2
2024年3月2282,41510.013.444.4
2025年3月2752,59711.08.747.0
2026年3月2702,87310.011.047.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額272百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
荒田知代表取締役社長5934,000
末久和広常務取締役6215,000
西谷淳子取締役 執行役員 サステナビリティ推進本部長6716,000
小田秀征取締役 執行役員 コーポレート統括本部長 輸出管理本部長516,000
吉野俊彦取締役 執行役員 営業本部長 グループ事業戦略本部長506,000
柳谷彰彦社外取締役712,000
平田一雄社外取締役79
石井邦和取締役(常勤監査等委員)6838,000
田中崇公社外取締役(監査等委員)531,000
吉田恭子社外取締役(監査等委員)491,000
南善勝社外取締役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)91314320523
監査等委員3373712
取締役(社内)215158
社外取締役215158

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,046字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当企業集団は、当社及び子会社19社で構成され、事業セグメントは装置事業、サービス事業、及びその他事業に区分されます。 それぞれの事業区分の概要は次のとおりです。 事業セグメント   区 分   概 要 装置事業   環境試験器   自動車・通信その他電子部品などにおいて、温度や湿度、その他環境因子による影響を試験する環境試験器を提供しております。 エナジーデバイス装置   二次電池の性能や寿命の評価を行う二次電池充放電サイクル評価装置、燃料電池の評価を行う燃料電池評価装置を提供しております。 半導体関連装置   半導体の検査工程におけるバーンイン装置、半導体・電子部品などの電気的特性を評価する計測システムを提供しております。 サービス事業   アフターサービス・ エンジニアリング   環境試験器・装置のメンテナンスサービス及び環境試験器・装置の設置、移設、周辺工事、周辺機器の販売を行っております。 受託試験・レンタル   受託試験、環境試験器のレンタル・リセール及び計測機器の校正サービスを行っております。 その他事業   環境保全   森づくり、水辺づくり、都市緑化といった環境保全事業を行っております。 植物育成装置   植物工場、研究用育苗装置を提供しております。 当企業集団の当該事業における位置付けならびに事業セグメントとの関連は、次のとおりであります。 装置事業   …   当社やESPEC NORTH AMERICA,INC.他が開発・製造・販売を行っております。また、エスペックサーマルテックシステム株式会社は精密チラー・空調機、環境試験器などの製造及び販売を行っております。その他にも海外で当社製品を販売する販社が存在します。 また、当社はESPEC KOREA CORP.に環境試験器の一部機種の製造を委託しております。 サービス事業   …   当社製品のアフターサービス及び環境試験器の設置等は当社が行っております。 受託試験、環境試験器のレンタル・リセール及び計測機器の校正サービスも主に当社が行っております。また、中国においては愛斯佩克測試科技(上海)有限公司が受託試験を行っております。 その他事業   …   エスペックミック株式会社が森づくり、水辺づくり、都市緑化といった環境保全事業を営んでおります。また、当社とエスペックミック株式会社が連携して植物工場事業に取り組んでおります。 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,151字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループ(当社及び連結子会社)の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 当社は、企業理念「THE ESPEC MIND」の実践と長期ビジョンの実現に向けた事業活動により「経済的価値」「社会的価値」の創出と向上を図り、持続的成長を目指すサステナビリティ経営を推進しております。2021年度には、サステナビリティ方針を策定し、ステークホルダーのみなさまとのより良い価値交換を実現していくためのマテリアリティ(重要課題)を特定しております。2025年度の重要課題は、グローバルな事業を通じた社会課題解決、責任ある製品サービスの提供、環境への配慮、多様な人材の確保・育成、人権の尊重、デジタル技術の活用、グループガバナンスの強化の7つです。これらの課題を中期経営計画の各戦略に反映し、取り組んでまいります。なお、重要課題は、社会の変化に合わせて柔軟に見直しを行ってまいります。 (1)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標は、売上高、営業利益、営業利益率、当期純利益、ROEです。 当社は中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」を推進してまいりましたが、初年度である2025年度は、受注高・売上高はターゲット市場を中心に堅調に推移したものの、装置事業における中国市場の競争激化や、EV減速に伴う受託試験事業の収益悪化等により、利益面につきましては期初計画を下回る結果となりました。このような事業環境の変化をふまえ、誠に遺憾ながら2027年度の目標を見直しました。ROE目標につきましては、財務資本戦略をさらに強化することとし、当初目標を据え置いております。なお、基本方針及び成長戦略の基本的な方向性に変更はございません。 中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」の基本方針、2027年度目標、中期経営戦略につきましては、(2)②に記載しております。収益改善策を強化するとともに成長戦略を着実に実行し、「筋肉質で持続可能な高利益体質の確立」を目指してまいります。 (2)長期ビジョン及び中期経営計画 ①長期ビジョン「ESPEC Vision 2035」 当社は、長期ビジョン「ESPEC Vision 2035」として、10年後も環境試験業界において世界的トップランナーであり、当社の創業の精神であるプログレッシブを継承するとともにイノベーティブな発想・活動ができるエスペックグループを目指してまいります。 <エスペックの姿> グローバルに最も頼られる存在へ ・環境試験の世界的トップランナー ・プログレッシブでイノベーティブなグループ ②中期経営計画「PROGRESSIVE PLUS 2027」(2025~2027年度) <基本方針> 『筋肉質で持続可能な高利益体質の確立』 質の向上と利益成長により「筋肉質な企業」となることで持続的な企業価値向上を目指す <ターゲット市場> AI半導体、自動運転、衛星通信 <2027年度目標> 修正前 売上高700億円、営業利益105億円、営業利益率15.0%、当期純利益76億円、ROE12.0%以上 修正後 売上高760億円、営業利益91億円、営業利益率12.0%、当期純利益67億円、ROE12.0%以上 ※想定為替レート(米ドル)は145円としておりましたが、155円に変更しております。 <中期経営戦略> a.事業戦略(装置事業戦略、グローバル戦略、モノづくり戦略、サービス事業戦略、新規事業戦略) 装置事業ではターゲット市場であるAI半導体、自動運転、衛星通信分野の試験ニーズに、多彩な製品群やカスタム対応力、新製品開発によりお応えしてまいります。また、日本、米国、中国を重視するエリアとし、グループの総合力を活かしてグローバル市場での競争優位性を確立してまいります。さらに、京都府の福知山工場のリノベーションにより、省力化・自動化を推進し、モノづくりの高効率化に取り組んでまいります。サービス事業では、受託試験事業において「あいち次世代モビリティ・テストラボ」を中心に収益改善を図ってまいります。アフターサービス事業では、IT・デジタル技術の活用により、装置の遠隔監視等、顧客の課題を解決するサービスを提供してまいります。あわせて、将来の収益の柱となる新たな事業創出を目指し、CAE(Computer Aided Engineering)に関連したサーマルソリューションサービスや食品機械事業の拡大に取り組んでまいります。 b.財務資本戦略(財務資本戦略、IR戦略) 財務資本戦略では、総資産の効率化に取り組むとともに、資本効率を意識したバランスシート・マネジメントとして、事業リスクや成長投資に必要な自己資本水準を見極めたうえで自己資本比率が70%以内になるようコントロールしてまいります。また、成長投資や企業価値向上に向けて、必要に応じて負債を活用する等、財務の健全性と資本効率の両立を図ってまいります。あわせて、中期経営計画3年間のキャッシュアロケーション方針に基づき、株主還元を積極的に行ってまいります。IR戦略では、株式市場での評価向上及び経営強化に向けて、株主・投資家との対話の充実に取り組んでまいります。 c.ESG(非財務戦略) 人的資本の最大化の取り組みとして、経営の基盤となる人・組織の力を高めてまいります。人材の獲得と育成の両面での取り組みを強化するとともに、オープンなコミュニケーションを促進し、従業員の働きがいの創出とエンゲージメントの向上を図ってまいります。環境への取り組みとしては、第8次環境中期計画PlusⅡ(2026~2027年度)のもと、地球温暖化対策と生物多様性保全活動を引き続き推進してまいります。また、グループガバナンスやリスクマネジメントの強化に取り組んでまいります。 ③2025年度の主な取り組み a.事業戦略(装置事業戦略、グローバル戦略、モノづくり戦略、サービス事業戦略、新規事業戦略) 装置事業では、日本や東南アジア、台湾ではAI半導体分野、北米では衛星通信分野の開拓が進むとともに、ターゲット市場向け新製品としてAIサーバー向け恒温恒湿室や、大型基板の試験に対応した高度加速寿命試験装置等を発売いたしました。また、経営課題であったカスタム製品の収益性は改善したものの、競争激化により中国市場の収益が悪化いたしました。サービス事業では、EV減速に伴う顧客の開発計画中止・遅れにより受託試験事業の収益が悪化いたしました。アフターサービス事業につきましては、技術料の見直しを行い、収益性の改善に努めました。新規事業では、サーマルソリューション事業として新製品・サービスを拡充いたしました。 b.財務資本戦略(財務資本戦略、IR戦略) 原材料在庫の圧縮や生産リードタイムの改善による仕掛品の圧縮により総資産の効率化を進めるとともに、成長投資と株主還元の両立を図ってまいりました。また、株主還元方針に基づき、2025年11月に自己株式の取得を決定するとともに、自己株式の消却に関する基本方針を制定いたしました。IR活動としましては、延べ199社(2024年度比1.3倍)のアナリスト・機関投資家と面談を実施いたしました。また、オンラインでの決算説明会や個人投資家向け会社説明会の実施、スポンサードリサーチレポートの発行等に取り組みました。 c.ESG(非財務戦略) 人的資本の取り組みとして、新しいビジョン実現型人事評価制度の運用を開始するとともに、「信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship®)」及び当社従業員のうち経営補佐職層に対して自社の株式を給付するインセンティブプラン「株式給付信託(J-ESOP)」を導入いたしました。また、長期ビジョン「ESPEC Vision 2035」の発表会の開催や、役員と社員が対話するダイレクトコミュニケーションの実施等インターナルコミュニケーションを推進してまいりました。環境への取り組みとしては、第8次環境中期計画(2022~2025年度)を進めるとともに、第8次環境中期計画PlusⅡ(2026~2027年度)を策定いたしました。ガバナンスでは、BCPの再構築に着手するとともに人権方針を策定いたしました。 ④2026年度の経営方針・目標・重点戦略 <経営方針> 『筋肉質経営を軸に、収益構造を転換する突破フェーズ ―基盤強化に向けて構造的課題を解決し、成果につなげる―』 <目標> 売上高730億円、営業利益80億円、営業利益率11.0%、当期純利益58.8億円、ROE10.0% <重点戦略> a.事業戦略(装置事業戦略、グローバル戦略、モノづくり戦略、サービス事業戦略、新規事業戦略) ターゲット市場であるAI半導体分野では新製品の投入を進め、衛星通信分野では北米での生産能力を増強いたします。また、モノづくりの高効率化に向けて京都府の福知山工場のリノベーションを進めてまいります。受託試験事業では、電動化・自動運転モジュール、航空機器関連の受注拡大に取り組んでまいります。 b.財務資本戦略(財務資本戦略、IR戦略) 中期経営計画3年間のキャッシュアロケーション方針に基づき、株主還元を実施してまいります。IR活動としましては、株主・投資家との接点強化と対話の充実に努めてまいります。 c.ESG(非財務戦略) 人的資本の取り組みとして、2025年度に開始したビジョン実現型人事評価制度の運用定着や、インターナルコミュニケーションの強化に取り組んでまいります。また、第8次環境中期計画PlusⅡ(2026~2027年度)を推進してまいります。ガバナンスでは、サプライチェーンリスクを注視し、適切な対応を行ってまいります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
事業等のリスク3,503字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社は、リスク管理委員会を設置し、内部統制システム委員会と一体で運用し、サステナビリティ推進本部と連携することでリスク管理の徹底を図っております。リスク管理委員会はリスクについて影響の高さと対策状況に応じて4つの象限に分類し評価を行っております。また、象限ごとに対応方針を決定し、主管部門の活動に反映しております。有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性のある主要なリスクは、以下のとおりであります。また、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。なお、当社におけるマテリアリティ(重要課題)につきましては、「第2 事業の状況 2サステナビリティに関する考え方及び取組(1)サステナビリティ全般に関する考え方及び取組 ②戦略」に記載のとおりであります。 (1)業績変動のリスク 当社は、電子部品・電子機器及び自動車関連メーカーを主要顧客としており、当社の業績は、これらの業界の業績や設備投資動向の影響を強く受けます。景気変動の影響等により主要顧客の設備投資が低調に推移した場合は、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また当社は、国内市場において高い市場シェアを持っておりますが、国内市場は成熟市場であるため当社の成長は、海外市場での業績に左右されます。高い市場シェアを持つ欧米の環境試験器メーカーや低価格を武器に市場参入を図る中国、台湾メーカーとの競争が当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、これらの業績変動リスクの緩和と次代の成長を図るため、海外市場のさらなる拡大と中期経営計画に基づき新たな収益基盤となるサーマルソリューションサービスや食品機械事業の拡大に取り組んでおります。 (2)災害、感染症、戦争等に係るリスク 当社の2025年度における連結売上高に占める海外売上高比率は50.9%と高い水準となっております。事業を展開する国や地域において、大規模な自然災害、重大な感染症の流行、戦争、テロ、政情不安等の予見困難な社会的混乱が発生する事態になった場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、当社の主要な製造拠点、研究開発拠点は国内にあり、これらの主要な施設が地震や台風等の自然災害により甚大な損害を被った場合は事業運営が困難になるだけでなく、施設の修復又は建て直しのために巨額の費用が発生する可能性があります。当社が直接被害を受けない場合でも、電力等のインフラの供給が制限されたり、サプライヤーから必要な部品、素材等の供給が受けられない等の間接的な影響により、事業活動に大きな支障が生じる可能性があります。当社におきましては、非常事態が発生した場合又は発生が予想される場合には、危機対応規定に基づき、当社及び関係者が被る損失を最小限にとどめるよう迅速な情報伝達と適切な対処、誠意ある対応を行っております。 (3)輸出規制に伴うリスク 当社商品の輸出及び技術の提供に関しては、外国為替及び外国貿易法、米国輸出管理規則(EAR)等、国内外の輸出管理関連法令の影響下にあります。また、最終需要者等を通じて、懸念国や懸念需要者に大量破壊兵器又は通常兵器等の開発用として転用される可能性もあります。これらのことにより、当社の商品、技術が予期せぬ第三者、用途で使用され、結果として当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、最新の法規制を遵守すべく、輸出管理本部を主体として、商品の仕様、仕向地、最終需要者、用途、取引経路等を把握しております。 (4)サプライヤーへの依存、原材料の調達及び価格高騰に伴うリスク 当社は、多種の部品や素材を複数のサプライヤーから購入しております。また、生産量の変化への対応と多様な生産技術を効率よく獲得するため、複数の外注加工業者を活用しております。サプライヤー、外注加工業者の倒産や事業撤退等により供給が停止した場合は生産に問題が生じる可能性があります。また、サプライヤーの責により、欠陥の内在する部品が混入した場合、生産の大幅な遅れや、最悪の場合には納品後の製品に対する対応等のために多額の費用が必要になる可能性があります。また、当社製品の原材料は、主にステンレス、鉄、銅、アルミニウム等の金属材料及び断熱材、樹脂等の化学材料であり、それらの仕入価格は国際市況の影響を受けます。世界的な半導体、電子部品等の不足による調達遅延や、原材料価格が高騰した場合、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、サプライヤー及び外注加工業者に対し、厳重な取引先管理を実施し、品質保証、生産管理、環境管理体制、安定調達を目指したサプライチェーンの評価や指導を行い、相互の信頼関係の醸成に努めております。 (5)業務提携、企業買収等に伴うリスク 当社は、事業領域の拡大のため、業務、資本提携や企業買収等を実施することがあります。事前調査で把握できなかった問題が生じた場合や、事業環境の変化等により当初想定した効果が得られない場合、のれんの減損処理等によって当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、これらの意思決定に際しては、対象となる企業の事業内容や財務内容、取引関係等について詳細な事前審査を実施し、十分にリスクを検討しております。 (6)情報セキュリティ事故に伴うリスク 当社は、業務を遂行するうえで個人情報や機密情報を取り扱うことがあります。情報漏洩等の情報セキュリティ事故が発生した場合、当社の社会的信用やブランドイメージの低下等によって当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、情報セキュリティマネジメントシステムの国際認証規格「ISO27001」に基づき情報資産の管理を徹底しております。 (7)環境規制に伴うリスク 当社の主力製品である環境試験器は、使用時のエネルギー消費に起因して温室効果ガスを排出するほか、冷凍機の冷媒としてフロンを使用しています。脱炭素社会への移行に伴い、省エネルギー規制や温室効果を有する冷媒ガスの使用・排出規制等の環境規制がさらに強化される場合、規制に適合するためにコストが増加する可能性があります。また、これらの規制に対応ができない場合や遅れが生じる場合には、製品の販売に支障が出るなど当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、「地球温暖化対策」をマテリアリティ(重要課題)の一つと位置づけ、省エネ製品や低GWP(地球温暖化係数)のフロン冷媒を搭載した製品の開発・提供や、100%再生可能エネルギーによる受託試験サービスの提供等に取り組んでおります。 (8)人材の確保・育成に係るリスク 当社が企業競争力を維持・強化していくためには、事業運営に必要な有能な人材を確保・育成する必要があります。労働市場の流動化や国内における労働人口の減少が進むなか、人材の獲得競争は激化しています。当社が有能な人材を確保・育成できない場合や、人材流出を防止できない場合には、事業運営への影響、技術・ノウハウの社外流出など、当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、多様な人材の獲得に向けた採用活動を積極的に行うとともに、従業員エンゲージメントの向上に向けて、企業文化の良質化や、多彩な「成長支援」と「活躍機会の提供」、多様なワークスタイルに対応する環境の整備等に取り組んでおります。 (9)グループガバナンス及びコンプライアンスに係るリスク 当社は、国内外に複数の子会社を有し、グローバルにビジネスを展開しております。グループでの統治が十分に機能せず、役員や従業員によるコンプライアンス違反や倫理違反等が発生した場合、社会的信用やブランドイメージの低下、損害賠償請求等によって当社の業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。当社におきましては、グループでの内部統制を整備するとともに、エスペックグループに所属するすべての役員・従業員が遵守する「エスペック行動憲章・行動規範」の教育・徹底に取り組んでおります。また、各種コンプライアンス研修の実施や、コンプライアンス通報窓口(社内・社外)の設置・運用等、継続的にコンプライアンスの強化を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)6,785字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ①経営成績の状況 当連結会計年度の当社グループの事業環境につきましては、中期経営計画のターゲット市場としているAI半導体分野では、主に日本、東南アジア、台湾において電子部品・電子機器の試験需要が堅調に推移いたしました。衛星通信分野では、北米において低軌道衛星を運用する民間企業からの試験需要が大幅に拡大いたしました。一方、自動車関連につきましては、EV・バッテリー向けを中心に試験需要が大幅に減少いたしました。 当連結会計年度の経営成績につきましては、受注高は北米、東南アジアが好調に推移し、前連結会計年度比で7.5%増加の72,596百万円、売上高は日本、北米、東南アジアが好調に推移し、4.1%増加の70,034百万円となり、いずれも過去最高を更新いたしました。利益面につきましては、カスタム製品の利益率改善は進んだものの、中国市場や受託試験サービスの収益悪化に加え、主に受注高の伸長に伴う販管費の増加により、営業利益は前連結会計年度比で5.9%減少し、7,084百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては前連結会計年度比で2.1%減少し、5,879百万円となりました。また、ROE(自己資本当期純利益率)は10.0%となりました。 前連結会計年度 (第72期)(百万円)   当連結会計年度 (第73期)(百万円)   対前期増減率(%) 受注高   67,514   72,596   7.5 売上高   67,288   70,034   4.1 営業利益   7,526   7,084   △5.9 経常利益   7,793   7,473   △4.1 親会社株主に帰属する当期純利益   6,003   5,879   △2.1 セグメント別の状況につきましては、次のとおりであります。 当連結会計年度のセグメント別業績 受注高 (百万円)   売上高 (百万円)   営業利益 (百万円) 装置事業   62,216   59,468   6,606 サービス事業   8,294   8,327   228 その他事業   2,529   2,747   239 連結消去   △442   △507   10 計   72,596   70,034   7,084 装置事業 前連結会計年度 (第72期)(百万円)   当連結会計年度 (第73期)(百万円)   対前期増減率(%) 受注高   57,283   62,216   8.6 売上高   57,507   59,468   3.4 営業利益   6,610   6,606   △0.1 サービス事業 前連結会計年度 (第72期)(百万円)   当連結会計年度 (第73期)(百万円)   対前期増減率(%) 受注高   8,532   8,294   △2.8 売上高   8,425   8,327   △1.2 営業利益   793   228   △71.2 その他事業 前連結会計年度 (第72期)(百万円)   当連結会計年度 (第73期)(百万円)   対前期増減率(%) 受注高   2,170   2,529   16.5 売上高   1,758   2,747   56.3 営業利益   126   239   88.7 ②財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は82,922百万円となり、前連結会計年度末と比べ7,074百万円の増加となりました。 負債は21,521百万円で前連結会計年度末と比べ2,367百万円の増加となりました。 純資産は61,401百万円で前連結会計年度末と比べ4,707百万円の増加となりました。 これらの結果、自己資本比率は74.0%と前連結会計年度末と比べ0.7ポイントの減少となりました。 ③キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローの増加5,052百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの減少273百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの減少3,880百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額の増加1,032百万円等により、期首時点に比べ1,929百万円増加し、当連結会計年度末には14,695百万円となりました。 ④生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度における生産実績、受注実績及び販売実績は、次のとおりであります。 a.生産実績 セグメントの名称   生産高(百万円)   対前期増減率(%) 装置事業   55,641   5.2 サービス事業   72   △15.2 その他事業   -   - 合計   55,714   5.1 (注) 上記金額は販売価格によっております。 b.受注実績 セグメントの名称   受注高(百万円)   対前期増減率 (%)   受注残高(百万円)   対前期増減率 (%) 装置事業   62,216   8.6   28,187   10.8 サービス事業   8,294   △2.8   1,730   △1.9 その他事業   2,529   16.5   424   △33.9 計   73,039   7.4   30,342   9.0 消去   △442   △6.3   △33   △65.9 合計   72,596   7.5   30,309   9.2 c.販売実績 セグメントの名称   販売高(百万円)   対前期増減率(%) 装置事業   59,468   3.4 サービス事業   8,327   △1.2 その他事業   2,747   56.3 計   70,542   4.2 消去   △507   25.8 合計   70,034   4.1 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末日現在において判断したものであります。 ①経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 当連結会計年度の事業環境といたしましては、中期経営計画のターゲット市場であるAI半導体分野では、主に日本、東南アジアにて電子部品や半導体向けの試験需要が堅調に推移するとともに、台湾にてAIサーバー関連の受注を獲得いたしました。また、衛星通信分野では、北米にて低軌道衛星の試験需要が大幅に拡大し、受注高は5期連続で過去最高を更新いたしました。当社グループの取り組みといたしましては、装置事業では、ターゲット市場向けの新製品として、AIサーバー向け恒温恒湿室や大型基板の試験に対応した高度加速寿命試験装置等を発売いたしました。また、モノづくりの高効率化に向けて、京都府の福知山工場のリノベーション計画を策定いたしました。サービス事業では、受託試験サービスにおいて、「あいち次世代モビリティ・テストラボ」を中心に販売拡大に取り組みましたが、EV減速に伴う顧客の開発計画中止・遅れにより収益が悪化いたしました。新規事業では、サーマルソリューション事業として新製品・サービスを拡充いたしました。 当連結会計年度の経営成績といたしましては、装置事業及びその他事業が好調に推移し、受注高は前連結会計年度比で7.5%増加の72,596百万円、売上高は前連結会計年度比で4.1%増加の70,034百万円となりました。売上原価につきましては、前連結会計年度比で5.6%増加し45,739百万円となりました。原価率といたしましては、カスタム製品の利益率改善は進んだものの、中国市場及び受託試験サービスの収益悪化により、65.3%と前連結会計年度比で0.9ポイント悪化いたしました。販売費及び一般管理費につきましては、受注高の伸長に伴う人件費や活動経費の増加等により、17,210百万円(前連結会計年度比750百万円の増加)となりました。これらの結果、利益面につきましては、前連結会計年度比で営業利益は5.9%減少し7,084百万円、経常利益は4.1%減少し7,473百万円となりました。親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、政策保有株式の売却に伴う特別利益の計上により、2.1%減少の5,879百万円となりました。 b.セグメントごとの経営成績 <装置事業> 環境試験器につきましては、国内市場では、EV・バッテリー向け投資の一服感により前連結会計年度比で受注高・売上高ともに減少いたしました。海外市場におきましては、北米、東南アジアの受注高が前連結会計年度比で大幅に増加いたしました。一方で、大型製品や複数台一括といった長納期案件が多かったことに加え、経済減速に伴う欧州、韓国の販売減少により、売上高は前連結会計年度並みとなりました。なお、中国については、デフレ経済の影響による競争激化はあったものの、受注高・売上高は前連結会計年度並みとなりました。 エナジーデバイス装置につきましては、EVバッテリー向け投資の一巡により前連結会計年度比で受注高・売上高ともに減少いたしました。 半導体関連装置につきましては、受注高は前連結会計年度比で減少いたしましたが、売上高はAIサーバー用電子部品向け一括案件の売上計上により大幅に増加いたしました。 こうした結果、装置事業全体では、前連結会計年度比で受注高は8.6%増加し62,216百万円、売上高は3.4%増加し59,468百万円となりました。一方、利益面につきましては、カスタム製品の利益率改善は進んだものの、中国市場において競争激化により収益性が低下いたしました。さらに、受注高の伸長に加え、環境配慮型製品やターゲット市場向け製品の開発に伴う研究開発費の拡大等により販管費が増加し、営業利益は前連結会計年度並みの6,606百万円となりました。 <サービス事業> アフターサービス・エンジニアリングにつきましては、予防保全サービス・修理サービスともに堅調に推移し、前連結会計年度比で受注高・売上高ともに増加いたしました。 受託試験・レンタルにつきましては、受託試験サービスにおいてEV需要減速に伴う顧客の投資抑制や開発計画変更の影響を受け、前連結会計年度比で受注高・売上高ともに減少いたしました。 こうした結果、サービス事業全体では、前連結会計年度比で受注高は2.8%減少し8,294百万円、売上高は1.2%減少し8,327百万円となりました。利益面につきましては、アフターサービスにおいて技術料の見直しを行い、収益性の改善に取り組んだものの、受託試験サービスの減収及び減価償却費の増加により、71.2%減少の228百万円と大幅に減少いたしました。 <その他事業> 環境保全事業及び植物育成装置事業を中心とするその他事業では、植物工場の大型案件の受注を獲得するとともに、緑地の改修工事に関する案件を獲得いたしました。 こうした結果、前連結会計年度比で受注高は16.5%増加し2,529百万円、売上高は56.3%増加し2,747百万円となりました。利益面につきましては、増収により88.7%増加の239百万円と大幅に増加いたしました。 ②財政状態の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度末における総資産は82,922百万円となり、前連結会計年度末と比べ7,074百万円の増加となりました。これは主に売上高の増加に伴う売上債権(受取手形、売掛金及び契約資産並びに電子記録債権)の増加3,560百万円、現金及び預金の増加1,928百万円、保有株式の時価上昇による投資有価証券の増加924百万円等によるものであります。 負債は21,521百万円で前連結会計年度末と比べ2,367百万円の増加となりました。これは主に、契約負債の増加990百万円、繰延税金負債の増加596百万円、信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship®)導入等に伴う長期借入金の増加305百万円等によるものであります。 純資産は61,401百万円で前連結会計年度末と比べ4,707百万円の増加となりました。これは主に、当連結会計年度において親会社株主に帰属する当期純利益が5,879百万円計上された一方、配当金として2,323百万円が剰余金処分されたこと等による利益剰余金の増加3,551百万円、企業環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環による自己株式の取得等による減少2,099百万円、為替換算調整勘定の増加1,905百万円、その他有価証券評価差額金の増加803百万円等によるものであります。 これらの結果、自己資本比率は74.0%と前連結会計年度末と比べ0.7ポイントの減少となりました。 ③キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動によるキャッシュ・フローによる資金の増加5,052百万円、投資活動によるキャッシュ・フローの減少273百万円、財務活動によるキャッシュ・フローの減少3,880百万円、現金及び現金同等物に係る換算差額の増加1,032百万円等により、期首時点に比べ1,929百万円増加し、当連結会計年度末には14,695百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は5,052百万円(前年同期は、4,445百万円の資金の収入)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益8,077百万円の計上による資金の収入、売上高の増加に伴う売上債権の増加による資金の支出2,626百万円、法人税等の支払による資金の支出2,081百万円、減価償却費の計上1,960百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は273百万円(前年同期は、1,154百万円の資金の支出)となりました。これは主に有形及び無形固定資産の取得による支出1,406百万円、投資有価証券の売却による収入1,065百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は3,880百万円(前年同期は、7,245百万円の資金の支出)となりました。これは主に企業環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行及び株主還元策の一環による自己株式の取得等による支出2,751百万円、配当金の支払額2,316百万円、信託型従業員持株インセンティブ・プラン(E-Ship®)及び株式給付信託(J-ESOP)の導入に伴う自己株式の処分等による収入960百万円等によるものであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性について、運転資金及び設備資金を自己資金で賄うことを基礎としておりますが、必要に応じて銀行借入により資金調達しております。 また、運転資金の効率的な調達を行うため、当連結会計年度末において複数の機関との間で合計3,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高-百万円、借入未実行残高3,000百万円)。 事業活動における運転資金需要の主なものは、当社製品の製造に係る原材料費、労務費、外注加工費等の製造費用、各事業についての販売費及び一般管理費等があります。また、設備資金需要としては、製造用設備やレンタル用設備、受託試験用設備への投資に加え、情報処理のためのソフトウエアへの投資等があります。 ④重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって適用した重要な見積りの方法につきましては、「第5 経理の状況  1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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