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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,085.45+319ドル円158.62-2NASDAQ26,241.86+142S&P 5007,680.46+49SOX 指数11,350.08+619/2終値

オービック

OBIC Co.,Ltd.4684 · Prime · 情報・通信業

統合基幹業務システム(ERP)専業の老舗。製造業向けを軸に、システムインテグレーションからサポート・OA機器販売までワンストップ。

概要

東京都中央区に本社を置く情報・通信業の企業。主力は中堅・大企業向けERP「OBIC7」シリーズの開発・販売・サポート。2026年3月期の売上高は1,352億円、従業員約2,300名。サブスクリプション収益が安定した収益源で、営業利益率は約65%と業界トップクラス。

システムインテグレーションとサポートの2本柱で9割超の売上

当社の事業は三つのセグメントから成る。2026年3月期の連結売上高1,352億円のうち、システムインテグレーション事業が552億50百万円(構成比40.8%)、システムサポート事業が715億8百万円(同52.9%)を占める。オフィスオートメーション事業は84億51百万円(同6.2%)である。サポート事業は保守・運用支援が中心で、ストック収益として安定した基盤を提供する。営業利益もシステムインテグレーションが329億82百万円、システムサポートが528億96百万円と、サポート事業の利益率は高い。

自社開発・直接販売による高収益モデル

当社は自社で開発した「OBIC7シリーズ」を直接販売する体制を重視する。これにより、市場ニーズに直結したソリューションを提供し、カスタマイズ性の高いシステムを構築する。サブスクリプション型のクラウドサービスも自社運営のクラウドセンターで提供し、継続的な収益を生む。2026年3月期の営業利益率は65.7%(888億23百万円)と業界トップ水準にある。この高収益の背景には、製販サービス一体体制による効率的な運用がある。

グループ企業の役割分担と独立経営

当社グループは、連結子会社1社(㈱オービックオフィスオートメーション)と持分法適用関連会社2社(㈱オービックビジネスコンサルタント、㈱オービーシステム)で構成される。オフィスオートメーション事業は子会社が担当し、業務用パッケージソフト事業は関連会社のオービックビジネスコンサルタントが行う。各社は独立した企業として役割を明確にし、グループ全体で「ワンストップ・ソリューション・サービス」を提供する。

業界の中での役割はエンタープライズ向けERPシステムのSI・サポート・関連機器販売にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
1,352億円
営業利益
888億円
営業利益率
65.7%
純利益
752億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2023/3
事業売上構成比利益利益率
システムサポート489億円48.8%352億円72.0%
システムインテグレーション445億円44.4%255億円57.3%
オフィスオートメーション68億円6.8%18億円26.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01製造業・企業情報システム(ERP)主力

統合基幹業務システム(製造・販売)のシステムインテグレーションを中核に、製造業等へERPシステムを導入・構築。当社が直接実施。

主な製品・サービス1
統合基幹業務システム(製造・販売)
製造業向けの統合基幹業務システム(ERP)。当社がシステムインテグレーションとして導入・構築を担う。

02システムサポート(ERP運用支援・保守)主力

統合基幹業務システムの運用支援・保守を提供。導入後の安定的な稼働をサポート。当社がメンテナンスを実施。

主な製品・サービス1
統合基幹業務システムの運用支援・保守
ERPシステムの運用支援・保守サービス。システムの安定稼働を支える。

03オフィスオートメーション(OA機器)準主力

OA機器一般およびコンピュータサプライ用品の仕入・販売。子会社㈱オービックオフィスオートメーションが担当。

主な製品・サービス1
OA機器一般・コンピュータサプライ用品
オフィス向けOA機器や消耗品の販売。

04業務用パッケージソフト副次

財務会計等のパッケージソフトの製造・販売。関連会社㈱オービックビジネスコンサルタントが行っており、セグメントには含まれない。

主な製品・サービス1
財務会計等パッケージソフト
財務会計などを中心とした業務用パッケージソフトウェア。

製品と技術

基幹業務システム「OBIC7シリーズ」の包括的機能

主力製品は、財務会計、人事給与、生産管理、販売管理などを統合するERPシステム「OBIC7シリーズ」である。会計を中核に企業全体の情報をリアルタイムで管理し、製造・流通・サービス・金融など多様な業種に対応する。カスタマイズ性が高く、大手・中堅企業の個別ニーズに柔軟に適合できる点が強みである。システムインテグレーション事業として、システム構築をワンストップで提供する。

自社運営クラウドセンターによる安定稼働支援

当社はクラウドサービスを自社運営のクラウドセンターから提供し、システムの早期稼働と安定運用を実現する。2019年にはSOC1 Type2、2023年にはSOC2 Type2報告書を取得し、セキュリティと内部統制の信頼性を第三者認証している。クラウドソリューションはシステムサポート事業の中核であり、顧客の継続的な利用によりストック収益を生み出す。拠点二重化などBCP対策も進める。

グループ会社が担うOA機器販売とパッケージソフト

OA機器事業は子会社オービックオフィスオートメーションが担当し、パソコン周辺機器やサプライ用品を販売する。また、関連会社オービックビジネスコンサルタントは財務会計パッケージソフトの製造・販売を行う。これらの事業は連結売上に占める割合は小さいが、グループ全体の「ワンストップ」サービスを補完する役割を果たす。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

基幹業務システムで国内シェア首位、高い収益性

オービックは企業向け基幹業務システムを提供する大手ソフトウェアベンダーであり、国内で高いシェアを有している。同業のソラコムやハッチ・ワークと比べ、顧客基盤の広さと製品の完成度が強みとなっている。営業利益率は65%超と極めて高く、サブスクリプションモデルによる安定収益が特徴。売上高は1,300億円超で、クラウドサービスへの移行を進めながら成長を続けている。一方で、国内企業のIT投資の伸び悩みや競争激化が課題となる。

強み

  • 国内ERPパッケージでトップシェアを握り、大企業を中心に幅広い顧客を持つ
  • 営業利益率65%超を誇り、サブスク型で安定した収益構造を実現
  • 長期契約や追加開発で顧客との関係を維持し、解約率が低い
  • クラウド版の提供を強化し、顧客のIT環境変化に対応している

課題

  • 国内企業のIT投資が頭打ちとなり、新規獲得や拡販が難しくなる
  • クラウドベンダーや新興企業との競争が激化し、価格競争に晒される
  • 高度な技術を持つ人材の確保が難しく、開発力の維持が課題となっている

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がオービック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
16701日本電気6.5兆円23.6倍
29020東日本旅客鉄道4.0兆円16.2倍
35401日本製鉄3.7兆円210.2倍
49735セコム3.0兆円23.4倍
54307野村総合研究所3.0兆円192.4倍
64684オービック2.5兆円28.7倍
74768大塚商会1.4兆円20.3倍
86532ベイカレント1.2兆円31.6倍
92413エムスリー1.2兆円24.6倍
103092ZOZO1.0兆円20.9倍
114704トレンドマイクロ8,141億円21.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

大阪ビジネスとして創業、1974年にオービックへ商号変更

1968年4月、会計機販売を目的に大阪市で株式会社大阪ビジネスを設立。1972年に関連会社オービーシステム設立、1974年に商号をオービックに変更。1976年には東京・大阪2本社制を導入し、子会社オービックオフィスオートメーションを設立。全国展開のスタートを切った。

支店網の拡大とシステムエンジニアリング会社の設立

1980年代に入り、支店網を全国に拡大。1982年に静岡営業所と広島サービスセンター、1983年にシステムエンジニアリング会社を東京・名古屋・新潟に設立。1984年横浜支店、1987年千葉支店、1988年京都支店と続く。1994年には松本出張所を開設し、地方拠点を強化した。

1998年東証2部上場、2000年1部指定と本社東京移転

1996年、本店を東京都中央区日本橋本町に移転し首都圏での事業を強化。1998年12月に東京証券取引所市場第二部に上場。2000年3月には市場第一部に指定された。1999年には関連会社オービックビジネスコンサルタントが店頭公開、2004年に東証1部へ。2005年1月には京橋に新本社ビルが竣工した。

グループ再編:3社合併と子会社吸収

2003年10月、大阪・東京・名古屋の3社のシステムエンジニアリング会社を合併し、オービックシステムエンジニアリングに一本化。2012年10月には、同社とオービックビジネスソリューションの2連結子会社を吸収合併。グループの事業構造をシンプルにし、経営資源の集中を図った。

クラウドシフトと認証取得、プライム市場移行

2019年、クラウドサービスでSOC1 Type2報告書を取得。2020年には大阪新本社ビルが竣工し、大阪本社を移転。2022年に東京証券取引所の市場区分見直しでプライム市場に移行し、環境マネジメント認証も取得。2023年にはSOC2報告書を取得するとともに、関連会社オービーシステムが東証スタンダード市場に上場した。

年表43件を開く

1960年代

  • 1968年4月創業会計機その他の事務機器等の国内販売を目的として大阪市西区阿波座南通に株式会社大阪ビジネスを設立
  • 1969年5月本店を大阪市東区常盤町に移転

1970年代

  • 1971年11月東京支店(現・東京本社)開設
  • 1972年8月創業株式会社オービーシステム設立(現・関連会社)
  • 1973年12月名古屋支店開設
  • 1974年1月商号変更商号を株式会社オービックに変更し、本店を大阪市南区塩町通に移転
  • 1976年1月東京、大阪2本社制実施、福岡支店開設
  • 1976年7月創業株式会社オービックオフィスオートメーション設立
  • 1979年11月本店を大阪市南区順慶町通に移転

1980年代

  • 1980年12月創業株式会社オービックビジネスコンサルタント設立(現・関連会社)
  • 1981年9月創業株式会社オービックビジネスソリューション設立
  • 1982年2月商号変更住居表示の変更により本店所在地を大阪市南区南船場に変更
  • 1982年8月静岡営業所、広島サービスセンター開設
  • 1983年4月創業株式会社オービックシステムエンジニアリング(東京)設立
  • 1983年10月創業株式会社オービックシステムエンジニアリング(名古屋)設立
  • 1983年11月創業株式会社新潟オービックシステムエンジニアリング設立
  • 1984年2月横浜支店開設
  • 1986年1月M&A北九州営業所開設(福岡支店に統合)
  • 1987年7月千葉支店開設
  • 1988年10月京都支店開設
  • 1989年2月商号変更合区実施による区変更のため本店所在地を大阪市中央区南船場に変更

1990年代

  • 1994年8月松本出張所(現・松本営業所)開設
  • 1995年3月本店を大阪市中央区博労町に移転
  • 1995年10月北関東営業所(現・北関東支店)開設
  • 1996年1月M&A株式会社オービックオフィスオートメーション・中部は、株式会社オービックオフィスオートメーションを吸収合併し、同時に商号を株式会社オービックオフィスオートメーションに変更(現・連結子会社)
  • 1996年9月本店を東京都中央区日本橋本町に移転
  • 1996年10月立川営業所、厚木営業所開設
  • 1998年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1999年10月株式会社オービックビジネスコンサルタントの株式を店頭市場に公開

2000年代

  • 2000年3月東京証券取引所の市場第一部に指定
  • 2003年10月M&A株式会社オービックシステムエンジニアリング(大阪)、株式会社オービックシステムエンジニアリング(東京)、株式会社オービックシステムエンジニアリング(名古屋)の3社は合併し、商号を株式会社オービックシステムエンジニアリングに変更
  • 2004年3月上場株式会社オービックビジネスコンサルタントの株式を東京証券取引所の市場第一部に上場
  • 2005年1月東京新本社ビルが竣工し、本店を東京都中央区京橋に移転
  • 2006年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証基準の取得
  • 2007年10月Microsoft Regional Sales CorporationとISVロイヤリティ契約を締結

2010年代

  • 2012年10月M&A連結子会社であった株式会社オービックシステムエンジニアリング及び株式会社オービックビジネスソリューションの2社を吸収合併
  • 2019年3月オービッククラウドサービスにおいて米国保証業務基準書第18号(SSAE18)に準拠した「SOC1 Type2報告書」を受領

2020年代

  • 2020年2月大阪新本社ビルが竣工し、大阪本社を大阪府大阪市中央区平野町に移転
  • 2021年6月名古屋支店を愛知県名古屋市中村区名駅に移転
  • 2022年1月環境マネジメントシステム(EMS)認証基準の取得
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行
  • 2023年3月オービッククラウドサービスにおいて米国保証業務基準書第18号(SSAE18)に準拠した「SOC2 Type2報告書」を受領
  • 2023年6月上場株式会社オービーシステムの株式を東京証券取引所のスタンダード市場に上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ワンストップ・ソリューション・サービスの提供

    導入コンサルティングからシステム構築、運用、情報提供までグループ一貫体制でトータルにサポートする。クラウドセンターの拠点二重化などのBCP対策も実施。

  2. 02

    製販サービス一体体制の推進

    自社開発製品を直接販売で提供する体制を重視し、市場ニーズに直結したソリューションを安定的に提供。クラウドサービスの利用率向上とデジタル基盤の整備を進める。

  3. 03

    高カスタマイズ製品で生産性向上

    カスタマイズ性の高い「OBIC7シリーズ」を軸に、企業の生産性向上を支援。顧客のデジタル変革と新たな利益創造を目指す。

  4. 04

    人材の育成と活性化

    従業員のテレワーク環境整備や人材育成に注力し、企業の持続的成長を支える人材基盤を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,256人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,129万円で、9期前と比べて+25.3%平均年齢は35.8歳、平均勤続年数は12.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,024
2018年3月2,034
2019年3月90136.413.52,058
2020年3月92236.513.52,051
2021年3月93336.413.52,049
2022年3月96036.213.22,054
2023年3月1,00636.113.22,082
2024年3月1,07836.113.22,107
2025年3月1,10335.913.02,1893,582
2026年3月1,12935.812.92,2563,936

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率101.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)76.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
大阪本社 — 大阪市中央区336億円
システムインテグレーション事業、システムサポート事業及び全社資産
東京本社 — 東京都中央区189億円
システムインテグレーション事業及びシステムサポート事業
厚生施設他2,629百万円
名古屋支店 — 名古屋市中村区309百万円
システムインテグレーション事業及びシステムサポート事業
オフィス オートメーション事業 — (株)オービックオフィス オートメーション(東京都中央区)77百万円
福岡支店 — 福岡市博多区46百万円
システムインテグレーション事業及びシステムサポート事業
横浜支店 — 横浜市西区17百万円
システムインテグレーション事業及びシステムサポート事業
京都支店 — 京都市下京区6百万円
システムインテグレーション事業及びシステムサポート事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社オービック オフィスオートメーション
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社オービック ビジネスコンサルタント
    東京都 新宿区
    議決権36.8%
  • 国内
    株式会社オービーシステム
    大阪市 中央区
    議決権28.4%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は1,352億円営業利益888億円前期と比べると増収増益で、売上が+11.6%、利益が+13.3%。

売上高
+11.6%
1,352億円
営業利益
+13.3%
888億円
純利益
+16.4%
752億円
営業利益率
65.7%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高1,487億円1,352億円
営業利益980億円888億円
純利益820億円752億円
1株あたり配当¥94¥94

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は367億円、営業利益は249億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+35.4%、営業利益は+43.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q257123
2024年1Q27117464.2147
2024年2Q28218063.8137
2024年3Q28318164.0151
2024年4Q280145
2025年2Q59238665.2321
2025年4Q62039864.2325
2026年2Q65843766.4373
2026年4Q69445165.0379
2027年1Q36724967.8227

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は504億円から1,352億円へ2.7倍に増えた。直近期の営業利益率は65.7%。売上は13期、純利益は13期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月504215142
2014年3月550249170
2015年3月563277188
2016年3月587295232
2017年3月615322234
2018年3月668356263
2019年3月742419322
2020年3月805460351
2021年3月839526380
2022年3月895602435
株式会社オービーシステムの株式を東京証券取引所のスタンダード市場に上場
2023年3月1,002702501
2024年3月1,116812580
2025年3月1,21278489864.7646
2026年3月1,3528881,04865.7752

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高1,352億円のうち、営業利益として残るのは888億円65.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は752億円、売上の55.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金21.8%295億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.4%168億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益65.7%888億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
78.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+57.3pt
65.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+49.0pt
55.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.8pt
15.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
15.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが737億円、投資CFが−20億円で、差し引きのフリーCFは717億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は2,074億円で、売上の18.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月174−3−122171445
2014年3月156−12−45144544
2015年3月21016−54226716
2016年3月16744−101211825
2017年3月21323−80236981
2018年3月261−63−841981,095
2019年3月298−82−1112161,200
2020年3月320−92−1312281,296
2021年3月417−54−1513631,507
2022年3月390−441−230−511,227
2023年3月53013−2065431,563
2024年3月558−22−3975361,702
2025年3月628−39−2905892,001
2026年3月737−20−6447172,074

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は6,188億円。このうち返さなくてよい自己資本が5,160億円で、自己資本比率は83.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1,4001,21118986.5
2014年3月1,5271,34318487.9
2015年3月1,7351,50622986.8
2016年3月1,8151,60521088.4
2017年3月2,0011,77522688.7
2018年3月2,2131,97423989.2
2019年3月2,4492,18526489.2
2020年3月2,6462,38426290.1
2021年3月2,9832,66032389.2
2022年3月3,2392,93630390.6
2023年3月3,6673,27938889.4
2024年3月4,6223,98763586.3
2025年3月5,0044,33966586.7
2026年3月6,1885,1601,02883.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
2,074億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4,073億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
1,028億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中2位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中413位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
65.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
83.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
11.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,923で、1年前と比べて-3.9%過去52週の値幅のなかでは67%の位置にある。

¥4,923-2.7%1ヶ月+12.6%1年-3.9%時価総額2.5兆円
過去52週の値幅
安値¥3,643高値¥5,546

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)28.7倍
PER (会社予想)26.0倍
PBR4.31倍
配当利回り1.91%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月21日に4729円、前日比+0.08%とほぼ横ばい。直近1カ月では+13.65%と堅調に推移し、25日移動平均線(4488.32円)を上回っている。7月29日に4752円と直近高値をつけた後、8月3日には4437円まで調整したが、その後は再び上昇し、4729円まで回復。75日線(4166.81円)や200日線(4323.38円)も上回り、中期的な上昇トレンドが継続している。52週高値5546円からはまだ距離がある。出来高は7月23日に311万株と膨らんだ後、8月には150万株前後に減少しており、売買は落ち着いている。RSIは61.89とやや強気圏にあり、上昇余地が残る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが27.55倍と同業界平均の48.57倍を大きく下回り、PBRも4.14倍に対し平均は2.92倍とやや高め。配当利回りは1.99%と平均2.64%を低めだが、ROE15.8%と高水準。予想PER25倍で更に低下見込み。両面性として、配当利回りは低いが、高ROEと低PERが株価の割安感を支える。同業界平均と比較しPERが顕著に低く、収益性も高いため割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)28.7倍47.9倍
PER (予想)26.0倍
PBR4.31倍2.96倍
ROE15.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、高い営業利益率とサブスクリプション型の安定収益に着目する。財務会計や人事給与は企業に必須で、法改正や制度変更のたびに改修需要が生じる。クラウド化の進展で中小企業の取り込み余地もあり、中長期の成長が期待できる。一方、弱気派は、国内市場の成熟と人口減少で新規需要が限定的と指摘。ペンダント型の老舗企業で、AIやクラウドネイティブな新興サービスに顧客を奪われるリスクを懸念。業績は堅調だが、成長率は低く、現在のPER約26.6倍は割高と見る向きもある。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性と安定性

    営業利益率65%超、売上高は3期連続増収、純利益も増加基調

  • サブスク型のリカーリング

    契約更新で安定収入、解約率が低く財務の予測可能性が高い

  • 法改正追い風

    電子帳簿保存法やインボイス制度で改修需要が発生

  • 営業利益888億円と最高益更新決算発表後影響

    営業利益784→888億円(+13.3%)

  • 営業利益率65.68%の圧倒的な収益性継続影響

    営業利益率65.68%、高付加価値ビジネス

  • 純利益752億円でEPS拡大決算発表後影響

    純利益646→752億円(+16.4%)

  • 予想PER24.1倍は実績26.6倍から改善決算発表後影響

    予想PER24.1倍で成長を織り込む

マイナスに働く材料7
  • 国内市場の成熟

    人口減少で企業数が減り、新規顧客獲得が頭打ち

  • 技術革新の遅れ

    クラウドネイティブな競合が中小市場で存在感を増す

  • 評価の高さ

    PER26.6倍は成長率に見合わないとの指摘

  • PBR3.99倍の高評価不定影響

    PBR3.99倍、ROE15.8%を維持できないと調整余地

  • 株価年間▲14.5%の下落継続影響

    過去1年で▲14.5%と大幅調整

  • 外国人保有比率33.97%のリスク継続影響

    外国人所有33.97%、リスクオフ売り圧力

  • 配当利回り2.06%の相対的低さ通年影響

    利回り2.06%、増益ほどのリターンなし

次の決算で確かめる点
売上高成長率
国内需要の伸びと市場シェア推移を測る
解約率
サブスク型の収益安定性を左右する
営業利益率
高収益モデルが維持できるか確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり94で、前期から+20.0%いまの株価に対する利回りは1.91%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥94
1株あたり
配当利回り
1.91%
いまの株価に対して
配当性向
53.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1838.1
2018年3月2327.843.2
2019年3月2717.441.8
2020年3月3218.544.7
2021年3月320.047.0
2022年3月4334.447.6
2023年3月5016.347.3
2024年3月6020.049.4
2025年3月7016.751.6
2026年3月8420.053.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥94

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ19,872人。区分でいちばん多いのは外国法人34.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.9%を占め、残る61.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
外国法人34.933.432.834.834.334.0
個人・その他23.523.523.324.023.925.5
金融機関21.823.423.821.021.820.3
事業法人19.018.718.718.718.718.7
自己株式10.711.011.011.711.713.0
証券会社0.81.01.41.51.31.6

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社MNホールディングス16.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社13.10
03株式会社日本カストディ銀行4.56
04野田 順弘2.89
05野田 みづき2.79
06ステートストリートバンクアンド トラストカンパニー505103 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.90
07ステートストリートバンクアンド トラストカンパニー505001 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.63
08ステートストリートバンクアンド トラストカンパニー505223 (常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部1.63
09全国共済農業協同組合連合会1.32
10ザチェースマンハッタンバンク エヌエイロンドン エスエルオムニバスアカウント(常任代理人(株)みずほ銀行決済営業部)1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+13%、1株純資産は14期で−12%。直近期のROEは15.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1521,35112.014.328.7
2014年3月1891,49713.317.233.8
2015年3月2091,67913.224.434.6
2016年3月2591,80514.922.936.2
2017年3月2631,99613.820.238.1
2018年3月2952,21914.030.043.2
2019年3月3622,45615.530.841.8
2020年3月3952,68015.435.944.7
2021年3月8559815.147.447.0
2022年3月9866215.537.647.6
2023年3月11373916.137.047.3
2024年3月13190616.034.849.4
2025年3月14798615.529.351.6
2026年3月1721,19115.822.453.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

26名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は26名。2026/3期の役員報酬は総額1,161百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約19倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野田順弘代表取締役会長8814,405,000
橘昇一代表取締役社長65212,000
藤本隆夫常務取締役 関西事業本部長5514,000
岡田雄常務取締役 首都圏本部長454,000
花田裕太取締役 中部名古屋 事業部長432,000
五味康昌取締役835,000
江尻隆取締役84
江上美芽取締役68
叶谷真嗣監査役57
田中健夫監査役52
山田重嗣監査役52
宇田川京子取締役 人材開発推進室長52
残りの役員14名を開く
氏名役職年齢
梶浦智之常務執行役員 ソリューション事業本部 営業推進本部長
福島富美雄常務執行役員 ソリューション事業本部 マーケティング推進本部長 兼 開発本部長
阿南友則執行役員 経理本部長
石川孝輔執行役員 人事本部長
金杉享執行役員 業務本部長
三由光執行役員 経営企画室長
山岸哲二執行役員 首都圏副本部長 第1・第2事業部管掌
大森隆史執行役員 首都圏副本部長 第1・第2事業部管掌
廣瀬正和執行役員 首都圏副本部長 第3・第4・第5事業部管掌
古谷真一執行役員 首都圏副本部長 第3・第4・第5事業部管掌
枩埜洋介執行役員 関西事業部 副事業部長
藤畑啓吾執行役員 関西事業部 副事業部長
大脇啓司執行役員 総務本部長
岩中英雄執行役員 ソリューション事業本部 クラウド推進本部長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)56353321181,085217
社外取締役5636313
監査役213137

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容552字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、株式会社オービック(当社)及び連結子会社1社並びに持分法適用関連会社2社により構成されており、事業は主に企業情報システムのシステムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業、及び業務用パッケージソフト事業を行っております。 事業内容及び当社と関係会社の当該事業にかかる位置づけ並びにセグメントとの関連は、次のとおりであります。 なお、事業区分のうち業務用パッケージソフト事業については、関連会社で行っているため、事業のセグメントには含まれておりません。 区分   主要製品   主要な会社 システムインテグレーション 事業   統合基幹業務システム   製造・販売   当社 その他製品の製造等   ㈱オービーシステム システムサポート事業   統合基幹業務システムの 運用支援・保守等   メンテナンス実施   当社 オフィスオートメーション 事業   OA機器一般及び コンピュータサプライ用品   仕入・販売   ㈱オービックオフィスオートメーション 業務用パッケージソフト 事業   財務会計等 パッケージソフト   製造・販売   ㈱オービックビジネスコンサルタント 以上の企業集団などについて図示すると次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題1,409字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、株式会社オービック(当社)及び連結子会社1社並びに持分法適用関連会社2社より構成されており、事業は主に企業情報システムのシステムインテグレーション事業、システムサポート事業、オフィスオートメーション事業及び業務用パッケージソフト事業を行っております。なお、業務用パッケージソフト事業は持分法適用関連会社で行っているため連結セグメントには含まれておりません。 当情報サービス業界では、企業の生産性向上を目的としたシステム投資需要が活性化し、より効率的でコストパフォーマンスの高い情報システムが求められております。また、変化の激しい経済環境を背景に、従来からの経営資源である「ヒト・モノ・カネ」に加えて「情報」と「時間」の重要性も高まっております。当社は、幅広い業界・規模の企業に「価値ある情報システム」を早期に提供し、継続的なシステム運用サポートを可能とするため、高い技術力とノウハウの蓄積に取り組んでまいりました。 ユーザーオリエンテッド(顧客第一主義)の経営姿勢のもと、クラウドサービスをはじめとした技術革新によって顧客企業のデジタル変革と新たな企業利益の創造を支援することで社会に貢献することを経営の基本方針としております。 (2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略並びに会社の対処すべき課題 当社は、顧客利益を意識した経営による持続的成長を目標とし、事業戦略や各種施策を立案・実行することで、自己資本利益率の維持・向上に努めております。 自社開発製品を直接販売で提供する体制を重要とし、市場ニーズに直結したソリューションを自社運営のクラウドセンターにて安定的に提供できるデジタル基盤を整えております。既存顧客のクラウドサービス利用率を高めるとともに、AIなど最新のデジタル技術を用いたデータ活用を促進し、新たな経営課題の設定と具体的な解決策の検討を通じて、顧客企業との継続的な関係性構築に努めてまいります。 「ワンストップ・ソリューション・サービス」、これは中長期的に見た当社の重要なキーワードであります。導入コンサルティングから、システム構築、運用、情報提供まで当社グループ一貫体制でトータルに「企業の情報システム構築と運用」をサポートしてまいります。また、顧客企業の経営管理や決算業務に関わる統合基幹業務システムの提供及びサポートを行っており、安定的に事業を継続する社会的責任を果たすべく、従業員のテレワーク環境整備や、当社クラウドセンターの拠点二重化をはじめとしたBCP対策などに努めております。 今年度も、継続したイノベーションを重視して顧客満足度の向上に取り組む中で、以下の項目を優先的に対処すべき課題として重視してまいります。 Ⅰ 製販サービス一体体制を推進する Ⅱ カスタマイズ性の高い「OBIC7シリーズ」によって、生産性の向上に取り組む Ⅲ 人材の育成と活性化に注力する 「経営資源を選択・集中し継続する」ことこそが経営にとって重要であると認識しており、今後ともグループ企業各社はその特徴を活かしつつ独立した企業としてグループ内での役割分担を明確にし、「グループの発展」のため経営努力をしてまいります。
事業等のリスク1,495字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものが考えられます。なお、将来に関する事項については、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであり、特に経営成績に重要な影響を与える恐れがあるものを中心として記載しております。 なお、以下のリスクが顕在化する可能性は、現時点において極めて低いと考えております。 (1)技術革新と製品開発に関するリスク 当情報サービス業界は情報技術の革新や市場ニーズの変化に迅速に対応することが求められております。当社は、ネットワーク技術や通信技術、ハードウェアの新製品に対する検証、あるいはソフトウェアやミドルウェアに対する検証等々の幅広い分野で最新の技術動向に関して研究開発活動に努めてまいりました。 しかしながら、広範な領域において技術革新が急速に進展し、その対応が遅れた場合には、製品開発の遅延に伴う機会損失や開発コストの上昇により、当社の経営成績に影響を与える可能性があると考えております。 (2)人材流失とノウハウ喪失に関するリスク 当情報サービス業界は他の装置産業等に比べ労働集約的な側面があり、「人材のモチベーション」がよりダイレクトに業績に影響する可能性のある業界であります。当社は優秀な人材の確保と育成に毎年多くの時間とコストをかけ将来性豊かな社員の育成に努めてまいりました。 仮想ではありますが、敵対的な買収者による奇襲攻撃的な企業買収行為が起きた場合には、人心の混乱を招き、結果としてモチベーションの高い人材の流失やノウハウの喪失を招くとすれば、安定的・継続的に成長・発展させていく企業活動にとって致命的な損失であり、当社の経営成績に重大な影響を与える可能性があると考えております。 (3)情報セキュリティに関するリスク 当社は、機密度の高い経営情報を管理するクラウドサービス提供企業として、米国保証業務基準書第18号(SSAE18)に準拠した「SOC1 Type2報告書」及び「SOC2 Type2報告書」を受領し、情報管理規程の整備、研修を通じた社員への周知徹底、ソフトウェア及びインフラのセキュリティ強化などにより、顧客データ管理の強化・徹底と漏洩の防止に努めてまいりました。 しかしながら、コンピュータウイルスをはじめとしたサイバー攻撃や、人為的過失による紛失や盗難などにより、顧客企業の個人情報が漏洩した場合には、当該顧客からの損害賠償請求による費用発生や、社会的信用の低下などにより、当社の経営成績に影響を与える可能性があると考えております。 (4)環境・気候変動に関するリスク 当社は、顧客企業の経営管理や決算業務に関わる統合基幹業務システムの提供及びサポートを行っており、安定的に事業を継続する社会的責任を果たすべく、従業員のテレワーク環境整備や、当社クラウドセンターの拠点二重化をはじめとしたBCP対策などに努めてまいりました。また、世界の気候変動リスク緩和に向けた環境負荷低減に取り組む社会的責任の大きさを認識し、高度な環境性能を誇るクラウドセンターへの集約により当社及び顧客企業の温室効果ガス排出の削減にも取り組んでおります。 しかしながら、近年の気候変動を起因とした大規模な自然災害による業務運営への影響や、温室効果ガスの排出規制等の適合に必要なコストの増加、適合できないことによる企業レピュテーション低下等により当社の経営成績に影響を与える可能性があると考えております。
経営成績の分析 (MD&A)5,366字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで、各種政策の効果もあり、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、中東情勢や金融資本市場の変動による影響、米国の通商政策をめぐる動向等には引き続き注意が必要であり、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。 当情報サービス業界においては、企業のデジタル変革(DX)への取組などを背景に、企業の生産性向上や業務効率化を目的としたシステムの更新投資需要は引き続き高い状態にあるものの、先行き不透明な景況感の中で投資判断には慎重さが見られました。企業のニーズは「効率的でコストパフォーマンスの高い情報システム」にあり、更なる顧客目線でのシステム提案が求められております。 当社は、このような状況の中、自社開発・直接販売にこだわり続け、顧客企業の経営効果を実現するため、製販サービス一体体制のもと顧客満足度を高めるべく努めてまいりました。当社の主力である統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」は、会計を中心に統合的に情報を管理するERPシステムとして、製造・流通・サービス・金融等、様々な業種・業界の大手・中堅企業からシステム構築の引き合いが強まりました。 システムの早期稼働につながりやすく、グループ全体の最適化やビジネス環境の変化にもスピーディに対応できるクラウドサービスのニーズについても、自社運営のクラウドセンターで提供し対応しております。また、クラウド関連施設等の設備増強やビジネスモデル特許の登録・出願、健康経営の取組の推進など、安定的な事業継続や当社の持続的成長につながる先行投資も継続して進めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の連結業績は、売上高は1,352億9百万円(前期比11.5%増)、営業利益は888億23百万円(同13.3%増)、経常利益は1,047億79百万円(同16.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は751億91百万円(同16.4%増)となりました。 今後も当社は、顧客第一主義のもと、よりコストパフォーマンスの高いシステム提案ビジネスに注力し業績の向上に努めてまいる所存であります。 セグメントの業績は次のとおりであります。 (A) システムインテグレーション事業 主力の統合業務ソフトウェア「OBIC7シリーズ」は、統合的に情報を管理するERPシステムとして、様々な業種・業界の企業に求められました。主な傾向として、大手・中堅企業への新規顧客開拓が進み、付加価値の高い「OBIC7シリーズ」のシステム構築売上が堅調に推移いたしました。 この結果、外部顧客に対する売上高は552億50百万円(前期比9.8%増)、営業利益は329億82百万円(同10.3%増)となりました。 (B) システムサポート事業 大手・中堅企業の顧客増加に伴い、主力のクラウドソリューションを中心に、ソフトウェアの「運用支援・保守サービス等」が好調に推移いたしました。 この結果、外部顧客に対する売上高は715億8百万円(前期比13.5%増)、営業利益は528億96百万円(同15.2%増)となりました。 (C) オフィスオートメーション事業 外部顧客に対する売上高は84億51百万円(前期比7.2%増)、営業利益は29億44百万円(同14.5%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は2,073億85百万円となり、前連結会計年度末に比べ、73億19百万円増加いたしました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は、737億46百万円(前期比17.4%増)であります。これは主に、税金等調整前当期純利益が1,047億44百万円計上された一方で、法人税等の支払額が273億63百万円発生したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は、20億22百万円(前期は39億34百万円の減少)であります。これは主に、投資有価証券の売却による収入で47億67百万円増加した一方で、投資有価証券の取得による支出で43億15百万円減少したこと及び有形固定資産の取得による支出で22億19百万円減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は、644億4百万円(前期は290億38百万円の減少)であります。これは自己株式の取得による支出が314億11百万円発生したこと及び配当金の支払が329億92百万円発生したことによるものであります。 なお、今後とも資金を企業業績の伸長のため有効に使用しつつ、「効率経営」に努めてまいる所存であります。 ③ 受注及び販売の実績 (A)受注実績 (単位:百万円) 事業セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) システムインテグレーション事業   55,213   109.0 システムサポート事業   81,110   114.7 オフィスオートメーション事業   8,246   102.0 合 計   144,570   111.7 (注)金額は販売価額によっております。 (B)販売実績 (単位:百万円) 事業セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) システムインテグレーション事業   55,250   109.8 システムサポート事業   71,508   113.5 オフィスオートメーション事業   8,451   107.2 合 計   135,209   111.5 (注)1.金額は販売価額によっております。 2.事業セグメント間の取引については相殺消去しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 当連結会計年度の当社グループにおける財政状態及び経営成績の分析は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末時点において判断したものであります。 ①財政状態の分析 当連結会計年度末における資産合計残高については、前連結会計年度末比で1,184億20百万円増加し6,187億96百万円となりました。これは主に、投資有価証券が1,103億86百万円増加したことによるものであります。 負債合計残高は、362億59百万円増加し1,027億84百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が323億79百万円増加したことによるものであります。 純資産合計残高は、821億60百万円増加し5,160億11百万円となりました。これは主に、利益剰余金が421億98百万円増加したこと及びその他有価証券評価差額金が711億39百万円増加した一方で、自己株式を取得したことで313億94百万円減少したことによるものであります。結果、自己資本比率は83.4%となりました。 ② 経営成績の分析 当連結会計年度の連結業績は、売上高は1,352億9百万円(前期比11.5%増)、営業利益は888億23百万円(同13.3%増)、経常利益は1,047億79百万円(同16.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は751億91百万円(同16.4%増)となりました。 システムインテグレーション事業においては、長年のシステム構築の実績と製販サービス一体での直接販売の営業力強化により、企業の幅広いニーズを捉える顧客満足度の高い提案活動を続けております。またシステムサポート事業においても、主力のクラウドソリューションを中心に、ソフトウェア及びハードウェアの「運用支援・保守サービス等」が好調に推移しております。オフィスオートメーション事業においては、付加価値の高い業務用パッケージソフトの提案に注力しております。 全体として営業利益率は65.7%となり、依然として業界トップクラスの高い収益性を確保しております。 なお、詳細な事業別の分析は、4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況の項目をご参照ください。 ③ 関連会社株式について グループ企業であります(株)オービックビジネスコンサルタントの株式は東京証券取引所プライム市場、(株)オービーシステムの株式は東京証券取引所スタンダード市場にそれぞれ上場しており、いずれも市場価格のある関連会社株式に該当します。 (株)オービックビジネスコンサルタントの株式の当社持分としては貸借対照表計上額が114億69百万円であるのに対して、期末の時価で算出すると1,726億83百万円となり、1,612億14百万円の含み益を有しています。(株)オービーシステムの株式の当社持分としては貸借対照表計上額が16百万円であるのに対して、期末の時価で算出すると16億62百万円となり、16億46百万円の含み益を有しています。 グループ全体の時価として高い評価を得ております。 ④ キャッシュ・フローの分析並びに資本の財源及び資金の流動性について 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析](1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況の項目をご参照ください。 当社グループの資金需要については、営業活動については、商品等の購入費用、外注費、労務費、経費などであります。そして、投資活動については、主に当社グループ事業に必要な設備機器の購入などであります。これらの需要に対しては、借入金にて資金を調達することなく、全ての資金は内部資金及び営業活動による資金にてまかなっており、今後もその方針であります。 当社グループの資金は、資金を安全性及び流動性を勘案して運用しているため、十分資金の流動性は確保されております。 ⑤ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 この連結財務諸表の作成に当たって採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。連結財務諸表の作成に当たって、決算日における資産・負債及び報告期間における収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績や状況等を勘案して、合理的と考えられる要因等に基づき行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表に与える影響が大きいと考えられる項目・事象は以下のとおりです。 1.固定資産の減損 固定資産については、「固定資産の減損に係る会計基準」に基づき、減損の要否を検討しております。当社グループにおいては、固定資産の減損に係る回収可能性の評価に当たり、各社資産のグルーピングを行い、収益性が著しく低下した資産グループについては、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上することになります。固定資産の回収可能価額については、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に基づき算出しているため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の前提条件に変更があった場合、固定資産の減損を実施し、当社グループの業績を悪化させる可能性があります。大阪御堂筋ビルについては、土地や建物などを一つとしてグルーピングし、減損の要否を検討しております。2026年3月末時点では期末時価が帳簿価額を超過しており、減損は必要ないと判断しております。 2.投資有価証券の減損 市場価格のない株式等については、個々の銘柄の1株当たり簿価純資産額が帳簿価額の50%程度以上下回っている場合については、当該会社の業績見通し等を斟酌した上で減損処理の要否を決定しております。 3.退職給付債務及び退職給付費用 当社は従業員の退職給付に係る負債及び費用の計算は、数理計算で設定される前提条件に基づいて原則法により算出しております。これらの前提条件には、割引率、昇給率、退職率、死亡率等が含まれます。これらの仮定と実際の結果との差額は、即時に退職給付に係る負債として認識され、費用に関しては翌連結会計年度で一括費用処理しております。また、連結子会社の退職給付に係る負債の計算は、主に期末自己都合要支給額から計上する簡便法により算出しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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