概要
クラシコムは、自社ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を中核とするD2C企業である。2007年に北欧ヴィンテージ食器の販売から事業を始め、現在はアパレル・キッチン・インテリア雑貨など暮らし全般の商品を扱う。2025年7月期の連結売上高は85億円、営業利益11億円。東京証券取引所グロース市場に上場(2022年8月)。グループは「北欧、暮らしの道具店」と子会社foufouの2セグメントで構成される。
「北欧、暮らしの道具店」を軸とするライフカルチャープラットフォーム
クラシコムの事業は「ライフカルチャープラットフォーム」と表現される。その中核は2007年開設の自社ECサイト「北欧、暮らしの道具店」であり、同サイトを通じて商品販売(D2Cドメイン)とブランド支援(ブランドソリューションドメイン)の2つの収益源を持つ。D2Cドメインではオリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」「NORMALLY」を軸にアパレル・キッチン・インテリア雑貨を販売し、売上高の約55%をオリジナル商品が占める。ブランドソリューションドメインでは、他社ブランドのマーケティング支援を提供する。両ドメインとも、ECサイト上で発信する読み物・動画・ラジオなどのコンテンツによってユーザーとのエンゲージメントを高め、購買につなげる仕組みである。
収益の9割超を占めるD2Cセグメントの成長構造
2025年7月期の連結売上高85億円のうち、「北欧、暮らしの道具店」セグメントが82.7億円(構成比97.3%)を占める。同事業は2023年7月期から3か年の中期成長戦略を掲げ、マーケティング投資を拡大。アプリダウンロードを訴求する広告に集中した結果、アプリ累計ダウンロード数は497万件、アプリ経由の注文比率は約73%に達した。売上高は前年比23.8%増と成長を加速し、連結売上高100億円の達成を前倒しで見込む。一方、子会社foufou(アパレルブランド)は2023年にグループ化したが、当期は売上高2.3億円(前年比32.1%減)と苦戦し、EBITDAはマイナスである。
エンゲージメントチャネルとカルチャーアセットの循環
クラシコムの強みは、ユーザーとの関係をコンテンツで構築する点にある。SNS(Instagram、YouTube、LINEなど)や自社アプリ、メールマガジンなどのチャネルを通じて、読み物(月間80本程度)、オリジナルドラマ(「青葉家のテーブル」)、ラジオ(「チャポンと行こう!」)、音楽プレイリストなど多様なコンテンツを無料で提供する。YouTubeチャンネル登録者数は103万人。これらの活動により蓄積されたブランド・データ・コンテンツを「カルチャーアセット」と呼び、ユーザーのエンゲージメントを高め、長期的なLTV(顧客生涯価値)の伸長と低い顧客獲得コストを実現している。広告宣伝費は売上高対比で低く抑えられている。
国内完結型の事業と財務の健全性
事業はすべて日本国内で完結しており、海外拠点は持たない。物流業務は埼玉県戸田市の配送拠点にアウトソーシングしている。2025年7月期の自己資本比率は84.4%と高く、無借金経営に近い(長期借入金は期末残高49百万円)。総資産63億円のうち現金及び預金が47.3億円を占め、財務基盤は極めて安定している。株主還元として当期は配当125百万円を実施した。
業界の中での役割はライフカルチャー共感型ECプラットフォーム運営者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/7期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 北欧、暮らしの 道具店 | 83億円 | 97.6% | 11億円 | 13.3% |
| foufou | 2億円 | 2.4% | 0億円 | 0.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01D2C EC主力
「北欧、暮らしの道具店」サイトを通じて、アパレル、キッチン用品、インテリア雑貨などを自社企画商品中心に直接販売。ユーザーとの直接的なつながりを強みに、効率的な顧客獲得と高いLTVを実現している。
- オリジナル商品
- 自社企画のアパレルや雑貨。売上高の約55%を占める。「KURASHI&Trips PUBLISHING」や「NORMALLY」などのブランドがある。
02ブランドソリューション準主力
「北欧、暮らしの道具店」のブランド力とコンテンツ制作力を活かし、クライアント企業のブランディングを支援。記事や動画の制作、商品同梱など多様なマーケティングソリューションを提供する。
- BRAND NOTE
- クライアントの商品を「北欧、暮らしの道具店」の読み物として紹介するコンテンツ。実際の使用感を伝える。
- BRAND MOVIE
- ブランドを紹介する動画コンテンツ。
- BRAND GIFT
- 商品発送時にクライアントの商品を同梱するプロモーション手法。
03foufou副次
ファッションD2Cブランド「foufou」を展開。自社サイトで直接販売し、ポップアップショップも開催。SNSでのエンゲージメントを重視し、リピーターを生むブランド運営を行う。
- foufou オリジナル商品
- 洋服や時計、革製品などのファッション雑貨。ブランドコンセプトは「健康的な消費のために」。
製品と技術
オリジナルアパレル・雑貨ブランドの展開
クラシコムは、自社企画のオリジナル商品として「KURASHI&Trips PUBLISHING」と「NORMALLY」の2ブランドを運営する。主力カテゴリはアパレル、キッチン用品、インテリア雑貨で、売上高の約55%を占める。商品は「北欧、暮らしの道具店」サイトでのみ販売される。2024年10月には初のオリジナル基礎スキンケアを発売し、コスメカテゴリが売上高の5%程度に成長した。また、ノリタケやアーバンリサーチ「かぐれ」など外部ブランドとのコラボレーションも積極的に行い、新規顧客の獲得につなげている。
ブランドソリューション:コンテンツ力を活かしたマーケティング支援
ブランドソリューションドメインは、「北欧、暮らしの道具店」の編集力と顧客基盤を活用し、クライアントのブランディングを支援する。主なサービスは、サイト上でブランドを特集記事として紹介する「BRAND NOTE」、動画コンテンツ「BRAND MOVIE」、商品発送時に同梱する「BRAND GIFT」など。近年は商品の共同企画開発やイベントプロデュースなど、より高単価な案件も増えている。ナショナルブランドを中心に多くのクライアントを持つ。
コンテンツパブリッシャーとしての多様なメディア展開
「北欧、暮らしの道具店」はECサイトであると同時に、メディア(コンテンツパブリッシャー)としての性格を持つ。平日毎日3〜4本、月間80本前後の読み物記事を公開。オリジナル短編ドラマ「青葉家のテーブル」(2021年に映画化)や「ひとりごとエプロン」、ドキュメンタリー「モーニングルーティン」などをYouTubeで無料配信。インターネットラジオ「チャポンと行こう!」やエッセイラジオ、音楽プレイリストも提供する。これらのコンテンツはすべて「暮らしを自分らしく」という世界観に基づき、ユーザーのエンゲージメントを高める役割を果たしている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
小売業のなかでの位置
北欧雑貨ECで急成長、収益好調
同社は北欧雑貨を中心としたEC小売業。業界内ではトライアルホールディングスやまんだらけなどと比べ売上規模は70億円(2024年7月期)と中規模だが、成長率は高い。営業利益率は15.71%と収益性も優れ、2025年7月期も12.94%と高水準を維持見込み。EC特化型で在庫リスクを抑えたビジネスモデルが強み。
強み
- 営業利益率15%超と、小売業平均を大きく上回る。在庫リスクが低く、固定費抑制。
- 売上高は61億円→70億円→85億円と2桁成長。市場シェアを拡大中。
- 北欧雑貨に特化し、ターゲット顧客に支持される商品ラインナップを展開。
- 「北欧、暮らしの道具店」などブランド認知度が高く、リピート率が高い。
課題
- 北欧雑貨ブームが一巡すれば、成長鈍化の可能性。新たな需要創出が必要。
- インターライフなど同業がECに注力すれば、競争激化は避けられない。
- 急成長に伴い、在庫管理や物流体制の強化が急務。人的リソースも課題。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
小売業の時価総額近傍。太字がクラシコム
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3542ベガコーポレーション | 157億円 | 17.3倍 |
| 2 | 2652まんだらけ | 157億円 | 9.8倍 |
| 3 | 4350メディカルシステムネットワーク | 156億円 | 13.9倍 |
| 4 | 3415TOKYO BASE | 155億円 | 12.9倍 |
| 5 | 297Aアルピコホールディングス | 151億円 | 7.8倍 |
| 6 | 7110クラシコム | 149億円 | 15.7倍 |
| 7 | 7646PLANT | 147億円 | 10.5倍 |
| 8 | 9890マキヤ | 145億円 | 9.4倍 |
| 9 | 8202ラオックスホールディングス | 138億円 | 38.8倍 |
| 10 | 3063ジェイグループホールディングス | 137億円 | 51.1倍 |
| 11 | 7561ハークスレイホールディングス | 136億円 | 8.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 16件
不動産事業からECサイト運営への転換(2006〜2007年)
クラシコムは2006年9月、東京都港区にて資本金800万円で設立された。当初は不動産関連事業を目的としていたが、翌2007年7月に同事業を閉鎖。同年9月、東京都国立市に移転し、D2Cドメインとして自社ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を開設、北欧ヴィンテージ食器の販売を開始した。創業から1年での大幅な方向転換が、現在の事業の原点となる。
商品ライン拡大と販路の取捨選択(2008〜2011年)
2008年8月、北欧ヴィンテージ食器に加え、北欧雑貨などの現行品の取り扱いを開始。2009年3月には楽天市場に出店し、外部モールを活用した販路も持った。しかし2011年11月、楽天市場店を閉鎖し、自社ECサイトへの開発資源集中を選択。この決断により、顧客との直接的な関係構築に注力する道を固めた。
オリジナル商品とブランド支援への本格進出(2012〜2017年)
2012年9月、北欧テイスト以外の商品の取り扱いを開始し、扱うカテゴリを拡大。2015年7月にはブランドソリューションドメインを開始し、クライアント企業のブランディング支援に乗り出した。2017年3月、オリジナルブランド「KURASHI&Trips PUBLISHING」のアパレル・雑貨の販売を本格化。これにより、企画・製造から販売まで一貫して手がけるD2Cモデルが確立された。
アプリリリースと上場による飛躍(2019〜2022年)
2019年11月にiOS版、2020年4月にAndroid版の「北欧、暮らしの道具店」アプリをリリース。スマートフォン経由の購買が増加し、2025年7月期には注文の約73%をアプリが占めるまでになる。2022年8月、東京証券取引所グロース市場に上場。上場時の売上高は52億円(2022年7月期)であった。
子会社foufouのグループ化と再編(2023年)
2023年8月、完全子会社株式会社foufouを設立。同時に、アパレルブランド「foufou」の事業を吸収分割により承継した会社の全株式を取得し、完全孫会社化した。同年10月、子会社foufou(存続会社)が孫会社を吸収合併し、グループ内の組織を整理。これにより、クラシコムは「北欧、暮らしの道具店」と「foufou」の2セグメント体制となった。foufouは当期(2025年7月期)売上高が減少し、EBITDAは赤字である。
年表16件を開く
2000年代
- 2006年9月創業東京都港区において、不動産関連事業を目的として、株式会社クラシコム(資本金800万円)を設立
- 2007年7月不動産関連事業を閉鎖
- 2007年9月東京都国立市に移転して、 D2Cドメインとして 自社ECサイト「北欧、暮らしの道具店」を開設し、北欧ヴィンテージ食器の販売を開始
- 2008年8月北欧ヴィンテージ食器に加えて、北欧雑貨などの現行品の取り扱いを開始
- 2009年3月楽天市場にECモール店を開店
2010年代
- 2010年2月物流業務のアウトソーシングを開始し、埼玉県戸田市に配送拠点を設置
- 2011年11月楽天市場のECモール店を閉店し、自社ECサイトに開発資源投入
- 2012年9月北欧テイスト以外の商品の取り扱いを開始
- 2015年7月ブランドソリューションドメインとして、「北欧、暮らしの道具店」上で、クライアント企業のブランディング支援を開始
- 2017年3月オリジナルブランド(KURASHI&Trips PUBLISHING)のアパレル・雑貨の販売を本格化
- 2019年11月「北欧、暮らしの道具店」iOS版アプリリリース
2020年代
- 2020年4月「北欧、暮らしの道具店」Android版アプリリリース
- 2022年8月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2023年8月M&A完全子会社株式会社foufouを設立(現連結子会社)
- 2023年8月M&A当該完全子会社がアパレルブランド「foufou」事業を吸収分割により承継した会社の全株式を取得し子会社化(当社の完全孫会社化)
- 2023年10月M&A完全子会社株式会社foufou(存続会社)による完全孫会社(消滅会社)の吸収合併
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/7期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
ビジネスラインの拡大と新規開発
既存ビジネスラインの成長を図るとともに、新規ビジネスラインの開発に取り組む。D2Cドメインではカバレッジする商品カテゴリを拡充する「カテゴリの花束戦略」で長期成長を目指す。ブランドソリューションドメインでは高単価なメニュー開発とプレゼンス向上で成長する。
- 02
カルチャーアセットへの継続投資
ユーザーとの世界観による結びつきを強化するため、コンテンツやデザインへ継続的に投資し、魅力的な世界観を醸成・拡大する。これによりブランド価値とデータを蓄積し、プラットフォーム上の事業成長と収益性向上につなげる。
- 03
エンゲージメントチャネルの拡大
エンゲージメントアカウント数を増やし潜在顧客群を形成する。特にアプリのダウンロードを促進する広告投資を効率性と投資対効果を考慮しながら継続し、中長期の成長を支える新規顧客獲得を図る。
- 04
新規マーケティング投資への挑戦
これまでほぼ行っていなかったマス広告など資金を活用したマーケティング活動を強化し、幅広い認知拡大と購買動機の提供を通じて購入者数増加と安定成長を目指す。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で100人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は654万円で、3期前と比べて+11.9%。平均年齢は36.6歳、平均勤続年数は5.7年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年7月 | 585 | 34.2 | 4.1 | 79 | — |
| 2023年7月 | 648 | 34.9 | 4.6 | 87 | — |
| 2024年7月 | 671 | 35.5 | 5.1 | 100 | 1,100 |
| 2025年7月 | 654 | 36.6 | 5.7 | 100 | 1,100 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年7月期の売上高は85億円、営業利益は11億円。前期と比べると増収増益で、売上が+21.4%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年7月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 102億円 | 85億円 |
| 営業利益 | 15億円 | 11億円 |
| 純利益 | 10億円 | 7億円 |
| 1株あたり配当 | ¥55 | ¥55 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は27億円、営業利益は4億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+50.0%、営業利益は+33.3%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年3Q | 16 | 3 | 18.8 | 3 |
| 2023年4Q | 15 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 18 | 3 | 16.7 | 2 |
| 2024年2Q | 18 | 4 | 22.2 | 3 |
| 2024年3Q | 18 | 3 | 16.7 | 2 |
| 2024年4Q | 16 | 1 | 6.3 | 1 |
| 2025年2Q | 42 | 5 | 11.9 | 4 |
| 2025年4Q | 43 | 6 | 14.0 | 3 |
| 2026年2Q | 53 | 9 | 17.0 | 6 |
| 2026年3Q | 27 | 4 | 14.8 | 3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2018年7月期からの8期で、売上は22億円から85億円へ3.9倍に増えた。直近期の営業利益率は12.9%。売上は7期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年7月 | 22 | — | 3 | — | 2 |
| 2019年7月 | 27 | — | 4 | — | 3 |
| 2020年7月 | 35 | — | 6 | — | 4 |
| 2021年7月 | 45 | — | 8 | — | 6 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2022年7月 | 52 | — | 9 | — | 6 |
| 完全子会社株式会社foufouを設立(現連結子会社) | |||||
| 2023年7月 | 61 | — | 10 | — | 7 |
| 2024年7月 | 70 | 11 | 12 | 15.7 | 8 |
| 2025年7月 | 85 | 11 | 11 | 12.9 | 7 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年7月期
売上高85億円のうち、営業利益として残るのは11億円で12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は7億円、売上の8.2%にあたる。営業利益率は業種中央値3.7%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.3%47億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.8%27億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%11億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年7月期は営業CFが7億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは7億円。この組み合わせは「資産整理型」にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面。期末の手元現金は47億円で、売上の6.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年7月 | 5 | 0 | 1 | 5 | 16 |
| 2021年7月 | 4 | 0 | −1 | 4 | 20 |
| 2022年7月 | 5 | −1 | −1 | 4 | 24 |
| 2023年7月 | 7 | −1 | 13 | 6 | 43 |
| 2024年7月 | 8 | −5 | −4 | 3 | 42 |
| 2025年7月 | 7 | 0 | −2 | 7 | 47 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年7月期の総資産は63億円。このうち返さなくてよい自己資本が53億円で、自己資本比率は84.4%(業種中央値47.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年7月 | 10 | 5 | 5 | 54.2 |
| 2019年7月 | 14 | 8 | 6 | 58.7 |
| 2020年7月 | 20 | 12 | 8 | 59.3 |
| 2021年7月 | 25 | 18 | 7 | 70.7 |
| 2022年7月 | 30 | 23 | 7 | 77.5 |
| 2023年7月 | 50 | 43 | 7 | 85.2 |
| 2024年7月 | 56 | 47 | 9 | 84.5 |
| 2025年7月 | 63 | 53 | 10 | 84.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
小売業 322社との比較
同じ小売業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で322社中8位あたり、逆に低いのは配当利回りで322社中117位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,015で、1年前と比べて+13.1%。過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 15.7倍 |
| PER (会社予想) | 15.4倍 |
| PBR | 2.53倍 |
| 配当利回り | 2.73% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月21日時点で2,026円と、25日移動平均線(2,005.37円)を約1%上回っています。直近1カ月では1.3%上昇し、緩やかな上昇トレンドにあります。75日線(1,984.29円)や200日線(2,020.06円)とほぼ同水準で、方向感は定まっていません。52週高値2,450円からは約17.3%下回る一方、安値1,693円からは約19.7%上回っており、レンジ内での推移です。出来高は全体的に少なく、個人投資家中心の薄商いです。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)。
PERは15.76倍で業界平均の40.23倍を大きく下回り、予想PERも15.5倍と低水準です。PBRは2.54倍で業界平均3.06倍を下回り、ROEは14.3%と良好です。配当利回りは2.71%で、業界平均12.58%と比べると低いですが、配当性向46.4%と安定しています。売上高は増加傾向にあり、収益性も改善していますが、業績予想はやや減速が見込まれます。総合的にみて、収益性と成長性を考慮すると割安と判断できます。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 15.7倍 | 39.6倍 |
| PER (予想) | 15.4倍 | — |
| PBR | 2.53倍 | 2.44倍 |
| ROE | 14.3% | 5.8% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
ECによる自社ブランド小売として成長を続けるが、利益率低下と今後の成長投資が論点。強気派は顧客単価の向上や会員基盤の拡大、新商品投入により売上高成長が持続すると見る。弱気派は競合ECの増加や広告取得コストの上昇、物流費などの固定費増加が収益性を悪化させると懸念。PBRは2.5倍と市場の成長期待は依然高いが、ROEが14%を維持している点は評価材料。今期は純利益の減少見通しで、投資フェーズでの収益管理が焦点。
- 会員基盤の拡大
リピート購入が収益を下支えし顧客単価が上昇
- ブランド価値の向上
企画力で差別化し価格競争に巻き込まれにくい
- EC市場の成長
通販市場は今後も拡大が見込まれる
- 売上高が85億円まで3期連続増収通年影響中
売上高は61→70→85億円と拡大。
- ROE14.3%と高い資本効率継続影響中
ROE14.3%と高い資本効率。
- 予想PER15.5倍と株価指標は安定決算発表後影響弱
実績PER15.76倍、予想PER15.5倍。
- 配当利回り2.71%の下支え継続影響弱
配当利回り2.71%。
- 競合の参入
EC市場に新規参入が相次ぎ競争環境が激化
- 広告費の増加
顧客獲得コスト上昇でマーケティング費用が膨らむ
- 物流コスト高
配送費や倉庫費用が利益を圧迫
- 営業利益が11億円で2期横ばい通年影響中
営業利益は2024年7月期・2025年7月期とも11億円。
- 純利益が8億円から7億円へ減益通年影響中
純利益は8億円→7億円。
- PBR2.54倍と割高懸念継続影響弱
PBR2.54倍、ROE14.3%に対してやや高い。
- 株価1年23%高の戻り売り不定影響弱
株価は1年で22.96%上昇。
- 会員数と解約率
- 顧客基盤の健康度とリピート率を測る
- 顧客単価
- 収益性を左右する購買動向を確認
- 広告費用対効果
- 効率的な成長が出来ているかを監視
- 営業利益率
- コスト増加が収益を圧迫していないか
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり55円で、前期から+182.4%。いまの株価に対する利回りは2.73%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年7月 | 17 | — | 16.0 |
| 2025年7月 | 48 | 182.4 | 46.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥55
株主
有価証券報告書より
2025年7月期末の株主数は延べ2,031人。区分でいちばん多いのは個人・その他で78.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が8.4%を占め、残る91.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年7月% | 2023年7月% | 2024年7月% | 2025年7月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 100.0 | 80.6 | 78.5 | 78.8 |
| 外国法人 | — | 8.3 | 11.1 | 11.7 |
| 金融機関 | — | 7.2 | 8.0 | 7.6 |
| 証券会社 | — | 3.5 | 1.2 | 1.0 |
| 事業法人 | — | 0.4 | 1.1 | 0.9 |
| 外国人個人 | — | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
| 自己株式 | 4.8 | — | — | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 青木 耕平 | 54.91 |
| 02 | 佐藤 友子 | 12.01 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 7.15 |
| 04 | GOLDMAN,SACHS & CO.REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 4.25 |
| 05 | GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 3.36 |
| 06 | NORTHERN TRUST CO.(AVFC)RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 カストディ業務部) | 2.05 |
| 07 | 深井 大 | 0.95 |
| 08 | 上田八木短資株式会社 | 0.70 |
| 09 | 清板 大亮 | 0.62 |
| 10 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 0.50 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で−100%、1株純資産は8期で−100%。直近期のROEは14.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年7月 | 273,574 | 643,825 | 54.0 | — | — |
| 2019年7月 | 365,714 | 1,009,539 | 44.2 | — | — |
| 2020年7月 | 59 | 185 | 37.7 | — | — |
| 2021年7月 | 89 | 274 | 38.9 | — | — |
| 2022年7月 | 88 | 362 | 27.6 | — | — |
| 2023年7月 | 95 | 580 | 21.1 | 16.1 | 47.5 |
| 2024年7月 | 107 | 641 | 16.6 | 13.3 | 16.0 |
| 2025年7月 | 97 | 722 | 14.3 | 17.3 | 46.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/7期の役員報酬は総額109百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 青木耕平 | 代表取締役社長 | 54 | 4,047,000 |
| 佐藤友子 | 取締役副社長 | 50 | 885,000 |
| 山口揚平 | 取締役CFO | 45 | 2,000 |
| 倉貫義人 | 取締役CTO | 52 | — |
| 市川祐子 | 取締役(監査等委員) | 55 | 200 |
| 寺田有美子 | 取締役(監査等委員) | 49 | — |
| 和田洋一 | 取締役(監査等委員) | 67 | 5,500 |
役員報酬の内訳2025/7期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 90 | 90 | 23 |
| 社外取締役 | 4 | 19 | 19 | 5 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/7期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容7,415字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,378字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,108字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,823字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(2024/08/01-2025/07/31)2025-10-28
- 半期報告書半期報告書-第19期(2024/08/01-2025/07/31)2025-03-17
- 有価証券報告書有価証券報告書-第18期(2023/08/01-2024/07/31)2024-10-30
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第3四半期(2024/02/01-2024/04/30)2024-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第2四半期(2023/11/01-2024/01/31)2024-03-15
- 四半期報告書四半期報告書-第18期第1四半期(2023/08/01-2023/10/31)2023-12-15
- 有価証券報告書有価証券報告書-第17期(2022/08/01-2023/07/31)2023-10-30
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第3四半期(2023/02/01-2023/04/30)2023-06-14
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第2四半期(2022/11/01-2023/01/31)2023-03-15
- 四半期報告書四半期報告書-第17期第1四半期(令和4年8月1日-令和4年10月31日)2022-12-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(令和3年8月1日-令和4年7月31日)2022-10-31
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