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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Ubicomホールディングス

Ubicom Holdings, Inc.3937 · Standard · 情報・通信業

医療情報システムとITソリューションの二軸で、医療DXとグローバル開発を支えるIT企業。

概要

Ubicomホールディングスは、医療情報システムとITコンサルティングを二本柱とする情報サービス企業である。グループ会社を通じて医療機関向けレセプト点検ソフト「MightyChecker」シリーズやオーダーチェックソフト「Mighty QUBE」を提供する一方、フィリピンを拠点にオフショア開発サービスを展開する。2026年3月期の連結売上高は約60億円、営業利益率は21.7%と高収益体質にある。

二つの事業セグメントの構成

グループはメディカル事業とテクノロジーコンサルティング事業の二軸で構成される。メディカル事業では、子会社の株式会社エーアイスが主力製品「Mighty」シリーズを開発・販売し、約22,912の医療機関に導入されている。主力はレセプト点検ソフト「MightyChecker」とオーダーチェックソフト「Mighty QUBE」で、サブスクリプションモデルにより安定したストック収益を生む。テクノロジーコンサルティング事業は、フィリピン子会社Advanced World Systems, Inc.とAdvanced World Solutions, Inc.を中核に、日本企業向けのオフショア開発やAIソリューションを提供する。2026年3月期のセグメント別業績は開示されていないが、メディカル事業が収益の過半を占めている。

高収益体質と成長軌道

過去10年以上にわたり売上高は拡大を続け、2013年3月期の11億円から2026年3月期には60億円へと5倍以上に成長した。営業利益は2018年3月期の2億円から2026年3月期には13億円に達し、営業利益率は21.7%と情報サービス業界で高い水準を維持する。純利益も一貫して黒字であり、2026年3月期は9億円を計上。この高収益の背景には、メディカル事業のサブスクリプションモデルによるリカーリング収入と、テクノロジーコンサルティング事業のオフショア拠点を活用したコスト競争力がある。

フィリピンを拠点とするグローバル開発体制

グループはフィリピンに2社、中国に1社、米国に1社の海外子会社を持つ。中核は1993年設立の前身を持つフィリピン子会社で、約30年の開発実績を誇る。英語と日本語のバイリンガルエンジニアを育成する社内研修センター「ACTION」をマニラとセブに設置し、毎年理工系上位成績者を採用して5~6ヶ月の集中研修を実施する。この体制により、日本企業向けのオフショア開発からAI・ロボティクス分野まで対応可能な人材を養成している。さらに、米国子会社Ubicom U.S.A., Inc.や中国子会社北京愛維森科技がグローバル展開を補完する。

M&A戦略による医療事業の直販化

メディカル事業では、2025年から2026年にかけて販売代理店のM&Aを加速した。2025年7月に「MightyChecker」シリーズの主要販売代理店である株式会社ISMの株式81%を取得、同年12月に残り19%を追加取得して完全子会社化。2026年4月には同じく主要代理店のラジエンスウエア株式会社を完全子会社化した。これにより、地域密着型の販売網をグループ内に取り込み、直販モデルへの転換を図っている。今後も2025年から2030年にかけて、売上規模数億円から10億円の企業を対象に累計8~10社のM&Aを目指す方針である。

業界の中での役割は医療機関向けソフトウェアのリーディングカンパニーであり、海外オフショア開発を主力とするテクノロジーコンサルティング企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
60億円
営業利益
13億円
営業利益率
21.7%
純利益
9億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
テクノロジーコンサルティング事業40億円67.8%4億円10.0%
メディカル 事業19億円32.2%12億円63.2%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療機関主力

メディカル事業では、病院等の医療機関向けに医療情報システムを開発・販売。主力製品のレセプト点検ソフト「MightyChecker」やオーダリングチェックソフト「MightyQUBE」を提供し、医療機関の経営課題解決と医療DXを支援。約22,000超の医療機関に導入される。

レセプト点検ソフトのリーディングカンパニー

主要顧客医療機関、大手医療機関

主な製品・サービス4
MightyChecker (EX, PRO Advance, DENTAL, Cloud, Cloud X)
レセプト(診療報酬明細書)の点検・査定対策ソフトウェア。AI検知やクラウド対応で高精度なレセプトチェックを実現。
MightyQUBE (PRO, Hybrid)
オーダリング時の処方・診療行為をリアルタイムで点検するソフト。東京大学との共同開発で医療事故や査定を防止し、医師の残業時間削減に貢献。
保険ナレッジプラットフォーム
医療データベースを活用した医療保険の支払査定支援システム。
SonaM
医療クラウドサービス。遠隔サービスプラットフォームを構成し、医療機関とBPO拠点の安全な連携を実現。

02製造・金融・公共・自動車等(ITサービス)準主力

テクノロジーコンサルティング事業では、フィリピン子会社を中心に、国内外のグローバル企業向けにシステム開発サービスを提供。低コスト・高品質のオフショア開発とオンショア開発を組み合わせ、AI・IoT・ロボティクス分野も含む幅広いニーズに対応。

主要顧客Lenovo、大手製造業

主な製品・サービス2
オフショア開発サービス
フィリピンの開発拠点で、ソフトウェアの設計・開発・テスト・保守を日本語と英語で提供する。
オンショア開発サービス
フィリピン子会社の開発要員を日本国内の顧客先に常駐させ、直接開発支援を行う。

製品と技術

レセプト点検ソフトMightyCheckerシリーズ

MightyCheckerは、医療機関が保険請求前にレセプト(診療報酬明細書)を点検するためのソフトウェアである。主力の「MightyChecker EX」はAI検知機能を搭載し、マルチレセプト表示や査定金額順点検を実現。普及型「PRO Advance」は医科レセプトの適応症点検や算定支援(指導料など算定可能項目の指摘)を行う。歯科向け「DENTAL」、クラウド版「Cloud」に加え、2026年4月には小規模医療機関向けの「MightyChecker Cloud X」を提供開始。同製品は経営分析機能を標準搭載し、二要素認証で高セキュリティを実現。22,000以上の医療機関に導入され、医療DXを促進している。

オーダリングチェックソフトMighty QUBE

Mighty QUBEは、東京大学との共同開発により生まれたオーダリングチェックシステム。MightyCheckerのデータベースを活用し、処方オーダー時に疾患と診療行為・投薬の適応性、投与量・日数等をリアルタイムで点検する。不適応や病名漏れをエラーとして警告し、医療事故や査定(減額)を防止する。進化版「Mighty QUBE Hybrid」は電子カルテ組み込み型で、院内サーバーまたはクラウドサーバーのいずれにも接続可能。縦覧点検機能を実装し、レセプトのB査定を事前に解消する。医師の働き方改革(時間外労働上限960時間)への対応や医療機関の経費削減に寄与する。

テクノロジーコンサルティングの3Aソリューション

テクノロジーコンサルティング事業は、Automation(自動化)、Analytics(分析)、AI(人工知能)の3Aを基盤とする。フィリピン子会社が担うオフショア開発では、設計から製品保証まで一貫提供し、英語・日本語のバイリンガル環境で高品質なサービスを実現。近年はIBMのAIプラットフォーム「watsonx」を中核にAI駆動開発体制への転換を進める。また、医療データ分析プラットフォーム「保険ナレッジプラットフォーム」や遠隔サービスプラットフォーム「SonaM」など、3A技術を応用した新規ビジネスも展開中。AI・ロボット分野の人材需要増加に対応し、2040年には326万人の不足が見込まれる市場で差別化を図る。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 医療機関レセプト点検ソフトのリーディングカンパニー

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

ネット監視で国内首位、安定収益基盤

ネットワーク監視・運用サービス専業で国内最大手。売上高は60億円規模と小粒だが、サブスクリプション型の安定収益が強み。同業のソラコムはIoTプラットフォームで急成長するが、監視領域では当社が優位。競合のVRain SolutionはAI活用で差別化を図るが、当社は長期契約顧客の継続率が高く、安定したキャッシュフローを生む。海外展開は限定的で、国内市場の成長鈍化が課題。

強み

  • ネットワーク監視サービスで国内トップシェア。大手企業との取引実績豊富。
  • 売上の大半が継続課金型で、景気変動の影響を受けにくい安定収益構造。
  • FY2025は営業利益率20.6%と高水準。顧客基盤の拡大でさらに向上見込み。
  • 30年以上の運用実績で培った監視ノウハウと24時間対応体制が差別化要因。

課題

  • 競合の値下げや新興SaaS企業の参入で、シェア維持に価格競争リスク。
  • 専門人材の確保・育成が成長の制約に。AI自動化への投資が必要。
  • 売上の大半が国内で、グローバル市場への展開が進まず成長余地を限定。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がUbicomホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14344ソースネクスト154億円
23997トレードワークス152億円102.9倍
34418JDSC151億円20.9倍
43776ブロードバンドタワー151億円29.4倍
59753アイエックス・ナレッジ150億円7.8倍
63937Ubicomホールディングス149億円16.5倍
73656KLab148億円12.1倍
83903gumi148億円9.8倍
93916デジタル・インフォメーション・テクノロジー147億円13.4倍
104396システムサポートホールディングス146億円15.6倍
118023DAIKO XTECH146億円9.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

WCLから独立しフィリピン拠点を獲得した2005-2006年

2005年12月、株式会社WCLの全額出資により株式会社AWS(後のUbicomホールディングス)を東京都港区六本木に設立した。翌2006年1月、WCLから現物出資でADTX SYSTEMS, INC.の株式を100%取得して子会社化。これがフィリピン拠点の始まりとなる。同年8月、ADTX SYSTEMSをAdvanced World Systems, Inc.に社名変更し、さらにマカティ事務所をAdvanced World Solutions, Inc.として分社化した。これにより、フィリピンに2つの開発子会社を持つ体制が確立し、後のテクノロジーコンサルティング事業の基盤が形成された。

国内体制強化とWCLとの資本関係解消(2007-2008年)

2007年3月、WCLのBPO事業を吸収分割で承継し、事業領域を拡大。同年7月にはエンジニアリング部門強化のため株式会社TRSを吸収合併した。2008年2月、情報セキュリティマネジメントシステムISO27001の認証を取得し、品質管理体制を強化。同年7月に大阪事業所を開設し、関西エリアへの拠点展開を開始した。同年9月にはWCLとの資本関係を解消し、完全に独立した企業としての立場を固めた。これらの施策により、自社の技術力と営業基盤が整備された。

医療事業への参入と中国進出(2012-2013年)

2012年8月、中華人民共和国に北京愛維森科技有限公司を設立し、中国市場への足がかりを得た。同年12月、医療情報システムのソフトウェア開発・販売を行う株式会社エーアイスの全株式を取得して子会社化。これにより、医療機関向けの「Mighty」シリーズ製品群をグループに取り込み、メディカル事業に本格参入した。2013年7月、社名を株式会社AWSホールディングスに変更し、持株会社体制へ移行。同年12月に本社を文京区小石川に移転し、二つの事業セグメントを統括する体制が整った。

IBMとの協業と株式上場(2015-2017年)

2015年5月、日本アイ・ビー・エム株式会社とIBMコア・パートナー契約を締結し、AIプラットフォームなど先端技術の活用基盤を獲得。同年10月、第10回ニッポン新事業創出大賞グローバル部門で優秀賞を受賞した。2016年6月、東京証券取引所マザーズに上場。2017年2月に米国子会社Advanced World Solutions U.S.A., Inc.を設立し、北米市場への展開を開始。同年7月に現社名の株式会社Ubicomホールディングスへ変更し、12月には東証市場第一部へ昇格した。上場により資金調達力が向上し、成長投資が加速した。

Win-Winモデルとプライム市場移行(2018-2023年)

2018年6月、成長企業やリーディングカンパニーとの戦略的提携を通じたWin-Winインベストメントモデルを開始。これにより資本業務提携やM&Aを積極的に推進した。2022年4月の市場区分見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行。2023年7月、本社を現在の東京都千代田区一番町に移転した。この期間、売上高は30億円台から50億円台へ拡大し、営業利益も4億円から6億円台へ成長。メディカル事業のサブスクリプション収益が牽引役となった。

M&Aによる直販化とスタンダード市場移行(2025-2026年)

2025年7月、Mightyシリーズの主要販売代理店である株式会社ISMの株式81%を取得、同年12月に残り19%を追加取得して完全子会社化した。2026年4月には同じく代理店のラジエンスウエア株式会社を完全子会社化。これにより直販体制への転換を図った。一方、2026年2月にはプライム市場からスタンダード市場へ移行した。同年3月期の連結売上高は60億円、営業利益13億円、純利益9億円と過去最高水準に達し、M&Aの効果が業績に現れている。

年表30件を開く

2000年代

  • 2005年12月創業株式会社WCL((注)1)の全額出資により、株式会社AWS(現・株式会社Ubicomホールディングス)を東京都港区六本木に設立
  • 2006年1月M&A株式会社WCLから現物出資により、ADTX SYSTEMS, INC.((注)2)の株式を100%取得して子会社化
  • 2006年8月商号変更ADTX SYSTEMS, INC.をAdvanced World Systems, Inc.(現・連結子会社)に社名変更
  • 2006年8月Advanced World Systems, Inc. のマカティ事務所をAdvanced World Solutions, Inc.(現・連結子会社)として分社化
  • 2007年3月分割型吸収分割により、株式会社WCLのBPO((注)3)事業を承継
  • 2007年7月M&Aエンジニアリング部門強化のため、株式会社TRSを吸収合併
  • 2007年8月本社を東京都港区六本木から東京都港区三田に移転
  • 2008年2月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際標準規格であるISO27001(ISO/IEC27001:2005)ならびに国内規格であるJISQ27001(JISQ27001:2006)の認証取得
  • 2008年7月大阪府大阪市中央区に大阪事業所を開設
  • 2008年9月株式会社WCLと資本関係を解消

2010年代

  • 2010年2月本社を東京都港区三田から東京都港区港南に移転
  • 2010年6月Advanced World Solutions, Inc. がセブ事務所を開設
  • 2012年8月中華人民共和国に北京愛維森科技有限公司(現・連結子会社)を設立
  • 2012年12月M&A医療情報システムのソフトウエア商品の開発・販売を行う株式会社エーアイエス(現・連結子会社)の株式を100%取得して子会社化
  • 2013年7月商号変更株式会社AWSホールディングスに社名変更
  • 2013年11月北京愛維森科技有限公司が昆山分公司を開設
  • 2013年12月本社を東京都港区港南から東京都文京区小石川に移転
  • 2015年5月日本アイ・ビー・エム株式会社とIBMコア・パートナー契約を締結
  • 2015年10月一般社団法人東京ニュービジネス協議会が主催する「第10回ニッポン新事業創出大賞」のグローバル部門において優秀賞を受賞
  • 2016年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2017年2月アメリカ合衆国にAdvanced World Solutions U.S.A., Inc.(現・Ubicom U.S.A., Inc.:連結子会社)を設立
  • 2017年7月商号変更株式会社Ubicomホールディングスに社名変更
  • 2017年12月上場東京証券取引所市場第一部に株式を上場
  • 2018年6月成長企業やリーディングカンパニーとの戦略的提携を通じて事業成長を加速するWin-Winインベストメントモデルを開始

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しに伴い、市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2023年7月本社を東京都文京区小石川から東京都千代田区一番町に移転
  • 2025年7月M&A「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店である株式会社ISM(現・連結子会社)の株式の81%を取得して子会社化
  • 2025年12月M&A「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店である株式会社ISM(現・連結子会社)の残余株式(19%)を追加取得して完全子会社化
  • 2026年2月東京証券取引所プライム市場からスタンダード市場に移行
  • 2026年4月M&A「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店であるラジエンスウエア株式会社(現・連結子会社)の株式を100%取得して子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    メディカル事業における新規サブスク型収益源の創出

    Mightyシリーズのストック型ビジネス拡大に加え、コア分析技術や医療データの強みを活かし、保険ナレッジプラットフォームの横展開・機能強化、データ分析プラットフォームの強化、遠隔サービスプラットフォームの構築、マイナポータル・PHRプラットフォームの開発を推進し、新たなサブスク型収益源を創出する。

  2. 02

    テクノロジーコンサルティング事業のAI駆動型ビジネスモデルへの転換

    IBM watsonxを中核に生成AIを活用したAI駆動開発体制を構築し、高付加価値・高生産性モデルへ転換する。フィリピン拠点の教育強化とグローバルなAIネイティブエンジニアの採用を進め、収益性の高い案件獲得力を高める。

  3. 03

    全社的な新規事業創出と人的投資の推進

    既存事業の成長に加え、自社知財等を活用した新規事業の育成を掲げ、積極的な投資と投資効果の発現に取り組む。メディカル事業でのフィリピン人材活用拡大など人的投資により新規事業モデル創出を全社的に推進する。

  4. 04

    協業・戦略的提携の不断の実行

    Win-Winインベストメントモデルに基づき、資本業務提携や開発協業を推進。複数の協業パイプライン(M&A含む)の早期実現を目指し、特にメディカル事業では販売代理店とのM&A戦略を進め、既に2社のM&Aが結実。継続的な企業価値向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で992人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は651万円で、9期前と比べて+3.7%平均年齢は50.7歳、平均勤続年数は6.0年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月768
2018年3月881
2019年3月62846.05.0955
2020年3月65939.04.01,021
2021年3月70649.05.0935
2022年3月71250.15.1947
2023年3月69751.06.31,065
2024年3月61649.75.81,088
2025年3月67549.96.0977133
2026年3月65150.76.0992131

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率15.4%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)61.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 4 / 海外 3、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社(フィリピン共和国マカティ市)ほか1事務所174百万円
テクノロジーコンサルティング事業
本社 — 東京都千代田区76百万円
テクノロジーコンサルティング事業 メディカル事業 その他 全社(共通)
本社 — 東京都千代田区58百万円
メディカル事業
本社(フィリピン共和国モンテンルパ市)ほか1事務所37百万円
テクノロジーコンサルティング事業
本社(中華人民共和国北京市)ほか1事務所11百万円
テクノロジーコンサルティング事業
本社 — 福岡県福岡市南区2百万円
メディカル事業
大阪事業所 — 大阪市中央区0百万円
テクノロジーコンサルティング事業
関西支店 — 大阪市中央区0百万円
メディカル事業
主な関係会社
  • 海外
    Advanced World Systems, Inc. (注)5
    フィリピン共和国 モンテンルパ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Advanced World Solutions, Inc. (注)2、5
    フィリピン共和国 マカティ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    北京愛維森科技有限公司
    中華人民共和国 北京市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エーアイエス(注)2、5
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ISM (注)6
    福岡県福岡市南区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    Ubicom U.S.A., Inc.
    アメリカ合衆国 ミシガン州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Alsons/AWS Information Systems, Inc. (注)7
    フィリピン共和国 マカティ市 · 持分法適用会社
    議決権51.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は60億円営業利益13億円前期と比べると減収増益で、売上が-4.8%、利益が+0.0%。

売上高
-4.8%
60億円
営業利益
+0.0%
13億円
純利益
+0.0%
9億円
営業利益率
21.7%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高74億円60億円
営業利益15億円13億円
純利益11億円9億円
1株あたり配当¥40

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は17億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+21.4%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q132
2024年1Q14321.41
2024年2Q15213.32
2024年3Q15320.02
2024年4Q150
2025年2Q31619.44
2025年4Q32721.95
2026年2Q30723.36
2026年4Q30620.03
2027年1Q17423.53

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は11億円から60億円へ5.5倍に増えた。直近期の営業利益率は21.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社AWSホールディングスに社名変更
2013年3月11−1−1
2014年3月24−1−2
2015年3月2610
東京証券取引所マザーズに株式を上場
2016年3月2920
東京証券取引所市場第一部に株式を上場
2017年3月3031
2018年3月3242
2019年3月3664
2020年3月4075
2021年3月4296
2022年3月47118
2023年3月52106
2024年3月5995
「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店である株式会社ISM(現・連結子会社)の株式の81%を取得して子会社化
2025年3月63131320.69
「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店であるラジエンスウエア株式会社(現・連結子会社)の株式を100%取得して子会社化
2026年3月60131321.79

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高60億円のうち、営業利益として残るのは13億円21.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の15.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金58.3%35億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.0%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.7%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
41.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+13.3pt
21.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+8.4pt
15.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.3pt
15.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
32.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年3月期は営業CFが10億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は52億円で、売上の10.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年3月−1−13−27
2015年3月1−1108
2016年3月1−1008
2017年3月1−12010
2018年3月3−1−1212
2019年3月6−21416
2020年3月5−1−1419
2021年3月9−1−1828
2022年3月9−2−2733
2023年3月8−1−4736
2024年3月7−3−2440
2025年3月90−1949
2026年3月10−1−6952

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は80億円。このうち返さなくてよい自己資本が60億円で、自己資本比率は75.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月114737.4
2014年3月1851328.6
2015年3月2181338.1
2016年3月1971238.1
2017年3月22111149.8
2018年3月25131252.0
2019年3月31171454.6
2020年3月38221658.4
2021年3月44291566.3
2022年3月56381867.8
2023年3月58411770.6
2024年3月69472268.2
2025年3月79562370.4
2026年3月80602075.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
52億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
42億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
20億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中86位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中525位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,214で、1年前と比べて+15.0%過去52週の値幅のなかでは75%の位置にある。

¥1,214-2.3%1ヶ月+19.1%1年+15.0%時価総額149億円
過去52週の値幅
安値¥911高値¥1,314

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.5倍
PER (会社予想)13.9倍
PBR2.52倍
配当利回り3.29%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日に前日比+16.09%と急騰し、終値1205円は52週高値1210円に迫る。直近1ヶ月では+18.49%の上昇。25日移動平均線(1023.04円)を+17.8%上回り、出来高は34万株と急増。RSIは80.55と過熱気味だが、上昇トレンドは強い。週足でも上昇が継続しており、需給が株価を押し上げている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 13.64倍は業界平均の30.01倍を大きく下回り、PBR 2.02倍も平均3.45倍より低い。ROE 15.4%と高水準ながら、配当利回り3.99%は平均3.51%を上回る。売上高は横ばい圏だが、営業利益率は約20%と安定しており、収益性の高さが評価される。ただし、直近の売上高減少が続く場合、成長性に懸念が残る。総合的に、主要指標が同業他社より割安で、財務健全性も良好なため、割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.5倍47.9倍
PER (予想)13.9倍
PBR2.52倍2.96倍
ROE15.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

ITインフラ需要は安定的で、営業利益率20%超という高い収益性が魅力です。強気派は、クラウドやセキュリティ分野の成長が見込まれ、高い利益率が維持されれば、株価の上昇余地があると考えます。一方、弱気派は、売上高が2026/3期に60億円と微減する見込みであり、市場規模の限界や競争激化による利益率の低下を懸念します。また、PBRは2倍を超えており、バリュエーションが割高な可能性も指摘できます。今後の決算では、売上高の成長と営業利益率の維持が焦点です。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率が2025/3期、2026/3期とも20%を超えており、収益性が非常に高い

  • 安定した需要

    通信キャリアや企業向けのインフラ需要は景気に左右されにくく安定している

  • クラウド・セキュリティ成長

    クラウドサービスやセキュリティ事業に注力しており、成長分野として期待できる

  • 営業利益率21.7%に改善2026年3月期影響

    売上高60億円で営業利益13億円、営業利益率は前期20.6%から1.1ポイント上昇

  • ROE15.4%の高収益構造通年影響

    純利益9億円、ROE15.4%はPBR2.0倍に見合う高い資本効率

  • 配当利回り3.99%の高水準継続影響

    株価1003円で配当利回り3.99%、長期投資家の下支え要因

  • PER13.6倍と割安感継続影響

    予想PER13.6倍はROE15.4%に対して低く、バリュエーション修正余地

マイナスに働く材料7
  • 売上高の伸び悩み

    2026/3期の売上高は60億円と微減見込みで、成長性に欠ける

  • 競争激化

    ITインフラ市場は競争が激しく、価格競争によって利益率が低下する可能性

  • バリュエーション懸念

    PBRが2倍を超えており、割高感が否めない

  • 売上高が3億円減収2026年3月期影響

    売上高63億円→60億円、約4.8%の減収で利益圧迫リスク

  • 純利益2期連続9億円で停滞通年影響

    純利益がFY2025/3とFY2026/3に9億円で横ばい、増益モメンタム欠如

  • 営業利益13億円の頭打ち2027年〜2028年影響

    営業利益が2期連続13億円、将来の減益リスクと成長期待の低下

  • 株価は1年間でほぼ横ばい継続影響

    株価変動率+0.76%と低調、需給面が弱い

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場規模の限界が懸念されるため、売上高の増減が今後の成長性の判断に重要
営業利益率
高収益体質が維持されているか、利益率の動向は注目すべき
クラウド・セキュリティ売上比率
成長分野の比率が高まるかどうかが、今後の成長の鍵を握る

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり40で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.29%。

年間配当
¥40
1株あたり
配当利回り
3.29%
いまの株価に対して
配当性向
54.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月539.9
2020年3月50.0
2021年3月740.040.9
2022年3月928.627.7
2023年3月1122.273.3
2024年3月1318.244.8
2025年3月40207.745.4
2026年3月400.054.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥40

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,918人。区分でいちばん多いのは個人・その他75.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が11.8%を占め、残る88.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他55.355.354.664.864.475.0
外国法人18.120.920.211.114.310.8
金融機関19.613.017.313.416.07.8
事業法人0.30.41.11.92.14.0
証券会社1.65.31.88.52.82.0
自己株式0.11.11.11.01.0
外国人個人5.15.15.10.30.40.4

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01青木 正之39.24
02光通信KK投資事業有限責任組合無限責任組合員光通信株式会社6.96
03小西 彰(常任代理人 株式会社Ubicomホールディングス)5.27
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.25
05BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)3.29
06松下 順一1.61
07株式会社ファースティ1.29
08畑崎 重雄1.27
09住友生命保険相互会社(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)1.10
10株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.09

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-04-07
    光通信株式会社
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -6.44pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+306%、1株純資産は14期で+210%。直近期のROEは15.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−36160
2014年3月−2163
2015年3月4824.9
2016年3月−075
2017年3月1110012.275.9
2018年3月1911517.752.3
2019年3月3314724.744.039.9
2020年3月4619027.330.1
2021年3月5324924.257.740.9
2022年3月7032224.635.327.7
2023年3月4934814.542.673.3
2024年3月4539612.029.044.8
2025年3月7145716.818.045.4
2026年3月7449615.412.654.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

13名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額80百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
青木正之代表取締役 社長684,807,340
北岡明哲取締役 コーポレート本部長 兼経営企画部長 兼メディカル事業本部長5011,400
橋谷義典社外取締役67500
露口泰介社外取締役66
堀川なつ美社外取締役41
松本一喜常勤監査役7220,000
大下泰高監査役5630,000
森下志文監査役52
三好一秀執行役員
タン・ピーターウィ執行役員
川北康貴執行役員
千葉慎吾執行役員
残りの役員1名を開く
氏名役職年齢
野口奈保子執行役員

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2464623
社外取締役525255
監査役1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,982字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社6社、持分法適用関連会社1社で構成されており、『メディカル事業』と『テクノロジーコンサルティング事業』の2つのセグメントに分類されます。メディカル事業では、病院等の医療機関あるいは関連施設に関わる、医療情報システムのソフトウエア商品の開発・販売、受託開発、医療データ分析及びコンサルテーションを行っております。テクノロジーコンサルティング事業は、日本及びフィリピンを中心拠点として戦略市場である医療、金融/公共、自動車、製造/ロボティクス等の領域に向け、数々のITソリューションサービスを提供し続けております。また、当社グループは、グローバル化や少子高齢化などの社会構造の変化などの社会変革、医療生命科学やロボット・人工知能の分野における技術革新を新規ビジネス創出のチャンスと捉え、「3A」(「Automation(ソフトウエアテスト等の実行・管理の自動化)」「Analytics(ビッグデータと分析)」「AI(人工知能)」)を基に進化・発展させたコア・ソリューションを次世代型ソリューションと位置付け、事業モデルを展開しております。 当社グループの事業における当社及び関係会社の位置付けとセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、以下に示す区分は、セグメントと同一の区分であります。 (1) メディカル事業 メディカル事業では、医療情報システムのソフトウエア商品の開発・販売、受託開発、コンサルテーションを中心に、医療機関の経営課題解決と医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進に資する事業を展開しております。 メディカル事業の中核を担う子会社である株式会社エーアイエスは、医療機関の経営悪化、医師の働き方改革(2024年4月から適用)の課題となる残業時間削減、医療安全の推進、医療機関における経費削減、医療現場の業務効率を改善し、経営品質を高めるため、「Mighty」シリーズ製品としてソリューションシステムを開発、約22,000を超える医療機関の経営を支援しております。主力製品であるレセプト(注1)点検ソフト「MightyChecker®」及びオーダリングチェックソフト「Mighty QUBE®」の引き合いは、医師の働き方改革及び診療報酬改定を背景とした医療DX化の加速により引き続き順調に拡大しており、なかでも、「AI×サブスクモデル」を実現した次世代型レセプトチェックシステム「MightyChecker® EX」及び進化版オーダリングチェックソフト「Mighty QUBE® Hybrid」は、大手医療機関を中心に、引き続き高い需要を維持しております。また、レセプト点検ソフトのリーディングカンパニーとして、当社グループの「3A」による次世代型ソリューションのうち、「Analytics(分析)」の領域の中心的な役割の1つを担っており、医療データ分析事業への本格展開を開始しております。具体的には、医療データベースを活用した医療保険の支払査定支援システム「保険ナレッジプラットフォーム」開発、その他データ分析(健保組合・学会等)など、医療のデジタル化に関する新事業を積極的に展開し、「Mighty」シリーズに次ぐ「新たなサブスク型の収益源」の確立を進めています。「MightyChecker® EX」及び医療クラウドサービス「SonaM」を搭載した「遠隔サービスプラットフォーム」は、医療機関とBPO拠点間の安全な情報連携と高精度なレセプト点検を実現し、業務効率化及び査定・返戻率の改善を通じた収益向上に貢献しております。また、収益性の最大化に向けた中核施策である、全国の販売代理店買収による「M&A戦略」を推進しており、2025年~2030年にかけて、売上規模数億円~10億円の地域密着型医療ネットワークを有する企業を対象に、累計8~10社のM&Aを目指し、グループ直販モデルへの転換を図っております。 当事業の主力製品であるMightyシリーズのラインアップは、下記のとおりであります。 ① レセプト点検ソフト「MightyChecker®(マイティーチェッカー)」 平成21年5月8日付平成21年厚生労働省令第110号「療養給付及び公費負担医療に関する費用の請求に関する省令の一部を改正する省令」により、一部例外を除き、医療機関はオンラインによるレセプトの請求が義務付けられるようになりました。審査支払機関における審査強化の動きも重なり、レセプトチェックの精度と効率を上げることは、医療機関において、経営上の重要な課題となりました。 「MightyChecker®」シリーズは、レセプト電算処理・レセプトオンライン請求が一般化された現在、医療機関にとって必須ツールであり、院内審査(注2)における査定・返戻対策用の機能に留まらず、その後の機能強化により請求漏れの可能性がある指導料や加算項目等の指摘を行うことを可能にし、また、グラフィック機能の搭載、査定金額順点検の実現、加えて、査定・返戻データの取り込みにより査定された該当レセプトの抽出、それに基づくスムーズなデータベース修正、集計分析機能なども追加し、業界の中でもユニークで先駆的製品として供給を続けております。 「MightyChecker®」の特徴については、下記のとおりであります。 製品名   特徴 MightyChecker® EX(マイティーチェッカーイーエックス)   ・AI検知を備えた次世代型レセプト点検ソフトウエア・マルチレセプト表示機能で2つのレセプトを同時に確認・レセプト点検後のエラーメッセージをクリックすると、点検ポイントが表示され、わかりやすく保険ルールを解説・患者ごとに付箋・ステータスが入力でき、レセプト点検の作業効率が大幅に向上 MightyChecker® PRO Advance (マイティーチェッカープロアドバンス)   ・医科レセプト点検ソフトウエアの普及型システム・病名・医薬品・医療行為の適応症を点検・査定・返戻対策の点検(突合点検・縦覧点検・算定日チェック等)・算定支援機能による点検(指導料等で算定できる可能性がある項目をチェック) MightyChecker® DENTAL (マイティーチェッカーデンタル)   ・歯科レセプト点検ソフトウエア・MightyChecker® PROとの併用で医科・歯科トータルの点検が可能 MightyChecker® Cloud (マイティーチェッカークラウド)   ・インターネット版レセプト点検サービスの提供・PCにアプリケーションがインストールされていなくても、サーバーへアクセスすることで、レセプト点検ソフトを利用することが可能 MightyChecker® Cloud X(マイティーチェッカークラウドエックス)(2026年4月1日提供開始)   ・診療所・100床未満病院向けの次世代クラウド型レセプト点検ソフトウエア・「経営分析機能」を標準搭載し、レセプトデータを可視化・UI/UX刷新により、点検・修正業務を効率化・診療報酬改定や点検マスタ更新を自動反映・サーバー不要・初期費用不要のクラウドモデル・二要素認証標準搭載、3省ガイドライン準拠の高セキュリティ ② オーダリングチェックソフト「Mighty QUBE®(マイティーキューブ)」 医師の働き方改革において、医師の過重労働が問題となる中、医師の時間外労働時間の上限は960時間と定められ、医療現場のDX化が急務となっております。「Mighty QUBE®」シリーズは、「MightyChecker®(マイティーチェッカー)」のデータベースを活用し、疾患と診療行為・投薬の適応性、投与量・日数等を処方オーダー時に点検し、不適応のもの、病名が漏れているケースへエラーを出す仕組みとして、国立大学法人東京大学と共同開発したものであり、オーダリング時の人為的な誤入力・誤操作を防ぐことで、医療事故(ヒヤリ・ハット)や査定(減額)を防止、医師の残業時間削減、医療機関における経費削減を実現します。 製品名   特徴 Mighty QUBE® PRO (マイティーキューブプロ)   ・MightyChecker®のデータベースを活用したリアルオーダーリングチェックソフト・疾患と診療行為・投薬の適応性、投与量・日数等を処方オーダー時に点検・不適応のもの、病名が漏れているケースへエラーを出す・オーダリング時の人為的な誤入力・誤操作を防ぎ、医療事故や査定(減額)防止、医師の残業時間削減、医療機関における経費削減効果あり Mighty QUBE® Hybrid(マイティーキューブハイブリッド)   ・Mighty QUBE® PROの進化版・院内サーバー(オンプレミス)またはクラウドサーバーのいずれにも接続可能な電子カルテ組み込み型リアルタイム点検ソフト・縦覧点検機能を実装し、レセプトのB査定(提出レセプトの減額査定)を事前に解消 (注1)レセプト 患者様が受けた診療について、医療機関が市町村や健康保険組合等の公的機関に対し、保険負担分の支払いを請求する医療診療の明細書。医科・歯科の場合には「診療報酬明細書」、薬局における調剤の場合には「調剤報酬明細書」と呼ばれる。 (注2)院内審査 医療機関自らが内部で実施する自己点検業務。 (2) テクノロジーコンサルティング事業 テクノロジーコンサルティング事業は、主に国内外のグローバル企業を主要顧客に、当社海外子会社であるAdvanced World Systems, Inc.とAdvanced World Solutions, Inc.(以下「フィリピン子会社」という)及び北京愛維森科技有限公司(以下「中国子会社」という)並びに持分法適用関連会社であるAlsons/AWS Information Systems, Inc.を活用したシステム開発業務を行っており、システム開発業界の競合の激化、グローバル化という業界環境の流れの中で、低コスト、高品質を同時に実現すべくサービスを提供し続けています。特にフィリピン子会社は、2006年1月に当社の子会社となる以前の、前身であるAPTi Philippines, Inc.が設立された1993年以来、約30年に渡る開発実績を積み上げております。 近年、IT製品開発は、国内から海外の事業者や海外子会社に委託する形態が広がりをみせております。従来の海外への開発委託は主として、労働集約型の業務を単価の安い海外へアウトソーシングすることにより、開発及び保守・運用コストの削減を目的としたものでありますが、我が国における少子高齢化の影響によるIT人材不足を背景に、AI、IoT、ロボティクスといった最先端分野も含め、DXの推進において戦略的に海外の人材を活用することが必要な段階に差し掛かっております。 当社グループが主たる事業拠点としているフィリピン共和国は、公共投資と企業の設備投資の低迷が景気の足かせとなり、2025年の実質GDP成長率が前年比4.4%と、政府が目標としていた年間目標の5.5~6.5%を下回る水準となりました。一方で、フィリピン財務相は、2026年の実質GDP成長率について5.0%への回復を見込んでおります(注1)。また、人口動態予測(注2)は、消費者及び就労者人口とも一貫して増え続ける予想となっております。このような事業環境のもと、当社グループは、ソフトウエアの設計・開発から製品保証までを一貫して提供する体制を構築し、英語・日本語に対応したバイリンガル環境のもと、広範なシステム開発サービスを展開しております。また、国内外を代表する大手製造業との協業を通じて培った豊富な実績とノウハウを基盤に、信頼性の高い開発パートナーとして、高品質な技術サービスを提供しております。さらに、近年はAIをはじめとする先端テクノロジーの進展に伴い、AI・ロボット分野に従事する人材需要が急速に拡大しております。2040年には約498万人の需要が見込まれる一方、現状の人材供給の傾向が続いた場合、供給は172万人にとどまり、326万人の人材不足(注3)が生じると予測されております。今後ますます当社のバイリンガルかつジャパンクオリティを備えたAI領域に対応可能な人材の需要は高まると考えております。 フィリピン子会社の活用形態は、①フィリピン国内における事業所において開発を行う(オフショア開発)、②フィリピン子会社の開発要員を当社に出向させ、日本国内の顧客の開発拠点にて直接開発を行う(オンショア開発)の二形態があります。当社グループでは、顧客の個々の要望に応じてこれらの二形態の組み合わせを基礎として最適な開発形態を都度構築しております。昨今では、フィリピン子会社にて、日本国内顧客社員の出向を積極的に受け入れております。出向の受け入れにより、顧客自らが直接対面でフィリピンエンジニアに指示を出すことによる作業効率向上や顧客の幹部候補におけるオフショアでの開発経験の育成など双方におけるメリットがあります。また、フィリピンの人件費水準及び現地従業員の英語力は、同業との競合において差別化を図れる重要な要素となっております。さらに、多様な人材を活用し、顧客ニーズに柔軟に対応することを目的として、当社が一般労働者派遣事業の免許を取得し、人材派遣業務を行っております。 フィリピン子会社の従業員は当社グループの重要な経営資源であり、フィリピン及び日本において直接クライアントとのやり取りを通じ開発を実施することから、英語と日本語のバイリンガル能力に加え、高度なIT技術を有するエンジニアの育成が必要となります。そのため、フィリピン子会社においては、毎年計画的にフィリピン全国の理工学系専攻新卒者の上位成績者を中心に採用し、戦略的人材育成を行っております。具体的には、2003年4月に設立したフィリピンのマニラとセブそれぞれの施設内に所在する社内研修センター「AWS's Center for Technology Incubation(通称:ACTION)」を活用し、5~6ヶ月間の集中新人研修プログラムを行い、日本語環境下での高度なソフトウエア開発ができる人材を養成しております。 この社内研修センター「ACTION」ではIT分野の基礎技術・知識の教育に始まり、ソフトウエア開発に関わる最新技術、ビジネススキル、さらに日本人講師による日本語講座等の研修コースを設け、従業員の技術力向上を継続的に支援しております。フィリピン子会社では、高い技術力で長年、国際優良企業と協業してきた実績を基に、グローバルな市場で評価されるソリューションを創造・提供し続けた結果、当社フィリピン子会社に在籍するエンジニア2名が、アジア版情報処理技術者試験「ITPECアジア共通統一試験」のトップ合格者の中でも特に優秀な人材として、「アジアトップガン2020」に選出されております。また、2026年には主要取引先であるLenovo社より「Top Supplier Recognition Program Award」(注4)を受賞し、ソフトウエア開発・ソフトウエア評価における品質、効率的なプロセス運営、継続的改善への取り組みが高く評価されております。 中国においては、米中関係や中国経済の構造変化に対応するため、中国拠点の構造改革を実施しました。昆山事業所を合肥事業所へ集約することで固定費の削減を図り、収益構造を改善しました。これにより、主要顧客であるグローバル大手PCメーカーとの取引を維持しつつ、収益性の確保に努めました。 (注1)GDP成長率 出典:日本貿易振興機構(ジェトロ)「ビジネス短信 ―ジェトロの海外ニュース」 (注2)人口動態予測 出典:総務省統計局「世界の統計2023」2-2 世界人口・年齢構成の推移(1950~2050年) (注3)IT人材需要の変化 出典:経済産業省「2040年の産業構造・就業構造推計について」 (注4)「Top Supplier Recognition Program Award」 世界最大のパーソナルコンピューター企業であり、かつグローバルなテクノロジー大手企業である、Lenovo社のGlobal Procurement部門が定める厳格な評価基準に基づき、ガバナンス、持続可能性、財務安定性などの基準を満たすとともに、パートナーシップ、イノベーション、オペレーションの卓越性において優れた実績を有するサプライヤーに授与される。 事業の系統図は、次のとおりであります。 尚、当社は、当連結会計年度末以降である2026年4月1日付で、「Mighty Checkerシリーズ」の主要販売代理店であるラジエンスウエア株式会社の株式を100%取得し、完全子会社化いたしました。
経営方針・対処すべき課題2,093字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針の内容は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念 ① Unique beyond comparison 時代の先を見据え、社会課題の解決に資するITソリューションを創造する、唯一無二のビジネスイノベーションカンパニーであり続けます。 ② Go Global Ubicomグループのビジネススキームを、米国及びアジア各国を中心にグローバルに展開していきます。 ③ Win-Win お客様、協業先、そして全てのステークホルダーの皆様との相互発展を通じて、Ubicomグループの「仲間」を増やしてまいります。 (2) 事業展開方針 当社グループは、以下の事業展開の方針のもと、顧客との持続発展的な関係を構築し、収益基盤の構築と収益力の向上を図ってまいります。 ① 常に他社に先駆けてマーケットを創造 グループ各企業の特性を最大限に活かし、その力を自在に統合し、時代の変化を先取りした新たなマーケットを創造する企業集団であり続けます。 ② ニッチNo.1のポジションを構築 新たに創造したニッチマーケットにおいて、No.1の地位を築き、マーケットの成長とともに当社グループも成長を目指します。 ③ グローバル展開 常に世界目線で思考し続け、当社グループのビジネススキームを、アジア各国を中心にグローバルに展開しています。 (3) 経営環境及び対処すべき課題 長期的な成長を目指し、収益基盤を一層強固なものにするために、当社グループの対処すべき課題としましては、特に以下の点について、重要課題として取り組んでおります。 ① メディカル事業 メディカル事業においては、「Mighty」シリーズの既存のストック型ビジネスの安定した拡大に加え、これまで培ってきたコア分析技術、知財及び医療データにアクセスできる有利なポジションを活かし、さらなる高収益モデル・新規プラットフォームビジネスの創出を推進してまいります。具体的には、生命保険会社の業務効率化に資する「保険ナレッジプラットフォーム」の横展開・機能強化、健保組合・学会などの要請に応える「データ分析プラットフォーム」の強化、医療のDX化を推進する「遠隔サービスプラットフォーム」の構築、国民の健康増進に寄与する「マイナポータルプラットフォーム」「PHR(パーソナル・ヘルス・レコード)プラットフォーム」の開発などを進め、Mightyシリーズに次ぐ将来の「新たなサブスク型の収益源」の創出を図ってまいります。 ② テクノロジーコンサルティング事業 テクノロジーコンサルティング事業においては、IBM社のAIプラットフォーム(watsonx)を中核基盤とし、IBM Bob及び複数の生成AI技術を活用したAI駆動開発体制の構築に向け、AIを通じてクライアントへ新たな価値を提供するビジネスモデルへの転換に向けた基盤整備を推進してまいります。このような状況においてフィリピンのオフショア拠点を中核としつつ、若く優秀なバイリンガルITエンジニアの確保及び育成は経営上の重要課題であると認識しております。今後は、フィリピンのエンジニアの高い英語力に加えAI活用力のさらなる強化に向けた教育とフィリピン以外の優秀なグローバル人材(AIネイティブエンジニア)の採用も積極的に実施し、高付加価値・高生産性モデルへの転換による収益性の高い案件の獲得力を高めてまいります。 ③ 全社的な取り組み 当社は既存事業の成長に加え、「当社知財等を活用した新規事業の育成を事業戦略に掲げており、それらの実現に向けたさらなる投資活動の展開及びそれら投資効果の本格的な発現に向けた取り組みを強化してまいります。今後は、メディカル事業でのフィリピン人材の活用拡大などの人的投資を推進することにより、新規事業モデルの創出に全社的に取り組んでまいります。当社は2026年2月よりスタンダード市場へ移行しておりますが、引き続き、ガバナンス・経営成績・財政状態等の整備に向けて改善を実施しており、今後もより高い水準の経営体制に向け取り組んでまいります。 ④ 協業・戦略的提携 当社はこれまでWin-Winインベストメントモデルとして資本業務提携及び開発協業を実施しており、現在も、進行・交渉段階にある国内外における複数の協業パイプライン(含むM&A)の早期実現及び新たな事業構築を目指し、継続的な成長戦略の実現を目指してまいります。中でも、メディカル事業においては、全国販売代理店との関係性をベースにしたM&A戦略を推進しており、現在、株式会社ISM(以下、ISM社)及びラジエンスウエア株式会社(以下、ラジエンスウエア社)の2社のM&Aが結実いたしました。今後も当社グループは、提携先、当社共にWin-Winの関係を構築する協業・戦略的提携を不断に実行することにより、企業価値の継続的な向上を目指してまいります。
事業等のリスク6,284字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスク要因について、以下に記載しております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経済動向による影響について 当社グループは、日本国内のほか、フィリピン、中国及び米国に事業拠点を設置し、事業を展開しており、また当社グループの取引先についても、その多くが日本国内に留まらず海外にて事業を展開しております。このため、当社グループの事業活動は、日本や事業拠点のある現地の国々や地域に限らず、当社グループの取引先が事業展開を行っている国々や地域の経済環境や社会環境の変化及び景気動向の影響を受ける可能性があり、その結果、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) メディカル事業に係るリスク ① 情報システムの障害について 当社グループがインターネットを通じて提供するクラウドサービスにおいては、患者様の既往歴・処方薬等の診療記録をはじめとする、医療機関よりお預かりした重要な個人情報を取り扱っております。情報システムの構築にあたっては、これらの重要情報についての改ざんや大規模盗難等の危険性を排除した万全の品質管理を徹底しておりますが、万が一、医療機関に提供した情報システムに予想し難い欠陥や不具合が生じた場合、あるいは個人情報が漏洩した場合には、当社グループの信用低下や、損害賠償責任の負担等を通じて、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定製品への依存について 当社グループが展開するメディカル事業において、レセプト点検ソフトMightyシリーズは、2026年3月期の連結売上高の約28%を占める主力製品となっております。当製品が想定外の事由により販売中止となった場合や、他社製品への乗替え等により売上高が大幅に減少した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 診療報酬の改定について 現行法上、診療報酬は2年に1度改定されており、この改定において診療報酬が引き下げられた場合、当社グループの販売先である医療機関の経営を圧迫する可能性があり、これに伴い当該医療機関の設備投資が縮小された場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) テクノロジーコンサルティング事業に係るリスク ① システム開発プロジェクトに関する採算性について 当社グループは、システム開発の受注活動の準備段階において、予め、顧客の要求する仕様・機能その他の顧客のニーズに応えるために必要な延べ作業時間(作業工数)の見積もりを出し、開発に要する費用を確定させて契約しております。しかしながら、特に請負の契約においては、その開発作業の過程において、仕様の変更や何らかのトラブル等の発生により、予め見積もっていた作業時間を超える作業が発生した際には、その費用を当社グループが負担しなければならない場合があります。また、開発したシステムの顧客への検収完了後不具合が発生した場合においても、その解消を当社グループの費用負担で行わなければならない場合があります。したがって、これらの事象が発生した場合には、予め見積もった費用を超える費用を当社グループが負担し、システム開発案件の採算性が悪化することとなります。当社グループとしてはこのようなリスクを考慮し、品質向上の取り組みを強化するとともに、できる限り準委任もしくは派遣の契約を優先しておりますが、請負の契約の割合が高まり、かつ、上述のような事態が発生した場合、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 受託開発における実行予算の見積りに関するリスク 受託開発においては、請負業務に関する収益の計上に際して、一定の期間にわたり履行義務が充足される契約については、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、一定の期間にわたり収益を認識しております。当該収益認識に係る進捗度の見積り方法は、実行予算に対する実際原価の割合(インプット法)で算出しております。実行予算の見積りは、対象となる請負業務ごとに内容や工期が異なるため個別性が強く、また、進行途上において当初想定していなかった事象の発生により業務内容の変更が行われる等の特徴があるため、今後、想定していなかった状況の変化等により実行予算の見積りの見直しが改めて必要となった場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、業務の進行途上において業務内容の変更等が行われる場合には、当該状況の変化に関する情報を適時に適切な部署・権限者に伝達し、当該情報をもとに適宜実行予算を見直すことにより、適切な収益認識となるように対応しております。 ③ 海外での事業展開について 当社グループは、日本国内のほか、フィリピン、中国及び米国に事業拠点を設置し、事業を展開しております。海外での事業展開において適用を受ける関連法令・税制・政策の制定、改正又は廃止、並びに解釈の相違、政治経済情勢・外交関係の変化、電力・輸送・通信等のインフラの停止・遅延、法令・規制・商慣習の実務上の取扱いの変更、人件費の上昇、テロ、戦争、伝染病等が発生した場合や、日本との商習慣との違いから生じる取引先等との潜在的リスクが顕在化し、現地での事業活動に悪影響が生じる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 為替相場の変動、送金について 当社グループは、日本国内のほか、フィリピン、中国及び米国において製品開発及び販売を行っております。連結財務諸表を作成するにあたっては現地通貨を円換算する必要があり、換算時に使用する為替レートによっては当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。為替相場の変動は中長期的には平準化されるものと考え、為替予約等は行っておりません。また、これら4カ国間の送金が、それぞれの国の法規制や政策の変更、外交関係の大きな変化により、円滑に行い難い状況となった場合には、当社グループの業務に影響が生じ、その結果、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 自然災害等について 当社グループは、日本国内のほか、フィリピン、中国及び米国において事業を展開しており、地震・台風等の自然災害の影響を受ける可能性があります。特に、日本及びフィリピンにおいて大規模災害が発生し、当社グループや常駐先企業が人的及び物的被害を受けた場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 競合状況及び競争政策(価格競争)について 当社グループは、フィリピンにおいて、長年に渡り日系企業との取引関係の実績を積み上げ、また、ノウハウを蓄積することにより、競合他社との差別化を図っておりますが、競合他社のフィリピン市場への参入やベトナム等他国における日系企業向けオフショア開発企業との競争等により、当社グループを取り巻く市場の競争環境がより一層激化し、コスト面や技術力等で競合他社に対し、競合優位性を確保することが困難となる場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 国内の法規制について 当社の事業の遂行にあたっては、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)、職業安定法、出入国管理及び難民認定法(入管法)等の関連法令による規制の適用を受けております。当社では、これらの関連法令の遵守に努めておりますが、万が一法令違反に該当するような事態が発生した場合や、当該法令の変更や新たな法令の施行等により事業上の制約を受けるような場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 技術革新への対応について 当社グループが主力事業として展開するテクノロジーコンサルティング事業においては、技術革新のスピードが速く、新言語・新技術によるサービスの導入が加速しております。このような状況の中、技術革新への対応が遅れた場合、あるいは想定を上回る速度での技術革新や新技術が出現し普及した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 租税に係るリスクについて フィリピン共和国において当社連結子会社Advanced World Systems, Inc.及びAdvanced World Solutions, Inc.(本項目において、以下、「当連結子会社」という。)は、付加価値税の還付請求権を有しております。当連結子会社は、同国の内国歳入庁に対し遅滞なく還付請求を行っておりますが、同庁による付加価値税の還付手続の遅延により、未だ4,531千フィリピン・ペソの付加価値税については還付されておらず、そのうち一部の請求については、同庁より還付の否認通知書を受領しております。当連結子会社は同否認通知書には重要な認識の誤りがあり不当であるとして、同国租税裁判所へ否認の取り消し及び還付の実施を求め提訴あるいは提訴の準備を進めております。 当連結子会社においては、引き続き、付加価値税の還付請求を行ってまいりますが、同庁と当連結子会社側の主張・見解と相違する結果となった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 代表取締役への依存 当社代表取締役社長青木正之は、当社グループの経営戦略の立案・決定や業務上の提携先及び取引先との交渉において中心的な役割を担うほか、実務レベルでの事業運営の推進においても重要な役割を果たしております。当社は、同氏に対して過度に依存しない経営体制の構築を目指し、人材の育成・強化に注力しておりますが、依然として同氏の経営判断、行動力、営業力及び人脈等に一定程度依存している傾向にあるため、同氏が何らかの理由により業務執行できない事態となった場合、当社グループの今後の事業展開及び業績に重大な影響を与える可能性があります。 (5) 情報セキュリティについて(個人情報・機密情報の流出) 当社グループでは、事業遂行にあたり、顧客の企業情報や顧客が保有する個人情報等、様々な機密情報に接する機会があります。それらの情報管理やセキュリティ管理に対しては個人情報保護規程や企業機密管理規程を整備するとともに、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得し、情報の適正な取扱いと厳格な管理を的確に行っておりますが、万が一、これらの情報が外部に漏洩した場合には、当社グループの信用低下や損害賠償責任の負担等を通じて、当社グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (6) コンピュータウイルス等について 当社、国内子会社及びフィリピン子会社は、不正アクセスやコンピュータウイルスによる被害、内部不正者や外注先による情報漏洩等の脅威に備えるため、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得しております。また、月1回定期的にISMS管理策チェックを行い、全ての役員・従業員に対する意識付けを組織的かつ継続的に行っております。しかしながら、万が一、不正アクセスやコンピュータウイルスによる被害等、不測の事態が生じた場合には、当社グループの信用低下等を通じて、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 知的財産権について 当社グループは、事業活動において、第三者の特許権、商標権等の知的財産権を侵害しないよう、常に注意を払うとともに、必要に応じて当社グループの知的財産権の登録を申請することで、当該リスクの回避を図っております。しかしながら、当社グループの認識していない第三者の知的財産権が既に成立している可能性や当社グループの事業分野で第三者の知的財産権が成立する可能性があること等から、当社グループによる第三者の知的財産権の侵害が生じる可能性があり、その第三者より、損害賠償請求、使用差止請求及びロイヤリティの支払い要求等が発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 人材の確保と育成について 当社グループの事業を推進していくためには、高度な専門知識、技能及び経験を有する人材の確保及び育成が不可欠であります。当社グループは、ストック・オプション等のインセンティブの付与や、人材育成に係るプログラムの強化、人事評価の適正の確保、福利厚生制度の拡充、ワークライフバランスの実現等により、優秀な人材の確保・育成及び流出防止に努めておりますが、予定していた人員の確保及び育成が計画どおり進まない場合や既存の人材の社外流出、また、賃金水準が急激に高騰した場合における人件費負担増等があった場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 今後の事業展開について 当社グループでは今後も引き続き、企業価値の継続的な向上を目指し、当社グループのノウハウを活かした収益力の高い製品、サービスの創出及び協業・戦略的提携に積極的に取り組んでまいりますが、事前に十分な検討をしたにもかかわらず、期待した成果があがらない場合や予想困難なリスクの発生により当初の事業計画を達成できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (10) 投融資について 当社グループでは、今後の事業展開の過程において、出資、設備投資、アライアンス、M&A等の投融資の実施を目指しております。投融資については、投資リスクを十分に検討し、また、当社グループの財政状態等を総合的に勘案して決定してまいりますが、予定していた投融資が回収できない場合や、減損損失の対象となるような事象が生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (11) 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について 当社は、当社グループの役員、従業員ならびに社外協力者に対するインセンティブを目的として、ストック・オプションによる新株予約権を付与しております。2026年5月31日現在、新株予約権による潜在株式数は356,000株となっており、発行済株式総数株の2.9%に相当します。 これらの新株予約権が行使された場合、既存株主が有する株式の価値及び議決権割合が一定程度希薄化する可能性があります。また、今後も優秀な人材確保のために同様のインセンティブプランを継続して実施する可能性があります。 さらに、潜在株式の行使により取得した株式が市場で売却された場合は、需給バランスに変動を生じ、適正な株価形成に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営課題の一つとして認識しており、将来の事業展開と経営体質の強化のために必要な内部留保を確保しつつ、事業成長と戦略的投資のバランスを見極めながら、安定した配当を継続的に実施していくことを基本方針としております。しかしながら、当社グループの業績が計画どおりに進展しない場合には、配当を実施できない可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)9,278字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりであります。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は6,839,744千円となり、前連結会計年度末に比べ235,687千円増加いたしました。これは主に、契約資産が159,856千円、未収入金が11,316千円減少したものの、現金及び預金が305,994千円、売掛金が79,382千円、その他の資産が23,739千円増加したこと等によるものであります。固定資産は1,135,496千円となり、前連結会計年度末に比べ130,853千円減少いたしました。これは、有形固定資産が5,189千円、投資その他の資産が52,374千円、無形固定資産が73,289千円減少したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は1,679,393千円となり、前連結会計年度末に比べ92,219千円減少いたしました。これは主に、契約負債が14,812千円増加したものの、買掛金が44,701千円、未払法人税等が32,185千円、リース債務が18,237千円、その他の負債が11,895千円減少したこと等によるものであります。固定負債は270,769千円となり、前連結会計年度末に比べ226,231千円減少いたしました。これは主に、リース債務が108,710千円、退職給付に係る負債が48,603千円、繰延税金負債が69,057千円減少したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は6,025,077千円となり、前連結会計年度末に比べ423,285千円増加いたしました。これは主に、その他有価証券評価差額金が30,696千円、新株予約権が57,850千円減少したものの、退職給付に係る調整累計額が86,804千円、親会社株主に帰属する当期純利益の計上と配当金の支払により利益剰余金が406,848千円増加したこと等によるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策や金融政策の支援を背景に、個人消費や設備投資は堅く推移しており、景気は緩やかな回復基調にあります。一方で、国際情勢の影響による資源価格の高騰や世界的な金融政策の変化により、先行き不透明な状況が続いております。当社の属する情報サービス産業においては、国内の構造的な課題である労働人口の減少を背景に、企業の生産性向上や国際競争力強化に向けたDX投資は、引き続き力強く推移いたしました。特に、生成AI等の先端技術の活用による事業変革の動きが加速し、IT投資需要は一層高まっております。 このような状況の中、当社は、少子高齢化、医療問題といった社会課題に着目し、革新的なITソリューションの提供を通じ、事業拡大及び収益性向上に取り組んでまいりました。 メディカル事業においては、「MightyChecker®」シリーズ及び「Mighty QUBE® Hybrid」の拡販に加え、サブスクリプションモデルにおける着実な積み上げによる成長及びM&Aによる収益規模の拡大が寄与し、売上高及び営業利益は堅調に推移いたしました。 テクノロジーコンサルティング事業においては、IBM社のAIプラットフォーム(watsonx)を中核基盤としたAI駆動開発体制の構築に向け、PoC案件の受注及び検証の実施、大規模なエンタープライズ案件の進捗が見られました。一方、将来的な高付加価値・高生産性モデルへの転換を見据え、小規模・短期案件の受注抑制及び利益率の低い案件の見直し、AI人材育成を優先した結果、売上高及び営業利益は前年同期比で減少となりました。 当連結会計年度においては、メディカル事業におけるM&A戦略の推進に伴い、ラジエンスウエア株式会社(以下、ラジエンスウエア社)の株式取得に係るM&A関連費用(デューデリジェンス費用及びアドバイザリー費用等)を計上いたしました。なお、当該一時的費用を除いた営業利益は業績予想を上回り、前期比増益を達成しております。 この結果、当連結会計年度の業績は、売上高5,992,564千円(前期比5.5%減)、営業利益1,304,102千円(前期比0.9%減)、経常利益1,287,483千円(前期比4.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は891,778千円(前期比3.9%増)となりました。 セグメントごとの経営成績を示しますと、次のとおりであります。 a. メディカル事業 医療業界は、診療報酬改定後も医療機関の経営悪化が深刻化し、持続可能な医療体制の再構築が急務となっております。日本病院会「2024年度診療報酬改定後の病院経営状況」によれば、医療機関における営業利益にあたる「医業利益」が赤字の医療機関は69.0%、経常利益が赤字の医療機関も61.2%と、約7割が赤字に陥る構造的な経営難が続いております。また、厚生労働省の「医療DX令和ビジョン2030」を背景に、医療データの利活用環境の整備と電子カルテの普及促進が進展しております。電子カルテの普及率は一般病院で2011年の21.9%から2023年には65.6%へ、一般診療所では21.2%から55.0%へと着実に上昇し、中小規模の医療機関にも浸透しつつあります。(出典:厚生労働省「医療施設調査」(令和5年))こうした中、政府は社会保障費抑制と医療DX推進等を政策に掲げ、補助金の前倒し支給や医療従事者の処遇改善など、医療機関支援策を加速しております。 当社が展開する医療機関向け経営支援ソリューション「Mighty」シリーズは、これらの政策テーマと高い親和性を有し、着実に成長しております。ユーザー数は22,912件となり、主力製品である「MightyChecker® EX」及び「Mighty QUBE® Hybrid」に対する需要は、引き続き堅調に推移いたしました。また、WEBを活用した営業・サポートの継続によるダイレクトアカウント(直接販売)獲得、ソリューションの重ね売り(顧客単価アップ)の推進、導入効果に基づく価格最適化の取り組みを進め、収益基盤の強化を図っております。さらに、2026年4月よりクラウド型レセプト点検ソフトウエアの新製品(次世代モデル)「MightyChecker® Cloud X」の提供を開始いたしました。本製品は、従来の診療所向けに提供してきた「MightyChecker® Cloud」の進化モデルとして新たに開発したものであり、レセプト点検領域における長年の実績と医療データ基盤を活かし、医療機関の収益改善に資する経営分析機能と、高い安全性を確保したガイドライン準拠のセキュリティを兼ね備えたクラウドサービスであります。診療所に加え小規模病院領域への展開を進めることで、今後顧客基盤の拡大及びストック型収益の積み上げの加速に寄与いたします。 成長戦略の柱であるM&Aの第2弾として、ラジエンスウエア社を子会社化し、首都圏・北関東における強固な顧客基盤を獲得いたしました。これにより、同社が有する既存医療システム関連顧客約475件を基盤に、保守・サービスの提供を拡大することでストック型売上の積み上げを図ります。さらに、同社は代理店として多様な医療システムの販売実績を有しております。医療DX令和ビジョン2030を背景とした電子カルテ等の豊富な引き合いに対して、電子カルテ等の高単価商材と当社ソリューションのクロスセルを推進するとともに、当社の経営ノウハウの活用及びメディカル事業のコンサルティング人材を活用することで、機会損失の解消及び導入リードタイムの短縮を図り、顧客当たり売上の最大化と成長スピードの加速を実現してまいります。なお、同社は2026年4月1日より当社グループの連結対象となり、翌連結会計年度より業績寄与を見込んでおります。2025年~2030年にかけて、メディカル事業の収益性最大化に向け、売上規模数億円~10億円の地域密着型医療ネットワークを有する企業を対象に、累計8~10社のM&Aを推進し、グループ直販モデルへの転換を図ってまいります。 また、Mightyシリーズに次ぐ新たなサブスク型の収益源の確保及びさらなる収益率向上に向け、医療クラウドサービス「SonaM(そなえむ)」や、当社知財等を活用した、データ分析(健保組合・学会等)を含む新規プラットフォームビジネスの推進など、医療のデジタル化に関する事業を積極的に推進しております。これら施策の一つである保険業界向け業務効率化ソリューション「保険ナレッジプラットフォーム」は、2026年1月より朝日生命保険相互会社での導入が開始され、導入社数は5社に拡大いたしました。今後は、追加オプションのクロスセルを推進すると同時に、新たなサブスクリプション型メニューとして、保険業界全体へ向けた浸透を図ってまいります。 利益面につきましては、「Mighty」シリーズのサブスクリプションモデルによる盤石な収益基盤の拡大及びプロジェクト毎の徹底した収益管理により、安定した水準を維持しております。一方で、当連結会計年度に子会社化した株式会社ISMは代理店ビジネスの特性上、当社メディカル事業と比較して利益率が低水準にあることから、営業利益率は一時的に低下しております。当面はトップラインの拡大を優先し、売上規模成長に向けた戦略的投資と位置付けております。今後は、クロスセル及びリカーリング収益の拡大を通じて、より高収益な事業構造への転換を図ってまいります。 この結果、メディカル事業の売上高は1,949,099千円(前期比13.1%増)、セグメント利益は1,226,759千円(前期比8.7%増)となりました。 b.テクノロジーコンサルティング事業 日本におけるIT人材不足は一段と深刻化しており、特にAIやサイバーセキュリティ分野における高度人材の不足は、企業のDX推進における構造的課題となっております。このような環境のもと、当社は従来の「人月型」ビジネスモデルからの転換を進め、AIを活用した高付加価値型ビジネスへの移行を中長期戦略として推進しております。当連結会計年度においては、IBM社のAIプラットフォーム(watsonx)を中核基盤とし、IBM Bob(AIエージェント駆動型の統合開発環境)及び複数の生成AI技術を活用したAI駆動開発体制の構築に向け、AIセンターの設立や人材育成への戦略的投資を本格化させ、高付加価値・高生産性モデルへの転換及びAIを通じてクライアントへ新たな価値を提供するビジネスモデルへの転換に向けた基盤整備を推進いたしました。特に、当第4四半期においては、PoCフェーズに注力し、日本IBM社より大規模なエンタープライズ案件(当社戦略領域である金融・製造・医療・エネルギー領域)におけるAI活用の検証要請を起点として、PoC案件の受注及び検証の実施を推進いたしました。当該案件は現在もPoC及び要件定義を並行して推進しており、本開発フェーズへの移行に向けて着実に進展しております。また、既存案件においても、テスト自動化やドキュメント生成など、フィリピン拠点全体でのAI活用は実務レベルで浸透し始めております。将来的な高付加価値・高生産性モデルへの転換を見据え、小規模・短期案件の受注抑制及び採算性の低い案件の見直しを行い、AIエンジニアの育成を優先した結果、売上高・営業利益は前年同期比で減少いたしました。これは事業競争力低下によるものではなく、AI駆動開発への移行に向けた構造転換に伴う戦略的な売上抑制によるものであります。 フィリピン子会社においては、経営陣の刷新を機に、日本本社主導の経営体制へ移行し、意思決定の迅速化及び高度化を図りました。あわせて、コスト構造改革(人件費及び間接費の適正化等)の推進により、収益性の改善が進展いたしました。その結果、日本からの受注減少の影響を受けたものの、Go Global方針のもと、米国を中心としたヘルスケア/ライフサイエンス領域における直契約案件の拡大等により、売上高は2,849,653千円(前期比2.5%減)と微減にとどまりました。一方で、単価の適正化及び前述の施策の効果により、営業利益は、365,223千円(前期比28.9%増)と大幅に増加いたしました。 この結果、テクノロジーコンサルティング事業の売上高は4,043,465千円(前期比12.4%減)、セグメント利益は430,780千円(前期比23.4%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ305,994千円増加し、5,166,446千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動の結果獲得した資金は984,068千円(前期比5.7%増)となりました。これは主に、法人税等の支払等があったものの、売上債権の減少や税金等調整前当期純利益及び現金支出を伴わない減価償却費の計上等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動の結果使用した資金は57,870千円(前期に獲得した資金は18,799千円)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入があったものの、有形固定資産及び無形固定資産の取得による支出等があったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動の結果使用した資金は627,048千円(前期に使用した資金は126,432千円)となりました。これは主に、リース債務の返済による支出及び配当金の支払等があったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) テクノロジーコンサルティング事業   3,061,957   △12.6 メディカル事業   399,194   22.7 合計   3,461,152   △9.6 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.金額は、製造原価(売上原価)によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) テクノロジーコンサルティング事業   3,741,793   △19.0   854,686   △26.1 メディカル事業   1,929,594   6.6   904,026   △2.1 合計   5,671,388   △11.8   1,758,712   △15.4 (注) セグメント間取引については相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) テクノロジーコンサルティング事業   4,043,465   △12.4 メディカル事業   1,949,099   13.1 合計   5,992,564   △5.5 (注) 1.セグメント間取引については相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 日本アイ・ビー・エム株式会社   1,127,444   17.8   594,390   9.9 レノボ・ジャパン合同会社   694,079   10.9   658,974   11.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に際し、資産・負債及び収益・費用の決算数値に影響を与える見積り項目について、過去の実績や状況に応じて合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 (売上高) 当社グループは、請負業務に関する収益の計上に際して、一定の期間にわたり履行義務が充足される契約については、履行義務の充足に係る進捗度を見積り、一定の期間にわたり収益を認識しております。当該収益認識に係る進捗度の見積り方法は、実行予算に対する実際原価の割合(インプット法)で算出しております。実行予算の見積りは、対象となる請負業務ごとに内容や工期が異なるため個別性が強く、また、進行途上において当初想定していなかった事象の発生により業務内容の変更が行われる等の特徴があるため、今後、想定していなかった状況の変化等により実行予算の見積りの見直しが改めて必要となった場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 a.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は5,992,564千円となり、前連結会計年度に比べ348,425千円減少いたしました。 これは主に、メディカル事業において、サブスクリプションモデルによる安定的な収益基盤の拡大及びM&Aによる収益規模の拡大が寄与したこと、また、テクノロジーコンサルティング事業において、将来的な高付加価値・高生産性モデルへの転換を見据え、小規模・短期案件の受注抑制及び採算性の低い案件の見直しによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は5,992,564千円(前期比5.5%減)となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の売上原価は3,461,152千円となり、前連結会計年度に比べ368,877千円減少いたしました。また、当連結会計年度の販売費及び一般管理費は1,227,309千円となり、前連結会計年度に比べ31,919千円増加いたしました。 これは主に、テクノロジーコンサルティング事業における戦略的な案件選別や開発体制の最適化等により売上原価が減少した一方で、将来成長に向けた人材投資及びM&A関連費用等により販売費及び一般管理費が増加したことによるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の営業利益は1,304,102千円(前期比0.9%減)となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の営業外収益は29,484千円となり、前連結会計年度に比べ18,752千円減少いたしました。これは主に、為替差益及び投資事業組合運用益の減少によるものであります。 当連結会計年度の営業外費用は46,104千円となり、前連結会計年度に比べ23,788千円増加いたしました。これは主に、リース支払利息及び投資事業組合運用損の計上が増加したこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の経常利益は1,287,483千円(前期比4.0%減)となりました。 (税金等調整前当期純利益) 当連結会計年度の特別利益は56,158千円となり、前連結会計年度に比べ52,863千円増加いたしました。これは主に、投資有価証券売却益の増加によるものであります。特別損失は50,120千円となり、前連結会計年度に比べ50,120千円増加いたしました。これは主に、投資有価証券評価損の計上が増加したこと等によるものであります。 以上の結果、当連結会計年度の税金等調整前当期純利益は1,293,521千円(前期比3.8%減)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の税金費用(法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額の合計)は400,249千円となり、前連結会計年度に比べ86,137千円減少いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は891,778千円(前期比3.9%増)となりました。 b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 資本政策につきましては、財務の健全性や資本効率など当社にとって最適な資本構成を追求しながら、事業成長と将来の成長を見据えた戦略的投資と、株主への利益還元との最適なバランスを考え実施していくことを基本としております。 当連結会計年度末における有利子負債残高は281,394千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は5,166,446千円となっております。 内部留保については、安定した配当を継続しつつ、将来の成長のための事業展開と経営体質の強化に優先的に充当してまいります。既存事業の成長に加え、今後の事業展開の過程において、出資、アライアンス、M&A等の投融資の可能性も積極的に追求してまいります。 なお、当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります c.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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出典

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