概要
アトラエは、成功報酬型求人メディア「Green」と組織力向上プラットフォーム「Wevox」を主力とするPeople Tech企業である。2003年の創業以来、テクノロジーを活用した人材サービスを展開し、2025年9月期の売上高は76億円、営業利益率25%の高収益構造を持つ。東証プライム市場に上場し、従業員124名で運営されている。
成功報酬型求人メディアとSaaSの二軸事業
アトラエの事業は、IT・Web業界に特化した成功報酬型求人メディア「Green」と、エンゲージメントサーベイを提供するSaaS型プラットフォーム「Wevox」の二本柱である。「Green」は求人掲載無料で入社時に定額報酬が発生するモデルで、2025年9月期の売上は44億円。「Wevox」は利用組織4,100社超で、同期の売上は31億円と成長を続ける。両サービス合わせて全体売上の99%以上を占める。
ストック型収益へのシフトと利益率の高さ
2025年9月期の売上高76億円に対し、営業利益は19億円(利益率25%)。「Wevox」のSaaSモデルによるストック収益が拡大しており、前期比で「Wevox」売上は29%増加した。一方、成功報酬型の「Green」は入社人数減少により売上13.7%減となったが、営業利益全体は11.7%増と増益を確保している。従業員124名という少人数体制で高収益を実現している。
単一セグメントで展開するPeople Tech事業
アトラエは「People Tech Company」を標榜し、事業セグメントを「People Tech事業」の単一区分としている。2021年まで存在した「Sports Tech事業」は、子会社アルティーリ(Bリーグ・アルティーリ千葉運営)の株式一部譲渡により消滅。これに伴い連結財務諸表の作成を中止し、単体決算に移行した。現在は全社的にHR領域のテクノロジーサービスに経営資源を集中している。
業界の中での役割はHRテクノロジー企業(求人メディア・組織診断SaaS)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2025/9期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| Green | 44億円 | 57.1% | — | — |
| Wevox | 32億円 | 41.6% | — | — |
| 新規事業 | 1億円 | 1.3% | — | — |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01IT・Web業界向け採用マッチング主力
主力サービス「Green」は、IT・Web業界に強い求人メディア。成功報酬型で、ビッグデータ解析による最適マッチングを提供。求職者と企業の採用プロセスデータを蓄積し、書類選考通過率の向上に貢献。
- Green(求人メディア)
- IT・Web系エンジニア・デザイナー等に特化した成功報酬型求人サイト。求人掲載無料で、入社時に定額報酬が発生。
02全業種(組織診断・人材マネジメント)準主力
組織力向上プラットフォーム「Wevox」は、エンゲージメントサーベイを提供。組織の活性化・人材定着を支援。利用組織4,100社超。
- Wevox
- エンゲージメントを可視化する組織診断ツール。独自サーベイで定量的・多角的に分析。
03ビジネスパーソン向けマッチング副次
新規事業としてビジネス版マッチングアプリ「Yenta」を展開。AIによるマッチングで、採用・営業・情報交換等のビジネス目的の出会いを創出。
- Yenta
- ビジネスパーソン向けマッチングアプリ。AIがプロフィールや興味に基づき、最適な出会いを提案。
製品と技術
成功報酬型求人メディア「Green」
「Green」はIT・Web業界に特化した成功報酬型求人サイトである。求人掲載は無料で、求職者が入社した時点で定額の成功報酬が発生する。2025年9月単月のアクティブユーザー数は56,168人、掲載求人数は29,977件。ビッグデータ解析によるレコメンドシステムを搭載し、書類選考通過率は22.5%(2025年9月期)。利用企業の約8割がIT・Web業界で、エンジニアやWebデザイナーを中心に採用を支援する。
組織力向上プラットフォーム「Wevox」
「Wevox」は従業員エンゲージメントを可視化するSaaS型サービスである。独自のサーベイを用いて組織の状態を定量的に評価し、改善に向けた施策を提案する。2025年9月期時点で利用組織は4,100社を超え、2021年にはSMBCとの合弁会社「SMBC Wevox」を設立。売上高は前年比29%増の31.5億円と成長を牽引している。導入企業はIT業界に限らず、スポーツチームを含む幅広い組織に拡がっている。
ビジネスマッチングアプリ「Yenta」
「Yenta」はAIがプロフィールや興味に基づいてビジネスパーソン同士の出会いを創出するマッチングアプリである。採用、営業、情報交換、転職など様々な目的に利用される。2015年にクローズドベータ版をリリースし、2017年から有料プランを提供。2020年にはWeb版をリリースするなど機能を拡充している。新規事業として位置づけられ、売上への貢献はまだ限定的だが、長期的な収益化を目指している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
人材サービス、利益率改善中
当社は人材紹介・採用支援サービスを提供。直近売上76億円に対し営業利益率25%と高い収益性を誇る。同業のジンジブやイシンと比較し、利益率で優位。2024年9月期の売上86億円から減少したが、コスト管理で利益率は向上。国内市場に特化し、成長分野への投資が鍵。
強み
- 営業利益率25%と業界トップクラスの収益性
- 転職サービス「ビズリーチ」などで知名度高い
- AIマッチングで効率的な採用支援を実現
- 大手企業を含む多くの法人顧客を持つ
課題
- 2025年9月期の売上は前期比減少
- 人材サービス業界で新興企業が増加
- 国内市場への依存度が高く、成長鈍化リスク
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
IT・SaaSの時価総額近傍。太字がアトラエ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3968セグエグループ | 205億円 | 10.0倍 |
| 2 | 3901マークラインズ | 200億円 | 12.4倍 |
| 3 | 3853アステリア | 198億円 | 23.6倍 |
| 4 | 3834朝日ネット | 196億円 | 12.4倍 |
| 5 | 3678メディアドゥ | 196億円 | 10.7倍 |
| 6 | 6194アトラエ | 192億円 | 17.2倍 |
| 7 | 4709IDホールディングス | 185億円 | 12.5倍 |
| 8 | 5535ミガロホールディングス | 184億円 | 12.3倍 |
| 9 | 3662エイチームホールディングス | 183億円 | 30.3倍 |
| 10 | 2307クロスキャット | 181億円 | 9.8倍 |
| 11 | 4641アルプス技研 | 181億円 | 13.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。
会社の歴史
沿革 20件
IT求人メディア「green」の立ち上げ(2003~2006年)
2003年10月、東京都目黒区で株式会社ユビキタスコミュニケーションズとして創業。資本金1,000万円。2005年に商号をI&Gパートナーズに変更し、2006年7月に成功報酬型求人メディア「green」の提供を開始した。この時期はオフィスを渋谷区、中央区、港区と転々としながら、事業基盤を整えた。
ブランド改称と上場準備(2011~2016年)
2011年9月、「green」を「Green」にブランド変更。2014年7月には商号をアトラエに改め、本社を港区三田に移転。2015年12月にはビジネス版マッチングアプリ「Yenta」のクローズドベータ版をリリース。2016年1月に正式提供を開始し、同年6月に東京証券取引所マザーズに上場。同時に組織力向上プラットフォーム「Wevox」の開発を決定した。
東証一部昇格と新事業の拡大(2017~2018年)
2017年3月に「Yenta」有料プランと「Wevox」正式版を同時リリース。2018年6月には東証市場第一部に市場変更し、本社を現在の麻布十番に移転。さらに子会社アルティーリを設立し、プロバスケットボール事業に進出した。売上高は2016年9月期の13億円から2018年9月期には23億円へと拡大した。
Bリーグ参入とプライム市場移行(2021年)
2021年2月に「Green」のAndroidアプリをリリース。同年10月には子会社アルティーリが運営するプロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」がBリーグに参入。同じ月に東京証券取引所の市場区分見直しによりプライム市場に移行した。また、SMBCとの合弁会社「SMBC Wevox」を設立し、組織カルチャー可視化サービス「Wevox組織カルチャー」の提供を開始。アルティーリ株式の一部譲渡も同時に行い、スポーツ事業から事実上の撤退を進めた。
Wevoxの成長と収益構造の転換(2022~2025年)
2022年9月期以降、Wevoxの導入企業が急増し、ストック型収益が拡大。2024年9月期には売上高86億円、営業利益17億円を計上。2025年9月期は売上高が前年比0.1%減の76億円となったものの、営業利益は19億円(同11.7%増)と過去最高を更新。Wevox売上は31.5億円と前年比29%増加し、Green減収を補完した。従業員数は124名と少人数ながら、利益率25%の高収益体質を確立した。
年表20件を開く
2000年代
- 2003年10月創業東京都目黒区中目黒において株式会社ユビキタスコミュニケーションズを設立(資本金10,000千円)
- 2003年11月本社を東京都渋谷区神宮前に移転
- 2005年4月商号変更商号を株式会社I&Gパートナーズに変更
- 2005年5月本社を東京都中央区銀座に移転
- 2006年2月本社を東京都港区虎ノ門に移転
- 2006年7月成功報酬型求人メディア「green」のサービス提供を開始
- 2007年2月「green」のウェブサイトを全面リニューアル
- 2008年1月「green」のモバイルサイトの提供を開始
2010年代
- 2010年10月本社を東京都港区南麻布に移転
- 2011年9月商号変更「green」のウェブサイトの全面リニューアルに伴い、サービス名称を「Green」に変更
- 2012年12月ソーシャルリクルーティングサービス「JobShare」のサービス提供を開始(注2)
- 2013年4月「JobShare」のウェブサイトにおいて全雇用形態の求人掲載を開始(注3)
- 2014年7月商号変更商号を株式会社アトラエに変更 本社を東京都港区三田に移転
- 2015年12月ビジネス版マッチングアプリ「Yenta」のクローズドベータ版をリリース(注4)
- 2016年1月「Yenta」のサービス提供を開始
- 2016年6月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場 組織力向上プラットフォーム「Wevox」の立ち上げを意思決定(注5)
- 2017年3月「Yenta」の有料プランをリリース「Wevox」を正式リリース
- 2018年6月東京証券取引所市場第一部に市場変更 本社を東京都港区麻布十番に移転 子会社「株式会社アルティーリ」を設立
2020年代
- 2021年2月「Green」がAndroid版アプリをリリース「Yenta」がYenta Web版をリリース
- 2021年10月プロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」Bリーグに新規参入 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 組織のカルチャーを可視化する新サービス「Wevox組織カルチャー」の提供を開始 株式会社三井住友フィナンシャルグループとの合弁会社「SMBC Wevox株式会社」を設立「株式会社アルティーリ」の株式を一部譲渡
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/9期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
人材紹介サービスの置き換え
成功報酬型求人メディア「Green」により、アドバイザー不要で低コストな転職支援を提供し、従来の労働集約型モデルを置き換える。ビッグデータ活用で書類選考通過率を向上し、シェア拡大を目指す。
- 02
HR領域での新市場創造
「Wevox」でエンゲージメントを可視化し組織活性化を支援、「Yenta」でビジネスマッチングを提供。テクノロジーとデータを活用し、既存領域を超えた新たな価値を創出する。
- 03
グローバル市場への進出
欧米・アジアなどの成長市場へ、培ったノウハウを活用したサービスを展開。社内英語化や市場調査、現地法人設立・パートナーシップ構築を段階的に進める。
- 04
フラットで柔軟な組織運営
ヒエラルキーではなくプロジェクト単位のフラットな組織を徹底。新卒採用に注力し、優秀な人材を厳選採用。高い定着率と生産性を維持しながら、意思決定を迅速化する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で124人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は714万円で、9期前と比べて+34.6%。平均年齢は33.0歳、平均勤続年数は4.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年9月 | — | — | — | 33 | — |
| 2017年9月 | — | — | — | 38 | — |
| 2018年9月 | — | — | — | 43 | — |
| 2019年9月 | 531 | 29.7 | 3.7 | 56 | — |
| 2020年9月 | 602 | 29.9 | 3.8 | 63 | — |
| 2021年9月 | 739 | 30.5 | 3.9 | 77 | — |
| 2022年9月 | 767 | 31.1 | 4.0 | 98 | — |
| 2023年9月 | 742 | 31.9 | 4.5 | 104 | — |
| 2024年9月 | 770 | 32.6 | 4.4 | 109 | 1,560 |
| 2025年9月 | 714 | 33.0 | 4.6 | 124 | 1,532 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
- 調達408万円令和8年度厚生労働省におけるエンゲージメントサーベイ(単価契約)厚生労働省 · 2026-03-11
- 調達123万円令和7年度エンゲージメントサーベイ実施業務カジノ管理委員会 · 2025-02-28
- 調達123万円令和8年度エンゲージメントサーベイ実施業務カジノ管理委員会 · 2026-03-06
出典: gBizINFO (経済産業省)
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年9月期の売上高は76億円、営業利益は19億円。前期と比べると減収増益で、売上が-11.6%、利益が+11.8%。
会社が出している今期の予想2026年9月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 83億円 | 76億円 |
| 営業利益 | 14億円 | 19億円 |
| 純利益 | 10億円 | 12億円 |
| 1株あたり配当 | ¥37 | ¥37 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年3Qで、売上は22億円、営業利益は5億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年2Q | 18 | 0 | 0.0 | −1 |
| 2023年3Q | 22 | 5 | 22.7 | 4 |
| 2023年4Q | 21 | — | — | −2 |
| 2024年1Q | 19 | 3 | 15.8 | 1 |
| 2024年2Q | 22 | 2 | 9.1 | 3 |
| 2024年4Q | 45 | 12 | 26.7 | 3 |
| 2025年2Q | 36 | 7 | 19.4 | 5 |
| 2025年4Q | 40 | 12 | 30.0 | 7 |
| 2026年2Q | 38 | 6 | 15.8 | 4 |
| 2026年3Q | 22 | 5 | 22.7 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年9月期からの14期で、売上は3億円から76億円へ25.3倍に増えた。直近期の営業利益率は25.0%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 3 | — | 1 | — | 1 |
| 2013年9月 | 3 | — | 0 | — | 0 |
| 商号を株式会社アトラエに変更 本社を東京都港区三田に移転 | |||||
| 2014年9月 | 6 | — | 1 | — | 1 |
| 2015年9月 | 8 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 組織力向上プラットフォーム「Wevox」の立ち上げを意思決定(注5) | |||||
| 2016年9月 | 13 | — | 4 | — | 3 |
| 2017年9月 | 18 | — | 6 | — | 4 |
| 東京証券取引所市場第一部に市場変更 本社を東京都港区麻布十番に移転 子会社「株式会社アルティーリ」を設立 | |||||
| 2018年9月 | 23 | — | 7 | — | 5 |
| 2019年9月 | 32 | — | 7 | — | 5 |
| 2020年9月 | 34 | — | 7 | — | 4 |
| プロバスケットボールクラブ「アルティーリ千葉」Bリーグに新規参入 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 組織のカルチャーを可視化する新サービス「Wevox組織カルチャー」の提供を開始 株式会社三井住友フィナンシャルグループとの合弁会社「SMBC Wevox株式会社」を設立「株式会社アルティーリ」の株式を一部譲渡 | |||||
| 2021年9月 | 45 | — | 10 | — | 6 |
| 2022年9月 | 66 | — | 11 | — | 6 |
| 2023年9月 | 78 | — | 9 | — | 3 |
| 2024年9月 | 86 | 17 | 15 | 19.8 | 7 |
| 2025年9月 | 76 | 19 | 18 | 25.0 | 12 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年9月期
売上高76億円のうち、営業利益として残るのは19億円で25.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の15.8%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金2.6%2億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金72.4%55億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益25.0%19億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 12期分
2025年9月期は営業CFが19億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは14億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は42億円で、売上の6.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年9月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
| 2015年9月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
| 2016年9月 | 3 | 0 | 6 | 3 | 13 |
| 2017年9月 | 5 | −1 | 0 | 4 | 16 |
| 2018年9月 | 5 | 0 | 13 | 5 | 34 |
| 2019年9月 | 7 | 0 | 0 | 7 | 40 |
| 2020年9月 | 4 | −6 | 0 | −2 | 39 |
| 2021年9月 | 11 | −2 | 0 | 9 | 48 |
| 2022年9月 | 7 | −6 | 0 | 1 | 49 |
| 2023年9月 | 9 | −2 | −10 | 7 | 47 |
| 2024年9月 | 13 | −8 | −8 | 5 | 44 |
| 2025年9月 | 19 | −5 | −16 | 14 | 42 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年9月期の総資産は72億円。このうち返さなくてよい自己資本が52億円で、自己資本比率は60.3%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 2 | 1 | 1 | 56.5 |
| 2013年9月 | 2 | 1 | 1 | 67.4 |
| 2014年9月 | 3 | 2 | 1 | 59.3 |
| 2015年9月 | 4 | 3 | 1 | 65.7 |
| 2016年9月 | 14 | 12 | 2 | 81.9 |
| 2017年9月 | 19 | 16 | 3 | 83.8 |
| 2018年9月 | 38 | 34 | 4 | 89.5 |
| 2019年9月 | 46 | 39 | 7 | 85.2 |
| 2020年9月 | 49 | 44 | 5 | 89.7 |
| 2021年9月 | 64 | 51 | 13 | 78.6 |
| 2022年9月 | 74 | 59 | 15 | 76.7 |
| 2023年9月 | 71 | 56 | 15 | 71.3 |
| 2024年9月 | 72 | 53 | 19 | 64.5 |
| 2025年9月 | 72 | 52 | 20 | 60.3 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで534社中7位あたり、逆に低いのは売上成長率で534社中504位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥840で、1年前と比べて+10.1%。過去52週の値幅のなかでは72%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.2倍 |
| PER (会社予想) | 19.0倍 |
| PBR | 4.09倍 |
| 配当利回り | 4.40% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1カ月で+18.3%と急騰。828円は25日線(728円)を+13.7%上回り、52週高値859円に迫る。7/10に805円へ急伸後、高値圏で推移。RSI89.9と買われ過ぎで、短期的な調整リスクが高い。出来高は直近9.7万株と活況を維持。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)。
PERは16.9倍と業界平均22.5倍を下回り割安です。PBRは4.03倍で平均2.37倍を上回るものの、ROEが26%と高く資本効率が優れています。無配ですが配当性向62.8%から今後の配当再開が期待され、売上・利益とも成長基調にあり割安と判断しました。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.2倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 19.0倍 | — |
| PBR | 4.09倍 | 3.51倍 |
| ROE | 26.0% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
人材業界全体の需給タイト化が追い風となる一方、競合SaaSの台頭や人材紹介事業の景気連動リスクが焦点。強気派は高収益体質とストック型収益拡大を評価し、弱気派は成長鈍化と競争激化を警戒する。
- 高収益体質の持続可能性
営業利益率25%と業界高位。固定費効率が良く、売上増が利益に直結。
- ストック型収益の積み上がり
HRMOSシリーズのサブスク収益は毎年更新され、解約率が低い。
- 少人数でのスケーラビリティ
従業員124名で売上76億円。一人当たり生産性が極めて高い。
- 営業利益率が過去3年で最高水準に2025/9期影響中
営業利益率19.8%→25%に改善、売上減少下でも利益拡大 (営業利益17→19億円)
- 高ROE26%を維持する収益性継続影響中
ROE26%は同業上位、自己資本効率の高さが評価材料
- 4期連続で営業黒字を達成継続影響弱
2023/9期以降、営業利益は毎期黒字、赤字リスク低い
- 時価総額189億円と小型株の割安感継続影響弱
PER16.9倍と業界平均比で割高ではない、成長余地あれば買い
- 人材紹介の景気連動リスク
採用需要は経済動向に左右され、不況時は手数料収入が減少。
- 競合SaaSの台頭
タレントマネジメント市場では多くの競合が存在し、差別化が困難。
- 成長の天井感
売上高が70-80億円台で停滞。2025年9月期も76億円と横ばい。
- 売上高が前期比11.6%減少2025/9期影響強
売上高86億円→76億円減、中核サービス需要減退示唆
- 無配政策継続で株主還元に不満継続影響弱
配当利回り0%、株主への利益還元が進まず、長期投資家離れ
- 営業利益19億円の絶対額が小さい通年影響弱
時価総額189億円に対し営業利益19億円、利益規模が限定的
- 業績回復後の更なる成長鈍化リスク2026/9期影響中
2024→25年は利益増だが、今後の成長ドライバー不透明
- HRMOSシリーズのARR
- ストック型収益の成長性と解約動向を直接把握。
- 人材紹介の成約件数
- 景気連動リスクの兆候を早期に察知。
- 営業利益率
- 高収益体質が維持できているか確認。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり37円で、前期から+47.6%。いまの株価に対する利回りは4.40%。増配か配当維持が1年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2024年9月 | 21 | — | 75.1 |
| 2025年9月 | 31 | 47.6 | 62.8 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥37
株主
有価証券報告書より
2025年9月期末の株主数は延べ5,929人。区分でいちばん多いのは個人・その他で41.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が42.6%を占め、残る57.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年9月% | 2021年9月% | 2022年9月% | 2023年9月% | 2024年9月% | 2025年9月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 20.4 | 16.6 | 16.8 | 24.7 | 34.4 | 41.1 |
| 事業法人 | 25.8 | 25.7 | 25.5 | 25.8 | 29.0 | 30.4 |
| 外国法人 | 21.9 | 25.7 | 26.1 | 24.2 | 15.2 | 13.0 |
| 金融機関 | 31.3 | 31.0 | 31.1 | 24.2 | 17.9 | 12.2 |
| 証券会社 | 0.6 | 1.0 | 0.4 | 1.0 | 3.4 | 3.1 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.2 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 4.6 | — | — |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 合同会社ラウレア | 29.96 |
| 02 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 8.79 |
| 03 | 新居 佳英 | 6.95 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.35 |
| 05 | 鎌田 和彦 | 1.88 |
| 06 | 鈴木 秀和 | 1.56 |
| 07 | THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.32 |
| 08 | MORGAN STANLEY & CO. LLC (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) | 1.18 |
| 09 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 510598 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.03 |
| 10 | BNP PARIBAS NEW YORK BRANCH – PRIME BROKERAGE CLEARANCE ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ) | 1.01 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-07新居 佳英新規の大量保有報告1.51%-4.61pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+12%、1株純資産は14期で+135%。直近期のROEは26.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年9月 | 44 | 81 | 74.4 | — | — |
| 2013年9月 | 13 | 40 | 38.4 | — | — |
| 2014年9月 | 6 | 19 | 34.4 | — | — |
| 2015年9月 | 6 | 25 | 28.0 | — | — |
| 2016年9月 | 23 | 99 | 35.8 | 45.4 | — |
| 2017年9月 | 17 | 67 | 28.9 | 73.3 | — |
| 2018年9月 | 19 | 129 | 18.8 | 70.4 | — |
| 2019年9月 | 19 | 147 | 13.8 | 84.0 | — |
| 2020年9月 | 16 | 164 | 10.5 | 94.2 | — |
| 2021年9月 | 24 | 188 | 12.8 | 98.6 | — |
| 2022年9月 | 24 | 211 | 12.1 | 67.1 | — |
| 2023年9月 | 13 | 198 | 6.2 | 83.3 | — |
| 2024年9月 | 29 | 194 | 15.0 | 29.2 | 75.1 |
| 2025年9月 | 49 | 191 | 26.0 | 15.6 | 62.8 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/9期の役員報酬は総額302百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約13倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 新居佳英 | 代表取締役 CEO | 52 | 8,427,200 |
| 岡利幸 | 取締役 CTO | 42 | 217,400 |
| 鈴木秀和 | 取締役 CFO | 44 | 357,000 |
| 小笹留美子 | 取締役(常勤監査等委員) | 51 | 400 |
| 戸塚隆将 | 取締役(監査等委員) | 52 | — |
| 雪丸真吾 | 取締役(監査等委員) | 50 | — |
| 森尚美 | 取締役(監査等委員) | 54 | — |
| 波田野馨子 | 取締役(監査等委員) | 51 | — |
役員報酬の内訳2025/9期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 163 | 120 | 282 | 94 |
| 社外取締役 | 5 | 20 | — | 20 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/9期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,864字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,892字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,226字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,042字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第23期(2025/10/01-2026/09/30)2026-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第22期(2024/10/01-2025/09/30)2025-12-17
- 半期報告書半期報告書-第22期(2024/10/01-2025/09/30)2025-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第21期(2023/10/01-2024/09/30)2024-12-19
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第2四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 四半期報告書四半期報告書-第21期第1四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 有価証券報告書有価証券報告書-第20期(2022/10/01-2023/09/30)2023-12-14
- 四半期報告書四半期報告書-第20期第3四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第20期第2四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-11
- 四半期報告書四半期報告書-第20期第1四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第19期(令和3年10月1日-令和4年9月30日)2022-12-15
- 四半期報告書四半期報告書-第19期第3四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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