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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

プリントネット

PRINTNET INC.7805 · Standard · その他製品

ネット印刷通販の先駆者。Webサイトで受注し、工場で印刷・発送まで一貫対応。BtoB中心に規模を拡大。

概要

プリントネットは、鹿児島県鹿児島市に本社を置くネット印刷通信販売企業である。1987年に有限会社小田原印刷として創業し、2005年にインターネット受注を開始、2008年に現社名へ変更した。主力事業はWebサイト「プリントネット」「プリントプロ」「プリントネットウェア」を通じた印刷物の受注生産であり、パンフレット、チラシ、封筒、うちわ、選挙ポスター、Tシャツなどを扱う。顧客の大半は印刷業者やデザイン業者からの業務受託(BtoB)である。2025年8月期の売上高は92億円、従業員数256名。東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場している。

顧客から完全データを受注して印刷するビジネスモデル

当社は従来の印刷業者と異なり、顧客から印刷用の完成データを受け取ってから業務を開始する。注文はWebサイトを通じて行われ、入稿データのチェック後、複数の案件を一つの印刷版にまとめる「ギャンギング」処理を行う。これにより版数を減らしコストを削減する。印刷後は断裁、加工、梱包、発送までを一貫して行う。発送代行サービスも提供し、最終顧客に当社の存在を知らせずに配送する仕組みを取る。このモデルにより、営業や打ち合わせの工程を省略し、効率的な生産を実現している。

大口取引先とそれ以外の顧客で異なる収益構造

当社の売上は、大きく大口得意先(印刷業者やデザイン業者からの業務受託)と大口以外の得意先に分かれる。2025年8月期、大口得意先の売上高は26億円で前期比5.7億円減少したが、大口以外は64億円で4.7億円増加した。これは利益率を重視する方針に転換したためであり、大口取引の値引きを抑制した結果である。新規顧客獲得数は13,826社、1社当たり広告費は6,437円。利益率は改善し、営業利益は前期比1.1億円増の5.6億円となった。ネット印刷通信販売事業のセグメント利益は7.5億円。

東京と九州に生産拠点を集約

当社の生産拠点は、山梨県上野原市の東京西工場と鹿児島県姶良市の九州工場の2か所である。過去には関西工場(大阪府東大阪市)や東京デジタルセンター(東京都江東区)も運営していたが、2020年4月にこれらを閉鎖し、生産を集約した。東京西工場は2008年8月、九州工場は2019年1月に移転開設。2014年には東京西第2工場も稼働している。大判オフセット印刷機は合計9台を保有。本社機能は鹿児島市にあり、東京本社は東京都千代田区に設置している。拠点の集約により効率化を進めている。

寡占化する印刷通販市場と経営課題

印刷業界全体では紙媒体の需要減退が続く一方、印刷通販市場は1990年代後半に登場以来、インターネット普及とともに成長を続けている。新規参入は2007年頃にピークを迎えた後減少し、現在は上位数社で市場の約4分の3を占める寡占状態になりつつある。当社はこの競争環境の中で、購買力の向上による材料費削減、マーケティング力の強化、人材育成、印刷品質の維持向上(Japan Color認証)、情報セキュリティ対策(ISMS認証、プライバシーマーク)、環境配慮(ノンVOCインキ使用)などを課題として掲げている。2025年8月期の売上高営業利益率は約6.1%。

業界の中での役割は印刷サービス業者(ネット通販型)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
92億円
営業利益
6億円
営業利益率
6.5%
純利益
4億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01印刷業界(BtoB)主力

印刷業者やデザイン業者からの業務受託が中心。顧客の完全データをもとに印刷・加工・発送を行い、ギャンギング技術によるコスト削減とJapan color認証による品質安定を強みとする。

主な製品・サービス3
プリントネット
電話サポート付きの総合ネット印刷サービス。
プリントプロ
低価格を実現したシンプルなネット印刷サービス。
プリントネットウェア
オリジナルウェアやグッズを作成できるサービス。

02調剤薬局(その他)副次

調剤薬局を経営。

製品と技術

三つのWebサイトで異なる顧客層をカバー

当社は三つの印刷通販サイトを運営する。「プリントネット」は自社コールセンターでの電話サポートを特徴とし、ビジネスユースの顧客が多い。「プリントプロ」は2018年4月に開始され、印刷品質を維持しつつサービスを簡素化することで低価格を実現し、コスト重視の顧客を獲得している。「プリントネットウェア」は2024年7月開始の新サービスで、Tシャツやタオルなどのオリジナルウェア・グッズをネットで簡単に注文できる。これら三つのサイトで幅広いニーズに対応する。取扱商品はパンフレット、チラシ、封筒、うちわ、選挙ポスター、カレンダーなど多岐にわたる。

ギャンギング処理とJapan Color認証による生産技術

当社の生産プロセスでの中核技術が「ギャンギング」処理である。これは一つの印刷版に複数の異なるデータを効率的に配置する技法で、版の使用枚数を削減しコスト低減に寄与する。また、2012年7月には業界でいち早く「Japan Color標準印刷認証」を取得(東京西工場、九州工場)。これにより安定した印刷色の再現が可能となり、顧客に信頼される品質を提供している。検品体制も強化しており、万全の状態で製品を届ける体制を整えている。大型オフセット印刷機9台を保有し、多品種小ロットから大口注文まで対応する。

環境と情報セキュリティへの配慮

当社は環境負荷低減のため、2016年10月期から全オフセット印刷でノンVOCインキを使用している。これは石油系溶剤の含有量を1%未満に抑えたインキであり、大気汚染の原因となる揮発性有機化合物の排出を抑制する。また、顧客情報を扱う事業として、情報セキュリティ対策を重要課題と位置づけ、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証とプライバシーマークを取得している。今後も運用レベルの向上と内部統制の強化を進める方針である。これらの取り組みは、持続可能な成長の基盤として経営戦略に組み込まれている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

印刷通販のニッチトップ、小型

プリントネットはその他製品セクターに属し、名刺やチラシなどの印刷通販を主力とする。売上高は100億円弱と小型だが、営業利益率は2024年8月期4.3%から2025年8月期6.5%に改善。競合の三井松島ホールディングスは石炭事業が主体、イタミアートは美術印刷、テクセンドフォトマスクは半導体マスクと業態が全く異なる。浅香工業は工具、ドリームベッドは寝具。よって同社は印刷通販という独自ポジション。アナログ市場だがデジタル化の遅れが追い風。

強み

  • 印刷通販分野で高い認知度と顧客基盤。
  • 営業利益率が上昇傾向で、コスト効率向上。
  • インターネット受注で中間コストを削減。
  • 規模が小さく、迅速な意思決定が可能。

課題

  • 印刷市場全体は縮小傾向にある。
  • 名刺・チラシのデジタル化で需要減少リスク。
  • 多数の印刷通販業者との競争激化。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がプリントネット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17919野崎印刷紙業48億円10.2倍
27957フジコピアン47億円
37847グラファイトデザイン45億円29.3倍
47975リヒトラブ45億円59.0倍
57807幸和製作所44億円8.5倍
67805プリントネット39億円8.3倍
77863平賀38億円14.4倍
87793イメージ・マジック38億円9.9倍
97983ミロク37億円
107791ドリームベッド35億円7.2倍
117986日本アイ・エス・ケイ34億円6.0倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

有限会社からネット印刷通販へ舵を切った2005年

1987年7月、有限会社小田原印刷として鹿児島県で創業した。創業当初は通常の印刷業者であったが、2005年2月にインターネットによる集客と受注を開始。同年5月に小田原印刷株式会社へ組織変更し、10月には自社の印刷通販サイトを開設し、通信販売事業を本格化した。このインターネットシフトが後の成長の基盤となる。2008年2月には社名をプリントネット株式会社へ変更し、ネット印刷通販企業としてのアイデンティティを明確にした。

生産能力拡大とラクスル提携(2008~2012年)

社名変更と同時期の2008年8月、山梨県上野原市に東京西工場を完成させ操業を開始。首都圏への配送拠点として機能した。2011年10月には東京支店を新宿区に開設。2012年8月にはラクスル株式会社と業務提携を結び、ネット印刷業界での連携を強化した。さらに2013年8月には本部・カスタマーセンターを鹿児島市城南町に移転し、受注体制を充実。2014年3月には東京西第2工場を稼働させ、生産能力を倍増させた。

上場と新サービス、拠点整理の試行錯誤(2018~2020年)

2018年3月に東京本社を千代田区に開設。同年4月、低価格を売りにした新サービス「プリントプロ」を開始した。そして2018年10月、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場した。2019年には九州工場を姶良市に移転し、関西工場を大阪府東大阪市に新設、東京支店を江東区に移転して東京デジタルセンターとした。しかし2020年4月、関西工場と東京デジタルセンターを閉鎖。需要見通しの変化に対応した拠点整理であった。2020年10月期は売上高81億円に対し純利益0.8億円、翌2021年8月期は72億円に減少し純利益1.3億円と苦戦した。

スタンダード市場移行と名古屋重複上場(2022~2025年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴いスタンダード市場に移行。同年9月、本社を鹿児島市城南町に移転し、経営の効率化を図った。2024年7月には新サービス「プリントネットウェア」を開始し、オリジナルウェアやグッズの作成に対応。2025年8月には名古屋証券取引所メイン市場に株式を重複上場し、資金調達力の向上を狙った。この間、利益率向上を重視する方針に転換し、2025年8月期の売上高は92億円、営業利益6億円と収益性が改善した。従業員数は256名。

年表23件を開く

1980年代

  • 1987年7月創業有限会社小田原印刷を設立

2000年代

  • 2005年2月インターネットによる集客と受注開始
  • 2005年5月小田原印刷株式会社に組織変更
  • 2005年10月印刷通販自社サイト開設(通信販売事業本格開始)
  • 2008年2月商号変更プリントネット株式会社へ社名変更
  • 2008年8月東京西工場完成・操業開始(山梨県上野原市)

2010年代

  • 2011年10月東京支店開設(東京都新宿区)
  • 2012年8月ラクスル株式会社と業務提携
  • 2013年1月東京支店移転(東京都港区)
  • 2013年8月本部・カスタマーセンター移転(鹿児島市城南町)
  • 2014年3月東京西第2工場 操業開始
  • 2017年10月本店移転(姶良市から鹿児島市城南町)
  • 2018年3月東京本社開設(東京都千代田区)
  • 2018年4月プリントプロサービス開始
  • 2018年10月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2019年1月九州工場移転(鹿児島県姶良市)
  • 2019年3月東京支店移転(東京都江東区)、東京デジタルセンターへ変更
  • 2019年4月関西工場開設(大阪府東大阪市)

2020年代

  • 2020年4月関西工場及び東京デジタルセンターを閉鎖
  • 2022年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行
  • 2022年9月本社を鹿児島市城南町に移転
  • 2024年7月プリントネットウェアサービス開始
  • 2025年8月上場名古屋証券取引所メイン市場に株式を重複上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 前期対比売上高成長率前期比増加(具体的数値記載なし)
  • 売上高営業利益率維持(具体的数値記載なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    独自マーケティングで売上継続成長

    お客様と共に継続成長できる基盤づくりのため、自社サイトの商品構成を常に見直し、新商品開発やラインナップ充実を進める。マーケティング部を中心にプロダクト戦略に注力し、展示会やWebプロモーションを活用して集客し、リピーター化のサイクルを確立する。

  2. 02

    次世代基幹システム構築

    ネット通販の一貫管理体制を構築するため、基幹システムを刷新し、受注から生産・出荷までを統合・効率化する。

  3. 03

    強固な財務基盤の構築

    固定費抑制と商品構成の見直しにより収益力を向上させる。購買部門の仕入管理強化と仕入業者間の適正競争を促進し、材料費比率を低減して価格競争力を高める。

  4. 04

    人材育成と柔軟な組織づくり

    中間層を中心とした総合研修、ジョブローテーション、キャリア支援制度を導入し、社員の定着と育成を図る。多様な専門技術やマネジメント力を持つ人材を確保し、中長期的な成長を支える。

  5. 05

    生産自働化と品質向上

    生産管理体制の向上、省力化、正確な資材管理を推進し、Japan Color認証による安定した印刷品質を維持。検品体制を強化し、万全の状態で製品を届ける。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 8期分

グループ全体で256人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は426万円で、7期前と比べて+12.2%平均年齢は38.0歳、平均勤続年数は8.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2018年10月234
2019年10月38034.84.3315
2020年10月35334.65.3279
2021年8月38234.55.8276
2022年8月40435.86.7252
2023年8月41836.66.9265
2024年8月41737.57.7255157
2025年8月42638.08.4256234

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性の賃金(男性=100)81.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
東京西工場 — 山梨県上野原市1,703百万円
ネット印刷通信販売事業
九州工場 — 鹿児島県姶良市1,585百万円
ネット印刷通信販売事業
東京西工場 — 山梨県上野原市372百万円
ネット印刷通信販売事業
本社 — 鹿児島県鹿児島市339百万円
ネット印刷通信販売事業 その他
九州工場 — 鹿児島県姶良市332百万円
ネット印刷通信販売事業
本社 — 鹿児島県鹿児島市125百万円
ネット印刷通信販売事業 その他

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は92億円営業利益6億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.1%、利益が+50.0%。

売上高
-1.1%
92億円
営業利益
+50.0%
6億円
純利益
+100.0%
4億円
営業利益率
6.5%
前期比 +2.2%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高99億円92億円
営業利益6億円6億円
純利益4億円4億円
1株あたり配当¥13¥13

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は23億円、営業利益は2億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は−4.2%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q26311.51
2023年4Q241
2024年1Q2514.01
2024年2Q2314.30
2024年3Q2428.31
2024年4Q2100.00
2025年2Q4536.72
2025年4Q4736.42
2026年2Q4636.52
2026年3Q2328.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 12期分

2014年10月期からの12期で、売上は39億円から92億円へ2.4倍に増えた。直近期の営業利益率は6.5%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2014年10月3910
2015年10月4832
2016年10月5954
2017年10月6874
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2018年10月7485
関西工場開設(大阪府東大阪市)
2019年10月8100
2020年10月79−1−1
2021年8月7221
2022年8月8664
2023年8月9674
2024年8月93454.32
名古屋証券取引所メイン市場に株式を重複上場
2025年8月92666.54

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高92億円のうち、営業利益として残るのは6億円6.5%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金77.2%71億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金16.3%15億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.5%6億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
22.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.0pt
6.5%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.1pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.5pt
10.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
7.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 10期分

2025年8月期は営業CFが13億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は15億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2016年10月9−31612
2017年10月8−8−1011
2018年10月9−87120
2019年10月−6−1916−2511
2020年10月12−64621
2021年8月8−1−17710
2022年8月6−93−310
2023年8月9−4−5510
2024年8月6−4−3210
2025年8月13−1−71215

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 12期分

2025年8月期の総資産は75億円。このうち返さなくてよい自己資本が42億円で、自己資本比率は55.6%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2014年10月272256.5
2015年10月3342911.2
2016年10月4293321.5
2017年10月46153132.2
2018年10月61332853.5
2019年10月77334442.2
2020年10月82305236.8
2021年8月67303745.2
2022年8月75344145.3
2023年8月74363848.9
2024年8月72383452.7
2025年8月75423355.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
29億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
0億円
在庫として抱えている分
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率13 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE104社中26位あたり、逆に低いのは配当利回り104社中86位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.5%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.6%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
-1.1%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.8%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥714で、1年前と比べて+7.7%過去52週の値幅のなかでは53%の位置にある。

¥714+0.6%1ヶ月-3.2%1年+7.7%時価総額39億円
過去52週の値幅
安値¥634高値¥786

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.3倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR0.77倍
配当利回り1.82%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月初旬の754円から緩やかに上昇し、7月13日には777円と52週高値である786円に接近。週足では25日線(744円)及び75日線(740円)を上回って推移。出来高は6月後半から増加傾向にあり、7月13日には9,600株と活況。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER9.0倍は同業平均18.2倍を大きく下回り割安。PBR0.85倍も平均1.37倍を下回り解散価値割れ。ROE10.9%と収益性は中程度だが、無配かつ配当性向14.5%で配当は伸び悩み。割安だがインカム面では劣る。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.3倍18.4倍
PER (予想)9.2倍
PBR0.77倍1.38倍
ROE10.9%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

堅調な業績だが、成長性と収益性に課題。強気派は、オンデマンド印刷市場の拡大とデジタル化による効率化で、利益率が改善すると期待する(2025年8月期営業利益率6.52%予想)。また、無借金経営や配当性向の低さから、将来的な株主還元拡大の可能性を指摘。弱気派は、市場の成熟による競争激化で価格競争に陥りやすく、持続的な成長は難しいとみる。PER9倍と割安だが、成長期待の低さがバリュエーションの重石となっている。

プラスに働く材料7
  • 利益率の改善期待

    2025年8月期営業利益率6.52%と前期比2.2pt上昇見込み

  • 株主還元の余地

    無配だが、利益剰余金を考慮すると将来的な配当再開の可能性

  • 割安バリュエーション

    PER9倍と同業他社対比で割安感がある

  • 営業利益50%増、コスト改革効果2025年8月期実績影響

    営業利益4→6億円、利益率4.3%→6.5%に改善

  • PBR0.85倍、ROE10.9%で割安感継続影響

    PBR1倍割れ、ROE10%超で株価是正余地

  • 自己資本充実、株主還元の可能性次回株主総会影響

    無配当だが、利益拡大で配当再開の余地

  • 業績底打ち、増収転換の期待不透明影響

    3期連続減収だが、利益改善で新規開拓に期待

マイナスに働く材料7
  • 成長性の低さ

    売上高が90億円台で停滞し、大幅な成長が見込めない

  • 業界競争の激化

    低価格競争に陥りやすく、収益性が圧迫されるリスク

  • 無配継続リスク

    配当がないため、インカムゲインを期待する投資家には不向き

  • 売上高減少トレンド継続継続影響

    売上高96→93→92億円、需要減退で減収基調

  • 無配当政策による投資家離れ継続影響

    配当利回り0%、株主還元不足で評価圧迫

  • 小規模企業特有の経営リスク継続影響

    時価総額42億円、業績変動が株価に直撃

  • 外国人保有率低く需給脆弱継続影響

    外国人保有0.37%、売買高少なく価格変動リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場シェア拡大や需要動向を把握する基本指標
営業利益率
価格競争やコスト管理の成果を測る
受注件数
オンライン受注の動向と顧客基盤の拡大を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり13で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.82%。

年間配当
¥13
1株あたり
配当利回り
1.82%
いまの株価に対して
配当性向
14.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年8月1035.3
2022年8月100.012.3
2023年8月1220.013.9
2024年8月138.329.8
2025年8月130.014.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥13

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ3,206人。区分でいちばん多いのは個人・その他49.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が50.1%を占め、残る49.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年10月%2021年8月%2022年8月%2023年8月%2024年8月%2025年8月%
個人・その他45.650.851.151.853.549.4
事業法人48.148.048.045.142.942.9
金融機関0.02.23.07.3
自己株式4.79.19.311.611.56.9
外国法人3.90.90.70.70.40.3
証券会社2.30.30.20.10.10.1
外国人個人0.10.00.00.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01PNコーポレーション株式会社36.63
02小田原 洋一13.53
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.29
04森田 樹里2.66
05金 大鉱1.64
06株式会社小森コーポレーション0.92
07ラクスル株式会社0.73
08株式会社桂紙業0.73
09株式会社紙藤原0.73
10日商岩井紙パルプ株式会社0.73

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-09
    小田原 洋一
    新規の大量保有報告
    14.70%
    +1.17pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 12期分

1株利益は12期で−100%、1株純資産は12期で−100%。直近期のROEは10.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2014年10月26,321436,2026.2
2015年10月5,0109,37273.0
2016年10月9721460.3
2017年10月9233334.1
2018年10月11259821.116.5
2019年10月05980.11200.0
2020年10月−19582−3.2
2021年8月286114.726.335.3
2022年8月8168212.67.512.3
2023年8月8675112.08.613.9
2024年8月447825.714.029.8
2025年8月9086110.97.814.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2025/8期の役員報酬は総額39百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
小田原洋一代表取締役 CEO60738,900
小田原一誠取締役COO3910,000
佐藤清一取締役(監査等委員)73
大久保範俊取締役(監査等委員)58
上釜明大取締役(監査等委員)50

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)13013131
社外取締役3883

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,805字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、ネット印刷通信販売のWebサイト「プリントネット」(https://odahara.jp/)、「プリントプロ」(https://printpro.jp/)及び「プリントネットウェア」(https://wear.printnet.jp/)を運営しております。 当社の主力事業は、インターネット印刷通信販売事業です。印刷物の仕様や価格が掲載されたWebサイト上で、顧客からの注文を受け、また同時に印刷用データを受取り、工場にて印刷・加工を行い、工場より顧客に向けて製品を発送しております。当社の特徴は以下のとおりであります。 ■受注の大部分は当社Webサイト(システム連携による受注を含む)を通して行われ、当社Webサイト上において、パンフレット、フリーペーパー、チラシ、新聞折込チラシ、社名入り封筒、うちわ、選挙ポスター、カレンダー、Tシャツ等の、幅広い商品ラインナップを提供し、顧客の囲い込みを図っております。 ■実際の印刷工程につきまして、従来の印刷業者は、顧客から注文依頼があり、依頼内容に基づき企画提案を行い、顧客と打ち合わせを行い、内容を固めていきます(下図①・②)。印刷業者は打ち合わせの内容を踏まえ制作を行い(下図③)、校正・修正を数回に渡り行い(下図④)、データを完成(校了)させます(下図⑤)。その後、実質的に印刷工程に入っていきます。それに対し、当社の場合、顧客から完全データをいただいてから業務がスタートする形となります(下図⑥以降)。 顧客・大口得意先からネット上で注文を受け(下図⑥)、当社にて注文内容を確認し、発注処理を行います(下図⑦)。それと並行して入稿データが印刷に適しているかチェックを行います(下図⑧)。チェックが終了したデータは、他の案件のデータと付け合わせて版のデータを作成します(下図⑨:後述)。作成された版のデータは各拠点に送られ、印刷用のアルミ版に転写されます(下図⑩)。絵柄を転写された版はオフセット印刷機にセットされ、印刷が行われます(下図⑪)。商品は最終的なサイズに断裁され、必要があれば折り・綴じ等の後加工を施します(下図⑫)。完成した商品は梱包され、配送業者により集荷、発送されます(下図⑬)。 注文受付から梱包・発送までの工程につきましては、従来の印刷業者と大きな差はございませんが、当社の特長として「ギャンギング」処理がございます。これは、1つの印刷用版に複数の異なるデータを効率よく配置する処理を指し、これにより使用版数を減らし、コスト削減につなげております。 ■顧客のニーズに応えるため、業界でいち早く「Japan color標準印刷認証」を取得(2012年7月)し、安定した品質で印刷物を提供しております。 ■顧客の中では、BtoB(印刷業者、デザイン業者からの業務受託)が多く、発送代行サービス※の売上高に占める割合は高く推移しております。 ※発送代行サービスとは、商品出荷を宅配便事業者に委託する場合において、宅配便事業者の送状の送り主の欄 の記載を当社ではなく、発注者様とするサービス。主に最終顧客から印刷を受託している印刷業者、デザイン 業者が取引上、当社が印刷していることを最終顧客に知らせないために利用するサービスです。 ■当社は広範な顧客ニーズに対応する目的で、以下のとおり複数のWebサイトで顧客の注文を受けております。 「プリントネット」は自社コールセンターでの電話サポート等の充実したサービスを特長としております。ビジネスユースでのご利用を多くいただいております。「プリントプロ」は、2018年4月にサービスを開始し、印刷品質を維持したままサービスを簡素化することで低価格を実現し、より低価格志向のお客様をカバーしております。「プリントネットウェア」は、2024年7月にサービスを開始し、ネットを通じて簡単にオリジナルウェアやグッズ等を作成できるサービスです。 [事業系統図] 当社サービスにかかる事業系統図は以下のとおりであります。 (ネット印刷通信販売事業) ※ 大口得意先・業務受託先…印刷業者、デザイン業者等がお客様(最終顧客)から受注した印刷物について、当社に製造を再委託します。 (その他事業) 当社はインターネット印刷通信販売事業の他に、調剤薬局を経営しております。
経営方針・対処すべき課題2,289字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1) 経営方針 当社は、「謙虚な心で皆様と共に進む」を社是とし、従業員・家族・お客様・株主様・お取引先様と共に進み、弊社にかかわる全ての方々が幸せになるための経営を行うことを経営方針としております。 経営方針達成のため、当社は人材育成による社業の向上、利益還元を行い、皆様の満足度向上に努めます。 (2) 経営戦略等 当社は、あらゆる変化を活用できる「強固な経営基盤」作りを行うため、以下の取り組みを強化してまいります。 ・独自のマーケティングによる売上継続成長………お客様と共に継続成長できる基盤づくり ・次世代基幹システム構築………ネット通販の一貫管理体制構築 ・強固な財務基盤構築………固定費の抑制、商品構成の見直しによる収益力向上 ・柔軟性ある対応基盤構築………「人」を育てるための仕組みづくり ・独自の生産自働化………生産管理体制の向上、省力化、より正確な資材管理 (3) 目標とする経営指標 当社は、目標とする経営指標として前期対比売上高成長率及び売上高営業利益率を掲げております。これらを重要な指標として認識し、業界のリーディングカンパニーになるべく更なるユーザビリティの強化と業務効率化に磨きをかけ、将来を見据えて売上高営業利益率を保ちつつ、売上高成長率も見込めるよう投資を行います。 (4) 経営環境 印刷業全般につきましては、景気の低迷やノートパソコン・スマートフォン等の普及による紙媒体の需要減により、個人・零細企業を筆頭に廃業・倒産が続いている傾向にあり、今後も生産量及び出荷額の減少傾向は続くとみられています。 その一方、印刷通販は1990年代後半に登場した後、インターネットの普及と共に急速に市場が拡大していき、今後の成長見込みも伸び続ける予測が立てられています。 印刷通販業界への参入企業は2007年頃から爆発的な増加傾向が見られましたが、それに比例して価格競争も激しさを増し、近年は新規参入企業数が減少傾向にあります。今後もこの業界に新規参入する企業数は多く見込まれず、上位数社が市場規模の約3/4を占める寡占市場と化していく予測が現実のものになりつつあります。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社が対処すべき当面の課題は以下のとおりであります。 ① 印刷材料の購買力の向上 競合企業に対する価格競争力を強化するためには、売上高に対する材料費の比率を引き下げる必要があります。そのためには、当社購買部門における仕入管理の強化及び仕入業者間での適正な競争を促していく必要があります。 ② マーケティング力の強化 当社は、自社サイトのさらなる売上増加を目標としており、常に商品構成を意識し、新商品の開発やラインナップの充実に努めております。事業戦略本部内のマーケティング部が中心となり、プロダクト戦略に注力することでマーケティング力のさらなる強化を図っております。併せて広告宣伝活動については、展示会への出展やwebを中心としたプロモーション活動を行っております。 インターネット機能をフル活用し、お客様に興味をもっていただき、ご注文いただく。そして、当社のサービスや品質に対する結果で、リピーターになっていただく。このサイクルを継続及び発展させることで、当社独自のマーケティングを確立し、お客様と共に成長していく仕組みを構築していきます。 ③ 人材の育成と確保 当社が将来にわたり、事業を継続させ発展していくためには、多様な専門技術に精通した人材、経営戦略や組織運営といったマネジメント能力に優れた人材の確保、当社の中長期的な成長を支える人材育成を継続的に推進していくことが重要な課題であります。そのため、中間層を中心に総合的な研修制度の導入、ジョブローテーション制度やキャリア支援制度を構築し、社員の定着と育成に努めております。 ④ 印刷品質のさらなる向上 当社は、2012年7月に一般社団法人日本印刷産業機械工業会(JPMA)が認定する「Japan Color認証制度」による認証を取得しており(東京西工場、九州工場)、精度の高い印刷色を再現することで、品質の安定化を図るとともに、検品体制を強化し、万全の状態で製品をお届けできるよう品質の向上に努めてまいります。 ⑤ 情報セキュリティ対策の強化 当社は、インターネットを通じて顧客情報を取り扱うため、情報セキュリティ対策については当社の重要課題と位置付けております。そのため、個人情報保護対策としてプライバシーマークを取得し、情報セキュリティへの対応策としてISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証を取得いたしました。今後も、これらのシステムにおいて運用レベルの向上を図るとともに、内部統制についても引き続き強化してまいります。 ⑥ 環境、社会への配慮 当社が持続的な成長を目指すうえで恒常的な利益の確保も重要ですが、その一方、環境や社会へ配慮する取り組みも行ってきました。例えば、オフセット印刷における使用インキのノンVOC化については、他社に先駆け、2016年10月期から100%ノンVOCインキ(注)を使用しております。 (注) ノンVOCインキ…構成成分中の高沸点石油系溶剤を植物油等に置き換えて1%未満に抑えたインキ
事業等のリスク4,827字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであり、実際の結果と異なる可能性があります。また、以下に記載する事項は、当社の事業に関して将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありませんので、ご留意ください。 (1) インターネット印刷通販市場について 国内の商業印刷市場は緩やかな縮小傾向にある一方でここ数年は回復の兆しもみられ、当社が事業を展開する国内のインターネット印刷通販市場は年々拡大しているものと考えられております。 具体的には、国内の印刷産業出荷額は、2020年度が4兆6,630億円、2021年度が4兆8,560億円、2022年度が5兆467億円、2023年度が5兆934億円となっております。(一般社団法人 日本印刷産業連合会「印刷産業 Annually Report Vol.4 2025年」)国内の印刷通販市場は、2019年度が1,176億円、2020年度が1,209億円、2021年度が1,237億円となっており、2022年度の見込みとして1,340億円(株式会社矢野経済研究所「国内印刷通販市場に関する調査」)となっております。 当社はインターネット印刷通販市場が今後も成長を続けると考えておりますが、国内の人口減少や景気の悪化等により、国内印刷市場又はインターネット印刷通販の市場が成長しなかった場合には当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2) インターネット関連市場について 当社の事業は、インターネットによる印刷物の通信販売が売上高の大部分を占めるため、Webサイトを受注活動の基盤としており、インターネット関連市場の拡大が、事業展開の基本条件であると考えております。 しかしながら、新たな法的規制の導入や技術革新の遅れ、利用料金の改定を含む通信事業者の動向など、予期せぬ要因によりインターネット関連市場の発展が阻害される場合、システム関連の投資額や費用が想定を超えて増加した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、顧客の嗜好の変化により適切な商品が供給できなかった場合には、販売不振等により当社の業績に影響を与える可能性があります。 (3) システムトラブルについて 当社の事業は、通信ネットワークやコンピュータシステムに依存していることから、事業の安定的な運用のためのシステム強化及びセキュリティ対策を行っております。しかしながら、自然災害、事故、停電、人的ミス、アクセス急増等によるシステムの不具合、又は、当社受注サイトへの不正アクセス等予期せぬ事象の発生によって、当社設備又は通信ネットワークに障害が発生した場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 競合企業との競合リスク 現在、国内にはインターネット印刷通販の事業者が複数あり、競合企業とは、商品やサービス、価格に関して厳しい競争にさらされています。このため当社は、各種競争に対応すべく事業を推進しておりますが、新たな高付加価値サービスや更なる低価格サービスの提供等が行われるなどにより、事業競争力が相対的に低下した場合、また、競合他社との価格競争が激化した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 特定取引先への依存のリスク 当社はラクスル株式会社との業務提携契約を締結しており、印刷及び配送業務を受託しているほか、印刷機1台の貸与を受け、印刷物を製造しております。同社への売上割合は、2024年8月期において24.3%、2025年8月期においては16.6%となっております。当社では、知名度の向上による新規会員の更なる獲得、プリントプロサービス開始による顧客層の拡大、ラクスル株式会社以外の大口得意先の開拓等、ラクスル株式会社に対する依存度を下げる取組みを行っております。 当事業年度末現在において、同社とは良好な関係を継続しておりますが、同社の経営方針変更又は何らかの事由により、同社からの受注が大幅に減少した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 材料価格の変動 当社の事業にとって用紙等の印刷材料は不可欠な存在であり、当社の製品の材料費の大部分を印刷用紙代が占めています。用紙等の市況、供給量の変動により仕入価格が上昇し、当社の販売価格に転嫁できなかった場合、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 配送コスト等の変動 当社では、一部の商品を除き、商品価格に配送料が含まれておりますが、今後配送コストが上昇し、当社の販売価格に転嫁できなかった場合、想定以上の配送コストが発生する場合や大量の商品の発送依頼に発送業者が対応できない場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) 事業の季節変動 当社の主力製品であるチラシ、パンフレット、フリーペーパーといった印刷物は、多くの企業や官公庁の年度末である3月前後に、その需要が集中する傾向があります。そのため当社の第3四半期以外の四半期は第3四半期に比べて売上が落ち込み、それに伴い利益も落ち込む可能性があります。 (9) 有利子負債依存度について 当社の印刷事業を行うためには多額の設備投資資金を要します。そのため設備投資に要する資金を自己資金及び金融機関からの借入金により調達しており、総資産の内有利子負債の占める比率(有利子負債依存度)は、2025年8月期末で15.2%となっております。当社として自己資本の充実に努め財務体質の改善に努めてまいりますが、今後、金利水準が変動した場合には、当社の業績、財政状態に影響を与える可能性があります。 (10) 人材の育成と確保 当社が将来にわたり事業を発展していくためには、多様な専門技術に精通した人材(例えば印刷工場において、刷版機、印刷機、断裁機、折り機や綴じ機等の取扱技術を持った人材)、また、経営戦略や組織運営といったマネジメント能力に優れた人材の確保、育成を継続的に推進していくことが重要な課題であります。そのため、新卒者だけでなく経験者の採用も積極的に行い、公平な評価・処遇制度の充実等、社員のモチベーションを向上する仕組みを構築し、社員の定着と育成に努めています。 しかしながら、少子高齢化や労働人口の減少が急速に進んでおり、必要な人材を継続的に獲得するための環境は厳しい状況にあります。印刷工場での業務が他業種に比べ重労働であるという固定観念があると思われ、景気の回復による人材不足の影響により優秀な人材が他社に流れる等、人材獲得や育成が計画通りに進まなかった場合、長期的視点から、事業展開、業績及び成長見通しに影響を及ぼす可能性があります。 (11) 特定人物への依存 代表取締役CEOである小田原洋一は、当社の事業立案において、重要な役割を果たしております。 同氏に過度に依存しないよう、権限移譲や経営層の育成等、会社運営体制の構築を目指しておりますが、現時点では具体的な体制の構築を進めている段階であるため、何らかの理由により同氏が業務遂行できなくなった場合、またそのような重要な役割を担い得る人材を確保できなかった場合、当社の経営に多大な影響を与える可能性があります。 (12) 法的リスクへの対応 当社が事業運営を行う上で、特定商品取引法、個人情報の保護に関する法律、景品表示法、廃棄物処理等に関する法律、電気通信事業法、環境法、製造物責任法など、さまざまな法的規制等を受けており、今後その規制が強化されることも考えられます。その場合、事業活動に対する制約の拡大、規制の変化に対応するための負荷やコストの増加も予想され、当社の事業活動及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 情報セキュリティ及び個人情報保護 当社は情報セキュリティ及び個人情報保護を事業運営上の重要事項と捉え、プライバシーマークやISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得により、自社内の機密情報を厳重に管理しております。これらの情報については、社内システム上でアクセス制限を設けて権限者を必要最小限に抑え、個人情報管理規程等の社内規程を制定し、全社員に周知を行う等の対策を行っております。 しかし、当社の社員や業務委託先が情報を漏洩又は誤用した場合、また、ハッカー等の不正アクセス等による情報漏洩が発生した場合には、当社が損害賠償を含む法的責任を追及される可能性があるほか、当社の信頼性が毀損し、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 入稿データに係る入稿審査 当社においては、第三者の知的財産権を含む権利侵害や公序良俗に反する印刷物等の入稿防止に関して、利用規約にその内容を規定し、第三者の権利侵害や公序良俗に反する印刷物等を入稿しないような審査を実施しております。なお、入稿データ審査にあたっては、顧問弁護士等の外部専門家の意見を盛り込んだ入稿データ審査マニュアルを整備・更新した上で、複数人によるクロスチェックを行うことで、当該審査体制の強化を図っております。 しかしながら、当社の認識していない第三者の知的財産権を含む権利に対する権利侵害や公序良俗概念の社会的変動等により、当社の責任が問われ、特定の印刷物に対する差止請求による当社事業の一時中断、損害賠償を含む法的責任、あるいは社会的信用の毀損により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 訴訟に関するリスクについて 当社では当事業年度末現在において、重大な訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社が事業活動を行うなかで、顧客等から当社が提供するサービス及び品質等の不備等により、損害賠償請求等の訴訟を受ける可能性があり、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 災害の発生 当社の本社は鹿児島県に、主たる生産拠点は山梨県及び鹿児島県にあります。 同地域内で、大地震、津波、気候変動に伴う暴風雨や洪水等の大規模災害の発生により本社又は生産拠点が被害を受けた場合、また、社会インフラの大規模な損壊や機能低下、生産活動の停止にもつながるような予想を超える事態が発生した場合は、当社の業績に多大な影響を及ぼす可能性があります。 (17) 配当政策について 当社は、業績の推移を見据え、将来の事業の発展と財務基盤の強化のための内部留保とのバランスを保ちながら、経営成績や配当性向、DOE等を総合的に勘案し、安定的かつ継続的な配当の実施を基本方針としております。2021年8月期より1株につき10円の配当を実施しており、2023年8月期には12円、2024年8月期には13円に増配し、2025年8月期は前期実績と同額の13円とさせていただきました。今後も累進配当を基本方針とし、次期以降におきましては、事業の進捗等を勘案し、状況に応じて増配を含め検討してまいります。 (18) ネット印刷通信販売事業への依存について 当社の売上高は、主力事業であるネット印刷通信販売事業へ依存している状態となっております。国内印刷市場又はインターネット印刷通販の市場が、ユーザー数の増加やサービスの拡充等により今後も印刷事業は拡大していくものと考えておりますが、当社の運営するプリントネット・プリントプロの利用者の減少や市場規模の縮小等の要因によりネット印刷通信販売事業の売上高が減少した場合には、当社の財政状態や経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,633字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用や所得環境の改善により、緩やかな回復基調となっているものの、アメリカの政策動向の影響及びウクライナや中東などの地政学リスクの高まりにより、景気の先行きが不透明な状況にあります。 当社の当事業年度における売上高は9,213,751千円となり前年同期比92,849千円の減収、営業利益は563,276千円で前年同期比114,432千円の増益、経常利益は565,470千円で前年同期比109,302千円の増益、当期純利益は433,039千円で前年同期比222,521千円の増益となりました。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 (ネット印刷通信販売事業) ネット印刷通信販売事業の業績は以下のとおりであります。 第39期   第40期   増減 印刷売上高合計   9,162,386千円   9,065,951千円   △96,434千円 (内訳)大口得意先   3,215,930千円   2,646,785千円   △569,144千円 大口以外の得意先   5,946,456千円   6,419,166千円   472,709千円 新規獲得数   13,328社   13,826社   498社 新規獲得数における広告費(1社当たり)   4,409円   6,437円   2,028円 ネット印刷通信販売事業におきましては、前事業年度に比べ大口以外の得意先の印刷売上高は増加しているものの、売上高より利益率を重視する方針に転換したため、大口得意先の印刷売上高が減少しており、結果として印刷売上高は減少となっております。利益率については前年に比べ大きく改善しました。 このような状況のもと、当社は強みをさらに伸ばすため、下記3項目に関して全社的な取り組みを進めております。 ・生産性向上:プロセスの効率化、自働化の推進、従業員のスキル向上を通じて、コスト削減に取り組む。 ・環境への配慮:環境にやさしい印刷材料とテクノロジーの採用を検討し、環境に配慮した選択肢を提供す る。 ・価格と品質の維持:顧客ニーズに合わせた柔軟な価格戦略を構築し、品質管理プロセスの強化に努める。 また、事業戦略本部を中心に、マーケティング及びWebサイト周辺の機能強化を図るとともに、IR活動も強化し、地元プロスポーツチームとスポンサー契約を締結する等、地域貢献にも注力し、企業イメージの向上や株価の安定化を目指しております。 なお、当事業年度末時点で稼働している大型オフセット印刷機は、前事業年度末と変わらず合計9台となっております。 この結果、ネット印刷通信販売事業の売上高は9,118,547千円で前年同期比56,899千円の減収、セグメント利益は746,472千円で前年同期比152,029千円の増益となっております。 (その他の事業) その他の事業の売上高は95,203千円で前年同期比35,949千円の減収、セグメント利益は589千円(前事業年度は11,617千円の損失)となっております。 ② 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は3,325,265千円となり、前事業年度末に比べ567,795千円増加いたしました。その主な要因は、現金及び預金が525,893千円増加したこと等によるものであります。 固定資産は4,162,815千円となり、前事業年度末に比べ246,645千円減少いたしました。その主な要因は、有形固定資産が132,975千円減少したこと、投資その他の資産が118,951千円減少したこと等によるものであります。 この結果、当事業年度末における資産合計は7,488,080千円となり、前事業年度末に比べ321,149千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は2,495,046千円となり、前事業年度末に比べ248,757千円増加いたしました。その主な要因は、買掛金が323,102千円増加したこと等によるものであります。 固定負債は822,812千円となり、前事業年度末に比べ313,377千円減少いたしました。その主な要因は、長期借入金が333,688千円減少したこと等によるものであります。 この結果、当事業年度末における負債合計は3,317,858千円となり、前事業年度末に比べ64,620千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産は4,170,221千円となり、前事業年度末に比べ385,769千円増加いたしました。その主な要因は、利益剰余金が剰余金の配当により66,108千円減少したものの、当期純利益を433,039千円計上したことによる増加等によるものであります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ527,394千円増加し、1,528,457千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,348,048千円の収入(前事業年度は639,136千円の収入)となりました。これは主に、税引前当期純利益678,212千円、減価償却費489,822千円の計上といった増加要因によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、74,195千円の支出(前事業年度は359,213千円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出312,296千円等の減少要因があったものの、保険積立金の解約による収入235,730千円等の増加要因があった事等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、746,458千円の支出(前事業年度は318,067千円の支出)となりました。これは主に、短期借入れによる収入2,300,000千円及び短期借入金の返済による支出2,465,000千円、長期借入金の返済による支出618,634千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 当社は主としてWebサイトを通じた短納期での印刷物の受注生産を行っております。そのため、生産実績及び受注実績は販売実績と重要な相違がないため記載を省略しております。 (販売実績) 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、以下のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ネット印刷通信販売事業   9,118,547   99.4 その他   95,203   72.6 合計   9,213,751   99.0 (注) 主な相手先別の販売実績及び総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度   当事業年度 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) ラクスル株式会社   2,257,421   24.3   1,531,393   16.6 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、見積りによる不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りとは異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しております。 ② 当事業年度の経営成績の分析 当社の経営成績は、原材料や光熱費の高騰が続く中で、商品の価格転嫁が進まなかったものの、大口得意先との取引内容の見直しを行ったことにより、減収増益となりました。 経営成績の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」をご参照ください。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析 キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ④ 資本の財源及び資金の流動性 当社の運転資金需要の主なものは、材料の仕入、販売費及び一般管理費等の営業費用によるものであります。また、投資資金需要の主なものは、生産設備等によるものであります。 運転資金及び投資資金については、営業キャッシュ・フローによる充当を基本に、必要に応じて資金調達を実施しております。 また、重要な設備の新設等に要する資金については、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1) 重要な設備の新設等」に記載しております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、目標とする経営指標として前期対比売上高成長率及び売上高営業利益率を掲げております。当事業年度の前期対比売上高成長率及び売上高営業利益率は、原材料や光熱費の高騰が続く中で、商品の価格転嫁が進まなかったものの、大口得意先との取引内容の見直しを行ったことにより、売上高成長率が△1.0%、売上高営業利益率は+1.3%となりました。今後もこの2つの指標、特に売上高営業利益率の向上を目標として経営を行うことにより、企業の成長性及び効率性の確保を図る所存であります。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社の経営成績は、同業他社との競合、用紙の価格変動等、様々な要因の変化の影響を受ける可能性があります。このため、事業環境を注視するとともに、新規顧客の獲得、内部統制システムの強化等によりこれらのリスク要因に対応して参ります。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社の経営者は、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるためには、予測できない様々な変化に対して、柔軟性のある対応基盤の構築が必要であると認識しております。 そのために、独自のマーケティングの確立、次世代基幹システムの構築、強固な財務基盤構築、成長し続けるための人材基盤構築、独自の生産自働化構想を展開していく方針であります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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