本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

フジコピアン

FUJICOPIAN CO., LTD.7957 · Standard · その他製品

サーマルリボンや各種テープなど印字記録媒体の専門メーカー。事務用消耗品で定評があり、プラスチック成形品事業も展開。

概要

フジコピアンは感熱紙や熱転写リボンなどの印字記録媒体を主力とするメーカーである。1950年創業、1988年上場。2024年12月期の連結売上高は約90億円、従業員551名。デジタル化の影響で需要が減少し、2025年12月期は営業赤字を見込む厳しい事業環境にある。

印字記録媒体とプラスチック成形の二本柱

当グループは印字記録媒体および事務用消耗品関連事業とプラスチック成形関連事業の二つのセグメントで構成される。前者にはサーマルトランスファーメディア(TTM)、インパクトリボン、テープ類、機能性フィルムなどが含まれ、2025年12月期の売上高は80億39百万円と全体の約95%を占める。後者は子会社エフシー ベトナム コーポレーションが手掛けるプラスチック製キャップなどの成形品で、同4億36百万円である。連結売上高は2022年12月期の98億51百万円をピークに減少傾向にある。

サーマルトランスファーメディアが収益の核

主力製品群はTTM(サーマルリボン、サーマルカーボンコピー)であり、2025年12月期の売上高は50億96百万円で全社の約60%を占める。バーコード用リボンやテープ・チューブ用途が需要を牽引する一方、開発チャレンジテーマの一部で立ち上げ遅れが生じた。インパクトリボンは競合からのシェア奪取により前年比13.8%増の8億40百万円と回復したが、テープ類は海外需要減で同29.4%減の14億42百万円と大きく落ち込んだ。

海外子会社を通じた販売・生産体制

グループは当社のほか、富士加工株式会社(生産拠点)、エフシー ベトナム コーポレーション(生産・販売)、フジ コピアン(HK)リミテッド(販売)の3社で構成される。生産は大阪本社、岡山工場、ベトナムに分散し、販売は香港子会社を通じてアジア市場に展開する。過去には米国、英国、マレーシアにも現地法人を設立したが、事業環境の変化により順次清算し、現在の体制に集約された。

業績悪化と減損損失の計上

2025年12月期の連結売上高は84億75百万円(前期比5.7%減)、営業損失は2億30百万円と3年連続の営業赤字となった。親会社株主に帰属する当期純損失は27億1百万円で、うち固定資産の減損損失24億75百万円が大きく影響した。総資産は前期末比15.6%減の138億71百万円、純資産は同24.6%減の79億68百万円に減少。自己資本利益率は▲29.2%と大幅に悪化した。

政策保有株式の売却と財務改善

業績悪化を受け、2026年12月期中を目処に政策保有株式(上場企業)の全株売却を進める方針である。2025年12月31日現在の時価総額は約13億円、含み益は約8億円。売却により内部留保の充実と配当原資・資金の確保を図る。2026年12月期の連結業績予想は売上高90億円、営業利益1億50百万円、当期純利益5億50百万円とV字回復を見込むが、実現には新製品開発とコスト削減が鍵となる。

業界の中での役割は印字記録・事務用品市場向けの消耗品メーカー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
85億円
営業利益
-2億円
営業利益率
-2.4%
純利益
-27億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/12
事業売上構成比利益利益率
印字記録媒体 および事務用 消耗品関連事業80億円95.2%17億円21.3%
プラスチック 成形関連事業4億円4.8%1億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01印字記録媒体および事務用消耗品主力

サーマルリボンやインパクトリボン、修正テープなど、印字や事務作業に必要な消耗品を製造・販売する。 POSレジやラベル印刷、文具用途など幅広い場面で使用される。

主な製品・サービス5
サーマルリボン
感熱紙への印字に用いるリボン。バーコードラベルや伝票印刷などに使用される。
サーマルカーボンコピー
複写伝票用のカーボン紙。感熱方式で複写が可能なタイプ。
インパクトリボン
ドットインパクトプリンター用のリボン。伝票や帳票の印字に使用。
テープ類
修正テープやテープのりなど、文房具向けのテープ製品。
機能性フィルム
「FIXFILM」ブランドで展開。光学用や電子材料など多用途な高機能フィルム。

02プラスチック成形品準主力

エフシー ベトナム コーポレーションがプラスチック製キャップなどの成形品を製造・販売。主に飲料・食品容器のキャップを供給。

主な製品・サービス1
プラスチック製キャップ
飲料ボトルや食品容器に使用される樹脂製のキャップ。

製品と技術

サーマルトランスファーメディア(TTM)

TTMは熱転写方式で印字するためのリボンであり、バーコードラベルやテープ・チューブ用途に広く使われる。主力製品はサーマルリボンとサーマルカーボンコピー。2025年12月期の売上高は50億96百万円。競合他社との差別化として、高感度・高耐久の製品ラインナップを揃え、物流・製造現場のラベリング需要に対応する。ただし、中国・欧州市場の低迷や開発テーマの立ち上げ遅れが影響し、前年比1.5%減となった。

インパクトリボンとテープ類

インパクトリボンは布リボン、フィルムリボン、リインクユニットを含み、ドットインパクトプリンター向け。2025年12月期は競合からのシェア奪取で売上高8億40百万円(前年比13.8%増)と回復した。テープ類は修正テープやテープのりなどの事務用消耗品。海外でのコアビジネス減少と取引先在庫調整の長期化により、同14億42百万円(前年比29.4%減)と大幅減収となった。

機能性フィルム「FIXFILM」

機能性フィルムは「FIXFILM」のブランド名で販売される産業用フィルム。半導体加工プロセス向けの新規開発製品や既存品の新規用途拡大により、2025年12月期は売上高4億2百万円(前年比8.8%増)と伸長した。欧州・中国での自動車関連需要の回復遅れがあったものの、半導体分野での需要がこれを補った。技術面ではコーティング技術を強みとし、顧客の要求に応じたカスタマイズを提供する。

プラスチック成形品(ベトナム生産)

プラスチック成形関連事業は連結子会社エフシー ベトナム コーポレーションが担う。プラスチック製キャップなどの成形品を製造・販売し、2025年12月期の売上高は4億36百万円(前年比18.6%増)。受注回復傾向にあり、セグメント利益(売上総利益)は95百万円(同49.1%増)と改善した。生産はベトナム現地工場で行われ、コスト競争力を活かして日本企業向けを中心に販売する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

感熱紙・工業用テープで中堅、営業赤字継続

フジコピアンは感熱紙や工業用テープを主力とする特殊紙・化学品メーカーである。売上高は90億円前後と業界内では小粒で、同業他社と比べても規模は小さい。ライバル銘柄には三井松島ホールディングス(鉱山・エネルギー関連)やテクセンドフォトマスク(半導体用フォトマスク)がいるが、分野が大きく異なるため直接競合ではない。近年は営業赤字が続いており、収益力の改善が急務。内需依存度が高い一方で、海外展開は限定的。業界構造としては、感熱紙市場が電子化の影響で縮小傾向にあり、差別化製品の開発が課題である。

強み

  • 感熱紙、工業用テープ、転写紙など多様な特殊紙製品を展開し、独自の需要を取り込む。
  • 創業から50年以上の歴史を持ち、コーティング技術などで一定のノウハウを有する。
  • 国内の製造業や印刷業との取引実績が豊富で、安定した受注基盤を持つ。
  • 有利子負債が少なく、自己資本比率が高いため、財務リスクは低い。

課題

  • 営業赤字が継続しており、コスト削減や収益性向上の抜本的対策が必要。
  • 感熱紙需要が電子化やペーパーレス化で減少傾向にあり、成長市場へのシフトが急務。
  • 売上の大半が国内向けで、海外市場でのプレゼンスが低く、成長機会を逃している。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がフジコピアン

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17804ビーアンドピー55億円11.6倍
27859アルメディオ53億円
37953菊水化学工業51億円18.6倍
47808シー・エス・ランバー50億円7.3倍
57919野崎印刷紙業48億円10.2倍
67957フジコピアン47億円
77847グラファイトデザイン45億円29.3倍
87975リヒトラブ45億円59.0倍
97807幸和製作所44億円8.5倍
107805プリントネット39億円8.3倍
117863平賀38億円14.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

富士化学紙工業として創業した1950年

1950年3月、大阪市西淀川区に資本金500万円で富士化学紙工業株式会社を設立。当初は紙加工品の製造販売を手掛けた。1952年1月には東京出張所を開設し、販路を拡大。1963年6月には布リボンの製造販売を開始し、情報記録媒体事業の基盤を築いた。これらの初期の取り組みが後のリボン事業の礎となった。

海外技術導入とリボン製品の多様化

1968年10月、米国のコロンビア・リボンアンドカーボン社と技術導入契約を締結。これによりフィルムリボン(1973年3月製造開始)やサーマルカーボンリボン(1980年3月)の製造技術を獲得した。1983年6月には米国I.I.M.I.社およびフランスアーマー社とサーマルリボン等の技術供与契約を結び、製品ラインナップを拡充。これらの技術導入が競争力の源泉となった。

大阪証券取引所上場と社名変更

1988年8月、大阪証券取引所市場第二部に株式を上場。1992年1月には社名をフジコピアン株式会社に変更し、現在のブランドへと移行した。上場を機に資金調達力を高め、1990年10月には大阪市西淀川区に技術センター(現本社)を開設。研究開発体制を強化し、新製品の創出を目指した。

海外拠点の設立と撤退のサイクル

1987年12月に米国子会社フジ コピアン コーポレイションを設立、1989年6月には英国子会社フジ コピアン(UK)リミテッド、1991年3月には香港子会社フジ コピアン(HK)リミテッドを設立した。しかし、2002年2月に米国子会社を清算、2014年7月に英国子会社を清算、2016年12月には米国再進出のフジコピアン(USA)インクも清算。香港子会社のみ残存し、現在も連結子会社として活動している。

ベトナム子会社の取得と生産集約

2012年12月、連結子会社の富士加工株式会社がエフシー ベトナム コーポレーションを取得。2014年12月には当社がその持分を富士加工から取得し、直接子会社化した。ベトナム工場ではプラスチック成形品の製造を主とし、グループの生産拠点として機能する。一方、国内では2000年12月に茨木工場、2001年12月に大阪工場を閉鎖し、岡山工場に生産を集約した。

スタンダード市場移行と福岡証券取引所上場

2013年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い東証市場第二部に上場。2022年4月の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行した。さらに2025年10月には福岡証券取引所本則市場に株式を上場し、九州地域での認知度向上を図った。しかし、業績は低迷が続き、2025年12月期には多額の減損損失を計上するに至った。

年表31件を開く

1950年代

  • 1950年3月創業大阪市西淀川区に資本金5百万円をもって富士化学紙工業株式会社を設立
  • 1952年1月東京都中央区に東京出張所を開設

1960年代

  • 1963年6月布リボンの製造販売開始
  • 1968年10月コロンビア・リボンアンドカーボン社(米国)と技術導入契約締結

1970年代

  • 1972年12月大阪府茨木市に茨木工場を開設
  • 1973年3月フィルムリボンの製造販売開始

1980年代

  • 1980年3月サーマルカーボンリボンの製造販売開始
  • 1983年3月岡山県勝田郡勝央町に岡山工場を開設
  • 1983年6月I.I.M.I.社(米国)、アーマー社(フランス)とサーマルリボン等の製造技術供与契約締結
  • 1987年12月創業米国・デラウエア州に現地法人フジ コピアン コーポレイションを設立
  • 1988年8月上場大阪証券取引所市場第二部に株式を上場
  • 1989年6月創業英国・ケント州に現地法人フジ コピアン(UK)リミテッドを設立

1990年代

  • 1990年10月大阪市西淀川区に技術センター(現本社)を開設
  • 1991年2月大阪市西淀川区に富士加工株式会社(現連結子会社)を設立
  • 1991年3月香港に現地法人フジ コピアン(HK)リミテッド(現連結子会社)を設立
  • 1992年1月商号変更フジコピアン株式会社に社名変更
  • 1994年11月ヘグザ社(マレーシア)と合弁契約締結、同社の子会社サミット イメイジング テクノロジイズ社

2000年代

  • 2000年12月茨木工場を閉鎖
  • 2001年12月大阪工場を閉鎖
  • 2002年2月創業米国・サウスカロライナ州に現地法人フジコピアン(USA)インクを設立
  • 2002年2月米国現地法人フジ コピアン コーポレイションを清算

2010年代

  • 2012年9月マレーシア現地法人サミット イメイジング テクノロジイズ社を清算
  • 2012年12月富士加工株式会社が、エフシー ベトナム コーポレーション(現連結子会社)を取得
  • 2013年3月英国・ケント州に欧州支店を開設
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の合併にともない、東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2013年12月富士加工株式会社が、生産拠点を岡山県勝田郡勝央町(当社岡山工場内)に移転
  • 2014年7月フジ コピアン(UK)リミテッドを清算
  • 2014年12月エフシー ベトナム コーポレーションの持分を富士加工株式会社から取得
  • 2016年12月フジコピアン(USA)インクを清算

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分見直しにより、東京証券取引所第二部からスタンダード市場に移行
  • 2025年10月上場福岡証券取引所本則市場に株式を上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新製品・新規事業の開発

    TTM(サーマルトランスファーメディア)、テープ類、機能性フィルム分野で環境対応技術や新素材の開発を推進。産学連携(京都工芸繊維大学、九州大学、京都大学)で有機合成技術やCO2直接回収技術などの実用化を目指す。

  2. 02

    ものづくり力・生産性の強化

    安全第一の啓蒙、環境配慮型原材料の使用、コストダウン活動、生産技術革新設備投資(自社設計の設備更新など)を通じて、生産性向上と固定費削減(2025年12月期計画比7.6%削減)を進める。

  3. 03

    人財育成と多様性推進

    チャレンジを評価する新人事制度の運用、コーチング研修、ベースアップや初任給引上げ、女性活躍推進(管理職比率10%目標)、男性の育児休暇取得促進など、人的資本投資を強化する。

  4. 04

    カーボンニュートラルへの取り組み

    2019年度比で2030年度にCO2排出量30%削減を目標。岡山工場でLNG優先使用や高効率設備導入、LED照明導入、海外子会社のScope1・2算定完了、Scope3の算定と削減に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で551人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は500万円で、9期前と比べて3.8%平均年齢は42.1歳、平均勤続年数は17.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年12月538
2017年12月573
2018年12月583
2019年12月52044.520.1593
2020年12月47644.220.3598
2021年12月50643.419.4628
2022年12月52543.719.6622
2023年12月50043.118.8611
2024年12月50242.818.25830
2025年12月50042.117.1551−36

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率9.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.6%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 1 / 海外 2、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
岡山工場 — 岡山県勝田郡勝央町2,855百万円
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業
本社 — 大阪市西淀川区690百万円
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業 — 岡山県 勝田郡 勝央町278百万円
プラスチック成形関連事業 — ベトナム ドンナイ省236百万円
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業 — ベトナム ドンナイ省120百万円
研究所 — 大阪市西淀川区103百万円
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業
東京支店 — 東京都江東区1百万円
印字記録媒体および事務用消耗品関連事業
主な関係会社
  • 海外
    フジ コピアン(HK)リミテッド
    中国 香港 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    エフシー ベトナム コーポレーション
    ベトナム ドンナイ省 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    富士加工株式会社
    岡山県 勝田郡勝央町 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は85億円営業利益-2億円前期と比べると減収で、売上が-5.6%。

売上高
-5.6%
85億円
営業利益
-2億円
純利益
-775.0%
-27億円
営業利益率
-2.4%
前期比 -2.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高97億円85億円
営業利益4億円-2億円
純利益13億円-27億円
1株あたり配当¥170¥170

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は47億円、営業利益は2億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+14.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q21−1−4.8−2
2023年2Q20−2−10.00
2023年3Q19−2−10.5−3
2023年4Q22−4
2024年1Q19−3−15.8−2
2024年2Q2200.00
2024年4Q4936.16
2025年2Q41−2−4.9−2
2025年4Q4400.0−25
2026年2Q4724.312

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年12月期からの14期で、売上は98億円から85億円へ87%に減った。直近期の営業利益率は-2.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年12月9840
東京証券取引所と大阪証券取引所の合併にともない、東京証券取引所市場第二部に上場
2013年12月9621
2014年12月9321
2015年12月8512
2016年12月8422
2017年12月8743
2018年12月9475
2019年12月9053
2020年12月75−1−2
2021年12月8644
2022年12月9965
2023年12月82−7−9
2024年12月90010.04
福岡証券取引所本則市場に株式を上場
2025年12月85−2−2−2.4−27

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高85億円のうち、営業利益として残るのは-2億円-2.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-27億円、売上の-31.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.8%67億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.5%20億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-2.4%-2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.9pt
-2.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比36.0pt
-31.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-19.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが1億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は25億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年12月11−12−6−146
2013年12月9−4−13538
2014年12月11−411756
2015年12月508570
2016年12月8−4−8466
2017年12月8−10−6−259
2018年12月9−5−6457
2019年12月7−8−8−148
2020年12月8−7−3146
2021年12月9−7−5243
2022年12月7−100−343
2023年12月0−8−3−832
2024年12月3−2−4129
2025年12月1−51−425

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は139億円。このうち返さなくてよい自己資本が80億円で、自己資本比率は57.4%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年12月159887155.2
2013年12月155906557.8
2014年12月169907953.5
2015年12月181958652.3
2016年12月178968253.9
2017年12月1771007756.6
2018年12月1761017557.7
2019年12月1691056462.1
2020年12月1591015863.5
2021年12月1621055764.6
2022年12月1781116762.5
2023年12月1621035964.0
2024年12月1641065964.3
2025年12月139805957.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
25億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-4億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
8億円
在庫として抱えている分
負債合計
59億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中1位あたり、逆に低いのは営業利益率104社中97位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-2.4%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.4%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-5.6%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
6.5%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,601で、1年前と比べて+82.3%過去52週の値幅のなかでは83%の位置にある。

¥2,601-1.8%1ヶ月+29.4%1年+82.3%時価総額47億円
過去52週の値幅
安値¥1,374高値¥2,850

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)3.2倍
PBR0.47倍
配当利回り6.54%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に2550円と大幅上昇し、1ヶ月で38.21%の急騰。52週高値2850円まであと約10%に迫る。25日移動平均線1978円を大きく上回り、上昇トレンドが継続。RSIは81.77と買われ過ぎ圏で、短期的な反落リスクがあるものの、出来高は8月13日に19万株と急増しており、出来高を伴った上昇。52週安値1374円からは約86%の上昇で、年初来の上昇が続いている。ただし、急ピッチな上昇により高値警戒感も強い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

予想PERは2.4倍で同業界平均の18.58倍を大きく下回っており、PBRも0.38倍と業界平均1.4倍を大幅に下回る。ROEは3.8%と低水準だが、配当利回りは8.54%と高く、業界平均の3.05%を上回る。配当性向は30.9%と健全だが、日本基準の利益は直近期に赤字転落しており、割安ながら業績悪化と配当の持続性には懸念が残る。

指標この会社業種平均
PER (予想)3.2倍
PBR0.47倍1.38倍
ROE3.8%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

デジタル化に伴う紙媒体需要の減少が業績を圧迫している。強気派は、高圧銘柄としての配当の魅力や事業再編による業績回復の可能性を評価する。弱気派は、需要減が構造的であり、赤字拡大のリスクを指摘し、先行き不透明とする。

プラスに働く材料7
  • 高配当利回り

    配当利回り8.54%と高く、インカムゲインを狙える。

  • 事業再編の可能性

    不採算事業の整理や新分野進出で業績改善の余地がある。

  • 低PBR

    PBRは0.38倍と割安感があり、資産価値に比して評価が低い。

  • 予想PER2.4倍が示す収益急回復決算発表後影響

    株価1990円÷予想EPS約829円でPER2.4倍、直近の赤字から一転増益の可能性

  • 配当利回り8.54%と異例の高水準通年影響

    配当利回り8.54%は市況を大きく上回り、株主還元が強い買い材料

  • PBR0.38倍で解散価値の6割安継続影響

    PBR0.3806倍は純資産を約62%下回り、資産価値の見直し余地

  • 営業損益が赤字からゼロに改善通年影響

    2024年12月期の営業損益は0と黒字目前まで改善、再建期待を醸成

マイナスに働く材料7
  • 需要の構造的減少

    デジタル化で感熱紙などの需要は今後も減少が続く。

  • 業績悪化

    2025/12期は減収営業赤字、純損失は27億円と大幅悪化。

  • 赤字の継続懸念

    営業赤字が続く場合、配当の持続性にも疑義が生じる。

  • 純損失27億円と大幅赤字、財務悪化通年影響

    2025年12月期純損失27億円、営業損失2億円に加え特別損失が発生

  • 売上高が90億→85億と減少通年影響

    2024年90億円→2025年85億円、主要製品の需要減退

  • 営業利益率-2.35%と収益構造が脆弱通年影響

    売上高85億円に対し営業赤字2億円、固定費負担が重い

  • 外国人保有0.77%と需給が極端に薄い継続影響

    外国法人の持ち株比率0.77%で売買が少なく、株価が乱高下するリスク

次の決算で確かめる点
売上高
需要減のペースと事業規模の変化を把握。
営業利益率
コスト削減努力が利益向上に繋がるかを見るため。
配当性向
無理なく配当を継続できるか、安全性を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり170で、前期から48.7%いまの株価に対する利回りは6.54%。

年間配当
¥170
1株あたり
配当利回り
6.54%
いまの株価に対して
配当性向
30.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年12月4039.6
2017年12月400.037.2
2018年12月7587.527.8
2019年12月62−17.343.1
2020年12月40−35.5
2021年12月6562.541.3
2022年12月9749.241.5
2023年12月40−58.8
2024年12月7895.030.9
2025年12月40−48.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥170

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ953人。区分でいちばん多いのは個人・その他50.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.3%を占め、残る52.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他50.550.550.750.550.850.7
事業法人25.024.824.824.824.824.9
金融機関23.223.123.122.722.422.4
自己株式14.414.414.514.514.514.5
証券会社0.50.70.61.01.01.2
外国法人0.80.90.81.01.00.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
政府・自治体0.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01鈴花株式会社14.42
02東京海上日動火災保険株式会社6.09
03トーア再保険株式会社6.09
04株式会社みずほ銀行(常任代理人 株式会社日本カストディ銀行)4.25
05オー・ジー株式会社3.69
06赤城耕太郎2.96
07赤城貫太郎2.74
08フジコピアン従業員持株会2.35
09大田太郎2.01
10前川貞夫2.01

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近4
  • 2026-09-01
    三田証券株式会社
    新規の大量保有報告
    12.77%
    -1.06pt
  • 2026-08-20
    三田証券株式会社
    新規の大量保有報告
    13.83%
    -2.66pt
  • 2026-07-28
    三田証券株式会社
    新規の大量保有報告
    16.49%
    -1.03pt
  • 2026-07-23
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    4.26%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−68232%、1株純資産は14期で+834%。直近期のROEは3.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年12月35570.548.697.3
2013年12月425,7440.745.158.6
2014年12月765,8841.321.131.3
2015年12月1366,1762.312.130.6
2016年12月1206,2701.913.139.6
2017年12月1666,5422.611.637.2
2018年12月3156,6174.85.327.8
2019年12月2066,8423.19.643.1
2020年12月−1186,592
2021年12月2416,8453.67.241.3
2022年12月3207,2754.55.841.5
2023年12月−5596,758
2024年12月2606,9033.85.930.9
2025年12月−1,7655,206

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2025/12期の役員報酬は総額161百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
佐々木敏樹代表取締役 社長64
上田正隆代表取締役専務 管理部担当兼 経理部担当兼 経営企画室担当兼 SIプロジェクト室担当64
赤城貫太郎取締役 相談役81
赤城耕太郎取締役 上席執行役員 監査室長61
金城宜秀取締役 上席執行役員 営業統括部長兼 東京支店長61
榮聖二取締役(常勤監査等委員)61
齊藤昌宏取締役(監査等委員)71
岡田誠取締役(監査等委員)66
礒川剛志53
赤城由美子上席執行役員 営業統括部営業第二部長
曽我部淳上席執行役員 開発部長
岸本邦彦執行役員 製造部長 兼岡山工場長
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
藪田孝宏執行役員 管理部長
網野雅祥執行役員 営業統括部営業第一部長
片山征資執行役員 生産統括部長 兼生産管理部長 兼購買部長
大山揮一郎取締役(監査等委員)67

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)71231313619
社外取締役213137
取締役(社内)1121212

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容718字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当グループは、当社と連結子会社3社で構成され、印字記録媒体および事務用消耗品関連事業、プラスチック成形関連事業の製造・販売を主な内容として事業活動を行っております。 当グループの事業に係わる位置づけおよびセグメントとの関連につきましては、次のとおり記載しております。 セグメント の名称   品目別   主要製品・商品   連結会社 印字記録媒体 および 事務用消耗品関連事業   サーマルトランス ファーメディア   サーマルリボン、 サーマルカーボン コピー   製造   富士加工株式会社、 エフシー ベトナム コーポレーション 製造・ 販売   当社 販売   フジ コピアン(HK)リミテッド インパクトリボン   布リボン、フィルムリボン、リインクユニット   製造   富士加工株式会社 製造・ 販売   当社、 エフシー ベトナム コーポレーション 販売   フジ コピアン(HK)リミテッド テープ類   修正テープ、テープのり   製造   富士加工株式会社エフシー ベトナム コーポレーション 製造・ 販売   当社 販売   フジ コピアン(HK)リミテッド 機能性フィルム   「FIXFILM」   製造・ 販売   当社 販売   フジ コピアン(HK)リミテッド その他   各種カーボン紙   製造・ 販売   当社 販売   フジ コピアン(HK)リミテッド プラスチック成形関連事業   プラスチック成形品   プラスチック製キャップなどの成形品   製造・販売   エフシー ベトナム コーポレーション 以上の企業集団の状況について事業系統図を示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題11,066字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当グループは、印字記録媒体、事務用消耗品等のメーカーとして「技術力と行動力で顧客の満足を得て国際社会に貢献し充実発展する」を基本理念としております。人間性の尊重、合理性の追求を柱とし、新技術に対する挑戦を通じて、独創的なアイデアを製品化し世に広めていくことで社会に貢献することを目指しております。 (2) 目標とする経営指標 当グループは、新製品開発と既存事業の拡充により利益ならびに売上高を極大化することを経営方針の一つとしております。これらを反映する売上高および営業利益に加え、自己資本利益率(ROE)を主な経営指標とし、継続的な向上に努めております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 ① 前回中期経営計画「飛躍・成長する3年」(2023年12月期~2025年12月期)について 当グループでは、経営環境がますます不連続かつ不確実に変化する厳しいものとなることが想定されるなか、それまでの中期経営計画の取り組みにおいて積み上げてきた成果を糧としつつ、持続的かつ飛躍的な成長を目指すという思いを込めて、2023年12月期から2025年12月期まで3ヶ年の中期経営計画を策定しました。 しかしながら、販売面では新規取引先の開拓や既存取引先のシェアアップ・掘り起こしや新規開発チャレンジテーマ立ち上げに注力しましたが、中国・欧州市場の低迷が顕著となり、かつ開発チャレンジテーマの立ち上げ遅れも重なり、力強さに欠ける状況が続きました。 また、生産面では長期間におよぶ円安の影響も相俟って原材料・燃料価格の上昇・高止まりの影響などを受け厳しい状況が継続しました。その結果、2025年12月期の業績は、前年度比で大幅な業績悪化となり株主のみなさまのご期待に沿うことができない結果となりました。これにより、誠に遺憾ながら3年連続で営業利益が赤字となり、会計基準にもとづき多額の減損処理を実施することとなりました。 こうした状況下、当社は2026年12月期中を目処に政策保有株式(上場企業)の保有ゼロに向けた売却を進め、内部留保の充実、配当原資の確保ならびに資金の確保に努めます。 (2025年12月31日現在での政策保有株式(上場企業)の時価総額:約13億円、含み益:約8億円) ・数値目標(前回中期経営計画の最終年度である2025年度の目標) 2025年度当初目標   2025年度期初目標   2025年度実績 連結売上高   11,000百万円   9,100百万円   8,475百万円 連結営業利益   1,050百万円連結売上高営業利益率9.5%   80百万円連結売上高営業利益率0.9%   ▲230百万円連結売上高営業利益率▲2.7% ・製品群別売上高(2022年12月期~2025年12月期の推移) 製品群   2022年 12月期 [百万円]   2023年 12月期 [百万円]   2024年 12月期 [百万円]   2025年 12月期 [百万円]    2025年の前年比増減額 [百万円] (増減率%)   主な要因 TTM(注1)   5,118   4,798   5,174   5,096   ▲78 ( ▲1.5%)   主力のバーコード用リボン、テープ・チューブ用途で伸長、一方開発チャレンジテーマの一部で立ち上げ遅れ インパクトリボン   745   665   738   840   +102 (+13.8%)   競合他社からの当社シェア奪取活動を展開 テープ類   2,595   1,572   2,043   1,442   ▲600 (▲29.4%)   海外におけるコアビジネスの減少と一部取引先の在庫調整の長期化による影響大 機能性フィルム   404   321   370   402   +32 (+8.8%)   欧州・中国での自動車関連の回復遅れはあったものの、半導体加工プロセス用の新規開発製品および既存品の新規用途拡大での販売増 その他   268   276   289   256   ▲32 (▲11.2%)   - プラスチック成形 (注2)   719   589   367   436   +68 (+18.6%)   営業努力が奏功し、成形ビジネスにつき受注回復傾向 合計   9,851   8,225   8,984   8,475   ▲508 ( ▲5.7%) (注1)「TTM」はサーマルトランスファーメディアの略称。以下同じ。 (注2)プラスチック成形は、子会社エフシー ベトナム コーポレーションにて事業展開。 ※百万円以下は、切捨て ・連結経営指標実績推移(2022年12月期~2025年12月期の推移と2026年12月期予測) 連 結 経 営 指 標   2022年12月期   2023年12月期   2024年12月期   2025年12月期   2026年12月期 売上高   (百万円)   9,851   8,225   8,984   8,475   9,000 営業利益   (百万円)   545   ▲774   ▲15   ▲230   150 経常利益   (百万円)   644   ▲668   94   ▲162   120 当期純利益   (百万円)   490   ▲856   397   ▲2,701   550 自己資本利益率[ROE] ①   (%)   4.5   ▲8.0   3.8   ▲29.2   6.7 株主資本コスト ②    (%)   3.2   3.7   3.0   2.7   - エクイティスプレッド①-②    (%)(注3)   1.3   ▲11.7   0.8   ▲31.9   - (注3)エクイティスプレッド=ROE-株主資本コスト(CAPM) なお、株主資本コスト(CAPM)=リスクフリーレート+β(ベータ値)×リスクプレミアム 前記のとおり2025年12月期において、特に売上高が伸び悩んだ要因は、主に以下イ、ロの2点であると考えておりますが、取り組み態勢面においては、早期にPDCAを回せていなかったこと、具体的には、市場環境の変化に応じた戦略・戦術の見直しが後手に回った点、それにより経営資源配分の最適化が不十分だった点が挙げられると考えております。イ.「コアビジネス」の伸び悩み経済環境がますます不透明になるなか、テープ類を中心に従来からのコアビジネスが減少傾向であったことや、また一部の取引先の在庫調整が長期化したことなどが全体の売上高・利益に影響しました。 ロ.「開発チャレンジテーマ」の立ち上げ遅れ中期経営計画の重点課題「新製品・新規事業の開発」の主要分野である「開発チャレンジテーマ」の売上は、一部立ち上げ遅れのテーマがあり、前年度比で減少しました(後記)。 ・前回中期経営計画における重点課題の取り組み状況 重点課題項目と計画の概要   取り組み実績 (ⅰ)新製品・新規事業の開発・成長に向けた領域・テーマの明確化と推進  ・開発体制の強化   ・計画遅れとなっている開発テーマがあり前年度比で売上高減少・新規開発案件の売上高推移 2023年12月期 実績595百万円2024年12月期 実績830百万円2025年12月期 実績743百万円 ・開発技術調査能力向上・TTM分野の用途開発継続(各種オンデマンドマーキング技術)・TTM、テープ類および機能性フィルム分野での環境対応にかかる技術開発、製品化の検討継続  (基材レス ディファレンスフィルムの開発完了)・要素技術の拡充 産学連携継続 京都工芸繊維大学、九州大学、京都大学の3校(注4) (ⅱ)ものづくり力・生産性の強化・安全第一・生産性のさらなる強化環境に配慮した効率的な原材料の使用コストダウン活動・生産技術革新設備投資によるさらなる生産性の向上(自社設計による技術力強化を含む)   ・安全第一の啓蒙、安全パトロールの実施 ・環境に配慮した効率的な原材料の使用にかかるプロジェクト活動は順調に進捗 ・コストダウン(主に変動費)については、計画に対 し、2023年12月期は96%、2024年12月期は165%、2025年12月期は74%の達成率 ・固定費(製造固定費および販管費)は、2025年12月期計画に対し7.6%削減・スリット加工工程において、作業性改善のための自社設計による設備更新を実施 (2023年12月期~2025年12月期で5台) 重点課題項目と計画の概要   取り組み実績 (ⅲ)人財育成・既存人事制度のモニタリング、PDCA機能の発揮による高度化チャレンジを評価する人事制度の運用、中核人財育成、女性活躍推進など・人財の多様性(女性活躍推進)女性活躍推進法(計画期間:2021年4月~2026年3月)の目標に向けた対応・労働者に占める女性の割合:15.0%・管理職に占める女性の割合:10.0%・男性の子の看護休暇取得対象者に対する取得者比率:30.0%・従業員エンゲージメント向上のための施策推進・経営課題(サステナビリティ)としての「人的資本」への投資   ・ベースアップ実施(2023年8月給与分から) 平均2.75%(ベースアップ分のみ)・初任給一律8,000円アップ(2024年4月新卒者より)・チャレンジを評価する新人事評価制度の運用継続・チャレンジの評価に対する後押しとして、管理職のコーチング研修実施(プロコーチによるコーチング体験)・新卒採用(3年間の計画33名に対して):実績24名・経験者採用(3年間の計画41名に対して):実績32名・非正規社員から正社員登録(3年間):実績12名・女性活躍推進法行動計画(2025年12月31日現在) ・労働者に占める女性の割合:18.0% ・管理職に占める女性の割合:9.3%・男性の子の看護休暇取得対象者に対する取得者比率:38.7%・自己啓発支援につき、 2023年度:51名、1,157千円 2024年度:47名、 960千円 2025年度:42名、 822千円・健康経営優良法人認定取得に向けた取り組み ・健康経営度調査による課題の把握 ・外部機関を利用した健康セミナーを開催・従業員エンゲージメント向上のための施策推進 ・エンゲージメント調査の実施 ・タウンホールミーティングの実施(継続中) (ⅳ)カーボンニュートラルへの取り組み・CO2排出量の削減目標対象範囲:日本国内拠点(国内子会社を含む)排出対象:Scope1、Scope2(注5)削減目標:2019年度を基準として2030年度にCO2排出量を30%削減・岡山工場におけるLNGの優先使用(重油をできる限り使用しない)・岡山工場における高効率設備の導入・各拠点における省電力機器・照明などの導入・海外子会社エフシー ベトナム コーポレーション(FCVN)におけるScope1、Scope2の削減・Scope3の算定および削減(日本国内拠点)(注5)   ・CO2排出量の推移については、17ページをご参照 ・岡山工場が属する工業団地にてLNGを一括購入し、 パイプラインにて供給を受ける運用を2023年1月より継続 ・岡山工場において、重油使用ボイラーをLNG熱媒ボイラーに置換え実施(4台)・岡山工場において、超高効率ボイラーの導入(2台)、更新(4台)・本社にて高効率の熱交換機への更新 ・岡山工場におけるLED照明の追加導入(継続中)本社におけるLED照明の導入 ・FCVNにおけるScope1、Scope2のCO2排出量算定を完了 (注4)京都工芸繊維大学 ・研究室に当社の研究開発者を常駐派遣(2021年2月~2025年1月) ・有機合成技術を活用した新素材の研究開発を実施 ・社内に有機合成技術のノウハウを取り込み、必要な設備を導入のうえ基礎合成の実験を推進中 九州大学 ・九州大学発の分離ナノ膜を用いた大気中のCO2を直接回収する技術および回収後のCO2を燃料等に変換する技術などの実用化検討に参画 ・この技術は、地球環境再生に向けた持続可能な資源環境の実現に向けて注目されている ・九州大学の当該研究は、内閣府が推進するムーンショット型研究開発事業(未来社会を展望し、困難だが実現すれば大きなインパクトが期待される大胆な発想にもとづく挑戦的な研究開発を実施する事業)に採択されている 京都大学 ・京都大学が研究中の合成高分子による濃厚ポリマーブラシの実用化に向けた取り組みに参画 ・主に、高弾性特性、超低摩擦特性、生体適合性という優れた機能を有し、さまざまな用途への展開が期待される ・濃厚ポリマーブラシは、長いひも状のポリマー(高分子)の形態を制御することによりまっすぐに伸ばし、高密度に配列させたブラシ系の状態になったもの (注5)  Scope1:自社での燃料の燃焼などによる直接排出 Scope2:他社から供給された電力・熱・蒸気の使用による間接排出 Scope3:Scope2以外の間接排出(自社事業の活動に関連する他社の排出) ② 東京証券取引所が定める上場維持基準の適合に向けた状況 2025年3月14日開示の「上場維持基準の適合に向けた計画に基づく進捗状況について」により各種取り組みを進めてまいりました。しかしながら、東京証券取引所が定める上場維持基準に対し、2025年12月31日の基準日において「流通株式時価総額」が適合していないことを確認し、2026年より改善期間に入っております。 詳細は、2026年3月17日開示の「上場維持基準への適合に向けた計画に基づく進捗状況(改善期間入り)について」にてお示ししております。 https://www.fujicopian.com/company/ir.html ③ 新中期経営計画(2026年12月期~2030年12月期)について イ.中期経営計画の計画期間、建て付けおよび数値目標について ※詳細は2026年3月5日開示「2025年12月期決算説明および中期経営計画(2026-2030)」をご参照。 (https://www.fujicopian.com/company/ir.html) ・新中期経営計画については、当社の置かれた厳しい経営環境を勘案し、計画期間を従来の3年間のところ2026年12月期から2030年12月期までの5年間に変更、最終年度2030年の収益目標は、売上110億円、営業利益10億円、ROE7.3%です。 ・また、新中期経営計画では、11ページに記載の反省点を踏まえ環境変化に対し柔軟に即時対応し計画を確実に達成するため、毎年計画を見直すローリング方式を採用しました。 ・数値目標(2025年実績~2030年までの計画) 2025年実績   2026年予測   2027年目標   2028年目標   2029年目標   2030年目標 売上高   (百万円)   8,475   9,000   9,300   9,800   10,400   11,000 営業利益   (百万円)   ▲230   150   300   500   750   1,000 自己資本利益率[ROE]    (%)   ▲29.2%   6.7%   2.6%   4.6%   6.1%   7.3% ロ.中期経営方針について 中期経営方針は、FCX80 [~守る/変える~] です。 中期経営計画の最終年度となる2030年は当社創業80周年を迎えます。 輝かしい80周年とするため、中期経営方針には [変革] を意味する「フジコピアン トランスフォーメーション80」と [未来創造] を意味する「フューチャークリエーション80」の二つの思いを込めております。 新中期経営方針の概念図 経営理念 我が社は技術力と行動力で顧客の満足を得て国際社会に貢献し充実発展する 人間性の尊重   合理性の追求   願望(ゆめ)を現実(かたち)に ↓ FCLビジョン ~ありたい姿、志~ 「コンバーティング技術」 × 「コア技術」 で未来を塗り替える ※コンバーティング技術:「処方設計技術」「ブレンド技術」「塗工/表面処理技術」「加工技術」 ※コア技術:「接着・粘着・吸着」と「剥離」というトレードオフとなる機能を一つの製品の中でバランスよく両立する界面制御技術 ↓ 中期経営方針(2026~2030) FCX80[~守る/変える~] (2030年に創業80年を迎える) フジコピアン トランスフォーメーション80[変革]/フューチャークリエーション80[未来創造] 「ルーティン業務に埋没することなく、一人ひとりが経営パートナーへ成長していく」 「守(しゅ:基本を守る)・破(は:型を破り応用する)・離(り:型から離れ独自の道を行く)にて 技術、精神の成長を促し、「変革」 ・ 「未来創造」 を実現する。」 2030年度収益目標 売上110億円 営業利益10億円 ROE:5%以上 ハ.重点経営課題 重点経営課題については、環境分析(外部・内部)、これまでの反省をもとに以下3点としております。 ●  戦略の見直しによる成長(製品群) 事業ポートフォリオ変革(当社の強みと成長性による選択と集中) 事業ポートフォリオ分析(次ページの図表ご参照)より、当社の強みと成長性による選択と集中を行い、トップラインの売上高を向上させ収益の回復・拡大、および事業ポートフォリオの変革を図ります。「象限B」において創出されるキャッシュを「象限A」や「象限C」における事業のうち有望なテーマに絞り優先度をつけながら投資します。 ・コアビジネスの強化(拡大・伸長+変革・改善) ・新製品・新規事業の創出 ・コスト競争力の強化 ●  人的資本投資 戦略を実現するためにルーティン業務に埋没することなく、自らが経営者目線で考え、従業員一人ひとりが経営パートナーとして活躍できるように人財の採用、育成、活用を行います。 ・人的資本への投資 ・人的資本の拡充 ・従業員エンゲージメントを高めるための施策 ・組織風土(情熱+協力+挑戦)の醸成 ●  カーボンニュートラルへの取り組み 日本国内拠点におけるScope1、2の削減目標は、当社新中期経営計画の最終年となる2030年度に2019年度を基準として30%の削減としております。 Scope1対応 ・LNGの優先使用 ・高効率設備の導入 ・バイオ燃料の導入 Scope2対応 ・省電力機器・照明の導入 ・再生可能エネルギーの導入 製品群   事業ポートフォリオ   具体的な取り組み(施策) TTM   国内   A   中核的成長事業   ・伸長用途での拡販(バーコード、軽包装、テープチューブ)・オンデマンド印刷方式の拡販(他印刷方式からTTM方式へのシフトを図り大手取引先と連携・推進) 海外   C   ・コストダウン、廉価版製品による伸長用途での拡販 テープ類   B   基盤収益事業   ・新興国への拡販・新製品投入によるシェア維持・拡大(環境配慮型・次世代修正テープ) インパクトリボン   B   基盤収益事業   ・コストダウン・競合他社からの当社シェア奪取 機能性フィルム   C   戦略的育成事業   ・新製品「基材レス ディファレンスフィルム」を活用することなどによる電子、光学、精密加工分野でのシェアアップ ● 基盤収益事業(収益基盤の立て直し) テープ類、インパクトリボンは低い成長率ながら当社が高い市場占有率・収益率を有し、これまで蓄積してきた顧客基盤を有する事業です。本事業については、対象市場・顧客および用途を明確に絞り込んだ拡販、並行してコストダウンを進めることにより、キャッシュ創出力を高める基盤事業として位置付けております。 ● 中核的成長事業(成長加速) TTMは当社が世界で初めて製品化を行った中核的事業であり、比較的高い成長率ながら、国内においては高い市場占有率を有している一方、海外の市場占有率は低く、成長加速の可能性のある事業と位置付けております。本事業については、コストダウン、廉価版開発によりコスト競争力を高めた製品を国内/海外市場の伸長用途での拡販を行います。またユーザーで事前に印刷版を必要としないオンデマンド印刷方式を大手取引先と連携・推進しており、本技術の本格量産化により、中核的事業の成長を加速してまいります。 ●  戦略的育成事業(次世代の成長の創出) 機能性フィルムは当社事業ポートフォリオのなかでも、成長性および市場占有率の両面において最も伸長余地が大きく、中長期的な成長を担う事業と位置付けております。当社は、「接着・粘着・吸着」と「剥離」というトレードオフとなる機能を一つの製品の中で両立する界面制御技術を有しており、特定の市場領域、用途において競争優位性を確立できるポテンシャルがあると考えております。今後は、経営資源を重点的に配分し、電子・光学・精密加工分野に絞り込み製品展開を行うことで中長期的な成長へつなげてまいります。 なお、具体的な取り組み(施策)については、11ページに記載の反省点を踏まえKPI(重要業績達成指標)・責任部署を設定しました。また事業戦略推進体制の見直しとして、新たに社長をリーダーとした事業戦略推進プロジェクトを立ち上げ、各施策のKPI管理、および状況に応じた戦略・戦術の見直しを行い、早期にPDCAを回すことにより確実に成果をあげてまいります。 また開発チャレンジテーマの立ち上げ遅れに対しては、設計開発・生産設計・生産技術・購買など複数部門が協力し、同時並行で業務を進めることで、効率的に開発を進める「コンカレントエンジニアリング」を導入することにより、開発リードタイムを短縮し、早期立ち上げにつなげます。 ④ サステナビリティに関する課題への取り組みについて イ.気候変動問題への対応 ・「①前回中期経営計画「飛躍・成長する3年」(2023年12月期~2025年12月期)について」、「③新中期経営計画(2026年12月期~2030年12月期)について」は前記のとおりです。 ・日本国内拠点におけるScope1およびScope2のCO2排出量実績推移(注6) 2019年度   2020 年度   2021 年度   2022 年度   2023 年度   2024年度   2025年度 Scope1       CO2排出量   (トン)   6,823   6,432   5,829   6,342   5,604   6,372   6,345 Scope2(注7)   マーケット基準   CO2排出量   (トン)   8,311   7,127   6,488   7,242   6,335   7,212   5,981 ロケーション基準   CO2排出量   (トン)   6,188   5,559   5,489   5,950   5,158   5,914   5,259 Scope1+Scope2 合計※Scope2はマーケット 基準採用   CO2排出量   (トン)   15,134   13,559   12,317   13,584   11,939   13,584   12,326 2019年度比削減率   (%)   -   ▲10.4%   ▲18.6%   ▲10.2%   ▲21.1%   ▲10.2%   ▲18.6% (注6) 電力会社における年度の排出係数の公表時期が翌年の夏ごろとなるため、2024年度までは実績値を記載。 2025年度は2024年の排出係数を使用した予測値を記載。 (注7)Scope2におけるマーケット基準:各拠点の契約電力会社の排出係数を用いて算定。 Scope2におけるロケーション基準:全国平均係数を用いて算定。 ロ.人的資本投資およびダイバーシティ(女性活躍推進を中心に) ・「①前回中期経営計画「飛躍・成長する3年」(2023年12月期~2025年12月期)について」、「③新中期経営計画(2026年12月期~2030年12月期)について」は前記のとおりです。 ハ.知的財産への投資 ・当社は1950年の創立以来、画期的な製品開発を実現することにより市場を切り拓き、「開発志向型企業」としてのスタイルを確立してまいりました。 ・従いまして、当社にとって知的財産は何ものにも代えがたい重要な資産であります。 ・現在、原則2ヶ月に1度、関係取締役・執行役員による「特許出願審査委員会」を開催しており、新たな開発技術について特許出願の是非を議論したうえで特許を出願しております。 ・その結果、この10年間、国内外の特許保有件数は常に200件程度をキープしており、研究開発費はもちろんのこと、特許につきましても相応の出願・維持コストをかけるなど、知的財産への投資を続けております。 今後も質の高い特許を数多く出願できるよう開発技術力の向上に努めてまいります。 ・当社における国内外の特許保有件数推移(単位:件) 2016 年度   2017 年度   2018 年度   2019 年度   2020 年度   2021 年度   2022 年度   2023 年度   2024 年度   2025年度 国内   184   194   186   193   177   168   172   169   169   164 海外   34   34   33   33   36   31   28   28   28   26 合計   218   228   219   226   213   199   200   197   197   190 (4) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 今後の経営環境につきましては、わが国経済は緩やかな回復基調の継続が期待されますが、一方で、国内物価の高騰に加え、国際情勢における地政学リスク、欧州や中国の景気動向、米国の通商政策の影響ならびに金融資本市場の変動等により依然として先行き不透明な状況が続くことが予想されます。 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題につきましては、国内外の拠点を活用して、特長ある付加価値の高い新製品を積極的に市場投入していくほか、既存製品のコストダウン実現によるシェアアップなどにより、販売拡大を図るとともに、収益を確保するべく、「(3) 中長期的な会社の経営戦略」にも掲げております重点経営課題に優先的に取り組んでまいります。
事業等のリスク3,295字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、当該リスクが顕在化する可能性の程度や時期、当該リスクが顕在化した場合に当グループの経営成績等の状況に与える影響につきましては、合理的に予見することが困難であるため記載しておりません。 また、以下のリスクに関する記載は、当グループに関するリスクのすべてを網羅しているものではございません。 当社は、事業を取り巻くさまざまなリスクに対して的確な管理および対応を行うため「リスク管理規程」を制定しております。また、「リスクマネジメント委員会」を設置し、リスクの早期発見に努めるとともに、対応策を準備する一方、緊急時の対応を迅速に取ることができる体制を整えております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当グループが判断したものであります。 (1) 経済環境の変化について 当グループの連結売上高に占める海外売上高比率は約3割であり、一定の重要性があるため、為替変動により当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。また、当グループの製品は石油化学製品などを広く使用しており、これらは市場の状況により価格が変動するため、特に長期化するウクライナおよび中東情勢などの国際的な紛争が発生した場合、原材料価格やエネルギーコストが高騰するリスクがあります。これらの価格高騰により当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当グループは為替変動については為替予約および外貨建債権債務の両建てなどによるリスクヘッジを行っております。原材料価格の変動については調達先の複数化、分散化やグローバル化等によりサプライチェーンの強化を図ること、原材料の見直しや工程内ロスの削減、設備投資による生産性の向上を図るなどの対策を行っております。また、エネルギーコストの高騰に対して、岡山工場における高効率設備や全拠点における省電力機器・照明の導入などの対策を行い、リスク回避に努めております。 (2) 競合の影響について 当グループの一部の事業については、競合他社の取扱う商品との差別化が困難であり各製品市場および地域市場における競争の激化が予想されます。価格競争が当グループの予想を超えて販売価格の下落をまねく可能性もあり、売上高の減少や単位当たりの利益および利益率の低下など、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループは技術力を活かした新製品の開発や独自のサービスによる差別化と競争力の向上を図っております。 (3) 海外での事業について 当グループは、北米、欧州、アジアなどにおいて事業展開を図っております。これらの地域における予期しない法律または規制の変更、政治または経済要因の変動、テロや戦争などによる国際社会の混乱により材料の調達、製品の安定的供給に支障をきたし、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループは在外子会社や現地の専門家などから、迅速に正確な情報収集に努めることにしております。 (4) 生産設備の集中について 当グループの生産活動は効率性の観点から、岡山工場を中核工場として主要な生産設備を集中させております。このため、岡山工場に自然災害その他による不測の事故などが発生した場合には、当グループの生産活動全体が制約を受け、業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループは事業継続計画(BCP)の策定や訓練などにより被害を最小限に回避できるよう対策を講じております。 (5) 感染症の流行について 当グループは、新型コロナウイルス感染症等、大規模な感染症の流行により、経済活動が制限され、サプライチェーンの分断、工場の生産停止、急激な需要の減少等が発生した場合、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当グループでは、感染拡大防止への対策として、マスク、消毒液等必要な感染拡大防止用品の備蓄や、時差出勤、在宅勤務等の実施、リモートワークツール等の積極的な活用により、業務を継続できる環境を確保しております。 (6) 法的リスクについて 当グループは、事業の特性上、環境、化学物質、安全衛生などの法規制を受けております。昨今の環境問題などに対する意識の高まりなどから、各種規制はますます強まる傾向にあり、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当グループはこれら法規制に対し、規制を順守するとともに、ISO14001の認証を取得するなど環境に配慮した事業活動に取り組んでおります。 (7) 訴訟・知的財産権について 当グループは事業戦略上重要な製品または技術に関しては、知的財産権を取得しておりますが、第三者から知的財産権の侵害を理由とする訴訟の提起、あるいは当グループが所有する知的財産を第三者に侵害される可能性があり、このような場合、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループでは、開発および製品化に際して、新たに第三者の知的財産権を侵害しないように特許事務所を通じて特許調査を随時行っております。 (8) 情報セキュリティについて 当グループは、事業活動を通して、お客様や取引先の個人情報および機密情報を入手することがあり、また、当グループ自身の経営上、技術上の機密情報を有しております。サイバー攻撃や不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入などにより、万一、これらの情報が流出した場合や、重要なデータの破壊、改ざん、システム停止等が生じた場合には、事業活動の停止や、当グループの社会的信用が失墜すること等により、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループでは、これらの情報についての厳格な管理体制を構築し、情報管理に関する規程の整備・充実や訓練を通じた従業員等への周知、徹底、また、ウイルス撃退ソフトを最新のものに適宜更新するなど、情報セキュリティを強化しております。 (9) 資金調達について 当グループは、金融機関からの借入により資金調達を行っておりますが、金融市場環境に変化があった場合、当グループの資金調達に影響を及ぼす可能性があります。また、当グループの業績悪化等により、資金調達コストが上昇した場合、当グループの資金調達に悪影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループは緊急時の流動性確保に備えて、取引金融機関との間に借入枠を確保するとともに、有利子負債の削減を中心に財務体質の強化に努めております。 (10) 退職給付債務について 当グループの従業員退職給付費用および債務は、主として、割引率、長期期待運用収益率等数理計算上で設定される前提条件にもとづいて算出されております。実際の結果が前提条件と異なり、割引率や運用利回りの変動は、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 これに対して、当グループは退職給付債務や運用状況などの定期的なモニタリングに努めております。 (11) 減損損失について 当グループは、主に岡山工場の生産性向上のため、設備投資を継続的に行っており、多額の固定資産を保有しております。固定資産減損会計の適用にともない、固定資産について時価の著しい下落や事業の収益性低下により、投資額の回収が見込めないと判断された場合、将来の収益計画等に関する予測にもとづき、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額する固定資産の減損処理が必要になります。減損損失が発生した場合、当グループの業績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,444字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、継続的な物価上昇により実質賃金は伸び悩んだものの、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費は底堅く推移したことから緩やかな回復基調が続きました。一方で、欧州や中国の景気減速、米国関税政策の影響など景気の下振れリスクが引き続き懸念されるなど先行き不透明な状況が続いております。 このような状況のもと、当グループの強みである、創造型企業としての技術をもとに、新製品の開発および市場の開拓を重点課題とし、多様化・高度化する顧客のニーズに対応する開発に努めてまいりました。 当連結会計年度における販売面につきましては、中期経営計画における重点課題「新製品・新規事業の開発」に注力するなかで、主力のサーマルトランスファーメディアでは海外向け受注が着実に増加してきたものの、国内市場での受注が伸び悩みました。テープ類では国内市場で遅れていた需要に回復の兆しが出てまいりましたが、力強さに欠ける状況が続き、また、海外市場でも中国の景気減速に伴い受注が減少しました。 また、生産面では、「ものづくり力・生産性の強化」を目指し、グループ全体でのコスト削減を推進し、収益改善に取り組んでまいりましたが、原材料価格の高止まりの影響などもあり、厳しい状況が続きました。 この結果、連結売上高は、84億7千5百万円(前年同期比5.7%減)となりました。 利益面におきましては、グループを挙げた生産の効率化や販売費および一般管理費の抑制に努めるなどコスト削減に取り組んでまいりましたが、営業損失は2億3千万円(前年同期 営業損失1千5百万円)となり、経常損失は1億6千2百万円(前年同期  経常利益9千4百万円)となりました。親会社株主に帰属する当期純損失は、所有する固定資産について、将来の回収可能性を慎重に検討した結果、減損損失24億7千5百万円を計上したことなどにより、27億1百万円(前年同期 親会社株主に帰属する当期純利益3億9千7百万円)となりました。 セグメント別の業績は、次のとおりであり、売上高についてはセグメント間の内部売上高又は振替高を除いた売上高で表示しております。 印字記録媒体および事務用消耗品関連事業は、売上高80億3千9百万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益(売上総利益)は16億9千9百万円(前年同期比16.8%減)となりました。 プラスチック成形関連事業は、取引先各社の需要の回復が進み、売上高4億3千6百万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益(売上総利益)は9千5百万円(前年同期比49.1%増)となりました。 また、財政状態については次のとおりです。 当連結会計年度末の総資産は、138億7千1百万円(前連結会計年度末比15.6%減)と、前連結会計年度末に比べ25億7千万円の減少となりました。これは、主に減損損失の計上による固定資産の減少などによるものであります。 負債は、59億3百万円(前連結会計年度末比0.5%増)と、前連結会計年度末に比べ2千6百万円の増加となりました。これは、主に設備関係電子債務の増加などによるものであります。 純資産は、79億6千8百万円(前連結会計年度末比24.6%減)と、前連結会計年度末に比べ25億9千7百万円の減少となりました。これは、主に利益剰余金の減少などによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、期首残高に比べ3億1千6百万円減少し、25億4千1百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増減額の減少などにより、1億1百万円の収入となり、前年同期比では1億9千7百万円の収入の減少となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出などにより、5億3千2百万円の支出となり、前年同期比では2億8千4百万円の支出の増加となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入などにより、5千9百万円の収入となり、前年同期比では4億8千1百万円の収入の増加となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   生産高(千円)   前年同期比(%) 印字記録媒体および事務用消耗品関連事業   サーマルトランスファーメディア   5,191,569   1.1 インパクトリボン   721,930   29.9 テープ類   1,499,825   △22.4 機能性フィルム   404,812   9.2 その他   105,705   △15.1 プラスチック成形関連事業   プラスチック成形品   419,644   14.2 計   8,343,489   △1.7 (注) 金額は販売価格によっております。 b. 受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 印字記録媒体および事務用消耗品関連事業   サーマルトランスファーメディア   5,007,173   △4.4   436,130   △17.0 インパクトリボン   897,878   27.4   161,541   54.7 テープ類   1,465,015   △24.7   205,041   12.1 機能性フィルム   407,499   11.9   21,337   29.0 その他   256,219   △11.2   45,658   △1.3 プラスチック成形関連事業   プラスチック成形品   451,163   25.7   42,933   53.1 計   8,484,950   △4.6   912,643   1.0 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   品目別   販売高(千円)   前年同期比(%) 印字記録媒体および事務用消耗品関連事業   サーマルトランスファーメディア   5,096,200   △1.5 インパクトリボン   840,746   13.8 テープ類   1,442,829   △29.4 機能性フィルム   402,704   8.8 その他   256,810   △11.2 プラスチック成形関連事業   プラスチック成形品   436,270   18.6 計   8,475,562   △5.7 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当グループでは、経営環境がますます不連続かつ不確実に変化する厳しいものとなることが想定されるなか、それまでの中期経営計画の取り組みにおいて積み上げてきた成果を糧としつつ、持続的かつ飛躍的な成長を目指すという思いを込めて、2023年12月期から2025年12月期までの中期経営計画を策定し、新たなスタートを切りました。この計画目標を達成するべく、重点経営課題として、「新製品・新規事業の開発」、「ものづくり力・生産性の強化」、「人財育成」および「カーボンニュートラルへの取り組み」の4つに取り組みました。 しかしながら、前記25ページ「4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要」に記載のとおり、国内外の経済環境に加え、原燃料価格が高止まりするなど、2025年12月期は2024年12月期に比べて営業損失が拡大し、また、多額の減損損失(特別損失)を計上する結果となりました。 2025年度 目標 (2025年2月14日公表)   2025年度 実績 連結売上高   9,100百万円 連結売上高1.3%アップ (2024年度比)   8,475百万円 連結売上高5.7%ダウン (2024年度比) 連結営業利益   80百万円 連結売上高営業利益率0.9%   △230百万円連結売上高営業利益率-% こうした状況のもと、当グループの強みである創造型企業としての技術基盤をもとに、新製品の開発および新市場の開拓を重点課題とし、多様化・高度化する顧客のニーズに対応する開発に努めてまいりました。なお、研究開発費の総額は4億2千1百万円と前年同期に比べて1百万円減少となりましたが、引き続き将来の成長に向けた投資を継続してまいります。 前記10ページ「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)中長期的な会社の経営戦略①前回中期経営計画「飛躍・成長する3年」(2023年12月期~2025年12月期)について」に記載のとおり、中期経営計画の重点課題「新製品・新規事業の開発」の主要分野である「開発チャレンジテーマ」について、一部立ち上げ遅れのテーマがあり前年度比で減少しました。 また、「コアビジネス」において、一部の取引先の在庫調整が長期化し、売上高や利益に影響しました。 今後の経営環境につきましては、わが国経済は緩やかな回復基調の継続が期待されますが、一方で、国内物価の高騰に加え、国際情勢における地政学リスク、欧州や中国の景気動向、米国の通商政策の影響ならびに金融資本市場の変動等により依然として先行き不透明な状況が続くことが予想されます。 このような環境のなか、当社は2026年12月期を初年度とする新たな中期経営計画を策定いたしました。詳細につきましては、2026年3月5日証券取引所(東京、福岡)に開示の「2025年12月期決算説明および中期経営計画(2026~2030)」をご参照いただきたいと存じますが、従来の当社中期経営計画から以下の3点を主な変更点としております。 ・ 計画期間を3年から5年に変更 当社の置かれた現状の厳しい経営環境を勘案したうえでの変更 ・ 毎年計画を見直す「ローリング方式」の採用 これまでの反省を踏まえ、環境変化に対し即時対応すべく早期にPDCAを機能させるための変更 ・ 事業ポートフォリオ分析による成長戦略(製品群) 事業戦略として、事業ポートフォリオ分析を用いて、当社の強みと市場成長性による選択と集中を行ったうえで経営資源を有効に配分し、売上高の向上および収益の回復・拡大を図るための変更 この新中期経営計画の推進徹底により、2026年12月期において利益の黒字回復を図り、通期の連結業績は、売上高90億円、営業利益1億5千万円、経常利益1億2千万円、親会社株主に帰属する当期純利益5億5千万円を見込んでおります。 親会社株主に帰属する当期純利益につきましては、2025年12月期に多額の減損損失を計上したことを踏まえ、2026年12月期中を目処に政策保有株式(上場企業)の保有ゼロに向けた売却(特別利益計上)を進め、内部留保の充実、配当原資の確保に努めることによるものです。 次に、当連結会計年度における当グループの経営成績の分析は次のとおりです。 a. 売上高 当連結会計年度の売上高は、84億7千5百万円(前年同期比5.7%減)と、前連結会計年度に比べ5億8百万円の減収となりました。これは主として、主力製品を中心に販売が減少したことによるものであります。 印字記録媒体および事務用消耗品関連事業は、売上高80億3千9百万円(前年同期比6.7%減)、セグメント利益(売上総利益)は16億9千9百万円(前年同期比16.8%減)となりました。 品目別売上高としましては、サーマルトランスファーメディアは、主力のバーコード用リボンを中心に拡販に努めました結果、50億9千6百万円(前年同期比1.5%減)となりました。 インパクトリボンは、市場の縮小傾向が続くなか、選択と集中にもとづく営業活動を展開し、8億4千万円(前年同期比13.8%増)となりました。 テープ類は、国内市場で遅れていた需要に回復の兆しが出てまいりましたが、いまだ力強さに欠ける状況が続き、また、海外市場でも中国の景気減速の影響を受け、14億4千2百万円(前年同期比29.4%減)となりました。 機能性フィルムは、新製品に対する需要増加および既存顧客の掘り起こしにより、4億2百万円(前年同期比8.8%増)となりました。 その他は、2億5千6百万円(前年同期比11.2%減)となりました。 プラスチック成形関連事業は、取引先各社の需要の回復が進み、売上高4億3千6百万円(前年同期比18.6%増)、セグメント利益(売上総利益)は9千5百万円(前年同期比49.1%増)となりました。 b. 営業損益 売上原価は、生産面において、グループを挙げた生産の効率化によるコスト削減に取り組んでまいりました。その結果、66億8千万円(前年同期比2.9%減)と、前連結会計年度に比べ1億9千7百万円の減少となりました。 販売費及び一般管理費は、聖域なき削減に努めた結果、20億2千5百万円(前年同期比4.5%減)と、前連結会計年度に比べ9千6百万円の減少となりました。 営業損失は、売上高の減少などの結果、2億3千万円(前年同期は営業損失1千5百万円)となりました。 c. 営業外損益および経常損益 営業外損益は、前年同期に比べ為替差益が減少したことなどにより6千7百万円の利益(純額)となり、前連結会計年度に比べ4千2百万円の減少となりました。 この結果、経常損失は1億6千2百万円(前年同期は経常利益9千4百万円)となりました。 d. 特別損益および税金等調整前当期純損益 特別損益は、固定資産の減損により、24億9千9百万円の損失(純額)となり、前連結会計年度に比べ28億6千3百万円の損失の増加となりました。 この結果、税金等調整前当期純損失は26億6千2百万円(前年同期は税金等調整前当期純利益4億5千7百万円)となりました。 e. 法人税等(法人税等調整額を含む)および親会社株主に帰属する当期純損益 法人税等(法人税等調整額を含む)は3千8百万円と、前連結会計年度に比べ2千1百万円の減少となりました。 この結果、親会社株主に帰属する当期純損失は27億1百万円(前年同期は親会社株主に帰属する当期純利益3億9千7百万円)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、次のとおりです。 営業活動による資金の増加は、売上債権の回収などによるものです。 投資活動による資金の減少は、有形固定資産の取得による支出などによるものです。 財務活動による資金の増加は、長期借入金の調達などによるものです。 これらの影響により、当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、期首残高に比べ3億1千6百万円減少し、25億4千1百万円となりました。 当グループの資本の財源及び資金の流動性の分析につきましては、次のとおりです。 当グループにおける運転資金需要の主なものは、製品を製造するための原材料および部品の購入のほか、製造費用や販売費及び一般管理費(研究開発費を含みます。)の営業費用によるものです。また、当グループの投資資金需要の主なものは、国内の製造拠点である岡山工場での生産性向上のための設備投資であります。 また、株主への配当金については、将来の成長に必要なキャッシュ・フローや内部留保等を勘案しつつ、経営成績に応じ安定した配当を実施し、株主還元の一層の強化により企業価値の向上を図るため、2024年12月期決算にかかる配当より、連結配当性向30%以上、ただし、配当の下限を連結DOE(株主資本配当率)1.0%とすることを基本方針としております。 続いて、当グループの資金調達は、主として営業活動によるキャッシュ・フローおよび金融機関からの借入となります。 流動性につきましては、ウクライナや中東情勢の長期化等により先行きが不透明な中、不測の事態に備え、金融機関からの長期借入金を行うなど、事業活動を行う上で十分な運転資金を有するとともに、金融機関からの借入金につきましては、引き続き今後の成長に必要となる資金を適切に調達することが可能であると考えております。また、緊急時の流動性確保に備えて、金融機関との間に借入枠を確保しており、機動的な資金調達に備えております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準にもとづき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって見積りが必要な事項につきましては合理的な基準にもとづき会計上の見積りを行っております。当グループは、これらの見積りについて過去の実績等を勘案して合理的に判断しておりますが、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、特に重要と考えるものは、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等(1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)

TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。