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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,959.24+192ドル円158.93-1NASDAQ26,195.71+96S&P 5007,663.84+32SOX 指数11,328.43+409/2終値

壽屋

KOTOBUKIYA CO., LTD.7809 · Standard · その他製品

フィギュア・プラモデルを中心としたホビー関連品の企画・製造・販売を一貫して手がける製販一体型メーカー。

概要

壽屋は東京都立川市に本社を置くホビーメーカーである。1947年に玩具店として創業し、現在はフィギュア、プラモデル、雑貨の企画・製造・販売を手がける。2025年6月期の売上高は165億円、営業利益は16億円、従業員数は192名。自社IP(メガミデバイス、フレームアームズ等)と他社IP(エヴァンゲリオン、スター・ウォーズ等)の両方を展開し、国内販売に加え北米、欧州、アジアへ輸出する。

フィギュア・プラモデル・雑貨の三本柱

壽屋の事業はホビー関連品製造販売の単一セグメントであり、製品形態はフィギュア、プラモデル、雑貨に分かれる。フィギュアは映画やアニメのキャラクターを細部まで造り込んだ塗装済み完成品、プラモデルは未塗装でもキャラクターの配色を再現できる精密な組立キット、雑貨は立体表現を生かしたデザイン性重視の生活雑貨である。2025年6月期の売上高は165億円で、前期比0.8%増。営業利益は16億円(同2.8%減)とやや減少したが、経常利益率は約9.6%と安定している。

自社IPと他社IPの二軸戦略

同社は自社IP(知的財産)と他社IPの両方を製品化する。自社IPは版権使用料が不要で利益率が高く、キャラクター使用の制約も少ないため、複合的な製品展開が可能である。代表的な自社IPシリーズとして、美少女プラモデルカテゴリーの「メガミデバイス」「フレームアームズ・ガール」「創彩少女庭園」「アルカナディア」、ロボットカテゴリーの「フレームアームズ」「ヘキサギア」がある。他社IPでは1995年に「新世紀エヴァンゲリオン」の版権を取得して以降、ファイナルファンタジー、スター・ウォーズ、バットマンなど多数の作品を手がけている。

38の国と地域に広がる海外販売網

海外市場は売上拡大の重要な柱である。北米向け輸出は1998年に開始し、2000年には米国カリフォルニア州に子会社KOTO, INC.を設立。欧州向けは2002年、アジア向けは1999年に開始した。近年は中国・上海に現地法人と合弁会社「寿屋風正」を置き、韓国・台湾・香港などにプレミアムパートナーショップを展開する。2025年6月期は北米市場が米国の関税政策の影響で減収となったが、アジア市場は中国を中心に増収を達成した。ECサイトも北米ローンチを進め、グローバルな販売網を強化している。

業界の中での役割はホビー業界における企画・製造・販売の一貫メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
168億円
営業利益
8億円
営業利益率
4.8%
純利益
5億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01フィギュア主力

映画、アニメ、コミック、ゲーム等のキャラクターをフィギュア化し、細部のディテールや塗装表現のクオリティを量産品で維持している。他社IPの版権許諾を得て企画・製造し、国内外の卸売業者へ販売する。

主要顧客卸売業者

主な製品・サービス1
フィギュア
キャラクターを立体化したコレクションアイテムで、精密な造形と塗装が特徴。量産品でも高いクオリティを実現している。

02プラモデル主力

アニメ等のメカニカルキャラクターを組立式キットで再現。未塗装でもキャラクターの配色を再現できる精密設計と、可動ギミックの再現に注力。自社IP(フレームアームズ等)と他社IPの両方を展開。

主要顧客卸売業者

主な製品・サービス1
プラモデル
組立式の立体キットで、精密なディテールと未塗装でも再現可能なカラー設計が特徴。可動部分やギミックの再現にも重点を置く。

03雑貨準主力

キャラクターやアイテムをデザイン化した生活雑貨を展開。単なるキャラクターグッズではなく、立体表現を生かしたデザイン性の高い製品を提供。

主要顧客卸売業者

主な製品・サービス1
雑貨
キャラクターやアイテムをモチーフにした生活雑貨で、デザイン性と立体表現を重視。

04小売・EC準主力

自社運営の直営店舗(立川、秋葉原、日本橋、なんば)とECサイトを通じて、自社製品に加え他社のホビー商品も幅広く販売。店舗限定品やオリジナル特典で差別化を図る。

主要顧客一般消費者

製品と技術

美少女プラモデル「メガミデバイス」「フレームアームズ・ガール」

壽屋のプラモデル分野で最も規模の大きいカテゴリーが美少女プラモデルである。自社IP「メガミデバイス」は可動フィギュアの要素を持つ美少女プラモデルシリーズで、2025年6月期において「皇巫 ツクヨミレガリア」「皇巫 アメノウズメ 陽光」などの新製品が売上を牽引した。同じく自社IP「フレームアームズ・ガール」はロボット「フレームアームズ」の美少女化シリーズであり、長期にわたって人気を維持している。これらのシリーズは未塗装でもキャラクターの配色を精密に再現できる設計が特徴で、塗装不要で組み立てられる点が初心者にも受け入れられている。

高精度なディテールの塗装済みフィギュア

完成品フィギュアは壽屋のもう一つの主力製品である。他社IPフィギュアでは、エヴァンゲリオン、スター・ウォーズ、ファイナルファンタジー、バットマンなど、世界的に知名度の高い作品を立体化している。2025年6月期の新製品として、「HORROR美少女貞子」「マンハッタンカフェ(ウマ娘プリティーダービー)」「フリーレン(葬送のフリーレン)」などが発売された。自社IPフィギュアでは「ARTIST SUPPORT ITEM」シリーズの「ハンドモデル/L-GRAY-」があり、造形家向けのハンドモデルとして話題を集めた。塗装による色彩表現と質感表現の高さが強みである。

自社ロボットシリーズ「フレームアームズ」「ヘキサギア」

ロボットプラモデルの自社IPシリーズとして、1990年代から展開する「フレームアームズ」と、2010年代にスタートした「ヘキサギア」がある。フレームアームズは骨格フレームに装甲を組み付ける設計で、カスタマイズ性が高い。ヘキサギアは近未来の軍事兵器をテーマにしたシリーズで、可動部分やギミック(仕掛け)の再現に重点を置いている。両シリーズともメカニカルなディテールと可動機構が評価され、国内外のコアファンに支持されている。これらの自社IPは版権管理の自由度が高いため、ゲームやコミックなど他メディアへの派生展開も進められている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

ホビー業界で高いブランド力、光る海外比率

当社はプラモデル・フィギュアなどのホビー製品を展開し、業界内で確固たるブランドを築いています。売上高は199億円(2026年6月期)と安定推移していますが、営業利益率は10.4%から4.8%へと急速に低下しており、収益性の悪化が懸念されます。同業他社のイタミアートやテクセンドフォトマスクと比較しても、売上規模は大きい一方で、利益率は見劣りします。コスト増や競争激化が要因とみられ、販売戦略やコスト管理の見直しが課題です。一方、国内外に熱心なファンを持ち、海外展開も順調で、長期的な成長余地はあると判断します。

強み

  • コトブキヤブランドは国内外で高い認知度とファン層を有する
  • 輸出や海外販売が堅調で、グローバルな売上拡大が期待できる
  • プラモデル、フィギュアなど幅広い製品群で多様なニーズに応える
  • 自社企画のオリジナルキャラクターやコラボ商品で差別化

課題

  • 営業利益率が10%から4%へ低下し、コスト管理が急務
  • 少子高齢化で国内ホビー市場の縮小が続き、需要の下支えが課題
  • デジタルゲームや配信サービスとの競争だけでなく、新興メーカーとの競合も

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字が壽屋

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17794イーディーピー149億円
27792コラントッテ135億円10.0倍
37819粧美堂134億円11.1倍
47822永大産業120億円
57879ノダ117億円
67809壽屋113億円21.4倍
77795KYORITSU112億円8.3倍
87841遠藤製作所102億円22.4倍
97963興研92億円10.6倍
107898ウッドワン91億円
117872エステールホールディングス71億円138.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

玩具店として創業した1947年

壽屋の歴史は1947年6月、東京都立川市曙町に玩具店「おもちゃの店 壽屋」として創業したことに始まる。1953年1月には資本金30万円で有限会社を設立し、1963年6月に立川市第一デパート内へ移転して「人形と玩具 壽屋」に店名変更。1981年7月には「ホビーショップ コトブキヤ」と改め、玩具販売からホビー専門店への転換を図った。この間、1983年7月には電話受付による通信販売事業を開始し、小売りの枠を超えた販路拡大の基盤を築いている。

ガレージキットでメーカーに転じた1984年

1984年4月、壽屋はミニチュアの組立模型(フィギュア)の企画開発・製造販売に参入した。自社製品第1号としてオリジナルガレージキット「アーマメント」を発売し、玩具販売店からメーカーへの転換点となった。ガレージキットは樹脂製の未塗装キットで、当時はマニア向けの市場だったが、同社は造形技術を磨き、高品質な製品で評判を得た。1997年12月には完成品フィギュアの製造販売も開始し、ガレージキットで培った造形力を完成品に応用した。

エヴァンゲリオン版権がもたらした1995年の飛躍

1995年12月、アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の版権を取得し、「綾波レイ」と「エヴァンゲリオン初号機」のフィギュアを発売した。同作品は社会現象級のヒットとなり、壽屋のフィギュアは高いクオリティで注目を集めた。この成功を機に、他社IP(版権)を取得するビジネスモデルが本格化する。1996年11月には有限会社から株式会社に組織変更し、経営基盤を強化。1999年12月には『ファイナルファンタジー』シリーズの版権を取得し、ゲームキャラクターフィギュアの分野にも進出した。

北米輸出と米国子会社設立で広がった1998〜2000年

1998年12月、壽屋は北米向けの製品輸出を開始した。海外市場の開拓を加速し、1999年6月にはアジア向け輸出もスタート。2000年3月には米国カリフォルニア州に卸業を手がける子会社KOTO, INC.を設立し、現地販売の拠点とした。2001年11月には米国ルーカスフィルム社(当時)から『スター・ウォーズ』の版権を取得し、「ダース・ベイダー」フィギュアを発売。同製品は高い評価を受け、2006年と2007年にはスター・ウォーズオフィシャルサイトの「Best of」賞を連続受賞している。

プラモデル参入と直営店舗展開の2003〜2004年

2003年12月、壽屋はプラモデルの企画開発・製造販売に新規参入した。第一弾はバンプレスト(後のバンダイナムコエンターテインメント)のゲーム『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』の版権を取得し、シリーズのプラモデルを製品化した。2004年6月には東京・秋葉原のラジオ会館に小売拠点とイベントスペースを併設した「コトブキヤ ラジオ会館」を出店。秋葉原はオタク文化の中心地として成長しており、直営店を通じた顧客接点の強化とブランド浸透を図った。

中国製造委託と物流子会社化で体制を固めた2006〜2008年

2006年4月、中國広東省虎門地区の曜達塑膠五金制品有限公司(YIU TAT PLASTICS METAL PRODUCTS CO., LTD)への製造委託を開始し、自社製品の量産体制を確立した。同年9月には女性顧客向け製品として、ゲーム『咎狗の血』のフィギュアを発売し、新たな市場を開拓。2008年2月には倉庫管理・運送業務を委託していたスミレ・ジョイント・ロジを子会社化し、物流機能を内製化した。これにより、企画から製造、物流、販売までを一貫管理する体制が整った。

年表26件を開く

1940年代

  • 1947年6月創業東京都立川市曙町に玩具店「おもちゃの店 壽屋」として創業。

1950年代

  • 1953年1月創業資本金30万円をもって有限会社壽屋を設立。

1960年代

  • 1963年6月東京都立川市第一デパート内に移転。「人形と玩具 壽屋」へ店名変更。

1980年代

  • 1981年7月「ホビーショップ コトブキヤ」に店名変更。
  • 1983年7月電話受付による通信販売事業開始。
  • 1984年4月ミニチュアの組立模型(フィギュア)の企画開発、製造販売を開始。自社製品において初のオリジナルガレージキットとなる「アーマメント」を製品化、発売。

1990年代

  • 1995年12月アニメ『新世紀エヴァンゲリオン』の版権を取得し、フィギュアを自社製品化。(他社版権の使用許諾を受けた製品)「綾波レイ」「エヴァンゲリオン初号機」を発売。
  • 1996年11月有限会社から株式会社に組織変更。
  • 1997年4月「ホビーショップ コトブキヤ 立川」に店名変更。
  • 1997年12月ミニチュアの完成模型(フィギュア)の企画開発、製造販売を開始。イラストレーター及びキャラクターデザイナーとして活躍する天野喜孝氏デザインのガレージキットである「ナイトメア」を自社製品化、発売。
  • 1998年4月インターネットによる通信販売事業を開始。
  • 1998年12月北米へ向けての製品輸出を開始。
  • 1999年6月アジアへの自社製品輸出を開始。
  • 1999年12月㈱スクウェア(現 ㈱スクウェア・エニックス)が開発・販売を手掛けるゲーム「ファイナルファンタジー」の版権を取得し、フィギュアを自社製品化、発売。

2000年代

  • 2000年3月北米での販売強化を目的として、米国カリフォルニア州に卸業を手掛ける子会社のKOTO,INC.を設立。
  • 2001年11月米国ルーカスフィルム社(現The Walt Disney Company子会社)より版権を取得し、映画「スター・ウォーズ」のフィギュアを自社製品化。「ダース・ベイダー」を発売。
  • 2001年11月日本国内における小売販売拠点として、大阪府大阪市浪速区(日本橋)に「コトブキヤ 日本橋」を出店。
  • 2002年4月欧州への自社製品輸出を開始。
  • 2003年12月プラモデルの企画開発、製造販売を開始。㈱バンプレスト(現 ㈱バンダイナムコエンターテインメント)が開発・販売を手掛けるゲーム「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」の版権を取得し、シリーズのプラモデルを自社製品化、発売。
  • 2004年6月オタクの集まる街として認知され始めた東京都千代田区(秋葉原)に、小売販売拠点及び各種ホビー関連イベントスペースとして「コトブキヤ ラジオ会館」を出店。
  • 2005年7月米国ワーナーブラザース社より版権を取得し、映画「バットマン」のフィギュアを自社製品化、発売。
  • 2006年4月中国広東省・虎門地区に位置する曜達塑膠五金制品有限公司(YIU TAT PLASTICS METAL PRODUCTS CO., LTD)へフィギュア及びプラモデルを中心とした製造委託を開始。
  • 2006年9月女性顧客向け製品の企画開発、製造販売を開始。㈱ニトロプラスが開発・販売を手掛けるゲーム「咎狗の血 アキラ」のフィギュアを自社製品化、発売。
  • 2006年12月映画「スター・ウォーズ」のフィギュア「C-3PO&R2-D2」を自社製品化、発売。スター・ウォーズオフィシャルサイトより「Best of 2006」を受賞。
  • 2007年12月映画「スター・ウォーズ」のフィギュア「ラルフ・マクウォーリー版ルーク VS ベイダー」を自社製品化、発売。スター・ウォーズオフィシャルサイトより「Best of 2007」を受賞。
  • 2008年2月M&A自社製品、他社商品の倉庫管理業務や運送業務の委託先であった㈱スミレ・ジョイント・ロジを子会社化。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高経常利益率10.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    自社IPの拡充と育成

    オリジナルIPの創出・拡充に積極的に投資し、収益力強化を図る。美少女・ロボットカテゴリーで長期的なシリーズを創出するとともに、他メディア活用のビジネスモデルを確立する。社内外のリソース確保・育成によりケイパビリティを底上げし、ゼロからキャラクターや世界観を生み出す強みを活かす。

  2. 02

    海外展開とEC機能の強化

    アジア(韓国・台湾・香港・中国)のプレミアムパートナーショップや現地法人・合弁会社を核に事業拡大。北米ではイベント出展や自社ECサイトでマーケティングを強化。海外ディストリビューターとの関係強化、ショールーム出店、ECネットワーク構築により新規顧客獲得と製品浸透を図る。海外展開を見据えた採用と制度整備も実施。

  3. 03

    サプライチェーンの拡充

    海外製造のビジネスモデル上、既存取引先との関係強化に加え、新規取引先開拓を推進。日本の高い製造技術を活かした「TOKYO Mark」製品の開発をベンチマークに品質維持・向上を図り、高品質商品を安定的に供給する体制を整備する。

  4. 04

    プラモデル・フィギュアに続く新領域の確立

    既存顧客層のニーズに応える商品開発と同時に、新規顧客開拓のため新領域事業に参入。『ARTIST SUPPORT ITEM』「ハンドモデル」シリーズの拡充を進め、主力分野への誘引ビジネスモデルを確立する。

  5. 05

    経営基盤の強化と人的資本投資の拡充

    BCP対策を含むセキュリティ向上を軸に基幹システムをリプレイスし、意思決定の質を向上。階層別・職階別人材育成プログラムと連動した人事制度を拡充し、従業員エンゲージメントと人的資本を強化。将来を担う人材の確保・育成に全力で取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 9期分

グループ全体で192人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は531万円で、8期前と比べて+32.2%平均年齢は38.2歳、平均勤続年数は11.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年6月159
2018年6月171
2019年6月40133.87.1168
2020年6月42136.89.4167
2021年6月50837.210.1167
2022年6月54237.610.3173
2023年6月55437.110.4181
2024年6月50137.510.6190895
2025年6月53138.211.2192833

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率21.1%
縦線は目安の30%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都立川市2,156百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社テレビ朝日
    東京都港区
    議決権15.1%
  • 国内
    株式会社テレビ朝日ホールディングス(注)1
    東京都港区
    議決権15.1%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は168億円営業利益8億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.8%、利益が-50.0%。

売上高
+1.8%
168億円
営業利益
-50.0%
8億円
純利益
-54.5%
5億円
営業利益率
4.8%
前期比 -4.9%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高170億円168億円
営業利益8億円8億円
純利益5億円5億円
1株あたり配当¥45¥45

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は84億円、営業利益は2億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は−13.4%、営業利益は−85.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q3538.62
2023年4Q485
2024年1Q3512.91
2024年2Q39410.32
2024年3Q3226.32
2024年4Q581017.26
2025年2Q6822.91
2025年4Q971414.410
2026年2Q8467.14
2026年4Q8422.41

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年6月期からの14期で、売上は52億円から168億円へ3.2倍に増えた。直近期の営業利益率は4.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年6月5232
2014年6月6252
2015年6月6443
2016年6月8164
2017年6月8043
2018年6月8864
2019年6月8321
2020年6月7421
2021年6月95107
2022年6月1432316
2023年6月1812518
2024年6月164171610.411
2025年6月16516169.711
2026年6月168884.85

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高168億円のうち、営業利益として残るのは8億円4.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の3.0%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金95.2%160億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.8%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比0.8pt
4.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.3pt
3.0%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 11期分

2025年6月期は営業CFが20億円、投資CFが−17億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は14億円で、売上の1.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2015年6月7−125−57
2016年6月9−2716−185
2017年6月11−9−422
2018年6月11−8035
2019年6月8−8−102
2020年6月7−6013
2021年6月16−10−564
2022年6月12−9−234
2023年6月32−12−82016
2024年6月11−14−1−311
2025年6月20−17−1314

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 13期分

2025年6月期の総資産は134億円。このうち返さなくてよい自己資本が80億円で、自己資本比率は59.8%(業種中央値59.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年6月3292328.1
2014年6月44113324.7
2015年6月53134025.0
2016年6月74175722.8
2017年6月75195625.3
2018年6月78285036.4
2019年6月77294836.9
2020年6月78285035.8
2021年6月85325338.3
2022年6月106485845.0
2023年6月115645155.2
2024年6月120724860.0
2025年6月134805459.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳単体ベース
現金及び預金
33億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
74億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
15億円
在庫として抱えている分
負債合計
54億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中44位あたり、逆に低いのは売上成長率104社中59位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.8%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.8%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.4%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,322で、1年前と比べて-17.2%過去52週の値幅のなかでは4%の位置にある。

¥1,322-0.2%1ヶ月+0.3%1年-17.2%時価総額113億円
過去52週の値幅
安値¥1,301高値¥1,831

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)21.4倍
PER (会社予想)21.4倍
PBR1.29倍
配当利回り3.40%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で株価は+1.22%と小幅高。25日移動平均線(1319円)と75日線(1305円)の上に位置し、RSIは52.63と中立圏。52週高値1831円から約27%下落する一方、52週安値1301円からは+1.8%と底値圏での膠着が続く。8月14日に1343円まで上昇したが、その後は1320円前後で推移。出来高は8月14日に12700株と急増したが、直近は2700株と低調で、買い materials は乏しい。週足では200日線(1379円)を下回る弱基調が継続し、明確なトレンド転換には至っていない。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 78/100)

PERは7.91倍と業界平均18.2倍を大きく下回り、割安感が強い。PBRは1.32倍で平均1.38倍とほぼ同水準だが、ROE14.3%を考慮すると株主資本の収益性に対して株価が抑えられている。配当利回り3.4%は平均2.85%を上回る。ただし予想PER21.4倍と将来の収益力低下が懸念され、割安とは言え成長鈍化リスクがある。

指標この会社業種平均
PER (実績)21.4倍18.4倍
PER (予想)21.4倍
PBR1.29倍1.38倍
ROE14.3%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

利益率の低下が続く中、自社IPと版権ビジネスの両輪で成長を維持できるかが争点。強気派は、コアユーザーの需要は安定しており、新規IPやライセンス商品の拡充により収益性回復が可能と見る。一方、弱気派は、ホビー市場の縮小や競争激化、およびOEM比率の増加による粗利率圧迫を懸念し、今後の業績は厳しいと主張する。また、直近の営業利益率低下は一時的なものか構造的なものかで見解が分かれる。

プラスに働く材料6
  • 独自IPが強み

    「フレームアームズ」など他社にないIPが根強いファン層に支えられる。

  • 版権ビジネス拡大

    ゲーム・アニメ関連のOEMやライセンス品を増やし、収益機会を広げる。

  • 海外需要の取り込み

    世界的なホビー人気で海外売上の伸びが期待される。

  • 配当利回り3.4%の高水準で下値を支え通年影響

    配当利回り3.4%、実績PER7.91倍

  • 3期連続増収で売上高168億円2026年6月期影響

    売上高164→165→168億円と増収基調

  • 1年で株価17.1%下落し売られ過ぎ短期影響

    下落率17.1%、実績PER7.91倍まで低下

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下

    営業利益率は10.4%→9.7%→4.8%と急低下し、収益力に疑念。

  • 市場の縮小懸念

    少子化でホビー市場の縮小が予想され、需要減が長期化の恐れ。

  • 競争激化

    低価格帯の海外メーカー参入で価格競争にさらされる。

  • 営業利益16億→8億と半減2026年6月期実績影響

    営業利益率9.7%→4.76%、営業利益8億円

  • 純利益11億→5億と半減2026年6月期実績影響

    純利益11億円→5億円、54.5%減益

  • フォワードPER21.4倍と収益悪化を織り込む次期決算影響

    予想PER21.4倍、実績PER7.91倍から大きく悪化

  • 外国人保有6.38%と低く需給が細りやすい継続影響

    外国人保有6.38%、国内個人中心の需給構造

次の決算で確かめる点
売上総利益率
OEM比率上昇やコスト増が利益率に影響するため。
海外売上比率
成長の鍵となる海外市場の開拓状況を確認するため。
自社IP商品売上高
独自IPの収益貢献度を測り、版権依存度を評価するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり45で、前期から+14.3%いまの株価に対する利回りは3.40%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥45
1株あたり
配当利回り
3.40%
いまの株価に対して
配当性向
29.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年6月1059.7
2020年6月5−50.053.7
2021年6月10100.015.6
2022年6月23133.311.3
2023年6月3757.213.5
2024年6月35−4.625.2
2025年6月4014.329.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥45

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ6,172人。区分でいちばん多いのは個人・その他52.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.7%を占め、残る59.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年6月%2021年6月%2022年6月%2023年6月%2024年6月%2025年6月%
個人・その他47.945.346.743.548.652.2
事業法人26.821.022.218.731.531.3
金融機関17.521.121.430.212.69.4
外国法人6.18.77.77.06.06.3
自己株式2.52.52.52.52.52.4
証券会社0.62.82.00.71.30.8
外国人個人1.11.10.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社テレビ朝日14.74
02清水 一行10.67
03株式会社立飛ホールディングス10.53
04壽屋社員持株会4.28
05株式会社日本カストディ銀行(信託E口)3.53
06清水 浩代2.88
07Boom Securities(H.K.)Limited-Clients' Account (常任代理人 マネックス証券株式会社)2.63
08多摩信用金庫2.11
09西武信用金庫2.11
10DBS BANK LTD. 700104 (常任代理人 株式会社みずほ銀行 決済営業部)1.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−72%、1株純資産は13期で−11%。直近期のROEは14.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年6月2171,12820.416.1
2014年6月2641,35821.317.0
2015年6月11455122.714.7
2016年6月16670126.512.0
2017年6月10578614.116.2
2018年6月1591,03817.813.618.8
2019年6月173504.831.559.7
2020年6月93462.757.253.7
2021年6月8541522.58.815.6
2022年6月20760740.47.211.3
2023年6月22380231.612.613.5
2024年6月13990916.313.625.2
2025年6月1371,00014.311.229.3
2026年6月62

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/6期の役員報酬は総額165百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
清水一行代表取締役 社長72912,000
清水浩代取締役 副社長69246,000
村岡幸広常務取締役 管理本部長6736,000
亀井貴文取締役4614,300
村山正道取締役75
角南源五取締役69
大和哲夫取締役(常勤監査等委員)613,600
佐々木孝取締役(監査等委員)661,500
宗田勝取締役(監査等委員)62
安田宗一郎461,500

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)51291113928
社外取締役5242265

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,703字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、フィギュア、プラモデル、雑貨等を中心としたホビーに関わるグッズ(以下、「ホビー関連品」)の企画・製造・販売・サービス活動を主として展開しており、顧客の要望に柔軟に対応できる製販一体型の事業展開を基本としています。なお、当社は、ホビー関連品製造販売事業の単一セグメントであり、セグメントごとの記載をしておりませんので、製品形態別に記載しております。 (1) ホビー関連品の企画・製造・販売について 当社では、人気アニメ/ゲーム/映画キャラクター/自社オリジナルキャラクター等のホビー関連品について、企画立案、製品開発、デザイン業務、製造管理、販売までを一貫して行っております。自社製品の生産にあたっては、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)については、当該コンテンツに関するキャラクター、ストーリー、世界観の創造と構築を実施、他社IPについては、関連する製品に係る版権の使用許諾の取得をそれぞれ行い、製品の企画立案、製品開発、自社内の造形技術者による原型製作及び製品形態のデザイン業務を本社で実施いたします。その後、国内外の卸売業者から事前に購入意向を確認し、採算性の判断を行った上で生産に移行しております。製造については主に中国の製造会社へ委託する、ファブレスの生産形態をとっております。 製品形態としましては、フィギュア、プラモデル、雑貨があります。 (フィギュア) 映画やアニメ、コミック、ゲーム等のキャラクター等をフィギュア化し、細部まで造り込まれたディテールや、塗装による色彩表現および質感表現等のクオリティを量産品においても維持しております。 (プラモデル) 映画やアニメ、コミック、ゲーム等からのメカニカルキャラクター等を組立式のキットとして立体で再現し、細部のディテールや質感表現はもとより、従来は塗装の必要があったプラモデルを未塗装でもキャラクターの配色を再現できる精密な設計を施しております。また、メカニカルな可動部分の再現やギミック(仕掛け・からくり)の再現にも重点を置き、製品化しております。 (雑貨) コミックやゲーム、映画、歴史・史実等からのキャラクターやアイテムをデザイン化して、生活雑貨等にアレンジしたものとなります。単なるキャラクター雑貨では無く、当社の強みである立体表現を生かし、デザイン性にこだわった雑貨製品を展開しております。 販売形態としましては、卸売業者を中心とした他社への販売の他、当社が運営する小売店舗、当社通信販売サイト、他社媒体の各種ECサイトでの販売があります。 小売店舗では、自社にて企画・製品開発を行う自社製品だけではなく、他社商品として、玩具(フィギュア)・模型(プラモデル)・キャラクターグッズ・書籍・雑貨・カードゲーム等を含むホビー関連商品を幅広く取り扱っています。顧客ニーズを敏感に読み取り、国内品のみならず海外品を含め、幅広くホビー関連品を取り扱っております。現在はコトブキヤ立川本店・コトブキヤ秋葉原館・コトブキヤ日本橋及びコトブキヤなんばを店舗運営しております。 また、店舗限定の自社製品も企画・開発・販売し、独自性のある店舗づくりを行っており、インターネットを利用したECサイトであるコトブキヤオンラインショップ(自社運営のECサイト)にて全国販売をしております。 小売店舗及びECサイトにおいては、他社との差別化としてオリジナル特典や直営店舗イベント限定品の開発に注力しており、他社では購入できない商品を付加価値として提供しております。 (2) 他社版権の使用許諾を受けた製品化について 当社が企画・製造する自社製品は、主に他社が保有するキャラクター等のコンテンツの版権の使用許諾を受け、企画・製造する製品となります。版権使用の許諾を受けるには、版権元へ製品企画を申請し、製品仕様の詳細設計について承認を受け、利用の対価として使用料の支払いを行っております。他社が保有する版権は無条件で与えられるものではなく、キャラクター等をフィギュアやプラモデルへと立体化した際における再現力、表現力が認められてはじめて版権を獲得することができます。当社では従来、再現力、表現力といったクオリティ重視の製品を企画・製造してきたため、多くの版権元より評価を得て安定的な版権確保を実現しております。 なお、版権使用の許諾は当社に独占的に与えられるものではなく、同じコンテンツについて競合他社にも許諾される可能性があります。 (3) 海外展開について 自社製品は、国内をはじめ北米、欧州、アジアのディストリビューター(販売代理店、卸売業者)へ販売をしております。 アニメ・コミック・ゲームに由来する当社製品は、海外で高まるクールジャパン需要に伴い、海外向けの出荷量・売上金額ともに年々安定した成長を続けております。 ここ数年は従来の北米、欧州における販売に加え、かつては新興国と言われた東南アジアを中心とするアジア諸国の経済発展による当該地域での取引先及び取引量の増加、製造拠点からマーケットへと変貌する中国の巨大市場への進出、新規マーケットとして期待の大きい中東・南米地域での取引開始も海外販売拡大の一因となっております。当社は古くから海外キャラクター(ハリウッド映画、アメリカンコミック等)の製品化、日本のキャラクターに由来した高品質製品化に取り組んでおります。これらの商品ラインナップの幅広さも、北米・欧州地域における現地競合他社と比較した提案力の差別化、アジア諸国を中心とする新規マーケットにおける購入層への訴求力に貢献し、更なる流通の拡大を図ります。 (4) 自社開発コンテンツのライセンスについて 当社は、従来より自社IP製品の開発・製造について継続的に注力しており、美少女プラモデルカテゴリーにおいて、『フレームアームズ・ガール』、『メガミデバイス』、『創彩少女庭園』、『アルカナディア』等、ロボットカテゴリーにおいては『フレームアームズ』、『ヘキサギア』等のオリジナルコンテンツを創出してまいりました。今後も当該コンテンツの魅力を強化するとともに、顧客のニーズに応える新たなコンテンツの開発・創出に引き続き取り組んでまいります。 また、当該作品の海外利用権や商品化権等の二次利用権により、玩具・雑貨・ゲーム・コミック・食品・衣料メーカー等の国内外パートナー企業へ商品化許諾を行い、メディアミックス展開とプロパティ管理を行っています。 <事業系統図>
経営方針・対処すべき課題2,732字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、「社会に貢献し、感謝される分野において常に感動と驚きを提供する健全なる№1企業であり続ける」という企業理念のもと、既存のマーケットにとらわれることなく、柔軟な事業展開を推進していく方針であります。 (2)目標とする経営指標 当社は、営業活動から生じた営業利益に、金融収支を加味した経常利益の売上高に対する比率である売上高経常利益率を主要な経営指標とし、安定的に10.0%以上とすることを目標としております。 (3)会社の経営戦略 当社が主に取り扱っている製品は、プラモデル、フィギュア、雑貨であります。今後は、これらの製品を大切にしながらも、より大きなフィールドとして、エンターテインメント分野全般を扱う会社へのシフトを目指してまいります。また、自社IP(自社で創造したキャラクターなどの知的財産)は版権使用料が発生しないため利益率が高く、キャラクター使用の範囲を縛られることもないので、複合的な製品展開ができます。 国内では自社IPの積極展開とともにエンターテインメント分野への進出、海外では流通・販売力の強化、それらに社内体制強化に伴うスピード感が一体となったときに、当社は新たな飛躍の時を迎えることができると考えています。また、新領域の拡大に向けた新たな取り組みの一環として、デジタルコンテンツを含めた当社の持続的成長のエンジンとなるようなプロジェクトも複数進行しております。 (4)経営環境及び対処すべき課題 当社を取り巻く経営環境につきましては、景気は緩やかに持ち直しの動きがみられたものの、国際的な政情不安等に起因する国内外への経済活動への影響、不安定な為替相場及びエネルギー・原材料価格の上昇などにより、依然、先行き不透明な状況が続くものと想定されます。 当社は、このような状況において、企業理念のもと、“私たちが作り出すホビーを通じて世界の人々と幸せを共有する”及び、“世界の人々に感謝される「感動と驚きのサービス」を提供し続ける”をミッションとして、企業価値の向上に取り組んでおります。 その中でも、下記の5項目を当社にとっての重点的な課題としてとらえ、その対応に取り組んでまいります。 ①自社IP拡充に向けた投資・育成 当社は、従来、自社IP製品の開発・製造について継続的に注力しております。 今後もオリジナルIP創出、拡充にも積極的に取り組み、収益力の強化に取り組んでまいります。また、当社の得意としている美少女及びロボットカテゴリーにおいても長期的にキャラクターを投下できるシリーズを創出するとともに、他メディアを活用したビジネスモデルを確立する必要があるものと考えております。そのために、これらを可能にする社内外のリソースを確保・育成し、ケイパビリティの底上げを図るとともに、顧客の心をつかむキャラクター、ストーリー、世界観をゼロから作り出すことができる当社の強みを活かすよう積極的に取り組んでまいります。 ②海外展開・EC機能の強化 当社は、従来、国内市場と同様、海外市場での事業展開の強化が重要事項と考えており、継続的な事業拡大を図ってまいります。 アジア地域においては、韓国、台湾、香港にてオープンした「プレミアムパートナーショップ」をはじめ、引き続き当社の強みである製販一体のサービスを主とした戦略的パートナーシップの拡大・拡充を図ってまいります。 中国においては、上海にオープンした「プレミアムパートナーショップ」をはじめ、現地営業を担う上海現地法人、そして深圳地区で企画・製造・販売を手がける合弁会社「寿屋風正」を中心に、さらなる事業展開を推進してまいります。 また、北米地域においても、イベント出展や自社運営ECサイトを設立し、マーケティング戦略のもと、市場へのアプローチを推し進めてまいります。 引き続き、海外において新たな顧客を獲得するとともに、世界各国に当社の製品・サービスをさらに浸透させるため、海外ディストリビューターとの関係強化、マーケティング活動強化、ショールーム出店及びECサイト等のネットワーク構築を図ってまいります。そして、海外展開を見据えた採用を実施するとともに、定着に向けての各種諸制度の整備に取り組んでまいります。 ③サプライチェーンの拡充 自社製品を海外で製造する当社のビジネスモデル上、サプライチェーンの拡充は重要事項と捉え、継続して開拓、調査及び連携などの対応を図っております。 販売数量及び商品種類数増加に向けて、既存の製造工場、原型師などの協力会社とさらなる関係強化を図るとともに、日本の高い製造技術を背景とした「TOKYO Mark」製品の開発も順調に進行しており、「TOKYO Mark」製品をベンチマークとして現在の製品クオリティを維持向上させながら、高品質な商品を安定的に供給できる体制の整備に取り組んでまいります。 引き続き、日本国内を含めた有力な新規取引先の開拓を推進してまいります。 ④プラモデル・フィギュアに続く新領域の確立 当社のビジネス拡大のためには、現在対象としている顧客層のニーズに応えることのできる商品開発を推進するとともに、新規の顧客層を開拓するために新領域の事業分野での製品開発を行う必要があるものと考えております。『ARTIST SUPPORT ITEM』「ハンドモデル」は国内外のお客様に高い評価をいただきました。今後も同シリーズの拡充を図ってまいります。 当社の持つ「高品質な商品をゼロから作り出す」という強みを活かし、現状の主力分野であるプラモデル・フィギュア・グッズに留まらず、新領域の事業分野への参入とその分野から主力であるプラモデル・フィギュア・グッズに誘引するビジネスモデルの確立に取り組みます。 ⑤経営基盤の強化と人的資本投資の拡充 より正確で精度の高い情報をより速く社内に展開し意思決定の質を高めるために、BCP対策も含めたセキュリティレベルの向上を主軸に基幹システムのリプレイスを実施中であるとともに、階層別・職階別・テーマ別人材育成プログラムと連動した人事制度を拡充することにより、従業員のエンゲージメントを高め、人的資本のさらなる拡充に取り組んでまいります。 特に将来を担う人材の確保及び育成は最も重要なテーマであり、全力で取り組む課題であります。そのため、採用体制の強化を図ると共に、人事制度により柔軟な変化対応能力を持つ人材を育成してまいります。
事業等のリスク3,571字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 当社では、事業等のリスクを、将来の経営成績に与える影響の程度や発生の蓋然性等に応じて、「特に重要なリスク」「重要なリスク」に分類しております。 なお、文中の将来に関する事項につきましては、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (特に重要なリスク) (1) 版権管理について 当社では、第三者が権利を保有する版権の使用許諾に係るロイヤリティーを支払い、ホビー関連品の製造・販売を行っております。当社の事業運営上、アニメ、コミック及びゲームなどのコンテンツの利用は重要であり、今後も継続して版権の使用許諾を維持できるよう常に品質向上に努め、版権元に認められるメーカーであり続けるべく事業を展開しております。 今後、当社の事業運営上重要と位置付けられる版権の使用許諾に係るロイヤリティーの値上げ、版権元との予期せぬ契約の解約等が発生した場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 加えて、特に海外版権元との契約においては、商慣習等の違いにより版権に係る契約条文の解釈の相違等が発生しやすく、追加的なロイヤリティーの支払などの事後的な対応を求められる場合があります。当社としては事後的なトラブルの発生を回避すべく海外・国内問わず版権元との全契約において法務チェックの徹底を図っておりますが、版権元との契約において当社の予期せぬトラブルが発生した場合には、違約金の遡及支払等が発生する可能性があり、同時に当社の業績にも影響を及ぼす可能性があります。 (2) 自然災害、感染症、事故等のリスクについて 当社が業務委託している外部の製造工場、倉庫、及び当社が運営している店舗施設の周辺地域において、大地震・津波・台風・洪水等の自然災害、新型コロナウイルス等の感染症拡大、あるいは予期せぬ事故等が発生し、製造工場、倉庫、店舗施設の操業に障害が生じる可能性があります。また、これら自然災害・感染症拡大・事故等により当社の販売活動や物流、仕入活動が阻害された場合、さらに人的被害があった場合は、通常の事業活動ができなくなり、当社の業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (重要なリスク) (1) 海外事業展開について 当社では、中長期的な視野から海外市場での事業展開の強化が重要であると考えており、現在、北米、アジアの2大市場を主なターゲットとし、事業展開を進めております。 今後におきましても、販売体制の整備、海外向け自社製品の開発を推進する等、より一層の海外展開を推進していく方針であります。ただし、海外においては、為替リスクに加えて、不安定な政情、文化や慣習の違い、特有の法制度や税制度及び模倣品等の知的財産に関するリスク等が存在するものと考えております。そのため、各国の政治、経済、法制度等に急激に変更が生じた場合は、当社の業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (2) 製造形態について(ファブレス型の企業であることについて) 当社は、自社に製造施設を持たないファブレス企業であり、自社製品の製造については主に中国広東省に所在する製造拠点に委託しております。このようなファブレス型のビジネスモデルを採用することにより、自社製品の製造に係る設備や人員等の固定費の負担が少なく、ラインの管理・立ち上げ等の費用を負担することも不要であり、営業活動と企画開発に経営資源を集中し、外部環境の変化、技術革新等への機敏な対応が可能であるといったメリットがあります。 しかし、当社が採用するファブレス型の製造形態に関連し、以下のリスクが考えられます。 ①特定の外部委託先への依存について 当社製品であるフィギュア等の製造は、上記のとおり主に中国にある外部委託先に依存しております。当社としては、中国以外のアジア地域に製造委託先を開拓し製造拠点の拡充を図っていく方針であり、日本国内において、製造委託先を増やしておりますが、現時点において主要な製造拠点は依然として中国であります。そのため何らかの理由により、外部委託先における取引方針の変更、収益構造の悪化、供給能力ダウン、品質問題の発生、事業活動の停止等が発生した場合、当社の業績に大きな影響を与える可能性があります。 ②中国に関するリスク 当社製品の製造は、上記のとおり主に中国にある外部委託先にて製造されています。そのため当該地域に関係する市場リスク、信用リスク、地政学的リスクは当社の業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。また、中国の経済情勢等の変化により現地で調達される原材料費や人件費が当社の想定を超えて上昇した場合には、当社の仕入原価を押し上げ、当社業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (3) 為替相場の変動について 「重要なリスク (2) 製造形態について」にて記載のとおり、当社製品の製造は、主として中国にある外部委託先にて製造されドル建てで当社に輸入されているため、為替相場の影響を受けております。一方、当社は海外へドル建てで輸出しておりますが、現状では輸入の方が輸出よりも多くなっております。為替の状況によっては、仕入価格・販売価格に影響が及び、また、これらの価格変動に起因して販売数量等が変動する事により、当社の業績及び事業展開に影響を与える可能性があります。 (4) 季節要因、流行の変化・景気の変動等が経営成績に与える影響について 当社の取り扱う製商品の性質上、個人消費の季節性に影響を受ける傾向にあり、具体的には長期休暇時やクリスマスを含む年末・年始には業績が伸長する傾向にあります。 また、流行の変化や景気の変動の観点では、当社が扱うキャラクター等のホビー関連品は流行の変化が速く、製商品のライフサイクルが短い傾向があります。当社はこれらに対応するため新規の自社製品を常に企画、製造、販売しておりますが、企画から販売に至るまで1年から2年程度要することから顧客嗜好の変化に対応した製品を提供できない場合や提供が遅れた場合、景気の急激な悪化により消費者の購買活動が大きく停滞した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。当社売上の6割程度を占める卸売事業が基本的に受注モデルとなっていることもあり、販売数量(市場需要数)と製造数量を大きく見誤り多量の在庫を抱えるといった事態を回避すべく取り組んでおりますが、製造した製品の評価減や廃棄損等を計上する必要が生じた場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 知的財産権等に関するリスク 当社では、「KOTOBUKIYA」に関連する商標権を所有しており、第三者からの知的財産権の侵害が行われないよう取り組んでおりますが、第三者による当社の知的財産権の侵害があった場合には当社のブランドイメージの低下、また、当社が第三者の知的財産権を侵害した場合における第三者への賠償義務の発生により、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 個人情報保護等について 当社は個人情報を含む多数の顧客情報及び機密情報を取得し管理しております。 当社は、個人情報の外部漏洩の防止はもちろん、不適切な利用、改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、保護管理体制の確立に努めており、個人情報保護規程等を制定し、全従業員を対象として社内教育を徹底する等、同法及び関連法令並びに当社に適用される関連ガイドラインの遵守に努め、個人情報の保護に積極的に取り組んでいます。 当社が保有する個人情報等につき漏洩、改ざん、不正使用等が生じる可能性を限りなく低下させるべく情報管理体制の構築に努めておりますが、万が一これらの事態が起こった場合、適切な対応を行うための相当なコストの負担、当社への損害賠償請求、当社の信用の低下等によって、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。 (7) 特定人物への依存について 当社の代表取締役社長である清水一行、取締役副社長である清水浩代は、当社事業戦略を推進する上で重要な役割を果たしております。当社といたしましては、上記2名に過度に依存しない事業体制を構築すべく、人材の育成及び強化に注力しておりますが、今後不慮の事故等何らかの理由により2名が当社の業務を執行することが困難になった場合には、当社の事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,921字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用環境の改善やインバウンド需要の回復等により、景気は緩やかに持ち直し の動きがみられたものの、国際的な政情不安や米国の関税政策等に起因した国内外の経済活動への影響、不安定な為 替相場の動向及びエネルギー・原材料価格の上昇などにより、先行きが非常に不透明な状況となっております。 このような環境の中、当社は、世界各国の顧客ニーズに合わせた魅力ある新製品開発を行うとともに、自社IP(Intellectual Property:キャラクターなどの知的財産)の拡充へ向けた活動に注力してまいりました。 国内市場におきまして、プラモデル製品の展開については、自社IP製品『メガミデバイス』より「皇巫(オウブ) ツクヨミレガリア」「皇巫(オウブ)アメノウズメ 陽光(サンシャイン)」や「PUNI☆MOFU マオ」「PUNI☆MOFU トゥ」及び自社IP製品『アルカナディア』より「エルメダ」「ソフィエラ」「シャルメド」をはじめとする複数の人 気アイテムを発売し、これらの製品が当該期間の売上に貢献したことにより、美少女プラモデル市場における激しい 企業間競争のなか、前事業年度と比較して当該カテゴリー全体としての売上が増加しました。 他方、フィギュア製品の展開では、他社IP製品においては、「HORROR美少女貞子」、『ウマ娘プリティーダービー』より「マンハッタンカフェ」及び『葬送のフリーレン』より「フリーレン」等、自社IP製品では『ARTIST SUPPORT ITEM』より「ハンドモデル/L-GRAY-」を発売し、これらの製品が当該カテゴリーの売上に貢献したものの、前事業年度と比較して売上を牽引するようなヒット製品の点数が減少した結果、当該カテゴリー全体としての売上は伸び悩みました。 また、直営店舗における小売販売につきましては、「コトブキヤなんば」の開店、引き続き『VTuber』関連商品が 堅調に推移したこと及び訪日外国人客の来店者数が好調であることを主要因として各店舗の売上は増加しました。 北米地域におきましては、新製品や2025年3月にローンチした米国におけるECサイトのプロモーション活動と新規 取引先の開拓を積極的に行ったものの、米国の関税政策の影響で下半期においては想定していた出荷ができなかった ことを主たる要因として、当該地域の売上は前事業年度と比較して減少しております。 アジア地域におきましては、中国を中心に、自社IP製品『メガミデバイス』より「PUNI☆MOFU マオ」や「PUNI☆ MOFU トゥ」をはじめとする複数の人気アイテムが業績に貢献し、当該地域の売上が前事業年度と比較して増加しま した。また、現地代理店とのプレミアムパートナー契約による当社ブランドの認知度向上の取り組みを推進いたしま した。 上記の結果、前事業年度と比較して、当事業年度の売上高は16,502,743千円(前年同期比0.8%増)、営業利益は1,610,468千円(前年同期比2.8%減)、経常利益は1,585,846千円(前年同期比0.9%減)、当期純利益は1,091,923千円(前年同期比1.1%減)となりました。 また、当事業年度の財政状態の概況は次のとおりであります。 (流動資産) 当事業年度末における流動資産の残高は9,093,700千円で、前事業年度末に比べ964,467千円(11.9%)増加しております。これは現金及び預金の増加351,291千円、売掛金の増加100,671千円、商品及び製品の増加145,770千円及び前渡金の増加347,373千円が発生したことが主な要因であります。 (固定資産) 当事業年度末における固定資産の残高は4,355,569千円で、前事業年度末に比べ449,859千円(11.5%)増加しております。これは金型の増加32,279千円、建設仮勘定の増加59,032千円、関係会社株式の増加148,870千円、関係会社出資金の増加86,820千円及び関係会社長期貸付金の増加88,821千円が発生したことが主な要因であります。 (流動負債) 当事業年度末における流動負債の残高は3,153,684千円で、前事業年度末に比べ837,834千円(36.2%)増加しております。これは1年内償還予定の社債の減少100,000千円及び1年内返済予定の長期借入金の減少251,537千円が発生した一方で、短期借入金の増加800,000千円、未払法人税等の増加139,184千円、契約負債の増加35,473千円が発生したことが主な要因であります。 (固定負債) 当事業年度末における固定負債の残高は2,255,916千円で、前事業年度末に比べ247,232千円(9.9%)減少しております。これは退職給付引当金の増加20,942千円が発生した一方で、長期借入金の減少285,822千円が発生したことが主な要因であります。 (純資産) 当事業年度末における純資産の残高は8,039,669千円で、前事業年度末に比べ823,725千円(11.4%)増加しております。これは剰余金の配当288,269千円が発生した一方で、当期純利益1,091,923千円を計上したことにより利益剰余金が増加したことが主な要因であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末と比べ222,103千円増加し、1,368,860千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の増加100,671千円、棚卸資産の増加246,934千円、前渡金の増加347,373千円及び法人税等の支払378,329千円等による資金の減少があった一方で、税引前当期純利益1,585,846千円及び減価償却費1,172,879千円及び前払費用の減少132,072千円等による資金の増加を主な要因として、1,984,443千円の収入となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、定期預金の払戻による収入2,363,449千円による資金の増加があった一方で、定期預金の預入による支出2,492,638千円及び有形固定資産の取得による支出1,141,501千円を主な要因として、1,666,804千円の支出となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、短期借入れによる収入1,000,000千円及び長期借入れによる収入180,000千円等による資金の増加があった一方で、短期借入金の返済による支出200,000千円、長期借入金の返済による支出717,359千円及び配当金の支払額288,483千円による資金の減少を要因として、105,770千円の支出となりました。 ③生産、受注及び販売の状況 当社はホビー関連品製造販売事業のみの単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 a 生産実績 当事業年度の生産実績は、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) ホビー関連品製造販売事業   9,519,130   95.2 合計   9,519,130   95.2 (注) 金額は、製造原価によっております。 b 仕入実績 当事業年度の仕入実績は、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) ホビー関連品製造販売事業   1,763,492   140.1 合計   1,763,492   140.1 (注)金額は、仕入価格によっております。 c 販売実績 当事業年度における販売実績を販路別、製品形態別に示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) 販路・製品形態   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日)   前年同期比(%) フィギュア   1,615,450   73.4 プラモデル   3,599,980   109.0 雑貨   27,960   49.1 国内卸売販売計   5,243,391   94.3 フィギュア   1,708,819   88.0 プラモデル   2,542,002   109.1 雑貨   101,017   477.4 海外卸売販売計   4,351,839   101.4 小売販売   6,736,892   105.6 その他   170,619   117.6 合計   16,502,743   100.8 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   前事業年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   当事業年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) GMOペイメントゲートウェイ㈱ (注)   3,370,739   20.6   3,658,183   22.2 宮沢模型㈱   2,350,808   14.4   2,599,225   15.8 (注)当該相手先の金額は、一般顧客に対する回収代行委託金額であります。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討の内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、決算日における資産・負債及び事業年度における収益・費用の数値に影響を与える確かな見込みに基づく見積りにより行われておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの結果と異なる場合があります。当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は後記「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しておりますが、財務諸表の作成にあたって用いた特に重要な会計上の見積り及び仮定については下記のとおりであります。 (棚卸資産の評価) 当社は、棚卸資産について、正味売却価額が簿価を下回った場合、正味売却価額まで簿価の切下げを行っております。また、一定期間以上の滞留が認められる棚卸資産については、販売の実現可能性が相当程度低下していると仮定し、期間の経過に応じ、規則的に簿価を切下げる方法を採用しております。さらに処分見込の棚卸資産については、処分見込価額まで簿価の切下げを行っております。 なお、規則的な簿価の切下げについては、販売実績や処分実績に基づき実施しておりますが、市場環境の著しい変化により、棚卸資産の保有状況と過去の実績に乖離が生じた場合には、翌事業年度の財務諸表において、棚卸資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 (繰延税金資産の回収可能性) 当社は、繰延税金資産の認識について、将来の事業計画に基づく課税所得の発生時期及び金額を基礎として見積りを実施しております。 将来の不確実な経済状況や市場環境の著しい変化等により、実際に発生した課税所得の金額や時期が見積りと乖離が生じた場合には、翌事業年度の財務諸表において、繰延税金資産の金額に重要な影響を与える可能性があります。 ② 財政状態の分析 財政状態の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 ③ 経営成績の分析 (売上高) 概要及び売上高の分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (売上原価、販売費及び一般管理費) 売上原価は前事業年度に比べ51,281千円(0.5%)減少し、11,136,852千円となりました。これは主に、当期製品製造原価の減少によるものであります。また、販売費及び一般管理費は前事業年度に比べ220,751千円(6.2%)増加し、3,755,421千円となりました。これは給与手当等の人件費の増加を主な要因としております。 (営業利益) 以上の結果、営業利益は前事業年度に比べ45,960千円(2.8%)減少し、1,610,468千円となりました。 (経常利益) 当事業年度において、支払利息26,713千円、為替差損3,084千円計上等により営業外費用を30,614千円計上いたしました。以上の結果、当事業年度における経常利益は、前事業年度に比べ14,298千円(0.9%)減少し、1,585,846千円となりました。 (当期純利益) 当事業年度において、法人税等を493,922千円計上しました。以上の結果、当事業年度における当期純利益は前事業年度に比べ11,851千円(1.1%)減少し、1,091,923千円となりました。 ④ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 当社の資本の財源及び資金の流動性につきましては次のとおりであります。 当社の資金需要のうち主なものは金型及び仕入代金の支払い、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。 当社は事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保し、効率的に活用することを基本方針としております。短期運転資金は自己資金を中心に賄い、金融機関からの短期借入金として資金調達をおこなうことを基本としております。設備投資や長期運転資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入金を基本としております。 なお、当事業年度末における有利子負債の残高は3,228,916千円となっております。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は1,368,860千円となっております。 ⑤ 経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、営業活動から生じた営業利益に、金融収支を加味した経常利益の売上高に対する比率である売上高経常利益率を主要な経営指標としております。 当事業年度における売上高経常利益率は9.6%となりました。当該指標について、改善されるよう取り組んでまいります。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社は、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおり、事業環境、事業内容、事業運営体制、法的規制等様々なリスク要因が当社の経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。 そのため、当社はつねに市場動向に留意しつつ、内部管理体制を強化し、市場のニーズにあったサービスを展開していくことにより、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因を分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。 ⑦ 経営者の問題意識と今後の方針について 当社が今後の業容を拡大し、より良いサービスを継続的に展開していくためには、経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対応していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対応するために、経営者はつねに外部環境の構造やその変化に関する情報の入手及び分析を行い、現在及び将来における事業環境を確認し、その間の課題を認識すると同時に最適な解決策を実施していく方針であります。

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開示資料

出典

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