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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

ノダ

NODA CORPORATION7879 · Standard · その他製品

木質建材と合板の総合メーカー。内装材から外構まで、木材を軸に住宅関連商品を製造販売する老舗。

概要

1938年に静岡県で合板製造業として創業したノダは、木質建材と合板を主力とする総合建材メーカーである。ドアや収納家具、カウンターなどの住宅設備機器を自社ブランドで製造・販売し、大手ハウスメーカーや工務店向けに強みを持つ。2025年11月期の連結売上高は647億円、従業員数は1,798人。東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

木質建材と合板の二本柱で構成される事業構造

ノダの事業は「木質建材事業」と「合板事業」の二つのセグメントから成る。木質建材事業は内装材・外装材・住宅機器・繊維板(MDF)などを扱い、売上高の約6割を占める。合板事業は国産針葉樹合板と輸入南洋材合板の製造販売で、残りの約4割を構成する。2024年12月期以降、非連結子会社だったアリモト工業を連結範囲に含めたことで、木製外構構造物の設計施工もグループの一翼を担う。

グループ各社が担う役割の明確化

連結子会社として、アドン(建具・収納家具の製造)、ナフィックス(住宅関連工事・建設資材販売)、石巻合板工業(合板製造)、アイピーエムサービス(合板加工)、アリモト工業(木製外構構造物の設計施工)を擁する。インドネシアのスラインダー社では建材製品(建具・造作材)を製造し、持分法適用関連会社のサンヤン社(マレーシア)が合板製造を担当。非連結子会社の巴川製作所は造作材の製造を担う。

新築とリフォームの両市場へアプローチ

新設住宅着工戸数の減少が続く中、ノダは貸家市場やリフォーム・リノベーション市場の開拓に注力する。内装建材シリーズ「カナエル」の拡販や、省施工製品の投入、施工子会社ナフィックスとの連携による材工販売を強化。非住宅分野として公共・商業施設や宿泊施設向けの製品開発も進める。2025年11月期の連結売上高は647億円、営業損失は0.47億円、親会社株主に帰属する当期純損失は8.29億円と、住宅需要低迷の影響を受けた。

国産材活用と持続可能性への取り組み

ノダは2015年に富士川事業所へ国産材を原材料とする針葉樹合板製造設備を導入し、国産針葉樹合板を発売した。また、廃木材チップを原料としたMDFを製造し、間伐材の受け入れを積極的に行う。合板製造工程で発生する丸太の剥き芯から精油を抽出した「ヒノキエッセンシャルオイル」を販売するなど、アップサイクルにも取り組む。これらの活動は持続可能な森林循環と地域林業の活性化に寄与する。

業界の中での役割は住宅建材メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
647億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
-8億円
2025/11 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2025/11
事業売上構成比利益利益率
木質建材事業398億円61.5%8億円2.0%
合板事業249億円38.5%9億円3.6%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01木質建材主力

住宅向け内装材・外装材・住宅機器・繊維板を製造・販売。子会社への加工委託や住宅関連工事の請負も行う。

主な製品・サービス2
建材製品
内装材、外装材、住宅機器などを含む木質建材。
繊維板
木質繊維を成形した板材。断熱性や調湿性に優れる。

02合板準主力

合板の製造・販売。子会社や関連会社で製造し、幅広い用途に供給。

主な製品・サービス1
合板
単板を重ねて接着した板材。建築材料や家具などに使用。

製品と技術

MDFを基材とする構造用面材「HBW」

1984年に発売した「ノダハイベストウッド」は、MDF(中質繊維板)を基材とした構造用面材で、耐震性と透湿性に優れる。住宅の省エネ化や構造計算規制強化に対応し、2020年代には「HBW」として提案を強化。壁や床の下地材として使用され、木造住宅の気密性向上に貢献する。MDFは廃木材チップを原料とし、環境面での訴求も行っている。

多様なニーズに対応する内装建材シリーズ「カナエル」

「カナエル」は、ノダが展開する内装建材のシリーズブランドであり、ドア、収納、カウンター、フロアなどを含む。省施工、高意匠、バリアフリーといった顧客の多様な要求に応える製品群をそろえる。特にリフォーム市場や貸家市場での採用が進んでおり、施工子会社ナフィックスとの連携により材工一体での提案が可能である。

生活音を低減する遮音・防火工法「シャーオン」

「シャーオン」は木造集合住宅向けの遮音・防火工法で、軽量床衝撃音と重量床衝撃音の両方を低減する。建築基準法の遮音等級を満たすための技術として、防音フロアと組み合わせて販売される。ノダはこの工法の提案を強化し、増加傾向にある木造集合住宅の需要を取り込む。施工実績を積み重ね、材工販売の拡大にも寄与している。

合板事業の中核:針葉樹合板と南洋材合板

ノダの合板事業は、国産針葉樹合板と輸入南洋材合板の二軸で構成される。針葉樹合板は2015年に自社工場で生産を開始し、建築物の構造用面材として使用される。南洋材合板はインドネシアのスラインダー社やマレーシアのサンヤン社から調達する。型枠用合板やラミネート合板など、用途に応じた製品をそろえ、住宅から非住宅まで幅広い分野に供給する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

その他製品で減収、収益性低下が課題

当社はその他製品分野に属し、三井松島ホールディングス、浅香工業などと競合する。売上高は732億円(2023年11月期)から647億円(2025年11月期)へ減少傾向で、営業利益率も0%と低迷。業績悪化が顕著で、事業構造の見直しが必要。同業他社と比べても競争力が低下している。

強み

  • 売上高600億円超と中規模であり、一定の市場シェアを持つ。
  • 長年の事業活動により、一定の認知度を有する可能性。
  • 複数の製品を取り扱い、リスク分散が可能。
  • 安定した取引先を有していると推測。

課題

  • 売上高が3期連続で減少しており、需要減退が懸念。
  • 営業利益率0%と採算性が極めて低い。
  • 同業他社に比べ業績が悪く、競争力低下が明白。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がノダ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17987ナカバヤシ163億円8.0倍
27794イーディーピー149億円
37792コラントッテ135億円10.0倍
47819粧美堂134億円11.1倍
57822永大産業120億円
67879ノダ117億円
77809壽屋113億円21.4倍
87795KYORITSU112億円8.3倍
97841遠藤製作所102億円22.4倍
107963興研92億円10.6倍
117898ウッドワン91億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 26件

合板製造会社として静岡で創業した1938年

1938年1月、資本金48万円で株式会社野田製材所を静岡県庵原郡富士川町(現富士市)に設立した。事業目的は合板の製造販売であった。1942年6月には野田合板株式会社に商号を変更し、戦時体制下で合板供給を担った。創業から一貫して木材加工の技術を蓄積し、後の事業拡大の基盤を築いた。

ドアスキン輸出と製品多角化が進んだ1950〜60年代

1952年12月、米国向けドア用合板(ドアスキン)の輸出を開始し、海外市場への第一歩を踏み出した。1960年4月にはプリント合板の製造販売を始め、表面加工技術を獲得。1963年3月に本社を静岡市清水区へ移転し、乾式多層工法によるハードボード製造設備を新設した。これによりハードボードを発売し、合板以外の木質建材領域へ進出した。

MDF製造と住宅機器分野への本格参入(1970〜80年代)

1971年1月に本社を東京都中央区へ移転し、営業拠点を首都圏に置いた。1984年12月、清水事業所にMDF(中質繊維板)製造設備を新設し「ノダハイベストウッド」を発売。1987年にはフロア製造設備、造作材製造設備、ラミネート合板製造設備を相次いで新設。同年、住宅機器製造を目的に子会社「高山木工」(後のアドン)を設立し、製品ラインアップを拡充した。

インドネシア進出と株式上場を果たした1990年代

1990年3月、インドネシアで木材ムク製品の合弁事業に参画し、スラインダー社を設立した。同年10月にはMDFの輸入販売を開始。1989年1月に本社を台東区浅草橋(現所在地)へ移転し、同年3月に商号を株式会社ノダへ変更した。1995年10月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場し、資金調達力を高めた。

石巻合板工業の子会社化と新工法の開発(2000年代)

2003年1月、宮城県石巻市の石巻合板工業株式会社を株式取得により子会社化し、合板製造能力を強化した。2004年8月にはプレカット設備を新設し、木造住宅合理化システム「P&C-MJシステム」を発売。2009年6月には子会社の高山木工がアドンを吸収合併し、アドン株式会社として建具・収納家具の製造体制を一本化した。

国産針葉樹合板の生産開始とスラインダーの完全子会社化(2010年代)

2015年5月、富士川事業所に国産材を原料とする針葉樹合板製造設備を新設し、針葉樹合板を発売した。これにより国産材の活用を本格化。2018年4月、持分法適用関連会社だったスラインダー社の株式を追加取得し子会社化し、インドネシアでの建材製造をグループの直轄とした。

市場区分変更とアリモト工業の連結(2020年代)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い市場第二部からスタンダード市場へ移行した。2024年12月、非連結子会社だった株式会社アリモト工業を連結範囲に含め、木製外構構造物事業をグループに加えた。これによりセグメント名称を「住宅建材事業」から「木質建材事業」へ変更し、事業領域を拡大した。

年表26件を開く

1930年代

  • 1938年1月創業資本金48万円をもって、合板の製造販売を事業目的とする株式会社野田製材所を設立。本社を静岡県庵原郡富士川町(現 富士市)に設置。

1940年代

  • 1942年6月商号変更野田合板株式会社に商号変更。

1950年代

  • 1952年12月米国向けドア用合板(ドアスキン)の輸出を開始。

1960年代

  • 1960年4月プリント合板の製造販売を開始。
  • 1963年3月静岡県清水市(現 静岡市)に本社を移転。同所に乾式多層工法によるハードボード製造設備を新設し、ハードボードを発売。

1970年代

  • 1971年1月本社を清水市(現 静岡市)より東京都中央区に移転。
  • 1973年4月清水事業所に、型枠用合板製造設備を新設し、型枠用合板を発売。
  • 1976年5月モルタル下地材「ノダラスカット」を発売。

1980年代

  • 1984年12月清水事業所にMDF(中質繊維板)製造設備を新設し、「ノダハイベストウッド」を発売。
  • 1987年2月M&A内・外装工事を事業目的とする「株式会社ナフィックス」を子会社化(現 連結子会社)。
  • 1987年7月富士川事業所にフロア製造設備を新設し、「ノダハウスキットフロア」を発売。
  • 1987年9月清水事業所に造作材製造設備を新設し、造作材を発売。
  • 1987年10月富士川事業所にラミネート合板製造設備を新設し、ラミネート合板を発売。住宅機器製造分野を強化するため子会社「株式会社高山木工」を設立。
  • 1988年3月清水事業所隣地にドア製造子会社「アドン株式会社」を設立。
  • 1989年1月本社を台東区浅草橋(現 本社所在地)に移転。
  • 1989年3月商号変更株式会社ノダに商号変更。

1990年代

  • 1990年3月インドネシアにおける木材ムク製品の製造合弁事業に参画し、「スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)」を設立(現 連結子会社)。
  • 1990年10月MDFの輸入販売を開始。
  • 1995年10月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場。

2000年代

  • 2003年1月M&A事業基盤の充実・強化のため宮城県石巻市の「石巻合板工業株式会社」を株式取得により子会社化(現 連結子会社)。
  • 2004年8月新木造建築工法用のプレカット設備を新設し「P&C‐MJシステム(木造住宅合理化システム認定)」を発売。
  • 2009年6月M&A子会社「株式会社高山木工」は、子会社「アドン株式会社」を吸収合併し、商号を「アドン株式会社」に変更(現 連結子会社)。

2010年代

  • 2015年5月富士川事業所に国産材を原材料とする針葉樹合板製造設備を新設し、針葉樹合板を発売。
  • 2018年4月M&A持分法適用関連会社であった「スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)」の株式を追加取得し子会社化。

2020年代

  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第二部からスタンダード市場へ移行。
  • 2024年12月非連結子会社であった「株式会社アリモト工業」を連結範囲に含める。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/11期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 自己資本比率重視する指標(数値目標の明記なし)
  • 売上高経常利益率重視する指標(数値目標の明記なし)

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    木質空間への事業集中

    木の良さを活かす事業領域に集中し、住宅向けに加え公共・商業施設など非住宅分野へ対象を拡大。バリューチェーン全体の競争力を強化する。

  2. 02

    付加価値提案と新製品投入

    ブランド「シャーオン」「HBW」の提案強化、省施工製品の拡販、施工子会社との連携による材工販売拡大、デザイン性・機能性を備えた新製品投入で収益確保を図る。

  3. 03

    非住宅市場の開拓推進

    木製外構構造物の営業・施工でアリモト工業やナフィックスとの連携を深め、公共・商業施設など非住宅市場への開拓を推進する。

  4. 04

    生産性向上とコスト削減

    原材料や製造工程の見直し、配送効率向上、固定費コントロールにより生産性向上とコスト削減を徹底し収益性を改善する。

  5. 05

    サステナビリティ推進

    国産材合板や廃木材由来MDFの活用、間伐材の受入れ、芯材からの精油商品化など、CO2削減と持続可能な森林循環に貢献する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,798人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は573万円で、9期前と比べて0.8%平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は19.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年11月1,311
2017年11月1,323
2018年11月1,724
2019年11月57743.518.91,721
2020年11月55943.518.71,739
2021年11月57043.118.41,789
2022年11月59543.418.71,799
2023年11月56943.618.91,765
2024年11月57544.019.11,76123
2025年11月57344.219.21,7980

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年11月期・提出会社(単体)
女性管理職比率3.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率70.6%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)78.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 5 / 海外 2、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社及び工場 — 宮城県石巻市4,778百万円
合板事業
本社及び工場 — 静岡市清水区4,191百万円
木質建材事業
清水事業所 — 静岡市清水区3,588百万円
木質建材事業
富士川事業所 — 静岡県富士市2,476百万円
木質建材事業 合板事業
本社及び工場 — インドネシア スラバヤ1,570百万円
木質建材事業
営業所及び ショールーム — 東京都台東区他184百万円
木質建材事業 全社(共通)
本社 — 東京都台東区55百万円
木質建材事業 全社(共通)
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    アドン㈱
    静岡市清水区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ナフィックス
    東京都台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アリモト工業
    鹿児島県鹿屋市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    石巻合板工業㈱(注)2,5
    宮城県石巻市 · 連結子会社
    議決権80.0%
  • 国内
    アイピーエムサービス㈱
    宮城県石巻市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)(注)2
    インドネシア スラバヤ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    サンヤン社(SANYAN WOOD INDUSTRIES SDN.BHD.)
    マレーシア シブ · 持分法適用会社
    議決権49.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年11月期の売上高は647億円営業利益0億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.4%、利益が-100.0%。

売上高
-3.4%
647億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-8億円
営業利益率
0.0%
前期比 -0.6%pt

会社が出している今期の予想2026年11月期

項目会社予想前期実績
売上高650億円647億円
営業利益6億円0億円
純利益2億円-8億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は319億円、営業利益は−3億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−0.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q177169.010
2023年2Q176105.76
2023年3Q18294.95
2023年4Q1977
2024年1Q16453.02
2024年2Q16621.2−18
2024年4Q340−3−0.9−30
2025年2Q32000.0−4
2025年4Q32700.0−4
2026年2Q319−3−0.92

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年11月期からの14期で、売上は528億円から647億円へ1.2倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年11月5282133
2013年11月5683020
2014年11月6022415
2015年11月6081610
2016年11月6493723
2017年11月6694830
持分法適用関連会社であった「スラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)」の株式を追加取得し子会社化。
2018年11月6624132
2019年11月6783823
2020年11月6232917
2021年11月6464225
2022年11月81010361
2023年11月7325028
2024年11月670470.6−46
2025年11月647000.0−8

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年11月期

売上高647億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-8億円、売上の-1.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金79.8%516億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.2%131億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
20.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比5.5pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.5pt
-1.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比9.9pt
-2.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-1.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年11月期は営業CFが16億円、投資CFが−54億円で、差し引きのフリーCFは−38億円この組み合わせは積極投資型にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面期末の手元現金は188億円で、売上の3.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年11月32−250774
2013年11月482−1050114
2014年11月30−3915−9121
2015年11月11−41−5−3086
2016年11月49−14−1035110
2017年11月61−18−743146
2018年11月42−28−1214148
2019年11月55−13−1642174
2020年11月33−31−112165
2021年11月69−12−2057202
2022年11月58−25−2133215
2023年11月37−3681223
2024年11月36−29−147217
2025年11月16−545−38188

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年11月期の総資産は728億円。このうち返さなくてよい自己資本が396億円で、自己資本比率は46.8%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年11月40813627231.1
2013年11月50016433630.4
2014年11月52518933632.9
2015年11月49119329836.0
2016年11月52820732135.7
2017年11月55924431539.5
2018年11月58327430942.4
2019年11月62329432942.6
2020年11月58630528146.8
2021年11月64033530547.0
2022年11月76640735947.1
2023年11月76444032450.8
2024年11月74238935345.2
2025年11月72839633346.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年11月期の内訳
現金及び預金
192億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
273億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
333億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
61
/ 100
安定性自己資本比率31 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中14位あたり、逆に低いのはROE104社中97位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-2.5%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
46.8%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.4%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥674で、1年前と比べて-0.8%過去52週の値幅のなかでは38%の位置にある。

¥674-0.7%1ヶ月+4.3%1年-0.8%時価総額117億円
過去52週の値幅
安値¥634高値¥740

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)52.8倍
PBR0.29倍
配当利回り4.45%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日+0.31%も、週足では軟調。月間+0.6%とほぼ横ばいだが、52週高値740円からは-12.7%の水準。25日線(651.2円)を下回り、RSI23.3と売られ過ぎ。7月16日・17日に出来高が急増(25,400株、20,100株)して売りが出た後、戻りは鈍い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

予想PER50.6倍は業界平均18.3倍を大幅に上回り、赤字転落でROEが-2.5%と低く収益性が悪化。PBR0.28倍は低いが、業績不振を反映。配当利回り4.64%は高いが、配当性向196.9%で維持が困難とみられるため、バリュエーションは割高と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)52.8倍
PBR0.29倍1.38倍
ROE-2.5%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

住宅着工減少と木材価格変動の中で、収益悪化が続く。強気派はリフォーム需要やリストラ効果で業績回復の可能性があると見るが、弱気派は住宅市況悪化と競争激化で赤字継続リスクを指摘する。

プラスに働く材料7
  • リフォーム需要の取り込み

    住宅ストック増加でリフォーム市場は安定成長、同社も注力。

  • コスト削減効果

    リストラや生産効率化で収益改善の余地あり。

  • 低PBRと株主還元

    PBR0.28倍、配当利回り4.64%と割安感。

  • 赤字幅縮小による収益改善期待通年影響

    最終損益が-46億→-8億に改善、早期黒字化への布石

  • PBR0.28倍の解散価値サポート継続影響

    PBR0.28倍、純資産対比で株価が大幅割安、買収防衛や自社株買いの余地

  • 高配当利回りによる下支え継続影響

    配当利回り4.64%、業績悪化でも配当維持ならインカム需要

  • 営業利益ゼロからの浮上期待2026年Q2影響

    FY2025営業利益0、コスト削減や新規受注で小幅黒字化を目指す

マイナスに働く材料7
  • 住宅着工の長期減少

    新設住宅着工戸数は減少傾向、主力の新築向けが低迷。

  • 業績悪化と赤字リスク

    2024/11期は46億円の純損失、2025/11期も赤字予想。

  • 競争環境の厳しさ

    大手建材メーカーとの競争で価格転嫁が困難。

  • 収益力の継続的悪化通年影響

    売上高3期連続減、FY2025営業利益0、赤字拡大リスク

  • 最終赤字による自己資本毀損2025/11期影響

    2期連続の最終赤字、自己資本減少でPBR0.28倍への悪循環

  • 高PERバリュエーションの是正リスク決算発表後影響

    予想PER50.6倍、実績利益低迷で大幅なPER低下リスク

  • 配当減額リスク次回株主総会影響

    配当性向が利益超過、減配発表で株価下落懸念

次の決算で確かめる点
リフォーム売上比率
リフォーム需要の取り組み状況を確認。
営業利益率
収益性改善の進捗を測る。
受注高の動向
先行指標として重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から22.4%いまの株価に対する利回りは4.45%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
4.45%
いまの株価に対して
配当性向
196.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年11月1623.4
2017年11月2340.631.1
2018年11月2511.138.0
2019年11月250.039.6
2020年11月250.055.1
2021年11月3228.042.0
2022年11月6087.562.7
2023年11月55−8.3196.9
2024年11月43−22.7
2025年11月33−22.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2025年11月期末の株主数は延べ4,051人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.9%を占め、残る61.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年11月%2021年11月%2022年11月%2023年11月%2024年11月%2025年11月%
個人・その他49.949.449.950.852.454.7
金融機関25.425.625.424.924.122.9
事業法人15.815.715.816.015.816.0
自己株式6.16.17.47.49.79.7
外国法人8.79.18.27.57.05.3
証券会社0.20.20.80.90.71.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01野田有一16.11
02野田周子5.89
03三井物産株式会社3.98
04株式会社静岡銀行3.69
05株式会社みずほ銀行3.24
06東京海上日動火災保険株式会社3.14
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.62
08野田章三2.52
09明治安田生命保険相互会社2.09
10株式会社ジューテック2.06

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−124%、1株純資産は14期で+159%。直近期のROEは-2.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年11月22184030.41.54.9
2013年11月1361,00714.74.518.7
2014年11月941,0299.44.5177.8
2015年11月611,0525.95.692.7
2016年11月1401,15912.64.823.4
2017年11月1831,35714.56.931.1
2018年11月1961,52113.64.738.0
2019年11月1431,6289.16.139.6
2020年11月1041,6846.36.555.1
2021年11月1561,8478.85.042.0
2022年11月3732,24918.33.262.7
2023年11月1772,4177.66.5196.9
2024年11月−2922,140−12.8
2025年11月−532,175−2.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/11期の役員報酬は総額140百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
野田励代表取締役社長5164,000
野田四郎代表取締役専務70150,000
髙津原健太郎常務取締役 建材事業部長661,000
宮田佳明取締役 ICTソリューション推進部担当兼海外事業推進室長653,000
良知正啓取締役 経営企画部長兼総務部長兼人事部長573,000
新美泰取締役 建材製造本部長521,000
天岸知樹取締役 繊維板事業部長521,000
服部裕仁取締役 製品開発部長604,000
渡邉慎也取締役 物流部長602,000
塩坂健取締役771,000
髙井章光取締役581,000
長谷川倫源常勤監査役701,000
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢保有株数
三浦悟監査役70
上原敏彦監査役733,000
春山直輝監査役62

役員報酬の内訳2025/11

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)910210211
社外取締役422226
監査役216168

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/11期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容921字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社の企業集団は、当社、子会社7社及び関連会社1社で構成され、木質建材(建材製品、繊維板、住宅関連工事)及び合板の製造販売を主な事業として行っております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。 木質建材事業   当社が製造するほか、子会社アドン㈱及び㈱巴川製作所並びにスラインダー社(PT. SURA INDAH WOOD INDUSTRIES)に加工を委託し、当社及び子会社㈱ナフィックスが販売しております。また、子会社㈱ナフィックスは当社の製品を使用した住宅関連工事を請負っており、㈱アリモト工業は外構構造物の設計施工を請負っております。 合板事業   当社及び子会社石巻合板工業㈱並びに関連会社サンヤン社(SANYAN WOOD INDUSTRIES SDN.BHD.)で製造、販売しております。また、子会社石巻合板工業㈱は、一部を子会社アイピーエムサービス㈱に加工委託しております。 (注)前連結会計年度まで非連結子会社だった㈱アリモト工業を当連結会計年度より連結の範囲に含め、 それに伴いセグメント名称を従来の「住宅建材事業」から「木質建材事業」へ変更いたしました。 〔事業の系統図〕 グループ各社の主な事業の内容は次のとおりであります。 会社名   セグメント   主な事業の内容 (当社)㈱ノダ   木質建材事業及び合板事業   建材製品(内装材・外装材・住宅機器他)、繊維板の製造、販売並びに合板の製造、販売 《連結子会社》アドン㈱㈱ナフィックス石巻合板工業㈱アイピーエムサービス㈱㈱アリモト工業 スラインダー社    木質建材事業木質建材事業合板事業合板事業木質建材事業 木質建材事業    建材製品(建具・収納家具)の製造建設(住宅関連工事)、建設資材販売合板の製造、販売合板の加工木製外構構造物の設計・施工・製造・販売・メンテナンス等建材製品(建具・造作材・収納家具)の製造 <非連結子会社>㈱巴川製作所    木質建材事業    建材製品(造作材)の製造 <持分法適用関連会社>サンヤン社   合板事業   合板の製造
経営方針・対処すべき課題2,506字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針、経営戦略 当社グループは、持続的に成長し社会に貢献する企業であり続けるため、以下の通り経営理念を定めております。 〔企業理念〕 主体的に価値創造に挑戦することにより個の成長を促し、さらなる社会貢献を実現できる企業となる。 〔ミッション〕(社会に果たすべき使命) ・木の良さを活かして快適な空間創造に寄与する。 ・木をムダなく使い持続可能な森林循環に貢献する。 〔コアバリュー〕(理念実現のための共通の価値観) 共生・誠実・しんか(深化・進化・伸化・新化) これら経営理念を具現化するため、ビジョン2030「木の心地よさを住まいから様々な空間へ」を掲げ、より成長できる企業になることを目指してまいります。 そのための経営戦略として以下の3つを定めるとともに、理念を実現するために当社グループの全役職員が共有する基本姿勢として以下の3つを定めております。 〔経営戦略〕 ・木の良さを活かす事業領域への集中 ・様々な空間へ対象を拡大しバリューチェーンにおける競争力を強化 ・財務・非財務両面の経営基盤の強化 〔理念実現のための基本姿勢〕 ・SDGsとリンクしたCSV(共通価値の創造)の推進 ・ガバナンスの強化 ・コミュニケーションと挑戦を促す企業文化 当社グループは、長年培ってきた合板、MDF(中質繊維板)など木質系建材の素材についてのノウハウを生かし、多様化するユーザーのニーズに適合した総合的な製品群を安定的に提供することにより社会に貢献してまいります。 なお、当業界の指標である新設住宅着工戸数は、少子化、増加した住宅ストック等の観点から減少すると予想しておりますが、高齢化が進展するなか安心安全・快適な住環境の確保や、老朽化した住宅の建替え、リフォーム需要など、住環境の改善に対する潜在的なニーズには根強いものがあると確信しており、当社グループは多様化するユーザーのニーズを迅速、的確にとらえてまいります。また、住宅向けだけでなく、公共・商業施設や宿泊施設など非住宅分野向けの製品開発や販路拡大に取組み、新たな市場の開拓を図ってまいります。 さらに、為替相場や海外情勢、原材料の資源問題、自然災害や感染症拡大による物流停滞について適切に対応するため、国産材の活用をはじめ、原材料調達パイプの多様化や、原材料の分散化を進めるとともに、一層の品質向上にも努めてまいります。 これらの企業活動を通じ、営業基盤の拡充、経営資源の最適活用、コスト競争力の強化、営業基盤の拡充に努め、永続的な収益力の向上をはかることにより、株主様、取引先様、従業員など全ての利害関係者の信頼にお応えしてまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、持続的に企業価値の向上を図るために、各種施策の徹底により収益力の強化をはかり、業績の向上や企業体質の強化に努めておりますが、その進捗度合いをはかる経営指標として「営業利益」「経常利益」などの損益項目に加え、「自己資本比率」「売上高経常利益率」を重視し、収益力の高さを維持する経営を実践してまいります。 (3) 経営環境及び優先的な対処すべき課題 今後のわが国経済は、賃上げの継続による所得環境の改善が期待される一方、物価高や金利上昇の影響に加え、海外経済の不確実性もあり、依然として先行き不透明な状況が続く見込みです。 住宅業界においては、国内人口や世帯数の減少に加え、住宅ローン金利の上昇や建築費の高騰により、新設住宅着工戸数は当面、弱含みで推移すると予想されます。一方で、住み替え需要は底堅いものがあり、木造集合住宅の着工は増加傾向にあります。また、既存住宅の性能向上ニーズや住宅ストックの有効活用への関心の高まりから、リフォーム・リノベーション市場は堅調に推移するものと思われます。 当社グループはこのような事業環境のもと、新規顧客の獲得や既存顧客との取引深耕を図るため、付加価値提案の強化によりブランドイメージの向上に取り組み、新築戸建市場における競争力強化や貸家・リフォーム市場のさらなる開拓を推進してまいります。そのための取り組みとして、「シャーオン」や「HBW」の提案強化に加え、深刻化する職人不足の解決に貢献する省施工製品の拡販、施工子会社㈱ナフィックスや各地の施工業者との連携による材工販売の拡大、多様化するニーズに応えるデザイン性・機能性を備えた新製品の投入などにより、安定的な収益の確保に努めます。また、木製外構構造物の営業・施工について㈱アリモト工業、㈱ナフィックスとの連携をさらに深め、公共・商業施設など非住宅市場の開拓を一層推進いたします。 合板やMDFなど素材については、需要動向を注視しながら機動的な生産調整と在庫管理を行い、コストに見合った適正な販売価格の設定に努めるとともに、中・大規模建築物向け用途開発にも引き続き取り組みます。また、原材料や製造工程の見直し、配送効率の向上、固定費のコントロールなどを通じて生産性向上やコスト削減を徹底し、収益性の改善を図ります。さらに、DX推進による業務効率化、人材育成、職場環境改善、災害対策や安全管理の徹底など経営基盤の強化に努めます。 なお、これらと並行し、サステナビリティへの取り組みの一環として、植林により再生可能な木材資源である国産材を使用した国産針葉樹合板や、再生資源・未利用資源である廃木材のチップを使用したMDFを積極的に活用するとともに、健全な森林を整備するため合板やMDFの原材料として間伐材を積極的に受け入れております。また、新たな付加価値を創出するアップサイクルの取り組みとして、合板の製造過程で発生する芯材(丸太の剥き芯)から精油を抽出し、「ヒノキエッセンシャルオイル」として製造・販売しております。これらの取り組みを通じて、引き続きCO2の削減、持続可能な森林循環の実現、地域林業の活性化に貢献してまいります。
事業等のリスク1,456字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 (1) 新設住宅着工戸数について 当社グループの属する建材業界は、新設住宅着工戸数の動向に影響を受けます。当社グループの業績は、新設住宅のなかでも持家と分譲戸建ての建築動向に深い関係がありますが、高齢者施設などの非住宅市場やリフォーム市場等の一層の開拓に注力するなど、その影響の軽減を図っております。 (2) 原材料価格の変動等について 当社グループ製品の輸入合板・MDF、及び一部の原材料は、国際相場や為替動向等による価格変動を受けやすく、仕入価格に大きな変化があった場合には当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、木材資源国の伐採規制等の動向によっては、調達が難しくなるリスクも内在しています。 当社グループは、為替変動の影響を最小限に抑えるように各種手段を講じるとともに、製品、原材料の調達パイプの多様化、分散化を進め、それらのリスクの軽減に努めております。 (3) 自然災害等による影響について 大規模な自然災害や火災等の事故が発生した場合、生産活動の停止や配送の遅延、棚卸資産や機械設備の破損等により、当社グループの業績及び財務状況に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、生産拠点や営業拠点において、地震・台風などの自然災害や火災等に備え、耐震対策や定期的な設備の点検・改良、緊急連絡体制の整備、緊急時対応マニュアルの見直し、防災訓練等の対策を行っております。また、物的損害、復旧費用及び操業停止による機会損失を補填するため、損害保険によるリスクヘッジも行っております。 (4) 製品販売価格の下落について 当社グループが営む木質建材事業や合板事業の製品とサービスは、国内競合他社との激しい競争にさらされておりますが、今後、さらに企業間競争が激化した場合には、製品販売価格の下落や販売数量の減少に伴う収益性の低下が生じるおそれがあり、これにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、引き続き市場の需給状況を注視するとともに、高付加価値製品の開発による差別化や市場におけるシェアアップに取組み、それらのリスクの軽減に努めております。 (5) 製品の品質について 当社グループは、製品の品質管理には細心の注意を払っておりますが、万一、製品の欠陥による品質問題が発生した場合、欠陥に起因する損害に対しては損害賠償などの費用が発生するおそれがあり、これにより当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 感染症について 新型ウイルス等の感染症の拡大は、経済活動の停滞リスクがあり、当社グループの生産・営業活動や業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、人命の安全確保と生産・営業活動継続のため、職場内でクラスターを発生させないことを最優先事項として社内ガイドラインを制定し、時差出勤及び在宅勤務の実施やWeb会議システムの導入など柔軟な勤務体制の確立や、感染状況・社会情勢等を踏まえた自社工場への出張・訪問等の制限、基本的感染予防策の徹底等により生産・営業活動への影響を最小化するための対策を行っております。
経営成績の分析 (MD&A)6,223字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 財政状態 a. 流動資産 当連結会計年度末における流動資産の残高は、43,667百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,512百万円 減少しました。その主な要因は、現金及び預金の減少2,909百万円、受取手形、売掛金及び契約資産の減少569百万円、原材料を中心とした棚卸資産の増加120百万円などによるものです。 b. 固定資産 当連結会計年度末における固定資産の残高は、29,139百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,137百万円増加しました。その主な要因は、設備投資などによる有形固定資産の増加1,194百万円、投資有価証券の増加796百万円などによるものです。 c. 流動負債 当連結会計年度末における流動負債の残高は、23,177百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,358百万円減少しました。その主な要因は、支払手形及び買掛金の減少2,491百万円、短期借入金の増加811百万円、設備関係支払手形の減少1,849百万円などによるものです。 d. 固定負債 当連結会計年度末における固定負債の残高は、10,079百万円となり、前連結会計年度末に比べ354百万円増加しました。その主な要因は、長期借入金の増加791百万円、繰延税金負債の増加387百万円、退職給付に係る負債の減少856百万円などによるものです。 e. 純資産 当連結会計年度末における純資産の残高は、39,550百万円となり、前連結会計年度末に比べ628百万円増加しました。その主な要因は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上による利益剰余金の減少829百万円及び配当による利益剰余金の減少594百万円、その他有価証券評価差額金の増加947百万円、退職給付に係る調整累計額の増加722百万円、為替換算調整勘定の増加295百万円、非支配株主持分の増加79百万円などによるものです。 その結果、「自己資本比率」は46.8%となり前連結会計年度末45.2%に比べ1.6%の増加となりました。 経営成績 当連結会計年度(2024年12月~2025年11月)におけるわが国経済は、物価上昇の影響などから個人消費に弱さが見られたものの、雇用・所得環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、深刻化する人手不足、不安定な為替相場、米国の対外政策の動向、地政学リスクの高まりなど多くの不確実要因を抱え、依然として先行き不透明な状況が続きました。 住宅業界においては、建築費高騰や職人不足などの影響から需要の低迷が続きました。新設住宅着工戸数は、期初から低水準で推移するなか2025年4月施行の法改正(建築基準法、建築物省エネ法)に伴う建築確認審査の遅れにより同月以降は大幅減となり、当期の総戸数は前期比6.6%減、比較的堅調に推移していた貸家も4.6%減(木造の貸家は0.6%増)となりました。また、合板については本格的な荷動きの回復には至らなかったものの、前期まで下げ局面が続いていた国産針葉樹合板の販売価格は、期初を底に上半期は緩やかながら値戻しが進みました。 このような厳しい事業環境において当社グループは、内装建材シリーズ「カナエル」や構造用面材「HBW」などの拡販に注力し、新規顧客の獲得や既存顧客との取引深耕を図りました。また、合板やMDF(中質繊維板)など素材については、引き続き需要動向を注視しながら仕入・生産を行い、コストに見合った適正な販売価格の設定に努めました。さらに、原材料や製造工程の見直し、配送効率の向上、固定費のコントロールなどコスト上昇への対応や生産性向上の徹底に取り組みました。しかしながら、長引く住宅需要の低迷により販売量が伸び悩むなか、原材料・副資材価格、物流費、電力料などの上昇もしくは高止まりに加え、合板の平均販売価格が前期を大幅に下回ったことから、収益性は著しく低下いたしました。 これらの結果、当連結会計年度における連結業績は、次のとおりです。 売上高                         64,686百万円(前期比△2,352百万円  3.5%減) 営業損失                          47百万円(前期比△492百万円  110.7%減) 経常損失                          29百万円(前期比△704百万円  104.3%減) 親会社株主に帰属する当期純損失    829百万円(前期比3,782百万円   82.0%増) セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。 木質建材事業 木質建材については、省施工、高意匠、バリアフリーなどお客様の多様なニーズにお応えすべく、内装建材シリーズ「カナエル」を主軸とした販売に引き続き注力いたしました。また、木造集合住宅等における生活音対策として、軽量・重量いずれの床衝撃音も低減する木造遮音・防火工法「シャーオン」の提案を強化し、材工(施工付き販売)の拡大や防音フロアの拡販も図りました。MDFについては、2025年4月施行の法改正による建築物の省エネ化や構造計算に関する規制強化を踏まえ、各種セミナーの開催等により耐震性能や透湿性能に優れた「HBW」(構造用ハイベストウッド)の提案に引き続き注力いたしました。さらに、当連結会計年度より連結範囲に含めた㈱アリモト工業との営業・施工分野でのさらなる連携強化を図りました。 これらの取り組みによって、貸家市場やリフォーム・リノベーション市場の開拓については一定の成果を上げることができましたが、新築戸建向けの販売量の落ち込みをカバーしきれず前期比で減収となりました。利益については、固定費のコントロールや生産性向上の徹底に加え、前期の減損損失計上に伴い当期の減価償却負担が軽減されたことなどから、前期比で増益となりました。 この結果、木質建材事業の売上高は39,804百万円(前期比1.3%減)、セグメント利益は808百万円(前期はセグメント損失10百万円)となりました。 なお、前連結会計年度まで非連結子会社だった㈱アリモト工業を当連結会計年度より連結の範囲に含め、 それに伴いセグメント名称を従来の「住宅建材事業」から「木質建材事業」へ変更いたしました。 合板事業 国内需要が依然として弱含みで推移するなか、国産針葉樹合板・輸入南洋材合板のいずれも販売量の本格的な回復には至らず、当期の平均販売価格は前期を下回りました。 国産針葉樹合板については、前期まで約2年にわたり販売価格の下落が続いていましたが、生産調整を継続して適正な在庫水準の維持と販売価格の設定に努めた結果、当期の期初には販売価格が底を打ち、緩やかな上昇傾向に転じました。しかし、実需不足により販売競争が激化するなか、販売価格は下半期ほぼ横ばいとなり、期末にかけては若干の値下がりとなりました。また、輸入南洋材合板については、需要の低迷により仕入コスト高を販売価格に転嫁できず、低採算の厳しい状況が続きました。 この結果、合板事業の売上高は24,881百万円(前期比6.8%減)、セグメント利益は898百万円(前期比59.3%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ2,909百万円減少し、18,830百万円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。なお、上記内容には新規連結に伴う現金及び現金同等物の増加額309百万円を含んでおります。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純損失554百万円となり、減価償却費の計上による1,960百万円の増加や、減損損失の計上による318百万円の増加、持分法投資損失の計上による125百万円の増加、売上債権の減少による708百万円の増加、棚卸資産の増加による88百万円の減少、仕入債務の減少による1,225百万円の減少、未払消費税等の減少による168百万円の減少、法人税等の納付による195百万円の減少などの要因から、1,645百万円の収入(前期は3,647百万円の収入)となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、設備投資などの有形固定資産の取得による5,044百万円の減少などの要因から、5,398百万円の支出(前期は2,894百万円の支出)となりました。 また、財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入金の借入による2,500百万円の増加、長期借入金の返済による1,356百万円の減少、リース債務返済による313百万円の減少、配当金の支払による594百万円の減少などの要因から、533百万円の収入(前期は1,361百万円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 木質建材事業   22,144   98.5 合板事業   12,957   99.2 合計   35,102   98.8 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は、製品製造原価によっております。 b.受注実績 当社グループの生産は主に見込生産を行っているため、記載を省略しています。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 木質建材事業   39,804   98.7 合板事業   24,881   93.2 合計   64,686   96.5 (注) 1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 主な相手先別の販売実績及びそれぞれ総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) SMB建材㈱   31,716   47.3   29,712   45.9 伊藤忠建材㈱   7,271   10.8   7,746   12.0 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度(2024年12月~2025年11月)におけるわが国経済は、物価上昇の影響などから個人消費に弱さが見られたものの、雇用・所得環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。しかしながら、深刻化する人手不足、不安定な為替相場、米国の対外政策の動向、地政学リスクの高まりなど多くの不確実要因を抱え、依然として先行き不透明な状況が続きました。 住宅業界においては、建築費高騰や職人不足などの影響から需要の低迷が続きました。新設住宅着工戸数は、期初から低水準で推移するなか2025年4月施行の法改正(建築基準法、建築物省エネ法)に伴う建築確認審査の遅れにより同月以降は大幅減となり、当期の総戸数は前期比6.6%減、比較的堅調に推移していた貸家も4.6%減(木造の貸家は0.6%増)となりました。また、合板については本格的な荷動きの回復には至らなかったものの、前期まで下げ局面が続いていた国産針葉樹合板の販売価格は、期初を底に上半期は緩やかながら値戻しが進みました。 このような厳しい事業環境において当社グループは、内装建材シリーズ「カナエル」や構造用面材「HBW」などの拡販に注力し、新規顧客の獲得や既存顧客との取引深耕を図りました。また、合板やMDF(中質繊維板)など素材については、引き続き需要動向を注視しながら仕入・生産を行い、コストに見合った適正な販売価格の設定に努めました。さらに、原材料や製造工程の見直し、配送効率の向上、固定費のコントロールなどコスト上昇への対応や生産性向上の徹底に取り組みました。しかしながら、長引く住宅需要の低迷により販売量が伸び悩むなか、原材料・副資材価格、物流費、電力料などの上昇もしくは高止まりに加え、合板の平均販売価格が前期を大幅に下回ったことから、収益性は著しく低下いたしました。 これらの結果、当連結会計年度の売上高は64,686百万円となり、前連結会計年度に比べ2,352百万円の減少となりました。営業損失は47百万円となり、前連結会計年度に比べ492百万円の減少となりました。また、経常損失は海外関連会社の持分法による投資損失や受取配当金等により29百万円となりましたが、前連結会計年度に比べ704百万円の減少となりました。なお、減損損失の計上により、親会社株主に帰属する当期純損失は829百万円となり前連結会計年度に比べると3,782百万円の増加となりました。 ③ 当連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態につきましては、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源と資金の流動性についての分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「第2 事業の状況、4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析、② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 また、当社グループの資金需要は、主に製品製造のための原材料・副資材の調達や製造経費、販売費及び一般管理費等の営業費用の支払いにより生じる運転資金と、生産設備の新設及び更新による設備投資資金であります。 なお、当社グループの事業活動を円滑に行うため、営業キャッシュ・フローのほか、安定的な財源確保のため金融機関からの借入金により資金調達を実施しております。 当社グループの当連結会計年度末の借入金の残高は11,304百万円でありますが、営業活動によるキャッシュ・フローや現金及び現金同等物の残高を考慮すると、将来必要とされる運転資金及び設備投資資金、有利子負債の返済に対し、当面十分な流動性を確保しております。

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出典

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