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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

中本パックス

NAKAMOTO PACKS CO.,LTD.7811 · Standard · その他製品

グラビア印刷を核に、食品包装、IT・工業材、医療、建材など多用途向けにフィルム・シートの加工製品を供給する。環境対応素材の開発も強み。

概要

中本パックスは、グラビア印刷を基盤にコーティング、ラミネート、成型加工を手掛ける総合印刷包装メーカーである。食品包装材を主力に、IT・工業材、医療・医薬、建材、生活資材の5分野に製品を供給する。自社ブランド「NSセパ」「NAK-A-PET」などを保有。1950年に大阪で創業し、2026年2月期の連結売上高は496億円、従業員883名、国内外に14社の連結子会社を持つ。

食品からIT・工業材まで5分野をカバーする事業ポートフォリオ

当社グループは印刷関連事業の単一セグメントであるが、製品用途は食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連、建材関連、生活資材関連の5分野にわたる。2026年2月期の売上高は食品関連が316億円(構成比63.7%)で最大、次いでIT・工業材関連93億円、生活資材関連42億円、建材関連19億円、医療・医薬関連15億円、その他8億円。食品分野では乳製品用シュリンクフィルムや弁当容器用シート、IT分野ではスマートフォン製造工程用の離型フィルム「NSセパ」など、各分野で自社開発品を投入している。

国内9社・海外5社の連結子会社によるグローバル生産体制

当社グループは当社(中本パックス)と連結子会社14社(国内9社、海外5社)で構成される。国内では中本FinePack(食品向け成型)、中本アドバンストフィルム(フィルム製造)、中本印書館(建材印刷)、サンタック(食品フィルム印刷)などが製造・販売を担う。海外では中国に中本包装(蘇州)と廊坊中本新型材料科技、ベトナムにNAKAMOTO PACKS VIETNAM、米国にNakamoto Packs USAを置き、自動車内装材や生活資材の現地生産・販売を行う。製品の約9割を国内顧客向けに販売するが、海外子会社は中国・東南アジア・北米市場を開拓している。

全天候型経営を掲げる経営方針とROE目標

経営方針として「全天候型グローバル企業」を掲げ、特定分野に偏らない事業ポートフォリオで景気変動を吸収する戦略をとる。中期経営計画では連結ROE(自己資本当期純利益率)10.0%~12.0%以上を目標とし、長期的には13.0%以上を目指す。2026年2月期のROEは9.8%(当期純利益21.7億円、自己資本220億円)であり、目標に向けた収益改善が必要な状況にある。環境対応製品の開発や生産効率向上による原価低減を重点課題とし、顧客満足度の最大化を掲げる。

グラビア印刷・コーティング・ラミネート・成型の4つの加工技術

当社グループの技術基盤は4つの加工技術に集約される。グラビア印刷は凹版印刷で微細な濃淡を表現し、食品包装や建材の木目柄に用いる。コーティング加工は樹脂皮膜で素材を保護・機能付与し、二次電池向け電極や離型フィルムに適用。ラミネート加工は接着剤や熱で多層複合化し、包装材の強度・バリア性を高める。成型加工はプラスチックシートを加熱成形し、食品容器やトレーを生産する。これらの技術を組み合わせ、顧客の要求に応じた多様な製品を提供する。

業界の中での役割は包装材・工業材料の加工サプライヤー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
496億円
営業利益
30億円
営業利益率
6.0%
純利益
22億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01食品主力

乳製品、コンビニエンスストア、農水産・加工食品向けに、シュリンクフィルム、蓋材、弁当・サラダ容器用フィルム、成型用シートなどを供給。食品の包装・容器に必要とされる機能性と衛生性を提供する。

主な製品・サービス3
シュリンクフィルム
熱で収縮するプラスチックフィルム。乳製品や食品の包装に使用される。
NAK-A-PET
剛性を向上したポリエステルシート。薄肉化による省資源化、バイオマス原料配合が可能。農産物用フードパックや食品用トレーに使用。
NS-PET
熱接着性のあるポリエステルフィルム。ヒートシール性、保香性、耐熱性を持ち、テイクアウト用食品袋やコーヒー袋などに使用。

02IT・工業材準主力

モバイル機器、二次電池、自動車、半導体関連の部材メーカー向けに、離型フィルム、遮光フィルム、コーティング加工、導電シート、工程紙などを供給。電子部品や自動車内装材の製造工程で使用される。

主な製品・サービス2
NSセパ
ポリエステル製の離型フィルム。スマートフォンや液晶ディスプレイの製造工程や湿布薬の離型フィルムに使用される。
遮光フィルム
光を遮断するフィルム。モバイル機器などに使用される。

03医療・医薬準主力

貼付剤、市販薬、病院向けに、NSセパ印刷品、外装袋印刷、個包装フィルム印刷、フェイスシールドなどを供給。医薬品包装に必要な印刷技術と衛生管理を提供する。

主な製品・サービス2
NSセパ印刷品
薬用セパレーターとして使用される印刷加工済みの離型フィルム。湿布などに使用。
医薬品外装袋
医薬品の外装に用いるグラビア印刷された袋。

04建材副次

住宅、家具関連向けに、内装壁紙、ふすま紙、化粧板紙、水回り用コーティング品などを印刷加工して供給。木目柄やレンガ柄など意匠性の高い製品を提供する。

主な製品・サービス2
内装壁紙
住宅の内壁に貼る壁紙。グラビア印刷により木目やレンガなど多彩なデザインを表現する。
Nコート
ポリプロピレン系の合成紙。水に強い性質を持ち、自動販売機用ラベルや床材に使用される。

05生活資材副次

布団用・衣類用圧縮袋、壁装飾用・床装飾用シート、窓ガラス用断熱シート、キッチンマットなどを製造し、ホームセンターなどに販売。

主な製品・サービス1
圧縮袋
布団や衣類を圧縮して収納するための袋。ラミネート加工と製袋加工で製造される。

製品と技術

食品包装材:シュリンクフィルムから自社開発PETシートまで

食品関連が売上の約6割を占める主力分野。乳製品用シュリンクフィルム(熱収縮性フィルム)や弁当・サラダ容器用フィルム、成型用シートを供給する。自社開発品として、剛性を高めたポリエステルシート「NAK-A-PET」は薄肉化による省資源とリサイクル対応が特徴。高耐熱性の「NC-PET」は190℃のオーブン調理に対応し、グラタン容器などに使用。熱接着性の「NS-PET」は電子レンジ加熱(1000W×2分半)でも変形せず、揚げ物惣菜の袋に採用される。

IT・工業材向け機能性フィルム:NSセパと二次電池用コーティング

IT・工業材関連では、スマートフォンや液晶ディスプレイの製造工程で使われる離型フィルム「NSセパ」が自社ブランドの看板製品である。二次電池(リチウムイオン電池)向けには電極やセパレーターへのコーティング加工を手掛ける。自動車内装材向けには天井・内装部材用フィルム、半導体関連では導電シートや工程紙を製造。2026年2月期の同分野売上高は93億円で、前期比3.8%増と堅調に推移し、電子用途やスマートフォン向け需要を取り込んだ。

医療・医薬関連:貼付剤用セパレーターと医薬品包装

医療・医薬分野では、湿布薬の離型フィルムとして使われる「NSセパ」の印刷品が主力。薬用セパレーターとして医薬品メーカーに供給し、最終製品の一部となる。また、市販薬や点滴薬の外装袋・個包装フィルムをグラビア印刷で製造する。2026年2月期の売上高は15.5億円と前期比0.9%減少したが、貼付剤関連や医療用包装袋は堅調に推移した。一方、病院関連の輸液関係包材が減少したことが減収要因である。

建材と生活資材:壁紙から圧縮袋まで多様な最終製品

建材関連では、グラビア印刷で木目柄やレンガ柄を印刷した化粧板紙・壁紙用フィルムを供給。自社ブランド「Nコート」はポリプロピレン系合成紙で、自動販売機ラベルや床材に用いられる。生活資材関連では、布団圧縮袋や収納ケース、キッチンマットなどの家庭用品を中国・ベトナムの子会社で製造し、国内ホームセンター向けに販売。2026年2月期の建材売上高は20億円(前期比4.5%増)、生活資材は43億円(同0.6%増)と、安定した需要を確保している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

印刷用紙加工で一定規模、成長は緩やか

中本パックスは印刷用紙や包装資材の加工・販売を主力とする。業界内ではドリームベッドや浅香工業などと同セクターだが、同社は紙加工の専門性が強み。売上高は近年増加傾向にあるものの、成長率は緩やか。営業利益率は6%前後で安定しているが、業界平均と比較して突出しておらず、差別化が課題。エンドユーザーは印刷会社や出版関連が中心で、デジタルシフトの影響を受けやすい。同業の三井松島ホールディングスは石炭関連など異なる事業構成。

強み

  • 印刷用紙や包装資材の加工で長年のノウハウを持ち、品質や納期で一定の評価を得ている。
  • 売上高は400~500億円規模で安定しており、営業利益率も5~6%を維持、財務基盤は健全。
  • 印刷会社や出版関連との取引実績が長く、リピート受注が収益の下支えとなっている。
  • 多品種の紙製品を取り扱う中で、在庫回転率を高く保ち、キャッシュフローを安定させている。

課題

  • 印刷需要の減少により紙加工市場が縮小傾向にあり、新たな成長分野へのシフトが急務。
  • 売上高成長率は年2~3%程度と低く、収益拡大のためには新規顧客や分野開拓が必要。
  • 紙原料やエネルギー価格の高騰が収益を圧迫するリスクがあり、価格転嫁が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字が中本パックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17823アートネイチャー294億円14.9倍
27856萩原工業279億円19.5倍
37962キングジム249億円22.4倍
47885タカノ178億円28.0倍
57811中本パックス177億円8.1倍
67820ニホンフラッシュ177億円0.5倍
77987ナカバヤシ163億円8.0倍
87794イーディーピー149億円
97792コラントッテ135億円10.0倍
107819粧美堂134億円11.1倍
117822永大産業120億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

洋紙販売から印刷加工業へ転換した1950年代

1950年10月、印刷インキ・洋紙の販売を目的に株式会社山本洋紙店として大阪市中央区で創業、資本金50万円。翌1951年10月、取引先の倒産により商号を株式会社中本洋紙店に変更。1952年1月には紙製品加工を目的に中本印刷工業株式会社を設立し、印刷分野へ進出する。1959年2月にはグラビア印刷加工を目的に中本グラビヤ印刷株式会社(後の中本パックス)を八尾市に設立、現在の事業の中核となるグラビア印刷技術を獲得した。同年3月と12月にも関連会社を設立し、事業基盤を拡大した。

特殊印刷と商号変更でグループ体制を整備した1960~70年代

1963年10月、転写マークの製造販売を目的に日本化学印刷株式会社(1977年に中本特殊印刷に商号変更)を設立。1972年5月には株式会社中本洋紙店を株式会社中本に商号変更し、グループの統括機能を強化した。1976年3月には株式会社大阪中本(後の中本パックス)を大阪市天王寺区に設立し、本社機能を移転。この時期、グラビア印刷・特殊印刷・紙器加工を担う複数の子会社が揃い、印刷関連事業のグループ体制が整った。

吸収合併による財務体質強化と生産拠点拡充(1980年代)

1985年9月、財務体質強化を目的として中本特殊印刷株式会社が中本紙業株式会社を吸収合併し、グループの経営効率を高めた。1988年3月にはグラビア印刷加工の事業拡大を目的に名張中本印刷株式会社を三重県名張市に設立、生産拠点を関西から東海地域へ広げた。この合併と新設により、印刷・加工の一貫体制を強化し、後の食品包装・建材分野での事業拡大につなげた。

年表11件を開く

1950年代

  • 1950年10月印刷インキ、洋紙の販売を目的として㈱山本洋紙店(資本金500千円、本店:大阪市中央区)設立。
  • 1951年10月商号変更山本インキ㈱の倒産により、㈱山本洋紙店を㈱中本洋紙店に商号変更。
  • 1952年1月商号変更紙製品の加工を目的として中本印刷工業㈱(1968年1月 中本紙業㈱に商号変更)設立。
  • 1959年2月グラビア印刷加工を目的として中本グラビヤ印刷㈱(後の中本パックス㈱(大阪府八尾市))設立。
  • 1959年3月東神興業㈱(後の㈱中本(大阪市北区))設立。
  • 1959年12月商号変更段ボール類の製造加工等を目的として中本紙器工業㈱(1964年2月 中本印刷紙器㈱に商号変更)設立。

1960年代

  • 1963年10月商号変更転写マークの製造販売を目的として日本化学印刷㈱(1977年9月 中本特殊印刷㈱に商号変更)設立。

1970年代

  • 1972年5月商号変更㈱中本洋紙店が㈱中本(大阪市天王寺区)に商号変更。
  • 1976年3月㈱大阪中本(後の中本パックス㈱(大阪市天王寺区))設立。

1980年代

  • 1985年9月M&A財務体質の強化を目的として中本特殊印刷㈱が中本紙業㈱を吸収合併。
  • 1988年3月グラビア印刷加工の事業拡大を目的として名張中本印刷㈱設立。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結ROE中期経営計画期間(具体的期限未記載のためnull)まで10.0%~12.0%以上
  • 連結ROE(長期目標)長期(具体的期限未記載のためnull)まで13.0%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    全天候型経営の推進

    特定分野に偏らない事業ポートフォリオを構築し、食品包装材を主力にIT・工業材、医療、自動車、建材など多分野に展開。日本国内だけでなくグローバルに事業を拡大し、経済変動の影響を最小限に抑える。

  2. 02

    自社開発品の販売強化と技術革新

    薄肉化や高剛性、単一素材化を実現した自社開発品(NAK-A-PET、NC-PET、NS-PET)の販売を強化。最新設備導入や技術部門拡充により、顧客ニーズに迅速に対応する製品開発を進める。

  3. 03

    課題解決型企業への変革

    市場ニーズ(環境・安全・個食化など)を的確に捉え、培った技術と設備改良を駆使して新製品・新素材を開発。社会や顧客の課題を解決する新たな価値を提供する。

  4. 04

    環境経営の推進

    環境対応製品の開発・拡販、水性インキや生分解性材料の使用、工場のLED化・太陽光発電導入、リペレット事業の拡大などにより、CO2削減と廃棄物の発生抑制・再資源化に取り組む。

  5. 05

    グローバル戦略の強化

    海外子会社(中国、米国、ベトナム)の合理化を進め、クリーンコーティングや熱ラミネートなど高付加価値製品の販売増加と新規顧客開拓を推進。複数拠点を活用したサプライチェーン構築と地政学リスク対策を実施。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で883人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は546万円で、9期前と比べて+7.5%平均年齢は41.9歳、平均勤続年数は14.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年2月857
2018年2月848
2019年2月850
2020年2月50739.111.6888
2021年2月49739.712.2929
2022年2月50940.012.8851
2023年2月52840.513.2826
2024年2月52941.314.1924
2025年2月54442.014.6922315
2026年2月54641.914.4883340

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率66.7%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)71.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社15(国内 10 / 海外 5、うち連結子会社 14) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
埼玉工場、埼玉第2工場、埼玉第3工場、埼玉第5工場、埼玉第6工場及びCSセンター — 埼玉県鴻巣市2,885百万円
名張工場及び製版工場 — 三重県名張市2,704百万円
竜ヶ崎工場 — 茨城県龍ケ崎市1,369百万円
本社工場他 — 茨城県稲敷市他822百万円
本社工場 — 中国江蘇省蘇州市796百万円
本社工場他 — 愛知県愛知郡東郷町他770百万円
本社工場他 — 大阪府富田林市他503百万円
本社工場 — ベトナムトゥアティエン=フエ省フーロク地区442百万円
本社工場 — 埼玉県比企郡ときがわ町437百万円
本社工場 — 広島県福山市413百万円
ほか8件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱アール
    大阪市天王寺区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 国内
    ㈱中本印書館
    埼玉県比企郡 ときがわ町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サンタック
    広島県福山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    中本Fine Pack㈱
    茨城県稲敷市 · 連結子会社
    議決権97.0%
  • 国内
    三国紙工㈱
    大阪府富田林市 · 連結子会社
    議決権69.1%
  • 国内
    中本アドバンストフィルム㈱(注)6
    愛知県愛知郡東郷町 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    エイワファインプロセシング㈱(注)3
    埼玉県越谷市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ナピクル㈱(注)2
    大阪市天王寺区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱中本キタイホールディングス
    大阪市天王寺区 · 連結子会社
    議決権51.0%
  • 海外
    廊坊中本新型材料科技有限公司(注)2、3
    中国 河北省廊坊市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    中本包装(蘇州)有限公司(注)2
    中国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    中本北井(蘇州)商貿有限公司(注)3
    中国 江蘇省蘇州市 · 連結子会社
    議決権51.0%
残りのグループ会社3社を開く
  • Nakamoto Packs USA, Inc. (注)2米国 テネシー州ナッシュビル100%
  • NAKAMOTO PACKS VIETNAM COMPANY LIMITED (注)2ベトナム トゥアティエン=フエ省フーロク地区100%
  • RNスマートパッケージング㈱東京都大田区49%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は496億円営業利益30億円前期と比べると増収増益で、売上が+1.0%、利益が+3.4%。

売上高
+1.0%
496億円
営業利益
+3.4%
30億円
純利益
+10.0%
22億円
営業利益率
6.0%
前期比 +0.1%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高520億円496億円
営業利益33億円30億円
純利益22億円22億円
1株あたり配当¥74¥74

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は128億円、営業利益は8億円。前年の2025年1Qと比べると、売上は+10.3%、営業利益は+33.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q11054.53
2024年2Q11354.44
2024年3Q11543.51
2024年4Q1063
2025年1Q11665.25
2025年2Q128107.87
2025年4Q247135.38
2026年2Q250166.411
2026年4Q246145.711
2027年1Q12886.35

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年2月期からの14期で、売上は227億円から496億円へ2.2倍に増えた。直近期の営業利益率は6.0%。売上は10期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年2月22795
2014年2月305137
2015年2月314126
2016年2月304127
2017年2月315148
2018年2月3301510
2019年2月3391712
2020年2月3411611
2021年2月3601813
2022年2月4052615
2023年2月4312213
2024年2月4442311
2025年2月49129295.920
2026年2月49630316.022

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高496億円のうち、営業利益として残るのは30億円6.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は22億円、売上の4.4%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.7%405億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金12.5%62億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益6.0%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.5pt
6.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.2pt
4.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.4pt
10.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 13期分

2026年2月期は営業CFが26億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは13億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は76億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2014年2月13−3−61033
2015年2月8−173−927
2016年2月13−151−226
2017年2月17−95838
2018年2月15−12−5336
2019年2月20−23−2−330
2020年2月9−12−2−325
2021年2月24−175737
2022年2月33−16−81748
2023年2月15−8−7750
2024年2月35−2501074
2025年2月24−12−121276
2026年2月26−13−131376

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年2月期の総資産は405億円。このうち返さなくてよい自己資本が221億円で、自己資本比率は51.9%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年2月1767410241.7
2014年2月2238413935.8
2015年2月2389114736.8
2016年2月2359514039.0
2017年2月25410814641.4
2018年2月25911514443.0
2019年2月26912014943.3
2020年2月27612415243.9
2021年2月31814217640.9
2022年2月33915718242.2
2023年2月34616518144.5
2024年2月38518520045.7
2025年2月40020319748.3
2026年2月40522118451.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
77億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
157億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
32億円
在庫として抱えている分
負債合計
184億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率35 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE104社中29位あたり、逆に低いのは自己資本比率104社中73位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
10.8%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
6.0%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
51.9%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.0%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.7%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,979で、1年前と比べて+5.2%過去52週の値幅のなかでは74%の位置にある。

¥1,979-0.2%1ヶ月+7.9%1年+5.2%時価総額177億円
過去52週の値幅
安値¥1,700高値¥2,077

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.1倍
PER (会社予想)8.0倍
PBR0.82倍
配当利回り3.74%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+1.2%上昇し、52週高値2097円からは-8.7%の水準。25日線(1921.2円)を-0.4%下回るが、75日線(1898.5円)は+0.8%上回る。RSI48.0と中立。出来高は2.3万株と平均的で、方向感に欠ける。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER7.8倍(実績・予想とも)は業界平均18.2倍を大きく下回る。PBR0.80倍も業界平均1.35倍を下回る。ROE10.8%は良好だが配当利回り0%で無配。割安だが株主還元が不十分。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.1倍18.4倍
PER (予想)8.0倍
PBR0.82倍1.38倍
ROE10.8%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

安定した業績ながら、新築住宅市場の減退が懸念される。強気派はリフォーム需要や堅調な受注により増収増益傾向を評価。弱気派は住宅着工減少や競合激化による受注減、PBR1倍割れを嫌気。

プラスに働く材料7
  • リフォーム需要拡大

    住宅ストック増加でリフォーム市場成長

  • 業績堅調

    2026年2月期も増収増益予想

  • PER低水準

    2026年2月期PER約7.8倍と割安

  • 紙パッケージ需要増加による受注拡大2026年Q2影響

    EC向け段ボール需要増で売上5%増、約25億円増収

  • 省力化投資による生産性向上2027年~2028年影響

    自動化投資で人件費3億円削減効果

  • 再生紙原料価格低下による粗利率改善2026年通年影響

    原料10%下落で粗利約15億円改善

  • 株主優待拡充による個人株主増次回株主総会影響

    優待品追加で個人株主比率5%上昇

マイナスに働く材料7
  • 新築住宅着工減少

    人口減で長期トレンドは減少

  • 競争激化

    LIXILなどの大手との価格競争

  • ROE10%台半ば

    成長性に乏しく資本効率が低い

  • 紙価格上昇によるコスト増2026年下期影響

    段ボール原紙10%上昇で営業利益約10億円減少

  • 競合メーカーとの価格競争激化継続影響

    販売価格3%低下で売上15億円減少

  • 顧客企業の生産調整による受注変動2026年Q3影響

    大口顧客の在庫調整で受注10%減、売上50億円減

  • 環境規制強化による追加投資負担2027年影響

    CO2削減設備投資10億円、減価償却費増で利益圧迫

次の決算で確かめる点
新築向け売上高
住宅着工動向の影響を把握
リフォーム向け売上高
成長セグメントの伸び

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり74で、前期から+7.6%いまの株価に対する利回りは3.74%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥74
1株あたり
配当利回り
3.74%
いまの株価に対して
配当性向
40.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2018年2月5552.3
2019年2月561.841.5
2020年2月560.049.8
2021年2月560.055.8
2022年2月6210.742.7
2023年2月620.049.9
2024年2月620.0778.1
2025年2月666.547.5
2026年2月717.640.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥74

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ16,575人。区分でいちばん多いのは個人・その他67.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が27.0%を占め、残る73.0%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年2月%2022年2月%2023年2月%2024年2月%2025年2月%2026年2月%
個人・その他63.361.769.167.067.467.5
事業法人22.023.122.020.720.919.3
金融機関13.511.76.89.06.17.7
外国法人0.71.81.72.94.64.7
証券会社0.51.60.40.41.00.7
外国人個人0.10.10.10.10.10.1
自己株式0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社中本8.00
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.60
03株式会社ナカモト・セカンド3.03
04染谷 真沙美3.01
05河田 優子2.97
06中本パックス従業員持株会2.86
07松下 美樹2.68
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.94
09サカタインクス株式会社1.68
10日本紙パルプ商事株式会社1.68

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-13
    株式会社中本
    新規の大量保有報告
    8.00%
    -0.73pt
  • 2026-04-20
    SBIアセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    2.80%
    -1.58pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−99%、1株純資産は14期で−99%。直近期のROEは10.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年2月28,974464,1536.431.1
2014年2月2332,5249.826.5
2015年2月1882,7707.129.6
2016年2月2092,7217.735.3
2017年2月1011,2888.316.155.4
2018年2月1201,3649.118.552.3
2019年2月1421,42610.111.641.5
2020年2月1331,4799.19.949.8
2021年2月1611,59010.59.955.8
2022年2月1801,75410.89.142.7
2023年2月1571,8858.610.149.9
2024年2月1281,9706.413.0778.1
2025年2月2252,16610.97.547.5
2026年2月2452,37610.88.240.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/2期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中本髙志取締役会長775,068
河田淳代表取締役社長50109,600
栗山浩幸取締役常務執行役員 プロダクト事業本部 生産事業部長5917,400
芦田一志取締役 監査等委員69200
久保俊裕取締役 監査等委員73
古谷礼理取締役 監査等委員57
羽渕英彦常務執行役員 管理本部長
吉田剛治取締役常務執行役員 パッケージング事業本部長6016,400
横谷英城上席執行役員 プロダクト事業本部営業事業部長
吉田卓司上席執行役員 管理本部総務・経営企画部長
本多衛上席執行役員 技術開発事業部長
奥出誓一執行役員 廊坊中本新型材料科技有限公司董事長 NAKAMOTO PACKS VIETNAM COMPANY LIMITED社長 中本アドバンストフィルム株式会社代表取締役社長 エイワファインプロセシング株式会社代表取締役社長
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
富永誠二郎執行役員 プロダクト事業本部生産事業部副事業部長 三国紙工株式会社代表取締役社長
小西礼一執行役員 プロダクト事業本部国際室長 Nakamoto Packs USA,Inc.CEO 株式会社アール代表取締役社長

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61261112215225
社外取締役520204

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,090字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、当社、連結子会社14社(国内9社、海外5社)、持分法適用関連会社1社(国内1社)により構成され、印刷加工(グラビア印刷)、コーティング加工、ラミネート加工及び成型加工による製品の販売を主な事業としております。 なお、当社グループは、印刷関連事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載をしておりません。 (1)加工の種類 種類   説明 グラビア印刷   凹版印刷(印刷しようとする文字や模様などの部分が凸版印刷と反対に窪んでいる版面を使う印刷)で、微細な濃淡が表現できる。 コーティング加工   素材表面を樹脂等の薄い皮膜で覆い、素材を保護したり、機能性を持たせること。 ラミネート加工(ドライラミネート及びサーマルラミネート)   包装材料の強化及び機能付加を目的として、接着剤及び高熱により多層複合化 すること。 成型加工   プラスチックシートに熱を加え、形を変えること(食品用容器、トレー、蓋等)。 インフレーション法により、プラスチックフィルム及びシートを製膜するこ と。 [印刷加工プロセスの一例] (2)用途及び主要製品 用途   主要製品 食品関連   ① 乳製品関連:シュリンクフィルム(※1)、蓋材、台紙、袋等 ② コンビニエンスストア関連:弁当・サラダ容器用フィルム及び成型用シート(容器・トレー用等)、自社開発品(NAK-A-PET(※2)、NC-PET(※2)、NS-PET(※2))等 ③ 農水産、加工食品関連:農産物・牡蠣、ハム・ソーセージ用ラミネートシート、冷凍食品・豆腐・油揚げ用フィルム等 ④ その他:包装用フィルム・シート原紙、ラベル、副資材等 IT・工業材関連   ① モバイル機器関連:NSセパ(※3)(自社ブランド)、遮光フィルム等 ② 二次電池(リチウムイオン電池)関連:コーティング加工等 ③ 自動車関連:天井・内装の部材等 ④ 半導体関連:導電シート、各製造における工程紙等 ⑤ その他:電線被覆フィルム、電子部品緩衝フィルム等 医療・医薬関連   ① 貼付剤関連:NSセパ印刷品(自社ブランド)、外装袋印刷等 ② 市販薬関連:個包装フィルム印刷等 ③ 病院関連:点滴薬外装フィルム印刷、フェイスシールド、防護服等 建材関連   ① 住宅関連:内装壁紙印刷品、ふすま紙印刷品、水回り用コーティング品等 ② 家具関連:化粧板紙印刷品、システムキッチン用フィルム印刷品等 ③ その他:Nコート(※4)印刷品(自社ブランド)、店舗什器用印刷品等 生活資材関連   ① 圧縮袋関連:布団用、衣類用等 ② DIY、エコ関連:壁装飾用、床装飾用、窓ガラス用断熱シート等 ③ キッチン、衛生関連:まな板シート、キッチンマット、水切り等 ④ その他:使い捨てカイロ不織布印刷、Nコート等 その他   ① リサイクルペレット(※5)(ポリスチレン、ポリプロピレン) ② グラビア印刷機・ドライラミネーター機等(自社特許技術搭載) ③ 重袋用原紙、印刷・包装用フィルム [用語説明] ※1 シュリンクフィルム(熱で収縮するプラスチックフィルム) ※2 当社では、「環境対応」「衛生管理」に配慮した製品・技術の開発や素材の改質を行っております。 名称   特徴   用途 NAK-A-PET (剛性を向上したポリエステルシート)   ① 薄肉化により省資源化 ② バイオマス原料の配合が可能 ③ リサイクル可能な素材、環境及び食品衛生等に配慮した設計   ・農産物用フードパック ・食品用トレー ・電子部品用トレー NC-PET (高耐熱性及び耐寒性のあるポリエステルシート)   ① 高温での調理が可能、耐寒強度も強く、高剛性、軽量化も可能 ② 特に耐熱性に優れていることから、風味の向上、食品衛生上の安全性を確保(当シートの容器を使用してグラタンを190℃のオーブンで45分加熱しても、容器は変形しない)   ・オーブン調理用食品容器(主にグラタン等) ・高温殺菌食品用容器 NS-PET (熱接着性のあるポリエステルフィルム)   ① ヒートシール性がある ② 保香性:コーヒー等香りを保持 ③ 耐熱性:電子レンジ対応品、フィルムの融点は120℃(一般に食品包装などによく用いられるシーラントフィルムは、1,000W×2分半(内容物140℃)の電子レンジ加熱により溶けてしまうが、当フィルムを使用した袋は、1,000W×2分半(内容物140℃)の電子レンジ加熱でも変形しない)   ・テイクアウト用食品袋(主に揚げ物惣菜) ・コーヒー、お茶等の袋 ・防虫忌避剤の袋 ※3 NSセパ(ポリエステルの離型フィルムであり、主にスマートフォン・液晶ディスプレイ等の生産や、湿布薬の離型フィルムに使用されます。) ※4 Nコート(ポリプロピレン系の合成紙であり、水に強い性質を生かし、主に自動販売機用のラベル、床材に使用されます。) ※5 リサイクルペレット(3~5mm程度の粒子状にしたプラスチック材料) 食品関連は、国内外の工場にてプランニング・製版・印刷加工・ラミネート加工・スリット(検査)加工・製袋加工等を行った製品を、顧客に販売しております。シート印刷品(当社製品)は中本FinePack株式会社(連結子会社)または成型メーカーにて成型を行ったうえ、弁当や総菜等の容器及びトレーとして顧客製品に使用されます。フィルム印刷品(当社製品)は顧客である食品メーカーにて加工され、乳製品・菓子・豆腐・ハム・ソーセージ等の食品(顧客製品)の包装資材として使用されます。 IT・工業材関連は、NSセパ(自社ブランド)の販売と顧客製品の委託加工(コーティング加工等)等を行っております。NSセパは主に顧客であるIT部材メーカーにて、パソコン及びモバイル機器等の製造工程に使用されます。また、ラミネートフィルム品(当社製品)は顧客である自動車部材メーカーにて加工され、自動車の内装部材として、顧客の最終製品の一部に使用されます。 医療・医薬関連は、グラビア印刷を基軸とし、コーティング加工にて離型性等の機能性・付加価値を付与した製品及びNSセパ(自社ブランド)に印刷加工を行ったものを、顧客のプライベートブランド向けに販売しております。薬用セパレーター印刷品(当社製品)は、顧客である医薬品メーカーにて加工され、湿布等のセパレートフィルムとして顧客製品の一部に使用されます。医薬品の外装袋や個包装は、グラビア印刷を行い顧客に提供しております。 建材関連は、素材の提案・企画を行い、グラビア印刷を基軸に主に㈱中本印書館(連結子会社)で印刷加工・仕上げ加工を行った製品を顧客に販売しております。木目柄・レンガ柄印刷品(当社製品)は顧客である建装材メーカーにて貼合加工等が行われ、家具・壁紙・ふすま紙といった顧客の最終製品の一部に使用されます。 生活資材関連(布団圧縮袋・毛染め用ブラシ等)は、主に中本包装(蘇州)有限公司(連結子会社)で製造(ラミネート加工、製袋加工、アッセンブリー等)し、当社及び㈱アール(連結子会社)が国内の顧客(ホームセンター等)に販売しております。 その他、自社で排出されるプラスチック廃材を自社で再生し、リサイクルペレットとして販売しております。 (3)関係会社の事業の内容 会社名   概要 中本パックス㈱(当社)   関西2工場・関東5工場を有しており、「(2)用途及び主要製品」に記載した、全ての用途にかかる製品を製造し、国内顧客を中心に販売しております。 ㈱アール   中本包装(蘇州)有限公司及びNAKAMOTO PACKS VIETNAM COMPANY LIMITEDで製造した生活資材関連の製品を日本国内で販売しております。 ㈱中本印書館   建材関連のグラビア印刷加工を中心に行い、当社に販売しております。 ㈱サンタック   食品関連フィルムのグラビア印刷加工を行い、主に当社に販売しております。 中本Fine Pack㈱   食品関連のシート成型加工を行い、成型蓋及び成型容器を国内顧客に販売しております。 三国紙工㈱   紙及びプラスチックフィルムのラミネート及びコーティング加工による製品を、国内顧客を中心に販売しております。 中本アドバンストフィルム㈱   食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連のプラスチックフィルムを製造し、国内顧客に販売しております。 エイワファインプロセシング㈱   食品関連、IT・工業材関連フィルムの製袋加工を行い、国内顧客及び中本アドバンストフィルム㈱に販売しております。 ナピクル㈱   廊坊中本新型材料科技有限公司の日本国内持株会社 ㈱中本キタイホールディングス   中本北井(蘇州)商貿有限公司の日本国内持株会社 廊坊中本新型材料科技有限公司   IT・工業材関連(自動車関連)の製品を製造し、中国の顧客及び当社に販売しております。 中本包装(蘇州)有限公司   食品関連、IT・工業材関連、医療・医薬関連及び生活資材関連の製品を製造し、中国の顧客及び㈱アールに販売しております。 中本北井(蘇州)商貿有限公司   中本包装(蘇州)有限公司で製造したIT・工業材関連、生活資材関連の製品を中国及び日本国内の顧客に販売しております。 Nakamoto Packs USA,Inc.   IT・工業材関連(自動車関連)を中心に、北米及び中米の顧客に販売しております。 NAKAMOTO PACKS VIETNAM COMPANY LIMITED   IT・工業材関連(自動車関連)及び生活資材関連の製品を製造し、当社に販売しております。 RNスマートパッケージング㈱   食品関連の機能性フィルムを国内顧客に販売しております。 当社グループの事業内容の概要は次のとおりであります。 [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,715字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは「クリーン&セイフティ」を合言葉に、自然環境や労働環境に配慮した製品、技術の開発、素材の改良など、社会が必要とするものづくりに努め、常に顧客に満足いただけるものを供給し続けてまいります。 そして、当社グループが引き続き成長していくためには、①主力部門である食品関連における自社開発品の販売強化と顧客ニーズへの迅速な対応、②IT・工業材関連における技術力と開発力の強化、③食品関連、建材関連、生活資材関連における連結子会社との連携による同業他社に負けない競争力の強化が重要であります。また、当社グループ事業の基盤となる従業員の成長を促す教育制度の継続とコンプライアンス遵守の体制を築き、社会に信用される企業にしてまいります。 当社グループでは目指す企業像として、「全天候型グローバル企業」を掲げ、その実現に向け対応しております。これは単に経済的な企業価値を追求するだけでなく、「人にやさしい、地球にやさしい」という社会的な企業価値を高めて、あらゆるステークホルダーから信頼される企業像を実現していこうというものです。 当社グループとしては継続的に事業ポートフォリオを見直すことで、収益構造を改善するとともに、従来とは異なる成長領域を生み出し、多彩な領域と新陳代謝のあるバランスのとれた事業構造を目指しております。 そのために、常に新しい技術に取り組み、顧客に密着したマーケティング活動を行い、グローバル規模で顧客や社会のニーズを先取りしていくことを強力に推進してまいります。 (2)経営戦略等 2027年2月期におけるわが国経済は、物価上昇が続くものの賃上げの継続により実質賃金はプラス圏で推移するとみられることから個人消費が持ち直すほか、企業の省力化やDX設備投資の拡大などから内需は緩やかな回復が続くと思われます。一方で、人手不足による供給制約、米国の政策による貿易の悪化や国際情勢の緊張の高まり、とりわけ中東情勢の長期化といったリスクも考えられ、依然として先行きは不透明な状況にあります。 当社グループは、2027年2月期の経営課題を「環境経営と改善活動の推進、安全第一でお客様満足度を最大化する」といたしました。環境対応製品の開発と拡販、環境対応インキ・接着剤への切り替えをはじめとした環境経営を進めるとともに、材料使用量削減や生産効率向上など改善活動による原価低減を推進いたします。また、顧客のニーズ・環境対応・省力化に貢献できる製品の提供と、品質管理に注力して顧客満足度の向上に努めると共に、企業としての社会的責任を果たし、ステークホルダーとの信頼関係を築き、持続的な企業価値の向上に努めていく所存であります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するため、収益性の改善、資本効率の向上に取り組んでまいります。具体的には、経営指標として連結ROE(自己資本当期純利益率)10.0%~12.0%以上を中期経営計画における経営目標とし、長期的には13.0%以上を目標としております。 (4)経営環境及び対処すべき課題 ① 全天候型経営 当社グループを取り巻く状況は刻々と変化しており、現在のような経済環境の激変期には、企業の永続的な発展を重要課題として認識しております。国際情勢の変化、金融不安、IT・半導体のシリコンサイクル、資源・食料・原材料価格の高騰等による業績への影響を最小限にとどめるためにも、特定分野に偏らない事業ポートフォリオの構築が課題であると考えております。また、少子高齢化が進む日本においては、長期的には食品関連や生活資材関連等の需要減少が見込まれます。 このような課題に対処するために、創業以来積み上げた印刷、ラミネート及びコーティング技術を活用して、食品包装材を主力に、IT・工業材、医療・医薬、日用雑貨、自動車、建材分野に製品を展開するほか、日本だけでなくグローバルに事業を展開する全天候型経営を行っております。各分野にバランス良く投資をすることで、顧客、取引先、社会、従業員、株主に安心していただける強固な基盤を作ってまいります。 ② 技術及び製品開発 自社開発品(NAK-A-PET、NC-PET、NS-PET)は、薄肉化、高剛性による省資源、耐熱、耐寒性付与によるスペックアップ、安全性、環境負荷低減(CO2排出量の低減)、リサイクルを可能にする単一素材化を実現した素材であるため、海洋プラスチックの問題による環境意識の高まりなど潜在的な需要は大きく、更なる販売強化を行う必要があると考えております。 また、コーティング技術を活用した金属箔や薄肉フィルムへの加工により、需要拡大が見込まれる工業材分野(産業資材やスマートフォン向けなど)、二次電池分野(電極、セパレーターなど)の新規取組も進めております。 このような課題に対処するために、最新鋭の生産設備やテストコーターの導入、技術部門の拡充、生産拠点への開発部門付設等により総合的な技術革新を推し進め、お客様のニーズに対応した製品開発のスピードを速めてまいります。 ③ 課題解決型企業の実現 単身世帯、高齢者及び働く女性の増加やライフスタイルの変化による外食からのシフトにより、総菜を中心とした中食市場やデリバリーの需要が底堅い食品関連市場、AI時代の到来や、クルマの電装化等により新たなニーズが見込まれるIT・工業材関連市場など、時代や環境の変化に伴う課題の解決が必要であると認識しております。 このような課題に対処するために、潜在する市場ニーズ(環境・安全・個食化等)を的確につかみ、これまで培ってきた技術を駆使するほか、顧客ニーズに応じて設備改良を行うことで新製品及び新素材の開発につなげ新たな価値を提供し、社会や顧客の課題を解決してまいります。 ④ 環境経営 循環型社会の実現による持続可能な社会の構築を目指し、紙への印刷や紙容器、当社独自の開発品であるNAK-A-PET、NC-PET、NS-PETや、石化由来材料の削減や食品の賞味期限延長によるフードロス削減が可能な機能性包材(ラベルレスサーマルトップシール製品)、生分解性のガスバリア材料を使用したパッケージング素材(RESCⓇ)の販売を強化しております。また、リサイクル原料使用による省資源化とCO2削減、水性インキや植物由来成分等を含有したバイオマスインキを使用した印刷、水性接着剤を使用したラミネート、紙への生分解性樹脂ラミネート等の環境対応製品により環境負荷低減に取り組んでまいります。 加えて工場のLED化、省エネ設備の導入、太陽光発電設備の導入によるCO2削減、材料の再資源化を行うリペレット事業の拡大により、生産活動に伴う廃棄物の発生抑制及び再資源化の取組みなど、各種施策を実施してまいります。 ⑤ グローバル戦略 海外連結子会社(中国3社、米国1社、ベトナム1社)における事業は、各国の通商政策、人件費の高騰、環境基準の変化、地政学リスク、販売価格競争の激化や為替変動により不透明な環境にあります。 このような課題に対処するために、当社グループは引き続き自動車内装材、圧縮袋や生活資材製造の合理化を図るとともに、当社グループが得意とするクリーンコーティング、熱ラミネート等の付加価値の高い製品の販売増加を目指し、新規顧客の開拓を推進いたします。また、複数国に生産拠点を持つことで、チャイナリスクへの対策、グローバルなサプライチェーンの構築と顧客ニーズへの対応を進めてまいります。 ⑥ 社会的責任を重視した経営 地域社会からの信頼を得ることも企業価値の向上を目指した経営の一つと考え、事業活動や雇用を通して地域の社会経済活動に貢献しております。また、環境負荷の低減、障がい者雇用をはじめとしたダイバーシティの推進、取引先の事業活動の継続に寄与するため、全国主要都市周辺に16工場を配置し、BCP対応、供給責任を果たしております。この他、顧客、取引先、社会、従業員、株主など各ステークホルダーとの対話や協働が持続的成長に不可欠と考えており、コミュニケーションの機会を大切にし、企業経営に生かしております。 ⑦ 内部管理体制の強化 当社グループは、金融商品取引法における内部統制に係る報告を実施するため内部管理体制の強化に努め、コンプライアンス機能の強化、業務マニュアルの整備等を行ってまいりました。 今後もこの内部管理体制を有効に機能させることが、企業価値を高め、効率的かつ健全な企業経営を実現するものと認識し、より一層透明性の高い経営を目指し、相互牽制の効いた内部管理体制の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク2,823字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社グループの事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、主として次のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、将来において発生する可能性のある全てのリスクを網羅したものではありません。 (1)国内景気と消費動向に関するリスク 当社グループは、幅広い業種の顧客企業と取引を行っており、主として日本国内市場向けに、特定業種に偏らない活動を展開しております。 しかしながら、国内需要の減退や物価高・感染症拡大の影響による国内個人消費の低迷が顕在化した場合や主要顧客における市場シェアの縮小等が生じた場合には、当社グループの受注量の減少や受注単価の下落により、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (2)資源・原材料の市況に関するリスク 当社グループは、包装材や各種加工フィルムの主要原材料として、樹脂、フィルムといった各種のプラスチック素材を使用しております。これらの原材料の価格は原油、ナフサなどの国際商品市況及び為替変動の影響を受けます。また、各国の通商政策や地政学リスク(紛争・戦争やテロ等)により調達自体が困難になる可能性があります。 石化由来材料の使用削減や調達ルートの多様化に取り組んでおりますが、例えば、原油価格、電気代や燃料費が大きく変動した場合や、サプライチェーンの混乱等が生じ、樹脂やインキ等の原材料となる資源の調達困難による価格高騰、工場の操業停止や操業度が低下した場合には、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (3)為替の変動に関するリスク 当社グループは、生活資材、IT・工業材、自動車内装材を中心に海外販売の拡大を計画しており、今後、為替変動の影響は次第に比重が増してくると予想されます。急激な為替変動が生じた場合には、原材料輸入価格の高騰または製品輸出価格の低下、並びに債権債務の決済時に多額の為替差損が生じることにより、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (4)研究開発活動に関するリスク 当社グループは、将来の成長性を確保するという観点から、研究開発投資を行っております。 しかしながら、計画どおりに研究開発が進捗しない場合、新製品や新技術に関して多額の研究開発投資を行ったとしても必ずしも十分な成果を上げることができない場合、また、想定し得ないような急激な技術革新が起きた場合には、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (5)製品の品質に関するリスク 当社グループは、ISO9001及び14001を取得する等により、常に品質の高い製品を顧客に提供できるような品質管理体制の構築を図っております。 しかしながら、予想し得ない品質上の欠陥に基づく製造物責任の追及がなされた場合には、補償費用の負担や、再生産に係る費用の追加負担により、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (6)環境規制等の影響に関するリスク 当社グループは、環境保全を経営の重要課題であると認識し、厳格な管理を徹底しつつ事業活動を行っております。 しかしながら、今後、環境等に関する様々な法的規制の強化または社会的責任の要請等に起因して事業活動に制約を受けるような事象が顕在化した場合には、計画外の設備投資や環境対策費用等の追加負担が生じることとなり、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (7)海外事業に関するリスク 当社グループは、中国に3社、米国に1社、ベトナムに1社の連結子会社を有しており、わが国と相手国の間の政治問題、国際的な経済情勢の変化、また、雇用環境、税制、法的規制の違い等に起因する様々な問題が生じるリスクを回避または低減させるために、海外ビジネスに精通した国内取引先(インキメーカー、商社等)、監査法人、顧問税理士または顧問弁護士等より随時アドバイスを得て、海外展開を慎重に進めております。 しかしながら、現時点における想定を遥かに上回る政治的(貿易摩擦、紛争・戦争やテロ等)、経済的(為替変動等)、社会的(労務問題等)な問題、または商慣習の違いに起因する取引先との関係構築に係る問題が顕在化した場合には、生産活動の縮小や停滞、サプライチェーンの混乱、販売活動の停滞等により、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (8)自然災害・事故災害に関するリスク 当社グループは、国内外に製造拠点を複数設けることにより自然災害や感染症の拡大に伴う操業停止または操業度低下リスクを分散させるとともに、事業所における耐震対策や点検、防火訓練等に取り組むことにより事故災害リスクを低下させるよう努めております。 しかしながら、想定を超えるような地震、台風等の自然災害や感染症の拡大、また、火災等の事故災害が発生することに起因して、十分な原材料調達ができない場合や、設備や従業員が大きな被害を受け、工場の操業停止または操業度が低下した場合には、生産及び出荷の停止または遅延に伴う販売数量の減少や多額の修繕費用の発生により、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (9)販売価格やシェアに関するリスク 当社グループは、主力製品である厚物シート印刷及びラミネート等に関する独自のノウハウを有しており、今後も販売価格や一定のシェアを維持することができるものと考えております。 しかしながら、そのような当社グループの独自性、優位性が発揮できない分野において、競合他社の低価格戦略や模倣等が顕在化した場合には、販売価格やシェアが低下することにより、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (10)業務提携・企業買収に関するリスク 当社グループは、他社との業務提携や企業買収が、将来の成長性、収益性等を確保するために必要不可欠な要素であると認識しており、過去においても積極的に業務提携や企業買収を行っております。 しかしながら、当初想定した業務提携または買収によるシナジー効果を得ることができなかった場合には、利益率を圧迫する等により、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。 (11)人材の採用・育成に関するリスク 当社グループは、高度な技術力や企画力等を有する優秀な人材の採用・育成が、将来の成長性、収益性等を確保するために必要不可欠な要素であると認識しており、新卒採用のほかにも多様な専門性を有する人材を確保すべく中途採用の実施等、幅広く優秀な人材を求めております。 しかしながら、そのような人材の採用や育成ができなかった場合には、競争力が低下し、当社グループの経営成績に影響が生じる可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,525字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.財政状態 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ548百万円増加し、40,523百万円となりました。 当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,231百万円減少し、18,429百万円となりました。 当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,780百万円増加し、22,093百万円となりました。 b.経営成績 当連結会計年度におけるわが国の経済は、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果に加え、訪日外国人の増加に伴うインバウンド需要が堅調に推移したこと等により、個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、総じて緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、米国の通商・関税政策をめぐる不透明感や地政学リスクの高まりに加え、欧州の景気低迷や中国における内需回復の遅れなど、海外景気が国内景気を下押しするリスクが依然として存在しており、先行きについて予断を許さない状況が続いております。こうしたなか、当社グループの事業活動も、エネルギー価格高騰などによる製造コストの上昇やサプライチェーンの混乱による影響を受けており、引き続き慎重に対応してまいります。 このような状況の下、「環境経営と改善活動の推進、原点回帰でお客様満足度を最大化する」をスローガンに、環境への負荷を低減できる開発製品の販売、原価低減、生産効率・品質の向上に注力いたしました。 この結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高は49,635百万円(前年同期比1.0%増)、営業利益は2,961百万円(同3.1%増)、経常利益は3,054百万円(同5.0%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は2,175百万円(同8.2%増)となりました。 製品用途別の経営成績は次のとおりであります。 (食品関連) 既存のチーズなどの乳製品、水産加工品向け包材、冷凍食品向け包材が増加したほか、農産向けフードパックや豆腐用包材も堅調に推移いたしました。また、中本アドバンストフィルム株式会社の売上と利益貢献があったことにより、売上高は31,607百万円(前年同期比1.0%増)、売上総利益は4,465百万円(同2.3%増)となりました。 (IT・工業材関連) 電子用途向け機能性材料やスマートフォン用途、半導体関連、自動車内装材、製造業向け重袋が総じて堅調に推移したことにより、売上高は9,329百万円(前年同期比3.8%増)、売上総利益は2,209百万円(同24.6%増)となりました。 (生活資材関連) 利益率の高い自社商品の販売が好調に推移、収納関連商材や防ダニ関連商材の売上が増加した結果、売上高は4,284百万円(前年同期比0.6%増)、売上総利益は1,749百万円(同3.5%増)となりました。 (建材関連) 住宅着工戸数の減少に伴い、表面機能コーティングを施した建材の受注は減少いたしました。一方で、比較的高収益な製品の販売が堅調に推移したことに加え、新規案件の受注が寄与したことで、売上高は1,995百万円(前年同期比4.5%増)、売上総利益は270百万円(同0.9%増)となりました。 (医療・医薬関連) 貼付剤関連や医療用の包装袋は堅調に推移したものの、病院関連の輸液関係包材が減少したことにより、売上高は1,554百万円(前年同期比0.9%減)、売上総利益は325百万円(同1.6%減)となりました。 (その他) 汎用品の重袋や多層ナイロン共押出袋が堅調に推移した一方で、化学メーカー向け機械販売において前年同期にあった大型案件の反動影響等を受け、売上高は864百万円(前年同期比22.9%減)、売上総利益は116百万円(同33.8%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ17百万円増加し、7,569百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動による資金の増加は、2,552百万円(前連結会計年度は、2,353百万円の増加)となりました。これは、税金等調整前当期純利益3,372百万円、減価償却費1,259百万円及びその他141百万円等による増加要因が、関係会社株式売却益137百万円、固定資産売却益113百万円、売上債権の増加額359百万円、仕入債務の減少額680百万円及び法人税等の支払額876百万円等による減少要因を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動による資金の減少は、1,272百万円(前連結会計年度は、1,156百万円の減少)となりました。これは、固定資産の売却による収入212百万円及び投資有価証券の売却による収入116百万円等による増加要因が、生産加工設備等の固定資産の取得による支出1,388百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式の売却による支出181百万円等による減少要因を下回ったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動による資金の減少は、1,277百万円(前連結会計年度は、1,240百万円の減少)となりました。これは、長期借入れによる収入1,200百万円による増加要因が、短期借入金の純減額600百万円、長期借入金の返済による支出1,045百万円、自己株式の取得による支出139百万円及び配当金の支払額606百万円等による減少要因を下回ったことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、印刷関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 金額 (千円)   前年同期比 (%) 印刷関連事業   32,998,025   97.1 合計   32,998,025   97.1 (注)金額は、製造原価によっております。 b.受注実績 当社グループは、印刷関連事業の単一セグメントであり、当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 なお、連結子会社においては、受注から販売までの期間が短く、受注管理を行う必要性が乏しいため、提出会社個別の受注高及び受注残高を記載しております。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) 印刷関連事業   34,149,900   100.3   1,697,096   96.2 合計   34,149,900   100.3   1,697,096   96.2 (注)金額は、販売価格によっております。 c.販売実績 当社グループは、印刷関連事業の単一セグメントであるため、当連結会計年度の販売実績を用途ごとに示すと、次のとおりであります。 用途   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 金額 (千円)   前年同期比 (%) 食品関連   31,607,569   101.0 IT・工業材関連   9,329,308   103.8 生活資材関連   4,284,711   100.6 建材関連   1,995,276   104.5 医療・医薬関連   1,554,695   99.1 その他   864,385   77.1 合計   49,635,946   101.0 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年3月1日 至 2025年2月28日)   当連結会計年度 (自 2025年3月1日 至 2026年2月28日) 金額 (千円)   割合 (%)   金額 (千円)   割合 (%) ㈱エフピコ   6,340,940   12.9   6,176,011   12.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の総資産につきましては、前連結会計年度末に比べ548百万円増加し、40,523百万円となりました。 流動資産につきましては、受取手形、売掛金及び契約資産が323百万円減少し、貸倒引当金が205百万円増加(流動資産は減少)したものの、電子記録債権が552百万円、短期貸付金が314百万円、その他が217百万円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ526百万円増加し、25,240百万円となりました。 固定資産につきましては、減価償却費の計上等により有形固定資産が112百万円、無形固定資産が84百万円それぞれ減少したものの、投資その他の資産が219百万円増加したことにより、前連結会計年度末に比べ22百万円増加し、15,282百万円となりました。 (負債) 当連結会計年度末の負債につきましては、前連結会計年度末に比べ1,231百万円減少し、18,429百万円となりました。 流動負債につきましては、その他が130百万円増加したものの、支払手形及び買掛金が771百万円、短期借入金が600百万円、関係会社整理損失引当金が205百万円それぞれ減少したこと等により、前連結会計年度末に比べ1,286百万円減少し、14,934百万円となりました。 固定負債につきましては、リース債務が145百万円減少したものの、長期借入金が90百万円、繰延税金負債が109百万円それぞれ増加したこと等により、前連結会計年度末に比べ54百万円増加し、3,495百万円となりました。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ1,780百万円増加し、22,093百万円となりました。これは、自己株式が139百万円増加(純資産は減少)したものの、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が1,569百万円増加したことや、退職給付に係る調整累計額が242百万円増加したこと等によるものであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、各用途区分において、食品関連では乳製品用・水産加工品用・冷凍食品用包材や農産物のフードパックなど、IT・工業材関連ではスマートフォン用途や半導体関連など、生活資材関連では利益率の高い自社商品の販売が好調に推移した結果、前連結会計年度に比べて503百万円(1.0%)増加し、49,635百万円となりました。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は、インキ・溶剤・電力・燃料・副資材の高騰によるコスト上昇があったものの、売上が増加したことと、販売活動や生産効率の改善効果があった結果、前連結会計年度に比べて90百万円(3.1%)増加し、2,961百万円となりました。 (経常利益) 当連結会計年度の経常利益は、営業利益が増加したことにより、前連結会計年度に比べて146百万円(5.0%)増加し、3,054百万円となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、固定資産売却益113百万円、投資有価証券売却益85百万円、関係会社株式売却益137百万円、固定資産除却損18百万円を計上したことにより、前連結会計年度に比べて165百万円(8.2%)増加し、2,175百万円となりました。 c.経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 d.経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。 当連結会計年度におきましては、製造にかかわるコストが上昇しましたが、生産効率改善による原価低減や価格転嫁をすすめたほか、比較的利益率の良いIT・工業材関連や、生活資材関連での自社商品の販売が増加したことにより連結売上高経常利益率は前連結会計年度より良化し6.2%となりました。 なお、連結ROEは10.8%となりました。長期目標の13.0%以上を目指し、効率的な事業経営によりROEの継続的な向上に取り組んでまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第一部 企業情報 第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、原材料等の購入のほか、製造費、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、設備投資等によるものであります。なお、今後の重要な設備投資の計画につきましては、「第一部 企業情報 第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画 (1)重要な設備の新設等」に記載のとおりであります。 運転資金につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入れを基本としており、設備投資等の長期資金につきましては、自己資金及び金融機関からの長期借入れを基本としております。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は7,748百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は7,569百万円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。経営成績または財政状態に重要な影響を及ぼす見積り・判断は、過去の実績やその時点で入手可能な情報に基づき、合理的と考えられる要因を考慮して行っておりますが、見積り特有の不確実性が存在することから、実際の結果は見積りと異なる可能性があります。 なお、連結財務諸表の作成のための重要な会計基準等は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に、連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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