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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

ナカバヤシ

NAKABAYASHI CO.,LTD.7987 · Standard · その他製品

図書製本からバイオマス発電まで、多角化する中堅総合メーカー。

概要

ナカバヤシは、アルバムやシュレッダーで知られる文具・事務用品メーカーである。1923年の製本所創業をルーツに持ち、1968年にフエルアルバムを皮切りに紙製品へ進出。2025年3月期の連結売上高は628億円、営業利益18億円、従業員数は2004人。本社は大阪市中央区。ビジネスプロセスソリューション、コンシューマーコミュニケーション、エネルギー、その他(農業など)の4セグメントで事業を展開する。

4つの事業セグメントで構成される収益構造

ナカバヤシグループは、ビジネスプロセスソリューション事業、コンシューマーコミュニケーション事業、エネルギー事業、その他(野菜プラント・にんにくファーム事業等)の4セグメントで構成される。2025年3月期のセグメント別売上高は、コンシューマーコミュニケーション事業が305億91百万円(全体の約50%)、ビジネスプロセスソリューション事業が296億18百万円(約48%)と、この二つで大部分を占める。エネルギー事業は12億84百万円、その他は1億4百万円。営業利益ではコンシューマーコミュニケーション事業が18億8百万円と最も大きく、ビジネスプロセスソリューション事業が11億35百万円。エネルギー事業は8百万円の黒字、その他は12百万円の黒字である。こうした事業ポートフォリオは、安定した文具需要と法人向けBPOサービスの両輪で収益を支えつつ、再生可能エネルギーや農業などの新分野に挑戦する構造を示している。

島根県に集約された生産拠点と国内物流網

ナカバヤシの生産拠点は島根県に集中している。1971年開設の佐田工場(出雲市)を皮切りに、1972年の掛合工場(雲南市)、1984年の平田工場(出雲市)、1989年の出雲工場、1990年の松江工場と拡大。2005年には島根県内の3子会社(出雲ナカバヤシ、平田ナカバヤシ、松江ナカバヤシ)を合併し、島根ナカバヤシ株式会社(現ナカバヤシファクトリー)を設立した。また兵庫県にも1973年開設の兵庫工場(養父市)がある。物流面では1989年に埼玉県ときがわ町に関東物流センター、1995年に大阪府千早赤阪村に関西物流センターを設置し、全国への供給体制を整えている。この地域分散型の生産・物流ネットワークは、紙製品や事務機器の安定供給を支える基盤となっている。

国内外の子会社とグループ再編の歴史

ナカバヤシグループは、M&Aや子会社設立を通じて事業領域を拡大してきた。2005年にはミヨシとリーマンの株式を100%取得、2007年には日本通信紙の株式51.25%を取得し連結子会社化。2009年には人材派遣のウーマンスタッフを、2010年にはフランクリン・プランナー・ジャパンを傘下に加えた。海外では2004年に中国寧波に製造子会社(寧波仲林文化用品)を設立、2006年には販売会社(仲林(寧波)商業)を設立。また、ベトナムにNCL VIETNAM、アメリカにNakabayashi USA、インドネシアにPT MIRAI INTERNASIONAL INDONESIAを持つ。しかし、2025年には寧波仲林文化用品を清算している。国内では2004年に販売子会社をフエル販売1社に統合、2008年には関宮ナカバヤシを兵庫ナカバヤシに改称し、製造事業を子会社へ移管するなどの再編を繰り返し、効率化を図ってきた。

売上高600億円台で推移する財務体質

ナカバヤシの連結売上高は2013年3月期の485億円から増加傾向にあり、2020年3月期には653億円とピークを迎えた。その後、2021年636億円、2022年631億円、2023年616億円と減少に転じ、2024年610億円、2025年628億円と横ばいで推移している。営業利益は開示されている2025年3月期が18億円、経常利益率は2.87%。純利益は2023年3月期に7億円の赤字を計上したが、2024年9億円、2025年20億円と回復。2026年3月期の計画では売上高616億円、営業利益29億円、純利益19億円を見込む。総資産は540億円程度で、自己資本比率は非開示だが、財務基盤は安定しているとみられる。エネルギー事業では木質バイオマス発電の減損損失を計上するなど、一部事業に課題も抱える。

「生命関連産業」を冠した中期経営計画

ナカバヤシは2024年5月、第4次中期経営計画「Go on 5ing」(2025年3月期~2027年3月期)を策定した。基本方針は「収益力の強化」「成長力の推進」「株主価値の向上」。目標として売上高660億円、営業利益33億円(営業利益率5%)を掲げる。同計画では、京都大学広井良典教授が提唱する「生命関連産業」(健康・医療、環境、生活・福祉、農業、文化の5分野)をコアコンセプトに据え、既存事業の強化と新規事業創出を進める。具体的にはDX推進によるBPOの高度化、紙製品の脱プラ対応(ブランド「asue」)、木質バイオマス発電の安定稼働、製本と農業の二刀流など、社会課題解決型の事業展開を目指す。また、ROICの持続的な向上や資本効率の改善も重点課題としている。

業界の中での役割は印刷・製本・オフィス用品・エネルギー(バイオマス発電)などを顧客に提供する多角的企業。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
616億円
営業利益
29億円
営業利益率
4.7%
純利益
19億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01ビジネスプロセスソリューション主力

図書製本、法人向け手帳、DPS・BPOサービス等を提供。子会社を通じて人材派遣、図書館業務受託、アウトソーシング、印刷事業、卒業アルバム製造、シール印刷等も手掛ける。

主な製品・サービス3
図書製本
書籍・雑誌の製本サービス。
法人向け手帳
企業向けにカスタマイズされた手帳を製造。
DPS・BPOサービス
ダイレクトメール作成・発送などの業務受託サービス。

02コンシューマーコミュニケーション主力

アルバム、ファイル、ノート等の日用紙製品、ファニチャー、収納整理用品、PC周辺機器、シュレッダ等の事務機器、オフィス家具、ぬいぐるみ等を製造・販売。

主な製品・サービス4
アルバム、ファイル、ノート
思い出保存・整理用品、文房具として広く利用される。
ファニチャー、収納整理用品
家具や収納用品。
PC周辺機器、事務機器
PCアクセサリー、シュレッダなど。
オフィス家具
オフィス向けのデスクやチェア等。

03エネルギー副次

連結子会社の松江バイオマス発電による木質バイオマス発電と、当社の太陽光発電を行う。再生可能エネルギー事業。

主な製品・サービス2
木質バイオマス発電
木材を燃料にした発電。
太陽光発電
太陽光を利用した発電。

04その他(野菜プラント・にんにくファーム)その他

野菜プラント事業(植物工場)やにんにくファーム事業等の農業関連事業。

主な製品・サービス1
野菜、にんにく
植物工場での野菜栽培やにんにくの栽培。

製品と技術

フエルアルバムに始まる紙製品群

ナカバヤシの紙製品は、1968年に製造を開始した「フエルアルバム」が原点である。以降、ファイルやノート、スクラップブックなど多様な日用紙製品を展開。写真関連用品としてアルバムや写真保存用品は同社の看板商品であり、国内市場で高いシェアを持つ。近年は環境配慮型の紙製品ブランド「asue(あすえ)」を立ち上げ、海洋プラスチック問題への対応として脱プラ素材のファイルやバインダーを投入している。これらの製品は主に島根ナカバヤシ(現ナカバヤシファクトリー)やベトナムのNCL VIETNAMで生産され、文具店やホームセンター、ECチャネルを通じて販売される。

トジスターに代表される事務機器

1974年に発売された電動卓上製本機「トジスター」は、ナカバヤシの事務機器分野における最初の製品である。書類を簡単に製本できる利便性からオフィスで広く使われた。その後、シュレッダー(書類裁断機)の製造・販売に進出し、家庭用からオフィス用まで幅広いラインアップを揃える。特に機密文書処理サービスと連動した「出張細断サービス」は、2002年に発足したパピルスネットワーク会(現一般社団法人全日本機密文書裁断協会)を通じて全国展開している。また、PC周辺機器(マウス、キーボード等)や防犯防災用品(チャイルドシート等)も同事業で扱う。

オフィス家具と収納整理用品で快適空間を提案

オフィス家具は、1990年頃から松江工場で生産を開始し、OAデスク、レターケース、収納家具などを製造。連結子会社カグクロが製造販売を担い、2016年頃からEC販売にも注力している。大型テーマパークへの納入実績もあり、価格改定や運送費の見直しにより収益性を改善している。また家庭向けの収納整理用品も手掛け、プラスチック製ケースや引き出しなどの収納具を展開。これらの製品はコンシューマーコミュニケーション事業の柱の一つであり、生活空間の整理整頓ニーズに応える。

ぬいぐるみビジネス:サンレモンの製品群

連結子会社の株式会社サンレモンは、ぬいぐるみの製造販売を手掛ける。欧米のテーマパーク向け商品が好調で、中国・韓国への販路拡大を進めている。2025年7月には上海に合弁会社SUNLEMON TRADING (SHANGHAI) CO., LTD.を設立し、現地サポートを強化。ナカバヤシグループ内ではコンシューマーコミュニケーション事業に属し、文具とは異なるキャラクター商品として、子供向けやコレクター向け市場を開拓している。

木質バイオマス発電によるエネルギー事業

エネルギー事業の中心は、松江バイオマス発電株式会社が運営する木質バイオマス発電所である。林地残材や製材端材を燃料とする木質チップを活用し、再生可能エネルギーを生み出す。出力は天候や燃料在庫に左右されるため、2024年3月期には減損損失を計上したが、安定稼働に向けた取り組みを継続している。また自社施設での太陽光発電も行い、固定価格買取制度(FIT)のもとで売電収入を得ている。エネルギー事業の売上高は約13億円と小規模だが、グループの「生命関連産業」の環境分野を担う位置づけである。

BPO・図書館運営などサービス事業の深化

ビジネスプロセスソリューション事業は、製本や印刷物の製造に加え、BPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)サービスが成長分野である。図書館運営の受託では、長年培った図書製本のノウハウを活かし、指定管理業務や書架移動支援などの専門サービスを提供。日本通信紙によるアウトソーシング事業やCBT試験事業、ウーマンスタッフによる人材派遣も含まれる。また卒業アルバムの製造販売では、子会社の松本コロタイプ光芸社が手掛ける。これらのサービスは、同社の製造基盤とデジタル技術を融合させた高付加価値事業として、収益源の多様化に貢献している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

アルバム・写真関連で老舗、収益改善途上

同社は写真アルバム・情報整理用品を祖業とし、現在は事務用品や機能性食品にも展開する生活関連製品メーカー。その他製品業界では三井松島ホールディングス(石炭・不動産)やテクセンドフォトマスク(半導体用マスク)など異業種が混在する中、同社は紙加工・写真関連というニッチ分野に軸足を置く。ドリームベッド(寝具)や浅香工業(工具)とも業種は異なる。売上高600億円超と中堅だが、営業利益率は2.87%(2025/3)と低く、構造改革で収益改善を図る途上。

強み

  • 写真アルバム市場で長年のブランド力と販路を持ち、高いシェアを維持。
  • 事務用品や健康食品など複数事業を展開し、特定分野の需要変動リスクを軽減。
  • 学校・家庭・オフィス向けに幅広く製品を提供し、リピート需要が見込める。
  • 自己資本比率が高く、無借金または低借入で財務リスクは低い。

課題

  • 営業利益率が3%未満と低く、原材料高や競争激化でさらに悪化する可能性。
  • 写真のデジタル保存が進み、アルバム需要は長期的に減少トレンド。
  • 健康食品など新規事業がまだ収益の柱に育っておらず、投資回収が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がナカバヤシ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17856萩原工業279億円19.5倍
27962キングジム249億円22.4倍
37885タカノ178億円28.0倍
47820ニホンフラッシュ177億円0.5倍
57811中本パックス177億円8.1倍
67987ナカバヤシ163億円8.0倍
77794イーディーピー149億円
87792コラントッテ135億円10.0倍
97819粧美堂134億円11.1倍
107822永大産業120億円
117879ノダ117億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

製本所として創業した1923年

ナカバヤシの起源は1923年4月、大阪市浪速区で中林安右衛門が開業した「中林製本所」である。雑誌合本や図書修理を業とし、後に図書製本の専門工場へと成長する基盤を築いた。1951年6月には、滝本安克によって資本金50万円、従業員18名で株式会社中林製本社が設立された。当時は大阪市都島区片町に拠点を置き、製本業を法人化。1956年10月には大阪府堺市に「本邦最大の図書製本工場」として本社工場を新設し、生産能力を拡大した。製本技術の蓄積は、後の手帳やアルバム製造への展開の足がかりとなった。

手帳・アルバム製造への進出と商号変更(1959~1970年)

1959年8月、中林製本社は手帳の製造を開始し、紙加工分野に第一歩を踏み出した。1963年7月には商号を「中林製本手帳株式会社」と改称し、手帳事業を明確化。さらに1968年11月にはフエルアルバムの製造を開始し、紙製品分野へ本格参入する。1970年10月、商号を現在の「ナカバヤシ株式会社」に変更した。この時期、島根県への生産拠点展開も始まり、1971年に佐田工場(出雲市)、1972年に掛合工場(雲南市)を新設。アルバムとファイルの製造を拡大し、事務用紙製品分野での地位を固めた。

東京・大阪両証券取引所への上場(1977~1983年)

1977年10月、ナカバヤシは大阪証券取引所市場第二部に新規上場した。続いて1981年6月には東京証券取引所市場第二部に上場。1983年4月には両取引所の市場第一部に指定され、資本市場での評価が高まった。上場に前後して、1974年には電動卓上製本機トジスターの製造を開始し事務機器分野に参入。1976年には大阪市東区(現中央区)に本社ビルを竣工し、本社機能を統合した。1984年には東京支社ビルと板橋配送センターを完成させ、首都圏での事業基盤を強化した。

島根県での生産拡大と子会社設立(1984~1990年)

1984年11月、島根県平田市(現出雲市)に平田工場(平田ナカバヤシ株式会社)を設立し、紙製品・手帳の生産を拡充。1989年6月には出雲ナカバヤシ株式会社、1990年10月には松江工場(松江ナカバヤシ株式会社)を設立し、事務機器(OAデスク、レターケース、オフィス家具等)の生産を開始した。島根県内に3つの子会社が並立する体制となり、生産能力の増強と製品多様化が進んだ。また1989年には埼玉県に関東物流センター、1995年には大阪府に関西物流センターを完成させ、物流網の整備も同時に行われた。

品質認証取得とプライバシーマーク(1997~2003年)

1997年5月、堺本社工場のビジネスフォーム印刷事業部門でISO9002認証を取得。2000年6月には平田ナカバヤシの手帳製造部門でも同認証を得た。2002年6月にはナカバヤシ全工場と島根県内3子会社、兵庫県の関宮ナカバヤシの計8拠点でISO9001・ISO9002を一斉取得。2003年3月には全事業所と主要子会社でプライバシーマークを取得し、情報管理の信頼性を高めた。同年3月には全営業部門でISO14001認証も取得。これらの認証取得は、顧客からの品質・環境への要求に応えるための基盤整備であり、後のBPO事業や機密文書処理サービスの展開につながった。

M&Aによるグループ拡大と事業多角化(2004~2010年)

2004年に中国寧波に連結子会社(寧波仲林文化用品)を設立し海外生産を開始。2005年には島根県内3社を合併して島根ナカバヤシを発足させるとともに、ミヨシとリーマンの株式を100%取得して連結子会社化した。2007年には日本通信紙の株式51.25%を取得。2008年には関宮ナカバヤシを兵庫ナカバヤシに改称し、製造事業を子会社に移管してグループ内分業を進めた。2009年には人材派遣のウーマンスタッフを完全子会社化、2010年にはフランクリン・プランナー・ジャパンを設立。さらに同年、島根ナカバヤシの子会社として島根ナカバヤシサンワークスを設立し、製造委託の体制を整えた。

バイオマス発電と農業へ進出した2010年代後半

エネルギー事業として、連結子会社松江バイオマス発電株式会社による木質バイオマス発電と、自社での太陽光発電を開始。再生可能エネルギー分野に進出し、循環型社会への貢献を掲げた。またその他事業として野菜プラント事業(植物工場)やにんにくファーム事業も開始し、「製本と農業の二刀流」を標榜。2010年代後半には、海洋プラスチック問題に対応する紙製品ブランド「asue(あすえ)」を立ち上げるなど、SDGsを意識した事業展開を加速させた。一方、2023年3月期には純利益7億円の赤字を計上するなど、エネルギー事業の固定資産減損などが影響した。

グループ再編と中国子会社清算の2020年代

2020年代に入り、ナカバヤシはグループ構造の見直しを進めた。2024年には中期経営計画「Go on 5ing」を策定し、収益力強化とDX推進を打ち出す。2025年3月期には寧波仲林文化用品有限公司を清算(2025年6月3日付で清算結了)、中国現地生産から撤退した。同年7月には島根ナカバヤシをナカバヤシファクトリーに商号変更し、製造子会社の機能を集約。また2025年7月には連結子会社のサンレモンが上海に新会社を設立するなど、ぬいぐるみ事業の海外展開にも動いている。財務面では2025年3月期に営業利益18億円と改善し、2026年3月期には29億円を計画する。

年表39件を開く

1920年代

  • 1923年4月大阪市浪速区河原町において、故中林安右衛門が雑誌合本・図書修理を業とする「中林製本所」を開業

1950年代

  • 1951年6月故滝本安克が大阪市都島区片町において資本金50万円、従業員18名を以て「㈱中林製本社」を設立
  • 1956年10月大阪府堺市に本邦最大の図書製本工場として本社工場を新設
  • 1959年8月手帳の製造を開始

1960年代

  • 1963年7月商号を「中林製本手帳㈱」と改称
  • 1968年11月フエルアルバムの製造を開始し、紙製品分野に進出

1970年代

  • 1970年10月商号を「ナカバヤシ㈱」と改称
  • 1971年7月島根県簸川郡佐田町(現出雲市)に佐田工場を新設、アルバムの製造を拡大
  • 1972年7月島根県飯石郡掛合町(現雲南市)に掛合工場を新設、ファイルの製造を開始し、事務用紙製品分野に進出
  • 1973年7月兵庫県養父郡大屋町(現養父市)に図書製本の主力工場として兵庫工場を新設
  • 1974年4月電動卓上製本機トジスターの製造を開始し、事務機器分野に進出
  • 1976年3月M&A大阪市東区(現中央区・現在地)に本社ビル竣工、本社及び大阪支店を統合
  • 1977年10月上場大阪証券取引所市場第二部に新規上場

1980年代

  • 1981年6月上場東京証券取引所市場第二部に新規上場
  • 1983年4月東京証券取引所・大阪証券取引所市場第一部に指定
  • 1984年11月東京都板橋区(現在地)に東京支社ビル、並びに板橋配送センター竣工
  • 1984年11月島根県平田市(現出雲市)に平田工場(平田ナカバヤシ㈱を設立)を新設、紙製品・手帳の生産を拡充
  • 1989年6月島根県出雲市に出雲ナカバヤシ㈱を新設、紙製品の生産を拡充
  • 1989年10月埼玉県比企郡玉川村(現ときがわ町)に関東物流センター完成

1990年代

  • 1990年10月島根県松江市に松江工場(松江ナカバヤシ㈱を設立)を新設、事務機器(OAデスク・レターケース・オフィス家具等)の生産を拡充
  • 1995年7月大阪府南河内郡千早赤阪村に関西物流センター完成
  • 1997年5月堺本社工場のビジネスフォーム印刷事業部門において「ISO9002」の認証を取得

2000年代

  • 2000年6月平田ナカバヤシ㈱の手帳類製造部門において、「ISO9002」の認証を取得
  • 2002年6月ナカバヤシ㈱全工場、関宮ナカバヤシ㈱、平田ナカバヤシ㈱、出雲ナカバヤシ㈱及び松江ナカバヤシ㈱において、「ISO9001」並びに「ISO9002」の認証を取得
  • 2002年9月創業パピルスネットワーク会(現一般社団法人全日本機密文書裁断協会)(現在正会員企業56社)が発足し、機密文書などの出張細断サービスを全国で開始する
  • 2003年3月ナカバヤシ㈱全事業所、関宮ナカバヤシ㈱、平田ナカバヤシ㈱、出雲ナカバヤシ㈱及び松江ナカバヤシ㈱において、「プライバシーマーク」の認定を取得
  • 2003年3月全営業部門において、「ISO14001」の認証を取得
  • 2004年4月M&A販売子会社を整理統合してフエル販売㈱1社とする
  • 2004年11月連結子会社寧波仲林文化用品有限公司(当社100%出資)を設立
  • 2005年10月M&A連結子会社出雲ナカバヤシ㈱、平田ナカバヤシ㈱及び松江ナカバヤシ㈱の3社が合併し、商号を島根ナカバヤシ㈱に変更する
  • 2005年11月㈱ミヨシ及びリーマン㈱の2社の株式を100%取得し、連結子会社とする
  • 2006年4月連結子会社仲林(寧波)商業有限公司(当社100%出資)を設立
  • 2007年6月日本通信紙㈱の株式の51.25%を取得し、連結子会社とする
  • 2008年3月商号変更連結子会社関宮ナカバヤシ㈱の商号を兵庫ナカバヤシ㈱に変更する
  • 2008年4月ナカバヤシ㈱の佐田工場並びに掛合工場の紙製品製造事業を連結子会社の島根ナカバヤシ㈱へ、また兵庫工場の図書製本製造事業を連結子会社の兵庫ナカバヤシ㈱へ、それぞれ事業移管する
  • 2009年9月非連結子会社フエルネット㈱(当社100%出資)を設立
  • 2009年12月ウーマンスタッフ㈱の株式を100%取得し、連結子会社とする

2010年代

  • 2010年4月フランクリン・プランナー・ジャパン㈱(当社100%出資)を設立し、連結子会社とする
  • 2010年8月連結子会社の島根ナカバヤシ㈱が島根ナカバヤシサンワークス㈱(子会社100%出資)を設立し、非連結子会社とする

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2027年3月期まで660億円
  • 営業利益2027年3月期まで33億円
  • 営業利益率2027年3月期まで5%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    生命関連産業5分野の深化と新規展開

    健康・医療、環境、生活・福祉、農業、文化の5分野で既存事業強化と新規事業創出を進め、社会課題の解決とトキ消費創出を通じて成長を図る。

  2. 02

    DX推進による業務効率化と新価値創造

    アナログとデジタルを融合し、生成AI活用などで生産性向上と新たなBPO領域を開拓。受注システム構築や業務プロセス見直しで競争力を高める。

  3. 03

    サーキュラーエコノミーの推進

    木質バイオマス発電や紙製品「asue」等で循環型社会に貢献。脱プラ・廃プラ課題を解決し、持続可能な事業活動を拡大する。

  4. 04

    新規事業「add+venture70」の継続と事業化

    第3次中計から引き継ぎ、70の新しい取り組みを推進。既存事業に捉われない製品・サービスを創出し、新たに50億円の売上を目指す。

  5. 05

    不採算事業見直しとグループ管理効率化

    事業構造改革、固定資産見直し、グループ管理部門の効率化により営業利益率を改善。ROICの持続的向上と資本効率の最適化を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で2,004人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は554万円で、9期前と比べて+12.7%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は14.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月2,028
2018年3月2,223
2019年3月49141.413.42,222
2020年3月46941.413.42,297
2021年3月47340.715.22,316
2022年3月49540.815.32,339
2023年3月48841.115.62,228
2024年3月50241.415.32,184
2025年3月51443.116.42,11385
2026年3月55442.714.82,004145

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率4.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)54.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 12 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
東京本社(東京都板橋区)他7事業所3,110百万円
全セグメント
ビジネスプロセス ソリューション事業 — 日本通信紙㈱(東京都文京区)他10事業所2,568百万円
堺オフィス(大阪府堺市東区)他4事業所2,079百万円
全セグメント
ビジネスプロセス ソリューション事業 — 国際チャート㈱(埼玉県桶川市)他2事業所1,376百万円
大阪本社ビル — 大阪府大阪市 中央区1,314百万円
全セグメント
ビジネスプロセス ソリューション事業 — 不二工芸印刷㈱(埼玉県川口市)他2事業所1,068百万円
名古屋支店(愛知県名古屋市 熱田区)他2事業所945百万円
全セグメント
コンシューマー コミュニケーション事業 ※1 — フエル販売㈱(大阪府堺市東区)他4事業所800百万円
平田アライアンス(島根県出雲市) ※1790百万円
ビジネスプロセス ソリューション事業
エネルギー事業 — 松江バイオマス発電㈱(島根県松江市)594百万円
ほか12件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ナカバヤシファクトリー㈱(注2、7)
    島根県 出雲市
    議決権100.0%
  • 国内
    フエル販売㈱
    大阪府 堺市東区
    議決権100.0%
  • 国内
    日本通信紙㈱(注4)
    東京都 文京区
    議決権100.0%
  • 国内
    ウーマンスタッフ㈱
    東京都 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱松本コロタイプ光芸社
    熊本県 熊本市 中央区
    議決権100.0%
  • 国内
    カグクロ㈱(注5)
    東京都 千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    松江バイオマス発電㈱(注6)
    島根県 松江市
    議決権55.0%
  • 国内
    ㈱八光社
    東京都 板橋区
    議決権100.0%
  • 国内
    国際チャート㈱
    埼玉県 桶川市
    議決権100.0%
  • 国内
    不二工芸印刷㈱
    埼玉県 川口市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱広田紙工
    埼玉県 行田市
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サンレモン
    東京都 豊島区
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • 仲林(寧波)商業有限公司中国 寧波市 北侖区100%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    情報処理技術者試験・情報処理安全確保支援士試験における各種印刷物の印刷・印字・発送業務(単価契約)
    情報処理推進機構 · 2019-10-02
    7.3億円
  • 調達
    消費税軽減税率制度周知用パンフレット等の封入及び発送等業務の委託
    国税庁 · 2019-06-21
    4.6億円
  • 調達
    情報処理技術者試験等の各種印刷物の印刷・印字・発送業務(単価契約)
    情報処理推進機構 · 2023-01-12
    4.4億円
  • 調達
    制度周知用パンフレットの封入及び発送等業務の委託
    国税庁 · 2018-05-18
    4.2億円
  • 調達
    2024年土地保有・動態調査及び令和5年法人土地・建物基本調査の実査等業務
    国土交通省 · 2024-05-07
    4.1億円
  • 調達
    経済センサス-基礎調査に係る調査票等の印刷及び郵送実施業務
    総務省 · 2019-04-26
    3.9億円
  • 調達
    令和5年法人土地・建物基本調査の印刷等業務
    国土交通省 · 2023-04-27
    3.9億円
  • 調達
    令和3年度消費税の転嫁拒否等に関する調査(法人企業向け)に係る印刷、封入及び発送業務
    経済産業省 · 2021-04-08
    2.6億円
  • 調達
    インボイス制度周知文の発送等業務の委託
    国税庁 · 2023-05-02
    2.4億円
  • 調達
    電子複写機用紙の購入
    国税庁 · 2026-03-06
    1.7億円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は616億円営業利益29億円前期と比べると減収増益で、売上が-1.9%、利益が+61.1%。

売上高
-1.9%
616億円
営業利益
+61.1%
29億円
純利益
-5.0%
19億円
営業利益率
4.7%
前期比 +1.8%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高660億円616億円
営業利益33億円29億円
純利益20億円19億円
1株あたり配当¥22¥22

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は141億円、営業利益は5億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q169−6
2024年1Q140−3−2.1−1
2024年2Q143−1−0.73
2024年3Q16100.00
2024年4Q1667
2025年2Q29141.44
2025年4Q337144.216
2026年2Q282103.52
2026年4Q334195.717
2027年1Q14153.54

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は485億円から616億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は4.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月485128
2014年3月538169
2015年3月535179
2016年3月5622512
2017年3月5782815
2018年3月5963017
2019年3月6412516
2020年3月6532716
2021年3月6363016
2022年3月6312310
2023年3月6169−7
2024年3月610109
2025年3月62818222.920
2026年3月61629324.719

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高616億円のうち、営業利益として残るのは29億円4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.5%453億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.8%134億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益4.7%29億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比0.8pt
4.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.2pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.9pt
6.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが32億円、投資CFが3億円で、差し引きのフリーCFは35億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は68億円で、売上の1.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月28−14−51450
2014年3月17−2621−962
2015年3月27−3414−769
2016年3月26−12−121471
2017年3月27−21−15661
2018年3月29−10−121968
2019年3月26−19−12763
2020年3月39−31−3868
2021年3月24−5−231964
2022年3月22−3−31981
2023年3月−1−1311−1479
2024年3月13−11−14267
2025年3月28−4−202471
2026年3月323−383568

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は541億円。このうち返さなくてよい自己資本が310億円で、自己資本比率は56.9%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月44319824542.9
2014年3月48820428439.8
2015年3月52021730339.8
2016年3月52021530538.9
2017年3月52322629740.9
2018年3月55424730741.3
2019年3月55225329942.4
2020年3月55826129743.2
2021年3月57128029145.2
2022年3月58228529746.1
2023年3月57726930845.4
2024年3月58028129947.3
2025年3月56629427250.8
2026年3月54131023156.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
134億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
65億円
在庫として抱えている分
負債合計
231億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率9 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中31位あたり、逆に低いのは売上成長率104社中84位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.5%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
4.7%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
56.9%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.9%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥565で、1年前と比べて+2.3%過去52週の値幅のなかでは29%の位置にある。

¥565-0.5%1ヶ月-0.9%1年+2.3%時価総額163億円
過去52週の値幅
安値¥533高値¥643

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.0倍
PER (会社予想)7.9倍
PBR0.49倍
配当利回り3.89%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+3.97%の上昇。週足は6月下旬から緩やかな上昇トレンドを形成し、25日線(564.76円)を株価(576円)が上回る。52週高値(643円)から-10.4%、52週安値(514円)から+12.1%の位置で、中位水準。出来高は6月26日に78,600株と増加したが、その後は3〜5万株で安定。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 80/100)

PER 8.1倍は業界平均18.1倍を大幅に下回り、割安感が強いです。PBR 0.51倍も業界平均1.36倍を下回り、解散価値に対して割安です。配当利回り3.80%は業界平均2.19%を上回り、高利回りです。ROE 6.5%と収益性は低めですが、PBRの低さが割安感を強めています。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.0倍18.4倍
PER (予想)7.9倍
PBR0.49倍1.38倍
ROE6.5%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

文具・事務用品メーカー。強気派は、安定した収益基盤と改善する営業利益率、2026年3月期の増益予想を評価。弱気派は、売上高がほぼ横ばいで成長がなく、競争が激しい業界での価格競争リスクを指摘。両論は、今後の利益成長の持続性で対立。

プラスに働く材料7
  • 利益率改善

    2026年3月期営業利益率4.71%と過去比改善見込み。

  • 安定配当

    予想配当利回り3.8%と安定した株主還元。

  • 低PBR

    PBR0.51倍と割安感がある。

  • 営業利益の大幅増益(前期比+61%)FY2026/3影響

    営業利益29億円(前期比+11億円)、利益率4.71%に改善

  • PER8.1倍の割安感継続影響

    PER8.14倍は成長を考慮すると割安、株価上昇余地

  • PBR0.51倍の純資産割れ状態不定影響

    PBR0.51倍は解散価値以下、改善施策が株価刺激材料に

  • 3.8%の配当利回り継続影響

    配当利回り3.8%は安定的な株主還元

マイナスに働く材料7
  • 売上高停滞

    過去3期売上高は610-628億円でほぼ横ばい。

  • 競争激化

    文具業界は価格競争が厳しく、差別化が困難。

  • 成長投資不足

    新規事業への大規模投資の情報は乏しい。

  • 売上高減少が続く可能性FY2026/3影響

    売上高616億円(前期比▲1.9%)、需要減少リスク

  • 低い営業利益率の構造的課題継続影響

    営業利益率4.71%は依然低水準、改善ペース不透明

  • 外国人投資家の関心薄継続影響

    外国人保有率3.9%と低く、需給面で上値重い

  • 景気減速による需要低迷リスク不定影響

    景気後退で文具需要が落ち込めば利益計画に下方リスク

次の決算で確かめる点
売上高成長率
トップライン成長が株価の鍵。
営業利益率
収益性改善の進捗を確認。
シュレッダー需要
主力製品の一つで需要動向が重要。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり22で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.89%。

年間配当
¥22
1株あたり
配当利回り
3.89%
いまの株価に対して
配当性向
32.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1848.8
2018年3月2011.151.2
2019年3月2210.057.0
2020年3月220.047.2
2021年3月220.061.3
2022年3月220.0573.0
2023年3月12−45.5
2024年3月2283.327.3
2025年3月220.053.2
2026年3月220.032.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥22

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ16,939人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.3%を占め、残る59.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他48.550.450.851.252.754.0
金融機関35.232.432.032.531.527.9
事業法人11.312.512.111.512.112.3
自己株式10.44.94.84.74.65.8
外国法人4.23.43.93.62.73.9
証券会社0.81.31.31.10.91.8
外国人個人0.00.00.00.00.00.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01フエル共益会8.29
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)7.55
03第一生命保険株式会社7.32
04ナカバヤシ従業員持株会4.38
05株式会社りそな銀行3.46
06株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.66
07日本生命保険相互会社1.66
08住友生命保険相互会社1.59
09株式会社ODKソリューションズ1.43
10SECカーボン株式会社1.25

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近6
  • 2026-08-04
    フエル共益会 理事長 山佳 慶秀
    変更報告
    8.40%
  • 2026-08-04
    フエル共益会 理事長 飯岡 孝之
    変更報告
    0.00%
    -8.24pt
  • 2026-07-15
    フエル共益会 理事長 飯岡 孝之
    変更報告
    0.00%
    -8.24pt
  • 2026-07-14
    フエル共益会 理事長 飯岡 孝之
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.24pt
  • 2026-07-14
    フエル共益会 理事長 飯岡 孝之
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -8.24pt
  • 2026-07-14
    フエル共益会 理事長 山佳 慶秀
    新規の大量保有報告
    8.43%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+410%、1株純資産は14期で+233%。直近期のROEは6.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月143414.114.353.4
2014年3月336984.812.474.8
2015年3月347424.713.242.4
2016年3月447445.913.753.4
2017年3月588217.39.248.8
2018年3月648787.59.651.2
2019年3月609096.88.957.0
2020年3月619346.68.947.2
2021年3月601,0016.210.261.3
2022年3月399813.912.6573.0
2023年3月−24956
2024年3月321,0003.316.827.3
2025年3月731,0467.17.053.2
2026年3月711,1356.58.332.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額109百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢
湯本秀昭取締役 会長67
中林一良代表取締役 社長執行役員 営業統括本部長51
前田洋二取締役 常務執行役員 関係会社統括本部長64
淡路克浩取締役 常務執行役員 営業統括本部副本部長63
青山伸一取締役 上席執行役員 営業統括本部副本部長62
長井俊介取締役 上席執行役員 管理統括本部長60
小泉公彦取締役67
中山理香取締役56
栗林文生取締役(常勤監査等委員)53
八文字正裕取締役(監査等委員)57
大澤武史取締役(監査等委員)42
髭野42

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)6502398314
社外取締役517173
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,315字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社と子会社20社で構成され、ビジネスプロセスソリューション事業、コンシューマーコミュニケーション事業、エネルギー事業、その他に野菜プラント事業及びにんにくファーム事業等を営んでおります。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は、次のとおりであります。なお、セグメントと同一の区分であります。 「ビジネスプロセスソリューション事業」 主要製品・サービスは、図書製本、法人向け手帳、DPS・BPOサービス等であります。当社、連結子会社であるウーマンスタッフ㈱が人材派遣業、図書館業務の総合受託サービスを、日本通信紙㈱がアウトソーシング事業やCBT試験事業、印刷事業を、㈱松本コロタイプ光芸社が卒業アルバムの製造販売を、連結子会社である㈱八光社がシール印刷事業を、国際チャート㈱がラベル紙等の製造販売を、不二工芸印刷㈱がパッケージ事業を、㈱広田紙工が印刷紙器等の製造販売を、非連結子会社であるNTK石岡ワークス㈱は印刷事業を行うほか、一部は当社から連結子会社であるナカバヤシファクトリー㈱に製造委託しております。また、ナカバヤシファクトリー㈱から非連結子会社である島根ナカバヤシサンワークス㈱に製造委託しております。 「コンシューマーコミュニケーション事業」 主要製品は、アルバム、ファイル、ノート等日用紙製品、ファニチャー、収納整理用品及びPC周辺機器、シュレッダ等事務機器やオフィス家具等であります。当社が見込み生産するほか、一部は連結子会社であるナカバヤシファクトリー㈱、非連結子会社であるNCL VIETNAM CO.,LTD.で製造を行っております。販売については、主として当社が行っておりますが、一部は連結子会社であるフエル販売㈱、仲林(寧波)商業有限公司及び非連結子会社であるフエルネット㈱、Nakabayashi USA, Ltd.及びPT MIRAI INTERNASIONAL INDONESIAを通じて行っております。また、オフィス家具等については、主として連結子会社であるカグクロ㈱が製造販売しております。連結子会社である㈱サンレモン及び非連結子会社であるSUNLEMON TRADING(SHANGHAI)CO.,LTD.はぬいぐるみを製造販売しております。 「エネルギー事業」 連結子会社である松江バイオマス発電㈱が行う木質バイオマス発電及び当社が行う太陽光発電であります。 「その他」 当社が野菜プラント事業及びにんにくファーム事業等を行っております。 以上、述べた事業の系統図は次のとおりであります。 (注)1.当社の連結子会社であった寧波仲林文化用品有限公司は、2025年6月3日付で清算結了しております。 2.2025年7月1日付で島根ナカバヤシ株式会社はナカバヤシファクトリー株式会社に商号を変更しております。 3.連結子会社である㈱サンレモンは、2025年7月31日付をもってSUNLEMON TRADING(SHANGHAI)CO.,LTD.(出資比率51%)を設立し、非連結子会社としております。
経営方針・対処すべき課題4,103字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)グループ理念体系 <パーパス> It‘s for SMILE ~価値ある商品とサービスで社会を明るく笑顔に~ 健康かつ文化的で明るく元気な未来を「It‘s for SMILE」で描きます <ミッション・ビジョン> 生命関連産業のリーディングカンパニー 「生命関連産業」で5つの分野で既存事業の強化や新規事業を創出します <バリュー> 思いを守る、明日へつなぐ 祖業の特殊製本を礎に、文字と写真文化と人々の思いも未来につなぐビジネスを推進します (2)中長期的な会社の経営戦略 ①コアコンセプト 「生命関連産業」(注1)のリーディングカンパニーを目指します。 ポストコロナの時代に求められる具体的なコンセプトとしての「生命関連産業」は、相互扶助、循環、持続可能性といったコンセプトと親和性が高く、ナカバヤシグループが近年循環型社会の実現を目指した木質バイオマス発電事業や、技術の継承と地域雇用の安定を目指す新たなビジネスモデル「製本業と農業の二刀流」の展開、海洋プラスチック問題を始めとした「脱プラ」「廃プラ」課題を解決する紙製品事業「asue(あすえ)」の始動など、社会課題の解決に貢献し得る様々な事業活動を積極的に広げ、持続可能な社会の実現と美しい地球環境の保全のために、SDGsの達成に向けた事業活動・企業活動を目指すという方針につながるものでもあります。 既存事業の生命関連産業分野とDXの活用、新しい技術、社会のニーズ・ウォンツを組み合わせることで、単なる労働集約型事業とは異なった新商品や新サービス、新規事業を生み出し、生命関連産業を基軸に成長戦略を描いてまいります。 (注1)「生命関連産業」とは、京都大学の広井良典教授が提唱している概念であり、(1)健康・医療(2)環境 (再生可能エネルギーを含む。)(3)生活・福祉(4)農業(5)文化の5つの分野において、日常に根ざした「生活」の豊かさや「幸福」を求める志向に基づく産業を指します。 ②中期基本方針 新・中期経営計画「Go on 5ing」(2025年3月期~2027年3月期)に基づき「収益力の強化」「成長力の推進」「株主価値の向上」を基本方針として、次の『5 go on!』を目標として掲げ、その達成に向けた諸施策をgo on(邁進)して参ります。 1.売上高660億円 営業利益33億円(営業利益率5%)にgo on! 2.社会課題の解決へgo on! 3.DX推進にgo on! 4.サーキュラーエコノミーへgo on! 5.add+venture70で新たな挑戦にgo on! ③セグメント別事業戦略 「生命関連産業」の5つの分野(①健康・医療②環境(再生可能エネルギーを含む)③生活・福祉④農業⑤文化)で、既存事業の強化や新規事業への参入に向けた取り組みを進めて参ります。 モノ消費からコト消費そしてトキ消費へと、人々のニーズとウォンツは消費活動に対して意味づけする時代に移り変わっています。生命関連産業の各分野における社会課題解決とトキ消費の創出を通じて、既存事業に捉われない製品やサービスの創造に取り組んで参ります。既存事業における収益性の改善、積極的なM&Aやアライアンスならびに新規事業への進出で売上高の拡大、営業利益率の向上を実現します。 生産年齢人口の減少に伴う経済の急激な構造変化に対応するため、トキ消費の創出・生成AIの活用などDX化を積極的に推進することで、新たな企業価値の創造を図り目標達成に努めて参ります。 [ビジネスプロセスソリューション事業] 「こまったをよかったに」、BPOの推進で社会課題の解消を目指します。 ①DX推進によるアナログとデジタルの融合で生産性の高いBPO、新たなBPO領域を創出します。 ②幅広い得意先を有する当社グループのリソースの有効活用、デジタル対応の受注システム構築により紙製別製品(手帳・証書ファイル等)の受注拡大を目指します。 ③業界固有の特性に配慮した紙器包材の開発と受注拡大で脱プラ・廃プラを推進します。 ④長年培った図書館運用のノウハウを生かし、プロポーザルでの更なる指定管理の受託拡大により地域再生に貢献します。 [コンシューマーコミュニケーション事業] 生活を豊かに、充実させるタイム・コスト・スペース、3つのパフォーマンスをアップさせる製品を提供します。 ①教育・学びの場、働く場において快適性・機能性・デザイン性を併せ持つ文具・事務用品、ガジェット関連用品、オフィス用品を提供します。 ②防犯・防災・セキュリティ(機密保持)製品の充実を図ります。 ③医療・介護の場における製品開発と共にストレス解消・癒しなど健康を切り口にした商品開発をします。 ④海外販路の開拓を強化し、筆記を中心にTACCIAブランド、NCLブランドの認知度を拡大させます。 ⑤めぐりing、ツーリズム、推し活、インバウンド等、コト消費・トキ消費に対応した新たな商品・サービスを創出します。 ⑥様々な社会課題の解決に貢献できる商品を提供していきます。 [エネルギー事業] 木質バイオマス発電を通じてサーキュラーエコノミーの実現と太陽光発電の安定稼働で地球にやさしいエネルギーを創出に取り組んで参ります。 [その他] 製本と農業の二刀流を継続し、スマート農業の実行で安定した雇用の創出と食の供給を促進していきます。 農業の6次産業化に加えICT技術を活用した営農を図ります。 ④中期財務戦略 利益率の改善を図るべく、事業構造改革と不採算事業の見直し、グループ管理部門の効率化を図っていくことにより、連結営業利益率5%を目指します。 また、将来の「資本コスト」の上昇を踏まえ、資本効率の向上とキャッシュ・フローの最適化に取組み、ROICの持続的向上を図って参ります。 中期数値目標(連結) (単位:百万円・%) 2024年3月期 (実績)   2025年3月期 (実績)   2026年3月期 (実績)   2027年3月期 (目標) 売上高   61,043   62,767   61,598   66,000 営業利益   462   1,787   2,875   3,300 営業利益率   0.7   2.8   4.7   5.0 (3)経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①経営環境 長年のデフレから転換し、物価上昇(インフレ)が続く見通しです。物価高の影響により個人消費が一時的に伸び悩むものの、賃上げの進展による実質賃金の改善、企業による設備投資の拡大傾向の継続などを背景に、緩やかな成長が持続するものと見込まれます。 一方で、人材不足による供給制約、米国の政策変更に伴う貿易環境の悪化、国際情勢の緊張の高まりといった下振れリスクも存在しており、先行きには依然として不透明感が残る状況です。 このような状況のもと、当社グループはパーパス「It’s for SMILE」のもと、ミッション・ビジョンである「生命関連産業」で掲げた5つの重点分野の深化と新規分野への展開を通じて、社会課題の解決と未来への創造に取り組んでおります。 現在、第4次中期経営計画「Go on 5ing」(2024年4月1日~2027年3月31日)の3年目に入り、「収益力の強化」「成長力の推進」「株主価値の向上」に向け、各施策を着実に推進していくことにより、以下の課題に対処してまいります。 『5 go on!』5つの重要テーマに対し、go on(邁進)してまいります。 ・売上高660億円、営業利益33億円(営業利益率5%) ・社会課題の解決 ・DXの推進 ・サーキュラーエコノミーの推進 ・add+venture70で新たな挑戦 資源価格の高騰、円安による輸入品価格の上昇により、各種製造に関わる費用や運送費が値上がりしていることから、売上原価および販売管理費は増加していく見通しです。そのため既存事業とデジタルの融合を図り付加価値を高めることで競争力のある製品・サービスを提供していくことに加えて、事業構造改革と不採算事業の継続した見直し、グループ管理部門の効率化を図ってまいります。 ②優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 〇企業ブランドの確立 かつては「フエルアルバム」のブランドで消費者の間では認知度が高かった当社ですが、近年のアルバム需要の減少により当社の認知度は以前より低下しております。近年は若年層への認知度向上策として頑張る若者を応援する施策を継続して実施しており、番組スポンサーやイベント協賛だけでなく、SNS等あらゆる媒体を活用し、変革する企業イメージを訴求してまいります。 〇営業利益率の向上 グループ全体としての事業構造の改革と不採算事業の見直し、幅広い顧客基盤を活かしたBtoBにおける受注活動の強化、DXの推進による効率化により営業利益率の向上を図ってまいります。 〇新規事業の推進 第3次中期経営計画「add+venture70」の中期基本方針「Main add+venture」で掲げた“企業価値を高める70の新しいこと”を引き継ぎ、第4次中期経営計画「Go on 5ing」においても目標達成に向けた取り組みの継続と事業化を推し進め、既存事業に捉われない製品やサービスの創造に取り組むことで新たに50億円の売上を目指してまいります。 〇財務基盤の強化 新規事業や既存ビジネスの深掘による売上増加、業務プロセスの見直しや新たな付加価値の提供による利益率改善を図ってまいります。また採算性や収益性、効率性を考慮した固定資産の見直し(投資有価証券・不動産等)を図り、財務基盤を強化してまいります。
事業等のリスク3,507字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境に関するリスク ①デジタル化、ペーパーレス化進行によるリスク デジタル化、ペーパーレス化が年々進行していることから、図書製本や法人向け手帳などの市場が縮小しており、当社グループ連結業績において、さらに影響を及ぼす可能性があります。一方で公共図書館の指定管理など図書館業務の受託に注力してまいります。また近年「脱プラ」「廃プラ」が注目されており、プラスチックに代わる素材として「紙」の需要が高まってきており、こうした環境配慮型製品の開発・販売に取り組んでおります。 ②少子化に関するリスク 国内では少子化が続いており、ノートなどのステーショナリー関連製品やチャイルドシートなどにおいて、当社グループ連結業績にさらに影響を及ぼす可能性があります。 ③国際情勢に関するリスク 貿易相手国の法規制や経済情勢の変化等により商品調達に支障をきたす場合は、当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)市況変動に関するリスク ①為替変動リスク 当社グループは、一部の商品については輸入に依存しているため、近年の急激な円安など為替レートの変動が当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。先物為替予約などによりリスク回避を行っておりますが、すべてのリスクを回避することはできません。 ②原材料価格の高騰リスク 当社グループの製品の主な原材料は、原紙・樹脂等であります。原材料は国内外メーカーから調達しておりますが、原油価格が高騰し原材料の価格が上昇した場合は、当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3)情報セキュリティに関するリスク 当社グループは、ビジネスソリューションサービス(データプリントサービス等)やネット通販事業において、顧客の個人情報を取り扱っております。プライバシーマークを取得し、顧客情報の管理には十分留意しておりますが、サイバー攻撃等による情報セキュリティ事故が発生した場合、当社グループの社会的信用やブランドイメージの低下、発生した損害に対する賠償金の支払い、法的罰則等により、当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)知的財産に関するリスク 当社グループでは、第三者が保有する知的財産権を侵害することのないよう、商品企画・開発の段階から権利調査を行う社内体制を整備しております。また、当社グループが提供する商品のデザインや技術が模倣されることを防ぐため、自社の知的財産の取得・管理にも取り組んでおります。 しかしながら、万全の対策を講じていても、第三者から知的財産権侵害を主張され訴訟等の手続を受ける可能性や、当社グループの商品が模倣され市場に流通する可能性を完全に排除することはできません。これらの事象が発生した場合、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼすおそれがあります。 当社グループでは、商品化に際して第三者の権利状況を確認するとともに、万一訴訟等を提起された場合には、外部の専門家(弁護士・弁理士)と連携して適切に対応いたします。また、当社グループの知的財産権を侵害している疑いのある商品を確認した場合には、警告書の送付や販売停止の要請など、必要な措置を講じております。 (5)製造物責任に関するリスク 当社グループは、定められた品質管理基準に従って、各種の製品を製造しております。製品単位ごとに品質チェックを実施し、欠陥が生じないようにするための体制を構築しておりますが、それにもかかわらず何らかの欠陥が生じた場合は、顧客の信頼の喪失、賠償金の支払い等が発生する可能性があります。製造物責任についての保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する賠償額を補填できるという保証はなく、当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6)災害等に関するリスク 当社グループは、すべての設備について定期的な点検を実施しておりますが、台風、地震などの自然災害、火災・停電などの事故が発生した場合、生産が中断することを防止できる保証はありません。当社グループの生産設備は国内外に点在しておりますが、これらの所在地において大規模な災害が発生した場合は、当社グループの生産能力が著しく低下し、改修に多額の費用が発生する可能性があります。災害等に備え保険に加入しておりますが、この保険が最終的に負担する損害額を補填できるという保証はなく、当社グループの連結業績に影響を及ぼす可能性があります。 こうしたことから、影響額を最小限にとどめるべく当社グループはBCPの観点からBPO(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)事業の生産拠点を各地に分散しており、またデータセンターの活用など災害に備えた対応を行っております。 (7)コンプライアンスに関するリスク 当社グループは、グループ倫理規範やコンプライアンス・マニュアルを制定し、企業倫理の向上および法令遵守の強化に努めております。当社は過去、日本年金機構の入札に関して公正取引委員会より排除措置命令および課徴金納付命令を受け、また日本年金機構より「不正行為に係る損害賠償請求の方針について」と題する文書等により通知を受け、日本年金機構からの請求額を支払いました。 当社では命令を受けた事実を厳粛に受け止め、引き続き従業員教育の徹底などを通じて、コンプライアンス体制の一層の強化に努めてまいります。 また、当社における官公庁等への入札参加状況の実態を可視化し、代表取締役社長執行役員が情報を適宜把握しチェックすることにより、公正かつ適正な営業活動に徹底を促すことを目的として、入札実績報告システムを運用しています。 (8)関係会社に関するリスク 当社グループは、経営資源を有効活用し収益基盤の多様化を進めるため、グループのシナジーを発揮し企業価値向上に取り組んでおります。しかしながら、関係会社各社の業績が著しく悪化し、将来にわたって事業が計画どおりに展開しないと判断された場合又は株式の時価が下落した場合には、関係会社株式の減損処理の必要に迫られます。その場合には当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9)固定資産の減損に関するリスク 当社グループは、保有する固定資産について、固定資産の時価が著しく下落した場合や収益性が低下した場合には減損損失が発生し、当社グループの連結業績に重大な影響を与える可能性があります。 (10)繰延税金資産に関するリスク 当社グループは、繰延税金資産について、将来の課税所得を合理的に見積り、回収可能性を判断して計上しております。しかしながら、今後将来の課税所得の見積り等に大きな変動が生じた場合には、繰延税金資産の取崩しが発生し、当社グループの連結業績に重大な影響を与える可能性があります。 (11)気候変動に関するリスク 気候変動については、当社の主要商品類の一つが紙製品であることから重要なリスク要因として認識しており、TCFDの枠組みに沿った対応を進めております。 原材料に関しては気候変動の影響を直接的に受けることが予測され、調達方法等を常に見直しをしております。温室効果ガス(GHG)に関してはその排出量を把握し、当社ウェブサイトにおいて開示しております。 (12)人材確保に関するリスク 当社グループでは、従業員を事業成長を支える重要な基盤と位置づけ、優秀な人材の採用と育成に取り組んでおります。しかしながら、労働人口の減少や人材獲得競争の激化により、必要な人材を十分に確保できない可能性があります。また、急激な為替変動や景気の不透明感などにより、採用計画の見直しを余儀なくされる場合には、事業運営や業績に影響が生じるおそれがあります。 こうしたリスクに対応するため、当社グループでは、従業員一人ひとりの能力を高める教育機会の提供、成果に応じた評価・処遇制度の整備など、従業員一人ひとりがそのポテンシャルを発揮できる職場環境づくりを進めております。さらに、エンゲージメントサーベイを実施し、組織課題の把握と改善に継続的に取り組んでおります。
経営成績の分析 (MD&A)9,681字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善、インバウンド需要の増加、設備投資の持ち直し等を背景に、緩やかな回復基調で推移しました。一方で、中国との通商・外交環境の変化、米国の通商政策の影響、ウクライナや中東などの地政学的リスク、資源価格および円安による輸入物価の上昇等により、先行き不透明な状況が継続しております。 当社グループを取り巻く環境は、ライフスタイルや企業活動の大きな変化への対応が求められており、当社グループのパーパス「It’s for SMILE」の理念に基づき、人生100年時代にふさわしい価値ある商品とサービスの創出を通じて、企業価値の向上に努めております。 このような中、当社グループは第4次中期経営計画(2024年4月1日~2027年3月31日)「Go on 5ing」(ゴー・オン・ゴーイング)を2024年5月に策定しました。本計画では「収益力の強化」「成長力の推進」「株主価値の向上」の3つの基本方針のもと、DXの推進、消費潮流の変化を捉えた製品・サービスの創出、経営資源の最適配分に取り組むことで、計画の達成を目指しております。特にDX推進においては、各セグメントの既存事業にデジタルを融合させることで新たな受注につなげるなど、具体的なシナジー効果が現れ始めております。 当社グループの当連結会計年度においては、販売価格の見直し、ナカバヤシファクトリーへの製造部門の集約による製造原価の低減、受注面では前年度に引き続き採算性や利益率を重視するとともに、経費削減に努めたことが寄与し、売上高は615億98百万円、営業利益は28億75百万円、経常利益は32億19百万円となりました。また、特別利益は投資有価証券売却益2億5百万円、寧波仲林文化用品有限公司の清算結了による為替換算調整勘定取崩益1億74百万円など合計4億23百万円を計上しました。一方、特別損失は木質バイオマス発電に係る固定資産の減損損失12億29百万円など合計14億51百万円を計上しました。この結果、親会社株主に帰属する当期利益は19億34百万円となりました。 当連結会計年度における当社グループの経営成績は以下のとおりであります。 売上高  615億98百万円 (前年同期比1.9%減) 営業利益 28億75百万円 (前年同期比60.9%増) 経常利益 32億19百万円 (前年同期比45.4%増) 親会社株主に帰属する当期純利益 19億34百万円 (前年同期比3.0%減) セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 [ビジネスプロセスソリューション事業] BPOサービスにおいては、入札競争の激化により受注金額の減少が見られましたが、それを補う大型案件やプロポーザル(提案型)の案件等、安定的な新規受注により、全体として増益を確保しました。また、採算性を重視した受注の選別およびシステム開発の内製化が奏功し、収益性の向上に寄与しました。 手帳や封筒、一般印刷物については、手帳の価格改定に加え、DXと連携したクリエイティブ性の高い高粗利の新規受注や環境対応包材である紙製重箱の受注増加により、増益を確保しました。 シール・ラベル関連では、医療向けを中心に商品開発を進め、運送会社向けのラベル販売の増加に加え、価格改定や内製化・生産性向上等により利益率が改善し、好調を維持しております。 図書館ソリューションでは、図書館運営受託の増加に加え、施設改修に伴う書架移動支援など専門性の高い案件の獲得が進み、売上・利益ともに堅調に推移しました。一方で、製本関連においては減収となりましたが、価格改定により売上金額の減少幅は抑制することができました。今後は仕様の見直しや効率化による生産コスト低減に取り組み、利益率の改善を図ってまいります。 卒業アルバム関連においては、前年度に実施した製造部門統合の成果が現れ、原価率が改善しました。 この結果、当事業の売上高は296億18百万円(前期比4.9%減)、営業利益は11億35百万円(前期比30.0%増)となりました。 [コンシューマーコミュニケーション事業] 製品販売においては写真関連用品、文具・事務用品、ガジェット周辺用品の販売価格の見直し、リニューアル等を行った結果、利益率が改善し増益となりました。また、防犯防災用品は特需の反動が落ち着いた一方、チャイルドシート等の大口OEM受注の拡大に加え、ECチャネルでの価格競争力を活かした販売により堅調に推移しました。 オフィス家具分野では、価格改定を行ったほか、大型テーマパークへの納入などもあったことから売上が拡大しました。加えて、運送業者の構成見直しによるコスト削減も寄与したため、大幅な増益となりました。また、広告費の最適化により、新規顧客の獲得、およびリピート率・客単価の向上につなげる施策を実行し、一定の効果が現れつつあります。 EC関連は、サイト運営の効率化を通じて収益性が向上しました。自社製品のEC展開も順調に推移しております。 ぬいぐるみビジネスにおいては、欧米のテーマパーク向け商品が好調に推移しました。今後の戦略としては欧米や中国の展示会へ積極的に出展するとともに、中国・韓国への営業人員の増強と現地サポート強化により販路拡大に努めてまいります。 この結果、当事業の売上高は305億91百万円(前期比1.4%増)、営業利益は18億8百万円(前期比53.7%増)となりました。 [エネルギー事業] 木質バイオマス発電は、燃料となる木質チップの在庫状況を踏まえ、出力調整を行いつつ稼働しております。これらの状況を考慮し、当連結会計年度において減損損失を計上しておりますが、引き続き、燃料チップの安定確保および安定稼働に向けた取り組みを進めてまいります。太陽光発電は順調に推移しております。 この結果、当事業の売上高は12億84百万円(前期比6.7%減)、営業利益は8百万円(前期営業損失17百万円)となりました。 [その他] 野菜プラント事業およびにんにくファーム事業等であり、当事業の売上高は1億4百万円(前期比1.5%増)、営業利益は12百万円(前期営業損失16百万円)となりました。 財政状態の分析は、次のとおりであります。 [資産] 流動資産は、前連結会計年度末に比べて18億9百万円減少し、279億80百万円となりました。これは現金及び預金が9億42百万円、受取手形及び売掛金が8億83百万円それぞれ減少したことなどによります。 固定資産は、前連結会計年度末に比べて6億94百万円減少し、261億円となりました。これは退職給付に係る資産が7億11百万円増加しましたが、建物及び構築物が8億11百万円、機械装置及び運搬具が7億84百万円それぞれ減少したことなどによります。 この結果、総資産は前連結会計年度末に比べて25億4百万円減少し、540億80百万円となりました。 [負債] 流動負債は、前連結会計年度末に比べて25億63百万円減少し、132億65百万円となりました。これは支払手形及び買掛金が10億83百万円、短期借入金が10億57百万円それぞれ減少したことなどによります。 固定負債は、前連結会計年度末に比べて15億13百万円減少し、98億63百万円となりました。これは繰延税金負債が3億40百万円増加しましたが、長期借入金が19億7百万円減少したことなどによります。 この結果、負債合計は前連結会計年度末に比べて40億77百万円減少し、231億29百万円となりました。 [純資産] 純資産合計は、前連結会計年度末に比べて15億73百万円増加し、309億50百万円となりました。これは利益剰余金が13億29百万円、退職給付に係る調整累計額が5億17百万円それぞれ増加しましたが、非支配株主持分が4億93百万円減少したことなどによります。 この結果、自己資本比率は56.9%となり、前連結会計年度末に比べて6.1ポイント上昇いたしました。 ②キャッシュ・フローの状況 (1)キャッシュ・フロー及び流動性の状況 営業活動によるキャッシュ・フローは、32億43百万円の収入(前期比4億51百万円収入増)となりました。主な内訳として、収入については、税金等調整前当期純利益21億91百万円、減価償却費14億95百万円、支出については、仕入債務の減少額13億84百万円であります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、2億57百万円の収入(前期3億96百万円の支出)となりました。主な内訳として、収入については、定期預金の払戻による収入5億60百万円、投資有価証券の売却による収入2億56百万円、支出については、有形固定資産の取得による支出5億73百万円であります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、38億27百万円の支出(前期比18億55百万円支出増)となりました。主な内訳として、収入については、長期借入れによる収入17億円、支出については、長期借入金の返済による支出46億75百万円、配当金の支払額6億2百万円であります。 この結果、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は前連結会計年度末より3億36百万円減少し、67億95百万円となりました。 (2)キャッシュ・フローの配分と資本政策 営業キャッシュ・フローの配分については財務基盤の確立を目指しつつ、企業価値向上に資する投資を積極的に行うとともに、株主還元に配慮した適正配分に努めてまいります。 事業への配分については営業キャッシュ・フローの2/3を成長戦略資金として充当し、BPOサービスやEC関連など収益力の高い事業や生命関連産業の分野における社会課題の解決に向けた新規事業、M&Aやアライアンスによる投資を安定的かつ継続的に実施してまいります。 株主還元については安定的な配当の維持並びに経営基盤の強化と今後の事業展開を勘案した上で、この両者をバランスよく回転させることを基本方針としております。連結配当性向は30%~40%を維持してまいります。 (3)資金調達の方針 資金調達については、円滑な事業活動に必要なレベルの流動性の確保と財務の安全性維持を基本方針としており、主として銀行、生保からの短期及び長期借入金により資金調達を行っております。子会社については原則として外部からの資金調達は行わず、グループファイナンスを活用し、資金調達の一元化により資金の効率化及び流動性の確保を図っています。また事業展開に伴う資金需要に対する機動的な対応を図るため十分な現金同等物を保有しております。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) ビジネスプロセスソリューション事業   25,170   97.9 コンシューマーコミュニケーション事業   6,820   96.5 エネルギー事業   1,284   93.3 その他   22   59.3 合計   33,297   97.4 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 なお、受注生産を行っている事業はビジネスプロセスソリューション事業であり、主なものは図書製本、法人向け手帳、データプリントサービス等であります。一方、コンシューマーコミュニケーション事業、エネルギー事業及びその他は、見込み生産であり、受注生産の割合が僅少である事業、または、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まない事業のため、記載は省略しております。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) ビジネスプロセスソリューション事業   27,649   93.2   2,046   76.8 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) ビジネスプロセスソリューション事業   29,618   95.1 コンシューマーコミュニケーション事業   30,591   101.4 エネルギー事業   1,284   93.3 その他   104   101.5 合計   61,598   98.1 (注)1 セグメント間取引については、相殺消去しております。 2 当連結会計年度における相手先別の販売実績は、総販売実績に対する割合が100分の10未満の相手先のみであるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを行う必要があり、特に以下の事項は、経営者の会計上の見積りの判断が財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼすと考えております。 中国経済の先行き懸念、米国の政策動向による影響、中東地域をめぐる地政学的リスクの高まり、原材料・エネルギー価格の変動、金融資本市場の不安定な動きなど、外部環境には依然として不透明感が残る状況が続いております。当社グループを取り巻く状況は、ライフスタイルや企業活動が大きく変化したことに対応する必要があり、当社グループのパーパス「It’s for SMILE 」の理念に基づき、人生100年時代に相応しい価値ある商品とサービスの創出で企業価値向上に努めております。一方、雇用や所得環境の改善、インバウンド需要の拡大などを背景に、社会経済活動の正常化が進み、緩やかな回復基調で推移しております。 なお、連結財務諸表作成時点において入手可能な情報に基づいた最善の見積りを行っているものの、為替変動は不確定要素が多く、今後の経済環境への影響が大きく変化した場合には、最善の見積りを行った結果として見積もられた金額と事後的な結果との間に乖離が生じる可能性があります。 連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載の通りであります。 ・固定資産の減損処理 当社グループは、固定資産のうち減損の兆候がある資産又は資産グループについて、当該資産又は資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には、帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額を減損損失として計上しております。減損の兆候の把握、減損損失の認識および測定に当たっては慎重に検討しておりますが、事業計画や市場環境の変化により、その見積り額の前提とした条件や仮定に変化が生じ減少した場合、減損処理が必要となる可能性があります。 ・繰延税金資産 繰延税金資産は入手可能な証拠に基づいて将来の回収可能性を十分に検討し回収可能な額を計上しております。繰延税金資産の全部又は一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上いたします。同様に計上金額の純額を上回る繰延税金資産を今後回収できると判断した場合、繰延税金資産への調整により当該判断を行った期間に利益を増加させることになります。 ・退職給付費用 確定給付費用および確定給付制度債務は、割引率、退職率および死亡率など年金数理計算上の基礎率に基づき見積もっております。数理計算上の基礎率や計算方法は適切であると考えておりますが、基礎率の変動が確定給付費用および確定給付制度債務に重要な影響を及ぼします。 なお、当社および一部の連結子会社の割引率は高格付けの社債の利回りに基づき決定しております。 ・関係会社株式 市場価格のない関係会社株式について、関係会社の財政状態の悪化により、実質価額が著しく低下したときは、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられる場合を除いて、評価損を認識しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 17ページ 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況をご参照ください。 ③ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 19ページ 4[経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析] (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況をご参照ください。 ④ 経営方針・経営戦略等又は経営上の目標の達成状況 当社グループは2025年3月期から2027年3月期までの中期経営計画「Go on 5ing」に基づき「収益力の強化」「成長力の推進」「株主価値の向上」を基本方針として、次の『5 go on!』を目標として掲げ、その達成に向けた諸施策を実施してまいりました。 その達成状況については次のとおりです。 (1)基本方針の達成状況 〇「収益力の強化」 当連結会計年度は、利益率重視の経営への転換を一層加速しました。採算性を重視した受注選別と販売価格改定を全社で徹底した結果、営業利益率は2.8%から4.7%へ改善し、中期目標5.0%に向け着実に進展しております。 また、グループ経営強化として、2025年7月に島根ナカバヤシ株式会社をナカバヤシファクトリー株式会社へ改称し、兵庫工場および本社工場の吸収分割により製造部門の集約を完了しました。製販分離の実現により、生産拠点の一元管理を通じた原価低減を推進しております。加えて、過去に吸収した関係会社を含む事業ポートフォリオの最適化および収益構造の改善が進展し、コンシューマーコミュニケーション事業は営業利益が前期比53.7%増となりました。 DXについては、既存事業との融合により成果が顕在化しております。ビジネスプロセスソリューション事業では、システム内製化により一貫したBPO体制を構築し、高付加価値案件の受注を獲得しました。 さらに管理部門の効率化により販管費も前期比4億73百万円削減しております。 〇「成長力の推進」 成長投資の原資となる営業キャッシュ・フローは32億43百万円(前期比16.2%増)と着実に拡大しており、投資実行に向けた財務基盤の強化が進んでおります。この原資を活かした成長領域への積極的な資源配分に取り組んでいきます。 新事業の取り組みとしては、デジタル手帳やフォトブックアプリの開発、システム内製化によるBPOのSaaS化を推進し、既存事業の高度化と新価値創出を進めています。 EC関連では自社サイト運営を強化し売上・利益ともに伸長しました。インバウンド需要を背景に、御朱印帳やぬいぐるみも好調に推移し、環境配慮型包材の受注も拡大しています。 海外では筆記具ブランドの認知拡大や感性商品の展開を進めております。なお、成長領域への展開を目的としたM&Aについても引き続き検討を継続しております。 〇「株主価値の向上」 PBR1倍に向け、資産効率の改善を進めております。当期は投資有価証券売却や海外子会社清算など非事業資産の圧縮を実施し、減損処理も含め資産の適正化を推進しました。その結果、総資産は前期末比4.4%減の540億80百万円となりました。 ROIC向上に向けた事業構造改革も継続しております。ROEは、資産適正化に伴う一時的な損失計上の影響により6.5%となりましたが、営業利益の大幅改善を踏まえ、さらなる資本効率の向上に取り組んでまいります。PBRは0.52倍と改善したものの、引き続き重要課題と認識し、IR強化による投資家対話を深化させます。 株主還元については、年間配当22円(配当性向31.1%)とし、30~40%の方針を維持しております。また、資本政策の一環として自己株式36万株(取得総額1億99百万円)の取得を実施し、資本効率の改善を図っております。1株当たり純資産は前期の1,045円62銭から1,134円98銭へ増加しました。 ●2027年3月期PBR1倍に向けた施策の実行 2026年3月期 PBR   0.52倍 ●配当性向30%~40%の堅持 2026年3月期 配当性向   31.1% (2)事業戦略の進捗状況 〇中期経営計画の3つの基本方針達成のために DXの推進、消費潮流の変化を捉えた製品サービスの創出、経営資源の最適配分に取り組むことで計画の達成を目指しております。特にDX推進においては、各セグメントの既存事業にデジタルを融合させることで新たな受注につなげるなど、具体的なシナジー効果が現れ始めています。 ①売上 660 億 営業利益 33 億(営業利益率 5%)に go on! (単位:百万円・%) 2025年3月期   2026年3月期   2027年3月期 (計画)   (実績)   (計画)   (実績)   (計画) 売上高   61,500   62,767   63,500   61,598   66,000 営業利益率   3.0   2.8   4.0   4.7   5.0 ②社会課題の解決へ go on! ●健康医療・環境・生活福祉・農業・文化の5つの分野の社会課題を解決することが、生命関連産業のリーディングカンパニーへの道標になると考え取り組みを強化します。 ③DX推進に go on! ●労働集約型ビジネスの深化とバックオフィス業務のDX推進を積極的に遂行し、収益力の強化と成長力の推進を図ります。 ④サーキュラーエコノミーへ go on! ●当社は今までも、紙を中心としたリサイクルビジネスの推進と木質バイオマス発電や太陽光発電の再生可能エネルギー事業で環境配慮型社会の実現を目指して参りました。資源の効率的かつ循環的なアプローチで付加価値を高め、新事業への進出で雇用の創出までを含むサーキュラーエコノミーの概念に基づき、循環型経済の実現に向けた取り組みを実践します。 ⑤add+Venture70 で新たな挑戦に go on! ●第3次中期経営計画「add+Venture70」の中期基本方針「Main add+venture」で掲げた“企業価値を高める 70 の新しいこと”の目標達成に向けた取り組みの継続と事業化を推し進め、新たに 50 億円の売上を目指します。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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