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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

アートネイチャー

ARTNATURE INC.7823 · Standard · その他製品

オーダーメイドウィッグの国内トップメーカー。3D計測による高精度なフィット感が強み。

概要

アートネイチャーは、ウィッグ・増毛・育毛事業を展開する総合ヘアソリューション企業である。自社ブランド「アートネイチャー」で知られ、医療用・ファッション用ウィッグを製造販売。全国に直営サロンを持ち、国内毛髪関連市場で男性向けトップシェア、女性向け第2位。2026年3月期の連結売上高は446億円、営業利益22億円。従業員数は3,851名。

男性向け・女性向け・既製品の3事業セグメント

アートネイチャーは、オーダーメイドウィッグを中心に、男性向け事業・女性向け事業・女性向け既製品事業の3つを報告セグメントとする。2026年3月期の売上高は、男性向けが23,274百万円(全体の52.2%)、女性向けが13,522百万円(同30.3%)、女性向け既製品が6,227百万円(同14.0%)である。男性向けはリピート売上が堅調で前年比0.5%増、女性向けはピンのいらないウィッグの買い替え需要を捉え7.6%増と伸びた。既製品はリピート販売の好調により2.5%増。この他、医薬品販売や海外子会社を含むその他事業が1,576百万円を計上する。

国内283店舗の直営サロン網と多様な販路

国内の販売網は、オーダーメイドウィッグを中心に扱う283店舗(2026年3月31日現在)の直営サロンが中核である。女性専用サロン「レディースアートネイチャー」は2001年11月に銀座に第1号店を開設し、全国に展開。また、別形態として比較的安価な女性向け既製品ウィッグを販売する「ジュリア・オージェ」91店、および低価格帯ウィッグ事業を目的に子会社化したNAO-ART社の36店がある。これら店舗を通じ、カウンセリングから製作・アフターサービスまでの一貫サービスを提供する。

フィリピン・バングラデシュに広がる生産拠点

製造は海外子会社が担う。フィリピンには2002年に子会社化したANフィリピン社(旧ユーロテック社)と2004年に取得したANMP社(旧ビコール社)の2工場がある。主要原材料である人毛と人工毛髪はアートネイチャーが一括購入し、無償支給する。さらに生産分散拠点としてバングラデシュにANBD社を設立し、2026年3月期より新工場が稼働を開始した。2026年3月期のオーダーメイドウィッグ生産枚数は63,316枚。完成品は当社が子会社から購入し国内店舗に納品する。

新領域への多角化: 医療・低価格・海外

アートネイチャーは従来のウィッグ事業に加え、新領域へ積極的に進出している。医薬品販売事業および医療関連サポート事業への参入を目的としてアートメディカル社を設立。低価格帯ウィッグ事業にはNAO-ART社を子会社化した。海外ではシンガポールにANSG社、マレーシアにANMY社、タイにANTH社を設立し、東南アジアでの事業展開を進める。また、芸能ウィッグ事業の拡大を目的にアート三川屋社を子会社化。前払式特定取引業を営むAN友の会もグループ内に持つ。

業界の中での役割はウィッグ製造・販売の専門メーカーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
446億円
営業利益
32億円
営業利益率
7.2%
純利益
19億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01個人顧客主力

国内の店舗網を通じて、オーダーメイドウィッグと既製ウィッグを提供しております。オーダーメイドは3D頭部計測による高精度なフィッティングを特徴とし、既製品は多様な価格帯とデザインで展開しております。主要な顧客は薄毛や脱毛に悩む個人で、美容目的や医療用として利用されています。

主な製品・サービス2
オーダーメイドウィッグ
店舗で頭部の3D計測を行い、顧客一人ひとりに合わせて製造するウィッグ。人毛や人工毛髪を使用。
既製ウィッグ
あらかじめ製造された既製のウィッグ。ジュリア・オージェやNAO-ARTブランドで展開。

02法人準主力

芸能・舞台向けウィッグ事業を展開しております。アート三川屋社を通じて、演劇や映像制作などの需要に対応しています。

主な製品・サービス1
芸能用ウィッグ
芸能・舞台衣装用のウィッグ。

03医療副次

医薬品販売事業や医療関連サポート事業に参入しております。アートメディカル社を設立し、医療用ウィッグや関連サービスへの展開を目指しています。

製品と技術

3D型取りシステムが支えるオーダーメイドウィッグ

主力製品はオーダーメイドウィッグである。店舗で3D型取りシステムにより顧客の頭部形状を計測し、そのデータをフィリピンまたはバングラデシュのグループ工場に送信して製造する。主要原材料は人毛と人工毛髪で、アートネイチャーが一括購入して無償支給する。完成品は当社が子会社より購入し、国内店舗を通じて納品。2026年3月期のオーダーメイドウィッグ生産枚数は63,316枚、受注高は23,574百万円、受注残高は11,992百万円に上る。

増毛技術「マープ」と「ヘア・フォーライフ オリジナル」

増毛製品は、自毛に人工毛を結着して密度を高める技術が核である。1984年に発売した「マープ」はベース素材を使用しない増毛法で、生地を使わずに自然な仕上がりを実現。2003年にはグラフティング技術を採用した「ヘア・フォーライフ オリジナル」を発売。これは特殊な結着方法で自毛の間に人工毛を編み込む方式である。増毛製品は脱毛が進行していない層にも訴求し、ウィッグへの移行前の顧客層をカバーしている。

女性向け「セレア」と既製品「ジュリア・オージェ」

女性向けオーダーメイドウィッグ「セレア」は2005年8月に発売。従来の女性用ウィッグより軽量で装着感を追求した。女性向け既製品ウィッグは「ジュリア・オージェ」ブランドで展開し、別形態店舗91店で販売。2026年3月期の女性向け既製品売上高は6,227百万円。比較的安価な価格帯で、手軽に試せる点が特徴。さらに低価格帯ウィッグ事業としてNAO-ART社を子会社化し、価格帯の多様化を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

育毛・ウィッグ大手だが成長鈍化

アートネイチャーは男性向けウィッグ・育毛事業で国内首位の企業。同業のドリームベッドや三井松島ホールディングスとは業種が異なるが、ウィッグ業界では競合は限定的。2025年3月期の売上高433億円、営業利益率5.08%と低調だが、2026年3月期は売上高446億円、営業利益率7.17%と改善見込み。しかし、国内市場の成熟により成長は鈍く、新規顧客獲得が課題。海外展開や新サービスの開発が成長のカギを握る。

強み

  • 国内ウィッグ市場で知名度・シェアともにトップクラスのブランド力。
  • 全国に直営サロンを展開し、きめ細かなカウンセリングを提供。
  • 自社開発のウィッグ素材や育毛剤など、技術面での差別化に成功。
  • 継続的なアフターサポートにより、高いリピート率を誇る。

課題

  • 人口減少に伴い国内市場は縮小傾向にあり、新規需要開拓が難しい。
  • 海外売上比率が低く、グローバル展開が不十分。
  • 低価格ウィッグの通販や量販店との競合により、価格圧力が強まる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がアートネイチャー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17818トランザクション329億円15.4倍
27814日本創発グループ328億円5.3倍
37952河合楽器製作所318億円26.6倍
47803ブシロード311億円13.1倍
57893プロネクサス310億円13.4倍
67823アートネイチャー294億円14.9倍
77856萩原工業279億円19.5倍
87962キングジム249億円22.4倍
97885タカノ178億円28.0倍
107820ニホンフラッシュ177億円0.5倍
117811中本パックス177億円8.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 29件

1967年設立から一貫体制への道筋

アートネイチャーは1967年6月、東京都千代田区麹町に設立された。1969年10月には本社を渋谷区代々木に新築移転し、カウンセリング・製作・アフターサービスまでの一貫体制を整えた。これにより店頭での採寸から自社製造、アフターフォローまでを自社で完結するビジネスモデルの基礎が築かれた。1990年6月には現在地(代々木三丁目)へ本社を移転している。

増毛技術「マープ」と女性市場への本格進出

1984年9月、ベース素材を使用しない増毛法「マープ」を発売。これは生地やネットを使わずに自毛に人工毛を結着する技術で、画期的な製品となった。1987年7月には女性用分野への本格的進出として「レディースアートネイチャー」を発表。これにより男性市場に加えて女性顧客の獲得を目指した。2003年1月にはグラフティング技術を採用した増毛製品「ヘア・フォーライフ オリジナル」を発売し、増毛技術のラインアップを拡充した。

販社の子会社化と吸収合併による全国統合

設立から長らく、アートネイチャーは創業者の個人出資による販社(地域別子会社)を通じて販売を行っていた。2000年3月、9販社(中部・関西・関東・横浜・千葉・古都・四国・東京・西部)を100%子会社化。翌2001年4月にはこれらのうち7社を吸収合併し、販売・管理の全国的統合を進めた。2002年3月には北海道を子会社化し、同年4月に北海道・西部・土地建物会社を吸収合併して統合を完了した。

フィリピン工場の取得と海外生産体制の確立

2002年9月、自社工場を持つためにフィリピンの製造委託先ユーロテック社の発行済株式60%を取得し子会社化(後のANフィリピン社)。2004年2月には同じくフィリピンのビコール社の株式60%を取得(後のANMP社)。2004年9月にはビコール社の株式を追加取得し、2006年4月にはユーロテック社を完全子会社化した。これによりフィリピンに2つの生産拠点を確保し、2026年まで主要生産拠点として機能させている。

3D型取りシステムと顧客管理のIT化

2005年1月、顧客管理の業務効率化を目的とした新顧客管理システム「My-Do」を導入開始。2006年3月には業界初となる「3D型取りシステム」の導入を開始し、お客様の頭部形状を高精度に計測してオーダーメイドウィッグの製作に活用した。同年8月には財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークを取得し、個人情報保護の体制を整えた。

直近の中期経営計画と新領域への挑戦

2026年3月期を初年度とする中期経営計画「アートネイチャーFrontierプラン」を策定。2030年3月期に売上高59,953百万円、ROE9.2%を目標とし、「世界一のウィッグライフメーカー」を掲げる。2027年3月期の業績見通しは売上高48,494百万円、営業利益2,500百万円。新たにバングラデシュ工場を稼働させ、医療関連事業や東南アジア展開を推進している。2025年3月期の売上高は433億円、営業利益22億円。

年表29件を開く

1960年代

  • 1967年6月創業当社設立(住所:東京都千代田区麹町四丁目5番地)
  • 1969年10月本社社屋新築・移転(東京都渋谷区代々木三丁目2番6号)、カウンセリングから製作・アフターサービスまでの一貫体制が整う

1970年代

  • 1976年9月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー中部(愛知県名古屋市西区)設立
  • 1977年10月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー関西(大阪府大阪市大淀区)及び ㈱アートネイチャー西部(福岡県福岡市博多区)設立

1980年代

  • 1980年7月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー神奈川(神奈川県横浜市中区)設立
  • 1980年8月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー千葉(千葉県千葉市中央区)設立
  • 1980年11月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー古都(京都府京都市下京区)設立
  • 1981年10月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー四国(大阪府大阪市北区)設立
  • 1984年9月ベース素材を使用しない増毛法「マープ」を発売
  • 1987年7月女性用分野への本格的進出として「レディースアートネイチャー(注1)」を発表

1990年代

  • 1990年6月現在地へ本社移転(東京都渋谷区代々木三丁目40番7号)
  • 1990年10月当社創業者故阿久津三郎の個人出資(出資比率50%)により㈱アートネイチャー北海道(北海道札幌市中央区)設立
  • 1991年11月新潟県村上市に物流拠点「商品物流センター」設置
  • 1996年9月㈱アートネイチャー関東(出資比率50%)(埼玉県大宮市)及び ㈱アートネイチャー東京(出資比率60%)(東京都新宿区)設立

2000年代

  • 2000年3月M&A9販社(㈱アートネイチャー中部、㈱アートネイチャー関西、㈱アートネイチャー関東、㈱アートネイチャー横浜(1987年7月㈱アートネイチャー神奈川より商号変更)、㈱アートネイチャー千葉、㈱アートネイチャー古都、㈱アートネイチャー四国、㈱アートネイチャー東京、㈱アートネイチャー西部)を100%子会社化
  • 2001年4月M&A経営基盤強化のため㈱アートネイチャー東京、㈱アートネイチャー関東(2001年2月に㈱アートネイチャー横浜と合併)、㈱アートネイチャー千葉、㈱アートネイチャー中部、㈱アートネイチャー古都、㈱アートネイチャー関西、㈱アートネイチャー四国を吸収合併
  • 2001年11月女性専用サロン第1号店として東京都中央区銀座八丁目に「レディースアートネイチャー銀座サロン」を開設
  • 2002年3月M&A(株)アートネイチャー北海道を100%子会社化
  • 2002年4月M&A販売・管理の全国的統合のために、㈱アートネイチャー北海道、㈱アートネイチャー西部、アートネイチャー土地建物㈱を吸収合併
  • 2002年9月M&A自社工場保有のため、フィリピンの製造委託先EUROTECH HAIR SYSTEMS,INC.(以下「ユーロテック社」と記します)(現ARTNATURE PHILIPPINES INC.(以下「ANフィリピン社」と記します))の発行済株式の60%を取得して子会社化
  • 2003年1月グラフティング技術を採用した増毛製品「ヘア・フォーライフ オリジナル(注2)」を発売
  • 2004年2月M&A海外生産拠点の拡充のため、フィリピンの製造委託先BICOL HAIR EXPORT CORPORATION(以下「ビコール社」と記します)の発行済株式の60%を取得して子会社化
  • 2004年9月ビコール社の発行済株式の10%を追加取得
  • 2005年1月顧客管理の業務効率化を目的とした新顧客管理システム(My-Do)を導入開始
  • 2005年8月女性用オーダーメイドウィッグ「セレア」を発売
  • 2006年3月業界初の「3D型取りシステム(注3)」導入開始
  • 2006年4月M&A子会社ユーロテック社(現ANフィリピン社)を完全子会社化
  • 2006年6月創業当社40%出資で土地の保有及び賃貸を目的としてANBH ASSETS DEV. PHILIPPINES CORPORATION(以下「ANBH社」と記します)を設立
  • 2006年8月財団法人日本情報処理開発協会よりプライバシーマークを取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高2030年3月期まで59,953百万円
  • 売上高経常利益率2030年3月期まで6.7%
  • ROE2030年3月期まで9.2%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    顧客基盤の増強

    顧客満足度向上を最優先に、高品質な製品・サービスの投入と広告宣伝の最適化により新規需要を掘り起こす。リピート率向上とクロスセルで生涯顧客価値(LTV)を高める。

  2. 02

    生産基盤の強化

    バングラデシュ新工場を早期軌道化し生産拠点を分散。全拠点で原材料備蓄や工程見直しにより、高品質・短納期・低原価を同時実現する最適生産体制を構築する。

  3. 03

    効率性の向上

    店舗移転・リニューアルの厳選実施で資産適正化、ブース稼働率向上で生産性最大化。システム刷新による事務効率化と経費節減でコスト構造を改革する。

  4. 04

    新領域への挑戦と海外展開

    スタンダードウィッグ、医薬品販売、医療関連サポートを成長させ、M&Aや新規事業で「美と健康」領域を開拓。既存海外市場でのブランド浸透と新市場開拓の準備を進める。

  5. 05

    人的資本の強化

    理容師・美容師へのリスキリング、管理人財・デジタル人財の育成を実施。健康経営やワークライフ・バランス向上で社員の能力発揮を支援し、サクセッションプランでサステナブルな経営体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で3,851人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は455万円で、9期前と比べて+8.1%平均年齢は45.2歳、平均勤続年数は12.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月3,639
2018年3月3,251
2019年3月42141.210.33,519
2020年3月42741.910.53,931
2021年3月41142.410.73,936
2022年3月42342.811.23,798
2023年3月43043.411.53,891
2024年3月44844.111.63,909
2025年3月44744.511.83,89956
2026年3月45545.212.33,85183

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率22.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)74.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 6 / 海外 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社 — 東京都渋谷区2,849百万円
本社及び工場 — バングラデシュ共和国 ナラヤガンジ県 アライハザール地区1,621百万円
中四国ブロック 計2店舗 内レディース専門店1店舗783百万円
AN第2別館 — 東京都渋谷区661百万円
関西ブロック 計3店舗 内レディース専門店1店舗499百万円
村上商品センター — 新潟県村上市271百万円
本社及び工場 — フィリピン共和国 バタンガス州サントトマス237百万円
関東信越ブロック 計2店舗 内レディース専門店1店舗202百万円
本社 — フィリピン共和国 ラグーナ州サンペドロ90百万円
本社及び工場 — フィリピン共和国 ラグーナ州サンペドロ46百万円
主な関係会社
  • 海外
    ARTNATURE PHILIPPINES INC.(※3)
    フィリピン共和国 ラグーナ州 サンペドロ
    議決権100.0%
  • 海外
    ARTNATURE LANDHOLDING PHILIPPINES INC. (※1)
    フィリピン共和国 ラグーナ州 サンペドロ
    議決権40.0%
  • 海外
    ARTNATURE MANUFACTURING PHILIPPINES INC. (※3)
    フィリピン共和国 バタンガス州 サントトマス
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ビューティーラボラトリ
    東京都渋谷区
    議決権70.0%
  • 国内
    株式会社AN友の会
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 海外
    ARTNATURE SINGAPORE PTE.LTD.(※3)
    シンガポール共和国
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アート三川屋
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 海外
    ARTNATURE MALAYSIA SDN.BHD. (※2)
    マレーシア クアラルンプール
    議決権100.0%
  • 海外
    ARTNATURE (THAILAND)CO.,LTD. (※1)(※2)
    タイ王国 バンコク
    議決権49.0%
  • 国内
    NAO-ART株式会社(※3)
    東京都千代田区
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社アートメディカルサービス
    東京都渋谷区
    議決権100.0%
  • 国内
    ARTNATURE BANGLADESH LTD. (※2)(※3)
    バングラデシュ共和国 ナラヤガンジ県 アライハザール地区
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は446億円営業利益32億円前期と比べると増収増益で、売上が+3.0%、利益が+45.5%。

売上高
+3.0%
446億円
営業利益
+45.5%
32億円
純利益
+137.5%
19億円
営業利益率
7.2%
前期比 +2.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高485億円446億円
営業利益25億円32億円
純利益12億円19億円
1株あたり配当¥28¥28

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は99億円、営業利益は−3億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−6.6%、営業利益は−127.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q109−1
2024年1Q1061110.47
2024年2Q10787.55
2024年3Q10687.58
2024年4Q110−5
2025年2Q211115.26
2025年4Q222115.02
2026年2Q215146.58
2026年4Q231187.811
2027年1Q99−3−3.0−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は351億円から446億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は7.2%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3514123
2014年3月4005531
2015年3月4134323
2016年3月4053517
2017年3月3902914
2018年3月373279
2019年3月3803319
2020年3月3953015
2021年3月359208
2022年3月4043012
2023年3月4323519
2024年3月4292715
2025年3月43322225.18
2026年3月44632357.219

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高446億円のうち、営業利益として残るのは32億円7.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は19億円、売上の4.3%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金33.2%148億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金59.6%266億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.2%32億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
66.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.6pt
7.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.0pt
4.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比0.5pt
6.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
6.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが52億円、投資CFが−25億円で、差し引きのフリーCFは27億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は198億円で、売上の5.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月31−7−824149
2014年3月27−13414167
2015年3月33−479−14163
2016年3月31−17−1514161
2017年3月43−34−149155
2018年3月37−10−1827164
2019年3月44−13−1531180
2020年3月25−23−152167
2021年3月42−9−1133190
2022年3月25−12−913195
2023年3月29−14−915201
2024年3月21−22−9−1192
2025年3月26−29−9−3180
2026年3月52−25−927198

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は524億円。このうち返さなくてよい自己資本が283億円で、自己資本比率は53.4%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月32517714854.3
2014年3月37821416456.5
2015年3月41123018155.8
2016年3月40723717058.0
2017年3月41724417358.5
2018年3月40924016958.6
2019年3月43024818257.4
2020年3月43225317958.3
2021年3月44925319655.8
2022年3月46524621952.4
2023年3月48025922153.5
2024年3月49926923053.3
2025年3月49727122653.8
2026年3月52428324153.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
199億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
207億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
32億円
在庫として抱えている分
負債合計
241億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
80
/ 100
安定性自己資本比率36 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率104社中41位あたり、逆に低いのは自己資本比率104社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.2%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
53.4%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.0%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.3%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥855で、1年前と比べて+9.5%過去52週の値幅のなかでは56%の位置にある。

¥855-2.3%1ヶ月+0.6%1年+9.5%時価総額294億円
過去52週の値幅
安値¥785高値¥910

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.9倍
PER (会社予想)22.9倍
PBR1.01倍
配当利回り3.27%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

本日-1.65%も、月間では+4.6%と上昇基調。52週高値(910円)を視野に、7月29日には909円まで上昇。25日線(864円)を上回り、75日線(835円)との乖離が拡大傾向。出来高は上昇時に増加傾向(7/29 49,200株)で、買いが活発。週足では上昇トレンドが継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PER15.6倍は業界平均18.1倍をやや下回り、PBR1.03倍は業界平均1.36倍より低く割安感もあるが、ROE6.9%と収益性は低位。配当利回り3.36%は業界平均2.98%を上回る。直近の利益変動が大きいため収益の安定性に課題があり、妥当な評価と言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.9倍18.4倍
PER (予想)22.9倍
PBR1.01倍1.38倍
ROE6.9%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

最大の争点は、人口減少による国内市場縮小の中で、アートネイチャーが中長期的に成長を続けられるかどうか。強気派はブランド力とヘアケア・海外への多角化で収益を維持できると見る一方、弱気派は市場成熟と新規顧客獲得難で減収リスクが高いと指摘する。

プラスに働く材料7
  • ブランド力と顧客基盤

    国内ウィッグ市場でトップシェア、直営サロン網が強固なロイヤルティを生む。

  • ヘアケア・海外成長

    育毛剤などのヘアケア事業や海外展開が新たな収益源に。

  • 安定配当と財務健全性

    3.36%の配当利回り、自己資本比率高く安定した経営。

  • 営業利益拡大トレンド2026年Q2影響

    22億→32億円と45.5%増益計画、EPS大幅改善

  • 高齢化による需要増加継続影響

    国内市場成長率2-3%、売上高446億円に寄与

  • 広告効率化による利益率向上2026年下期影響

    営業利益率7.17%を10%に改善で約13億円の利益増

  • 自社株買いや増配の可能性次回株主総会影響

    PBR1.03倍、配当性向低く、自己株式取得でEPS向上余地

マイナスに働く材料7
  • 少子高齢化で市場縮小

    国内60代以上の人口減少がウィッグ需要を長期的に減少させる。

  • 成長鈍化と競争激化

    売上高は横ばい、新規顧客獲得が難しく低価格競争のリスク。

  • 多角化の不確実性

    ヘアケアや海外事業の成果がまだ限定的で投資回収に時間。

  • 少子化による市場縮小長期影響

    若年層顧客減少で売上成長鈍化、中長期的な需要減リスク

  • 競合新製品の台頭2027年〜影響

    低価格ウィッグや育毛剤との競合でシェア低下、売上5%減の可能性

  • 原材料コスト上昇通年影響

    人毛や合成繊維の価格上昇で営業利益2-3億円圧迫

  • 天候不順による店舗販売減少不定期影響

    店舗販売比率高く、悪天候で月間売上1%減の可能性

次の決算で確かめる点
国内ウィッグ売上成長率
コア事業の伸びが全体を左右するため。
ヘアケア事業売上高
多角化の進捗を測る指標。
海外売上比率
海外展開の成果を確認するため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり28で、前期から+7.1%いまの株価に対する利回りは3.27%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥28
1株あたり
配当利回り
3.27%
いまの株価に対して
配当性向
49.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月3083.9
2018年3月28−6.7191.2
2019年3月280.048.6
2020年3月280.058.5
2021年3月280.091.1
2022年3月280.0112.3
2023年3月280.047.4
2024年3月280.077.6
2025年3月280.096.0
2026年3月307.149.7

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥28

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,384人。区分でいちばん多いのは個人・その他64.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が25.6%を占め、残る74.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.752.852.551.850.164.8
金融機関15.916.216.515.916.714.4
事業法人16.018.619.020.722.311.2
外国法人12.211.611.210.810.18.6
自己株式5.15.14.73.53.53.5
証券会社1.20.70.70.80.60.8
外国人個人0.00.10.00.00.00.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01五十嵐 祥剛17.96
02有限会社アイ・コーポレーション9.60
03塚本 武7.42
04UHPartners2投資事業有限責任組合7.27
05光通信KK投資事業有限責任組合6.10
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.92
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE FIDELITY FUNDS(常任代理人 香港上海銀行東京支店 セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ部)4.66
08五十嵐 啓介(管理信託受託者 株式会社SMBC信託銀行)2.88
09アートネイチャー社員持株会2.32
10株式会社日本カストディ銀行(信託E口)1.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-07-23
    エフエムアール インベストメント マネジメント ユーケー リミテッド(FMR Investment Management (UK) Limited)
    新規の大量保有報告
    4.72%
    -0.54pt
  • 2026-06-08
    エフエムアール エルエルシー(FMR LLC)
    新規の大量保有報告
    5.26%
    -1.12pt
  • 2026-06-08
    フィデリティ マネジメント アンド リサーチ カンパニー エルエルシー(Fidelity Management & Research Company LLC)
    新規の大量保有報告
    4.89%
    -0.91pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−60%、1株純資産は14期で−23%。直近期のROEは6.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月1461,11513.710.935.9
2014年3月9864716.015.127.8
2015年3月6869510.216.141.8
2016年3月527137.419.450.4
2017年3月427365.817.783.9
2018年3月277323.726.2191.2
2019年3月577577.711.148.6
2020年3月477786.213.658.5
2021年3月267813.327.191.1
2022年3月387584.919.2112.3
2023年3月587907.513.547.4
2024年3月458175.617.377.6
2025年3月258213.130.096.0
2026年3月588586.914.049.7

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

12名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額439百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約14倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
五十嵐祥剛取締役会長 兼社長(代表取締役)856,177,000
森安寿一専務取締役67128,000
五十嵐啓介常務取締役54989,000
内藤功常務取締役67100,000
川添久幸取締役6734,000
重松小百合取締役 上席執行役員 レディース営業本部長6223,000
中山マヤ取締役66
清永敬文取締役58
松岡幸子取締役58
松島俊一常勤監査役686,000
長谷川裕昭監査役56
檜山聡監査役53

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)63524339666
社外取締役525255
監査役1181818

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容913字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社および連結子会社12社(2026年3月31日現在)で構成され、オーダーメイドウィッグの製造・販売を主たる業務としております。 当社の主力製品であるオーダーメイドウィッグは、当社の店舗でお客様の頭部の形状を3D型取りシステムにて計測した後、当社グループの製造子会社2社(ANフィリピン社、ANMP社)に製造を委託しております。ウィッグを製造するための主要原材料である人毛および人工毛髪は、当社で一括購入し、子会社2社に対して無償支給しております。完成したオーダーメイドウィッグは当社が子会社より購入し、国内283ヶ所(2026年3月31日現在)の店舗を通じてお客様に納品しております。なお、生産分散拠点として、バングラデシュに製造子会社1社(ANBD社)を設立し、2026年3月期より、新工場の稼働を開始しております。 女性向け既製品ウィッグは、当社グループの製造子会社および、アジア諸国に所在する当社グループ外の製造委託先にて製造を行い、国内の別形態店舗(ジュリア・オージェ)91店(2026年3月31日現在)、NAO-ART社36店(2026年3月31日現在)にて販売しております。 その他、国内子会社では、当社で取り扱う商品の購入等の便宜をはかることを目的として前払式特定取引業を営むAN友の会社、当社芸能ウィッグ事業の拡大を目的としたアート三川屋社を、海外子会社では、シンガポールにおける事業展開を目的としたANSG社や、マレーシアにおける事業展開を目的としたANMY社、タイにおける事業展開を目的としたANTH社を展開しております。 また、比較的安い価格帯のウィッグ事業への参入を目的としてNAO-ART社を子会社化した他、医薬品販売事業へ参入、医療関連サポート事業への参入を目的としてアートメディカル社を設立する等、新領域の事業への取り組みを進めております。 当社の事業ポートフォリオの推移は次表の通りです。 [当社の事業ポートフォリオの推移](2026年3月31日現在) 以上に記載しました事業の系統図は、次の通りです。 [事業系統図](2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題5,217字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、次のような経営理念・経営戦略の下で、その実現を目指しています。 [経営理念] 当社グループは、総合毛髪企業として、髪に関する悩みを抱える全てのお客様に対して、最も適した最高の品質と最良のサービスを提供することによって、「よりポジティブな生き方、より美しく輝きのあるライフスタイルを提唱する」とともに、「お客様に満足頂ける毛髪文化を創造する」ことを経営理念としております。 [経営戦略] 当社グループは、この経営理念の実現に向けて、「グローバル・ネットワークで、最高の品質と最良のサービスを提供する」とともに、「広く社会から信頼される経営を通して、常に豊かで潤いのある未来を築いていく」ことを目指します。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは、売上の拡大と効率的な経営の推進を目指しており、売上高、売上高経常利益率、ROE(自己資本利益率)の3つを目標とする経営指標としております。 売上高は、顧客基盤を継続的に拡大させることで着実に引き上げてまいります。売上高経常利益率は、資産の適正化とその有効活用、および経費効率の向上により着実に引き上げてまいります。さらには、ROEは、自社の資本コストを的確に把握した上で、資本の効率的な活用の実践により向上させてまいります。 なお、目標とする経営指標の設定事由や2027年3月期の見通しは次の通りです。 [経営指標の設定事由] 目標とする経営指標   設定した事由 売上高   当社グループは限界利益率が高く、売上高の増加が利益の増加に直結するため設定 売上高経常利益率   経費節減の結果や財務活動を含めた収益力が確認できるため設定 ROE(自己資本利益率)   コーポレートガバナンス・コードや議決権行使助言会社の動向を踏まえ設定 [2027年3月期の見通し] 次期の業績見通しとして、連結売上高48,494百万円(当連結会計年度比8.7%増)、営業利益2,500百万円(同22.3%減)、経常利益2,665百万円(同22.8%減)、親会社株主に帰属する当期純利益1,214百万円(同36.0%減)を見込んでおります。 <目標とする経営指標に係る過年度推移グラフ> (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 今後の経済見通しにつきましては、雇用・所得環境の改善を背景に個人消費が持ち直したことやインバウンド需要の拡大などを背景に、景気は緩やかな回復基調で推移したものの、為替相場の変動や原材料価格の高騰、物価上昇による消費マインドの減退懸念など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社の属する国内毛髪関連市場は、高齢化の進展や定年延長、アンチエイジング志向の高まりなどにより需要の拡大が見込まれる一方で、生産年齢人口の減少に伴う人手不足や、異業種を含めた競合激化、世界的な物価高騰など、不透明な経営環境は続いていくと考えております。 <国内毛髪業市場の動向>(単位:億円) 注.事業者売上高ベース(出所)(株)矢野経済研究所「ヘアケアマーケティング総鑑」<国内毛髪業市場におけるシェア> <男性市場>                  <女性市場>  注.事業者売上高ベース(出所)(株)矢野経済研究所「ヘアケアマーケティング総鑑」 国内毛髪業市場において、男性市場でトップシェア、女性市場で第2位となっております。 2008年秋のリーマンショック以降の消費の低迷に加え、隣接市場との競争激化によって低迷しておりましたが、各社の女性用ウィッグ強化策や男性顧客へのリピート販売が実を結び2012年度以降拡大に転じてまいりました。しかし、2016年度以降は新規参入企業や中小事業者の低価格品が市場に多く出回った影響から市場は一転して減少傾向となり、直近年度も、コロナ禍の影響を強く受けた2020年度対比では増加したものの、コロナ禍前の市場規模には戻っていません。 [アートネイチャーFrontierプランの概要]当社では、2027年3月期を初年度とする中期経営計画では、「世界一のウィッグライフメーカーを目指す」という長期ビジョンの下で、「事業基盤を強化し、新領域の事業に挑戦する」という目標に向かって、自らの道を切り拓いていく「開拓者」としての強い意志を込め、「アートネイチャーFrontierプラン」と名付けました。将来への見通しが不確実な昨今においても、当社グループの強みを活かし、中期経営計画でさまざまな課題に挑戦していくことで、業績や毛髪業界シェアを伸長させると共に、新領域の事業を獲得し拡充することで、「世界一のウィッグライフメーカー」へと飛躍させてまいります。 アートネイチャーFrontierプランで目標とする経営指標は次の通りです。 経営指標   2026年3月期(実績)   2030年3月期(目標)   事業毎の方針 売上高   44,600百万円   59,953百万円   ・男性向け事業では、「一生涯の伴走」による生涯顧客の創出を目指します。 ・女性向け事業では、女性向け既製品事業を含めたオールアートネイチャーでレディースシェアNo.1を目指します。 ・通販事業では、投資効率を維持しつつ、売上拡大への反転攻勢を目指します。 売上高経常利益率   7.7%   6.7%   ・上述により業績を伸長させると共に、資産の適正化とその有効利用、経費の効率的な活用によって、生産性や効率性を更に高めてまいります。 ROE   6.9%   9.2% (注)2030年3月期(目標)については、新リース会計基準の適用前の数値となります。 なお、当社では事業ポートフォリオに関する基本方針等を策定し、経営資源の配分、事業毎の方針を次のように 決定しております。 [事業ポートフォリオに関する基本方針] 事業ポートフォリオに関する基本方針は「経営資源を効率的に活用して、事業を成長させる」としております。 各事業は「効率性」と「成長性」の観点から、「注力」「育成」「基盤」「改善」の4象限に分類し、分類された 領域の基本的な配分方針を踏まえ、経営資源を配分しております。なお、基本的な経営資源の配分方針は次の通り となっております。 [事業ポートフォリオの位置付けと基本的な経営資源の配分方針] 事業ポートフォリオの位置付けと基本的な経営資源の配分方針は次表の通りです。 位置付け   配分方針 基盤領域   安定的な事業価値向上に貢献   収益源として事業を長期に維持するために配分する 注力領域   更なる収益拡大を見込む   収益の拡大を加速するために配分する 育成領域   3年以内の注力領域転換を期待   効率の向上を加速するために配分する 改善領域   早期に抜本的な収益構造の改善が必要な領域   左述に従い配分する [事業ポートフォリオに関する見直し] 事業ポートフォリオに係る方針等(基本方針の変更、経営資源の配分、戦略の実行、見直し等)は、取締役会に おいて、中期経営計画の策定、年度の事業計画及び予算案の策定の中で審議しております。また、事業ポートフォ リオに係る開示等は、取締役会において、中期経営計画並びに事業計画及び予算案と共に審議しております。 [事業ポートフォリオの区分] 事業ポートフォリオの区分は次表の通りです。縦軸の成長性は「事業別売上高成長率」、横軸の効率性は「事業 別投下資本利益率(ROIC)」とし、縦軸の区分は「毛髪業3か年平均市場成長率」、横軸の区分は「想定加重平均 資本コスト(WACC)直近3か年平均」としております。 [事業ポートフォリオ 前中期経営計画(2023-2025)と本中期経営計画(2026-2029)の対比] 青:男性向け事業、オレンジ:女性向け事業、紫:女性向け既製品事業 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題とその対応策 当社グループの属する国内毛髪関連市場は、高齢化社会の進展や、定年延長、アンチエイジング志向の高まりにより需要の拡大が見込める一方で、生産年齢人口の減少に伴う人手不足や、異業種を含めた競合激化、世界的な物価高騰など、不透明な経営環境が続いていくものと推察されます。このような環境下において、当社グループは中長期的な企業価値の向上を目指し、以下の5つの課題に重点的に取り組んでまいります。 [顧客基盤を増強する] 「アートネイチャーの真のファン」を増やし、安定的な成長基盤を構築するため、顧客満足度の向上を最優先に推進いたします。メンズ・レディース部門では、高品質な製品とサービスの投入を継続するとともに、広告宣伝の最適化により新規需要を掘り起こしてまいります。また、お客様の定着化に向けた施策を強化することで、安定的な成長を目指します。 女性向け既製品ウィッグ部門は、オーダーメイドウィッグとの連携強化により、顧客満足度の向上と顧客の定着化を推進してまいります。ヘアケア商品などの販売は、ラインアップの拡充と自社ECの伸長のみならず、外部ECサイトの販路拡大を加速させ、認知度を引き上げてまいります。更には、「生活コンシェルジュサービス」として、毛髪関連に留まらないクロスセル商材の検討・導入を進めることで、顧客満足度を引き上げつつ、顧客一人あたりの生涯価値(LTV)の向上を図ってまいります。 <オーダーメイドウィッグ事業の流れ>オーダーメイドウィッグ事業では、髪にまつわるさまざまな課題を抱えている方や、ウィッグでおしゃれを楽しみたい方などへ向けて、テレビや新聞、インターネットなどのさまざまな広告媒体を利用して広告宣伝を行い、その結果、当社商品・サービスに関心を持って当社にコンタクトいただいた方を新規のお客様として取り込んでいく「反響営業」と言われる営業活動を行っています。「反響営業」によって当社商品やサービスをご利用いただいたお客様に対して、全国サロンでの充実したアフターサービスや、お客様のニーズに合わせたさまざまな提案を行うことで、お客様と当社の間に信頼関係を築き、リピート受注につなげていきます。 [生産基盤を強化する] 市場競争力のある供給体制を構築するため、生産の安定性と機動性を高めます。バングラデシュ新工場を早期に軌道に乗せ、生産拠点の分散化を推進します。また、生産拠点全体で原材料の備蓄や生産工程の見直しを行い、「高品質・短納期・低原価」を同時に実現する最適化された生産体制を構築し、需要変動へ機動的に対応してまいります。 [効率性を向上する] 物価高騰等に対応し、収益構造の抜本的な改善に取り組みます。店舗の移転・リニューアルを厳選して実施することで資産の適正化に努めます。また、店舗運営を効率化すべく、ブース稼働率を向上させることで店舗生産性を最大化させます。また、コスト構造を改革すべく、システム刷新による事務の効率化と経費効率を徹底的に追求することで生産性の向上に取り組んでまいります。 [新領域への挑戦と海外への展開を検討する] 国内市場の構造的変化に備え、新たな成長エンジンの創出に挑みます。既に展開しているスタンダードウィッグ事業、医薬品販売事業、医療関連サポート事業を着実に成長させるとともに、国内外のM&Aや新規事業立ち上げを通じ、「美と健康」に係る新領域の事業を開拓・拡充いたします。また、シンガポール、タイ、マレーシア等の既存市場でのブランド浸透を図る一方で、さらなる海外毛髪業への事業展開を見据えた事前調査・準備を進め、グローバルな収益基盤の構築を目指します。 [人的資本を強化する] 専門性の高い人財こそが当社の競争力の源泉であるという認識のもと、人財への投資を加速させます。全正社員の約8割を占める理容師・美容師資格保有者に対しては、最新の技術力・接客力・商品提案力のリスキリングを実施し、お客様ニーズへの対応力を高めます。また、次世代を担う人財を育成すべく、買収先や海外拠点へ派遣可能な管理人財、およびデータドリブン経営や生成AI活用を担うデジタル人財の育成に注力いたします。さらには、健康経営を推進するとともに、「くるみん」や「えるぼし」認定に関わる諸施策を通じてワークライフ・バランスの向上を図り、社員が能力を最大限に発揮できる職場環境を整備します。あわせて、主要ポストのサクセッションプランを実践し、サステナブルな経営体制を構築してまいります。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループにおける事業等のリスクについて記載しております。当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避および発生した場合の対応に努める方針であります。本項においては将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は本書提出日現在(2026年6月17日)において判断したものであります。 (1)主要なリスク ① リスクの分類 当社グループの業績等に重大な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは以下の通りです。災害、政治・経済、社会・技術、オペレーション、製品・製造、財務の計6分類に分け、リスクを洗い出しています。 分類   記号   リスク項目   詳細 災害   A   自然災害リスク   地震、津波、噴火、風水害、気候変動 B   感染症リスク   感染症の長期蔓延 政治・経済   C   政治リスク   法規制等の政策転換、政治・経済の混乱、テロ・戦争 D   金融リスク   為替変動、金利変動 E   市場リスク   景気変動、消費者ニーズ・トレンド・志向・購買行動の変化、競合激化 社会・技術   F   レピュテーションリスク   風説・風評 G   技術革新リスク   技術革新 H   IT・システムリスク   サイバー攻撃、システム障害 オペレーション   I   情報漏洩リスク   個人情報の漏洩 J   人的資本リスク   採用難、人財確保、少子高齢化 K   コンプライアンスリスク   法令違反、ハラスメント、人権尊重 L   知的財産リスク   知的財産権の侵害・被侵害 製品・製造   M   製造物責任リスク   製品の欠陥、設計不良、品質不良 N   サプライチェーンリスク   仕入、調達、在庫、生産、販売 O   生産リスク   製造、生産コスト、設備・機械 財務   P   投資リスク   事業投資の失敗(新規事業、設備投資、研究開発、システム投資、他社との連携、M&A) ② リスク・マトリックス及び分類基準 リスク・マトリックスは影響度(縦軸)と発生可能性(横軸)を掛け合わせて、リスクを計量します。マトリックス上のリスクについては、「影響度」により重みをつけた優先順位で対応し、ピンク>イエロー>グリーンのエリア順に重要性を評価します。各エリア内での優先順位は枠内の番号で示しています。各リスク項目の配置については、「③ 各リスクのリスクシナリオと対策の状況」をご参照ください。 ※1 影響度(縦軸) 影響度については、当社の見解に基づき、①から③の順に重要度を考え測定します。複数の項目に亘る場合には、該当する項目の中で一番高い重要度を採用します。 影響度 ①事業継続性   ②経済的損失   ③信用毀損 大   大規模な業務の停止   年間10億円以上   組織に係る不正・法令違反 中   中規模な業務の停止   年間3億円以上10億円未満   従業員に係る不祥事 小   小規模な業務の停止   年間3億円未満   外部からの誹謗中傷 ※2 発生可能性(横軸) 発生可能性については、当社の見解に基づき、予想され得る発生頻度を考え測定します。 発生可能性 小   中   大 10年に1回未満   10年に1回以上   3年に1回以上 ③ 各リスクのリスクシナリオと対策の状況 各リスクのリスクシナリオ及び対策は以下の通りです。なお、将来事項に関する記述につきましては当連結会計年度において当社グループが判断したものです。 <分類:災害> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 A   自然災害リスク   大   中 リスクシナリオ   ・大規模な地震や津波の発生、気候変動に伴う大型台風、洪水等の水害、大規模な噴火(降灰)など様々な自然災害の発生のリスクが年々高まっており、製造拠点や販売拠点等が直接的な損害を受けたり、またはIT・システムの継続に支障が生じたり、販売・生産・物流インフラの機能が停止する等により、事業活動が中断し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループでは、先ず、本社及び販売拠点が集中している首都圏エリアにおいて、地震をはじめとした大規模災害や降灰被害等が発生した場合には、事業活動が中断することにより、業績に影響を及ぼす可能性、または資産が毀損する可能性があります。 ・第二に、物流拠点が、大規模災害等により、建物が全壊または交通手段が遮断や広域な降灰等により、当社グループ内外との間の受発注や物流に支障を来す可能性があります。 ・第三に、海外製造拠点のあるフィリピン、海外製造委託先のある中国等アジア地域において、予期せぬ自然災害が発生した場合には、当社グループの設備面での直接的な損害のほか、原材料調達や工場操業の中断や遅延等により、多額の復旧費用が発生する可能性があります。また、自然災害の影響により製品の生産や物流に遅延や停止が発生した場合、業績への影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・大規模災害等発生時の対応をマニュアルとして整備した上で、BCP(事業継続計画)を策定しています。具体的には、危機管理対策本部の設置や、本社被災時の本社機能の移転、IT・システムの切替稼働等、様々な想定に基づいた事業継続の為のマネジメントに取り組んでおり、定期的な検証・改善を実施する事でBCPの実効性を高めています。全国各拠点の役職員が適切な行動を取れるよう定期的な訓練や教育を実施しています。 ・物流拠点を横浜、大阪、新潟の三箇所に設置し、商材(備品)の分散保管を実施する等、大規模災害発生時における事業継続の体制を整えております。 ・海外製造拠点では、一定の原材料在庫をストックすることで、予期せぬ自然災害による原材料供給の一時的な寸断に備えております。また、災害時のバックアップとなるよう、世界各国に分散している製造拠点と製造委託先において生産アイテムの共通化に取り組んでおります。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 B   感染症リスク   中   小 リスクシナリオ   ・感染力及び罹患した場合の重篤性からみた危険性が高い感染症の蔓延や、感染症に対する厳格な防疫措置政策の実践により、原材料の供給停止や工場の生産停止等、事業活動が中断し、業績への影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループでは、先ず国内では、感染症の長期蔓延により、集団感染や行動制限等が発生した場合、事業活動全体が中断、または遅延する可能性があります。 ・また海外では、生産拠点の所在地で大規模な感染症が流行した場合、自社工場や委託先工場の生産停止や遅滞等により、顧客への製品供給の停滞や遅滞等で業績への影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・当社グループでは、危機管理対策本部において国内における感染症の蔓延防止対策や発生時の対応について定期的に方針を決定の上、全役職員へ周知しています。また、全国各拠点での感染状況を本社にて一元管理し、人員調整や物資の支援等、必要な対策を講じています。 ・また、海外では、各国政府の法令・指導に基づきながら、感染防止措置を講じておりますが、万一、生産停止や遅延等が発生した場合も複数の他拠点でカバーできる体制を整備しております。 <分類:政治・経済> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 C   政治リスク   中   中 リスクシナリオ   ・グローバルで事業活動をおこなう企業にとって、拠点のある国や地域において、法規制等の政策の転換、政治・経済の混乱、テロ、戦争等が発生した場合、企業活動に予期しない影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループでは、フィリピンの製造拠点やアジア地域の製造委託先等の拠点のある国や地域で、政治・経済の混乱、テロ、戦争、内乱、クーデター、日系企業への暴動等が発生した場合、製造拠点からの輸出入に影響が生じる等、事業活動が中断、停滞、または遅延する可能性があります。 対策   ・グローバルで政治・経済情勢や法規制の動向を定期的にモニタリングし、エリア毎の事業環境の変化や業績影響を把握するよう努めております。 ・また、カントリーリスクを分散させる為、製造拠点や製造委託先の複数国への設置や、一部国内移管にも取り組んでおり、今般、バングラデシュへの新工場設立に着手しました。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 D   金融リスク   中   大 リスクシナリオ   ・グローバルで事業活動をおこなう企業にとって、金利や外国為替相場の変動は業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループでは、生産活動の大半を日本以外のフィリピンの製造拠点及び中国等アジア地域の製造委託先で行っており、事業活動において製造原価及び製品の調達価格が為替レートの変動による影響を受けます。 ・海外製造拠点の現地通貨建ての業績及び財産の状況が各会計年度の為替レートの変動による影響を受けます。中国等アジア地域の製造委託先からの製品調達は外貨建てで行っており、製品の仕入価格が為替レートの変動による影響を受けます。 対策   ・海外の製造拠点との輸出入における為替レート変動に伴う製造原価への換算影響を本社で把握し管理しております。 ・また、製造委託先からの仕入れにおいては、スポットでの支払いではなく、予め決済に必要な数か月分程度の外貨を継続的に購入し、急激な為替変動リスクによる影響を軽減しています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 E   市場リスク    中   中 リスクシナリオ   ・消費者ニーズ、トレンド、志向、購買行動の変化に伴い、市場全体の低迷、隣接市場の成長等の市場リスクは時々刻々と変化しており、その変化に合わせるように自らを変化させ適応できなければ業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・日本国内におけるヘアケア市場(毛髪業市場、植毛市場、発毛・育毛剤市場、ヘアケア剤市場)は育毛や発毛へのニーズの高まりやEC購買の増加等によって、医薬品販売やAGAクリニック等の異業種の参入が進んでいます。当社グループが属する毛髪業の市場規模は漸減しており、これに伴い、今後は同業他社のみならず異業種とも競合が激化する可能性があります。 ・また、毛髪業以外の競合会社が既存の毛髪商品に限らず競争力のある新製品を発売した場合、また価格競争が更に激化した場合には、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・製販一体のビジネスモデルの強みを活かして、顧客のニーズをきめ細やかに汲み取り、競合に対していち早く競争力のある新製品・新サービスを市場投入する事で、継続的に顧客満足度を高めています。 ・また、景気変動、社会情勢、マーケット動向、消費者ニーズ、他社動向等を適時適切にフォローし、組織・制度の見直し、商品開発・販売戦略・販促施策等に反映しています。特に中期経営計画、年度事業計画策定といった定期的な事業計画見直しの際に、外部環境の影響を精緻に捉えた戦略策定を実現するよう努めております。 <分類:社会・技術> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 F   レピュテーションリスク   中   中 リスクシナリオ   ・マスコミ報道やインターネット上の書き込み及びデマ拡散等によって企業に関する否定的な風説や風評が広まり、企業の信用やブランドの価値が低下する可能性があります。特に近年ではSNSの普及により、個人による情報発信も容易になっているため、ネガティブな情報は瞬時に拡大し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループの主力製品であるオーダーメイドウィッグは顧客同士で情報交換がされにくいという特徴を有するため、当社に対する否定的な風説や風評が、マスコミ報道、インターネット上の書き込み等により流布した場合、顧客や社会はそれが正確な事実に基づいたものであるか否かの確認が難しい事から、ネガティブイメージの拡散によりブランド価値が毀損し当社グループの社会的信用を低減させる可能性があります。 対策   ・ブランド価値の維持向上のために事実関係を示すポジションペーパー、ステイトメント(声明文)を作成し、適切かつ積極的な外部への情報開示を行いネガティブイメージの拡散リスクを低減させるよう努めています。 また、外部に対しては、取引先企業及び人物の調査や、インターネットでの企業の悪評や誹謗中傷のチェック等、様々な経営リスクを回避すべくモニタリングを実施しています。 ・更に従業員に対しては、ITリテラシーを高める教育コンテンツを定期的に発信するなど、内部からの情報漏洩リスクを低減させています。 ・仮に風評被害が発生した場合には、レピュテーションリスクに係る法人向け保険への加入等により、業績影響を最小限に抑えるべく対策を講じています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 G   技術革新リスク   中   小 リスクシナリオ   ・新技術による競争優位性の低下や既存技術の陳腐化等により、市場での競争力やブランド価値が低下し業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループの製品は、現時点で同業他社の技術と比べ優位性があると自負しておりますが、技術は日々進歩するものであり、同業他社にて当社を上回る技術が開発された場合、または異業種の技術革新により当社グループの顧客の購買動機を解消するような新商品が市場に投入された場合には、当社グループの競争優位性が低下し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・常に同業のみならず周辺領域の情報、マーケット動向、消費者ニーズを調査すると共に、対象顧客区分ごとに定期的な新商品投入を行うことで、技術の陳腐化、競争力の低下、ブランド価値の低下が発生しないように取り組んでおります。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 H   IT・システムリスク   大   小 リスクシナリオ   ・社会のデジタル化が進む中、第三者による不正アクセスやコンピュータウイルス等によるサイバー攻撃は世界的に増加傾向にあり、その攻撃手口も巧妙化してきています。また、企業におけるあらゆる事業活動がIT・システムに依存しているため、管理体制の不備等によってIT・システムが正常に稼働しなかった場合、事業の継続に大きな影響を及ぼします。 ・当社グループにおいても、サイバー攻撃やIT・システムの管理体制の不備等によって、大規模なサーバーダウンやシステム障害が発生したり、重要データの改ざん、漏洩、消失等が発生した場合、事業活動が中断し、業績に影響を及ぼすだけでなく資産が毀損する可能性もあります。 対策   ・IT・システムの管理体制としてはクラウドサービスを除く主要なサーバーはデータセンターに構築し、安定的に稼働できる体制を整えています。また、サイバーセキュリティ対策の維持、向上のため、脆弱性診断や脅威情報の収集・分析、定期的な訓練の実施等、コンピュータウイルス等の侵入の未然防止のみならず、外部からのサイバー攻撃に対する多層的な防御措置を講じています。また、IT・システムに不具合が発生した場合速やかなシステム復旧をおこなう等、運用・保守に係る社内の手続きを整備しています。 <分類:オペレーション> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 I   情報漏洩リスク   大   小 リスクシナリオ   ・企業の事業活動においては、経営上の機密情報、取引先の情報、顧客や従業員の個人情報等の様々な情報を取り扱っているため、厳格な情報の保護・管理が求められております。 ・当社グループでは、様々な情報を保有しているため当社もしくは業務委託先より外部に情報が漏洩した場合、業績に影響を及ぼす可能性があります。特に、当社グループが個人の身体的特徴等の機微情報を取り扱っている事から、顧客の個人情報の漏洩が発生した場合には、その補償等による直接的な損害のみならず、社会的信用が大きく失墜する可能性があります。 対策   ・情報管理については、社内管理体制の整備や従業員への教育等の対策を講じております。社内管理体制の整備については、ネットワーク及び取り扱う情報資産を適切に保護するための基本事項を定めており、重要データへのアクセス権限の設定、業務用端末における外部記憶媒体の利用制御、会社指定デバイス以外からの社内環境への接続制限等、利用者以外がアクセスできないような措置を講じています。また、業務委託先での個人情報管理については、当社の定める個人情報保護基準の充足確認や、定期的な委託先の見直し等をおこない、厳しく選定・管理をおこなっています。当社は取得した個人情報の保護に最大限の注意を払い、2006年にプライバシーマークを取得し、以後定期的に更新取得しております。 ・また、従業員に対しては、ITリテラシーや個人情報への理解を深める教育コンテンツを定期的に発信すると共に、定期的な自己点検や内部監査等も実施し、情報セキュリティ意識を向上させ、内部からの情報漏洩リスクを低減させています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 J   人的資本リスク   中   中 リスクシナリオ   ・少子高齢化に伴う労働人口の減少や個人のキャリアや働き方に対する価値観の多様化等により、人財の「質」と「量」の獲得競争が激化しています。 ・当社グループでは、顧客の対応に当たるスタイリストは理美容師免許を有していることが必要であり、また今後の事業拡大のためには、海外事業や新規事業に対応する人財、DXスキルを保有する人財の確保に加え、将来の経営の意思決定を担う重要ポジションの充足が必要です。しかしながら、当社グループがこれらの必要な人財を一定数確保できない場合、事業戦略の遂行等が計画通りに進まず業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・また、人事制度の設計・運用や人財施策が不十分である場合、またはその人財が十分に力を発揮できる組織や環境を構築できない場合には、従業員のエンゲージメントが低下し離職が増加する等、業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・経営上の重点施策として人的資本への投資に努めており、安定的な採用体制の構築を進め、新卒採用、経験者の中途採用を計画的に行っております。人材育成方針に基づき、人財への積極的な教育投資にも努めており、社内での教育研修制度を確立し、現場及び本社の次世代リーダー人財の育成を進めています。また、経営上の根幹に係る重要職務分掌を特定の人物に依存しない組織体制の構築や、各世代のキャリア意識醸成に継続的に取り組んでいます。 ・また、社員の定着化に向けて、人事制度や人財施策の見直しを積極的に進めています。具体的には、労働市場の動向等を鑑み、人事制度の改定や拡充、処遇の改善等人事制度の構築にも取り組んでおります。 更には、多様な人材がワークライフ・バランスを整えながら活き活きと働けるよう、様々な取組を行っております。具体的には、健康経営の推進や、女性活躍推進法に基づく「えるぼし」の認定の取得、次世代育成支援対策推進法に基づく「くるみん」の認定の取得等、ダイバーシティ・マネジメントを推進しております。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 K   コンプライアンスリスク   中   小 リスクシナリオ   ・企業のコンプライアンスに係る社会的な要請は年々高まっており、当社グループとしても、法令遵守や人権尊重を実践しながら、健全な事業活動を行う必要があります。 ・当社グループ、もしくはその役職員が、法令違反、ハラスメントの発生等のコンプライアンス上の重大な問題を引き起こした場合には、社会的信用の失墜のみならず、業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・アートネイチャーグループのモットーである「ふやしたいのは、笑顔です」の下、広く社会から信頼される経営や企業活動、また働き甲斐のある職場づくりのために「アートネイチャーグループの行動規範」を制定し、法令等のルールや企業倫理を十分に認識し業務の遂行に努めています。また、年2回のコンプライアンス委員会の開催、コンプライアンス・リーダーの任命、役職員に対しての情報周知や講習等を通して、コンプライアンス意識の維持向上をしております。 ・仮に、役職員によるコンプライアンス違反の疑い等の発生、もしくは発生の可能性がある場合には、社内外の相談窓口の設置等により、通報・相談しやすい体制を整備しています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 L   知的財産リスク   小   小 リスクシナリオ   ・顧客価値の源泉となる独自の知的財産については、その特性に応じた適切な保護・管理が企業にとって必要となっています。 ・当社グループの製品ブランド及び関連する商標権や製品技術の特許権等の知的財産権に関して第三者による侵害が生じた場合、当社グループは適切な対抗措置をもって対応しますが、これが認められなかった場合、損害を被る可能性があります。 ・一方で、当社グループが第三者の知的財産権を侵害した場合、その補償が必要となり、社会的信用の失墜のみならず、業績に影響をもたらす可能性があります。 対策   ・保有する知的財産権については、その特性に応じて適切な保護・活用を行っております。一方で、他社が保有する知的財産権については 、 製品開発の各フェーズで入念な調査・確認を実施し、その権利を侵害していないかを確認の上で商品化しております 。 ・万一、他社から知的財産権の侵害を指摘された場合には、非侵害の主張等の交渉・訴訟対応を行うための専門人財を配置するとともに、その事案に応じて、弁護士、特許事務所と連携し適切に対応する体制を整えております。 <分類:製品・製造> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 M   製造物責任リスク   小   小 リスクシナリオ   ・製品およびサービスに欠陥が発生した場合、企業はその欠陥に起因した損害に対して賠償責任を負い、対応費用の発生やブランド価値の毀損等が発生する可能性があります。 ・当社グループが開発、製造する全ての製品や備品について、製造物責任賠償のリスクを内包しております。特に当社グループの主力製品であるオーダーメイドウィッグは頭部に直接装着するため、万一、製品の欠陥、設計不良、品質不良等により、顧客の健康に多大な影響等を及ぼした場合、その補償や社会的信用の失墜のみならず、業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・製品、備品の開発にあたってはパッチテストを行う等、品質、安全性を検証しております。主力製品であるオーダーメイドウイッグにおいては社員モニターによる実使用検証を行い、装着感のみならず使用時に起こりうる不具合の検証等も行っております。 ・また、顧客との契約締結時には丁寧な製品説明と共に、一部製品については事前にパッチテスト等を実施しております。更には、発売後も製品、備品等アイテム区分ごとに、全国の店舗で発生したユーザーからの声を共有する体制を構築しており、その声に応えるべく改善に取り組んでおります。なお、万一、問題が発生した場合には、製造物責任による損害賠償請求に備え、保険への加入により、業績影響を最小限に抑えるべく対策を講じています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 N   サプライチェーンリスク   大   中 リスクシナリオ   ・グローバルで事業活動を行う企業にとって、自然災害や感染症等の環境要因、テロ、戦争や政治的な不安等の地政学的要因、サイバー攻撃やシステム障害等の技術的要因等によって、各国、各地域における仕入、調達、在庫、生産、販売に係る物流上の問題が発生し、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループにおける主力製品のサプライチェーンはグローバルに展開しておりますが、何らかの要因により物流上の問題が発生した場合、製品出荷の遅延や停滞等が生じ、業績に影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・仕入、調達、在庫、生産の状況を常にモニタリングしており、サプライヤーと共有しております。また、主力製品であるオーダーメイドウイッグの原材料は、原則として国内複数業者から仕入れる方針としており、品質の維持のみならず、安定的な仕入を実現しております。また、各拠点で発生する局所的な災害等へ対応できる体制を整備しています。 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 O   生産リスク   大   中 リスクシナリオ   ・グローバルで事業活動を行う企業にとって、原材料の調達不能や価格高騰、設備の老朽化、生産効率や操業度の低下等、生産に伴うさまざまなリスクがあり、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループにおいては、為替の影響により原材料調達コストが変動する場合、または製造拠点の人件費や物価の高騰等により製造コストが変動する場合、製造原価が引きあがり、利益を圧迫する等、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 対策   ・原材料の仕入・調達や製造に係るコストの増大に備える為、製造拠点や製造委託先を複数国に設置し、各国の情勢をモニタリングすることで、リスク低減に努めております。 ・また、更なる供給体制の安定化に向けて、より安価、安定的に仕入・調達が可能な代替原材料の探索や、生産工程の一部機械化の本格導入へ向けた取り組みなど、生産性と品質の向上を両立する生産体制を目指しています。 ・なお、製造原価が利益を大きく圧迫する状況となった場合、適正利益を確保できるよう製品等の価格改定を検討してまいります。 <分類:財務> 記号   リスク項目   影響度   発生可能性 P   投資リスク   中   大 リスクシナリオ   ・新規事業や設備、新商品の研究開発や、新規システム導入等への投資のほか、他社との連携や企業買収等、事業投資の失敗に伴い、業績に影響を及ぼす可能性があります。 ・当社グループでは、事業の拡大のため、店舗の新規出店、移転・リニューアルに係る投資を積極的に行っていますが、事業環境の変化等から、一部投資額を回収できなかったり、店舗減損等の損失が発生する可能性があります。 ・また、積極的なM&Aや事業提携などの戦略投資を図っておりますが、M&Aや事業提携において予想出来ない不確実な要素が顕在化した場合、あるいは想定外の事象や環境変化が発生した場合、当初意図した成果が得られなかったり、潜在リスクが顕在化する等により、のれんの減損、追加費用の発生等が発生する可能性があります。 対策   ・新規出店、移転・リニューアル等に際して、投資額に応じた会議体において、出店物件の概要、店舗の事業計画、本社の支援策等を踏まえ、損益計画の妥当性及び投資回収の実現性等を審議した上で、投資判断を行っております。 ・また、他社との資本提携や企業買収等に際して、対象会社の財務内容や契約内容の確認、経営者との面談等の事前審査を基に、当社との戦略の適合性、事業計画の蓋然性、投資額の妥当性、シナジー効果やリスク度合いを考慮した上で、投資判断を行い、リスク対策を講じております。投資後も他のグループ会社と同様に、経営成績やガバナンス状況等を確認し、必要に応じて適切な対応を実践しております。 (2)TCFDの提言に基づく「気候変動リスク」 当社は、この度、自然災害リスクに内包されている気候変動リスクについて、気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)*1の提言への賛同を表明しています。気候変動に真摯に向き合い、事業に影響する機会・リスクへの理解を深化させ、TCFD提言に基づく気候変動関連の積極的な情報開示に努めてまいります。 TCFD提言は、気候変動に伴うリスクと機会が財務を含む会社経営にどのような影響を及ぼすかを的確に把握すべく、4つの開示要素である「ガバナンス」「戦略」「リスク管理」「指標と目標」に沿って情報開示することを推奨しています。当社は、TCFD提言が求める4つの情報開示項目に基づいた情報開示の更なる拡充に取り組んでまいります。 [注]*1Task Force on Climate-related Financial Disclosures:2015年に金融安定理事会(FSB)により設立された、気候変動が事業に与えるリスクと機会の財務的影響に関する情報開示を企業に推奨する国際的イニシアチブ。 ① ガバナンス 当社では気候変動・環境への対応を経営上の重要課題と認識しています。その諸課題については、代表取締役会長兼社長を最高責任者とするリスクマネジメント委員会が、社内各部署と連携し、具体的な対応方針を協議・決議します。リスクマネジメント委員会での協議・決議事項については少なくとも半年に1回、取締役会に上程または報告されます。取締役会は業務執行において協議・承認されたサステナビリティ推進に関する取り組み施策の進捗を監督し、少なくとも年に1回気候変動に関する議題を取り扱います。 また、代表取締役会長兼社長は、リスクマネジメント委員会の最高責任者として、気候変動課題を含む、外部環境や経営環境の変化に伴い発生が予想される様々な全社的リスクマネジメントの最終的な責任を負っています。 サステナビリティ推進体制 サステナビリティ推進体制における会議体とその最高責任者、開催頻度及び役割 会議体および体制   最高責任者   開催頻度   役割 取締役会   代表取締役会長兼社長   毎月1回   経営方針や重要な経営事項を審議・決定する。また、業務執行において協議・承認されたサステナビリティ推進に関する取り組み施策の進捗を監督する。少なくとも年に1回気候変動に関する議題を取り扱う。 リスクマネジメント委員会   代表取締役会長兼社長   半年に 1回   気候変動課題を含む、外部環境や経営環境の変化に伴い発生が予想される様々な全社的リスクを特定・評価し、特に重要なリスクについては具体的な対応策を協議する。決議事項や報告事項については少なくとも半年に1回、取締役会に上程または報告する。 リスクマネジメント委員会事務局(経営企画部)       ―   リスクマネジメント委員会運営に際しての事務局機能を担う。リスクマネジメントへの取り組みの全体計画などの枠組み立案、推進組織の運営、助言を行う。 ② リスク管理 当社では、代表取締役会長兼社長を最高責任者とする「リスクマネジメント委員会」にてリスク管理を行っています。リスクマネジメント委員は、まず各部と協議の上で事業運営に影響を及ぼしうるリスクを抽出・特定し、続いてそのリスクの優先順付けをしたのち、特に重要なリスクに関しては具体的な対応方針を協議します。 リスクマネジメント委員会は協議・決議事項を、少なくとも半年に1回取締役会へ上程・報告します。気候変動関連リスクについても、リスクマネジメント委員会が全社的なリスク管理プロセスに統合して管理を行っています。 ③ 戦略 当社では、TCFD提言に基づき、気候変動関連のリスク・機会の把握を目的にシナリオ分析を行いました。シナリオ分析では、国際エネルギー機関 (IEA) 等の科学的根拠等に基づき1.5°Cシナリオと4°Cシナリオを定義し、2030年(移行リスク)と2050年(物理リスク)時点で事業に影響を及ぼす可能性がある気候関連のリスクと機会の重要性を評価しました。 シナリオ群の定義 項目   1.5℃シナリオ   4℃シナリオ 対象範囲   海外連結子会社まで 対象年   移行リスク:2030年,物理リスク:2050年 主な参照先   移行面   IEA NZE*1   IEA STEPS*2 物理面   IPCC SSP1-1.9*3   IPCC RCP8.5*4 *1 IEA NZE(Net Zero Emissions by 2050 Scenario):IEAが示した世界のエネルギー部門が2050年までにCO2排出量をネットゼロにする道筋を示す規範的なシナリオ *2 IEA STEPS(Stated Policies Scenario):IEAが示した各国政府が公表している政策を反映した保守的なシナリオ *3 IPCC SSP1-1.9:IPCCの第6次評価報告書にて示した気温上昇 を約 1.5℃以下に抑える気候政策を導入することで、21 世紀半ばに CO2 排出が正味ゼロとなり、世界の平均気温が産業革命前に比べて 1.0~1.8℃(平均 1.4℃)に抑えるシナリオ *4 IPCC RCP8.5:IPCCが第5次評価報告書にて示した21世紀末(2081~2100年)に世界の平均気温が産業革命前に比べて3.2~5.4°C(平均4.3°C)上昇するシナリオ リスク機会の特定及び評価 当社は、2022年度より当社の海外連結子会社までを対象に気候変動に関連する移行・物理リスクを精査し、事業への影響度を評価しています。その結果、自社に関連のあるリスクとして「炭素価格」「プラスチック規制」「エネルギーミックス」「異常気象の激甚化」を特定しています。2023年度には、2022年度において影響度が大きいと評価したリスクを対象に定量的な分析に基づく再評価を行いました。その結果、各移行・物理リスクによる財務的な影響度は「小」であると評価しました。今後も自社に関連性のあるリスクの低減および気候変動によって生まれる事業機会の獲得については継続的に行っていきます。 [影響度] 大: 大規模な業務の停止 中: 中規模な業務の停止 小: 小規模な業務の停止 [世界観] 1.5℃の世界観 (移行リスクは2030年、物理リスクは2050年): ・炭素税の導入等、厳しい気候変動対策を実施し、抜本的な社会変革を達成 ・CO2排出規制/プラスチック規制/気候関連開示義務の強化、EV補助金促進 4℃の世界観 (移行リスクは2030年、物理リスクは2050年): ・厳しい気候変動対策実施せず ・CO2排出規制/プラスチック規制/気候関連開示義務の強化なし リスク機会一覧 影響度および発生可能性をもとに重要度の高い気候変動関連リスク・機会を特定しました。 リスク/機会   項目   事業インパクト   1.5℃   4℃ 移行リスク   炭素価格   炭素税導入に伴い、自社におけるエネルギー消費に課税され、操業コストが増加する   小*1   小*1 移行リスク   プラスチック規制   プラスチック規制によって石油由来プラスチックではなくバイオ・再生可能プラスチックを利用する必要が発生し、調達コストが増加する   小*2   小*2 移行リスク   エネルギーミックス   エネルギーミックス(電源構成)の変化によって、電力価格が上昇し、操業コストが増加する(炭素税+再エネの比率が高まる)   小*3   小*3 物理リスク   異常気象の激甚化   異常気象の激甚化による、人工毛髪等の取引先の製造拠点被災の影響で、商品供給に支障が出る   小*4   小*4 物理リスク   異常気象の激甚化   異常気象の激甚化による、ウィッグの製造拠点被災の影響で、商品製造・供給に支障が出る   小*4   小*4 物理リスク   異常気象の激甚化   異常気象の激甚化による、配送拠点被災の影響で、在庫被害や商品供給への支障が出る   小*4   小*4 (財務影響評価の根拠) *1 炭素価格による影響については2030年時点のScope1,2排出量に対して、1t-CO2あたりの炭素価格を乗じて試算。 *2 プラスチック規制による影響については2030年時点の人工毛髪購入量に対して、バイオ・再生プラスチック利用率および単価の上昇率を乗じて試算。 *3 エネルギーミックスによる影響については2030年時点の電力使用量に対して、エネルギーミックスの変化に伴う電力料金の変化率を乗じて試算。 *4 異常気象の激甚化による影響については調達先・製造拠点・配送拠点の浸水リスクを把握し、各拠点の営業停止に伴う想定被害額と洪水発生頻度を乗じて試算。各拠点の浸水リスクの評価については、国土交通省の浸水ナビ、世界資源研究所のAqueduct 3.0を使用。 対応策 気候変動によるリスクを低減しつつ、気候変動によって生まれる事業機会を獲得していきます。 項目   事業インパクト   対応策 炭素価格   炭素税導入に伴い、自社におけるエネルギー消費に課税され、操業コストが増加する   ・店舗・事務所での省エネ設備の導入 ・再生可能エネルギーへの切り替え ・EV車両の導入 ・各国の炭素税等の環境規制に関する情報収集・対策 プラスチック規制   プラスチック規制によって石油由来プラスチックではなくバイオ・再生可能プラスチックを利用する必要が発生し、調達コストが増加する   ・プラスチック利用の削減 ・新素材の開発 エネルギーミックス   エネルギーミックス(電源構成)の変化によって、電力価格が上昇し、操業コストが増加する(炭素税+再エネの比率が高まる)   ・再エネ資源の推進による電力価格削減 ・店舗・事務所での省エネ設備の導入 異常気象の激甚化   ・異常気象の激甚化による、人工毛髪等の取引先の製造拠点被災の影響で、商品供給に支障が出る・異常気象の激甚化による、ウィッグの製造拠点被災の影響で、商品製造・供給に支障が出る・異常気象の激甚化による、配送拠点被災の影響で、在庫被害や商品供給への支障が出る   ・生産拠点の複数化 ・原材料の調達先の多様化 ・製品在庫の確保 ・損害保険への加入 ・BCP(事業継続計画)整備による レジリエンス強化 ④ 指標と目標 当社は、2021年度より気候変動関連リスク機会の評価指標として温室効果ガス排出量の算定を行っております。2022年度からはScope1,2排出量に加え、Scope3排出量の算定を実施いたしました。また組織範囲を国内のみからグループ全体へと拡大しています。 算定の前提と算定方法 [組織範囲] グループ全体 [時間的範囲] 各社の会計期間に従う [温室効果ガス] 7ガス Scope1,2排出量(tCO2eq) 2023年度   2024年度 組織範囲   国内   グループ全体   国内   グループ全体 Scope1   209   434   185   404 Scope2   5,576   6,734   5,220   6,323 合計*1   5,785   7,167   5,406   6,727 (参考)ロケーション基準*2   5,587   6,745   5,373   6,475 *1:マーケット基準で算定。マーケット基準とは、電力会社やメニューごとの排出係数を用いる算定方法。また購入した証書による削減も算定に含む。 *2:ロケーション基準:国や地域の平均的な排出係数を用いる算定方法。 Scope3排出量(tCO2eq) 2023年度   2024年度 Scope3合計   41,729   44,234 Cat1 購入した製品・サービス   31,757   32,727 Cat2 資本財   6,349   7,996 Cat3 Scope1,2に含まれない燃料およびエネルギー関連活動   1,068   1,053 Cat4 輸送・配送(上流)   1,213   1,106 Cat5 事業から出る廃棄物   178   176 Cat6 出張   508   503 Cat7 雇用者の通勤   638   653 Cat12 販売した製品の廃棄   17   17 ※1:Cat8,9,10,11,13,14,15については、事業との関連が薄い、もしくは関連がないため算定対象外としている 削減目標 当社では気候変動リスクを緩和するため、2021年度に当社単体を対象とする温室効果ガス削減目標を設定しました。2022年度より温室効果ガス排出量の算定対象範囲をグループ全体まで拡大したことを踏まえ、削減目標についてもグループ全体を対象とするよう見直し、2030年に2022年比で売上高あたりのScope1,2排出量を20%以上削減、2050年にカーボンニュートラルを達成するという目標を設定しました。目標達成に向け、省エネ活動や省エネ設備の導入・更新を推進し、再生可能エネルギーの導入も検討しています。 実績   目標 2022年度(基準年)   2024年度   2030年度   2050年度 Scope1,2排出量(tCO2eq)   7,324   6,727   -   0 売上高(百万円)   43,209   43,340   -   - 売上高あたり(tCO2eq/百万円)   0.169   0.155   0.136   0 削減率(%)   -   8.3%   20%   100% (3)人権の尊重 ① 人権方針 世界的に「ビジネスと人権」への関心が高まっており、当社グループは「人権の尊重」への取り組みを深化させるため、国連「ビジネスと人権に関する指導原則」の指針に沿って、2023年4月に「アートネイチャーグループの人権基本方針」を制定しました。本基本方針は、当社グループのすべての役職員に適用します。また、当社グループの事業活動に関係するすべての取引関係者に対しても、本基本方針への支持を期待します。 ※「アートネイチャーグループの人権基本方針」(当社ウェブサイト) https://corp.artnature.co.jp/ja/sustainability/social/rights/policy.html ② 人権デュー・ディリジェンス 当社グループの事業活動における人権リスクについては、人権に対する負の影響を特定・分析・評価し、その予防措置及び是正措置を講じています。その内容については、コンプライアンス統括室が取りまとめ、代表取締役社長を委員長とし、コンプライアンス担当役員、常勤監査役、管理本部長、経営企画部長および、社外ほっとライン窓口対応弁護士、その他委員長が任命する役職員を委員とするコンプライアンス委員会に少なくとも1年に1回報告し、さらに取締役会に報告する体制となっています。 <人権デュー・ディリジェンスの体制図> ③ 救済措置 救済措置については、サプライヤーをはじめ、すべてのステークホルダーから当社グループの事業活動における人権侵害への苦情・通報を受け付け・対応する人権相談窓口を設置し、サプライチェーン全体での取り組みを強化しています。
経営成績の分析 (MD&A)7,354字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、原材料価格の高止まりや人手不足の継続、円安進行などの影響を受けつつも、個人消費やインバウンド需要の回復、雇用・所得環境の改善などを背景に、緩やかな回復基調を示しました。一方で、米国の関税政策の動向や中東情勢の緊迫化などの地政学的リスクの高まりによるエネルギー価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。 このような経済環境のもと、当社グループにおきましては、中期経営計画「アートネイチャーAdvanceプラン」の最終年度を迎え、当社グループの強みを活かして、さまざまな課題に挑戦し、業績や毛髪業界シェアを伸長させるとともに、新領域の事業を獲得し拡充することで、「次代を切り拓くアートネイチャー」に飛躍させるべく、事業活動を実施してまいりました。 その結果、当連結会計年度における業績は、女性向け売上の新規顧客獲得に苦戦したこと等はあったものの、男性向け及び女性向けのリピート売上が堅調に推移したこと、女性向け既製品売上が増加したこと等により、当連結会計年度の売上高は、44,600百万円(前連結会計年度比2.9%増)となりました。利益面については売上高の増加等により、営業利益は3,219百万円(同47.6%増)、経常利益は3,451百万円(同53.4%増)となりました。また、法人税等調整額を△393百万円計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益は1,898百万円(同131.0%増)となりました。 <男性向け売上高> 男性向け売上高については、新規売上は効果的な広告宣伝、リピート売上は顧客定着策の推進等を実施し、新規・リピートともに前年同期比増加した結果、23,274百万円(前連結会計年度比0.5%増)となりました。 <女性向け売上高> 女性向け売上高については、新規売上は広告宣伝からの反響が弱く、前年同期比減で推移したものの、リピート売上は、ピンのいらないウィッグの買い替え需要を捉え、前年同期比増加した結果、13,522百万円(同7.6%増)となりました。 <女性向け既製品売上高> 女性向け既製品売上高については、リピート販売の好調等により、6,227百万円(同2.5%増)となりました。 (資産) 当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末比2,713百万円増加し、52,392百万円となりました。これは、現金及び預金が増加したこと等により流動資産が1,542百万円増加したことに加えて、建物及び構築物が増加したこと等により固定資産が1,170百万円増加したことによるものです。 (負債) 当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末比1,436百万円増加し、24,060百万円となりました。これは、未払法人税等が増加したこと等により流動負債が1,511百万円増加した一方、退職給付に係る負債が減少したこと等により固定負債が75百万円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は、前連結会計年度末比1,277百万円増加し、28,332百万円となりました。これは、主に利益剰余金及び退職給付に係る調整累計額が増加したこと等によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況及びそれらの要因は以下のとおりであり、現金及び現金同等物(以下「資金」という)の期末残高は、前連結会計年度末比1,814百万円増加し、19,840百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 税金等調整前当期純利益3,034百万円に加え、減価償却費1,292百万円、減損損失416百万円、退職給付に係る負債の増加80百万円、その他の営業収入698百万円があった一方、法人税等の支払473百万円等により、5,201百万円の資金収入(前連結会計年度は2,580百万円の資金収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 有形固定資産の取得による支出2,031百万円、無形固定資産の取得による支出322百万円、敷金及び保証金の差入による支出184百万円等により2,458百万円の資金支出(前連結会計年度は2,909百万円の資金支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 配当金の支払910百万円により910百万円の資金支出(前連結会計年度は911百万円の資金支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当社グループの生産・販売品目は広範囲かつ多種多様であり、また受注生産形態をとらない製品も多いため、セグメントごとに生産規模及び受注規模を金額あるいは数量で示すことはしておりません。 A.生産実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)の生産実績を示すと、次のとおりであります。 品目   当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 枚数(枚)   前年同期比(%) オーダーメイドウィッグ   63,316   97.7 (注) 当社グループは、取り扱う品種が多品種であり、販売価格による表示が困難なため、生産数量にて記載しております。 B.受注実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)の受注状況を示すと、次のとおりであります。 品目   当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) オーダーメイドウィッグ   23,574   101.2   11,992   101.1 C.販売実績 当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度(自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 男性向け事業(百万円)   23,274   100.5 女性向け事業(百万円)   13,522   107.6 女性向け既製品事業(百万円)   6,227   102.5 報告セグメント計(百万円)   43,024   102.9 その他(百万円)   1,576   103.3 合計(百万円)   44,600   102.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成に当たりましては、連結会計年度末における資産・負債並びに連結会計年度における収益・費用の報告金額及び開示に与える見積りを必要とします。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断していますが、見積りには不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しておりますが、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表作成における重要な見積りの判断に影響を及ぼすと考えています。 A.貸倒引当金等の引当金 貸倒引当金等の重要な引当金の計上基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)3.会計方針に関する事項(3) 重要な引当金の計上基準」をご参照ください。 B.退職給付に係る負債 従業員に対する退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務の見込額に基づき計上しております。 C.固定資産の減損 固定資産の減損については、管理会計上の区分や投資の意思決定を行う際の単位や事業の相互補完性等を考慮して合理的にグルーピングを行い、当該資産グループ単位で減損の兆候を把握しております。減損の兆候がある資産グループについては、その資産グループから得られる割引前将来キャッシュ・フローの総額が帳簿価額を下回る場合には減損を認識し、帳簿価額を回収可能価額まで減額して減損損失を計上しております。 D.繰延税金資産の回収可能性 繰延税金資産は将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除のうち、将来課税所得に対して利用できる可能性が高く税金負担額を軽減することができると認められる範囲内で計上しております。また、繰延税金資産は毎期見直しており、将来減算一時差異、税務上の繰越欠損金及び繰越税額控除の全部又は一部が将来の税金負担額を軽減する効果を有さなくなったと判断した場合、計上していた繰延税金資産のうち回収可能性がない金額を取り崩しております。 E.資産除去債務 資産除去債務の計上基準は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(資産除去債務関係)」をご参照ください。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 A.経営成績等の分析 2024年3月期を初年度とする3ヵ年の中期経営計画の2026年3月期の状況は以下のとおりです。 当連結会計年度のセグメントごとの経営成績は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 なお、当連結会計年度の主要な指標の計画比は以下のとおりです。 指標   2026年3月期(計画)   2026年3月期(実績)   2026年3月期(計画比) 売上高   47,623百万円   44,600百万円   6.3%減 営業利益   2,778百万円   3,219百万円   15.9%増 経常利益   2,844百万円   3,451百万円   21.3%増 親会社株主に帰属する当期純利益   1,464百万円   1,898百万円   29.6%増 ROE(自己資本利益率)   10.3%   6.9%   3.4ポイント減 B.キャッシュ・フローの状況の分析 a.キャッシュ・フローの概況 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 なお、当社グループのキャッシュ・フロー関連指標の推移は下記のとおりであります。 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 自己資本比率(%)   52.4   53.5   53.3   53.8   53.4 時価ベースの自己資本比率(%)   49.7   53.1   50.9   49.7   50.9 キャッシュ・フロー対有利子負債比率(%)   ―   ―   ―   ―   ― インタレスト・カバレッジ・レシオ(倍)   ―   ―   ―   ―   ― (注) 各指標の算出は、以下の算式によります。 自己資本比率=自己資本/総資産 時価ベースの自己資本比率=時価総額/総資産 キャッシュ・フロー対有利子負債比率=有利子負債/キャッシュ・フロー インタレスト・カバレッジ・レシオ=キャッシュ・フロー/利払い ※ 各指標は、いずれも連結ベースの財務数値により算出しております。 ※ 株式時価総額は、期末株価終値に期末発行済株式数(自己株式除く)を乗じて算出しております。 ※ キャッシュ・フローは、営業キャッシュ・フローを使用しております。 ※ 有利子負債は、連結貸借対照表に計上されている負債のうち、利子を支払っている全ての負債を対象としております。また、利払いについては、連結キャッシュ・フロー計算書の利息の支払額を使用しております。 b.財務政策 当社グループは、運転資金及び設備資金につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。 なお、当連結会計年度末において、取引銀行3行と5,000百万円のコミットメントライン契約を締結しております(借入実行残高-百万円、借入未実行残高5,000百万円)。 (3) 経営者の問題認識と今後の方針 [経営者の問題意識] 当社グループの経営者は、現在の事業環境及び入手可能な情報に基づき最善の経営方針を立案するよう努めております。当社グループを取り巻く外部環境は、原材料価格の高止まりや人手不足の継続、円安進行などの影響を受けつつも、個人消費やインバウンド需要の回復、雇用・所得環境の改善などを背景に、緩やかな回復基調を示しました。一方で、米国の関税政策の動向や中東情勢の緊迫化などの地政学的リスクの高まりによるエネルギー価格の高騰など、依然として先行き不透明な状況が続いております。このような経営環境の中、将来に亘って持続的な成長を果たすために、新規のお客様の獲得に加え、既存のお客様の定着に向けた諸施策を、全社一丸となって取り組んでいく所存です。 [財務戦略の基本的な考え方] 次代を切り拓くアートネイチャーの礎を築くために、既存領域及び新領域の事業にバランスよく配分するとともに、安定的な経営を目指して、成長投資(含む設備投資)、手元資金、株主還元に振り向けることを財務戦略の基本的な考え方としています。 [成長投資] 事業   基本的な方針 オーダーメイドウィッグ事業   お客様満足の向上に注力し「アートネイチャーの真のファン」の数を増やすと共に、お客様の定着化に向けた施策を実践することで、安定的な成長を目指してまいります。併せて、新規獲得モデルの再設計、リピート周期の短縮化、生活コンシェルジュサービスの導入によりLTVの最大化に取り組んでまいります。また、店舗資産の適正化と運営の最適化により、効率性を向上させてまいります。メンズ部門においては、新規顧客の増加と生涯顧客化に向けた戦略を推進し、安定的かつ持続的に成長できる事業基盤を確立し、全社の投資余力を創出してまいります。レディース部門においては、新規顧客の増加による顧客基盤の強化を通じて成長を加速させ、女性向けシェア国内No.1の達成を目指してまいります。 女性向け既製品事業   不採算店舗のスクラップ&ビルド、未出店エリアへの出店により、安定的な売上拡大と利益増加を目指してまいります。また、オーダーメイドウィッグとの連携を強化することで、更なる業績の拡大を目指してまいります。 通信販売事業   アートネイチャーブランドの認知拡大に向けた取り組みを強化するとともに、新商品の投入により商品ラインアップや当社商品を取り扱うECサイトを増やす等、販路を拡大することで、投資効率を維持しつつ、売上拡大への反転攻勢を仕掛けることを目指してまいります。 海外事業   シンガポール、タイ、マレーシアにおける当社ブランドの浸透と、地域に根差した販売施策によって潜在需要を掘り起こし、業績の拡大に取り組むとともに、シンガポール、タイ、マレーシアに続く海外毛髪業への事業展開を見据えた方向感の策定、事前調査を進めてまいります。 生産部門関連   地政学的リスク等を鑑み、原材料の調達を強化して、生産の安定性を実現してまいります。また、生産体制では、バングラデシュ工場を次世代の主力拠点と位置づけ育成した上で、生産拠点を最適化して、生産拠点全体で、高品質な製品をより早く、より安く、かつ機動的に供給できる体制を構築してまいります。 管理部門関連   生成AIの利活用による業務の自動化と意思決定の高度化により、各種経費率の削減に取り組んでまいります。また、採用強化とエンゲージメント向上に係る施策に加え、中長期ビジョンの実現に向けた体制を構築すべく、人財への投資を実践してまいります。併せて、スタイリストのリスキリング、管理人財・海外人財・デジタル人財の育成、本部各部の主要ポストの後継者育成も実践してまいります。 [資金保有方針] 当社では、前受金残高を手元資金で担保するとともに、月商の約2.5ヶ月分とあわせて「岩盤資金」を維持することを基本方針としております。残りの現預金については、「戦略資金」と位置づけ、M&A等の積極的な事業投資に活用いたします。さらに、今後増加予定のフリーキャッシュフローのうち、配当原資を差し引いた金額を、追加の「戦略資金」として位置づけます。 [株主還元] 当社では、安定配当の維持に努めることを基本方針としております。また、連結配当性向40%以上を基本に年間配当28円を下限として、連結業績に応じた配当水準の向上(1円単位で増配)を図ります。但し、ROE10%超を達成する迄は、連結配当性向50%以上を基本とすること等を配当方針として定めております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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