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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

竹田iPホールディングス

TAKEDA iP HOLDINGS CO., LTD.7875 · Standard · その他製品

印刷を祖業としながら、半導体関連マスクや不動産賃貸など多角化。情報コミュニケーション、ソリューションセールス、半導体マスク、不動産の4セグメント。

概要

竹田iPホールディングスは、1924年に名古屋で印刷業として創業した竹田印刷を前身とする持株会社である。2023年4月に持株会社体制へ移行し、情報コミュニケーション、ソリューションセールス、半導体関連マスク、不動産賃貸の4セグメントで事業を展開する。連結売上高は342億円(2026年3月期)、従業員929名。本社は愛知県名古屋市昭和区。

4つの事業セグメントと主要子会社の構成

当社グループは、情報コミュニケーション、ソリューションセールス、半導体関連マスク、不動産賃貸の4区分で事業を構成する。情報コミュニケーションでは、竹田印刷株式会社が商業印刷・ロジスティクス・システム関連を担い、日栄印刷紙工が紙器・ラベル、光風企画が企画制作、東海プリントメディアが新聞印刷、上海竹田が中国の包装材販売を行う。ソリューションセールスは光文堂が印刷機械・資材の販売、ウィルジャパンが事務用品を手掛ける。半導体関連マスクは竹田東京プロセスサービスとプロセス・ラボ・ミクロンが中核で、ベトナム・タイ・中国にも生産拠点を持つ。不動産賃貸は当社と光風企画が行う。

収益規模と財務の推移

連結売上高は2013年3月期の336億円から2026年3月期の342億円まで、おおむね300億円台後半で推移している。2020年3月期には357億円、2021年3月期には311億円まで減少したが、2025年3月期には342億円に回復した。営業利益は2019年3月期にマイナス4億円、2021年3月期にマイナス13億円の赤字を計上したが、2025年3月期には14億円、2026年3月期には13億円の黒字を維持している。海外売上高比率は10.3%(2026年3月期)で、タイ・中国・ベトナムの事業が寄与している。自己資本比率は57.3%と財務基盤は安定している。

国内外に広がる生産・販売ネットワーク

国内では名古屋本社(愛知県)を中心に、東京・大阪・埼玉・愛知県内に事業所・工場を配置する。関東事業部は東京都中央区、テクノセンターや物流倉庫は愛知県内に立地する。海外では中国に上海竹田包装印務技術有限公司(包装材販売)と冨来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司(メタルマスク製造)、タイにTAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.(パッケージ製造)とTOKYO PROCESS SERVICE(Thailand)CO., LTD.(製版)、ベトナムにPROCESS LAB.MICRON VIETNAM CO., LTD.(メタルマスク製造)を持つ。2025年10月にはタイの新工場が操業を開始し、グループ最大規模の生産拠点となった。

持株会社体制への移行と中期経営計画

2023年4月、竹田印刷株式会社は竹田iPホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社体制へ移行した。同時に印刷事業は竹田印刷分割準備株式会社(現・竹田印刷株式会社)に、半導体関連マスク事業は東京プロセスサービス株式会社(現・竹田東京プロセスサービス株式会社)に吸収分割により承継された。2024年1月に創業100周年を迎え、同年5月には2024年度から2026年度までの3か年を対象とする中期経営計画「Takeda iP Create a Value Project」を公表した。同計画では、既存事業の収益力強化、成長事業の育成(特にグローバルパッケージ事業)、株主還元の強化、気候変動対策を基本方針とする。

業界の中での役割は印刷関連サービス、半導体製造用マスク、不動産賃貸を提供する総合企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
345億円
営業利益
13億円
営業利益率
3.8%
純利益
11億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
情報コミュニケーション161億円46.7%3億円1.9%
ソリューションセールス119億円34.5%4億円3.4%
半導体関連 マスク64億円18.6%6億円9.4%
不動産賃貸1億円0.3%4億円400.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01情報コミュニケーション主力

商業印刷(カタログ・チラシ等)を中心に、ロジスティクス、システム関連、プロモーション支援を提供。子会社が紙器・ラベル印刷、広告企画、新聞印刷、海外では包装材製造などを担当。

主な製品・サービス3
商業印刷
カタログ、チラシなどの印刷物。
BPOサポート
ロジスティクス業務支援。
紙器・ラベル印刷
紙器類の製造、ラベル・シール類の印刷。

02ソリューションセールス準主力

印刷機械、周辺機器、印刷資材、事務用品などの販売。印刷業界向けの機器・資材供給と事務用品の企画販売を担う。

主な製品・サービス1
印刷機械・資材
印刷機械、周辺機器、印刷資材の仕入販売。

03半導体関連マスク準主力

各種電子部品用スクリーンマスク、フォトマスク、半導体パッケージ用バンプマスク、電子部品実装用メタルマスクの製造・販売。国内外に製造拠点を持つ。

主な製品・サービス4
スクリーンマスク
電子部品の印刷用マスク。
フォトマスク
半導体製造用のマスク。
バンプマスク
半導体パッケージ用のバンプ形成マスク。
メタルマスク
電子部品実装用の金属マスク。

04不動産賃貸副次

連結子会社や外部顧客に対する不動産賃貸。当社と子会社で運営。

製品と技術

商業印刷からワンストップソリューションへ展開する情報コミュニケーション

情報コミュニケーションセグメントでは、カタログ・チラシ等の商業印刷を基盤に、ロジスティクス(BPOサポート)、システム関連、プロモーション支援を組み合わせたワンストップソリューションを提供する。竹田印刷株式会社が印刷と物流を、日栄印刷紙工が紙器・ラベル・シールを、光風企画が広告企画を担当。東海プリントメディアは日刊新聞の印刷を行う。海外では上海竹田が中国の包装材販売、TAKEDA PACKAGING (Thailand)がパッケージ・紙管を製造。2023年にはDX領域として受発注管理プラットフォーム「TS-BASE」を展開し、ロジスティクス事業の拡大を図っている。

印刷機械・資材販売と事務用品で構成するソリューションセールス

ソリューションセールスセグメントは、光文堂とウィルジャパンの2社で構成される。光文堂は印刷機械、周辺機器、印刷資材の仕入・販売を行い、全国の顧客に保守サービスも提供する。ウィルジャパンは事務用品類等の企画・販売を担当し、オフィス消耗品の提案を行っている。両社とも印刷市場の縮小に対応し、多様な商品ラインアップときめ細かいフォローでシェア拡大を目指している。2023年度のセグメント売上高は約70億円規模である。

半導体パッケージ用マスク・メタルマスクのグローバル生産体制

半導体関連マスクセグメントでは、竹田東京プロセスサービスとプロセス・ラボ・ミクロンが中核となり、各種電子部品用のスクリーンマスク、フォトマスク、半導体パッケージ用バンプマスク、電子部品実装用メタルマスクを製造・販売する。国内では川越テクノロジーセンター(埼玉県)に生産を集約し、海外ではベトナム(PROCESS LAB.MICRON VIETNAM)、タイ(TOKYO PROCESS SERVICE (Thailand))、中国(冨来宝米可龍(蘇州))の拠点を持つ。AIサーバー・データセンター需要の拡大を背景に、中長期的な成長分野と位置づけられている。

グループの不動産賃貸事業と資産活用

不動産賃貸セグメントは、竹田iPホールディングスと(2026年4月に吸収合併された)光風企画の2社で構成される。グループ会社や外部顧客に対する事業用不動産の賃貸を行い、安定した収益源として機能している。2024年度のセグメント売上高は約6億円。グループ全体の資産効率向上のため、保有物件の有効活用や再編を継続的に検討している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

包装資材メーカー、低収益で成長鈍化

竹田iPホールディングスは、包装資材や工業用フィルムなどを手掛ける。同業の三井松島HDや浅香工業と競合するが、差別化要素は限定的。2025/3期は売上342億円、営業利益率4.1%と低収益。2026/3期も売上345億円、営業利益率3.8%と横ばい。成熟市場での競争激化により、収益性の改善が課題。

強み

  • 包装から工業用まで多様な製品を揃え、顧客ニーズに対応。
  • 売上は300億円超で、一定の事業基盤を有する。
  • 長期的な取引関係により、安定した受注が見込める。
  • 低利益率下での運営経験があり、改善余地はある。

課題

  • 営業利益率4%前後と低く、ROEも低位。改善策が必要。
  • 売上成長が鈍化し、新たな成長ドライバーが見当たらない。
  • 同業他社と製品が類似し、価格競争に陥りやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字が竹田iPホールディングス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17841遠藤製作所102億円22.4倍
27963興研92億円10.6倍
37898ウッドワン91億円
47872エステールホールディングス71億円138.7倍
57883サンメッセ71億円13.4倍
67875竹田iPホールディングス70億円11.9倍
77938リーガルコーポレーション70億円26.9倍
87833アイフィスジャパン69億円11.2倍
97812クレステック69億円7.6倍
107980重松製作所61億円8.6倍
117916光村印刷58億円16.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 67件

武田商店印刷部として創業し合名会社へ改組(1924~1945年)

1924年1月、名古屋市東区久屋町で武田商店印刷部として創業した。1931年1月に合資会社武田商店へ法人化し、1941年5月には武田印刷合名会社に組織変更。1944年9月、名古屋市東区に平版工場を開設した。1945年5月、商号を竹田印刷合名会社と変更した。創業から20年余りで活版印刷から平版印刷へと事業領域を広げ、戦時下にあっても生産体制を整備した。

戦後の分離と再統合を経て竹田印刷株式会社に(1946~1950年)

1946年7月、本社工場の活字鋳造部を分離し合資会社光文堂活版製造所として独立させた。同年11月、平版工場を分離独立させ竹田精版印刷株式会社(資本金18万円)を設立。1950年8月、印刷工程の一貫体制を目的に、竹田印刷合名会社(消滅)と竹田精版印刷(存続)が合併し、竹田印刷株式会社(資本金500万円)が誕生した。この合併により凸版と平版の一体化が実現し、総合印刷会社としての基盤が固まった。

東京進出と企画部門独立を推進した1960年代

1964年10月、東京への営業拠点として東京都中野区に竹田印刷株式会社(東京)(資本金2,000万円)を設立し、首都圏市場に本格参入した。1967年11月には、企画分野の充実を図るため本社企画部門を分離独立させ、名古屋市中区に株式会社光風企画(資本金1,000万円)を設立した。これにより印刷の受注から制作までをカバーする体制を整え、単なる印刷加工から企画提案型への転換を図った。

電算写植導入と高精度製版システムの確立(1970~1990年代)

1972年4月、コンピュータによる情報処理システムとして電算写植システムを導入し、印刷工程のデジタル化に着手した。1987年4月には本社製版部にファインプロセス課を設け、高精度製版システムを確立した。1993年2月には愛知県海部郡甚目寺町(現・あま市)にスタジオエース1を建設。1996年1月には株式を名古屋証券取引所市場第二部に上場し、資金調達力を高めた。1997年3月にはCTPシステム(ダイレクト刷版方式)を導入し、さらなる効率化を進めた。

M&Aで事業領域を拡大した2000年代

2000年9月、株式会社かみたに(資本金6,000万円)の株式51%を取得し子会社化、2002年9月に完全子会社化した。2003年4月には日栄印刷紙工株式会社(資本金1,000万円)を子会社化。同年9月には光文堂がウィルジャパン(資本金2,000万円)の株式75%を取得し子会社化した。2003年10月には中国進出の第一歩として上海竹田包装印務技術有限公司を設立。2007年12月には読売新聞東京本社との共同出資で東海プリントメディア株式会社を設立し、新聞印刷事業に参入した。

半導体マスク事業への本格参入とグループ再編(2011~2023年)

2011年10月、プロセス・ラボ・ミクロンとの共同出資で竹田ミクロン株式会社を設立し、半導体パッケージ用マスク事業に参入。2013年7月にはプロセス・ラボ・ミクロンを完全子会社化し、中国子会社もグループに加えた。2016年11月には東京プロセスサービス株式会社を完全子会社化し、フォトマスク・スクリーンマスク事業を拡充。2018年1月に東京証券取引所市場第二部に上場。2023年4月、持株会社体制へ移行し、印刷事業と半導体マスク事業をそれぞれ新設子会社に承継した。

創業100周年を経てグローバル化を加速(2024年以降)

2024年1月に創業100周年を迎えた。2024年5月には中期経営計画を発表し、タイにTAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.を設立(資本金150百万バーツ)。2025年10月に同社の新工場が操業を開始し、グループ最大規模の生産拠点となった。2025年4月にはプロセス・ラボ・ミクロンの国内工場を3工場から2工場に統廃合し、生産効率を向上。2026年4月には光風企画を吸収合併し、情報コミュニケーション事業の再編を進めている。

年表67件を開く

1920年代

  • 1924年1月創業名古屋市東区久屋町5丁目3番地において、武田商店印刷部として創業。

1930年代

  • 1931年1月武田商店を合資会社武田商店へ法人組織化。

1940年代

  • 1941年5月合資会社武田商店を武田印刷合名会社に組織変更。
  • 1944年9月名古屋市東区石町1丁目14番地に平版工場を開設。
  • 1945年5月商号を竹田印刷合名会社と変更。
  • 1946年7月本社工場活字鋳造部を名古屋市中区流町60番地に移し、合資会社光文堂活版製造所として分離し、営業開始。
  • 1946年11月創業名古屋市東区の平版工場を分離独立させ、竹田精版印刷株式会社(資本金18万円)を設立。

1950年代

  • 1950年8月M&A印刷工程の一貫体制を目的に竹田印刷合名会社(消滅会社)と竹田精版印刷株式会社(存続会社)は合併し、竹田印刷株式会社(資本金500万円)に商号変更。

1960年代

  • 1964年10月創業東京への営業拠点として、東京都中野区に竹田印刷株式会社(東京)(資本金2,000万円)を設立。
  • 1967年11月企画分野の充実を図る為、本社企画部門を分離独立させ、名古屋市中区に株式会社光風企画(資本金 1,000万円)を設立(現・連結子会社)。

1970年代

  • 1972年4月コンピュータによる情報処理システムとして電算写植システムを導入。

1980年代

  • 1986年4月大阪市東区に大阪営業所を開設。
  • 1987年4月拡印刷への第一歩として本社製版部にファインプロセス課を設け、高精度製版システムを確立。

1990年代

  • 1991年4月M&A竹田印刷株式会社(東京)を吸収合併。
  • 1991年8月本社敷地内に物流センターとして立体自動倉庫を建設。
  • 1992年4月M&A株式会社(旧)光文堂を吸収合併、株式会社(旧)光文堂の営業部門は株式会社(新)光文堂(旧光文 堂機械販売株式会社)へ営業譲渡(現・連結子会社)。
  • 1993年2月愛知県海部郡甚目寺町(現・あま市)にスタジオエース1(ワン)を建設。
  • 1996年1月上場株式を名古屋証券取引所市場第二部に上場。
  • 1997年3月本社にCTPシステム(ダイレクト刷版方式)を導入。
  • 1997年5月高辻・越谷の両工場を新増設するとともに最新鋭のオフセット輪転機を導入。
  • 1999年11月中部事業部が、品質管理システムISO9001の認証登録。

2000年代

  • 2000年9月M&A株式会社かみたに(資本金6,000万円)の株式総数の51%を取得し子会社化。
  • 2000年12月関東事業部が、品質管理システムISO9002の認証登録を果たすとともに、中部事業部が、環境マネジメ ントシステムISO14001についても認証登録。
  • 2002年9月M&A株式会社かみたにの株式総数の残り49%を取得し完全子会社化。
  • 2002年11月関東事業部が、環境マネジメントシステムISO14001の認証登録。
  • 2003年4月M&A紙器やラベル・シール類などの印刷業を営む日栄印刷紙工株式会社(資本金1,000万円)の株式総数の 100%を取得し子会社化(現・連結子会社)。
  • 2003年9月M&A株式会社光文堂が株式会社ウィルジャパン(資本金2,000万円)の株式総数の75%を取得し子会社化(現・連結子会社)。
  • 2003年10月中国における紙器類の企画・販売を目的として、上海竹田包装印務技術有限公司(資本金30万米ドル)を設立(現・連結子会社)。
  • 2004年5月中部事業部の半導体部門用工場を整備・拡充し、新たにテクノセンターとして開設。
  • 2005年7月印刷用データの制作を目的として、中国に大連光華軟件技術有限公司(資本金20万米ドル)を設立(現・持分法非適用非連結子会社)。
  • 2005年11月竹田印刷株式会社にてプライバシーマークの付与認定。
  • 2006年12月関東事業部の上中里事務所の老朽化にともない、建替を実施。
  • 2007年4月創業大阪支社と株式会社かみたにの本社営業部を統合し、関西営業本部を設立。
  • 2007年12月日刊新聞の印刷を目的として、株式会社読売新聞東京本社との共同出資により、愛知県清須市に東海プ リントメディア株式会社(資本金5,000万円)を設立(現・連結子会社)。
  • 2009年4月創業株式会社かみたにを吸収合併するとともに、関西営業本部と株式会社かみたにの本社工場を母体として 関西事業部を設立。

2010年代

  • 2010年8月創業出版・商業印刷市場における競争優位の確立を目的として、株式会社千代田グラビヤとの共同出資によ り、東京都品川区に株式会社千代田プリントメディア(資本金3,000万円)を設立(現・持分法非適用関連会社)。
  • 2011年10月創業半導体パッケージ用マスク市場における競争優位の確立を目的として、株式会社プロセス・ラボ・ミク ロンとの共同出資により(当社出資比率49%)、埼玉県川越市に竹田ミクロン株式会社(資本金1億5,000万円)を設立。
  • 2012年6月M&A株式会社光文堂が株式会社ウィルジャパンの株式総数の残り25%を取得し、完全子会社化。
  • 2012年11月M&A竹田ミクロン株式会社の株式を追加取得、持株比率を49%から65%とし子会社化。
  • 2013年7月M&A株式会社プロセス・ラボ・ミクロン(資本金1億5,000万円)の株式を100%取得し、子会社化(現・連結子会社)。これにより、株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが株式総数の65%を所有する子会社である、冨来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司(資本金8,000万円)も子会社化(現・連結子会社)。
  • 2013年9月M&A株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが冨来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司の株式総数の残り35%を取得し、完全子会社化。
  • 2014年4月M&A株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが竹田ミクロン株式会社を吸収合併。
  • 2015年10月竹田印刷株式会社にて情報セキュリティマネジメントシステムISO27001の認証登録。
  • 2016年11月M&A東京プロセスサービス株式会社(資本金5,000万円)の株式を100%取得し、完全子会社化(現・連結子会社)。これにより、東京プロセスサービス株式会社の100%子会社である株式会社トープロケミカル(資本金2,000万円)も完全子会社となる。
  • 2018年1月上場株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
  • 2018年10月株式会社プロセス・ラボ・ミクロンがベトナムの顧客向けに、電子部品表面実装用等のメタルマスクの製造を目的として、PROCESS LAB.MICRON VIETNAM CO.,LTD.(資本金25万米ドル)を設立(現・連結子会社)。

2020年代

  • 2020年1月精密工業写真製版、スクリーン製版及び製版用資機材の製造販売を目的として、タイに東京プロセスサービス株式会社がTOKYO PROCESS SERVICE(Thailand)CO.,LTD.(資本金1億10百万バーツ)を設立(現・連結子会社)。
  • 2020年1月包装用資材及び印刷物の企画・製造・販売を目的として、タイにTAKEDA PRINTING (Thailand) CO.,LTD.(資本金10百万バーツ)を設立(現・持分法非適用非連結子会社)。
  • 2020年4月竹田印刷中部事業部のファインプロセス本部をファインプロセス事業部として分離独立。
  • 2021年3月拠点再編に伴い、鳩ケ谷物流センター(埼玉県川口市)における事業活動を停止。
  • 2021年6月監査等委員会設置会社へ移行。
  • 2022年1月関東事業部の事務所を東京都中央区へ移転。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所市場第二部からスタンダード市場に移行。名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、名古屋証券取引所市場第二部からメイン市場に移行。
  • 2022年4月竹田印刷分割準備株式会社(資本金5,000万円)を設立(現・連結子会社 竹田印刷株式会社)。
  • 2023年4月商号変更竹田iPホールディングス株式会社に商号変更し、持株会社体制へ移行。
  • 2023年4月商号変更印刷事業を竹田印刷分割準備株式会社(同月1日付にて竹田印刷株式会社に商号変更)に吸収分割により承継。
  • 2023年4月商号変更半導体関連マスク事業を東京プロセスサービス株式会社(同月1日付にて竹田東京プロセスサービス株式会社へ商号変更)に吸収分割により承継。
  • 2023年4月M&A竹田東京プロセスサービス株式会社が株式会社トープロケミカルを吸収合併。
  • 2024年1月創業創業100周年を迎える。
  • 2024年5月2024 年度から 2026 年度までの3年間を対象とする中期経営計画「Takeda iP Create a Value Project」を発表。
  • 2024年5月パッケージ及び紙管の製造を目的として、タイにTAKEDA PACKAGING(Thailand) CO., LTD.(資本金150百万バーツ)を設立(現・連結子会社)。
  • 2025年4月株式会社プロセス・ラボ・ミクロンにおいて、中部テクノロジーセンター(愛知県小牧市)の生産機能を川越テクノロジーセンター(埼玉県川越市)に集約し、国内工場を3工場から2工場に統廃合。
  • 2025年7月竹田印刷株式会社において、物流倉庫TS-BASE 春日井(愛知県春日井市)を新設。
  • 2025年10月TAKEDA PACKAGING(Thailand) CO., LTD.において新工場の操業を開始。
  • 2026年3月竹田東京プロセスサービス株式会社が本社を東京都品川区へ移転。
  • 2026年4月M&A株式会社光風企画を吸収合併。
  • 2026年4月普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施し、株主優待制度の一部を拡充。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2026年度まで350億円以上
  • 連結営業利益2026年度まで16億円以上
  • 営業利益率2026年度まで4.5%以上
  • ROE2026年度まで7.0%以上
  • 海外売上比率2026年度まで12%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業の収益力強化と構造転換

    印刷事業は設備統廃合・固定費削減・生産性向上で収益改善し、グローバルパッケージ事業やBPO・DX領域の拡大で収益構造を転換。半導体マスク事業も生産体制最適化と新製品開発で中核事業へ強化する。

  2. 02

    成長事業の育成と海外展開強化

    グローバルパッケージ事業を中核事業候補とし、タイに工場を設立、本格稼働を開始。国内・中国と連携しグループ全体で拡大。成長領域には迅速な投資を実行する。

  3. 03

    事業ポートフォリオ改革による収益構造変革

    印刷事業の構成比率を計画的に低減し、ロジスティクス・システム関連・グローバルパッケージ等の成長事業へ投資配分。連結売上高に占める印刷事業比率を2029年度に13%程度まで引き下げる。

  4. 04

    株主還元の強化

    安定配当を継続しつつ配当下限額を逓増。連結配当性向30%以上を目標とし、内部留保が十分な場合は自己株式取得なども積極化する。

  5. 05

    サステナビリティと経営基盤の強化

    気候変動対策では2030年度までにGHG排出量30%削減。人的資本経営では女性管理職比率10%以上・女性取締役2名以上を目標とし、従業員エンゲージメント向上を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で929人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は542万円で、9期前と比べて+8.5%平均年齢は43.1歳、平均勤続年数は15.4年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,093
2018年3月1,089
2019年3月49942.216.71,080
2020年3月50442.617.01,053
2021年3月48943.317.11,062
2022年3月51742.116.91,010
2023年3月52142.316.71,016
2024年3月56145.017.9928
2025年3月53243.617.4901155
2026年3月54243.115.4929140

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.1%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)83.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社13(国内 8 / 海外 5、うち連結子会社 13) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社及び中部本部 — 名古屋市昭和区ほか2,175百万円
全社 不動産賃貸(情報コミュニケーション)
本社 — タイ1,259百万円
情報コミュニケーション
本社 — 埼玉県川越市1,092百万円
半導体関連マスク
越谷工場 — 埼玉県越谷市812百万円
不動産賃貸(情報コミュニケーション)
高辻工場 — 名古屋市昭和区551百万円
情報コミュニケーション
本店ブロック541百万円
ソリューションセールス
越谷工場 — 埼玉県越谷市540百万円
情報コミュニケーション
大阪本部 — 大阪府八尾市ほか499百万円
全社 不動産賃貸(情報コミュニケーション)
賃貸設備 — 情報コミュニケーション484百万円
不動産賃貸(情報コミュニケーション)
北陸センター — 石川県小松市386百万円
半導体関連マスク
ほか36件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    竹田印刷株式会社(注)4
    名古屋市昭和区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社光文堂(注)5、7
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    竹田東京プロセスサービス株式会社(注)6
    神奈川県藤沢市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社プロセス・ラボ・ミクロン
    埼玉県川越市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    日栄印刷紙工株式会社
    大阪府八尾市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    東海プリントメディア株式会社
    愛知県清須市 · 連結子会社
    議決権65.0%
  • 国内
    株式会社光風企画(注)8
    名古屋市中区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ウィルジャパン(注)3
    名古屋市昭和区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海竹田包装印務技術有限公司(注)7
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    PROCESS LAB. MICRON VIETNAM CO., LTD. (注)3、7
    ベトナム · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    TOKYO PROCESS SERVICE(Thailand)CO., LTD. (注)3、7
    タイ · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    富来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司(注)3
    中国蘇州市 · 連結子会社
    議決権100.0%
残りのグループ会社1社を開く
  • TAKEDA PACKAGING(Thailand) CO., LTD. (注)3、7タイ98%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和8年度高等学校卒業程度認定試験・中学校卒業程度認定試験試験問題冊子及び解答用紙等の印刷業務 一式
    文部科学省 · 2026-03-11
    5,280万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は345億円営業利益13億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.9%、利益が-7.1%。

売上高
+0.9%
345億円
営業利益
-7.1%
13億円
純利益
-8.3%
11億円
営業利益率
3.8%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高360億円345億円
営業利益16億円13億円
純利益15億円11億円
1株あたり配当¥23.5¥23.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は82億円、営業利益は2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+12.3%、営業利益は+100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q891
2024年1Q7311.40
2024年2Q7822.64
2024年3Q8333.62
2024年4Q833
2025年2Q16242.53
2025年4Q180105.69
2026年2Q15953.14
2026年4Q18684.37
2027年1Q8222.45

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は336億円から345億円へほぼ横ばい。直近期の営業利益率は3.8%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社プロセス・ラボ・ミクロン(資本金1億5,000万円)の株式を100%取得し、子会社化(現・連結子会社)。これにより、株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが株式総数の65%を所有する子会社である、冨来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司(資本金8,000万円)も子会社化(現・連結子会社)。
2013年3月33662
株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが竹田ミクロン株式会社を吸収合併。
2014年3月36262
2015年3月34762
東京プロセスサービス株式会社(資本金5,000万円)の株式を100%取得し、完全子会社化(現・連結子会社)。これにより、東京プロセスサービス株式会社の100%子会社である株式会社トープロケミカル(資本金2,000万円)も完全子会社となる。
2016年3月36284
2017年3月34885
株式を東京証券取引所市場第二部に上場。
2018年3月36986
2019年3月3627−4
精密工業写真製版、スクリーン製版及び製版用資機材の製造販売を目的として、タイに東京プロセスサービス株式会社がTOKYO PROCESS SERVICE(Thailand)CO.,LTD.(資本金1億10百万バーツ)を設立(現・連結子会社)。
2020年3月35764
2021年3月3115−13
竹田印刷分割準備株式会社(資本金5,000万円)を設立(現・連結子会社 竹田印刷株式会社)。
2022年3月30698
竹田東京プロセスサービス株式会社が株式会社トープロケミカルを吸収合併。
2023年3月329118
創業100周年を迎える。
2024年3月31799
2025年3月34214154.112
株式会社光風企画を吸収合併。
2026年3月34513153.811

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高345億円のうち、営業利益として残るのは13億円3.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の3.2%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金78.3%270億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金18.0%62億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.8%13億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
21.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.8pt
3.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.1pt
3.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比1.5pt
5.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
3.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
3.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−15億円で、差し引きのフリーCFは−4億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は59億円で、売上の2.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月22−5−101740
2014年3月211−192243
2015年3月12−3−8944
2016年3月11−3−11842
2017年3月13−5−8842
2018年3月18−8−71046
2019年3月20−11−1953
2020年3月7−9−2−250
2021年3月1−127−1146
2022年3月167−162353
2023年3月22−8−91459
2024年3月12−6−6660
2025年3月28−13−91567
2026年3月11−15−5−459

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は347億円。このうち返さなくてよい自己資本が200億円で、自己資本比率は57.3%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月29714015746.8
2014年3月31414017444.4
2015年3月31014216845.5
2016年3月29714315447.6
2017年3月29914915049.5
2018年3月32115716448.4
2019年3月31115016147.9
2020年3月31015215848.8
2021年3月29614015647.0
2022年3月29014914151.1
2023年3月29915814152.5
2024年3月31517414154.8
2025年3月31518313157.8
2026年3月34720014757.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
63億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
138億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
7億円
在庫として抱えている分
負債合計
147億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
76
/ 100
安定性自己資本比率38 / 40
収益力営業利益率8 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中52位あたり、逆に低いのはROE104社中69位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
5.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
3.8%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
57.3%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
0.9%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥793で、1年前と比べて+58.5%過去52週の値幅のなかでは47%の位置にある。

¥793-1.5%1ヶ月-0.9%1年+58.5%時価総額70億円
過去52週の値幅
安値¥501.5高値¥1,118

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.9倍
PER (会社予想)9.2倍
PBR0.64倍
配当利回り2.96%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1カ月で横ばい(0%)、8月19日は5.1%安の800円。終値は25日線(810円)を約1.2%下回り、75日線(789円)は上回る。52週高値1118円からは28%下落、52週安値501.5円からは59%上昇。8月12日に850円まで上昇後、調整。出来高は8月12日に126,900株と急増も、その後は低水準。週足では上昇トレンドが一服し、レンジ内での動き。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 12.4倍は業界平均18.0倍を下回り割安。PBR 0.70倍は平均1.36倍を大きく下回り、解散価値対比でも割安。ROE 5.9%と低水準ながら、今期増益予想でPERが低く株価は収益力を反映していない。配当利回り2.84%は平均3.00%に近いが、配当性向65.3%と高く持続性に注意。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.9倍18.4倍
PER (予想)9.2倍
PBR0.64倍1.38倍
ROE5.9%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

包装フィルム専業で安定した事業基盤を持つ。強気派は、2025年3月期に増収増益を達成し、2026年3月期も成長が続くと評価。PBR0.7倍、PER12倍と割安で、配当利回り2.8%も魅力的。一方弱気派は、業界の成熟度と競争激化による利益率低下を懸念。営業利益率は4%前後と低く、原材料高が収益を圧迫するリスク。ROE5.9%では成長性に疑義。

プラスに働く材料7
  • 安定した増収基調

    2025/3期売上342億円、2026/3期345億円と着実に成長。

  • バリュエーションの割安感

    PBR0.7倍、PER12倍と割安、株価上昇余地。

  • 配当利回りの安心感

    配当利回り2.8%と安定的な株主還元。

  • 売上高の安定成長継続影響

    売上高317→342→345億円と堅調。安定した需要基盤。

  • PBR0.7倍の割安感継続影響

    PBR0.70倍と純資産比割安。自社株買いや配当増で株主価値向上余地。

  • 1年間で72%上昇したモメンタム継続影響

    過去1年で株価72%上昇。上昇トレンド継続なら投資家心理好転。

  • コスト削減努力で利益率改善2026年3月期影響

    営業利益率が4.09%から3.77%に低下見込みだが、コスト削減で回復余地。

マイナスに働く材料7
  • 低収益性の課題

    営業利益率4%前後で推移、改善の見込み薄。

  • 競争の激化

    包装業界は競合多く、価格競争が利益率を圧迫。

  • 原材料コスト変動

    原油など原材料価格の高騰が業績リスク。

  • 営業利益減少の利益率低下2026年3月期影響

    営業利益14→13億円(7%減)、利益率4.1%→3.8%に低下。増収効果をコスト増が相殺。

  • 外国人保有2.1%と低い需給懸念継続影響

    外国人保有2.07%と極低。海外投資家からの関心薄く需給悪化しやすい。

  • 特殊製品需要の周期性リスク継続影響

    特定製品の需要周期により売上高・利益が変動。不況時には大幅減収の可能性。

  • 株価急騰後の利益確定売り継続影響

    1年で72%上昇後、高値圏での利食い売りが株価を押し下げるリスク。

次の決算で確かめる点
営業利益率
低収益体質からの脱却が投資判断の鍵。
原材料価格
コスト変動が利益率に直接影響。
売上高成長率
成熟市場での成長持続性を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり23.5で、前期から+27.0%いまの株価に対する利回りは2.96%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥23.5
1株あたり
配当利回り
2.96%
いまの株価に対して
配当性向
65.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2019年3月8
2020年3月80.0
2021年3月5−37.5
2022年3月980.021.4
2023年3月1122.232.9
2024年3月1318.252.0
2025年3月1942.350.8
2026年3月2427.065.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥23.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ7,262人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が41.3%を占め、残る58.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他56.856.656.857.956.456.4
事業法人26.727.828.026.127.827.5
金融機関15.714.814.414.214.013.7
自己株式7.26.76.35.65.24.8
外国法人0.30.30.40.50.41.7
外国人個人0.40.40.40.40.50.4
証券会社0.10.10.10.90.90.3

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01竹田iPホールディングス従業員持株会5.92
02各務三恵子4.26
03株式会社三菱UFJ銀行3.99
04株式会社三井住友銀行2.73
05株式会社あいち銀行2.39
06日本特殊陶業株式会社2.39
07明治安田生命保険相互会社2.28
08アイカ工業株式会社2.28
09株式会社fhes2.14
10竹田孝子1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+249%、1株純資産は14期で−30%。直近期のROEは5.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月191,7081.126.052.3
2014年3月211,7181.223.660.9
2015年3月261,7551.519.353.8
2016年3月521,7573.09.653.4
2017年3月671,8423.78.234.9
2018年3月711,9343.814.366.2
2019年3月−461,843
2020年3月471,8582.511.8
2021年3月−1651,708
2022年3月469045.36.721.4
2023年3月519545.56.832.9
2024年3月521,0415.28.452.0
2025年3月751,0937.06.250.8
2026年3月671,1875.99.165.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額134百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
木全幸治代表取締役会長 CEO7083,000
細野浩之代表取締役社長 COO6619,000
山本光子取締役693,000
青木恭美取締役53
古田敦規取締役(監査等委員)594,000
高橋伸夫取締役(監査等委員)68
田中誠治取締役(監査等委員)69
安井金丸75

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)479161010627
社外取締役619193
取締役(社内)1999

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,581字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当連結会計年度末において当社及び関係会社16社(連結子会社13社、持分法非適用非連結子会社2社、持分法非適用関連会社1社)により構成されており、情報コミュニケーション、ソリューションセールス、半導体関連マスク、不動産賃貸の4つのセグメントにて事業を行っております。主な会社の、それぞれの事業との関わりは次のとおりです。 なお、当社は、有価証券の取引等の規制に関する内閣府令第49条第2項に規定する特定上場会社等に該当しており、これにより、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準については連結ベースの数値に基づいて判断することとなります。 ①情報コミュニケーションセグメント 竹田印刷株式会社が商業印刷(カタログ、チラシ他)を中心とする各種印刷・ロジスティクス(BPOサポート)・システム関連・プロモーション支援を、日栄印刷紙工株式会社が紙器類の製造及びラベル・シール類の印刷を、株式会社光風企画が広告宣伝や販促プロモーション等の企画・制作を担当しており、東海プリントメディア株式会社は、日刊新聞の印刷を行っております。また、上海竹田包装印務技術有限公司が、中国における包装材・紙器類の企画・販売を、大連光華軟件技術有限公司が、印刷用データの制作を、それぞれ担当しております。タイにおいては、TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.がパッケージ及び紙管の製造を、TAKEDA PRINTING (Thailand) CO., LTD.は、包装用資材及び印刷物の企画・製造・販売を、それぞれ担当しております。株式会社千代田プリントメディアは、商業印刷物、出版印刷物等の企画・制作を行っております。 なお、当社グループ全体での経営資源の最適化と効率的な事業運営を図るべく、2026年4月1日付で、当社を存続会社、株式会社光風企画を消滅会社とする吸収合併を実施し、重複業務の解消と人材・経営資源の有効活用を進めております。 ②ソリューションセールスセグメント 株式会社光文堂が、印刷機械、その周辺機器及び印刷資材の仕入・販売を、株式会社ウィルジャパンが、事務用品類等の企画・販売をそれぞれ担当しております。 ③半導体関連マスクセグメント 竹田東京プロセスサービス株式会社が各種電子部品用のスクリーンマスク、フォトマスクの製造・販売等を、株式会社プロセス・ラボ・ミクロンが半導体パッケージ用バンプマスクや電子部品実装用メタルマスクの製造・販売等を、それぞれ行っております。PROCESS LAB.MICRON VIETNAM CO., LTD.は、ベトナムの顧客向けに電子部品実装用等のメタルマスクの製造・販売を行っております。TOKYO PROCESS SERVICE(Thailand)CO., LTD.は、タイにおける精密工業写真製版、スクリーン製版及び製版用資機材の製造・販売を行っております。富来宝米可龍(蘇州)精密科技有限公司は、中国の顧客向けに電子部品実装用等のメタルマスクの製造・販売を行っております。 ④不動産賃貸セグメント 当連結会計年度末時点では、当社及び株式会社光風企画にて、連結子会社や外部顧客に対する不動産賃貸事業を行っております。 当社グループにおける事業の系統図は次頁のとおりです。 当社グループにおける事業の系統図 (注)1.無印は連結子会社、*は持分法非適用非連結子会社、**は持分法非適用関連会社であります。 2. → は製品、商品及びサービスの流れを示しています。 3.不動産賃貸セグメントは、竹田iPホールディングス㈱と㈱光風企画の2社で構成しております。 4.当社は2026年4月1日付で連結子会社である株式会社光風企画を吸収合併しております。
経営方針・対処すべき課題10,129字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社経営の基本方針 当社の企業理念は、「溢れるほどの情熱をもって、革新しつづける」です。竹田iPホールディングスの社名には、長きにわたりご愛顧いただいております「竹田ブランド」を冠し、iPには「持続可能な社会に貢献すべく、溢れるほどの情熱(passion)をもって革新(innovation)しつづける」という決意を込めました。 iはイノベーション、Pはパッションの頭文字です。また、iPは小文字と大文字の組み合わせとしており、多様性が求められる現代において、「異なる立場の者が共に新たな価値を創造する、コ・クリエーション(共創)の実現」を表現しています。また、「竹田iPグループ サステナビリティに関する方針」を策定しており、優先的に取り組む11項目のマテリアリティ(重要課題)を選定し、その活動を具体化し、実行しております。 「顧客の課題解決を通じて広く社会に貢献すること」が当社の使命であり、持続可能な社会の実現と当社グループの持続的成長をめざすサステナビリティ経営を推進してまいります。 (2)経営環境 当社グループの祖業である印刷業界は、ペーパーレス化や少子高齢化の進展による需要減少、競争の激化、価格の低迷という構図が長期にわたり継続していることに加え、原材料価格の高騰も重なり、市場全体として大変厳しい状況が続いております。日本国内における印刷製品出荷額は、1991年の8兆9,287億円をピークとして減少傾向にあり、2008年のリーマンショックや2011年の東日本大震災以降その傾向が一段と加速し、2022年の出荷額は5兆934億円まで落ち込んでおります。(出典:「日本印刷技術協会発行 印刷白書2025」) また、エネルギー価格や物流費、人件費の高騰のほか、断続的に実施される印刷用紙の値上げが広告宣伝媒体のデジタル化(紙離れ)を一層加速させ、カタログやチラシ等の商業印刷物の減少が続いており、以前の水準に回復することは困難な状況です。 一方、半導体関連分野におきましては、足元では中国経済の低迷やEV市場の減速などの影響も見られるものの、AIサーバーやデータセンター関連需要の拡大を背景に、中長期的な市場成長が見込まれております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は創業100周年(2024年1月)の節目となりました2023年度にホールディングス体制へ移行するとともに、事業ポートフォリオ改革を柔軟に行うための組織変更や各セグメントのミッションを明確化するためのセグメント区分の見直しなどを行いました。そして迎えた2024年度を「守りの経営から攻めの経営へ転換する第二の創業年」と位置づけ、既存事業の収益力強化は当然のこと、大胆な事業ポートフォリオの変革、成長分野への積極果敢な投資、攻めの経営を可能とするガバナンス体制への変革などを実行し、PBR1倍超の早期実現など、さらなる企業価値の向上を目指して、2024年度から2026年度までの3年間を対象とする中期経営計画を策定し、推進しております。 中長期に目指す姿 社会の課題解決を総合的に支援するパートナー 経 営 ビ ジ ョ ン 「社会から信頼され、必要とされる存在」になること 中期経営計画で目指すこと 1.顧客の課題解決を通じ、広く社会に貢献する 2.事業ポートフォリオを変革することにより既存事業の収益力を強化し、持続的成長を目指す 3.情報コミュニケーション・ソリューションセールス・半導体関連マスクに続く第4の柱を確立する 4.経営基盤を継続的に強化する 中期経営計画では、財務戦略として①既存事業の収益力強化、②成長事業の育成、③株主還元の強化、非財務戦略として④気候変動対策、⑤経営基盤強化の5項目を基本方針として定め、各種施策を実行しております。 ①既存事業の収益力強化 当社グループの祖業である印刷事業につきましては、ペーパーレスの進展、少子高齢化による内需の縮小により厳しい事業環境が継続し、かつ、縮小を避けられません。今後は、設備の統廃合や固定費削減及び生産性向上による収益力改善に加え、グローバルパッケージ事業の本格的な収益貢献、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大を通じて、印刷市場縮小の影響を緩和し、セグメント全体の収益構造の転換を進めてまいります。 一方で、半導体分野に対する成長期待が高まってきております。国内外の生産体制の最適化、設備更新による生産性向上、新製品開発を進め、中長期的な収益拡大を担う中核事業として強化してまいります。 ②成長事業の育成 本中期経営計画期間においては、情報コミュニケーションセグメントにおけるグローバルパッケージ事業をその候補としております。約13億円(中期経営計画公表時は約8億円)の投資を行い、2024年5月にTAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.を設立し、2025年10月より当社グループ最大規模となる工場の操業を開始しました。 既に国内及び中国に展開している事業会社とも連携して当社グループの中核となる事業に育成するとともに、海外展開を強化します。その他、成長事業と判断される領域には迅速な経営判断による積極果敢な投資を実行します。 ③株主還元の強化 安定配当を継続しつつ、配当実施金額には下限を設け、中期経営計画の期間に渡り下限設定額を逓増させてまいります。さらに、今後の事業展開に要する内部留保を十分に確保できたと判断される場合は、自己株式の取得等も含めて、より積極的に株主還元を強化してまいります。 ④気候変動対策 気候変動対策は企業の重要課題と認識し、その取り組みを考慮した事業活動を行います。2050年度でのカーボンニュートラルの実現を目指し、2030年度までに2020年度比でGHG排出量(Scope1及び2)を30%削減します。 ⑤経営基盤強化 人的資本経営を具現化するため、多様な人材活躍促進(ダイバーシティ)、人材育成、働きやすい職場環境の整備、組織風土改革を推進し、従業員エンゲージメントの向上により、企業価値の向上、持続的成長の実現につなげてまいります。多様な人材活躍促進の一環として、女性管理職比率10%以上を目指します。取締役会においては、その実効性を強化していくとともに、株主との価値共有を強化するため報酬制度の改革を行います。 事業ポートフォリオ改革及び事業戦略については、以下のとおりです。 (事業ポートフォリオ改革) 情報コミュニケーションセグメントでは印刷市場の縮小に対して、グローバルパッケージ事業、ロジスティクス(BPOサポート)事業、システム関連事業やプロモーション支援事業(イベント関連、動画・サイネージなど)を育成し、ワンストップで顧客のニーズを満たすべく事業を展開しております。中期経営計画期間においては、この取り組みを一層加速させ、セグメント内のポートフォリオを変革します。ロジスティクス(BPOサポート)事業、システム関連事業への積極的な投資配分やグローバルパッケージ事業の強化などにより、情報コミュニケーションセグメント全体に占める印刷事業(グローバルパッケージ事業を除く)の売上高のシェアは、中期経営計画期間中に9.6ポイント低下(2023年度58.3%→2026年度48.7%)する計画としています。2025年度実績は55.5%となりました。 また、半導体関連マスク事業への投資を強化することにより、連結全体の売上高に占める印刷事業(グローバルパッケージ事業を除く)のシェアは2023年度の28.0%から、中期経営計画最終年度の2026年度では22.8%程度、そして2029年度には13.0%程度になる計画としております。2025年度実績は25.1%となりました。 なお、事業ポートフォリオ改革についての進捗状況につきましては、2026年5月14日に公表しております「2026年3月期 決算補足資料」をご参照ください。 (事業戦略:情報コミュニケーションセグメント) 情報コミュニケーションセグメントでは、「印刷物の提供により、顧客の広告宣伝活動を支援するパートナー」から「ワンストップソリューションの提供により、顧客の課題解決を総合的に支援するパートナー」へビジネスモデルの転換を急ぎます。長期ビジョンとして「顧客の圧倒的支持を得るワンストップソリューションを提供し、ロイヤルカスタマー比率を高め続ける」を掲げ、顧客にとっての価値を創造あるいは増大させることにより、顧客との長期的な信頼関係を築き、顧客にとっての価値(顧客価値)を創造し、その価値に見合った収益に結びつけることで業績向上に努めております。 印刷事業では設備の最適化を図りつつ、よりセキュアな環境を構築して付加価値の高い印刷物を提供します。グローバルパッケージ事業では、TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.の工場本格稼働により、グループ横断的な取り組みを進め、さらなる事業拡大を行います。また、ロジスティクス(BPOサポート)事業とシステム関連事業を成長事業として位置づけ、人的資本・製造資本両面から、これまで以上に積極的な投資を行います。人への投資を強化し、より自由な発想による事業展開を推進し、次の事業の柱ともなり得る成長事業のシーズを育成します。 (事業戦略:ソリューションセールスセグメント) ソリューションセールスセグメントでは、株式会社光文堂を中核として、日本全国に展開する拠点を活用し、顧客ニーズの発掘ときめ細かなフォローを通じてシェア拡大を図っております。印刷業界は厳しい状況ですが、光文堂は独立系ではシェアトップクラスであり、さらに市場シェアを拡大させる余地は大きいと考えています。 既存事業においては、高品質な自社ブランドの資材や機械設備を開発し、顧客の生産性向上に寄与することで、当社の企業価値向上を目指してまいります。また、新事業の開発も積極的に検討を進め、M&Aによるさらなる商圏や新事業の発掘も視野に入れ、中期経営計画の業績目標を達成いたします。 (事業戦略:半導体関連マスクセグメント) 半導体関連マスクセグメントでは、「進化する先駆者」として「ものづくりへの挑戦」を実践し、当社グループの成長ドライバーを担います。竹田東京プロセスサービス㈱が国内及びタイに、㈱プロセス・ラボ・ミクロンは国内、中国、ベトナムに事業展開をしており、東アジア~東南アジアをカバーする商圏を確立しています。この商圏を活かすため、グループシナジーの最大化を追求しています。㈱プロセス・ラボ・ミクロンにおいては、総額約20億円の投資を行い、本社工場の建替え及び設備増強、九州工場のリニューアル、生産拠点の統廃合が完了しました。生産体制の最適化と生産性の向上により、さらなる収益拡大を目指してまいります。 中期経営計画期間においては20億円の研究開発投資を実行し、当社グループの技術力を半導体分野・情報通信分野・自動車分野・医療分野といった成長分野へ注力してまいります。 (4)目標とする経営指標 中期経営計画における経営指標として、財務指標としては連結売上高350億円以上、営業利益16億円以上、営業利益率4.5%以上、ROE7.0%以上、海外売上比率12%以上としております。またPBRは、将来的な1倍以上の実現を目指しつつ、現在の水準を踏まえ、0.7倍以上としております。 また、株主還元の強化を重点施策の一つと位置づけており、これまでの安定的な株主還元を堅持しつつ、より高水準の配当を目指し、配当実施金額に下限を設けるとともに、中期経営計画の期間に渡り下限設定額を逓増(2024年度 30円、2025年度 33円、2026年度 37円)させる方針としております。目標指標として連結配当性向30%以上を定め、1株当たりの配当予想は2024年度 33円、2025年度 37円、2026年度 47円の計画としております。また、十分な内部留保を確保できた場合は、自己株式の取得なども含め、株主コストを意識した株主還元を一層強化してまいります。 非財務指標としては、GHG排出量を2030年度までに2020年度比で30%以上の削減、女性管理職比率10%以上、女性取締役を2名以上としております。 中期経営計画(2024年度~2026年度)における経営指標(目標) 項目   目標   (ご参考)2025年度 実績 財 務   連結売上高   350億円以上   344億79百万円 連結営業利益(率)   16億円以上(4.5%以上)   13億2百万円(3.8%) ROE   7.0%以上   5.9% PBR   0.7倍以上   0.52倍 海外売上比率   12%以上   10.3% 連結配当性向   30%以上 (安定配当を継続しつつ、下限を設定)   35.2% 年間配当金47円 (当初予想37円から10円増配) 項目   目標   (ご参考)2025年度 実績 非財務   GHG排出量   2030年度までに2020年度比30%以上削減   2020年度比で38.2%削減 女性管理職比率   10%以上   8.8% 女性取締役   2名以上   2名 中期経営計画の2年目となります2025年度(2026年3月期)の連結業績につきましては、売上高は344億79百万円(前期比0.8%増)となりました。このうち、海外売上高は35億37百万円(前期比3.6%増)となり、海外売上比率は10.3%(前期は10.0%)となりました。利益面では、営業利益13億2百万円(前期比5.3%減)、経常利益14億55百万円(前期比1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億14百万円(前期比10.7%減)となりました。前期比では増収減益となりましたが、中期経営計画における収益目標を上回る結果となり、最終年度の達成に向けて着実に前進いたしました。 本計画の戦略や施策、最終年度となる2026年度(2027年3月期)の計画に修正はありません。業績予想につきましては、前期実績と今後の業況を勘案し、売上高355億円、営業利益16億30百万円、経常利益16億24百万円、親会社株主に帰属する当期純利益11億39百万円としております。 項目   2026年度(2027年3月期)見通し(予想) 連結売上高   355億円 連結営業利益(率)   16億30百万円(4.6%) 連結経常利益   16億24百万円 親会社株主に帰属する 当期純利益   11億39百万円 ROE   7.0% PBR   0.70倍 配当/株   23円50銭 ※ 配当下限/株   18円50銭 ※ 配当性向   34.5% (注)業績予想等につきましては、現時点における入手可能な情報に基づいて算出しておりますが、今後の様々な要因により予想と異なる結果となる可能性があります。 次期の配当に関する金額は、本年4月1日付で実施した1株につき2株の株式分割後の株式数を前提としております。 中期経営計画の詳細につきましては、当社ホームページをご参照ください。 (https://www.takedaip-hd.co.jp/ir/library/management_plan/) (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記の経営方針、経営環境、中期経営計画などを踏まえまして、当社グループが優先的に対処すべき課題は以下のとおりです。 ① ビジネスモデルの転換 顧客にとっての価値(顧客価値)を創造し、または増大させる課題解決(ソリューション)提案を強化するとともに、その価値に見合った収益に結びつけることが、当社グループの業績拡大に向けた最重要課題です。 情報コミュニケーションでは、印刷物の提供により顧客の広告宣伝活動を支援する従来型のビジネスモデルから領域を広げ、印刷物に限らない多種多様なソリューションを複合的かつ効果的に組み合わせたワンストップソリューションの提供により、顧客の課題解決を総合的に支援するパートナーへ、ビジネスモデルの転換を進めてまいります。 そのためには、顧客の置かれている状況やビジネスモデルを深く理解することが重要であり、顧客との接触機会を増やし、常に顧客の立場に立った提案活動を推進してまいります。また、これらの取り組みを通じて、年間を通じた継続的な受注基盤を拡充し、需要変動による収益の振れを抑制することで、安定した収益構造の構築を進めてまいります。 一方で、顧客価値の高い提案を収益に結びつけるためには、品質・納期・価格の面で競争力を維持するとともに、適正な利益を確保できる生産体制の構築が不可欠です。紙媒体の縮小という社会の変化に対応し、収益性を維持・向上させるため、グループ全体最適の観点から設備集約や生産性向上に取り組んでまいります。また、労務費、物流費、原材料価格及びエネルギー価格等の高騰に対しては、販売価格への適切な転嫁に加え、品質を維持しつつコスト削減を実現するVA提案を積極的に行ってまいります。 ② 事業ポートフォリオの改革 紙媒体への依存度低減、半導体関連マスク事業と海外事業の拡大により、事業ポートフォリオ改革を進めます。M&Aも選択肢の一つとしつつ、事業ポートフォリオの大胆な見直しを断行し、収益力強化に努めます。半導体分野に対する成長期待が高まっており、半導体関連マスク事業には積極的な投資を行うほか、新事業の開発を含め、成長領域には積極果敢な投資を実行します。また、紙器・パッケージを国内外に供給するグローバルパッケージ事業を成長事業として位置づけ、日本・中国・タイの事業会社と連携し中核事業に育成します。 ③ 半導体関連マスク事業の強化 印刷市場の縮小に対応する強固な事業ポートフォリオを実現するため、半導体関連マスク事業は国内外で事業の強化を図り、当社グループの収益成長を牽引する中核事業へと育成することが重要な課題です。 その実現に向けて、竹田東京プロセスサービス㈱、㈱プロセス・ラボ・ミクロンの国内2社、そして中国と東南アジアに展開する海外3社が連携し、グループ全体最適とシナジーの最大化を目指します。会社の垣根を越えた人事交流や情報共有による課題解決、新製品開発に組織的に取り組みます。 ④ 気候変動対策 当社グループでは、気候変動対策を企業の重要課題と認識し、生産設備の統廃合、省エネルギー活動の促進、太陽光発電システムの導入、事業活動プロセスの革新、再生可能エネルギー・グリーン電力の活用などを推進し、2050年度におけるカーボンニュートラルの実現を目指し、2030年度までに2020年度比でGHG排出量(Scope1及び2)を30%削減します。 ⑤ 人的資本経営の推進 当社グループは「企業価値向上」と「社員の幸せ」の両立を目指し、「人的資本への投資を強化し、人財の多様性確保と育成を推進。働きがいのある職場環境の整備を組織的・戦略的に進め、持続的成長を実現する強固な組織文化を築く」とする人的資本経営の基本方針を定めております。 多様な人財活躍促進(ダイバーシティ)、人材育成、働きやすい職場環境の整備、組織風土改革を推進し、社員エンゲージメントの向上を図り、従業員満足度を向上させることでモチベーションやパフォーマンスを高め、顧客満足度向上と企業価値向上につなげる人的資本経営を推進します。また、多様な人財活躍促進の一環として、女性管理職比率10%以上を目指します。 ⑥ コーポレート・ガバナンスの強化 取締役会の適正な規模と構成を維持しつつ、監督機能の強化と意思決定の迅速化を図り、積極果敢な経営判断をスピーディーに行える体制を構築してまいります。当社は、すでに取締役会における社外取締役の割合を過半数とし、女性取締役2名を選任するなど、独立性と多様性を備えた取締役会構成としております。今後もこうした体制を維持・発展させるとともに、各取締役の知見・経験を活かした実質的な議論を通じて、取締役会を企業価値向上に資する、より深度ある議論の場として高度化してまいります。さらに取締役会の機能を継続的に向上させるため、実効性評価の仕組みを導入しております。役員報酬については、投資家とのより一層の価値共有を推進するため、業績連動型の色彩を強めた報酬制度へ移行してまいります。また、海外事業の拡大に伴い、海外拠点には管理能力を備えた人材を配置し、定期的な教育を実施するとともに、当社及び外部専門家に適宜相談できる体制を整備することで、現地の法令や会計基準等に準拠したグローバルガバナンス体制を強化してまいります。 ⑦ 資本効率の向上、資本市場との対話及び株主還元の強化 当社グループは、資本コストや株価を意識した経営を推進し、成長投資、財務健全性及び株主還元のバランスを図りながら、資本効率の向上に取り組んでまいります。 2024年度から2026年度までを対象期間とする中期経営計画においては、連結営業利益16億円以上、ROE7.0%以上、PBR0.7倍以上、連結配当性向30%以上を経営指標として掲げております。これらの目標達成に向けて、既存事業の収益力強化、成長分野への投資、事業ポートフォリオの改革を推進するとともに、創出したキャッシュを設備投資、人的投資、成長投資及び株主還元にバランスよく配分し、持続的な企業価値向上につなげてまいります。 政策保有株式については、保有目的、取引関係、資本効率及び株主価値向上の観点から保有意義を継続的に検証し、縮減を進めてまいります。縮減により得られたキャッシュについては、人的投資及び成長投資等に有効活用し、持続的な企業価値向上につなげてまいります。 加えて、当社グループの成長戦略、資本政策及び株主還元方針について、資本市場から適切な理解と評価を得るため、IR活動の充実を図ってまいります。中期経営計画に掲げるPBR0.7倍以上の達成に向けて、株主・投資家との対話を通じ、事業ポートフォリオ改革、成長投資及び資本効率向上に向けた取り組み及びその進捗について、分かりやすく継続的に発信してまいります。 株主還元については、安定的な配当を堅持しつつ、より高水準の還元を目指してまいります。中期経営計画期間においては、配当実施金額に下限を設け、下限配当を逓増させる方針としております。さらに、今後の事業展開に要する内部留保を十分に確保できたと判断される場合は、自己株式の取得等も含め、機動的かつ積極的な株主還元を検討してまいります。 ⑧ DXの推進及び情報セキュリティの強化 当社グループは、社会課題・顧客課題の解決を目的としてDX戦略を推進します。目的達成のため、「社員一人ひとりが輝くためのDX」、「デジタル人材の育成」、「生み出す価値の変革」を推進してまいります。 社員一人ひとりが輝くためのDX推進では、デジタルツールの導入やレガシーシステムの見直しにより、業務効率の向上や場所や時間にとらわれない働き方を実現するDXを推進し、ウェルビーイングの実現を目指します。デジタル人材の育成では、eラーニングなどによるIT基礎教育、情報セキュリティ教育などを通じて、全社員のデジタルリテラシーの向上を図ってまいります。また、生み出す価値の変革では、DX推進により、顧客に新たな価値を提供してまいります。 一方で、DXの推進及び顧客課題解決型ビジネスへの転換を進めるうえでは、情報セキュリティの確保が重要な経営基盤となります。近年、サイバー攻撃等の脅威が増大しており、システム障害による事業停止や情報漏えいによる社会的信用の低下は、当社グループの業績に大きな影響を与える可能性があります。当社グループは、顧客から機密情報や個人情報をお預かりして事業を行っているため、情報セキュリティの強化を継続的に追求すべき課題と認識しております。 具体的には、情報セキュリティ強化に向けた設備投資に加えて、ISO27001及びプライバシーマークにおける関連規程の適切な運用、定期的な内部監査、標的型攻撃メールの訓練等による社員のリテラシー向上に努めるなど、情報セキュリティの強化を図ってまいります。
事業等のリスク5,639字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1)当社グループにおけるリスク管理体制について 当社グループでは、グループ全体における事業リスクを管理するため、各部署やグループ各社の担当責任者を構成員とするリスク管理委員会を設置しております。リスク管理規程に基づき、個々のリスク(コンプライアンス、経営戦略、業務運営、環境、災害、人的資本、情報セキュリティなど)に対処する責任部署を定めるとともに、グループ全体のリスクを網羅的・統括的に管理する体制としております。各部署やグループ各社は担当業務に関するリスクの抽出を行い、優先的に対応すべきリスクと対応策を検討し、内部統制推進部署(同委員会事務局)へ報告しております。内部統制推進部署は報告されたリスクを総括し、同委員会へ報告しております。なお、経営上の重大なリスクへの対応方針その他リスク管理の観点から重要な事項については、取締役会へ報告しております。 (2)主要なリスクについて 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローに重要な影響を与える可能性があると認識しているリスクは、以下のとおりであります。なお、文中における将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末において当社グループが判断しているものです。 ① 印刷関連市場(紙媒体)の縮小 当社グループのうち、情報コミュニケーションを中心とする事業では、国内向け印刷関連市場における商業印刷物や販促関連の案件等を取り扱っており、デジタル化の進展やメディアの多様化が進む中で、印刷関連市場(紙媒体)は長期にわたり縮小し、今後もその傾向が継続することが想定されます。印刷関連市場(紙媒体)の縮小が想定を超えて急激に進んだ場合には、操業度の低下により労務費や減価償却費などの固定費負担が高まるなど、業績に大きな影響を与える可能性があります。 印刷関連市場(紙媒体)の縮小は長期にわたり継続的に続いており、かつ近年ではDX(デジタルトランスフォーメーション)の拡大や断続的に実施されている印刷用紙の値上げによりその動きがさらに加速しているため、最優先で解消するべきリスクとして認識しております。 当社グループとしては、半導体関連マスク事業の強化や新事業開発の強化により、紙媒体への依存度が高い従来型ビジネスモデルからの転換を急ぐとともに、生産設備(その種類・能力と配置)の最適化により、市場縮小による受注減少に柔軟に対応できる低コスト生産体制の整備を進めております。 ② 事業の繁閑 当社グループのうち、情報コミュニケーションを中心とする事業では、国内向け印刷関連市場が中心で、かつカタログ等の商業印刷を主力としていることから、顧客の事業年度に合わせた仕事(4月、1月のタイミングで更新される印刷物や期末の予算消化案件)が多く、下期に売上・利益が偏重する傾向があります。連結ベースで、下期が年間に占める割合は、過去10会計年度の平均で、売上高で53%、営業利益で72%となっており、同時期に何らかのビジネス阻害要因が発生した場合は、業績に大きな影響を与える可能性があります。過去には、東日本大震災や新型コロナウイルス感染拡大に伴う広告宣伝活動の自粛等により、繁忙期の需要に影響が生じたことがあります。 当社グループとしては、顧客にワンストップソリューションを提供するビジネスモデルを確立し、年間を通して安定的に継続受注できる案件を増やすとともに、BPO・ロジスティクス・DX領域、グローバルパッケージ事業及び半導体関連マスク事業等、季節性の異なる事業領域の拡大を通じて、事業の繁閑による業績変動リスクの低減を図ってまいります。 ③ 紙媒体需要の縮小及び価格競争の激化 当社グループのうち、情報コミュニケーションを中心とする事業では、長期にわたり縮小し続けている紙媒体需要に対して供給能力過剰の状態が続いており、それに伴い受注単価は下落または低位安定の状態が続いております。今後印刷関連市場(紙媒体)の縮小が想定を超えて急激に進んだ場合、受注単価の低下、設備稼働率の低下、固定費負担の増加等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、生産性の向上や仕入コストの削減、DXの活用による業務効率化、印刷事業における生産設備(その種類・能力と配置)の最適化による低コスト生産体制の構築を進めております。また、BPO・ロジスティクス・DX領域、グローバルパッケージ事業等の拡大を通じて、紙媒体需要に依存する収益構造からの転換を図ってまいります。 ④ 原材料等の価格高騰 当社グループが事業活動において使用する原材料、資材、部材、外注加工費、エネルギー及び物流費等は、世界情勢の変化、市況、為替レート、エネルギー価格、物流需給、サプライチェーンの状況等により変動します。特に、原材料・エネルギー価格の上昇、物流費の高騰、サプライチェーンの混乱、又は主要仕入先における減産・供給制約等が生じた場合には、仕入価格の上昇、生産コストの増加、納期遅延等により、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、販売価格への適切な転嫁、複数購買先の確保、在庫管理の適正化、調達条件の見直し、生産性向上、DXの活用による業務効率化、設備配置の最適化等により、コスト上昇の影響の低減に努めております。また、印刷事業においては、設備の統廃合及び固定費削減を進めるとともに、BPO・ロジスティクス・DX領域、グローバルパッケージ事業、半導体関連マスク事業等の拡大を通じて、特定の原材料や市場環境に過度に依存しない収益構造への転換を図ってまいります。 ⑤ 主要顧客の動向 当社グループには、取引額の大きい主要顧客が複数存在しております。継続的な取引関係は当社グループの強みである一方、それら主要顧客の属する業界の動向、ビジネスモデルや調達方針の変更、企業統合等により当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、既存の主要顧客との関係深化に努めるとともに、幅広い業界・業種に対する新規顧客開拓、提案型営業の強化、BPO・ロジスティクス・DX領域、グローバルパッケージ事業及び半導体関連マスク事業等の拡大を通じて、特定顧客の動向に過度に左右されない事業基盤の構築を図ってまいります。 ⑥ 人材の確保・育成 当社グループが持続的に事業を発展させるためには、営業、製造、開発、管理等、それぞれの分野に精通したプロフェッショナル人材や管理能力に優れたマネジメント人材を継続的に確保、育成していくことが必要となります。また、今後拡大が期待される海外事業をより一層強化するためには、優秀な現地人材を採用するとともに、事業戦略に沿ったグローバル人材の確保も必要となります。しかしながら、優秀な人材の獲得は競争が厳しく、特に国内においては少子高齢化に伴う労働人口の減少もあり、優秀な人材の獲得や育成が計画通りに進まない場合や優秀な人材が流出した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 その対策として、新卒採用や中途採用を積極的に進めるとともに、「竹田iPグループ 人権方針」及び「竹田iPグループ 人的資本に関する方針」を制定し、人材育成の充実を図るほか、多様な社員が活躍できる職場環境の整備を進めております。また、グローバル人材の確保におきましては、外国人留学生を採用し、日本と海外を結ぶ現地管理者として育成するほか、現地人材の採用を積極的に進めてまいります。 ⑦ 最高経営責任者(CEO)の後継者育成 当社では経営者の育成を進めておりますが、最高経営責任者(CEO)の計画的な育成には至っておらず、重大な経営課題のひとつと認識しております。最高経営責任者(CEO)が業務執行できなくなった場合や後継者候補の育成が適切に進まなかった場合、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では取締役会の任意の諮問機関として、取締役会が選定する3名以上の取締役で構成し、その過半数を独立社外取締役とする指名・報酬諮問委員会を設置しております。今後は指名・報酬諮問委員会を通じて後継者候補の育成計画を立案し、実行してまいりたいと考えております。 ⑧ 新規事業に関わるリスク 当社グループは、国内印刷関連市場における紙媒体需要の縮小や価格競争の継続を踏まえ、半導体関連マスク事業、グローバルパッケージ事業、BPO・ロジスティクス・DX領域等の成長領域の拡大及び新規事業の開発に取り組んでおります。 しかしながら、新規事業及び成長領域については、市場環境の変化、競争の激化、技術革新への対応、人材の確保・育成、投資回収の長期化、M&A等における期待したシナジー又は収益性の未実現等により、当初想定した成果を得られない可能性があります。その場合、事業ポートフォリオの転換が遅れ、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループとしては、既存事業との関連性、収益性、成長性及び実現可能性を慎重に検討しながら、新規事業開発及びM&Aの検討を進め、収益構造の転換を図ってまいります。 ⑨ 売掛債権の未回収 当社グループでは、与信管理と債権の回収管理を重視し貸倒れの極小化に努めておりますが、景況や産業構造の変化に伴い、顧客の倒産などによる貸倒れが生じるリスクは常にあるものと認識しております。貸倒れが一定規模以上で発生した場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、新規顧客とは取引開始時にて信用調査を行い、さらにその後も定期的に信用調査を行い、与信限度額の設定・見直しを行っております。また、既存顧客との取引状況を毎月確認しており、信用状況に変化が生じた場合は、ファクタリングなどの債権保証サービスの活用や取引停止などの対策を速やかに講じております。 ⑩ 情報セキュリティ 当社グループでは、多くの顧客情報及び顧客からの受注案件にかかる顧客の機密情報を取り扱っております。予期せぬ事情により情報の流出、不正使用など情報セキュリティにかかるインシデントが発生する恐れがあります。また、標的型攻撃メール等によるウイルス感染のリスクが高まっており、情報システムが一定期間機能不全に陥る事態も想定する必要があります。これらインシデントや情報セキュリティ対応のために多額の費用が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼすほか、社会的信用を失う可能性があります。 その対策として、プライバシーマークやISO27001の認証取得を通じた諸規程の整備と運用、メール誤配信防止のチェックシステムの活用、専用ルームの設置や警備会社との提携、専用のデータセンターの利用、入退室のセキュリティシステムの導入、自社制作のガイドライン「ITセキュリティハンドブック」を活用した社員教育を行うほか、インシデント費用の発生に備えてサイバー保険に加入するなど、万全を期しています。 ⑪ 気候変動のリスク 気候変動による影響が深刻化しており、世界が低炭素社会に移行する際の「移行リスク」として、温室効果ガス排出規制などの法規制への対応にて、設備投資や技術開発に関する追加費用が発生する可能性があります。さらに、これらの法規制に対応した製品・サービスへの顧客ニーズの高まりに対応する必要が生じ、要求水準を満たさない場合は販売機会の損失につながる恐れがあります。また、気候変動に伴う自然災害の発生による「物理的リスク」として、工場における生産停止やサプライチェーンの寸断による製品供給が停滞する可能性があります。これらのリスクが顕在化した場合には、当社グループの活動や経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 気候変動リスクへの対応としては、当社グループでは「竹田iPグループ サステナビリティに関する方針」及び「竹田iPグループ 環境方針」にて今後の取り組む課題として「カーボンニュートラルの実現に向けた取り組み」を明文化するとともに、長期的な視点でリスクや課題を分析し、対策を進めてまいります。 ⑫ 災害の発生 地震や水害などの大規模な災害が発生した際には、電力の供給停止や物流網の寸断など、社会的インフラに重大な被害が及ぶ可能性があります。原材料の仕入先や協力工場を含めた生産・流通体制が維持できない場合には、当社グループの活動に大きな影響を与える可能性があります。 当社グループでは、発生時期が予測できないこれらの災害リスクに対しては、生産拠点の分散化と、製造設備など主要設備に防火・耐震対策を施すとともに、BCP(事業継続計画)を策定するなどの対策を講じております。 ⑬ 感染症の世界的蔓延(パンデミック) 新型インフルエンザなど、人類が免疫を持っておらず、治療薬やワクチンが存在しないような感染症の世界的蔓延(パンデミック)が発生した場合は、当社グループ従業員の感染による操業停止及び出荷遅延が生じる可能性があります。また、顧客における操業停止や販売促進活動の自粛による受注減少、仕入先や協力工場からの供給が停滞するなど、当社グループの活動や経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは社員及び家族の健康と安全に配慮しつつ、顧客への製品やサービスの提供に影響を及ぼすことがないよう、感染予防と事業継続に取り組むとともに、経営成績等への影響を極小化する体制構築に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)14,521字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善やインバウンド需要の回復を背景に、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続や金融政策の動向、中国経済の低迷に加え、米国の関税政策や中東地域における地政学的リスクの高まりなどにより、世界経済の先行き不透明感が高まる中、エネルギー価格の上昇や物流の不安定化が懸念されております。 当社グループの祖業である印刷関連事業におきましては、ペーパーレス化や少子高齢化の進展による需要減少に加え、競争の激化や価格の低迷が長期にわたり継続しており、引き続き厳しい事業環境が続いております。また、エネルギー価格や物流費、人件費の高騰のほか、断続的に実施される印刷用紙の値上げが広告宣伝媒体のデジタル化(紙離れ)を一層加速させ、カタログやチラシ等の商業印刷物の減少が続いており、以前の水準に回復することは困難な状況です。 一方、半導体関連分野におきましては、AIサーバーやデータセンター関連需要の拡大を背景に、中長期的な市場成長が見込まれております。足元では中国経済の低迷やEV市場の減速などの影響も見られるものの、当社グループにおいては、当該分野を中長期的な収益拡大を担う中核事業と位置付けております。 このような環境のもと、当社グループは、既存事業の収益力強化に加え、半導体関連マスク事業、BPO・DX領域及びグローバルパッケージ事業への投資を通じて、事業ポートフォリオの変革を推進しております。 また、当社は中長期に目指す姿を「社会の課題解決を総合的に支援するパートナー」として位置付け、2024年度から2026年度までの3年間を対象期間とする中期経営計画「Takeda iP Create a Value Project」を推進しております。同計画では、既存事業の収益力強化、事業ポートフォリオの変革、成長分野への積極投資、株主還元の強化、攻めの経営を可能とするガバナンス体制への変革、海外事業の強化などを重点施策として掲げ、PBR1倍超の早期実現を含む企業価値の向上を目指しております。 当連結会計年度は中期経営計画の2年目として、当初目標値の上方修正を行うとともに、これらの重点施策を着実に推進し、計画の実現に向けた取り組みを一層前進させました。特に、国内印刷市場の縮小に対応するため、海外事業の強化や成長分野への投資を進めるとともに、既存事業の収益力強化と事業構造改革に取り組みました。 半導体関連マスク事業においては、国内における設備更新及び拠点再編による生産性向上と固定費削減を進めるとともに、海外拠点との連携強化により収益基盤の強化を図りました。また、情報コミュニケーション事業においては、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大により、印刷依存からの脱却を進めております。 さらに、人的資本経営の更なる充実を図るため、当社及び竹田印刷株式会社にて「健康経営優良法人2025(中小規模法人部門)」の認定を受けるなど、従業員が能力を最大限に発揮できるよう心身の健康を保持増進するとともに、創造性や生産性の高い職場環境を実現する健康経営を進めております。 こうした取り組みの結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a. 財政状態 (資産の部) 現金及び預金などが減少いたしましたが、受取手形及び売掛金、有価証券、建物及び構築物、機械装置及び運搬具、リース資産、建設仮勘定、投資有価証券などの増加により、前連結会計年度末に比べ31億66百万円増加し、346億54百万円となりました。 (負債の部) 電子記録債務、退職給付に係る負債などが減少いたしましたが、支払手形及び買掛金、リース債務、繰延税金負債などの増加により、前連結会計年度末に比べ15億12百万円増加し、146億55百万円となりました。 (純資産の部) 利益剰余金、その他有価証券評価差額金などの増加により、前連結会計年度末に比べ16億53百万円増の199億98百万円となり、自己資本比率は57.3%となりました。 b. 経営成績 当社グループの当連結会計年度における売上高は344億79百万円(前期比0.8%増)となりました。このうち、海外売上高は35億37百万円(前期比3.6%増)となり、海外売上比率は10.3%(前期は10.0%)となりました。利益面では、営業利益13億2百万円(前期比5.3%減)、経常利益14億55百万円(前期比1.6%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は11億14百万円(前期比10.7%減)となりました。 前期比では増収減益となりましたが、中期経営計画における収益目標を上回る結果となり、最終年度の達成に向けて着実に前進いたしました。 セグメント別の状況は、以下のとおりです。 (情報コミュニケーション) 情報コミュニケーションでは、印刷事業を基盤に、グローバルパッケージ、ロジスティクス(BPOサポート)、システム関連、プロモーション支援を組み合わせたワンストップソリューションを提供し、顧客の課題解決を総合的に支援しております。 これらの取り組みを強力に推進し、顧客にとっての価値(顧客価値)を創造し、その価値に見合った収益に結びつけることで業績向上に努めております。また、次世代を担う人材の採用と育成により、これまでの概念や思考に捉われない自由な発想で、新規顧客の開拓や新たな製品・サービスを提供し、印刷事業への依存度を低減する事業ポートフォリオ改革を進めております。 印刷事業では、他事業とのクロスセル、品質管理と情報セキュリティ管理を徹底し、紙媒体需要の取り込みを図りましたが、商業印刷物の減少が響き、苦戦を強いられました。グローバルパッケージ事業では、海外展開を進める中、TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.において昨年10月より当社グループ最大規模となる工場の操業を開始しました。ロジスティクス(BPOサポート)事業では、積極的な投資を通じて、受発注管理システムのプラットフォーム「TS-BASE」の新規成約の獲得や既存顧客への追加機能の提供のほか、ロジスティクス及び事務局代行業務の受託を拡大しました。プロモーション支援事業では各種制作物や自社通販及び顧客の通販代行に加え、ノベルティを中心とした物品製造販売の需要を取り込みました。 上記の結果、情報コミュニケーションセグメントの売上高は161億81百万円(前期比2.6%減)、営業利益は3億48百万円(前期比41.4%減)となりました。 (ソリューションセールス) ソリューションセールスでは、国内印刷市場の縮小により厳しい市場環境にあるものの、株式会社光文堂を中核として、日本全国に展開する拠点を活用し、顧客ニーズの発掘ときめ細かなフォローを通じてシェア拡大を図っております。また、印刷関連機材や資材の販売にとどまらず、顧客の設備投資や業務効率化に資する提案型営業を展開し、生産性向上や省人化ニーズへの対応を進めております。さらに、印刷業界に捉われない新商品の開発と新規顧客の開拓にも取り組み、事業領域の拡大を推進しております。 こうした活動の一環として、株式会社光文堂では、全国各地でのイベント出展による広告宣伝活動を行っており、昨年10月には「第49回最新製本省力化機材展」、本年1月にはPrint Doors2026(第62回光文堂新春機材展)を開催するなど、販売活動を強化しました。新商品の開発・販売では、オンデマンド段ボール加工機「KBD AUTO SLOTTER」の販売を開始いたしました。 これらの取り組みにより、資材販売・機械販売ともに好調に推移しました。利益面では、増収効果に加え、利益率の高い自社ブランド製品の販売増が寄与し、増益となりました。 上記の結果、ソリューションセールスセグメントの売上高は138億25百万円(前期比16.7%増)、営業利益は3億92百万円(前期比51.3%増)となりました。 (半導体関連マスク) 半導体関連マスクでは、竹田東京プロセスサービス株式会社と株式会社プロセス・ラボ・ミクロンの国内2社、そして中国と東南アジアに展開する海外3社が連携し、会社の垣根を越えた人事交流や情報共有による課題解決、新製品開発に組織的に取り組むことで、グループ全体最適とシナジーの最大化を目指しております。当社グループにおいて、同事業は中長期的な収益拡大を担う中核事業と位置付け、成長分野として重点的に強化しております。 世界半導体市場においては、AIサーバーやデータセンター関連をはじめとする需要拡大を背景に、中長期的な成長が見込まれており、当社グループにおける各種マスク需要も回復基調で推移しました。しかしながら、中国経済の低迷や世界的なEV市場の減速の影響もあり、本格回復には至りませんでした。分野別では、AIサーバー関連やスマートフォン、通信デバイス向けが好調に推移した一方、自動車分野においては、一部で生産面の調整の影響が見られたことに加え、EV需要の減速により、出荷は低調に推移しました。 海外では、市場低迷が続く中国においても堅実に業績を確保した一方、タイ及びベトナムにおいては、市場環境の影響を受け、受注は弱含みで推移しました。 一方、国内では、拠点の統廃合や生産体制の再編を進めることで、生産効率の向上及び固定費の最適化を図り、収益体質の強化に取り組みました。具体的には、株式会社プロセス・ラボ・ミクロンにおいて、本社工場の建替え及び本社工場・九州工場における生産設備の更新を実施し、生産性の向上を図るとともに、中部テクノロジーセンターを閉鎖し生産活動を集約することで、固定費の削減を推進しました。 これらの取り組みにより、設備投資の効果と構造改革が相まって、収益性は着実に改善しました。 上記の結果、半導体関連マスクセグメントの売上高は63億88百万円(前期比5.0%増)、営業利益は5億66百万円(前期比28.4%増)となりました。 (不動産賃貸) 当社グループが保有する土地・建物などの有効活用を目的として、連結子会社や外部顧客に対する不動産賃貸事業を行っております。保有資産の有効活用により安定収益を確保しましたが、コスト増加等の影響により減益となりました。当連結会計年度の売上高は7億82百万円(前期比0.9%増)、営業利益は4億24百万円(前期比5.2%減)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ7億51百万円減少し、59億35百万円となりました。当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、11億29百万円(前期は28億16百万円の収入)となりました。主な要因は、税金等調整前当期純利益17億9百万円、減価償却費10億9百万円、減損損失81百万円などにより資金が増加した一方、投資有価証券売却益2億63百万円、固定資産除売却益92百万円、退職給付に係る負債の減少96百万円、売上債権の増加3億24百万円、法人税等の支払額3億68百万円などにより資金が減少したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、14億58百万円(前期は12億74百万円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の売却による収入1億50百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入3億17百万円などにより資金が増加した一方、有形固定資産の取得による支出16億95百万円、無形固定資産の取得による支出2億97百万円などにより資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、4億77百万円(前期は9億21百万円の支出)となりました。主な要因は、長期借入れによる収入5億円により資金が増加した一方、リース債務の返済による支出3億36百万円、長期借入金の返済による支出2億93百万円、配当金の支払額3億41百万円などにより資金が減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   生産高(百万円)   前期比(%) 情報コミュニケーション   16,905   △0.5 ソリューションセールス   -   - 半導体関連マスク   6,794   4.1 不動産賃貸   -   - 合計   23,700   0.8 (注)生産実績は、販売価額により表示しております。 (2)受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前期比 (%)   受注残高(百万円)   前期比 (%) 情報コミュニケーション   16,091   △4.4   2,235   △3.9 ソリューションセールス   13,538   13.8   721   △28.4 半導体関連マスク   6,427   5.3   205   23.5 不動産賃貸   -   -   -   - 合計   36,057   3.5   3,162   △9.7 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   販売高(百万円)   前期比(%) 情報コミュニケーション   16,181   △2.6 ソリューションセールス   13,825   16.7 半導体関連マスク   6,388   5.0 不動産賃貸   782   0.9 消去   △2,698   △141.9 合計   34,479   0.8 (注)販売実績は、販売価額により表示しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものです。 ① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度(以下「前期」)に比べ2億81百万円増加し、344億79百万円(前期比0.8%増)となりました。当社グループは、国内印刷市場の長期的な縮小に対応するため、既存事業の収益力強化に加え、中長期的な収益拡大を担う中核事業として位置付ける半導体関連マスク事業の強化、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大、グローバルパッケージ事業への投資を通じて、事業ポートフォリオの変革を進めております。 当連結会計年度においては、半導体関連マスクが、国内における生産体制の再編効果等により増収増益となりました。また、ソリューションセールスも、資材販売・機械販売の好調な推移に加え、利益率の高い自社ブランド製品の販売増が寄与し、増収増益となりました。一方、情報コミュニケーションは、商業印刷物の減少やコスト増加等の影響を受け、減収減益となりました。 また、当社グループでは海外事業の強化を進めており、海外売上高は35億37百万円(前期比3.6%増)、海外売上比率は10.3%(前期は10.0%)となりました。TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.では、当社グループ最大規模となる新工場が2025年10月より操業を開始しており、グローバルパッケージ事業の拡大に向けた基盤整備が進んでいると認識しております。 売上原価は、前期に比べ94百万円増加し、269億82百万円(前期比0.4%増)となりましたが、売上原価率は前期の78.6%から78.3%へ改善しました。一方、販売費及び一般管理費は、人件費の増加、減価償却費、貸倒引当金繰入額、その他費用の増加などにより、前期に比べ2億59百万円増加し、61億94百万円(前期比4.4%増)となりました。この結果、営業利益は前期に比べ73百万円減少し、13億2百万円(前期比5.3%減)となりました。 営業外収益は、受取配当金、為替差益、貸倒引当金戻入額などの増加により、前期に比べ65百万円増加し、2億12百万円となりました。営業外費用は、支払利息などの増加により、前期に比べ15百万円増加し、60百万円となりました。この結果、経常利益は前期に比べ23百万円減少し、14億55百万円(前期比1.6%減)となりました。 特別利益は、固定資産売却益1億41百万円、投資有価証券売却益2億63百万円、会員権売却益3百万円などを計上したことにより、4億9百万円となりました。前期は補助金収入4億90百万円を計上していたことなどから、特別利益は前期に比べ1億38百万円減少しました。 特別損失は、固定資産除売却損49百万円、減損損失81百万円、特別調査費用等6百万円、解体撤去引当金繰入額16百万円などを計上したことにより、1億54百万円となりました。前期は固定資産圧縮損4億64百万円などを計上していたことから、特別損失は前期に比べ5億52百万円減少しました。 法人税等合計は、法人税、住民税及び事業税3億90百万円、法人税等調整額2億円を計上したことにより、5億90百万円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前期に比べ1億33百万円減少し、11億14百万円(前期比10.7%減)となりました。 当連結会計年度は、前期比では増収減益となりましたが、中期経営計画の2年目として、当連結会計年度に係る当初の収益目標を上回る結果となりました。また、半導体関連マスクの収益性改善、ソリューションセールスの伸長、海外売上比率の上昇などにより、国内印刷市場の縮小に対応した事業ポートフォリオ変革は一定の進捗があったものと認識しております。 b. 経営成績等に重要な影響を与えた要因 当社グループの業績に重要な影響を与えた要因としては、中長期的な成長分野と位置付ける半導体関連マスク事業における収益性の改善、ソリューションセールスにおける販売活動の強化及び自社ブランド製品の販売増、ならびに情報コミュニケーションにおける国内印刷市場縮小の影響が挙げられます。 半導体関連マスクにおきましては、AIサーバーやデータセンター関連需要の拡大を背景に、中長期的な市場成長が見込まれております。当連結会計年度においては、中国経済の低迷や世界的なEV市場の減速などの影響により市場環境はなお回復途上にあるものの、当社グループにおける各種マスク需要は回復基調で推移しました。また、国内では、拠点の統廃合や生産体制の再編、設備更新による生産性向上及び固定費の最適化を進めたことにより、収益性は着実に改善しました。 ソリューションセールスにおきましては、全国拠点を活用した顧客ニーズの発掘ときめ細かなフォローに加え、展示会等を通じた販売活動の強化により、資材販売・機械販売ともに好調に推移しました。また、利益率の高い自社ブランド製品の販売増も寄与し、収益拡大につながりました。 一方、国内の印刷市場では、ペーパーレス化の進展による市場の縮小、競争の激化、価格の低迷という構図が長期にわたり継続しており、引き続き厳しい状況が続いております。また、エネルギー価格や物流費、人件費の高騰のほか、断続的に実施される印刷用紙の値上げが広告宣伝媒体のデジタル化、いわゆる紙離れを一層加速させ、カタログ、チラシ等の商業印刷物の減少が続いております。 このような状況下において、当社グループは、中期経営計画に掲げる既存事業の収益力強化、事業ポートフォリオの変革、成長分野への積極投資、株主還元の強化、攻めの経営を可能とするガバナンス体制への変革などの各種施策を着実に推進しました。当連結会計年度は、情報コミュニケーションが減益となった一方、半導体関連マスク及びソリューションセールスが増収増益となり、事業ポートフォリオ変革は着実に前進しているものと認識しております。 また、資本効率の向上に向けては、成長分野への投資による収益力の強化に加え、政策保有株式の縮減、株主還元の強化、資本コストを意識した経営資源配分を進めることが重要であると認識しております。さらに、保有資産の効率性を継続的に検証し、事業上の必要性、収益性及び資本効率等を踏まえ、有効活用又は処分を含めた見直しを進めることで、事業ポートフォリオと資産ポートフォリオの両面から資本効率の向上を図ってまいります。これらの施策を通じて、PBR1倍超の早期実現を含む企業価値の向上を目指してまいります。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりです。 単位:百万円 セグメント   売上高   前期比   セグメント 利益   前期比   経営上の位置付け 情報コミュニケーション   16,181   △2.6%   348   △41.4%   構造改革・収益構造転換 ソリューションセールス   13,825   +16.7%   392   +51.3%   提案型営業による収益拡大 半導体関連マスク   6,388   +5.0%   566   +28.4%   中核成長事業 不動産賃貸   782   +0.9%   424   △5.2%   安定収益基盤 ※上記の売上高及びセグメント利益は、セグメント間取引及び調整額控除前の数値であります。 (情報コミュニケーション) 情報コミュニケーションでは、印刷事業を基盤に、グローバルパッケージ、ロジスティクス(BPOサポート)、システム関連、プロモーション支援を組み合わせたワンストップソリューションの提供により、顧客の課題解決を総合的に支援しております。国内の印刷市場では、ペーパーレス化の進展や少子高齢化による需要減少等により、カタログ、チラシ等の商業印刷物の需要は減少傾向にあります。このような環境のもと、当社グループは、紙媒体需要の取り込みを継続しつつも、グローバルパッケージ、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大により、印刷事業単体に依存する収益構造からの転換を進めております。 また、印刷事業においては、需要構造の変化に対応するため、設備の統廃合や生産体制の見直しを進めるとともに、固定費の削減及び生産性向上に取り組むことで、収益力の改善を図ってまいります。 グローバルパッケージ事業では、TAKEDA PACKAGING (Thailand) CO., LTD.において、2025年10月より当社グループ最大規模となる新工場の操業を開始しました。今後は、同工場の本格稼働を通じて、東南アジア地域における顧客のグローバル生産体制に対応した供給体制を強化し、情報コミュニケーションセグメントにおける収益基盤の拡充を図ってまいります。 当連結会計年度においては、グローバルパッケージ、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大に取り組みましたが、商業印刷物の減少やコスト増加等の影響を補うには至らず、情報コミュニケーションセグメントの売上高は161億81百万円(前期比2.6%減)、営業利益は3億48百万円(前期比41.4%減)となりました。今後は、印刷事業における設備の統廃合、固定費削減及び生産性向上による収益力改善に加え、グローバルパッケージ事業の本格的な収益貢献、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大を通じて、印刷市場縮小の影響を緩和し、セグメント全体の収益構造の転換を進めてまいります。 (ソリューションセールス) ソリューションセールスでは、株式会社光文堂を中核として、日本全国に展開する拠点を活用し、顧客ニーズの発掘ときめ細かなフォローを通じてシェア拡大を図っております。また、印刷関連機材や資材の販売にとどまらず、顧客の設備投資や業務効率化に資する提案型営業を展開し、生産性向上や省人化ニーズへの対応を進めております。 当連結会計年度においては、全国各地でのイベント出展による広告宣伝活動を行い、2025年10月には「第49回最新製本省力化機材展」、2026年1月にはPrint Doors2026(第62回光文堂新春機材展)を開催するなど、販売活動を強化しました。また、新商品の開発・販売では、オンデマンド段ボール加工機「KBD AUTO SLOTTER」の販売を開始いたしました。 これらの取り組みにより、資材販売・機械販売ともに好調に推移しました。利益面では、増収効果に加え、利益率の高い自社ブランド製品の販売増が寄与し、増益となりました。 この結果、ソリューションセールスセグメントの売上高は138億25百万円(前期比16.7%増)、営業利益は3億92百万円(前期比51.3%増)となりました。今後も、印刷関連総合商社としての全国拠点網を活用し、顧客の設備投資や省人化・効率化ニーズに対応した提案型営業を強化することで、収益拡大を図ってまいります。 (半導体関連マスク) 半導体関連マスクでは、竹田東京プロセスサービス株式会社と株式会社プロセス・ラボ・ミクロンの国内2社、そして中国と東南アジアに展開する海外3社が連携し、会社の垣根を越えた人事交流や情報共有による課題解決、新製品開発に組織的に取り組むことで、グループ全体最適とシナジーの最大化を目指しております。 世界半導体市場においては、AIサーバーやデータセンター関連をはじめとする需要拡大を背景に、中長期的な成長が見込まれており、当社グループにおける各種マスク需要も回復基調で推移しました。しかしながら、中国経済の低迷や世界的なEV市場の減速の影響もあり、本格回復には至りませんでした。分野別では、AIサーバー関連やスマートフォン、通信デバイス向けが好調に推移した一方、自動車分野においては、一部で生産面の調整の影響が見られたことに加え、EV需要の減速により、出荷は低調に推移しました。 海外では、市場低迷が続く中国においても堅実に業績を確保した一方、タイ及びベトナムにおいては、市場環境の影響を受け、受注は弱含みで推移しました。 一方、国内では、拠点の統廃合や生産体制の再編を進めることで、生産効率の向上及び固定費の最適化を図り、収益体質の強化に取り組みました。具体的には、株式会社プロセス・ラボ・ミクロンにおいて、本社工場の建替え及び本社工場・九州工場における生産設備の更新を実施し、生産性の向上を図るとともに、中部テクノロジーセンターを閉鎖し生産活動を集約することで、固定費の削減を推進しました。 これらの取り組みにより、設備投資の効果と構造改革が相まって、収益性は着実に改善しました。この結果、半導体関連マスクセグメントの売上高は63億88百万円(前期比5.0%増)、営業利益は5億66百万円(前期比28.4%増)となりました。 今後も、AIサーバー、データセンター、通信デバイス等の需要拡大を見据え、国内外の生産体制の最適化、設備更新による生産性向上、新製品開発を進め、中長期的な収益拡大を担う中核事業として強化してまいります。 (不動産賃貸) 不動産賃貸では、当社グループが保有する土地・建物などの有効活用を目的として、連結子会社や外部顧客に対する不動産賃貸事業を行っております。当連結会計年度においては、保有資産の有効活用により安定収益を確保しましたが、コスト増加等の影響により減益となりました。 この結果、不動産賃貸セグメントの売上高は7億82百万円(前期比0.9%増)、営業利益は4億24百万円(前期比5.2%減)となりました。 c. 中長期的な目標に照らした経営成績の分析・評価 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)中長期的な会社の経営戦略」にて、2024年5月14日に公表いたしました、2024年度から2026年度までの3年間を対象とする中期経営計画の概要を記載しております。また、「(4)目標とする経営指標」にて目標とする経営指標を記載しております。 中期経営計画の2年目である2025年度(2026年3月期)においては、国内印刷市場の縮小という厳しい事業環境が継続する中、中長期的な収益拡大を担う中核事業と位置付ける半導体関連マスクが、設備更新及び拠点再編による生産性向上と固定費削減の効果により増収増益となりました。また、ソリューションセールスも販売活動の強化及び自社ブランド製品の販売増により収益拡大に寄与し、当社グループ全体として当連結会計年度に係る当初の収益目標を上回る結果となりました。 一方で、情報コミュニケーションでは、商業印刷物の減少やコスト増加等の影響により減益となっており、印刷事業の構造改革に加え、グローバルパッケージ、BPO・ロジスティクス・DX領域の拡大を通じた収益構造の転換が重要な課題であると認識しております。 今後も、半導体関連マスクを中核事業として強化するとともに、印刷事業の構造改革、BPO・ロジスティクス・DX領域及びグローバルパッケージ事業の拡大を通じて、事業ポートフォリオの変革をさらに推進してまいります。また、成長分野への投資による収益力の強化、政策保有株式の縮減、株主還元の強化、資本コストを意識した経営資源配分を進めることで、収益力及び資本効率の向上を図り、PBR1倍超の早期実現を含む企業価値の向上を目指してまいります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容ならびに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当期のキャッシュ・フローの概況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減 営業活動によるキャッシュ・フロー   2,816   1,129   △1,687 投資活動によるキャッシュ・フロー   △1,274   △1,458   △184 フリー・キャッシュ・フロー※   1,542   △328   △1,871 財務活動によるキャッシュ・フロー   △921   △477   +444 現金及び現金同等物   6,686   5,935   △751 減価償却費   919   1,009   +89 固定資産取得による支出   △1,820   △1,992   △172 ※フリー・キャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローと投資活動によるキャッシュ・フローの合計であります。 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは11億29百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは14億58百万円の支出となりました。この結果、フリー・キャッシュ・フローは3億28百万円のマイナスとなりました。また、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は59億35百万円となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益17億9百万円、減価償却費10億9百万円、減損損失81百万円などにより資金が増加した一方、投資有価証券売却益2億63百万円、固定資産除売却益92百万円、退職給付に係る負債の減少96百万円、売上債権の増加3億24百万円、法人税等の支払額3億68百万円などにより資金が減少したことにより、11億29百万円の収入となりました。 投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の取得による支出16億95百万円、無形固定資産の取得による支出2億97百万円などがあった一方、有形固定資産の売却による収入1億50百万円、投資有価証券の売却及び償還による収入3億17百万円などがあったことにより、14億58百万円の支出となりました。 財務活動によるキャッシュ・フローは、長期借入れによる収入5億円があった一方、リース債務の返済による支出3億36百万円、長期借入金の返済による支出2億93百万円、配当金の支払額3億41百万円などがあったことにより、4億77百万円の支出となりました。 当連結会計年度においては、成長分野への投資、設備更新、拠点再編等に伴う固定資産取得支出が営業活動によるキャッシュ・フローを上回ったことにより、フリー・キャッシュ・フローはマイナスとなりました。一方で、当連結会計年度末の現金及び現金同等物は59億35百万円であり、自己資本比率も57.3%と引き続き高い水準を維持しております。また、有利子負債は前期末に比べ増加したものの、当社グループの事業規模に照らすと借入水準は抑制的な範囲にあるものと認識しております。これらを踏まえると、当社グループの財務健全性は確保されており、今後の成長投資やM&A等に対しても、財務規律を維持しながら、必要に応じて金融機関からの借入等による機動的な資金調達を行う余地を有しているものと考えております。 当期のフリー・キャッシュ・フローのマイナスは、成長投資及び収益体質強化に向けた投資を実行した結果であり、今後は当該投資の効果を営業利益及び営業キャッシュ・フローの改善につなげることが重要であると認識しております。 また、当社グループは、成長分野への投資を進める一方で、保有資産の効率性を継続的に検証し、事業上の必要性、収益性及び資本効率等を踏まえ、有効活用又は処分を含めた見直しを進めております。当連結会計年度においても、固定資産の売却等を通じて資産の入替えを進めており、今後も事業ポートフォリオと資産ポートフォリオの両面から経営資源の最適配分を図ってまいります。 当社グループは、事業ポートフォリオの変革を進める中で、成長分野への事業投資、M&A、株主還元の強化、人的資本やDX戦略への投資に必要な資金を確保しつつ、財務規律を維持した資本政策を推進してまいります。資本配分にあたっては、財務健全性を確保しながら、成長投資と株主還元のバランスを重視し、資本コストを意識した経営資源配分を行う方針です。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しております。その作成に当たっては、決算日における資産・負債及び当連結会計年度における収益・費用の報告金額、並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」をご参照ください。

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開示資料

出典

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