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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

リーガルコーポレーション

REGAL CORPORATION7938 · Standard · その他製品

紳士靴・婦人靴の国内老舗ブランド。直営店での小売と百貨店・専門店への卸売を両輪とし、生産子会社を擁して一貫体制を築く。

概要

株式会社リーガルコーポレーションは、1902年に日本製靴として創業した老舗靴メーカーである。主力ブランド「リーガル」の紳士靴・婦人靴を中心に、百貨店や専門店への卸売と直営小売店で販売する。2025年3月期の連結売上高は236億円、従業員は790名。ビジネスシューズ需要の減少を受け、生産拠点の集約や組織スリム化などの構造改革を進めている。

小売と卸売の二本柱で構成される事業セグメント

報告セグメントは「靴小売事業」と「靴卸売事業」に分かれる。靴小売事業は直営店「リーガルシューズ店」を119店舗運営し、ECサイト「リーガルオンラインショップ」やアウトレット店も含む。2025年度の売上高は144億円で前年比1.1%減、営業損失3億4000万円を計上した。靴卸売事業は百貨店・専門店への卸販売が主体で、主力の中価格帯ビジネスシューズが低調に推移。取引先の売場縮小やカジュアル化の影響を受けており、売上高は減少傾向にある。両セグメントとも市場環境の変化に直面し、百貨店売場ではビジネスカテゴリーの縮小が顕著となっている。

生産・修理・販売を支えるグループ子会社

グループは連結子会社13社で構成され、機能ごとに分担する。生産子会社として岩手製靴、岩手シューズ、加茂製靴などが国内生産を担い、中国には蘇州麗格皮革制品有限公司が海外生産拠点として存在したが、2026年2月にチヨダシューズが操業停止した。靴修理はニッカエンタープライズが専門に行う。販売面では、地区別販売会社を統合したリーガル販売と、小売子会社を統合したリーガルリテールが中心。障害者雇用を目的としたリーガルビジネスサポートも設立されており、不動産賃貸などの事業も手掛ける。

売上高減少が続く経営実態と収益構造の課題

連結売上高は2013年度の362億円をピークに減少が続き、2021年度には192億円まで落ち込んだ。その後回復し2025年度は236億円となったが、2026年度は228億円、営業損失4億円の見込み。利益面では2020年度と2021年度に純損失を計上。2025年度は政策保有株式売却で特別利益12億円を計上したが、希望退職や子会社操業停止に伴う構造改革費用6億円が響き、最終利益は前年比65%減の2億円となった。営業利益率0.3%と低く、ROEは6.3%だがROICはマイナス0.8%と資本効率が課題である。

地域展開は国内中心、中国に海外拠点を有する

国内では本社を千葉県浦安市に置き、かつては東京・足立区に工場と本社があったが、2001年に東京工場を閉鎖、2010年に本社を浦安へ移転した。生産拠点は岩手県などの地方に分散。海外展開は中国が中心で、2005年に上海麗格鞋業有限公司を設立し、上海に「リーガル」海外1号店を出店。2006年には香港麗格靴業有限公司で調達機能、2008年には蘇州麗格皮革制品有限公司で生産を開始した。しかし、2021年には米沢製靴を清算するなど、国内生産の再編が進んでいる。

業界の中での役割は靴の総合メーカー(小売・卸売・生産)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
228億円
営業利益
-4億円
営業利益率
-1.8%
純利益
2億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01靴小売(直営店)主力

直営店舗にて靴および関連商品を小売販売。リーガルブランドの紳士靴・婦人靴を中心に、顧客に直接販売し、フィッティングサービスも提供する。

主な製品・サービス2
紳士靴
ビジネス用からカジュアルまで幅広い紳士靴。革靴を中心に、ウォーキングシューズやゴルフシューズなども展開。
婦人靴
パンプス、ブーツ、サンダルなど婦人靴。歩きやすさとデザイン性を両立した製品を提供。

02靴卸売(専門店・百貨店)主力

各種靴の専門店や百貨店へ靴製品を卸売販売。リーガルブランドの靴を全国の小売店に供給する。

主な製品・サービス1
紳士靴(卸売)
卸売向けの紳士靴。直営店と同様、リーガルブランドの製品を百貨店や靴専門店に展開する。

03靴製造(生産関連)準主力

各種靴の製造、修理、および板金などの生産関連業務。グループ内の生産子会社が靴の製造を担い、品質管理と安定供給を実現する。

主な製品・サービス1
靴の製造
グループ内の製造子会社が靴の製造を担当。リーガルブランドの靴を中心に、高品質な靴を生産する。

04その他(不動産賃貸、障害者雇用サポート)その他

不動産賃貸や障害者雇用サポートなどの事業を展開。本業以外の多角化として、安定的な収益源を確保する。

製品と技術

「リーガル」ブランドの主力製品群

「リーガル」は1961年から展開する基幹ブランドで、紳士靴、婦人靴、スニーカーをカバーする。紳士靴はグッドイヤー・ウェルト式製法による高品質なビジネスシューズが主力で、上級ライン「The MASTER REGAL」も展開。婦人靴は1972年に加わり、近年はカジュアルシューズが好調。スニーカーは1975年からで、防水透湿性レザースニーカーやハンズフリーモデルのウォーキングシューズなど機能性を強化している。2025年度にはリブランディングの一環として「REGAL Boots Mark」プロジェクトを始動し、象徴的なアイテムを再構築している。

「ケンフォード」など派生ブランドと製法技術

「ケンフォード」は1986年から展開する紳士靴ブランドで、高級感と機能性を特徴とする。2026年1月には渋谷区神宮前にフラッグシップストア「The Kenford Fineshoes Tokyo」をオープンした。女性向けには「卑弥呼」と「NICAL」、カジュアル向けには「アールドット」などのブランドを持つ。製法面では、1958年に日本で初めてダイレクト・バルカナイズ式製法を導入し、官公庁向け安全作業靴に活用。主力のグッドイヤー・ウェルト式は縫い込みによる高耐久性が特長で、修理にも対応しやすい。

靴修理とアフターケアのサービス体制

靴修理の専門子会社として、1981年設立のニッカエンタープライズが存在する。同社は「リーガル」ブランドを中心に、靴の修理やメンテナンスを提供。2025年度には「靴のリユース品回収キャンペーン」を実施し、長く愛用する文化を促進している。グループは「ずっといい」をミッションに掲げ、高品質な製品を長期間使用できるようアフターサービスを重視。この取り組みはサステナビリティ戦略の一環でもあり、廃棄ロス低減や循環型社会の実現につなげる狙いがある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

靴で国内老舗、減収基調で収益力低下

リーガルコーポレーションは靴製造販売の老舗企業。業界内には浅香工業などが存在するが、靴専業としてのブランド力を持つ。しかし直近3期の売上高は237→236→228億円と減少傾向にあり、営業利益率も1.69%から-1.75%へ悪化。収益力の低下が顕著で、同業他社と比較しても低収益構造にある。国内市場の縮小や競争激化により、差別化が課題となっている。

強み

  • 長年の歴史と認知度で、安定した需要を確保。
  • 直営店を通じた高級路線で顧客接点を強化。
  • 独自の製法や素材で履き心地の良さを追求。
  • リピーター率が高く、安定的な需要が見込める。

課題

  • 市場縮小や競争激化で売上高が3期連続減。
  • 営業赤字転落懸念。コスト構造改革が急務。
  • 若年層への訴求不足、新規顧客獲得が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がリーガルコーポレーション

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17963興研92億円10.6倍
27898ウッドワン91億円
37872エステールホールディングス71億円138.7倍
47883サンメッセ71億円13.4倍
57938リーガルコーポレーション70億円26.9倍
67875竹田iPホールディングス70億円11.9倍
77833アイフィスジャパン69億円11.2倍
87812クレステック69億円7.6倍
97980重松製作所61億円8.6倍
107916光村印刷58億円16.3倍
117857セキ58億円21.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 40件

軍靴メーカーとして創業した1902年

1902年1月、日本製靴株式会社が東京市京橋区に設立された。合名会社大倉組、合資会社桜組など四社の製靴部門を統合した会社で、翌年には本社工場を東京府南足立郡千住町に新設し、軍靴の生産を開始した。創業以来、一貫して靴の企画・製造・販売に従事してきた。1945年の終戦により軍需が途絶え、民需靴に全面転換。主としてグッドイヤー・ウェルト式製法による紳士靴の生産・販売を開始し、これが後の高品質革靴の基盤となる。

米ブラウン社との提携で「リーガル」ブランド誕生(1961年)

1961年11月、アメリカのブラウン社(後のクラレス社)と「リーガル・シュー」に係る技術導入契約を締結した。これにより「リーガル」ブランドの紳士靴の生産・販売を開始する。同社は1960年からダイレクト・バルカナイズ式製法も導入しており、官公庁向け安全作業靴などにも展開。技術提携はブランド価値の向上につながり、1972年には婦人靴、1975年にはスニーカーへと「リーガル」のラインアップを拡大した。1990年にはブラウン社から商標権を取得し、ブランドを完全に自社のものとした。

婦人靴進出と販売網整備の1970年代

1967年10月に自社ブランド婦人靴の生産・販売を開始し、本格的に婦人靴市場へ参入。1972年1月には「リーガル」ブランドの婦人靴を投入した。同時期、販売網の拡充を進め、1967年から順次、福岡、札幌、名古屋、仙台に地区別販売会社を設立。1968年には大阪に近畿日本シューズ、1969年には東京に東日本シューズを設立し、全国カバー体制を整えた。1970年10月には直営小売店「リーガルシューズ」第1号店を東京駅八重洲口に出店し、1973年にはフランチャイズチェーン事業を開始。小売の多チャネル化を進めた。

商号変更と株式上場、中国進出(1990年代〜2000年代)

1990年10月、商号を株式会社リーガルコーポレーションに変更。同年12月に日本証券業協会に株式を店頭登録し、2004年12月にジャスダック証券取引所(現JASDAQスタンダード)に上場した。2000年には生産子会社チヨダシューズを子会社化。2005年には中国上海に小売拠点の上海麗格鞋業有限公司を設立し、海外1号店を出店。翌年には香港に調達拠点、2008年には江蘇省に生産拠点を設立し、中国事業を本格化させた。2010年8月には本社を千葉県浦安市に移転し、現在に至る。

構造改革と事業再編の現在(2020年代)

2021年12月、米沢製靴を清算し生産体制を集約。2023年4月には小売子会社2社をリーガルリテールに統合した。2026年2月にはチヨダシューズの操業を停止し、国内生産拠点の再編を完了させた。同期間、希望退職者の募集や特別退職加算金の計上など、固定費削減に取り組む。中期経営計画(2023〜2025年度)では基幹ブランド「リーガル」のリブランディングやOMO推進を掲げたが、ビジネスシューズ需要の減少が響き目標を大きく下回った。2026年3月期は減収・営業赤字の見通しで、さらなる構造改革を迫られている。

年表40件を開く

1900年代

  • 1902年1月創業合名会社大倉組、合資会社桜組、福島合名会社及び東京製皮合資会社の各製靴部門を統合、各種靴の製造、販売を目的とし、東京市京橋区鎗屋町(現、東京都中央区銀座)に日本製靴株式会社を設立。
  • 1903年2月本店を東京府南足立郡千住町中組(現、東京都足立区千住橋戸町)に移転。同地に本社工場を新設し、同年5月軍靴の生産を開始。

1940年代

  • 1945年10月終戦により民需靴に全面転換。主としてグッドイヤー・ウェルト式製法による紳士靴の生産、販売を開始。

1950年代

  • 1958年8月わが国で初めてダイレクト・バルカナイズ(直接加硫圧着)式製法を導入。1960年より同製法による官公庁向けの革靴並びに安全作業靴の生産、販売を開始。

1960年代

  • 1961年11月アメリカのブラウン社(現、クラレス社)とリーガル・シューに係る技術導入契約締結。「リーガル」ブランドの紳士靴の生産、販売を開始。
  • 1967年8月創業地区別販売会社を福岡市に設立。(その後順次、札幌市、名古屋市、仙台市に地区別販売会社を設立。)
  • 1967年10月自社ブランド婦人靴の生産、販売を開始、婦人靴へ本格的進出。
  • 1968年11月地区別販売会社として大阪市に近畿日本シューズ株式会社(現、株式会社リーガル販売・連結子会社)を設立。
  • 1969年2月地区別販売会社として東京都に東日本シューズ株式会社(現、株式会社リーガル販売・連結子会社)を設立。
  • 1969年12月生産会社として米沢製靴株式会社を設立。その後順次、岩手製靴株式会社(現、連結子会社)及び岩手シューズ株式会社(現、連結子会社)を設立。

1970年代

  • 1970年10月直営小売店「リーガルシューズ」第1号店を東京駅八重洲口に出店。
  • 1972年1月「リーガル」ブランドの婦人靴の生産、販売を開始。
  • 1972年12月小売会社として株式会社ニッカ(現、株式会社リーガルリテール・連結子会社)を設立。
  • 1973年9月「リーガルシューズ」のフランチャイズチェーン事業を開始。
  • 1975年3月「リーガル」ブランドのスニーカーの生産、販売を開始。
  • 1975年8月東京都新宿区市ヶ谷に本社事務所を新設、本社機能を移管。

1980年代

  • 1981年1月靴修理の専門会社として株式会社ニッカエンタープライズ(現、連結子会社)を設立。
  • 1986年7月自社ブランド紳士靴「ケンフォード」の生産、販売を開始。
  • 1987年4月百貨店担当販売会社として株式会社タップス(現、株式会社リーガル販売・連結子会社)を設立。

1990年代

  • 1990年4月アメリカのブラウン社(現、クラレス社)より「リーガル」の商標権を取得。
  • 1990年10月商号変更商号を株式会社リーガルコーポレーションに変更。
  • 1990年12月日本証券業協会に株式を店頭登録。

2000年代

  • 2000年3月生産会社のチヨダシューズ株式会社(現、連結子会社)を子会社とする。
  • 2001年9月本社工場(東京工場)を閉鎖。
  • 2002年5月本社事務所及び在京販売会社事務所を東京都足立区千住橋戸町に移転。
  • 2004年12月上場ジャスダック証券取引所(現、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に株式を上場。
  • 2005年7月創業中国上海市に中国における小売拠点として、上海麗格鞋業有限公司を設立。
  • 2005年9月「リーガル」ブランドの海外1号店を中国上海市に出店。
  • 2006年10月創業香港に海外調達の拠点として、香港麗格靴業有限公司を設立。
  • 2007年3月M&A事業再編による販売会社統合のため、地区別販売会社5社を解散。
  • 2008年4月創業中国江蘇省に海外生産拠点として、蘇州麗格皮革制品有限公司を設立。

2010年代

  • 2010年8月本社事務所及び在京販売会社事務所を千葉県浦安市に移転。
  • 2016年6月直営小売店「ケンフォード」第1号店を大阪市北区に出店。
  • 2017年9月大阪支店及び在阪販売会社事務所を大阪市中央区に移転。
  • 2019年4月M&A地区別販売会社を1社に統合し、商号を株式会社リーガル販売(現、連結子会社)に変更。
  • 2019年10月障害者雇用の促進を目的とした、株式会社リーガルビジネスサポート(現、連結子会社)を設立。

2020年代

  • 2021年12月事業再編のため、米沢製靴株式会社を清算。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しによりJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場へ移行。
  • 2023年4月M&A株式会社リーガルリテールを存続会社とし、小売子会社2社を統合。
  • 2026年2月事業再編のため、チヨダシューズ株式会社の解散を前提とした操業停止。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高対営業利益率0.3%
  • ROE6.3%
  • ROIC△0.8%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ブランド価値の向上

    基幹ブランド「リーガル」のリブランディングを最適化し、コンセプトストア出店や既存店改装を通じて、多様化するライフスタイルに寄り添う顧客体験を提供。高機能・高付加価値の「ライフスタイル」カテゴリー拡充や「REGAL Boots Mark」の再構築で次世代顧客を獲得する。

  2. 02

    デジタルデータ利活用による顧客基盤整備とLTV向上

    会員組織統合により顧客基盤を整備し、顧客データと販売動向をリアルタイム解析。個々に最適化された購買体験を提供し、顧客生涯価値(LTV)の向上を図る。

  3. 03

    構造改革による在庫効率の改善

    ブランドポートフォリオの再編と商品ラインナップの最適化を徹底。国内生産拠点の集約・再編を実施し、デジタル需給予測に基づく供給体制で在庫効率と収益性を向上する。

  4. 04

    サステナビリティの推進

    環境配慮型素材の選定や廃棄ロス低減、3R(リデュース、リユース、リサイクル)の深化により、高品質製品を長く愛用する文化を醸成し、循環型社会の実現と中長期的な企業価値向上に取り組む。

  5. 05

    人的資本経営の推進と組織体制再構築

    構造改革による組織スリム化と人員最適化を図り、機動的な組織へ再構築。次世代ビジネスモデルを担う専門人材の育成・適正配置と、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で790人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は568万円で、9期前と比べて11.1%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は20.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,220
2018年3月1,215
2019年3月63847.624.71,178
2020年3月62347.424.41,173
2021年3月54146.723.71,128
2022年3月44946.120.8995
2023年3月52746.823.4970
2024年3月57747.423.8952
2025年3月61646.322.283448
2026年3月56844.820.7790−51

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.9%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.0%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社12(国内 8 / 海外 4、うち連結子会社 10) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
本社(千葉県浦安市) (注)32,134百万円
大阪支店(大阪市中央区)(注)4、10738百万円
新潟工場(注)8、9 — 新潟県加茂市592百万円
靴小売事業・靴卸売事業
直営店82店舗(東京都中央区他) (注)7516百万円
靴小売事業
名古屋営業所(注)5 — 名古屋市中区288百万円
靴卸売事業
受託運営店26店舗(栃木県佐野市他) (注)7253百万円
靴小売事業
岩手工場(注)5 — 岩手県盛岡市195百万円
靴小売事業・靴卸売事業
岩手工場(注)5 — 岩手県奥州市77百万円
靴小売事業・靴卸売事業
札幌営業所(注)5 — 札幌市東区58百万円
靴卸売事業
直営店5店舗(静岡県御殿場市他) (注)753百万円
靴小売 事業
ほか5件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    ㈱リーガル販売(注)5
    千葉県浦安市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    岩手製靴㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    岩手シューズ㈱
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    チヨダシューズ㈱(注)7
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱リーガルリテール(注)4、6
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ニッカエンタープライズ
    〃 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    上海麗格鞋業 有限公司(注)4
    中国上海市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    香港麗格靴業有限公司
    中国香港九龍 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    その他5社
    ― · 連結子会社
  • 海外
    蘇州麗格皮革制品 有限公司(注)2
    中国江蘇省 太倉市 · 非連結子会社
    議決権90.0%
  • 国内
    東立製靴㈱
    千葉県柏市 · 持分法適用会社
    議決権33.0%
  • 海外
    華健靴業有限公司(注)2、3
    中国浙江省 桐郷市 · 持分法適用会社
    議決権36.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は228億円営業利益-4億円前期と比べると減収減益で、売上が-3.4%、利益が-200.0%。

売上高
-3.4%
228億円
営業利益
-200.0%
-4億円
純利益
-71.4%
2億円
営業利益率
-1.8%
前期比 -3.4%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高198億円228億円
営業利益1億円-4億円
純利益9億円2億円
1株あたり配当¥75¥75

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は49億円、営業利益は−4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q650
2024年1Q5100.00
2024年2Q51−3−5.9−2
2024年3Q6346.33
2024年4Q723
2025年2Q103−2−1.9−1
2025年4Q13364.58
2026年2Q99−6−6.1−3
2026年4Q12921.65
2027年1Q49−4−8.2−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は362億円から228億円へ63%に減った。直近期の営業利益率は-1.8%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月3622821
2014年3月3753416
2015年3月3602113
2016年3月3632214
2017年3月357159
2018年3月342138
地区別販売会社を1社に統合し、商号を株式会社リーガル販売(現、連結子会社)に変更。
2019年3月329105
2020年3月292−6−13
2021年3月192−21−44
2022年3月20831
株式会社リーガルリテールを存続会社とし、小売子会社2社を統合。
2023年3月22645
2024年3月23754
2025年3月236451.77
2026年3月228−4−2−1.82

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高228億円のうち、営業利益として残るのは-4億円-1.8%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の0.9%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金53.1%121億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金48.7%111億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-1.8%-4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
46.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比7.3pt
-1.8%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.4pt
0.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.5pt
1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-1.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−9億円、投資CFが9億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は35億円で、売上の1.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月15−1−171432
2014年3月173−102043
2015年3月8−2−6643
2016年3月3−3−4038
2017年3月23−9−51447
2018年3月3−114−844
2019年3月4−7−5−336
2020年3月−4−44−831
2021年3月−25457−2168
2022年3月150−61578
2023年3月1−5−9−466
2024年3月−10−3−2−1351
2025年3月22−17437
2026年3月−99−2035

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は276億円。このうち返さなくてよい自己資本が137億円で、自己資本比率は49.5%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月30112317840.4
2014年3月30212717541.6
2015年3月30214615647.8
2016年3月30014815248.7
2017年3月30816014851.6
2018年3月31916515451.5
2019年3月30316014352.4
2020年3月28714414349.6
2021年3月27910317636.6
2022年3月27410317137.3
2023年3月27511016539.6
2024年3月27812515344.5
2025年3月26312713548.5
2026年3月27613713949.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
35億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
41億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
68億円
在庫として抱えている分
負債合計
139億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
43
/ 100
安定性自己資本比率33 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中43位あたり、逆に低いのは営業利益率104社中96位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.9%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-1.8%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
49.5%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-3.4%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.5%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,153で、1年前と比べて-7.6%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥2,153-0.1%1ヶ月-2.4%1年-7.6%時価総額70億円
過去52週の値幅
安値¥2,040高値¥2,490

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)26.9倍
PER (会社予想)7.4倍
PBR0.48倍
配当利回り3.48%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

AI分析は準備中です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

主力の靴事業が構造的な需要減退に直面する中、ブランド価値とコスト削減でどこまで収益を維持できるかが焦点。強気派は高級靴分野でのブランド力と値上げによる利益率改善を期待。弱気派は百貨店チャネルの衰退と低価格競争の激化で減収トレンドが続くと見る。

プラスに働く材料3
  • ブランド力で値上げ可能

    百貨店向け高級靴で価格競争に巻き込まれにくいブランド力を保有

  • コスト削減効果

    不採算店舗の閉鎖や製造効率化で固定費削減に取り組む

  • 配当利回りが高い

    3.4%の配当利回りが下支え要因に

マイナスに働く材料3
  • 靴市場の縮小

    カジュアル化と低価格靴の台頭で高級靴需要が減少

  • 百貨店チャネルの低迷

    主力百貨店の来客減少で販売数量が伸びず

  • 営業赤字転落リスク

    2026年3月期は営業赤字見込みで収益基盤が脆弱

次の決算で確かめる点
百貨店販売の売上高
主力チャネルの動向が業績に直結
粗利率
値上げと原価管理の効果を測る指標
店舗数
不採算店舗整理の進捗と再編効果を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり75で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.48%。

年間配当
¥75
1株あたり
配当利回り
3.48%
いまの株価に対して
配当性向
65.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月7026.3
2018年3月700.024.2
2019年3月700.052.0
2020年3月20−71.4
2022年3月10−50.042.1
2023年3月50400.030.8
2024年3月6836.026.3
2025年3月7510.333.3
2026年3月750.065.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥75

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,048人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が39.2%を占め、残る60.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他45.946.147.047.852.459.3
事業法人34.433.933.733.434.432.4
自己株式2.01.61.51.63.58.2
金融機関16.316.416.315.911.56.8
外国法人2.42.52.12.11.01.0
証券会社0.91.10.80.90.60.4
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社ニッピ12.37
02平和株式会社4.89
03中央建物株式会社3.32
04株式会社ダブルエー3.08
05リーガル取引先持株会2.89
06みずほ信託銀行株式会社2.09
07ミツワ産業株式会社株式会社1.82
08株式会社商工組合中央金庫1.69
09株式会社イオスビジネスハウス1.54
10株式会社日本カストディ銀行(金銭信託課税口)1.38

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-07
    株式会社みずほ銀行
    新規の大量保有報告
    4.04%
    -1.04pt
  • 2026-04-16
    株式会社ニッピ
    新規の大量保有報告
    13.69%
    -1.00pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+13%、1株純資産は14期で+1024%。直近期のROEは1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月7140819.34.912.4
2014年3月5239812.95.813.2
2015年3月424589.97.920.7
2016年3月4364,6329.57.220.4
2017年3月2825,0435.810.326.3
2018年3月2455,2074.811.724.2
2019年3月1625,0303.216.652.0
2020年3月−4124,507−8.6
2021年3月−1,3923,207−36.2
2022年3月433,2021.443.742.1
2023年3月1543,4114.712.230.8
2024年3月1343,8743.716.826.3
2025年3月2194,0655.611.133.3
2026年3月804,5831.929.465.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

14名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は14名。2026/3期の役員報酬は総額131百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
青野元一代表取締役社長 兼 商品戦略本部長641,600
白崎裕公常務取締役 コーポレート戦略本部 管掌663,900
横尾厚史取締役 事業戦略本部管掌641,500
小林真一郎取締役 商品戦略本部管掌631,500
山本真取締役73900
上田美帆取締役54
古賀辰哉監査役(常勤)661,300
内堀慎一監査役(常勤)62400
中川ゆき子監査役57
西田章監査役54
西浩一郎73
宮田圭三取締役 事業戦略本部長61200
残りの役員2名を開く
氏名役職年齢
岩田功取締役67
貞末奈名子取締役54

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)4797920
監査役2282814
社外取締役424246

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容651字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ (当社及び当社の関係会社) は、当社、連結子会社13社、非連結子会社1社及び関連会社2社で構成され、その主要な事業は靴の製造及び販売であります。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりであります。 なお、「靴小売事業・靴卸売事業 (生産関連等)」は、「靴小売事業」及び「靴卸売事業」それぞれの報告セグメントに振り分けており、「その他」は報告セグメントに含まれておりません。 靴小売事業 主に直営店における靴関連の小売販売をしております。 (主な関係会社) 当社、㈱リーガルリテール、上海麗格鞋業有限公司 靴卸売事業 主に各種靴の専門店及び百貨店等への靴関連の卸売販売をしております。 (主な関係会社) 当社、㈱リーガル販売 靴小売事業・靴卸売事業 (生産関連等) 主に各種靴の製造、修理及び販売等を行っております。 (主な関係会社) 当社、チヨダシューズ㈱、岩手製靴㈱、岩手シューズ㈱、㈱田山製甲所、加茂製靴㈱、 ㈱ニッカエンタープライズ、香港麗格靴業有限公司 その他 主に不動産賃貸及び障害者雇用サポートなどの事業を行っております。 (主な関係会社) 当社、㈱リーガルビジネスサポート (注) ※1. 当社及び販売会社の事務代行業務を行っております。 ※2. 現在製造業を営んでおりません。 ※3. 現在研究を休止しております。 ※4. 2026年2月28日をもって操業停止しております。
経営方針・対処すべき課題2,504字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、1902 (明治35) 年の創立以来、一貫して靴の企画・製造・販売に従事しております。靴を履物であると同時に文化・生活の創造の原動力のひとつととらえ、新しい価値の提案をし、提供することで事業の発展を図ってまいりました。 将来にわたって変化に対応し、業績を向上させ、従業員が活力を持って働いていくためには、企業構造の変革と従業員一人ひとりの自己変革が必要であり、その確固とした軸となる「ミッション・ビジョン・バリュー」を以下のとおり制定しております。 〈ミッション〉“「ずっといい」を創造する” 時間が経つほど大事にされ、価値が生まれるような「ずっといい」暮らしや生き方を皆さまとともに創造していくことを目指します。 〈ビジョン〉 “人生に物語を、社会に豊かさを。” 一人ひとりの良質な毎日が積み重なり、未来には新しい文化が生まれ、社会は豊かになっていきます。私たちは人生に物語を、社会に豊かさをつくっていく会社を目指します。 〈バリュー〉 ・ 一人ひとりを想像する ・ 共に歩み、共に創る ・ 長く愛される品質を ・ 枠を超え、創造的に ・ 挑戦をやり遂げる 今後も、さらにお客さまのご支持をいただけるような商品開発、店舗づくり、販売体制などあらゆる分野で総力を結集し、新たな成長の基盤を創造することによって、お客さまのご信頼にお応えしていくとともに、財務体質の強化及びキャッシュ・フロー重視の事業活動を推進し、企業価値の最大化を目指してまいります。 (2) 経営環境、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループを取り巻く事業環境は、企業収益や雇用環境の改善により緩やかな回復傾向にあるものの、継続的な消費者物価上昇による消費マインドの低下に加え、地政学リスクの緊迫化を背景とした原材料・エネルギー価格の高騰等により、当社事業への影響が懸念されております。 中期経営計画(2023年度から2025年度)の最終年度において、当社は基幹ブランドのリブランディングやOMO推進に注力いたしましたが、主力であるビジネスシューズ需要減少の影響は大きく、目標数値を大きく下回る結果となりました。このような状況下、国内生産拠点の集約・再編、組織のスリム化による固定費削減等、抜本的な構造改革に加え、成長分野であるEC事業や海外事業への戦略投資を強化し、持続可能な高収益体質への転換を目指して、以下の事項に重点的に取り組んでまいります。 ① ブランド価値の向上 ブランドごとのターゲットと提供価値を再定義し、ブランド価値の更なる向上に努めてまいります 。基幹ブランド「リーガル」は、リブランディング戦略の最適化を図りつつ推進させ、コンセプトストアの出店や既存店の改装を通じて、ビジネススニーカーを筆頭とした多様化するライフスタイルに寄り添う顧客体験を具現化してまいります。商品面では、高機能・高付加価値の「ライフスタイル」カテゴリーの拡充や、象徴的なアイテムである「REGAL Boots Mark」の再構築を通じて、次世代顧客の獲得と関係性強化に取り組んでまいります。 ② デジタルデータ利活用による顧客基盤の整備とLTVの向上 デジタルデータを分析・活用し、市場ニーズの激しい変化に即応するビジネスモデルへの転換を推進してまいります。会員組織の統合によって顧客基盤を整備し、顧客データと販売動向をリアルタイムに解析することで、お客さま一人ひとりに最適化された購買体験の提供とLTV (顧客生涯価値) の向上を図ってまいります。 ③ 構造改革による在庫効率の改善 不透明な市場環境に対応するため、ブランドポートフォリオの再編と商品ラインナップの最適化を徹底し、在庫効率の改善と収益性の向上を目指します。主力であるビジネスシューズ需要の減少に伴い、国内生産拠点の集約・再編を実施し、デジタルデータによる需給予測に基づいた供給体制を構築することで、在庫効率の改善に取り組んでまいります。 ④ サステナビリティの推進 全ての企業活動が豊かな自然環境と人々の生活の上に成り立っていることを深く認識し、ステークホルダーの皆さまと共に持続可能な成長を目指してまいります。環境配慮型素材の選定や廃棄ロス低減を目指すとともに、3R (リデュース、リユース、リサイクル) の取り組みを更に深化させ、高品質な製品を長く愛用いただく文化を醸成することで、循環型社会の実現と中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 ⑤ 人的資本経営の推進と組織体制の再構築 持続的な成長を支える自律的な組織への変革を目指し、構造改革による組織のスリム化と人員体制の最適化を図ります。経営環境の変化に即応できる機動的な組織への再構築を図るとともに、次世代のビジネスモデルを担う専門人材の育成と適正配置に注力してまいります。また、ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンを推進し、個々の多様な能力が最大限に発揮できる環境を整備し、従業員一人ひとりの挑戦と成長が企業価値の向上に直結する企業文化を醸成してまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは全体に対する経営指標として、売上高対営業利益率 0.3%、ROE 6.3%、ROIC △0.8%を目標として取り組んでおります。当社グループは、中長期的な企業価値の向上に向け、「売上高営業利益率」、「投下資本利益率 (ROIC)」、および「自己資本利益率 (ROE)」を経営上の客観的な指標としております。本業の稼ぐ力である「売上高営業利益率」の向上と、資本コストを意識した「ROIC」による資本効率の最適化を推進し、その成果を総合的な財務指標である「ROE」の向上へと繋げることで、持続的な企業価値および株主価値の拡大に努めてまいります。
事業等のリスク2,652字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 需要動向の変化 当社グループの取扱商品は、消費者のワークスタイルの多様化やカジュアル化の進展といった構造的な変化に加え 、消費者物価上昇に伴う節約志向の継続により、商品に対する需要が低下した場合、業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、マーケティング機能の強化によって、お客様ニーズの変化に迅速に対応する商品企画・開発体制を構築いたします。 さらにデジタルデータを活用した需給予測の適正化や、好調なEC・ライフスタイルカテゴリーへの戦略投資を強化することで、市場の変化に対応し持続的な成長を目指します。 (2) 人材の確保 当社グループは、企画から販売までを一貫して行うため、各分野の専門スキルを持った人材の確保が重要な課題となっています。各職種における人材の不足は製靴技術の継承、顧客満足度の低下、販売機会の喪失等により、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、これらの人材不足に対応するため、採用活動の強化、生産工程の自動化、人材育成プログラムの拡充、人事制度の改善など、様々な対策を講じます。 (3) 国際情勢の影響について 国際情勢の不安定化や米国の関税政策の強化による物流の混乱やエネルギー価格の高騰に起因して、当社グループの製造販売に係る資材・革靴等の価格の高騰やその調達の遅れ、販売価格への転嫁が困難となる事態などが生じた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは調達ルート分散化、拠点再編による生産効率向上とデジタル活用を強化することで外部環境の変化に強い収益構造を目指します。 (4) サプライチェーンについて 当社グループは、多様な商品を国内外の多数のサプライヤーと連携して提供しています。 原材料の調達、部材加工、製造、物流など当社のサプライチェーン全体は重要な多数のパートナーに支えられています。 サプライチェーンが多岐にわたるため、サプライヤーの経営状況、自然災害・感染症、地政学リスク、人権・労働問題、品質管理など様々なリスクが存在し、発生した場合には当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループではサプライチェーン全体の経営実態や在庫状況を可視化し、リスクの早期把握と調達ルートの分散化を推進することで、安定供給体制の構築に努めます。 (5) 原材料価格等の高騰 当社グループの使用する原材料には、皮革をはじめ、その価格が変動するものがあります。それら原材料の価格が高騰することにより、調達及び製造コストが上昇し、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは付加価値の高い商品開発やブランド再編を通じた価格転嫁力の強化、不採算商品の発生を抑制することで、原材料価格の変動に左右されにくい強靭な収益構造の構築を推進します。 (6) 情報セキュリティおよび個人情報の保護について DXの推進やリモートワークの定着、クラウド利用の拡大に伴い、サイバー攻撃や不正アクセス等の脅威は世界的に増大し、その手口も高度化・巧妙化しています。当社グループは、顧客情報を含む重要情報を保有しており、万一、外部攻撃や内部要因による情報漏洩、システム停止等の事態が生じた場合には、社会的信用の失墜や損害賠償責任の発生、事業活動の中断等により、当社グループの業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは情報セキュリティ管理規程に基づくルールの徹底に加え、ハード・ソフト両面でのセキュリティ基盤の高度化や監視体制の強化を継続的に実施しております。また、リテラシー教育や訓練を定期的に行い、情報管理に対する意識向上とガバナンス体制の強化に努めます。 (7) 為替相場変動の影響について 当社グループは商品及び原材料の一定割合を輸入調達しており、為替相場変動による価格変動リスクを有しております。当社では、為替相場変動リスクを軽減するため、適切なタイミングで為替レートをもとに原価を見積り、また、為替予約取引を行っておりますが、為替相場変動による影響を全て回避するものではなく、著しい為替の変動があった場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは為替予約の適切な運用に加え、輸入原価の上昇分を吸収すべく付加価値の高い商品開発を推進しております。また、国内生産拠点と海外調達のバランス最適化や、ブランドポートフォリオの再編を通じた収益性の向上を図り、為替変動に対する耐性の高い経営基盤の構築に努めます。 (8) 天候や自然災害による影響について 当社グループの取扱商品は気候変動の影響を受けやすく、近年の猛暑や暖冬の常態化に伴う気候の不確実性により、従来の季節サイクルに基づいた需要予測が困難化していることに加え、天候不順や大規模な自然災害の発生が業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。当社グループではデジタルデータの利活用により需給予測の精度向上と在庫管理の徹底を図り、季節商材の滞留在庫削減に努めるとともに、気候変動に強い通年商品の拡充と最適化を推進します。 (9) 資金調達・金利変動のリスク 当社グループの金融機関からのコミットメントライン契約には財務制限条項が付されており、財政状況の著しい悪化によりその財務制限条項に抵触し、当該契約の解約及び当該借入金の返還請求を受け期限の利益を失った場合には、当社グループの資金調達に影響を及ぼす可能性があります。また、消費環境の悪化及び競争の激化などによって当社グループの信用力の低下等の要因により、当社が望む条件で適時に資金調達できない場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、十分な手元流動性の確保に努め、今後も金利水準や市場環境等を踏まえた資金調達を行うとともに、取引先金融機関との良好な関係の維持を図ります。
経営成績の分析 (MD&A)9,209字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ (当社、連結子会社及び持分法適用会社) の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー (以下、「経営成績等」という。) の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用環境が改善し、景気は緩やかな回復傾向にあります。一方で、不安定な国際情勢を背景とした原材料価格・エネルギー価格の高騰や継続的な消費者物価上昇による消費マインドの低下に加え、米国の通商政策や地政学リスクの高まりによる金融市場や経済への影響懸念も存在するなど、先行きは不透明な状況が続いております。 靴業界におきましても、消費者物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりによる節約志向の継続、原材料価格、商品仕入原価の高騰等により厳しい経営環境が続いております。 このような環境のなか、当社グループは中期経営計画(2023年度から2025年度)の最終年度として、市場ニーズの変化に迅速に対応するため、商品開発力と販売戦略の強化が急務でありました。今年度の中期経営計画における主な重点施策は、「女性・Z世代・アクティブシニアの獲得と関係性強化」、「リーガルのリブランディングによる顧客創出と事業変革」、「新たな女性客獲得を目的とした新規ブランドの展開」、「新REGAL店舗、新業態店舗の出店促進」、「アジア圏を中心とした海外販売の拡大」を軸に取り組んでまいりました。 主な実施策としましては、「リーガル」の新たなコンセプトストアとして「REGALヤエチカ」含め5店舗(FC店含む)、ブランド編集型の新業態店舗として「R+PLUS (アールプラス)REGAL CORPORATION」を5店舗オープンいたしました。また、昨年11月には、2つの会員制度「REGAL MEMBERS」と「REGAL FACTORY STORE MEMBERS(アウトレット)」を統合し、当社が運営するオンラインショップとブランドショップで共通のサービスが利用できるようにリニューアルいたしました。 顧客創出と関係性強化につきましては、新たな女性客獲得を目的として、昨年8月より国内直営小売店および「リーガルオンラインショップ」にて、「卑弥呼」および「NICAL」の取り扱いを開始し、本年1月には、革靴の新たな価値観を構築し、Z世代の獲得と関係性強化を目的としたフラッグシップストアとして「The Kenford Fineshoes Tokyo」を渋谷区神宮前にオープンいたしました。 ブランド戦略では、「リーガル」のリブランディングの一環として象徴的なカテゴリー「REGAL Boots Mark」の新たなプロジェクトを始動し、次世代顧客の獲得と関係性強化に取り組んでおります。 以上の取組みの結果、売上面につきましては、自社・外部ECや付加価値の高い上級ラインの「The MASTER REGAL」等一部の高価格帯商品は好調に推移したものの、主力の中価格帯のビジネスシューズは年間を通して市況の改善が見られず苦戦いたしました。全般的には基幹ブランド「リーガル」のリブランディングや会員組織の統合による顧客基盤の再構築を図ったものの、市場環境が急速に変化するなか、従来の「プロダクトアウト型」モデルでは顧客インサイトの理解が不十分であり、商品提案と顧客ニーズの乖離を招いたことなどにより、売上高は 3.0%の減収となりました。 利益面につきましては、滞留在庫品の処分値引きやポイント還元施策の強化による値引販売の増加等により売上総利益率が低下したことや、売上高の減少に伴う売上総利益額の減少により、営業損失、経常損失を計上することとなりました。 また、政策保有株式の売却により 1,248百万円を特別利益に計上したものの、希望退職者の募集および連結子会社操業停止に伴う特別退職加算金等を事業構造改善費用として 637百万円計上したこと等により、親会社株主に帰属する当期純利益につきましても前年実績を下回りました。 以上の結果、当連結会計年度の業績につきましては、売上高は22,841百万円(前年同期比 3.0%減)、営業損失は 385百万円 (前年同期は営業利益 397百万円)、経常損失は 215百万円 (前年同期は経常利益 497百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は 244百万円 (前年同期比65.1%減)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 靴小売事業 靴小売事業では、WEBコンテンツを介した店頭販売員によるコーディネート・商品提案や需要期の販促提案、SNSを活用したお客さまとの情報共有等、OMOの推進による顧客接点の拡大と顧客経験価値の向上に注力いたしました。 国内直営小売店の売上高は、主力の「リーガルシューズ店」では、第3四半期まではビジネスシューズ需要の減少傾向等により苦戦しておりましたが、年間の最需要期である3月は、「春のREGAL WEEK」や「靴のリユース品回収キャンペーン」等、来店動機を高める販促施策を集中的に実施し、防水・透湿性に優れたレザースニーカーやハンズフリーモデルのウォーキングシューズ等を中心に好調に推移し、3月単月の売上高は前年同月比で22.9%の増収となり、年間の売上高につきましても前年同期比で 1.4%の増収となりました。 ECサイトである「リーガルオンラインショップ」につきましては、ECサイトならではの豊富な商品バリエーションから選択肢も広がり、サイト訪問者の利便性向上にも取り組んでおり、特に婦人靴の「リーガル」や値ごろ感のある「アールドット」、紳士靴の「リーガルカジュアル」が好調に推移し、売上高は前年同期比で 9.9%の増収となりました。 また、「アウトレット店」につきましては、婦人靴はカジュアルシューズや新規ブランドの「卑弥呼」、「NICAL」等が堅調で前年並みに推移いたしましたが、紳士靴はビジネスシューズ需要の減少により苦戦し、全体の売上高は前年同期比で4.4%の減収となりました。 当連結会計年度の店舗展開につきましては、5店舗を出店し7店舗を改装、不採算店舗5店舗を閉店いたしました。(直営小売店の店舗数 119店舗、前連結会計年度末比増減なし) この結果、当連結会計年度の売上高は14,412百万円 (前年同期比 1.1%減)、営業損失は 340百万円 (前年同期は営業利益 141百万円) となりました。 靴卸売事業 靴卸売事業では、既存取引先の減少・売場縮小等が進むなか、取引先への販売方法や販路の見直し、異業種・他社ブランドとの協業や新規取引先開拓に取り組んでまいりました。 主力の百貨店業態につきましては、カジュアル化の流れから売場の再編成が進んでおり、ビジネスカテゴリーの縮小、スニーカー等カジュアルカテゴリーの拡大が顕著となってきており、値ごろ感があり汎用性の高い一部のカジュアルシューズは堅調に推移いたしましたが、当社の主力である中価格帯のビジネスシュ―ズは展開スペースが縮小傾向にあり、低調に推移いたしました。また、地方のショッピングモールや靴専門店、大型チェーン店等につきましても消費者物価上昇の影響による節約志向は継続しており、厳しい状況が続いております。一方で、外部ECモールにつきましては、紳士靴の「リーガル」、「リーガルカジュアル」や「ケンフォード」を中心に好調に推移し、前年同期比で21.3%の増収となっており、加えて、「The Kenford Fineshoes」は公式オンラインストアの売上が前年同期比で52.8%の増収、併せてフラッグシップストアのオープン、セレクトショップの展開店舗拡大等、着実に売上を伸ばしております。 靴卸売事業全体の業績につきましては、国内の革靴市場が全般的にシュリンクしており、ネット通販は伸長しているものの、既存取引先の売上減少を補うには至らず、売上高は前年実績を下回りました。 この結果、当連結会計年度の売上高は 8,416百万円 (前年同期比 6.2%減)、営業損失は54百万円 (前年同期は営業利益 255百万円) となりました。 その他 報告セグメントに含まれない不動産賃貸料の収入など、その他事業の当連結会計年度の売上高は 146百万円 (前年同期比 2.9%減) 営業利益は 8百万円 (前年同期比34.4%減) となりました。 b.財政状態 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ 1,347百万円増加し、27,606百万円となりました。 このうち、流動資産の残高は14,829百万円と、前連結会計年度末に比べ 128百万円減少しております。 これは、原材料及び貯蔵品が 107百万円増加したものの、現金及び預金が 237百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が 111百万円減少したことなどが主な要因であります。 固定資産の残高は12,776百万円と、前連結会計年度末に比べ 1,476百万円増加しております。 これは、繰延税金資産が 289百万円減少したものの、保有株式の株価上昇などにより、投資有価証券が 1,740百万円増加したことなどが主な要因であります。 当連結会計年度末における負債の部の合計は、前連結会計年度末に比べ 419百万円増加し、13,932百万円となりました。 このうち、流動負債の残高は 9,673百万円と、前連結会計年度末に比べ 343百万円増加しております。 これは、賞与引当金が 221百万円減少したものの、短期借入金が 684百万円増加したことなどが主な要因であります。 固定負債の残高は 4,258百万円と、前連結会計年度末に比べ75百万円増加しております。 これは、長期借入金が 228百万円減少したものの、繰延税金負債が 442百万円増加したことなどが主な要因であります。 当連結会計年度末における純資産の部の合計は、13,674百万円と、前連結会計年度末に比べ 928百万円増加しております。 これは、配当金の支払いが 235百万円あったものの、その他有価証券評価差額金が 1,274百万円増加したことなどが主な要因であります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は 3,489百万円と前連結会計年度末と比べ 239百万円の減少となりました。 営業活動によるキャッシュ・フローは、933百万円の支出 (前連結会計年度は 226百万円の収入) となりました。 主な要因としては、税金等調整前当期純利益 316百万円、減価償却費 508百万円などの増加要因と、投資有価証券売却益 1,248百万円、棚卸資産の増加 132百万円、仕入債務の減少 144百万円などの減少要因によるものであります。 投資活動によるキャッシュ・フローは、896百万円の収入 (前連結会計年度は 183百万円の収入 ) となりました。 主な要因としては、投資有価証券の売却による収入 1,461百万円などの増加要因と、有形固定資産の取得による支出 509百万円などの減少要因によるものであります。 財務活動によるキャッシュ・フローは、221百万円の支出 (前連結会計年度は 1,745百万円の支出) となりました。 主な要因としては、短期借入金の純増額 688百万円などの増加要因と、長期借入金の返済による支出 532百万円などの減少要因によるものであります ③ 生産、商品仕入、受注及び販売の実績 当社グループでは、生産実績及び商品仕入実績については、セグメント別に把握することが困難であるため、扱い品目の合計額を記載しております。 a. 生産実績 品 目   生産高(百万円)   前年同期比(%) 紳士靴・婦人靴   3,869   △6.5 (注) 金額は、卸売価格によっております。 b. 商品仕入実績 品 目   商品仕入高(百万円)   前年同期比(%) 紳士靴・婦人靴   7,916   △5.5 (注) 金額は、仕入金額によっております。 c. 受注実績 当社グループは、見込生産を主としており、受注高及び受注残高に重要性がないため、記載しておりません。 d. 販売実績 セグメントの名称   販売高(百万円)   前年同期比(%) 靴小売事業   14,412   △1.1 靴卸売事業   8,416   △6.2 その他   12   △22.4 合計   22,841   △3.0 (注) 「その他」の販売高は、セグメント間の内部売上高又は振替高を除いております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a. 経営成績 当連結会計年度の売上高は 22,841百万円 (前年同期比 3.0%減) を計上しております。 当期におきましては、自社・外部ECや付加価値の高い上級ラインの「The MASTER REGAL」等一部の高価格帯商品は好調に推移したものの、主力の中価格帯のビジネスシューズは年間を通して市況の改善が見られず苦戦いたしました。全般的には基幹ブランド「リーガル」のリブランディングや会員組織の統合による顧客基盤の再構築を図ったものの、市場環境が急速に変化するなか、従来の「プロダクトアウト型」モデルでは顧客インサイトの理解が不十分であり、商品提案と顧客ニーズの乖離を招いたことなどにより、売上高は 3.0%の減収となりました。また、消費者物価上昇に伴う生活防衛意識の高まりによる節約志向の継続、原材料価格、商品仕入原価の高騰等により厳しい経営環境が続いております。 利益面につきましては、滞留在庫品の処分値引きやポイント還元施策の強化による値引販売の増加等により売上総利益率が低下したことや、売上高の減少に伴う売上総利益額の減少により、当連結会計年度の営業損失は 385百万円 (前年同期は営業利益 397百万円) 、経常損失は 215百万円 (前年同期は経常利益 497百万円) を計上しております。 当社グループは、中長期にわたる持続的な成長と安定的な収益基盤の実現を目指し、2023年度から3ヵ年の中期経営計画と新たにミッション・ビジョン・バリューを策定し、抜本的な構造改革による収益性の改善とデジタルデータの利活用によるビジネスモデルの構築に取り組んでまいりました。しかしながら、前中期経営計画において、実績は3年連続での未達となりました。 2026年度も引き続き顧客動向の回復は見込めず、既存のビジネスモデルの延長線上での回復は不可能と判断したため、2026年度を「聖域なき変革による高収益体質への転換期間」と定めました。単年度の経営計画を通じて構造改革を完遂し、全社新戦略「Reframe」のもと高収益体質への転換を推進いたします。 このような状況を踏まえ、2026年6月23日開催予定の定時株主総会にて「定款一部変更の件」が承認されることを条件とする決算期変更に伴い、経過措置として11か月間の計画となる2026年度の目標値を売上高 19,750百万円、営業利益率 0.3%、ROE 6.3%、ROIC △0.8%としております。 なお、次世代に向けた新たな「中期経営計画 (2027年度~2029年度)」につきましては、2026年度中に経営基盤の強化を図ったうえで、2027年4月に公表する予定です。 セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 靴小売事業 靴小売事業におきましては、ライフスタイルの変化に対応した防水・透湿性レザースニーカーやハンズフリーモデルのウォーキングシューズの販売が堅調に推移いたしました。また、新規女性顧客層の開拓を目指す「卑弥呼」及び「NICAL」等のブランド展開、Z世代との関係性強化を図るフラッグシップストア「The kenford Fineshoes Tokyo」の出店、ならびに利便性向上を推進したECサイトの拡充など、新たな顧客基盤の開拓とネット通販の拡大に注力してまいりました。 一方で、主力を担う「リーガルシューズ店」において展開する中価格帯のビジネスシューズは、年間を通じて市況が回復せず終始苦戦を強いられました。この結果、カジュアル領域やデジタル領域の伸長による下支え効果があったものの、主力であるビジネスシューズ需要の減少を補うには至らず、売上高は 14,412百万円 (前年同期比 1.1%減) にとどまり、営業損失は 340百万円 (前年同期は営業利益 141百万円) の業績赤字となりました。 以上の分析を踏まえ、経営陣といたしましては、停滞するビジネスシューズ市場への過度な依存から脱却し、変化する顧客ニーズに即応できる商品構成へのシフトが不可欠であると認識しております。今後は、実店舗とEコマースの融合 (OMO) による購買環境の整備を急ぎ、顧客経験価値 (CX) の向上を通じた高収益なビジネスモデルへの変革を強力に推進してまいります。 靴卸売事業 靴卸売事業につきましては、外部ECモールが好調に推移したほか、Z世代との関係性強化を図る「The kenford Fineshoes」の公式オンラインストアの売上高が増加いたしました。主力の百貨店業態につきましては、市場のカジュアル化に伴う売場再編成が進む中、価格訴求力があり汎用性の高い一部のカジュアルシューズが堅調に推移いたしました。 一方で、ビジネスカテゴリーの市場縮小の影響を受け、当社の主力である中価格帯のビジネスシューズは展開スペースの縮小に伴い、売上が低調に推移いたしました。 その他の業態につきましても、物価上昇に伴う消費者の節約志向が継続し、年間を通じて厳しい経営環境となりました。この結果、売上高は 8,416百万円 (前年同期比 6.2%減) 、営業損失は 54百万円 (前年同期は営業利益 255百万円) となりました。 今後も引き続き、主力の百貨店業態など既存取引先における新たな商流の構築を急ぐとともに、同業他社や異業種との協業も視野に入れ、新たな顧客創造に向けた新規取引先の開拓に注力してまいります。 b. 財政状態 (流動資産) 前連結会計年度末に比べ、現金及び預金が 237百万円、受取手形、売掛金及び契約資産が 111百万円それぞれ減少しております。 現金及び預金は、借入金の返済や仕入債務の支払いなどにより減少しておりますが、経営の安定化を図るべく手元資金を厚めに維持し手元流動性は十分と認識しております。 (固定資産) 前連結会計年度末に比べ、有形固定資産が 186百万円増加、無形固定資産が 150百万円減少し、投資その他の資産が 1,440百万円増加しております。 有形固定資産の増加は、直営店舗の出店及び改装に伴うものなどによるものであります。 無形固定資産の減少は、ソフトウェアなどの減価償却などによるものであります。 投資その他の資産の増加は、保有株式の株価上昇などにより、投資有価証券が増加したことなどによるものであります。 今後も適切な投資への取り組みが必要と認識しております。 (流動負債、固定負債) 前連結会計年度末に比べ、流動負債が 343百万円増加し、固定負債が75百万円増加しております。 流動負債の増加は、短期借入金の増加などによるものであります。 固定負債の増加は、繰延税金負債の増加などによるものであります。 資金調達に関しましては、今後も金利水準や市場環境等を踏まえた資金調達を行うとともに、取引先金融機関との良好な関係維持を図り手元流動性の確保が必要と認識しております。 (純資産) 純資産は、取締役会決議による自己株式の取得があったものの、その他有価証券評価差額金の増加などにより、13,674百万円となり、前連結会計年度末に比べ 928百万円増加しております。また、自己資本比率も49.5%と前連結会計年度末に比べ 1.0ポイント増加しており、経営基盤の安定性は引き続き確保しているものと認識しております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度における借入金及びリース債務等を含む有利子負債残高は 9,685百万円と、前連結会計年度末に比べ 385百万円の増加となっております。また、当連結会計年度における現金同等物の残高は 3,489百万円と、前連結会計年度末に比べ 239百万円の減少となっております。 当連結会計年度につきましては、経常損失の計上により、営業活動によるキャッシュ・フローにおいて 933百万円の支出となりましたが、投資有価証券の売却による収入などにより、投資活動によるキャッシュ・フローにおいては 896百万円の収入となったことなどにより、現金及び現金同等物の減少を補い、手元流動性は十分と認識しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づいて作成されています。この連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財務状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り) 」に記載しております。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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