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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

光村印刷

MITSUMURA PRINTING CO.,LTD.7916 · Standard · その他製品

商業印刷を主力とし、パッケージや証券印刷まで手掛ける総合印刷会社。電子部品製造も展開。

概要

光村印刷は、印刷事業を中核に、産業資材・電子部品製造事業、不動産賃貸等事業を展開する印刷企業である。東京都品川区に本社を置き、連結従業員数は614名(2026年3月期)。売上高は約141億円(同)で、印刷事業が全体の9割以上を占める。新聞印刷で読売新聞東京本社との共同出資子会社を運営する一方、紙媒体需要減に対応し、医薬包装や紙製軟包装など高付加価値分野へのシフトを進めている。

印刷・産業資材・不動産の三本柱

当社グループは、印刷事業、産業資材・電子部品製造事業、不動産賃貸等事業の三つを報告セグメントとしている。2026年3月期の連結売上高141億33百万円のうち、印刷事業が132億78百万円(94%)、産業資材・電子部品製造事業が3億72百万円、不動産賃貸等事業が6億45百万円を占める。損益面では、印刷事業が3億71百万円の営業損失、産業資材・電子部品製造事業が58百万円の営業損失を計上する一方、不動産賃貸等事業が3億59百万円の営業利益を上げ、グループ収益を下支えしている。印刷事業の赤字を不動産事業の黒字で補う構造が続いている。

出版・商業・証券・パッケージを網羅する印刷事業

印刷事業の製品は、出版印刷物、宣伝用印刷物、業務用印刷物、伝票類、証券類、連続伝票、包装・パッケージ、新聞、ショッピングバッグ類、映像制作物と多岐にわたる。グループ内で分業が徹底されており、当社が製造・販売を担うほか、子会社の光村プロセス、メディア光村、新村印刷、光村高速オフセットが製造・販売を分担する。光村商事倉庫は保管・梱包輸送、大洲と城南光村は販売専門で機能する。特に新村印刷は、医薬・OTC向け包装資材の成長分野に位置づけられ、設備投資を積極化している。新聞印刷は2026年1月から光村高速オフセットに生産を集約し、当社での生産は終了した。

スクリーン印刷とエッチングで半導体・電子部品向けを手がける

産業資材・電子部品製造事業の主要製品は、スクリーン印刷製品(半導体加工テープなど)とエッチング精密製品(水晶振動子や電子部品向け治具)である。スクリーン印刷製品は量産品として安定した出荷を継続するが、主要取引先の開発計画見直しの影響で不透明な事業環境が続く。エッチング精密製品は車載やスマートフォン向けの需要が堅調で、2026年3月期の売上高は前年比22%増の3億72百万円、営業損失は58百万円に改善した。同事業は、医療・ヘルスケア分野や産業用センサー用途への応用領域拡大を目指し、新規分野開拓を推進している。

東京都内のオフィスビル賃貸と那須の太陽光発電

不動産賃貸等事業は、東京都内でオフィスビルや倉庫跡の土地を賃貸する。2025年10月から旧北品川棟の底地賃貸を開始したことで、同事業の売上高は前年比18.8%増の6億45百万円、営業利益は同38.1%増の3億59百万円に拡大した。また、栃木県大田原市の那須工場敷地の一部を利用した太陽光発電事業も同事業に含まれる。川越事業所は遊休資産となり、処分または有効活用が検討されている。大崎地区再開発計画を見据え、資本効率向上のための不動産事業見直しが進められている。

業界の中での役割は総合印刷会社(商業印刷・産業資材)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
141億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-0.7%
純利益
4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
印刷133億円93.7%-4億円-3.0%
不動産賃貸等5億円3.5%4億円80.0%
産業資材・電子部品製造4億円2.8%-1億円-25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01出版・広告主力

出版印刷物(書籍・雑誌)や宣伝用印刷物(カタログ・チラシ)を製造・販売。グループ会社で製造・販売体制を構築。

主な製品・サービス2
出版印刷物
書籍・雑誌などの印刷物。高品質な製本・印刷技術で供給。
宣伝用印刷物
カタログ・チラシ・ポスターなどの販促物。企画から印刷・納品まで対応。

02業務用印刷準主力

企業向けの業務用印刷物(報告書・マニュアル・伝票・証券類)を製造・販売。連続伝票や証券印刷など特殊印刷にも対応。

主な製品・サービス3
業務用印刷物
企業の業務に必要な帳票類や資料を印刷。
連続伝票
コンピュータ連続帳票として使用される伝票。
証券類
株券などの有価証券。偽造防止技術を施した印刷。

03パッケージ準主力

包装・パッケージ印刷物を製造・販売。食品・日用品などの包装材に印刷を施し、ブランド価値を高める。

主な製品・サービス1
包装・パッケージ印刷
紙器・軟包装などのパッケージに印刷を施す。意匠性と機能性を両立。

04産業資材・電子部品副次

スクリーン印刷製品やエッチング精密製品を製造・販売。電子部品の製造工程で使われる精密部品を供給。

主な製品・サービス2
スクリーン印刷製品
電子回路基板などにパターンを印刷するための版など。
エッチング精密製品
金属を化学的に彫刻して作る精密部品。各種電子部品に使用。

製品と技術

出版・商業印刷から証券・パッケージまで多彩な印刷製品

印刷事業では、書籍や雑誌などの出版印刷物、カタログやチラシなどの宣伝用印刷物、企業の業務用印刷物のほか、伝票類、証券類、連続伝票、包装・パッケージ、新聞、ショッピングバッグ類、映像制作物まで幅広く手がける。特に、品質・審美性・色再現に強みを持ち、顧客の課題解決に参画する高付加価値商材として提供している。紙媒体需要の減少に対応し、包装・パッケージ分野や医薬向け包装など成長領域に資源を集中している。

スクリーン印刷技術とエッチング精密加工で電子部品に寄与

産業資材・電子部品製造事業では、スクリーン印刷機を使用した半導体加工テープや、エッチング技術による水晶振動子向け治具などを製造する。これらの製品は、電機・電子部品メーカーの生産工程で使用される。車載向けやスマートフォン向けの需要が堅調である一方、半導体市況の変動に影響を受けやすい。現在、医療・ヘルスケア分野や産業用センサー用途への応用領域拡大を目指し、新規分野開拓を推進している。

環境対応の紙製軟包装と高参入障壁の医薬包装

当社は、プラスチック使用量を削減した紙製軟包装の事業化に取り組んでいる。従来のプラスチック包装に代わり、紙素材でデザイン性も高めた製品で、環境配慮型ニーズに対応する。また、子会社の新村印刷は、医薬品およびOTC医薬品向けの包装資材を手がけ、参入障壁の高い分野として成長が期待される。当社グループでは、これらの製品を新しい収益の柱に育成するため、設備投資や価格交渉を進めている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

商業印刷で中堅、赤字脱却が急務

商業印刷・包装資材を手掛ける中堅印刷会社。業界全体がデジタル化で縮小傾向にあり、同社も売上高が伸び悩んでいる。同業他社は三井松島HD(石炭関連)やテクセンドフォトマスク(半導体向け)と異業種が多く、印刷市場内での競合は浅香工業(作業工具)などと直接ぶつからない。営業赤字が続いており、構造改革が必要。業界内での差別化が進まず、価格競争に巻き込まれている可能性がある。

強み

  • 商業印刷から包装資材まで多様な印刷技術に対応可能。
  • 地元企業とのリレーションが強く、リピート受注が安定。
  • 小規模印刷にも柔軟に対応し、顧客ニーズを捉えている。
  • 効率的な生産管理により、緊急案件にも迅速に対応。

課題

  • 直近2期連続で営業損失を計上、抜本的なコスト削減が必要。
  • 印刷需要が減少する中、デジタルサービスへのシフトが急務。
  • 売上高が低水準で推移、利益率改善に向けた新事業が不足。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字が光村印刷

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
17875竹田iPホールディングス70億円11.9倍
27938リーガルコーポレーション70億円26.9倍
37833アイフィスジャパン69億円11.2倍
47812クレステック69億円7.6倍
57980重松製作所61億円8.6倍
67916光村印刷58億円16.3倍
77857セキ58億円21.3倍
87902ソノコム56億円13.5倍
97804ビーアンドピー55億円11.6倍
107859アルメディオ53億円
117953菊水化学工業51億円18.6倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

読売新聞との共同出資で新聞印刷を分離した2026年1月

当社は長年、川越工場で新聞印刷を生産してきたが、2026年1月より、株式会社読売新聞東京本社との共同出資による連結子会社「光村高速オフセット株式会社」の新工場が稼働した。この移管に伴い、当社での新聞印刷生産は終了し、光村高速オフセットが生産を一括して担うアセットライトな協業体制に移行した。グループ内の生産体制が最適化され、設備投資負担も分散された。当社は印刷事業の営業損失が続く中、この再編により固定費削減と収益安定化を図っている。

旧北品川棟の底地賃貸を開始した2025年10月

当社が保有する旧北品川棟について、2025年10月より底地の賃貸を開始した。これにより不動産賃貸等事業の売上高が増加し、営業利益は前年比38%増の3億59百万円となった。同事業はオフィスビルや土地賃貸に加え、那須工場敷地での太陽光発電事業も手がける。一方、川越事業所は遊休資産となり、今後の活用が検討されている。大崎地区再開発計画も視野に入れ、不動産事業の見直しを進めている。

狭山工場への拠点集約で外注委託費削減を推進

印刷事業の収益力強化に向け、当社グループは狭山工場への拠点集約を進めている。製造・販売・管理が三位一体となって設備稼働の最適化を図り、外注委託費を削減して内製化比率を引き上げるのが目的である。この取り組みは、不採算取引の見直しや価格適正化交渉と並行して行われている。狭山工場には「専用封筒」や中小ロットに対応した加工設備が導入され、効率的な運用が図られている。しかし、印刷事業は依然として営業損失を計上しており、早期の黒字化が経営上の最重要課題である。

プラスチック削減に対応した紙製軟包装の実証段階

環境配慮型社会のニーズに応え、当社はプラスチック使用量を削減しデザイン性に優れた紙製軟包装の開発を進めている。2026年3月期には実証・準備フェーズに移行し、事業化に向けた取り組みを加速した。紙製軟包装は、従来のプラスチック包装を代替するもので、需要拡大が期待される。また、子会社の新村印刷が手がける医薬・OTC向け包装資材とともに、成長領域として位置づけられている。当社は印刷技術を活かした高付加価値商材の拡販により、収益基盤の再構築を目指している。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益黒字化

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    付加価値創出による印刷事業の再構築

    売上規模ではなく付加価値創出に軸足を移し、得意先への価格適正化交渉継続や不採算取引の見直し、狭山工場への拠点集約による製造・販売・管理の三位一体で設備稼働最適化と外注委託費削減、内製化比率向上を図る。品質・審美性・色再現などの強みを活かした高付加価値商材の拡販や、企画・制作段階からの顧客課題解決に参画する商材を拡販し、採算性を高める。

  2. 02

    医薬・包装分野への積極投入

    連結子会社の新村印刷が扱う医薬・OTC向け包装資材・パッケージ分野を成長領域と位置づけ、経営資源を積極投入する。新規案件獲得と価格適正化交渉で売上増加を図るとともに、材料・加工関連設備を導入して生産ライン効率化により利益創出の仕組みを再構築する。

  3. 03

    産業資材・電子部品事業の基盤強化と新規開拓

    エッチング精密製品では既存顧客深耕で安定的収益を確保。産業資材製品では半導体周辺への依存リスク低減のため、医療・ヘルスケアや産業用センサー用途など高度な信頼性が求められる分野へ応用領域を拡大し、新規分野開拓を推し進める。

  4. 04

    新聞印刷事業のアセットライト化と安定利益確保

    アセットライトな協業体制に移行し、グループ内での生産体制最適化と経営資源集中により、安定的な利益確保に努める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で614人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は490万円で、9期前と比べて+5.4%平均年齢は47.2歳、平均勤続年数は25.2年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月766
2018年3月748
2019年3月46544.523.0899
2020年3月40445.223.7846
2021年3月44545.724.2831
2022年3月45945.824.6705
2023年3月48946.525.2677
2024年3月49547.125.7661
2025年3月49747.325.7638−31
2026年3月49047.225.2614−16

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率7.7%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)77.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社7(国内 7 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
狭山工場 — 埼玉県狭山市3,143百万円
印刷
本社 — 東京都品川区2,512百万円
全社、不動産賃貸等
狭山工場 — 埼玉県 狭山市1,030百万円
印刷
那須工場 — 栃木県大田原市994百万円
産業資材・電子部品製造、不動産賃貸等
光村商事倉庫 株式会社(東京都大田区) (注)2678百万円
印刷
京浜島倉庫 — 東京都 大田区113百万円
印刷
倉庫 — 宮城県 大崎市14百万円
印刷
本社工場 — 埼玉県 川越市14百万円
印刷
ほか4件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社光村プロセス
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社城南光村
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    光村商事倉庫株式会社
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メディア光村
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社大洲
    東京都文京区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    新村印刷株式会社(注4)
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    光村高速オフセット 株式会社(注5)
    埼玉県川越市 · 連結子会社
    議決権65.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和3年改正個人情報保護法に関するパンフレットの印刷発送業務
    個人情報保護委員会 · 2023-04-05
    1,455万円
  • 調達
    労働保険年度更新用下敷1935890枚の作成
    厚生労働省 · 2018-01-19
    947万円
  • 調達
    (パンフレット)育児・介護休業法のあらまし 69,800部 外2件の印刷
    厚生労働省 · 2017-07-19
    609万円
  • 調達
    失業認定申告書 2,033,415枚 外6件の印刷
    厚生労働省 · 2017-07-20
    492万円
  • 調達
    認証等用特殊用紙の製造
    最高裁判所 · 2025-08-08
    470万円
  • 調達
    認証等用特殊用紙等の製造
    最高裁判所 · 2026-07-28
    456万円
  • 調達
    「雇用保険の事務手続きの手引き」ほか3点の作成
    厚生労働省 · 2017-06-19
    451万円
  • 調達
    認証等用特殊用紙等の製造
    最高裁判所 · 2024-07-17
    411万円
  • 調達
    認証等用特殊用紙の製造
    最高裁判所 · 2023-07-18
    384万円
  • 調達
    2018年公正採用選考カレンダー 69,378部の印刷
    厚生労働省 · 2017-08-30
    290万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は141億円営業利益-1億円前期と比べると減収で、売上が-4.7%。

売上高
-4.7%
141億円
営業利益
-1億円
純利益
+300.0%
4億円
営業利益率
-0.7%
前期比 +0.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高135億円141億円
営業利益-3億円-1億円
純利益0億円4億円
1株あたり配当¥50¥50

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は32億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−8.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q367
2024年1Q3500.00
2024年2Q35−1−2.9−1
2024年3Q4212.41
2024年4Q351
2025年2Q70−3−4.3−3
2025年4Q7811.34
2026年2Q67−1−1.51
2026年4Q7400.03
2027年1Q32−2−6.3−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は185億円から141億円へ76%に減った。直近期の営業利益率は-0.7%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月18554
2014年3月18730
2015年3月1691−1
2016年3月17632
2017年3月17463
2018年3月16532
2019年3月17811
2020年3月181−1−3
2021年3月159−28
2022年3月15440
2023年3月14805
2024年3月14711
2025年3月148−20−1.41
2026年3月141−10−0.74

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高141億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-0.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.6%115億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金19.1%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.7%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.2pt
-0.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.4pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比5.4pt
2.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが6億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは資産取り崩し型にあたる。本業の赤字を資産売却で埋めながら負債も返している。守りの局面期末の手元現金は64億円で、売上の5.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月15−8−13718
2014年3月9−5−9413
2015年3月17−6−101113
2016年3月172−101922
2017年3月10−3−10719
2018年3月15−4−61123
2019年3月19−12−1730
2020年3月4−5−11−118
2021年3月115406584
2022年3月−15−14−8−2947
2023年3月1218−63071
2024年3月5−5−6065
2025年3月9−1−3870
2026年3月−36−9364

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は268億円。このうち返さなくてよい自己資本が185億円で、自己資本比率は68.3%(業種中央値59.3%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月28217510761.5
2014年3月27617510162.8
2015年3月29018011061.6
2016年3月27417010461.4
2017年3月2721749863.5
2018年3月2751789764.0
2019年3月28217111160.2
2020年3月2521559760.6
2021年3月29917812158.9
2022年3月2711729962.7
2023年3月27517510063.1
2024年3月29919210763.4
2025年3月2771789963.4
2026年3月2681858368.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
41億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
61億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
83億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率104社中36位あたり、逆に低いのは売上成長率104社中94位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
2.0%/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.7%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
68.3%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-4.7%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.7%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,880で、1年前と比べて+29.5%過去52週の値幅のなかでは77%の位置にある。

¥1,880-2.1%1ヶ月-1.1%1年+29.5%時価総額58億円
過去52週の値幅
安値¥1,455高値¥2,005

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)16.3倍
PBR0.29倍
配当利回り2.66%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月27日に1869円、8月10日に1938円と上昇し、8月12日に1946円まで買われましたが、52週高値2005円には届きませんでした。8月20日には1890円で、25日線(1878.44円)を約0.6%上回っています。75日線(1849.61円)や200日線(1809.31円)も上回っており、中期の上昇トレンドは維持しています。RSIは58.12と中立圏で、出来高は7月13日に21100株と活発でしたが、その後は低調で、8月20日は200株にとどまります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER16.39倍は業界平均18.22倍を下回り、PBR0.29倍は平均1.4倍を大きく下回る。配当利回り2.65%は平均2.85%に近いが、ROE2%と低く収益性は課題。営業赤字が続くものの最終利益は黒字を維持し、資産価値に対して株価は割安。ただし配当性向17.8%と低いため、将来的な増配余地はあるが、業績改善がなければ株主還元は伸び悩む可能性。

指標この会社業種平均
PER (実績)16.3倍18.4倍
PBR0.29倍1.38倍
ROE2.0%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

印刷業界はデジタル化で需要が減退し、業績は低迷。強気派は、リストラや不採算事業の撤退で収益が改善し、新分野への進出で反転の可能性があると見る。弱気派は、需要減少が続き、価格競争も激しいため、業績回復は難しいと考える。

プラスに働く材料7
  • コスト削減効果

    不採算事業の整理で利益体質が改善しつつある。

  • 新事業の可能性

    デジタル印刷やパッケージなど成長分野へのシフト。

  • PBRの低さ

    PBR0.29倍と解散価値を下回り、下値が堅い。

  • 営業赤字幅が前期から半減2026年3月期影響

    2026/3期の営業損益は-1億円と前期-2億円から赤字幅が縮小。固定費削減効果が寄与

  • 最終利益が4億円と大幅増益2026年3月期影響

    2026/3期の純利益4億円は前期比3億円増。税効果などの一過性要因も寄与

  • PBR0.29倍は純資産から大きく割安継続影響

    PBR0.29倍、PBR1倍に対する理論株価は約6450円。資産価値の見直し余地

  • 配当利回り2.64%のインカム支持継続影響

    株価1891円で配当利回り2.64%。低PBRとの併せで下値が堅い

マイナスに働く材料7
  • 需要減少

    紙媒体の需要は年々減少しており、市場は縮小。

  • 価格競争

    同業他社との受注競争で採算が悪化。

  • 収益性低い

    営業赤字が続き、改善の兆しが見えない。

  • 売上高141億円と急減2026年3月期影響

    2026/3期の売上高141億円は前期比7億円減。印刷需要の縮小が続けば減収幅が拡大

  • 最終益は営業外項目依存の質2026年3月期影響

    営業損益-1億円に対し純利益4億円。本業が弱く、営業外収益が剥落すれば赤字転落

  • 外国人保有0.9%の超低流動性継続影響

    外国人所有比率0.9%と極めて低く、売りが殺到すると下落が大きい

  • 株価は1年で31%上昇し高警戒不定影響

    過去1年の上昇率31.34%と急伸。利益確定売りが継続するリスク

次の決算で確かめる点
印刷事業の売上高
需要減少の度合いを確認するため。
営業損益
収益改善の進捗を測るため。
新分野の売上比率
事業ポートフォリオ転換の成果を見るため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.66%。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.66%
いまの株価に対して
配当性向
17.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5052.1
2018年3月500.069.4
2019年3月500.045.7
2020年3月500.0
2021年3月500.013.0
2022年3月500.0
2023年3月500.022.5
2024年3月500.0
2025年3月500.057.8
2026年3月500.017.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ1,959人。区分でいちばん多いのは事業法人52.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が59.6%を占め、残る40.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人50.049.950.050.253.952.3
個人・その他28.128.530.833.635.437.5
金融機関19.719.616.214.17.87.3
証券会社1.31.31.91.11.82.0
自己株式1.31.31.31.31.31.3
外国法人0.90.81.11.11.20.9
外国人個人0.00.00.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01三菱製紙株式会社16.47
02DIC株式会社14.73
03株式会社読売新聞グループ本社7.22
04江口 弘尚4.19
05株式会社三菱UFJ銀行3.29
06株式会社SCREENホールディングス3.22
07永井 詳二2.84
08株式会社桜井グラフィックシステムズ2.29
09楽天証券株式会社共有口1.51
10阿部 茂雄1.45

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+930%、1株純資産は14期で+996%。直近期のROEは2.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月115462.123.9102.2
2014年3月−1551−0.2
2015年3月−2572−0.4
2016年3月65391.135.3101.2
2017年3月1005,5781.826.652.1
2018年3月705,6891.334.969.4
2019年3月365,4870.764.645.7
2020年3月−1134,994−2.2
2021年3月2615,7474.86.913.0
2022年3月165,5510.391.4
2023年3月1595,6662.87.722.5
2024年3月196,1950.388.7
2025年3月235,7370.457.357.8
2026年3月1155,9822.015.817.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額99百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
嶋山芳夫代表取締役社長 社長執行役員6827,000
御地合英伸取締役 常務執行役員 情報ソリューション事業部 事業部長596,000
北川日出男取締役 上席執行役員 特命担当668,000
藤川和典取締役 上席執行役員 経理本部長 兼総務本部管掌571,000
村川武彦取締役 上席執行役員 情報ソリューション事業部 生産本部長591,000
柴崎憲二取締役787,000
榎本雅彦取締役722,000
加藤立人監査役 常勤672,000
今泉浩美監査役63
藤浦貴夫監査役63
伊東康博上席執行役員
松本大助取締役 上席執行役員 産業資材本部長613,000
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
両角はるか執行役員
高橋理恵執行役員
山口孝史執行役員
滝口幸司63
吉田昌敬監査役65
小林裕昭監査役66

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)75896710
社外取締役425256
監査役1777

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容651字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社7社で構成されており、印刷事業、産業資材・電子部品製造事業、不動産賃貸等事業を行っています。 当社及び当社の関係会社の当該事業における位置付け及びセグメントとの関連は次のとおりです。 (1) 印刷事業……………   主要な製品は出版印刷物、宣伝用印刷物、業務用印刷物、伝票類、証券類、 連続伝票、包装・パッケージ、新聞、ショッピングバッグ類、映像制作物等 であり、当社が製造・販売するほか、株式会社光村プロセス、株式会社メデ ィア光村、新村印刷株式会社、光村高速オフセット株式会社が製造・販売、 光村商事倉庫株式会社が製造及び製品の保管・梱包輸送、株式会社大洲及び 株式会社城南光村が販売を行っています。また、関連当事者のDICグラフィックス株式会社及び三菱王子紙販売株式 会社より、原材料仕入を行っています。 (2) 産業資材・ 電子部品製造事業…    主要な製品はスクリーン印刷製品、エッチング精密製品であり、当社が 製造・販売しています。 (3) 不動産賃貸等事業…   当社が東京都においてオフィスビルや倉庫跡の土地等の賃貸を行っています。 また、当社が那須工場(栃木県大田原市)の敷地の一部を利用した太陽光発電 事業を行っています。 事業の系統図は次のとおりです。 (注)  破線で囲まれた会社は、関連当事者(関係会社を除く)を示し、「主要株主(会社等)が議決権の過半数を所有している会社等(当該会社等の子会社を含む)」に該当します。
経営方針・対処すべき課題1,681字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。 (1) 経営方針 当社グループは、“美の再現”を原点にした印刷技術を核に、育んできた歴史と経験を活かしながら、「ともにつくり、ともに伝える。」を企業理念として、かけがえのない存在であり続けることを目指しています。企業理念のもと、経営ビジョン「期待を超える“サービス”や“ソリューション”の提供を通じて、社会の発展と文化の向上に寄与する企業」であり続けるべく、「変革・挑戦・顧客第一」を行動規範として、「事業の再構築」「収益力の向上」に取り組んでいきます。 (2) 経営環境並びに優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 国内景気が緩やかな回復を示す一方で、構造的な人手不足の問題が顕在化しています。また、中東情勢の緊迫化等による世界経済の不確実性は予断を許さない状況となっており、資源・原材料価格の高騰並びに物価の上昇等、先行き不透明な状況は依然として継続しています。 印刷業界におきましては、生活様式の変化に伴うデジタル化の加速による紙媒体の需要減少に加え、燃料費や原材料価格などの高騰が継続するなど、依然として厳しい状況が続いており、印刷技術を活用した新たな分野への進出により、市場機会の拡大を図っています。 当社グループでは、当期の業績ならびに次期の業績見通しを踏まえ、早期に営業利益の黒字化を実現することが最重要課題であると認識しています。本業における収益力の抜本的な強化と継続的な黒字基盤の定着に向けたV字回復のシナリオを描き、既存事業での収益基盤の再構築と成長領域での事業拡大を推し進め、持続的な成長軌道を確立し、中長期的な企業価値の向上を目指していきます。 印刷事業においては、単なる売上規模の追求ではなく、付加価値の創出へと軸足を移していきます。具体的には、当期において一定の成果を挙げた得意先への価格適正化交渉を継続し、不採算取引の見直しを推進していきます。また、狭山工場への拠点集約の効果を追求し、製造・販売・管理が三位一体となって設備稼働の最適化を図ることにより外注委託費を削減し、内製化比率を引き上げていきます。さらに、品質・審美性・色再現など当社の強みや技術を活かした商材の拡販、川上の企画・制作段階から顧客の課題解決に参画した高付加価値商材の拡販により、採算性を高めていきます。連結子会社の新村印刷株式会社が扱う医薬・OTC向けの包装資材・パッケージ分野は、参入障壁が高く、成長領域と位置づけて、当社グループの大きな柱とすべく経営資源を積極的に投入していきます。新規案件の獲得と価格適正化の交渉によってトップラインを増加させるだけでなく、材料・加工関連の設備を導入して生産ラインの効率化を図り、利益創出の仕組みを再構築していきます。 産業資材・電子部品製造事業においては、エッチング精密製品では、水晶振動子や電子部品向けなど既存顧客の深耕を軸として安定的な収益を確保し、事業全体の利益基盤として位置づけていきます。また、産業資材製品では、半導体周辺用途など特定業界への依存による業績変動リスクを抑えるため、高度な信頼性が求められる医療・ヘルスケア分野や産業用センサー用途へと応用領域を拡大し、新規分野開拓を推し進めて事業確立を目指していきます。 新聞印刷事業においては、当社グループが運営を担うアセットライトな協業体制に移行し、グループ内での生産体制の最適化と経営資源の集中により、安定的な利益確保に努めていきます。 これらの事業計画の達成に加えて、環境配慮型社会のニーズに応えて、プラスチック使用量を削減し、デザイン性にも優れた紙製軟包装材の拡販など新たな利益機会の創出に取り組むほか、遊休資産となった川越事業所の機動的な活用や大崎地区再開発計画を見据えた不動産賃貸等事業の見直しなど、資本効率の向上と企業価値の最大化に向け、経営の意思決定を迅速に行い、強固な財務・収益基盤を構築していきます。
事業等のリスク1,920字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末において、当社グループが判断したものです。 (1) 原材料価格及び調達環境の変動 当社グループは、原材料の調達について、複数のメーカーや代理店から購買を行い、調達先の拡大や相見積りにより、安定的な原材料の確保と価格の維持に努めています。しかし、中東地域をはじめとする国際情勢の緊迫化や世界的なサプライチェーンの混乱により、用紙、インキ、フィルム等の原材料の供給不足や納期の長期化、購入価格の著しい上昇が発生する可能性があります。そのような場合には代替品の活用や調達先の見直しを行いますが、必要な原材料を十分に確保できない場合には、生産計画や納品スケジュールに影響が生じる可能性、また、原材料費の上昇により業績等に影響を与える可能性があります。 (2) 市場の変化 当社グループの基幹事業である印刷事業においては、生活様式の変化やデジタル化の加速による紙媒体の需要減少が続いています。生産性の向上等により価格競争力の向上に努めていますが、今後、ペーパーレス化の更なる進展などにより印刷需要が大きく変化した場合には業績等に影響を与える可能性があります。また、産業資材・電子部品製造事業においては、半導体周辺用途など特定業界への依存による業績変動リスクを抱えています。付加価値の高い製品の開発に努め、医療・ヘルスケア分野や産業用センサー用途へと応用領域の拡大に努めていますが、今後、市場の急激な変化による大幅な需要の変動や単価の下落、得意先による生産調整などが発生した場合には業績等に影響を与える可能性があります。 (3) 受注単価の下落 当社グループは、多くの企業と競合関係にあります。高付加価値製品の拡販や生産性向上をはじめとするコスト削減により利益の確保に努めていますが、今後、競合各社との価格競争の激化により更なる受注単価の下落があった場合には業績等に影響を与える可能性があります。 (4) 特定取引先への依存 当社グループは、株式会社読売新聞東京本社やヤマト運輸株式会社向けの売上が当社グループの売上高の約4割を構成しています。これら得意先との強固な信頼関係が当社グループの強みであり取引関係の強化に努めていますが、今後の特定取引先の経営成績や取引方針によっては業績等に影響を与える可能性があります。 (5) 債権回収 当社グループは、債権管理規程に則り取引先の与信管理に努めており、必要な貸倒引当金を計上していますが、経済動向によっては、多額の貸倒により、業績等に影響を与える可能性があります。 (6) 個人情報の管理 当社グループは、取引先からお預かりしている個人情報の管理について、安全かつ正確に管理するとともに、紛失・改ざん・漏洩などの予防について厳重な対策を講じており、プライバシーマークの付与を受けていますが、万一個人情報が流出した場合は、信用の低下や対応コスト等により、業績等に影響を与える可能性があります。 (7) 製品の品質 当社グループは、徹底した品質管理のもとに製品を製造していますが、製造工程上の不備により製品の欠陥が生じた場合、再作成や信用の失墜により、業績等に影響を与える可能性があります。 (8) 情報システムとセキュリティ 当社グループは、情報セキュリティ体制の強化や社員教育などを通じてシステムおよびデータの適切な保守・管理に努めるとともに、PCの不審な挙動を監視するシステムを導入するなど安全性の確保に努めています。万一サイバー攻撃やシステム障害等により情報システムの停止やセキュリティ事故が発生した場合には業務の遅延や信用の低下を招き、業績等に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 法務・コンプライアンス 当社グループは、経営企画室による契約内容の確認やコンプライアンス部による業務上の不正行為の防止活動などを顧問弁護士とともに行っていますが、万一不利益な契約や不正行為が行われた場合には業績等に影響を与える可能性があります。 (10) 災害の発生 当社グループは、主要施設に対する防火・耐震対策を行い、生産活動の停止をきたすことがないよう努めています。万一大規模な自然災害などが発生し、従業員や施設・設備等に想定を超える重大な被害を受けた場合には業績等に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,669字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国の経済は、国内景気が緩やかな回復を示す一方で構造的な人手不足の問題が顕在化しています。また、中東情勢の緊迫化等による世界経済の不確実性は予断を許さない状況となっており、資源・原材料価格の高騰並びに物価の上昇等、先行き不透明な状況は依然として継続しました。 印刷業界におきましては、生活様式の変化に伴うデジタル化の加速による紙媒体の需要減少に加え、燃料費や原材料価格などの高騰は継続するなど、依然として厳しい状況が続いており、印刷技術を活用した新たな分野への進出により、市場機会の拡大を図っています。 当社におきましては、エネルギー価格や諸資材価格の高騰に対して製品価格の適正化、運賃請求の適正化等に取り組んでいます。また、プラスチック使用量を削減しデザイン性にも優れた紙製軟包装については、事業化に向けた実証・準備フェーズに移行しています。生産面では、印刷工場の集約・統合の効果を発揮してグループ全体の機械稼働率の向上、内製化への取り組みを継続するとともに、新たに生産を開始した「専用封筒」や中小ロットに対応した加工設備の効率的な運用に取り組んでおり、必要な設備投資も行っています。 スクリーン印刷機を使用した半導体加工テープなどの産業資材製造事業においては、量産製品については安定した出荷を継続したものの、主要取引先における開発計画の見直し等の影響を受け、不透明な事業環境が継続しました。 当社が保有する旧北品川棟につきましては、2025年10月より底地の賃貸を開始しました。 また、当社川越工場内において新聞印刷の生産を行ってきましたが、2026年1月より、株式会社読売新聞東京本社との共同出資による当社連結子会社である光村高速オフセット株式会社の新工場稼働を機に、新聞印刷事業の生産機能を同連結子会社に集約し、当社での新聞印刷生産を終了しました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、売上高は141億33百万円(前年同期比4.2%減)となり、損益面では営業損失69百万円(前年同期は1億58百万円の損失)、経常利益23百万円(前年同期は49百万円の損失)となり、特別利益として投資有価証券売却益11億49百万円など12億23百万円、特別損失として減損損失9億17百万円など11億43百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益3億53百万円(前年同期比400.6%増)となりました。 セグメント別の経営成績を示すと次のとおりです。 ア 印刷事業 自治体の刊行物の減少など商業印刷物の減少や新聞印刷の生産を2026年1月に停止し、連結子会社の光村高速オフセット株式会社に移管したことに伴い、売上高132億78百万円(前年同期比5.6%減)、セグメント損失(営業損失)3億71百万円(前年同期は3億13百万円の損失)となりました。 イ 産業資材・電子部品製造事業 電子部品製造事業における車載及びスマートフォン向け水晶振動子メーカーからの治具の需要が堅調に推移しましたが、産業資材製品においては得意先の開発計画の見直し等の影響を受け、売上高3億72百万円(前年同期比22.3%増)、セグメント損失(営業損失)58百万円(前年同期は1億5百万円の損失)となりました。 ウ 不動産賃貸等事業 当社が保有する旧北品川棟の底地の賃貸を開始したこともあり、売上高6億45百万円(前年同期比18.8%増)、セグメント利益(営業利益)3億59百万円(前年同期比38.1%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ5億38百万円減少し、当連結会計年度末には64億34百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、2億64百万円の支出超過となりました。 これは主に、仕入債務の減少などによるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、5億80百万円の収入超過となりました。 これは主に投資有価証券の売却による収入があったことなどによるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、8億53百万円の支出超過となりました。 これは主に短期借入金の返済による支出があったことなどによるものです。 ③ 生産、受注及び販売の状況 ア 生産実績 セグメントの名称   生産高(千円)   前年同期比(%) 印刷   13,309,277   △5.4 産業資材・電子部品製造   374,634   22.7 不動産賃貸等   -   - 合計   13,683,911   △4.8 (注) 1  セグメント間取引については、相殺消去しています。 2  生産高は販売価額をもって表示したものです。 イ 受注実績 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) 印刷   13,186,075   △6.6   785,008   △10.5 産業資材・電子部品製造   372,027   17.9   25,125   △1.6 不動産賃貸等   -   -   -   - 合計   13,558,102   △6.1   810,133   △10.3 (注) セグメント間取引については、相殺消去しています。 ウ 販売実績 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 印刷   13,278,410   △5.6 産業資材・電子部品製造   372,440   22.3 不動産賃貸等   482,313   26.0 合計   14,133,164   △4.2 (注) 1  セグメント間取引については、相殺消去しています。 2  最近2連結会計年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりです。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社読売新聞東京本社   4,040,448   27.4   3,784,330   26.8 ヤマト運輸株式会社   1,786,463   12.1   1,822,025   12.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度末の総資産は前連結会計年度末に比べ8億74百万円減少の268億40百万円となりました。これは、主に有形固定資産が減少したことによるものです。 負債合計は前連結会計年度に比べ16億31百万円減少の83億12百万円となりました。これは、主に短期借入金が減少したことによるものです。 純資産合計は前連結会計年度に比べ7億56百万円増加の185億27百万円となりました。これは、主にその他有価証券評価差額金の増加によるものです。 印刷事業において自治体の刊行物の減少など商業印刷物の減少や新聞印刷の生産を連結子会社の光村高速オフセット株式会社に移管してアセットライトな協業体制へ移行したことに伴い、売上高は141億33百万円(前年同期比4.2%減)となりました。営業面ではエネルギー価格や諸資材価格の高騰に対して製品価格の適正化、運賃請求の適正化等に取り組み、生産面では狭山工場への集約・統合の効果を発揮してグループ全体の機械稼働率の向上、内製化へ取り組んだことにより採算性は大きく向上したものの、売上高の不足を補うことができず、営業損失69百万円(前年同期は1億58百万円の損失)となりました。また、特別利益として投資有価証券売却益11億49百万円など12億23百万円、特別損失として減損損失9億17百万円など11億43百万円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益3億53百万円(前年同期比400.6%増)となりました。 なお、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、外注費、材料費並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であり、投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものです。 当社グループは、事業運営上必要な流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としています。短期運転資金は主に営業活動から得られるキャッシュ・フローを源泉とする内部資金を活用することを基本とし、必要に応じて銀行からの短期借入を選択しています。設備投資や長期運転資金の調達につきましては、銀行からの長期借入及びリース取引を基本としています。 なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務を含む有利子負債の残高は24億90百万円となっています。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は64億34百万円となっています。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 ア 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、繰延税金資産の回収可能性があると考えられる金額まで減額するために評価性引当額を計上しています。評価性引当額の必要性を検討するにあたっては、将来の課税所得見込み及び税務計画を検討していますが、将来の業績や課税所得実績の変動により繰延税金資産の計上に重要な影響を及ぼす可能性があります。 イ 固定資産の減損損失 当社グループは、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額することとしています。市場環境の変化等により収益性が著しく低下した場合には、減損損失を計上する可能性があります。 ウ 退職給付費用及び退職給付債務 当社グループは、従業員の退職給付に備えるため、当連結会計年度末における退職給付債務及び年金資産の見込額に基づき計上しています。 退職給付費用及び退職給付債務について、退職率などの基礎率、割引率及び長期期待運用収益率を用いて算出しています。割引率及び長期期待運用収益率は、金利の変動等を含む現状の市場動向等を考慮して決定しています。当社グループは現在使用している前提は妥当であると考えていますが、前提の変更により退職給付費用及び退職給付債務に影響を与える可能性があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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