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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

セブン工業

SEVEN INDUSTRIES CO.,LTD.7896 · Standard · その他製品

集成材を中心に、住宅の階段・手摺などの内装部材と、プレカット加工材などの構造部材を製造する住宅建材メーカー。

概要

セブン工業は、岐阜県美濃加茂市に本社を置くその他製品メーカーである。1961年に木材市売業として創業し、現在は内装建材(階段・手摺・カウンター等)と木構造部材(プレカット加工材・住宅パネル)を主要事業とする。2026年3月期の売上高は約156億円、従業員数は376名。名古屋証券取引所メイン市場と東京証券取引所スタンダード市場に上場する。

内装建材と木構造の二本柱

当社の事業は内装建材事業と木構造事業に二分される。内装建材事業では階段、手摺、カウンター、和風造作材、框、洋風造作材を生産・販売する。木構造事業ではプレカット加工材、住宅パネル、施設建築を手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は内装建材が82億89百万円、木構造が72億87百万円であり、僅かに内装建材が上回る。このほか不動産の賃貸管理をその他事業として営む。

売上高150億円前後で変動する収益構造

過去10年の売上高は117億円から177億円の間で推移し、2026年3月期は156億円であった。営業利益は年により大きく変動し、2025年3月期に2億円の黒字を計上したものの、2026年3月期は1億円の営業損失に転落した。当期純利益も同じ傾向を示し、2024年3月期には8億円の純損失を記録している。住宅市場の縮小と価格競争の激化が収益を圧迫する構造である。

非住宅木造化と省施工化への経営方針

当社は新設住宅着工戸数の減少を踏まえ、非住宅分野への事業拡大を成長戦略の軸に据える。カーボンニュートラル政策による木材利用の推進を追い風に、公共施設や店舗向け什器などへの提案を強化する。同時に、大工不足を背景に省施工化ニーズが高まっていることから、完全プレカット階段やユニット化商品の開発を進めている。経営指標として売上高営業利益率3%、ROE5%以上を目標に掲げる。

子会社と主要株主で構成されるグループ体制

企業集団は当社と関連会社1社の計2社で構成される。2026年4月には集成材製造販売の山口工業を完全子会社化した。また、ベトナム企業S.E.V.E.N - VIET INDUSTRIES(現J-VIET JOINT STOCK COMPANY)に39.9%出資し、CAD設計積算事業を展開する。主要株主は都築木材(議決権40.3%)と西垣林業(議決権10.2%)であり、2004年から2020年まで筆頭株主だった住友商事は既に全株式を手放している。

業界の中での役割は住宅建材メーカー(集成材加工品)。住宅建築の内装・構造部材を供給にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
156億円
営業利益
-1億円
営業利益率
-0.6%
純利益
-1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01住宅市場(内装)主力

集成材を使用した内装部材(階段・手摺・カウンター等)を生産販売。

主な製品・サービス4
階段
住宅用の集成材製階段。
手摺
住宅用の手摺。
カウンター
住宅用のカウンター。
和風造作材・框
和風住宅向けの造作材と框。

02住宅市場(構造)準主力

プレカット加工材や住宅パネルなどの構造部材を供給し、施設建築も手がける。

主な製品・サービス2
プレカット加工材
柱、梁などの構造部材を事前に加工したもの。
住宅パネル
壁・床などに使用する構造パネル。

03不動産市場副次

不動産の賃貸管理事業。

製品と技術

内装建材:階段・手摺・カウンターから和洋造作材まで

内装建材事業では、住宅内部の木製部材を幅広く手掛ける。階段や手摺、カウンターが主要製品であり、和風造作材(床柱、鴨居など)と洋風造作材(モールディング、枠材など)も供給する。2025年度にはカウンターの生産性向上を目的にオートランニングソーを新設し、量産体制を強化した。また大手建材メーカーとの協業により階段製品の本格展開を開始している。

木構造部材:プレカット加工と住宅パネル

木構造事業の主力はプレカット加工材である。設計データに基づき柱や梁を高精度に加工し、現場での組み立て効率を高める。2025年10月には新プレカットラインが稼働し、生産能力を増強した。住宅パネルは工場で壁や床をユニット化する省施工商品であり、非住宅分野でも需要が拡大している。施設建築では大型物件の受注実績がある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

その他製品のなかでの位置

建材・住宅設備で地盤固め

同社は建材や住宅設備を手掛けるその他製品メーカー。売上高は150億円前後で横ばい、収益性は低く2026/3期は営業赤字の見通し。同業の浅香工業(5962)やドリームベッド(7791)と競合するが、競争力が弱く、収益改善が急務。

強み

  • 国内市場に根ざした販売網を持ち、既存顧客との関係を維持。
  • 建材・住宅設備など多岐にわたる製品を扱い、需要の変化に対応可能。
  • 長年の事業で一定の有形固定資産を保有し、信用力がある。
  • 競合の少ない特定の住宅部材で細かい需要を取り込み可能。

課題

  • 営業利益率1.3%から赤字転落しており、早急なてこ入れが必要。
  • 売上高がほぼ横ばいで、市場の成長を取り込めていない。
  • 同業他社との価格競争が激しく、差別化が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

その他製品の時価総額近傍。太字がセブン工業

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
17810クロスフォー30億円101.8倍
27897ホクシン30億円
37836アビックス27億円11.6倍
47850総合商研25億円11.2倍
57896セブン工業24億円
67939研創24億円11.2倍
77878光・彩23億円19.8倍
85962浅香工業21億円4.7倍
97997くろがね工作所20億円4.4倍
10168Aイタミアート16億円10.4倍
117946光陽社16億円11.7倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 43件

丸七白川口市売木材として創業した1961年

1961年2月、丸七白川口市売木材株式会社を設立し、東洋林業の木材市場において浜問屋として木材市売業を開始した。創業時の本店は愛知県春日井市に置いた。その後1975年12月に木材市売業務を株式会社白川口へ営業譲渡し、事業の転換点を迎える。

集成材生産と商号変更、工場群の整備

1976年6月、商号を丸七住研工業株式会社に変更し、本店を岐阜県加茂郡白川町へ移転した。同年10月には丸七白川口製材所から集成材部門の営業権を譲り受け、集成材の生産を開始。同時に白川第一工場、白川第二工場、七宗工場を設置し、名古屋支店を開設した。12月には造作用集成材、化粧ばり造作用集成材、構造用集成材のJAS認定を七宗工場で取得した。

大断面集成材工場の建設と一級建築士事務所開設

1985年4月、構造用大断面集成材工場を建設し、1986年3月には一級建築士事務所を開設した。1986年4月には建設大臣認定を受けた構造用大断面集成材による自社工場(七宗第二工場)を建設し、1987年4月に大断面工場でJAS認定を取得した。1988年4月に本店を岐阜県加茂郡七宗町へ移転し、同年10月には七宗第三工場を設置した。

セブン工業への社名変更と株式上場

1990年4月、企業イメージの確立を目的に商号をセブン工業株式会社へ変更した。1991年5月に名古屋証券取引所市場第二部に上場し、2000年3月には東京証券取引所市場第二部にも上場した。1996年6月には本店を現在地である岐阜県美濃加茂市へ移転し、生産拠点の集約を進めた。

住友商事の子会社化とその後の株式移動

2004年3月、住友商事が株式公開買付けにより当社議決権の50.7%を取得し、子会社となった。しかし2015年2月、住友商事は保有株式の一部を都築木材と西垣林業に譲渡。2020年12月には残る全株式を両社に売却し、資本関係が解消された。2025年1月には都築木材が西垣林業の一部株式を追加取得し、議決権所有割合が40.3%となった。

生産再編と山口工業の子会社化

2008年11月、構造用集成材及び構造用大断面集成材の生産を中止し、事業構造を転換した。2017年3月にはベトナム企業の株式を取得し、海外事業を開始。2026年4月には山口工業の全株式を取得し完全子会社化した。これにより非住宅向け製品の拡充と加工技術の強化を図る方針である。

年表43件を開く

1960年代

  • 1961年2月丸七白川口市売木材㈱を設立し、東洋林業㈱東洋木材市場の浜問屋として木材市売業を開始

1970年代

  • 1975年12月㈱白川口へ木材市売業務を営業譲渡
  • 1976年6月商号変更商号を丸七住研工業㈱に変更
  • 1976年7月本店を愛知県春日井市から、岐阜県加茂郡白川町に移転
  • 1976年10月(名)丸七白川口製材所(現、㈱丸七)から、同社が1966年4月に生産開始していた集成材部門の営業権を譲受、集成材の生産を開始するとともに、日本集成材工業会(現、日本集成材工業(協))の会員資格を承継
  • 1976年10月白川第一工場(現、廃止)、白川第二工場(現、白川工場)及び七宗工場(現、七宗第一工場)を設置
  • 1976年10月名古屋支店(現、中部営業所)を設置
  • 1976年12月造作用集成材、化粧ばり造作用集成材及び構造用集成材のJAS認定(七宗工場)
  • 1977年4月大阪出張所(現、大阪営業所)を設置

1980年代

  • 1985年4月構造用大断面集成材工場を建設
  • 1986年3月一級建築士事務所を開設
  • 1986年4月建設大臣の認定を受けた構造用大断面集成材による自社工場(七宗第二工場)を建設
  • 1987年4月構造用大断面集成材(甲種、乙種)のJAS認定(大断面工場)
  • 1988年3月住宅用木質パネルの生産を目的とした、丸七ミヤマ工業㈱を設立
  • 1988年4月本店を岐阜県加茂郡七宗町に移転
  • 1988年10月白川林材生産(協)から工場を買取り、七宗第三工場を設置
  • 1989年3月特定建設業の許可
  • 1989年5月美濃加茂工場を建設(現、美濃加茂第一工場)

1990年代

  • 1990年4月商号変更企業イメージの確立を図るため、セブン工業㈱に商号変更
  • 1991年5月上場名古屋証券取引所市場第二部に上場
  • 1992年5月美濃加茂第二工場を建設
  • 1993年6月丸七ミヤマ工業㈱から土地、建物を買取り、美濃加茂第三工場を設置
  • 1996年4月M&A和室、特注部材の生産を目的とした、㈱オバラシマリスの株式取得
  • 1996年6月本店を岐阜県美濃加茂市に移転
  • 1997年5月美濃加茂物流加工センターを建設(現、美濃加茂第四工場)

2000年代

  • 2000年1月ISO9001の認証取得
  • 2000年3月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2001年7月本社機能を岐阜県美濃加茂市から名古屋市中区に移転
  • 2004年3月当社の株式の公開買付により、住友商事㈱が議決権の50.7%を取得
  • 2004年4月美濃加茂市に資材物流センターを建設
  • 2004年8月本社機能を名古屋市中区から岐阜県美濃加茂市に移転
  • 2007年3月M&A㈱オバラシマリスと合併契約書を締結
  • 2007年6月M&A㈱オバラシマリスを吸収合併
  • 2008年1月M&A丸七ミヤマ工業㈱と合併契約書を締結
  • 2008年4月M&A丸七ミヤマ工業㈱を吸収合併
  • 2008年11月構造用集成材及び構造用大断面集成材の生産を中止

2010年代

  • 2010年1月パナソニック電工岐阜㈱(2010年7月解散)の株式をパナソニック電工㈱(現、パナソニック㈱)に譲渡
  • 2015年2月住友商事㈱が保有していた当社株式の一部を都築木材㈱及び西垣林業㈱に譲渡
  • 2017年3月M&ACAD設計積算を主な事業としたベトナム企業であるS.E.V.E.N - VIET INDUSTRIES JOINT STOCK COMPANY(現、J-VIET JOINT STOCK COMPANY)の株式取得(資本金6,000,000,000 VND 当社出資比率39.9%)

2020年代

  • 2020年12月住友商事㈱が保有していた当社株式の全部を都築木材㈱(議決権の所有割合26.9% 主要株主)及び西垣林業㈱(議決権の所有割合23.5% 主要株主)に譲渡
  • 2022年4月商号変更東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、両取引所における市場第二部から、それぞれスタンダード市場、メイン市場に変更
  • 2025年1月都築木材㈱が公開買付けにより、西垣林業㈱が所有する当社株式の一部(594,840株)を取得(現、都築木材㈱の議決権所有割合40.3% 主要株主、西垣林業㈱の議決権所有割合10.2% 主要株主)
  • 2026年4月M&A集成材等の製造販売を主たる事業とする山口工業㈱の全株式を取得し、完全子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で376人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は544万円で、9期前と比べて+10.7%平均年齢は42.5歳、平均勤続年数は16.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月388
2018年3月383
2019年3月49141.015.1387
2020年3月48940.714.8400
2021年3月46640.814.8402
2022年3月49141.315.3404
2023年3月52341.415.5399
2024年3月48742.116.1392
2025年3月51942.316.337853
2026年3月54442.516.1376−27

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率0.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)80.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
美濃加茂第1第2第3第4工場 — 岐阜県美濃加茂市2,818百万円
内装建材事業 木構造事業
七宗第1第2第3工場 — 岐阜県加茂郡七宗町626百万円
内装建材事業
資材物流センター — 岐阜県美濃加茂市526百万円
内装建材事業 木構造事業 その他(賃貸事業)
本社 — 岐阜県美濃加茂市234百万円
管理業務
神渕工場 — 岐阜県加茂郡七宗町51百万円
内装建材事業 木構造事業
白川工場 — 岐阜県加茂郡白川町38百万円
内装建材事業 木構造事業
主な関係会社
  • 国内
    都築木材㈱
    長野県 伊那市 · その他の関係会社
    議決権40.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は156億円営業利益-1億円前期と比べると増収減益で、売上が+1.3%、利益が-150.0%。

売上高
+1.3%
156億円
営業利益
-150.0%
-1億円
純利益
-150.0%
-1億円
営業利益率
-0.6%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高168億円156億円
営業利益1億円-1億円
純利益0億円-1億円
1株あたり配当¥20¥20

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は39億円、営業利益は−1億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q420
2024年1Q3900.00
2024年2Q3900.0−8
2024年3Q4012.51
2024年4Q35−1
2025年2Q7711.30
2025年4Q7711.32
2026年2Q7700.00
2026年4Q79−1−1.3−1
2027年1Q39−1−2.6−1

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は117億円から156億円へ1.3倍に増えた。直近期の営業利益率は-0.6%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月11722
2014年3月13133
2015年3月13011
2016年3月12611
CAD設計積算を主な事業としたベトナム企業であるS.E.V.E.N - VIET INDUSTRIES JOINT STOCK COMPANY(現、J-VIET JOINT STOCK COMPANY)の株式取得(資本金6,000,000,000 VND 当社出資比率39.9%)
2017年3月13533
2018年3月14143
2019年3月14642
2020年3月14642
2021年3月12723
東京証券取引所及び名古屋証券取引所の市場区分の見直しにより、両取引所における市場第二部から、それぞれスタンダード市場、メイン市場に変更
2022年3月16054
2023年3月17732
2024年3月1530−8
2025年3月154221.32
集成材等の製造販売を主たる事業とする山口工業㈱の全株式を取得し、完全子会社化
2026年3月156−1−1−0.6−1

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高156億円のうち、営業利益として残るのは-1億円-0.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-1億円、売上の-0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金86.5%135億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.1%22億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-0.6%-1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
13.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.2pt
-0.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.9pt
-0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-0.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-0.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが−3億円、投資CFが−7億円で、差し引きのフリーCFは−10億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は7億円で、売上の0.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月3−42−18
2014年3月2−1−118
2015年3月2−31−17
2016年3月7−2−458
2017年3月4−3−117
2018年3月3−1−227
2019年3月2−2008
2020年3月13−2−11118
2021年3月6−1−558
2022年3月−3−14−48
2023年3月3−3008
2024年3月9−2−3711
2025年3月3−52−212
2026年3月−3−75−107

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は109億円。このうち返さなくてよい自己資本が61億円で、自己資本比率は55.7%(業種中央値59.3%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月112516145.6
2014年3月116546246.8
2015年3月116556147.2
2016年3月113565749.7
2017年3月111585352.5
2018年3月115615453.1
2019年3月119635652.9
2020年3月108654359.7
2021年3月102673565.5
2022年3月120695158.0
2023年3月118714760.0
2024年3月106624458.9
2025年3月109634657.7
2026年3月109614955.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
7億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
3億円
在庫として抱えている分
負債合計
49億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
57
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

その他製品 104社との比較

同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り104社中29位あたり、逆に低いのは営業利益率104社中91位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 7.4%
P25 4.0%P75 10.8%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-0.6%/中央値 5.5%
P25 2.1%P75 9.0%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.7%/中央値 59.3%
P25 46.8%P75 72.3%
売上成長率前期からの売上の伸び
1.3%/中央値 2.6%
P25 -1.2%P75 8.3%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.9%/中央値 3.0%
P25 2.0%P75 4.0%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥509で、1年前と比べて+2.5%過去52週の値幅のなかでは25%の位置にある。

¥509+0.2%1ヶ月+1.2%1年+2.5%時価総額24億円
過去52週の値幅
安値¥486高値¥577

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)50.5倍
PBR0.47倍
配当利回り3.93%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月30日508円をピークに、その後は505〜514円の狭いレンジで推移。8月7日は504円と横ばいで、25日移動平均線507.6円を0.7%下回る。RSIは42.11と中立圏。出来高は7月31日に7700株と急増したが、その後は500〜600株と低水準。52週高値577円からは約12.6%下方、52週安値486円からは約3.7%上方に位置。週足では5日線が25日線を下回るなど、方向感に欠ける展開。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERは直近実績が赤字のため算出不能だが、予想PER 50倍と高く、成長性は見込めない。PBR 0.4664倍は業界平均1.39倍を大きく下回り、解散価値から見て割安。ROE 3%と低く、収益力は弱いが、配当利回り3.97%は平均3%を上回る。業績は赤字転落の懸念があり、割安だが業績悪化リスクを考慮し、バリュエーションは割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (予想)50.5倍
PBR0.47倍1.38倍
ROE3.0%6.6%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

公共投資の動向と受注競争の激化が業績を左右する。強気派は老朽インフラ更新需要の増加や災害対策関連の予算増を見込むが、弱気派は民間設備投資の停滞や競争入札による採算悪化を懸念。直近の業績は横ばいで、営業赤字の年度もあり収益性が低い。資本効率や採算改善への取り組みが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • インフラ老朽化更新

    老朽化した橋梁の更新需要が今後増加すると期待

  • 災害対策需要

    地震や水害対策で公共投資が下支えする可能性

  • 低PBRの改善余地

    PBR0.47倍と割安で、資本効率改善で株価上昇の余地

  • 建設投資の回復による受注増2026年下期影響

    売上高156億円、営業損益-1億円と赤字寸前、増収で黒字転換の可能性

  • コスト削減策の効果通年影響

    2025/3期は営業利益2億円、2026/3期は-1億円、3億円以上の費用削減で黒字定着

  • PBR0.47倍の株価是正期待次回株主総会影響

    PBR0.47倍、ROE3%、資本効率改善余地が大きく、バリュエーション見直しのきっかけに

  • 配当利回り3.97%の下支え通年影響

    時価総額24億円、配当利回り3.97%、減配回避なら下値は限定的

マイナスに働く材料7
  • 受注競争の激化

    同業他社との価格競争で採算が悪化しやすい

  • 収益性の低さ

    営業利益率は低く、赤字年度も発生する不安定さ

  • コスト上昇

    鋼材などの原材料価格高が収益を圧迫する

  • 営業赤字の継続2026年下期影響

    2026/3期の営業損益-1億円、固定費負担で赤字幅拡大なら純損失も深まる

  • 業界の価格競争激化継続影響

    売上高156億円、2026/3期の営業利益率-0.64%、値引き競争で赤字幅が拡大

  • 資産評価損の発生不定影響

    PBR0.47倍、資産評価損が出れば純資産減少で解散価値が更に低下

  • 小型株ゆえの流動性リスク継続影響

    時価総額24億円、外国人0.6%、売買代金が少なく株価が変動しやすい

次の決算で確かめる点
受注高
今後の売上の先行指標となるため
営業利益率
採算改善が進んでいるかの確認
公共工事関連の受注比率
公共投資への依存度を測るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり20で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは3.93%。

年間配当
¥20
1株あたり
配当利回り
3.93%
いまの株価に対して
配当性向
48.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1016.8
2018年3月1333.317.9
2019年3月130.025.4
2020年3月2262.639.1
2021年3月14−36.922.1
2022年3月1724.421.0
2023年3月2017.638.6
2024年3月200.0
2025年3月200.048.3
2026年3月200.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥20

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,519人。区分でいちばん多いのは事業法人55.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が55.9%を占め、残る44.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人55.255.953.753.953.555.7
個人・その他42.040.843.541.944.642.9
自己株式4.54.54.54.54.54.5
証券会社1.21.61.02.00.80.7
外国法人0.50.60.80.90.70.5
金融機関1.11.00.91.10.20.2
外国人個人0.10.10.10.10.20.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01都築木材株式会社38.33
02西垣林業株式会社9.65
03セブン工業社員持株会2.87
04村上 隆吾2.78
05水元 公仁1.71
06須山木材株式会社1.65
07原田 義久1.31
08丸山木材ホールディングス株式会社1.28
09株式会社エステックス1.22
10内木 真哉1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−299%、1株純資産は14期で+298%。直近期のROEは3.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月143434.38.0
2014年3月193625.47.5
2015年3月73682.018.2
2016年3月83772.313.123.6
2017年3月1793,9194.78.916.8
2018年3月2234,1145.67.517.9
2019年3月1574,2213.88.525.4
2020年3月551,4473.96.839.1
2021年3月621,4904.27.522.1
2022年3月811,5565.36.821.0
2023年3月521,5883.39.838.6
2024年3月−1761,393
2025年3月411,4143.012.448.3
2026年3月−291,366

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

16名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は16名。2026/3期の役員報酬は総額92百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
都築寛明取締役会長71
木下浩一代表取締役 社長執行役員66
横井勝取締役 副社長執行役員 事業部門統括65
井上聡二取締役 執行役員 内装建材事業本部長58
西垣貴文取締役46
下平真治取締役51
吉田靖朗取締役53
上嶋修一取締役79
阿部正義監査役(常勤)71
串田正克監査役75
稲越千束監査役77
河合剛662,000
残りの役員4名を開く
氏名役職年齢
野口洋高51
今井忍執行役員 事業開発推進室長
服部賢昇執行役員 木構造事業本部長
帖佐浩人執行役員 内装建材事業本部副本部長

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)45476115
社外取締役7182203
監査役11001111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容317字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社の企業集団等は、当社及び関連会社1社の計2社により構成されており、集成材等を使用した住宅部材を品目別に生産販売しているほか、不動産の賃貸管理を行っております。 当社の事業内容及び当社と関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 また、次の各事業は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 内装建材事業・・・・内装部材(階段・手摺・カウンター・和風造作材・框・洋風造作材) 木構造事業・・・・・構造部材(プレカット加工材・住宅パネル)・施設建築 その他・・・・・・・賃貸事業(不動産の賃貸管理) 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,560字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、「真実と努力」及び「行持報恩」を基本理念とし、常に真理に則った誠実な行動を実践するとともに、公正性と透明性を重んじる企業倫理に基づいた事業活動を通じて、あらゆるステークホルダーから信頼される企業価値の創造と発展を目指しております。 品質方針においては「お客様へ最大の満足と安心を提供する」を掲げ、顧客ニーズを的確かつ迅速に捉え、快適で付加価値の高い製品・サービスを創出し続けます。更に、環境方針として「地球環境との共生」を定め、その理念に沿ったマネジメントシステムを構築・運用することで、環境配慮型の事業展開を積極的に推進しています。 これらの取り組みを通じて、持続的な成長を可能とする企業基盤を確立し、企業価値の最大化を実現してまいります。 (2)経営戦略等 当社を取り巻く事業環境は大きな転換期を迎えており、新設住宅着工戸数は、かつての100万戸超から足元では約80万戸を割り込む水準に減少し、少子高齢化・人口減少に伴い今後も緩やかな縮小が見込まれます。一方、カーボンニュートラル実現に向けた取り組みとして、木造化・木質化による CO₂ 長期固定化が推進されており、大阪・関西万博での大屋根リング建設をはじめ国策としての木材利用は拡大の一途をたどっています。 こうした流れにより、非住宅分野での木材需要拡大や “ウッドファースト” の潮流が加速するなか、大工職人の減少・高齢化による担い手不足、現場作業の負荷増大を背景に、省施工化ニーズも一段と高まっており、木材加工事業を多面的に展開する当社は、自社の強みを最大限に発揮できる好機と捉えております。非住宅建築向けの提案力を強化し、木造化領域の拡大と新市場開拓を推進するとともに、パネル事業を核としたユニット化による新商品開発や、完全プレカット階段の拡充など、省施工化ソリューションを積極的に展開し、すでに複数の取り組みの成果が顕在化しつつあります。 更に、内装建材事業と木構造事業という二つの柱を有する「当社ならでは」の事業構造を活かし、両領域のシナジー創出を図る施策を進めるとともに木材の持つ多様な可能性を追求し、コーポレートスローガン「伝えたい 届けたい WOOD IDEA」の具現化に向けた挑戦を継続してまいります。 (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上並びに財務上の課題 今後の経済の見通しにつきましては、米国の通商政策の動向、ウクライナ情勢及び中東情勢の緊迫化といった地政学的リスクに加え、為替相場の変動等も懸念され、依然として先行き不透明な状況が継続するものと予測されます。特に、中東情勢に起因するエネルギー価格及び各種資材価格への影響に加え、サプライチェーンの分断による物資調達の不安定化など、経済活動全般に大きな影響を及ぼす可能性があるものと認識しております。 当社が属する住宅関連業界におきましても、中東情勢の緊迫化に伴う資源価格の高騰や供給面の不安定化が懸念され、住宅着工の抑制や住宅価格の更なる上昇につながる可能性も否定できず、新設住宅着工戸数は低水準で推移するとともに、価格競争の激化も一層進展するなど、予断を許さない事業環境が継続するものと見込まれます。 このような状況のもと、当社におきましては、翌事業年度のスローガンとして「Create New7 <3.0> “投資を力に!成果を形に!”」を掲げ、過去2年間にわたり進めてきた各種施策を成果として具現化する、攻勢フェーズと位置付けております。プレカット及びカウンターにおける大型投資のフル稼働、大手建材メーカーとの協業による階段事業の展開、本年4月に取得した子会社の事業特性を活かした非住宅分野の更なる拡充など、収益基盤の強化に資する取り組みを推進してまいります。 内装建材事業においては、事業特性上、中東情勢に起因する資源価格の高騰及び供給体制への影響が特に懸念されることから、こうした外部環境の変化への対応を図り、より踏み込んだ販売価格の適正化及び原価低減活動の徹底に取り組んでまいります。また、前事業年度に実施した設備投資によりカウンターの生産体制を強化し、生産性向上への寄与を目指すとともに、かねてより準備を進めてきた階段製品の協業事業を開始し、当該事業領域における主力製品の底上げを図ります。加えて、子会社の展開を通じ、同社の加工技術及びノウハウを活用した非住宅向け製品の拡充を進め、提案力の強化及び販売機会の拡大につなげてまいります。 木構造事業においては、主力のプレカット事業において多くの課題を残したことを踏まえ、まずは新プレカットラインの稼働能力を最大限発揮できる体制の構築を進め、生産効率の向上と加工能力の最大化を図ってまいります。また、これらの設備を活かした大型物件及び非住宅木造建築分野の受注拡大に取り組み、引き続き非住宅分野への展開強化を進めてまいります。さらに、建築基準法改正等による構造計算需要の増加などの環境変化も見据え、設計支援体制の強化や技術提案力の向上を図るとともに、加工技術の高度化による差別化を推進し、競争力強化に努めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、売上高営業利益率及びROE(株主資本利益率)を、経営上の重要指標として位置付けており、売上高営業利益率3%、ROE5%以上の達成を経営目標として掲げております。 この目標の実現に向けては、木材に特化した高度な技術力を基盤とし、優れた品質基準の下、付加価値の高い製品群の拡充を図っております。あわせて、非住宅分野への事業領域の拡張並びに、当社の強みである内装建材事業と木構造事業との融合によるシナジー創出を推進し、安定的かつ持続的な成長の実現を目指してまいります。 また、資本コストに関しては、先行き不透明な経営環境が継続するなか、自己資本の現状水準を維持しつつ、将来を見据えた設備投資及び株主価値の向上に資する配当政策を総合的に勘案し、資本効率を重視した経営に努めております。
事業等のリスク3,722字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 当社の事業展開その他に関するリスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしも上記のようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に努めておりますが、本株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載内容を併せて、慎重に検討したうえで行われる必要があります。なお、以下の記載は本株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありませんので、この点ご留意下さい。 (1)住宅着工の動向が当社業績に影響を及ぼすことについて 当社は、主として住宅用木質部材の製造・販売を中核事業とし、加えて施設建築、賃貸事業等も展開しております。なかでも新築住宅市場向け製品が売上の大半を占めており、特に木造住宅の着工戸数の動向は、当社業績に直接的な影響を及ぼす要因であります。 近年、住宅様式の多様化や顧客ニーズの高度化が進むなか、市場競争の激化により、当社の売上及び収益性が影響を受ける可能性があります。また、国内における少子高齢化の進行に伴い、住宅着工戸数は今後も減少傾向が継続することが予想され、市場構造の変化とあいまって、価格競争の激化による収益圧迫のリスクが高まることが懸念されます。 こうした事業環境の変化に対応すべく、当社は特注対応力を活かした柔軟な製品提案により多様な顧客ニーズに応えるとともに、非住宅分野への事業領域拡充を推進し、特定市場への依存度低減を図るなど、事業基盤の強化に取り組んでおります。 なお、足元においては、中東情勢に起因するエネルギー価格及び各種資材価格への影響に加え、サプライチェーンの分断による物資調達の不安定化が進行しており、住宅関連業界においても資源価格の高騰や供給面の不安定化のみならず、住宅着工の抑制や住宅価格の更なる上昇が懸念され、新設住宅着工戸数は低水準で推移する可能性があります。 (2)特定販売先依存について 当社は、売上高の相当部分を一部の特定顧客に依存しており、これら顧客からの受注が大幅に減少した場合には、当社の売上及び利益に重大な影響を及ぼす可能性があります。 とりわけ、顧客の業績動向や経営方針の変更等、当社の経営努力では制御し得ない外的要因により、突発的な契約終了や調達方針の転換が生じた場合には、業績への影響が避けられないものと認識しております。また、顧客からの価格引下げ要請等に応じざるを得ない局面では、利益率の低下を招く可能性があることも、リスク要因の一つとして想定されます。 このようなリスクに対応するため、新規開拓に努め、特定の顧客に対する過度の依存体質にならない顧客基盤を構築してきており、その成果が顕在化しております。 (3)海外調達による資材の価格変動、為替変動等について 当社は、資材調達において海外依存度が高いため、国際的な需給バランスの変動、自然環境の変化、原産国の政策変更、原材料の仕様変更等の外的要因に加え、為替相場の変動が業績及び財務状況に与える影響は少なくありません。 こうしたリスクに対しては、主にベトナムを中心とした東南アジア地域において独自の調達体制を確立するとともに、国内外の有力サプライヤーとの協働体制を構築し、安定的な資材供給の確保に努めております。 また、調達リスクの分散を図る観点から、新規サプライヤーの開拓を継続的に推進しているほか、為替変動の影響を軽減すべく、国産材及び地域材の活用拡大にも取り組んでおります。 (4)法的規制について 当社は、集成材をはじめとする住宅部材の製造・販売を主要事業としており、事業活動に関連する法的規制は多岐にわたります。該当法令の改正や新たな規制の導入は、当社の事業運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 現在、当社の製品及び事業所が主に該当する法令は以下のとおりであります。 ① 建築基準法 ② 農林物資の規格化及び品質表示の適正化に関する法律(JAS法) ③ 製造物責任法(PL法) ④ 住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保促進法) ⑤ 労働基準法、労働安全衛生法及び関係諸法令 ⑥ 中小受託取引適正化法(旧法名:下請代金支払遅延等防止法(下請法)) ⑦ 消防法 ⑧ 個人情報保護法 ⑨ 環境関連法令(大気汚染防止法、水質汚濁防止法、騒音規制法、廃棄物の処理及び清掃に関する法律) なかでも建築基準法については、大幅な改正が行われた場合、製品仕様や資材調達体制の見直しを迫られる可能性があり、当社の事業運営に直接的かつ重大な影響を及ぼすおそれがあります。 また、環境保全に対する社会的要請の高まりに伴い、環境関連法令の規制強化も想定され、新たな設備投資や対応費用の発生が業績に影響を及ぼす可能性があります。 現時点においては、重大な改正は確認されておりませんが、法令遵守は企業経営の前提であり、法改正の動向を注視しつつ、必要な措置を的確に講じてまいります。 (5)製造物責任について 住宅業界においては、住宅の品質確保の促進等に関する法律(住宅品質確保促進法)の施行をはじめとする消費者保護の流れを背景に、製造物責任に関わるリスクが高まっております。当社においても、製品の欠陥が生じた場合には、業績及び事業運営に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社は品質確保に最大限の留意を払い、品質管理システムに基づく徹底した管理体制を構築・運用しておりますが、木材は有機物であり、気温や湿度等の環境条件によっては、経年変化や不具合が発生し、結果として欠陥に至る場合があります。特に、柱や梁といった住宅の構造体に関わる部材に欠陥が認められた場合には、重大な責任問題へと発展するおそれがあり、是正費用の発生に加え、顧客である住宅メーカーや工務店からの信頼喪失を招き、当社の信用、業績にも影響を及ぼす可能性があります。 なお、現時点においては、当社製品に起因する重大な品質クレームは発生しておらず、品質管理体制のもと、引き続き未然防止と適切な対応に努めてまいります。 (6)人材の確保と育成について 企業価値の最大化及び持続的成長の実現に向け、当社では、基本理念に基づいた優秀な人材の確保・育成を重要課題として位置付けております。既存事業の維持・拡大に加え、新製品の開発や新規事業の推進を図るうえで、各部門において専門知識を有する人材の確保及び管理者の計画的育成が不可欠であります。 雇用の流動化が進行するなか、当社では新卒採用に加え、即戦力となる中途人材の採用を積極的に行い、人材確保に注力するとともに、その育成にも継続的に取り組んでおります。しかしながら、当社の主要生産拠点が岐阜県東部に集中していることから、地域的な雇用環境によっては、必要人材の確保が困難となる場合や、有能な人材の流出が生じた場合、事業運営に支障をきたし、将来的に業績へ影響を及ぼす可能性があります。 なお、現在においては、労使間の円滑な関係のもと、離職率は低水準で推移しており、新卒・中途を問わず人員の安定的な確保が図られております。また、労働時間の削減やワーク・ライフ・バランスの推進、多様な人材の登用・育成を通じて、組織全体の活性化に努めております。 (7)災害に対するリスクについて 当社の工場及び生産関連設備は、火災、地震、水害等の自然災害により、生産活動や業務運営に支障をきたす可能性があります。特に主力工場は岐阜県東部に集中しており、当該地域は河川氾濫や土砂災害等の自然災害リスクが比較的高いほか、東海・東南海地震の影響も懸念されております。 火災への備えとしては、建物・設備を含め消防法に基づく防火体制を整備し、避難訓練を通じて初動対応の徹底を図っております。また、全ての建物及び機械設備については火災・風水害に備えた損害保険に加入しておりますが、地震保険については補償内容の限界から未加入となっております。 大規模地震により工場等が滅失・焼失等の物的損害が生じた場合、復旧までの間における操業停止による逸失利益を含め、当社の事業運営及び業績に重大な影響を及ぼすおそれがあります。 このため当社では、災害発生時の初動対応、対策本部の設置、復旧手順を定めた事業継続計画(BCP)を策定し、全従業員を対象とした安否確認システムの導入、主要拠点間の通信確保を目的とした衛星電話の配備、非常食の備蓄等、平時からの備えを講じております。
経営成績の分析 (MD&A)10,229字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度における我が国経済は、雇用環境の改善及び賃上げの進展を背景に緩やかな回復基調を示したものの、物価上昇に伴う家計負担の増加により個人消費の回復は依然として力強さを欠く状況で推移いたしました。加えて、米国の通商政策の動向や長期化するウクライナ情勢に加え、本年2月に発生した米国・イスラエルによるイラン攻撃に端を発する中東情勢の混乱など、地政学的リスクの一段の高まりに伴う資源価格の高騰もあり、先行き不透明感は従来以上に増大いたしました。 当社が属する住宅業界におきましては、年度前半の建築基準法改正に伴う住宅の構造審査義務化に起因する工期遅延等の影響は沈静化したものの、通年では金利上昇局面及び資材価格高騰を背景とした住宅価格の上昇による消費マインドの減退が重なり、新設住宅着工戸数は低水準で推移いたしました。また、このような状況を背景に価格競争の激化も進展するなど、極めて厳しい事業環境となりました。 このような環境下、当社は成長戦略として掲げる「非住宅分野への事業領域の拡大」及び「省施工商品の充実化」に注力し、新たな需要創出と既存事業の付加価値向上に取り組んでまいりました。また、当事業年度のスローガン「Create New7〈2.0〉」のもと、提案力の強化や事業基盤の整備を進めるなど、中長期的な成長に向けた各種施策を推進してまいりました。 内装建材事業におきましては、厳しい事業環境のもと、販売価格の適正化、原価低減及び生産性向上に取り組みに加え、既存事業の拡充及び基盤強化として、カウンターの生産性向上を目的としたオートランニングソーの新規設置を実施するとともに、階段事業における大手建材メーカーとの協業に向けた生産体制の整備を進めてまいりました。また、営業面においては非住宅分野への展開拡大に向け、店舗向け什器関連など新たな需要開拓を進め順調に推移しております。一方、主軸である戸建住宅市場における需要低迷が継続したことに加え、円安の進行など為替動向をはじめとする外部環境の影響もあり、収支改善は一進一退の状況で推移いたしました。特に第4四半期においては、想定を上回る需要減速により収益が圧迫されたことに加え、設備及び人員への先行投資も重なり、厳しい結果となりました。 木構造事業におきましては、かねてより進めてきた一連の大型設備投資が完工し、10月より新プレカットラインの稼働を開始するなど、生産性向上及び増産に向けた体制整備を進めてまいりましたが、安定稼働に向けた設備調整等に想定以上の時間を要したことに加え、住宅市場低迷に伴う価格競争の激化によりコストアップの価格転嫁が難航し、プレカット事業は極めて厳しい結果となりました。一方、非住宅分野を担う建装事業においては、公共施設及び民間施設案件を中心に大型物件を含む複数案件を手掛け、住宅関連需要の停滞を補完する形で事業全体を下支えする結果となりました。また、パネル事業においては、省施工ニーズの高まりを背景にその特性を活かした事業運営が奏功し、パネル及び建装の両分野において、成長戦略である「省施工商品の拡充」と「非住宅分野への拡大」に貢献することができました。しかしながら、事業全体では主力であるプレカット事業の低迷の影響が大きく、収益面では課題を残す結果となりました。 これらの結果、当事業年度の売上高は、155億89百万円と前事業年度と比較し1億70百万円(1.1%)の増収となりました。利益面では先に述べたとおり両事業部門ともに厳しい事業環境にあったことに加え、プレカットをはじめとする主力事業における収益改善が進捗しなかったことから、営業損失は56百万円(前事業年度は営業利益1億83百万円)、経常損失は60百万円(前事業年度は経常利益1億89百万円)、当期純損失は1億27百万円(前事業年度は当期純利益1億84百万円)となりました。 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。また、セグメント間取引については、相殺消去しております。 (内装建材事業) 売上高は、事業部全体が減少し、82億89百万円と前事業年度と比較し90百万円(△1.1%)の減収となりました。営業損失は、資材価格の高騰等の影響により、22百万円(前事業年度は営業利益13百万円)となりました。 (木構造事業) 売上高は、プレカットが減少したものの、パネル及び非住宅物件等が増加し72億87百万円と前事業年度と比較し2億62百万円(3.7%)の増収となりました。営業損失は、資材価格の高騰及び価格競争の激化等の影響により37百万円(前事業年度は営業利益1億64百万円)となりました。 (その他) 売上高は、12百万円と前事業年度と比較し2百万円(△14.8%)の減収となりました。営業利益は、4百万円と前事業年度と比較し2百万円(△33.7%)の減益となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ、4億54百万円減少し、7億43百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果使用した資金は2億64百万円(前事業年度は3億28百万円の収入)となりました。これは主に売上債権の減少3億36百万円及び減価償却費2億36百万円があったものの、仕入債務の減少4億65百万円、棚卸資産の増加1億52百万円及び税引前当期純損失89百万円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は6億74百万円(前事業年度比1億69百万円の支出増加)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出6億22百万円及び無形固定資産の取得による支出34百万円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は4億84百万円(前事業年度比2億40百万円の収入増加)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出3億85百万円及び配当金の支払額89百万円等があったものの、短期借入金の純増額4億円及び長期借入れによる収入6億円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当事業年度の生産実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 内装建材事業(百万円)   8,047   100.5 木構造事業(百万円)   7,320   104.6 合計(百万円)   15,367   102.4 (注)1.セグメント間取引については、相殺処理しております。 2.金額は販売価格によっております。 b.商品仕入実績 当事業年度の商品仕入実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 内装建材事業(百万円)   320   137.3 木構造事業(百万円)   -   - 合計(百万円)   320   137.3 (注) 金額は仕入価格によっております。 c.受注状況 当事業年度の受注状況をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(百万円)   前年同期比(%)   受注残高(百万円)   前年同期比(%) 木構造事業   6,668   91.6   24   3.9 合計   6,668   91.6   24   3.9 (注)1.セグメント間取引については、相殺処理しております。 2.金額は販売価格によっております。 3.当社の受注生産品は、主に木構造事業であり、他は概ね見込生産品であります。 d.販売実績 当事業年度の販売実績をセグメントごとに示すと次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 内装建材事業(百万円)   8,289   98.9 木構造事業(百万円)   7,287   103.7 報告セグメント計(百万円)   15,577   101.1 その他(百万円)   12   85.2 合計(百万円)   15,589   101.1 (注)1.セグメント間取引については、相殺処理しております。 2.売上高の10%を超える主な相手先が存在しないため、「最近2事業年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合」の記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の状況 当事業年度末における総資産は109億49百万円、純資産は60億97百万円、自己資本比率は55.7%となりました。 流動資産については、主に棚卸資産等が増加したものの、現金及び預金及び売上債権等が減少したことにより、61億68百万円と前事業年度末と比べ6億14百万円(△9.1%)の減少となりました。 固定資産については、主に両事業部門における設備投資により、47億81百万円と前事業年度末と比べ6億21百万円(14.9%)の増加となりました。 流動負債については、主に取適法の改正による支払条件変更に伴い仕入債務等が減少したものの、1年内返済予定の長期借入金及び設備関係未払金等が増加したことにより、30億25百万円と前事業年度末と比べ9百万円(0.3%)の増加となりました。 固定負債については、主に長期借入金及びリース債務等が増加したことにより、18億25百万円と前事業年度末と比べ2億13百万円(13.2%)の増加となりました。 このような財務基盤のもと、当社の事業方針及び施策については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営戦略等 及び (3)経営環境及び優先的に対処すべき事業上並びに財務上の課題」に記載のとおりですが、財務レバレッジとのバランスを鑑みながら、設備投資を中心に成長戦略への必要な投資を行ってまいります。 b.経営成績の状況 売上高については、物価上昇、米通商政策やウクライナ・中東情勢の混乱といった地政学的リスクの高まり、及び資源価格の高騰などにより、新設住宅着工戸数は依然として減少する状況が続いております。 このような環境下、内装建材事業では、販売価格の適正化、原価低減、生産性向上への取り組みに加え、大手建材メーカーとの協業を見据えた生産体制の整備、非住宅分野への需要開拓を進めてまいりました。 しかしながら、戸建住宅市場の需要低迷、特に第4四半期における想定を上回る需要減速が響き、82億89百万円と前事業年度と比較し90百万円(△1.1%)の減収となりました。木構造事業においては、住宅市場低迷に伴う販売価格競争の激化により価格転嫁は難航し、また、10月より新プレカットラインの稼働を開始し生産性向上及び増産に向けた体制整備を進めてまいりましたが、安定稼働に向けた設備調整等に想定以上に時間を要したことから厳しい結果となりました。一方、非住宅分野を担う建装事業において公共施設及び民間施設案件を中心に大型物件を含む複数案件を手掛け、住宅関連需要の停滞を補完する形で事業全体を下支えし、パネル事業も省施工ニーズの高まりを背景にその特性を活かした事業運営が奏功し、72億87百万円と前事業年度と比較し2億62百万円(3.7%)の増収となりました。その結果、全社では155億89百万円と前事業年度と比較し1億70百万円(1.1%)の増収となりました。 売上原価においては、内装建材事業は先に述べたとおり設備投資及び人員増による労務費等の増加、木構造事業においては大型設備投資導入における安定稼働に向けた設備調整等に時間を要したこと等により134億94百万円と前事業年度と比較し3億72百万円(2.8%)増加し、売上原価率は1.5ポイント増加し86.6%となりました。 販売費及び一般管理費については、輸送コスト等の増加により、21億51百万円と前事業年度と比較し37百万円(1.8%)増加となりました。 営業損失については、先に述べた売上原価の要因により、56百万円(前事業年度は営業利益1億83百万円)となりました。 経常損失については、営業損失に加え、長期借入金による金利上昇に伴い支払利息が増加し、60百万円(前事業年度は経常利益1億89百万円)となりました。 税引前当期純損失については、内装建材事業における先行の設備投資及び木構造事業における大型設備投資による既存設備等の廃棄費用が増加したことにより、89百万円(前事業年度は税引前当期純利益1億87百万円)となりました。 法人税、住民税及び事業税については、減益により課税所得が減少し15百万円と前事業年度と比較し1百万円(△10.5%)減少いたしました。また、法人税等調整額については、繰延税金負債が増加し22百万円(前事業年度は△14百万円)となりました。 この結果、当期純損失は1億27百万円(前事業年度は当期純利益1億84百万円)となりました。 なお、セグメント等の詳細につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当社の運転資金需要のうち主なものは、原材料等の購入費用のほか、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要のうち主なものは、生産性向上や合理化を目的とした設備や施設への投資のほか、既存の設備及び施設の更新であります。 今後の経営環境につきましては不透明感が強まっているため、資金調達の重要性を認識するとともに、自己資本の水準を維持しながら、投資及び配当政策等を行ってまいります。経営資源の配分につきましては、取締役会及び執行役員会で十分な検討を行った上で決定しております。 なお、当事業年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性 当社は事業活動の維持成長に必要な資金を確保するため、自己資金及び金融機関からの借入を有効活用しております。手元資金に関しては常に注視をしており、資金の流動性を確保しつつ資金の使途、調達を決定しております。 なお、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は7億43百万円となっております。 資金調達は、金融情勢の変化に対する対応と資金コスト削減及び調達構成のバランスを考慮し調達先の分散、調達方法及び手段等の多様化を図っており、原則として、運転資金については、短期借入金で調達し、生産設備などの長期資金は、社債や長期借入金で調達することとしております。2026年3月31日現在の短期借入金残高8億円(1年内返済予定の長期借入金含む)及び長期借入金残高15億25百万円の借入金総額23億26百万円を主力銀行をはじめとする金融機関から調達しております。なお、運転資金の効率的な調達を行うため、主要取引銀行と当座借越契約を締結しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されており、財政状態及び経営成績に関する以下の分析が行われております。 当社は、財務諸表の作成に際し、決算日における資産・負債及び収益・費用の計上金額に影響を与える見積りを行っております。また、貸倒引当金、固定資産、株式等、繰延税金資産、退職給付、偶発事象及び訴訟等に関して見積り及び判断を実績や状況に応じ合理的な判断により継続的に検証し評価を行っております。しかしながら、これらの見積り及び判断は、不確実性を伴うため、実際の結果と異なる場合があります。 我が国経済は、米通商政策やウクライナ、中東情勢の混乱といった地政学リスクの高まり及び資材価格の高騰など、極めて不透明な経済環境が続くものと想定しております。 当社が属する住宅業界におきましても、住宅価格の高騰など引き続き新設住宅着工戸数は低水準で推移するとみられ、市況の悪化とともに関税の影響による木材資源の流通変化に伴う、更なるコスト増や調達難が懸念されるなど、これまで以上に厳しい事業環境が予想されます。 当社が、見積り及び判断により当社の財務諸表に重要な影響を及ぼすと考えている項目は以下のとおりであります。 a.貸倒引当金 当社は、債権の回収不能見込額について、一般債権は貸倒実績率、貸倒懸念債権等特定の債権は個別に回収可能性を検討し、不足分については追加計上しております。 b.固定資産の減損損失 当社は、「固定資産の減損に係る会計基準」を適用しており、グルーピングごとに営業活動から生じる損益が継続してマイナスである場合、市場価格が著しく下落した場合及び将来の使用が見込まれていない遊休資産等減損の兆候がある場合に減損損失の認識の判定を行い、投資額の回収が困難になった場合は、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減額分を減損損失として特別損失に計上しております。 また、回収可能価額については、正味売却価額又は使用価値により測定しており、合理的に算定された価額に基づき評価しております。 なお、当事業年度末の固定資産の減損の認識の判定にあたっては、以下の仮定を用いております。 長期化するウクライナや中東情勢の複雑化を含む地政学リスクの高まり、中国経済の回復の遅れに加え、米国の保護貿易主義への懸念や金融政策の不確実性など、世界経済全体の先行き不透明感が増しております。 このような状況下で、市況の悪化と、関税やグローバルサプライチェーンの再編に伴う木材資源の流通変化による、更なるコスト増や調達難が懸念され、これらの影響は翌事業年度も続くものと想定しております。 上記のとおり、非常に不透明な経済環境を背景とし、新設住宅着工戸数は減少傾向が予測されますが、経営目標及び重点課題を着実に実行していくことで、翌事業年度の売上高は増収を見込んでおります。 減損の兆候の把握にあたり、これらも含めグルーピングごとの事業実態を慎重に検討し減損の兆候を判断しており、減損の兆候がある場合は、事業別の事業計画に基づき割引前キャッシュ・フローを見積り、減損の認識の要否を判断しておりますが、結果減損損失の認識はないものと判断しております。 割引前将来キャッシュ・フローをはじめとする見積りや当該見積りに使用された仮定は、今後の市場動向、為替相場の変動や資材価格高騰等の影響を受ける可能性があり、主要な仮定に見直しが必要となった場合、翌事業年度の財務諸表において、新たに減損損失が発生する可能性があります。 c.株式の減損処理 当社の財務諸表において、長期保有を目的とする特定の取引先の株式を所有しております。これらの株式には、価格変動性が高い公開会社の株式と、非公開会社の株式が含まれます。当社は投資価値の下落が一時的ではないと判断した場合、株式の減損処理をしております。公開会社の株式の場合、通常、時価が取得原価に比べ50%以上下落した場合、2年間にわたり時価が取得原価に比べて30%以上50%未満継続して下落した場合、発行会社が債務超過の状態にある場合又は2期連続で損失を計上し翌期も損失が予想される場合において減損処理をしております。 非公開会社の株式の場合、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下した場合において減損処理をしております。 d.繰延税金資産 当社の繰延税金資産については、将来減算一時差異の解消による課税所得との相殺により、将来の税金負担額を軽減する効果を有すると認められる範囲内で認識しております。繰延税金資産の回収可能性は、収益力に基づく将来の課税所得の見積額、タックス・プランニング及び将来加算一時差異の解消スケジュール等に基づいて判断しております。 当事業年度の繰延税金資産は、「繰延税金資産の回収可能性に関する適用指針」(企業会計基準適用指針第26号)に基づき、翌事業年度の課税所得の見積額に基づいて、翌事業年度の一時差異等のスケジューリングの結果、回収可能と認められる範囲内で繰延税金資産を計上しております。 当事業年度末の繰延税金資産の回収可能性についての判断にあたって、当社の将来の収益に与える影響を客観的に予測することが困難であることから、以下の仮定を用いて作成した翌事業年度の事業計画を基礎とした課税所得の見積額に基づき、繰延税金資産の回収可能性について判断しております。 長期化するウクライナや中東情勢の複雑化を含む地政学リスクの高まり、中国経済の回復の遅れに加え、米国の保護貿易主義への懸念や金融政策の不確実性など、世界経済全体の先行き不透明感が増しております。 このような状況下で、市況の悪化と、関税やグローバルサプライチェーンの再編に伴う木材資源の流通変化による、更なるコスト増や調達難が懸念され、これらの影響は翌事業年度も続くものと想定しております。 上記のとおり、非常に不透明な経済環境を背景とし、新設住宅着工戸数は減少傾向が予測されますが、経営目標及び重点課題を着実に実行していくことで、翌事業年度の売上高は増収を見込んでおります。 翌事業年度の課税所得の見積額が減少し回収可能性がないと判断された場合は、繰延税金資産の取り崩しが発生し翌事業年度の利益金額に影響を及ぼす可能性があります。 「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に詳細を記載しております。 e.退職給付 当社は、従業員の退職給付費用及び退職給付債務について、年金数理計算に使用される前提条件に基づいて算定しております。年金数理計算の前提条件には、割引率、退職率、死亡率、昇給率及び年金資産の期待運用収益率等の重要な見積りが含まれております。これらの前提条件の決定にあたっては、金利変動などの市場動向を含め、入手可能なあらゆる情報を総合的に判断し決定しております。 当社は、これらの前提条件の決定は合理的に行われたと判断しておりますが、前提条件と実際の結果が異なる場合には、将来の退職給付費用及び退職給付債務に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況 当社が目標の達成状況を判断するための客観的な指標については、売上高営業利益率及びROE(株主資本利益率)としております。 この数年、特に収益性改善に資する取り組みを進めておりますが、当社を取り巻く事業環境や事業領域を勘案し、まずは売上高営業利益率3%を目標とし、付加価値の高い製品の開発、新たな事業領域(非住宅分野)の拡充、二つの事業の融合によるシナジーの追求を図ってまいります。ROEに関しては、当社の規模感や今後の事業環境を鑑みて、自己資本は現状の水準を維持していく必要性を認識しており、効率的な資本政策と財務レバレッジとのバランスを鑑みながら、ROE5%以上を持続できる体制にすべきと考えております。当事業年度の経営成績につきましては、上記、「① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 b.経営成績の状況」に記載のとおりであります。 指標   前事業年度   当事業年度   目標値   目標対比 売上高営業利益率   1.2%   △0.4%   3.0%   △3.4ポイント ROE(株主資本利益率)   3.0%   △2.1%   5.0%   △7.1ポイント

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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