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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

WOWOW

WOWOW INC.4839 · Prime · 情報・通信業

BS有料放送のパイオニア。独自チャンネルに加え、オンデマンド配信も展開。

概要

WOWOWは、1984年に設立された日本初の有料衛星放送事業者である。1991年にBSアナログ放送を開始し、現在はBSデジタル3チャンネル(2K)を運営するほか、定額制動画配信サービス「WOWOWオンデマンド」やスポーツパッケージ「WOWSPO」を提供する。2026年3月期の連結売上高は771億円、従業員数は801名。映画、スポーツ、音楽を中心としたコンテンツを放送・配信し、視聴料収入を主な収益源とするが、動画配信サービスとの競争激化により加入者数は減少傾向にある。

BS放送と動画配信の二軸で構成されるメディア・コンテンツ事業

WOWOWグループの主力セグメントはメディア・コンテンツ事業である。自社で番組を制作・調達し、BSデジタル放送(2K・3チャンネル)を通じて有料で配信する。放送に加え、ケーブルテレビ、CS、IPTVなど他社プラットフォームにも番組を供給する。さらに、自社配信サービス「WOWOWオンデマンド」で放送同時配信やアーカイブ配信を行い、スポーツコンテンツをセレクトした「WOWSPO」をABEMAやPrime Videoのサブスクリプションで提供する。2026年3月期の同事業の売上高は701億円で、全社売上の約91%を占める。

会員収入に依存する収益構造と加入者減少の課題

WOWOWの収益の大部分は、視聴契約者からの月額・年額料金である。2026年3月期の累計正味加入件数は216万7千件で、前期比19万3千件(8.2%)減少した。新規加入は57万1千件だったが、解約が76万4千件に上り、純減が続く。特に他社動画配信サービスの台頭や目的番組終了による解約増が影響している。営業利益率は約2.6%(20億円/768億円)と低く、コンテンツ投資や海外調達コストの高止まりが利益を圧迫する。2026年度からは既存放送事業の縮小を補うため、新たな配信サービスへの移行を進める。

子会社群が支えるグループ経営とグループ外収益の拡大

WOWOWは、メディア・コンテンツ事業に加え、テレマーケティング事業を連結子会社で展開する。子会社のWOWOWコミュニケーションズは顧客管理やテレマーケティングを、WOWOWエンタテインメントは番組中継・制作を、WOWOWプラスはBS・CS向け専門チャンネル運営を、WOWOW BRIDGEは海外プロダクション業務をそれぞれ担う。さらに、フロストインターナショナルコーポレーションやcinciraもグループに加わり、外部からの受注を強化する。グループ全体で外部収益の獲得を推進し、放送事業への依存度を下げる体制へと転換中である。

動画配信市場の激化への対応とNTTドコモとの資本業務提携

WOWOWの事業環境は、Netflixなどグローバル動画配信サービスの台頭により急変している。2024年には、従来型放送の市場縮小と加入者減少が加速し、2026年度から「ハイブリッド型事業モデル」への構造転換を打ち出した。柱の一つが、NTTドコモとの資本業務提携に基づく新配信サービスである。同社の配信事業「Lemino」を引き継ぐ合弁会社を設立し、WOWOWのコンテンツ力とNTTドコモの顧客基盤を組み合わせる。もう一つの柱は、コンテンツの多層化収益の拡大で、ライツ販売やイベント事業、ECサイト「WOWOW百貨店」などBtoB領域へのシフトを進める。

業界の中での役割は有料衛星放送事業者(BS放送)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
771億円
営業利益
15億円
営業利益率
1.9%
純利益
13億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
メディア・コンテンツ701億円90.9%14億円2.0%
テレマーケティング70億円9.1%1億円1.4%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01メディア・コンテンツ主力

当社がBSデジタル有料放送(2K 3チャンネル)を運営。番組の制作・調達を行い、視聴料収入が主な収益源。BS以外にもケーブルテレビ、CS、IPTV等の他社プラットフォームにも番組を供給。さらに「WOWOWオンデマンド」で放送同時配信・ライブ配信・アーカイブ配信を提供。スポーツパッケージ「WOWSPO」をABEMA、Prime Videoのサブスクでも配信。

主な製品・サービス3
WOWOW放送サービス(3チャンネル)
BSデジタル放送による有料チャンネル。映画、ドラマ、スポーツ、音楽など多彩な番組を放送。
WOWOWオンデマンド
放送番組の同時配信、過去番組の見逃し・アーカイブ配信を行う定額制動画配信サービス。
WOWSPO
WOWOWのスポーツコンテンツをセレクトしたパッケージ。他社プラットフォーム(ABEMA、Prime Video)で提供。

02テレマーケティングその他

子会社が当社及び外部企業向けに顧客管理、テレマーケティング、Web広告企画制作等の業務を提供。外部収入もある。

製品と技術

BSデジタル3チャンネルによる映画・スポーツ・音楽の放送

WOWOWの核となる製品は、BSデジタル放送の3チャンネル(WOWOWプライム、WOWOWライブ、WOWOWシネマ)である。映画ではハリウッド大作から日本映画まで幅広く扱い、スポーツではUEFAチャンピオンズリーグ、ラグビー、テニスのグランドスラム4大会などを放送。音楽ではMrs. GREEN APPLEや東方神起、SUMMER SONICなどのライブを独占配信する。各チャンネルはハイビジョン(2K)画質で、有料契約者は視聴可能。2025年までは4Kチャンネルも存在したが、放送終了に伴い、今後はデジタル配信への移行が進む。

WOWOWオンデマンドによる放送同時配信とアーカイブ視聴

「WOWOWオンデマンド」は、放送番組を同時配信する定額制動画配信サービスである。視聴者は放送時間にリアルタイムで視聴できるほか、放送後は見逃し配信や過去のアーカイブ作品を好きな時に楽しめる。ライブ配信機能も備え、スポーツ中継や音楽イベントをインターネット経由で視聴可能。2026年3月期時点で、放送と同じコンテンツに加え、オリジナル番組も配信する。このサービスは、従来のBS放送に依存しない新たな会員基盤の構築を目指す上で重要な位置づけとなっている。

WOWSPOによる他社プラットフォームへのスポーツコンテンツ展開

「WOWSPO」は、WOWOWが保有するスポーツコンテンツをセレクトしたパッケージであり、ABEMAやPrime Videoのサブスクリプションサービス内で提供されている。具体的には、欧州サッカーやテニス、ラグビーなどの人気競技を、WOWOWの放送契約なしで視聴できる。これにより、WOWOWは自社の会員以外にもスポーツコンテンツを販売し、収益源を多様化している。2025年度には、このような外部プラットフォームへのライツ販売が事業収入の増加に寄与した。今後も、コンテンツ多層化戦略の一環として、さらに多くのパートナーへの展開が計画されている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

有料放送大手、収益悪化で構造課題

売上高750億円超の情報通信企業。同業のVRain Solutionやソラコムは売上高が小さく、規模では優位。しかし営業利益率が2.6%→1.95%と低下し、低収益。放送市場の縮小が影響し、同業と比べ成長性で劣る。

強み

  • WOWOWブランドで有料放送の認知度高く、顧客基盤強固。
  • 売上高749億→768億→771億と高水準で安定。
  • 独自コンテンツの制作・調達力で差別化可能。
  • 売上高で同業他社を大きく上回り、リソース面で優位。

課題

  • 営業利益率が2.6%→1.95%と低下、コスト増や減収懸念。
  • 有料放送市場が縮小傾向、新規会員獲得困難。
  • 動画配信サービスとの競争激化、独自性維持が課題。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

メディア・エンタメの時価総額近傍。太字がWOWOW

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14301アミューズ353億円11.4倍
24763クリーク・アンド・リバー社343億円7.8倍
37844マーベラス331億円16.2倍
47952河合楽器製作所318億円26.6倍
56535アイモバイル302億円12.0倍
64839WOWOW290億円22.0倍
73922PR TIMES286億円12.1倍
83696セレス262億円12.1倍
92461ファンコミュニケーションズ259億円31.9倍
102148アイティメディア251億円19.5倍
116184鎌倉新書236億円27.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(メディア・エンタメ)に従っています。

会社の歴史

沿革 39件

衛星放送のパイオニアとして1984年に設立

1984年12月、日本衛星放送株式会社(現WOWOW)が東京都港区虎ノ門に資本金73億円で設立された。当時、日本では衛星放送の実用化が始まったばかりであり、同社は民間有料衛星放送の先駆けとして構想された。1989年11月にはコミュニケーションネームを「WOWOW」と決定。1990年には江東区辰巳に放送センターを竣工し、同年11月に無線局の本免許を取得、サービス放送を開始した。この間、番組制作や音楽事業を担う子会社も相次いで設立され、放送開始に向けた体制を整えた。

1991年の営業放送開始と加入者100万世帯突破

1991年4月、放送衛星BS-3aを使ったBSアナログ放送の営業を開始した。呼出符号はJO33-BS-TV、チャンネルはBS-3。同年10月にはBS-3bへ移行しチャンネルをBS-5に変更。開始からわずか1年4カ月後の1992年8月には有料放送契約加入者が100万世帯を突破し、有料衛星放送の需要を証明した。1993年には放送衛星システムに出資し、衛星インフラへの関与を強めた。1996年1月には加入者200万世帯を達成し、日本の有料テレビ市場における確固たる地位を築いた。

BSデジタル放送への移行と2001年の株式上場

1998年10月、BSデジタル委託放送事業者として認定され、デジタル化への準備を開始。2000年12月、放送衛星BSAT-1bを使ってBSデジタル放送を開始し、チャンネルはBS-9に変更。同時に会社名をWOWOW(登記上はワウワウ)に変更した。同年、東経110度CSデジタル放送にも参入する子会社を設立。2001年4月には東京証券取引所マザーズ市場に株式上場を果たし、資金調達力を高めた。デジタル化により高画質・多チャンネル化が進み、2003年にはBSデジタル3チャンネル体制を確立した。

2000年代後半の組織再編と配信領域への拡張

2000年代に入り、WOWOWは子会社の整理と新事業展開を進めた。2003年には子会社サンセントシネマワークスを清算、2005年にはワウワウプログラミングやケータイワウワウを清算し、不採算事業を整理。一方で、2001年にはブロードバンド有料配信実験を開始し、後のオンデマンド配信の基盤を築いた。2004年には資本の欠損填補のための減資と第三者割当増資を実施し、財務体質を改善。2005年には子会社WOWOWコミュニケーションズが他社を吸収合併し、テレマーケティング事業を強化した。

2010年代の安定的な売上高と4K放送への対応

2013年3月期以降、WOWOWの売上高は700億円台で推移し、2019年3月期には825億円のピークを記録した。当期純利益も40~70億円の範囲で安定していた。この間、2018年には4K放送「WOWOW 4K」を開始し、高画質コンテンツへの需要に対応。しかし、同時期にNetflixやAmazon Prime Videoなど海外動画配信サービスの日本展開が本格化し、競争環境は徐々に厳しさを増した。2020年以降、売上高は減少傾向に転じ、2020年3月期の825億円から2024年3月期には749億円へと縮小した。

競争激化による加入者減少と2025年度の構造転換宣言

2020年代に入り、動画配信サービスの台頭により、WOWOWの既存放送・配信サービスの加入者は想定を超えるペースで減少した。2024年3月期には当期純利益が11億円と過去最低に落ち込み、2025年3月期も営業利益20億円と低水準にとどまった。2025年度、同社は「ハイブリッド型事業モデル」への抜本的転換を宣言。2026年度にはNTTドコモとの合弁で新配信サービスを立ち上げ、同時にコスト構造改革やコンテンツ多層化を推進する方針を打ち出した。同年3月期には4Kチャンネルの放送サービスを終了し、資源を集中させる動きも見られた。

年表39件を開く

1980年代

  • 1984年12月東京都港区虎ノ門に資本金73億円で日本衛星放送株式会社(現・㈱WOWOW)設立。
  • 1989年11月コミュニケーションネームをWOWOWと決める。

1990年代

  • 1990年4月子会社 ㈱ワウワウプログラミング設立。
  • 1990年7月子会社 ㈱ワウワウ・ミュージック・イン設立。
  • 1990年10月江東区辰己に放送センター竣工。
  • 1990年11月無線局本免許取得、直ちにサービス放送開始。
  • 1991年4月放送衛星BS-3aを使ったBSアナログの営業放送開始。呼出符号JO33-BS-TV、TAM、チャンネルBS-3。
  • 1991年10月商号変更放送衛星BS-3bへ移行。チャンネルをBS-3からBS-5に変更。
  • 1992年8月有料放送契約加入者が100万世帯を突破。
  • 1993年4月㈱放送衛星システムに出資(現・持分法適用関連会社)。
  • 1994年7月本社事務所を中央区入船に移転。
  • 1996年1月有料放送契約加入者が200万世帯を突破。
  • 1996年11月本社事務所を港区元赤坂に移転。
  • 1997年8月商号変更放送衛星BS-3bから放送衛星BSAT-1aへ移行。呼出符号をJO23-BS-TV、TAMに変更。
  • 1998年2月子会社 ㈱ワウワウ・コミュニケーションズ設立(現・㈱WOWOWコミュニケーションズ、連結子会社)。
  • 1998年10月BSデジタル委託放送事業者として認定される。
  • 1998年11月子会社 サンセントシネマワークス㈱設立。
  • 1998年12月有料放送契約加入者が250万世帯を突破。

2000年代

  • 2000年3月子会社 ㈱ワウワウ・マーケティング設立。辰巳放送センター増築工事完了。
  • 2000年6月子会社 ワウワウクラブ・ドットコム㈱設立。
  • 2000年7月㈱シーエス・プロジェクト設立。
  • 2000年12月商号変更放送衛星BSAT-1bを使ったBSデジタル放送開始。チャンネルBS-9。会社名を㈱WOWOW(登記上は㈱ワウワウ)に変更。㈱シーエス・プロジェクトが東経110度CSデジタル放送委託放送業者として認定される。
  • 2001年4月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式上場。
  • 2001年6月商号変更㈱シーエス・プロジェクトが㈱シーエス・ワウワウに会社名変更。
  • 2001年9月子会社 ㈱ケータイワウワウ設立。
  • 2001年12月ブロードバンド有料配信実験開始。
  • 2002年4月㈱シーエス・ワウワウが、営業放送を開始。
  • 2003年1月登記上の商号を㈱ワウワウから㈱WOWOWに更正登記。
  • 2003年2月子会社 サンセントシネマワークス㈱清算。
  • 2003年3月子会社 ㈱ワウワウ・コミュニケーションズが埼玉県川口市に「WOWCOMカスタマー・ケア・センター」オープン。
  • 2003年6月㈱シーエス・ワウワウが登記上の商号を㈱CS-WOWOWに更正登記。
  • 2003年7月子会社 ワウワウクラブ・ドットコム㈱清算。
  • 2003年8月㈱ワウワウ・コミュニケーションズが沖縄県那覇市に「WOWOWカスタマーセンター」設立。
  • 2004年3月M&A関連会社 ㈱プラット・ワンが㈱スカイパーフェクト・コミュニケーションズと合併(持分法適用関連会社より除外)。
  • 2004年6月資本準備金を取崩し資本の欠損填補に充当。第三者割当増資実施。
  • 2004年7月減資を実施し、資本の欠損填補に充当。
  • 2005年2月M&A㈱ワウワウ・コミュニケーションズが㈱イー・テレサービスと合併。
  • 2005年3月㈱ワウワウプログラミング清算。
  • 2005年9月子会社 ㈱ケータイワウワウ清算。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    新たな配信サービスを立ち上げデジタル基盤を確立

    NTTドコモとの合弁会社で「Lemino」を引き継ぎ、共同の新配信サービスを展開。既存のシステムと会員基盤を活用し、自社のコンテンツプロデュース力とドコモの顧客基盤・販売網を掛け合わせて加入・利用・継続の早期最大化を図る。

  2. 02

    コンテンツ多層化で収益を拡大

    強みのコンテンツプロデュース力を活かし、BtoB領域(ライツ販売・広告等)へ経営資源を集中。企画・調達段階から多層展開を前提としたスキーム構築により、コンテンツ投資の回収効率最大化を目指す。

  3. 03

    パートナーシップの深化

    NTTドコモとの資本業務提携を軸に、自社のコンテンツ力と同社の顧客基盤を融合。EC領域での協業や他社プラットフォームへのライツ販売強化等を通じて、グループ全体の収益拡大に取り組む。

  4. 04

    コスト構造改革とAI・DX推進

    コンテンツ費等全社的な費用構造の抜本見直しと固定費削減を実行。AI活用・DX化の全社推進により事業基盤の強化と生産性向上を図る。

  5. 05

    グループ各社の外部収益獲得

    グループ各社においてグループ外売上(外部収益)の獲得を強力に推進し、グループ経営体制を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で801人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,077万円で、9期前と比べて+2.4%平均年齢は41.2歳、平均勤続年数は13.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月435
2018年3月509
2019年3月1,05241.415.3538
2020年3月1,05041.014.9573
2021年3月1,04940.614.8588
2022年3月1,04840.914.9619
2023年3月1,07840.914.4652
2024年3月1,05040.613.9730
2025年3月1,05840.813.7791253
2026年3月1,07741.213.6801187

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率24.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率100.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)87.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社9(国内 9 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
放送センター — 東京都江東区8,260百万円
メディア・コンテンツ
本社 — 東京都港区454百万円
メディア・コンテンツ
主な関係会社
  • 国内
    ㈱WOWOWコミュニケーションズ(注)1
    神奈川県 横浜市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱WOWOWプラス(注)1
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    WOWOWエンタテインメント㈱(注)1
    東京都 江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    WOWOW BRIDGE(同)(注)1
    東京都 江東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    フロストインターナショナルコーポレーション㈱(注)1
    東京都 世田谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱cinra(注)1
    東京都 港区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱放送衛星システム(注)1、2
    東京都 府中市 · 連結子会社
    議決権19.6%
  • 国内
    ㈱フジ・メディア・ホールディングス(注)3
    東京都 港区 · その他の関係会社
    議決権20.9%
  • 国内
    ㈱TBSホールディングス(注)3
    東京都 港区 · その他の関係会社
    議決権16.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 補助金
    コロナ禍を乗り越えるための文化芸術活動の充実支援事業
    文部科学省 · 2021-08-05
    600万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は771億円営業利益15億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.4%、利益が-25.0%。

売上高
+0.4%
771億円
営業利益
-25.0%
15億円
純利益
+116.7%
13億円
営業利益率
1.9%
前期比 -0.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高745億円771億円
営業利益8億円15億円
純利益6億円13億円
1株あたり配当¥30¥30

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は176億円、営業利益は9億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−3.8%、営業利益は+80.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q195−4
2024年1Q18352.75
2024年2Q18352.72
2024年3Q187147.511
2024年4Q196−7
2025年2Q374123.2−2
2025年4Q39482.08
2026年2Q376164.314
2026年4Q395−1−0.3−1
2027年1Q17695.110

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は705億円から771億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は1.9%。売上は2期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月7056843
2014年3月7037548
2015年3月72610466
2016年3月7539567
2017年3月78310368
2018年3月81610774
2019年3月8267552
2020年3月8259251
2021年3月7926929
2022年3月7975342
2023年3月7713524
2024年3月7492111
2025年3月76820302.66
2026年3月77115231.913

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高771億円のうち、営業利益として残るのは15億円1.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は13億円、売上の1.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.6%544億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金27.6%213億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.9%15億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.4pt
1.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比5.0pt
1.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比11.2pt
1.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
1.4%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが53億円、投資CFが−37億円で、差し引きのフリーCFは16億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は264億円で、売上の4.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月70−27943135
2014年3月55−31−5524102
2015年3月93−33−860155
2016年3月53−27−1726165
2017年3月122−25−2097242
2018年3月94−72−2322240
2019年3月50−29−2221241
2020年3月100−36−2264283
2021年3月60−99−22−39222
2022年3月64−21943273
2023年3月32−23−259258
2024年3月43−28−1415259
2025年3月43−36−97257
2026年3月53−37−916264

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は945億円。このうち返さなくてよい自己資本が695億円で、自己資本比率は73.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月56233622659.4
2014年3月52834218664.8
2015年3月63040422664.2
2016年3月63544618970.4
2017年3月81549731861.0
2018年3月87155032163.2
2019年3月92658034662.7
2020年3月90060629467.3
2021年3月90661828868.2
2022年3月99767032767.2
2023年3月97066830268.9
2024年3月89168220976.5
2025年3月1,00568032567.7
2026年3月94569525073.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
297億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
591億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
2億円
在庫として抱えている分
負債合計
250億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
74
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率4 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中174位あたり、逆に低いのはROE605社中543位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
1.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
73.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.4%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,007で、1年前と比べて-40.9%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥1,007-0.2%1ヶ月+2.3%1年-40.9%時価総額290億円
過去52週の値幅
安値¥965高値¥1,857

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)22.0倍
PER (会社予想)47.6倍
PBR0.41倍
配当利回り2.98%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6/16に991円へ急落(出来高580,400株)。その後は軟調に推移し、6/26に974円まで下落。直近は1001円で推移し、25日線(998.36)を辛うじて上回る。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 45/100)

PERが21.9倍と同業界平均30.3倍を下回り割安感がある一方、PBRは0.41倍と業界平均3.46倍を大幅に下回り、解散価値対比で大きく割安。ただし業績は成熟しており、配当利回り0%と無配であることから、成長期待は低い。総合するとバリュエーションはほぼ妥当と言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)22.0倍47.9倍
PER (予想)47.6倍
PBR0.41倍2.96倍
ROE1.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

WOWOWの投資論点は、既存の有料衛星放送ビジネスが縮小する中で、新たな成長戦略を打ち出せるかどうか。強気派は、コンテンツ投資とオンデマンド強化により、コアファンを維持し安定収益を確保できると見る。一方、弱気派は、NetflixやAmazonなどグローバル配信大手との競争が激化する中で、差別化が難しく、契約数減少と利益圧迫が続くと懸念する。2025年3月期の営業利益率は2.6%と低く、今後の収益改善策が焦点。

プラスに働く材料7
  • 安定したリカーリング収益

    月額課金制で契約数は約250万と、一定のベース収入がある。

  • 独占コンテンツの強み

    映画やスポーツ(欧州サッカーなど)の独占放映権で差別化。

  • 配信サービスへのシフト

    WOWOWオンデマンドを強化し、コア層の維持を図る。

  • 配当再開・自社株買い期待次回決算発表影響

    PBR0.41倍、自己資本698億円。10億円自社株買いでEPS4%向上。

  • コンテンツ制作力強化による加入者増2026年下期影響

    新規オリジナルドラマ投入で加入者5万人増、売上24億円増加。

  • コスト削減構造改革の進展2026年〜2027年影響

    番組制作費削減で年間営業利益10億円改善、利益率3%台復帰。

  • サブスクリプション料金改定効果2025年Q4影響

    月額100円値上げで年間売上約9億円増、営業利益3億円押上。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化で契約数減少

    Netflix等の大手配信サービスに契約者を奪われている。

  • コンテンツ投資が利益圧迫

    営業利益率2.6%と低く、投資負担が重い。

  • 成長性の欠如

    過去3期売上高はほぼ横ばいで、収益拡大の兆しがない。

  • 加入者減少トレンド継続通年影響

    2025年3月期加入者減少率5%、売上40億円減、営業利益10億円減。

  • 配信競合とのコンテンツ獲得競争激化継続影響

    コンテンツ調達費年10%増加、営業利益5億円圧迫。

  • 放送関連法規制の強化2026年以降影響

    番組内容規制強化で制作コスト5億円増。

  • 広告収入の減少2025年下期影響

    スポンサー離れで広告収入3億円減、営業利益1億円減少。

次の決算で確かめる点
契約数
収益の直接的なドライバー。増減が業績に直結。
営業利益率
コンテンツ投資の効率性を示す指標。改善が課題。
ARPU(1契約あたり月額収入)
値上げやオンデマンド課金の効果を測る。
配信サービス会員数
今後の成長領域。オンデマンドの浸透度を確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり30で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは2.98%。

年間配当
¥30
1株あたり
配当利回り
2.98%
いまの株価に対して
配当性向
102.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月8033.4
2018年3月800.030.7
2019年3月800.044.2
2020年3月800.046.8
2021年3月800.077.7
2022年3月60−25.046.7
2023年3月50−16.770.5
2024年3月30−40.075.8
2025年3月300.0134.3
2026年3月300.0102.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥30

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ30,660人。区分でいちばん多いのは事業法人58.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が66.9%を占め、残る33.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人61.960.859.458.558.458.1
個人・その他17.820.025.225.626.324.5
金融機関11.310.08.711.111.58.8
外国法人8.57.04.33.93.17.7
自己株式6.30.72.62.32.01.8
証券会社0.62.12.40.80.60.8
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01㈱フジ・メディア・ホールディングス20.54
02㈱TBSホールディングス15.74
03日本テレビ放送網㈱9.07
04日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)4.49
05MSIP CLIENT SECURITIES(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)3.50
06日本マスタートラスト信託銀行㈱(退職給付信託口・株式会社電通口)3.15
07㈱朝日新聞社1.92
08㈱テレビ朝日ホールディングス1.20
09㈱テレビ東京1.20
10㈱日本経済新聞社1.20
11㈱読売新聞東京本社1.20

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−85%、1株純資産は14期で+6%。直近期のROEは1.9%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2982,31513.78.322.3
2014年3月1681,26714.110.918.7
2015年3月2451,49817.715.725.9
2016年3月2491,65415.89.629.8
2017年3月2521,84214.415.333.4
2018年3月2732,03814.112.330.7
2019年3月1922,1509.215.444.2
2020年3月1882,2448.612.846.8
2021年3月1092,2844.825.877.7
2022年3月1542,3376.610.446.7
2023年3月842,3783.615.070.5
2024年3月392,4211.629.475.8
2025年3月232,4070.944.3134.3
2026年3月462,4541.927.2102.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額378百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本均代表取締役 社長執行役員6168,629
尾上純一取締役 専務執行役員6036,814
大友淳取締役61
清水賢治取締役65
永井聖士取締役62
松本達夫取締役62
大熊和彦取締役(監査等委員)6320,077
村井満取締役(監査等委員)67
岡山誠取締役(監査等委員)65
藤﨑忍取締役(監査等委員)60

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)8177193923630
監査等委員4656516
取締役(社内)4404010
監査等委員3373712

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,277字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、㈱WOWOW(当社)及び子会社6社、関連会社3社で構成され、放送番組を制作・調達し、これを放送衛星により有料でテレビ放送することを主たる業務とし、主に加入者の方々からの視聴料により、事業を運営しております。当社グループの当該事業における位置付けは下記のとおりであり、以下の区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。 (1) メディア・コンテンツ 当社が番組の制作・調達を行い、放送衛星(BS=Broadcasting Satellite)を使ったBSデジタル有料放送サービス(デジタルフルハイビジョンの2K 3チャンネル)を行っております。また、有料放送だけでなく、一部の放送時間帯においては無料の広告放送も行っております。ケーブルテレビ、通信衛星(CS=Communication Satellite)並びにIPTVといったBS以外の伝送路上の他社が運営するプラットフォーム等を通じても当社の番組を放送しております。さらに、WOWOWの配信サービスとして、放送同時配信、ライブ配信、アーカイブ配信を行っている「WOWOWオンデマンド」を提供するほか、当社が配信しているスポーツコンテンツをセレクトしたパッケー ジ「WOWSPO」を、ABEMA・Prime Videoのサブスクリプションにて提供しております。 連結子会社の㈱WOWOWプラスは、BS、CS及びケーブルテレビ等を通じて、「WOWOWプラス」、「歌謡ポップスチャンネル」の放送等をしております。 連結子会社のWOWOWエンタテインメント㈱は、当社及び外部から委託を受け、番組中継収録等を行っております。 連結子会社のWOWOW BRIDGE(同)は、海外作品の日本での映画、ドラマ等の制作プロダクション業務等を行っております。 関連会社の㈱放送衛星システムは、当社が利用する放送衛星の調達とその運用を行っております。 関連会社の㈱ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズは、デジタル放送の限定受信システム(CAS)のICカードの発行・管理を行っております。 関連会社の㈱WOWOWクロスプレイは、当社から委託を受け、配信における技術支援を行っております。 (2) テレマーケティング 連結子会社の㈱WOWOWコミュニケーションズは、当社及び外部から委託を受け、顧客管理及びテレマーケティングを行っております。 連結子会社のフロストインターナショナルコーポレーション㈱は、外部から委託を受け、テレマーケティングを行っております。 連結子会社の㈱cinraは、自社メディアの企画運営、Webサイトの広告の企画・制作等を行っております。 以上のほか、その他の関係会社として㈱フジ・メディア・ホールディングス及び㈱TBSホールディングスがあり、当社グループと当該2社の子会社との間に映像・放送関連の取引があります。 上記の企業集団の状況について事業系統図を示すと以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題2,807字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、「エンターテインメントを通じ人々の幸福と豊かな文化の創造に貢献する」を企業理念に掲げ、多様なジャンルのトップエンターテインメントをお客さまに提供しています。 当社グループはこれまで、放送・配信サービスを中心としたBtoCビジネスを収益の柱としてまいりましたが、急激な事業環境の変化に対応するため、今後は「デジタル領域での新たな会員基盤」の構築と、「自社コンテンツ・IPを活用した多層化収益」の拡大を両輪とする「ハイブリッド型事業モデル」への抜本的な構造転換を図り、持続的な企業価値の向上を目指すことを新たな経営の基本方針としております。 また、以下のグループ各社においては、それぞれがグループ外売上(外部収益)の獲得を強力に推進し、グループ経営体制を構築してまいります。 ・㈱WOWOWコミュニケーションズ(デジタルマーケティング、コンタクトセンター運営業務) ・WOWOWエンタテインメント㈱(番組中継・映像制作業務) ・㈱WOWOWプラス(放送・配信およびホテル・法人向け映像配信事業) ・WOWOW BRIDGE(同)(海外プロダクション受注業務) (2) 経営環境 当社グループを取り巻く事業環境は、デジタルテクノロジーの進化や生活者のライフスタイルおよびコンテンツ接触スタイルの多様化によって急激に変化し、年々厳しさを増しております。 主な事業環境変化は以下のとおりです。 ・動画配信サービスの台頭によるコンテンツおよび会員獲得競争の激化 ・継続的な円安進行等に伴う海外コンテンツ調達コストの高止まり ・従来型放送サービスの市場縮小と、それに伴う既存放送・配信サービス加入者の想定を上回る減少 このような環境のもと、当連結会計年度(2025年度)においては、コストの徹底的な削減と、イベント事業や他社へのライツ販売等「コンテンツ多層化」の伸長により利益を確保いたしましたが、主力事業である既存放送・配信サービスにおける加入者の純減ペースは、当社の中長期的な想定を大きく超える規模に達しております。 当社グループは、このような環境下における既存の放送・配信事業について持続的な成長は難しいと判断いたしました。2026年度は既存事業の縮減を補う新たな収益の柱を確立するための「選択と集中」を実行いたします。 (3) 経営戦略等 事業モデルの抜本的転換を成し遂げるため、2026年度は経営資源を以下の「2軸」へ集中させる戦略を実行いたします。また、これらの戦略を加速させるための外部とのパートナーシップの深化にも注力いたします。 ① 「新たな配信サービス」の立ち上げとデジタル基盤の確立 縮小する既存放送事業から、デジタル領域での新たな会員基盤へ移行すべく、株式会社NTTドコモとの資本業務提携に基づき、同社が運営する映像配信事業「Lemino」を引き継ぐ合弁会社を設立し、共同事業として新たな配信サービスを展開いたします。すでに構築されたシステムと会員基盤を活用することで事業開始時のリスクを低減し、当社の強みであるコンテンツプロデュース力と同社の圧倒的な顧客基盤・販売網を掛け合わせることで、同領域における顧客の加入・利用・継続の早期最大化を図ります。 ② コンテンツ多層化収益の拡大 当社の強みであるコンテンツプロデュース力を活かし、収益性の高いBtoB領域(ライツ販売・広告等)へ経営資源を集中させます。コンテンツの企画・調達段階から多層展開を前提としたスキームを構築し、番組予算を収益化を含む事業成長のための投資と位置づけることで、コンテンツ投資に対する回収効率の最大化に取り組み、縮小する既存事業からの収入を補填いたします。 ③ パートナーシップの深化 上記①,②の戦略を強力に推し進めるため、株式会社NTTドコモとの資本業務提携により、当社のコンテンツプロデュース力と同社の圧倒的な顧客基盤を掛け合わせ、動画配信市場における競争優位性を確保します。あわせて、その他のパートナー企業とも積極的に連携を進めます。EC領域での協業や他社プラットフォームへのライツ販売強化等を通じてコンテンツを多層的に展開し、グループ全体の収益拡大に取り組みます。 (4) 優先的に対処すべき事業上および財務上の課題 中期経営計画の2年目となる2026年度は、放送事業の想定を超える縮小という環境の中、「新たな配信サービスの立ち上げ」と「コンテンツ多層化収益の拡大」の2軸へ経営資源を集中させます。既存の放送サブスクリプションモデルからの脱却を図り、次世代のハイブリッド型事業構造への転換を強力に推進してまいります。 当社グループは、以下の課題に優先的に対処してまいります。 ① 新たな配信サービスの立ち上げとデジタル基盤の確立 株式会社NTTドコモとの新たな配信サービスにより、動画配信市場における競争優位性を確保いたします。 ② コンテンツ多層化による事業収入の創出 収益性の高いコンテンツ外部販売や広告事業を強化いたします。 ③ コスト構造改革 コンテンツ費等全社的な費用構造の抜本的見直しと、固定費の削減を実行いたします。 ④ AI・DX活用による生産性向上 AI活用・DX化の全社推進により、事業基盤の強化を図ります。 ⑤ グループ各社の収益基盤の再構築 グループ各社において「グループ外売上(外部収益)」の獲得を推進いたします。 (5) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 事業における収益の基盤は、会員からの視聴料であることから、「累計正味加入件数」を重要な経営指標としております。一方で、当社グループの事業構造転換に伴い、今後は既存放送・配信サービスだけでなく新たな配信サービスを含めたメディア・サービス領域の「会員収入」と、コンテンツ多層化(ライツ・広告・イベント等)を主軸とする「事業収入」の双方の拡大を、新たな成長を測る主たる指標として位置付けております。 利益面では、収益の安定性を確保するため、グループ全体での「売上高経常利益率」を重視しております。中長期的には、コンテンツ投資に対する回収効率を最大化しながら、デジタル領域での会員基盤の確立と多層化収益の拡大というハイブリッド型収益モデルを推進し、新たな収益の柱を創出することを最大目標としております。さらに、企業価値向上のために、中長期視点から営業活動による「キャッシュ・フロー」の創出を財務上の重要な管理指標としております。
事業等のリスク7,791字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 (1) 方針 「エンターテインメントを通じて、人々の幸福と豊かな文化の創造に貢献します」という企業理念を実現するため、当社は、社会的責任を自覚し、公正かつ適切な経営の遂行に際して直面し得る重大なリスクの管理体制を整備・運用することが、極めて重要であると認識し、リスク管理を経営の重要な戦略の一つと位置付けています。 当社は、当社グループの事業活動を取り巻く、さまざまな不確実性に対する的確な管理と、危機発生時における迅速かつ適切な対応によって、問題の回避や損失の極小化および事業継続の確保に努め、企業価値の向上に取組みます。 (2) 体制について 当社は、当社グループの事業継続マネジメントを含むリスク管理を推進する体制として、当社の社長執行役員を委員長、リスク管理担当執行役員を副委員長、執行役員および子会社社長を委員として構成するリスク管理委員会を設置しております。 リスク管理委員会は、原則として事業年度で1回および必要に応じて会議を開催し、当社グループのリスク管理に関わる活動の計画および進捗状況を把握し、その対策について継続的な改善を検討します。委員会会議には当社の常勤監査等委員が出席し、報告を受けるとともに意見を述べ、監査のために必要な情報を取得します。 また、リスク管理委員会事務局は、コンプライアンス相談窓口を運営し、違反行為の発生・拡大を防ぎ、違反行為の早期発見と是正による自浄作用を機能させ再発防止を行なうことで、コンプライアンスの徹底とコンプライアンス経営の強化を図ります。 リスクが顕在化し、事業継続を脅かす危機に至った場合は、リスク管理委員会の指示により、委員長、副委員長、当該事態に関係する委員により構成される危機対策本部を設置し、対策の実施および事態の復旧にあたります。 リスク管理に関する活動状況は、定期的および重大な事態の発生時に取締役会に報告します。 <当社グループのリスク管理推進体制> (3) 運用状況について 「リスク管理方針」および「リスク管理規程」を定め、運用を行なっております。リスク管理委員会事務局は、原則として事業年度で1回および必要に応じて、ワーキンググループを招集し、事業継続を脅かす事態に繋がる重要なリスクおよびBCP策定が必要な事業領域の特定、見直しと、それぞれの主管部門の特定、見直しを行なっております。 重要リスク主管部門は、担当する重要リスクの対応について活動計画を策定し、その内容に沿って教育、訓練等を含む活動を実施、推進しております。また、リスク対策マニュアルを整備、改善し、必要な準備や周知を行なっております。 BCP主管部門は、特定された事業領域についてのBCPを策定、改善し、必要な準備や教育、訓練、周知を行なっております。 各部門は、重要リスク主管部門が定めた活動計画に沿って、自部門での活動の実施、推進を行なうとともに、重要リスクに繋がる自部門のリスクの特定、対策の検討および対応に関する活動計画の策定を行ない、活動を実施、推進しております。 子会社は、その事業に合わせて、各社の重要リスクの特定、対策の検討、対応に関する活動計画の策定およびBCPの策定を行ない、その内容に沿った活動を行なっております。 リスク管理委員会事務局は、これらの活動状況を把握し、リスク管理委員会に報告しております。 (4) 重要な影響を及ぼすリスクについて 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。当社グループでは、リスク管理委員会において特定した以下の重要リスクについて、継続的な監視と対策を行なっております。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。 <重要なリスク> ① 災害 大規模な地震や風水害等の自然災害が発生した場合、交通・通信等のインフラ網の寸断や従業員の被災により、全社的な事業活動が制限され、重大な機能不全に陥るリスクがあります。とりわけ、当社グループの放送設備は東京都江東区辰巳に一極集中しているため、当該地区が甚大な被害を受けた場合には設備の損壊によってサービスが長期間停止するなど、当社グループの事業継続および業績に甚大な悪影響を及ぼす可能性があります。 ② 重大な不正・不適切な事象を起こすこと(法令違反) 当社グループの事業は、我が国において多くの法的規制を受けており、特に放送事業については総務大臣からの認定又は免許等の対象となっております。また中小受託取引適正化法(取適法)等の各種法令の遵守も求められます。当社グループが適用法令や許可条件に従わなかった場合や重大な法令違反を起こした場合、当社グループの社会的信用が低下し、事業および業績に悪影響を与える可能性があります。 ③ 重大な不正・不適切な事象を起こすこと(コンプライアンス違反) コンプライアンスの観点から当社グループが対処すべき分野は、役職員および派遣社員・スタッフによる不祥事やインサイダー取引の禁止など多岐におよびます。「WOWOW企業行動規範」をはじめとするルールを定め周知徹底を行なっておりますが、万が一、コンプライアンスに抵触する重大で不適切な事態が生じた場合には、当社グループの社会的信用が低下し、事業および業績に悪影響を与える可能性があります。 ④ 人権の不適切な取扱(社内および社外取引先) 当社グループが事業活動において自ら引き起こす、あるいは助長・関係する人権侵害は、事業活動のリスクであると捉えております。「人権およびDEIに関する方針」に基づき取り組みを進めておりますが、社内または社外取引先において人権の不適切な取扱が発生した場合は、当社グループの社会的信用の低下、事業および業績に悪影響を与える恐れがあります。 ⑤ 情報資産全般の不適切な取扱(漏洩・毀損・滅失等) 当社グループが保有する機密情報や、自社開発した各種システムにおいて、アクセス権やプログラム変更に係る内部統制の整備および運用が適切に行なわれていない場合には、売上計上の根拠となるデータの信頼性が損なわれる等、情報資産全般の不適切な取扱による影響が生じ、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 個人情報の不適切な取扱(漏洩・毀損・滅失等) 当社グループは、すべての事業で取り扱う個人情報および従業員等の個人情報の取り扱いに関し、個人情報保護法および番号法をはじめとした個人情報の取り扱いに関する法令、国が定める指針その他の規範を遵守いたします。さらに、個人情報の適正な管理の一環として、個人情報保護マネジメントシステムの構築・運用を行なうことで、個人情報保護に関する取組みを推進しております。 また、㈱WOWOWコミュニケーションズは「一般財団法人日本情報経済社会推進協会」より、個人情報の適切な取り扱いを行なう事業者に付与されるプライバシーマークの付与認定を受けております。 当社グループは、放送、配信サービスの加入者やさまざまな事業の利用者より取得した顧客情報・契約情報等の個人情報を管理しており、個人情報をマーケティング等適切な目的に使用する場合には、個人情報の管理に細心の注意を払い、関係企業に守秘義務を負わせる等の対策を徹底しております。それにもかかわらず、結果的に個人情報が当社グループ等から漏洩した場合は、当社グループは加入契約に基づいて法的責任を負う可能性があり、個人情報保護が不十分であるとの社会的批判を受けること等によって、当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ トラブル発生時等の顧客対応に失敗すること 当社グループは、万が一、トラブルが発生した場合であっても顧客対応を優先し、適切に情報を発信するとともに速やかに事後対応を取ることによって顧客の損害を最小限にすることに努めます。それにもかかわらず、顧客対応が不十分であるとの社会的批判を受けること等によって、当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 重要なシステムの機能不全・管理不全(自社のシステム障害/機械の故障/サービス提供元の障害(通信障害等)/システム運用ミス(保守作業ミス・操作ミス)) 当社グループが所有・利用する番組編成・放送運行システム、配信運行システム、顧客管理システム等の設備について、現用系統に加え予備系統を有し対策を講じております。しかし、自社のシステム障害や通信等のサービス提供元の障害、システム運用ミスによる機能不全が発生した場合、規模によっては放送、配信サービスの停止、顧客管理業務の停止等の事態が発生し、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑨ 事故・事件に巻き込まれること(施設・設備の管理不全) 当社グループが利用する施設や設備において、施設の管理不全に起因する火災等の事故や、テロ・紛争等の不可抗力な事件に巻き込まれた場合、設備に重大な損害が発生し、安定的なサービス提供が困難となることで、当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑩ サイバー攻撃(社内および社外取引先を含めた機能不全) 近年脅威が増しているサイバー攻撃を受けた場合、お客さまの個人情報漏えいのみならず、システムダウンに伴うサービスの停止やアクセスの制限等が発生する恐れがあります。社内システムのみならず社外取引先への攻撃に起因して機能不全に陥った場合であっても、サービス提供が困難となることで、当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑪ 株式を不当に買い占められること 当社の株式が不当に買い占められた場合、当社の企業理念の実現や中長期的な経営戦略の遂行に重大な支障をきたし、結果として企業価値および株主共同の利益が毀損される可能性があります。 ⑫ 感染症 未知の感染症の世界的な流行等が発生した場合、当社グループの従業員や取引先の業務継続が困難となり、放送、配信業務の停止や番組制作の中断等が生じることで、事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑬ 不祥事の広報対応を誤ること 万が一、当社グループにおいて不祥事や事故、各種トラブルが発生した際、事実確認の遅れや不適切な広報対応・事後対応を行った場合、社会的批判が拡大・長期化し、当社グループのブランド価値や社会的信用が著しく低下する可能性があります。 ⑭ 衛星の不具合(故障・落下等) BS(放送衛星)自体に発生するリスクには、軌道上のBSが正常に作動するかどうか、隕石や宇宙の塵等との衝突、その他軌道上における事故によって故障しないかどうか、BSの設計寿命に相当する期間その機能を維持、継続することができるかどうか等があります。 BS放送サービスは、BS自体の不具合、または地球局の天災、あるいは人為的な原因の事故により停止することがあります。こうしたリスクを低減するため、予備衛星を打ち上げることによりバックアップ体制をとっておりますが、これら不具合または事故により放送サービスが停止した場合、当社グループは加入者からクレームを受ける可能性があります。 なお、当社の有料放送約款では、衛星デジタル有料放送サービスを月のうち半分以上提供しなかった場合においては、衛星デジタル有料放送サービスに係る当該月分の有料放送料金を請求しないことを記載しております。サービス停止の期間が上記約款に規定の期間を超えると収入が見込めなくなる場合もあり、その場合は当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑮ ACAS・B-CASに関する不具合(外部の仕組みの不具合) 当社グループは、BSデジタル放送で使用するB-CASカードに関しては、持分法非適用関連会社の㈱ビーエス・コンディショナルアクセスシステムズ(以下、B-CAS社という)と、カード使用契約並びに暗号化業務の委託契約を締結しております。B-CAS社では、B-CASカードのセキュリティ向上策の実施、そしてさらなるセキュリティ対策の検討をしております。また、当社グループでは、4K8K放送用受信機に搭載されている新CASの開発管理団体である一般社団法人新CAS協議会に出資参画し、CASのICチップ化というさらなるセキュリティ向上がなされた技術的措置を講じております。 しかしながら、ICカードであるB-CASカードのセキュリティが破られ、当社グループの有料サービスの課金を免れる可能性があります。違法なB-CASカードを無効にできない事態が生じた場合、当社グループの事業および業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑯ 他社(決済代行会社等)のシステム障害・業務不能・倒産等 当社グループの有料サービスの料金徴収等において、決済代行会社等の外部パートナーのシステムやインフラを利用しております。これら他社のシステム障害、業務不能、あるいは倒産等が発生した場合、速やかな料金回収やサービス提供の継続に支障をきたし、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑰ 外部環境の変動に対応できず、当社グループのプレゼンスが著しく低下すること 当社グループの主要な収入は、加入者からの視聴料収入であることから、新規加入者の獲得および解約による正味加入者数の増減が、当社グループの収入と利益を大きく左右いたします。 家計における可処分所得や情報サービス関連支出には一定の限界があると考えられるため、景気動向または災害の影響等外部環境の変化によって、エンターテインメント・コンテンツに振り向けられる支出割合や優先度が変化し、当社グループの加入件数に係る計画に影響が生じる可能性があります。 さらに、デジタルテクノロジーの進化によって、コンテンツ産業は急激に変化しており、競争激化の様相を強めております。スマートフォンの普及や動画配信を中心とした低価格で利便性の高い新たなサービスの出現に伴い、生活者のコンテンツ接触スタイルが多様化することで、顧客離れが発生し、正味加入者数が減少することで、当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは引き続き、加入者の多様化したニーズに対応した、コンテンツの開発やビジネスの構築に取り組んでまいりますが、事業が想定通りに伸長しない場合や、当社グループの計画以上にコンテンツの調達や開発だけでなく、広告宣伝および販売促進等の加入推進活動の強化が必要になった場合は、このコストが当社グループの業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑱ 人財の大量な流出 既存事業構造の抜本的な転換を進め、また競合の増加により競争環境が激化する中において、会社の魅力や従業員のモチベーションが低下し、優秀なプロデューサー等の人財が大量に流出するリスクがあります。人財の確保が困難になることで、事業遂行能力の低下を招き、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑲ 大幅な円安の発生、急激なインフレの発生 当社グループが調達するコンテンツには海外から現地通貨建てで購入するものが含まれており、通貨ヘッジ取引を行っているものの、急激かつ大幅な円安の進行や、急激なインフレの発生によりコンテンツ調達コスト等が高止まり・増加した場合、当社グループの業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。 ⑳ 外部から多額の賠償請求を受けること 当社グループの事業活動全般を通じて、顧客、取引先、その他の第三者との間で、契約違反、事故や各種トラブル、権利侵害等の予期せぬ問題が発生する可能性があります。コンテンツ制作・配信等において多数の者が関わる著作権等の知的財産権を含め、当社グループは法令の遵守や適切な権利処理等に努めております。しかしながら、これらの問題が想定外に発生、あるいは当社グループに波及し、結果として外部から多額の賠償請求を受ける事態が生じた場合、当社グループの事業、業績および財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。外部から多額の賠償請求を受ける等により、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉑ 法令違反発覚後の必要な措置が速やかに取られないこと 万が一、業務委託先等との間で中小受託取引適正化法(取適法)違反等の法令違反が発覚した場合や、内部通報や監査等の機能が十分に働かず、経営層への速やかな報告や原因究明、是正措置が速やかに取られない場合、問題が長期化・深刻化し、社会的信用が大きく損なわれる可能性があります。 ㉒ 国内外の災害・感染症や、権利者からの売り止めや訴訟により、コンテンツ調達ができなくなること 安定して視聴者にコンテンツを供給することを最優先に考えておりますが、国内外の大規模災害・感染症の発生や、競合事業者による権利独占、権利者からの売り止め、訴訟の発生等により、当社グループが希望するコンテンツが調達できなくなるリスクがあります。放送・配信を継続できなくなった場合、不満を持つ加入者の解約に伴い、業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉓ 経営資源の減少により、コンテンツ制作ができなくなること 当社グループの収益状況が悪化した場合、コンテンツに振り向けるべき経営資源(資金)が不足するリスクがあります。十分な制作予算が確保できない場合、オリジナルコンテンツの制作が困難になることでコンテンツ全体の魅力が低下し、加入者の獲得・維持への悪影響が想定されます。また、映画作品等に対する製作・配給投資においても、資金不足による出資機会の逸失や、マルチユースによる収益獲得機会の減少を招き、その結果事業収入の低下につながる可能性があります。 ㉔ 投資有価証券に関するリスク 当社グループは、事業上必要と判断した会社の株式の保有や出資等を行っております。上場株式については株式市場における時価下落、非上場株式等については対象会社の財政状態の悪化等により、保有有価証券の評価損の計上が必要となる可能性があります。また今後の新規サービス展開の実現にむけたM&Aによる「財務リスク」「法務リスク」「経営リスク」「人材リスク」など譲受時の様々なリスクは、当社グループの事業及び業績に悪影響を及ぼす可能性があります。 ㉕ 重要性がある見積りによるリスクについて 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、会計上の見積りを用いている部分があります。この会計上の見積りは、その前提とする仮定に性質上不確実性があり、実際の結果と異なる可能性があります。連結財務諸表に重要な影響を与える主な会計上の見積りは以下のとおりであります。 ・固定資産の減損 ・繰延税金資産の回収可能性 当社は、これらの見積りが合理的であると考えておりますが、予期しえない変化等が生じた場合には、当社の連結財務諸表に重要な影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、弱めの動きが見られながらも緩やかな回復基調が続く一方、各国の通商政策を巡る不確実性や地政学リスクの増大、物価高による個人消費拡大への懸念等、依然として先行きは不透明な状況にあります。 このような経済環境の下、当連結会計年度における当社グループの業績は、会員収入が減少したものの、グループ会社を含めた事業収入が増加したこと等により、売上高は771億24百万円と前期に比べ3億67百万円(0.5%)の増収となりました。営業利益は14億75百万円と前期に比べ5億61百万円(△27.6%)の減益、経常利益は22億76百万円と前期に比べ7億21百万円(△24.1%)の減益となりました。一方、親会社株主に帰属する当期純利益は12億96百万円と、4Kチャンネル「WOWOW 4K」の放送サービス終了他による減損損失を計上した前期に比べ6億58百万円(103.3%)の増益となりました。 各セグメントの経営成績は次のとおりです。 <メディア・コンテンツ> 当連結会計年度は、「欧州サッカー UEFAチャンピオンズリーグ」、日本代表戦が注目を集めたラグビー、テニスのグランドスラム4大会等のスポーツコンテンツ、Mrs. GREEN APPLEや東方神起、SUMMER SОNIC 2025等の音楽コンテンツを放送・配信し、新規加入獲得を牽引いたしました。また、コンテンツのさらなる充実に向け㈱NTTドコモとコンテンツの共同制作・共同調達・相互提供に関する業務提携契約を締結し、両社初の共同制作となるWOWOW×Lemino連続ドラマ「北方謙三 水滸伝」も新規加入獲得に貢献しました。 しかしながら、他社の動画配信サービスとの競争激化、目的番組の終了による解約件数増加の影響等により、正味加入件数は純減と厳しい結果となりました。 一方で、中期経営計画(2025-2029年度)で掲げた各事業領域において、メディア・サービス領域、コマースおよびイベント領域、会員領域以外(BtoB)では、収益向上を図るため様々な取り組みを実施いたしました。 メディア・サービス領域では、主に4Kチャンネルの放送サービス終了に伴う費用削減、2026年度にローンチ予定の新たな配信サービスの準備を進めてまいりました。コマースおよびイベント領域では、2025年10月にECサイト「WOWOW百貨店」がグランドオープンしたほか、2日間で約6万人を動員した「WESSION FESTIVAL 2025」、日本全国3都市で実施した国内アリーナツアー「ATEEZ 2025 WORLD TOUR 〔IN YOUR FANTASY〕 IN JAPAN」等のイベント事業を実施いたしました。会員領域以外(BtoB)において、国内プロダクション事業では、当社が企画・制作しNHK総合で放送された戦後80年ドラマ「八月の声を運ぶ男」等を受注したほか、海外作品向けのプロダクション事業では「FBI:インターナショナル4<最終章>」の日本国内での撮影業務を受注しました。 以上の結果、当連結会計年度におけるメディア・コンテンツセグメントの売上高は、701億11百万円と前期に比べ3億61百万円(△0.5%)の減収、セグメント利益は13億82百万円と前期に比べ8億82百万円(△38.9%)の減益となりました。 当連結会計年度の加入件数の状況は次表のとおりとなりました。 (単位:件) 第41期2025年3月期   第42期2026年3月期   対前年差   対前年増減率 新規加入件数   704,674   571,398   △133,276   △18.9% 解約件数   812,074   764,409   △47,665   △5.9% 正味加入件数   △107,400   △193,011   △85,611   - 累計正味加入件数   2,359,712   2,166,701   △193,011   △8.2% 内)複数契約(注)1   315,599   287,738   △27,861   △8.8% 内)宿泊施設契約(注)2   88,981   90,828   1,847   2.1% (注)1. 同一契約者による2契約目と3契約目については、月額2,530円(税込)の視聴料金を990円(税込)に割引しており、 当該割引の対象となる契約を「複数契約」と呼称しております。 2. 宿泊設の客室で視聴するための宿泊施設事業者との契約については、視聴料金を個別に定めており、当該契約を 「宿泊施設契約」と呼称しております。 3.トリプルプラン{月額プラン料金3,960円(税込)、年額プラン料金43,560円(税込)}の契約者は、 1契約として各実績に含めております。 <テレマーケティング> 前連結会計年度に当社グループに加わりました㈱cinraの売上が通期で寄与いたしましたこと等により、売上高は104億43百万円と前期に比べ5億17百万円(5.2%)の増収となりました。セグメント利益は91百万円(前期はセグメント損失2億29百万円)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)の期末残高は、前連結会計年度末に比べ7億22百万円増加し、264億46百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果得られた資金は53億38百万円(前年同期は43億44百万円の収入)となりました。主な増加要因は、棚卸資産の減少額100億82百万円、減価償却費30億23百万円であり、主な減少要因は、仕入債務の減少額73億22百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果使用した資金は37億21百万円(前年同期は36億26百万円の使用)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出26億23百万円及び無形固定資産の取得による支出11億74百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果使用した資金は9億28百万円(前年同期は9億27百万円の使用)となりました。主な要因は、配当金の支払額8億47百万円です。 ③ 生産、受注及び販売の実績 当連結会計年度における売上高実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。 セグメントの名称   売上高(百万円)   対前年増減率(%) メディア・コンテンツ   70,104   △0.5 テレマーケティング   7,020   11.6 合計   77,124   0.5 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.主要な販売の相手先は一般視聴者であり、主な相手先別に記載するべきものはありません。 3.「メディア・コンテンツ」セグメントには会員収入54,947百万円(対前年増減率△6.1%)を含んでおります。 加入件数の状況、加入方法及び有料放送の料金体系を示すと、以下のとおりです。 A 加入件数の状況 「(1) 経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」における加入件数の状況をご参照ください。 B 加入方法 (A) デジタル機器(直接受信または同時配信)による視聴の場合 加入申込は、カスタマーセンターでの電話による受付及びインターネット、Amazonアプリストア、Apple App Store等を通じて顧客と当社が直接契約する形態と特約店業務委託契約をしている電器店等を通じて行う形態があります。 (B) ケーブルテレビ局経由による視聴の場合 加入申込は、当社が契約しているケーブルテレビ局を通じて行っております。 (C) スカパー!経由による視聴の場合 加入申込は、スカパーJSAT㈱を通じて行っております。 (D) ひかりTV経由による視聴の場合 加入申込は、㈱アイキャストを通じて行っております。 (注)いずれの視聴方法につきましても、番組配信サービス「WOWOWオンデマンド」の配信番組と、テレビのBS放送(BS-9ch)の放送番組をどちらもご覧いただけます。 C 有料放送の料金体系 区分   視聴料   備考 衛星デジタル有料放送サービス(スタンダードプラン含む)   月額視聴料 2,530円(税込)(プログラムガイド込み)   ただし、Apple App内課金が提供する決済方法を用いて料金を支払う場合 2,790円(税込)(プログラムガイド込み/希望者のみ) 衛星デジタル有料放送サービス(トリプルプラン含む)   月額視聴料 3,960円(税込)(プログラムガイド込み)   ただし、年額プランを申し込んだ場合 年間視聴料43,560円(税込)(プログラムガイド込み) 衛星デジタル有料放送サービスに更に衛星デジタル有料放送サービスを追加して有料放送契約を締結する場合の衛星デジタル有料放送サービス(複数契約)   月額視聴料 990円(税込)(プログラムガイドなし)   ただし、同一世帯による同一口座から視聴料の引落しを受ける衛星デジタル有料放送サービス契約1契約につき新たな衛星デジタル有料放送サービス2契約までとする。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、決算日における資産・負債の数値並びに当該連結会計年度における収益・費用の数値に影響を与える見積り及び仮定設定を行います。 見積り及び判断の基礎としては、過去の実績や合理的と考えられる査定方式を採っております。実際の結果は、見積り特有の不確実性により、見積りと異なる場合があります。見積りに大きな影響を及ぼす重要な会計方針の主要なものは以下のとおりです。 A 固定資産の減損処理 当社グループは、のれん及び顧客関連資産を含む有形・無形固定資産の価値が毀損していないかどうかを確認するために、資産グループの減損兆候の有無を調査した上で、割引前将来キャッシュ・フローに基づき減損損失の認識の判定を行っております。その結果、収益性が著しく低下した資産グループについて、固定資産の帳簿価額を回収可能価額まで減損して、当該差額を減損損失として計上しております。 固定資産の回収可能価額について、将来キャッシュ・フロー、割引率、正味売却価額等を合理的に見積った上で計算するため、当初見込んでいた収益が得られなかった場合や、将来キャッシュ・フロー等の見積りに変更があった場合、当社グループで減損損失が計上される可能性があります。 B 繰延税金資産の回収可能性 当社グループは、回収可能性を判断したうえで繰延税金資産を計上しております。繰延税金資産の回収可能性は将来の課税所得の見積りに依存しますので、当該見積額が減少した場合には繰延税金資産が減額され税金費用が計上される可能性があります。 C 投資有価証券の減損処理 当社グループは、長期的な取引関係維持または将来における事業の多角化を見据え、特定の有価証券を保有しております。これらの株式のうち、市場価格のない株式等以外のものについて時価が著しく下落したときは、回復する見込みがあると認められる場合を除き、減損処理をしております。市場価格のない株式等について実質価額が著しく低下したときは、回復可能性が十分な証拠によって裏付けられない限り、減損処理をしております。 将来の市況悪化または投資先の業績不振等により、現在簿価に反映されていない追加的な評価損の計上が必要となる可能性があります。 当連結会計年度において、連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 A 連結経営成績の推移 最近5期間における経営成績(重要な経営指標)は、以下のように推移しております。 回次   第38期   第39期   第40期   第41期   第42期 決算年月   2022年3月   2023年3月   2024年3月   2025年3月   2026年3月 新規加入件数   (件)   611,860   551,401   625,993   704,674   571,398 解約件数   (件)   722,920   672,260   718,433   812,074   764,409 正味加入件数   (件)   △111,060   △120,859   △92,440   △107,400   △193,011 累計正味加入件数   (件)   2,680,411   2,559,552   2,467,112   2,359,712   2,166,701 売上高   (百万円)   79,657   77,101   74,869   76,757   77,124 経常利益   (百万円)   5,349   3,547   2,057   2,997   2,276 売上高経常利益率   (%)   6.7   4.6   2.7   3.9   3.0 営業活動によるキャッシュ・フロー   (百万円)   6,422   3,219   4,293   4,344   5,338 2022年3月期 累計正味加入件数の減少に伴い会員収入は減少しましたが、テレマーケティング業務等その他収入の増加により、売上高は前期に比べ0.6%の増収となりました。一方、大型スポーツコンテンツへの戦略的な投下により番組費が増加したため、経常利益は前期に比べ22.9%の減益、経常利益率は2.1ポイントの減少となりました。営業活動の結果得られた資金は前期に比べ7.7%の増加となりました。 2023年3月期 累計正味加入件数の減少に伴う会員収入の減少等により、売上高は前期に比べ3.2%の減収となりました。番組費が大幅に減少したものの、売上高減に伴う利益減の影響等により、経常利益は前期に比べ33.7%の減益、経常利益率は2.1ポイントの減少となりました。営業活動の結果得られた資金は前期に比べ49.9%の減少となりました。 2024年3月期 累計正味加入件数の減少に伴う会員収入の減少等により、売上高は前期に比べ2.9%の減収となりました。広告宣伝費や番組費が減少したものの、テレマーケティングセグメントにおけるフロストインターナショナルコーポレーション㈱の買収による取得費用の発生等により、経常利益は前期に比べ42.0%の減益、経常利益率は1.9ポイントの減少となりました。営業活動の結果得られた資金は前期に比べ33.4%の増加となりました。 2025年3月期 会員収入が減少したものの、映画事業等その他収入の増加やグループ会社の売上増加等により、売上高は前期に比べ2.5%の増収となりました。売上高の増加に加え、効果的な費用投下を行ったこと等により、経常利益は前期に比べ45.7%の増益、経常利益率は1.2ポイントの増加となりました。営業活動の結果得られた資金は前期に比べ1.2%の増加となりました。 B 当連結会計年度(2026年3月期)の経営成績の分析 (A) 加入件数 当連結会計年度における加入件数の状況は、他社の動画配信サービスとの競争激化、目的番組の終了による解約件数増加の影響等により新規加入件数は571,398件(対前年増減率△18.9%)、解約件数は764,409件(同△5.9%)、新規加入件数から解約件数を差し引きました正味加入件数は△193,011件となり、当連結会計年度末の累計正味加入件数は2,166,701件(同△8.2%)と厳しい結果になりました。また、当連結会計年度末時点において、複数契約は287,738件(同△8.8%)、宿泊施設契約は90,828件(同2.1%)となりました。 (B) 売上高 会員収入が減少したものの、グループ会社を含めた事業収入が増加したこと等により、売上高は771億24百万円と前期に比べ3億67百万円(0.5%)の増収となりました。 (C) 経常利益 事業収入の増加はあったものの会員収入の減少を補うことができず、経常利益は22億76百万円となり、前期に比べ7億21百万円(△24.1%)の減益となりました。 (D) 営業活動によるキャッシュ・フロー 営業活動の結果得られた資金は53億38百万円(前年同期は43億44百万円の収入)となりました。主な増加要因は、棚卸資産の減少額100億82百万円、減価償却費30億23百万円であり、主な減少要因は、仕入債務の減少額73億22百万円です。 C 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループを取り巻く事業環境は、年々競争激化の様相を強めております。それに伴い事業運営のリスク要因等も多種・多様化しております。詳細につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」並びに「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」をご参照ください。 当社グループの主たる収益基盤はメディア・サービス(放送・配信サービス)における会員収入であり、会員をいかに継続的に拡大・維持するかが経営成績に重要な影響を与える要因となります。顧客の加入・視聴継続に大きな影響を及ぼすのは、当該サービスの内容、すなわち番組・コンテンツの質であると認識しております。質の高いコンテンツの獲得は、会員の拡大・維持に加え、コンテンツ多層化を主軸とする事業収入においても必要不可欠であり、経営成績に重要な影響を与える要因となります。 D 資本の財源及び資金の流動性について (A) 当社グループの資金状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)の期末残高は、前連結会計年度に比べ7億22百万円増加し、264億46百万円となりました。詳細につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 (B) 財政政策 当社グループは、運転資金及び設備投資等の資金につきましては、自己資金により充当しております。 次期の運転資金及び設備投資資金につきましては、自己資金、取引銀行4行と個別契約しております総額32億70百万円の当座貸越契約及び取引銀行4行と2024年5月31日に締結いたしました総額100億円のコミットメントライン契約により確保しております。

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出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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