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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

さくらケーシーエス

SAKURA KCS Corporation4761 · Standard · 情報・通信業

三井住友フィナンシャルグループ傘下で、金融・公共・産業向けにシステム構築から運用まで一貫提供する情報サービス会社。

概要

さくらケーシーエスは、1969年に神戸で創業した総合情報サービス企業である。情報・通信業に属し、金融機関、地方公共団体、一般事業法人を主な顧客とする。三井住友フィナンシャルグループ(SMBCグループ)のその他の関係会社として、同グループ向けの情報化投資案件を中核に、システム構築、システム運用管理、システム機器販売を展開する。2026年3月期の連結売上高は238億円、従業員数は1,056名。神戸市中央区に本社を置き、東京証券取引所スタンダード市場に上場している。

金融・公共・産業の三部門で構成する事業ポートフォリオ

当社の事業は、組織上の報告セグメントとして「金融関連部門」「公共関連部門」「産業関連部門」の3つに区分される。金融関連部門はSMBCグループやその他の金融機関向けにシステム構築・運用を提供し、公共関連部門は地方公共団体向けの情報化案件(自治体標準化対応など)を手がける。産業関連部門は一般事業法人向けにSAPビジネスや機器販売を含む総合サービスを提供する。2026年3月期のセグメント別売上高は、金融関連が65億円、公共関連が71億円、産業関連が101億円であり、産業関連が最大の売上を占める。3部門とも増収増益を達成し、営業利益は合計で14億円となった。

SMBCグループとの密接な資本・取引関係

当社は、株式会社三井住友フィナンシャルグループ及び株式会社三井住友銀行をその他の関係会社とする。SMBCグループとは、営業取引のみならず資金取引でも緊密な関係にあり、当社はグループ内で「総合情報サービス会社」に位置づけられる。主要な取引先にはSMBCグループ、富士通グループ、金融機関、地方公共団体、一般事業法人が挙げられる。また、三井住友ファイナンス&リース株式会社と富士通Japan株式会社は法人主要株主である。この資本関係は、安定した基盤案件の供給源である一方、特定顧客への依存度の高さも示す。

神戸発、関西を拠点に東京へ広がる拠点網

創業以来の本拠地は神戸である。現在の本社は神戸市中央区播磨町に所在する。事業所としては、姫路オフィス(姫路センターから改称)、大阪オフィス、東京オフィス(旧ソフト開発部東京分室)を構える。1999年には神戸市中央区にアウトソーシングセンター(現データセンター)を開設し、2025年には神戸市内に新たなデータセンターを開設した。これらの拠点を活用し、顧客システムのハウジングサービスやBPOサービスを提供する。関西圏での地盤を強みとしつつ、東京にも販売・開発拠点を持つことで全国対応を可能にしている。

連結子会社KCSソリューションズを軸としたグループ経営

当社グループは当社、その他の関係会社2社、連結子会社1社で構成される。主要な連結子会社は株式会社KCSソリューションズであり、これは2014年に子会社のケーシーエスデータ株式会社と株式会社シィ・エイ・ティを統合して設立された。KCSソリューションズはデータ入力やBPOなどのアウトソーシング事業を担う。また、過去にはリース事業子会社やソフト子会社を設立・統合・売却した実績がある。グループ全体で、システム構築から運用管理、機器販売まで一貫したサービスを提供し、情報セキュリティや事業継続の国際規格(プライバシーマーク、ISMS、ISO/IEC 20000、ISO 22301)を取得している。

業界の中での役割は情報サービス企業(金融系のIT子会社)にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
238億円
営業利益
14億円
営業利益率
5.9%
純利益
12億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
産業関連 部門101億円42.6%21億円20.8%
公共関連 部門71億円30.0%14億円19.7%
金融関連 部門65億円27.4%14億円21.5%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01金融業界(銀行・保険など)主力

SMBCグループや他の金融機関向けに、勘定系システムなどのアプリケーション開発、データセンターサービスを提供。SMBCグループとの緊密な関係を活かし、業務知識に基づくソリューションを展開。

主要顧客三井住友銀行、三井住友フィナンシャルグループ

主な製品・サービス2
システム構築
金融機関向けの受託開発、パッケージ導入、技術者派遣など。
システム運用管理
クラウドサービス、BPO、ハウジングなど。

02公共(地方公共団体)準主力

地方公共団体向けに、住民情報系システムや税務システムなどの構築・運用を提供。公共分野の知見を活かし、安定した行政サービスを支援。

主な製品・サービス1
システム構築
公共向けの業務システム開発。

03産業(一般事業法人)準主力

製造・流通・サービス業など一般企業向けに、基幹系システムの構築やIT運用を提供。業種に応じたソリューションで業務効率化を支援。

主な製品・サービス1
システム構築
企業向けの業務システム開発。

製品と技術

金融・公共・産業向けのシステム構築サービス

システム構築は当社の主力品目であり、受託開発、パッケージソフトの販売・開発、技術者派遣を柱とする。金融関連部門ではSMBCグループ向けの情報化投資案件(決算システムなど)が中心。公共関連部門では地方公共団体向けの自治体情報システム標準化対応や公害補償システムを手がける。産業関連部門ではSAPビジネス(SAPの導入・開発)が成長分野であり、販売管理システムなどの自社ソリューションも提供する。2026年3月期のシステム構築生産高は全社で約152億円(金融58億、公共40億、産業52億)であり、売上の過半を占める。開発標準プラットフォームの採用や生成AI活用による生産性向上にも取り組む。

クラウド・BPO・データセンターのシステム運用管理

システム運用管理部門では、クラウドサービス、BPOサービス(業務プロセスアウトソーシング)、ハウジングサービス(顧客サーバーの設置・運用)を提供する。データセンターは神戸市内に2拠点あり、24時間稼働の安定運用が強み。データ入力や印刷などのアウトソーシング事業も含まれ、公共関連部門では自治体向けの文書処理なども行う。2026年3月期のシステム運用管理生産高は約43億円。情報セキュリティの国際規格ISMSや事業継続管理ISO 22301の認証を取得し、高い信頼性を確保している。今後はAIを活用した運用自動化など、効率化と高度化を進める。

システム機器販売:富士通製品を軸としたハードウェア提供

当社はシステム機器販売として、各種コンピューター機器の選定・販売、周辺機器・備品の販売を行う。主要仕入先は富士通Japan株式会社であり、富士通のサーバーやストレージなどを中心に取り扱う。主要販売先はSMBCグループ、金融機関、地方公共団体、一般事業法人である。2026年3月期のシステム機器販売は、公共関連部門の機器更新案件や産業関連部門のSAP関連機器販売が牽引し、全社売上に貢献した。販売に付随する機器設定サービス(その他の情報サービス)も提供し、ハードウェアとソフトウェアの一体提案を強みとする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

金融系SIer、収益性低く課題

さくらケーシーエスは主に金融機関向けシステム開発を手掛ける。売上高は2025/3期225億円と前期比微減、営業利益率6.2%と低水準。同業の菱友システムズ(428億円)と比べ規模は小さい。ソラコムやハッチ・ワークは成長企業だが、当社は既存顧客依存度が高く、成長性に課題。今期は増収見込みも利益率は横ばい。

強み

  • 長年にわたり金融システムを手掛け、業務知識や法令対応のノウハウを蓄積。
  • 大手金融機関との長期取引により、一定の売上を確保。解約リスクは低い。
  • 特定グループに依存せず、複数の金融機関と取引。顧客分散が進んでいる。
  • 自己資本比率高く、無借金経営。配当も安定的に実施。

課題

  • 営業利益率6%台。競争激化による単価下落や人件費上昇が響く。
  • 売上高はここ数年横ばい。新規分野への進出が遅れている。
  • エンジニア不足が深刻。採用競争に勝ち抜くための処遇改善が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がさくらケーシーエス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14762エックスネット175億円16.3倍
24667アイサンテクノロジー175億円31.8倍
34813ACCESS170億円
44420イーソル166億円21.8倍
53640電算165億円3.6倍
64761さくらケーシーエス162億円13.2倍
7414Aオーバーラップホールディングス162億円7.7倍
89414日本BS放送161億円14.1倍
94425Kudan160億円
104441トビラシステムズ159億円25.0倍
114175coly159億円218.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 30件

神戸コンピューターサービスとして創業、パンチ業務から始まった1969年

1969年3月、神戸市葺合区(現中央区)に株式会社神戸コンピューターサービスが設立された。同年5月にはデータ入力サービス(パンチ業務)及び計算受託サービスを開始。当時はコンピューター利用の初期段階であり、企業向けのデータ処理代行が主な事業であった。同年9月には株式会社神戸銀行(後の太陽神戸銀行、現三井住友銀行)と富士通株式会社の資本・経営参加を受け、銀行とメーカーの支援を得た体制が整う。この時点で本社を神戸市生田区(現中央区)に移転し、後の発展の基盤を築いた。

姫路電子計算センターとユニオンコンピュータービューローとの合併で規模拡大

1973年7月、株式会社姫路電子計算センターと合併し、姫路市に姫路センター(現姫路オフィス)を開設。続いて1974年8月には大阪事務所(現大阪オフィス)を開設し、関西エリアでの拠点網を広げた。1978年9月には株式会社ユニオンコンピュータービューローと合併し、さらに事業規模を拡大。これらの合併により、顧客基盤と処理能力を強化し、情報サービス業者としての地歩を固めた。同時期、1979年3月には東京都中央区にケーシーエスソフト株式会社(100%子会社)を設立し、西野通信工業株式会社のソフトウェア部門を営業譲受。東京進出の足がかりを得た。

データ事業分離とリース事業子会社化、商号変更を経た1980年代

1980年9月、データ事業部を分離し、神戸市生田区にケーシーエスデータ株式会社(後のKCSソリューションズ)を設立。1984年3月にはリース事業部を分離し、ケーシーエスリース株式会社を設立したが、1988年12月には同社株式の一部を売却し非子会社化した。1985年5月には東京都港区にソフト開発部東京分室を開設し、首都圏でのソフトウェア開発体制を強化。1988年7月、商号を株式会社ケーシーエスに変更。さらに1991年10月に子会社ケーシーエスソフト株式会社と合併し、1992年4月に現在の商号「さくらケーシーエス」へと変更した。

上場と品質管理体制の整備:2000年代の成長基盤

1995年1月、さくら銀行関西事務センター(神戸)ビルの一部を取得し本社を移転。1998年10月にプライバシーマーク認定を取得し、顧客情報の保護に注力。1999年10月には神戸市中央区にアウトソーシングセンター(現データセンター)を開設し、データ処理の集中化を進めた。2000年6月、大阪証券取引所市場第二部に上場。2002年9月には情報セキュリティマネジメントシステムISMSの認証を取得。2012年8月にはITサービスマネジメント規格ISO/IEC 20000の認証を取得し、品質管理体制を段階的に整備した。これらの認証取得は、金融機関や公共団体からの信頼獲得に寄与した。

子会社統合と組織再編、スタンダード市場へ移行した2010年代

2013年4月、株式取得により株式会社シィ・エイ・ティを100%子会社化。同年7月、東京証券取引所と大阪証券取引所の統合に伴い、東証市場第二部へ上場。2014年3月、子会社のケーシーエスデータ株式会社と株式会社シィ・エイ・ティを統合し、新会社の商号を株式会社KCSソリューションズに変更。同年10月には事業継続マネジメント規格ISO 22301の認証を取得。2022年4月、東証の市場区分見直しにより東証スタンダード市場に移行した。この間、収益性改善に取り組み、ROE向上や配当性向の引き上げを進めた。

労働者派遣事業開始と新データセンター開設:2025年の新たな展開

2025年10月、当社は労働者派遣事業及び有料職業紹介事業を開始した。これはIT人材不足に対応し、人材サービスの提供を通じて事業領域を拡大する狙いがある。同時に、神戸市内に新たなデータセンターを開設。老朽化した既存施設に代わり、最新の設備とセキュリティを備えた拠点として、クラウドサービスやハウジングサービスの需要に応える。2026年3月期の売上高は238億円、営業利益14億円と3期連続で上場来最高益を更新したが、PBR1倍未満の課題を認識し、中期経営計画でさらなる企業価値向上を目指す。

年表30件を開く

1960年代

  • 1969年3月創業神戸市葺合区(現 中央区)に「株式会社神戸コンピューターサービス」を設立
  • 1969年5月データ入力サービス(パンチ業務)及び計算受託サービスを開始

1970年代

  • 1971年9月「株式会社神戸銀行(注)」と「富士通株式会社」の資本・経営参加
  • 1971年9月本社を神戸市生田区(現 中央区)に移転
  • 1973年7月M&A「株式会社姫路電子計算センター」と合併
  • 1973年7月姫路市に「姫路センター(現 姫路オフィス)」を開設
  • 1974年8月大阪市北区に「大阪事務所(現 大阪オフィス)」を開設
  • 1978年9月M&A「株式会社ユニオンコンピュータービューロー」と合併
  • 1979年3月東京都中央区に「ケーシーエスソフト株式会社(100%子会社)」を設立し、「西野通信工業株式会社」のソフトウェア部門を営業譲受

1980年代

  • 1980年9月データ事業部を分離し、神戸市生田区(現 中央区)に「ケーシーエスデータ株式会社(100%子会社・現 株式会社KCSソリューションズ)」を設立
  • 1983年10月本社を神戸市中央区の「株式会社太陽神戸銀行(注)神戸元町研修会館ビル」に移転
  • 1984年3月リース事業部を分離し、神戸市中央区に子会社「ケーシーエスリース株式会社」を設立
  • 1985年5月東京都港区に「ソフト開発部東京分室」を開設
  • 1988年7月商号変更商号を「株式会社ケーシーエス」に変更
  • 1988年12月M&A「ケーシーエスリース株式会社」の株式を一部売却し、非子会社化

1990年代

  • 1991年10月M&A子会社「ケーシーエスソフト株式会社」と合併
  • 1992年4月商号変更商号を「株式会社さくらケーシーエス」に変更
  • 1995年1月神戸市中央区の「さくら銀行(注)関西事務センター(神戸)ビル」の一部を取得、同所に本社を移転
  • 1998年10月「プライバシーマーク」認定を取得
  • 1999年10月神戸市中央区に「アウトソーシングセンター(現 データセンター)」を開設

2000年代

  • 2000年6月上場大阪証券取引所市場第二部に上場
  • 2002年9月情報セキュリティマネジメントシステム「ISMS」(*1)の認証を取得(*2)

2010年代

  • 2012年8月ITサービスマネジメントシステム規格「ISO/IEC 20000」(*3)の認証を取得(*2)
  • 2013年4月M&A株式取得により、「株式会社シィ・エイ・ティ」を100%子会社化
  • 2013年7月上場東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により東京証券取引所市場第二部へ上場
  • 2014年3月M&A子会社である「ケーシーエスデータ株式会社」と「株式会社シィ・エイ・ティ」を統合し、新会社の商号を「株式会社KCSソリューションズ」に変更
  • 2014年10月事業継続マネジメントシステム規格「ISO 22301」(*4)の認証を取得(*2)

2020年代

  • 2022年4月上場東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ上場
  • 2025年10月「労働者派遣事業」及び「有料職業紹介事業」を開始
  • 2025年10月神戸市内に「データセンター」を開設

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • DOEを指標とした株主還元2029年3月期まで3.5~4.0%
  • 戦略的成長投資2029年3月期まで3年間で100億円
  • 一人当たり年間教育・研修投資2029年3月期まで年間12万円以上
  • 男性育児休暇取得率2029年3月期まで100%
  • 管理職に占める女性の割合2029年3月期まで10%以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ポートフォリオ変革

    強みを生かせる分野に経営資源を集中投下し、成長領域へのシフトと収益性の高い事業ポートフォリオへの転換を進める。具体的には、SMBCグループ向けビジネスを下支えに、ソリューションビジネスやセキュリティ・デジタル基盤ビジネスへの投資とリソースシフトを推進する。

  2. 02

    人的資本経営の進化

    多様な人材の採用・育成・リスキリングを通じて、一人ひとりの付加価値と組織全体の生産性向上を図る。個人や会社の成長・変革にチャレンジする人が集まり、育ち、定着する環境・制度の充実を目指す。

  3. 03

    企業価値向上の実現

    成長投資と株主還元のバランスを取りつつ、資本コストを意識した投資判断と財務運営によりROEの着実な向上を目指し、PBRの改善も図る。株主還元ではDOEを重視した高水準かつ安定的な配当を推進する。

  4. 04

    AI利活用による変革

    AIの利活用を推進し、システム開発における開発プロセスの抜本的変革や新たな価値の創造、営業効率向上、間接業務の生産性向上などを目指す。実践知の蓄積・共有を繰り返し、全社の生産性向上を追求する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,056人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は745万円で、9期前と比べて+28.9%平均年齢は44.8歳、平均勤続年数は20.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月1,127
2018年3月1,128
2019年3月57843.719.91,105
2020年3月59543.920.11,109
2021年3月61044.120.31,104
2022年3月62444.320.61,091
2023年3月63344.620.71,075
2024年3月67944.821.01,045
2025年3月69644.821.01,042134
2026年3月74544.820.91,056133

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率88.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.9%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
本社 — 神戸市中央区2,188百万円
金融関連部門 公共関連部門 産業関連部門 全社共通
データセンター — 神戸市中央区588百万円
公共関連部門 産業関連部門
東京本社 — 東京都中央区137百万円
金融関連部門 公共関連部門 産業関連部門 全社共通
姫路オフィス — 兵庫県姫路市12百万円
産業関連部門 全社共通
大阪オフィス — 大阪市中央区4百万円
産業関連部門
本社 — 神戸市 中央区0百万円
金融関連部門 公共関連部門 産業関連部門 全社共通
主な関係会社
  • 国内
    ㈱三井住友フィナンシャルグループ(注)1
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権29.8%
  • 国内
    ㈱三井住友銀行(注)1
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権29.8%
  • 国内
    ㈱KCSソリューションズ(注)2
    神戸市 中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は238億円営業利益14億円前期と比べると増収増益で、売上が+5.8%、利益が+0.0%。

売上高
+5.8%
238億円
営業利益
+0.0%
14億円
純利益
+9.1%
12億円
営業利益率
5.9%
前期比 -0.3%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高257億円238億円
営業利益14億円14億円
純利益12億円12億円
1株あたり配当¥62¥62

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は52億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−1.9%、営業利益は−100.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q723
2024年1Q5323.82
2024年2Q5647.13
2024年3Q5635.42
2024年4Q632
2025年2Q10033.04
2025年4Q125118.87
2026年2Q10532.93
2026年4Q133118.39
2027年1Q5200.01

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は209億円から238億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は5.9%。純利益は4期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
東京証券取引所と大阪証券取引所の現物市場統合により東京証券取引所市場第二部へ上場
2013年3月20963
子会社である「ケーシーエスデータ株式会社」と「株式会社シィ・エイ・ティ」を統合し、新会社の商号を「株式会社KCSソリューションズ」に変更
2014年3月21763
2015年3月22521
2016年3月23553
2017年3月23153
2018年3月21532
2019年3月21964
2020年3月23885
2021年3月24797
東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、東京証券取引所スタンダード市場へ上場
2022年3月24896
2023年3月236107
2024年3月228129
神戸市内に「データセンター」を開設
2025年3月22514156.211
2026年3月23814165.912

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高238億円のうち、営業利益として残るのは14億円5.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は12億円、売上の5.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金71.0%169億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金23.1%55億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.9%14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
29.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.5pt
5.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.6pt
5.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比7.1pt
6.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
4.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが11億円、投資CFが−18億円で、差し引きのフリーCFは−7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は23億円で、売上の1.2ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月13−4−4963
2014年3月82−41069
2015年3月8−25−5−1747
2016年3月6−1−5547
2017年3月1113−52465
2018年3月19−4−51575
2019年3月7−4−5373
2020年3月17−1−61683
2021年3月72−6987
2022年3月−2−6−6−874
2023年3月17−2−51584
2024年3月30−5−525104
2025年3月4−64−6−6037
2026年3月11−18−7−723

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は269億円。このうち返さなくてよい自己資本が211億円で、自己資本比率は78.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月1891414875.0
2014年3月1981455373.2
2015年3月2141536171.2
2016年3月2011485374.0
2017年3月2101535772.7
2018年3月1981544477.6
2019年3月2071565175.3
2020年3月2151575872.8
2021年3月2281686073.7
2022年3月2231735077.8
2023年3月2281785078.2
2024年3月2421925079.1
2025年3月2561995777.7
2026年3月2692115878.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
23億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
151億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
58億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
82
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率12 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中78位あたり、逆に低いのはROE605社中480位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
6.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
5.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,447で、1年前と比べて+10.4%過去52週の値幅のなかでは69%の位置にある。

¥1,447-0.5%1ヶ月+1.5%1年+10.4%時価総額162億円
過去52週の値幅
安値¥1,180高値¥1,569

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.2倍
PER (会社予想)13.2倍
PBR0.78倍
配当利回り4.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は6月19日の1368円から上昇傾向が続き、7月15日には1501円まで上昇しましたが、その後も高値圏で推移し、7月31日には1509円と年初来高値に近づいています。1ヶ月で+5.9%と堅調で、25日線(1460.56円)を上回り、75日線(1383.7円)や200日線(1299円)も大きく上回っています。52週高値(1569円)には約3.8%まで迫っており、52週安値(1180円)からは約27.9%高い位置です。出来高は7月1日に13,300株、7月15日に10,800株と増加し、その後も7月28日以降は1万株台を維持しています。RSIは58.6で中立圏にあり、上昇トレンドが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PER 13.8倍は情報通信業界平均の30.0倍を大きく下回り、PBR 0.80倍も同業界平均の3.45倍を大幅に下回る。配当利回り4.11%は平均3.51%を上回り、株主還元は手厚い。ROE 6%とやや低いものの、予想PERも13.7倍と依然割安圏内。売上高と利益は緩やかな成長を見込む。割安だが、ROE低水準から成長性には懸念が残る。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.2倍47.9倍
PER (予想)13.2倍
PBR0.78倍2.96倍
ROE6.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

金融向けシステム開発の需要は底堅いが、成長鈍化が懸念され、業績はほぼ横ばい。強気派は、金融機関のデジタル化投資の継続や、クラウド・DX関連の新規需要が成長ドライバーになると見る。また、PERが13倍台と割安感があり、株主還元も安定している点を評価する。弱気派は、競争激化による受注単価の低下や、人材不足による開発コスト増で利益率が圧迫されると指摘。さらに、投資対効果が見えにくいDX案件の増加がリスクとみる。

プラスに働く材料7
  • 金融DX投資の追い風

    金融機関のレガシーシステム更新やデジタル化需要は中期的に堅調

  • 割安バリュエーション

    PER13.8倍、PBR0.8倍と同業比で割安感があり配当利回りも4%超

  • ストック収入の安定

    保守・サポート収入が収益の下支えとなり、業績が安定している

  • 売上高が前期比5.8%増の238億円通年影響

    売上高は225億円→238億円と増加。情報サービス需要が堅調。

  • 純利益が前期比9%増の12億円通年影響

    純利益は11億円→12億円に増加。増収効果が寄与。

  • 配当利回り4.11%と高い継続影響

    配当利回り4.11%。株主還元の厚さが魅力。

  • 予想PER13.7倍と割安次回決算発表後影響

    予想PERは13.7倍。成長を考慮すると割安感がある。

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化の長期化

    直近3期の売上高は236億→228億→225億と減少傾向

  • 利益率の低さ

    営業利益率6%前後と低く、人件費高騰で更に圧迫される恐れ

  • 競争激化

    IT業界での価格競争が激しく、受注単価低下のリスクがある

  • 営業利益が14億円と横ばい通年影響

    営業利益は前期比ほぼ横ばいの14億円。伸び率が鈍化。

  • 営業利益率が5.88%と低下通年影響

    営業利益率は6.22%→5.88%へ低下。収益性が悪化。

  • 過去に売上高が減収した実績不定影響

    2025年3月期は売上高225億円と前期から減収。需要変動リスク。

  • 外国人所有比率が1.09%と低い継続影響

    外国人所有比率は1.09%。海外資金の流入が限定的。

次の決算で確かめる点
売上高推移
減収が続くかどうかで、基盤需要の強さを確認
営業利益率
人件費上昇の中で収益性が維持できるかが焦点
クラウド関連売上
DX関連の新規需要が成長の鍵を握るため

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり62で、前期から+71.9%いまの株価に対する利回りは4.28%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥62
1株あたり
配当利回り
4.28%
いまの株価に対して
配当性向
46.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1241.3
2018年3月120.058.9
2019年3月1633.347.7
2020年3月12−25.031.6
2021年3月120.018.3
2022年3月1416.725.9
2023年3月1828.626.6
2024年3月2433.330.7
2025年3月3233.319.9
2026年3月5571.946.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥62

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,162人。区分でいちばん多いのは事業法人37.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が67.5%を占め、残る32.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
事業法人37.537.337.237.537.337.2
個人・その他28.729.329.530.430.430.8
金融機関33.333.132.831.030.630.4
外国法人0.30.30.40.61.21.1
証券会社0.30.10.10.60.50.6
外国人個人0.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社三井住友銀行28.51
02三井住友ファイナンス&リース株式会社17.68
03富士通Japan株式会社13.84
04さくらケーシーエス従業員持株会7.10
05水元 公仁2.01
06SMBCコンサルティング株式会社1.25
07グローリー株式会社0.89
08津田 隆典0.71
09日本生命保険相互会社0.71
10兵庫トヨタ自動車株式会社0.71

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+374%、1株純資産は14期で+49%。直近期のROEは6.0%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月231,2621.826.152.0
2014年3月311,2962.421.143.5
2015年3月121,3620.955.685.8
2016年3月241,3261.827.245.5
2017年3月281,3642.122.541.3
2018年3月191,3721.437.258.9
2019年3月341,3892.523.547.7
2020年3月421,4013.017.931.6
2021年3月661,5014.513.118.3
2022年3月541,5483.514.825.9
2023年3月671,5924.312.126.6
2024年3月801,7134.818.130.7
2025年3月1021,7745.911.319.9
2026年3月1091,8816.011.746.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

34名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は34名。2026/3期の役員報酬は総額126百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
加藤貴紀取締役社長(代表取締役)兼 社長執行役員59
白川利彦取締役 兼 執行役員 フェロー 技術開発担当64
乗鞍良彦取締役(社外役員)74
吉井満隆取締役(社外役員)68
神戸晃次常勤監査役57
竹鼻久司常勤監査役62
原田兼治監査役(社外役員)77
境照司監査役(社外役員)67
植田眞実副社長執行役員
高岸浩司常務執行役員
新見昌弘常務執行役員 CISO
寺田豊常務執行役員
残りの役員22名を開く
氏名役職年齢
由井真二取締役 兼 常務執行役員 CTO CAXO61
黒田善久常務執行役員
福田悦朗常務執行役員
間瀬治之上席執行役員
京本和人上席執行役員
菊谷欣也執行役員 フェロー
岩﨑智己執行役員
武田康孝執行役員
小堀忠史執行役員
山根美貴子執行役員
藤田靖執行役員
南野耕三執行役員
田中賢一執行役員
酒井徹執行役員
浅野竜次執行役員
宗像裕也執行役員
井手裕執行役員
安藤洋執行役員
町野康明執行役員
永原憲章75
西谷良彦取締役(社外役員)54
上門一裕監査役(社外役員)68

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2492147538
監査役33013110
社外取締役4190205

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,666字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、その他の関係会社2社、連結子会社1社で構成されております。 当社及び連結子会社(以下、「当企業集団」という。)は、組織上の事業部門「金融関連部門」、「公共関連部門」及び「産業関連部門」の3つを報告セグメントとしております。「金融関連部門」は金融機関向け、「公共関連部門」は地方公共団体向け、「産業関連部門」は一般事業法人向けのお客さまを対象としており、お客さまのさまざまな情報化ニーズに対して、その企画段階からシステム構築、システム機器販売、システム運用管理まで、総合的な情報サービスを提供しております。 また、当企業集団は、その他の関係会社である株式会社三井住友フィナンシャルグループ及び同社のグループ会社(以下、「SMBCグループ」という。)において、総合情報サービス会社と位置付けられ、SMBCグループとは、営業取引以外にも資金取引などがあり、緊密な関係にあります。 当企業集団は、次の品目に関係する事業を行っております。 (注) 当企業集団は、情報サービスの総合的な提供を事業内容としており、各セグメントとも同一の事業内容でありますので、事業の内容として品目別に区分して開示しております。 (1) 情報サービス ① システム構築 当企業集団の主力品目であり、さまざまな業種(金融、公共、製造・流通・サービスなど)のお客さまに対し、アプリケーション・ソフトウェアの受託開発、パッケージソフトの開発・販売、技術者派遣などを行っております。 なお、主要取引先は、SMBCグループ、富士通グループ、金融機関、地方公共団体及び一般事業法人であります。 ② システム運用管理 クラウドサービスやBPOサービス(*1)、ハウジングサービス(*2)などのデータセンターサービスに加え、データ入力、印刷などを含めたアウトソーシング事業を行っております。 なお、主要取引先は、SMBCグループ、金融機関、地方公共団体及び一般事業法人であります。 ③ その他の情報サービス システム基盤やネットワーク環境などのデジタル基盤に関する設計・構築等のほか、有料職業紹介を行っております。また、上記①、②及び下記(2)の取引先などに対し、コンピューター保守業務などを行っております。 (2) システム機器販売 各種コンピューター機器の選定・販売や関連する周辺機器・備品等の販売を行っております。 主要仕入先は、富士通Japan株式会社であり、主要販売先は、SMBCグループ、金融機関、地方公共団体及び一般事業法人であります。 *1 「BPOサービス」とは、Business Process Outsourcingサービスの略で、単なる情報システムのアウトソーシングではなく、お客さまの業務についてその企画・運営から人材の確保まで、一貫して請け負うサービスのことであります。 *2 「ハウジングサービス」とは、ユーザーの通信機器や情報発信用のコンピューター(サーバー)を、回線設備の整った事業者の施設に設置するサービスのことであります。 事業の系統図は次のとおりであります。 (注) 1 ㈱三井住友フィナンシャルグループ及び㈱三井住友銀行は、当社のその他の関係会社であります。 2 ㈱三井住友銀行及び㈱日本総合研究所は、㈱三井住友フィナンシャルグループの連結子会社であります。 3 三井住友ファイナンス&リース㈱及び富士通Japan㈱は、当社の法人主要株主であります。 4 ㈱KCSソリューションズは、当社の連結子会社であります。 5 ㈱三井住友フィナンシャルグループ、㈱三井住友銀行及び㈱日本総合研究所とは、主に金融関連部門が取引を行っております。 6 三井住友ファイナンス&リース㈱とのリース取引については、金融関連部門、公共関連部門、産業関連部門が取引を行っております。 7 富士通Japan㈱とは、金融関連部門、公共関連部門、産業関連部門が取引を行っております。
経営方針・対処すべき課題4,495字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当企業集団の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業集団が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、不断に変化する事業環境に的確に対応し、ステークホルダーの視点から当社としての企業経営のあり方を明確にするため、次の「経営理念」を掲げております。 ・ IT価値を提供することにより、社会・お客さまの発展に貢献する。  (社会・お客さまの信用) ・ 変化に対応できる強靭な企業体質を構築し、企業価値の向上を図る。  (会社の繁栄) ・ 個人価値を自ら向上させ、組織貢献できる社員に活躍の場を提供する。(社員の成長) (2) 経営環境 今後のわが国経済の見通しにつきましては、緩やかな回復基調を維持する一方、人口減少や物価上昇、海外景気の不透明感などの影響により、成長ペースは限定的な水準にとどまる見通しです。 情報サービス産業におきましては、企業におけるDX推進ニーズやAI、セキュリティ関連分野への投資拡大を背景として、中長期的には堅調な成長が見込まれます。一方で、IT人材不足やAIの急速な進化、サイバー攻撃リスクの深刻化など、事業環境の変化も著しく、不確実性は一段と高まることが見込まれます。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当企業集団は、中期経営計画(2023年4月1日~2026年3月31日)(以下、「現計画」という。)において、「情報セキュリティが確保され続けることを前提とした上で、収益力の大幅な飛躍とその利益を源泉とした投資サイクルの確立により、サステナブルな成長を目指す」ことを基本方針とし、経営基盤の強化に取り組んでまいりました。現計画については、2024年度までに計数計画並びに主要な施策の多くが想定していた水準を達成していることから、2025年度は次のステージを意識した「次期中期経営計画への繋ぎ、布石の1年」と位置づけ、以下の「成長施策」に取り組んでまいりました。 主要な取組みと成果は以下のとおりであります。 ① 収益性の高いビジネスへのリソース投入 当面成長が見込まれる「SAPビジネス」に積極的にリソース投入を行い、ビジネス拡大に向けた人材の育成を進めてまいりました。加えて、ビジネスポートフォリオの再構築に向けて「成長・拡大が見込まれるビジネス」を見極め、2026年4月より開始する新中期経営計画(2026年4月1日~2029年3月31日)(以下、「新計画」という。)における「ポートフォリオ変革」の方針を明確にするとともに、今後ビジネス間の要員・リソースシフトを円滑に進めるための「ローテーション」制度、全ビジネスに共通する基礎スキル教育の充実などの体制整備を図ってまいりました。 ② 優秀な人材の確保と育成 業績への貢献度と持続的成長に資する変革へのチャレンジ行動の成果に基づく公正な評価・処遇への転換を進めるとともに、2年連続約5%のベースアップを実施いたしました。また、SAPコンサルタントや高度セキュリティ人材を計画的に育成するための専門研修や資格取得支援制度の拡充などの教育投資を強化し、持続的成長を支えるプロフェッショナル人材の育成を着実に進めてまいりました。また、AI活用に関する実践事例を全社で共有するイベントや、部門や職種を超えた社員の交流イベントを多く開催することで、各分野での知見が共有され、社員一人ひとりが自ら学び成長する風土の醸成に取り組んでまいりました。 ③ ものづくり力強化 金融機関向け決算システムや自治体向け公害補償システム、民間企業向け販売管理システムなどの自社ソリューション開発を2024年度に開発した開発標準プラットフォームで行うことにより、システム品質とセキュリティを確保した商品開発を進めてまいりました。また、システム開発における生成AI活用(AI駆動開発(※1))に向けた研究開発に取り組み、新たな商品開発に採用するなど、飛躍的な生産性と品質の向上を実現する技術基盤の確立を進めております。 ※1 「AI駆動開発」とは、AIを活用し、要件定義から設計・実装・テストまでを自動化し、ソフト開発の生産性と品質を高める手法を指します。 (4) 目標とする経営指標及び経営目標 当企業集団では、現計画の推進にあたり、到達点を明確にするために経営指標及び経営目標を設定しております。 現計画では、経営指標としては、株主価値及び資本効率重視の観点から「自己資本利益率(ROE)」及び安定配当の基本方針を堅持しつつ株主の皆さまへの還元方針の目安となる「配当性向」を重視してまいりました。 経営目標としては、当社事業の根幹を支える情報セキュリティの強化に加え、女性活躍の推進や社員満足度の向上を掲げ、サステナブルな成長を目指してまいりました。最終実績は以下のとおりであります。 項 目   計画終了時点の目標   計画終了時点の実績(2026年3月期) 経営指標   ①ROE   3.5%~4.0%   6.0% ②配当性向(連結)   30~40%を目安とした安定配当   50.3% 経営目標   ①情報セキュリティ及びサイバーセキュリティインシデント発生件数   0件   0件 ②連結売上高セキュリティ投資比率   0.5%以上   0.7% ③部長級に占める女性の割合   10%以上   8.3% ④社員向け職場アンケートにおける社員満足度の向上   -   2023年度比 3.5%向上 (5) 会社の対処すべき課題 「(2) 経営環境」に記載しております事業環境下、当企業集団は、事業収益を成長分野と人的投資に積極活用することによって持続的な成長を実現し、企業価値を向上させることを重要な経営課題と位置付け、「2035年にめざす姿」を以下のとおり設定いたしました。 2026年度から2028年度までの3年間にわたって取り組む新計画では、2031年度のROE8.0%達成を目安として、100億円規模の積極的な成長投資を行い、さらなる収益力の拡大を図るとともに、より株価水準を意識した経営を行うことにより、企業価値を向上させ、株価純資産倍率(PBR)1倍以上への引き上げに取り組んでまいります。 また、新計画は2035年にめざす姿の実現に向け、AI利活用によるビジネスモデルの変革を前提とした事業ポートフォリオの変革と、人的資本経営の進化に挑む3カ年と位置付けております。これを踏まえ、新計画期間は、下記の4つの基本戦略とサステナビリティ基本方針を軸に、経営指標の達成に取り組んでまいります。 ① 事業戦略:ポートフォリオ変革 当社の強みを生かせる分野に経営資源を集中投下し、成長領域へのシフトと収益性の高い事業ポートフォリオへの転換を進めます。具体的には、SMBCグループ向けビジネスの着実な成長を下支えとして、高収益が期待できる「ソリューションビジネス」「セキュリティ・デジタル基盤ビジネス」への積極的な投資とリソースシフトを推進いたします。 ② 人材戦略:人的資本経営の進化 事業戦略を実現する源泉として人材を位置づけ、多様な人材の採用・育成・リスキリングを通じて、一人ひとりの付加価値と組織全体の生産性向上を図ります。個人や会社の成長・変革にチャレンジする人が集まり、育ち、定着する環境・制度の充実を目指してまいります。 ③ 投資・財務戦略:企業価値向上の実現 成長投資と株主還元のバランスを取りつつ、資本コストを意識した投資判断と財務運営により、ROEの着実な向上を目指し、その結果としてPBRの改善も図ってまいります。また、株主還元を重要な経営課題として認識し、株主資本配当率(DOE)を重視した「高水準かつ安定的な配当」を積極的に推進いたします。 ④ AX戦略:AI利活用 AIの利活用を推進し、その実践知の蓄積・共有を繰り返すことにより、「事業における戦略的利活用」や「全社の生産性向上」を追求してまいります。具体的には、システム開発における「開発プロセスの抜本的変革」「新たな価値の創造」や、AIとの共創による「営業効率向上」「営業力強化」、社内事務作業などの「間接業務の生産性向上」等を目指してまいります。 なお、新計画の推進にあたり、到達点を明確にするための経営指標は以下のとおりであります。これらの経営指標及び経営目標の進捗管理を通じて、新計画の達成を目指してまいります。 ① 財務目標 (単位:百万円) 現計画   新計画 2025年度(2026年3月期)   2026年度(2027年3月期)   2028年度(2029年3月期) 実績   計画   計画   25年度比 売上高   23,790   25,700   28,000   CAGR 5.6% 営業利益   1,404   1,420   1,900   CAGR 10.6% 営業利益率   5.9%   5.5%   6.8%   +0.9pt 経常利益   1,605   1,620   2,100   CAGR 9.4% 親会社株主に帰属する当期純利益   1,224   1,230   1,440   CAGR 5.6% ROE   6.0%   5.8%   6.4%   +0.4pt (注)CAGR:新計画期間中(3年間)の年平均成長率 項目   計画終了時点の目標   備考 ① DOEを指標とした株主還元   3.5~4.0%   DOEを指標とし、高水準かつ安定的な配当 ② 戦略的成長投資   3年間で100億円   キャッシュ・アロケーション方針に基づく、積極投資を実施 ② 非財務目標 項目   計画終了時点の目標   備考 ①〔人材への投資〕一人当たり年間教育・研修投資   年間12万円以上   売上高比率「0.6%以上」を目安とし、継続的な投資を実施 ②〔多様性の受容と活躍〕従業員アンケートにおけるエンゲージメントスコア   年1回以上、従業員アンケートを実施結果を施策反映   人材戦略における従業員の成長に資する取組みを通じて、従業員エンゲージメントの向上を図る ③〔多様性の受容と活躍〕男性育児休暇取得率   100%   「女性活躍推進法」に基づく一般事業主行動計画に則した取得支援を実施 ④〔多様性の受容と活躍〕管理職に占める女性の割合   10%以上   「女性活躍推進法」に基づく一般事業主行動計画に則したキャリア支援を実施 ⑤〔セキュリティリスク対応〕連結売上高セキュリティ投資比率   0.5%以上の水準維持   「(一社)日本サイバーセキュリティ・イノベーション委員会」が推奨する大企業向けの指標値である「0.5%以上」を目安とし、継続的な投資を実施
事業等のリスク2,330字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が当企業集団の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当企業集団が判断したものであります。 (1) 情報セキュリティに関するリスク 当企業集団は、お客さまへの情報サービスの提供にあたり、個人情報や機密情報を含むさまざまな情報資産をお預かりしております。不正アクセスやサイバー攻撃、コンピューターウイルスといった情報セキュリティ上の問題及びシステムの障害、人的ミス等によりこれらの情報資産を流出させた場合には、お客さまなどからの損害賠償請求や信用失墜などにより、当企業集団の経営成績等に一定の影響を及ぼすことが考えられます。 こうしたリスクをサステナビリティに関する重要なリスクとして認識し、リスク回避のための具体的な取組みを推進しております。また、「情報セキュリティ委員会」において管理体制を含めた情報セキュリティに関する事項全般及び個別の情報セキュリティ対策について協議を実施しているほか、個人情報保護対策としてプライバシーマークを取得しております。また、必要に応じて外部専門家の助言を取り入れるなど、情報セキュリティ管理の高度化を図っております。その他、大量の情報を取り扱うデータセンターサービスやBPOサービスの運営部署においては、第三者機関から情報セキュリティに関する国際規格「ISO/IEC 27001」の認証を受けております。 (2) 環境変化に伴うお客さまの情報化投資動向に関するリスク 当企業集団は、金融機関及び地方公共団体、一般事業法人など、幅広い分野・業種のお客さまに対して、情報サービスの総合的な提供を行っております。お客さまにおける情報化投資動向は、社会情勢や景気変動、法令・規制・制度変更など環境変化に左右されるため、これらによって、当企業集団の経営成績等に一定の影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、新規顧客開拓や既存顧客深耕による顧客基盤の拡大及び事業ポートフォリオの再構築に取り組んでいるほか、データセンターサービスなどのストックビジネスを強化することにより、経営成績等の安定化に取り組んでおります。また、経営成績等の急激な変動に備えるため、健全な財務体質の維持に努めております。 (3) 特定の取引先の動向に関するリスク その他の関係会社である株式会社三井住友フィナンシャルグループ及び株式会社三井住友銀行の両社を含むSMBCグループ並びに法人主要株主である富士通Japan株式会社を含む富士通グループは、当企業集団の大口かつ安定した取引先であり、両グループの業績及び情報化投資が当企業集団の経営成績等に一定の影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、両グループとの取引深耕と両グループ以外のビジネス拡大につながる新しい技術への取組みや新しい事業領域への参入を進めるとともに、両グループの動向に左右されない一般民需分野向け直販ビジネスを強化することにより、影響の軽減を図ってまいります。 (4) システム構築業務に関するリスク 当企業集団の主力品目であるシステム構築については、お客さまからの要求が複雑化・大型化・短納期化する傾向にあり、お客さまと合意した品質・納期の未達成やコストの増加などにより不採算化することで、当企業集団の経営成績等に一定の影響を及ぼす可能性があります。 こうしたリスクへの対応策として、大規模システム構築案件のリスク管理強化の観点から、関連部門による「見積検討会」において受託是非の検討を行うとともに、取締役社長等本部役員をはじめプロジェクト担当部署及びその他の所管部署を構成メンバーとした「システム案件協議会」において案件毎の受託可否の判断のほか進捗状況確認や対応指示などを行う体制をとっております。さらに、「本部の所管部門による第三者検証」「不採算案件の予兆段階での早期発見」「予兆を発見した案件の個別管理及び全社的対応による早期収束」に加え、「大口不採算となり得る案件を集中対応により早期収束を図る専任組織」を設置するなど、社内管理体制を強化しております。また、こうした体制強化などの組織対応に加え、「プロジェクト管理ツール」によるモニタリングなどシステム面でも対応を強化しており、全社を挙げて不採算案件の発生抑制及び品質の向上に努めております。 (5) システム運用管理業務に関するリスク 当企業集団のシステム運用管理業務については、自社のデータセンターによる各種サービスやBPOサービスの提供を行っており、大規模な自然災害や設備の不具合、感染症のパンデミック、運用上のミス等によりサービスの提供に重大な支障が生じた場合には、お客さまなどからの損害賠償請求や信用失墜などにより、当企業集団の経営成績等に一定の影響を及ぼすことが考えられます。 こうしたリスクへの対応策として、各種設備の維持・強化や他のデータセンター事業者との相互協力・バックアップ体制の構築、運用要員の育成、執務環境の整備、一部の運用業務のリモート化など、運営体制の強化に取り組んでおります。また、第三者機関からITサービスマネジメントシステムに関する国際規格「ISO/IEC 20000」及び事業継続マネジメントシステムに関する国際規格「ISO 22301」の認証を受けております。
経営成績の分析 (MD&A)6,792字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (経営成績等の状況の概要) 当連結会計年度における当企業集団の経営成績等の状況の概要は次のとおりであります。 (1) 財政状態及び経営成績の状況 当企業集団の当連結会計年度の経営成績につきましては、全てのセグメントにおいて増収増益を達成し、3期連続で上場来最高益を更新いたしました。 業績面につきましては、金融関連部門におけるSMBCグループ向け情報化投資案件、公共関連部門における自治体向け標準化案件及び産業関連部門におけるSAPビジネス案件によりシステム構築が増加したことに加え、公共関連部門及び産業関連部門における機器更改案件によりシステム機器販売も増加した結果、売上高は23,790百万円と前期比1,253百万円(5.6%)の増収となりました。 損益面につきましては、積極的な採用活動、教育研修の拡充及び給与のベースアップなどの人への投資や、生成AIを始めとした研究開発などの投資を推進した一方で、増収効果に加え、収益性の高い案件の獲得や品質管理の強化による不採算案件の抑制を前期から継続して取り組んだ結果、営業利益は1,404百万円と前期比26百万円(1.9%)の増益となりました。経常利益は、資金運用による利息収入が増加したことから1,605百万円と前期比111百万円(7.5%)の増益、親会社株主に帰属する当期純利益は、子会社である株式会社KCSソリューションズにおいて減損損失を計上した一方で、投資有価証券売却益を計上したことにより1,224百万円と前期比79百万円(6.9%)の増益となりました。 売上高・営業利益と売上高営業利益率の推移           PH営業利益と従業員平均年間給与伸び率の推移 (注)従業員平均年間給与伸び率は、第54期の従業員平均年間給与を基準に算出しております。 セグメント別の業績は、次のとおりであります。 なお、2025年4月1日付の組織変更に伴い、当連結会計年度より金融関連部門の一部を産業関連部門に集計するよう変更しており、対前期の増減及び増減率については、前期の数値を変更後の区分方法に組み替えた数値に基づいて作成しております。 ①  金融関連部門 SMBCグループ向け情報化投資案件に注力したことにより、システム構築が増加したことを主因として、売上高は6,541百万円と前期比485百万円(8.0%)の増収となり、セグメント利益も1,444百万円と前期比136百万円(10.4%)の増益となりました。 ②  公共関連部門 自治体情報システムの標準化案件が順調に進捗し、システム構築が増加したほか、機器更新案件によるシステム機器販売も増加したことを主因として、売上高は7,141百万円と前期比242百万円(3.5%)の増収となり、セグメント利益も1,386百万円と前期比243百万円(21.3%)の増益となりました。 ③  産業関連部門 SAPビジネス案件により、システム構築が増加したことに加え、システム機器販売及びそれに付随した機器設定案件などのその他の情報サービスも増加したことを主因として、売上高は10,107百万円と前期比525百万円(5.5%)の増収となり、セグメント利益も2,054百万円と前期比102百万円(5.3%)の増益となりました。 また、株主還元につきましては、配当の基本方針として「配当性向30~40%を目安とした安定配当」を掲げておりましたが、足元の財務状況や成長投資とのバランスを総合的に勘案し、連結配当性向を50%水準まで引き上げました。 これらの取組みの結果、ROEは6.0%となり、株主資本コストを上回る水準まで向上しましたが、投資家の皆さまの期待値には届いておらず、また、PBRも1倍を下回る水準にあることから、中長期的な企業価値の向上が、今後の重要な経営課題と認識しております。 当連結会計年度末における財政状態は、売上債権の増加に加え、年金資産の増加に伴う退職給付に係る資産の増加を主因として、総資産が前期比1,347百万円増加し、26,904百万円となりました。 また、純資産につきましては、配当金の増配を行った一方で、時価評価によるその他有価証券評価差額金の増加や親会社株主に帰属する当期純利益を計上した結果、前期比1,201百万円増加し、21,067百万円となりました。 この結果、自己資本比率は前連結会計年度末比0.6%増加し、78.3%となっております。 (2) キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末比1,410百万円減少し、2,293百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、前期比739百万円増加し、1,098百万円のプラスとなりました。資金が増加した主な要因は、前期末の売上債権の回収により当期資金の増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、前期比4,616百万円増加し、1,800百万円のマイナスとなりました。資金が増加した主な要因は、有価証券の償還による収入があったことに加え、前期に投資有価証券の取得による支出があったことによる反動増であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、前期比118百万円減少し、708百万円のマイナスとなりました。資金が減少した主な要因は、リース債務の返済及び配当金の支払いによるものであります。 (3) 生産、受注及び販売の実績 2025年4月1日付の組織変更に伴い、当連結会計年度より金融関連部門の一部を産業関連部門に集計するよう変更しており、以下の前期比については、前連結会計年度の数値を変更後のセグメント区分に組み替えて比較しております。 a.生産実績 当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   生産高(百万円)   前期比(%) 金融関連部門 システム構築   5,810   112.7 システム運用管理   655   93.0 その他の情報サービス   65   65.6 小計   6,531   109.6 公共関連部門 システム構築   4,051   108.3 システム運用管理   1,648   102.2 その他の情報サービス   698   95.3 小計   6,398   105.1 産業関連部門 システム構築   5,244   105.7 システム運用管理   1,955   93.7 その他の情報サービス   977   122.9 小計   8,177   104.3 合計   21,107   106.1 (注) システム構築の生産高については、当連結会計年度の販売実績高に仕掛増減額の販売高相当額を加味し、算出しております。なお、それ以外につきましては、販売高を記載しております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) 金融関連部門 システム構築   6,249   98.7   2,850   118.7 小計   6,249   98.7   2,850   118.7 公共関連部門 システム構築   4,069   107.6   741   133.2 小計   4,069   107.6   741   133.2 産業関連部門 システム構築   5,025   110.9   729   77.0 小計   5,025   110.9   729   77.0 合計   15,344   104.8   4,320   110.6 (注) システム構築以外の業務については、継続業務が大半であり、業務も多岐にわたり把握することが困難なため、システム構築についてのみ記載しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 区分   販売高(百万円)   前期比(%) 金融関連部門 システム構築   5,800   110.8 システム運用管理   655   93.0 その他の情報サービス   65   65.6 システム機器販売   20   115.2 小計   6,541   108.0 公共関連部門 システム構築   3,884   102.0 システム運用管理   1,648   102.2 その他の情報サービス   698   95.3 システム機器販売   909   122.4 小計   7,141   103.5 産業関連部門 システム構築   5,243   105.9 システム運用管理   1,955   93.7 その他の情報サービス   977   122.9 システム機器販売   1,930   110.5 小計   10,107   105.5 合計   23,790   105.6 (注) 主な相手先別の販売実績及びそれぞれの総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱三井住友銀行   2,462   10.9   3,158   13.3 富士通㈱   2,648   11.7   1,954   8.2 上記の販売実績以外に、㈱三井住友銀行の情報システム部門で行っているシステム関連機能については、㈱日本総合研究所を通じて取引しており、同社、同社子会社の㈱日本総研情報サービスへの販売実績は、次のとおりであります。 なお、㈱日本総研情報サービスは2025年10月1日付で㈱日本総合研究所を存続会社とする吸収合併により消滅しております。当連結会計年度における同社の販売高は、2025年9月30日までの販売高を表示しております。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 販売高(百万円)   割合(%)   販売高(百万円)   割合(%) ㈱日本総合研究所   1,843   8.2   2,064   8.7 ㈱日本総研情報サービス   114   0.5   58   0.2 (経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容) 経営者の視点による当企業集団の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1) 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当企業集団の当連結会計年度の経営成績等につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。当社の経営課題は収益力の向上と考えており、外部環境の変化に影響を受けない収益体質への転換を図っております。具体的には、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (5) 会社の対処すべき課題」に記載のとおり、2026年度から2028年度までの3年間にわたって取り組む新計画において、4つの基本戦略を確実に進めてまいります。 当企業集団の経営成績等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当企業集団の当連結会計年度のキャッシュ・フローの概況につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (2) キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 翌連結会計年度のキャッシュ・フローの見通しにつきましては、増収増益の計画としていることから営業活動によるキャッシュフローは増加する見込みであります。一方で、新計画において策定したキャッシュ・アロケーションに基づき、新計画期間において獲得した収益は内部留保せず、成長・基盤投資と株主還元をバランスよく実施しつつ、余剰資金の状況を考慮のうえ、改めて株主還元にも配分する方針としております。この結果、翌連結会計年度末の資金は当連結会計年度末に比べてほぼ横ばいとなる見込みであります。 なお、設備投資の所要資金については、主に自己資金を充当し、必要に応じてリースを利用する予定であります。 セグメントごとの当連結会計年度の経営成績等につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであり、セグメントごとの課題・対策については、次のとおりであります。 ①  金融関連部門 SMBCグループの情報化投資は堅調に推移しております。このため、引き続きSMBCグループ取引に最注力し、既存案件に対する取組方法の見直しを進め、品質と生産性の向上を両立させて利益率の向上を図ってまいります。また、これまで得意としてきた情報系システム等の業務領域を拡大させるとともに、システム基盤の構築案件への取組みを強化してまいります。 ②  公共関連部門 自治体との取引は、前連結会計年度から本格化した自治体情報システム標準化が次年度以降も継続する見込みであり、標準化対応を安全に完了させることに注力する一方で、自治体情報システム標準化対応完了後を見据えた商品戦略策定にも取り組んでまいります。また、自治体周辺業務や文教向け自社ソリューションの競争力強化を図ってまいります。 ③  産業関連部門 一般民需分野における情報化投資は、デジタルシフトの進展やDX・AI関連投資の需要が引き続き拡大すると見込まれることから、商品・サービスの一層の拡充を図り、ニーズに的確かつ迅速に対応してまいります。また、クラウド活用の定着やハイブリッドワークの拡大に伴う通信量や処理量の増加を背景に、より付加価値の高いサービス提供等を通じてデジタル基盤ビジネスの拡大を図るほか、情報セキュリティに関するサービスのラインアップ強化にも注力いたします。加えて、中長期的な成長領域の一つである「SAPビジネス」にリソースを積極投入し、収益力の向上に取り組んでまいります。 (2) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当企業集団の連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 受注損失引当金 当企業集団は、ソフトウェアの請負契約に基づく開発案件のうち、当連結会計年度末時点で将来の損失が見込まれ、かつ、当該損失額を合理的に見積もることが可能なものについては、翌連結会計年度以降に発生が見込まれる損失額に対して、受注損失引当金を計上しております。 開発案件の総原価の見積りに当たっては、お客さまからの要求事項をもとに、見積範囲、システム規模、リスク等を踏まえ、システム開発原価基準に基づき工数、原価を算出し、見積原価額を決定しておりますが、仕様の変更や作業内容に想定外の不具合が生じた等の事象が発生した場合に、総原価の金額に影響を与える可能性があります。 このため、一定規模以上の開発案件については、事業部に加え、社内において品質・生産性の全般を管理している品質管理部による「見積検討会」を開催し、見積審査を行うとともに、取締役社長等本部役員をはじめプロジェクト担当部署及びその他の所管部署を構成メンバーとした「システム案件協議会」において案件毎の受託可否の判断のほか進捗状況の確認を行う体制としております。加えて受注損失引当金を計上する案件については決算期毎に品質管理部にて引当金額の妥当性を検証しております。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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