概要
セーラー万年筆は、1911年創業の筆記具メーカーである。万年筆・ボールペンなどの製造販売を手掛け、21金ペン先に代表される高級万年筆で知られる。広島県呉市に本店を置き、連結売上高43億円、従業員197名。2018年からプラス株式会社グループに属し、文具事業とロボット機器事業の二本柱で経営を続けるが、近年は赤字が続く。
二つの事業で構成される収益構造
当社グループは文具事業とロボット機器事業の二つのセグメントで構成される。2025年12月期の連結売上高43億円のうち、文具事業が33億3,596万円(構成比約78%)、ロボット機器事業が9億6,465万円(同22%)を占める。文具事業では万年筆・ボールペン・インクを製造し、主力の21金ペン先万年筆が高価格帯を牽引する。ロボット機器事業ではプラスチック射出成形品用の自動取出ロボットや特注自動化装置を手掛けるが、両事業とも収益力は低調で、2025年は文具事業が5,700万円のセグメント利益、ロボット事業が2億5,600万円のセグメント損失を計上した。
プラスグループ傘下での経営再建
2018年3月、当社はプラス株式会社と業務・資本提携契約を締結し、同社が筆頭株主となった。2019年にはプラスが株式の過半数を取得し、当社は同社の子会社となる。2022年には転換社債型新株予約権付社債の株式転換により、プラスの議決権保有割合は58%に達した。グループ入り後、国内文具営業をコーラス株式会社(後にプラスに吸収合併)に委託し、プラスグループ内のぺんてる株式会社や日本ノート株式会社との協業を進めた。また、広島工場に新工場棟を建設し、万年筆の生産能力を増強した。
国内外で異なる市場の状況
文具事業の販売は国内と海外にまたがる。2025年12月期の連結決算によると、国内市場では物価高による個人消費の鈍化で主力の金ペン万年筆の売上が伸び悩んだが、高価格帯の限定製品は好調だった。海外では欧州が高価格帯製品の好調で前年を上回った一方、中国は景気停滞、北米は関税の影響で中価格帯製品が低迷した。ロボット機器事業では、国内は設備投資の中止・先送りが相次ぎ、特注自動化装置の売上が大きく落ち込んだ。海外では東南アジアが伸長したが、米国市場では営業体制の整備に時間を要し計画に遅れが生じた。
業界の中での役割は文具メーカー(筆記具)および産業用ロボットメーカー(射出成形用)にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
事業別の売上と利益
2025/12期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 文具事業 | 33億円 | 76.7% | 1億円 | 3.0% |
| ロボット機器 事業 | 10億円 | 23.3% | -3億円 | -30.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01文具(筆記具)主力
万年筆を中心とした筆記具の製造販売。国内販売はプラス株式会社に委託し、海外は子会社のSailor Pen Europe SASが販売を担う。
- 万年筆
- 高級筆記具として知られる万年筆。プラスグループの販路を通じて国内外で販売。
- 筆記具(その他)
- 万年筆以外の筆記具(ボールペン、シャープペンシル等)。詳細は不明。
02プラスチック射出成形業界準主力
プラスチック射出成形品の自動取出機や、二次・三次工程の自動化装置、FA化システムなどの特注自動化装置を設計・製造・販売。連結子会社のTHE SAILOR(THAILAND)CO.,LTD.が海外販売を担う。
- 取出機(自動取出ロボット)
- プラスチック射出成形品を金型から自動で取り出すロボット。成形サイクルの短縮と省人化に貢献。
- 特注自動化装置
- 射出成形品の二次・三次工程の自動化、ストック装置、工場のFA化システムなど、顧客の要望に応じたオーダーメード装置。
製品と技術
高級万年筆の基軸技術「21金ペン先」
当社の最大の特徴は、世界で唯一自社製造する21金ペン先(21Kゴールドニブ)である。このペン先は、書き手の筆圧に応じてしなやかに変形し、滑らかな書き味を実現する。フラッグシップモデルとして「プロフェッショナルギア」シリーズや、2025年12月に発売した「プロフェッショナルギア アンカー万年筆」がある。また、高級万年筆のラインアップには、2008年のG8北海道洞爺湖サミット記念品として採用された「有田焼万年筆」や、2019年のG7広島サミット記念品となった「伝統漆芸 彩雅万年筆」など、伝統工芸と融合した限定品も含まれる。
インクと非金ペン先製品の拡充
2018年3月、万年筆用ボトルインク「インク工房」を発売し、お客様の声をもとに厳選した100色のラインアップを提供する。これは愛好家の収集欲を刺激し、ブランドの裾野を広げる役割を果たしている。また、金価格高騰に対応するため、スチール等の非金素材ペン先製品の販売を強化している。代表的なシリーズとして「TUZU」があり、2019年には「TUZUアジャスト万年筆」が日本文具大賞機能部門で優秀賞を受賞した。さらに「プロフィットカジュアルL」などの定番品も展開し、価格帯の拡充を図っている。
射出成形用取出ロボットと自動化システム
ロボット機器事業では、プラスチック射出成形品の自動取出ロボットを中心に、特注自動化装置を製造・販売している。2009年に開発した「RZ-Σ」シリーズは世界初の無線コントローラ搭載機種であり、業界に先駆けた技術革新だった。2019年には、高速・高精度を謳う最上位機種「sigma5 Series」と標準タイプ「sigmaA Series」を発売した。これらのロボットは、成形品の取出しから二次・三次工程の自動化、工場全体のFA化システムまでをカバーし、自動車部品や家電製品など幅広い分野の生産現場で使用されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
その他製品のなかでの位置
筆記具老舗、赤字転落で構造改革途中
セーラー万年筆は万年筆・筆記具の老舗メーカーだが、デジタル化による需要減とコスト増で2024/12期は営業赤字に転落。同業の浅香工業(工具)やドリームベッド(寝具)とは業種が異なり、直接比較しにくい。売上は46億円程度と小規模で、万年筆以外の文房具・関連品も扱うが差別化要素は限定的。2025/12期も赤字が続く見通し。
強み
- 万年筆の老舗ブランドとして、一部の愛好家から強い支持。
- 高価格帯万年筆で品質・デザインに定評がある。
- 万年筆製造のノウハウ・職人技術を保有。
- 限定モデルを投入し、コレクション需要を喚起。
課題
- 2024/12期営業赤字、業績回復の道筋が不透明。
- デジタル化で筆記具需要が減少、需要創出が必要。
- 生産規模が小さく、コスト削減やSCM改善が急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
その他製品の時価総額近傍。太字がセーラー万年筆
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 7791ドリームベッド | 35億円 | 7.2倍 |
| 2 | 7986日本アイ・エス・ケイ | 34億円 | 6.0倍 |
| 3 | 7813プラッツ | 34億円 | 13.1倍 |
| 4 | 7800アミファ | 32億円 | 6.3倍 |
| 5 | 7992セーラー万年筆 | 31億円 | — |
| 6 | 7827オービス | 31億円 | 15.6倍 |
| 7 | 7810クロスフォー | 30億円 | 101.8倍 |
| 8 | 7897ホクシン | 30億円 | — |
| 9 | 7836アビックス | 27億円 | 11.6倍 |
| 10 | 7850総合商研 | 25億円 | 11.2倍 |
| 11 | 7939研創 | 24億円 | 11.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 35件
法人化と広島工場の新設
1911年2月に阪田久五郎が創業した万年筆製造を基に、1932年8月に資本金250千円で株式会社セーラー万年筆阪田製作所を広島県呉市に設立した。1939年4月には広島県安芸郡大屋村に天応工場(現広島工場)を新設し、生産拠点を整備した。1941年4月には社名を株式会社阪田製作所に変更し、同年1月に設置した東京事務所を1949年8月に東京支社へと昇格させた。これらの動きは、戦時体制下での事業基盤強化を目的としたものであった。
上場と社名変更を経た高度成長期
1949年6月、広島証券取引所に上場を果たす。1952年5月には社名を株式会社セーラー万年筆阪田製作所に戻し、本店を東京都中央区に移転。1960年5月、現在のセーラー万年筆株式会社に商号を変更した。1961年10月には東京証券取引所市場第二部に上場し、首都圏での認知度向上を図った。1963年4月には東京都八王子市に八王子工場を新設するなど、生産能力の拡大を進めた。この時期、万年筆の需要拡大に対応し、国内市場でのプレゼンスを高めた。
ロボット事業への参入と多角化
1969年5月、ロボットマシン(射出成形品自動取出装置)の製造販売を開始し、事業の多角化に乗り出した。1982年4月には八王子事業所を青梅市に移転し、ロボット機器事業部として独立させた。1999年7月には第2工場を新設するなど、同事業への投資を続けた。2009年4月には世界初の無線コントローラ搭載の「RZ-Σ」シリーズを開発し、技術力の高さを示した。しかし、後の経営悪化に伴い、2017年に中国の生産子会社を清算、2018年に米国販売子会社の全株式を売却するなど、同事業の縮小を余儀なくされた。
海外展開とその後の撤退
1973年10月、台湾に子会社を設立し、初の海外生産拠点としたが、2002年10月に清算した。1996年6月にはタイにTHE SAILOR (THAILAND) CO.,LTD.を設立し、現在もロボット機器の販売拠点として存続する。1997年6月には米国にSAILOR U.S.A.,INC.を設立したが、2005年9月に清算。同1998年1月には別の米国子会社を取得したが、2005年1月に売却した。2002年5月には中国にロボット生産子会社を設立したが、2017年3月に清算した。一連の海外展開は、いずれも長期定着には至らなかった。
プラスグループ傘下での再建
2018年3月、プラス株式会社との業務・資本提携契約を締結し、同社が筆頭株主となる。2019年3月にはプラスが株式の過半数を取得し、連結子会社化された。同月、国内文具営業をコーラス株式会社に委託し、広島工場に新工場棟が竣工した。2022年5月にはプラスが支配株主となり、当社はプラスの連結子会社として正式にグループ内に位置づけられた。同年、東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。2025年にはコーラスがプラスに吸収合併され、営業委託先がプラス本体に変わった。
年表35件を開く
1930年代
- 1932年8月創業阪田久五郎が1911年2月に創業したものを法人組織とし、資本金250千円で株式会社セーラー万年筆阪田製作所を広島県呉市に設立し、万年筆、インキ、画錨その他文具類の製造販売を開始
- 1939年4月広島県安芸郡大屋村に天応工場(現広島工場)を新設
1940年代
- 1941年1月東京都中央区日本橋橘町に東京事務所を設置
- 1941年4月商号変更社名を株式会社阪田製作所に変更
- 1949年6月上場広島証券取引所に上場
- 1949年8月商号変更東京事務所を東京支社に変更し東京都中央区日本橋兜町に移転
1950年代
- 1952年5月商号変更社名を株式会社セーラー万年筆阪田製作所に変更し本店を東京都中央区日本橋茅場町に移転
1960年代
- 1960年5月商号変更社名をセーラー万年筆株式会社に変更(英訳名 The Sailor Pen Co.,Ltd.)
- 1961年10月上場東京証券取引所市場第二部に上場
- 1963年4月東京都八王子市に八王子工場新設
- 1969年5月ロボットマシン(射出成形品自動取出装置)製造販売開始
1970年代
- 1972年10月八王子工場売却、東京都八王子市に八王子事業所新設
- 1973年10月台湾写楽股份有限公司を子会社として台湾高雄市に設立(2002年10月 清算)
- 1978年4月本店を東京都台東区上野に移転
1980年代
- 1982年4月商号変更八王子事業所を東京都青梅市に移転し、ロボット機器事業部に変更
- 1987年1月東京事業所を東京都江東区毛利に設置し、文具事業部を移転
1990年代
- 1996年6月THE SAILOR (THAILAND) CO.,LTD.を子会社としてタイ国バンコク市に設立
- 1997年2月ロボット機器事業部を東京都青梅市新町に移転
- 1997年4月本店を東京都江東区に移転
- 1997年6月SAILOR U.S.A.,INC.を子会社として米国ジョージア州に設立(2005年9月 清算)
- 1998年1月M&ASailor Corporation of America,INC.を子会社として米国ジョージア州に株式取得により設置(2005年1月 全株式売却)
- 1999年7月ロボット機器事業部第2工場を新設
2000年代
- 2002年5月中国におけるロボットマシン生産子会社 写楽精密機械(上海)有限公司設立(2017年3月 清算)
- 2003年3月米国におけるロボットマシン販売拠点として3社合弁でSAILOR AUTOMATION,INC.(関連会社)をカリフォルニア州プレセンティアに設立
- 2005年8月M&ASAILOR AUTOMATION,INC.を子会社化(2018年6月 全株式売却)
- 2008年7月G8北海道洞爺湖サミットの記念品として『有田焼万年筆』を内閣総理大臣から各国首脳に贈呈
- 2009年4月ロボット機器事業部 世界初無線コントローラ搭載の「RZ-Σ」シリーズ開発
- 2009年7月「有田焼万年筆」が第3回ものづくり日本大賞の優秀賞を受賞
2010年代
- 2011年5月創業創立100周年記念謹製万年筆「有田焼染付桐鳳凰文具セット」「島桑」限定発売
- 2015年2月大阪支店を大阪市城東区へ移転
- 2017年3月本店を東京都墨田区に移転
- 2017年7月商号変更普通株式につき10株を1株に併合し、単元株式数を100株に変更
- 2018年3月お客様の声をもとに生まれた厳選100色、万年筆用ボトルインク「インク工房」発売 プラス株式会社との業務・資本提携契約を締結 併せて第三者割当増資による新株式発行実施(同社が筆頭株主となる)
- 2018年10月オリジナルペン先万年筆14種をモデルチェンジして販売再開
- 2019年3月M&A優れた操作性、高速、高精度の射出成形機取出ロボット最上位機種「sigma5 Series」高精度で拡張性に優れた標準タイプ取出ロボット「sigmaA Series」発売 プラスグループの文具販売事業を統合した新会社「コーラス株式会社」に国内文具営業を業務委託 ぺんてる株式会社とのロボット機器事業における業務提携を発表 ヨーロッパ支店を廃止し、欧州販売拠点としてフランスの代理店を子会社化(「Sailor Pen Europe SAS」)「天応工場」を「広島工場」に名称変更 ものづくりの原点に立ち返るため、本店を創業の地である広島県呉市の広島工場へ移転 本部機能を東京都港区虎ノ門に移転(東京本社とする)東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 プラス株式会社が当社株式の過半数を取得し、当社は同社の子会社となる 広島工場敷地内に、主に万年筆製造を目的とした新工場棟竣工 G7広島サミットの記念品として当社製造『伝統漆芸 彩雅万年筆』を内閣総理大臣から各国首脳に贈呈 広島工場 一般見学開始「TUZUアジャスト万年筆」日本文具大賞 機能部門 優秀賞受
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で197人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は402万円で、9期前と比べて+7.3%。平均年齢は42.9歳、平均勤続年数は17.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年12月 | — | — | — | 216 | — |
| 2017年12月 | — | — | — | 208 | — |
| 2018年12月 | — | — | — | 213 | — |
| 2019年12月 | 375 | 44.1 | 18.9 | 255 | — |
| 2020年12月 | 389 | 44.7 | 19.9 | 198 | — |
| 2021年12月 | 407 | 43.5 | 18.2 | 188 | — |
| 2022年12月 | 393 | 43.1 | 17.4 | 199 | — |
| 2023年12月 | 376 | 41.8 | 15.9 | 212 | — |
| 2024年12月 | 409 | 42.0 | 16.2 | 212 | −142 |
| 2025年12月 | 402 | 42.9 | 17.3 | 197 | −102 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社3社(国内 1 / 海外 2) を有報から抽出しています。
- 国内プラス株式会社東京都港区議決権57.9%
- 海外THE SAILOR(THAILAND) CO.,LTD.タイ国 バンコク市議決権100.0%
- 海外Sailor Pen Europe SASフランス Montroy市議決権70.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は43億円、営業利益は-2億円。前期と比べると減収で、売上が-8.5%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 48億円 | 43億円 |
| 営業利益 | 0億円 | -2億円 |
| 純利益 | 0億円 | -2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は23億円、営業利益は0億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+9.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 11 | −1 | −9.1 | −1 |
| 2023年2Q | 11 | −1 | −9.1 | −1 |
| 2023年3Q | 12 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2023年4Q | 12 | — | — | −13 |
| 2024年1Q | 10 | −1 | −10.0 | −1 |
| 2024年2Q | 11 | −2 | −18.2 | −1 |
| 2024年4Q | 26 | 0 | 0.0 | −9 |
| 2025年2Q | 21 | −1 | −4.8 | −1 |
| 2025年4Q | 22 | −1 | −4.5 | −1 |
| 2026年2Q | 23 | 0 | 0.0 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2012年12月期からの14期で、売上は65億円から43億円へ66%に減った。直近期の営業利益率は-4.7%。純利益は2期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 65 | — | 0 | — | −1 |
| 2013年12月 | 55 | — | −3 | — | −4 |
| 2014年12月 | 62 | — | −2 | — | −2 |
| 2015年12月 | 61 | — | −1 | — | −2 |
| 2016年12月 | 60 | — | 0 | — | 0 |
| 普通株式につき10株を1株に併合し、単元株式数を100株に変更 | |||||
| 2017年12月 | 57 | — | 0 | — | 1 |
| 2018年12月 | 54 | — | −1 | — | −1 |
| 優れた操作性、高速、高精度の射出成形機取出ロボット最上位機種「sigma5 Series」高精度で拡張性に優れた標準タイプ取出ロボット「sigmaA Series」発売 プラスグループの文具販売事業を統合した新会社「コーラス株式会社」に国内文具営業を業務委託 ぺんてる株式会社とのロボット機器事業における業務提携を発表 ヨーロッパ支店を廃止し、欧州販売拠点としてフランスの代理店を子会社化(「Sailor Pen Europe SAS」)「天応工場」を「広島工場」に名称変更 ものづくりの原点に立ち返るため、本店を創業の地である広島県呉市の広島工場へ移転 本部機能を東京都港区虎ノ門に移転(東京本社とする)東京証券取引所の市場区分見直しにより東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 プラス株式会社が当社株式の過半数を取得し、当社は同社の子会社となる 広島工場敷地内に、主に万年筆製造を目的とした新工場棟竣工 G7広島サミットの記念品として当社製造『伝統漆芸 彩雅万年筆』を内閣総理大臣から各国首脳に贈呈 広島工場 一般見学開始「TUZUアジャスト万年筆」日本文具大賞 機能部門 優秀賞受 | |||||
| 2019年12月 | 53 | — | 0 | — | −1 |
| 2020年12月 | 48 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年12月 | 54 | — | 1 | — | 1 |
| 2022年12月 | 50 | — | −1 | — | −2 |
| 2023年12月 | 46 | — | −3 | — | −15 |
| 2024年12月 | 47 | −3 | −2 | −6.4 | −11 |
| 2025年12月 | 43 | −2 | −2 | −4.7 | −2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高43億円のうち、営業利益として残るのは-2億円で-4.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-2億円、売上の-4.7%にあたる。営業利益率は業種中央値5.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.4%29億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金37.2%16億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-4.7%-2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は5億円で、売上の1.4ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 1 | 0 | 1 | 1 | 4 |
| 2013年12月 | −1 | 0 | 3 | −1 | 7 |
| 2014年12月 | −3 | 1 | 11 | −2 | 17 |
| 2015年12月 | 0 | 1 | −2 | 1 | 15 |
| 2016年12月 | −1 | −1 | −2 | −2 | 11 |
| 2017年12月 | 0 | −1 | −2 | −1 | 8 |
| 2018年12月 | −2 | 0 | 6 | −2 | 12 |
| 2019年12月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 13 |
| 2020年12月 | −2 | −2 | 20 | −4 | 28 |
| 2021年12月 | 2 | −6 | 0 | −4 | 25 |
| 2022年12月 | −3 | −12 | 2 | −15 | 12 |
| 2023年12月 | −4 | −4 | 3 | −8 | 7 |
| 2024年12月 | −4 | −1 | 4 | −5 | 6 |
| 2025年12月 | 0 | −1 | 0 | −1 | 5 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2025年12月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は24.0%(業種中央値59.3%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | 46 | 4 | 42 | 8.7 |
| 2013年12月 | 48 | 6 | 42 | 11.7 |
| 2014年12月 | 57 | 20 | 37 | 33.2 |
| 2015年12月 | 54 | 19 | 35 | 33.6 |
| 2016年12月 | 51 | 18 | 33 | 34.7 |
| 2017年12月 | 48 | 18 | 30 | 38.1 |
| 2018年12月 | 52 | 23 | 29 | 45.0 |
| 2019年12月 | 50 | 22 | 28 | 43.8 |
| 2020年12月 | 69 | 20 | 49 | 29.5 |
| 2021年12月 | 72 | 21 | 51 | 29.4 |
| 2022年12月 | 72 | 39 | 33 | 54.3 |
| 2023年12月 | 56 | 24 | 32 | 43.0 |
| 2024年12月 | 48 | 13 | 35 | 26.4 |
| 2025年12月 | 43 | 11 | 33 | 24.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
その他製品 104社との比較
同じその他製品の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で104社中97位あたり、逆に低いのは自己資本比率で104社中102位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥104で、1年前と比べて-19.4%。過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PBR | 3.10倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+2.0%上昇したものの、前年比-16.4%と長期では下落基調です。25日線(102円)を下回る場面もあり、75日線(106円)・200日線(109円)をいずれも下回って推移。52週高値(154円)からは-33.8%下落し、52週安値(99円)に接近しており、下値不安が残ります。出来高は7月22日に急増しました。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 15/100)。
PBR 2.83倍は業界平均1.36倍を上回り割高。PERは赤字のため算出不能(業界平均18倍)。ROE -19.3%と深刻な赤字で、配当なし。業績は減収・赤字継続。割高な株価水準に対し、収益改善の見通しは不透明。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PBR | 3.10倍 | 1.38倍 |
| ROE | -19.3% | 6.6% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、ブランド価値と愛好家の根強い需要を評価。赤字幅が縮小傾向にあり、2025年12月期は営業損失が改善予想である点に期待。弱気派は、売上高が減少傾向で赤字継続、事業再生のメドが立たず、自己資本が毀損しているリスクを指摘。ブランド価値が収益につながらない現状が最大の争点。
- ブランド力
セーラー万年筆ブランドは国内外に熱心なファンが存在
- 赤字縮小傾向
営業損失が-11億→-2億円と改善傾向
- ターンアラウンド期待
コスト削減や高級品戦略で黒字転換の可能性
- 営業赤字縮小による黒字転換期待2026年12月期影響強
営業利益-2億円(前年-3億円)で赤字幅縮小、黒字化近づく
- PBR2.83倍の評価是正継続影響中
PBR2.83倍は資産価値上回るが、収益改善で適正化
- 新製品投入による売上回復2025年下期影響中
万年筆需要回復で2025年12月期売上47億円、2026年予想43億円は保守的
- コスト削減効果の本格化2026年12月期影響弱
営業利益-2億円は固定費削減の効果現れつつある
- 売上減少トレンド
売上高が50億→43億円と減少、市場縮小が続く
- 赤字継続
2025年12月期も営業損失見込みで、収益化の道筋不明
- 財務悪化リスク
ROE-19.3%と自己資本毀損が進行、財務リスク高い
- 赤字継続による上場廃止リスク継続影響強
2期連続赤字、債務超過リスクあり
- 売上高減少トレンド通年影響中
2025年12月期売上47億→2026年予想43億円、8.5%減
- 配当無しで株主還元欠如継続影響弱
無配継続、投資家離れリスク
- 文具市場の需要減退不定影響中
デジタル化で万年筆需要減少続く
- 営業損益
- 黒字転換の兆しが見えるかが最重要
- 売上高推移
- 市場縮小に歯止めがかかるか確認するため
- 自己資本比率
- 赤字継続による財務悪化リスクを監視
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ9,460人。区分でいちばん多いのは事業法人で60.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が60.8%を占め、残る39.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2020年12月% | 2021年12月% | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 事業法人 | 18.4 | 18.3 | 59.8 | 60.2 | 60.1 | 60.1 |
| 個人・その他 | 71.5 | 73.7 | 36.5 | 36.3 | 35.4 | 35.6 |
| 証券会社 | 5.0 | 3.6 | 2.1 | 2.2 | 3.4 | 2.6 |
| 外国法人 | 1.4 | 1.4 | 0.6 | 0.5 | 0.4 | 0.8 |
| 金融機関 | 3.5 | 2.4 | 0.8 | 0.6 | 0.5 | 0.7 |
| 外国人個人 | 0.3 | 0.5 | 0.2 | 0.2 | 0.3 | 0.3 |
| 自己株式 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | プラス株式会社 | 57.78 |
| 02 | 山中 央行 | 1.35 |
| 03 | セーラー万年筆取引先持株会 | 1.33 |
| 04 | 株式会社SBI証券 | 1.01 |
| 05 | 村山 信也 | 0.90 |
| 06 | EH株式会社 | 0.80 |
| 07 | 宮本 敏治 | 0.61 |
| 08 | 松井証券株式会社 | 0.54 |
| 09 | 小松原 俊哉 | 0.51 |
| 10 | 目黒 正夫 | 0.48 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−243%、1株純資産は14期で+418%。直近期のROEは-19.3%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2012年12月 | −2 | 7 | −31.1 | — |
| 2013年12月 | −6 | 8 | −75.0 | — |
| 2014年12月 | −2 | 15 | −17.0 | — |
| 2015年12月 | −1 | 15 | −8.1 | — |
| 2016年12月 | −2 | 142 | −1.3 | — |
| 2017年12月 | 8 | 146 | 5.5 | 31.2 |
| 2018年12月 | −7 | 159 | −4.4 | — |
| 2019年12月 | −10 | 151 | −6.2 | — |
| 2020年12月 | −9 | 140 | −6.4 | — |
| 2021年12月 | 4 | 144 | 2.6 | 46.3 |
| 2022年12月 | −8 | 132 | −6.4 | — |
| 2023年12月 | −51 | 81 | −47.8 | — |
| 2024年12月 | −39 | 42 | −62.8 | — |
| 2025年12月 | −7 | 35 | −19.3 | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2025/12期の役員報酬は総額80百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 田村光 | 代表取締役社長 | 61 |
| 木村孝 | 常務取締役 管理本部長 | 61 |
| 和田直樹 | 常務取締役 開発本部管掌 | 59 |
| 米澤章正 | 取締役 製造本部長 | 63 |
| 佐山嘉一 | 取締役 営業本部長 | 61 |
| 中澤俊勝 | 取締役(常勤監査等委員) | 70 |
| 熊王斉子 | 取締役(監査等委員) | 56 |
| 長谷川弥生 | 取締役(監査等委員) | 51 |
| 篠田敏子 | — | 59 |
| 中島聡 | 取締役 経営戦略室長 | 64 |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 6 | 70 | 70 | 12 |
| 社外取締役 | 3 | 10 | 10 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容458字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,986字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,374字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,465字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
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