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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

Cocolive

Cocolive, Inc.137A · Growth · 情報・通信業

不動産会社の「追客」業務に特化したBtoBクラウドサービスを提供する会社。集客後の顧客管理と自動フォローで、属人的な営業活動の仕組み化を支援する。

概要

Cocolive株式会社は2017年1月に設立され、2024年2月に東京証券取引所グロース市場に上場したSaaS企業である。従業員数は102名(2025年5月末時点)。不動産業界に特化したマーケティング・オートメーションツール「KASIKA」を自社開発・提供し、2025年5月期の売上高は13億円、MRR(月次経常収益)は1億800万円、有料契約社数は1,181社に達する。

不動産会社の「追客」工程を自動化するKASIKAの事業

Cocoliveの主力サービス「KASIKA」は、不動産会社が消費者から問い合わせを受けた後の「追客」を自動化・効率化するクラウドツールである。日本の不動産取引業(賃貸除く)は約16兆円規模だが、住宅購入の検討期間が長いため、営業担当者は継続的なフォローを必要とする。KASIKAはポータルサイトからの問い合わせを自動で顧客リストに取り込み、オリジナルメールの自動返信や属性別のメルマガ一斉配信、成約確度の高い顧客の絞り込みを可能にする。これにより営業担当者は「人でないとできない業務」に集中できるとされる。対象顧客は「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」で、2025年5月末時点の有料契約社数は1,181社である。

サブスクリプション型の料金体系と低い解約率

KASIKAの料金体系は「店舗数課金」と「ユーザ数課金」の2種類がある。店舗数課金は1店舗あたり月額5万円、ユーザ数課金は10名まで月額5万円で11名以降1名につき5千円である。初期費用は5万円。オプションとしてSMS送信オプション(月額1万円、初期費用2万円)やAI査定オプションなどを提供する。解約不可期間は設けず、解約意思表示当月の末日で解約可能。この柔軟な契約条件が導入の心理的ハードルを下げている。2024年6月から2025年5月までの平均単月解約率は1.1%と低く、サブスクリプション収益の安定性を示している。同社はMRR(月次経常収益)を重視しており、2025年5月時点のMRRは1億800万円である。

代理店網とパートナーシップによる販路拡大

KASIKAの販売は直接販売に加え、パートナーシップ契約(代理店契約)を締結した代理店経由でも行われる。主要な代理店には株式会社LIXIL、株式会社イー・ステート・オンライン、株式会社プライムクロスなど、不動産ボランタリーチェーン運営会社や業務デジタル化コンサルティング会社が含まれる。2022年1月にはLIXILとのパートナーシップにより、「Good Living 友の会」会員向けにKASIKAの提供を開始した。2024年6月には株式会社ダイテックとパートナーシップ契約を締結し、2025年2月には同社の基幹システム「注文分譲クラウドDX」とのデータ連携を正式に開始した。代理店経由の販売では、代理店に手数料を支払う形で利用料を収受している。

業界の中での役割はBtoBクラウドサービス事業者。不動産販売会社の営業プロセスにおける「追客」領域を支援するITツール供給者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
14億円
営業利益
2億円
営業利益率
14.3%
純利益
1億円
2026/5 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01工務店・ハウスメーカー主力

住宅購入を検討する消費者への継続的な営業活動(追客)を効率化するため、『KASIKA』を提供。問い合わせの自動取り込み、メールマガジンの一斉送信、優良顧客の絞り込みなどの機能で、営業担当者の属人的な業務を仕組み化する。導入時には個別勉強会を実施し、継続利用を支援するカスタマーサクセス体制を整えている。

不動産業界に特化した「追客」支援ツールとして独自の地位を築いている

主な製品・サービス1
KASIKA(カシカ)
不動産会社向けの営業支援クラウドツール。ポータルサイトからの問い合わせを自動で顧客リストに追加し、自動返信メールを送信する機能や、属性に応じたメールマガジンの一括送信、成約確度の高い顧客の絞り込みが可能。不動産業界に特化したUIで、営業担当者の使いやすさを重視している。

02不動産売買仲介業者主力

不動産売買仲介業者に対して、集客後の顧客管理と追客活動を自動化する『KASIKA』を提供。長い検討期間が必要な住宅購入において、営業担当者が消費者に対して継続的にアプローチできるよう支援する。SMS送信オプションやAI査定オプションなど、営業活動を補完する機能も用意している。

主要顧客株式会社LIXIL、株式会社イー・ステート・オンライン、株式会社プライムクロス

主な製品・サービス3
KASIKA(カシカ)
不動産売買仲介業者向けに、問い合わせ管理、自動返信、メールマガジン配信、優良顧客絞り込みなどの機能を提供するクラウドツール。SMS送信オプションにより、消費者とのコミュニケーションを強化できる。
SMS送信オプション
KASIKAのオプション機能。営業担当者が消費者に対してSMSでメッセージを送信できるようにし、コミュニケーションの迅速化とスムーズなやり取りを実現する。月額10,000円で利用可能。
AI査定オプション
マンションリサーチ株式会社から提供を受けた、AIで作成した物件の価格査定書を消費者に提供するオプション機能。KASIKAの基本機能に付加することで、営業活動の質を高める。

03分譲マンション事業者準主力

分譲マンション事業者に対して、プロジェクト単位で『KASIKA』を提供。1プロジェクトを1課金単位とし、販売活動における顧客管理と追客を自動化する。2027年1月からはプロジェクト規模と地域特性に応じた新価格体系を導入予定。

主な製品・サービス1
KASIKA(カシカ)
分譲マンション事業者向けに、プロジェクト単位で利用する営業支援クラウドツール。問い合わせ管理、自動返信、優良顧客の絞り込みなどの機能を提供し、販売活動の効率化を支援する。

製品と技術

不動産営業に特化したKASIKAの基本機能と自動メール返信

KASIKAの核となる機能は「自動メール返信機能」である。ポータルサイト(SUUMO、athomeなど)から寄せられた問い合わせを自動で顧客リストに取り込み、不動産会社が事前に設定したオリジナルメールを自動送信する。これにより、問い合わせ後の初動対応が瞬時に行われ、営業担当者は返信作業から解放される。さらに、顧客の属性(希望エリア、予算など)に応じてメールマガジンを一斉送信する機能や、過去のアクション履歴から成約確度の高い「優良顧客」を絞り込む機能も備える。UIは不動産会社の営業担当者が直感的に操作できるよう設計されており、高度なITスキルがなくても利用可能である。

SMS送信オプションとAI査定オプションによる機能拡張

基本機能に加えて、有料オプションが用意されている。SMS送信オプションは、消費者に対してSMS(ショートメッセージ)で連絡できる機能である。不動産の問い合わせはメールよりもSMSの方が開封率が高いとされ、より迅速なコミュニケーションを実現する。AI査定オプションは、マンションリサーチ株式会社から提供を受けたAI技術を活用し、物件の価格査定書を自動生成・消費者に提供する機能である。これらのオプションはそれぞれ月額1万円(初期費用2万円)で利用でき、KASIKA本体と組み合わせてワンストップで追客業務をカバーできる。同社は導入時にSMSオプションの併用を推奨している。

顧客フィードバックを開発に反映する継続的改善の仕組み

Cocoliveは、顧客の声を継続的に製品に反映する体制を整えている。営業部門とカスタマーサクセス部門が顧客からフィードバックを受け取り、プロダクトマネージャーに共有する。プロダクトマネージャーは内容と重要度を整理し、エンジニアに開発依頼を出す。エンジニアは必要に応じてUIデザイナーと連携し、改善を実施する。改善後は営業・サクセス部門に共有され、顧客に提供される。このサイクルにより、KASIKAは不動産会社の現場ニーズに即した進化を続けている。また、導入初期には個別勉強会、導入後も成功事例や活用方法の勉強会を開催し、継続利用を促進している。カスタマーサクセス部門の人員は売上原価に計上されており、手厚いサポートが解約率の低さ(年間平均1.1%)につながっている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 工務店・ハウスメーカー不動産業界に特化した「追客」支援ツールとして独自の地位を築いている

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

創業間もないITサービスの小規模プレイヤー

情報・通信業に属する新興企業で、売上高10億円規模の小規模プレイヤー。同業他社にはVRain Solution(コード135A)やソラコム(コード147A)などがいるが、それらと比較しても売上高はかなり小さい。2024年5月期の営業利益率20%と高い収益性を示すが、売上高が急成長している段階であり、事業の安定性には疑問が残る。同業他社の多くがIoTやクラウド関連の成長市場にフォーカスする中、同社も特定のニッチ分野に特化している可能性があるが、詳細な事業内容は開示情報からは不明。規模が小さいため、競合との差別化や市場での認知度向上が課題となる。

強み

  • 2024年5月期の営業利益率20%、2025年5月期は23.08%と高水準。
  • 売上高が10億円→13億円→14億円と増加傾向にある。
  • 情報・通信業は成長分野であり、市場拡大の恩恵を受けやすい。
  • 小規模企業のため、固定費が低く収益変動に柔軟に対応可能。

課題

  • 売上高10億円程度で、同業他社と比較して圧倒的に小さい。
  • 公開情報から具体的なサービス内容や差別化要因が把握しづらい。
  • 大手や同業他社がひしめく市場で、独自性を打ち出す必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がCocolive

時価総額で並べると、掲載11社のなかで2番目にあたる。

#企業時価総額PER
13985テモナ22億円
2137ACocolive21億円15.0倍
33646駅探21億円
44438Welby21億円
53664WIZE21億円
63670協立情報通信21億円7.3倍
7248Aキッズスター21億円22.4倍
8281Aインフォメティス21億円
94199ワンダープラネット21億円
104416True Data20億円25.1倍
113803イメージ情報開発20億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 21件

赤坂の小さな会社として創業しKASIKAをリリースした2017年

2017年1月、東京都港区赤坂に資本金100万円でCocolive株式会社が設立された。同年5月には早くも不動産業界向けマーケティング・オートメーションツール「KASIKA」の提供を開始している。設立からわずか4ヶ月でのサービス開始は、創業時の明確な事業ビジョンを示す。同年7月には本社を港区北青山に移転し、事業基盤を整えた。

大阪支社開設と本社移転で営業体制を強化した2018~2019年

2018年4月、大阪府大阪市北区梅田に大阪支社を開設し、関西エリアの顧客開拓を本格化させた。2019年2月には本社を東京都千代田区神田に移転。この間、KASIKAの開発と販売に注力し、顧客数を着実に増やしていった。支社開設と本社移転により、首都圏と関西圏の両方をカバーする営業体制が整った。

ユーザ数課金導入とSMSオプションで収益モデルを進化させた2020~2021年

2020年11月、従来の店舗数課金に加えて「ユーザ数課金方式」を導入。利用するユーザ数に応じた料金体系により、中小規模の不動産会社にも導入しやすくなった。2021年7月にはSMS送信オプションの提供を開始し、追客の選択肢を拡大した。同年10月には東京本社・大阪支社を対象にISMS認証(ISO/IEC 27001)を取得し、情報セキュリティ管理体制を対外的に証明した。

大手企業とのパートナーシップで事業を加速した2022~2024年

2022年1月、住宅設備大手の株式会社LIXILとパートナーシップ契約を締結。LIXILの会員組織「Good Living 友の会」向けにKASIKAを提供し、新たな販路を獲得した。2024年2月には東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達と認知度向上を実現。同年6月には株式会社ダイテックともパートナーシップを結び、システム連携の準備を進めた。2024年9月にはLINE公式アカウントとのデータ連携機能をリリースし、顧客接点の多様化に対応した。

基幹システム連携でさらに深耕を目指す2025年

2025年2月、株式会社ダイテックの基幹システム「注文分譲クラウドDX」とのデータ連携を正式に開始した。これにより、分譲マンション事業者向けの業務効率化を強化。同社は2025年9月1日付で本店を東京都千代田区神田神保町に移転する予定であり、さらなる事業拡大を見据えた体制整備を進めている。上場後の成長フェーズにおいて、連携機能の充実と販路拡大が引き続き重要な課題である。

年表21件を開く

2010年代

  • 2017年1月創業東京都港区赤坂において、資本金1百万円でCocolive株式会社を設立
  • 2017年5月不動産業界向けマーケティング・オートメーションツール「KASIKA」の提供を開始
  • 2017年7月東京都港区北青山に本社を移転
  • 2018年4月大阪府大阪市北区梅田に大阪支社を開設
  • 2019年2月東京都千代田区神田に本社を移転

2020年代

  • 2020年11月ユーザ数課金方式の導入により、利用するユーザ数に応じた料金体系の提供を開始
  • 2021年7月SMS送信オプションの提供を開始
  • 2021年10月東京本社及び大阪支社を登録範囲とするISMS認証(ISO/IEC 27001:2013(JIS Q 27001:2014))を取得
  • 2022年1月株式会社LIXILとのパートナーシップ契約を締結し、「Good Living 友の会」会員向けに「KASIKA」の提供を開始
  • 2024年2月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2024年6月株式会社ダイテックとのパートナーシップ契約を締結
  • 2024年9月「LINE公式アカウント」サービスとのデータ連携機能を開発・リリース
  • 2025年2月株式会社ダイテックの基幹システム「注文分譲クラウドDX」とのデータ連携を正式に開始
  • 2025年9月東京都千代田区神田神保町に本社を移転
  • 2025年9月「KASIKA」の追加機能として、AI文章生成機能を開発・リリース
  • 2026年1月Yoom株式会社のハイパーオートメーションツール「Yoom」とのAPI連携を開始
  • 2026年4月株式会社無添加住宅とのパートナーシップ契約を締結
  • 2026年4月「KASIKA」の追加機能として、マイページ機能を開発・リリース
  • 2026年5月「KASIKA」売却実績ページ機能を開発・リリース
  • 2026年5月株式会社Lib Workとのパートナーシップ契約を締結
  • 2026年5月株式会社リノベストの不動産販売支援ツール「HOME VISTA」とのシステム連携を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/5期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • MRR2026年5月まで114百万円(2026年5月)
  • 有料契約社数2026年5月まで1,175社

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    追客業務の自動化・効率化

    不動産会社の営業活動は依然としてアナログな手法が中心であると想定し、集客後に消費者へ行う「追客」を自動化・効率化するサービスを提供し、その分野でのポジション確立を目指す。

  2. 02

    プロダクトの継続的改良と販路拡大

    顧客の声を取り入れ、KASIKA本体の機能拡充や関連オプションの開発・改良を継続する。生成AIを積極的に製品へ組み込み付加価値を創出するとともに、広告宣伝や提携代理店との連携強化で販路を拡大する。

  3. 03

    優秀な人材の採用・育成と業務効率化

    サービス価値向上と解約率低減のため、優秀な人材の確保・育成を進める。また生成AIの社内導入で業務効率化を強力に推進し、適正人員数を見定めて機動的で持続可能な組織運営を行う。

  4. 04

    情報管理体制の強化

    顧客情報を含む多様な情報を預かる立場から、ISMS認証の維持や外部監査の受け入れなどで管理体制を強化する。高度化するサイバー脅威や生成AI利用時の情報漏洩リスクに備え、防御・検知システムの高度化や社内教育を継続する。

  5. 05

    システム安定性と内部管理体制の強化

    クラウドサービスの提供者として、サーバー処理能力の増強やパブリッククラウドの機動的活用によりシステムの安定稼働を確保する。加えてコーポレート・ガバナンスの強化や内部統制の充実を図り、経営の健全性を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で131人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は516万円で、2期前と比べて+6.6%平均年齢は34.9歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年5月48433.72.483241
2025年5月50834.32.7102294
2026年5月51634.93.0131153

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区3,921百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年5月期の売上高は14億円営業利益2億円前期と比べると増収減益で、売上が+7.7%、利益が-33.3%。

売上高
+7.7%
14億円
営業利益
-33.3%
2億円
純利益
-50.0%
1億円
営業利益率
14.3%
前期比 -8.8%pt

会社が出している今期の予想2027年5月期

項目会社予想前期実績
売上高16億円14億円
営業利益2億円2億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2026年4Qで、売上は7億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年3Q8225.01
2024年4Q200.00
2025年2Q6116.71
2025年4Q7228.61
2026年2Q7114.31
2026年4Q7114.30

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年5月期からの7期で、売上は1億円から14億円へ14.0倍に増えた。直近期の営業利益率は14.3%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年5月100
2021年5月300
2022年5月610
2023年5月811
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年5月102220.01
2025年5月133323.12
2026年5月142214.31

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年5月期

売上高14億円のうち、営業利益として残るのは2億円14.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金42.9%6億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金42.9%6億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益14.3%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
57.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+5.9pt
14.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
15.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
8.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
46.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2026年5月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は9億円で、売上の7.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年5月00001
2023年5月102
2024年5月20226
2025年5月209
2026年5月10−119

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2026年5月期の総資産は12億円。このうち返さなくてよい自己資本が11億円で、自己資本比率は86.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年5月10119.0
2021年5月11068.0
2022年5月21158.7
2023年5月43171.7
2024年5月87183.7
2025年5月119283.8
2026年5月1211286.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年5月期の内訳単体ベース
利益剰余金
6億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
2億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
99
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率29 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中32位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中340位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
14.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
86.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥688で、1年前と比べて-52.1%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥688-0.4%1ヶ月-1.9%1年-52.1%時価総額21億円
過去52週の値幅
安値¥549高値¥1,484

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.0倍
PER (会社予想)16.7倍
PBR5.62倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は724円と、25日移動平均線729.48円をわずかに下回る水準で推移。52週高値1510円から約52%下落しており、戻り待ちの売り圧力が意識される。直近1ヶ月では5.11%下落したが、週足チャートでは75日線703.44円が支持線として機能し、底固めの様相。出来高は平均的ながら、株価が高値圏から調整する局面で増加する傾向にあり、投機的な売買に注意。RSIは48.13と中立圏で、方向感に欠ける展開が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERは15.78倍と業界平均の30.53倍を大幅に下回りますが、PBRは5.92倍と平均の3.59倍を大きく上回り、株価が純資産を大きく上回っています。ROEは26.99%と高水準で収益効率は良いものの、配当利回りは0%と無配で、成長頼みのバリュエーションです。予想PERは17.6倍と上昇見込みで、割高感が強まっています。成長性を評価してもPBRの高さは割高と判断します。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.0倍47.9倍
PER (予想)16.7倍
PBR5.62倍2.96倍
ROE15.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

アパレル業界のデジタル変革を追い風に、同社の3Dデジタルアセット基盤は需要拡大が見込まれる。強気派は、2023年5月期から増収を続け、当期純利益も拡大している点や、市場成長に伴うシェア拡大の可能性を評価する。一方、弱気派は、売上高は増加するものの営業利益率が2025年5月期の23%から2026年5月期は14%と低下見込みである点、競合サービスの増加や顧客のIT投資抑制リスクを指摘する。また、時価総額22億円と小型で株価変動が大きく、過去1年で47%下落した点も慎重視される。

プラスに働く材料7
  • 増収と利益拡大

    2023年5月期から売上高8億円、10億円、13億円と増加し、純利益も1億円から2億円へ拡大。

  • 市場の成長性

    アパレル業界の3D活用は初期段階で、デジタル化の流れが追い風になる。

  • ROEの高さ

    ROE26.99%と高く、資本効率の良い事業モデルを評価する。PBR5.92倍は成長期待を反映。

  • 売上高3期連続増で14億円到達2026年5月期影響

    売上高は10億円→13億円→14億円、直近2期累計で4億円増加

  • 営業利益率20%超の収益性回復決算発表後影響

    営業利益率は2025年5月期23.08%から直近期14.29%へ低下、回復余地大

  • ROE27%の高効率経営で再評価余地継続影響

    ROE26.99%と高く、PBR5.92倍は増収継続なら割高感薄れる

  • 株価1年で半値調整、出遅れ修正の反発不定影響

    過去1年で-47.54%と大幅下落、PER15.78倍まで圧縮され反発余地

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下懸念

    2026年5月期の営業利益率が14.29%と前期の23.08%から大幅低下する見通し。

  • 小型株の流動性

    時価総額22億円と小さく、売買が薄く大きな値動きになりやすい。

  • 競合の台頭

    類似の3Dプラットフォームが増え、差別化が難しくなる可能性。

  • 直近期に営業利益3億円→2億円と減益2026年5月期影響

    営業利益率は23.08%→14.29%へ8.79pt悪化、減益インパクトは大きい

  • 予想PER17.6倍とEPS低下を織り込む通年影響

    実績PER15.78倍に対し予想PER17.6倍、利益減少によるバリュエーション悪化

  • 無配当継続で株主還元の乏しさ継続影響

    配当利回り0%と無配、成長投資優先で還元期待は盛り込まれず

  • 時価総額22億円の小型株で流動性低い継続影響

    時価総額僅か22億円、売買代金細りで需給改善には時間

次の決算で確かめる点
売上高成長率
市場拡大の中で、継続的な増収ができるかが成長性の鍵となる。
営業利益率
利益率の悪化が懸念されており、収益性の維持・改善が見られるか。
顧客数と解約率
サブスク型のため、顧客の定着と解約動向が収益の安定性を示す。
大手顧客の獲得
大口案件の有無が売上規模を左右し、成長の加速要因となる。

株主

有価証券報告書より

2026年5月期末の株主数は延べ1,857人。区分でいちばん多いのは個人・その他78.8%。グループ会社や銀行などの安定株主が12.2%を占め、残る87.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年5月%2025年5月%2026年5月%
個人・その他77.076.278.8
事業法人8.711.59.0
証券会社7.14.36.5
金融機関3.63.83.2
外国法人3.54.02.3
自己株式1.1
外国人個人0.20.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01山本考伸42.54
02富田祐司8.17
03株式会社エアトリ7.29
04株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.91
05株式会社SBI証券2.58
06楽天証券株式会社共有口1.44
07BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN(LUXEMBOURG)SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE(常任代理人 株式会社三井住友銀行)1.14
08山田善久0.95
09株式会社EPARK0.78
10XTech1号投資事業有限責任組合0.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+120%、1株純資産は7期で+242%。直近期のROEは15.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年5月−246101
2021年5月24860969.9
2022年5月185243.4
2023年5月369636.4
2024年5月5322722.628.8
2025年5月7129927.018.7
2026年5月4934615.512.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/5期の役員報酬は総額61百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
山本考伸代表取締役511,302,600
富田祐司取締役 新規プロダクト部門長46250,000
木場田貴彦取締役CFO 管理部門長41
石川智哉取締役(注)150
鬼頭麻由佳常勤監査役(注)237
三島圭史監査役(注)249
野原俊介監査役(注)246

役員報酬の内訳2026/5

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)44524511
社外監査役313134
社外取締役1333

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/5期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,385字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人”の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとして、BtoBのクラウドサービス事業を営んでおります。 当社のミッションを達成するために、マーケティング活動を自動化するKASIKA(カシカ)を自社で開発・改良し、日本国内の不動産会社に提供しております。当社では日本国内における「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」に属する不動産会社を潜在的な顧客として定義しております。 なお、当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 具体的なサービスの内容は以下のとおりです。 KASIKA ① KASIKAの概要 日本の不動産業界(賃貸を除く)は約21兆円規模(注1)となっており、1物件当たりの取引金額についても5,925万円(注2)と、住宅の購入はライフイベントにおける多額な経済的支出となっております。そのため、消費者である住宅購入者は住宅購入の検討をしてから実際に不動産会社と契約を締結するまでに一定の検討期間を要すると考えられます。このような消費者の検討期間の長さに起因し、販売をする不動産会社においては消費者に対する継続的な営業活動の積み重ねが重要になると当社では考えております。具体的には「集客」・「顧客管理」・「追客」・「成約」・「成約後のフォロー」という一連の営業活動を行うことが重要となっております。 図1:不動産の購入プロセスとKASIKAの範囲 不動産業界における広告宣伝費は1,088億円(注3)と集客に対する活動は行われている状況ですが、現在は集客・問い合わせや資料請求等を受けた後の「追客」が不動産業界の課題となっていると当社では理解をしております。 当該課題は、①不動産の購入を検討してから実際に契約を締結するまでの期間が賃貸契約の場合に比べて長いこと、②営業活動は一般に属人性が高いため仕組み化をするのが難しいこと、③不動産業界の入職率が12.5%(注4)であるのに対し離職率が13.5%(注4)と上回る(定着しづらい)水準であること、④手作業や紙での管理が多く不動産業界ではデジタル化の進展が進んでいないこと等の要因により生じており、「追客」を適切に行うことを難しくしていると当社では理解をしております。 また、住宅購入をする消費者からみても不動産会社の営業担当者の対応の丁寧さ及び早さは不動産会社を選択する上で重要と考えられることから、「集客」をしたあとの「追客」が不動産業界において重要な課題であると当社では理解をしております。 この不動産業界における重要な課題を解決するためのITツールとして「追客」に強みを持つKASIKAを当社で自社開発致しました(図1参照)。 KASIKAの具体的な機能の1つとして自動メール返信機能があります。当該機能は図2のとおり、ポータルサイトで問い合わせがあった消費者を自動で顧客リストに加え、消費者に対して不動産会社オリジナルの返信メールを自動送信する機能となっており、不動産会社の営業担当者が効率的に営業活動をできるよう当該機能を有しております。 図2:自動メール返信機能 不動産会社の営業担当者がKASIKAを使うことで、消費者との会話・物件の案内のように「人」でないとできないことに最大限時間を取れるようになり、家を買う人も、家を建てる人・売る人も幸せになるという不動産業界の価値向上・デジタル化が達成されることを企図しております。 さらに今後は「サービス付き高齢者住宅の提供会社」等の日本の高齢化社会で今後需要の高まりが想定される不動産関連領域、「リフォーム」等の不動産購入後の領域でのKASIKAの提供に注力してまいります。 ② KASIKAの機能・提供価値及び当社のサポートの特徴 KASIKAは、集客活動を行うことにより得られる消費者からの問い合わせをKASIKAに取込み、営業アクションの管理、属性に応じたメールマガジンの一斉自動送信、契約確度の高い消費者(優良顧客)の絞り込みを行うことができる基本機能を有しております(図3参照)。当該基本機能を満たすツールは多数ありますが、KASIKAは不動産業界に特化したツールであるため、不動産会社の営業担当者が使いやすくなるような各UI(ユーザインターフェース)を志向して開発をしております。 また、当該基本機能に加えて、不動産会社の営業担当者から消費者に対してSMSでメールを送信することで不動産会社の営業担当者と消費者間でのコミュニケーションがスムーズになることが期待され不動産会社の営業担当者の利便性を高めるSMSオプション機能、マンションリサーチ株式会社より提供を受けている、AIで作成した物件の価格査定書を消費者に提供するAI査定オプション機能を有しております。今後もオプション機能の拡充を予定しており、KASIKAユーザの利便性を高めていくことを目指しております。 図3:KASIKAの基本機能 図3の基本機能に加え、図4のとおり、当社では顧客からのフィードバックを社内に共有し、KASIKAの開発に反映させることで継続的な改善・改良を行う仕組みを整えております。具体的には当社の営業部門及びカスタマーサクセス部門(営業及びサクセス担当)にて顧客からのフィードバックを受領後、プロダクトマネージャーに当該フィードバックを共有し、必要に応じて開発要望を行います。プロダクトマネージャーは内容及び重要性等を整理・検討し、エンジニアに対して開発依頼を行います。エンジニアが開発及び必要に応じてUIデザイナーにUIデザインを依頼し、当該改善・改良の内容を営業部門及びカスタマーサクセス部門に共有することで、改善・改良したKASIKAを顧客に対して提供するという体制を整えております。 当社は顧客に対しKASIKAというツールを単に提供するだけではなく、導入初期からKASIKAの運用ができるように個別勉強会を実施し、導入後の顧客向けにKASIKA活用の勉強会や成功事例の勉強会を開催する等、継続的な利用により成果を創出できるようカスタマーサクセス部門を設けており、人員を重点的に配置しております。 図4:継続的な改善・改良を行うための当社の体制 ③ KASIKAの料金体系及び解約可能期間 KASIKAの料金体系は大別して店舗数課金とユーザ数課金となっております。図5-1のとおり、店舗数課金では1店舗(1物件)でのKASIKA利用に際して月額利用料金50,000円、ユーザ数課金では10名以下のユーザまでは50,000円、11名以降は1名につき5,000円という料金体系となっております。なお、店舗数課金、ユーザ数課金のいずれであってもKASIKA利用開始時の初期費用は50,000円となっております。 また、SMS送信オプションやAI査定オプション機能等の各オプション費用はそれぞれ月額10,000円の基本料金となっており、各オプション利用開始時の初期費用は20,000円となっております。 当社としては追客においてSMSを使うことは効果的・効率的と考えていることから、KASIKA利用開始時から、KASIKAに加えてSMS送信オプションを併せて利用することを提案しております。この場合、初期費用として70,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション20,000円)、月額利用料金として60,000円(KASIKA50,000円、SMS送信オプション10,000円)という料金体系となっております。 また、KASIKA・各オプションのいずれにも解約不可の期間は設けておらず、当社に所定の解約の意思表示がなされた月の末日での解約が可能となっております。デジタル化がまだ一般的ではないと考えられる不動産業界の営業活動において、KASIKAの利用開始に伴う心理的なハードルを下げること及び当社として顧客の利用満足度を適宜に把握することを主に企図しております。 なお、当社の前期末である2026年5月末時点での単月解約率(年間平均)(注5)は1.29%となっております。 また、分譲マンション事業者については販売する1物件(或いは顧客が「プロジェクト」と呼称をする場合には1プロジェクト)を課金単位としており、社内管理上は店舗数課金と同様に取り扱っております。 この点、図5-2のとおり、分譲マンション事業者向けのKASIKAにおいては、プロジェクト規模と地域ごとの特性を反映した新価格体系を2027年1月より導入いたします。物件規模によるコスト構造の違いや、地域ごとの市場環境に即した適正な価格設定へと見直すことで、お客様間の公平性を担保しつつ、高品質なサービスの継続提供と、当社事業の持続的な収益基盤の強化を図るものであります。 図5-1:KASIKA料金体系 図5-2:マンション事業者向けKASIKA料金(2027年1月より適用) ④ 販路 KASIKAの販路として、当社からの直接販売に加えて「パートナーシップ契約」(代理店契約)を締結した代理店経由での営業及び販売も行っております。代理店契約の締結先は不動産ボランタリーチェーンを運営する会社や業務デジタル化のコンサルティング会社を中心としており、株式会社LIXIL、株式会社イー・ステート・オンライン、株式会社プライムクロス等の各社と代理店契約を締結しております。なお、代理店経由の販売においては当社が代理店を通じて利用料を収受しており、また、代理店経由の販売額等に応じて代理店に手数料を支払っております。 (注)1.総務省統計局「サービス産業動態統計調査2026年(令和6年)5月分(速報)」より「不動産取引業」に係る2025年平均金額を12倍して算出 2.国土交通省住宅局「令和7年度 住宅市場動向調査報告書」(2026年7月)、「3.4.1(1)住宅建築資金」より、注文住宅の住宅建築資金(土地購入資金を除く)全国平均の金額 3.株式会社電通「2025年日本の広告費」(2026年3月)より 4.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」(2025年8月26日付)より 5.当社では各月末の契約社数を翌月の解約社数で除することで単月解約率を算出しております。 当該単月解約率の2025年6月から2026年5月までの1年間の平均が1.29%となっております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,999字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社が判断したものであります。 (1)経営の基本方針・経営戦略等 当社は「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人“の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」をミッションとしてクラウドサービス事業を営んでおります。当社は当該ミッションを達成するために、マーケティング・オートメーションツール(KASIKA)、SMS送信オプション、AI査定オプション等の関連オプションの開発及び改良を継続的に行っております。 後述のとおり企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は多くの企業において経営課題として意識されているものの、不動産会社の営業活動は依然として架電、紙チラシの配布、表計算ソフトを使った管理が中心となっているものと当社では想定をしております。 このような環境の中、当社は集客後に不動産会社が消費者に対して行う「追客」を自動化・効率化するサービスを提供する企業としてのポジションを確立することを目指しております。また、サービス開発にあたっては、一般的なオフィスワーカーの方をはじめとしてどんな職種の方でも親しみやすいUI(ユーザインターフェース)や高度なITスキルをもたない方でもシンプルで使いやすい操作性・機能性を追求することにより、幅広い職種の方々、小規模から大規模な不動産会社の方々にご利用いただけるサービスの展開を進めてまいります。具体的にはKASIKAのオプション機能の拡充、サービス付き高齢者住宅の提供会社やリフォーム等の不動産購入後の領域への提供等も注力してまいります。 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社が提供するKASIKAは、料金を顧客の使用店舗数、ユーザ数等に応じて定期定額契約(サブスクリプション)として課金することで、継続的な収益を獲得することができるものであるため、MRR(注1)、有料契約社数(注2)及び単月解約率(年間平均)を指標として重視しております。 (注)1.Monthly Recurring Revenueの略語であります。2026年5月におけるMRRは114百万円となっております。 2.2026年5月末時点における当社のサービスにおける有料契約社数は1,175社となっております(1つの法人で複数のKASIKAアカウントを利用している場合でも1社としてカウントしております)。 (3)経営環境 日本国内の経済環境は、生産年齢人口の減少に伴う労働力不足が問題視される一方で、政府主導による時間外労働時間の上限引き下げをはじめとした労働法規の改正等、働き方改革が推進される中、労働生産性の向上に向けた取組みへの期待が高まっているものと認識しております。さらには、2020年初めに感染拡大の影響が出始めた新型コロナウイルス感染症を契機としたテレワークの普及により、リモート環境における労働生産性の向上が以前にも増して重要視されており、企業におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の推進は喫緊の経営課題として広く意識されているものと考えられ、このような傾向は新型コロナウイルス感染拡大にともなう生活様式の変化により中長期的に継続すると想定されます。 当社では、「ソフトウェア」という市場の中に、「マーケティング・オートメーションツール市場」があり、「マーケティング・オートメーションツール市場」は「SaaS型(クラウド型)」と「オンプレミス型」(注1)に分類されるものと考えております。そのうえで、KASIKAはマーケティング・オートメーションツール市場のSaaS型に分類されるものとして位置付けております。 当社が主要な市場と想定しているSaaS型を含むSaaS/PaaS型ソフトウェア(セールス/マーケティングカテゴリー)は、運用コストの効率化や迅速な導入が可能といった基本的なメリットに加えて、最新のマーケティングテクノロジーへのアップデートが頻繁に可能な点やAPIにより他SaaSや外部データと高い連携性が実現できる点などにより、引き続き成長すると見込まれています。その結果、市場規模は2024年度から年平均9.0%で成長し、2029年度には4,841億円となる(予測)ことが見込まれております(注2)。 加えて、不動産取引業の事業者数は66,942社となっており、就業者数も352,108人とサービス提供拡大の余地が大きい市場と見込んでおります(注3)。 (注)1.オンプレミス型とはソフトウェアの提供及び稼働等に必要となるサーバや関連機器等を自社で保有し、運用する形態をいう。 2.株式会社富士キメラ総研『ソフトウェアビジネス新市場 2025年版』より 3.事業者数及び就業者数のいずれも総務省統計局 令和3年経済センサス-活動調査 事業所に関する集計及び企業等に関する集計 2023年6月27日公表 「68_不動産取引業」従業者数_男女計より なお、同計数は2021年6月1日時点のもの。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社の優先的に対処すべき事業上の課題は以下のとおりです。なお、優先的に対処すべき財務上の課題については、無借金経営を行っていること、キャッシュ・フロー及び手元流動性共に大きな問題はないため、該当事項はありません。 ① 顧客に対する提供価値の向上と販路の拡大 当社が開発したサービスである「KASIKA」の提供を開始後も顧客の声を取り入れ、「KASIKA」及び関連オプションの継続的な開発・改良の提供を行うことにより、顧客への提供価値の向上を図ることが重要であると考えております。特に近年の生成AI技術の急速な進展を背景に、同技術をプロダクトへ積極的に組み込むことで、従来の業務効率化の枠を超えた付加価値の創出および顧客の生産性向上(AIトランスフォーメーション)を推進してまいります。このように時代の変化に応じたプロダクトの高度化を通じて顧客への提供価値の最大化を図るとともに、今後も継続して広告宣伝活動、提携代理店等との連携強化等を通じ、「KASIKA」の販路の拡大を進めてまいります。 ②優秀な人材の継続的な採用・育成と業務効率化の推進 当社が中長期的に成長するにあたり、提供するサービスの付加価値を高め、新規顧客を獲得するとともに、サービスの解約率を低く抑えることが重要であると考えております。そのためには、優秀な人材の確保と育成が重要であると考えております。現時点においても優秀な人材が集まる環境は実現できておりますが、引き続き従業員が能力を最大限発揮できる体制を構築し、優秀な人材の採用と併せて、優秀な人材の育成を進めてまいります。また、これら人材の力を最大限に活かすため、生成AIの社内導入等による業務効率化を強力に推進いたします。テクノロジーの活用によって業務負担を軽減し、組織全体の適正人員数を見定めていくことで、事業の成長スピードに見合った、機動的かつ持続可能な組織運営を行ってまいります。 ③ 情報管理体制の強化 当社は、顧客が保有する個人情報を含め様々な情報を預かっているため、当該情報管理を継続的に強化し続けることが重要であると考えております。そのため、外部の監査機関の監査を受け、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム(JIS Q 27001:2023))を取得するといった対応を行っております。また、情報セキュリティマニュアル等に基づき管理を徹底するだけでなく、日々高度化するサイバーセキュリティ脅威や、生成AIの利活用等における情報漏洩リスクに対応するため、防御・検知システムの高度化、社内教育・社内研修の実施等を継続して行っております。 ④ システムの安定性の確保 当社は、インターネットを利用して顧客にサービスを提供しているため、システムの安定稼働が必要不可欠であります。このため、顧客の増加に合わせたサーバーの処理能力を増強に加え、生成AI等の高度な機能実装に伴うデータ処理負荷への対応など、システムの安定性とパフォーマンスの確保に向けた施策を継続的に実施してまいります。また、パブリッククラウドサーバーを機動的に活用・最適化することで、データ量の増加にもフレキシブルな対応が可能となり、ディザスタリカバリー(注)による安全性も担保しやすくなります。 (注)ディザスタリカバリーとは、地震や津波等の天災や、テロ、不正侵入等によりシステムが壊滅的な状況になった際に効率的、かつダウンタイムを最小限にして復旧・修復すること、また、その災害に備えたシステムや体制を指します。 ⑤ 内部管理体制の強化 ⅰ)コーポレート・ガバナンスの強化 株主を含めたステークホルダーとの良好な関係の構築のためには、社会的信用を維持・向上させていく必要があると認識しております。取引先をはじめとした社外関係者との良好な取引関係を維持していくには、当社も社会的信用を維持していく必要があります。 そのため、コーポレート・ガバナンス体制を構築し、内部管理体制の強化を推進してまいります。また、内部監査人と監査役との連携強化等の施策により業務執行の適法性・妥当性を監視する機能を強化し、財務報告に係るリスクを最小化して、経営の健全化に努めてまいります。 ⅱ)経営管理体制の強化 更なる事業拡大を推進し、企業価値を向上させていくためには、効率的なオペレーション体制を基盤としつつ、経営管理体制を強化していくことが重要であると認識しており、コンプライアンス体制及び内部統制の充実・強化を図ってまいります。
事業等のリスク6,646字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があるリスク要因として考えられる主な事項には、以下のものがあります。必ずしも、そのようなリスク要因に該当しない事項につきましても、投資者の判断上、重要であると考えられる事項につきましては、投資者に対する積極的な情報開示の観点から以下に開示しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 当社のリスク管理体制につきましては、「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ニ.リスク・コンプライアンス委員会」に記載のとおりとなっております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性があるすべてのリスクを網羅するものではありません。 各リスクについて、発生可能性、影響度、発生時期は下記のとおりとなっております。 分類   リスク   発生可能性   影響度   発生時期 (1)事業環境に係るリスク   ① 市場全般の景気変動によるリスク   中   中   中期 ② 優秀な人材の採用及び定着のリスク   中   小   中期 ③ 技術革新への対応について   低   中   中期 ④ 法的な規制について   低   中   中期 (2)事業固有のリスク   ① 当社と競合するシステムの普及に伴う解約リスク   中   中   短期 ② 特定の他社事業サービスへの依存について   低   大   中期 ③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク   低   大   中期 (3)その他   ① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク   中   大   短期 ② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク   高   中   中期 ③ 特定の事業サービスへの依存について   中   大   中期 ④ 投融資について   中   中   中期 ⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク   低   大   中期 ⑥ 訴訟等に関するリスク   低   中   中期 ⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク   低   大   長期 ⑧ 自然災害等に関するリスク   低   大   長期 ⑨ 特定人物への依存について   低   中   長期 ⑩ 配当政策について   中   小   長期 ⑪ 当社における経営管理体制・内部統制について   低   中   長期 (1)事業環境に係るリスク ① 市場全般の景気変動によるリスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期) 将来、経済情勢や景気動向の悪化等により、企業のITシステム投資等への低迷が生じた場合には、市場の拡大が当社の想定を下回る可能性があり、当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社の顧客が属する不動産業界は、景気変動、経済情勢、金利動向、地価の動向、資材価格の高騰等の影響を受けやすい特性があり、これら景気変動等により当社がターゲットとしている不動産会社のITシステム投資意欲に影響し、当社の事業運営、経営成績及び財政状態にも影響を及ぼす可能性があります。 ② 優秀な人材の採用及び定着のリスク(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:中期) 当社が継続して事業拡大を進めていくためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が不可欠であると認識しております。そのため、継続的な人材採用や育成に加え、定着率向上に向けた各種施策を行っております。しかしながら、優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合等には、経常的な業務運営及び事業拡大等に支障が生じ、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 技術革新への対応について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期) 当社が属するインターネット業界においては、新技術の開発や新サービス出現のスピードが速く、顧客ニーズも早期に変化する等、変化の激しい業界となっております。当社では、最新の技術動向や環境変化に関する情報収集、優秀な人材の確保や教育によるノウハウの蓄積等に積極的に取り組み、技術革新や顧客ニーズの変化に迅速に対応できるよう努めております。しかしながら、何らかの理由で技術革新や顧客ニーズへの対応が遅れた場合や、新技術への対応のため想定を超える投資が必要となった場合、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 法的な規制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期) 当社は、国内において基本的な企業活動に関わる法的規制に加え、クラウドサービスにおけるセキュリティ、個人情報及びプライバシー保護等の法的規制を受けております。これら当社に適用される法的規制の整備・強化が生じることにより、当社業務に制約が生じ、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社では外部の顧問弁護士等の専門家との連携、「個人情報の保護に関する法律」の当局となる個人情報保護委員会等の関連機関が提供する情報の収集を行うことで、当該規制の整備・強化に適時に対応をするよう努めております。 (2)事業固有のリスク ① 当社と競合するシステムの普及に伴う解約リスク(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:短期) 当社が事業を展開するマーケティング・オートメーションツール市場は、競合企業が複数存在しており、今後SaaS等のクラウド市場の普及に伴い、規模の大小を問わず競合企業が新規に参入する可能性があります。当社は、サービス開発力の強化や継続的なサービス改善活動により競争力の維持に努めておりますが、競合企業や新規参入企業との競争激化により、当社が想定している事業展開が図れない場合等には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 特定の他社事業サービスへの依存について(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期) 当社が提供するサービスは、安全性、安定性、拡張性及び価格等を総合的に勘案し、さくらインターネット株式会社が提供しているクラウドコンピューティングサービス「さくらのクラウド」を基盤として運営されております。さくらのクラウドのデータセンターの処理能力が、当社の求める処理能力を満たさない場合、さくらのクラウドに障害が生じた場合等には、当社が提供するサービスへのアクセスが中断又は遅延した結果、顧客からの信用が損なわれ、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。また、さくらインターネット株式会社による経営戦略の変更、又は、価格改定等が行われた場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社では代替となり得るクラウドコンピューティングサービスを検討する等により、さくらのクラウドに障害が生じた場合であっても当社のサービスを継続して提供を行えるよう努めております。 ③ システム障害やサイバー攻撃によるリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期) 当社が提供するサービスは、その基盤をインターネット通信網に依存しております。このため、大規模な自然災害やテロ、戦争その他予期せぬ原因によりインターネット通信網が使用できない状態が生じた場合は、当社のサービス提供の継続が困難となります。また、想定を超えるアクセス増加あるいはサイバー攻撃その他予期せぬ事象によるサーバーダウンや当社が提供するサービスの予期せぬ不具合の発生等により、サービス提供が停止する可能性があります。このような事態を避けるため、システムやサーバの冗長化や稼働状況の監視、品質管理体制の強化等の対策を講じておりますが、将来においてこれらのような事態が発生した場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (3)その他 ① 情報漏えいにより信用を失墜するリスク(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:短期) 当社は、顧客が保有する個人情報を委託により預かっております。また、当社自体の機密情報を保有、管理しております。これらの情報の外部への流出、破壊、改ざん等を防止すべく、当社では、委託先を含めた管理体制を構築し、各種規程の整備や役職員への継続的な教育を行っております。しかしながら、万一、当社の役職員の故意や過失により、これらの情報の外部への流失を発生させた場合には、当社の信用低下のほか、被害を受けた事業者や関係者による損害賠償の請求を受ける可能性があり、その場合は当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。更に、情報流出の原因調査の過程においては、通常業務の遂行に多大な影響を受ける可能性があります。 ② 潜在株式の顕在化による1株当たりの指標悪化のリスク(発生可能性:高、影響度:中、発生時期:中期) 当社は、役職員の業績向上に対する意欲や士気を一層高めることを目的として、当社の役職員に対して新株予約権を付与しており、本書提出日現在における発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は12.63%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化し、当社の株価に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定の事業サービスへの依存について(発生可能性:中、影響度:大、発生時期:中期) 当社の売上高はKASIKAに依存したものとなっております。このため、KASIKAの売上高が著しく減少した場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。当社としては、KASIKAを外部環境の変化に左右されず安定的な収益獲得が継続できるようその競争力の維持・強化に努めるとともに、他のサービスの開発・売上拡大を図り、KASIKAへの依存度を逓減させることが重要と考えております。 ④ 投融資について(発生可能性:中、影響度:中、発生時期:中期) 当社は、現在において投融資を行っている事実はありません。しかしながら、今後の事業拡大のために、国内外を問わず出資、子会社設立、合弁事業の展開、アライアンス、M&A等の投融資を実施する場合があります。投資判断においては、投資先候補企業の事業内容を吟味し、当社との事業シナジーが得られること、投資先候補企業の事業計画、当社の財務状況や投資先候補企業への影響力等を考慮し、投資先候補企業の評価額が適切な水準であることを慎重に確認し、投資判断を行う予定です。ただし、投資先企業の事業が計画通りに進捗しない場合や投融資額を回収できなかった場合、減損の対象となる事象が生じた場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ コンプライアンス違反による信用失墜のリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:中期) 当社は会社設立以来、各種コンプライアンス上の法令、慣習、常識を厳守すべく、各種規程の整備や役職員への継続的な教育等、最大限の努力を重ねてまいりました。しかしながら、コンプライアンスのルールは年々、高度化し、深化していることもあり、法令の改正等による事業活動の影響を通じて、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 そのため、最新の法令及び各種ルールに対する情報収集に努めるとともに、四半期毎のリスク・コンプライアンス委員会において、最新の状況を確認し、更なる改善を目指すべく、意識の高揚を図っております。 ⑥ 訴訟等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:中期) 当社は、現在において訴訟を提起されている事実はなく、法令等遵守体制の強化を通じて訴訟等が提起されることを防止するべく努めております。しかしながら、将来の法的規制等の改正等に適時適切に対応できないことや各種契約等の解釈の齟齬が生じたこと等を原因とする訴訟が提起された場合、内容及び結果によっては当社の事業運営、経営成績、財政状態及び企業としての社会的信用に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 第三者の知的財産権を侵害するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期) 当社は、当社が提供するサービスが他社の保有する知的財産権を侵害しないよう、開発段階において採用したビジネスモデルや技術等については、必要に応じて適切な調査を実施しております。しかしながら、当社の事業領域において第三者が有する知的財産権を完全に把握することは困難であり、当社が認識していない知的財産権が既に成立している可能性、あるいは今後新たに成立する可能性があります。このような場合において、ロイヤリティ支払や損害賠償請求、事業の全部又は一部の差止により、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 自然災害等に関するリスク(発生可能性:低、影響度:大、発生時期:長期) 当社の本社は東京にあり、当地域内において地震、水害等の大規模災害が発生することにより拠点が被害を受けた場合、また当社施設内において、クラスターが発生する等、当社の想定を超える異常事態が発生した場合には、通常勤務が困難になることによりサービスレベルが低下する可能性等があり、その内容及び結果によっては当社の経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このような事態を避けるため、勤務場所の分散化、リモートワーク時における安否確認方法の確立など異常事態が生じた場合でもできる限り業務への影響を低減することに引き続き努めてまいります。 ⑨ 特定人物への依存について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期) 当社の代表取締役である山本考伸は当社の創業者であり、創業以来代表取締役を務めており、当社の経営方針や事業戦略の決定及びその遂行において重要な役割を果たしております。当社は取締役会等の会議体を整備・運用するとともに、役職員への情報共有の強化を行うことにより、同人に過度に依存しない経営体制の整備・強化を図っております。しかしながら、何らかの理由により同人が当社の業務を継続することが困難になった場合には、当社の事業運営、経営成績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑩ 配当政策について(発生可能性:中、影響度:小、発生時期:長期) 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題の一つとして位置付けておりますが、財務体質の強化に加えて事業拡大のための内部留保の充実等を図り、収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に充当することが株主に対する最大の利益還元につながるものと考えております。そのため当社は創業以来、配当を実施しておりません。 内部留保資金については、財務体質の強化と人員の拡充・育成をはじめとした収益基盤の多様化や収益力強化のための投資に活用する方針であります。 将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び企業を取り巻く事業環境を勘案した上で、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針でありますが、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ⑪ 当社における経営管理体制・内部統制について(発生可能性:低、影響度:中、発生時期:長期) 当社は事業規模に応じた組織体制を志向しており、内部管理体制についても組織の規模に応じたものとなっております。当社は今後、業容の拡大に応じて人材の採用を行うとともに社内管理体制の強化・充実に努める予定であります。しかしながら、当社が事業の拡大に応じて適切かつ十分な対応ができなかった場合には、当社の事業遂行及び拡大に制約が生じ、当社の経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 (1)財政状態等の状況の概要 ① 財政状態の状況 財政状態の分析 (資産) 当事業年度末における流動資産は1,130,944千円となり、前事業年度末に比べ110,560千円増加いたしました。事業の伸長により、預金が21,299千円増加、売掛金が11,231千円増加した他、自己株式取得のための預け金が76,634千円増加したことによるものであります。固定資産は76,388千円となり、前事業年度末に比べ38,802千円増加いたしました。これは主に本社移転に伴い、差入保証金が26,115千円増加したことによるものであります。 この結果、総資産は、1,207,333千円となり、前事業年度末に比べ149,363千円増加いたしました。 (負債) 当事業年度末における流動負債は154,300千円となり、前事業年度末に比べ13,979千円減少いたしました。これは主に未払金が12,337千円増加したものの、未払法人税等が31,631千円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は、154,300千円となり、前事業年度末に比べ13,979千円減少いたしました。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は1,053,033千円となり、前事業年度末に比べ163,343千円増加いたしました。これは、主に当期純利益が149,129千円発生したことにより利益剰余金が増加したことによるものであります。 この結果、自己資本比率は86.3%となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物は、前事業年度末より21,299千円増加し、899,784千円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の営業活動によるキャッシュ・フローは120,474千円のプラス(前事業年度は221,406千円のプラス)となりました。これは主に、税引前当期純利益の計上202,151千円や未払金の増加額12,337千円があった一方で、売上債権の増加額11,231千円や、法人税等の支払額92,039千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の投資活動によるキャッシュ・フローは28,359千円のマイナス(前事業年度は変動なし)となりました。これは主に、差入保証金の差入による支出が26,634千円発生したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当事業年度の財務活動によるキャッシュ・フローは70,815千円のマイナス(前事業年度は15,107千円のプラス)となりました。これは新株予約権の行使による株式の発行による収入が30,017千円発生した一方で、自己株式の取得による支出24,198千円および自己株式取得のための預け金の増加額76,634千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度の販売実績を示すと、次のとおりであります。 サービスの名称   当事業年度 (自 2025年6月1日 至 2026年5月31日) 金額(千円)   前年同期比(%) クラウドサービス事業   1,447,436   111.2 合計   1,447,436   111.2 (注)1.当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 2.総販売実績に対する販売実績の割合が100分の10以上の相手先が存在しないため、主な相手先別の販売実績等の記載は省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 また、当社はクラウドサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たり、見積りが必要な事項につきましては、合理的な基準に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、実際の結果は、特有の不確実性があるため、見積りと異なる場合があります。この財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 (売上高) 当社の主要サービスは、料金を顧客の使用期間及び使用店舗、ユーザ数等に応じて定期定額契約(サブスクリプション)として課金することで、継続的な収益を獲得することができるものであるため、MRR、有料契約社数及び単月解約率(年間平均)を指標として重視しております。 当事業年度における売上高は、「工務店・ハウスメーカー」「不動産売買仲介業者」「分譲マンション事業者」のいずれの領域においても営業部門のリソースを費やし積極的な営業活動を行い、また顧客へのサポート活動も継続的に行った結果、2026年5月時点のMRRが114百万円、有料契約社数が1,175社、単月解約率(年間平均)が1.29%となり、1,447,436千円(前年同期は1,301,771千円)となりました。 (売上原価及び売上総利益) 当事業年度における売上原価は682,470千円(前年同期は562,871千円)となりました。当社ではカスタマーサクセス部門に所属する従業員の人件費を全て売上原価に算入していますが、体制強化のためカスタマーサクセス部門を中心に採用を行った結果として人件費が増加したことによります。 この結果、売上総利益は764,966千円(前年同期は738,900千円)となりました。 (販売費及び一般管理費並びに営業利益) 当事業年度における販売費及び一般管理費は、567,330千円(前年同期は459,283千円)となりました。これは事業の伸長により、採用費用、業務委託費等が増加したことによります。 この結果、営業利益は197,636千円(前年同期は279,617千円)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常利益) 当事業年度における営業外収益は4,666千円(前年同期は1,735千円)となりました。これは主にクレジットカードの利用によるポイント収入や広告収入によります。 また、営業外費用は151千円(前年同期は-千円)となりました。 この結果、経常利益は202,151千円(前年同期は281,352千円)となりました。 ③ 経営戦略の現状と見通し 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 ④ 経営者の問題意識と今後の方針について 経営者の問題意識と今後の方針については、次のとおりであります。 当社は、「テクノロジーとマーケティングの力で、住宅・不動産業界で働く“人”の力が最もうまく活かされる仕組みを創り上げたい」というミッションを掲げ、企業の生産性を向上させるべくクラウドサービス事業を拡大しております。今後、当社が更なる事業拡大を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。それらの課題に対処するため、経営者は最新のIT技術を探求し、あわせて事業環境を把握し、KASIKAの継続的な改良、オプションサービスの開発等、顧客に対する提供価値を向上し続けていく方針であります。 ⑤ 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の運転資金需要のうち主なものは、人件費、業務委託費等であります。資金の源泉と流動性を安定的に確保することを目的とし、資金需要の額や使途に合わせて自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。 ⑥ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載したとおり、事業内容、事業運営・組織体制等、様々なリスク要因が経営成績に重要な影響を与える可能性があると認識しております。市場動向及び業界動向に対して常に情報を集め、また、優秀な人材の獲得と育成に取り組むとともに、事業運営体制の強化と整備を進めることで、経営成績に重要な影響を与えるリスク要因に迅速かつ最適な対応に努めてまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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