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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

駅探

Ekitan&Co.,Ltd.3646 · Standard · 情報・通信業

公共交通機関を軸にした乗換案内サービスを手掛ける。駅探ドットコムの有料課金やASP提供で移動情報の基盤を支える。

概要

駅探は、鉄道・交通情報サービスを提供するIT企業である。2003年に株式会社東芝から乗換案内事業を分社化し、株式会社駅前探険倶楽部として設立された。経路検索サービス「駅探★乗換案内」を中核に、個人向け有料会員サービス、法人向けソリューション、広告配信などを展開する。2025年3月期の連結売上高は35億円、営業利益1億円、従業員数は186名である。

3つのセグメントで構成される事業構造

当社グループは、モビリティサポート事業、広告配信プラットフォーム事業、M&A・インキュベーション事業の3セグメントで構成される。モビリティサポート事業は、乗換案内サービス「駅探ドットコム」の有料課金や広告枠販売、他社ポータルサイトへのコンテンツ提供、携帯キャリアや鉄道会社向けASP提供、地方自治体向けMaaS関連サービス、さらに子会社ラテラ・インターナショナルによる旅行ガイドブック制作等を含む。広告配信プラットフォーム事業は、プラウドエンジン株式会社によるインターネット広告代理販売、株式会社音生によるマーケティングASPの販売等からなる。M&A・インキュベーション事業は、株式会社駅探I&Iを通じた投資と、その子会社であるグロースアンドコミュニケーションズ、サイバネット、アイティジェイによるシステム開発保守、SES、労働者派遣等を手掛ける。2026年3月期のセグメント売上高は、モビリティサポートが1,312百万円、広告配信プラットフォームが735百万円、M&A・インキュベーションが953百万円であった。

乗換案内の有料会員減少がもたらす収益構造の変化

中核事業である乗換案内サービスは、スマートフォン普及と無料経路検索サービスの台頭により、有料会員の減少が続いている。月額200円の「駅探デラックス」や300円の「駅探プライム」といったサブスクリプション課金の収益は年々縮小し、2020年3月期以降は売上高が30億円前後で停滞した。2021年3月期には新型コロナウイルスの影響で売上高が19億円に落ち込んだが、その後回復し2024年3月期には40億円に達した。しかし、2025年3月期は35億円、2026年3月期は30億円に再び減少しており、営業利益も1億円、0億円と低水準にある。同社は新たな収益源として、広告配信プラットフォーム事業やM&A・インキュベーション事業への投資を進めているが、全社的な収益構造の転換は道半ばである。

M&Aで拡大したグループ構成とその後の再編

駅探は2017年以降、乗換案内以外の領域へM&Aによる事業拡大を積極的に進めた。2017年に株式会社ビジネストラベルジャパンを子会社化し法人向け交通費精算サービスを開始、2019年にラテラ・インターナショナル、2021年にサークア、2022年にプラウドエンジンをそれぞれ子会社化した。2023年には株式会社駅探I&Iを設立し、同社を通じてグロースアンドコミュニケーションズ、サイバネット、アイティジェイの3社を孫会社化した。しかし、グループ全体の収益性が低調な中、2025年3月にはサークアの全株式を譲渡し、同年に減損損失315百万円を計上した。2026年3月期の連結純利益は368百万円の損失となり、事業ポートフォリオの見直しが行われている。

ニッチ市場における高い参入障壁

日本の乗換案内市場は、複雑な公共交通網に対応した高度な検索アルゴリズムと、膨大かつ高頻度で更新される時刻表・運行情報データの管理運用が必要な極めてニッチな市場である。駅探は東芝から引き継いだ技術基盤を元に、20年以上にわたりデータを蓄積しており、容易に模倣できないノウハウを有する。同社の法人向けソリューションは、95%という高いサービス継続率を示しており、交通・旅行業界における強固な顧客基盤を持つ。一方で、技術革新や利用環境の変化により、新たな競合が参入しやすい側面もあり、有料会員減少への対応が急務となっている。

業界の中での役割は公共交通機関の乗換案内情報サービスを提供する情報コンテンツ事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
30億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
-4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
モビリティ サポート事業13億円44.8%2億円15.4%
M&A・インキュベーション事業9億円31.0%1億円11.1%
広告配信プラット フォーム事業7億円24.1%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01モビリティサポート事業主力

駅探ドットコムの有料課金サービスや広告枠の販売、他社ポータルへのコンテンツ提供、携帯キャリア・鉄道会社・地図会社へのASP提供、自治体向けMaaS関連サービス、チケットレス出張手配システムなどを提供。旅行ガイドブック制作や旅行関連プロモーションも含む。

主要顧客携帯キャリア、鉄道会社、地図会社、地方自治体

主な製品・サービス4
駅探ドットコム
乗換案内や時刻表、運行情報を提供する有料課金サービス。
乗換案内ASP
他社ポータルサイトや携帯キャリア、鉄道会社、地図会社向けに乗換案内機能を提供するシステム。
MaaS関連サービス
地方自治体向けに、移動手段の検索・予約・決済を一体化したサービスを提供。
チケットレス出張手配システム
出張者の交通機関予約・精算を一元管理するシステム。

02広告配信プラットフォーム事業準主力

インターネット広告の代理販売やマーケティングASPの販売を行う。プラウドエンジン社による広告代理販売、音生のマーケティングASPを中心とする。

主な製品・サービス2
インターネット広告代理販売
広告主に代わってインターネット広告の出稿・運用を行うサービス。
マーケティングASP
企業のマーケティング活動を支援する従量課金型のウェブサービス。

03M&A・インキュベーション事業副次

投資事業と、投資先企業によるシステム関連業務(開発保守、SES)や労働者派遣を行う。

主な製品・サービス2
システム開発・保守サービス
ソフトウェアの開発や保守、SES(システムエンジニアリングサービス)を提供。
労働者派遣
IT技術者などを派遣するサービス。

製品と技術

経路検索エンジン「駅探★乗換案内」の技術基盤

駅探の中核製品は、スマートフォンアプリおよびWebサービス「駅探★乗換案内」である。このサービスは、日本全国の鉄道・バス・航空機の時刻表と運行情報を統合し、乗り換え経路を瞬時に検索する。検索アルゴリズムは、東芝時代から継承した技術をベースに、複数の交通事業者を跨ぐ複雑なダイヤや運転見合わせ・遅延情報をリアルタイムで反映する。2008年からはNTTドコモのiコンシェル向けに運行情報や終電アラームを提供し、2010年以降はAndroid・iOSアプリで月額課金モデルを採用。有料会員向けには「駅探デラックス」(月額200円)や国際線対応の「駅探プライム」(月額300円)を用意する。

法人向け交通データソリューションとMaaS

駅探は個人向け以外に、法人向けに乗換案内ASPの提供や交通データの販売を行う。2017年に開始した「駅探BIZ」は、クラウド型の交通費精算システムであり、経路検索と連携して出張手配から精算までを自動化する。また、地方自治体向けにはMaaS(Mobility as a Service)パッケージを提供し、地域の公共交通情報と観光情報を統合したアプリを開発する。さらに、子会社ラテラ・インターナショナルは旅行ガイドブックの制作やインバウンド向けプロモーションを手掛け、交通データを活用したマーケティング支援も行う。これらのソリューションは、鉄道会社や旅行会社との長年の取引実績に基づく。

プラウドエンジンと音生が担う広告配信プラットフォーム

広告配信プラットフォーム事業は、2022年に子会社化したプラウドエンジン株式会社が中核を担う。同社はインターネット広告の代理販売を行い、生成AIや自動最適化技術を活用した広告運用を提供する。2024年に子会社化した株式会社音生は、マーケティングASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダー)の販売を手掛け、企業のWebマーケティングを支援する。両社の技術は駅探のメディア資産(月間1,000万UU)と連携し、乗換案内ユーザーへのターゲティング広告や、旅行関連商品のプロモーションに活用される。ただし、2025年以降は競争激化により同事業の売上高は減少傾向にある。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

アプリ提供型の運行情報サービス企業、売上減少傾向

駅探は、駅探アプリ等を通じて鉄道運行情報や乗換案内を提供する情報サービス企業。同業他社にはソラコムやハッチ・ワークがいるが、彼らがIoTプラットフォームや人材派遣に特化するのに対し、駅探は公共交通情報分野に特化したニッチプレイヤー。売上高は2024年3月期の40億円から2026年3月期には30億円と減少傾向にあり、営業利益率も低い。業界内での規模は小さく、成長性に課題を抱える。

強み

  • 駅探アプリは長年の実績があり、鉄道利用者への認知度が高い。
  • 公共交通情報に特化し、競合が少ない領域で一定の地位を確保。
  • アプリ提供が主で物理資産が少なく、設備投資負担が軽い。
  • 長年の運行情報データを活用したサービス開発が可能。

課題

  • 直近3期で売上高が40→30億円と減少、収益基盤が縮小。
  • 営業利益率が2025年3月期で2.86%と低く、成長投資の余力が乏しい。
  • Googleマップなど無料サービスが競合、差別化が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字が駅探

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
15125ファインズ22億円36.4倍
24016MITホールディングス22億円29.0倍
34814ネクストウェア22億円
44370モビルス22億円44.7倍
53985テモナ22億円
63646駅探21億円
74438Welby21億円
83664WIZE21億円
93670協立情報通信21億円7.3倍
10137ACocolive21億円15.0倍
11248Aキッズスター21億円22.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

東芝から分社化し駅前探険倶楽部を設立した2003年

2003年1月、株式会社東芝の乗換案内事業を分社化する形で、株式会社駅前探険倶楽部が東京都港区に設立された。当時、東芝は乗換案内サービス「駅すぱあと」などを手掛けていたが、ITバブルの崩壊後、事業再編の一環として分社化を決定。新会社は東芝の技術とデータベースを引き継ぎ、独立した経営体制の下で事業を継続することとなった。設立時の本社は東京都港区で、2005年2月には中央区に移転している。この分社化が、現在の駅探グループの原点である。

経営権がポラリスからシーエスアイへ移った2007年〜2012年

2007年10月、ポラリス・プリンシパル・ファイナンス(現ポラリス・キャピタルグループ)の投資事業組合が東芝等から株式を譲り受け、筆頭株主となった。これにより経営権が東芝から独立系投資ファンドに移り、再建路線が加速する。2008年4月には商号を株式会社駅探に変更し、ブランドを統一。2012年5月には株式会社シーエスアイ(現CEホールディングス)がポラリスから株式を譲り受け、再び筆頭株主が交代した。この時期、駅探は資本関係を通じて成長資金を確保し、スマートフォン向けサービスへのシフトを本格化させる。

スマートフォンアプリ投入とマザーズ上場を果たした2010年〜2013年

2010年10月にAndroidアプリ「駅探★乗換案内」をリリースし、続いて2013年2月にiPhone版を投入。スマートフォン向けに月額課金サービスを開始し、ユーザー獲得を強化した。2011年3月には東京証券取引所マザーズに株式を上場し、資金調達力を高めた。上場後、2013年には第二種旅行業者に登録し、乗換案内と連携した列車チケット・宿泊予約を組み合わせた「トラベル事業」を開始。この時期は、モバイルインターネットの普及に合わせて事業領域を拡大した転換期であった。

法人事業と子会社化でグループを拡大した2017年〜2023年

2017年11月、株式会社ビジネストラベルジャパン(BTJ)を子会社化し、法人向けクラウド型交通費精算サービス「駅探BIZ」を開始。これによりBtoB領域へ本格参入した。2019年にはラテラ・インターナショナルを子会社化し、旅行ガイドブック制作などの周辺事業を取り込む。2021年にはサークア、2022年にはプラウドエンジンを相次いで子会社化。2023年4月には株式会社駅探I&Iを設立し、グロースアンドコミュニケーションズ、サイバネット、アイティジェイの3社を孫会社化することで、M&A・インキュベーション事業をセグメント化した。この間、売上高は2018年3月期の29億円から2024年3月期の40億円まで成長した。

減損損失と子会社売却を経た2024年〜2026年の構造改革

2024年10月、株式会社音生を子会社化しマーケティングASP事業を追加する一方、2025年3月にはサークアの全株式を譲渡。同年、新中期経営計画の策定に伴い、将来キャッシュ・フローの見直しからソフトウエア等の無形固定資産に減損損失315百万円を計上し、2026年3月期は連結純損失368百万円に陥った。2026年4月には東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場に移行し、より安定的な市場での資金調達を目指す。この期間は、過去のM&Aの整理と収益基盤の再構築が進められる転換点となった。

年表24件を開く

2000年代

  • 2003年1月創業株式会社東芝より乗換案内事業を分社化、株式会社駅前探険倶楽部を東京都港区に設立
  • 2005年2月本社を東京都中央区に移転
  • モバイルでのサービス名称を「駅前探険倶楽部」から「駅探★乗換案内」へ変更
  • 2007年10月ポラリス・プリンシパル・ファイナンス株式会社(現ポラリス・キャピタル・グループ株式会社)の投資事業組合が株式会社東芝等より当社株式を譲り受け筆頭株主となる
  • 2008年4月株式会社駅前探険倶楽部から「株式会社駅探」に商号を変更
  • モバイルサービスにおいて「駅探デラックス(月額会費200円、税抜)」を開始
  • 株式会社NTTドコモのiコンシェルにて「運行情報」サービスを開始
  • 2009年11月株式会社NTTドコモのiコンシェルにて「終電アラーム」サービスを開始

2010年代

  • 2010年10月Androidアプリ「駅探★乗換案内」をリリース
  • 2011年3月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2012年5月スマートフォン向けサイト「駅探★乗換案内」をリリース。スマートフォンにおいて月額課金サービスを開始 株式会社シーエスアイ(現株式会社CEホールディングス)と資本・業務提携契約を締結。同社がポラリス第一号投資事業有限責任組合から当社株式を譲り受け筆頭株主となる
  • 2013年2月iPhoneアプリ「駅探★乗換案内」をリリース モバイルサービスにおいて国際線に対応した「駅探プライム(月額会費300円、税抜)」を開始 本社を東京都港区に移転 第二種旅行業者に登録 乗換案内との連携により、最適な列車チケットと宿泊予約を組み合わせたトラベルプランを販売する「トラベル事業」を開始
  • 2017年11月M&A株式会社ビジネストラベルジャパンの株式を取得(子会社化)法人向けクラウド型交通費精算サービス「駅探BIZ」を開始
  • 2019年6月本社を東京都千代田区に移転
  • M&A株式会社ラテラ・インターナショナルの株式を取得(子会社化)

2020年代

  • 2020年7月M&A株式会社ビジネストラベルジャパンを吸収合併
  • 2021年4月M&A株式会社サークアの株式を取得(子会社化)
  • 株式会社Bold Investmentと資本業務提携契約を締結。同社が株式会社CEホールディングスから当社株式を譲り受け筆頭株主となる
  • 2022年4月東京証券取引所グロース市場に移行
  • M&Aプラウドエンジン株式会社の株式を取得(子会社化)
  • 2023年4月創業株式会社駅探I&Iを設立 株式会社駅探I&Iがグロースアンドコミュニケーションズ株式会社、株式会社サイバネット、株式会社アイティジェイの3社の株式を取得(当社の孫会社化)
  • 2024年10月M&A株式会社音生の株式を取得(子会社化)
  • 2025年3月株式会社サークアの全株式を譲渡
  • 2026年4月東京証券取引所スタンダード市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業の基盤強化と収益安定化

    保有する技術・移動データ資産や顧客基盤を活かし、BtoCではAIを用いた記事量産で送客効率を高め、BtoBではAIサービスの追加やシステムベンダーとの連携販売によりストック型収益基盤を強化する。

  2. 02

    新たな収益源の創出(次世代成長戦略)

    インバウンド向け多言語メディアの立ち上げ、CGM型プラットフォームの構築、ポイントプログラム導入による会員登録率・MAU向上を推進し、新たな収益の柱を確立する。

  3. 03

    M&Aによる事業ポートフォリオ強化

    自社事業の延長線上にある業態を中心にM&Aを積極的に推進し、非連続的な成長を加速させる。実施にあたってはデューデリジェンスを徹底する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で186人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は644万円で、9期前と比べて+11.6%平均年齢は43.8歳、平均勤続年数は8.3年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月66
2018年3月68
2019年3月57738.26.274
2020年3月56839.96.875
2021年3月61840.96.766
2022年3月61941.97.287
2023年3月64141.57.7105
2024年3月62441.86.8203
2025年3月62442.37.619452
2026年3月64443.88.31860

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 8 / 海外 0、うち連結子会社 7) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
広告配信プラットフォーム事業 — 東京都 千代田区20百万円
M&A・インキュベーション事業 — 東京都 目黒区9百万円
M&A・インキュベーション事業 — 東京都 台東区8百万円
主な関係会社
  • 国内
    ㈱ラテラ・インターナショナル(注)1
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    プラウドエンジン㈱(注)1、3
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱音生
    名古屋市 中村区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱駅探I&I (注)1
    東京都 千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    グロースアンドコミュニケーションズ㈱(注)2、4
    東京都 台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱サイバネット(注)2、5
    東京都 目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱アイティジェイ(注)2
    東京都 台東区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱Bold Investment
    東京都 千代田区 · その他の関係会社
    議決権35.9%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は30億円営業利益0億円前期と比べると減収減益で、売上が-14.3%、利益が-100.0%。

売上高
-14.3%
30億円
営業利益
-100.0%
0億円
純利益
-500.0%
-4億円
営業利益率
0.0%
前期比 -2.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高30億円30億円
営業利益0億円0億円
純利益-1億円-4億円
1株あたり配当¥8¥8

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−30.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q80
2024年1Q1000.00
2024年2Q9−1−11.1−8
2024年3Q1119.11
2024年4Q100
2025年2Q1800.00
2025年4Q1715.91
2026年2Q14−1−7.1−1
2026年4Q1616.3−3
2027年1Q700.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は27億円から30億円へ1.1倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2753
2014年3月2753
2015年3月2843
2016年3月2953
株式会社ビジネストラベルジャパンの株式を取得(子会社化)法人向けクラウド型交通費精算サービス「駅探BIZ」を開始
2017年3月2964
2018年3月2953
2019年3月3053
株式会社ビジネストラベルジャパンを吸収合併
2020年3月2930
株式会社サークアの株式を取得(子会社化)
2021年3月1921
2022年3月2911
株式会社駅探I&Iを設立 株式会社駅探I&Iがグロースアンドコミュニケーションズ株式会社、株式会社サイバネット、株式会社アイティジェイの3社の株式を取得(当社の孫会社化)
2023年3月3211
株式会社音生の株式を取得(子会社化)
2024年3月400−7
2025年3月35122.91
2026年3月30000.0−4

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高30億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-13.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金70.0%21億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%10億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
30.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比20.0pt
-13.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-21.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は10億円で、売上の4.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月31−3412
2014年3月6−2−3413
2015年3月4−1−2314
2016年3月50−1519
2017年3月50−2522
2018年3月4−1−2323
2019年3月4−1−2324
2020年3月3−2−1124
2021年3月2−10126
2022年3月3−8−1−521
2023年3月1−3−5−214
2024年3月1−2−1−113
2025年3月20−2212
2026年3月0−1−1−110

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は19億円。このうち返さなくてよい自己資本が12億円で、自己資本比率は65.2%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2320384.6
2014年3月2516964.7
2015年3月2518769.7
2016年3月2821774.4
2017年3月3024679.9
2018年3月3226682.1
2019年3月3328585.8
2020年3月3328584.0
2021年3月3328586.5
2022年3月3528780.2
2023年3月3225778.9
2024年3月27171062.2
2025年3月2516867.0
2026年3月1912765.2

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
12億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
7億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中281位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中574位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.2%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-14.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥351で、1年前と比べて+2.9%過去52週の値幅のなかでは37%の位置にある。

¥351-7.6%1ヶ月+4.5%1年+2.9%時価総額21億円
過去52週の値幅
安値¥298高値¥442

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR1.43倍
配当利回り2.28%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+4.7%上昇。25日移動平均線(330.88円)を+1.5%上回る。52週高値(442円)から24.0%下落、52週安値(298円)から12.8%上昇。出来高は平均4000株程度で低調。週足はもみ合いながらも25日線を維持。RSI61.5。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PERがなく評価困難だが、PBR 1.31倍は業界平均3.43倍を下回る。ROE 3.5%と低水準。配当利回り2.38%は平均3.51%を下回る。配当性向1068.7%と配当が利益を超過し持続不可能。直近業績も不安定で減収傾向。バリュエーションは割高域。

指標この会社業種平均
PBR1.43倍2.96倍
ROE3.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

経路検索サービス市場での競争激化と収益性の低さが焦点。強気派は、ブランド力と法人需要の安定性を評価し、今後のモビリティ関連サービス拡大に期待。弱気派は、Google Mapsなど無料サービスの台頭によるユーザー離れや、売上高・利益の減少傾向を懸念。2026年3月期には営業赤字転落の予想もあり、業績回復のメドが立たない。

プラスに働く材料7
  • ブランド力とデータ資産

    「駅探」は交通情報分野で長年の認知度と蓄積データを持つ。

  • 法人需要の安定性

    法人向けソリューションは契約ベースで安定収入。

  • モビリティ関連の可能性

    MaaSなど交通関連サービスの拡大余地がある。

  • 営業黒字化の実績継続影響

    FY2025/3期に営業利益1億円を計上、コスト構造改善の兆し

  • 配当利回り2.38%の安定配当継続影響

    配当利回り2.38%を維持、株主還元姿勢が下支え

  • PBR1.3倍と割安感不定影響

    PBR1.31倍は純資産価値に対して割安、バリュー株としての見直し余地

  • 情報サービス需要の底堅さ継続影響

    売上高30~40億円規模で安定、固定費削減で利益改善の余地

マイナスに働く材料7
  • 競争激化によるシェア低下

    Google Mapsなどの無料サービスにユーザーを奪われている。

  • 業績悪化トレンド

    2026年3月期の売上高30億円、営業赤字予想と減収傾向。

  • 収益性の低さ

    営業利益率3%未満と、事業の採算性が課題。

  • 売上高3期連続減少継続影響

    FY2024/3期40→FY2025/3期35→FY2026/3期30億円と減少、収益基盤の脆弱化

  • 営業利益の消失リスク2026年Q1影響

    FY2026/3期営業利益0億円予想、FY2025/3期1億円から悪化し収益性低下

  • 純損失の継続通年影響

    FY2026/3期純損失4億円予想、2期ぶりに赤字転落し財務リスク

  • 株価1年で7.8%下落継続影響

    1年間で株価7.8%下落、市場の成長期待低下を示唆

次の決算で確かめる点
売上高と営業利益
業績回復の兆候を確認する基本指標。
法人契約数
安定収益の柱である法人事業の動向。
アプリMAU
個人向けサービスのユーザー動向を把握。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり8で、前期から42.9%いまの株価に対する利回りは2.28%。

年間配当
¥8
1株あたり
配当利回り
2.28%
いまの株価に対して
配当性向
1068.7%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2025.7
2018年3月200.033.9
2019年3月200.040.2
2020年3月200.0549.5
2021年3月14−30.042.4
2022年3月140.050.6
2023年3月140.061.3
2024年3月140.0
2025年3月140.01068.7
2026年3月8−42.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥8

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,499人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が32.1%を占め、残る67.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他54.856.863.563.463.263.9
事業法人38.439.331.131.632.832.1
自己株式19.219.219.519.621.621.4
証券会社4.62.32.02.93.22.3
外国法人2.01.53.21.90.51.5
外国人個人0.10.10.10.10.20.2
金融機関0.10.00.10.10.20.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社Bold Investment28.24
02渡辺 佳昭2.71
03柿沼 佑一1.99
04吉村 祥郎1.42
05株式会社ライフイン24group1.32
06一般社団法人VIP1.25
07東海東京証券株式会社1.03
08岡田 博之1.00
09松井 榮藏0.83
10株式会社SBI証券0.72

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−256%、1株純資産は14期で−20%。直近期のROEは3.5%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月5032016.29.239.9
2014年3月4630715.611.043.9
2015年3月5333916.310.738.0
2016年3月6038616.612.733.2
2017年3月7844418.88.725.7
2018年3月5948312.111.733.9
2019年3月5351810.716.740.2
2020年3月45020.888.3549.5
2021年3月235154.424.642.4
2022年3月155152.828.850.6
2023年3月175133.428.561.3
2024年3月−152351
2025年3月123493.528.71068.7
2026年3月−78257

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額45百万円。

氏名役職年齢
菊井健大代表取締役 社長45
藤井知明取締役64
島田零三取締役64
成清紘介取締役44
村田晴香取締役44
田中克己監査役(常勤)62
髙橋健太監査役33
鈴木里沙監査役41

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)5231235
社外取締役1022222

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容761字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社駅探)、連結子会社7社で構成されております。当社グループは、公共交通機関をメインとした乗換案内や時刻情報、運行情報等をリアルタイムに提供する情報コンテンツサービス(以下、「乗換案内サービス」という。)を核に、移動体験を価値に変え、“人と人、人と街”がつながり続ける“循環型の移動社会基盤”を創造することを目指しております。 当社グループの事業セグメントは、モビリティサポート事業、広告配信プラットフォーム事業と、M&A・インキュベーション事業の3セグメントであり、それぞれのセグメントの内容は以下のとおりであります。 (モビリティサポート事業) 乗換案内サービス「駅探ドットコム」の有料課金サービスや広告枠の販売を行うほか、他社ポータルサイトへのコンテンツ提供、携帯キャリア、鉄道会社、地図会社等への当社乗換案内ASPの提供、地方自治体向けMaaS関連サービスの提供、チケットレス出張手配システム等及び株式会社ラテラ・インターナショナルによる旅行ガイドブック制作、旅行関連プロモーション等のサービスが含まれます。 (広告配信プラットフォーム事業) 主にプラウドエンジン株式会社によるインターネット広告代理販売、株式会社音生が提供するマーケティングASPの販売等が含まれます。 (M&A・インキュベーション事業) M&A・インキュベーション事業は、株式会社駅探I&Iにおける投資及び投資先子会社であるグロースアンドコミュニケーションズ株式会社、株式会社サイバネット及び株式会社アイティジェイによるシステム関連業務(開発保守、SES)、労働者派遣等が含まれます。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,869字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、当社(株式会社駅探)及び連結子会社7社で構成されております。当社グループは、公共交通機関をメインとした乗換案内や時刻情報、運行情報等をリアルタイムに提供する情報コンテンツサービス(以下、「乗換案内サービス」という。)を核に、移動体験を価値に変え、“人と人、人と街”がつながり続ける“循環型の移動社会基盤”を創造することを目指しております。 (2)事業コンセプト 「当社は、移動に関する情報とデータを通じて、人の移動を支える企業です。」 BtoC事業として、誰もが迷わず移動できる経路検索・交通情報サービスを提供し、日々の移動や外出を支えています。また、BtoB事業として、業務向けソリューションや交通データの提供を通して、企業や自治体のサービス運営や業務効率化に貢献しています。 (3)経営環境 当社の主要事業の一つである乗換案内事業は、日本国内において限られた企業のみが参入する極めてニッチな市場であり、複雑な公共交通網に対応した高度な検索アルゴリズムや、膨大かつ高頻度で更新される情報データの管理・運用など、容易に模倣できないノウハウを基盤とする、高い参入障壁を有する事業領域です。 しかしながら、技術革新やインターネットを活用する環境や手法の変化に伴い、乗換案内有料会員の減少は継続しており、新たな収益の柱となる事業創出が急務となっております。 (4)事業展開方針 乗換案内の有料会員サービスの収益低下が続いている事業環境下、当社グループは、中期経営計画に従い、当社グループの事業資産を最大活用し、当社の競争力の源泉である①乗換案内で蓄積した技術・移動データ資産及び②月間1,000万UUのメディアや既存顧客の事業資産、当社グループ資産である③Web、SNS、旅行関連ソリューション等を起点に、以下3つの事業戦略を推進してまいります。 1.次世代成長戦略(新たな収益源の創出) 安定的な収益を生み出す基盤事業(BtoC及びBtoB)において、既存のアセットを最大限に活かし、収益の安定と拡大を図ります。国内メディア(BtoC)分野については、AI等の技術を活用し、ニーズに即した記事の供給力を高めてまいります。また、大手旅行会社や航空会社とのコネクションを活かし、ユーザーとの親和性が高い商品を展開することで媒体価値を強化してまいります。またソリューション(BtoB)分野においては、交通・旅行業界における強固な顧客基盤と、95%という高いサービス継続率を活かし、AIを活用したサービスラインナップの追加や、法人向けインバウンドサービスの提供、システムベンダーとの連携販売などを通じて新規顧客の開拓等に取り組んでまいります。 2.次世代成長戦略(新たな収益源の創出) 今後の市場拡大が見込まれる領域に対し、3つの柱で新たな収益源を確立します。 (1)インバウンドメディア 訪日外国人旅行者向けのインバウンドメディアを立ち上げ、早期収益化を図ります。 (2)CGM(消費者生成メディア)型プラットフォーム 一方的な情報提供だけではなく、口コミやユーザー同士のコミュニケーションを加えたプラットフォームを構築し、収益化を図ります。 (3)ポイントプログラム ポイント制度の導入により、会員登録率やMAU(月間アクティブユーザー数)を向上させ、媒体価値を向上してまいります。 3.ポートフォリオ戦略 自社事業の延長線上にある業態を中心に、M&A(企業の合併・買収)を積極的に推進し、成長を加速させる方針です。 (5)目標とする経営指標 当社グループは、営業利益、EBITDAを重要な経営指標と考えており、中期経営計画の数値達成に向け、前述の3つの事業戦略を推進してまいります。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、中長期的な企業価値の向上と持続的な成長を実現するため、以下の課題に優先的に取り組んでまいります。 これまでの当社グループの業績におきましては、ナビゲーションサービスのコモディティ化に伴うサブスクリプション有料会員の減少等により、厳しい事業環境が継続しておりました。また、過去の地域マーケティングプラットフォーム(RMP)構想において、収益化が十分なスピードで進まない構造となっていた反省を踏まえ、当社グループの強みを起点とした収益化につながりやすい事業展開が急務であると認識しております。これらの状況を打破するため、新中期経営計画に基づき、以下の施策を強力に推進してまいります。 ① 早期の収益安定化と既存事業の基盤強化 安定的な収益を生み出す基盤事業において、当社が保有する技術・移動データ資産や顧客基盤を最大限に活かし、早期に収益を安定・拡大させます。BtoC領域の国内メディアにおいては、独自のAIライティングプロンプトを活用して検索ニーズに即した記事を継続的に量産する体制を構築し、ユーザーと親和性の高い商品・サービスへの高効率な送客を図り、BtoB領域のソリューションサービスにおいては、AIを活用したサービスラインナップの追加やシステムベンダーとの連携販売等を通じて、持続的なストック型収益基盤を強化してまいります。 ② 新たな収益基盤の確立 将来の市場拡大が見込まれる領域に対し、新たな収益の柱となる次世代成長戦略を推進いたします。具体的には、継続的な成長が見込まれるインバウンド市場に向けた、多言語対応のインバウンドメディアの立ち上げを進めるほか、「CGM型プラットフォーム」や「ポイントプログラム」等、人と街をつなげ、新たな価値を創出することで、既存事業との相互連携による収益拡大を図ってまいります。 ③ M&A・各種提携による事業ポートフォリオ強化 当社グループの事業ポートフォリオを最適化し、非連続的な成長を実現するため、自社事業の延長線上にある業態を中心にM&Aを推進いたします。M&Aの実施にあたっては、専門家による詳細な調査(デューデリジェンス)を徹底し、想定外の債務等によるリスク回避と適切な企業評価に努めてまいります。 ④ 人材の確保と育成 中期経営計画を達成するために、豊かな経験と高いスキルを持つ人材や、潜在能力の高い人材の獲得に向けて採用活動を行うとともに、社員の役割に見合ったスキルの獲得のための育成施策の実施、評価制度の改善を通じ、社員の総合的な能力を高めてまいります。 ⑤ グループガバナンス体制の強化 当社グループの業容拡大に伴う業務の増大に対応して、内部統制の仕組みを改善し、連結子会社を含む当社グループ全体のコーポレート・ガバナンス体制を強化してまいります。
事業等のリスク1,765字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書において記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①乗換案内有料課金サービスのコモディティ化 当社主要サービスである乗換案内サービスは、その収益の多くを有料課金に依存しておりますが、近年、Google社をはじめとしたメガプレイヤーが無料で乗換案内関連情報を提供するなど、サービスのコモディティ化が急速に進んでおります。このような事業環境下において、当社事業資産を最大活用し、「地域の生活者のニーズ」と「地域の事業者の提供サービス」を結びつけ、新たな収益の柱を創出する、連結グループを包括する取り組みを実施しております。 ②ソフトウェア・ハードウェアの高騰 円安、原材料価格の高騰及びAIサービスによる需要増により、当社主要サービスである乗換案内サービスを維持するためのハードウェア及びソフトウェアの調達価格は急激に高騰しております。一方、前項のとおりサービスのコモディティ化が進行していることから、有料課金サービスの値上げは困難な側面もあり、当社グループの利益に悪影響を及ぼしております。当社グループでは新たな収益源としての新サービスや付加価値が高く収益性のサービスを提供することにより、利益向上を目指しております。 ③人材の確保 当社グループが持続的成長を実現していくためには、技術者をはじめとする事業人材、マネジメントや経営人材等幅広い領域におけるプロフェッショナルな人材が必要です。当社グループでは人材紹介会社やM&Aの活用などを通じた人材獲得や社内登用を図ってまいりますが、適切な人材が十分に確保、育成できない場合は、中期経営計画の達成伸度の鈍化など、当社グループの事業運営や業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、広く採用活動を行っているほか、技術等の習得のための勉強会の開催、働き方改革を通した勤務環境の向上等、様々な施策を通じて人材の確保・育成に努めております。 ④M&Aや新事業への投資 当社グループは、中期経営計画を達成し、グループの成長を実現するために、M&Aや新事業への投資を行ってまいります。事前にリスクを把握・回避するために、対象となる企業のデューデリジェンスを実施しリスク回避に努めておりますが、買収後に偶発債務等の発生が判明した場合、対象会社の当初想定した収益計画を達成できない場合などには、当社グループの業績及び財務状況に影響をおよぼす可能性があります。当社グループでは、M&Aや投資を実施するにあたり、中期事業戦略との整合性や買収プロセスの透明性の確保をすることで、リスクが生じる可能性の低減に努めております。 ⑤情報セキュリティ 当社グループは、乗換案内におけるユーザー情報や顧客から委託された個人情報等、様々な個人情報を有しております。これらの個人情報が漏洩した場合、信用の失墜や損害賠償請求等により当社グループ業績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、情報セキュリティに関する各種規程を整備・運用し、役職員への教育研修等を通じて、情報及び情報機器の適正な取扱いを浸透させています。また、当社グループでは、ネットワークセキュリティ等を強化することで、当社グループ情報システムのデータ損失や漏洩への対策を進めています。 ⑥自然災害・事故 当社グループは、各種サービスを運営するためコンピュータシステムを使用しており、取引先やデータセンターのシステムとネットワークで接続されています。ネットワーク障害や、地震、台風等の不慮の災害、大規模停電、テロ、戦争等によりデータセンターを含むコンピュータシステムの停止、誤作動等が発生した場合、業務遂行に支障が生じる可能性があります。また、財務システムの停止により、財務報告が正常に行えなくリスクがあります。当社グループでは、日頃よりシステムの安定稼動の維持に努めるとともに、情報システム基盤改善を検討・実施しております。
経営成績の分析 (MD&A)9,117字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 [経営成績等の概要] (1)経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、多くの企業で継続的な賃上げが実施され所得環境の改善が進み、責任ある積極財政への期待から株式市場は歴史的な高水準となりました。しかし、直近では不透明なウクライナ情勢の長期化に加え中東情勢が混沌としてきており、資源価格の高騰による景気減速懸念が急速に顕在化する等、先行きの不透明感は強くなっております。さらに、世界経済においても、地政学リスクの高まりにとどまらず、米国の通商政策の動向、中国経済の減速並びにエネルギー需給の逼迫等、不確実性の高い状況が継続しております。 一方、当社グループと関係の深い情報サービス産業においては、AI技術の進展に伴う情報化投資や導入支援が継続しており、IT・DXへの投資は活発に推移しております。 このような状況下、当社グループでは、地域軸でユーザーとサービスを繋げることを基本コンセプトとする事業構想「地域マーケティングプラットフォーム(Regional Marketing Platform)」を推進してまいりましたが、各種施策を実施する過程で、企業価値向上を迅速に進めていくためには構想の練り直し、戦略の立て直しが必要であるとの認識に至り、今後は新たな構想・戦略に基づく活動へと軸足を切り替えることを決定いたしました。具体的には強固な国内メディア基盤を活用した収益の拡大策として、継続的に各種記事を供給しながら親和性の高い商品ラインナップを拡充すること、また、蓄積した知見と深い取引実績を誇る交通・旅行業界において、各種交通データや業務処理能力を生かしたBtoBビジネスの提案と開発を進めること、さらにインバウンド需要を取り込み業績の成長軸を複数化する各種構想を推進しております。 本構想に基づく、国内メディア基盤を活用した新幹線チケット販売サービスや、地域創生の考えに沿ったコンテンツ強化によるメディア収益の拡大、MaaS(Mobility as a Service)パッケージなどの地方自治体、地域事業者向けのソリューション展開は、新たなマネタイズとして確実に収益に貢献してきております。 しかしながら、当社の主たるサービスにおいて、大手顧客に継続的に提供してきた一部情報サービスの終了に伴う売上高減少や、乗換案内有料会員の減少に起因する売上高減少は継続しており厳しい環境が続いております。当社が提供するサービスは高い技術力、正確な情報処理能力を維持する必要性があり、早急に社内の固定費を削減することが難しい中、外部への業務委託費や人材派遣費の圧縮、交代要員の採用抑制等を進めることで経費削減に努めてまいりましたが、売上高減少に伴う収益性の低下を短期間におけるコストコントロールだけで補うことはできず、また、2025年3月21日に株式会社サークアの全株式を譲渡したことに伴い、同社の売上高が当連結会計年度の業績から外れたことで、前年同期と比較すると大幅な売上高減少が生じております。 また、2026年1月30日に公表した新中期経営計画も踏まえて、当社及び株式会社音生の将来キャッシュ・フローの見積りを行った結果、ソフトウエア等の無形固定資産の回収は困難であると判断し、減損損失として315,562千円の計上を行なっております。 この結果、当連結会計年度における売上高は2,992,794千円(前年同期比14.5%減)、EBITDAは95,407千円(前年同期比50.5%減)、営業損失は16,844千円(前年同期は116,880千円の営業利益)、経常損失は12,103千円(前年同期は161,104千円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は368,948千円(前年同期は57,923千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ① モビリティサポート事業 国内メディア基盤を活用した広告収益の拡大や、MaaSパッケージの地方自治体等向けのソリューション展開に伴う収益拡大、さらにインバウンド向け事業会社との協業を進める観点から当社が提供する営業支援(飲料・食品系のナショナルクライアントから、訪日外国人向けアプリを利用したプロモーション案件を受注)による収益獲得が業績に貢献しているものの、大手顧客に継続的に提供してきた一部交通情報サービスの終了に伴う売上高減少や、乗換案内の有料会員減少に起因する売上高減少は継続しており、減収後の当連結会計年度によるセグメント売上高では固定費の負担が大きく大幅な減益となりました。 この結果、売上高は1,312,735千円(前年同期比7.8%減)、EBITDAは260,637千円(前年同期比26.1%減)、セグメント利益は191,718千円(前年同期比39.8%減)となりました。 ② 広告配信プラットフォーム事業 プラウドエンジン株式会社は、生成AIや広告の自動最適化技術が急速に台頭する変化の激しい事業環境の中、売上高こそ減少したものの、新規顧客開拓におけるチャネルの再構築を進める等、利益面では前期水準を維持しましたが、株式会社サークアの全株式を2025年3月21日に譲渡したことにより当セグメントは大幅な減収となりました。一方、損益面においては、株式会社サークアの前連結会計年度における損失が当連結会計年度からは外れたことにより、黒字転換いたしました。 この結果、売上高は735,854千円(前年同期比30.1%減)、EBITDAは27,198千円(前年同期比318.3%増)、セグメント利益は10,442千円(前年同期は8,586千円のセグメント損失)となりました。 ③ M&A・インキュベーション事業 グロースアンドコミュニケーションズ株式会社は、期初における米国の関税政策の不透明感から顧客のプロジェクト入替時の業務開始遅延が一部生じたことや、採用計画を進めることで費用が増大する中、収益機会が先送りとなる等の理由により減収減益となりました。また、株式会社サイバネットにおいては、システム受託開発の主たる顧客の1社が内製方針へと舵を切ったことにより大幅な減収減益となり、株式会社アイティジェイでは、主たるパッケージソフトの運用・保守やSES事業が減収となり、さらに物価高に伴う労務費・外注費の増大により大幅な減益となりました。 この結果、売上高は953,247千円(前年同期比7.9%減)、EBITDAは91,199千円(前年同期比24.9%減)、セグメント利益は68,801千円(前年同期比30.7%減)となりました。 (2)財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,607,190千円となり、前連結会計年度末に比べ226,671千円減少しました。これは主に、現金及び預金の減少188,825千円及び売掛金及び契約資産の減少45,834千円によるものであります。固定資産は260,597千円となり、前連結会計年度末に比べ366,519千円減少しました。これは主に、ソフトウエアの減少173,423千円、無形固定資産「その他」の減少61,010千円、のれんの減少54,800千円、投資有価証券の減少26,625千円、工具、器具及び備品(純額)の減少22,929千円及び建物(純額)の減少21,904千円によるものであります。この結果、総資産は1,867,787千円となり、前連結会計年度末に比べ593,191千円減少しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は459,747千円となり、前連結会計年度末に比べ83,033千円減少しました。これは主に、未払法人税等の減少31,919千円、買掛金の減少19,312千円及び流動負債「その他」の減少19,002千円によるものであります。固定負債は191,109千円となり、前連結会計年度末に比べ77,544千円減少しました。これは主に、長期借入金の減少70,570千円及び退職給付に係る負債の減少5,772千円によるものであります。この結果、負債合計は650,857千円となり、前連結会計年度末に比べ160,578千円減少しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,216,930千円となり、前連結会計年度末に比べ432,613千円減少しました。これは主に、利益剰余金の減少435,038千円によるものであります。この結果、自己資本比率は65.2%となり、前連結会計年度末に比べ1.8ポイント減少しました。 (3)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ166,337千円減少し、1,043,947千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動によるキャッシュ・フローは、24,840千円の収入(前年同期は152,797千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純損失336,779千円、減損損失315,562千円、減価償却費84,508千円、法人税等の支払額71,135千円及び売上債権及び契約資産の減少45,834千円があったことなどによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動によるキャッシュ・フローは、50,466千円の支出(前年同期は48,107千円の支出)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出79,790千円及び投資有価証券の売却による収入28,065千円があったことなどによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動によるキャッシュ・フローは、140,710千円の支出(前年同期は218,982千円の支出)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出89,722千円及び配当金の支払額66,088千円があったことなどによるものであります。 [生産、受注及び販売の実績] (1)生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) モビリティサポート事業(千円)   65,119   135.9 広告配信プラットフォーム事業(千円)   -   - M&A・インキュベーション事業(千円)   23,744   32.4 合計   88,863   73.3 (注)広告配信プラットフォーム事業においては、主に広告配信サービスの提供を行っており、生産実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。 (2)受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) モビリティサポート事業   98,869   85.0   -   - 広告配信プラットフォーム事業   -   -   -   - M&A・インキュベーション事業   42,522   35.1   1,380   52.7 合計   141,391   59.6   1,380   7.0 (注)1.広告配信プラットフォーム事業においては、主に広告配信サービスの提供を行っており、受注実績を定義することが困難であるため、記載しておりません。 2.当連結会計年度において受注残高に著しい変動がありました。これは、モビリティサポート事業において前連結会計年度に受注したチケットレス出張手配サービス「BTOnline」関連の受託業務及びLINEを活用した販売促進ツール「LIneON(ラインオン)」の受託業務が当連結会計年度において完了したこと等によります。 (3)販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) モビリティサポート事業(千円)   1,312,735   92.2 広告配信プラットフォーム事業(千円)   735,854   69.9 M&A・インキュベーション事業(千円)   953,247   92.1 調整額   △9,042   - 合計   2,992,794   85.5 (注)1.各セグメントの販売実績は、セグメント間の内部取引高を含んでおり、調整額でセグメント間取引の合計額を消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 販売高(千円)   割合(%)   販売高(千円)   割合(%) 株式会社NTTドコモ   495,320   14.2   437,753   14.6 [経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容] 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 (1)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績等の分析 イ.経営成績 当連結会計年度の経営成績は、売上高2,992,794千円(前年同期比14.5%減)、営業損失16,844千円(前年同期は116,880千円の営業利益)、経常損失12,103千円(前年同期は161,104千円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失368,948千円(前年同期は57,923千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 (単位:千円) 売上高   営業利益又は 営業損失(△)   経常利益又は 経常損失(△)   親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失(△) 2026年3月期   2,992,794   △16,844   △12,103   △368,948 2025年3月期   3,499,578   116,880   161,104   57,923 増減率(%)   △14.5   -   -   - (売上高) 乗換案内有料会員の減少並びに大手顧客に継続的に提供してきた一部交通情報サービスの終了に伴う売上高減少に加え、株式会社サークアの全株式を2025年3月21日に譲渡したことに伴い、対象会社の売上高が当連結会計年度から外れたことにより、グループ全体の売上高は、前年同期比14.5%減となりました。 (単位:千円) モビリティサポート 事業   広告配信プラット フォーム事業   M&A・インキュベーション事業   計 2026年3月期   1,310,005   734,234   948,555   2,992,794 2025年3月期   1,420,382   1,053,173   1,026,023   3,499,578 増減率(%)   △7.8   △30.3   △7.6   △14.5 (注)セグメント間取引については、相殺消去しております。 ・モビリティサポート事業 インターネット情報の活用方法等において、技術革新や市場環境の変化に伴い、乗換案内の有料会員サービス等の売上高が継続して減少しており、その結果、前年同期比で7.8%減となりました。 ・広告配信プラットフォーム事業 プラウドエンジン株式会社が手掛けるインターネット広告は、生成AIや自動最適化技術が急速に台頭する環境変化に直面しており、また、前述した株式会社サークアの株式譲渡により、前年同期比で30.3%減となりました。 ・M&A・インキュベーション事業 グロースアンドコミュニケーションズ株式会社は、期初における米国の関税政策の不透明感から顧客プロジェクトの開始時期が一部遅延したこと、また、株式会社サイバネットにおいては、システム受託開発の主たる顧客の1社が内製方針へと舵を切った影響を受けたこと等により、前年同期比で7.6%減となりました。 (営業利益又は営業損失、経常利益又は経常損失) 国内メディア基盤を活用した広告収益の拡大、新幹線チケット販売サービスやMaaS事業が伸びる一方、乗換案内有料会員の継続した減少や大手顧客へ提供してきた一部情報サービスの終了に伴う売上高の減少は、徹底したコストコントロールで抑制した人件費や外注費用だけでは補えず、前連結会計年度と比べて、大幅な減益となり損失を計上するにいたりました。この結果、営業損失は16,844千円(前年同期は116,880千円の営業利益)、経常損失は12,103千円(前年同期は161,104千円の経常利益)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失) 乗換案内サービスのコモディティ化により営業活動から生じる損益が継続してマイナスとなる見込みであり、固定資産の帳簿価額の回収が見込めなくなったこと等により、当連結会計年度において、特別損失として、減損損失315,562千円を計上いたしました。この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純損益は赤字に転落し、親会社株主に帰属する当期純損失は368,948千円(前年同期は57,923千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 ロ.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は1,607,190千円となり、前連結会計年度末に比べ226,671千円減少しました。これは主に、現金及び預金の減少188,825千円及び売掛金及び契約資産の減少45,834千円によるものであります。固定資産は260,597千円となり、前連結会計年度末に比べ366,519千円減少しました。これは主に、ソフトウエアの減少173,423千円、無形固定資産「その他」の減少61,010千円、のれんの減少54,800千円、投資有価証券の減少26,625千円、工具、器具及び備品(純額)の減少22,929千円及び建物(純額)の減少21,904千円によるものであります。この結果、総資産は1,867,787千円となり、前連結会計年度末に比べ593,191千円減少しました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は459,747千円となり、前連結会計年度末に比べ83,033千円減少しました。これは主に、未払法人税等の減少31,919千円、買掛金の減少19,312千円及び流動負債「その他」の減少19,002千円によるものであります。固定負債は191,109千円となり、前連結会計年度末に比べ77,544千円減少しました。これは主に、長期借入金の減少70,570千円及び退職給付に係る負債の減少5,772千円によるものであります。この結果、負債合計は650,857千円となり、前連結会計年度末に比べ160,578千円減少しました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は1,216,930千円となり、前連結会計年度末に比べ432,613千円減少しました。これは主に、利益剰余金の減少435,038千円によるものであります。この結果、自己資本比率は65.2%となり、前連結会計年度末に比べ1.8ポイント減少しました。 b.経営成績に重要な影響を与える要因 「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 (2)キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ166,337千円減少し、1,043,947千円となりました。当連結会計年度の区分ごとのキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フロー24,840千円、投資活動によるキャッシュ・フロー△50,466千円、財務活動によるキャッシュ・フロー△140,710千円であります。 当社グループの主な資金需要は、人件費や外注費等の売上原価の支払、販売費及び一般管理費の支払、配当金の支払、借入金の返済及び法人税等の支払等であります。また、事業戦略として、M&Aによる事業拡大を推進しており、有望な案件があれば投資を実行してまいります。これらの必要な資金に関しては、自己資金により充当し、大型投資の資金は必要に応じて金融機関からの借入等により資金調達することを基本方針としております。 当連結会計年度末現在、借入金の残高は208,074千円であります。また、当社は、取引銀行と当座貸越契約を締結しており、当連結会計年度末における当座貸越契約の極度額の総額は500,000千円であり、借入実行残高はありません。 (3)重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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