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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ゼネテック

GENETEC CORPORATION4492 · Standard · 情報・通信業

組込みシステム開発の老舗。カーエレクトロニクスからデジタル家電、半導体製造装置まで、ハードとソフトの一体開発で製造業の製品開発を支える。

概要

株式会社ゼネテックは、1985年7月に東京都新宿区で創業した情報サービス企業である。組込みシステムの受託開発を中核に、3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」やシミュレーションソフト「FlexSim」などのエンジニアリングソリューション販売、防災アプリ「ココダヨ」の運営を手掛ける。2020年3月に東京証券取引所JASDAQスタンダード市場に上場し、2026年3月期の連結売上高は110億円、従業員数は648名である。

システムソリューション、エンジニアリングソリューション、GPSの三事業

当社グループは、システムソリューション事業、エンジニアリングソリューション事業、GPS事業の3区分で事業を展開する。システムソリューション事業は創業以来の組込みシステム受託開発が中心で、自動車のECUやCDC、鉄道車両、デジタル家電、産業機器向けのソフトウェア開発に加え、FPGAやエッジコンピュータを用いたハードウェア一体型のシステム開発も手掛ける。2025年4月に子会社化したモアソンジャパンにより、デジタル楽器、産業用ロボット制御、放送局向け開発など領域が広がった。エンジニアリングソリューション事業は、3次元CAD/CAMソフト「Mastercam」、3次元シミュレーションソフト「FlexSim」、PLMソフト「Windchill」などのライセンス販売と技術支援を提供する。GPS事業では、防災サポートアプリ「ココダヨ」および多言語対応の「ココダヨ Life」を運営し、NTTドコモの定額サービスに採用されている。2026年3月期のシステムソリューション事業の売上高は67億98百万円(前期比42.8%増)、セグメント利益は15億4百万円であった。

自動車・デジタル家電から楽器・ロボットまで広がる組込み開発

組込みシステム開発の受注領域は、創業時からの移動体通信機分野から始まり、1990年代以降カーナビやカーオーディオ、PHSなどに拡大した。現在の主要顧客は自動車メーカーおよびTier1サプライヤーであり、安全運転アシストシステムやインフォテインメントシステムの開発が増加している。デジタル家電分野では大手メーカー向け、半導体製造装置分野では制御系の開発も手掛ける。2025年に連結子会社となったモアソンジャパンは、デジタル楽器のソフトウェア、産業用ロボット制御、生産管理システム、放送局向けシステムなど新たな市場を加えた。ハードウェア制御の知識が必須である組込みシステム開発では、ソフトウェアとハードウェアの一体型開発力が強みであり、特にFPGAやエッジコンピュータを用いたシステム開発の需要が高まっている。2026年3月期のシステムソリューション事業におけるソフトウェア開発売上高は、モアソンジャパンの寄与により前年比60.2%増の51億85百万円に達した。

子会社買収と吸収合併で拡大するグループ体制

当社グループは2022年以降、事業領域の拡大と収益力強化を目的に積極的なM&Aを実施してきた。2022年1月に株式会社バート(埼玉県さいたま市)、同年12月に株式会社TOPWELL(大阪府大阪市)、2023年1月にログイン株式会社(大阪府大阪市)を子会社化。2024年4月には株式会社フラッシュシステムズ(愛知県名古屋市)、2025年3月には株式会社モアソンジャパン(静岡県浜松市)を子会社化した。これらの子会社は吸収合併によりグループ内に統合され、2024年1月にはアプリハウスおよびTOPWELLを、2025年1月にはバートとログインを、2026年1月にはフラッシュシステムズを吸収合併した。これにより、システムソリューション事業ではソフトウェア開発の陣容が拡充され、エンジニアリングソリューション事業ではCAD/CAM関連の製品ラインが強化された。グループ全体の従業員数は2026年3月末時点で648名となり、連結売上高は110億円に達している。

業界の中での役割は製造業向け組込みシステム受託開発サービス、および3次元CAD/CAMソフトウェア販売の事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
110億円
営業利益
8億円
営業利益率
7.3%
純利益
5億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
システムソリューション事業68億円61.8%15億円22.1%
エンジニアリングソリューション事業38億円34.5%5億円13.2%
GPS事業4億円3.6%0億円0.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01モビリティ(自動車・カーエレクトロニクス)主力

カーナビ、カーオーディオ、インフォテインメントなど車載組込みシステムの設計開発を、仕様分析から製造まで一括受託。自動運転や安全運転アシストなど成長分野にも対応。

主な製品・サービス1
車載組込みシステム
カーナビやインフォテインメントなど、車載機器向けのソフトウェア・ハードウェア一括受託開発。

02製造業(CAD/CAM・シミュレーション)主力

3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」を軸に、ライセンス販売、導入支援、教育研修、保守サポートを提供。製造業の設計・加工工程を効率化する。

主な製品・サービス4
Mastercam
3次元CAD/CAMソフトウェア。NC工作機械の加工プログラム作成を支援する世界的主流製品。
FlexSim
3次元シミュレーションソフトウェア。工場・物流現場の生産性向上を企画段階で検証。
PLMソフトウェア
製品ライフサイクル管理ソフトウェア。設計から保守までの業務プロセスを管理し、リードタイムやコスト削減に貢献。
Surve-i
製造業向けIoTモニタリングプラットフォーム。データ収集・分析による稼働監視等を実現。

03産業機器(半導体製造装置・制御系)準主力

半導体製造装置や各種制御系機器の組込みシステム開発を手掛ける。エッジコンピュータやFPGAなど、インテリジェント化・DX関連需要に対応。

主な製品・サービス1
産業向け組込みシステム
半導体製造装置や産業機器向けの組込みソフトウェア・ハードウェア開発。センサーデータ処理などのエッジコンピュータ関連も含む。

04デジタル情報家電・その他副次

デジタル家電や放送局向けなど、幅広い組込みシステム開発を提供。子会社モアソンジャパンのデジタル楽器ソフトウェア開発、産業用ロボット制御開発、ビジネスアプリケーション開発なども展開。

主な製品・サービス2
デジタル楽器ソフトウェア
デジタル楽器の組み込みソフトウェア開発。
産業用ロボット制御システム
産業用ロボットの制御システム開発。

05防災・個人向けサービス副次

自社開発の防災サポートアプリ『ココダヨ』シリーズを提供。緊急地震速報時に家族の居場所を自動配信し安否確認を支援。NTTドコモの定額サービスにも採用。

主な製品・サービス2
ココダヨ
スマートフォン向け防災サポートアプリ。緊急地震速報と連動し、家族の位置情報を自動共有。
ココダヨ Life
防災・防犯・見守り機能と多言語対応を備えた新アプリ。2026年3月提供開始。

製品と技術

ソフトウェア・ハードウェア一体型の組込みシステム開発

当社のシステムソリューション事業における中核サービスは、組込みシステムの一括受託開発である。ソフトウェア開発では、自動車のECU(電子制御ユニット)やCDC(コックピットドメインコントローラ)、鉄道車両の制御ソフトウェア、デジタル家電のファームウェア、産業機器の制御プログラムなどを手掛ける。ハードウェア開発では、FPGA(フィールドプログラマブルゲートアレイ)やエッジコンピュータを用いたシステム設計が強みで、センサー情報の収集・処理を行うエッジコンピューティング需要にも対応する。2025年に子会社化したモアソンジャパンは、デジタル楽器の音源ソフトウェアや産業用ロボットの制御システム、放送局向け映像システムなど新たな分野を加えた。開発プロジェクトは要求分析から設計、製造、テストまでを一貫して行い、ISO9001に基づく品質管理体制を敷いている。2026年3月期のシステムソリューション事業売上高は67億98百万円に達した。

Mastercam・FlexSim・Windchillによる製造業DX支援

エンジニアリングソリューション事業では、3次元CAD/CAMソフト「Mastercam」、3次元シミュレーションソフト「FlexSim」、PLMソフト「Windchill」の3製品を軸に製造業のデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する。Mastercamは、CAD設計データをNC工作機械の加工プログラムに変換するCAMソフトで、1990年に国内販売を開始した長寿製品である。ポストプロセッサの開発やカスタマイズ、教育研修などのエンジニアリングサービスも提供する。FlexSimは工場や物流現場の3次元シミュレーションにより、レイアウト変更や自動化の投資効果を事前検証できる。2022年から取り扱うWindchillは、製品ライフサイクル全体のデータ管理を実現し、設計・製造・保守の連携を効率化する。これらのソリューションは、特に自動車や電子部品、機械メーカーなどで採用されている。

防災アプリ「ココダヨ」とGPS事業の展開

GPS事業の主力は、自社開発のスマートフォン向け防災サポートアプリ「ココダヨ」である。緊急地震速報を受信すると、事前に登録された家族の現在地が自動配信され、互いの安否を確認できる。2018年9月からNTTドコモの定額サービス「dバリューパス」に採用され、安定した利用者基盤を持つ。2026年3月には、防災・防犯・見守り機能を強化し多言語に対応した新アプリ「ココダヨ Life」の提供を開始した。地震の多い日本国内での需要に加え、海外市場への展開も視野に入れている。ただし、2026年3月期におけるGPS事業の売上は、dバリューパス向けの低調により前期比減収となった。同事業は収益規模は小さいが、社会的意義の高いサービスとしてグループ内で位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

成長期のIoTスタートアップ

ゼネテックはIoTソリューションを手掛ける情報・通信企業。売上高は2024年3月期71億円から2026年3月期110億円へ急成長。営業利益率は8.64%から7.27%へ低下するが、高水準を維持。同業のソラコムやVRain Solutionは類似クラウド/IoT領域だが、ゼネテックは製造業向けなど特定分野に強み。営業利益率でソラコムを上回る可能性がある。ただし、スタートアップ段階であり、競合がひしめく市場での差別化持続が鍵。

強み

  • 売上高が3期で55%増。IoT需要を追い風に市場拡大を享受。
  • 営業利益率7%超は業界平均を上回り、効率的な事業運営が光る。
  • 製造業向けIoTなどニッチ領域で顧客基盤を構築、競争優位。
  • 自社開発プラットフォームにより、カスタマイズ性の高いソリューション提供。

課題

  • 大手IT企業や同業スタートアップとの競合が激しく、差別化が困難。
  • 成長投資により営業利益率が低下しており、費用管理が重要。
  • 成長期で投資負担大。キャッシュフローや追加調達の必要性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がゼネテック

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
14484ランサーズ49億円57.7倍
23815メディア工房48億円
35031モイ47億円46.3倍
44492ゼネテック46億円8.9倍
5145AL is B46億円24.3倍
64476AI CROSS46億円13.4倍
75129FIXER45億円
83712情報企画45億円13.9倍
93816大和コンピューター45億円16.8倍
103823THE WHY HOW DO COMPANY45億円
114334ユークス44億円19.1倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

1985年創業、組込みシステム受託開発からスタート

当社は1985年7月、東京都新宿区に株式会社ゼネテックとして設立された。創業当初から組込みシステムの受託開発事業を開始し、ポケットベルや携帯電話、PHSなど移動体通信機分野のソフトウェア・ハードウェア開発を手掛けた。当時はまだ組込みシステムという概念が一般的でなかったが、通信機器の高機能化に伴い需要が拡大し、同社の基盤事業となった。設立後まもなく資本金も増資され、1990年には米国CNC Software社と正規輸入代理店契約を締結し、3次元CAD/CAMソフト「Mastercam」の販売を開始。この事業が後のエンジニアリングソリューション事業の柱となる。

1990年代、Mastercam販売でエンジニアリング事業を確立

1990年12月、米国CNC Software, Inc.と正規輸入代理店契約を結び、3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」の日本国内販売を開始した。MastercamはNC工作機械を制御する数値データを生成するCAMソフトとして、製造業の生産性向上に貢献。同社は販売だけでなく、ポストプロセッサ開発やカスタマイズ、教育研修などの技術サービスを提供し、エンジニアリングソリューション事業の基盤を築いた。1998年4月には大阪営業所、2003年7月には横浜開発センター、2005年7月には広島営業所、同年11月には名古屋営業所、2007年4月には福岡事業所・九州開発センターと全国に拠点を拡大。2006年8月にはISO9001認証を取得し、品質管理体制を整備した。

2010年代、防災アプリとシミュレーション事業への進出

2010年12月に情報セキュリティのISO27001認証を取得。2011年11月に本社を新宿区のビッグス新宿ビルに移転した。2015年9月には自社開発の防災サポートアプリ「ココダヨ」のサービスを開始。緊急地震速報と連動して家族間で居場所を共有する機能を持ち、2018年9月からNTTドコモの定額サービス「dバリューパス」に採用された。2018年8月には米国FlexSim Software Products社と総代理店契約を結び、3次元シミュレーションソフト「FlexSim」の販売を開始。製造・物流現場の生産性向上を支援するソリューションとして新しい収益源となった。2020年3月には東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)市場に株式を上場し、資本基盤を強化した。

上場後の成長と新たなパートナーシップ

上場後の2021年6月、資本金を350百万円に増資し、監査等委員会設置会社へ移行。同年9月には普通株式1株につき2株の株式分割を実施。同年12月に本社を新宿アイランドタワーに移転し、新宿事業所を開設した。2022年4月の東京証券取引所の市場区分見直しによりスタンダード市場に移行。同年11月にはPTCジャパン株式会社とパートナーネットワーク契約を締結し、製品ライフサイクルマネジメントソフトウェア「Windchill」の取り扱いを開始。PLM分野への進出により、エンジニアリングソリューション事業のラインアップを拡充した。連結売上高は2022年3月期の47億円から2025年3月期には81億円へと増加を続けた。

相次ぐM&Aと吸収合併で連結売上高110億円へ

2022年1月以降、当社はM&A戦略を加速。株式会社バート、株式会社TOPWELL、ログイン株式会社、株式会社フラッシュシステムズ、株式会社モアソンジャパンを次々と子会社化。2024年1月にはアプリハウスとTOPWELLを吸収合併し、新大阪事業所を開設。2025年1月にはバートとログインを吸収合併。2026年1月にはフラッシュシステムズを吸収合併した。モアソンジャパンはデジタル楽器・産業用ロボット・放送局向け開発など新領域を持ち込み、システムソリューション事業の売上を大きく押し上げた。2024年1月には普通株式1株につき3株の株式分割を実施。2026年3月期の連結売上高は110億円(前期比35.2%増)、営業利益8億円、純利益5億円と過去最高を更新した。

年表32件を開く

1980年代

  • 1985年7月創業東京都新宿区に当社設立
  • 組込みシステム受託開発事業を開始

1990年代

  • 1990年12月米国・CNC Software, Inc.(現・CNC Software, LLC)と正規輸入代理店契約を締結、3次元CAD/CAMソフトウェア「Mastercam」の販売を開始
  • 1998年4月大阪営業所(現・大阪事業所)を開設

2000年代

  • 2003年7月横浜開発センター(現・新横浜事業所)を開設
  • 2005年7月中四国営業所(現・広島事業所)を開設
  • M&Aアプリハウス株式会社(東京都中野区)の全株式を取得、子会社化
  • 2005年11月中部営業所(現・名古屋事業所)を開設
  • 2006年8月ISO9001(品質マネジメントシステム)認証取得
  • 2007年4月北九州事業所(現・福岡事業所)・九州開発センターを開設

2010年代

  • 2010年12月ISO27001(情報セキュリティマネジメントシステム)認証取得
  • 2011年11月本社をビッグス新宿ビル(東京都新宿区)に移転
  • 2015年9月防災サポートアプリ『ココダヨ』サービス開始
  • 2018年8月米国・FlexSim Software Products, Inc.と日本総代理店契約締結、3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」の販売を開始

2020年代

  • 2020年3月上場東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
  • 2021年6月資本金を350百万円に増資
  • 監査等委員会設置会社へ移行
  • 2021年9月普通株式1株につき2株の割合で株式分割を実施
  • 2021年12月本社を新宿アイランドタワー(東京都新宿区)に移転
  • 新宿グリーンタワーに新宿事業所(東京都新宿区)を開設
  • 2022年1月M&A株式会社バート(埼玉県さいたま市)の全株式を取得、子会社化
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、スタンダード市場に移行
  • 2022年11月PTCジャパン株式会社とPTCパートナーネットワーク契約を締結、製品ライフサイクルマネジメントソフトウェア「Windchill(R)」等の取扱いを開始
  • 2022年12月M&A株式会社TOPWELL(大阪府大阪市)の全株式を取得、子会社化
  • 2023年1月M&Aログイン株式会社(大阪府大阪市)の全株式を取得、子会社化
  • 2024年1月普通株式1株につき3株の割合で株式分割を実施
  • M&Aアプリハウス株式会社および株式会社TOPWELLを吸収合併、新大阪事業所を開設
  • 2024年4月M&A株式会社フラッシュシステムズ(愛知県名古屋市)の全株式を取得、子会社化
  • 2024年10月M&A新大阪事業所を大阪事業所に統合
  • 2025年1月M&A株式会社バートおよびログイン株式会社を吸収合併
  • 2025年3月M&A株式会社モアソンジャパン(静岡県浜松市)の全株式を取得、子会社化
  • 2026年1月M&A株式会社フラッシュシステムズを吸収合併

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    事業領域拡大と収益力強化

    システムソリューション事業では、デジタル家電や自動車向けソフトウェア開発など事業領域を拡大し、収益力を強化する。

  2. 02

    コンサル・技術サービス強化

    エンジニアリングソリューション事業では、製造業のDX需要に対応するため、コンサルティングや技術サービスの提供を強化する。

  3. 03

    グループ一体経営の推進

    部門・会社を超えた一体経営で各事業の力を最大限発揮し、成長を加速する。マネジメント体制の強化やグループ間連携を進める。

  4. 04

    人的資本の強化とAI活用

    人材採用・教育を強化しプロジェクトマネジメント力を高める。生成AIの活用範囲を拡大し、開発・営業・間接部門の生産性を向上させる。

  5. 05

    基幹システム活用による業務効率化

    前期導入したSAP S/4HANA Cloudの利用高度化を進め、業務効率を向上させる。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で648人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は607万円で、6期前と比べて+15.2%平均年齢は39.6歳、平均勤続年数は6.9年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2020年3月52739.07.2247
2021年3月55840.59.1249
2022年3月57641.38.1275
2023年3月60040.68.0350
2024年3月60340.27.4375
2025年3月61339.97.1619113
2026年3月60739.66.9648123

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率5.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率37.5%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.2%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社(静岡県浜松市)ほか5事業所 — 東京都千代田区ほか548百万円
システムソリューション事業 エンジニアリングソリューション事業
本社(東京都新宿区)ほか6事業所 — 神奈川県横浜市港北区ほか430百万円
システムソリューション事業 エンジニアリングソリューション事業 GPS事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社モアソンジャパン(注)2.
    静岡県浜松市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は110億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+35.8%、利益が+14.3%。

売上高
+35.8%
110億円
営業利益
+14.3%
8億円
純利益
+25.0%
5億円
営業利益率
7.3%
前期比 -1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高115億円110億円
営業利益7億円8億円
純利益4億円5億円
1株あたり配当¥12.5¥12.5

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は25億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+78.6%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q202
2024年1Q1400.00
2024年2Q18211.11
2024年3Q1715.91
2024年4Q222
2025年2Q40410.02
2025年4Q4137.32
2026年2Q5123.91
2026年4Q59610.24
2027年1Q2500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2016年3月期からの11期で、売上は31億円から110億円へ3.5倍に増えた。直近期の営業利益率は7.3%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2016年3月312−3
2017年3月3733
2018年3月4011
2019年3月4532
東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に株式を上場
2020年3月4732
2021年3月4132
株式会社バート(埼玉県さいたま市)の全株式を取得、子会社化
2022年3月4731
ログイン株式会社(大阪府大阪市)の全株式を取得、子会社化
2023年3月5910
株式会社フラッシュシステムズ(愛知県名古屋市)の全株式を取得、子会社化
2024年3月7164
株式会社バートおよびログイン株式会社を吸収合併
2025年3月81778.64
株式会社フラッシュシステムズを吸収合併
2026年3月110887.35

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高110億円のうち、営業利益として残るのは8億円7.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は5億円、売上の4.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金62.7%69億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.0%33億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.3%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.3%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.1pt
7.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.1pt
4.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.8pt
19.9%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
7.3%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は16億円で、売上の1.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2018年3月00105
2019年3月2−1−215
2020年3月10419
2021年3月40−1412
2022年3月0−1−1−110
2023年3月−2−47−610
2024年3月6−1−4512
2025年3月5−47119
2026年3月10−4116

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2026年3月期の総資産は69億円。このうち返さなくてよい自己資本が27億円で、自己資本比率は39.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2016年3月1531217.4
2017年3月1961333.0
2018年3月2281435.2
2019年3月2291342.5
2020年3月27161160.8
2021年3月28181064.2
2022年3月33191457.2
2023年3月41192245.3
2024年3月45222349.0
2025年3月71244733.6
2026年3月69274239.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
16億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
18億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
42億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
71
/ 100
安定性自己資本比率26 / 40
収益力営業利益率15 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中51位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中496位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.9%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.3%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
39.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
35.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
3.2%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥390で、1年前と比べて-18.1%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥390+0.0%1ヶ月-2.0%1年-18.1%時価総額46億円
過去52週の値幅
安値¥345高値¥513

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)8.9倍
PER (会社予想)12.4倍
PBR1.76倍
配当利回り3.21%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で5.54%下落し375円まで売られた。25日移動平均線410.52円を約8.7%下回り、75日線407.49円も割り込んでおり、短中期の弱基調が続く。52週高値513円からは26.9%下落する一方、52週安値345円は辛うじて上回る。7月29日に47600株と出来高が膨らんで値を下げた後も戻りは鈍く、8月7日は22100株と売り圧力が継続している。RSIは30.53と売られすぎ圏に接近しつつあるが、反転の確信は持てず、まずは25日線回復が焦点。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)

PER 9.02倍は業界平均30.27倍に対し大幅に低く、割安性が際立つ。PBR 1.69倍も業界平均3.46倍を大きく下回る。ROEは19.9%と高く、収益性は優れている。配当利回り5.53%は業界平均3.51%を上回る高水準だが、配当性向119.28%と100%超で、利益を超える配当を実施しており、持続可能性には疑問が残る。売上高は71→110億円と急拡大しており、業績成長も評価できる。成長性とバリュエーションの両面で割安だが、配当の過剰性は注意点。

指標この会社業種平均
PER (実績)8.9倍47.9倍
PER (予想)12.4倍
PBR1.76倍2.96倍
ROE19.9%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IT業界全体でデジタルトランスフォーメーション需要が高まる中、当社は受託開発を軸に売上高を拡大させています。強気派は、2026年3月期に売上高110億円と大幅な成長を見込む計画や、画像処理などの独自技術を活かした高付加価値案件の増加に期待します。一方、弱気派は、売上高成長の一方で営業利益率が低下傾向にあることや、競争激化による単価下落の懸念を指摘します。直近の株価下落と高い配当利回りをどう評価するかも論点です。

プラスに働く材料7
  • 大型案件の寄与で増収

    2026年3月期に売上高110億円と前期比36%増の計画

  • 独自技術の需要増

    画像処理など専門性の高いソリューションに引き合い

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回りは5.53%と高水準で、下支え要因

  • 売上高が前期比35.8%増の110億円通年影響

    売上高は81億円から110億円へ29億円増加。大幅増収が継続すれば利益拡大余地

  • 配当利回り5.53%と高水準継続影響

    配当利回りは5.53%。株価398円に対し高いインカムが下支え

  • PER9.02倍、ROE19.9%と割安継続影響

    PER9.02倍と1桁台、ROE19.9%と高く、収益力に対して株価評価が低い

  • 純利益が4億円から5億円に増加通年影響

    2026/3期の純利益は5億円と前期4億円から1億円増。増収効果が利益に波及

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下懸念

    営業利益率は2025年3月期8.64%から2026年7.27%へ低下

  • 受託開発の不安定さ

    プロジェクト依存で、受注変動が業績に直結

  • 競争激化のリスク

    IT業界は参入障壁が低く、価格競争に直面

  • 営業利益率7.27%と前年から悪化通年影響

    営業利益8億円を売上110億円で割ると7.27%。前期8.64%から1.37ポイント低下

  • 営業利益の増加幅は1億円に留まる通年影響

    売上29億円増にもかかわらず営業利益は7→8億円。増収効果が薄い

  • 1年で17.4%下落、小型の需給リスク継続影響

    株価は398円と前年比17.4%安。時価総額47億円と小粒で流動性が低い

  • 急増収後の反動減リスク2027年〜2028年影響

    2026/3期は売上高が35.8%増の反動で、翌期以降に成長鈍化懸念

次の決算で確かめる点
売上高成長率
大型案件の獲得状況と成長計画の達成度を測る指標
営業利益率
増収が利益につながっているか、収益性の悪化を監視
受注残高
将来の売上高を占う先行指標で、案件の安定性を確認

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり12.5で、前期から+22.2%いまの株価に対する利回りは3.21%。増配か配当維持が3年続いている。

年間配当
¥12.5
1株あたり
配当利回り
3.21%
いまの株価に対して
配当性向
119.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
3年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月321.8
2022年3月540.272.7
2023年3月3−28.742.5
2024年3月18435.447.7
2025年3月181.035.4
2026年3月2222.2119.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥12.5

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,869人。区分でいちばん多いのは個人・その他57.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が38.8%を占め、残る61.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他52.250.451.056.954.357.9
事業法人35.841.541.938.840.238.8
証券会社1.92.02.52.43.52.7
自己株式3.72.92.52.31.61.4
外国法人6.95.94.21.81.90.5
外国人個人0.00.00.10.00.0
金融機関3.30.20.40.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社KEN&パートナーズ35.54
02上野 憲二9.84
03山田 陽國5.22
04上野 大輔4.62
05井上 由佳4.45
06ゼネテック従業員持株会3.32
07上田八木短資株式会社3.04
08五十嵐 英雄2.99
09八戸 雅利2.56
10株式会社SBI証券1.29

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で+100%、1株純資産は11期で−100%。直近期のROEは19.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2016年3月−216,418174,519−76.1
2017年3月200,077419,48467.41.8
2018年3月2825811.48.1
2019年3月6031621.03.1
2020年3月2415116.59.51.8
2021年3月1616510.019.921.8
2022年3月51653.157.572.7
2023年3月21641.3145.242.5
2024年3月3619420.327.347.7
2025年3月3720918.214.235.4
2026年3月4423619.910.7119.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額177百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
上野憲二代表取締役社長 社長執行役員761,154,100
鈴木章浩取締役 副社長執行役員 経営管理統括部長6344,033
末永司取締役 専務執行役員 システムソリューション営業統括部長兼品質マネジメント室担当677,067
上野大輔取締役 常務執行役員 ビジネスユニット統括兼ビジネスサービス統括部長兼エンジニアリングソリューション事業部担当36542,400
八戸雅利取締役(常勤監査等委員)63301,033
田中俊平社外取締役(監査等委員)671,033
水谷翠社外取締役(監査等委員)461,033
白上博能社外取締役(監査等委員)661,033

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61351715125
社外取締役315155
取締役(社内)1111111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,540字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社および連結子会社)は、当社(株式会社ゼネテック)および子会社1社により構成されており、システムソリューション事業、エンジニアリングソリューション事業およびGPS事業を主たる事業としております。 当社グループの事業内容および当社の関係会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、次の3区分は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 また、当連結会計年度より、社内の組織体制と情報開示するセグメント区分を一致させるため、「エンジニアリングソリューション事業」セグメントに含まれていた「EVC関連開発(注)1」を「システムソリューション事業」セグメントへと区分変更いたしました。 (1)システムソリューション事業 当社グループは、当社の1985年7月の設立以来、移動体通信機分野(ポケットベル、携帯電話、PHSなど)の各種情報端末、自動車関連(カーナビ、カーオーディオ、インフォテインメント(注)2など)の組込みシステム(注)3の設計開発をコア事業として発展してまいりました。 カーエレクトロニクス全般、デジタル情報家電、半導体製造装置分野などの組込みシステムに係るソフトウェア開発およびハードウェア開発において、長年培ってきた受託開発ノウハウを駆使し、仕様分析・検討、基本設計から製造までシステムの一括受託開発を行っております。 今後、特に、モビリティ分野の自動運転システム、安全運転アシストシステム、インフォテインメントシステムなどの成長が期待されており、また、各種制御系機器のインテリジェント化やデータ収集ニーズに伴う各種センサーの情報を取りまとめるエッジコンピュータ(注)4やFPGAの需要なども成長が期待され、製造業分野でDX(注)5関連の需要が大きく高まっていくと予測されております。ソフトウェア専業開発と異なり、組込みシステム開発にはハードウェア制御の知識が必須であり、また、製品の性格上、ソフトウェア開発と比べて非常に厳しい品質確保が要求されるものになるため、この領域は、当社グループの強みであるソフトウェアとハードウェアの一体型システム開発力および通信・ネットワーク分野の開発技術力を活かせる分野になります。 これらのソフトウェア開発およびシステム開発の領域に加え、当連結会計年度から株式会社モアソンジャパン(静岡県浜松市、以下「モアソンジャパン」という。)が行うデジタル楽器のソフトウェア開発、産業用ロボット制御開発、生産管理・品質管理システムなどのビジネスアプリケーション開発、放送局向け開発などの領域が加わり、システムソリューション事業はより幅広い事業を展開しております。 (2)エンジニアリングソリューション事業 「3次元CAD(注)6/CAM(注)7ソフトウェア」「ロボットティーチングソフトウェア」「3次元シミュレーションソフトウェア」「製品ライフサイクル管理ソフトウェア」について、ライセンス販売、導入・技術支援、サポート、教育・研修などのソリューションサービス事業を行っております。また、今後の成長が見込まれる製造業向けIoT分野において、創立来システム開発で培ってきた通信・制御・センサーデバイス、ネットワーク、クラウド技術をベースにしたモニタリングプラットフォーム「Surve-i」を自社開発し、製造機械・設備の稼働モニタリングシステム「GCモニター」や防犯・災害対策用遠隔カメラ監視ソリューションとして販売しております。 [3次元CAD/CAM関連] 主力製品である「Mastercam」は、製品や部品に関するCAD設計データに、工具・切削方法などのさまざまな加工情報を付加し、NC工作機械(注)8を制御する数値データへ変換するCAMソフトウェアです。ソフトウェアの使用ライセンスに加えて、CAMの導入時に必要なポストプロセッサ(注)9の開発、操作や設定についての教育・研修、保守メンテナンス・サポート契約、当社の技術的知見を活かしたカスタマイズソフトウェア、アドオンソフトウェア、エンジニアリングサービス等の技術サービスなど様々なサービスを提供しております。 これらの既存事業に加え、当連結会計年度からモアソンジャパンが行うCAD/CAM関連が加わり、より広く3次元CAD/CAM関連ソリューションをお客様にご提供しております。 [3次元シミュレーション関連] 日本国内では、ますます少子高齢化が進む中で、工場の見直し、ライン・設備等の見直し、省力化対応の機械、ロボットやDX関連システムの導入が一層進むと予想されますが、「FlexSim」は、製造・物流現場において投資対効果の高い最適な検証結果を企画段階で容易に導きだすことができ、工場・物流の生産性向上と利益の向上に貢献する3次元シミュレーションソフトウェアです。 「FlexSim」は、製造・物流の業界だけでなくマテハン・ロジスティックス・医療・港湾・空港・大型商業施設などの「ヒト・モノの流れ」がある多種多様な業界で利用されております。 [PLM(製品ライフサイクルマネジメント)関連] 製造業のエンジニアリングチェーン(企画や受注から始まり、設計、製造準備、製造、保守保全等まで設計を中心とした一連の業務プロセス)を管理するシステムでPLM(注)10と呼ばれています。PLMを導入することで製品ライフサイクル全体のリードタイムやコストを大幅に削減し、収益や品質向上につなげるための業務改革を可能にし、企業の開発力や競争力の向上を実現するものであります。 (3)GPS事業 緊急地震速報の受信と同時に、事前に合意登録されている家族の最新の居場所が自動配信され、お互いの安否が把握できる自社開発のスマートフォン向け防災サポートアプリ『ココダヨ』を提供しており、2018年9月より株式会社NTTドコモが提供するスマートフォンアプリ定額使い放題サービス「dバリューパス(旧:スゴ得コンテンツ)」に採用されております。 加えて、2026年3月26日より防災・防犯・見守り機能および多言語に対応した新アプリ『ココダヨ Life』の提供を開始し、サービス拡充を図りました。 今後、高齢者や子供の見守り用としてのサービス拡大や、地震・自然災害の多い国や地域へのサービス拡大を目指しております。 (用語解説) (注)1.Engineering Value Chain:製造プロセスにおける設計部門を中心とした一連のシステム開発 (注)2.インフォテインメント:主に車載システムについて用いられる用語で、情報と娯楽の提供を実現するシステムの総称 (注)3.組込みシステム:特定用途向けに特化、限定した機能を果たすために各種機械や機器に組み込まれるコンピュータシステム (注)4.エッジコンピュータ:製造現場においては、工場内に多数設置されたセンサー等から得られる大容量データに対し、端末近くで高速な処理をするコンピュータのこと (注)5.DX:デジタルトランスフォーメーション。ビッグデータなどのデータとAIやIoTを始めとするデジタル技術を活用して業務プロセスを改善。製品やサービス、ビジネスモデルそのものを変革するとともに、組織、企業文化、風土を改革し、競争上の優位性を確立すること (注)6.CAD:Computer Aided Design(コンピュータ支援設計)。パソコンの画面上で図面を作成するためのソフトウェア。2次元は平面上での製図、3次元は立体空間の製図 (注)7.CAM:Computer Aided Manufacturing(コンピュータ支援製造)。NC(Numerically Controlled :数値制御)工作機械の加工プログラムを作成するソフトウェア (注)8.NC工作機械:Numerically Controlled Machine Tools(数値制御される工作機械)。数値制御とは「工作物に対する工具経路、その他加工に必要な作業の工程などを、それに対応する数値情報で指令する制御」のこと (注)9.ポストプロセッサ:CAMの言語を工作機械の言語に変える翻訳機 (注)10.PLM:Product Lifesycle Managementの略であり、企画・要件定義から製造・配送・保守に至るまでの工程全体のライフサイクルを管理するシステムのこと [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題2,500字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境および対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、経営理念「想像力・創造力・技術力を駆使して、安心・安全な社会づくりに寄与すると共に、社会の継続的発展と成長に貢献する」のもと、「お客さま満足度の継続的な向上に努める」および「社員の健全で豊かな生活の実現に努める」を経営方針としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、2026年度から2028年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画におきまして、売上高、営業利益、営業利益率、ROE(自己資本利益率)を重要な経営目標として設定しております。 具体的な目標数値につきましては、2026年5月15日に発表いたしました「中期経営計画(2026年度~2028年度)」をご参照ください。 https://pdf.irpocket.com/C4492/WUpy/TQJe/iDuh.pdf (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2026年度から2028年度までの3ヵ年を対象とした中期経営計画において、「トータルソリューションパートナーへの進化」を全社方針とし、事業成長戦略と経営基盤戦略を基本戦略として定めております。 事業成長戦略の重点施策は、システムソリューション事業では事業領域拡大と収益力強化、エンジニアリングソリューション事業ではコンサル/技術サービス強化に取り組んでまいります。加えて、グループ一体経営として、これらの各事業を事業ごとの縦割りではなく、部門・会社を超えた一体経営で取り組むことで、各事業の力を最大限に発揮してまいります。 経営基盤戦略の重点施策は、人的資本の強化としてプロジェクトマネジメント力の強化、生成AIの活用として開発業務の生産性向上、営業・間接部門の業務効率向上、基幹システム活用による業務効率向上として前期に導入したSAP S/4HANA Cloudの導入後の利用高度化を進めてまいります。 当社グループは、これらの基本戦略と重点施策を着実に遂行することで、経営目標の達成を目指してまいります。 (4)経営環境および対処すべき課題 当社グループが属する情報サービス産業は、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する需要を背景に、さまざまな分野において積極的なIT投資が継続しております。 当社グループのシステムソリューション事業のソフトウェア開発においては、デジタル家電および自動車におけるソフトウェアの重要性がますます高まっており、大手家電メーカーによる新製品開発、自動車メーカーによる車載ソフトウェアに対する投資が拡大しております。システム開発においては、エッジコンピューティングやFPGAなどのソフトウェア・ハードウェア一体開発の需要が高まっております。 エンジニアリングソリューション事業においては、主要顧客が属する製造業において生産性・効率性向上を目的としたDX化がいっそう進展するものと思われます。 当社グループでは、多様化する社会ニーズや市場環境の変化に機動的に対応し、持続的な成長と盤石な経営基盤を確立するために、以下を対処すべき課題と認識し、取り組んでまいります。 ①人的資本の強化 付加価値の高いサービスの提供を行い、業容拡大を図っていくためには、事業成長戦略の核となる人材の拡充および高度化を継続的に図っていくことが必要だと認識しており、事業成長に合わせて適材適所に人材配置ができるよう新卒・中途での人材採用を強化してまいります。また、最新の技術動向や環境変化に迅速に対応できる技術教育研修制度の充実を図るとともに、管理職についてはマネジメントスキルの高度化を目的とした育成に努めてまいります。 ②営業力の強化 既存顧客からの安定受注と新規顧客からの受注獲得に必要な要員を確保するため、技術教育に注力するとともに、多種多様な案件に人材を柔軟かつ機動的に配置できるよう努めてまいります。また、既存顧客との取引深耕と新規顧客の開拓に当たっては、顧客ニーズに対応した提案営業の強化が必要だと認識しており、こうした営業スタイルを徹底することを通じて顧客への提案力および課題解決力の強化を図り、もって受注獲得率の向上に繋げてまいります。 ③プロジェクト管理の徹底と品質の向上 プロジェクト管理の徹底と、品質・生産性・技術力およびマネジメント力を向上するための社員育成を通じてコスト競争力を具備する体制を整備してまいります。また、顧客のシステムに対する要求水準が高まっており、要求の充足と顧客満足を実現するために、ISO9001(品質マネジメントシステム)を用いた品質の向上に努めております。 ④グループ一体経営とマネジメント体制の強化 当社グループの成長を加速させていくためには、グループ一体となった事業活動が必要であると認識しております。 これには、マネジメント体制の強化およびグループ間での連携強化が不可欠であり、マネジメント人材の育成、グループ間のコミュニケーションの活性化そして人材交流の活発化等を通じて中長期的な企業価値の向上に取り組んでまいります。また、グループ会社のガバナンスの強化も重要な課題だと認識しており、グループとしての内部統制体制の充実を通じてグループ内における報告・分析・改善体制を整えてまいります。 ⑤生成AIの活用 現在の事業活動において、効率性を上げる手段の1つとして生成AIは欠かせないものとなりつつありますが、生成AI活用においては、利用基盤とガバナンスの整備が重要であると認識しております。 当社グループはこれまでも、開発業務の一部においてAIを活用してまいりましたが、その活用範囲の拡大とともにガバナンスの強化を行うことで、さらなる開発業務の生産性向上、営業・間接部門の業務効率向上を図ってまいります。
事業等のリスク4,305字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績およびキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)自然災害等に関するリスク 近年、気候変動により発生頻度・影響度が増大した大型台風や洪水、大型地震等の自然災害や、戦争、テロ等により、当社グループや取引先において人的被害または物的被害が生じた場合や、新たに感染症等が世界的に拡大もしくは深刻化・長期化し、販売活動の停滞や取引先の投資計画に大きな影響を与えるような事態となる場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、事業の継続や早期復旧をはかるため事業継続計画の策定に努めるとともに、疫病が蔓延した場合であっても、時差出勤やテレワーク等により柔軟に事業を継続できる体制の整備を進めております。 (2)経済環境や市場動向に関するリスク 当社グループが展開する事業は、自動車、産業機器、デジタル家電、医療機器等の製造業界を始め、加工業界、物流業界など様々な産業分野に及んでおります。今後大幅な為替変動や、グローバルな政策要因、地政学的要因等によって、それらの産業が悪影響を被った場合、競合他社との価格競争が予想を超えて激しくなった場合などは、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、様々な業界への事業展開を行うことで、経済環境や市場動向が当社グループの財政状態および経営成績に与える影響の低減に努めております。 (3)技術革新に関するリスク 当社グループが属する情報サービス産業は、技術革新のスピードが速くかつ変化が著しい業界であり、新技術や新サービスが続々と登場しております。 当社グループにおいて、技術革新への対応が遅れた場合または対応することができなかった場合は、市場競争力が低下するなど事業運営に支障が生じ、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、常に技術革新の動向についてアンテナを張るとともに、スピーディーな対応を行うために技術者の採用、教育、社内環境の整備等に取り組んでおります。 (4)特定領域への依存度に関するリスク 当社グループのシステムソリューション事業においては、組込み領域への依存度が高く、当連結会計年度においても同事業の売上高の過半を組込みシステム受託開発が占めております。発注元企業の開発体制の見直し、事業戦略の変更等にともない当社グループへの発注方針に変化があった場合、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、経営の健全性確保の観点から、これらの分野での売上の拡大をはかりつつ、より高付加価値な案件に対応するために、他セグメントへのスキルチェンジ促進(人材のシフト)や、当社にとっての新機軸となる案件に対する営業活動を積極的に進めております。つきましては、グループ全体の業績向上に努めていくことにより、結果的に組込み領域への依存度低減に繋がるものと考えます。 (5)プロジェクトの採算性に関するリスク 当社グループのシステムソリューション事業において、プロジェクト単位ごとに適正利益の確保に努めるとともに、開発想定工数が大幅に乖離することがないようプロジェクトの進捗管理を行っております。しかしながら、不測の事態等により開発工数が増大した場合には、プロジェクトの採算が悪化し、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、工数見積りの精度向上のため、開発工数の実績が計画を超過することがないよう、常にプロジェクトの進捗状況を把握すると同時に、プロジェクトの責任者が問題発生の兆候を発見した場合は適時報告するよう努めております。 (6)品質不良に関するリスク 当社グループの事業においては、当社グループの責による品質不良が発生した場合は、品質改善対応による追加コストの発生や損害賠償等により、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、品質マネジメントシステムの国際規格であるISO9001の認証を取得し、当社グループが開発・提供するソフトウェア、ハードウェアの品質管理に努めており、品質不良に関するリスクの低減を図っております。 (7)海外からの仕入れに関するリスク 当社グループのエンジニアリングソリューション事業においては、ソリューションの開発元企業より仕入れを行っております。しかしながら、何らかの理由により製品の供給が継続できなくなった場合、あるいは供給条件に大きな変更が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、開発元企業との緊密な連携を推進することで、このような事態の発生を未然に防ぐとともに、安定的かつ長期的な関係の構築に努めております。 (8)人材の確保、育成に関するリスク 当社グループにおいては、専門的な情報技術や業務知識を有する優秀な人材を確保することが、事業遂行において重要と考えております。人材の確保・育成が計画通りおこなえなかった場合、システムエンジニア等の退職者が一時的に多数発生した場合は、当社グループが受注した案件に対応し得る十分な体制を確保できなくなり、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、計画的な採用活動を通じて、新卒採用および中途採用を実施し、人材の確保をはかるとともに、OJT、計画的な教育研修を通じて、専門性の高い技術を有する人材の育成に注力しております。 (9)協力会社(外注先)への外部委託に関するリスク 当社グループのシステムソリューション事業において、受託開発業務等の一部を協力会社(以下、「外注先」)へ外部委託しております。外注先から十分な開発人員を確保できない場合、あるいは、外注先における問題等に起因してプロジェクトの品質低下、開発遅延または不具合等が生じた場合には、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、既存パートナー企業との連携強化および新規パートナー開発を担当する専任組織を設け、メインとなる外注先の選定・育成に努めております。 (10)訴訟や損害賠償等に関するリスク 当社グループの事業運営において、製品の瑕疵、品質不良、知的財産権侵害、情報漏洩、交通事故など、様々な要因で訴訟や損害賠償請求を受けた場合は、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、業務過誤賠償責任保険、生産物製造賠償責任保険、サイバー保険、自動車保険など各種保険商品に加入し、リスクの軽減を図っております。 (11)法令違反や許認可取消に関するリスク 当社グループのシステムソリューション事業においては、労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(労働者派遣法)に基づく事業許可を受けて事業の一部を運営しております。しかしながら、何らかの理由により労働者派遣事業者の欠格事由または当該許可の取消事由に該当し、業務の全部もしくは一部の停止処分を受けた場合は、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、各種法令のもと事業運営を行うとともに、法令遵守に留意したガバナンス体制を構築し、役職員は法令遵守に努めております。 (12)個人情報および機密情報の漏えいに関するリスク 当社グループは、業務に関連して顧客や取引先の個人情報および機密情報を取り扱う場合があります。万が一、個人情報および機密情報が外部に漏えいする事態となった場合には、当社グループの信用失墜による売上の減少または損害賠償による費用の発生等により、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、情報セキュリティマネジメントシステムの国際規格であるISO27001の認証を取得し、運用管理を徹底しております。また、「情報セキュリティ基本方針」に基づき、入退出管理、アクセス可能者の制限、アクセスログ取得等のセキュリティ対策を講じるとともに、協力会社(外注先)に対しても一定水準の管理体制を求めるなど、適切な情報の取扱いに努めております。 また、当社グループではAIの活用は業務効率化などの観点から重要であると認識しております。一方で、その利用にあたっては適切なリスク管理が不可欠であると考えており、社内においてAI活用基盤とガバナンス整備を進め、適切な利用の促進に努めております。 (13)知的財産権の侵害に関するリスク 当社グループにおいて、故意によらず、第三者の特許等の知的財産が新たに登録された場合、また当社グループが認識していない特許等の知的財産が成立している場合、当該第三者から損害賠償または使用差止等の請求を受ける可能性、並びに当該特許等の知的財産に関する対価の支払い等が発生し、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、事業の根幹に関わる技術について特許を積極的に取得し、また類似特許の調査も綿密に行うことで、知財トラブルの防止に努めております。 (14)M&Aに関するリスク 当社グループは、成長戦略の一環としてM&Aを推進しております。しかしながら、買収後に何らかの理由により想定した事業シナジーが得られない場合や、買収先の経営状態が悪化した場合などは、追加費用の発生やのれんの減損等により、当社グループの財政状態および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、M&Aの実施に際し市場環境や対象先の経営成績、財政状態等を考慮のうえデューデリジェンスを入念に行い、当社グループの企業価値向上に寄与すると判断した場合にM&Aを実施しております。また、買収後のPMIにおいては買収先企業の体制整備や当社グループ各社との事業シナジーの早期発揮に努めることで、M&Aに関するリスクの低減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)9,281字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は、以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は4,490百万円となり、前連結会計年度末に比べて129百万円減少いたしました。これは主に、現金及び預金の減少388百万円、売掛金の増加281百万円等によるものであります。固定資産は2,421百万円となり、前連結会計年度末に比べて107百万円減少いたしました。これは主に、のれんの償却による減少133百万円等によるものであります。 この結果、総資産は6,912百万円となり、前連結会計年度末に比べて237百万円減少いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は3,017百万円となり、前連結会計年度末に比べて316百万円減少いたしました。これは主に、未払金の減少337百万円等によるものであります。固定負債は1,167百万円となり、前連結会計年度末に比べて244百万円減少いたしました。これは主に、長期借入金の減少257百万円等によるものであります。 この結果、負債合計は4,185百万円となり、前連結会計年度末に比べて560百万円減少いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,726百万円となり、前連結会計年度末に比べて323百万円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上510百万円、配当金の支払いによる利益剰余金の減少207百万円等によるものであります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境が改善するなかで各種政策の効果もあり、景気は緩やかな回復基調が続いております。しかしながら、物価上昇の継続や中東・ウクライナ情勢による影響等には注視が必要であり、景気の先行きは依然として不透明な状況にあります。 一方で、当社グループが属する情報サービス産業においては、社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)に対する需要を背景に、さまざまな分野において積極的なIT投資が継続しております。 このような環境のもと、当社グループは、2023年5月31日に公表した中期経営計画(2023年度~2025年度)の最終年度を迎え、事業成長戦略、経営基盤戦略および行動指針に基づき、「システムソリューション事業」「エンジニアリングソリューション事業」「GPS事業」の3つの事業の業容拡大を通じて経営目標の達成に取り組みました。 加えて、今期下期は既存事業および新規連結子会社の収益改善ならびに収益改善を支える経営基盤の整備を重点的に取り組みました。 既存事業の事業別売上高は、システムソリューション事業では、ソフトウェア開発で自動車などのモビリティ開発やデジタル家電開発の案件が増加し、システム開発でFPGA開発案件が増加した結果、前期比増収となりました。 エンジニアリングソリューション事業では、「FlexSim」が第1四半期での前期比減収分を通期でカバーできず、前期比減収となりましたが、「Mastercam」関連とPLM関連で下期の重点施策が奏功した結果、前期比増収となりました。 一方で、GPS事業では『ココダヨ』の「dバリューパス(旧:スゴ得コンテンツ)」(注)向け売上が、当連結会計年度を通じて低調であり前期比減収となりました。 (注.株式会社NTTドコモが提供するスマートフォンアプリ使い放題サービス) 以上の結果、既存事業の売上高合計は前期比増収となりました。 この既存事業の売上高に、2024年7月から株式会社フラッシュシステムズ(愛知県名古屋市、以下「フラッシュシステムズ」という。)、2025年4月からモアソンジャパンの2社の売上高が加わった結果、当連結会計年度の売上高は、10,983百万円(前期比35.2%増)となり、過去最高を更新しました。 利益面については、システム開発のハードウェア部材の仕入価格上昇や「FlexSim」および『ココダヨ』の減収影響等がありましたが、下期重点施策として既存事業および新規連結子会社の収益改善を進めた結果、営業利益820百万円(前期比18.3%増)、経常利益824百万円(前期比20.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益510百万円(前期比21.2%増)となり、連結会計年度において過去最高の段階利益を更新しました。 当連結会計年度におけるセグメント別の状況は次のとおりであります。 (システムソリューション事業) 当社グループのソフトウェア開発の事業領域は、従前からの、自動車のECUやCDC、鉄道車両のソフトウェアなどのモビリティ開発、デジタル家電や産業機器の組込系ソフトウェア開発に、当連結会計年度からモアソンジャパンが行うデジタル楽器のソフトウェア開発、産業用ロボット制御開発、生産管理・品質管理システムなどのビジネスアプリケーション開発、放送局向け開発などが加わり広がりました。 既存事業では、モビリティ開発において自動車メーカー向けの案件が増加するとともに、Tier1企業向けの案件も継続、加えて鉄道車両関連案件も増えました。デジタル家電などの組込系ソフトウェア開発も堅調で、売上高は、3,416百万円(前期比5.5%増)となりました。 この既存事業にモアソンジャパンのソフトウェア開発売上高1,769百万円が加わり、当社グループのソフトウェア開発売上高は、5,185百万円(前期比60.2%増)となりました。 当社グループの強みのひとつであるソフトウェアとハードウェア一体開発を行うシステム開発は、下期重点施策であるFPGA開発や産業機器向けの新規開発案件が増加し、売上高は1,612百万円(前期比5.9%増)となりましたが、ハードウェア部材の仕入価格上昇等があり、前期比減益となりました。 以上の結果、当連結会計年度におけるシステムソリューション事業の売上高は6,798百万円(前期比42.8%増)、セグメント利益は1,504百万円(前期比19.5%増)となりました。 (エンジニアリングソリューション事業) 当社グループのエンジニアリングソリューション事業は、主に製造業のDX推進を支援する各種ソリューションの提供を行っており、モアソンジャパンにおいても各種ソリューションの提供を行っております。 3次元シミュレーションソフトウェア「FlexSim」は、第1四半期での前期比減収分を通期でカバーできず、売上高は767百万円(前期比4.6%減)となりました。しかし、「FlexSim」の需要は引き続き堅調であり、今後は準大手・中堅企業への拡販を積極的に進めてまいります。 当社グループのCAD/CAM関連は、既存の「Mastercam」関連に加え、当連結会計年度からモアソンジャパンが扱うCAD/CAM関連が加わりました。 「Mastercam」関連は、下期重点施策である当社の技術的知見を活かしたカスタマイズソフトウェア、アドオンソフトウェア、エンジニアリングサービス等の技術サービスの売上増加に加え、メンテナンスキャンペーンが奏功し、売上高は1,433百万円(前期比6.4%増)となりました。この既存事業にモアソンジャパンのCAD/CAM関連売上高760百万円が加わった結果、CAD/CAM関連の売上高は2,193百万円(前期比62.8%増)となりました。 PLM・ERP関連は、既存案件の開発継続に加え、大手SIerとの連携強化による案件増加、2024年7月から新規連結したフラッシュシステムズの連結効果などで、売上高は860百万円(前期比19.6%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度におけるエンジニアリングソリューション事業の売上高は、3,821百万円(前期比33.1%増)、セグメント利益は462百万円(前期比6.3%増)となりました。 なお、当社グループは、組織および事業の合理化を図り、グループ全体で保有する経営資源の効率化を進めることを目的として、フラッシュシステムズを2026年1月1日に吸収合併いたしました。 また、EVC関連開発(注)は、当連結会計年度よりエンジニアリングソリューション事業からシステムソリューション事業に報告セグメントを変更しております(当連結会計年度のEVC関連開発実績は、報告セグメント変更後に組み替えております)。 (注.Engineering Value Chain:製造プロセスにおける設計部門を中心とした一連のシステム開発) (GPS事業) 当社グループのGPS事業は、自社開発の防災サポートアプリ『ココダヨ』の提供に加え、2026年3月26日から防災・防犯・見守り機能および多言語に対応した新アプリ『ココダヨ Life』の提供を開始し、サービス拡充を図りました。 GPS事業の売上構成の80%以上を占める「dバリューパス(旧:スゴ得コンテンツ)」の売上について、『ココダヨ』に適用されるレベニューシェア(注)の低下が当連結会計年度を通じて続いたことで、売上高は335百万円(前期比26.4%減)となりました。 (注.サービス全体の収益をアプリ提供事業者間で分配する仕組み) 一方で、ストア(App Store、Google Play)向けの売上は順調に増加し、売上高は55百万円(前期比26.0%増)となりました。 以上の結果、当連結会計年度におけるGPS事業の売上高は399百万円(前期比25.2%減)、セグメント利益は24百万円(前期比79.5%減)となりました。 なお、GPS事業につきましては、企業会計基準第17号「セグメント情報等の開示に関する会計基準」第11項 集約基準および第12項 量的基準に該当するため、2027年3月期第1四半期から「調整額」と合算し「その他」に報告セグメントを変更します。 ③ キャッシュ・フローの状況 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は112百万円(前年同期は451百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益826百万円、減価償却費89百万円、のれん償却額133百万円、顧客関連資産償却額21百万円等の資金増加要因が、売上債権及び契約資産の増加額333百万円、未払金の減少額356百万円、法人税等の支払額303百万円等の資金減少要因を上回ったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は47百万円(前年同期は388百万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出65百万円、無形固定資産の取得による支出55百万円等の資金減少要因が、定期預金の払戻による収入54百万円、保険積立金の払戻による収入31百万円等の資金増加要因を上回ったことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は398百万円(前年同期は655百万円の収入)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出290百万円、配当金の支払額207百万円等の資金減少要因が、短期借入金の純増加額100百万円等の資金増加要因を上回ったことによるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 システムソリューション事業において、半導体製造装置ユニットの受託製造を主とする組み込みシステム開発をおこなっておりますが、当社の設計仕様に基づき外部企業に生産委託するファブレス形式によっており、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当社グループの事業は、受注から売上計上までの所要日数が短く、期中の受注高と販売実績とがほぼ対応するため、記載を省略しております。 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) システムソリューション事業(千円)   6,798,862   42.84 エンジニアリングソリューション事業(千円)   3,821,942   33.10 GPS事業(千円)   399,695   △25.17 合計(千円)   11,020,499   34.96 (注)1.各セグメントの売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおります。 2.最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 株式会社ニューフレアテクノロジー   1,045,131   12.9   -   - ソニー株式会社   866,225   10.7   -   - (注)当連結会計年度においては、総販売高に対する割合が10%未満であるため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当社グループの経営成績 イ.売上高 当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ2,858百万円増の10,983百万円(前期比35.2%増)となりました。これは主に、既存事業のシステムソリューション事業において自動車などのモビリティ開発やデジタル家電開発、FPGAの開発案件が増加したこと、エンジニアリングソリューション事業において「Mastercam」関連とPLM関連で下期の重点施策が奏功したこと、新規連結のフラッシュシステムズおよびモアソンジャパンの売上高が加わったことによるものであります。 セグメント別(セグメント間の内部売上高又は振替高を含む)では、システムソリューション事業6,798百万円(前期比42.8%増)、エンジニアリングソリューション事業3,821百万円(前期比33.1%増)、GPS事業399百万円(前期比25.2%減)となりました。 ロ.売上原価 当連結会計年度の売上原価は、前連結会計年度に比べ1,982百万円増加の6,835百万円(前期比40.8%増)となりました。これは主に、既存事業において増収に伴う労務費、外注費、商品仕入高が増加したこと、新規連結のフラッシュシステムズおよびモアソンジャパンの労務費、外注費、商品仕入高の増加によるものであります。なお、売上総利益率は37.8%(前期比2.5ポイント減少)となりました。 ハ.販売費及び一般管理費 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ749百万円増加の3,327百万円(前期比29.1%増)となりました。これは主に、新規連結のフラッシュシステムズおよびモアソンジャパンの販売費及び一般管理費の増加、のれん償却および顧客関連資産償却の増加などによるものであります。なお、売上高に対する販売費及び一般管理費の比率は前期比1.4ポイント減少の30.3%となりました。 ニ.営業利益 上記の結果、営業利益は前連結会計年度に比べ126百万円増加の820百万円(前期比18.3%増)となりました。 ホ.経常利益 当連結会計年度の経常利益は、前連結会計年度に比べ141百万円増加の824百万円(前期比20.7%増)となりました。これは主に、支払利息、子会社における保険解約返戻金が増加したことによるものであります。 ヘ.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ89百万円増加の510百万円(前期比21.2%増)となりました。なお、1株当たり当期純利益金額は44円26銭となり、1株当たり年間配当金は22円00銭、連結配当性向は49.7%となりました。 b.当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因 当社グループの経営成績等に影響を与える要因としては、市場動向、人材の確保、各プロジェクトの採算性があります。 イ.市場動向 日本国内の情報サービス市場は、2024年から2029年までの年間平均成長率(CAGR)は6.6%で成長し、2029年には9兆6,625億円に達するとみられています。 IT予算を前年比増とする企業は全体の40%を超え、横ばいを含めると95%の企業が継続投資を行う見込みであります。DXは多くの企業において重要な経営課題の一つとして取り組まれ、大手企業のみならず中堅・中小企業へとDX投資の裾野は広がっています。 分野別では、DX、AI、IoTによる自動化といった「攻めのIT分野」への投資が拡大し、特に生成AIの台頭によりAI関連への投資意欲が顕著に上昇しております。 業種別では、製造業(特に自動車や半導体)のIT投資額・伸び率ともに高い水準にあり、特に自動車業界ではSDV化の進展に伴いソフトウェア投資の割合が増加傾向であります。 企業規模別では、大手企業では、ERP更新と業務プロセス変革を軸とする経営基盤のモダナイゼーション/マイグレーションの投資が活況であり、新たに構築された基盤をベースとしたデータドリブン経営への舵取りが進められています。加えて、企業価値の向上と持続可能な成長を目指し、将来の収益基盤強化のための価値創造やDXの鍵となるソフトウェア等の無形資産への投資を重視していく見通しであります。 中堅・中小企業では、大手企業から遅れる形で、デジタル化を軸とする業務効率化、働き方改革の実践、経営基盤の刷新に向け、特に人手不足という喫緊の課題解決に向けたIT投資が拡大していく見通しであります。 ロ.人材の確保 当社グループは、継続的に付加価値の高いサービスを提供するために、高いITスキルを備え、当社グループの企業理念を理解し、主体的に課題解決を行うことのできる優秀な人材の育成および確保が不可欠であると認識しております。OJTや体系的な育成プログラムによる研修を実施し、社員のスキル向上をはかるとともに、積極的な採用活動に取り組み、優秀な人材の確保に努めてまいります。 また、技術者確保のひとつの方法として、パートナーと位置付ける協力会社からの技術者の受け入れを行っております。 ハ.各プロジェクトの採算性 当社グループのシステムソリューション事業において、プロジェクト単位ごとに適正利益の確保に努めるとともに、開発想定工数が大幅に乖離することがないようプロジェクトの進捗管理を行っております。しかしながら、不測の事態等により開発工数が増大した場合には、プロジェクトの採算が悪化する可能性があります。 当社グループでは、開発工数の実績が計画を上回ることがないよう、常にプロジェクトの進捗状況を把握すると同時に、プロジェクトの責任者が問題発生の兆候を発見した場合は適時報告するよう努めております。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性 当社グループのキャッシュ・フローの状況の分析については、(1)経営成績等の状況の概要 ③キャッシュ・フローの状況 に記載のとおりであります。 当社グループの事業活動における運転資金需要の主なものは、人件費及び外注費であります。当社グループは、運転資金については、内部資金、金融機関からの借入金により調達しております。 ③ 経営方針、経営戦略、営業上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは「トータルソリューションパートナーへの進化」を全社方針とする「中期経営計画2026-2028」(2027年3月期~2029年3月期)を策定し、2026年5月15日に発表いたしました。 この「中期経営計画2026-2028」では、「事業成長戦略」と「経営基盤戦略」を着実に実行し、経営目標の達成を目指してまいります。 当社の祖業であり当社グループ売上の60%を超えるシステムソリューション事業の事業成長戦略としては、「事業領域の拡大と収益力強化」を基本戦略に据え、開発フィールドのシフトチェンジとエッジコンピューティングやFPGAを核とした新規顧客開拓を重点施策として取組んでまいります。 エンジニアリングソリューション事業の事業成長戦略としては、「FlexSim」、CAD/CAM関連、PLM関連のいずれにおいても当社グループの強みである「コンサル・技術サービス」を強化し、高付加価値サービスの提供を重点施策として取組んでまいります。 経営基盤戦略は、「事業成長を支え、環境の変化に対応し、持続的成長を可能にする経営基盤の確立」を取組み方針として、人的資本の強化、生成AIの活用、基幹システム活用による業務効率向上の3つに取組んでまいります。加えて、この中期経営計画においても積極的に新規M&Aを進め、事業拡大を図ってまいります。 経営目標としては、新規M&Aによる事業拡大を含み、中期経営計画最終年度(2029年3月期)に売上高160億円、営業利益14億円、営業利益率9%、ROE18%の達成を目指してまいります。 ④ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表作成にあたって、見積りが必要となる事項につきましては、合理的な基準に基づいて見積りを行っておりますが、見積りには不確実性があるため実際の結果と異なる場合があります。 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 また、財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 2 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載しております。

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