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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ハッチ・ワーク

HATCH WORK CO.,LTD.148A · Growth · 情報・通信業

月極駐車場と貸会議室を軸に、デジタルプラットフォームと空間運営で収益を上げる複合サービス企業。

概要

ハッチ・ワークは、2000年に東京都世田谷区で創業した情報・通信業の企業である。2024年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した。主な事業は、月極駐車場のオンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」を中核とする月極イノベーション事業と、貸会議室「アットビジネスセンター」の運営を中心とするビルディングイノベーション事業の二つである。2025年12月期の売上高は28億円、従業員数は73名で、遊休資産の有効活用による収益創出を企業理念とする。

月極駐車場と貸会議室、二つの事業セグメント

ハッチ・ワークは報告セグメントを月極イノベーション事業とビルディングイノベーション事業に分ける。月極イノベーション事業は「APクラウドサービス」と「APソリューションサービス」から成る。APクラウドサービスでは管理会社向けの「アットパーキングクラウド」を提供し、システム利用料や駐車場利用者からの保証料・決済手数料を収受する。APソリューションサービスではポータルサイト「アットパーキング」によるマッチング仲介と、自社運営のサブリース事業を行う。ビルディングイノベーション事業は「会議室サービス」と「オフィスサービス」で構成される。会議室サービスでは貸会議室「アットビジネスセンター」と企業内会議室シェア「シェア会議室」を運営する。オフィスサービスではミドル世代向けコミュニティオフィス「インスクエア」、ビルプロパティマネジメント(PM)・ビルメンテナンス(BM)を手掛ける。両事業とも直営方式と委託方式を併用している。

APクラウドに依存する収益構造の特徴

月極イノベーション事業の収益は、管理会社からの月額利用料(基本プラン15,000円、フリープラン無料)を低く抑え、駐車場利用者からのストック収入に重心を置く。具体的には、契約時の初回保証料(利用料1ヶ月分)、毎月の月額保証料(利用料の5%)、決済手数料、再請求手数料である。この構造はID課金型SaaSとは異なり、駐車区画数と利用者数の積み上げで売上が拡大する。2025年12月期の月極イノベーション事業売上は17億6,042万円で前期比25.2%増、セグメント利益は5億1,236万円で同39.7%増となった。管理会社の導入社数と登録台数が増加し、競争優位のスパイラルが働いていると経営陣は分析する。ビルディングイノベーション事業は会議室・オフィス利用料が主体で、直営店のほかレベニューシェアの委託方式も採用する。同事業の売上は9億8,913万円で前期比3.4%増だが、新規出店費用などでセグメント利益は同17.4%減の2億1,601万円だった。

地域展開とグループの実態

本社は東京都港区南青山に置き、2026年2月には同区内で移転予定である。貸会議室「アットビジネスセンター」は東京・横浜・大阪に展開し、シェア会議室やレンタルオフィスも同エリアで運営する。月極駐車場関連サービスは全国を対象とし、「アットパーキング」の掲載物件数は6万5千箇所(2025年12月末時点)に達する。2023年7月にハトマーク支援機構との業務提携を発表し、不動産管理会社への営業網を強化した。2024年3月の上場時点で発行済株式総数は約3万株(分割後の換算)。従業員73名の小規模組織だが、システム開発やオンライン完結型の業務設計により効率化を進めている。連結子会社はなく単体企業であり、過去に吸収合併した株式会社アットオフィスコンサルティングは現在は解散している。

業界の中での役割は駐車場管理のITプラットフォーム事業者であり、会議室・オフィス運営のサービス事業者。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
28億円
営業利益
2億円
営業利益率
7.1%
純利益
2億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01月極駐車場管理会社・オーナー主力

駐車場のオンライン管理システム「アットパーキングクラウド」を提供し、募集・審査・決済を自動化。ポータルサイト「アットパーキング」で集客を支援するほか、サブリースにより自社運営も行う。

主な製品・サービス2
アットパーキングクラウド
駐車場契約の申込から契約・決済までをオンラインで完結できるシステム。管理会社の業務を効率化する。
アットパーキング
掲載数6万5千件超の月極駐車場検索ポータルサイト。利用者と物件をマッチングする。

02会議室・オフィス利用者準主力

「アットビジネスセンター」で貸会議室を東京・横浜・大阪に展開するほか、企業内会議室のシェアサービスも提供。ミドル世代向けコミュニティオフィスやビル管理サービスも手がける。

主な製品・サービス3
アットビジネスセンター
直営と委託方式で運営する貸会議室・セミナー会場。テレワーク向けの個室やWEB会議対応も行う。
シェア会議室
企業内の使われていない会議室を他社に貸し出すシェアサービス。遊休スペースを収益化する。
インスクエア
40代以上をターゲットにしたコミュニティ型レンタルオフィス。バーチャルオフィスやコワーキングスペースを提供。

製品と技術

管理会社向けオンライン支援「アットパーキングクラウド」

「アットパーキングクラウド」は、月極駐車場の管理会社向けに開発されたオンライン管理支援サービスである。駐車場利用者は検索から申込、審査、契約、決済までをすべてオンラインで完結でき、管理会社は物件情報の募集、審査、契約手続き、利用料回収といった業務を自動化できる。当社はシステム利用料(月額15,000円の基本プランと無料のフリープラン)を管理会社から収受するほか、駐車場利用者から初回保証料(利用料1ヶ月分)、月額保証料(月額利用料の5%)、決済手数料、再請求手数料を得る。滞納発生時には当社が管理会社へ立替払いする保証契約も含み、BPO的な性質を持つ。2025年12月末時点で管理受託駐車場数は拡大を続けており、売上成長の主軸である。

月極駐車場検索・マッチング「アットパーキング」

「アットパーキング」は、掲載物件数6万5千箇所(2025年12月末時点)を超える月極駐車場検索ポータルサイトである。利用者は自宅や職場の住所から希望条件に合う駐車場を検索し、当社のスタッフが契約までサポートするマッチングサービスを提供する。収益は契約成立時に駐車場料金1ヶ月分の仲介手数料である。ポータルサイトは「アットパーキングクラウド」と連動し、満空情報がリアルタイムで更新される。2023年からハトマーク支援機構との提携により管理会社への営業力を強化し、掲載エリアの全国拡大を進めている。また、短期貸し「アットパーキングウィークリー」は未稼働区画の有効活用を狙った新機能であり、月極駐車場の収益最大化を支援する。

貸会議室「アットビジネスセンター」とシェア会議室

「アットビジネスセンター」は東京・横浜・大阪を中心に展開する貸会議室サービスである。当社がフロアを借り上げて設備を設置し直営する方式と、他社運営の会議室運営を委託される方式の二つがある。「シェア会議室」は企業内の使用されていない会議室を時間単位で貸し出すサービスで、集客・予約・決済・問合せ対応を当社が代行する。両サービスとも、テレワーク需要の高まりを受けてWEB会議システムやひとり会議室などの設備を強化している。運営方式は直営と委託を状況に応じて使い分け、収益の安定化を図る。2024年10月には五反田に新規出店し、南青山・新橋への出店準備も進める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド人材派遣で急成長の中小

情報・通信業に属し、クラウドエンジニアの派遣・紹介を主軸とする。同業のソラコムやLisBがIoT・BPOに特化する中、専門人材の需給ギャップを狙う。売上高24億円(2024/12)と小規模だが、営業利益率8.3%と高収益。2025/12期は売上28億円予想と成長継続。

強み

  • 営業利益率8%超と同業平均を上回る収益力を維持。
  • クラウド人材不足を背景に、派遣単価上昇と稼働率向上。
  • 2025/12期売上28億円(前期比17%増)と拡大基調。
  • AWS・Azure等のクラウド技術に特化し、差別化。

課題

  • 売上30億円未満で、大口案件獲得やリスク分散が困難。
  • エンジニアの採用・定着が成長の制約要因。
  • 2025/12期営業利益率7.1%とやや低下傾向。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がハッチ・ワーク

時価総額で並べると、掲載11社のなかで4番目にあたる。

#企業時価総額PER
19466アイドママーケティングコミュニケーション33億円17.8倍
24380Mマート33億円15.8倍
34198テンダ33億円176.3倍
4148Aハッチ・ワーク32億円19.7倍
59419ワイヤレスゲート32億円10.8倍
6338AZenmuTech32億円53.3倍
73842ネクストジェン32億円11.0倍
85578ARアドバンストテクノロジ31億円13.1倍
9330ATalentX31億円12.1倍
103858ユビキタスAI31億円
113804システム ディ31億円15.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

賃貸オフィスデータのマーケティング事業として創業した2000年

2000年6月、東京都世田谷区松原において株式会社ジーシーメディアとして創業した。当初は賃貸オフィスデータのマーケティング事業を手掛け、その後オフィス仲介やビル管理へと事業を広げた。2003年6月に本社を目黒区大橋へ移転し、2005年6月に大竹弘が代表取締役社長に就任。同年9月には商号を株式会社アットオフィスに変更した。この商号変更は、オフィス関連サービスに特化する意思表明であり、後の事業再編の起点となった。

仲介・FC・PM事業の開始と吸収合併による成長期(2006~2007年)

2006年2月、オフィス仲介事業とオフィス仲介のフランチャイズ(FC)事業、さらにオフィスビルのプロパティマネジメント(PM)事業を開始した。2007年4月には滞納賃料を保証する「テナント安心保証」をリリースし、不動産関連サービスの幅を広げた。同年7月、大竹弘が代表取締役を務める株式会社アットオフィスコンサルティングを吸収合併した。この合併により経営資源を集中し、翌2008年4月には貸会議室事業「アットビジネスセンター」を開始、新たな収益の柱を育成した。

貸会議室と駐車場サブリースへの進出(2008~2010年)

2008年9月にオフィス仲介のFC事業を終了し、自社運営型の事業へ転換した。2009年4月、池袋パークビルでオフィスビルのサブリース事業を開始すると同時に、会議室のシェアリング事業「シェア会議室」の運営を始めた。2010年4月には月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」をリリースし、月極駐車場の仲介事業に参入した。これらは遊休資産の有効活用という共通のビジネスモデルであり、後のグループ再編の布石となった。

レンタルオフィスと電話代行、駐車場関連サービスの拡充(2012~2016年)

2012年2月に本社を現在の港区南青山に移転し、同年4月にレンタルオフィス事業「インスクエア」の取扱いを開始した。2013年4月には月極駐車場のサブリース事業に乗り出し、2014年6月には電話取次代行サービス「テレアシスタント」をリリースした。2015年5月には機械式駐車場ソリューション「駐車場リエンジニアリング」を開始。2016年4月にはカフェ「コミュニティカフェインスクエア」の運営、貸会議室の大阪進出、月極駐車場滞納保証サービスを相次いで始めた。この時期に事業ポートフォリオが多角化した。

商号変更と月極駐車場クラウドへの集中(2018年)

2018年4月、商号を株式会社アットオフィスから株式会社ハッチ・ワークに変更し、同時にオフィス仲介関連事業を譲渡した。これにより不動産仲介から撤退し、月極駐車場と会議室運営に事業を絞り込んだ。また、管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「at PARKING月極パートナーシステム」(後の「アットパーキングクラウド」)をリリースした。同年12月には大竹弘が代表取締役会長、増田知平が代表取締役社長に就任し、新体制でクラウド型事業の拡大を推進した。

情報セキュリティ認証とオンライン支援サービスの追加(2019~2021年)

2019年12月にプライバシーマークの認証を取得、2020年7月にはオンラインセミナー支援サービス「まるごとオンラインセミナーサポート」をリリースした。2021年9月、クラウドサービスの名称を「アットパーキングクラウド」に変更しブランドを統一。同年11月にはISMSの国際規格ISO/IEC27001:2013と国内規格JIS Q27001:2014の認証を取得し、情報管理体制を強化した。これらの取り組みは、法人顧客への信用獲得とシステムの安定運用に寄与した。

グロース市場上場と短期貸しサービスの開始(2024年)

2024年3月、東京証券取引所グロース市場へ株式を上場した。調達資金はシステム開発や営業体制の強化に充てられ、同年同月には「アットパーキングクラウド」の新機能として未稼働区画を短期貸しする「アットパーキングウィークリー」をリリースした。2025年12月期の売上高は28億円、営業利益2億4,209万円と過去最高を更新した。経営陣は、遊休資産の有効活用という創業以来の理念に基づき、月極駐車場データとモビリティを結ぶ「ファーストワンマイルステーション構想」を掲げ、プラットフォーム事業への進化を目指している。

年表27件を開く

2000年代

  • 2000年6月創業東京都世田谷区松原において賃貸オフィスデータのマーケティング事業として、株式会社ジーシーメディアを創業
  • 2003年6月本社を東京都目黒区大橋に移転
  • 2005年6月大竹弘が代表取締役社長に就任
  • 2005年9月商号変更株式会社アットオフィスに商号変更
  • 2006年2月オフィス仲介事業及びオフィス仲介のFC(フランチャイズ)事業を開始、オフィスビルのPM(プロパティマネジメント)事業を開始
  • 2007年4月滞納賃料を保証する「テナント安心保証」をリリース
  • 2007年7月M&A大竹弘が代表取締役を務める株式会社アットオフィスコンサルティングを吸収合併
  • 2008年4月貸会議室事業である「アットビジネスセンター」を開始
  • 2008年9月オフィス仲介のFC(フランチャイズ)事業を終了
  • 2009年4月オフィスビルのサブリース事業である池袋パークビルを開業、会議室のシェアリング事業である「シェア会議室」の運営を開始

2010年代

  • 2010年4月月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」をリリースし、月極駐車場の仲介事業を開始
  • 2012年2月本社を東京都港区南青山に移転
  • 2012年4月レンタルオフィス事業である「インスクエア」の取扱いを開始
  • 2013年4月月極駐車場のサブリース事業を開始
  • 2013年7月滞納賃料保証サービス「テナント安心保証」を終了
  • 2014年6月電話取次代行サービスである「テレアシスタント」をリリース
  • 2015年5月機械式駐車場ソリューションサービスである「駐車場リエンジニアリング」をリリース
  • 2016年4月カフェの運営である「コミュニテイカフェインスクエア」をリリース 貸会議室事業である「アットビジネスセンター」を大阪に進出 月極駐車場滞納保証サービスを開始
  • 2018年4月商号変更旧商号の株式会社アットオフィスより新商号の株式会社ハッチ・ワークに変更、オフィス仲介関連事業を譲渡 管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「at PARKING月極パートナーシステム」(現 アットパーキングクラウド)をリリース
  • 2018年12月大竹弘が代表取締役会長、増田知平が代表取締役社長に就任
  • 2019年12月プライバシーマークの認証を取得

2020年代

  • 2020年7月オンライン配信のプロがサポートするオンラインセミナー支援サービス「まるごとオンラインセミナーサポート」をリリース
  • 2021年9月クラウド月極駐車場オンライン管理支援サービス「at PARKING 月極パートナーシステム」を「アットパーキングクラウド」にサービス名称を変更
  • 2021年11月ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格「ISO/IEC27001:2013」と国内規格「JIS Q27001:2014」の認証を取得
  • 2024年3月APクラウドサービスの新機能として未稼働区画の有効活用をする短期貸しサービス「アットパーキングウィークリー」をリリース
  • 2024年3月上場東京証券取引所グロース市場へ株式を上場
  • 2026年2月本社を東京都港区南青山(同区内)に移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • APクラウド登録台数2025年12月末まで473,535台

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    月極オンライン管理サービスの拡大

    管理会社向けSaaS「アットパーキングクラウド」の導入社数を増やし、駐車場利用者のオンライン契約を促進。ID課金ではなく、利用者からの保証料・決済手数料等のストック収益で成長するモデルを強みに、登録台数(APクラウド登録台数)をKPIとして拡大を図る。

  2. 02

    データ活用と新サービスの創出

    蓄積した駐車場の満空情報や利用者データを活用し、短期貸し「アットパーキングウィークリー」やカーシェア拠点開発など未稼働区画の有効活用サービスを開発。将来的には「ファーストワンマイルステーション構想」を掲げ、モビリティハブ化を目指す。

  3. 03

    貸会議室事業の収益改善

    築古ビル向けに貸会議室・レンタルオフィスによる収益改善ソリューションを提供。省人化した新モデル会議室を軸に出店し、不採算店は閉鎖・改善することで利益体質を強化する。

  4. 04

    営業体制とマーケティングの強化

    新規管理会社の獲得を成長の起点とし、マーケティング投資や営業力強化を中長期的な優先課題として推進。短期的な利益よりも事業成長を重視し、KPI(APクラウド登録台数等)の積み上げを図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で73人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は633万円で、2期前と比べて+11.9%平均年齢は34.9歳、平均勤続年数は5.8年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年12月56634.95.867
2024年12月54735.85.867299
2025年12月63334.95.873274

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率30.4%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)46.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都港区21百万円
アットビジネスセンターPREMIUM新大阪 — 大阪府大阪市淀川区20百万円
ビルディング イノベーション事業

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は28億円営業利益2億円前期と比べると増収増益で、売上が+16.7%、利益が+0.0%。

売上高
+16.7%
28億円
営業利益
+0.0%
2億円
純利益
+100.0%
2億円
営業利益率
7.1%
前期比 -1.2%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高34億円28億円
営業利益2億円2億円
純利益2億円2億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

6期分

直近は2026年2Qで、売上は16億円、営業利益は1億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+23.1%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2024年1Q500.00
2024年2Q7114.30
2024年4Q1218.31
2025年2Q13215.41
2025年4Q1500.01
2026年2Q1616.30

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年12月期からの7期で、売上は18億円から28億円へ1.6倍に増えた。直近期の営業利益率は7.1%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年12月1811
2020年12月13−3−3
2021年12月14−4−4
2022年12月16−4−4
2023年12月2101
東京証券取引所グロース市場へ株式を上場
2024年12月24228.31
2025年12月28237.12

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高28億円のうち、営業利益として残るのは2億円7.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の7.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金42.9%12億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金50.0%14億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益7.1%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
57.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比1.2pt
7.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+0.5pt
7.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+14.3pt
27.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
6.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
10.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年12月期は営業CFが3億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は14億円で、売上の6.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年12月−205−213
2022年12月−200−211
2023年12月10−2110
2024年12月0−14−113
2025年12月3−2−1114

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年12月期の総資産は29億円。このうち返さなくてよい自己資本が10億円で、自己資本比率は35.6%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年12月1221013.0
2020年12月161157.1
2021年12月1941523.3
2022年12月172159.9
2023年12月1831513.7
2024年12月2481732.0
2025年12月29101935.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳単体ベース
現金及び預金
15億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
4億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
19億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
58
/ 100
安定性自己資本比率24 / 40
収益力営業利益率14 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中80位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中520位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
27.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
7.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
35.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
16.7%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,680で、1年前と比べて-31.7%過去52週の値幅のなかでは3%の位置にある。

¥1,680-2.3%1ヶ月-2.3%1年-31.7%時価総額32億円
過去52週の値幅
安値¥1,640高値¥3,155

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)19.7倍
PER (会社予想)14.9倍
PBR3.14倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月13日終値は1735円で、前日比+1.64%と上昇。直近1ヶ月では+3.03%となり、緩やかな回復基調が見られます。25日移動平均線(1691円)を約2.6%上回り、75日線(1724円)も上回る一方、200日線(1921円)は下方に位置しており、中長期の下落トレンドからの反発局面と捉えられます。52週高値3155円からは約45%下値で、52週安値1640円からは約5.8%上昇。8月13日の出来高は4700株と直近の平均を上回り、買いが優勢です。RSIは63.2とやや過熱気味ながら、上昇の勢いは継続しています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)

PERは14.02倍と業界平均30.56倍を大きく下回るが、PBRは3.24倍と平均3.57倍に近い。ROEは27.4%と高く収益性は良好だが、無配当であり配当利回りは0%と平均3.01%を大きく下回る。情報・通信業として成長性はあるものの、株主還元が乏しい点が割高感を生む。PERの低さとROEの高さを考慮し、やや割高と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)19.7倍47.9倍
PER (予想)14.9倍
PBR3.14倍2.96倍
ROE27.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

IoT需要の拡大で成長が期待されるが、直近の業績は営業利益率が低下。強気派は市場成長と新規顧客獲得を評価し、弱気派は競争激化と収益性の低下を懸念。買収や提携による拡大戦略の成否が焦点。

プラスに働く材料7
  • IoT市場の成長

    産業のデジタル化でIoT導入需要は中期的に拡大が見込まれる。

  • 高いROE

    ROE27.4%と高く、効率的な資本運用が強み。

  • 増収基調

    売上は毎年増加しており、受注拡大が続く。

  • 売上高28億円と前期比16.7%の増収2025年12月期影響

    売上高24→28億円、増収基調が続く

  • 純利益2億円と前期から倍増2025年12月期影響

    純利益1→2億円、EPS拡大でPER14倍

  • ROE27.4%の高効率経営が続く通年影響

    ROE27.4%、PBR3.24倍と利益効率の高さが評価材料

  • 時価総額33億円の小型株で需給妙味継続影響

    時価総額33億円と小規模、好材料での上昇余地

マイナスに働く材料7
  • 利益率の低下

    営業利益率が8.33%から7.14%へ低下傾向にあり、費用増が懸念。

  • 競争の激化

    同業他社も多く、価格競争や差別化困難でシェア維持が課題。

  • 株価の下落

    1年で-29%下落しており、成長期待が剥落。

  • 営業利益率7.14%へ8.33%から低下2025年12月期影響

    売上高増も営業利益2億円横ばい、利益率1.19pt低下

  • 予想PER15.4倍と実績PER14.02倍から悪化決算発表後影響

    予想PER15.4倍は実績PER14.02倍を上回り割高感

  • 無配当で株主還元が薄い通年影響

    配当利回り0%、自己株取得等の還元策も見えない

  • 過去1年で株価28.98%下落不定影響

    下落率28.98%、下値不安が残る

次の決算で確かめる点
営業利益率
売上増と利益率の推移が事業の健全性を示す。
受注残
将来の売上を占う指標で、需要の持続性を確認。
顧客単価
大口顧客の獲得状況が成長に影響。

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ856人。区分でいちばん多いのは個人・その他42.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が43.2%を占め、残る56.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他26.738.142.4
事業法人73.346.342.0
証券会社8.712.5
外国法人4.81.9
金融機関2.11.2
外国人個人0.1
自己株式3.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社大竹アンドパートナーズ24.24
02株式会社ダイナエッグ14.42
03大竹弘8.16
04株式会社SBI証券6.59
05増田知平3.13
06楽天証券株式会社3.12
07IEファスト&エクセレント投資事業有限責任組合2.64
08五味大輔2.29
09マーキュリア・ビズテック投資事業有限責任組合1.72
10イノベーション・エンジンPOC第2号投資事業有限責任組合1.67

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−97%、1株純資産は4期で−96%。直近期のROEは27.4%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2019年12月4,38814,01337.1
2020年12月−29,231
2021年12月−267
2022年12月−226
2023年12月4715236.6
2024年12月7340625.527.8
2025年12月12953627.416.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2025/12期の役員報酬は総額87百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
増田知平代表取締役社長48336,600
大竹弘取締役会長63621,500
竹内聡取締役CFO56
高野茂久取締役62600
富岡正典常勤監査役65
大原豊幸監査役56
竹本如洋監査役46

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)3737324
社外取締役514143

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容3,228字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は報告セグメントを月極イノベーション事業及びビルディングイノベーション事業としております。 月極イノベーション事業には、「APクラウドサービス」及び「APソリューションサービス」が属しております。「APクラウドサービス」では、月極駐車場オンライン管理支援サービスである「アットパーキングクラウド」を展開し、管理会社からはシステム利用料、月極駐車場利用者からは初回保証料・月額保証料(毎月の保証料)・決済手数料・再請求手数料等を収受するサービスを提供しております。「APソリューションサービス」では、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」及び当サイトに掲載された月極駐車場のマッチングサービスの提供、駐車場の一括借り上げにより自社運営し、集客と利用者へ転貸する月極駐車場サブリースといったサービスを提供しております。 月極駐車場のマッチングサービスを提供するポータルサイト「アットパーキング」については認知度向上や物件掲載エリアの全国拡大、オンライン契約に向けたシステム開発を積極的に進めるとともに、「アットパーキングクラウド」については、月極駐車場のオーナーや管理会社といったパートナーを開拓することで新規案件の獲得を進め、当社が管理を受託する駐車場数を拡大してまいりました。 ビルディングイノベーション事業には、「会議室サービス」及び「オフィスサービス」が属しております。「会議室サービス」では、貸会議室サービス「アットビジネスセンター」及び企業内の使われていない時間帯の会議室をシェアする会議室シェアサービス「シェア会議室」を運営しております。「オフィスサービス」では、ミドル世代コミュニティオフィス「インスクエア」の運営、オフィスビルの「プロパティマネジメント(PM)」・「ビルメンテナンス(BM)」サービスを提供しております。 会議室運営においては、事業環境の変化に対応し、テレワークやリモートワークのニーズに応える新たなサービス(WEB会議システム、ひとり会議室)を推進していくことでユーザーから支持される会議室、シェアオフィス等の開発・運営に努めてまいりました。 主な事業とその具体的内容 (1) 月極イノベーション事業 ① APクラウドサービス a 管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」 駐車場契約希望者が検索から申込、契約、決済までを全てオンラインで完結することができ、管理会社は物件情報の募集、審査、契約手続き、利用料回収といった多くの管理業務を自動化することにより削減できるサービスです。また、当社が委託された管理物件は、「アットパーキング」にも掲載され満空情報も適時に更新されるため、駐車場契約希望者は空いている駐車場を簡単に検索することができ、管理会社は手間なく集客力と駐車場の稼働率を向上させることが可能となります。 当社の収益化のポイントとしては、主に以下のものがあります。 イ システム利用料 管理会社との契約に基づきシステム利用料として、月額利用料を収受します。月額利用料は15,000円の基本プランと、基本プランのサービスからコールセンター及び既存の駐車場利用者の決済代行を対象外としたフリープランがあります。 ロ 決済手数料 駐車場利用者の駐車場利用料を当社が決済代行することで、駐車場利用者に対し手数料を収受します。なお、口座引落不能の場合には再請求手数料を収受します。 ハ 初回保証料 駐車場利用者が利用料を滞納した場合に当社が管理会社に立替払いする保証契約を駐車場利用者と締結したときに、利用料の1ヶ月分を初回保証料として初回に限り収受します。 二 月額保証料 「ハ 初回保証料」に記載の駐車場利用者との保証契約を締結したのち、毎月月額利用料の5%を月額保証料として収受します。なお、管理会社が当社と契約する前から利用していた駐車場利用者とは保証契約を締結しないため、初回保証料及び月額保証料を収受せず、当該利用者が解約し空いた駐車場に新たに利用申し込みがあった場合や、当社と管理会社の契約時点で空いていた駐車場に新たに利用申し込みがあった場合に収受します。 ② APソリューションサービス a 月極駐車場検索ポータルサイトとマッチングサービス「アットパーキング」 掲載されている駐車場数が6万5千箇所を超える(2025年12月末時点)月極駐車場検索ポータルサイトです。駐車場契約希望者に対して、基点となる住所からの立地や利用料などの希望に最適な駐車場を提案し、契約から利用開始までをサポートするマッチングサービスを提供しております。当社の収益は、管理会社と駐車場利用者との契約が成立することで収受する、駐車場利用料1ヶ月分のマッチング(仲介)手数料となります。 b 駐車場の一括借り上げと利用者への転貸「月極駐車場サブリース」 月極駐車場オーナーや管理会社から一括して駐車場を借り上げ、自社運営駐車場として当社が主体となって駐車場利用者を集客し利用契約を締結し転貸(サブリース)するサービスを提供しております。これにより、月極駐車場オーナーにとっては安定した収益を確保することが可能となります。当社の収益は、毎月の駐車場利用料となります。 月極イノベーション事業の事業系統図は以下のとおりです。 (2)ビルディングイノベーション事業 ① 会議室サービス a 貸会議室サービス「アットビジネスセンター」 東京・横浜・大阪を中心に、貸会議室、セミナー会場、多目的ホール等の会場を運営しております。 運営方式として、当社が賃貸借契約によりオーナーからフロアを借り上げたうえで設備機器・備品等を設置しサービス提供を行い、会議室の利用料等はすべて当社の収益となる「直営方式」と、当社は他社の貸会議室の運営業務のみを委託され、収益はレベニューシェアにより一定割合を配分する「委託方式」があります。 b 企業内会議室シェアサービス「シェア会議室」 企業内の使われていない時間帯の会議室をシェアすることで、余剰空間を最大限に生かすことができ、オフィス内に埋もれた資産である「ワークスペースの空き時間」から利益を生み出します。「アットビジネスセンター」のブランドとノウハウで、集客・予約・集金・問合せ電話応対等を当社が対応いたします。 運営方式は「アットビジネスセンター」同様、「直営方式」と「委託方式」があります。 ② オフィスサービス a ミドル世代コミュニティオフィス「インスクエア」 40代以上をメイン利用者に捉え、起業家や士業向けのインキュベーション型コミュニティレンタルオフィスを運営しております。こちらのサービスでは働き方に合わせて、バーチャルオフィス、コワーキングスペース(フリーデスク)、レンタルオフィス(個室)を用意し、各々法人登記が可能となっております。また、フロント対応・郵便物の受け取り・テレアシスタント(電話受付)・ITサポート(IT機器の導入支援やトラブルシューティング等)といった各種サービスを提供しております。 運営方式は会議室サービス同様、「直営方式」と「委託方式」があります。 b オフィスビルの「プロパティマネジメント(PM)」・「ビルメンテナンス(BM)」サービス 「プロパティマネジメント」は、当社のネットワークを活用したテナント募集から、契約書作成・締結、資金管理などビル経営を総合的にサポートし、ビルオーナーの収益最大化に貢献します。「ビルメンテナンス」は、ビルを優良な資産として維持するために建物や各種設備の管理から衛生・清掃管理、警備管理までのメンテナンス業務を提供しております。当社は、委託された業務に対する収益を収受します。 ビルディングイノベーション事業の事業系統図は以下のとおりです。
経営方針・対処すべき課題9,208字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社は、「温故×創新」を企業哲学、「社会に可能性の卵を。」をパーパスとして定めており、「CREATE FUTURE BASE」をミッションとして掲げ、管理会社向け月極駐車場オンライン管理支援サービス「アットパーキングクラウド」及び貸会議室ビジネスを起点として、まだ世の中にない独自の発想から遊休資産に新たな価値を生み出し、その仕組みを創造することで社会に貢献してまいります。 (2) 中長期的な経営戦略 当社の主要事業の一つである月極イノベーション事業においては、従来、店舗型の管理会社にて月極駐車場を探していた利用者が、インターネット上の検索ポータルサイト経由で検索・申込をするケースが徐々に増えてきていると考えております。当社が2018年にリリースした管理会社向けの月極駐車場オンライン管理支援サービスである「at PARKING月極パートナーシステム(現 アットパーキングクラウド)」は対面手続きが不要であり、申込、契約、決済まで全てオンラインで完結できることが月極駐車場利用者のニーズに合致していると考えており、契約件数は増加傾向にあります。なお、我が国における自動車保有台数から推定される月極駐車場のうち、オンライン契約可能な月極駐車場の拡大余地はまだまだ大きいと考えており、当社のサービスを導入する管理会社の獲得とそれに伴う駐車場利用者拡大に重点を置いております。 また、「アットパーキングクラウド」は、管理会社向けの月極駐車場オンライン管理支援サービスである一方、収益構造は一般的なID課金型SaaSとは異なります。管理会社向けのシステム利用料は1社当たり月額1.5万円または無料と導入障壁を低く設計し、主な収益は駐車場利用者からの初回保証料、月額保証料、決済手数料、再請求手数料等のストック性の高い収益で構成されています。これにより、当事業の売上は、ID数への依存度が相対的に低く、駐車区画数×利用者数の積み上がりで拡大します。さらに、契約・請求・決済・滞納保証等の実務を含むBPOであるため、その一連の実務を一体で提供することで、単一機能のソフトウエア提供と比較して、業務プロセス全体への組み込みが進みやすく、継続利用につながりやすい事業構造であると認識しております。 もう一つの主要事業であるビルディングイノベーション事業は、労働市場の流動化及び勤務形態の多様化等により、固定費である家賃を変動費化することができる貸会議室の利用機会は増加すると考えており、貸会議室の需要は伸長の余地があるものと判断しております。また、昨今の建築費や人件費の高騰から、特に築年数の古いビルでは建て替えやリニューアルが困難な状況が多く発生しており、このような市場環境の変化を受け、当社は、築年数の古いビルが抱える収益性や運営効率の課題に対し、貸会議室やレンタルオフィスの活用を通じた収益改善ソリューションの提供を進めてまいります。また、これらの課題を有するビルへの提案を通して出店機会を増やすとともに、省人化を進めた新モデル貸会議室を軸に出店することで、収益力向上とさらなるノウハウの蓄積に注力してまいります。 こうした事業環境の中、月極イノベーション事業のAPクラウドサービスを中核として、営業体制の強化及び営業効率の向上、月極駐車場管理システムの機能追加による利便性の向上により顧客である管理会社との契約数を拡大し、また、ポータルサイト「アットパーキング」のリニューアルによる駐車場利用者の利便性向上、広報活動等によるブランディング、対話型AIによる顧客対応の自動化等により顧客満足度を向上させることで駐車場利用者を拡大し売上高成長率を高めるとともに、絶えざる業務フローの見直しと再構築による業務効率化を推進することで営業利益率の改善も図り、企業価値を高めてまいります。さらに、APクラウドサービスの展開により蓄積される月極駐車場のデータや満空情報、利用者及びその保有する自動車に関するデータを利用し、短期貸し「アットパーキングウィークリー」やカーシェアリング会社との協業による拠点開発といった月極駐車場内の未稼働区画の有効活用など、管理会社の収益改善、駐車場利用者の利便性向上につながる多様な高付加価値サービスを開発・提供することで、月極駐車場の利用価値最大化を推進します。将来的には、当社に蓄積された月極駐車場に関連するあらゆるデータと他企業の有効なデータを掛け合わせることで新たな収益機会を創出し、月極駐車場の利用価値をさらに高め、住宅地内の月極駐車場がモビリティ関連サービスのハブとなる「ファーストワンマイルステーション構想」と、これを実現するプラットフォームとしての「Space Platform for Mobility」の確立を目指します。また、ビルディングイノベーション事業のうち、会議室サービスにおいては、新モデル貸会議室の新規出店や既存店を含む各会議室の運営の省人化・効率化により稼働や利益率改善のための投資を行うとともに、不採算会場が発生した場合には閉鎖や業務改善を進めることで利益体質を強化してまいります。 当社は、遊休資産の有効活用から収益を生み出すビジネスモデルとして貸会議室運営サービス、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」によるマッチングサービス、月極駐車場オンライン管理支援サービスである「アットパーキングクラウド」を創出してきました。これらのサービスから派生するニーズにも対応すべく顧客にとってより付加価値の高いサービスの実現と原価低減の両立を目指します。具体的には以下「(4) 経営環境」及び「(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」の解決に取組み、空間にまつわるあらゆるニーズの取り込みを図ってまいります。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社は、売上高の拡大に注力するとともにコストの削減を図り、利益体質の強化を図ってまいります。これらの経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な経営上重要な指標として「売上高成長率」、「営業利益率」、「営業活動によるキャッシュ・フロー」を掲げ、長期的な目標を設定し活動をしております。また、月極イノベーション事業のAPクラウドサービスにおいて、「アットパーキングクラウド」へのシステム登録台数(以下、「APクラウド登録台数」といいます。)をKPIとしており、その算定方法とKPIとしている理由は以下のとおりです。 「APクラウド登録台数」 当社の顧客である管理会社が管理する駐車場の全てが当社に管理委託されるとは限らず、段階的に管理委託される場合もあることから、当社の管理システムへ登録された、すなわち当社が管理委託された駐車場が「APクラウド登録台数」になります。 当社がこの「APクラウド登録台数」をKPIとしている理由は、「APクラウド登録台数」が駐車場利用者からの収益の発生源泉となっている、すなわち、「第1 企業の概況 3 事業の内容  (1) 月極イノベーション事業 ① APクラウドサービス」に記載した収益化のポイント(「イ システム利用料」を除く)が、「APクラウド登録台数」として管理システムに登録されることで初めて実現可能となり、また駐車場台数ベースでの将来の収益獲得余地を適切に表すと考えるためです。 その他、収益化のポイントは、「ロ 決済手数料」に対応した「決済代行台数」、「ハ 初回保証料」及び「ニ 月額保証料」に対応した「滞納保証台数」があり、これらも「APクラウド登録台数」に準じた指標としてモニタリングを行っております。 以下に各台数の推移に関する図を示しております。 (4) 経営環境 ① 経営環境 主要事業である「アットパーキングクラウド」については、上記「(2) 中長期的な経営戦略」でも記載のとおり、月極駐車場利用者はインターネット上の検索ポータルサイト経由で検索・申込を行うという行動変容もあり順調に推移しております。また、当サービスの収益の源泉は月極駐車場ですが、その市場規模を図る日本全国にある月極駐車場数について公にされている調査報告が存在せず、その実態を把握することは困難と考えております。一方で、「自動車保有台数の推移」(「一般社団法人自動車検査登録情報協会」公表)によると、乗用車に関しては2025年3月末時点でおよそ6,205万台と10年前の6,051万台から2.5%増加しており、若者のクルマ離れやカーシェアリングサービスの登場などがありますが、乗用車の保有台数は堅調に推移しております。乗用車には「保管場所」が必要であることから、乗用車6,205万台分の「保管場所」が存在すると考えられ、これは自己敷地とそれ以外(月極駐車場含む)に大別されます。通常、自己敷地以外では月極駐車場が乗用車の「保管場所」となり、乗用車6,205万台のうち、「建て方別住宅数」(総務省統計局 平成30年住宅・土地統計調査)のうち「共同住宅比率」分の「保管場所」が概ね全国の月極駐車場数に該当し、当社のターゲットになると推定しております。なお、「建て方別住宅数」における「共同住宅比率」は2003年で40.0%、2013年で42.4%、2023年で44.9%と上昇傾向にあります。 当社が管理を委託されている「APクラウド登録台数」は2025年12月末時点で473,535台であり、サービス開発力の向上と顧客獲得努力によって将来の市場開拓余地は大きく、かつAPクラウドサービス収益化の起点となるものと考えております。 また、オンラインによる月極駐車場管理支援サービスという新たな事業領域には競合企業も参入し始めておりますが、以下「(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ・月極イノベーション事業における対処すべき課題 a.駐車場利用者の利便性向上」及び「b.管理業務の省力化及び収益性の向上」に記載の当社の強みをコア・コンピタンスと捉え競争優位の源泉とすることで、さらなる事業の拡大を継続していきたいと考えております。 もう一つの主要事業であるビルディングイノベーション事業が属する貸会議室市場全般においては、新規出店については建築費や人件費の高騰による建て替え困難なビルへの出店機会と、労働市場の流動化及び勤務形態の多様化等により、固定費である家賃を変動費化することができる貸会議室の利用機会が増加すると考えており、貸会議室の事業には伸長の余地があるものと判断しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ・月極イノベーション事業における対処すべき課題 当社は、「アットパーキング」においては掲載物件の拡大、情報精度及び認知度の向上に努めてまいります。また、「アットパーキングクラウド」においては、サービス浸透及び営業体制の強化を通じて、月極駐車場の契約利便性向上と関連サービスの拡充に取り組んでまいります。 当社はこれら月極イノベーション事業の拡大により月極駐車場の従来の貸し方、借り方の概念を根本から変え、ホテル予約と同じようにオンラインで契約手続きが完結できる仕組みを提供し、「アットパーキングクラウド」の拡大により月極駐車場の空き埋まりに関するリアルタイム情報を効率的に収集し活かすことで、自動車関連業界との連携を進め同分野においても有益なサービスを構築してまいります。 具体的には以下の課題に取組んでまいります。 a.駐車場利用者の利便性向上 「アットパーキング」により希望条件に応じた月極駐車場を手間なく検索でき、「アットパーキングクラウド」導入駐車場では、オンライン上で空き情報の確認・契約手続・決済までを完結できます。さらに契約中は、マイページから契約情報の閲覧や更新、解約が可能です。視認性・操作性向上やカスタマーサービスの拡充により、サービス品質の向上と導入駐車場の拡大に努めてまいります。 b.管理業務の省力化及び収益性の向上 月極駐車場の管理業務は、管理会社にとっては煩雑な割に収益性の低い業務とも言えるため、「アットパーキングクラウド」の導入により、契約・解約を含む駐車場管理業務の省力化が可能となります。また、当社による決済代行及び滞納保証により、再請求の手間や未回収リスクの軽減が図られます。さらに、「アットパーキング」との連動により満空情報をリアルタイムに提供し、解約区画の再募集を迅速化することで稼働率向上にも寄与します。満車時に空き待ち予約登録ができる「アキマチ」という機能も付帯していることから、解約から次の契約までの期間が短縮化されることで稼働率が上がる仕組みとなっております。また、管理会社の導入後に必要不可欠なサービスとなるかが継続的な拡大のポイントであると考えており、導入ハードルを下げるためにサービス導入時点ですでに利用中の方からは保証料は収受せず利用者が入れ替わってから課金をいたします。これらの取組みにより駐車場管理の手間が減り、管理会社自身が新しい駐車場を開発する動機となりさらに管理会社の収益の向上に繋がると考えております。今後も管理画面の改善や新たなニーズへの対応を通じて、管理会社の利便性と収益性の向上に努めてまいります。 c.マーケティング及び営業力の強化 当社の事業は、管理会社との新規契約獲得を起点として、「アットパーキングクラウド」における「APクラウド登録台数」、「決済代行台数」、「滞納保証台数」といった将来のストック収益を生み出すKPIが積み上がる構造となっております。このため、新規商談数や新規契約社数(導入社数)が計画を下回った場合には、当社の中長期的な成長性及び収益基盤の拡大に影響を及ぼす可能性があることから、マーケティング及び営業力の強化を優先的に対処すべき課題として認識しております。一方で、当社の営業活動は、一定の人的リソースやマーケティング投資を前提とする側面があり、営業力の強化に向けた取り組みを進める過程においては、短期的には人件費や外注費、システム関連費用等の増加により、利益水準に影響を与える可能性があります。この点を踏まえ、当社では短期的な利益水準の維持を優先するのではなく、中長期的な事業成長及び収益性向上を見据えた営業基盤の強化を重視する方針としております。 当社では、これらのKPIをデータに基づいて的確に把握・管理するため、「APクラウド登録台数」、「決済代行台数」、「滞納保証台数」に加え、予算策定の前提となる新規商談数、新規契約社数等を主要な管理指標としております。また、「アットパーキング」においては、顧客への提案数・契約数(マッチング数)・成約率をKPIとして設定しております。マーケティングの面では、住宅系ポータルサイトやハトマーク支援機構をはじめとする各種不動産関連協会の会員名簿、展示会等のイベント出展等を通じて収集したターゲットリストを基に、各社が管理する駐車場管理台数やエリア等の属性により絞り込みを行い、ターゲット設定、優先順位付け、アポイント取得方法、担当者の明確化を進めております。加えて、生成AIやAIエージェントの活用を推進することで、リード創出から商談化に至るまでのプロセスを効率化し、新規契約獲得における生産性の向上を図っております。これらの数値や関連情報については、チーム別・担当者別に月次で集計し、計画との差異及びその発生原因を分析した上で、改善指導や改善施策の立案・実施を行っております。さらに、一人ひとりの担当者が当社のマーケティング・営業方針及びデータ(KPI)に基づいて自律的に行動できる体制の構築を進めるとともに、営業手法や提案内容、社内・社外のリソース配分についても、事業環境の変化に応じて随時見直しております。 なお、2026年12月期においても、営業力の強化及び生成AIやAIエージェント等を活用した営業プロセスの高度化に向けた投資を実施する予定であります。 d.オペレーションスキルの向上及び業務フローの効率化 当社の事業は取扱件数の増加に伴いオペレーション業務も増加するため、業務品質を維持しつつ業務フローの効率化を進めることが重要であると認識しております。 特に、短期的なコスト抑制を優先し、必要な業務改善投資や人材育成を先送りした場合には、将来的に業務効率の低下や品質劣化を招き、結果として中長期的な収益性に悪影響を及ぼす可能性があります。当社ではこのような事態を回避するため、一定の投資を行い業務基盤の高度化を計画的に進める方針としております。 ・ビルディングイノベーション事業における対処すべき課題 貸会議室、シェアオフィス等の各サービスについては、災害等の外的要因や空室率・賃料相場等の不動産市況の影響を強く受けることから、不動産市況や競合企業の出店状況に応じ随時新規出店を進める方針です。昨今は建築費や人件費の高騰から、特に築年数の古いビルでは建て替えやリニューアルが困難な状況が多く発生しており、既存の運営物件においては、顧客ニーズの取り込みによる収益力の強化、ノウハウの蓄積を行いながら、社会の新しい働き方に対応する新たなサービス開発を進めてまいります。 具体的には以下の課題に取組んでまいります。 a.効率的な出退店戦略の実施 不採算店舗(貸会議室)が発生した場合の退店判断、及び売上高好調店舗の改装による収益性向上に取り組むとともに、新規出店については開発担当者をアサインし、空室率・賃料相場といった賃貸オフィスのマクロ情報をモニタリングしつつ、当社のターゲットとなるような個別物件の空き情報・賃料等の収集や、周辺エリアにおける競合企業の出店状況・価格帯・サービス内容・集客状況等を適宜把握しながら、省人化を進めた新モデル貸会議室を軸に出店することで、収益力向上とさらなるノウハウの蓄積に注力するとともに適切なタイミングで新規出店を進めてまいります。 b.付加価値サービスの見直し・拡充による利益率の向上 単に貸会議室の提供のみに留まらず、各種割引サービスの拡大やキャンペーンの実施、ケータリングサービスの拡充、利用可能時間帯の拡大等顧客ニーズを的確にとらえたサービスを提供しております。 c.AIとIoTを駆使した営業・予約の最適化 予約システムを含むオペレーションシステムを継続的に改善し、利用者にとってより高い利便性の向上と、会議室予約の重複、また利用のキャンセルを極力減少させてまいります。また、新モデル貸会議室の新規出店や既存店を含む各会議室の運営の省人化・効率化により稼働や利益率改善を進めてまいります。 ・全社に共通する対処すべき課題 a.人的資本経営の推進 当社は、持続的な企業価値の向上のため、多様な人材がその能力を最大限に発揮できる環境整備が不可欠であると認識しており、人材の採用・育成及び社内環境整備に関する方針を定め、人的資本への投資を推進しております。しかしながら、当該方針に関する具体的な指標の内容、当該指標を用いた目標及び実績の記載につきましては、現時点において以下の理由により設定することが困難であると判断しており、具体的に記載しておりません。 (指標、目標等を設定し、記載することが困難な理由) 当社は現在、主力事業である月極イノベーション事業等において、AI等の先進テクノロジーを活用した高収益モデルへの構造転換を迅速に進めております。それに伴い、2026年2月の本社拡張移転をはじめ、M&A等も見据えた組織体制の再構築、及び研修体制や勤務体系の抜本的な改定など、経営基盤の刷新を図っている過渡期にあります。 このように、事業の急速な成長とビジネスモデルの変革に伴い、当社が求める人材のポートフォリオ(エンジニアやAI専門人材、マネジメント層等の要件)や人員構成が極めて流動的かつダイナミックに変化している環境下にあります。このような状況下において、現時点で、例えば特定の時点における女性管理職比率や中途採用比率等、中長期的な画一的数値目標を設定し公表することは、事業環境の変化に合わせた機動的かつ最適な人員配置・組織再編の妨げとなる恐れがあります。さらに、設定した目標値や実績値が短期間で事業の実態と乖離する可能性が高く、結果として投資家の皆様の適切な投資判断に資する有用な情報(比較可能性や進捗の評価)を提供することにはならないと判断しております。 (今後の対応) 現在は、上記方針に基づき、個と組織の成長を促すための「人材育成の土壌作り(研修体制の構築、勤務体系の改定等)」に対する投資を最優先で実行しております。今後、これらの人的資本投資を通じて組織基盤の再構築が一定の定着を見せ、当社のビジネスモデルに必要な人材ポートフォリオの要件が明確になった段階において、当社の実態に真に即した重要指標(KPI)を特定し、適切な目標設定と開示を速やかに行ってまいります。 b.コンプライアンスの徹底 法令遵守の徹底や高い倫理観、人権意識に基づく企業活動の実践により、社会から信頼され続ける企業として、社会的使命を果たしてまいります。そのためにも、定期的なコンプライアンス研修の開催等役職員一丸となって公正な事業活動を推進してまいります。 c.財務上の課題について 当社では、月極イノベーション事業においては「アットパーキングクラウド」における新規顧客獲得のための広告宣伝費や営業代行費用、社内の営業人員の拡充といった先行投資を行い、ビルディングイノベーション事業においては2025年10月に五反田で新規出店を行っております。各事業の先行投資に関しては、今後の資金繰りに支障がないように取引金融機関とも連携して返済及び調達を行っており、投資の結果として「アットパーキングクラウド」の売上高も伸長しており、収益力も高まっております。そのため、現時点で財務上の課題は認識しておりません。 今後も売上高の継続的な成長と業務の効率化を通じて当期純利益の拡大を図るとともに、営業活動によるキャッシュ・フローの水準と投資とのバランスを注視し、金融機関との協議を継続することで引き続き十分な運転資金を確保できるものと判断しております。
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会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項は、セグメント別に以下のとおりであります。 当社では、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容を慎重に判断した上で行われる必要があると考えております。また、当該リスクを把握し管理する体制・枠組みとして、当社内にコンプライアンス・リスク管理委員会を設置し対応しております。詳しくは「第4 提出会社の状況 4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1) コーポレート・ガバナンスの概要 ② 企業統治の体制の概要及び当該体制を採用する理由 ホ コンプライアンス・リスク管理委員会」をご参照ください。 なお、文中の将来に関する事項は、提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生する可能性のあるすべての事業活動上又は投資判断上のリスクを網羅するものではありません。 1.当社の事業について (1) 月極イノベーション事業 ① 法的規制等について(顕在化の可能性:低、発生時期:長期、影響度:大) 当社の月極イノベーション事業は、「駐車場法」及び「建築基準法」等の関連法規制に従って事業を遂行するとともに、当社の事業が直接的に規制を受けていない分野においても、間接的に影響を受ける可能性のある環境下で経営を行っております。これらの分野において、将来における法律の変更、法律解釈の変更、政策の変更、実務慣行等の変更により、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、駐車場の設置に関する法令としては、都市における自動車の駐車のための施設に関し必要な事項を定めた「駐車場法」をはじめ、都道府県公安委員会による交通規制等を定めた「道路交通法」並びに自動車保有者に対して自動車の保管場所等を定めた「自動車の保管場所の確保等に関する法律(車庫法)」等があります。現在、当社が営む「アットパーキングクラウド」及び月極駐車場サブリースサービスの運営上、直接的な影響はありませんが、これらの法律が変更された場合、若しくは今後、都市部の自動車利用の制限につながるような法改正等がなされ、駐車場需要が減少した場合には、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、コンプライアンス・リスク管理委員会を設置し、社内の管理体制を構築することによりこれら法令を遵守する体制を整備しております。また、顧問弁護士等とも連携し、最新の情報を収集しております。法的規制等への対応が必要となった場合には、事業部門の責任者、管理部門の法務担当、コンプライアンス・リスク管理委員会を中心に、適切な対応を取れる体制を整備しております。 ② 競合優位性について(顕在化の可能性:中、発生時期:中期、影響度:大) 当社の月極イノベーション事業における「アットパーキングクラウド」は、月極駐車場管理業務をオンラインで提供する比較的新しい事業であります。当社としては、月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」による集客力や、駐車場の空き埋まりに関する情報をリアルタイムに収集可能といった競合優位性を有している一方で、競合他社が存在しており、今後も他業種大手企業から高度に専門化した新興企業に至るまで、様々な事業者が新規に参入する可能性があります。これらの競合他社や新規参入業者は、その資金力、技術開発力、営業力、知名度などにおいて、当社よりも優れている場合があり、その優位性を活用してサービス開発に取組んだ場合、競争が激化する可能性があります。そのため、既存事業における既存顧客との関係強化及び営業体制強化による新規顧客獲得、これまで培ってきたIT・知見・データを活かした顧客ニーズに合致した新たな高付加価値サービスの開発に加え、生成AIの導入による効率化と事業領域の拡大により、競合企業に対する競争優位性を保持すべく努めておりますが、競争環境の大きな変化や激化等、競合の状況によって当社の競合優位性が失われた場合には、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、営業人員の拡充及び広告宣伝活動等の知名度向上施策の実行により顧客である管理会社の新規獲得のペースを速め、「アットパーキング」のリニューアルや掲載台数の拡大により顧客である駐車場利用者の新規獲得に注力するとともに、当社に蓄積された月極駐車場のデータや満空情報、利用者及びその保有する自動車に関するデータを利用し、EV充電設備付駐車場や短期貸しといった月極駐車場内の未稼働区画の有効活用など、管理会社の収益改善、駐車場利用者の利便性向上につながる多様な高付加価値サービスを開発・提供することで競合優位性を保持できるよう努めてまいります。 ③ 駐車場需給の急激な緩和について(顕在化の可能性:低、発生時期:長期、影響度:大) ガソリン価格の急騰や若者の車離れ、MaaS(※)の発展による自家用車保有の減少等により、国内の自動車保有台数が急激に減少する等の外的要因により、駐車場需給が急激に緩和することとなった場合、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、そのような事業環境の変化も想定し、当社に蓄積された月極駐車場のデータや満空情報、利用者及びその保有する自動車に関するデータを利用し、EV充電設備付駐車場や短期貸しといった月極駐車場内の未稼働区画の有効活用など、新たな駐車場スペースの有効活用方法を継続的に検討し多様な高付加価値のサービスを開発・提供できるよう努めてまいります。 ※ MaaS:Mobility as a Serviceの略で、従来の交通手段・サービスに自動運転やAI(人工知能)などの様々なテクノロジーを掛け合わせた次世代の移動サービスを意味します。 ④ 安全性について(顕在化の可能性:低、発生時期:短期、影響度:小) 当社は、月極イノベーション事業において自社運営駐車場(サブリース)を展開しており、ここでは平置き駐車場だけではなく機械式駐車場も提供していることから、その安全性確保については、最優先課題として取組んでおります。しかしながら、当社が契約する機械式駐車場や付帯設備等において、利用者が適切な方法・手順により使用されない場合には車両の破損といった安全性に問題が生じる可能性があります。このような問題は、当社のブランド価値及び社会的信用に悪影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、機械式駐車場や付帯設備等に対し、監督官庁の法定点検を実施し、適用される規制を遵守し、要求される全ての安全性・品質基準を満たすよう努めるとともに、事前に駐車場利用者へ適切な使用方法・手順の説明を実施しております。 ⑤ 訴訟等について(顕在化の可能性:低、発生時期:短期、影響度:小) 当社は法令及び契約等の遵守に努めており、現在、当社の経営成績と財政状態に重大な影響を及ぼす訴訟は提起されておりませんが、将来当社に対して訴訟が提起されその内容又は請求額等によっては、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対し、当事業に関わる新しい法令の施行や法令の改正が行われた場合にその影響を適時に把握し対応策を検討すべく法務担当を設け、また顧問弁護士からも適時に専門的な助言を受ける体制を整えることでリスクへの対応に努めてまいります。 ⑥ 個人情報保護について(顕在化の可能性:低、発生時期:短期、影響度:大) 当社の月極イノベーション事業は、法人顧客及び個人の月極駐車場利用者との取引がメインとなりますが、顧客企業の担当者名や利用者個人の情報等の様々な個人情報を取得する機会があり、万が一、重要な個人情報の漏洩が発生した場合には、当社の社会的信用が失墜し、損害賠償費用の発生等当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。このようなリスクを踏まえ、当社では「個人情報の保護に関する法律」を遵守し、「個人情報保護規程」「顧客情報管理規程」「情報システム管理規程」等の関連規程の適切な整備・運用と従業員への教育により、個人情報の管理には万全を期しております。さらに、「プライバシーマーク」及びISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)の国際規格「ISO/IEC27001:2013」と国内規格「JIS Q27001:2014」の認証を取得しており、情報セキュリティの強化に努めております。しかしながら、万が一、重要な個人情報が社外に流出すること等により、個人情報の保護が損なわれた場合には、直ちに経緯及び内容を公表し、被害拡散防止等の対策を講じるとともに、徹底した事実調査と原因究明を実施し、再発防止策を策定することにより、信用回復を図ることができるような管理体制を整備しております。 ⑦ 駐車場利用者の滞納及び回収不能リスクについて(顕在化の可能性:高、発生時期:中期、影響度:中) 当社のAPクラウドサービスにおいては、当社が管理会社に対して滞納保証しており、仮に、駐車場利用料の遅延・滞納が起きた場合には、利用者に代わって当社が利用料の立替払いをいたします。これにより、当社は保証契約に基づく求償債権を取得することになり、当社の定めるルールに従い過度な督促にならないよう配慮し、債権回収を専門に行う部署が回収を担当しております。しかしながら、経済状況や雇用環境が著しく悪化し利用者の支払能力が低下した場合には、これらの債権を全額回収できるとは限らず、回収の長期化、回収不能債権の増加につながることで、当社の財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当社は、このリスクに対して過去の未回収金の発生状況等を勘案した保証料率を設定し、保証契約に基づく求償債権に対して過去の滞納実績に基づき貸倒引当金を計上することで対処しております。また、駐車場利用料支払いの遅延・滞納が発生する前の段階で、契約に基づく請求額が遅延・滞納となり未回収となる金額を過去の滞納実績に基づき保証履行引当金を計上することで対処しています。したがって、個別の滞納状況を適時に把握し社内ルールに基づく適切な回収努力により未回収実績を減らすことで貸倒引当金及び保証履行引当金の計上金額を抑えるよう努めております。しかしながら、実際の未回収件数が当社の想定した見積りを上回った場合、現時点の貸倒引当金及び保証履行引当金は不十分となる可能性があり、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2)ビルディングイノベーション事業 ① 競合について(顕在化の可能性:中、発生時期:中期、影響度:中) 当社の属する貸会議室業界は、参入障壁が高いとはいえないため大企業から各種団体や公共施設まで全国に多数の同業者が存在しております。当社では競合他社に比較して、出店エリアや価格面ではより有利な利用条件を求める顧客層向け会議室や、時間単位の面では休日を含め早朝から深夜まで利用可能な会議室の充実や、1時間単位での利用を可能にすることで、競合他社よりも幅の広い顧客層を取り込むとともに、貸会議室に付随する多様なサービスを展開し、差別化することで優位性を確保しております。しかしながら、これらの競合に対応するための各種方策の実施に伴うコストの増加や、他社が参入することでさらに利用客数や利用単価が低下し利幅が縮小すること等により、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、顕在化した利用者のニーズに対応するとともに、潜在的なニーズを素早く察知しサービス内容を充実させることで、競争優位を保持できるよう努めてまいります。 ② 貸会議室の物件の確保について(顕在化の可能性:中、発生時期:中期、影響度:中) 当社の強みは、物件の所有権を取得しない持たざる経営による機動的な出店戦略にあります。このため事業の拡大に向けて、貸会議室を新規契約若しくは既存契約を延長し、さらなる会議室の貸出しを実施する必要がありますが、貸会議室の新規物件が当社の計画どおりに確保できない若しくは既存物件が計画どおりに延長できない場合、定期借家契約において賃料の値上げを通知された場合、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、新規物件を取得する場合は、不動産オーナーのニーズを的確に把握し、対応すべく契約獲得に向けて、必要な措置を講じております。加えて、既存契約の延長については、不動産オーナーによる再開発計画の進捗等を的確に把握し、延長交渉を行うことで対応してまいります。 ③ 不動産オーナーへの敷金及び差入保証金について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:小) 当社が貸会議室を運営するにあたり、フロアの借り上げにより直営する場合、不動産オーナーに対して、当社が敷金及び保証金を差し入れます。この場合、契約終了に伴って、契約条項に基づき、敷金及び保証金の返還を受けることとなりますが、何らかの理由により、不動産オーナーから敷金及び保証金の返還を受けられず、回収できなくなる場合は、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、敷金及び保証金を差し入れている不動産オーナーへの信用調査を定期的に行うことで、回収できなくなるリスクを低減するよう努めております。 ④ 顧客ニーズの変化への対応について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:中) 当社貸会議室の大口顧客企業における利用目的は、採用活動や新入社員研修を中心とした利用が比較的多い傾向にあると考えております。これは人口減により売り手市場となっていることや、雇用の流動化による転職市場の活性化を要因として人材採用活動が積極化していることと一定の関連性があるものと当社は考えております。今後、景気後退等の理由により企業の採用活動や新入社員研修等の需要が減少した場合や採用方法がオンライン会議ツールの活用などに移行した場合、貸会議室の利用が減少することにより当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、会議や各種セミナー、研修・試験・検査会場、ファンミーティング会場などの様々な会議室需要を積極的に取り込み、顧客の貸会議室利用の多様化ニーズへの対応強化を図っております。 2.その他 (1) 自然災害、人災等について(顕在化の可能性:低、発生時期:長期、影響度:大) 当社が月極イノベーション事業において扱う月極駐車場は全国に分布しており、またビルディングイノベーション事業において扱う貸会議室の多くは首都圏に集積しております。したがって、全国、特に首都圏において、地震、暴風雨、洪水、ウイルス、その他の天災地変、事故、火災、戦争、暴動、テロその他の人災等が発生した場合、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 人材獲得と人材育成に関するリスクについて(顕在化の可能性:中、発生時期:中期、影響度:中) 当社の事業には、顧客を始めとする様々なステークホルダーと良好な関係を構築することができる人材が不可欠でありますが、必要な人材を継続的に獲得するための競争は厳しく、日本国内においては、少子高齢化や労働人口の減少等、雇用環境の変化が急速に進んでおり、人材獲得や育成が計画どおりに進まなかった場合、長期的視点から、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対し、事業の継続的発展のために新卒採用や経験者の通年採用を積極的に展開し、また、目標管理制度に基づいた公平性・透明性・納得性のある評価・処遇制度の構築、自律型人材や当事者意識を強く持つ人材を育成するための各種教育制度の拡充、貸会議室運営のノウハウの伝承等、社員のモチベーションを向上する仕組みを構築し社員の定着と育成に努めております。 (3) システムトラブルについて(顕在化の可能性:低、発生時期:短期、影響度:大) 当社は、情報システムの安全性には最善を尽くしておりますが、自然災害や事故、また、システムの欠陥、コンピュータウイルスの侵入、外部からの不正手段によるコンピュータ内へのアクセス等により、顧客へのサービス提供等に支障をきたす可能性があり、自然災害等を原因としシステム上何らかのトラブルが発生した場合には、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこれらのリスクに対して、PCや顧客との接点となるポータルサイト、各種管理システムへのセキュリティ強化や稼働状況の監視、社内体制の整備等を実施することでリスクの軽減に努めております。 (4) 有利子負債への依存について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:小) 当社は、主要事業の運営資金を金融機関からの借入金及び社債の発行によって調達しております。当社は特定の金融機関に依存することなく借入金の調達を行っておりますが、金融情勢や経済情勢等により金利水準や金融環境等に変動があった場合、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対して、新株発行による資金調達により、有利子負債に過度に依存しない資本構成となるよう努めてまいります。さらに、資本コストの最小化の観点から、有利子負債と自己資本の割合が最適となるよう、資金調達についてはその方法を慎重に検討してまいります。 (5) 特定人物への依存について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:中) 当社の取締役会長である大竹弘は、2005年当時当社の代表取締役社長へ就任以来、当社の経営戦略の構築やその実行に際して、重要な経営方針を決定し、特にビルディングイノベーション事業推進において重要な役割を果たしてまいりました。また、当社の代表取締役社長である増田知平も、2007年当時当社の取締役へ就任以来、当社の経営戦略の構築やその実行に際して、特に月極イノベーション事業推進において重要な役割を果たしてまいりました。しかしながら、何らかの理由により当社における業務遂行が困難になった場合、当社事業にも影響が生じ、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対し、当社の事業が順調に成長を遂げる中で、特定の人物に依存しない体制を構築すべく、人材の強化を図るとともに、権限委譲を積極的に推し進めており、さらに、任意の指名報酬委員会を設置し、サクセッションプランの策定により後継者の育成に努めてまいります。 (6) 配当政策について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:中) 当社の事業は、現時点では先行投資の段階にあり、事業展開のスピードを高め、規模の拡大に伴って必要な資金を確保する観点から、当面は利益配当を実施せず、内部留保に努め、事業拡大に必要な資金の確保を優先する方針であります。この方針のもと、当社は創業以来利益配当を実施しておりません。しかしながら、株主への利益還元についても重要な経営課題と認識しており、将来、経営成績及び財政状態を勘案しながら、利益配当による株主還元を実施していく方針ではありますが、本書提出日現在において、配当実施の可能性及びその実施時期等につきましては未定であります。 (7) 調達資金の使途について(顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:小) 上場により調達した資金の使途については、新たなサービスの開発及び事業拡大のために必要なシステム投資や人材の採用費・人件費等の運転資金、貸会議室の新規開発に係る設備投資、事業拡大に伴う人員増に対応するための新オフィスに係る設備投資に充当しております。しかしながら、今後の事業展開において事業計画の変更が必要となり、調達資金を上記以外の目的で使用する可能性があります。その場合は、速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。また、当初の計画に沿って調達資金を使用した場合でも、想定していた投資効果を上げられない可能性があります。このリスクに対して、投資に対するリターンを最大化するための事業戦略及び事業計画を慎重に立案・実行し、また事業環境の変化に応じて適時かつ柔軟に戦略や施策の修正を行うことでリスクの低減に努めてまいります。 (8) 株式価値の希薄化について(顕在化の可能性:高、発生時期:中期、影響度:小) 当社では、取締役、従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しております。また、今後においても新株予約権を含めた株式報酬制度を活用していくことを検討しております。現在付与している新株予約権に加え、今後付与される新株予約権等について権利行使が行われた場合には、既存の株主が保有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。なお、本書提出日現在における新株予約権による潜在株式数は110,300株であり、発行済株式総数(自己株式数控除後)の5.7%に相当しております。 (9) 税務上の繰越欠損金について (顕在化の可能性:低、発生時期:中期、影響度:中) 当社は、2020年12月期から2022年12月期にかけて、感染症の影響による売上高の減少と事業拡大のための積極的な投資等を行ってきたことから、当期純損失を計上し税務上の繰越欠損金が存在しております。繰越欠損金は、一般的に将来の課税所得から控除することが可能であるため、繰越欠損金を利用することにより将来の税額を減額することができます。しかしながら繰越欠損金の控除には、税務上、一定の制限も設けられております。よって計画どおりに課税所得が発生しない場合、通常の税率に基づき税負担が増えることから当期純利益やキャッシュ・フローに影響を与える可能性があり、当社はこのリスクに対し、事業計画に基づく課税所得の予測を慎重に検討しリスクの低減に努めてまいります。 (10) 内部管理体制について(発生可能性:中、発生時期:中期、影響度:中) 当社は、今後の事業運営及び業容拡大に対応するため、内部管理体制について一層の充実を図る必要があると認識しておりますが、事業規模に応じた内部管理体制の整備に遅れが生じた場合は、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当社はこのリスクに対し、今後、事業規模の拡大に合わせて、システムの導入及び人員の拡充により内部管理体制も充実・強化させていく方針であります。 (11) 過年度業績等について(発生可能性:低、発生時期:中期、影響度:中) 当社は、2020年12月期から2022年12月期まで経常損失及び当期純損失を計上しておりますが、これは感染症の影響 による売上高の減少と事業拡大のための積極的な投資等を行ってきたことによるものであります。 当社では、「アットパーキングクラウド」の顧客である管理会社の管理業務の省力化及び収益性の向上、駐車場利用者の利便性の向上により顧客基盤の拡大に努めるとともに、引き続き営業人員の拡充等の将来投資を継続し事業規模拡大に向けて事業を推進してまいりますが、想定通りに新規顧客の獲得が進まない場合や、新たな災害等により貸会議室の需要が大幅に減少した場合には、当社の事業展開、経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社はこのリスクに対し、市場や競合企業の動向を含む経営環境の変化を素早く察知し、売上高の先行指標となるKPIの計画と実績の差異が発生した場合にはその原因を分析することで必要に応じ適宜戦略・戦術を修正し、また、継続的にコスト構造の見直しと業務の効率化を進めることで経営環境の変化に対応してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)6,176字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、個人消費の持ち直しやインバウンド需要の回復などを背景に、緩やかな回復基調となる一方で、物価上昇やエネルギーコストの高止まり、米国政策や金融市場動向への警戒感などにより、経済の先行きについては不透明な状況が続いております。 このような環境下、当社は「CREATE FUTURE BASE」を企業理念として、月極駐車場オンライン管理支援サービスである「アットパーキングクラウド」に係るAPクラウドサービスを中心とする月極イノベーション事業、貸会議室の運営に係る会議室サービスを中心とするビルディングイノベーション事業の拡大に努めた結果、当事業年度の売上高は2,759,255千円(前年度比16.5%増)となりました。 営業概況としましては、APクラウドサービスにおける積極的な営業活動により契約社数は引き続き拡大しており、当該サービスに係るAPクラウド登録台数も大幅に増加しました。それらにともない、管理会社から収受するシステム利用料、駐車場利用者から収受する決済手数料・初回保証料・月額保証料等が増加しました。また、貸会議室・シェアオフィスの両サービスともに売上高は堅調に推移し、営業利益は242,093千円(前年度比32.1%増)、経常利益は260,423千円(前年度比67.9%増)、当期純利益は246,937千円(前年度比88.6%増)となりました。 セグメント別の業績は以下のとおりであります。 (月極イノベーション事業) 当事業においては、月極駐車場サブリースサービス、月極駐車場マッチングサービスを含むAPソリューションサービスが堅調に推移している他、主力事業である「アットパーキングクラウド」が引き続き拡大しており、全国において扱う駐車場数が大きく拡大し集客数が増加することでさらに評価が上がり、「アットパーキングクラウド」の導入が進むという競争優位のスパイラルが続いています。月極駐車場検索ポータルサイト「アットパーキング」においても、不動産業界最大団体ハトマークグループのハトマーク支援機構との業務提携を背景にした営業活動により、認知度向上や物件掲載エリアの全国拡大が進み、「アットパーキング」の顧客である不動産管理会社等の集客力向上につながりました。また、当社の強みである空き埋まりのリアルタイム情報を活用し、地方自治体と連携した「災害ステーション」を拡大する取り組みを推進するため、営業人員の強化、当社管理システムへの登録推進や管理会社との関係強化、サービス内容の拡充などに社内資産を適切に配分することで、新規顧客(導入先)の獲得とサービスレベルの向上の両立を進めました。 当事業年度における売上高は大幅に増加し1,760,423千円(前期比25.2%増)、セグメント利益は512,363千円(前期比39.7%増)となりました。 (ビルディングイノベーション事業) 当事業においては、貸会議室・シェアオフィスの両サービスともに売上高は堅調に推移しており、2025年10月1日に五反田で貸会議室を新規出店した他、南青山及び新橋の新規貸会議室出店に向けた活動も実施した結果、当事業年度における売上高は989,136千円(前期比3.4%増)、セグメント利益は216,016千円(前期比17.4%減)となりました。 (その他事業) 当事業は2024年12月期から別セグメントとしております。主として月極イノベーション事業に関連するシステムの受託開発を集計しており、当事業年度における売上高は9,695千円(前期比103.2%増)、セグメント利益は4,873千円(前期比139.5%増)となりました。 b.財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における流動資産は2,425,412千円となり前事業年度末に比べて322,566千円増加しております。その主な要因は、現金及び預金が借入金等により46,875千円増加、月極イノベーション事業の拡大に伴い預け金が232,131千円増加、未収入金が38,440千円増加したことによるものであります。固定資産は459,303千円となり、前事業年度末に比べて131,577千円増加しております。その主な要因は、貸会議室の新規出店等により建物附属設備が3,990千円増加、敷金が121,800千円増加したことによるものであります。以上の結果、総資産は前事業年度末に比べて454,144千円増加し、2,884,716千円となっております。 (負債) 当事業年度末における流動負債は1,712,489千円となり、前事業年度末に比べて292,001千円増加しております。その主な要因は、月極イノベーション事業の拡大に伴い預り金が175,529千円増加、一年以内返済予定の長期借入金が183,360千円増加した一方で、短期借入金が返済により118,017千円減少、未払消費税等が2,479千円減少したことによるものであります。固定負債は144,640千円となり、前事業年度末に比べて88,306千円減少しました。その主な要因は、社債が償還により10,000千円減少したこと、長期借入金が返済により86,180千円減少したことによるものであります。以上の結果、負債合計は前事業年度末と比べて203,694千円増加し、1,857,130千円となっております。 (純資産) 当事業年度末における純資産合計は1,027,586千円となり、前事業年度末に比べて250,449千円増加しております。その主な要因は、当期純利益の計上により利益剰余金が246,937千円増加、新株予約権の行使により資本金及び資本準備金がそれぞれ1,600千円増加したことによるものであります。その結果、自己資本比率は35.6%(前事業年度末は32.0%)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当事業年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前事業年度と比べ46,864千円増加し、1,391,041千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況と、それらの要因は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、295,080千円の収入となりました。この主な要因は、未払又は未収消費税等が2,479千円減少、預け金が232,131千円増加したことにより資金が減少した一方で、税引前当期純利益が253,792千円、減価償却費が33,350千円、減損損失が6,631千円、預り金の増加175,529千円により、資金が増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、167,470千円の支出となりました。この主な要因は、有形固定資産の取得による支出26,369千円、敷金の差入による支出131,277千円、無形固定資産の取得による支出2,390千円等により資金が減少したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、80,745千円の支出となりました。この主な要因は、長期借入による収入250,000千円、短期借入による収入81,982千円等により資金が増加した一方で、短期借入金の返済による支出200,000千円、長期借入金の返済による支出152,820千円等により資金が減少したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が営む月極イノベーション事業及びビルディングイノベーション事業の生産は、提供するサービスの関係上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が営む月極イノベーション事業及びビルディングイノベーション事業の受注は、提供するサービスの関係上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごと及びその内訳としてサービス別にカッコ書きで示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) 月極イノベーション事業   1,760,423   125.2 (APクラウドサービス)   (1,302,490)   (130.3) (APソリューションサービス)   (457,932)   (112.7) ビルディングイノベーション事業   989,136   103.4 (会議室サービス)   (861,035)   (103.7) (オフィスサービス)   (128,101)   (101.3) その他事業   9,695   203.2 合 計   2,759,255   116.5 (注) 1.月極イノベーション事業における収益は、契約先である不動産管理会社から得られるシステム利用料(原則一律で月額15,000円)及び月極駐車場を利用頂いている多数の個人・法人顧客から得られる駐車場利用料、仲介手数料、保証料等であるため、主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合の記載を省略しております。 2.当事業年度において、月極イノベーション事業セグメントの販売実績に著しい変動がありました。これは、APクラウドサービスにおきまして、管理会社及び月極駐車場利用者の新規顧客獲得が進んだことによるものであります。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであり、実際の業績等はこれらの見通しとは異なることがあります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当事業年度における財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当事業年度におけるキャッシュ・フローの状況に関する認識及び分析・検討内容については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。 当社の財務戦略として、負債・自己資本のバランスをコントロールしながら、成長事業への投資をコントロールしていくことを通じて、財務規律を維持しながら、効率性を意識した利益成長を実現し、ROE向上及びEPS成長、ひいては企業価値の向上を目指します。 当社の運転資金需要のうち主なものは、APソリューションサービスにおける駐車場オーナーへの賃借料、貸会議室サービスにおけるビルオーナーへの地代家賃、人件費・業務委託費・広告宣伝費といった販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、月極イノベーション事業におけるソフトウエア開発等のシステム投資によるものであります。 当社は、事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。当社の事業の性質上、基本的には役務提供前にその対価を収受するものとなりますので、基本方針に沿って財源を確保しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠し作成しております。この財務諸表の作成に関する重要な会計方針につきましては「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(重要な会計方針)」に記載しております。また、この財務諸表作成における見積りにつきましては、経営者により、一定の会計基準の範囲内で行われている部分があります。これらの見積りにつきましては、継続して検証し、必要に応じて見直しを行っておりますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらとは異なることがあります。 当社の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものは以下のとおりであります。 減損損失の判定にあたっては、主として事業用資産については管理会計上の区分ごとに、将来の使用が見込まれない遊休資産については物件ごとにグルーピングしており、収益性の低下や時価の下落等の有無等により兆候判定を行っております。また減損損失の認識・測定における、割引前将来キャッシュ・フローの見積りは、経営環境等の企業の外部要因に関する情報を踏まえ、取締役会によって承認された事業計画等に基づいて行っており、投資額や帳簿価額の回収可否について判定を行っております。 繰延税金資産の回収可能性の判断については、緊急事態宣言の発出などを受けた外出自粛の影響やテレワークを始めとした働き方の変化による貸会議室需要の大幅な減少等に伴い、繰延税金資産の回収可能性の判断に係る重要性が高まったことから、重要な会計上の見積りに該当いたします。繰延税金資産の回収可能性は、将来の収益力に基づく課税所得及びタックス・プランニングに基づき判断をしております。課税所得の見積りは、実績ならびに翌事業年度を含む事業計画を基礎としております。 財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載をしております。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等(3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、主な経営指標として売上高成長率、営業利益率、営業活動によるキャッシュ・フロー、APクラウド登録台数を重視することで、企業の成長性及び企業価値を高め持続的な経営を目指しております。各指標の推移は以下のとおりであります。 第25期事業年度(自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   第26期事業年度(自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 売上高成長率   15.1%   16.5% 営業利益率   7.7%   8.8% 営業活動によるキャッシュ・フロー   21,132千円   295,080千円 APクラウド登録台数   374,032台   473,535台 (注)APクラウド登録台数は各事業年度末時点の累計台数であります。

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開示資料

出典

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