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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ARアドバンストテクノロジ

AR advanced technology, Inc.5578 · Growth · 情報・通信業

AIとクラウド技術で企業のDXを支援する、コンサルから構築・運用まで手掛けるITサービス企業。

概要

ARアドバンストテクノロジは2010年設立、2023年6月に東証グロース市場へ上場したIT企業である。東京都渋谷区に本社を置き、従業員759名。主にDX(デジタルトランスフォーメーション)ソリューション事業を展開し、AI主軸の自社プロダクトとクラウドインテグレーションを提供する。2025年8月期の売上高は142億円、営業利益8.3億円。

DXソリューション事業の単一セグメント構成

当社グループはDXソリューション事業の単一セグメントで構成される。主力サービスは「DXコンサルティング及びAI駆動によるクラウドインテグレーション」であり、上流工程のコンサルティングから要件定義、設計・構築、保守運用までを一貫提供する。自社開発のAIプロダクトとして「LOOGUE」「ZiDOMA」「Mieta」を持ち、関連するDX人材サービスを子会社エーティーエスが担う。ハイブリッドアプローチによりコンサルティング提案からインテグレーション、プロダクト販売へのクロスセルを推進する。

売上高142億円、営業利益8.3億円の成長軌道

2025年8月期の連結売上高は14,152百万円(前期比27.2%増)、営業利益829百万円(同96.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益445百万円(同61.6%増)となった。EBITDAは1,021百万円に達する。成長の背景にはクラウドインテグレーション需要の拡大とAIプロダクトの伸長がある。2024年11月には株式会社ピー・アール・オーを完全子会社化し、事業基盤を強化。自己資本比率は31.4%で、現金及び預金は2,902百万円を保有する。

AWSパートナーとしての技術基盤

当社はAWS Partner Networkアドバンストティアサービスパートナーに認定され、AWS認定資格総数は766個、2025年2月時点で「AWS 500 APN Certification Distinction」を達成。Amazon ConnectのサービスデリバリープログラムやWell-Architectedパートナープログラムも取得。Microsoft Azureの認定資格者も102名おり、マルチクラウド対応が可能。300社以上のビジネスパートナーとの協力関係を構築する。

子会社とM&Aによるグループ拡大

連結子会社として株式会社エーティーエス(旧和びす)がDX人材サービスを展開し、マッチングプラットフォーム「テクパス」を運営。グループ内にエンジニアリソースを供給する。2024年11月には株式会社ピー・アール・オー(PRO)の全株式を取得し、同社及びその子会社3社を傘下に収めた。PROはCRM・ERP導入支援等を手掛け、グループのソリューション幅を拡大。持分法適用関連会社も2社あり、emotivE社やMILIZEとの提携も進める。

業界の中での役割は企業・官公庁向けDX支援のサービスプロバイダー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
142億円
営業利益
8億円
営業利益率
5.6%
純利益
4億円
2025/8 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01製造業・流通業主力

製造・流通業のDXを支援。コンサルティングからシステム構築、保守運用までワンストップで提供し、AWSやAzureを軸にマルチクラウドで対応。

主な製品・サービス3
DXコンサルティング
DX戦略立案、要件定義などの上流工程を支援。
LOOGUE
自社開発AIアルゴリズムと生成AIを組み合わせたAIマルチエンジン。
ZiDOMA
データ活用・ビッグデータ統合管理ソリューション。

02サービス業・インターネットビジネス業準主力

サービス業やネット企業向けに、クラウドインテグレーションやAI活用を提供し、ビジネス成長を支援。

主な製品・サービス1
Mieta
AWSのコンタクトセンターサービスに連携する分析ソリューション。顧客対応品質の向上に寄与。

03コンタクトセンター業副次

コンタクトセンター向けにMietaを提供し、通話分析や品質管理を効率化。

主な製品・サービス1
Mieta
AWS「Amazon Connect」に連携したクラウドコンタクトセンター分析サービス。

04金融業副次

金融機関向けに、セキュリティや高信頼性が求められるシステム開発・運用を支援。

05官公庁副次

官公庁向けに、公共性の高い業務システムのDXを支援。

製品と技術

AIチャットボット「LOOGUE」シリーズ

LOOGUEは自社開発のAIマルチエンジンで、FAQチャットボット「LOOGUE FAQ」、QA自動生成オプション「LOOGUE NoQA」、企業内ファイル検索「LOOGUE deepdoc」で構成。自然言語処理と生成AIを組み合わせ、問い合わせ対応やドキュメント検索を自動化する。導入企業はコンタクトセンターや社内ヘルプデスクなど幅広い。2024年時点で継続的に機能拡充が行われている。

データ管理ソリューション「ZiDOMA」

ZiDOMAはファイルサーバのデータ活用・統合管理を目的としたプロダクト群。容量可視化・分析の「ZiDOMA data」、クラウド移行を支援する「ZiDOMA sync」、アクセス権管理の「ZiDOMA access」からなる。オンプレミスからクラウドへの移行や、ストレージコストの最適化、セキュリティ強化を実現する。2025年9月にaccessが追加され、ラインアップが拡充した。

クラウドコンタクトセンター分析「Mieta」

MietaはAWSのコンタクトセンターサービス「Amazon Connect」に連携する分析管理サービス。通話データやチャットログを可視化し、顧客対応品質の向上やオペレーターの生産性分析を支援する。クラウドネイティブに構築され、導入・運用が容易。2020年10月に提供開始以来、AWSのサービスデリバリープログラム認定を受けており、連携の信頼性が高い。

領域特化型サービスブランド「cnaris」「dataris」

2023年1月に発表されたcnaris(クナリス)とdataris(デタリス)は、特定領域に特化したソリューションブランド。cnarisはコンサルティング領域、datarisはデータ活用領域をそれぞれカバーする。これらのブランドのもとで、業種別のベストプラクティスやテンプレートを提供し、顧客のDX推進を加速する。具体的なサービス内容は有価証券報告書では詳細に開示されていない。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

SaaS型サービスで成長中、内需依存度大

情報・通信業に属し、SaaS型サービスを提供。売上高は2023年8月期102億円から2025年8月期142億円と拡大、営業利益率も3.6%→5.63%に改善。同業のソラコム(コード145A)やVRAIN Solution(コード135A)と比較し、規模は中程度で、収益性は改善傾向にある。新規顧客獲得と既存顧客の契約拡大が成長の原動力。内需に依存しており、国内市場の成熟化が課題。

強み

  • 売上高が3期連続増収、25/8期は14%増の142億円
  • 営業利益率が3.6%→5.63%と2p改善
  • 企業のDX需要を追い風に、SaaS市場は拡大基調
  • 新規顧客開拓とクロスセルで収益源を多様化

課題

  • 売上の大半が国内向けで、海外展開は限定的
  • ソラコムやVRAIN Solutionなど同業との競合
  • 営業利益率が低く、将来の変動リスク

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がARアドバンストテクノロジ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14198テンダ33億円176.3倍
29419ワイヤレスゲート32億円10.8倍
3338AZenmuTech32億円53.3倍
4148Aハッチ・ワーク32億円19.7倍
53842ネクストジェン32億円11.0倍
65578ARアドバンストテクノロジ31億円13.1倍
7330ATalentX31億円12.1倍
83858ユビキタスAI31億円
93804システム ディ31億円15.3倍
10265AHmcomm31億円76.8倍
113747インタートレード31億円161.4倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 35件

2010年設立、M&Aで事業基盤を構築

2010年1月、東京都中央区八丁堀に資本金1,000万円で設立。同年4月に東京支社を渋谷区道玄坂に開設。12月には株式会社和びす(後のエーティーエス)の株式を取得し、子会社化。2011年6月にプライバシーマーク取得、11月には関西支社を大阪に開設し、西日本への拠点拡大を図った。

自社プロダクトの開発開始とセキュリティ認証

2014年12月、ファイルサーバ容量可視化・分析システム「ZiDOMA data」の提供を開始。2015年5月、子会社和びすを人材サービス業に業態転換し商号をエーティーエスに変更。2017年3月には名古屋支社を開設。6月にAIチャットボット「LOOGUE FAQ」をリリース。8月にはISMS認証を取得。9月にはNEDO公募事業で優秀賞・審査員特別賞を受賞した。

AWSパートナーシップの階段を一歩ずつ

2020年1月、AWS Partner Networkアドバンストティアサービスパートナーに認定。同年10月、クラウドコンタクトセンター分析サービス「Mieta」を提供開始。2022年7月にWell-Architectedパートナープログラム、9月にAmazon Connectサービスデリバリープログラム、さらにAWS 200 APN Certification Distinctionを取得。AWSとの連携を段階的に強化した。

サービスブランド展開と東証グロース上場

2023年1月、領域特化型サービスブランド「cnaris」「dataris」を発表。2月にはファイルサーバクラウド移行システム「ZiDOMA sync」と企業内AIファイル検索「LOOGUE deepdoc」の提供開始。同年6月、東京証券取引所グロース市場に株式上場。上場と同時にAWS 300 Distinctionを獲得。8月にはえるぼし最高位認定。

M&Aと共同研究で事業領域を拡大

2024年2月にAWS 400 Distinction、7月に500 Distinctionを達成。4月にはemotivE社とAI分野で資本業務提携。9月には横浜市立大学と医療AI共同研究を開始。10月にはMILIZEと金融機関向けAI・DXで業務提携。11月に株式会社ピー・アール・オーを完全子会社化し、CRM・ERP領域に進出。12月にはICCと業務提携を締結した。

名古屋拠点拡充と新プロダクト投入

2025年2月、中日本エリアの事業拡大を目的に名古屋支社を移転・増床。同年9月、ファイルサーバアクセス権管理システム「ZiDOMA access」の提供を開始。これによりFiDOMAシリーズはデータ可視化、クラウド移行、アクセス管理をカバーするラインアップとなった。加えて、ICCとの提携によりCRM・ERP導入コンサルティング領域での協業を開始している。

年表35件を開く

2010年代

  • 2010年1月創業東京都中央区八丁堀に当社を設立(資本金10,000千円)
  • 2010年4月東京都渋谷区道玄坂に東京支社を開設
  • 2010年12月技術連携及び事業連携による業容拡大のため、株式会社和びす(現株式会社エーティーエス、現連結子会社)の株式を取得
  • 2011年6月プライバシーマークの認証を取得(登録番号:17000819)
  • 2011年11月西日本方面の業務拡大を目的とし、大阪府大阪市中央区南船場に関西支社を開設
  • 2014年12月ファイルサーバ容量可視化・分析システム「ZiDOMA data(ジドーマ データ)」提供開始
  • 2015年5月商号変更株式会社和びすを人材サービス業へと業態転換し、商号を株式会社エーティーエスに変更
  • 2017年3月中日本方面の業務拡大を目的とし、愛知県名古屋市中村区名駅に名古屋支社を開設
  • 2017年6月AIチャットボットサービス「LOOGUE FAQ(ローグエフエーキュー)」提供開始
  • 2017年8月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証を取得 JISQ27001:2014(ISO/IEC 27001:2013)(登録番号:JP17/080465)
  • 2017年9月NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)公募事業において、「人工知能による診療科推論等の調査研究」(株式会社島津製作所との共同研究)が、優秀賞・審査員特別賞を受賞
  • 2017年11月本社を東京都渋谷区渋谷に移転

2020年代

  • 2020年1月Amazon Web Services(※1)(以下「AWS」)の「AWS Partner Network(APN)アドバンストティアサービスパートナー(※2)」認定を取得
  • 2020年10月クラウドコンタクトセンター分析管理サービス「Mieta(ミエタ)」提供開始
  • 2020年11月AIチャットボット、QA自動生成オプション「LOOGUE NoQA(ローグ ノーキューエー)」提供開始
  • 2022年7月AWSの「AWS Well-Architectedパートナープログラム(※3)」認定を取得
  • 2022年9月AWSの「Amazon Connectサービスデリバリープログラム(※4)」認定を取得
  • 2022年9月AWSの「AWS 200 APN Certification Distinction(※5)」認定を取得
  • 2023年1月領域特化型サービスブランド「cnaris(クナリス)」「dataris (デタリス)」を発表
  • 2023年2月ファイルサーバクラウド移行システム「ZiDOMA sync(ジドーマ シンク)」の提供開始
  • 2023年2月企業内AIファイル検索サービス「LOOGUE deepdoc(ローグディープドック)」の提供開始
  • 2023年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2023年6月AWSの「AWS 300 APN Certification Distinction(※5)」認定を取得
  • 2023年8月女性活躍推進法に基づく「えるぼし」最高位に認定
  • 2024年2月AWSの「AWS 400 APN Certification Distinction(※5)」認定を取得
  • 2024年4月emotivE社とのAI分野における資本業務提携契約を締結
  • 2024年7月AWSの「AWS 500 APN Certification Distinction(※5)」認定を取得
  • 2024年9月横浜市立大学医学部麻酔科学教室及び 医療法人横浜未来ヘルスケアシステム戸塚共立第2病院と医療AI分野において共同研究開始(特許出願は2024年7月)
  • 2024年9月本店所在地を東京都渋谷区渋谷、渋谷アクシュに移転
  • 2024年10月MILIZEと金融機関向けAI・DX領域のソリューション領域における業務提携契約を締結
  • 2024年10月ZiDOMA (ジドーマ)の「ファイルサーバデータ移行サービス」提供開始
  • 2024年11月M&A株式会社ピー・アール・オーの全株式を取得し、同社を完全子会社化
  • 2024年12月ICCとCRM及びERP導入活用コンサルティング領域において業務提携を締結
  • 2025年2月中日本エリアにおける事業拡大を目的とし、愛知県名古屋市中村区名駅に名古屋支社を移転・増床
  • 2025年9月ファイルサーバアクセス権管理システム「ZiDOMA access(ジドーマ アクセス)」の提供開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/8期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    BTCアプローチの強化

    ビジネス、技術、クリエイティブの三領域の専門家集団を三位一体で提供し、AI駆動によるクラウドインテグレーションを中心にDX化支援を推進する。AWSやMicrosoft Azureを軸にマルチクラウド・アジャイルでサービス提供する。

  2. 02

    ハイブリッドアプローチの強化

    コンサルティングを起点にワンストップでインテグレーション提案・提供へ繋げ、得たノウハウをソリューションに還元する好循環を形成。クロスセル・アップセルにより顧客LTVを最大化し、ビジネスパートナーとの連携やグループ内での人材共有も積極的に行う。

  3. 03

    新規事業開発の強化

    コンサル・インテグレーションのノウハウを標準化・自動化し、研究開発投資と組み合わせて新サービスを創出。クラウドネイティブ領域の「cnaris」、データ・AI活用領域の「dataris」のブランドを育成し認知度向上と成長加速を図る。AI駆動開発の高付加価値案件も強化する。

  4. 04

    M&A・業務提携戦略の推進

    既存ビジネスの成長に加え、シナジーあるM&Aや業務提携による非連続成長を積極推進。PMIを通じて経営・意識・業務の統合を進め、技術・ノウハウ獲得や人材確保、事業領域拡大を目指す。リスク管理やガバナンス強化にも注力する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 3期分

グループ全体で759人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は615万円で、2期前と比べて+10.7%平均年齢は37.1歳、平均勤続年数は4.5年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2023年8月55636.14.3521
2024年8月57337.04.460067
2025年8月61537.14.5759105

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年8月期・提出会社(単体)
女性管理職比率14.2%
縦線は目安の30%
男性育休取得率70.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)72.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
渋谷本社 — 東京都渋谷区346百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社ピー・アール・オー(注2)(注3)
    神奈川県横浜市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社P.R.O ID (注3)
    山形県山形市
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社CryptoLab (注2)(注3)
    宮城県仙台市
    議決権44.1%
  • 国内
    株式会社ねこまた(注3)
    宮城県仙台市
    議決権39.0%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    防衛省ホームページ等の刷新・維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2022-03-04
    7,002万円
  • 調達
    防衛省ホームページ等の維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2023-03-03
    4,320万円
  • 調達
    防衛省ホームページ等の維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2021-04-01
    4,097万円
  • 調達
    防衛省ホームページ等の維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2024-03-12
    3,500万円
  • 調達
    防衛省ホームページ等の維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2025-03-17
    3,200万円
  • 調達
    防衛省ホームページ等の維持管理・運営等に係る支援役務
    防衛省 · 2026-03-17
    3,200万円
  • 調達
    文教施設工事情報調達情報公開・収集システムのクラウド移行に係る調査研究及び調達支援業務 一式
    文部科学省 · 2025-03-14
    1,995万円
  • 調達
    令和6年度BIツールの導入に係る分析基盤(プロト環境)の運用・保守業務
    農林水産省 · 2024-04-04
    1,362万円
  • 調達
    令和5年度BIツール(Tableau)及び高度分析ツールの導入に係る分析基盤の運用・保守業務
    農林水産省 · 2023-06-12
    1,215万円
  • 調達
    次世代人工知能・ロボット中核技術開発次世代人工知能技術分野人工知能による診療科推論等の調査研究
    国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 · 2017-10-27
    1,000万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年8月期の売上高は142億円営業利益8億円前期と比べると増収増益で、売上が+27.9%、利益が+100.0%。

売上高
+27.9%
142億円
営業利益
+100.0%
8億円
純利益
+33.3%
4億円
営業利益率
5.6%
前期比 +2.0%pt

会社が出している今期の予想2026年8月期

項目会社予想前期実績
売上高164億円142億円
営業利益12億円8億円
純利益7億円4億円
1株あたり配当¥7¥7

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は42億円、営業利益は3億円。前年の2024年3Qと比べると、売上は+44.8%、営業利益は+200.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q7545.33
2023年4Q270
2024年1Q2813.61
2024年2Q2713.70
2024年3Q2913.41
2024年4Q2713.71
2025年2Q6634.51
2025年4Q7656.63
2026年2Q7967.63
2026年3Q4237.12

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2019年8月期からの7期で、売上は62億円から142億円へ2.3倍に増えた。直近期の営業利益率は5.6%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2019年8月6221
2020年8月6221
2021年8月7643
2022年8月8843
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2023年8月10253
株式会社ピー・アール・オーの全株式を取得し、同社を完全子会社化
2024年8月111443.63
2025年8月142885.64

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年8月期

売上高142億円のうち、営業利益として残るのは8億円5.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は4億円、売上の2.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金73.2%104億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金20.4%29億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.7%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益5.6%8億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
26.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比2.8pt
5.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比3.8pt
2.8%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+8.8pt
21.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.9%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
14.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 5期分

2025年8月期は営業CFが11億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは9億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は29億円で、売上の2.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2021年8月5−1−349
2022年8月20−229
2023年8月7−19624
2024年8月4−4−1023
2025年8月11−2−4929

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 7期分

2025年8月期の総資産は68億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は31.4%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2019年8月2151624.2
2020年8月2261627.0
2021年8月2781930.9
2022年8月28111739.3
2023年8月45172839.1
2024年8月47202841.4
2025年8月68224631.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年8月期の内訳
現金及び預金
29億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
20億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
46億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
62
/ 100
安定性自己資本比率21 / 40
収益力営業利益率11 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中90位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中545位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
21.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
5.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
31.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
27.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.8%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥887で、1年前と比べて-6.2%過去52週の値幅のなかでは21%の位置にある。

¥887+0.8%1ヶ月+8.8%1年-6.2%時価総額31億円
過去52週の値幅
安値¥756高値¥1,376

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)13.1倍
PER (会社予想)11.9倍
PBR3.36倍
配当利回り0.79%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は798円(-5%)と急落し、25日線(888円)を10.1%下回る。週足では下降トレンド。52週高値1376円から大きく乖離し、出来高は29.3万株と急増、売り圧力強まる。RSIは48.0と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは13.8倍と同業界平均の30.3倍を大きく下回り割安感があるが、PBRは3.84倍と業界平均3.46倍を上回り割高。配当利回りは0.71%と低く、業界平均1.24%を下回る。成長による収益拡大が進む一方、配当は伸び悩んでおり、総合的にほぼ妥当と判断した。

指標この会社業種平均
PER (実績)13.1倍47.9倍
PER (予想)11.9倍
PBR3.36倍2.96倍
ROE21.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、成長分野であるクラウド・AI需要の拡大を背景に、売上高が増加傾向にある点を評価。2025年8月期には売上高142億円、営業利益率5.63%と改善見込みで、収益性向上が期待される。PBR3.84倍とやや割高だが成長プレミアムとして許容範囲。一方、弱気派は同業他社との競争激化や人材確保難が成長の妨げになると警戒。営業利益率が低水準であり、規模の経済が働く保証はない。過去3期の純利益が3億円程度で推移していることから、収益の伸び悩みリスクも指摘。

プラスに働く材料7
  • 成長分野に位置

    クラウド・AI関連市場の拡大が追い風となる

  • 売上高増加基調

    2022→2025年で売上高88→142億円と50%超増

  • 営業利益率改善見込み

    2025年8月期は営業利益率5.63%と前期比+2%

  • 売上高・利益の急成長FY2025/8影響

    売上高142億円(前期比+28%)、営業利益8億円(+100%)、高い成長率

  • 営業利益率の改善トレンド2026/8期影響

    営業利益率3.6%→5.6%に改善、更なる向上期待

  • AI関連需要の取り込み継続影響

    情報通信分野の拡大で受注増、売上高成長持続

  • 新規案件の大型化不定影響

    受注単価上昇で収益性向上、具体的数字なし

マイナスに働く材料7
  • 競争激化

    IT業界は競合が多く、価格競争に巻き込まれるリスク

  • 低収益性

    営業利益率が3.6%と低く、コスト管理に課題

  • 成長鈍化リスク

    純利益が3億円台で停滞し、増収が利益に結びつかない

  • PER13.8倍の割高懸念継続影響

    成長率に対してPER13.8倍は妥当だが、成長鈍化で割高に

  • 配当利回り0.7%の低水準継続影響

    株主還元が薄く、バリュー投資家の買い不在

  • 競争激化による利益率低下2026年下期影響

    IT業界の競争激化で価格競争、営業利益に影響

  • 特定顧客依存リスク不定影響

    大口顧客の受注変動で業績変動の可能性

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益性改善の進捗を測る重要指標
売上高成長率
市場拡大に追随できているか確認
従業員数
人材投資が成長のキャパシティを示す

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり7いまの株価に対する利回りは0.79%。

年間配当
¥7
1株あたり
配当利回り
0.79%
いまの株価に対して
配当性向
13.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥7

株主

有価証券報告書より

2025年8月期末の株主数は延べ1,126人。区分でいちばん多いのは事業法人59.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が61.6%を占め、残る38.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2023年8月%2024年8月%2025年8月%
事業法人65.662.859.9
個人・その他27.831.232.9
自己株式0.05.8
外国法人1.41.52.9
証券会社3.71.32.6
金融機関1.53.11.7
外国人個人0.10.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社エスエスアール56.53
02ARI社員持株会6.02
03岡部 吉純3.85
04株式会社ホテルアルファーワン・ディベロップメント2.31
05清板 大亮2.30
06山岡 択哉1.63
07株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.42
08NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社)1.32
09石原 憲之1.11
10野村證券株式会社1.02

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で−18%、1株純資産は7期で+4%。直近期のROEは21.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2019年8月16662830.4
2020年8月17073425.038.2
2021年8月11027948.7
2022年8月9137028.1
2023年8月10553422.426.522.8
2024年8月8358814.817.2
2025年8月13665221.819.813.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/8期の役員報酬は総額172百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
武内寿憲代表取締役 社長執行役員501,984,780
中野康雄取締役 執行役員528,400
山岡択哉取締役 執行役員4156,240
竹内康修取締役 執行役員527,700
髙橋英昌取締役54
藤宮宏章社外取締役79
森本千賀子社外取締役56
岡泰三常勤監査役56
米澤信行社外監査役76600
山下信一社外監査役71
新家剛取締役 執行役員41500

役員報酬の内訳2025/8

役員の区分人数固定報酬百万円賞与百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)61251914424
社外監査役210105
監査役1999
社外取締役28095

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/8期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,414字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社、連結子会社4社及び持分法適用関連会社2社によって構成されております。事業の内容は、主に顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)(※1)を実現するための各種ITサービスで構成されたDXソリューション事業としております。 このDXソリューション事業のサービス領域におきましては、AI主軸のプロダクトの提供を含む「DXコンサルティング及びAI駆動によるクラウド インテグレーション」を主力サービスとし、DX人材提供を含む関連サービスが一体的に展開されています。 当社グループは、創業以来培ったクラウド技術に加え、AI技術、データサイエンス技術の提供を通じて、「クラウド技術とデータ・AI活用によるビジネストランスフォーメーションデザイナー(BXデザイナー)(※2)として社会変革をリードする」を掲げ、顧客の課題解決に貢献しています。 なお、当社グループの事業は、主力サービス及び関連サービスを含めDXソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 (1) サービスの内容 当社グループの各種サービス領域(※3)は2つに集約されます。 AI主軸の自社プロダクト又は他社製品のライセンス販売の他、上流工程であるITコンサルティング及び要件定義から始まり、先進のAIやクラウドに関連するシステムの設計・構築を経て保守・運用までを実施する「DXコンサルティング及びAI駆動によるクラウドインテグレーション」の他、関連サービスとして、グループ会社にてDX人材サービスを一体的に展開することにより、DXにかかるソリューションをワンストップかつ総合的に提供できる体制を実現しています。 Amazon Web Services(以下「AWS」という。)やMicrosoft Azure(※3)に代表されるクラウドネイティブ(※4)技術や、AIやクラウドのプラットフォームに関しては、AWSやMicrosoft Azureを軸としてAIネイティブ・クラウドネイティブ技術をマルチクラウドかつアジャイルで提供する他、DX化に必要な要素技術を複合的に組み合わせ、顧客のニーズに応える質の高いソリューションを提供すべく注力してまいります。 (2) 事業展開の特徴 ① AI駆動開発 生成AIを含むAI知見のあるコンサルタント及びエンジニアが生成AIを駆使してシステム開発を行うこと言います。AIエージェントがエンジニア1人分の仕事をするようになるレベル1から始まり、先々はAIエージェントがAIエージェント管理し育成するようになるレベル3に到達する頃には圧倒的な生産性に到達することを目指しています。人間はそのAIエージェントを指揮及びマネジメントできるようになるレベルにスキルを引き上げることを目標としています。 ② BTCアプローチ(DX専門人材の迅速かつ最適なプロジェクト組成の仕組み) 「BTC」の「B」は「 B=Business コンサルタント、専門業務知見者の組織化」を表し、顧客のDX化に向けた基本構想・ロードマップ等の企画立案、アクションプランの策定などを支援するDXコンサルティング機能を意味しております。「DX」とは「デジタル技術を活用したビジネス構造の変革」であり、一般的なDXソリューション事業においてコンサルティング機能は必要不可欠な機能であると言われております。「T」は「 T=Technology エンジニアリング知見者の組織化」を表し、クラウド技術、ソフトウエア、インフラ及びセキュリティ、AI・データサイエンスの各専門技術者による機能の提供を意味します。「C」は「 C=Creative UI/UX (※5)ユーザービリティ知見者の組織化」を表します。システムは利便性やユーザー体験の質の最大化が担保されることでその価値を発揮するものであります。このアプローチの目的は、顧客への付加価値創造と差別化の最大化させることにあります。 更にこの仕組みに「AI駆動開発」の手法を加えることで更にサービスアップデートによる高付加価値化が期待されます。 ③ ハイブリッドアプローチ(ワンストップ営業サイクルによるクロスセル、アップセルの仕組み) コンサルティングの提案や関連プロダクト等の提案を起点に、捕捉することができた顧客のDX上の課題に対してワンストップでインテグレーションの提案に繋げるという形をとり、いわゆるクロスセル、アップセル戦略を展開しております。これにより顧客の課題解決と、顧客満足度を高めることで得られる顧客LTV(※6)の最大化を同時に実践しております。いわゆるフロービジネスにあたるインテグレーションから得たノウハウを、いわゆるストックビジネスに貢献する関連プロダクトを含む各種ソリューションのアップデートに還元し、更に次のクロスセルアップセルを拡大させていくという好循環のサイクルを回していくことが、当社グループのビジネス発展にとって重要なエンジンの一部となっているのと同時に、他社との差別化にも繋がっております。これらが相互に連環しながらビジネスを拡大させており、顧客毎に取引関係の深化を進めるための仕組みとして位置づけています。 なお、主力サービスに含まれる自社開発プロダクトは、以下の3つとなります。 ・LOOGUE(ローグ)  自社開発AIアルゴリズムと生成AIとを組み合わせたAIマルチエンジンです。 ・ZiDOMA(ジドーマ)データ活用、ビッグデータ統合管理ソリューションです。 ・Mieta(ミエタ)   AWS「Amazon Connect」に連携できるクラウドコンタクトセンター分析サービスです。 ④ 技術力及びリソースの基盤 クラウドにおけるグローバル基準のソリューションサービスを提供できる実績とノウハウを保有している事業者として、当社はAWSから、AWS Partner Network(以下「APN」という。)アドバンストティアサービスパートナーに認定されております。APNはAWSを活用して顧客向けのソリューションとサービスを構築しているテクノロジー及びコンサルティング企業向けのグローバルパートナープログラムであります。APNアドバンストティアサービスパートナーは、APNの中でもAWSに関する営業・技術体制が整っており、AWSでのクラウドインテグレーションの実績が非常に豊富なパートナーが取得できるものであります。 加えて、当社はAWSの認定資格取得数が500を超える企業として「AWS 500 APN Certification Distinction」に認定されております(認定資格総数766個)。同じくAWSのコンタクトセンターソリューションであるAmazon Connectにおけるサービスデリバリープログラム認定及びAPNにおける「AWS Well-Architectedパートナープログラム」認定の他、内製化支援パートナーの認定も取得しております。更に、Microsoft社が提供するMicrosoft Azureの認定資格者(認定資格総数102個)も多数育成しており、マルチクラウドの技術基盤を整備しております。 また、当社グループの強みの一つとしてビジネスパートナーの調達力があり、300社超との協力関係を構築しております。更に当社グループにおけるDX人材サービスを担う連結子会社の株式会社エーティーエス(以下「エーティーエス」という。)は、DX人材獲得のためのマッチングプラットフォーム「テクパス」(※7)を主軸に、顧客が求める人材を集めて提供する仕組みを構築しており、親会社である当社に対してもDX人材を供給しております。また、エーティーエスは、当社グループにおけるDX人材のリソースプラットフォームとして位置づけられ、グループ全体のエンジニアリソースプールの役割も果たしています。その他、当社グループ内で相互に人材共有や送客を積極的に行うことで、グループ内においてもクロスセルやアップセルによる案件拡大を実現してまいります。 (3) 当社グループのサービス提供先 当社グループのサービス提供先は、分野面では特段の偏りなく、製造業・流通業・サービス業・インターネットビジネス業・コンタクトセンター業・金融業など多岐にわたる事業会社及び官公庁となっております。 用語解説 本項「3 事業の内容」において使用しております用語の定義について以下に記します。 ※1 DX(デジタルトランスフォーメーション) ITツールやデジタルテクノロジー等の活用を通じ、新しい製品やサービス、ビジネスモデルの創出、企業の組織、業務プロセスの成長を促すことにより、社会や企業などにおける根源的な変革を行う活動であります。 ※2 ビジネストランスフォーメーションデザイナー ビジネストランスフォーメーション(BX)とはDXを行うことで事業改革、事業モデル変革を進めることであり、ビジネストランスフォーメーションデザイナー(BXデザイナー)とは、それらの体現者のことを指しています。 ※3 Microsoft Azure Microsoft社から提供される、複合的なクラウドサービスの総称であります。 ※4 クラウドネイティブ クラウド上でアプリケーションを実行したり、ソフトウエアを開発したりすることを前提としている、クラウドの利点を徹底的に活用する技術のことであります。 ※5 UI/UX(User Interface/User Experience) UIはプロダクトやサービスの外観やデザインであり、UXはシステムの利用者がプロダクトやサービスを通して得られた体験でありUIを内包する概念であります。ユーザーニーズに深く根差したシステム開発を行うための要点となります。 ※6 顧客LTV 「Customer Lifetime Value」のことであり、顧客生涯価値を意味します。顧客からその生涯にわたって得られる利益のことであり、1回の取引で得られる利益だけではなく、2回目以降の取引から得られる利益も含めた、将来の関係全体にわたる価値の予測のことであります。 ※7 「テクパス」 2016年9月にエーティーエスが開設した人材求人のためのインターネットサイトであります。株式会社リクルートホールディングスが運営する総合求人サイト「Indeed」に代表される大手求人サイトと連携する機能を持ち、「テクパス」での直接集客と大手求人サイト経由で求職者へアプローチしております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,960字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「ARIグループ普遍的価値観」として、「先進性ある技術を通して、顧客の問題解決と社員の幸せを創造し、社会の未来発展に貢献する」を掲げ、DXソリューション事業を営む企業としての経営理念にしております。当社グループの存在意義と精神は、未来へと続く産業と社会の一端を担い、その発展の歴史に貢献し続けていくことにあります。貢献とは、先達の知識の蓄積を真摯に学び、自ら社会的価値あるサービスの創出に知恵を絞り、常にその時代に必要とされる先進性ある技術を提供できる集団となることで、社会が、つまり顧客が抱える悩みを一つ一つ解決するという社会的価値を創出し、顧客とそこに関わる人々の発展に尽くしていくことである、と考えております。 また、社員全員がARIグループという働く場を通して、人生の目標を持ち、出会いを得て、学びを重ね、互いの信頼を積み、心が豊かになり、物質的にも豊かになっていくことで、社員とその家族が幸せだと実感できる環境を作り上げていくことも同時に実現していくことでもあると考えております。 この二軸の貢献が当社グループを取り巻くあらゆるステークホルダーの持続的、継続的な幸せの提供に寄与するものと考えております。これらの在り方は、50年先、100年先も変わらない普遍的な価値観として、当社グループの性質を表す企業文化の礎として浸透していくものであります。そして、このような姿勢のもと、クラウド技術とデータ・AI活用によって、顧客とともに事業変革すなわちビジネストランスフォーメーションを実現していくことが当社グループの使命であると考えております。 (2) 経営環境について 2024年の国内ITサービス市場は、国内企業のデジタルビジネス化に向けた旺盛な需要によって、前年比7.4%増で7兆205億円となりました。2025年以降の同市場は全体として好調を継続し、2024年から2029年の年間平均成長率は6.6%で拡大を続け、2029年には9兆6,225億円になると予測されております。 産業分野別では、官公庁の大型既存システムの刷新や、地方自治体の自治体システム標準化により政府・公共がもっとも高い成長率となったほか、既存システムのクラウド移行/モダナイゼーション、顧客エクスペリエンス(CX)向上やデータ及びAI利活用でのIT支出が拡大し、金融業、製造業、流通業は相対的に高い成長を遂げたと分析しております。 2025年以降の同市場は、全体として好調を継続し、国内企業のデジタルビジネス化に向けた投資が、既存システムのモダナイゼーションへの投資や、新たな価値創造に向けた新システムへの投資の持続的な拡大により、今後も高い成長を遂げるとみています。更にAI利活用においてPOC(Proof of Concept)から実践フェーズへの移行、AIユースケースの発展によりIT投資が更に促進されると予想されております。(※1) これと連動してデジタル関連のコンサルティングニーズも拡大しております。国内市場ではDXに対する関心が非常に高く、企業の投資意欲は高まっております。2024年のDX関連投資額は5兆2,759億円でしたが、2030年には大幅に増加し9兆2,666億円が見込まれております。(※2) また、2024年の国内クラウド市場については、クラウドに移行しやすいWebシステム、パッケージアプリケーションソフトウェアを活用したシステム等のクラウドマイグレーションはピークを過ぎたものの、レガシーマイグレーションやスクラッチ開発をしたシステムのクラウドマイグレーションが本格化しています。また、急拡大するAIの需要に対応するために、サービスプロバイダーによる大型投資が見られたことにより、前年比29.2%増の9兆7,084億円となりました。同市場の2024年から2029年の年間平均成長率は14.3%で推移し、2029年の市場規模は2024年比2.0倍の19兆1,965億円になると予測されております。(※3) 加えて、日本のAIシステム市場規模は、2024年に1兆3,412億円(前年比56.5%増)となっており、今後も成長を続け、2029年には4兆1,873億円まで拡大すると予測されております。 AIの社会実装が進んでおり、企業でのプログラミング、文章の要約、マーケティング、コールセンターやカスタマーサポートなど様々な用途で活用が進んでおり、これまでは人手不足対策や業務効率化の目的で利用されることが多かったものの、今後は新たなサービス創出を目指した活用も進むとみられています。また、生成AI技術を活用したAIエージェントやAIとロボットが融合する「フィジカルインテリジェンス」分野の発展も市場拡大を後押しするとみられております。(※4) このように当社グループが事業を展開する分野は、中期的には市場拡大の方向にあります。 一方で、国内ITサービス市場の拡大は、事業の鍵となるIT人材の需給逼迫と表裏をなすものであります。経済産業省によれば、中位予測で2025年には36万人、2030年には45万人のIT人材の不足が予測されております(※5)。 また、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)における2024年の「DX動向調査」によると、「DX推進人材が大幅に不足している」と回答した企業が62.1%と過半数を超えており、労働市場での優秀なIT人材の獲得競争が激化しております。(※6) (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、前述「(2)経営環境について」に記載のとおり、DXに重心を移しつつ中期的には拡大基調にあるITサービス市場において、中期的な成長即ち継続的な売上高の伸長を実現するために、新たに技術獲得、拡販体制を得たAI駆動開発に代表されるサービスアップデートを続け、引き続き「クラウド技術とデータ・AI活用によるビジネストランスフォーメーションデザイナーとして社会変革をリードする」を継続的ミッションとして、以下の4つの成長戦略を骨子とする中長期経営戦略を継続して掲げております。 ① BTCアプローチの強化(DX専門人材の迅速かつ最適なプロジェクト組成の仕組み) BTCB=Business コンサルタント及び業務知見者集団・T=Technology エンジニアリング集団・C=Creative UI/UXユーザービリティ知見者集団)を三位一体で提供される「DXコンサルティングとAI駆動によるクラウドインテグレーション」を中心にDX化支援を推進してまいります。AIやクラウドのプラットフォームに関しては、AWSやMicrosoft Azureを軸としてAIネイティブ・クラウドネイティブ技術をマルチクラウドかつアジャイルで提供する他、DX化に必要な要素技術を複合的に組み合わせ、顧客のニーズに応える質の高いソリューションを提供すべく注力してまいります。 ② ハイブリッドアプローチの強化(ワンストップ営業サイクルによるクロスセル、アップセルの仕組み) コンサルティングや関連サービス等を起点に、ワンストップでインテグレーションの提案・提供に繋げるというビジネスモデルを推進してまいります。更にインテグレーション提供から得たノウハウを、関連プロダクトを含む各種ソリューションのアップデートに還元させていくという好循環のサイクルを回し、顧客接点機会の創出から、顧客LTVの最大化へ繋げていくという戦略を推進してまいります。 また、クロスセル・アップセルによるインテグレーション遂行においては、ビジネスパートナーの調達は重要な鍵となるため、ビジネスパートナーの調達・管理を推進する専門部署を設置し、250社超のビジネスパートナーと良好なアライアンスを構築しております。万が一、社員に欠員が出た場合でも、ビジネスパートナーとの連携により工数不足を補える体制を整えており、今後もアライアンス強化を図ってまいります。 更に、DX人材サービスを行う当社子会社の株式会社エーティーエスは、当社グループにおけるDX人材のリソースプラットフォームとして位置づけられ、グループ全体にエンジニアを供給するリソースプールの役割を果たしています。当社グループ内においてもこのアプローチ戦略をとることで、相互に人材共有や送客を積極的に行うことで、グループ内においてもクロスセルやアップセルによる案件拡大を実現してまいります。 ③ 新規事業開発の強化 当社グループのプロダクトを含む自社ソリューションやサービスは、コンサルティング及びインテグレーションから得たノウハウの標準化や自動化を進め、先進技術の研究開発投資のアウトプットと組み合わせることによることから生まれたものであります。このサイクルを更に強化していくため継続的な研究開発投資を行ってまいります。 この取り組みによりリリースされた「cnaris(クナリス)」「dataris(デタリス)」と称した領域特化型のサービスブランド戦略を更に拡販することで認知度向上を図ってまいります。 「cnaris(クナリス)」は「クラウドネイティブ領域に特化し、その技術の総合支援内容を総称するサービスブランド」であります。インテグレーションにおいて最も重要なことは、技術テンプレートといった形で可視化され、ビジネス展開の中で蓄積していく、標準化・自動化へと繋がる有形のノウハウであります。これらは再利用が可能であり、再現性をもって水平展開されていくもので、ビジネスの加速度的な発展と品質安定に大きく影響いたします。当社グループは創成期からクラウド技術の造詣を深め、良質なノウハウを豊富に有しております。これらをブランド化し、展開することでコンサルティング及びインテグレーションの競争力を高めてまいります。 「dataris(デタリス)」は「データ・AI活用領域に特化し、その技術の総合支援内容を総称するサービスブランド」であります。cnaris同様に、データ・AI活用を軸としたコンサルティング及びインテグレーションに係る良質かつ豊富なノウハウをブランド化して、差別化を図ってまいります。関連プロダクトである「LOOGUE(ローグ)」「ZiDOMA data(ジドーマ データ)」はこのブランドの嚆矢の一つと位置づけています。 この2つのブランドを育てていくことで、認知度向上を図り、中長期的な成長を加速させてまいります。 加えて近年、研究開発投資を継続してきた「AI駆動開発関連分野」において、有償プロジェクトへの実装が進み、利益率の高いAI開発案件及び高付加価値案件の獲得の成果が出てきております。更に生産性向上による収益向上並びに差別化による高付加価値案件の獲得を推し進めるために、更なる研究開発投資を継続してまいります。 「cnaris(クナリス)」「dataris(デタリス)」と称したブランドは「AI駆動開発」による手法を加えていくことで更にサービスがアップデートされてまいります。 ④ M&A・業務提携戦略の推進 当社グループは、中長期的な企業価値向上と持続的成長の実現を目指し、既存ビジネスの着実なオーガニック成長に加え、シナジーあるM&Aや業務提携による非連続成長の取り込みを積極的に推進しております。M&A実施後は、PMI(Post Merger Integration)を通じて経営統合・意識統合・業務統合を着実に推進し、両社の強みを最大限に活かしたシナジー創出の基盤を整えています。また、これらに伴うリスク管理やガバナンス体制の強化にも注力しています。 今後も市場環境や成長機会を的確に捉えながら、当社グループとのシナジー効果が見込まれる企業とのM&Aや業務提携を積極的に推進し、主力事業を補完強化する技術やノウハウの獲得、優秀な人材の確保、ビジネス領域の拡大を目指してまいります。 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、高い収益性の確保と継続的な売上高の成長を維持することにより、企業価値を継続的に向上させ株主利益を最大化することを経営上の目標としており、そのための指標として、売上高成長率を重視しております。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 近年、DXへの対応が注目を集めております。DXは単なる“システム化”に留まるものではなく、事業や組織運営の在り方を根底から変えていく、総合的な企業変革へと繋がるダイナミックな動きであり、ITの活用の在り方そのものが大きく変化しつつある環境にあると認識しております。 このようなITに新たな価値を求められる事業環境のもと、経営理念として掲げる「ARIグループ普遍的価値観」の具現化に向けて取り組むべき課題を以下のとおりと認識しております。 ① 人材確保と育成 DX市場の拡大に伴い、デジタル化、クラウド化の技術を有する優秀な人材の確保は最重要課題であります。様々な顧客の中長期的な要求に応じて、技術水準の高い人材を確保するための投資を継続し、引き続き優秀な技術者の確保及び育成に努めてまいります。 また、クラウド市場の拡大により多様化する顧客ニーズに対応できるよう、人材育成施策に積極的に取り組んでまいります。具体的には、社員の育成・研修等を推進する専門部署を設置し、コンサル、PM、AI技術、データ技術、クラウド技術を中心とした社内外での育成機会を設けるとともに、当該関連する技術の資格取得支援を積極推進し、技術力の更なる向上に努めてまいります。 ② 収益基盤の強化 当社グループのDXソリューション事業は、顧客のDXにおけるあらゆる工程において、DXを先進技術で支援するワンストップサービスの提供を中核として事業展開しております。具体的には、上流工程であるシステム開発の要件定義から、下流工程にあたる保守・運用までを総合的にサービス提供するとともに、顧客に対して状況に応じた最適な契約形態をとっております。請負・準委任に加え人材派遣によるサービス提供も行っております。従って受注案件ごとの利益率に相応の振幅があり、持続的な成長のためには、安定的な収益基盤を強化し続ける必要があります。そのために、クラウド技術を中軸に、より利益率の高い上流工程案件への取り組みの一層の増強を図りつつ、新規事業分野の開拓、関連プロダクトを含む自社ソリューションの強化を進めてまいります。加えて、株式会社エーティーエスを中心とした人材派遣・人材紹介といったDX人材サービスの推進により、グループ全体の安定成長を下支えしてまいります。 ③ 内部統制の強化 当社グループは、継続的に事業規模を拡大しており、また新規事業の展開の検討・実施を恒常的に行っていることもあり、内部統制整備に関わる課題が経常的に発生いたします。当社グループにおきましては、監査役による監査や内部監査の過程において、状況変化に応じた内部統制の整備状況に係る変更の必要性を認識するとともに、対応策の早期構築に努めてまいります。 ④ 営業力の強化 継続的成長のためには、新規顧客の開拓と既存顧客との関係深化に取り組む必要があります。これまで蓄積してきた技術ノウハウや業務知識、研究開発による先行技術知識を活用し、案件の獲得に向けた提案力の強化に注力し、全社的な営業力の向上を図り受注拡大に努めてまいります。 ⑤ 資金繰りの更なる安定化 当社グループは、売掛金回収サイトと買掛金支払サイトの差が常に一定以上あるうえ、銀行からの資金借入もあり、現時点では資金繰りについては充分な余裕があります。しかしながら買掛金支払サイトは僅かではあるものの短縮化の傾向にあるうえ、業容拡大に伴い、今後、売掛金回収サイトの長い大型の請負契約が多く発生した場合には資金繰りに余裕がなくなる可能性も否定できないことから、直接金融も含めた資金調達の更なる多様化を検討してまいります。 (出典) ※1 IDC Japan株式会社「国内ITサービス市場予測」2025年3月 ※2 富士キメラ総研「2025 デジタルトランスフォーメーション市場の将来展望 市場編」2025年4月 ※3 IDC Japan株式会社「国内クラウド市場予測」2025年8月 ※4 総務省「情報通信白書令和7年版」2025年7月 ※5 経済産業省「平成30年度我が国におけるデータ駆動型社会に係る基盤整備(IT人材等育成支援のための調査分析事業)」2019年3月 ※6 独立行政法人情報処理推進機構「DX動向2024」2025年7月
事業等のリスク8,653字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクには、以下のようなものがあります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 また、当社グループにとっては必ずしもリスク要因に該当しない事項についても、投資者の投資判断において重要であると考えられる事項については記載しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を十分に認識したうえで、発生の回避及び発生した場合の対応に取り組む方針ではありますが、当社グループの経営状況、将来の事業についての判断及び当社株式に対する投資判断は、本項記載内容を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。 後述「4 コーポレート・ガバナンスの状況等 (1)コーポレート・ガバナンスの概要」に記載のとおり、当社グループは内部統制の機関としてリスク・コンプライアンス委員会を設置し企業リスクの軽減に努めております。 (1) 事業環境に関するリスク ① 技術革新への対応について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの属する情報サービス産業においては、情報技術の進化とそれに伴う市場及び顧客のニーズの変化に迅速に対応することが求められます。当社グループでは情報技術及び開発技術等に係る調査、研究に努めて対応しております。しかしながら、広範な領域において、技術革新が急速に進展し、その対応が適切でなかった場合は、顧客との取引を拡大することが困難となり、売上高の停滞など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、技術動向を常に注視し、必要な調査・研究・人材育成を継続的に行うことで、これらのリスクの低減に努めてまいります。 ② 経営環境の変化について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの事業は、企業を主要顧客としております。これまでにおいて、顧客企業の情報システムへの投資マインドの上昇を背景として事業を拡大しております。プロダクト拡充などの施策展開は図っておりますが、今後、国内外の経済情勢や景気動向等の理由により、顧客企業の情報システム投資が減退するような場合には、顧客企業からの受注が減少し、売上高の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、経済環境や顧客動向の変化を的確に把握し、柔軟な事業運営やコスト管理の徹底により、リスクの最小化に努めてまいります。 ③ 法的規制について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律(以下「労働者派遣法」という。)」、「下請代金支払遅延等防止法」等の規制を受けております。 当社グループは、以下の許可を取得し顧客先に従業員を派遣しているため、労働者派遣法の遵守に努めておりますが、労働者派遣法に定める派遣元事業主としての欠格事由に該当した場合、関係法令に違反した場合には当該事業の停止、許可の取消しを命じられる可能性があります。また、法令の制定、改正、解釈の変更が行われた場合に、派遣等業務を拡大することが困難となり、当社グループの事業活動に影響が生じ、売上高の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、法令遵守の徹底と社内教育の強化により、法的リスクの回避・低減に努めてまいります。 会社名   認定等の内容   許可番号   監督官庁   有効期限 ARアドバンストテクノロジ株式会社   労働者派遣事業許可   派13-308138   厚生労働省   2030年7月31日 株式会社エーティーエス   労働者派遣事業許可   派13-305965   厚生労働省   2028年4月30日 株式会社ピー・アール・オー   労働者派遣事業許可   派14-300119   厚生労働省   2027年10月31日 ④ 競合他社による影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、企画力、提案力、人材力等の強化、ビジネスパートナーの活用による競争力の強化、付加価値の高いサービスの提供、等により顧客との良好な取引関係の維持等に積極的に取り組み、競争優位性を確保し、品質及び価格の維持向上に努めております。しかしながら、競合他社のサービス力の向上や価格競争の激化により当社グループの競争力が相対的に低下した場合、収益性の低下等を招き、経常利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、競争力強化のための継続的なサービス改善や人材育成、ビジネスパートナーとの連携強化に努めてまいります。 (2) 事業内容に関するリスク ① 労務管理に関するリスクについて(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) システム受託業務のプロジェクトにおいては、一時的に長時間労働が発生することがあるため、当社グループでは、日々の勤怠を確認することはもちろんのこと、週次ないし月次での適時な労働時間の状況の確認及び残業発生見込みの確認を行う等の労務管理体制を整備しております。しかしながら、やむを得ない事情により長時間労働が発生した場合には、過重労働、それらを起因とした従業員の健康問題の発生及びそれに伴う訴訟、受託業務の生産性の低下等により、経常利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、労務管理体制の強化や従業員の健康管理施策を推進し、リスクの未然防止に努めてまいります。 ② プロジェクトの採算管理について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループでは、プロジェクトの各工程を基に発生コストを算出し、適正な利益を付加した見積り金額を用いてプロジェクトの採算管理を行っております。当初想定しえない事象等の発生による追加的コストの発生や、当社グループの過失による納品物の不備、納期の遅延等による損害賠償が発生した場合等においては、当初見込んでいたプロジェクトの採算が悪化するほか、当社グループの信用等が低下することにより、経常利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、プロジェクト管理の徹底とリスク発生時の迅速な対応により、採算悪化リスクの低減に努めてまいります。 ③ ビジネスパートナーとの関係について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、事業の遂行にあたって、様々なビジネスパートナーと連携しており、長期的かつ安定的で良好な関係を築いております。受託業務の実施に際し、生産能力の確保、生産効率化、技術力活用等のため、多くのビジネスパートナーに業務の一部を委託しております。ビジネスパートナーの管理については専門部署を設けて強化を図っておりますが、ビジネスパートナーから技術力及び技術者数において適切な生産性と品質を確保できない場合、外注コストに重大な変化が生じた場合等の状況が生じた際には、適正価格による受託サービスの提供が困難になる等により、売上高の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、ビジネスパートナー管理の強化と関係性の維持・向上に努め、リスクの抑制に取り組んでまいります。 ④ プロジェクト総原価の見積りの変更による業績見通しへの影響について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 受注制作のソフトウエア開発案件については、契約に基づく開発作業を進めるにつれ顧客に対する履行義務が充足されると判断し、履行義務の充足に係る進捗度に基づき収益を認識しております。履行義務の充足に係る進捗度はプロジェクトの見積総原価に対する連結会計年度末までの発生原価の割合によって算定しております。 しかしながら、当初計画からの仕様変更等により、労務費及び外注費に係る作業工数の見直しが必要となることがあります。当社では、各プロジェクトの進捗管理を定期的に実施しており、計画に対して変更が生じれば即座に対応できる体制が構築されておりますが、仕様の変更等によりプロジェクト総原価の見積りを大幅に見直さざるをえない場合には、売上総利益の修正など、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、進捗管理の徹底と早期の課題把握・対応により、リスクの最小化に努めてまいります。 ⑤ ソフトウエア資産の減損損失計上の可能性について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社グループは自社開発プロダクトに係るソフトウエアを資産計上しております。資産計上計画は精緻化を図っておりますが、事業環境の変化により保有するソフトウエアの収益性が著しく低下し投資額を回収できなくなった場合には、減損損失の発生による当期純利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、資産の定期的な評価と事業環境の変化への迅速な対応により、リスクの低減に努めてまいります。 ⑥ M&A(企業買収等)による事業拡大(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは、事業拡大のため、M&A等の投資活動を行っております。M&Aにあたっては、対象企業の財務内容や契約関係等についての詳細な事前審査を行い、十分にリスクを吟味したうえで決定しておりますが、買収後に偶発債務の発生や未認識債務の判明等、事前の調査で把握できなかった問題が生じ、事業の展開等が計画どおりに進まない場合、のれんの減損処理を行う必要が生じる等、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクを適切に管理しつつ、引き続きM&Aを活用した事業拡大に努めてまいります。 ⑦ AIの利活用(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの事業活動においてAI技術の利活用は、業務効率化や新規価値創出の源泉として不可欠な要素となっています。生成AIを含む各種AI技術の活用には、業務の高度化や意思決定支援など多くの利点がある一方で、情報漏えい、知的財産権やプライバシーの侵害、誤判断や予期せぬ動作による品質への影響につながる可能性があり、当社グループの信用・評判の棄損や経済的損失を招くリスクが存在します。また、AI技術に関する国内外の法規制の不確実性は、当社グループの事業活動や財務状況、経営成績に悪影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対応するため、当社グループではAI活用に関する社内ガイドラインを策定し、AI利活用におけるリスクの統制とガバナンス強化に取り組んでいます。特に生成AIの利用に際しては、社内情報の取り扱いルールを明確化し、業務での安全な活用を推進しています。また、社員がAIの特性とリスクを正しく理解し、安心して活用できるよう、教育プログラムや啓発活動を継続的に実施しています。 更に、AIに関する法規制や社会的動向を把握・分析し、必要に応じて外部専門家との連携を図ることで、社会変化に即したAIガバナンス体制の強化を進めています。 当社グループは、AIに関するリスクを適切にマネジメントしながら、最先端技術を安全かつ効果的に活用することで、持続可能な社会の実現に貢献してまいります。 (3) 経営管理体制に関するリスク ① 代表者への依存について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 代表取締役社長武内寿憲氏は、当社の創業者であり創業以来代表取締役を務めております。当社グループの経営方針や事業戦略等の重要な決定、事業計画の立案、推進等の当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしており、代表者に依存する部分が相当程度存在しております。 当社グループは、代表者への過度な依存を回避すべく、経営管理体制の強化及び人材の育成を進めており、これらの諸施策の取り組みにより、現況の依存を低減することが可能と考えております。 しかしながら、当面の間は依存度が高い状態で推移することを見込んでいることから、何らかの理由により代表者が当社グループの業務を継続することが困難となった場合、経営力の低下により、売上高の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、経営管理体制の強化や人材育成の推進を通じて、代表者への依存度低減と経営の安定化に継続的に取り組んでまいります。 ② 人材の確保と育成について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループの事業活動は人材に大きく依存しており、優秀な人材の確保・定着及び育成が重要であると考えており、人材採用・育成については専門部署を設置し強化を図っております。しかしながら、優秀な人材の確保・定着及び育成が計画どおりに進まない場合、優秀な人材の社外流出が生じた場合には、事業の維持・拡大が困難となり、売上高の停滞など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、専門部署による採用・育成体制の強化や、働きやすい職場環境の整備を推進し、優秀な人材の確保・定着に努めてまいります。 ③ 情報セキュリティ管理について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、業務に関連して多くの機密情報及び個人情報を取り扱っており、厳格な情報管理が求められていることから、当社グループではプライバシーマーク及びISMSを取得し、情報管理の徹底を図っております。しかしながら、何らかの理由により機密情報及び個人情報の外部への漏洩が生じた場合、当社グループの社会的信用の失墜に起因する売上高の減少や損害賠償責任の発生等、特別損失の計上による当期純利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、情報管理体制の強化、定期的な教育・訓練、セキュリティ認証の取得・維持等を通じて、情報漏洩リスクの低減と信頼性向上に努めてまいります。 ④ 訴訟リスクについて(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、本書提出日現在において、第三者から訴訟を提起されている事実はありません。当社グループは、法令遵守に努めておりますが、事業活動を行う中で、訴訟、その他の法律的手続の対象となるリスクがあり、重要な訴訟等の提起を受けた場合には、訴訟関連費用や損害賠償等の支払いや、社会的信用の失墜、イメージダウン、レピュテーションリスクの顕現化等により、当期純利益の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、法令遵守の徹底とリスク管理体制の強化により、訴訟リスクの未然防止及び発生時の迅速な対応に努めてまいります。 (4) その他のリスク ① 自然災害等の発生について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 地震・台風等の自然災害、テロ、パンデミック等が発生した場合、当社グループの事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。当社グループは東京本社以外にも大阪、名古屋にも拠点をおき営業活動を行っているほか、リモートワーク環境の整備による拠点に依存しない業務体制の構築等、事業継続のための体制整備を図っておりますが、災害等の状況によっては、事業活動に支障が生じ、売上高の減少など、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、事業継続計画(BCP)の策定や拠点分散、リモートワーク体制の強化等により、リスクの軽減に努めてまいります。 ② 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、当社グループの役員及び従業員に対するインセンティブを目的として、新株予約権を付与しております。本書提出日現在における潜在株式数は85,520株であり、発行済株式総数に対する潜在株式数の割合は2.62%となっております。これらの新株予約権が行使された場合には、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 当社グループは、株主価値の維持・向上を意識したインセンティブ設計と、適切な情報開示に努めてまいります。 ③ 資金使途について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 新規株式上場時に公表した公募増資による資金調達の使途については、今後の事業拡大に向けた人材採用に充当する計画であります。しかしながら、経営環境等の変化に対応するため、調達資金を計画以外の使途に充当する可能性がありますが、その場合は速やかに資金使途の変更について開示を行う予定であります。また、計画どおりに使用された場合であっても、想定どおりの成果をあげられない可能性があります。当社グループは、外部環境の変化を具に察知するとともに、予め様々なシナリオに備えた投資計画・資金計画を作成することで、当該リスクに対応してまいります。 当社グループは、資金使途の透明性確保と、計画変更時の速やかな開示に努めてまいります。 ④ 大株主について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の代表取締役社長である武内寿憲氏は、当連結会計年度末現在で同氏の資産管理会社を通じて所有する株式の所有割合は60.00%(自己株式控除後)となっており、大株主であります。同氏は、安定株主として引き続き一定の議決権を保有し、その議決権行使にあたっては、株主共同の利益を追求するとともに、少数株主の利益にも配慮する方針を有しております。 当社グループといたしましても、同氏は安定株主であると認識しておりますが、何らかの事情により、大株主である同氏の株式が減少した場合には、株主構成が大きく変化することで、当社株式の市場価格及び議決権行使の状況等に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、株主構成の変化を注視し、安定的な経営体制の維持に努めてまいります。 ⑤ 配当政策について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題の一つと位置付けております。これまで経営基盤の強化及び積極的な事業展開を優先し、内部留保の充実を図ってまいりました。そのため、最近事業年度においては剰余金の配当を実施しておりません。内部留保資金については、経営基盤の長期安定化、財務体質の強化や事業の継続的な拡大・発展を実現するための資金として、有効に活用してまいります。 なお、当事業年度末においては、経営成績や財務状況等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスを考慮したうえで、期末配当の実施を予定しております。配当の実施にあたっては、今後の経営成績や財務状況、事業環境等を総合的に勘案し、内部留保とのバランスを考慮しつつ慎重に検討してまいります。なお、配当実施の可能性やその時期等については、慎重に判断のうえ決定いたします。 また、過去には第11期に創立10周年の記念配当、第14期に東京証券取引所グロース市場への上場記念配当を実施した実績がございますが、配当方針としては上記のとおりであり、現時点で確定しているものはありません。今後の配当についても、その時点における財務状況や市況等を総合的に勘案しつつ、当該方針に則って対応してまいります。 当社グループは、株主還元と財務健全性のバランスを重視し、配当方針の継続的な見直しに努めてまいります。 ⑥ 当社株式の流動性について(発生可能性:小、発生時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の株主構成は、当社の代表取締役社長である武内寿憲氏の資産管理会社が大株主であり、新規株式上場時に実施した公募増資、自己株式処分及び売出しによって当社株式の流動性の確保に努めております。今後、当社大株主への一部売出しの要請、当社グループの事業計画に沿った成長資金の公募増資による調達、ストック・オプションの行使による流通株式数の増加分を勘案し、これらの組み合わせにより、流動性の向上を図っていく方針ではありますが、何らかの事情により上場時よりも流動性が低下する場合には、当社株式の市場における売買が停滞する可能性があり、それにより当社株式の需給関係にも悪影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、流動性向上策の検討と、株主・投資家への適切な情報提供に努めてまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,920字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は5,023,198千円となり、前連結会計年度末に比べ1,046,471千円増加いたしました。これは主に現金及び預金が582,187千円、売掛金及び契約資産が441,450千円それぞれ増加したことによるものであります。 固定資産は1,739,743千円となり、前連結会計年度末に比べ968,376千円増加いたしました。これは主に有形固定資産が120,886千円、のれん723,066千円がそれぞれ増加したことによるものであります。 この結果、資産合計は6,762,941千円となり、前連結会計年度末に比べ2,014,848千円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は4,075,685千円となり、前連結会計年度末に比べ1,315,700千円増加いたしました。これは主に買掛金が285,153千円、短期借入金が60,000千円、1年内返済予定の長期借入金が190,321千円、未払費用が243,935千円、未払法人税等が269,625千円それぞれ増加したことによるものであります。 固定負債は518,225千円となり、前連結会計年度末に比べ497,462千円増加いたしました。これは主に長期借入金が351,128千円、退職給付に係る負債が91,228千円それぞれ増加したことによるものであります。 この結果、負債合計は4,593,911千円となり、前連結会計年度末に比べ1,813,163千円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は2,169,029千円となり、前連結会計年度末に比べ201,684千円増加いたしました。これは主に利益剰余金が親会社株主に帰属する当期純利益の計上により445,412千円増加した一方で、自己株式が308,114千円増加したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度末における自己資本比率は31.4%(前連結会計年度末は41.4%)となりました。なお、自己株式取得及び企業買収に伴うのれんの計上により自己資本比率は低下しておりますが、現金及び預金の着実な増加、安定した利益創出、財務基盤の強化施策により、当社グループの財務健全性は引き続き堅調に維持されております。今後も資本効率の向上と持続的な成長を両立させる経営を推進してまいります。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度における我が国経済は、賃上げの継続や物価上昇率の鈍化を背景に、実質賃金がプラス圏で推移し、個人消費は底堅く、企業収益も高水準を維持するなど、緩やかな回復基調を示しました。一方で、地域差や先行き不透明感も残る展開となっています。 世界経済は、米国の利下げ再開、中国の構造改革、欧州の財政拡張政策が交錯する中、成長見通しは当初予測より上方修正されました。加えて、米国の関税政策や中東情勢の緊迫化による原油高など、外部環境の変動がリスク要因となっています。 国内においては、半導体・自動車関連を中心に輸出が底堅く、設備投資はDX(デジタルトランスフォーメーション)・GX(グリーントランスフォーメーション)対応を背景に拡大傾向が続いています。 こうした環境下、当社グループではAI駆動型の開発体制を強化し、自然言語処理及び画像認識技術を活用した複数のプロジェクトを推進した結果、開発プロセスの効率化と高付加価値サービスの創出を実現しています。クラウド領域における認定技術者の育成、CRM・ERP導入支援、医療AI分野での共同研究など、先進技術を活用したソリューション展開も加速しており、技術力と実行力の両面から競争力強化を図っています。 また、株式会社ピー・アール・オー及びその子会社3社を2024年11月にグループに迎え入れる等、事業基盤の強化を進めております。当期はM&A費用負担が先行したものの、事業連携の強化や間接業務の最適化などのシナジー効果が表れ始めており、収益性の向上が期待される状況にあります。 更には、渋谷駅隣接の新本社「渋谷アクシュ」への移転を通じて、柔軟な働き方と生産性向上を両立する環境整備を推進いたしました。加えて、AI活用に適応した新卒人材の早期戦力化、高水準な採用の継続、人材の定着に向けた積極的な投資に取り組むなど、人的資本の戦略的強化を進めております。 これらの施策は、当社グループの中長期的な成長戦略の一環として、事業ポートフォリオの高度化と企業価値の持続的かつ安定的な向上に資するものと考えています。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績は、売上高14,152,706千円(前期比27.2%増)、売上総利益3,771,942千円(前期比32.9%増)、営業利益829,271千円(前期比96.7%増)、経常利益777,583千円(前期比73.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益445,412千円(前期比61.6%増)、EBITDA(営業利益+減価償却費+のれん償却額)は1,021,587千円(前年同期比92.3%増)となりました。 なお、当社グループは、DXソリューション事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ572,187千円増加し、2,902,067千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は1,141,939千円(前年比214.3%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益729,067千円、減価償却費の計上額133,688千円があった一方で、売上高が順調に伸長したことによる売上債権の増加額318,129千円、法人税等の支払額101,734千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は192,115千円(前年同期は使用した資金361,768千円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出221,688千円、無形固定資産の取得による支出49,652千円があった一方で、敷金及び保証金の回収による収入70,783千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は377,382千円(前年同期は使用した資金56,912千円)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出160,977千円、自己株式の取得による支出308,114千円等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループが行う事業では、提供サービスの性質上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日   至 2025年8月31日) 受注高 (千円)   前期比 (%)   受注残高 (千円)   前期比 (%) DXソリューション事業   15,003,678   132.0   2,618,571   148.1 合計   15,003,678   132.0   2,618,571   148.1 c.販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年9月1日   至 2025年8月31日) 金額(千円)   前年比(%) DXソリューション事業   14,152,706   127.2 合計   14,152,706   127.2 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては、過去の実績等を合理的に勘案し判断しておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果はこれらの見積りと異なる場合があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ② 経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当連結会計年度の経営成績は、「(1) 経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載しておりますが、主に以下のとおりであります。 (売上高、売上原価及び売上総利益) 売上高は14,152,706千円(前期比27.2%増)となりました。これは主にAI開発案件及び高付加価値案件の受注強化策が奏功したことによるものであります。 売上原価は10,380,764千円(前期比25.2%増)となりました。これは主にDXソリューション事業に係るエンジニアの増員等に伴う労務費の増加やビジネスパートナーへの外注費が増加した一方で、新規採用者の早期有償稼働化の取り組みが功を奏したことによるものであります。 この結果、売上総利益は3,771,942千円(前期比32.9%増)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損益) 販売費及び一般管理費は、2,942,670千円(前期比21.8%増)となりました。これは主に収益基盤の拡張に向け、コンサルタント及びエンジニア採用への積極投資を継続した一方で、研究開発投資に関して重点領域に集中投下し、効率性を追求したことによるものであります。 この結果、営業利益は829,271千円(前期比96.7%増)となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常損益) 営業外収益は、主に保険解約返戻金を計上したこと等により44,167千円(前期比34.9%増)となりました。営業外費用は、支払利息及び持分法による投資損失等を計上したことにより95,855千円(前期比1,459.8%増)となりました。 この結果、経常利益は777,583千円(前期比73.5%増)となりました。 (特別利益、特別損失及び親会社株主に帰属する当期純損益) 特別利益は、固定資産売却益を計上したことにより255千円(前連結会計年度は-千円)となりました。特別損失は、減損損失及び本社移転費用を計上したことにより48,771千円(前期比50.4%増)となりました。そのため、税金等調整前当期純利益は729,067千円(前期比75.3%増)となりました。これに法人税等283,841千円(前期比102.5%増)を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純利益は445,412千円(前期比61.6%増)となりました。 ③ 財政状態の分析及びキャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性についての分析 財政状態の分析及びキャッシュ・フローの分析については、前述の「(1) 経営成績等の状況の概要」に記載のとおりであります。 当社グループの事業活動における運転資金需要のうち主なものは、サービス提供に伴う労務費、外注費、販売費及び一般管理費等の費用であります。また、投資目的の資金需要としては、自社開発プロダクトに係る研究開発費に加え、事業基盤強化のための設備投資及びM&A関連費用が含まれています。 当社グループは、これらの資金需要に対応するため、事業に必要な資金の流動性と財源を安定的に確保することを基本方針としております。資金使途や金額に応じ、自己資金の活用に加え、金融機関からの借入を柔軟に検討し、最適な資金調達を行っています。今後も財務健全性を維持しつつ、持続的な成長を支える資金戦略を推進してまいります。 ④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析 「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおり、当社グループは、高い収益性の確保と継続的な売上の成長を維持することにより、企業価値を向上させ、株主利益を最大化することを経営上の目標としております。 そのための指標として、売上高成長率を重視しております。 当社グループのビジネスの構造上、売上総利益率を短期間で大幅に改善することは現実的ではないため、業績拡大の指標として売上高の伸長を重視しております。ITサービス市場の成長率は年数パーセントで推移しておりますが、当社グループの2025年8月期の売上高成長率は+27.2%であります。新型コロナウイルス感染症の影響で停滞した2020年8月期を除けば近年は年平均10%以上の成長率で推移してきており、今後も同程度の水準を目安に売上高成長率を目指してまいります。持続的な成長と資本効率の改善を両立させるため、収益基盤の強化と事業ポートフォリオの高度化を推進してまいります。 ⑤ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおり認識しております。その中でも特に「ビジネスパートナーとの関係について」「人材の確保と育成について」を重大なリスクと認識しております。 これらのリスクに対応するため、積極的な人材育成施策とビジネスパートナーとのアライアンス強化に継続的に取り組んでまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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