概要
株式会社ZenmuTechは、秘密分散技術「ZENMU-AONT」を中核とする情報セキュリティ企業である。2014年にシンクライアント関連事業で創業し、2017年に現商号へ変更。2025年3月に東京証券取引所グロース市場に上場した。従業員36名、売上高は2024年12月期に6億円、2025年12月期には9億円に成長。主力の情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」は約11万5千人のユーザーに利用されている。
秘密分散技術を核とした単一事業セグメント
当社は情報セキュリティ事業の単一セグメントで構成される。中核技術は独自の秘密分散アルゴリズム「ZENMU-AONT」であり、暗号鍵を使わずにデータを無意味化して分散する点が特徴である。収益はライセンス一括販売のフロー型、サブスクリプション契約、保守単独契約の三形態から成る。主力製品「ZENMU Virtual Drive」はPC内データを保護し、代理店経由で金融機関、コンサルティングファーム、ITベンダーなどに販売される。2025年12月期の売上高は851百万円(前期比31.3%増)、営業利益144百万円、当期純利益155百万円を計上した。
ZENMU Virtual Driveが牽引するビジネスモデル
情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive」は、PC上のデータを秘密分散技術で無意味化し、サーバーやクラウド、USBなどの外部デバイスに分散保管する。オフラインでも動作し、ネットワーク負荷が小さく、VDIと比較して導入・運用コストを抑えられる。ライセンス数1,000件以上の大規模案件を代理店と協業で獲得しており、2025年にはディザスタリカバリオプションも提供開始した。サブスクリプション契約が増加し、安定収益の基盤を形成している。
秘密計算ソリューションQueryAheadへの事業展開
秘密分散技術を応用した秘密計算ソリューション「QueryAhead」を2021年に提供開始した。データを暗号化したまま計算・分析できるため、組織間のデータ連携やプライバシー保護に有効である。産業技術総合研究所との共同研究に基づき、CRESTやAIP加速課題、SIPプロジェクトにも参加して技術を磨いてきた。秘密計算ビジネスの売上は2023年12月期50百万円から2025年12月期132百万円へ拡大し、米国市場への展開も視野に入れている。
産学連携と研究開発で築く技術基盤
2018年より産業技術総合研究所と秘密分散技術の安全性評価で共同研究を開始。以後、CREST(2019~2022年)やAIP加速課題(2022年~)での協業、光・量子技術を活用したSIPプロジェクト(2023年終了)など国家プロジェクトにも参画している。2023年にはAIST SolutionsからAISolスタートアップに認定された。医療AIプラットフォーム技術研究組合(HAIP)への参画やドローン向け秘密分散の実証試験など、新分野への応用研究も積極的に進める。
業界の中での役割は情報セキュリティソリューションベンダーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01情報セキュリティ主力
自社開発の秘密分散技術「ZENMU-AONT」を活用した「ZENMU」シリーズを展開。PC向け情報漏洩対策「ZENMU Virtual Drive」はシンクタンク・金融機関・ITベンダーなどで導入され、ライセンス販売と保守契約を組み合わせたストック型ビジネスで収益を得る。
- ZENMU Virtual Drive
- PCのデータを暗号化し複数の分散片に分割・保管する情報漏洩対策ソフト。分散片の一部が漏れても元データを復元できないため、紛失・盗難対策として有効。オフラインでも動作し、VDIと比べコストを抑えられる。
- ZENMU Engine
- 秘密分散技術を顧客のソリューションに組み込むためのソフトウェア開発キット。OEM開発支援やロイヤルティ収入も得る。
02データ利活用(秘密計算)準主力
産総研と共同研究した秘密計算技術を応用した「QueryAhead」を開発。データを秘匿化したまま計算処理ができるため、組織間のデータ共有や分析の高度化に貢献する。事業化に向けパートナー開拓や委託研究を進める。
- QueryAhead
- データを暗号化したまま計算できる秘密計算ソリューション。クラウドや社内サーバーなど環境を問わず安全にデータ分析・受け渡しできる。
03組み込み・その他その他
設立当初から行うシンクライアント向け「Windows Embedded OSのカスタマイズ」や「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」を提供する。既存顧客からのリピート案件中心に収益を得る。
- Embeddedソリューション
- シンクライアント向けOSのカスタマイズや導入コンサルティング、運用支援を行う。
製品と技術
ZENMU Virtual Drive – PCデータを無意味化する情報漏洩対策
主力製品「ZENMU Virtual Drive」は、秘密分散技術ZENMU-AONTを用いてPC内のファイルを暗号化した上で複数の無意味な分散片に分割し、サーバー、クラウド、USB等に分散保管する。復元には全ての分散片が必要で、暗号鍵やパスワードを不要とする。オフラインでも動作し、ネットワーク負荷が低いためVDIより低コスト。2025年には自然災害時にも利用を継続できる「ディザスタリカバリオプション」を追加した。約11万5千人のユーザーに利用され、主に代理店経由で販売される。
ZENMU Engine – 他社製品に組み込める開発キット
「ZENMU Engine」はZENMU-AONTの秘密分散機能を顧客のソリューションに組み込むためのソフトウエア開発キットである。ライブラリ形式で提供し、技術支援やOEM開発のコンサルティングも行う。具体事例として、デジタルウォレットにおける秘密鍵の秘匿化処理に採用されたほか、株式会社日立システムズエンジニアリングサービスが監視カメラ映像向けに「秘密分散フォービデオ」として販売している。収益はSDKライセンス、保守料、OEMロイヤルティから得る。
QueryAhead – データを秘匿したまま分析可能な秘密計算
「QueryAhead」は秘密分散技術を応用したMPC方式の秘密計算ソリューションである。データを暗号化したまま計算・通信・保存でき、クラウドや社内サーバーを問わず安全にデータ分析が可能。組織間のデータ連携やプライバシー保護が必要な分野での活用が期待される。産総研との共同研究を基に開発し、CRESTやAIP加速課題で実証を進めてきた。2025年12月期の秘密計算ビジネス売上は132百万円で、米国市場開拓も視野に入れている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
AIソリューション特化、小規模ながら急成長
ZenmuTechはAI・画像認識技術を活用したソリューションを提供する情報通信企業。売上高は6億円(2024年12月期)と小規模だが、営業利益率16.67%と高収益。同業のソラコムはIoTプラットフォーム、VRain SolutionはVR、Cocoliveはライブ配信とそれぞれ異なる領域に特化。ゼンムテックはAIエッジコンピューティングに強みを持つが、事業規模が小さく、競合との差別化と拡大が急務。
強み
- AI・画像認識分野で独自のアルゴリズムを保有。
- 少人数で高付加価値サービスを提供。
- AI需要拡大で大きな成長可能性。
- 小規模ゆえにきめ細かなサポートが可能。
課題
- 売上10億円未満で、安定性に欠ける。
- 類似技術の競合が多く、独自性を維持する必要。
- 販路拡大とマーケティング力の向上が不可欠。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がZenmuTech
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 3680ホットリンク | 33億円 | — |
| 2 | 9466アイドママーケティングコミュニケーション | 33億円 | 17.8倍 |
| 3 | 4380Mマート | 33億円 | 15.8倍 |
| 4 | 4198テンダ | 33億円 | 176.3倍 |
| 5 | 338AZenmuTech | 32億円 | 53.3倍 |
| 6 | 9419ワイヤレスゲート | 32億円 | 10.8倍 |
| 7 | 148Aハッチ・ワーク | 32億円 | 19.7倍 |
| 8 | 3842ネクストジェン | 32億円 | 11.0倍 |
| 9 | 5578ARアドバンストテクノロジ | 31億円 | 13.1倍 |
| 10 | 330ATalentX | 31億円 | 12.1倍 |
| 11 | 3858ユビキタスAI | 31億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 16件
シンクライアント関連事業で創業した2014年
2014年3月、東京都渋谷区において「シンクライアント用仮想USBデバイス統合管理ソフトVUMS」(2018年販売終了)、Windows Embedded OSのカスタマイズ、シンクライアント基盤最適化コンサルティングの3事業を中核とする株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所を設立。同年6月には知財ビジネスを目的に創業者出資で株式会社ICT・パテント・マネジメントを設立した。
社名変更と合併を経た2015~2016年
2015年2月、略称として認知されていた「TCSI」に正式名称を統一するため株式会社TCSIへ社名変更。2016年1月には株式会社ICT・パテント・マネジメントを吸収合併し、知的財産の管理基盤を強化した。同年4月には本社を東京都品川区に移転し、事業拡大に備えた。
ZenmuTechへの改称と秘密分散技術への集中(2017年)
2017年1月、認知度向上とブランド確立のため商号を株式会社ZenmuTechに変更。同時に秘密分散ソリューションの名称を「PASERI」から「ZENMU」に統一し、同技術に経営資源を集中する方針を明確にした。2018年4月には秘密分散処理ソフトウエア開発キット「ZENMU Engine」の提供を開始、技術の応用範囲を広げた。
産総研との共同研究と製品拡充(2018~2019年)
2018年4月、国立研究開発法人産業技術総合研究所と秘密分散技術ZENMU-AONTの安全性評価に関する共同研究を開始。以後、CREST(2019~2022年)やAIP加速課題(2022年~)での協業に発展。同年11月には内閣府SIPプログラムの「光・量子を活用したSociety5.0実現化技術」に共同研究機関として参加(2023年終了)。2019年6月にはPC向け情報漏洩対策「ZENMU Virtual Desktop」をリリースした。
秘密計算QueryAheadの提供開始(2021年)
2021年2月、データを秘匿したまま演算可能な秘密計算ソリューション「QueryAhead」の提供を開始。産総研の理論と自社の秘密分散技術のノウハウを融合した製品である。同年11月にはZENMU Virtual Desktopの後継として「ZENMU Virtual Drive Enterprise Edition」をリリースし、情報漏洩対策ラインアップを強化した。
グロース市場上場と成長基盤の確立(2023~2025年)
2023年8月、株式会社AIST SolutionsからAISolスタートアップに認定され、研究開発力が評価された。2025年3月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場。同時に本社を東京都中央区新川に移転した。上場による増資で資本を強化し、2025年12月期の売上高は9億円(前期比50%増)を見込む。長期借入金を完済し、自己資本比率は62.9%に改善した。
年表16件を開く
2010年代
- 2014年3月創業東京都渋谷区において「シンクライアント(※1)用仮想USBデバイス統合管理ソフト VUMS」(2018年をもって新規販売を終了)、シンクライアント用「Windows Embedded OSのカスタマイズ」、「シンクライアント基盤最適化コンサルティング」の3つを事業の中核とし、株式会社シンクライアント・ソリューション総合研究所設立
- 2014年6月創業東京都渋谷区においてVUMSの特許権管理など知財ビジネスを目的に当社創業者である田口善一および岡積正夫の出資により株式会社ICT・パテント・マネンジメントを設立
- 2015年2月商号変更略称として認知されてきた「TCSI」に正式名称を統一するため、株式会社TCSIへ社名変更
- 2015年8月秘密分散技術を利用したPC向け情報漏洩対策ソリューション「PASERI for PC」のサービス提供開始
- 2016年1月M&A株式会社ICT・パテント・マネジメントを当社が吸収合併
- 2016年4月東京都品川区に本社を移転
- 2017年1月商号変更当社事業の認知度向上と企業ブランドの確立を図るため、秘密分散ソリューションの名称を「PASERI」から「ZENMU」へ変更するとともに株式会社ZenmuTechへ商号変更
- 2018年4月商号変更国立研究開発法人産業技術総合研究所(以下、産業技術総合研究所という。)と、「秘密分散技術ZENMU-AONT(※2)に関する安全性評価」に関する共同研究開始 以後、戦略的創造研究推進事業チーム型研究「CREST」(※3)において「(プライバシー保護データ解析技術の社会実装」に関する協業(2019年4月~2022年3月)及び、AIP加速課題(秘密計算による安全な組織間データ連携技術の社会実装)での協業を2022年4月より実施 2023年10月より共同研究契約の当事者を産業技術総合研究所子会社である株式会社AIST-Solutionsに変更して本書提出日現在まで継続中
- 2018年4月秘密分散処理ソフトウエア開発キット「ZENMU Engine」のサービス提供開始
- 2018年11月内閣府科学技術・イノベーション推進事務局による戦略的イノベーション創造プログラム(※4)において、「「光・量子を活用したSociety5.0実現化技術」の研究課題の一つである「量子暗号技術と量子セキュアクラウド技術に関する研究開発」に共同研究機関として参加(2023年2月プロジェクト終了)
- 2019年6月PC向け情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Desktop」のサービス提供開始
2020年代
- 2020年3月東京都中央区銀座に本社を移転
- 2021年2月データを秘匿したまま演算処理を実行することのできる秘密計算ソリューション「QueryAhead」の提供開始
- 2021年11月「ZENMU Virtual Desktop」の利便性をさらに高めたPC向け情報漏洩対策ソリューション「ZENMU Virtual Drive Enterprise Edition」のサービス提供開始
- 2023年8月株式会社AIST Solutionsから、AISolスタートアップ(※5)として認定
- 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場 東京都中央区新川に本社を移転
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
秘密分散ソリューションの推進
主力の「ZENMU Virtual Drive」でVDI導入企業への置き換え提案やローカルデータ保護オプションとしての販売代理店連携を強化。IoT機器向けOEM展開により活用領域を拡大する。
- 02
秘密計算ソリューションの事業化
秘密分散技術を応用した秘密計算で、暗号化したままデータ解析を可能にし、金融・製造・物流・材料開発・ヘルスケア分野をターゲットに企業連携を進める。
- 03
海外市場(特に米国)への展開
大規模スタートアップ展示会への出展や大手シンクタンクとの共創により、グローバルなマーケットでの事業機会を模索する。
- 04
データ保護からデータ活用への移行
5G時代を見据え、クラウドストレージ上のデータ保護と、保護されたデータの利活用を促進する秘密計算技術の向上に注力する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で36人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は753万円で、1期前と比べて+13.3%。平均年齢は49.4歳、平均勤続年数は4.6年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年12月 | 665 | 49.8 | 4.1 | 34 | 294 |
| 2025年12月 | 753 | 49.4 | 4.6 | 36 | 278 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は9億円、営業利益は1億円。前期と比べると増収増益で、売上が+50.0%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 11億円 | 9億円 |
| 営業利益 | 2億円 | 1億円 |
| 純利益 | 3億円 | 2億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
3期分
直近は2026年上期で、売上は3億円、営業利益は−1億円。前年の2025年上期と比べると、売上は+0.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年上期 | 3 | 0 | 0.0 | 0 |
| 2025年下期 | 6 | 1 | 16.7 | 2 |
| 2026年上期 | 3 | −1 | −33.3 | −1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2020年12月期からの6期で、売上は1億円から9億円へ9.0倍に増えた。直近期の営業利益率は11.1%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 1 | — | −1 | — | −1 |
| 2021年12月 | 2 | — | 0 | — | −1 |
| 2022年12月 | 2 | — | −1 | — | −1 |
| 2023年12月 | 4 | — | 1 | — | 1 |
| 2024年12月 | 6 | 1 | 1 | 16.7 | 1 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 東京都中央区新川に本社を移転 | |||||
| 2025年12月 | 9 | 1 | 2 | 11.1 | 2 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高9億円のうち、営業利益として残るのは1億円で11.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は2億円、売上の22.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金11.1%1億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金66.7%6億円
- その他の費用持分法損益などの調整11.1%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.1%1億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年12月期は営業CFが0億円、投資CFが−1億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は8億円で、売上の10.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 1 |
| 2023年12月 | 0 | 0 | 2 | 0 | 3 |
| 2024年12月 | 2 | 0 | 0 | 2 | 5 |
| 2025年12月 | 0 | −1 | 4 | −1 | 8 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年12月期の総資産は13億円。このうち返さなくてよい自己資本が8億円で、自己資本比率は62.9%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 2 | −1 | 3 | — |
| 2021年12月 | 2 | 0 | 2 | — |
| 2022年12月 | 1 | −2 | 3 | — |
| 2023年12月 | 6 | 2 | 4 | 26.2 |
| 2024年12月 | 7 | 2 | 4 | 35.4 |
| 2025年12月 | 13 | 8 | 5 | 62.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で605社中20位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中310位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,343で、1年前と比べて-38.4%。過去52週の値幅のなかでは16%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 53.3倍 |
| PER (会社予想) | 21.1倍 |
| PBR | 4.03倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は6月下旬の2000円前後から7月6日に2439円まで上昇したが、その後は下落基調に転じ、8月4日は2075円。前日比0.3%安。1か月で14.9%下落しており、25日移動平均線(2140.44円)を下回る。52週高値4925円からは58%下落、52週安値1890円からは9.8%上昇。RSIは44.38とやや弱含む。出来高は7月2日に12万株超と膨らんだが、その後は縮小傾向。ボラティリティの高い値動きが続いている。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERが34.62倍と同業界平均の30.27倍を上回り、PBRは3.57倍で平均の3.46倍をわずかに上回る。ROEは29.9%と非常に高いが、成長性を鑑みてもPERの高さが目立つ。配当利回りはゼロで、株主還元がなく、高成長を織り込んだ評価がなされている。売上は増加傾向にあるが、営業利益率が低下しており、成長の質に疑問が残る。無配当であることや利益率の低下傾向を考慮すると、現時点のバリュエーションはやや割高と判断。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 53.3倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 21.1倍 | — |
| PBR | 4.03倍 | 2.96倍 |
| ROE | 29.9% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
AI関連ビジネスの成長期待から強気の見方がある一方、小規模な売上高に対して株価評価が高く、実態が伴うかが争点。2024年12月期の売上高6億円に対し時価総額28億円で、PER34.6倍と割高感。強気派は、AI需要の追い風と粗利率改善余地を指摘し、今後の高成長を期待。弱気派は、売上規模が小さく、受注の大型化や継続性に乏しく、収益が計画未達に終わるリスクを懸念。
- AI追い風
企業のAI投資拡大でコンサル需要が増加基調
- 利益改善
2025年12月期に営業利益率11.11%へ上昇
- 独自プロダクト
自社開発AIが、受託と相乗効果の可能性
- 2025年12月期売上高9億円、2年間で2.3倍に拡大2025年12月期影響中
売上高は4億円(2023/12)から6億円(2024/12)、9億円(2025/12)と急成長
- ROE29.9%の高収益体質が継続継続影響中
ROE29.9%、PBR3.57倍でも資本効率の高さが成長を支える
- 純利益2億円と過去最高益を更新2025年12月期影響中
純利益は2024/12期の1億円から2025/12期に2億円へ倍増
- 外国人保有比率6.1%と低く、上昇余地不定影響弱
外国人保有比率6.14%、時価総額28億円と小型株で買い増し需要が見込める
- 売上小粒
売上高9億円規模で、市場評価が先行気味
- 競争激戦
AI分野は大手も参入、差別化が困難
- 業績変動
プロジェクト依存、営業利益率11%と不安定
- 予想PER34.6倍と高バリュエーション通年影響中
PER34.62倍、純利益2億円に対し時価総額28億円と評価が先行
- 営業利益率は16.7%から11.1%へ悪化2025年12月期影響中
営業利益率は2024/12期16.67%から2025/12期11.11%へ5.56pt低下
- 株価1年で51.4%下落、戻り待ちの売り圧力継続影響弱
株価変化率は-51.35%、時価総額28億円で流動性が低い
- 無配当で成長頼みの株価形成通年影響弱
配当利回り0%、株主還元がなく業績悪化時に買い支えがない
- 売上高成長率
- AI需要の取り込み状況を確認
- 営業利益率
- プロジェクト収益性の改善度
- 受注残高
- 将来の売上確保を測る
- 顧客単価
- 大型案件の獲得状況を見る
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,521人。区分でいちばん多いのは個人・その他で63.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が21.1%を占め、残る78.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 38.1 | 63.9 |
| 事業法人 | 46.7 | 20.5 |
| 証券会社 | 15.2 | 8.9 |
| 外国法人 | — | 5.6 |
| 金融機関 | — | 0.5 |
| 外国人個人 | — | 0.5 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 岡積 正夫 | 6.99 |
| 02 | セグエグループ株式会社 | 5.91 |
| 03 | 田口 善一 | 5.21 |
| 04 | 有限会社Win4 | 4.68 |
| 05 | ミツイワ株式会社 | 2.94 |
| 06 | 松倉 泉 | 2.94 |
| 07 | BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 2.26 |
| 08 | 株式会社SBI証券 | 2.24 |
| 09 | 富士通クライアントコンピューティング株式会社 | 2.06 |
| 10 | 楽天証券株式会社共有口 | 1.88 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-23田口 貴良新規の大量保有報告3.31%+2.87pt
- 2026-04-23田口 貴良新規の大量保有報告0.44%
- 2026-04-23田口 善一(相続人代表 田口 貴良)新規の大量保有報告0.00%-5.21pt
- 2026-04-23田口 善一(相続人代表 田口 貴良)新規の大量保有報告5.21%
- 2026-04-23田口貴良新規の大量保有報告3.31%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は2期で+175%。直近期のROEは29.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2020年12月 | −25,646 | — | — |
| 2021年12月 | −10,447 | — | — |
| 2022年12月 | −118 | — | — |
| 2023年12月 | 74 | — | — |
| 2024年12月 | 74 | 217 | 40.9 |
| 2025年12月 | 121 | 595 | 29.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
8名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額80百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 阿部泰久 | 代表取締役社長CEO | 54 | 3,800 |
| 國井晋平 | 専務取締役 COO兼CTO | 66 | 1,400 |
| 酒井茂輝 | 取締役 CFO兼CWO | 43 | 1,200 |
| 白川彰朗 | 社外取締役 | 70 | 1,000 |
| 佐藤哲平 | 取締役 監査等委員 | 77 | 6,000 |
| 轟芳英 | 取締役 監査等委員 | 62 | — |
| 樽本哲 | 取締役 監査等委員 | 49 | — |
| 髙栁文子 | 取締役 監査等委員 | 50 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 60 | 60 | 15 |
| 社外取締役 | 4 | 13 | 13 | 3 |
| 監査役 | 1 | 7 | 7 | 7 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容5,469字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題7,448字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク5,754字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,400字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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