概要
TalentXは、AIとテクノロジーを活用した統合型タレントアクイジションプラットフォーム「MyTalent Platform」を提供するHRテック企業である。2018年の創業以来、リファラル採用から採用CRM、採用ブランディング、AI搭載ATSへと機能を拡張し、2026年3月期の売上高は18億円、営業利益3億円を達成した。東京証券取引所グロース市場に2025年3月上場。従業員数140名。
統合型プラットフォームの構造
TalentXの主力製品は「MyTalent Platform」であり、募集から採用、入社後のエンゲージメントまでを一貫管理する。同プラットフォームは4つのモジュールで構成される。すなわち、採用ブランディングCMS「MyTalent Brand」、採用CRM「MyTalent CRM」、採用管理システム(ATS)「MyTalent Hire」、リファラル採用モジュール「MyTalent Refer(旧MyRefer)」である。これらは「Myシリーズ共通基盤」上で統合され、顧客企業は全採用チャネルのデータを一元管理できる。2026年6月時点でMyReferの累計利用従業員数は100万人、MyTalent CRMのタレントプール登録数は47万件を超える。
サブスクリプション主体の収益モデル
TalentXの収益の大半は、月額課金のサブスクリプション売上(MRR)で構成される。経営指標として、MyTalent Platform MRRを含むサブスクリプション売上高比率、売上高総利益率、調整後営業利益率、ARR(年間経常収益)、課金利用社数、ARPA(1社当たり月額サブスクリプション売上高)を重視する。2021年3月期の売上高4億円から2026年3月期には18億円へ拡大し、同期間の営業利益は2025年3月期に4億円、2026年3月期に3億円と黒字を継続している。
大手企業への浸透と競争優位
TalentXの顧客基盤は大企業・成長企業が中心である。累計導入社数は1,000社以上に達し、2026年3月末時点で日本の時価総額TOP50企業の40%以上が同社の採用マーケティングサービスを利用している。同社は「AIネイティブ採用」の概念を提唱し、企業固有の人材データを継続的に蓄積・活用することで、外部採用チャネルへの依存を低減するアプローチをとる。これにより、転職潜在層を含む人材との関係構築を可能にし、採用単価の低減と自社採用力の内製化を支援している。
業界の中での役割は採用領域のDXを推進し、企業の採用力強化を支援するAI採用プラットフォーマーにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01AI採用プラットフォーム事業主力
大企業を中心に、採用ブランディングからリファラル採用、採用管理までをカバーする統合プラットフォーム「MyTalent Platform」を提供。データネットワーク効果により利用企業が増えるほどAIの精度が向上し、解約率は0.9%と低い。
- MyTalent Brand
- ノーコードで自社採用サイトを構築し、採用ブランディングを支援するモジュール。
- MyTalent CRM
- 応募者・アルムナイなど候補者データを蓄積し、AIでスカウトを支援する採用CRM。
- MyTalent Hire
- AIによる書類選考支援や要件サジェスト機能を搭載した採用管理システム(ATS)。
- MyTalent Refer (MyRefer)
- 社員をリクルーター化し、ネットワークを通じたリファラル採用を促進するサービス。
製品と技術
採用ブランディングモジュール「MyTalent Brand」
MyTalent Brandは、2024年1月にリリースされたノーコードの採用CMSツールである。企業は外部制作会社を介さずに自社採用サイトを構築・更新でき、検索エンジン対策や分析機能を活用して独自集客を実現する。従来の外部求人媒体では他社と横並びになりがちだった課題を解決し、自社の魅力を従業員ストーリー等で発信することで、候補者とのミスマッチを減らし、過度な採用競争を回避する。同モジュールは採用ブランディングデータの蓄積基盤としても機能する。
採用CRMモジュール「MyTalent CRM」
MyTalent CRMは、2022年2月にリリースされたAI採用MAツールである。過去の応募者、イベント参加者、退職者(アルムナイ)などの候補者データを統合し、独自のスカウトデータベースを構築する。ウェブサイト訪問やメール反応などの行動履歴を「興味スコア」として数値化し、AIが応募意欲の高い候補者を自動抽出。適切なタイミングで最適化されたスカウトを送ることで、競合に先駆けた採用を可能にする。2026年6月時点で47万件超のタレントプールが登録されている。
AIネイティブATS「MyTalent Hire」
MyTalent Hireは、2026年3月にMyTalent Platformの一環としてリリースされた採用管理システムである。要件設定から候補者スクリーニング、採用データの蓄積・活用までを担い、AIによる自動書類選考支援と経験スキルデータに基づく要件サジェスト機能を搭載する。従来のATSが応募管理に特化していたのに対し、AIによって採用マーケティング領域にも機能を拡張。多様な応募経路を統合管理し、人事担当者の業務効率化と候補者体験の向上を両立する。
リファラル採用モジュール「MyTalent Refer(MyRefer)」
MyReferは、2015年10月にリリースされたリファラル採用プラットフォームであり、TalentXの創業サービスである。従業員をリクルーターとして活用し、SNS連携やポイント付与による動機づけを通じて、転職市場に出ていない人材へのリーチを促進する。人事部門のアナログ業務を自動化する機能も備え、社内広報のパーソナライズ配信が可能。2026年6月時点で累計100万名以上の従業員に利用され、大手企業を中心にリファラル採用の主要チャネルとして定着している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
IT人材派遣で急成長、24年3月期売上11億
TalentXは情報通信業に属し、IT人材派遣・紹介事業を展開。業界内ではソラコムやハッチ・ワークなどが競合。直近売上高は11億円(2024/3期)から18億円(2026/3期計画)へ拡大見込み。営業利益率は2026/3期に16.67%と高収益を計画。成長性は高いが、競合も多く差別化が課題。
強み
- 売上高が3期で約1.6倍に拡大し、成長市場を捉えている。
- 2026/3期に営業利益率16.67%と高収益を見込む。
- IT人材不足を背景に、派遣・紹介需要が堅調。
- 将来の売上・利益計画を開示し、成長へのコミットを示す。
課題
- 数多くのIT人材企業が存在し、差別化が難しい。
- 2024/3期は営業利益率非開示だが、今後の実現性に不透明感。
- 売上高が10億円台と小さく、大手との競争で劣位。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がTalentX
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9419ワイヤレスゲート | 32億円 | 10.8倍 |
| 2 | 338AZenmuTech | 32億円 | 53.3倍 |
| 3 | 148Aハッチ・ワーク | 32億円 | 19.7倍 |
| 4 | 3842ネクストジェン | 32億円 | 11.0倍 |
| 5 | 330ATalentX | 31億円 | 12.1倍 |
| 6 | 5578ARアドバンストテクノロジ | 31億円 | 13.1倍 |
| 7 | 3858ユビキタスAI | 31億円 | — |
| 8 | 3804システム ディ | 31億円 | 15.3倍 |
| 9 | 265AHmcomm | 31億円 | 76.8倍 |
| 10 | 3747インタートレード | 31億円 | 161.4倍 |
| 11 | 4736日本ラッド | 31億円 | 18.6倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 24件
パーソルキャリアからのMBOで創業
TalentXの前身は、2018年5月に東京都千代田区大手町で設立された株式会社MyReferである。同年8月、総額362,300千円の第三者割当増資を実施し、パーソルホールディングス株式会社等を引受先として、パーソルキャリア株式会社よりMyRefer事業をMBO(経営陣買収)で取得した。これにより同社はリファラル採用サービス「MyRefer」をコア事業としてスタートした。同年10月には出戻り採用を促進する「MyRefer Alumni」をリリースし、12月にはプライバシーマーク(JIS Q 15001)を取得した。
資金調達とリファラル採用研究所の設立
2021年2月、TalentXは総額500,203千円の第三者割当増資を実施し、グローバル・ブレイン7号等から資金を調達した。同年8月には本社を東京都新宿区神楽坂へ移転。同年9月にはリファラル採用に関する研究機関「リファラル採用研究所」を社内に設立し、採用市場の学術的知見の蓄積を開始した。この時期、リファラル採用という概念はまだ一般的でなく、同社は市場開拓とサービスの高度化を同時に進めた。
採用CRM参入と商号変更
2022年2月、TalentXは候補者の行動履歴を特定し採用に結び付ける採用MAツール「MyTalent」をリリースした。これによりリファラル採用に加え、自社の過去応募者や辞退者へのリーチが可能となった。2023年2月には商号を「株式会社TalentX」に変更し、同時にMyシリーズサービス全体を管理する共通基盤をリリースした。この改名は、AIネイティブ採用による日本企業の採用変革を目指す決意を反映したものである。
採用ブランディングとコンサルティングの拡充
2024年1月、TalentXはノーコードで自社採用メディアを作成する「MyBrand」をリリースし、採用ブランディング領域に参入した。同年5月には採用変革を支援するコンサルティングサービス「RXO」を開始。2024年7月にはAI・自動化を推進する新組織「AI X Lab.」を設立し、同月にMyTalent CRM向け「Hotフラグ機能」、9月に「AI OCR機能」、11月にMyRefer向け「社内広報オートメーション機能」を相次いでリリースした。
グロース市場上場とプラットフォーム統合
2025年3月、TalentXは東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。同年8月には過去の候補者とのマッチングを支援する「AI求人マッチング機能」、10月には「すごい人事シリーズ」を展開する株式会社Crepeの全株式を取得した。2026年3月には、MyRefer・MyTalent・MyBrandを統合した「MyTalent Platform」へブランドを刷新。併せてAIネイティブATS「MyTalent Hire」の提供を開始し、全採用プロセスをカバーする統合プラットフォームを完成させた。
年表24件を開く
2010年代
- 2018年5月創業東京都千代田区大手町において、株式会社MyRefer(当社)を設立
- 2018年8月総額362,300千円の第三者割当増資を実施(割当先:AT-Ⅱ投資事業有限責任組合、パーソルホールディングス株式会社、宇野康秀氏)、パーソルキャリア株式会社よりMyRefer事業をMBO
- 2018年9月東京都中央区日本橋へ本社を移転
- 2018年10月出戻り(アルムナイ(注1))採用を促進するアルムナイ採用支援ツール「MyRefer Alumni」をリリース
- 2018年12月プライバシーマーク(JIS Q 15001)認証取得
2020年代
- 2021年2月総額500,203千円の第三者割当増資を実施(割当先:AT-Ⅱ投資事業有限責任組合、グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合、HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合)
- 2021年8月東京都新宿区神楽坂へ本社を移転
- 2021年9月創業リファラル採用に関する最先端の研究を行う「リファラル採用研究所」を当社内に設立
- 2022年2月候補者の行動履歴を特定し、採用に結び付ける採用MAツール「MyTalent」をリリース
- 2023年2月商号変更株式会社TalentXに商号変更
- 2023年2月Myシリーズサービス全体をシングルプラットフォームで管理する「Myシリーズ共通基盤」をリリース
- 2024年1月ノーコードで自社採用メディアを作成する採用CMS支援ツール「MyBrand」をリリース
- 2024年5月企業の採用変革を支援するコンサルティングサービス「RXO(アールエックスオー)」を提供開始
- 2024年7月創業AI・自動化で日本企業の採用変革を加速させる新組織「AI X Lab.」を設立
- 2024年7月独自AIにより自社に興味のある候補者をレコメンドする「Hotフラグ機能」をMyTalentにてリリース
- 2024年9月生成AIを活用してスカウト業務を効率化する「AI OCR機能」をMyTalentにてリリース
- 2024年11月従業員一人ひとりにパーソナライズした社内広報を自動で実現する「社内広報オートメーション機能」をMyReferにてリリース
- 2025年1月過去に接点を持った候補者一人ひとりへの最適なアプローチを自動化する「オートメーション機能」をMyTalentにてリリース
- 2025年3月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
- 2025年3月MyReferとMyBrandの連携機能をリリース
- 2025年8月過去の候補者を未来の人材に、採用の機会損失を防ぐ「AI求人マッチング機能」をリリース
- 2025年10月「すごい人事シリーズ」などを展開する株式会社Crepeの全株式を取得
- 2026年3月M&A採用CRM「MyTalent」、採用ブランディングCMS「MyBrand」、リファラル採用プラットフォーム「MyRefer」を統合し、統合型タレントアクイジションプラットフォーム「MyTalent Platform」として提供
- 2026年3月M&AAIネイティブ採用を実現する統合型タレントアクイジションプラットフォーム「MyTalent Platform」の機能の一つとして、AIネイティブATS「MyTalent Hire」の提供を開始
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
AIネイティブ戦略
AI Coreを軸に採用プロセス全体をAIで統合・自動化。AI機能の継続的リリース、データ学習ループの構築、AI Agentへの段階的進化を推進し、解約率低下による粘着性向上を図る。
- 02
統合プラットフォーム戦略
MyTalent CRM/Hire/Refer/Brandを単一プラットフォームへ統合。プロダクト間のデータ連携深化、採用データ資産の拡大、外部パートナーとのエコシステム構築により顧客単価を上昇させる。
- 03
市場拡大戦略
大企業向けに既存顧客深耕・複数プロダクト導入・コンサルティング強化で顧客単価向上。中堅・成長企業への展開加速、ブランド投資や販売体制強化で市場認知度向上と新規顧客獲得を推進。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で140人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は578万円で、1期前と比べて+1.3%。平均年齢は32.6歳、平均勤続年数は2.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年3月 | 571 | 32.5 | 1.0 | 110 |
| 2026年3月 | 578 | 32.6 | 2.0 | 140 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は18億円、営業利益は3億円。前期と比べると増収増益で、売上が+28.6%、利益が+0.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 21億円 | 18億円 |
| 営業利益 | 2億円 | 3億円 |
| 純利益 | 1億円 | 3億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
3期分
直近は2027年1Qで、売上は5億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年2Q | 8 | 2 | 25.0 | 1 |
| 2026年4Q | 10 | 1 | 10.0 | 2 |
| 2027年1Q | 5 | 1 | 20.0 | 1 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2021年3月期からの6期で、売上は4億円から18億円へ4.5倍に増えた。直近期の営業利益率は16.7%。売上は4期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| リファラル採用に関する最先端の研究を行う「リファラル採用研究所」を当社内に設立 | |||||
| 2021年3月 | 4 | — | −1 | — | −1 |
| 2022年3月 | 4 | — | −3 | — | −3 |
| 株式会社TalentXに商号変更 | |||||
| 2023年3月 | 7 | — | −1 | — | −1 |
| AI・自動化で日本企業の採用変革を加速させる新組織「AI X Lab.」を設立 | |||||
| 2024年3月 | 11 | — | 0 | — | 0 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 | |||||
| 2025年3月 | 14 | — | 3 | — | 4 |
| 採用CRM「MyTalent」、採用ブランディングCMS「MyBrand」、リファラル採用プラットフォーム「MyRefer」を統合し、統合型タレントアクイジションプラットフォーム「MyTalent Platform」として提供 | |||||
| 2026年3月 | 18 | 3 | 3 | 16.7 | 3 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高18億円のうち、営業利益として残るのは3億円で16.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の16.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金16.7%3億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金66.7%12億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益16.7%3億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2026年3月期は営業CFが4億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは2億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は12億円で、売上の8.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023年3月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 3 |
| 2024年3月 | 1 | 0 | 0 | 1 | 5 |
| 2025年3月 | 4 | 0 | 0 | 4 | 9 |
| 2026年3月 | 4 | −2 | 2 | 2 | 12 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2026年3月期の総資産は17億円。このうち返さなくてよい自己資本が9億円で、自己資本比率は52.7%(業種中央値63.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | 8 | 4 | 4 | 52.1 |
| 2022年3月 | 5 | 1 | 4 | 24.0 |
| 2023年3月 | 5 | 0 | 5 | 6.5 |
| 2024年3月 | 6 | 1 | 5 | 9.6 |
| 2025年3月 | 12 | 5 | 7 | 39.7 |
| 2026年3月 | 17 | 9 | 8 | 52.7 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中70位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中410位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥535で、1年前と比べて-47.8%。過去52週の値幅のなかでは23%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.1倍 |
| PER (会社予想) | 28.1倍 |
| PBR | 3.28倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は8月17日に5.71%高の518円へ上昇し、25日移動平均線(476.2円)を約8.8%上回った。75日線(473.8円)も上回り、短期的に底固めの動き。RSIは63.32と中立よりやや強気圏。8月6日に377600株の出来高を伴い512円まで急伸した後、調整を挟みつつ8月17日に再び上昇。52週高値(1157円)からは55%下落しているが、52週安値(373円)からは約39%上昇しており下値抵抗力が強い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 45/100)。
PERが10.73倍と同業界平均の30.27倍を大幅に下回り、ROEは28.52%と非常に高い。PBRは3.06倍で平均の3.46倍より低く、収益性と成長性を考慮すれば割安感もある。ただし、配当利回りがゼロで、株主への直接的な還元がない点は割引材料。直近の業績は売上・利益ともに増加傾向で、成長性は評価できるが、無配当であることや将来の不確実性を考慮すると、現時点ではほぼ妥当な水準からやや割高に転じる可能性。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.1倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 28.1倍 | — |
| PBR | 3.28倍 | 2.96倍 |
| ROE | 28.5% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長市場であるデジタル人材業界で、育成から紹介まで一気通貫で提供する点を評価する強気派に対し、競争激化による単価下落や採用コスト増で収益性が悪化する懸念を指摘する弱気派が対立。2025年3月期に純利益4億円と黒字転換したが、株価は1年で6割下落しており、市場は成長持続性に疑念を持っている。今後の業績は、人材需要の拡大と自社育成による粗利率向上の両立にかかっている。
- 成長市場
DX需要拡大でデジタル人材市場は成長、自社も増収続く
- 黒字化達成
2025年3月期に純利益4億円、収益モデルの実証
- 育成強み
育成プログラムが差別化要因、粗利率向上に寄与
- 2026年3月期売上高18億円、前期比28.6%増の増収基調通年影響中
売上高は14億円から18億円へ28.6%増、営業利益3億円と利益も黒字を確保
- ROE28.5%と高効率経営、PER10.7倍は割安感継続影響中
ROE28.52%、PER10.73倍、PBR3.06倍と成長投資が奏功している
- 営業利益率16.7%を維持し収益性の高さを示す通年影響中
2026年3月期の営業利益3億円、売上高18億円に対する利益率16.67%
- 外国人保有比率7.3%と低位、買い増し余地不定影響弱
外国人保有比率7.3%は小型株としては低く、需給改善による上昇余地がある
- 株価低迷
株価1年で6割下落、市場の期待剥落を反映
- 競争激化
人材紹介業界は競合が多く、単価低下圧力
- 採用依存
採用コスト増で利益変動大きく、業績不安定
- 株価1年で60.5%下落、下げトレンド継続継続影響弱
株価変化率は-60.52%、時価総額27億円と小さく売りが続きやすい
- 無配当で株主還元が手薄い通年影響弱
配当利回り0%と還元策がなく、純利益3億円規模でも配当余力は乏しい
- 純利益は4億円から3億円へ25%減益2026年3月期影響中
純利益は前期4億円から3億円へ減少、売上高成長に比べ利益の伸びが鈍い
- 売上高18億円と小規模、営業変動リスク継続影響弱
売上高18億円、営業利益3億円と規模が小さく需要変動で赤字転落の懸念
- 売上高成長率
- 市場成長の取り込み度を確認
- 粗利率
- 育成モデルの収益性を測る
- 営業利益率
- 採用・育成コスト管理の効率性
- エンジニア採用数
- 供給能力の拡大を示す
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,124人。区分でいちばん多いのは個人・その他で76.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.9%を占め、残る89.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 65.3 | 76.6 |
| 事業法人 | 14.9 | 10.0 |
| 外国法人 | 8.0 | 7.2 |
| 証券会社 | 8.4 | 5.1 |
| 金融機関 | 3.2 | 0.9 |
| 外国人個人 | 0.2 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 鈴木 貴史 | 43.37 |
| 02 | 細田 亮佑 | 4.34 |
| 03 | 大瀧 大悟郎 | 2.78 |
| 04 | 株式会社SBI証券 | 2.37 |
| 05 | HAKUHODO DY FUTURE DESIGN FUND投資事業有限責任組合 | 2.00 |
| 06 | 山名 清 | 1.92 |
| 07 | NOMURA PB NOMINEES LIMITED OMNIBUS-MARGIN(CASHPB)(常任代理人 野村證券株式会社) | 1.70 |
| 08 | 楽天証券株式会社 | 1.34 |
| 09 | J.P.Morgan Securities plc(常任代理人 JPモルガン証券株式会社) | 1.31 |
| 10 | 友澤 悟郎 | 1.07 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で+100%、1株純資産は6期で−99%。直近期のROEは28.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2021年3月 | −8,897 | 23,972 | — | — |
| 2022年3月 | −16,969 | 7,003 | — | — |
| 2023年3月 | −17 | 6 | — | — |
| 2024年3月 | 5 | 11 | 57.2 | — |
| 2025年3月 | 67 | 84 | 140.4 | 15.2 |
| 2026年3月 | 44 | 155 | 28.5 | 12.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
12名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は12名。2026/3期の役員報酬は総額50百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 鈴木貴史 | 代表取締役社長CEO | 38 | 2,500,000 |
| 細田亮佑 | 取締役 上席執行役員 | 37 | 250,000 |
| 北川貞光 | 社外取締役 | 53 | — |
| 工藤郁哉 | 常勤監査役 | 66 | — |
| 小久保崇 | 非常勤監査役 | 52 | 400 |
| 田中博文 | 非常勤監査役 | 57 | — |
| 籔下直哉 | 上席執行役員CTO | — | — |
| 中村侑太郎 | 執行役員CHRO | — | — |
| 近藤歩 | 執行役員 | — | — |
| 原英孝 | 執行役員 | — | — |
| 太田将善 | 専門役員 | — | — |
| 酒井一弘 | 専門役員 | — | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 32 | 32 | 16 |
| 社外監査役 | 3 | 14 | 14 | 5 |
| 社外取締役 | 1 | 4 | 4 | 4 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容9,466字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,664字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク6,613字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,278字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算説明資料2026-08-05
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