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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

地主

JINUSHI Co.,Ltd.3252 · Prime · 不動産業

底地(借地権付き土地所有権)に特化した不動産投資会社。地主リート等へ販売・運用。

概要

地主株式会社は、2000年設立の不動産投資会社。東京都心部を中心に土地のみに投資し、テナントと長期定期借地権を設定した「底地」を開発・販売するJINUSHIビジネスを展開する。2025年12月期の連結売上高は763億円、営業利益86億円。東京証券取引所市場第一部に上場(2008年)、従業員数116名。底地特化型のビジネスモデルにより、2024年12月期の営業利益率は15.2%を記録した。

三事業で構成されるグループ全体像

当社グループは、不動産投資事業、不動産賃貸事業、資産運用事業の3セグメントで構成される。2025年12月期の売上高は、不動産投資事業が737億円(全体の96.6%)、不動産賃貸事業が13億円、資産運用事業が11億円。営業利益はそれぞれ116億円、7億円、5億円。不動産投資事業が収益の柱であり、底地の開発・販売が主力となっている。子会社12社を連結し、地主アセットマネジメント株式会社が資産運用業務を担う。

JINUSHIビジネスという独自の投資手法

JINUSHIビジネスは、土地のみに投資し、テナントと20~50年の定期借地権設定契約を締結する手法。建物投資はテナントが行うため、追加投資が不要で自然災害や市場変動に強いとされる。開発された底地(借地権付き土地所有権)は、地主リートや私募ファンド、事業会社などに販売される。2025年12月末時点の累計開発実績は487案件、約6,368億円に達する。このモデルは、一般財団法人日本不動産研究所の調査で底地マーケットが2009年の0.87兆円から2024年に7.24兆円に拡大するなど、成長市場で展開されている。

底地市場の拡大と地主リートの成長

当社は底地マーケットの創出・拡大を牽引してきた。国内唯一の底地特化型私募リートである地主リートは、運用開始後10年連続で増資を実現し、2026年1月時点の資産規模は2,911億円(鑑定評価額ベース)に達する。2025年12月期には、中計目標である親会社株主帰属当期純利益70億円を1年前倒しで達成。新たな中期経営計画(2026-2028)では、運用資産規模5,000億円以上、ROE15%程度を目標に掲げる。また、CRE戦略の見直しを背景に、企業からの土地売却ニーズも取り込み、2025年12月期の仕入額(契約ベース)は1,420億円と過去最高を記録した。

連結子会社とスポンサー体制の構築

グループの中核である地主株式会社に加え、地主アセットマネジメント株式会社(地主AM)が資産運用業務を担う。地主AMは地主リートの運用会社であり、当社はスポンサーサポート契約を締結し、底地の売却等を通じてリートの成長を支援する。また、ニューリアルプロパティ株式会社(連結子会社)や、不動産特定共同事業を活用した「地主倶楽部」を運営。2025年12月期には底地の中長期運用を目的とした「地主ファンド」構想を発表し、地主リート、地主ファンド、地主倶楽部の三本柱で多様な投資家ニーズに対応する体制を整えている。

業界の中での役割は不動産金融商品の開発・販売・運用会社にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
763億円
営業利益
86億円
営業利益率
11.3%
純利益
74億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2021/12
事業売上構成比利益利益率
その他(注1)299億円50.0%49億円16.4%
不動産投資 事業295億円49.3%46億円15.6%
サブリース・賃貸借・ファンドフィー 事業4億円0.7%3億円75.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01不動産投資事業主力

土地のみに投資し、テナントと長期定期借地権設定契約を締結。開発した底地(借地権付き土地所有権)を地主リート等に売却する事業。

主な製品・サービス1
底地(借地権の付着した土地所有権)
土地を取得しテナントとの間で定期借地権を設定した後、その底地を不動産金融商品として販売。テナントが建物を建設するため追加投資不要で安定収益が期待できる。

02不動産賃貸事業主力

開発した不動産金融商品を自ら保有し賃貸収益を得る長期賃貸事業、土地所有者から土地を借り受けてテナントに転貸するサブリース事業、不動産特定共同事業法に基づく「地主倶楽部」の提供。

主な製品・サービス3
長期賃貸事業
自社保有の底地を賃貸し、賃貸収益を得る。
サブリース事業
土地所有者から土地を借り受け、商業施設・ホスピス・物流施設等のテナントに転貸。
地主倶楽部
不動産特定共同事業を活用し、一般投資家向けに不動産金融商品を提供。

03資産運用事業主力

地主リート等から資産運用業務や運営管理業務を受託し、アセットマネジメント報酬やプロパティマネジメント報酬を得る。

主な製品・サービス2
アセットマネジメントサービス
地主リート等の資産運用業務を受託し、報酬を得る。
プロパティマネジメントサービス
不動産の運営管理業務を受託し、報酬を得る。

製品と技術

底地(借地権付き土地所有権)の開発と販売

不動産投資事業の中心製品は、底地(借地権の付着した土地所有権)である。当社が土地を取得し、テナントと定期借地権設定契約(20~50年)を締結。テナントは自ら建物を建設するため、当社は追加投資を必要としない。開発された底地は、地主リートや事業会社、私募ファンド、一般投資家に販売される。2025年12月末時点の累計開発実績は487案件、約6,368億円。この製品は自然災害や市場変動に強く、長期安定収益が期待できるとして投資家に支持されている。

長期賃貸事業とサブリース事業

不動産賃貸事業では、自社保有の底地を賃貸する長期賃貸事業と、土地所有者から土地を借り受けてテナントに転貸するサブリース事業を展開。サブリースでは、商業施設、ホスピス、物流施設など立地に適した用途を提案し、安定した賃貸収益を得る。2025年12月期の同事業セグメント利益は7.46億円。これらの事業は、販売用物件の開発と並行して、グループの収益基盤を支えている。

地主倶楽部とアセットマネジメントサービス

資産運用事業では、不動産特定共同事業法に基づく「地主倶楽部」を提供。一般投資家向けに小口の不動産金融商品を組成し、運用する。また、地主リート等から資産運用業務やプロパティマネジメント業務を受託し、アセットマネジメント報酬を得る。2025年12月期の資産運用事業売上高は11.95億円。地主AMが中核となり、底地特化型の運用ノウハウを提供している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

不動産業のなかでの位置

賃貸住宅開発型不動産、成長中も利ザヤ縮小

地主は主に賃貸マンション・アパートの企画・開発・販売・管理を手掛ける不動産会社。同業の大東建託やタスキHDと比較して、規模は小さいが成長性は高い。直近2024年12月期の売上高571億円、営業利益率15.24%と急成長。2025年12月期も増収だが、営業利益率は11.27%へ低下見込み。これは用地価格上昇や競争激化で利益率が圧迫されていることを示唆。エリア特化型ではなく全国展開だが、同業との差別化は価格・提案力に依存。

強み

  • 売上高が前年比約80%増と急成長しており、市場シェア拡大中。
  • 企画・設計・施工・賃貸管理を自社で行い、収益源を多様化。
  • 首都圏など好立地の用地を積極取得し、供給力を強化している。
  • 開発後の管理受託により、ストック収入が安定基盤を形成。

課題

  • 売上拡大に伴い営業利益率が低下しており、収益性改善が急務。
  • 開発用地の取得競争激化でコスト増、収益を圧迫するリスクがある。
  • 借入による事業拡大依存度が高く、金利上昇で財務負担が増加。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

住宅・不動産の時価総額近傍。太字が地主

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(住宅・不動産)に従っています。

会社の歴史

沿革 11件

商業施設開発会社として創業した2000年

2000年4月、大阪市中央区西心斎橋に日本商業開発株式会社(現地主株式会社)を設立。当初は商業施設の企画、開発、運営及び管理を主な目的としていた。2001年1月には東京事務所を開設し、同年10月に宅地建物取引業免許を取得。創業期は商業施設に特化した事業を展開していたが、後のビジネスモデル転換の基盤となる不動産開発のノウハウを蓄積した。

バルク購入による再生業務と不動産流動化への進出

2003年11月、金融機関から不動産物件をバルクで購入し開発・再生業務を開始。2004年9月にはアレンジャー、アセットマネジメントとして不動産流動化業務を始めた。2005年5月に不動産投資業務を開始し、2006年11月には国土交通大臣免許を取得。この時期、金融機関の不良債権処理を追い風に物件を安価で仕入れ、価値を高めて売却する手法を確立し、後のJINUSHIビジネスの原型が形成された。

名証上場と地主リート構想の始動

2007年11月、名古屋証券取引所セントレックスに株式を上場。2008年1月には株式会社長谷工コーポレーションと共同出資で新日本商業開発株式会社を設立し、本社を大阪市中央区今橋に移転。同年、ケネディクス株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社、株式会社ピーアンドディコンサルティングの4社間で商業施設特化型REIT事業に係る基本協定書を締結。これにより、JINUSHIビジネスによるケネディクス商業リート投資法人への不動産金融商品売却が2015年2月より開始された。

東証一部上場と地主AM設立

2008年、東京証券取引所市場第一部と名古屋証券取引所市場第一部に指定。同年、地主アセットマネジメント株式会社(地主AM)を設立し、資産運用事業の基盤を構築。ニューリアルプロパティ株式会社の株式を取得し持分法適用関連会社化(後に連結子会社)。地主AMは底地特化型私募リートである地主リートの運用を担い、当社グループのスポンサー機能を強化した。この時期、上場市場を東証一部に移したことで資金調達力が向上し、事業拡大の原動力となった。

中計達成と新たな成長戦略への挑戦

2022年2月、5か年の中期経営計画(2022-2026)を発表。2025年12月期には親会社株主帰属当期純利益73.69億円を達成し、目標の70億円を1年前倒しでクリア。これを受け、2026年2月に新たな中期経営計画(2026-2028)を策定。テナント業種の多様化、事業エリアの拡大、JINUSHIリースバック提案の3つの成長戦略を推進し、2025年12月期の仕入額は1,420億円と過去最高を記録した。地主リートの資産規模も2,911億円に拡大している。

年表11件を開く

2000年代

  • 2000年4月創業商業施設の企画、開発、運営及び管理事業を主な目的として、大阪市中央区西心斎橋に日本商業開発株式会社(現 地主株式会社)を設立
  • 2001年1月東京事務所(現本社)を開設
  • 2001年10月宅地建物取引業免許取得(大阪府知事(1)第48728号)
  • 2003年11月金融機関より不動産物件をバルクで購入し開発・再生業務開始
  • 2004年9月アレンジャー、アセットマネジメントとして不動産流動化業務開始
  • 2005年5月不動産投資業務開始
  • 2006年11月宅地建物取引業免許取得(国土交通大臣(1)第7373号)
  • 2007年1月名古屋事務所(現名古屋支店)を開設
  • 2007年2月信託受益権販売業登録(近畿財務局長(売信)第104号)(現第二種金融商品取引業(近畿財務局長(金商)第184号))
  • 2007年11月上場名古屋証券取引所(以下、「名証」という。)セントレックスに株式を上場
  • 2008年1月上場株式会社長谷工コーポレーションと共同出資により新日本商業開発株式会社を設立 本社を大阪市中央区今橋四丁目1番1号に移転 一級建築士事務所登録(東京都知事 第56464号) JINUSHIファンド(注)に係る業務を開始 株式の上場市場を名証セントレックスから名証第二部に変更 当社とケネディクス株式会社、三井住友ファイナンス&リース株式会社及び株式会社ピーアンドディコンサルティングの4社間で商業施設特化型の「REIT事業に係る基本協定書」を締結、2015年2月より本基本協定書に基づいてJINUSHIビジネス(注)によるケネディクス商業リート投資法人への不動産金融商品の売却を開始 東京証券取引所市場第一部(以下、「東証一部」という。)に上場、及び名古屋証券取引所市場第一部(以下、「名証一部」という。)に指定 ニューリアルプロパティ株式会社(現 連結子会社)の株式(議決権所有割合30.57%)を取得し、持分法適用関連会社化 地主アセットマネジメント株式会社(以下、「地主AM」という。)(現 連結子会社)を設立 ニューリアルプロパティ株式会社(現 連結子会社)の自己株式の取得に伴う同社の連結子会

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 親会社株主に帰属する当期純利益2028年12月期まで100億円
  • 運用資産規模(地主リート、地主ファンド、地主倶楽部の合計)2028年12月期まで5,000億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    土地のみに投資するJINUSHIビジネスを拡大

    土地のみに投資し、テナントが建物を建設するビジネスモデルを基本戦略とする。テナント業種の多様化、事業エリアの拡大、土地のセール&リースバック提案を推進し、安定的な収益基盤を拡大する。

  2. 02

    地主リートの成長による運用資産拡大

    国内唯一の底地特化型私募リートとしての先行者利益を活かし、地主リートの運用資産規模を拡大する。中期経営計画(2026-2028)において2028年12月期に運用資産規模5,000億円以上を目指す。

  3. 03

    ESG経営の推進による持続可能な社会と企業価値向上

    2022年策定のESG方針に基づき、マテリアリティを特定し各種施策を推進。事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献し、中長期的な株主価値向上を図る。

  4. 04

    安定的な財務基盤の構築とリスク管理

    自己資本比率30%程度を目標とし、メガバンク中心の強固なバンクフォーメーション、借入期間の長期化、コミットメントライン契約等により金融変動に備える。不動産市況悪化時も自社保有で収益を確保できる体制を維持する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で116人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は1,750万円で、9期前と比べて+16.6%平均年齢は38.7歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月69
2018年3月83
2019年3月1,50141.74.269
2020年12月1,55940.34.674
2020年3月1,92141.84.073
2021年12月1,69439.65.074
2022年12月1,69738.93.590
2023年12月1,71838.83.595
2024年12月1,91638.43.71117,838
2025年12月1,75038.74.41167,414

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社10(国内 10 / 海外 0、うち連結子会社 9) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
賃貸用土地 — 埼玉県草加市4,329百万円
不動産賃貸 事業
本社 — 東京都千代田区317百万円
全社共通
大阪支店 — 大阪市中央区286百万円
全社共通
九州支店 — 福岡市中央区150百万円
全社共通
本社 — 東京都千代田区119百万円
全社共通
名古屋支店 — 名古屋市中村区4百万円
全社共通
主な関係会社
  • 国内
    地主アセットマネジメント株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    地主フィナンシャル アドバイザーズ株式会社
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    JINUSHI USA INC.
    アメリカ合衆国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ニューリアルプロパティ 株式会社
    福井県福井市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    所沢インベストメント合同会社を営業者とする匿名組合(注)2
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権58.1%
  • 国内
    LCP San Antonio Owner LLC(注)2、4
    アメリカ合衆国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    LCP Jinushi MO JV1 LLC (注)2、4
    アメリカ合衆国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    CJ TX Luxton LLC (注)2
    アメリカ合衆国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    CJ IL Schaumburg, LLC (注)2
    アメリカ合衆国 デラウェア州 · 連結子会社
    議決権95.0%
  • 国内
    CREI 5 WB – SEPULVEDA LLC
    アメリカ合衆国 カリフォルニア州 · 持分法適用会社
    議決権50.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は763億円営業利益86億円前期と比べると増収減益で、売上が+33.6%、利益が-1.1%。

売上高
+33.6%
763億円
営業利益
-1.1%
86億円
純利益
+21.3%
74億円
営業利益率
11.3%
前期比 -4.0%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高1,000億円763億円
営業利益120億円86億円
純利益80億円74億円
1株あたり配当¥130¥130

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は346億円、営業利益は44億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は−13.1%、営業利益は+7.3%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q81911.114
2023年2Q23−2−8.7−2
2023年3Q1485335.835
2023年4Q640
2024年1Q2974113.828
2024年2Q1522919.124
2024年4Q1221713.99
2025年2Q3984110.328
2025年4Q3654512.346
2026年2Q3464412.721

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は66億円から763億円へ11.6倍に増えた。直近期の営業利益率は11.3%。売上は2期、純利益は5期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月6653
2014年3月108107
2015年3月1633019
2016年3月1745636
2017年3月2665264
2018年3月3133020
2019年3月3984327
2020年3月7424632
2020年12月2992216
2021年12月5625031
2022年12月4995936
2023年12月3165747
2024年12月571878315.261
2025年12月763867211.374

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高763億円のうち、営業利益として残るのは86億円11.3%。営業外の損益と税金を反映した純利益は74億円、売上の9.7%にあたる。営業利益率は業種中央値9.6%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金81.7%623億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金7.1%54億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.3%86億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
18.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+1.7pt
11.3%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+3.5pt
9.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.7pt
15.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
5.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
5.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年12月期は営業CFが−33億円、投資CFが−154億円で、差し引きのフリーCFは−187億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は273億円で、売上の4.3ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月−21030−2123
2014年3月−119−1127−12029
2015年3月66−31163103
2016年3月−56−2396−79120
2017年3月−291134−18136
2018年3月−56264−54145
2019年3月−2800325−280189
2020年3月29712−278309219
2020年12月36−1−4435209
2021年12月114−17524−61172
2022年12月200−2−140198231
2023年12月−25237211−215227
2024年12月−43−2169−64235
2025年12月−33−154225−187273

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年12月期の総資産は1,464億円。このうち返さなくてよい自己資本が519億円で、自己資本比率は34.1%(業種中央値32.8%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月67155221.9
2014年3月2052218310.6
2015年3月2418515634.9
2016年3月38711727030.1
2017年3月56819936930.8
2018年3月67320347030.2
2019年3月99621678021.7
2020年3月75123951231.8
2020年12月71224846434.9
2021年12月86327858532.2
2022年12月72231041242.8
2023年12月1,01531570030.9
2024年12月1,15444870638.6
2025年12月1,46451994434.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
276億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
367億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
944億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
46
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率23 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

不動産業 131社との比較

同じ不動産業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率131社中20位あたり、逆に低いのは自己資本比率131社中62位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.6%/中央値 12.9%
P25 7.7%P75 19.5%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
11.3%/中央値 9.6%
P25 5.6%P75 15.6%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.1%/中央値 32.8%
P25 26.6%P75 48.5%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
33.6%/中央値 11.4%
P25 3.3%P75 23.1%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.5%/中央値 3.5%
P25 2.5%P75 4.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,907で、1年前と比べて-1.4%過去52週の値幅のなかでは15%の位置にある。

¥2,907-2.7%1ヶ月+2.4%1年-1.4%時価総額627億円
過去52週の値幅
安値¥2,774高値¥3,680

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)9.0倍
PER (会社予想)7.5倍
PBR2.14倍
配当利回り4.47%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で2.34%上昇し、8/18の株価は2936円。25日移動平均線(2908.2円)を0.96%上回って推移。52週高値3680円からは20.2%下方に位置する一方、52週安値2774円からは5.8%高。出来高は8/14に281,500株と急増した後、8/18は135,900株に減少。週足では7/17安値2869円から8/17高値2969円まで上昇し、緩やかな上昇トレンドが継続。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは9.08倍で業界平均15.34倍を大きく下回り、予想PERも7.6倍と割安感が強い。PBRは2.16倍で平均1.82倍を上回るが、ROE15.6%が高く、成長を考慮すれば妥当な水準。配当利回り4.43%は平均3.03%を上回り魅力的だが、配当性向19.2%と低く、増配余地はあるものの現状は限定的。収益は増加傾向にあり、総合的に割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)9.0倍14.9倍
PER (予想)7.5倍
PBR2.14倍1.84倍
ROE15.6%11.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、売却依存の収益モデルの持続性と、今後の物件売却ペース。強気派は、売却益が安定して創出でき、高いROEと株主還元を維持できるとみる。一方、弱気派は、売却益が外部環境に左右されやすく、空室率や売却価格の下落リスクを指摘する。また、収益不動産の取得競争激化で取得価格が高騰し、利回りが低下する懸念も対立軸。

プラスに働く材料7
  • 高収益体質

    2024年12月期の営業利益率は15%超と高水準で、資本効率も良い。

  • 株主還元の手厚さ

    配当利回りは4%超と高く、個人投資家に支持される。

  • 成長軌道

    2025年12月期の売上高は前期比30%超増の見込みで、成長が継続。

  • 売上高が2年で316億円から763億円へ急拡大通年影響

    2025/12期売上高763億円は2023/12期316億円の約2.4倍、増収が続く

  • 予想PER7.7倍と実績から改善決算発表後影響

    2025/12期実績PER9.19倍に対し今期予想PER7.7倍と約16%低い水準

  • ROE15.6%の高収益体質継続影響

    ROE15.6%はPBR2.19倍を維持できる収益力

  • 配当利回り4.38%の株主還元通年影響

    配当利回り4.38%は安定的なキャッシュリターン

マイナスに働く材料7
  • 売却依存の不安定さ

    売却益が収益の柱で、市況悪化時は業績が急変する可能性。

  • 取得競争の激化

    都心部の不動産価格高騰で、期待利回りが低下しやすい。

  • ROEの持続性

    15%超のROEは、高水準だが持続可能性に疑義がある。

  • 営業利益率が15.24%から11.27%へ低下通年影響

    売上高763億円×4ポイント低下で約30億円の営業減益要因

  • 営業利益が87億円から86億円に減益通年影響

    2025/12期営業利益86億円は前期比1億円減

  • PBR2.19倍と割高感継続影響

    PBR2.19倍はROE15.6%で説明できるものの、減益時は修正リスク

  • 外国人持株比率12.94%の売り圧力不定影響

    外国人持株比率12.94%は資金流出時に需給悪化要因

次の決算で確かめる点
売却額・売却件数
売却益が業績を牽引するため、売却動向は収益の鍵。
空室率
賃貸収入の安定性を示し、物件価値に直結する。
売却時のキャップレート
売却価格の妥当性を示し、収益性のバロメーター。
取得価格と想定利回り
今後の収益力と取得競争の影響を測る。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり130で、前期から+29.4%いまの株価に対する利回りは4.47%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥130
1株あたり
配当利回り
4.47%
いまの株価に対して
配当性向
19.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月5513.5
2018年3月550.043.9
2019年3月550.036.5
2020年12月25−54.530.9
2020年3月55120.029.7
2021年12月50−9.132.2
2022年12月5510.027.1
2023年12月550.021.7
2024年12月8554.535.1
2025年12月11029.419.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥130

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ15,810人。区分でいちばん多いのは個人・その他54.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.6%を占め、残る75.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
個人・その他85.085.183.176.961.554.1
金融機関9.08.59.912.223.617.6
外国法人3.84.34.83.66.012.9
証券会社0.70.80.90.92.08.3
事業法人1.41.31.36.36.87.0
自己株式0.00.00.010.14.84.1
外国人個人0.10.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位11

順位株主持ち株比率 %
01松岡 哲也13.39
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(その他信託口)6.31
03株式会社日本カストディ銀行(投資信託口)4.68
04合同会社松岡4.24
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(投資信託口)4.03
06野村證券株式会社2.67
07株式会社SBI証券2.40
08BNY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG (FE-AC)(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.18
09西羅 弘文1.84
10入江 賢治1.08
11BBH BOSTON FOR NOMURA JAPAN SMALLER CAPITALIZATION FUND 620065 (常任代理人 株式会社みずほ銀行)0.95

有価証券報告書の大株主の状況から、上位11者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+1397%、1株純資産は14期で+2183%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月2411023.98.611.1
2014年3月4815236.716.032.9
2015年3月12649635.315.031.1
2016年3月20966536.010.8
2017年3月36797944.25.013.5
2018年3月1101,13510.415.843.9
2019年3月1491,19712.810.036.5
2020年3月1751,30514.07.729.7
2020年12月901,3596.818.630.9
2021年12月1711,51911.910.132.2
2022年12月1991,69012.49.327.1
2023年12月2681,91615.18.221.7
2024年12月3352,18116.06.535.1
2025年12月3572,51015.68.519.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/12期の役員報酬は総額314百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
西羅弘文代表取締役社長52396,824
松岡哲也取締役652,887,300
北川雄哉取締役4810,011
西村浩之取締役(監査等委員)(常勤)68
志和謙祐取締役(監査等委員)47
小笹文取締役(監査等委員)49
石渡朋徳取締役(監査等委員)51
寺田昌弘取締役(監査等委員)58

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)32255127692
社外取締役4383810

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,073字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社、子会社12社)は、次の3つの事業を主たる業務としております。 なお、次の3事業は「第5  経理の状況  1  連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一です。 不動産投資事業   土地のみに投資を行い、テナントと長期の定期借地権設定契約を締結し、建物投資はテナントが行うため追加投資を必要としない、安定的な収益が長期にわたって見込める不動産投資手法であるJINUSHIビジネスにより、当社グループが開発した不動産金融商品を地主リート等に売却する事業を行っております。 不動産賃貸事業   当社グループが開発した不動産金融商品を自ら保有し賃貸収益を得る長期賃貸事業や当社グループが土地所有者から土地を借り受けてテナントに転貸するサブリース事業、不動産特定共同事業を活用し一般投資家向け不動産金融商品「地主倶楽部」の提供を行う不動産特定共同事業を行っております。 資産運用事業   地主リート等から資産運用業務や運営管理業務を当社グループが受託し、アセットマネジメント報酬やプロパティマネジメント報酬を得る事業を行っております。 (1) 不動産投資事業 当社グループのビジネスモデルであるJINUSHIビジネスは、不動産投資におけるリスクを抑え、自然災害やマーケットボラティリティに強い、安定的な収益が長期にわたって見込める安全な不動産金融商品を提供しています。 当社グループが土地を取得すると同時にテナントを誘致し、20年から50年程度の定期借地権設定契約をテナントと締結いたします。この開発した底地(借地権の付着した土地所有権)を不動産金融商品として、地主リートをはじめ、事業会社、一般投資家、私募ファンドや不動産投資信託(J-REIT)等に売却し、売却収益を得ております。 (2) 不動産賃貸事業 ①  長期賃貸事業 当社グループが開発した不動産金融商品を、自ら保有し賃貸収益を得ております。 ②  サブリース事業 当社グループが土地所有者から土地を借り受けて、商業施設、ホスピス、物流施設等、立地に適した使用用途を提案し、テナントに土地を転貸することにより賃貸収益を得ております。 ③  不動産特定共同事業 不動産特定共同事業を活用し、一般投資家向け不動産金融商品「地主倶楽部」の提供を行っております。 (3) 資産運用事業 地主リート等から資産運用業務や運営管理業務を当社グループが受託し、アセットマネジメント収益やプロパティマネジメント収益を得ております。
経営方針・対処すべき課題3,699字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営理念及び経営方針 当社は「JINUSHIビジネス(※)を通じて安全な不動産金融商品を創り出し、世界の人々の資産を守る一翼を担う。」を経営理念として掲げております。 土地のみに投資をし、建物を所有しないことから自然災害やマーケットボラティリティに強く、長期にわたり安定的に収益を得ることができるJINUSHIビジネスを基本戦略に事業を展開しており、地主リートの成長とともに日本の大地主を目指しております。 当社独自の不動産金融商品の開発・提供により、長期かつ安定的な運用を目指す機関投資家をはじめとした、様々な投資家の皆さまのニーズに応えることで社会に貢献し、その結果として、高い成長と企業価値の向上を実現し、あらゆるステークホルダーの信頼を得られるよう努めてまいります。 (※)JINUSHIビジネスとは、土地のみに投資を行い、テナントと長期の定期借地権設定契約を締結し、建物投資はテナントが行うため追加投資を必要としない、安定的な収益が長期にわたって見込めるビジネスモデルを指します。 (2) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、2022年2月に5年間(2022年12月期~2026年12月期)を計画期間とする、中期経営計画(2022-2026)(以下、「現・中計」という。)を発表し、更なる企業価値向上に取り組んでまいりました。 そのような状況下、2025年12月期連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益が7,369百万円となり、現・中計で掲げていた2026年12月期目標である、親会社株主に帰属する当期純利益7,000百万円を1年前倒しで達成したことから、本年2月12日に、2026年12月期から2028年12月期までの3年間を計画期間とする、新たな「中期経営計画(2026-2028)(以下、「新・中計」という。)」を発表いたしました。 新・中計の達成及びESG方針に沿った事業推進を通じて、持続可能な社会の実現と企業価値向上を目指してまいります。 なお、新・中計の概要及びサステナビリティ/ESGの取組については、以下を参照ください。 (ご参考) ・新・中計の概要:https://www.jinushi-jp.com/ir/medium-term-plan.html ・サステナビリティ/ESGの取組:https://www.jinushi-jp.com/sustainability/ ・決算説明資料:https://www.jinushi-jp.com/ir/library.html (3) 目標とする経営指標 当社グループは新・中計において、以下の定量目標等を掲げております。 定量目標(2028年12月期) 親会社株主に帰属する当期純利益   100億円以上 運用資産規模(地主リート、地主ファンド、地主倶楽部の運用資産規模の合計)   5,000億円以上 目安とする経営指標 ROE   15%程度 自己資本比率   30%程度 株主還元方針   利益成長とともに増配を目指す(累進配当) (4) 経営環境及び会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ①経営環境 ・底地マーケットについて 当社は、2000年の創業来、国内における底地マーケットの創出・拡大に注力してまいりました。その結果、長期にわたり安定的に収益を得ることができる底地商品への投資家の理解が深まり、流動性が大きく向上いたしました。現在では、新たな投資対象として「底地」というアセットタイプを確立しております。 なお、一般財団法人日本不動産研究所の調査によると、底地マーケットは、リーマンショック後の2009年の0.87兆円の規模から、2024年現在7.24兆円と15年で8.2倍まで拡大しております。2027年には、10.4兆円への市場拡大が予測されているなど、今後も更なる成長が期待できるマーケットと認識しております。 ・JINUSHIビジネスに対する投資家からの需要について 自然災害やマーケットボラティリティに強く、長期にわたり安定的に収益を得ることができる、当社の不動産金融商品は、引き続き投資家からの強い需要が継続しています。 不動産市場並びに金融資本市場の変動等を注視する必要はありますが、インフレや金利上昇局面においても、JINUSHIビジネスの強みは一段と増し、他の不動産金融商品と比べた時に相対的な魅力が高まっていくものと考えております。 ・資金調達環境について 当社グループのJINUSHIビジネスは、その安定したトラックレコードを背景に、多くの金融機関にご理解並びにご支持を頂いており、資金調達環境は引き続き良好に推移しております。 一方、金融政策の正常化に伴う金利上昇など、資金調達環境の先行きについては引き続き注視しております。 ②対処すべき課題 上記①経営環境を踏まえた上で、新・中計の達成及びESG方針に沿った事業推進にむけ、優先的に対処すべき課題及び取組内容は以下のとおりであります。 ・経営戦略の達成に向けた取組及び進捗状況 2022年2月に発表した現・中計は、JINUSHIビジネスの拡大と地主リートの成長を両輪とした成長戦略となります。JINUSHIビジネスの更なる拡大に向けた取組内容として、「テナント業種の多様化」「事業エリアの拡大」「JINUSHIリースバック(土地のセール&リースバック)提案」を積極的に推進してまいりました。 また、地主リートにおいては、引き続き国内唯一の底地特化型私募リートといった先行者利益を活用しながら、現・中計の運用資産規模目標3,000億円を通過点に、早期に5,000億円の達成を目指して取り組んでまいりました。 当連結会計年度における、現・中計で定める経営指標の進捗状況は次の通りとなりました。 当期 (2025年12月期)   前期 (2024年12月期)       現・中計目標値 (2026年12月期) 売上高   763億円   570億円       1,000億円 親会社株主に帰属する 当期純利益   73億円   60億円       70億円 地主リート運用資産規模(※)   2,911億円   2,576億円       3,000億円程度 ROE   15.6%   16.0%       13%程度 自己資本比率   34.1%   38.6%       30%以上 (※)前期については第9次募集(2025年1月に実施)、当期については第10次募集(2026年1月に実施)において取得した物件を考慮した数値(取得時の鑑定評価額ベース)を記載しております。 今後につきましては、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び(3) 目標とする経営指標」に記載の通り、新・中計の達成に向け取り組んでまいります。 ・財務戦略について 当社グループのJINUSHIビジネスは、その安定したトラックレコードを背景に、多くの金融機関にご理解並びにご支持を頂いており、資金調達環境は引き続き良好に推移しております。また、新・中計の目標とする経営指標の一つとして「自己資本比率30%程度」を掲げており、金融危機等の有事に備えた財務基盤の構築並びにリスク管理を徹底しながら、JINUSHIビジネスの成長に資する財務施策を実行しております。 借入金については、メガバンクを中心とした強固なバンクフォーメーションを構築しつつ、かつ、従前より借入期間の長期化や財務制限条項を撤廃するなど、金融市場の変動に備えた調達を実施しております。また、取得への高い機動性を確保すべく、2025年12月末現在、金融機関5行とコミットメントライン契約12,500百万円、及び金融機関2行と借入枠設定契約32,250百万円をそれぞれ締結しております。 なお、不動産市況が悪化し、売却が難しい場合にも、当社は安定的かつ健全な財務基盤を構築しているため、自ら保有することで安定した賃貸収益を獲得しながら、市況の回復を待つ選択肢を取ることも可能です。 ・ESGの取組について 当社は、事業活動を通じて持続可能な社会の実現に貢献することを目指しております。また、ESGに配慮し、そのリスクと機会を考慮した取組を継続することは、中長期的な株主価値の向上に不可欠であると認識しております。 2022年2月にESG方針を策定、2024年3月にはマテリアリティ(重点課題)を特定の上、各種施策を推し進めております。 具体的な取組、対処すべき課題等については、後述する「2 サステナビリティに関する考え方及び取組」を参照ください。
事業等のリスク5,927字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの財政状態、経営成績等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項を記載しております。また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資判断上重要と考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。当社グループはこれらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対処に努める方針でありますが、当社の株式に関する投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、本文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①  事業環境 リスク   当社は、土地のみに投資を行い、テナントと長期の定期借地権設定契約を締結することで、建物投資はテナントが行うため追加投資を必要としない、安定的な収益が長期にわたって見込める不動産金融商品を開発し、地主リート等へ売却するJINUSHIビジネスをメインに事業展開を行っております。 当社グループが展開する事業は、景気あるいは不動産市況の変動、金利の上昇等の諸情勢の変化によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対応策   JINUSHIビジネスは回転率の高いビジネスであり、この特性を活かし、迅速に事業環境変化を捉えた対応を行うべく事業を推進しております。また、個別の案件について取締役会において十分な議論を重ね、多面的なリスクを洗い出し、審議する体制を構築しております。 ②  競合 リスク   当社グループは主に、東京圏及びその他の大都市圏の他、一定の人口集積があり、住宅地としても価値の高い地方都市の物件を取扱い対象として注力しておりますが、特に東京圏・大都市近隣は大手不動産デベロッパー等との厳しい競合が考えられます。当社グループがこれらの競合との競争において優位に立てない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社は2000年の創業以降、底地に特化したJINUSHIビジネスを展開してきたことにより、テナントとの信頼関係に競争優位性があります。2016年には国内唯一の底地特化型私募リートである地主リートを設立し、成長を推進してきたことにより、競合との差別化が図れており、先行者利益による物件取得が可能となっています。今後も、JINUSHIビジネスの拡大と地主リートの成長を両輪とした成長戦略により、地主リートの成長とともに日本の大地主を目指します。 ③  資産の取得及び売却 リスク   当社グループは、JINUSHIビジネスをメインとする事業展開において、「安全な不動産金融商品の創出・提供」をマテリアリティ(重点課題)として定めております。 今後、テナントの出店意欲の減少や、土地価格の高騰等による仕入の減少、及び地主リートに対する投資家需要の低下等により売却先が確保できない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは、リスクの低減を目的として、土地の取得前に、誘致するテナントとの間で定期借地権設定予約契約の締結を行うこと、及び地主リートをはじめとする、事業会社、不動産ファンド等の売却候補先にあらかじめ見解をヒアリングすることを原則としております。土地の取得に際しては、「テナント業種の多様化」、「事業エリアの拡大」、「JINUSHIリースバック(土地のセール&リースバック)提案」の3つの成長戦略を推進しております。また、地主リートへの売却により底地を長期に保有する「安定地主」としてのトラックレコードにより、テナントとの信頼関係を構築しております。 ④  災害等 リスク   JINUSHIビジネスは経年劣化の無い土地のみを主に取扱い、定期借地権設定契約により、変動のない長期安定収益が見込めるため、基本的には自然災害に強いという特徴があります。しかしながら、不測の事故・自然災害等により当社グループが保有する不動産の価値が毀損した場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは、土地取得時にハザードマップの確認等を行い、自然災害の発生に一定の耐性を持つ資産の取得に努めることにより、かかるリスクの低減を図っております。 ⑤  土壌汚染及び地中埋設物 リスク   取得した土地に事前の調査においても認識されていなかった土壌汚染及び地中埋設物が発見された場合、当初の事業スケジュールの変更や追加費用等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループが土地を取得する際には、売主負担による土壌汚染及び地中埋設物の調査及び除去を行うこと、並びに土壌汚染及び地中埋設物が確認された場合は、当該土地の取得中止又は専門業者による土壌汚染及び地中埋設物の除去等を売主の負担で実施した後に取得することを原則としております。また、土地の取得前に、個別の案件の土壌汚染及び地中埋設物の対策並びに地歴調査内容等について取締役会に報告を行っております。 ⑥  海外事業 リスク   当社グループは、米国に連結子会社を有しており、米国の経済、政情や政府による規制、JVパートナーやテナントの財務状況の悪化等により、米国における事業の収益性の悪化やスケジュールの遅延が当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループでは、海外事業について、不動産市場が大きく人口動向等からも今後も安定的な経済成長が見込まれる米国に限定し、注力することを戦略としております。 米国における経済情勢の変化、JVパートナーやテナントの状況等を含め、海外事業における個別案件についても国内の個別案件と同様、定期的に取締役会において報告を受け、審議する体制を構築しており、業績への海外事業の影響等についてモニタリングを行っております。 なお、現状の当社グループの海外事業比率は限定的ですが、将来において海外事業の拡大が進み、資産が増加傾向となる場合には、適宜必要なリスクヘッジについて検討を行います。 ⑦  情報セキュリティ リスク   当社グループは事業等において個人情報を取り扱っております。サイバー攻撃や当社グループ役職員による情報漏洩が発生した場合、及びシステム障害等により当社グループの利用するシステムが停止した場合には、当社グループの社会的信用力の低下等により、当社グループの財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループでは、マニュアルを定め、情報セキュリティ対策の継続的な強化・拡充に努めております。 具体的には、ITシステムに最新のエンドポイントセキュリティソリューションやネットワークセキュリティサービスを導入し、24時間監視・管理体制を整備するとともに、万が一、サイバー攻撃を受けた場合に備え、外部専門会社との契約による支援体制を構築し、被害を最小限に抑えるべく情報セキュリティへの体制強化を図っております。 ⑧  有利子負債への依存 リスク   当社グループはJINUSHIビジネスをメインとする事業展開に注力しており、その不動産取得資金については、大半を金融機関からの借入により調達していることから、有利子負債残高及び総資産に有利子負債の占める割合(有利子負債依存度)は、他業種と比べて高くなっております。そのため、今後、金融市場や金融政策の動向等に変動が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。   当社グループの有利子負債残高及び有利子負債依存度 回次(連結)   第22期   第23期   第24期   第25期   第26期 決算年月   2021年12月   2022年12月   2023年12月   2024年12月   2025年12月 有利子負債残高(百万円)(注)   49,812   37,165   62,774   62,896   84,568 総資産額(百万円)   86,337   72,153   101,482   115,417   146,354 有利子負債依存度(%)   57.7   51.5   61.9   54.5   57.8 (注)短期借入金、長期借入金(1年内返済予定額を含む。)、ノンリコース長期借入金及びリース債務の合計額です。 対応策 当社グループは資金調達(借入)先及び資金調達手段の多様化に努めており、①コミットメントライン契約等による大口の借入枠の確保、②財務制限条項等のコベナンツ条項、期限の利益の喪失条項の撤廃、③借入期間の長期化、④取引金融機関の拡大を財務戦略として堅持することによりかかるリスクの低減を図っております。 ⑨  保有不動産の評価損等 リスク   当社グループが保有する土地に関して、テナントの信用力悪化等により多額の賃料不払等が発生した場合、収益性の著しい低下を原因とする減損損失の計上等、当社グループの財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループでは、取得時に土地の転用性を重視するとともに、テナントの与信調査やシェアの分析を行う等、厳選した資産取得を行うとともに、主要なテナントのモニタリングを行うことで、かかるリスクの発生を最小限に抑えております。 また、上記リスクの発生兆候が見られた場合、取締役会をはじめとする各種会議体で組織横断的にモニタリングを行い、適正に対処する体制をとっております。 ⑩  法的規制・税制・会計制度等 リスク   当社グループの各事業に適用される各種法的規制・税制・会計制度等について、今後、改正等が行われた場合又は当社グループの事業を規制する法令・制度等が新たに制定された場合、新たな義務や事業内容の変更、追加費用等が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、当社グループが取得している免許及び許認可等について、現時点において欠格事由及び取消事由に該当する事実は発生しておりませんが、将来、当該事実等の発生により、免許及び許認可取消等の事態が発生した場合、当社グループの社会的信用が毀損されること等により、事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループでは、各事業に適用される各種法的規制等を遵守するためにコーポレート・ガバナンス及びコンプライアンス推進体制を強化しており、管理部門による個別案件に関する決裁文書の確認、及び内部監査部門による法的規制に対する監査を実施しております。 また、定期的に役職員に向けて法令・コンプライアンス研修を行うとともに、各種法規制、税制及び会計制度の動向について、業界団体や専門家等からの情報を収集・分析の上、対応の検討を行い、影響が予想されるものについては適宜取締役会に報告しております。 ⑪  人材確保 リスク   当社グループの持続的な成長の原動力となるのは、経営理念及び行動規範に共感し、JINUSHIビジネスの更なる拡大を担う従業員一人ひとりであり、人材を重要な経営資源と認識し、行動規範の「「大人」であること」をマテリアリティ(重点課題)として定めております。 また、当社グループの JINUSHIビジネスにおいては、専門知識や経験が要求される場合があり、優秀な人材を確保することが重要と認識しています。しかしながら、これらの人材の育成・採用が予定通りに進まない場合や、在籍している人材が流出した場合には、当社グループの今後の事業展開に重大な影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは組織的に蓄積したノウハウをもって従業員各人の能力を向上させるとともに、優秀な人材を採用することで、より効率的な事業運営の実現に努める方針です。価値観の共有のための経営理念及び行動規範の浸透活動やエンゲージメントサーベイを実施するとともに、株式報酬を含む充実した報酬制度、人材投資や社内環境整備、従業員の健康促進に注力する等、人的資本経営に積極的に取り組むことにより、かかるリスクの低減に努めております。 ⑫  重要な訴訟事件等 リスク   当社グループは、現時点において重要な訴訟を提起されている事実はありません。しかしながら、当社グループが売却した物件における瑕疵の発生、当社グループが管理する物件における管理状況に対するクレーム又はこれらに起因する訴訟、その他の請求が発生する可能性があります。これらの訴訟等の内容及び結果によっては、当社グループの財政状態及び経営成績に少なからず影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社グループは、土地の取得前に取引関係者の与信調査等を複合的に行うとともに、規定のひな型を用いた契約を原則としており、契約予定内容がひな型と相違する場合、取締役会で報告する運用としております。 また、有事兆候の早期把握のため、取締役会をはじめとする各種会議体で組織横断的にモニタリングを行い、専門家との緊密な連携体制をとるなど、訴訟及びトラブル等の発生回避に努めております。 ⑬  気候変動 リスク   当社グループは、気候変動は当社グループの事業に大きな影響を及ぼす重要な経営課題として認識し「テナントとの協業による環境課題への対応」をマテリアリティ(重点課題)として定めております。今後、気候変動に伴う政策・法規制の更なる強化等が生じた場合には、テナントへの影響を通じて当社グループの今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 対応策   当社は2022年8月にTCFD提言に賛同し、TCFDの取組について議論する国内組織である「TCFDコンソーシアム」に参加しており、TCFDの提言を活用し、「ガバナンス」「リスク管理」「指標と目標」の枠組みで各施策を推進しています。また、テナントとの定期借地権設定契約へのESG条項の組入、カーボンニュートラル(自社排出分)の継続に取り組んでおります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。詳細につきましては、2026年2月12日に当社ウェブサイト(*)に掲載しております「2025年12月期 決算説明資料」をご参照ください。 (*)https://www.jinushi-jp.com/(IR情報、ニュースリリース) (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の経営成績、財政状態及びキャ ッシュ・フロー等(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①事業環境の状況 当社が創出・拡大を牽引してきた底地マーケットは、一般財団法人日本不動産研究所の調査によると、リーマンショック後の2009年の0.87兆円の規模から、2024年現在7.24兆円と15年で8.2倍まで拡大しております。2027年には、10.4兆円への市場拡大が予測されているなど、更なる成長が期待できるマーケットと認識しております。 また、足元では、東証改革「資本コストや株価を意識した経営」や投資家からの要請を背景に、企業においてCRE戦略を見直す動きが加速しています。上場企業が所有する土地のみを対象としても、その市場規模は約46兆円にのぼります。 当社は、底地マーケットに加えて、このCRE市場を新たなターゲットとし、JINUSHIビジネスの更なる拡大を目指しております。 底地市場規模(底地取引の累積値)の推移と予測 当社の事業領域 ②経営成績の状況 当社は「JINUSHIビジネスを通じて安全な不動産金融商品を創り出し、世界の人々の資産を守る一翼を担う。」ことを経営理念として掲げており、土地のみに投資をし、建物を所有しないことから自然災害やマーケットボラティリティに強く、長期にわたり安定的に収益を得ることができるJINUSHIビジネスを基本戦略に事業を展開しており、地主リートの成長とともに日本の大地主を目指しております。 また、当社は「底地に特化」「独自のネットワーク」「豊富な開発実績」「地主リート」の4つの特徴を活かしながら、JINUSHIビジネスに特化した不動産金融商品のメーカーとして、事業を推進しております。 2025年12月末時点のJINUSHIビジネスの開発実績は、累計487案件、約6,368億円に拡大しています。 そのような状況下、当連結会計年度におきましても、建物を所有しないことから自然災害やマーケットボラティリティに強く、長期にわたり安定的に収益を得ることができるJINUSHIビジネスを基本戦略に、新規仕入及び販売用不動産の売却を推進いたしました。 この結果、当連結会計年度の売上高は76,327百万円(前連結会計年度比33.7%増)、営業利益は8,603百万円(同0.8%減)、経常利益は7,191百万円(同13.0%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は7,369百万円(同21.1%増)となりました。 当社が重視している親会社株主に帰属する当期純利益については、5期連続で増益となり、過去最高益を更新するとともに、2022年2月に発表した現・中計の2026年12月期目標である、親会社株主に帰属する当期純利益7,000百万円を1年前倒しで達成いたしました。 また、当連結会計年度の仕入(契約ベース)については、1,420億円(前連結会計年度比821億円増)となりました。社名変更を契機に取り組み始めた3つの成長戦略「テナント業種の多様化」「事業エリアの拡大」「JINUSHIリースバック(土地のセール&リースバック)提案」による成果に加え、東証改革や投資家からの要請を背景とした企業による不動産売却やCRE戦略の見直し、建築費上昇等の社会の変化も追い風となり、期初の仕入目標である700億円以上を大きく上回る結果となりました。 なお、取引テナント数においては、2025年12月末時点で171社となるなど、大きく増加しています。 取引テナント数 地主リートにつきましては、国内唯一の底地特化型私募リートとして、年金や生損保といった機関投資家からご評価をいただいております。足元では、地主リートは運用開始後10年連続で増資を実現し、2026年1月時点における資産規模は2,911億円(取得時の鑑定評価額ベース)となっております。当社は地主アセットマネジメント株式会社及び地主リートとの間でスポンサーサポート契約を締結しており、JINUSHIビジネスによる不動産金融商品の売却を中心に、スポンサーとして地主リートのサポートを強化してまいります。 地主リート資産規模 また、仕入の加速に対応する新たな取組として、底地の中長期運用を目的とした「地主ファンド」構想を発表いたしました。地主リートを柱に、地主ファンド、地主倶楽部とさまざまな投資家のニーズに応える体制を構築しております。 そのような状況を踏まえ、当社グループは、本年2月12日に、2026年12月期から2028年12月期までの3年間を計画期間とする、新・中計を発表いたしました。新・中計の詳細については、「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 中長期的な会社の経営戦略及び(3) 目標とする経営指標」をご参照ください。 引き続き、持続的な企業価値の向上に取り組んでまいります。 当連結会計年度のセグメント別の経営成績は次のとおりであります。 a.不動産投資事業 不動産投資事業におきましては、売上高は73,749百万円(前連結会計年度比34.3%増)、セグメント利益は11,635百万円(同3.1%増)となりました。 b.不動産賃貸事業 不動産賃貸事業におきましては、売上高は1,378百万円(前連結会計年度比29.2%増)、セグメント利益は746百万円(同23.9%増)となりました。 c.資産運用事業 資産運用事業におきましては、売上高は1,195百万円(前連結会計年度比10.0%増)、セグメント利益は527百万円(同7.7%増)となりました。 ③財政状態の状況 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末に比べ30,937百万円増加し、146,354百万円となりました。これは主に、販売用不動産が8,618百万円、土地が15,158百万円増加したこと等によります。 負債の部は、前連結会計年度末に比べ、23,831百万円増加し、94,448百万円となりました。これは主に、長期借入金が14,001百万円、ノンリコース長期借入金が7,650百万円増加したこと等によります。 純資産は、前連結会計年度末に比べ7,105百万円増加し、51,906百万円となりました。これは主に、利益剰余金が5,462百万円増加したこと等によります。なお、当連結会計年度末における自己資本比率は34.1%となりました。 ④キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比で3,809百万円増加し、27,302百万円となりました。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における営業活動の結果、税金等調整前当期純利益が10,279百万円となった一方、販売用不動産8,754百万円の増加や、法人税等の支払額2,638百万円等により、減少した資金は3,328百万円(前連結会計年度比1,000百万円の増加)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における投資活動の結果、減少した資金は15,366百万円(前連結会計年度比13,297百万円の減少)となりました。なお、主な要因は、有形固定資産の取得による24,339百万円の支出、有形固定資産の売却による9,604百万円の収入等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度における財務活動の結果、増加した資金は22,512百万円(前連結会計年度比15,636百万円の増加)となりました。なお、主な要因は、新規販売用不動産の仕入等に伴う長期借入金による資金調達98,423百万円及び保有する販売用不動産の売却等に伴う長期借入金の返済による支出76,833百万円等によるものです。 ⑤生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社グループは、不動産投資事業、不動産賃貸事業及び資産運用事業を行っており、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績の記載はしておりません。 b.受注実績 当社グループは、受注生産を行っていないため、受注実績の記載はしておりません。 c.販売実績 当連結会計年度における各セグメントの売上高は、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自  2025年1月1日 至  2025年12月31日)   前期増減比(%) 不動産投資事業(百万円)   73,749   34.3 不動産賃貸事業(百万円)   1,378   29.2 資産運用事業(百万円)   1,195   10.0 報告セグメント計(百万円)   76,323   33.8 その他(百万円)(注)   4   △42.6 合計(百万円)   76,327   33.7 (注)「その他」の区分は報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、不動産売買の仲介手数料等を含んでおります。 (注) 1. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自  2024年1月1日   至  2024年12月31日)   当連結会計年度 (自  2025年1月1日   至  2025年12月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 地主プライベートリート投資法人   17,370   30.4   43,918   57.5 株式会社近藤紡績所   8,800   15.4   -   - SMFLみらいパートナーズ株式会社   6,146   10.8   -   - (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、当社グループによる会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要としております。当社グループは、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 また、当社グループが採用する会計方針は、「第5  経理の状況  1.連結財務諸表等  (1)連結財務諸表  注記事項  (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 特に、収益性の低下により、投資額の回収が見込めなくなった資産の帳簿価額については、正味売却価額まで減額する会計処理を適用しております。 ② 当連結会計年度の経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、以下のとおりであります。 財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ 財政状態の状況」に記載のとおりであります。 経営成績の分析 当連結会計年度の経営成績の分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 キャッシュ・フローの分析 当連結会計年度のキャッシュ・フローの分析につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ④ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4) 経営環境及び会社の優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題」及び「第2 事業の状況 3 事業等のリスク ⑧ 有利子負債への依存」に記載のとおりであります。 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、次のとおりであります。 当連結会計年度の進捗状況は以下のとおりです。 2025年12月期 (計画)   2025年12月期 (実績)   2025年12月期 (計画比) 売上高   76,000百万円   76,327百万円   327百万円 (0.4%) 経常利益   7,000百万円   7,191百万円   191百万円 (2.7%) 親会社株主に帰属する 当期純利益   7,100百万円   7,369百万円   269百万円 (3.8%) 売上高総利益率   -   18.4%   - 売上高経常利益率   9.2%   9.4%   0.2% 自己資本利益率(ROE)   -   15.6%   - (注)2025年12月期(計画)には2025年11月6日付公開の修正予想数値を記載しております。 セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② 経営成績の状況」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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