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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ROXX

ROXX, Inc.241A · Growth · 情報・通信業

ノンデスクワーカー専門の転職プラットフォーム「Zキャリア」を運営するHR Tech企業。未経験採用に積極的な大手企業と求職者をマッチングする。

概要

株式会社ROXXは、「時代の転換点を創る」をミッションに掲げるHR Techカンパニーである。2013年に設立され、2024年9月に東京証券取引所グロース市場に上場した。主力サービス「Zキャリア」は、ノンデスクワーカー(製造・建設・運輸・サービス業などデスクから離れた現場で働く就業者)に特化した転職プラットフォームであり、日本の全就業者の約66%を占めるノンデスクワーカーの正社員化と所得向上を目指す。2025年9月期の売上高は45億円、従業員数は305名である。

ノンデスクワーカー特化型プラットフォームの事業構造

ROXXの事業はHR Tech事業の単一セグメントであり、その中核は「Zキャリア」である。Zキャリアは、正社員を希望する求職者、未経験人材を積極的に採用する大手企業、マッチングを担う人材紹介会社の三者を結ぶプラットフォームである。求人企業は無料で求人を掲載でき、採用が決まった場合に成果報酬が発生する。2025年9月末時点で約400社のパートナー紹介会社が参加し、求人企業はこれらの紹介会社からまとめて人材の紹介を受けられる。求職者登録数は2025年9月期第4四半期に547千人に達した。

成果報酬と月額利用料の二軸収益モデル

Zキャリアの収益は、求人企業からのパフォーマンス収入(採用成果報酬と採用事務手数料)と、パートナー紹介会社からのリカーリング収入(プラットフォーム利用料)で構成される。パフォーマンス収入はGMV(採用成果報酬総額)に対するテイクレートで決まり、2025年9月期第4四半期のテイクレートは50.3%であった。パートナー紹介会社を経由しないGMVの比率が高まるとテイクレートは向上する。一方、パートナー紹介会社向けのARPUは同第4四半期で682千円である。

成長市場としてのノンデスク人材領域

ROXXが狙うノンデスク領域は、既存の人材紹介サービスが手薄な市場である。日本の給与所得者の約半数が年収400万円以下、非大卒が67%、非正規雇用が37%に上る。ノンデスクワーカーの年間転職者数は約255万人、市場規模は約7,700億円と試算される。人手不足を背景に未経験者を積極採用する企業が増加しており、Zキャリアはこの需要を取り込んでいる。営業損失は続いているが、2025年9月期にはback check事業の売却益により当期純利益11億円を計上した。

業界の中での役割は人材マッチングプラットフォーマーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
45億円
営業利益
-7億円
営業利益率
-15.6%
純利益
11億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01人材紹介・採用支援(ノンデスク領域)主力

ノンデスクワーカー(製造・建設・運輸・サービス業等)に特化した転職プラットフォーム「Zキャリア」を運営。求職者は無料で登録でき、求人企業は採用成功時に成果報酬を支払うビジネスモデル。約400社のパートナー紹介会社にも求人を開放し、採用機会を最大化。AI面接官などの採用業務効率化ツールも提供。

ノンデスク領域に特化した転職プラットフォームとして独自のポジション

主な製品・サービス3
Zキャリア
ノンデスクワーカー向けの転職プラットフォーム。求人掲載は無料で、採用成立時に成果報酬が発生する。
AI面接官
求職者が24時間365日スマートフォンで面接を受けられるAI面接システム。採用担当者の工数削減に貢献。
リクルーティングプラン
採用・人事担当者の業務工数を削減するためのサービス。

製品と技術

Zキャリア:ノンデスクワーカー特化の転職プラットフォーム

Zキャリアは、正社員希望の求職者、未経験者を積極採用する大手企業、人材紹介会社の三者を結ぶプラットフォームである。求職者は非正規雇用や未経験からでも応募可能な求人が豊富で、30歳以下・年収400万円以下の層が多い。求人企業は掲載料無料で、採用決定時に任意の成果報酬を支払う。パートナー紹介会社は約400社(2025年9月末時点)あり、選考データやAI面接機能を活用できる。2025年9月期のZキャリア売上高は38.8億円で、前期比33.9%増加した。

AI面接官とデータ活用による採用効率化

Zキャリアは、2024年1月にAI面接機能を提供開始した。この機能により、求職者は24時間365日スマートフォンで面接を受けられ、採用担当者の面接工数と日程調整の負荷を削減する。プラットフォームには2018年1月以降の選考データと採用決定実績が蓄積されており、どのような求職者が内定を獲得しやすいかを分析できる。パートナー紹介会社はこのデータを活用し、精度の高い人材紹介が可能となる。

パートナー紹介会社ネットワークとコンサルティング支援

Zキャリアの強みは、約400社のパートナー紹介会社との連携にある。人材紹介会社はZキャリアを通じて直接取引のない大手企業に人材を紹介でき、成果報酬を得られる。また、ROXXはパートナー紹介会社向けに人材紹介事業のノウハウを提供するコンサルティングサービスを行い、集客やキャリアアドバイスを支援する。これによりパートナー紹介会社の事業成長とZキャリアのARPU向上を図っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

会社が挙げる強い分野

  • 人材紹介・採用支援(ノンデスク領域)ノンデスク領域に特化した転職プラットフォームとして独自のポジション

有価証券報告書(2026/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。

AIソリューション新興、赤字拡大で収益化急務

AI関連ソリューションを提供する新興企業。売上高は2023年9月期21億円から2025年9月期45億円へ拡大中だが、営業赤字が拡大(2024年9月期△14.29%、2025年9月期△15.56%)。同業のVRain SolutionやCocoliveも成長段階だが、黒字化の明確な見通しが示されていない点が課題。業界内でのポジションはまだ確立途上。

強み

  • 直近2期で売上高が21億円→45億円と2倍以上に拡大している。
  • AI市場拡大の恩恵を受けやすく、今後も売上成長が期待される。
  • 特定の業界向けAIソリューションに特化している可能性がある。
  • 少人数組織で迅速な意思決定とプロダクト開発が可能。

課題

  • 営業利益率が悪化しており、早期の黒字化計画が必要。
  • 同業他社と比べた明確な差別化要因がデータから見えない。
  • 赤字継続の場合、追加資金調達が必要となり希薄化リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がROXX

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13910エムケイシステム15億円6.0倍
23634ソケッツ15億円17.0倍
34017クリーマ14億円52.8倍
44265Institution for a Global Society14億円
5323Aフライヤー13億円97.4倍
6241AROXX12億円2.4倍
74073ジィ・シィ企画12億円17.5倍
8303Avisumo12億円14.4倍
9184A学びエイド11億円
104059まぐまぐ11億円54.6倍
113667enish11億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 18件

2013年創業から人材紹介事業の開始

2013年11月、東京都渋谷区に株式会社RENO(資本金400万円)として設立された。2014年4月に新卒向け人材採用支援事業を開始し、2015年5月には本社を渋谷区神山町に移転した。創業当初は一般的な人材紹介からスタートしたが、2016年3月にソーシャルヘッドハンティングサービス「SCOUTER」をリリースし、事業の方向性を定めた。同年9月には商号を株式会社SCOUTERに変更し、10月に本社を渋谷区宇田川町へ移転している。

2018年からのプラットフォーム化と商号変更

2018年5月、求人DBプラットフォーム「SARDINE」の提供を開始した。これが現在のZキャリアの前身である。2019年7月には商号を株式会社ROXXに変更し、本社を港区赤坂に移転。同年9月には「SARDINE」を「agent bank」に名称変更した。2019年10月にはオンライン完結のリファレンスチェックツール「back check」をリリースし、事業の幅を広げた。2021年8月にはback checkにコンプライアンスチェック機能を追加している。

2022年からのパートナーシップ拡大と上場準備

2022年5月、本社を現在の新宿区新宿に移転。同年6月にはパーソルキャリアとの業務提携により「agent bank + パーソルキャリア」を開始し、提携先を拡大した。2024年1月にはagent bank内にAI面接機能を導入。同年7月、agent bankを「Zキャリア プラットフォーム」に名称変更し、ノンデスクワーカー向け転職支援ブランド「Zキャリア」を立ち上げた。そして2024年9月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。

2025年の構造改革:back check事業の売却

2025年9月、back check事業を新設分割によりback check株式会社に承継し、同社の全株式をエン株式会社へ譲渡した。この売却により、ROXXはZキャリアに経営資源を集中する道を選んだ。売却益を計上したことで、当期純利益が11億円と黒字転換した。一方、2025年9月期の営業損失は7億円に拡大しており、Zキャリア単体での収益化が今後の課題となる。

年表18件を開く

2010年代

  • 2013年11月創業東京都渋谷区渋谷において株式会社RENO(資本金4百万円)を設立
  • 2014年4月新卒向け人材採用支援事業を開始
  • 2015年5月東京都渋谷区神山町へ本社を移転
  • 2016年3月ソーシャルヘッドハンティングサービス「SCOUTER」のサービス提供を開始
  • 2016年9月商号変更商号を株式会社SCOUTERに変更
  • 2016年10月東京都渋谷区宇田川町へ本社を移転
  • 2018年5月求人DBプラットフォーム「SARDINE」のサービス提供を開始
  • 2019年7月商号変更商号を株式会社ROXXに変更
  • 2019年7月東京都港区赤坂へ本社を移転
  • 2019年9月求人DBプラットフォーム「SARDINE」を「agent bank」にサービス名を変更
  • 2019年10月オンライン完結のリファレンスチェックツール「back check」のサービス提供を開始

2020年代

  • 2021年8月back check事業においてコンプライアンスチェック機能をリリース
  • 2022年5月東京都新宿区新宿へ本社を移転
  • 2022年6月パーソルキャリア株式会社との業務提携によって「agent bank + パーソルキャリア」のサービス提供を開始
  • 2024年1月「agent bank」内にてAI面接機能の提供を開始
  • 2024年7月ノンデスクワーカー向け転職支援プラットフォームとして「Zキャリア」ブランドを立ち上げ、求人DBプラットフォーム「agent bank」を「Zキャリア プラットフォーム」にサービス名を変更(注)2.
  • 2024年9月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年9月創業「back check」を新設分割により設立したback check株式会社に承継 同月、back check株式会社の当社所有の全株式をエン株式会社へ譲渡

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高100億円

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    ノンデスク領域の人材マッチング拡大

    未経験者を積極採用する求人が増加しているノンデスク領域に特化し、正社員化を推進。既存の人材紹介がカバーできていない市場で、データとAIを活用したマッチングサービス「Zキャリア」を展開し、求職者と企業のマッチング機会を増やす。

  2. 02

    AI技術を活用したサービス開発と生産性向上

    蓄積した選考データを活用し、AI面接官など採用効率化ツールを開発。転職支援の属人性を排除し、成約率最大化や選考期間短縮による生産性改善と顧客満足度向上を目指す。

  3. 03

    知名度向上と集客チャネル多様化

    広告宣伝や広報活動を強化し、求職者からの知名度向上を図る。集客チャネルを多様化し、面談単価の最適化と持続可能な集客力の確保を目指す。

  4. 04

    新規サービスへの投資とサービスラインナップ強化

    ノンデスクワーカーの多様な転職ニーズに応えるため、新規サービスを開発。サービスラインナップを拡充し、日本で最もノンデスクワーカーに選ばれる企業を目指す。

  5. 05

    組織体制の整備と人材育成

    優秀な人材の採用と、全社横断の能力開発プログラムによる従業員研修を実施。自社キャリアアドバイザーの早期利益貢献を目指し、働きやすい環境と人事制度を拡充する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で305人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は561万円で、1期前と比べて7.5%平均年齢は29.7歳、平均勤続年数は2.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年9月60631.11.9285−175
2025年9月56129.72.0305−230

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は45億円営業利益-7億円前期と比べると増収で、売上が+28.6%。

売上高
+28.6%
45億円
営業利益
-7億円
純利益
11億円
営業利益率
-15.6%
前期比 -1.3%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高50億円45億円
営業利益0億円-7億円
純利益0億円11億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

4期分

直近は2026年3Qで、売上は13億円、営業利益は1億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2025年2Q20−8−40.0−8
2025年4Q2514.019
2026年2Q19−5−26.3−6
2026年3Q1317.71

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2020年9月期からの6期で、売上は6億円から45億円へ7.5倍に増えた。直近期の営業利益率は-15.6%。売上は5期、純利益は3期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2020年9月6−5−5
2021年9月9−6−6
2022年9月12−7−8
2023年9月21−7−7
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2024年9月35−5−5−14.3−5
「back check」を新設分割により設立したback check株式会社に承継 同月、back check株式会社の当社所有の全株式をエン株式会社へ譲渡
2025年9月45−7−8−15.611

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高45億円のうち、営業利益として残るのは-7億円-15.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の24.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金15.6%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金100.0%45億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-15.6%-7億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
84.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比23.9pt
-15.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+17.8pt
24.4%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+60.5pt
73.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
19.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-30.6%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年9月期は営業CFが−10億円、投資CFが17億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは立て直し型にあたる。本業の赤字を資産売却と資金調達で補っている。事業転換の途上期末の手元現金は40億円で、売上の10.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年9月−7−110−812
2023年9月−5−11−68
2024年9月−6−125−726
2025年9月−10178740

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年9月期の総資産は56億円。このうち返さなくてよい自己資本が20億円で、自己資本比率は34.7%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年9月1611572.6
2021年9月148654.8
2022年9月179855.4
2023年9月1531221.0
2024年9月3792824.4
2025年9月56203734.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
40億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-15億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
37億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
23
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中574位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
73.6%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-15.6%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
28.6%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥417で、1年前と比べて-54.9%過去52週の値幅のなかでは5%の位置にある。

¥417-0.7%1ヶ月+4.3%1年-54.9%時価総額12億円
過去52週の値幅
安値¥390高値¥955

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)2.4倍
PER (会社予想)2978.6倍
PBR2.05倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月半ばから400円前後での推移が続いていましたが、8月13日に427円、8月14日に433円と上昇しました。8月20日は405円とやや反落し、25日線(405円)とほぼ同水準です。52週高値1022円からは約60%下落した水準で、52週安値390円からは約4%上昇しています。年初来では60.3%の下落と大幅な調整が続いていますが、直近では下げ止まりの兆しも見られます。出来高は8月13日に8.1万株と急増しましたが、その後は減少し、8月20日は1.2万株と低水準です。RSIは53.6と中立圏です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

PER2.32倍は一見割安だが、これは直近の特別利益によるもので、今期予想PERは2892.9倍と極端に高い。PBR1.8倍は業界平均(2.94倍)を下回るが、ROE73.6%は無配かつ利益変動が大きく、継続性に疑問。業績は赤字基調で、バリュエーションは割高と言える。

指標この会社業種平均
PER (実績)2.4倍47.9倍
PER (予想)2978.6倍
PBR2.05倍2.96倍
ROE73.6%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は急成長しており、直近では前期比で大幅に増加し、最終損益が黒字転換しました。強気派は、この高い成長率と黒字化の実績から、今後も拡大が続くと見ます。一方、弱気派は、営業赤字が続いていることや、利益率がマイナスである点を問題視し、黒字化が一時的で持続しない可能性を指摘します。また、株価が年初来で大きく下落しており、市場の期待と実態の乖離が投資家の不安を招いています。この成長と収益性のバランスが主な論点です。

プラスに働く材料7
  • 急成長の継続

    売上高が前期比で約3倍に拡大し、市場の需要を取り込む

  • 黒字化の達成

    最終損益が黒字に転換し、ビジネスモデルの有効性を示す

  • 低PER

    予想PERは2倍台と極めて低く、割安感が強い

  • 売上高45億円と3期連続の増収通年影響

    売上高は21→35→45億円へ拡大。増収率28.6%と高い成長

  • 純利益11億円と黒字転換通年影響

    純損益は-5億円から+11億円に転換。特別要因を含むが業績が大きく改善

  • PER2.32倍と利益比で極端に割安継続影響

    時価総額12億円に対し純利益11億円。PER2.32倍は異常な低水準

  • ROE73.6%と資本効率が突出継続影響

    ROE73.6%と超高水準。資本効率の高さが投資家の関心を集めやすい

マイナスに働く材料7
  • 営業赤字の継続

    直近決算でも営業利益率はマイナスで、本業の収益性が低い

  • 資金繰りの懸念

    累積損失が大きく、増資や借入に依存するリスク

  • 株価の下落基調

    年初来で6割近く下落し、信用力の低下が示唆される

  • 営業損失7億円と赤字幅が拡大通年影響

    営業損益は-5→-7億円。本業は売上高の15.6%の赤字で改善が見えない

  • 予想PER2892.9倍と来期の急減益見通し決算発表後影響

    予想PER2892.9倍は純利益のほぼ消滅を示唆。今期の黒字は一時的

  • 株価は1年で-60.26%と暴落継続影響

    1年間で-60.26%。下落トレンドで投資家心理が悪化

  • 無配当で株主還元がない継続影響

    配当利回り0%。今後の利益も成長投資に回る見通し

次の決算で確かめる点
営業利益率
本業の収益性が改善するかが黒字化の持続性を左右
売上高成長率
急成長が一過性でないか確認するため
キャッシュフロー
資金繰りの健全性を判断する重要な指標

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ2,699人。区分でいちばん多いのは個人・その他56.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が29.2%を占め、残る70.8%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年9月%2025年9月%
個人・その他58.056.2
事業法人20.821.0
外国法人7.410.3
金融機関7.88.2
証券会社5.83.9
外国人個人0.10.5

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中嶋 汰朗40.80
02株式会社日本カストディ銀行(信託口)15.65
03パーソルキャリア株式会社14.84
04山田 浩輝11.97
05KxShareHW投資事業有限責任組合10.49
06NY GCM CLIENT ACCOUNT JPRD AC ISG(FE-AC)9.76
07株式会社サイバーエージェント6.75
08グローバル・ブレイン7号投資事業有限責任組合6.09
09OneCapital1号投資事業有限責任組合5.96
10株式会社ウィルグループ5.50

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+100%、1株純資産は6期で−100%。直近期のROEは73.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPS
2020年9月−476,2831,013,838
2021年9月−102129
2022年9月−137140
2023年9月−11247
2024年9月−73124
2025年9月145269

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2025/9期の役員報酬は総額47百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中嶋汰朗代表取締役341,209,827
杉山全功社外取締役61
福留大士社外取締役50
蒲谷剛史常勤監査役66
大村茂非常勤監査役65
雨宮美季非常勤監査役50
植木大介SVP of Business
西村宏登SVP of Corporate

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2262613
社外取締役521214

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,139字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社は、「時代の転換点を創る」をミッションとし、テクノロジーを活用することでノンデスクワーカーの正社員化を推進し、所得向上を目指すHR Techカンパニーであります。 なお、当社はHR tech事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 また、back checkに関しては、新設分割により設立したback check株式会社に承継しており、2025年9月30日をもってエン株式会社に当社所有の全株式を譲渡しております。 (1)サービス概要 Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するノンデスクワーカーに最適化した転職プラットフォームです。ノンデスクワーカーとは、デスクから離れた「現場」で働く就業者のことを指し、主に製造・建設・運輸・サービス業等に従事しております。日本の全就業者の約66%(注)1.がノンデスクワーカーに該当します。 Zキャリアの会員登録者は主に30歳以下・年収400万円以下・非正規雇用の方が多く、非正規雇用から正規雇用への就職活動を中心に支援を行っております。求人企業はノンデスク領域(ノンデスクワーカーが従事する領域)の中でも、特に、未経験採用に積極的な大手企業に特化をしております。未経験採用に積極的な大手企業の年間の採用目標数は数百名以上に上ることも少なくなく、非常に大きな採用枠数を保有しております。ノンデスク領域の人材不足は深刻化する一方で、今後も安定した採用枠数の獲得が見込まれます。なお、求人企業は無料でZキャリアに求人情報を掲載することができ、求職者が入社した場合に費用が発生する成果報酬型を採用しております。当該採用成果報酬額は求人毎に求人企業が任意で設定することができるため、採用状況や採用予算に合わせて活用することができます。また、求人企業はZキャリアを通じ求人情報を全国の小規模人材紹介会社(以下、Zキャリアを利用している小規模人材紹介会社を「パートナー紹介会社」という。)に解放することで、Zキャリアに登録している約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社からもノンデスクワーカーの紹介を受けることが可能となっております。Zキャリアを利用することで求人企業は各人材紹介会社との契約にかかる工数等を削減するだけでなく、採用機会の最大化を図ることができます。 (Zキャリアの事業系統図) (Zキャリアの求人企業の特徴 (注)2.) (注)1.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より情報通信業、金融業、保険業、不動産業、物品賃貸業、学術研究、専門・技術サービス業、教育、学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合。 2.2025年9月末時点におけるZキャリアにおける求人企業担当から求人企業人事担当へのヒヤリングより作成。 (2)求職者、求人企業、人材紹介会社の全方位にメリットの大きいビジネスモデル Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチングを担う人材紹介会社が利用するプラットフォームであり、全方位にメリットを有するビジネスモデルとなっております。それぞれのユーザーから選ばれる理由は以下となります。 (求人企業から選ばれる理由) 「掲載料無料ですぐに求人掲載ができる」 Zキャリアへの求人掲載料は無料で、採用が決定した際に費用が発生する成果報酬型を採用しております。成果報酬額は求人企業が任意で設定することが可能となっているため、従来の人材紹介の相場等に左右されず、自社の採用予算や採用状況に合わせて採用活動を行うことができます。求人掲載はZキャリアの管理画面より登録を行うことで、即日掲載をすることができ、日々変化する採用ニーズ・課題に対応することができます。 「約400社のパートナー紹介会社からまとめて集客ができる」 Zキャリアへ求人掲載することで、約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社へ求人情報が解放され、まとめて人材の紹介を受けることができます。面接の日程調整や合否連絡等もZキャリア上のシステムで全て完結可能となっており、従来、契約工数や管理工数の観点で依頼が困難であった小規模人材紹介会社からの集客も行うことができます。また、Zキャリアに登録しているパートナー紹介会社はノンデスクワーカーに注力している紹介会社が多いため、多くのノンデスクワーカーをまとめて集客・採用することができます。 「多種多様なサービスの提供により採用にかかる工数を削減」 当社が注力しているノンデスク領域の大手企業は年間数百名以上の採用を実現するために多数の面接の実施に追われ、自社の魅力を伝え求職者の募集を増加させることに十分に時間を使うことが困難な状況であると認識しております。これらの課題を解決するために、Zキャリアでは「AI面接官」や「リクルーティングプラン」等の採用・人事担当者の業務工数を削減するサービスを提供しております。 特に、「AI面接官」においては、求職者が24時間365日スマートフォンにて面接を受けることを可能にするため、求人企業の採用担当者の面接工数のみならず、面接日程の調整業務も代替することが可能です。採用担当者の業務負荷を軽減し、他のコア業務へ注力できる環境を提供することができます。 (求職者から選ばれる理由) 「非正規や未経験からでも正社員になれる求人が豊富」 Zキャリアはノンデスク領域に特化しており、特に、未経験からでも正社員になれる求人情報が豊富に掲載されております。既存の転職サイトでは即戦力を求める求人情報が多く、積極的に未経験を採用する求人情報を見つけることが困難な状況であると認識しております。求職者の中には100社以上に応募をしたが未経験を理由に書類選考が通らず「自分は正社員になれない」と感じている方も存在しております。Zキャリアでは積極的に未経験を採用する求人情報を取り揃えることで、正社員就業経験がない求職者でも正社員になれる機会を提供しております。 「やりたいことがなくてもマッチする仕事が見つかる」 Zキャリアに登録する求職者は、経験を活かしたキャリア形成を目指す転職ではなく、希望職種が「特に決まっていない」求職者が多く存在しております。Zキャリアでは、自ら希望条件を絞り込むことや求人情報を探すことが困難な求職者でも、パートナー紹介会社に所属するエージェントと相談することで、自身にマッチした転職先を見つけることができます。 (Zキャリアの求職者属性) (出典 左図(1)及び右図:Zキャリア登録者のうち660名のアンケート回答(2024年9月~2025年9月) 左図(2):Zキャリア登録者のうち111,049名のデータ(2024年9月~2025年9月)) (人材紹介会社から選ばれる理由) 「直接お取引のない求人企業にプラットフォームを通じて紹介ができる」 Zキャリアを活用することで、未経験求人を取り扱う多くの求人企業の求人情報を活用できるようになり、採用決定した際には成果報酬を受領することができます。Zキャリアはノンデスクワーカーを多く採用している大手企業の求人掲載が多く、小規模人材紹介会社では直接取引を行うことが難しいような企業にも人材を紹介できるようになります。Zキャリアを活用することで、求職者のニーズに沿う求人情報を提案できるようになり、それに伴い成約率の向上を見込むことができます。 「蓄積された決定実績や選考データを活用できる」 Zキャリアには2018年1月以降の選考データや採用決定実績が蓄積されており、求人情報ごとにどのような求職者が内定を獲得できる可能性が高いのかを確認することができます。一般的には何度も求職者を紹介することでしか得られない情報を活用することで、精度の高い人材紹介に活かすことができます。 「人材紹介事業のノウハウなど事業成長のコンサルティングを受けられる」 Zキャリアでは約400社(2025年9月末時点)のパートナー紹介会社の支援を通して蓄積した人材紹介事業のノウハウを提供しております。パートナー紹介会社は、求職者の集客、キャリアアドバイス、マネジメント等の人材紹介事業を成長させるためのコンサルティングを受けることができ、安定的な事業成長を実現することができます。 (3)ビジネスモデルと収益基盤 Zキャリアは正社員希望の求職者、未経験人材を積極的に採用する求人企業、マッチング担う人材紹介会社の三者に対してプラットフォームサービスを提供しているため、一般的な人材紹介業のビジネスモデルと同様の求人企業からの成果報酬売上だけでなく、パートナー紹介会社(人材紹介会社)からも月額利用料を収受する収益構造を有しております。具体的な収入源を整理すると、以下のとおりです。 サービス提供対象   売上高の種類   概要 求人企業(人事・採用担当)   パフォーマンス収入(採用成果報酬)   求人企業が「Zキャリア」内で採用を行った際に発生する売上高(パートナー紹介会社が受け取る採用成果報酬を除く)。予め求人ごとに設定する採用成果報酬金額を受領。 パフォーマンス収入(採用事務手数料)   求人企業が「Zキャリア」内で採用を行った際に発生する売上高。予め求人ごとに設定する採用成果報酬に20%を乗じた金額を受領。 パートナー紹介会社(人材紹介会社)   リカーリング収入(プラットフォーム利用料)   パートナー紹介会社による「Zキャリア」の利用に伴い発生する売上高。契約期間、利用機能等に応じて複数のプランが存在。 当社ではパフォーマンス収入に関連するGMV(注)1.、テイクレート(注)2.、GMVの先行指標となる求職者登録数(注)3.及び成約単価(注)4.を社内の重要指標としております。なお、テイクレートに関しては、パートナー紹介会社を経由したGMVに対しては約17%程度となり、当社に所属するエージェントによる支援等により、パートナー紹介会社を経由しない場合には100%となります。このため、パートナー紹介会社を経由しないGMVのウエイトが上昇すると、テイクレートは向上することになります。なお、パートナー紹介会社に関しては、GMVの増加に繋げるべく経営支援コンサルティング及び送客支援機能の提供を強化していることから、ARPU(注)5.の向上を重要視しております。各指標の推移は以下のとおりであります。 2024年9月期   2025年9月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 GMV(百万円)   1,043   1,168   1,472   1,453   1,498   1,324   1,769   1,646 テイクレート   31.0%   32.9%   35.4%   42.5%   42.6%   37.7%   49.7%   50.3% 求職者登録数 (千人)   285   320   356   393   444   471   510   547 成約単価(千円)   588   592   592   673   684   618   681   724 ARPU(パートナー紹介会社)(千円)   683   683   655   698   615   559   627   682 (注)1.Gross Merchandise Valueの略称。Zキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。 2.プラットフォーム全体のGMVに対して当社の売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。なお、パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。 3.Zキャリアに登録された累計の求職者登録数。 4.Zキャリア内で転職が決定した際の1名あたりの採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。GMV÷入社人数にて算出。 5.Average Revenue Per Userの略称。顧客あたりの売上高を指し、対象期間のZキャリアにおけるパートナー紹介会社による売上高÷対象期間の期中平均顧客数にて算出
経営方針・対処すべき課題5,316字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。また、当該将来に関する事項については、その達成を保証するものではありません。 (1) 経営方針 当社は、「時代の転換点を創る」をミッションとし、テクノロジーを活用することでノンデスクワーカーの正社員化を推進し、所得向上を目指すHR Techカンパニーであります。日本の労働問題を解消していくことで社会に貢献してまいります。 (2) 経営環境及び経営戦略 当社の事業が対象とする市場はノンデスクワーカーの人材市場であります。現在の日本の給与所得者の約半数は年収400万円以下、非大卒は67%、非正規雇用の割合も37%(注)1.に上ります。 一方で、既存の人材紹介サービスの多くは、専門性やキャリアを持つ即戦力の求人・転職ニーズのマッチングが主な領域であり、年収に比例した成果報酬、求職者・求人ニーズの違いから、ノンデスク領域へ進出するプレイヤーはまだ多くない状況だと認識しております。 非正規雇用の分野では、新たな人材確保の手段としてスキマバイトが拡大している一方で、各業界においては物流業界やタクシー業界におけるドライバー職、専門性を伴う建築やIT分野、アルバイトを管理する店長など、正社員が担っている業務の人材不足や中核社員の育成などは深刻な課題となっております。そうした中、求人企業は応募数を増やすために、学歴職歴を不問にするなど、採用ターゲットを拡大し、未経験者を積極的に募集する求人情報も3倍程度増加(注)2.しております。 その結果、これから正社員を目指す求職者にとっては、これまでの経験を問わず新たなチャレンジがしやすく、専門性を身につけることで所得が上がるきっかけも増えていると認識しております。当社としては、機会が増加しているノンデスク領域における人材マッチングを増やすことで、日本全体の所得向上の実現を目指してまいります。 (日本の給与所得者の属性割合) (出典 年収別の給与所得者:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」 学歴別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」 雇用形態別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」) (未経験者採用に関する求人状況) (出典 左図:リクルートによるプレスリリース「未経験求人が2018年度比で3.2倍に増加。2022年度で急増 新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加」 右図:厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」、「令和6年賃金構造基本統計調査」) 当社では、我が国においてノンデスクワーカーの労働者数は全就業者の約66%(注)3.、ノンデスクワーカーの年間転職者数は約255万人(注)4.、ノンデスクワーカーの人材市場規模は約7,700億円(注)5.と試算しており、ホワイトカラー・医療領域の人材市場よりも大きな市場規模が存在すると考えております。また、Zキャリアがターゲットとするノンデスク領域では、事業の継続及び拡大において正社員数の確保が不可欠であることから、足元の正社員不足に加え、急激な労働人口の減少を背景に、引き続き採用需要は拡大すると考えております。 今後は転職支援のみならず、求人企業の採用効率の改善を実現する「AI面接官」等に加え、ノンデスクワーカーの生活を支える周辺領域への拡大も考えております。 (2040年の人材不足状況) (出典 リクルートワークス研究所「未来予測 2040」) 今後の方針としては、主力サービス「Zキャリア」において蓄積されたデータの活用、AI技術を活用したサービス開発強化を進めつつ、ノンデスク領域におけるポジショニングの確立を目指してまいります。当該ノンデスク領域は従来の人材支援サービスが行き届いていない市場であることから、いち早くユーザーが求めるサービスを市場に投下し、求職者会員登録数及びGMV(注)6.を最大化することが重要と考えております。また、GMVに対するテイクレート(注)7.は、収益率の改善の観点より引き続き向上を目指してまいります。 (Zキャリアにおけるデータ蓄積・AI技術活用による転職体験向上を生み出す成長サイクル) (注)1.年収別の給与所得者:国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」 学歴別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」 雇用形態別の労働人口:総務省「令和6年 労働力調査年報」 2.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」、「令和6年賃金構造基本統計調査」 リクルートによるプレスリリース「未経験求人が2018年度比で3.2倍に増加。2022年度で急増 新たな業界・職種へチャレンジできる機会が増加」 3.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より情報通信業、金融業,保険業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業、医療、福祉以外の産業の全体に対する割合。 4.厚生労働省「令和6年雇用動向調査結果の概況」より以下の方法にて独自に推計。パートタイム労働者を除いた一般労働者への転職の中で情報通信業、金融業,保険業、不動産業,物品賃貸業、学術研究,専門・技術サービス業、教育,学習支援業、医療、福祉以外への業種への年間転職人数の合計にて算出。 5.(注)4.に記載の年間転職者数に国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査結果」における年収400万円以下比率(約48.0%)及びZキャリアの平均成約単価(約63万円)を乗じて算出。 6.GMV(Gross Merchandise Value)とはZキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。 7.プラットフォーム全体のGMVに対して当社の売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。 (3) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社は、売上高の最大化が営業キャッシュ・フローの最大化ひいては企業価値向上につながると考えております。そのため、売上高を重要な経営指標と位置付け、将来的な売上高100億円の達成を目指し、高い成長率の維持を図ってまいります。Zキャリアはプラットフォームの規模・価値を表すGMV(注)1.、テイクレート(注)2.及びGMVの先行指標となる求職者登録数(注)3.と成約単価(注)4.を重視しております。 (注)1.GMV(Gross Merchandise Value)とはZキャリア内で転職が決定し、発生した採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。 2.プラットフォーム全体のGMVに対して当社の売上となる比率を示す。パフォーマンス収入(採用成果報酬+採用事務手数料)÷GMVにて算出。パートナー紹介会社経由によって発生した採用成果報酬はパフォーマンス収入には含まれず、GMVのみに含まれる。 3.Zキャリアに登録された累計の求職者登録数。 4.Zキャリア内で転職が決定した際の1名あたりの採用成果報酬及び採用事務手数料の総額を指す。GMV÷入社人数にて算出。 (4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 上記を踏まえ、当社の中長期的な経営戦略を達成するために対処すべき課題として以下のような課題を認識し、これに対処してまいります。 ① 業績の黒字化 当社は、今後大きな市場機会が見込まれるノンデスクワーカーの人材市場において早期のシェア獲得による高い成長率を重視するという考えに基づき、積極的な先行投資を行っております。このため、認知拡大のためのマーケティング費用、サービス開発のためのエンジニア及び転職支援人数増加のための営業人員拡充に伴う人件費等の負担から、2024年9月期まで当期純損失を計上しております。2025年9月期はback check事業の譲渡による特別利益の計上により黒字化を実現しており、下期には経常利益も黒字化を実現しております。2026年9月期は各種生産性の向上を目的とした施策により通期での黒字化を見込み、高い成長率を維持したうえで将来的に十分な営業利益率を確保するべく、安定した新規顧客の獲得及び業務効率化基盤の構築を目指してまいります。なお、市場動向・競合環境を鑑みて積極的な先行投資を継続する場合がございますが、健全な財務状態を維持できる範囲内にて先行投資を継続してまいります。 ② 転職支援の属人性 当社の事業領域においては、転職支援という一人一人異なるニーズに対して求人をご紹介するという業務構造から属人性が高くなる傾向がございます。一方でプラットフォームとして非常に多くの選考データを有していることから、AIを含む最新のテクノロジーの活用が極めて有効的かつ中長期における差別化になると考えております。特に求職者と求人企業のマッチングにAIを活用することで転職支援の均一化のみならず、成約率の最大化、選考期間の短縮及びその他工数の削減を通じて生産性の改善を行いつつ、求職者と求人企業の満足度の向上を目指してまいります。 ③ 組織体制の整備 当社は、高い成長率の継続には、優秀な人材を採用し、組織体制を整備していくことが重要であると認識しております。そのため、積極的な採用活動に加え、全社横断の能力開発プログラムを通じた従業員への研修を行い、従業員が中長期で成長できる支援の整備を行ってまいります。特に自社キャリアアドバイザーにおいては、蓄積したナレッジを活かしたオンボーディングを通じて早期の利益寄与を目指しております。属人的な業務となりやすいため、ハイパフォーマーの業務ナレッジやプラットフォームで得たデータを蓄積したAIを活用することで生産性の向上や均一な業務成果を担保しております。また、従業員が働きやすい環境や人事制度の拡充を実施してまいります。 ④ 知名度・集客力の向上 当社は、サービスの成長において、ノンデスクワーカー及び求人企業からの健全な知名度の向上を図ることが必要と考えております。特に、求職者からの知名度はサービスの集客力に直結すると考えているため、各サービスの積極的な広告宣伝活動及び全社的な広報活動を推進してまいります。 また、当社は現在Webサイトのユーザー登録画面や広告訴求の改善、求職者獲得チャネルの拡大といった施策により集客獲得数は増加しており、面談単価は低下傾向にございます。今後におきましても集客チャネルの多様化を推進していくことで、固定媒体への依存度を抑制し、集客あたりの面談単価の最適化を図ることにより持続可能な集客力の確保を目指してまいります。 ⑤ 新規開発サービスへの継続投資 当社は、持続的な成長のため、既存サービス以外の新規サービス開発に積極的に取り組んでおります。特にノンデスクワーカーの転職ニーズは多岐に渡るため、各ニーズに応える新規サービスの開発が求職者の集客力向上に直結すると考えております。労働力不足となる今後の日本市場においては求職者に選ばれることが最も重要であり、サービスラインナップを強化することで日本で最もノンデスクワーカーに選ばれる企業となることを目指してまいります。 ⑥ 資金繰りの安定化 当社は、財務の充実と安定化を進めていくことが重要と考えております。これまで第三者割当増資及び借入による資金調達を実施しておりますが、今後も多様な資金調達手法を検討しながら、長期的な当社の成長を実現することに努めてまいります。 ⑦ システムの安定稼働と強化 当社は、インターネット技術を活用して事業を運営していることから、事業運営上、システムの安定稼働が極めて重要であると認識しております。そのため、当社は、利用者の増加、取扱データ量拡大に応じたサーバー増強を含め、システムの安定稼働のため継続的にシステム強化に取り組んでまいります。 ⑧ 情報管理体制の強化 当社の運営する事業は、膨大な個人情報を保持しております。そのため、個人情報保護に関しては重要課題と認識しており、ISO27001(ISMS)及びプライバシーマークの取得に加えて、社内で研修を行う等、情報管理を徹底してまいります。 ⑨ 内部管理体制の強化 当社の継続的な成長には、経営上のリスクを正しく把握し、当該リスクをコントロールするための内部管理体制の強化が重要な課題と認識しております。そのため、今後も事業運営上のリスク管理や定期的な内部監査の実施によるコンプライアンス体制の強化、監査役会及びリスク・コンプライアンス委員会を基軸とするコーポレート・ガバナンス機能の充実等を図ってまいります。
事業等のリスク8,750字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項を以下に記載しております。あわせて、必ずしもそのようなリスクに該当しない事項についても、投資者の判断にとって重要であると当社が考える事項については、積極的な情報開示の観点から記載しております。なお、本項の記載内容は当社株式への投資に関する全てのリスクを網羅しているものではありません。当社は、これらのリスクの発生可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の迅速な対応に努める方針でありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本項以外の記載内容もあわせて慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであります。 (1) 事業に関するリスク ① インターネットの利用環境について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、インターネット技術を活用して事業を運営しているため、インターネットの利用環境は当社事業の基本的な条件であります。当社では、法改正などの情報収集、市場動向のモニタリングなどを随時行っておりますが、インターネットの利用に関する新たな規制の導入や弊害の発生、その他予期せざる要因により、今後、インターネットの利用環境に大きな変化が生じた場合、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ② 景気変動と雇用情勢について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、人材紹介会社の支援及び企業の人材採用の支援を主たる事業としているため、雇用情勢の変動に影響を受ける可能性があります。当社が注力する領域は慢性的な人材不足が継続しており、将来に亘り人材不足が解消する可能性は低いため、景気変動の影響は比較的受けにくいものと想定しております。 しかしながら、想定を上回る景気悪化が起こり、求人企業の雇用水準が低迷する事態が発生した場合は、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 新規参入と競合について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社が事業を展開する人材採用市場は、各分野において既に多数の競合他社が存在しており、一定の競争環境があるものと認識しております。当社の中核領域である年収400万円未満のノンデスクワーカー市場においては、従来の人材市場が注力してこなかった中で、全国のパートナー紹介会社を加えたプラットフォームを構築・提供することで当該市場において、すでに一定の競争優位性を確立しているものと認識しております。今後も当社のサービスの競争優位性の強化に尽力してまいりますが、伝統的な人材紹介業者等との競争に加えて、国内の新興人材紹介業者や求人情報サービス業者等が年収400万円未満のノンデスクワーカー支援に注力する等の場合には、それらの人材採用サービスとの競争が激化する可能性があり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 ④ 技術革新への対応について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、新技術の積極的な投入を行い、適時に市場やクライアントのニーズに合致したサービスを構築していく方針ではありますが、技術革新等への対応が遅れた場合や、当初の計画を上回る開発費等の費用が発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 新規事業について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の主な事業領域であるインターネット、テクノロジーの領域は、サービスライフサイクルの短期化が著しい状況にあります。当社は、時代の変化に適応した新規サービスを次々と生み出し続けることが継続的な成長を実現するために必須であると考え、積極的に新規事業への投資を行っております。新規事業の展開・投資にあたってはリスクを軽減するために必要な情報収集及び検討を実施しておりますが、広告宣伝やシステム投資、人件費等の追加的な支出が発生し、一時的に利益率が低下する可能性があります。また、新規事業が当初の計画どおりに進捗しない場合、投資を回収できず、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑥ 入社報告に係る不正行為について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) Zキャリアの収益の一部は、求職者が求人企業に入社した時点で売上として計上されます。当社は、求人企業から報告を受けることにより入社確認を行っておりますが、入社の事実を適切に報告せず、成果報酬の支払いを免れようとする不正行為が発生する可能性があります。当社は、求人企業と求職者のデータの突き合せ、採用フローの進捗確認の徹底、不正が発覚した場合の罰則規定の強化を実施することで、不正行為の防止に努めております。 しかしながら、不正行為の方法が当社の想定を超えて悪質であり、当社が当該不正行為を検知できない場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑦ 特定サービスへの依存について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、Zキャリアを中核サービスと位置付けております。2025年9月期の売上高(4,513,177千円)に占めるZキャリアの比率は85.9%(3,878,187千円)であり、依存度は高い状況にあります。当社は、中長期的な成長を実現するため、並行して新規サービス拡充を進めております。しかしながら、新規サービスの拡充が当初の計画どおりに進まず、Zキャリアへの依存度が継続する場合、当サービスの売上高の変動が当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑧ 風評被害(レピュテーションリスク)について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の事業においては、当社が提供するサービスの顧客認知度、ブランドイメージや社会的信用の維持及び向上が重要ですが、当社によるプロモーション活動が奏功する保証はありません。また、マスコミ報道やインターネット・ソーシャルメディアの書き込み等において、当社に対する否定的な風評が発生し流布する可能性があります。不適切な事象の発覚等に端を発して、社名が報道・公表された場合、関係各所が連携し適切に対応できる体制となっておりますが、当社サービスの欠陥や個人情報及び機密情報の流出等並びに当社に関する風評の発生等により、当社が提供するサービスのブランドイメージや社会的信用が低下し、その結果として、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 (2) 組織体制に関するリスク ① 組織規模について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、従業員305名(2025年9月30日現在)であり、従業員一人当たりの業務領域が広範囲に亘ることがあります。人材育成の観点では好ましい環境である一方、急速に業務量が増加する局面において従業員の負荷が増大し業務効率に影響を与える可能性があります。 当社は、今後、事業拡大に応じた人員増強、内部管理体制の充実を図る方針でありますが、事業の拡大に応じた人員増強が順調に進まなかった場合や内部管理体制の充実がなされなかった場合には、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 人材の確保や育成について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、継続的な事業拡大や新規事業の推進のためには、優秀な人材の確保、育成及び定着が最も重要であると認識しており、従業員が働きやすさと働きがいを持って働けるよう、社会的意義の高い事業の創出及び魅力的な人事制度の構築を推進していきながら、継続的に採用活動及び人材育成に取り組んでまいります。 しかしながら、当社が求める優秀な人材が必要な時期に十分に確保・育成できなかった場合や人材流出が進んだ場合には、経常的な業務運営及び新規事業の拡大等に支障が生じ、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 特定人物への依存について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社の創業者であり、代表取締役である中嶋汰朗は、当社事業に関する豊富な経験と知識を有しており、経営方針や事業戦略の決定など、当社の事業活動全般において重要な役割を果たしております。現在、当社では同氏に過度に依存しないよう、経営体制の整備、人材の育成を行う等リスクの軽減に努めておりますが、何らかの理由により同氏による当社業務の遂行が困難となった場合、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ④ 内部管理体制について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底を図るための様々な施策を実施しております。また、業務の適正化並びに財務報告の信頼性確保のため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しております。しかしながら、事業の急速な拡大等により、内部管理体制の構築が追いつかないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、当社の事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 法的規制に関するリスク ① 一般的な法的規制について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社サービスを規制する主な法規制として、「職業安定法」、「個人情報の保護に関する法律」、「電気通信事業法」、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」及び「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」等があります。当社は、これらの法規制に遵守したサイト運営を実施しており、今後も法令遵守体制の強化や社内教育の実施等を行ってまいりますが、新たな法規制の制定や改正が行われ、当社が運営するサービスが新たな法規制の対象となる場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 許認可について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の中核サービスである Zキャリアは、職業安定法に基づいて事業を営んでおります。当社では、社内の管理体制の構築等により、これらの法令等を遵守する体制を整備しているとともに、当社のサービスを利用する求職者、求人企業、人材紹介会社に対しても、これらの法令等の遵守を促すよう、当社利用規約に明記する他、サービス内等にて周知しております。現時点でサービス継続に支障を来す要因等は発生しておりませんが、職業安定法に定める有料職業紹介事業者としての取消事由に該当若しくは法令に違反する事項が発生した場合、サービスの停止や有料職業紹介事業者の許可の取り消しをされる可能性があり、当社の業績及び財政状態に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、規制当局の動向及び既存の法規制の改正動向等について、適切に対応していく予定ではありますが、かかる動向を全て正確に反映することは困難な場合もあり、当社がこれに適時かつ適切に対応できない場合や、当社の営むサービスに不利な影響を及ぼすものであった場合、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。当該許可の内容、有効期限及び主な取消事由については以下のとおりです。 許可の名称   取得年月及び所管官庁等   許可の内容及び有効期限   主な取消事由 有料職業紹介事業許可   2016年2月1日厚生労働省   有料職業紹介事業の許可許可番号 13-ユ-307543有効期限 2029年1月31日以後5年ごと更新   次のいずれかに該当したとき(職業安定法第32条の9第1項)(イ)法第32条各号(第5号から第8号までを除く。)のいずれかに該当しているとき。(ロ)法若しくは労働者派遣法(第3章第4節の規定を除く。)の規定又はこれらの規定に基づく命令若しくは処分に違反したとき。(ハ)法第32条の5第1項の規定により付された許可の条件に違反したとき。 ③ 個人情報保護について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、提供するサービスに関連して個人情報を取り扱っているため、「個人情報の保護に関する法律」が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。当社は、個人情報の外部漏洩の防止はもちろん、不適切な利用、改ざん等の防止のため、個人情報の管理を事業運営上の重要事項と捉え、アクセスできる従業員を限定すると共に、個人情報保護規程等を制定し、全従業員を対象として社内教育を徹底する等、同法及び関連法令並びに当社に適用される関連ガイドラインを遵守し、また、ISMS(ISO/IEC27001)(注)1.及びプライバシーマーク制度(注)2.の認定を受けることで、同制度に基づいた適切な個人情報の保護措置を講じております。 しかしながら、当社が保有する個人情報等につき漏洩、改ざん、不正使用等が生じる可能性が完全に排除されているとは言えません。したがいまして、これらの事態が起こった場合、適切な対応を行うための相当なコストの負担、当社への損害賠償請求又は信用の低下等によって、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 (注)1.ISMS(ISO/IEC27001)とはスイスのジュネーブに本部を置く非政府機関 International Organization for Standardizationが制定したマネジメントシステムの規格であり、当社はSGSジャパン株式会社による審査を経て、規格に適合している承認を得ております。 2.プライバシーマーク制度とは、一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC)が行う日本工業規格「JIS Q15001個人情報保護マネジメントシステム-要求事項」に適合して、個人情報について適切な保護措置を講ずる体制を整備する事業者等として認定する制度のことです。認定された事業者には「プライバシーマーク(Pマーク)」の使用が認められます。 ④ 知的財産権について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社の提供するサービスが第三者の特許権、著作権等の知的財産権を侵害する可能性については、弁理士等の外部専門家を通じて調査を行っておりますが、当社の提供するサービスに関する第三者の知的財産権の完全な把握は困難であり、当社が認識せずに他社の知的財産権を侵害してしまう可能性は否定できません。また、将来当社が提供するサービスに関連して、当社が知的財産権を取得するよりも前に他の事業者等が特許権その他の知的財産権を取得する可能性があります。これらの場合、当社に対する訴訟等が発生し、当社が提供するサービスに影響が出る可能性があるほか、当該訴訟等への対応のために必要となるコストの発生により当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 訴訟に関するリスク(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社は、2023年9月期において競合事業を営む企業から当社が同社の営業秘密を不正に利用等したとして不正競争防止法違反を指摘する書面を受領しております。当社はこれに基づき事実関係の社内調査を行ったうえで弁護士に見解を求めたところ、調査した事実関係においては、営業秘密に該当する可能性は相当程度低く、不正競争防止法違反による損害賠償責任を負う可能性は比較的低いとの意見を受領しております。これらの経緯を踏まえ、同様の法令違反を疑われることがないよう当社従業員に研修を実施するとともに、類似ケースが発生していないかの社内調査を実施し、発生していないことを確認いたしました。このように、当社は同社からの書面受領後に様々な対応を行い、適法性の確認・強化を実施しましたが、同社が訴訟等を提起する可能性は否定できず、対応の負担から当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 また、当社は、コンプライアンス研修の推進等、役員及び従業員の法令違反等の低減努力を実施しておりますが、当社ならびに当社役員及び従業員の法令違反等の有無にかかわらず、取引先、従業員その他第三者との予期せぬトラブル、訴訟等が発生する可能性があります。個々の係争が発生する可能性を予測することはできず、また、個々の係争に係る発生時期も予測することは困難ですが、訴訟等の結果にかかわらず、多大な訴訟対応費用の発生や信用及びブランドイメージ等の低下等により、当社の業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。さらに、訴訟等の結果、当社のサービス等の停止等の事態が発生した場合には、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) その他リスク ① システムトラブルについて(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 当社のサービスは、インターネットを介して提供されております。安定的なサービスの運営を行うために、サーバー設備の増強、セキュリティの強化、システム管理体制の構築等により、システム障害に対する万全の備えをしております。 しかしながら、大規模なプログラム不良や自然災害、事故、不正アクセス、その他何らかの要因によりシステム障害やネットワークの切断等予測不能なトラブルが発生した場合には、当社が提供するサービスに影響が出る可能性があるほか、社会的信用失墜等により、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 ② 継続的な投資と赤字計上について(発生可能性:中、顕在化する可能性のある時期:1年以内、影響度:中) 当社は、継続的な成長のため、求職者からの認知度の拡大と顧客数の増加及び優秀な人材獲得に努めてまいりました。近年、ノンデスクワーカーの人材市場のシェアを獲得することを優先し、これらの取り組みを積極的に進めてきたため、営業損失を計上しております。一方で、営業利益を定常的に創出するべく、新規顧客の獲得、従業員の新規採用と育成及び業務の効率化に注力しております。しかしながら、新規顧客の獲得及び従業員の新規採用や育成が難航した場合には当社の業績に影響を及ぼすことで赤字計上が継続する可能性があります。 ③ 税務上の繰越欠損金について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 2025年9月期末には当社に税務上の繰越欠損金が存在しております。これは法人税負担の軽減効果があり、今後も当該欠損金の繰越期間の使用制限範囲内においては納税額の減少により、キャッシュ・フロー改善に貢献することになりますが、当社の経営成績が順調に推移することにより、繰越欠損金が解消した場合、又は、業績の下振れ等により繰越期限の失効する繰越欠損金が発生した場合には、通常の税率に基づく法人税、住民税及び事業税が計上されることとなり、当期純損益及びキャッシュ・フローに影響を与える可能性があります。 ④ 配当政策について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、株主に対する利益還元を経営の重要課題と位置づけております。現在、当社は引き続き成長過程にあると考えており、持続的成長に向けた積極的な投資に資本を充当していくことが株主に対する最大の利益還元につながると判断しております。このことから創業以来配当は実施しておりません。将来的には、各期の財政状態、業績及びキャッシュ・フローの状況を勘案したうえで株主に対して利益還元策を実施していく方針ではありますが、現時点において配当実施の可能性及びその時期等については未定であります。 ⑤ 新株予約権の行使による株式価値の希薄化について(発生可能性:高、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:小) 当社では、当社の役職員に対するインセンティブを目的として新株予約権を付与しており、本書提出日現在における新株予約権における潜在株式は695,500株であり、発行済株式総数7,273,170株の9.6%に相当します。新株予約権の行使可能期間の分散等を図っておりますが、これらの新株予約権が行使された場合には、当社の株式が発行され、既存の株主が有する株式の価値及び議決権割合が希薄化する可能性があります。 ⑥ 自然災害等の発生について(発生可能性:低、顕在化する可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大) 地震・台風等の自然災害、テロ、パンデミック等が発生した場合、当社の事業運営に深刻な影響を及ぼす可能性があります。当社は、リモートワーク環境の整備による拠点に依存しない業務体制の構築等、事業継続のための体制整備を図っておりますが、災害等の状況によっては、事業活動に支障が生じ、売上高の減少など、当社の業績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)4,334字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態の状況 (資産) 当事業年度末における総資産は5,625,353千円(前年度末比1,929,018千円の増加)となりました。流動資産は5,278,327千円(前年度末比1,718,928千円の増加)となりました。これは主に、back check株式会社の株式を譲渡したこと等により現金及び預金が1,435,219千円増加したこと、求職者紹介による取引が伸長したこと等により売掛金が158,196千円増加及び営業未収入金が36,538千円増加したことによるものであります。 固定資産は347,025千円(前年度末比210,090千円の増加)となりました。これは主に、減損損失32,893千円を計上したことにより有形固定資産が減少したものの、敷金及び保証金が252,365千円増加したことにより投資その他の資産が増加したことによるものであります。 (負債) 当事業年度末における流動負債は2,689,176千円(前年度末比851,748千円の増加)となりました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が771,360千円増加したことによるものであります。 固定負債は980,950千円(前年度末比26,102千円の増加)となりました。これは、新たな借入を実行したことにより長期借入金が26,102千円の増加したことによるものであります。 (純資産) 当事業年度末における純資産は1,955,226千円(前年度末比1,051,168千円の増加)となりました。これは主に、当期純利益の計上により利益剰余金が1,051,362千円増加したことによるものであります。 ② 経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善に加え、インバウンド需要の増加等により、企業収益や個人消費の持ち直しが見られ、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、物価上昇の継続やアメリカの通商政策の動向等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社の主たる領域においては、引き続き慢性的な人材不足により高い有効求人倍率水準を維持しております。 このような状況のもと、当社は「時代の転換点を創る」をミッションに掲げ、ノンデスクワーカー向け転職プラットフォーム「Zキャリア」とオンライン完結型リファレンス/コンプライアンスチェックサービス「back check」を運営してまいりました。 当事業年度においては、「Zキャリア」のプラットフォーム拡大に向けた求職者集客、AIを活用したプロダクト開発の強化及び「back check」のコンプライアンスチェックプロセス自動化に注力いたしました。 その結果、当事業年度における「Zキャリア」の売上高は前年度比33.9%増の3,878,187千円となりました。「back check」の売上高は前年度比9.5%増の634,990千円となりました。 また、「Zキャリア」を成長領域として更なる事業展開を進める方針のもと、会社分割により新設されたback check株式会社に「back check」事業を承継し、back check株式会社の当社所有の全株式をエン株式会社へ譲渡いたしました。 その結果、売上高は4,513,177千円(前年度比29.8%増)、営業損失は721,927千円(前年度は営業損失470,040千円)、経常損失は借入金の支払利息の増加に伴い767,152千円(前年度は経常損失497,651千円)、当期純利益はback check株式会社の株式譲渡に伴う関係会社株式売却益の計上に伴い1,051,362千円(前年度は当期純損失499,941千円)となりました。 なお、当社は、HR tech事業の単一セグメントであるため、セグメント別の業績の記載はしておりません。 ③ キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は4,030,176千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動による資金の減少は1,023,646千円(前年度は606,964千円の減少)となりました。これは、主に、税引前当期純利益1,141,064千円、取引増加に伴う売上債権の増加額194,608千円、関係会社株式売却益1,940,916千円、営業未払金の増加額78,689千円、未払金の増加額60,497千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動による資金の増加は1,669,961千円(前年度は55,705千円の減少)となりました。これは、主に関係会社株式の売却による収入1,950,000千円、有形固定資産の獲得による支出14,970千円、敷金及び保証金の差入による支出267,843千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動による資金の増加は788,905千円(前年度は2,476,042千円の増加)となりました。これは、主に長期借入れによる収入1,400,000千円、長期借入金の返済による支出602,537千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社が提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 b.受注実績 当社が提供するサービスの性格上、受注実績の記載になじまないため、記載を省略しております。 c.販売実績 販売実績は、次のとおりであります。 当社は、HR tech事業を単一セグメントとして展開しておりますが、当事業年度におけるサービス別販売実績を示すと次のとおりであります。 サービス区分   売上高(千円)   前期比(%) Zキャリア   3,878,187   133.9 back check   634,990   109.5 合計   4,513,177   129.8 (注)主要な販売先の記載については、総売上高に対する販売先別の売上高割合が100分の10未満のため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたって、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額ならびに開示に影響を与える見積りを必要としております。これらの見積りについては過去の実績や現状等を勘案し、合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる可能性があります。 当社の財務諸表を作成するにあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1) 財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.経営成績 (売上高) 当事業年度において売上高は4,513,177千円(前期比29.8%増)となりました。「Zキャリア」においては、プラットフォームにおける転職支援者数が増加したことによって、売上高は3,878,187千円(前期比33.9%増)となりました。「back check」は、売上高は634,990千円(前期比9.5%増)となりました。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は760,233千円となりました。この結果、売上総利益は3,752,944千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損失) 販売費及び一般管理費は4,474,871千円となりました。これは求職者集客費用、人員の拡大に伴う人件費等の増加によるものであります。この結果、営業損失は721,927千円となりました。 (営業外収益、営業外費用、経常損失) 営業外収益は21,799千円、営業外費用は67,024千円となりました。この結果、経常損失は767,152千円となりました。 (特別利益、特別損失、当期純損失) 特別利益は関係会社株式売却及び新株予約権の失効により1,941,110千円、特別損失は減損損失により32,893千円となり、その結果、税引前当期純利益は1,141,064千円となりました。 法人税等89,701千円を計上した結果、当期純利益は1,051,362千円となりました。 (3) 資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当社の資金需要のうち主なものは、各事業におけるシステム開発及び事業拡大のための人件費、認知度向上並びにユーザー数拡大のための広告費及び販促費等であります。これらの資金については自己資金及び金融機関からの資金調達を基本にしております。平時の資金調達は元より、M&A等の資金ニーズにも備えて金融機関との更なる関係強化により、機動的な資金調達等ができるよう進めてまいります。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。また、今後の経営成績に影響を与える課題につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (5) 経営者の問題意識と今後の方針に関して 経営者の問題意識と今後の方針については、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。 (6) 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析 当社の経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等及び当該指標の推移につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載のとおりであります。

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