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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

フライヤー

Flier Inc.323A · Growth · 情報・通信業

「本の要約サービスflier」を中核に、法人向け人材育成SaaSと個人向け自己研鑽サービスを展開する知のプラットフォーム企業。

概要

株式会社フライヤーは2013年に創業した本の要約サービス「flier」を運営する企業である。ビジネス書を中心に1冊約10分で読める要約コンテンツを提供し、法人向けSaaS「flier business」と個人向けサブスクリプションを展開する。2025年2月に東証グロース市場へ上場し、2026年2月期の連結売上高は約11億円に達した。

法人向けと個人向けの2軸で構成される事業構造

当社グループはエンタープライズ事業とコンシューマ事業の2セグメントで構成される。エンタープライズ事業は企業の人材育成向けクラウドサービス「flier business」を中核とし、2026年2月期のセグメント売上高は714,058千円、セグメント利益は350,884千円である。コンシューマ事業は個人向け「flier」、オンラインコミュニティ「flier book labo」、動画チャンネル、子会社のスクール事業を含み、売上高354,636千円、利益124,283千円を計上した。売上高の約2/3を法人事業が占める。

サブスクリプション型の収益モデルと成長指標

収益の大部分は月額課金のサブスクリプションモデルから生まれる。個人向けには月額550円のシルバープランと2,200円のゴールドプランを、法人向けにはアカウント数に応じたSaaS型課金を採用する。経営指標としてMRR、契約社数、ARPA、Net Revenue Churn Rateを重視しており、解約率は約1.5%の低水準を維持する。2023年2月期から2026年2月期の売上高年平均成長率(CAGR)は非開示だが、同期間で6億円から11億円へ拡大した。

グループの拡大とM&A戦略

当社は2025年9月にAIスクールを運営する株式会社AIStepを、2026年2月に女性向けWebデザインスクールの株式会社Zealoxをそれぞれ完全子会社化した。これにより生成AI活用支援や個人向けキャリア教育を事業ポートフォリオに加え、人材育成プラットフォームの拡充を図る。子会社化に伴い2026年2月期の連結貸借対照表には567,392千円ののれんが計上された。グループとして「AI時代の活躍人材創出」を掲げ、M&Aを成長戦略の柱と位置づける。

競争優位としてのコンテンツ基盤と出版社ネットワーク

要約コンテンツは190社超の出版社と直接契約し、著作権者から許諾を得た上で制作される。社内外の有識者による選書委員会でテーマを選定し、50名以上の専門ライターが執筆、出版社の確認を経て公開する。2026年2月末時点で累計4,200冊超の要約を提供し、年間約400冊を追加する。このプロセスが信頼性を高め、新規参入障壁となっている。また、全国200店超の書店に「フライヤー棚」を設置し、出版社・書店との関係を強化する。

業界の中での役割は企業の人材育成・自己研鑽市場向けに、書籍の要約コンテンツと学習管理機能を提供するプラットフォーマー。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
11億円
営業利益
0億円
営業利益率
0.0%
純利益
0億円
2026/2 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/2
事業売上構成比利益利益率
エンター プライズ事業7億円63.6%4億円57.1%
コンシューマ 事業4億円36.4%1億円25.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01法人向け(企業の人材育成・福利厚生)主力

企業の従業員向けに、書籍要約サービス「flier business」をSaaS型サブスクリプションで提供。社員の自律的学習の推進や学びの文化形成を支援し、人事研修担当者を通じて導入される。売上の2/3超を占める主力事業。

主な製品・サービス1
flier business
法人向けの書籍要約サービス。月額固定費で従業員に要約閲覧を提供し、管理者機能で閲覧状況の把握や人的資本開示に対応。

02施設向け(図書館・書店等)準主力

図書館や書店などの施設向けに、Wi-Fi接続やQRコードを介して要約を閲覧できるサービスを提供。施設の滞在価値を高め、書店では「フライヤー棚」として出版関連のリレーション強化に貢献。

主な製品・サービス1
本の要約サービス flier(施設向け)
施設のWi-Fi接続やQRコード読み取りで要約を閲覧可能にするカスタマイズ版。

03個人向け(自己研鑽)準主力

ビジネスパーソン向けに書籍要約サービス「flier」を個人向けに提供。月額制プランで、要約の読み放題や音声対応を特徴とする。ブランド認知度向上に貢献。

主な製品・サービス1
本の要約サービス flier(個人向け)
ビジネス書の要約を月額制で読み放題または定額で提供する自己研鑽サービス。

04法人向け研修副次

flier business利用企業向けに研修プログラムを提供。リーダー層向けの越境型学習プログラムや著者セミナーなどを展開し、研修単位で収益を得る。

主な製品・サービス1
越境マネジメントプログラム
他企業の同階層とともに本を主題に学ぶリーダー向け研修プログラム。

05成長組織支援副次

従業員の成長環境を調査分析するサーベイ「flier成長組織ナビ」を提供。5つの項目で「成長組織スコア」を構成し、組織変革を支援。

主な製品・サービス1
flier成長組織ナビ
従業員の成長環境を測るサーベイ。制度・関係性・循環・学びの姿勢・成長実感の5項目でスコア化。

06オンライン読書コミュニティ副次

読書好き向けのオンラインコミュニティ「flier book labo」を運営。会員間の交流や著者によるセミナー等を提供し、本を通じた学びの場を創出。

主な製品・サービス1
flier book labo
オンライン読書コミュニティ。会員同士の交流や著者による読者会、短期講座を提供。

07動画広告その他

本をテーマにしたインタビュー番組「flier公式チャンネル」を配信。著名人を招き、学びの動画コンテンツを提供する広告事業。

主な製品・サービス1
flier公式チャンネル
本を軸にしたディープなインタビュー番組。学びを深める多様な動画コンテンツを配信。

08スクール事業その他

子会社を通じて、未経験者向けのフリーランス養成講座(AIStep)や女性向けWebデザインスクール(Find me !)を運営。

主な製品・サービス2
AIStep
未経験から副業・フリーランスデビューを目指す次世代フリーランス養成講座。
Find me !
未経験の女性に特化したWebデザインスクール。

製品と技術

要約コンテンツとAIを活用した検索機能

「flier」の核は1冊約10分で読める要約コンテンツである。年間約400冊を追加し、2026年2月末時点で4,200冊超を提供する。テキストに加え、9割以上のコンテンツは音声再生に対応する。2023年からは「AIお悩み解決サーチ(β)」を提供し、セマンティック検索とLLMを組み合わせてユーザの悩みに最適な一冊を提案する。解析対象は要約データセットと書籍名のみで、本文は読み込まない。

法人向けSaaS「flier business」の機能体系

「flier business」はアカウント数に応じた月額課金のSaaSである。主な機能として、要約閲覧(詳細画面・ランキング)、学びのアウトプットを促す「学びメモ」、企業ごとの読書プログラム、管理者向けダッシュボード(閲覧数推移・ユーザ別順位)、人的資本開示機能、SAML/SSO認証やSlack連携などを備える。解約率は約1.5%と低く、2026年2月末時点の累計法人契約社数は1,362社に達する。

子会社が運営するスクール事業の内容

子会社AIStepは生成AI等の次世代フリーランス養成講座を運営する。4.5か月から5.5か月のコースで、スキル習得から商談獲得までを支援する。同じく子会社Zealoxは未経験女性に特化したWebデザインスクール「Find me !」を提供し、マンツーマン指導と在宅ワークの伴走支援を行う。Zealoxの収益モデルは初期費用と月額固定費のハイブリッド型である。両社とも2026年2月期のコンシューマ事業セグメントに含まれる。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド関連で国内独立系、小規模だが成長途上

同社は情報・通信業に属し、クラウドやIoTソリューションを提供する独立系企業である。売上高は2024年2月期8億円、2025年2月期9億円、2026年2月期予想11億円と増収基調だが、営業利益率は2026年2月期で0%と損益分岐点に達したばかりである。同業他社であるソラコムやL is Bと比較すると、売上規模は小さく、収益改善途上にある。ソラコムはクラウド通信プラットフォームで高い成長を示しており、同社は後発かつ小規模ながら、特定領域での差別化を模索していると推察される。業界全体ではSaaS/IoT需要拡大が追い風だが、競合が多く、持続的な成長には収益基盤の強化が急務である。

強み

  • クラウド・IoTに特化し、独立系として機動的なサービス提供が可能。
  • 2024~2026年度にわたり売上高が増加しており、需要獲得が進んでいる。
  • 2026年2月期に営業利益率0%と黒字化目前であり、収益改善の兆し。
  • 少人数組織のため、市場変化への迅速な対応が可能と推測される。

課題

  • 営業利益率が0%と低く、持続的な黒字化が急務。
  • ソラコムなど同業他社に対し、明確な優位性が見えにくい。
  • 売上規模が小さく、規模の経済によるコスト低減が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がフライヤー

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 20件

本の要約サービス開始からアプリ展開までの創業期

当社は2013年6月、東京都渋谷区で株式会社フライヤーとして設立された。同年10月には本の要約サービス「flier」のWebサイトを開設し、サービスを開始した。2014年4月にiOSアプリ、2015年7月にAndroidアプリをリリースし、モバイル対応を進めた。創業から2年間で主要なプラットフォームを整え、ビジネスパーソンのすきま時間学習に訴求する基盤を築いた。

メディアドゥグループ参画による事業基盤強化

2016年11月、電子書籍取次の株式会社メディアドゥが当社を子会社化し、メディアドゥグループに参画した。この買収はテキスト電子書籍の販売機会拡大を目的としており、当社はメディアドゥ本社のある東京都千代田区一ツ橋へ本社を移転した(同年12月)。グループのリソースを活用し、出版社との関係強化や事業運営の安定化を図った。

サービスの多角化と新機能の追加

2017年9月、全国の書店に要約閲覧情報を活用した常設棚「フライヤー棚」の設置を開始した。2018年4月には音声版、2019年3月には施設版(図書館・インターネットカフェ向け)を提供開始。2020年5月にはオンライン読書コミュニティ「flier book labo」、2022年3月には有識者による動画シリーズ「flierチャンネル」を相次いで投入し、単なる要約提供から学びのプラットフォームへと進化した。

法人向けサービス再編と株式上場

2023年9月、法人向けサービスを「flier business」としてリニューアルし、SaaS型の人材育成サービスに特化させた。2024年5月には組織の成長環境を診断する「flier成長組織ナビ」を提供開始。2025年2月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。上場により資金調達と認知度向上を実現し、その後のM&A加速の足がかりとした。

M&Aによる事業領域の拡大

2025年9月、AI研修事業を手がける株式会社AIStepを完全子会社化した。AIStepは未経験から最短1か月で副業・フリーランスデビューを目指す講座を提供する。2026年2月には女性特化型Webデザインスクールの株式会社Zealoxを子会社化し、個人向けスクール事業を強化した。両社の業績は2026年2月期のコンシューマ事業セグメントに寄与し、売上高の拡大に貢献した。

年表20件を開く

2010年代

  • 2013年6月創業東京都渋谷区において、株式会社フライヤーを設立
  • 2013年10月本の要約サービス「flier」Webサイトを開設し、サービスを提供開始
  • 2014年4月本の要約サービス「flier」iOSアプリのリリース
  • 2014年6月東京都港区六本木に本社移転
  • 2015年7月本の要約サービス「flier」Androidアプリのリリース
  • 2015年9月東京都渋谷区代々木に本社移転
  • 2016年2月「読者が選ぶビジネス書グランプリ」を主催開始
  • 2016年11月M&A電子書籍の取次を主な事業とする株式会社メディアドゥがテキストの電子書籍の販売機会拡大のシナジーを目的として当社を子会社化し、メディアドゥグループに参画
  • 2016年12月東京都千代田区一ツ橋のメディアドゥオフィス内に本社移転
  • 2017年9月全国の書店にて要約閲覧情報を活用した常設棚を設置開始
  • 2018年4月本の要約サービス「flier」音声版を提供開始
  • 2019年3月本の要約サービス「flier」施設版を提供開始

2020年代

  • 2020年5月オンライン読書コミュニティ「flier book labo」を提供開始
  • 2022年3月有識者による動画シリーズ「flier チャンネル」を提供開始
  • 2022年4月東京都千代田区一ツ橋に本社移転
  • 2023年9月法人向けサービス「flier 法人版」を「flier business」としてリニューアル
  • 2024年5月「flier 成長組織ナビ」を提供開始
  • 2025年2月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場
  • 2025年9月M&A株式会社AIStepを完全子会社化
  • 2026年2月M&A株式会社Zealoxを子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/2期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高記載なし
  • 営業損益記載なし
  • 営業損益率記載なし
  • 売上成長率記載なし
  • MRR記載なし

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    本からの学びによる人材育成強化

    AI時代に求められる人間力を高めるため、要約サービス「flier business」を軸に、プロダクト進化や読書会を通じたコミュニケーション活性化など、体験価値を強化する。

  2. 02

    AI活用支援事業の拡大

    生成AI等の活用支援を新たな成長柱と位置づけ、M&Aを積極活用して事業領域を拡大。子会社を通じて実践的なスキル習得支援を提供する。

  3. 03

    サービス認知度向上とブランド浸透

    広報・マーケティング強化、書店連携など多角的な露出戦略で「flier」ブランドを浸透。既存顧客基盤を活用しグループ全体の成長を加速する。

  4. 04

    販売力と価値提供力の向上

    エンタープライズ事業を成長の中核と位置づけ、セールス・カスタマーサクセス人員への投資や販売パートナー網の構築により展開を加速する。

  5. 05

    優秀な人材確保と組織文化醸成

    バリュー浸透と能力発揮できる環境整備、多様な人材の長期活躍、子会社を含む柔軟な働き方の推進により機動力を高める。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で57人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は641万円で、1期前と比べて+1.1%平均年齢は35.6歳、平均勤続年数は4.4年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2025年2月63435.03.758
2026年2月64135.64.457

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年2月期・提出会社(単体)
女性管理職比率47.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)86.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都千代田区36百万円
ほか1件の開示あり
主な関係会社
  • 国内
    株式会社メディアドゥ(注)
    東京都千代田区 · その他の関係会社
    議決権56.3%
  • 国内
    株式会社AIStep
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社Zealox
    東京都港区 · 連結子会社
    議決権70.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年2月期の売上高は11億円営業利益0億円前期と比べると増収で、売上が+22.2%。

売上高
+22.2%
11億円
営業利益
0億円
純利益
0億円
営業利益率
0.0%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2027年2月期

項目会社予想前期実績
売上高16億円11億円
営業利益1億円0億円
純利益1億円0億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

3期分

直近は2027年1Qで、売上は4億円、営業利益は0億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年2Q500.00
2026年4Q600.00
2027年1Q400.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 6期分

2021年2月期からの6期で、売上は4億円から11億円へ2.8倍に増えた。直近期の営業利益率は0.0%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2021年2月4−1−1
2022年2月5−3−3
2023年2月6−3−3
2024年2月8−1−1
東京証券取引所グロース市場に株式を上場
2025年2月900
株式会社Zealoxを子会社化
2026年2月11000.00

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年2月期

売上高11億円のうち、営業利益として残るのは0億円0.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は0億円、売上の0.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金18.2%2億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金72.7%8億円
  • その他の費用持分法損益などの調整9.1%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益0.0%0億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
81.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比8.4pt
0.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比6.6pt
0.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比8.7pt
4.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.0%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
0.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2026年2月期の総資産は13億円。このうち返さなくてよい自己資本が3億円で、自己資本比率は24.1%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2021年2月32175.8
2022年2月31228.0
2023年2月51421.4
2024年2月40410.0
2025年2月62438.3
2026年2月133924.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年2月期の内訳
現金及び預金
5億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-9億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
9億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
16
/ 100
安定性自己資本比率16 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中138位あたり、逆に低いのは自己資本比率605社中572位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
4.4%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
0.0%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
24.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.2%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥373で、1年前と比べて-48.6%過去52週の値幅のなかでは7%の位置にある。

¥373-0.5%1ヶ月+5.1%1年-48.6%時価総額13億円
過去52週の値幅
安値¥345高値¥767

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)97.4倍
PER (会社予想)21.9倍
PBR4.09倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

7/15に386円で前日比-9.2%の大幅下落。52週安値371円に接近しており、25日線396円を下回る弱地合い。出来高は1.7万株とやや増加し売り圧力を示唆。週足では3週連続下落で下値模索が続く。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 10/100)

PERは105.2倍と同業界平均30.3倍を大幅に上回り極めて割高です。PBRも4.53倍で平均3.52倍を上回り、無配かつ業績も赤字や微益で改善が見られず、割高と評価。

指標この会社業種平均
PER (実績)97.4倍47.9倍
PER (予想)21.9倍
PBR4.09倍2.96倍
ROE4.4%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

SaaS型の店舗管理プラットフォームを手掛け、売上は成長しているが、営業赤字が続き、利益化のタイミングが焦点。強気派は、導入店舗数の拡大と月額課金のストック収益が将来の黒字化につながると主張。一方、弱気派は、競合の多さや大企業顧客の開拓に課題が残る、解約率の上昇リスクを指摘する。PERは100倍超と割高で、損益分岐点に達する時期が不透明。

プラスに働く材料7
  • ストック収益の積み上がり

    月額課金型のため、継続利用で売上が安定成長。

  • 店舗デジタル化追い風

    小売・飲食のIT投資需要が中期的に継続。

  • 赤字幅縮小傾向

    2024年2月期営業損失1億円、前年は3億円の赤字。

  • 売上高2年連続増加で収益基盤強化FY2026/2影響

    売上高はFY2024/2の8億円からFY2026/2に11億円へ37.5%増加

  • 黒字転換によるPER低下期待FY2027/2影響

    現在PERは105倍超だが、営業利益1億円達成でPER約14倍に低下

  • 低PBR改善への株主還元策次回株主総会影響

    PBR4.5倍と高く、配当や自社株買いの発表があれば期待

  • 小型株バリュエーション修正の追い風不定影響

    時価総額14億円と小型で、成長期待から評価修正余地

マイナスに働く材料7
  • 競合ひしめく市場

    POSクラウド、店舗管理SaaSは多数存在し差別化困難。

  • 利益化の目途立たず

    売上9億円でも営業利益ゼロ、固定費負担重い。

  • 高バリュエーション

    PER105倍、PBR4.5倍と割高感顕著。

  • 営業利益ゼロ継続で収益性懸念FY2026/2影響

    FY2026/2の営業利益予想0億円、黒字化の目途立たず

  • PER100倍超の割高感継続通年影響

    当期純利益0.5億円でもPERは28倍、現状の105倍は過大

  • 株価1年で53%下落、信用悪化継続影響

    年初来53%下落、時価総額14億円と流動性低下リスク

  • 外国人保有率1.66%と低い需給継続影響

    外国人保有率1.66%で需給改善期待乏しく、売り圧力懸念

次の決算で確かめる点
ARR(年間経常収益)
ストック収益の成長率を示す重要指標。
解約率(チャーンレート)
顧客定着度を測り、持続可能性を判断。
営業損益
黒字化達成の進捗を直接確認。
導入店舗数
市場浸透度と成長性の指標。

株主

有価証券報告書より

2026年2月期末の株主数は延べ1,223人。区分でいちばん多いのは事業法人65.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が65.3%を占め、残る34.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2025年2月%2026年2月%
事業法人64.465.3
個人・その他26.326.4
証券会社7.86.6
外国法人0.91.6
外国人個人0.10.1
金融機関0.40.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社メディアドゥ56.29
02大賀 康史5.46
03XTech2号投資事業有限責任組合4.71
04株式会社SBI証券2.00
05JPモルガン証券株式会社1.99
06梶原 圭三1.92
07株式会社CARTA VENTURES1.62
08大分VCサクセスファンド6号投資事業有限責任組合1.32
09みずほ成長支援第4号投資事業有限責任組合1.30
10株式会社インソース1.14

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 6期分

1株利益は6期で+100%、1株純資産は3期で−63%。直近期のROEは4.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2021年2月−1,018236−97.8
2022年2月−2,143−185.5
2023年2月−95−321.3
2024年2月−45−190.4
2025年2月4688.2212.2
2026年2月4884.4109.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/2期の役員報酬は総額64百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
大賀康史代表取締役 CEO47186,800
望月剛取締役 CFO456,840
服部結花取締役47
安田雅彦取締役59
佐藤純常勤監査役512,760
鈴木克征監査役63
廣瀬崇史監査役46

役員報酬の内訳2026/2

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)43944311
社外取締役321217

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/2期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容7,450字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは「ヒラメキあふれる世界をつくる」をミッションとして掲げております。今後日本国内では労働人口の減少から人材獲得がより難しくなるとともに、事業環境の変化がますます速まることが予想され、事業に関わる社員等の育成や組織能力の向上は不可欠になると見込まれます。そして正解のわからない環境下において、多様かつ信頼できる知は、組織及びビジネスパーソンの選択肢を増やし、一人ひとりの歩みを強め、組織の成功や個人の活躍を導くと考えております。そのため当社は、知のエッセンスを伝わりやすい形で多くの人に届け、知の活用や連鎖による組織能力の向上と個人の活躍推進を促すプラットフォームを築き、社会に貢献することを目指しています。 当社の運営する「本の要約サービス flier(フライヤー)」は、本を読みたいけれども読み切れない、自分が必要としている本を見つけられないという2つの課題の解決を支援するサービスとして生まれました。年間6,000冊以上発刊されるビジネス書から厳選された本の要約コンテンツや動画、特集記事等を提供するサービスとして、創業時より一貫して継続運営しています。要約は1冊約10分で読める分量としていて、テキスト形式だけでなく、音声再生にも対応しています。通勤時間、休憩時間、就寝前等のすきま時間を有効活用し、教養やビジネススキルを身につけることができます。 全ての要約コンテンツは出版社や著者等の本の作り手の許諾を得たのちに原稿制作に着手し、制作した要約原稿も全て出版社等に確認いただいています。信頼性の高い媒体である本を元に、関係者の確認を経た要約を提供していることに、当社独自の特徴が表れています。 (1) 当社のビジネスモデルについて 「本の要約サービス flier(フライヤー)」は、クラウドサービスの形で提供しております。法人あるいは個人から継続的に対価を受領するサブスクリプション(月額課金)モデルです。法人向けには、社内利用促進や利用状況確認のための機能を合わせて提供するクラウドサービス「flier business」で、課金形態はサブスクリプションのSaaS(Software as a Service)型のビジネスモデルとなっています。2026年2月期連結会計年度の売上高の2/3超を占める法人顧客向けの事業(エンタープライズ事業セグメント)が当社の事業の中核を担っています。また、個人顧客向けの事業(コンシューマ事業セグメント)はビジネスパーソンを中心とした個人の自己研鑽に資するサービスとして安定的な成長を実現するとともに、当社ブランドの認知度向上に大きく貢献しています。 顧客ターゲットはそれぞれ、個人顧客向けでは学習欲の高いアーリーアダプター層、法人向けは学習欲の高い層に加え、あまり意欲的ではない学習欲中程度以下のボリュームゾーンも含めてターゲットとしています。個人顧客向けは、終身雇用制度の終焉、フリーランスの増加、雇用の流動化のトレンドの中で学習欲の高い層が増加していくことが予想されるため、コンテンツの質をさらに磨き続けることで継続的な利用と新規の利用を促します。法人向けでは、企業が社員の定着・優秀人材確保のために、継続的な研修・学びの機会を求めており、社員教育・研修を担当する人事研修担当者を通じて、間接的にボリュームゾーンへアプローチすることで、サービスの裾野を広げていきます。 (注)CAGRは2023年2月期~2026年2月期における売上高の年平均成長率を記載しています。 当社の組織は、主にエンジニアとコンテンツ編集者がサービスの基盤となり、セールス及びカスタマーサクセスがエンタープライズ事業セグメントを支え、出版社・著者等の知を生み出す方々との関係を強化するチームを有するという特性があります。 (2) 主要な事業の概要 <エンタープライズ事業セグメント> 企業における人材育成や福利厚生等を目的として従業員向けに当社が提供する法人向け事業が中核となっています。そのほかにもインターネットカフェや公共図書館等の施設向けの事業、法人向けの研修事業、組織の人材投資に対する成果を見える化するスコアリングサービス「flier成長組織ナビ」等の新規サービスも積極的に展開しております。既出のグラフ「セグメント別売上高推移(四半期)」のとおり、エンタープライズ事業セグメントは直近の3年で約2倍の売上高に拡大しています。累計法人契約社数は1,362社(注)となっています(2026年2月末時点)。 (注) エンタープライズ事業セグメントにおける有償の累計契約社数 ◆ 「flier business」(法人向け) 法人向けサービスである「flier business」は、「本の要約サービスflier」を活用した人材育成サービスです。提供アカウント数に応じた月額固定費をお支払いいただくSaaSのサブスクリプション型のビジネスモデルで、従業員の自律的学習の推進や学びの文化形成等を目的として導入されています。また、事業の拡大に向け代理店網の開拓や様々な企業との協業を積極的に推進しています。 flier businessで提供するサービスの主な機能とその概要 主な機能   機能概要 要約詳細   1冊約10分で読める本の要約コンテンツの閲覧画面。9割以上のコンテンツは音声版にも対応。 要約ランキング   flierユーザ全体及び導入企業内の要約閲覧ランキングを紹介。ビジネスパーソンや社内で話題の書籍が探しやすい一覧。 学びメモ   要約から得られた学びをアウトプットする機能。他ユーザからも閲覧書籍や学びメモが見えるSNS(注1)構造により、新たな本に興味を持つ機会や他者からの視点を知ることでさらに学びを深める機会を提供。 読書プログラム   要約全体から特定の書籍をピックアップしてお勧めする社内専用の要約推薦リスト機能。企業における教育プログラムに応じた要約を選出することが可能。 プレイリスト   要約全体から有識者や当社編集部から良書をお勧めする要約の推薦リスト機能。 みんなの投票箱   要約読了後の問いに答え、他者の回答分布に触れる参加型機能。1クリックでの「自分ごと化」により、アウトプットを伴う能動的な学びを促進。 AIお悩み解決サーチ(β)   AI(注2)が4,200冊超の要約を解析し(注3)、個々の悩みや課題に最適な一冊を提案する機能。文脈を理解したマッチングと個別推薦理由の提示により、選書のハードルを解消。 管理者機能   導入担当者向けの管理機能群。 要約閲覧数推移   企業内の要約閲覧数を日次・月次で確認することが可能。 ユーザ別閲覧数ランキング   企業内のユーザごとの閲覧数をランキング形式で確認することが可能。 要約閲覧数ランキング   企業内の書籍ごとの閲覧数をランキング形式で確認することができ、社内や部署でのトレンドの把握が可能。 推薦書籍のプッシュ機能   企業独自に、従業員へのおすすめ要約を登録・通知する機能。 ユーザ登録・削除   アカウントの登録・削除は、担当者による作業で完結することが可能。 人的資本開示機能   人的資本情報に関連する項目を閲覧できる機能。サービスの利用状況を集計し、研修時間等人的資本の開示項目に利用可能な情報を提供。 サービス連携   管理画面へのSAML/SSO認証(注4)やSlackとのチャットツール連携等、各種サービス連携への対応。 (注) 1.Social Networking Serviceの略。Web上で社会的ネットワークを構築するサービス。 2.セマンティック検索(単なるキーワード照合ではなく「概念的な親和性」でマッチングを行う技術)と、LLM(Large Language Model=生成AI)を活用した推薦文生成を組み合わせた独自の仕組み。 3.解析対象は、許諾を得て作成した要約のデータセット及び書籍名のみであり、推薦文の生成にあたり、書籍本文データの読み込みや利用は一切行っておりません。 4.Security Assertion Markup Language/Single Sign On認証の略。インターネットドメイン間でユーザ認証を行うためのマークアップ言語をベースにした標準規格であり、特にSSOは一度のログインで複数のサービスへのログインを実現するための規格となります。 ◆ 施設向け事業 施設向け事業に関しては、施設のWi-Fiにスマートフォンを接続することにより、その施設内での要約閲覧が可能になるサービスとして「本の要約サービス flier(フライヤー)」をカスタマイズしています。施設の滞在時間をより価値が高い時間にすることで施設の場の力をより高めることにつながります。他にも書店等で本のPOP(注)に2次元コードを添付することで、その本の要約が閲覧できる機能を提供しています。2026年2月末現在、全国の200店超の書店においてフライヤーの本の閲覧実績に基づいた特集陳列コーナーの「フライヤー棚」を提供しています。本取り組みは出版社・著者とのリレーション強化において、重要な役割を担っています。 収益形態は主に「flier business」同様SaaSのサブスクリプション型のビジネスモデルとなっています。 主なカスタマイズ   カスタマイズ概要 Wi-Fi接続   シェアオフィス、インターネットカフェ、公共図書館等の施設向け機能。スマートフォン、PC、タブレット等から施設が提供するWi-Fiに接続することで、要約が読み放題になる。 2次元コード読み取り   書店等の店舗向け機能。スマートフォン等の端末から2次元コードを読み込むことで、特定の本の要約が閲覧できる。 (注) Point Of Purchase advertisingの略。書店等の売り場における展示物。 ◆ 法人向け研修事業 主にflier businessの利用企業向けに研修を提供しています。リーダー層向けに本を主題にして他企業の同階層の人とともに越境型学習を行い自分なりのリーダーシップを見つける「越境マネジメントプログラム」、第一線の講師の方と集中的に学ぶ講座、著者によるセミナー等がラインナップされています。実施された研修単位で料金が発生する収益形態となっています。 ◆ 「flier成長組織ナビ」 「flier成長組織ナビ」は、従業員一人ひとりの成長環境を確保するための要素を独自に調査・分析し、従業員と企業を成長に導く新しい概念のサーベイです。「制度・関係性・循環・学びの姿勢・成長実感」という5つの項目から、「成長組織スコア」を構成し、人が育ち成長する「成長組織」への変革を支援します。 <コンシューマ事業セグメント> ◆ 「本の要約サービス flier」(個人向け) 話題のビジネス書や名著・ベストセラーを1冊約10分の要約で楽しめる自己研鑽サービスとして、個人向けに「本の要約サービス flier」を提供しています。要約が読み放題の月額2,200円(税込)のゴールドプラン、月5冊まで好きな要約が読める月額550円(税込)のシルバープラン、20冊程度のサンプルの要約が閲覧できるフリープランがあります。なお、要約の9割以上は音声で聞くこともできます。エンタープライズ事業セグメントの「flier business」と同様に、月額課金のサブスクリプションモデルとなっています。 ◆ 「flier book labo」「flier book camp」(オンラインコミュニティ) コンシューマ向けに読書好きが集まるオンライン読書コミュニティの「flier book labo」を運営しています(月額5,500円(税込))。会員同士の交流のほか、著者等の著名パーソナリティが開催する読者会や短期講座「flier book camp」(16,500円(税込)/講座※)を開催。2026年2月末現在、「flier book labo」に協力いただいている著名パーソナリティーは76名となり、「flier book labo」は本という共通の興味を持つ仲間と刺激し合う場を築いています。 ※受講者はコミュニティ会員費とは別に「flier book camp」受講料の支払が発生します。 ◆ 「flier公式チャンネル」(広告事業) 「flier 公式チャンネル」は本を軸にしたディープなインタビュー番組として、学びを深める多様な動画コンテンツを配信しています。アカデミア・クリエイター・ビジネス等の幅広い分野のトップランナーや著名人をゲストに迎え、今ビジネスパーソンに知ってもらいたい「学び」の動画を提供しています。 ◆ 「AIStep」(スクール事業) 子会社AIStep社が運営する、未経験から最短1か月で副業・フリーランスデビューを目指すことのできる次世代フリーランスの養成講座です。受講期間ごとに4.5か月から5.5か月のコースを提供しており、スキル習得から商談獲得までを支援するカリキュラム構成を特徴としています。 ◆ 「Find me !」(スクール事業) 子会社Zealox社が運営する、未経験の女性に特化したWebデザインスクール。マンツーマン体制で、在宅ワークや副業など自分らしい働き方を伴走支援。入会時の初期費用と、サポート別に月額固定費をお支払いいただくSaaSのサブスクリプション型のハイブリッド型のビジネスモデルです。 (3) 「本の要約サービス flier」コンテンツ概要 「flier」は、本の要約コンテンツ、動画コンテンツ、特集コンテンツの主に3種類の自社作成コンテンツを提供しています。 本の要約コンテンツを作成するにあたり、ビジネスパーソンが今おさえるべき話題の本やロングセラーの本を社内外の有識者を集めた選書委員会にて選出し、出版社や著者等の権利者の許諾を得て、要約を作成します(注1)。要約は、50名以上の外部の専門性の高いライターが主に作成し、当社編集者が確認・校正したものを権利者に確認いただいた上で、ユーザに公開します。全ての要約コンテンツがこの流れで作成され、事前の要約作成許諾及び要約原稿の確認を進めることにより、信頼性を高めることに努めています。2026年2月末現在、提携出版社数は190社超に及びます。そして、提供している要約の数は、毎日1冊以上、年間では400冊程度を追加しており、2026年2月末現在で4,200冊超となります。 動画コンテンツは、著名人の人生に大きな影響を与えた本をその方自身が紹介するDigTalkシリーズ(注2)と、ビジネスパーソンが知るべきリベラルアーツを専門家が語るサブ・アカデミアシリーズ(注3)等を展開しています。 その他に、著名人へのインタビュー記事や、当社編集部による本の推薦記事、出版社からの推薦記事等の特集コンテンツを展開しています。 (注) 1.出版社・著者は宣伝機会・販売機会等の一環としており、許諾取得に際して著作権使用料の支払いは発生しません。 2.各分野のトップランナーをゲストに招き、人生において大きな影響を受けた本を紹介する約10分間の動画コンテンツのシリーズ。 3.自分らしい人生を生きるために必要な問いを「リベラルアーツ」から学べる約10分間の動画コンテンツのシリーズ。 (4) 当社の強み 当社の事業は、エンタープライズ事業セグメント、コンシューマ事業セグメントともにサブスクリプションモデルの収入を主としており、中でも主力であるエンタープライズ事業の解約率(Net Revenue Churn Rate(注1))は1.45%と低く抑えられているため、将来の収益が見通しやすいという点が強みであると考えております。エンタープライズ事業セグメント、コンシューマ事業セグメント合わせた累計会員数は130万人(2026年2月末時点)、メールマガジンの購読者数は約60万人(2026年2月末時点)となっており、拡大傾向にあります。 ユーザ数の拡大により、出版社・著者等の知の生産者にとっての魅力が高まり、魅力が高まることにより出版社・著者等の協力関係が強固となり、より多くの質の高いコンテンツを発信することができ、コンテンツがサービスの魅力を量と質ともに高めることで、さらにユーザ数の拡大に寄与します。これらは相互に作用しながら、資産として蓄積されることで高い参入障壁を形成しフライヤーの競争優位を築いているものと認識しています。 さらに、出版社及び著者やユーザ企業との関係が継続的に拡大する傾向があることから、新しい企画や取り組み時にも活かしやすいという点も強みであると考えております。 加えて、特にエンタープライズ事業セグメントにおいては、ユニットエコノミクス(売上案件ごとの顧客獲得コストに対する将来期待収益(ライフタイムバリュー)(注2))が約6.6倍を記録しており、営業活動においても費用に対して高い収益効果を実現している収益構造となっている点が強みであると考えております。 (注) 1.(月次の新規受注額+既存顧客の金額変更―既存顧客の解約額)/(前月末の既存顧客に対する継続課金残高)をレベニューチャーンレートとして月次解約率の指標として用いています。数値は2024年3月~2025年2月における各月の月次解約率の平均値となります。 2.ユニットエコノミクスの計算式は、売上案件ごとの将来期待収益(ライフタイムバリュー)÷ 売上案件ごとの顧客獲得コストとなります。また、売上案件ごとの将来期待収益(ライフタイムバリュー)は、売上案件ごとの月次平均売上額÷ Net Revenue Churn Rateにて算出しています。 グラフ(左):累計会員数推移(エンタープライズ事業セグメントとコンシューマ事業セグメントの合計) グラフ(右):累計法人契約社数推移(「flier business」に加えて施設向け事業も含めた法人契約社数) [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題4,350字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社経営の基本方針 当社グループは「ヒラメキあふれる世界をつくる」をミッションに、「あらゆる『人』と『組織』が成長し、可能性がひらかれるプロダクトをつくる」をビジョンに掲げ、1冊約10分で読める本の要約コンテンツや、有識者による動画、インタビュー等の特集記事等を集約したプラットフォームを運営しています。また、M&Aを通じた事業領域の拡大にも取り組んでおり、子会社を通じて生成AI等のオンラインスクール事業も運営しています。法人における人材育成目的のSaaS型サービスが中心となっているため、サービス改善、新機能追加、セールス、カスタマーサクセス、コンテンツ編集が重要な役割を担っています。 会社運営においては、採用、育成、カルチャー浸透に特に力を入れています。行動指針にあたるバリューとして、「楽しむ」、「スピード」、「Self-starter」、「挑戦」、「Respect」、「三方良し」の6つをかかげ、事業成長を重視した上で、知の流通という社会的価値も追求しています。 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは中長期における持続的な企業価値の向上を目指しており、KGIとして全社における売上高、営業損益、営業損益率、売上成長率、MRR(注1)、主要な成長セグメントであるエンタープライズ事業セグメントにおける売上高、売上成長率、エンタープライズ事業売上高比率を、KPIとしてエンタープライズ事業セグメントの主力サービスである「flier business」におけるMRR、契約社数(注2)、ARPA(注3)、Net Revenue Churn Rate(注4)を重視しています。また、それらの基盤となるステークホルダーとの信頼関係と提供するコンテンツの質を大切にしています。 (3) 経営環境 当社グループが属する情報通信業界におきましては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や人的資本経営への関心の高まりに加え、生成AI技術の急速な進化と普及を背景に、SaaS(Software as a Service)市場およびAI関連市場の成長が継続しています。また、リスキリング需要の高まりにより、デジタル人材支援サービス市場は2026年度には約1.7兆円規模(※)への拡大が予測されるなど、個人のスキルアップや自己投資への関心も未だ増加傾向にあります。 ※ 矢野経済研究所「デジタル人材採用・活用支援サービス市場に関する調査」 (4) 経営戦略 当社グループとしては、今後は人材育成においてもAI(注5)との共存が必須の時代となりつつあるという認識の下、AI時代における活躍人材創出を支援するべく、“AI時代に求められる能力”を獲得するためのサービスとして、「flier business」を継続強化するとともに、生成AI活用支援・組織開発支援を通じて統合的な人材育成プラットフォームを目指していきます。 ①   本からの学び 当社は”AI時代に求められる能力”として、”AIを使いこなす力”は当然ながら、AIと協働していく人間自身の人間力を磨いていくことがより大切な時代になると考えています。そのためにも幅広い好奇心を養い、対話から生まれる深い人間理解、および、高い言語能力を身につけることがあらゆるビジネスパーソンにとって欠かせないものとなってきており、こうした人間力を身につけるための土台として"本からの学び"はより重要性が高くなってくると理解しています。 当社は今後より踏み込んだ”本からの学び”により、個人・組織双方の成長を加速させます。そして、特に、人材育成の中核サービスである「flier business」は、AIお悩み解決サーチ(β)やflier成長組織ナビ等のプロダクト面の更なる進化を推進するとともに、「flier要約読書会」等を通じて、よりコミュニケーション活性化を促進するような体験を合わせた形での価値提供を強化していきます。 ②   AIを使いこなす力 人間力を磨くことのみならず、当然”AIを使いこなす力”の重要性も増していきます。当社グループとしては、生成AI等の活用支援事業を新たな成長の柱に据え、M&A等を積極活用する形で事業領域の拡大を進めていく方針です。直近では、その方針に沿う形で生成AI活用スクールの株式会社AIStep、個人向けWebデザインスクールの株式会社Zealoxの子会社化を実行しており、今後も継続的にM&Aの活用をしていく予定です。 また、当社グループは知に対するリスペクトを大切にし、知の創出に関わる人々に対する価値も一層提供していき、出版社・著者等の著名人・全国の書店等のネットワークをさらに充実させ、コンテンツの充実やビジネスパーソンの学習の質を高めていくことを通じて顧客価値につなげていくよう努めてまいります。そして、その取り組みの中で培われた出版社・著者等の知の生産者との強固なネットワーク、4,200冊超に及ぶ要約コンテンツ、さらに累計会員数130万人といった顧客基盤といった資産は、相互に作用しながら蓄積されることで高い参入障壁を形成し、当社の競争優位を築いています。このような当社が有する強みを引き続き磨き上げながら事業運営を行っていく方針です。 (5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 不安定な国際情勢や米国の金利上昇に伴うインフレの継続により、日本経済の先行きは不透明な状況が続くと見込まれております。当社を取り巻く環境が変化し続ける中、当社におきましても、引き続き事業の成長を実現すべく、以下に掲げる課題に取り組んでまいります。 ① サービスの付加価値創出について 当社グループは「あらゆる『人』と『組織』が成長し、可能性がひらかれるプロダクトをつくる」というビジョンのもと、主力である「flier business」および「本の要約サービスflier」において、質の高い要約・動画等のコンテンツ提供に引き続き注力してまいります。さらに本年度は、利用者がその活用効果を実感し、自らの成長に繋げられる「体験価値」の提供を重視したサービス機能の改善や、最先端テクノロジーの導入を推進してまいります。また、新たにグループへ加わった株式会社AIStepの生成AI領域および株式会社Zealoxのクリエイティブ・デジタル領域へと事業範囲を拡大いたしました。これら子会社を通して、未経験からでも実務スキルの習得からキャリア形成までを一気通貫で支援する「実践的なスキル習得支援」を提供することで、既存の要約コンテンツによる「知のインプット」と、実務に直結する「スキルの習得」を両立させた、より多角的な人材育成プラットフォーム企業としての地位を確立してまいります。 ② サービス認知度向上について 当社の累計ユーザ数は着実に増加していますが、ビジネスパーソン全体から見れば依然として成長の余地が大きいと考えております。特に、エンタープライズ事業セグメントの拡大にはサービス認知度の向上が重要なテーマであるため、引き続き広報活動、マーケティング施策を強化し、書店での露出や出版物との連携など、多角的な露出戦略を展開することで、「flier」ブランドの浸透を図ります。また、当社グループが有する累計130万人超の会員顧客網および強固な法人顧客ネットワークは、グループ全体の成長に向けた重要な基盤です。この既存基盤を活用し、各子会社が提供する専門的な教育サービスとの接点を創出することで、連結子会社の自律的な事業成長を支援してまいります。各ブランドの独自性を尊重しつつ、グループとしての連携を深めることで、提供価値の多角化とグループ全体の成長加速に努めてまいります。 ③ 販売力、価値提供力の向上について エンタープライズ事業セグメントは当社グループの成長の中核であり、この分野における販売力と価値提供力の向上は最重要課題です。顧客の多様なニーズに応えるため、セールス・カスタマーサクセス人員への投資を行い、顧客対応力を強化します。また、全国的な展開スピードを加速するため、販売パートナー網の構築を推進します。 ④ 優秀な人材の確保について 持続的な事業拡大のためには、優秀な人材の確保と定着が不可欠です。当社グループのバリューを組織内に浸透させ、社員が能力を最大限に発揮できる組織文化を醸成するとともに、多様な専門性を持つ人材が長期的に活躍できる環境を整備します。また、子会社を含むグループ全体において、各社の専門性や個性を尊重した柔軟な働き方を推進し、グループ全体の機動力を高めてまいります。 ⑤ システムの安定的な稼働について 当社グループのサービスはインターネットを通じて提供されるため、通信ネットワークやシステムの安定稼働が求められます。これに対し、システム投資、メンテナンス投資、セキュリティ対策を強化し、安定稼働を確保します。 ⑥ コーポレート・ガバナンスおよび連結管理体制の強化について 上場企業としての社会的責任を果たし、事業成長を健全な形で持続していく上で、コーポレート・ガバナンス機能の強化は不可欠です。当連結会計年度より連結決算体制へ移行したことを踏まえ、各子会社の自律性を維持しつつも、親会社としての適切なモニタリングおよび支援が行える連結体制を構築し、当社グループ全体の透明性と経営効率の向上に取り組んでまいります。 (注) 1.MRR(Monthly Recurring Revenue) 当社が提供する月額課金サービスにおいて、顧客から毎月継続的に得ることのできる月次収益額。 2.契約社数 「flier business 」の契約のうち、3か月以上の継続取引における契約社数。 3.ARPA(Average Revenue Per Account) 「flier business」の契約における月次平均単価。 4.Net Revenue Churn Rate (月次の新規受注額+既存顧客の金額変更―既存顧客の解約額)/(前月末の既存顧客に対する継続課金残高)によって算出される月次解約率の指標。販売契約のうち「flier business」の契約を対象とする。 5.Artificial Intelligenceの略。知的活動を人間に代わってコンピューターに行わせる技術。
事業等のリスク8,322字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における「当社グループ」は当社及び連結子会社を指しており、個別の事象については「当社」または「連結子会社」、あるいは個社名を明記しております。また、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 財務体質について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループは成長をより強固なものとするため、事業成長資金の確保と同時に、財務体質強化の一環として資本負債構成の適正化を目指しています。2026年2月末時点の自己資本比率は24.1%となっており、より自己資本比率を高めていく必要があると認識しています。そのため、定期的にキャッシュ・フロー、資本負債構成をモニタリングする経営管理体制を確立しており、引き続き財務安定性向上を図ってまいります。しかしながら、今後の当社グループの事業環境、財務状況を鑑みて資金調達を実施する可能性があり、その場合、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 人材の確保について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 人材採用・育成にあたっては、各業務分野における専門能力に加え、組織マネジメントの観点から、企業理念・行動指針を理解し実践していく能力を極めて重視しています。 当社が有能な人材を確保できない、又は人材を十分に活用できない等の理由により、事業の成長が阻害され、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。これに対し、当社では6つのバリューを会社全体に浸透させるための社内研修や評価制度の設計等の取り組みを行っています。 (3) 内部管理体制について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社では、コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンスの徹底が企業価値を長期的、継続的に向上させていくために非常に重要であることを理解し、その浸透を図るために研修の実施、コンプライアンス委員会の設置、内部監査の実施(連結子会社においては当社の内部監査担当による監査を実施)等を行っています。また、業務の適正化及び財務報告の信頼性を確保するため、これらに係る内部統制が有効に機能する体制を構築、整備、運用しています。しかしながら、事業の急速な拡大等により、各事業及び全社ベースでの予算管理・資金管理・業務プロセス等内部管理体制の構築が追い付かないという状況が生じる場合には、適切な業務運営が困難となり、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (4) 法令遵守・知的財産権について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループが事業活動を行うに当たり、関連法令の遵守及び第三者が保有する商標権、著作権、特許権等の知的財産権を侵害しないよう細心の注意を払っていますが、万が一、法令違反があった場合、又は、第三者の知的財産権を侵害した場合、社会的信用の失墜、及び、当該第三者より、損害賠償請求、使用差止請求、ロイヤリティの支払い要求等が発生する可能性があり、実際に当該事象が発生した場合には、当社の事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 これを防止するため、定期的な従業員教育やコンプライアンス委員会・リスク管理委員会の設置、顧問弁護士等の専門家との協力体制の構築を行っています。 (5) 訴訟等について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、コンプライアンス・リスク管理規程を制定し、役職員に対して当該規程を遵守させること、法令遵守や社会倫理に関する研修を行うことで、法令違反等の発生リスクの低減に努めています。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、ユーザや取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。提起された訴訟の内容及び結果によっては、当社の事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、多大な訴訟対応費用や企業ブランドイメージの悪化等により、当社の事業展開、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性もあります。 (6) Apple及びGoogleの動向について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社の「flier」において提供するスマートフォン向けアプリは、プラットフォーム運営事業者であるApple及びGoogleにアプリを提供することが現段階における事業展開の重要な前提条件です。これらプラットフォーム運営事業者の事業戦略の転換並びに動向によっては、当社グループの事業展開及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。そのため、当社はプラットフォーム運営事業者の動向を常に注視し、柔軟な対応が図れるように努めてまいります。 (7) 情報漏洩について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループでは、多種多様かつ大量の企業情報及び個人情報を取り扱っています。万が一これらの情報が流出・悪用された場合には、当社への損害賠償請求や社会的信用の失墜により、業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 当社は、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)を取得しております。また、個人情報及び機密情報の取扱い並びにインサイダー取引の未然防止に関わる社内規程の整備、定期的な従業員教育、システムのセキュリティ強化、個人情報・機密情報取扱状況の内部監査等を実施しており、リモート勤務が主となった昨今においても、これまでと変わらず個人情報・機密情報管理の強化に努めています。 また、インターネットの普及により個人情報の利活用が増大したことに伴い、個人情報保護の意識が世界的に高まっており、これを反映した個人情報取扱事業者に対する各国の法規制が、当社が提供するサービスに影響する可能性があります。 (8) インターネット市場の変化について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループはインターネットを通じてサービスを提供する事業を主要な事業領域としており、インターネット及び関連サービス等の更なる発展が、当社が今後成長を図る上で重要であると考えています。2025年9月末時点の移動系通信の契約数は、2億2,775万回線(前期比1.0%増)と増加が続いており(出所:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データの公表(令和7年度第2四半期(9月末))」)、スマートフォン及びタブレット端末や高速通信手段の普及が急速に進んでいく等、インターネットの利用環境は年々改善されており、今後についても同様の傾向が続くと思われます。しかしながら、インターネット利用に関する新たな規制やその他予期せぬ要因により、インターネット利用環境が悪化し、インターネット利用の順調な発展が阻害された場合、当社の事業展開に支障が生じ、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。そのため、当社はインターネットの利用環境の動向を常に注視し、柔軟な対応が図れるように努めてまいります。 (9) 自然災害、事故等によるシステム障害について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社グループの事業はインターネットを利用しているため、自然災害、事故、不正アクセス等によって通信ネットワークの切断、サーバー等ネットワーク機器に作動不能等のシステム障害が発生する可能性があります。当社では、システム障害の発生防止のために、システムの冗長化、脆弱性検査、不正アクセス防御等の対策を講じています。しかしながら、これらの対策を講じているにも拘らず、障害が発生した場合には、当社に直接的損害が生じるほか、当社のサーバーの作動不能や欠陥等に起因するサービスの停止等については、当社のシステム自体への信頼性の低下を招きかねず、当社の事業展開及び当社グループの経営成績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (10) AI関連の技術革新について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では昨今のデジタルトランスフォーメーションの加速による、AIによるビジネスモデルの変遷に対応可能な人材育成を目的とし、従業員の検定受験に対する教育支援プログラムを展開しています。また、テキストや画像等を自動生成する生成AIをコンテンツの制作過程に利用する等の取り組みを行っており、知的財産権専門の弁護士に随時確認する体制の下、適切に活用しています。一方、AIを活用した要約に関して当社の立場としては、著作権の残る著作物の全文をAIに学習させることは権利上の判断が分かれ得ると考えており、またAIは自由な形式で出力可能なことから著作権者の意向を反映することが難しいため、著作権者の抵抗が大きく出版社・著者の許諾が得られにくいと考えています。そのため、事業としてのAI活用としては、AIによる要約の原稿作成を著作権の保護期間が終了した著作物の要約に一部活用し始めており、今後もAIの技術研究及び事業への活用の検討を続けていく方針です。しかしながら、今後AI技術において当社が予期しない急激な変化や技術革新があり、その対応が遅れた場合には、当社サービスの独自性の低下や競争力の低下を引き起こし、当社の事業及び当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (11) 解約について(発生可能性:中、発生時期:5年以内、影響度:大) 当社の事業にとって顧客の継続率は重要な要素であり、出来る限り利用契約が継続されるよう、契約締結後、充実したカスタマーサポートの提供、営業活動を通じた顧客ニーズの継続的な把握及び当該ニーズを反映するための機能改善開発に取り組んでおり、サービスに新たな価値を付加し続けています。かかる取り組みに加え、顧客数は年々増加傾向にあり、かつ、顧客属性は分散していることから、解約数が急激に増加するリスクは低いと考えていますが、万が一解約数が急激に増加した場合は、当社の財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (12) 出版社・著者との取引関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、要約作成・配信等を行うにあたり、著作権法に遵守するために出版社・著者からの事前許諾を得ています。当社は、継続的により多くの出版社・著者の開拓に努めると共に、既存出版社・著者との良好な関係の維持に尽力していますが、関係性の継続の拒絶あるいは解除をされた場合には、従来どおり要約等の作成・配信等を行うことが困難となり、そのため収益の確保の困難又は収益性の悪化を招き、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (13) 書店との取引関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、無償あるいはこちらが成功フィーを支払う形で店頭におけるフェアやキャンペーンの開催を行っています。当社は、継続的により多くの書店の開拓に努めると共に、既存書店との良好な関係の維持に努めていますが、関係性の継続の拒絶あるいは解除をされた場合には、従来どおりの書籍及び当社の露出を行うことが困難となり、収益の確保の困難又は収益性の悪化を招き、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (14) 競合優位性について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社は、質の高いビジネス書の要約の提供やこれをもとにした新規事業によるサービスを提供すること、また、出版社・著者・書店との良好な関係を維持・拡大することによって、情報サービス産業において独自のポジションを確立し、競争優位性を有した事業展開を図っています。しかしながら、他社により当社サービスの特徴が模倣された場合、同種の機能で価格優位性に優れたサービスが登場した場合には、当社の競合優位性が薄れ、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ユーザの獲得・維持に努めていますが、今後、高い資本力や知名度を有する企業等の参入により、競争の激化とユーザの流出やユーザ獲得コストの増加等が生じ、当社の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。そのような場合には、当社が今後競争優位性を発揮し、企業価値の維持向上が図れるか否かは不確実であり、競合他社の状況により当社の事業展開、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (15) 学びメモやコミュニティ等運営における健全性低下について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) ユーザ自身が要約に対してその要約から得た学びを投稿できる他、他社の学びに対しリアクションを行ったりシェアをしたりできる仕組みとなっています。したがって、健全性に欠けるコメントや他のユーザを誹謗中傷するようなコメントがユーザによって投稿される可能性があります。 当社では、サイト運営に関して利用規約を策定し、サイト上に明示することによってサービスの適切な利用を促すよう努めています。また、同一ユーザによるコメントの投稿は、システム上、一つの記事に対して一つのコメントに限られる仕様とすることにより、特定のユーザ同士による複数回に渡るコメントの応酬が行われない仕組みとしています。さらにユーザによる投稿内容が、利用規約で禁止している他のユーザに対する脅迫、嫌がらせ等に該当する行為、公序良俗に反する内容等、不適切と判断される場合には、運営会社がコメント又は投稿された記事の削除を行うことによって、健全なサイト運営を維持しています。新規事業のプラットフォーム上におけるやり取りに関しては、新規事業担当者が、やりとりの内容を確認するほか、ユーザコミュニティとの良好な関係の構築にも努めています。 このような体制を構築しているにもかかわらず、不適切な投稿に対して当社が十分な対応ができない場合には、当社がサイト運営者として信頼を失う可能性があり、当社の事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (16) 協業企業との取引関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、個人・法人両方のユーザ獲得に向け様々な企業との協業を行っています。当社は、継続的により多くの協業先の開拓に努めると共に、既存協業企業との良好な関係の維持に努めていますが、関係性の継続の拒絶あるいは解除をされた場合には、従来どおりのユーザ獲得や露出等を行うことが困難となり、そのため収益の確保の困難又は収益性の悪化を招き、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (17) 代理店との取引関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社は、個人・法人両方のユーザ獲得に向け様々な企業との代理店契約を行っています。当社は、継続的により多くの代理店の開拓に努めると共に、既存代理店との良好な関係の維持に努めていますが、関係性の継続の拒絶あるいは解除をされた場合には、従来どおりのユーザ獲得等を行うことが困難となり、収益の確保の困難又は収益性の悪化を招き、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (18) 新規事業開発による業容拡大について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:中) 当社グループは、ミッションである「ヒラメキあふれる世界をつくる」ために、非連続な成長を目指していくことを経営方針としています。今後も新規事業開発等積極的な業容拡大を進めていきますが、これらがもたらす影響について、当社が予め想定しなかった結果が生じ、結果として当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 また、これら新規事業開発等は、その性質上、多額の投資資金を必要とする場合があります。そのため、エクイティファイナンスにより新株を発行する場合や、金融機関からの借入や社債の発行等により資金調達する場合があります。多数の新株発行や多額の借入又は社債の発行により、株式希薄化や負債比率増加に伴う財務安定性の棄損を招くリスクがあり、かかる場合においては、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 さらに、業容が拡大する中で、事業の取捨選択方針を誤り、限られた経営資源が分散し、成長事業に十分な資源の投下ができないリスクや、多角化により管理コストが増大するリスクを招く可能性があります。このようなリスクに対応するため、新規事業への進出においては、決められた期間において達成すべき業績指標(KPI)を設け、取締役会において各事業をモニタリングしています。 (19) レピュテーションリスクについて(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 当社では、定期的にレピュテーション調査を実施し、当社に関するネガティブな評判や噂が社会全体に拡散され、当社のブランド毀損や企業価値・信用の低下を招くリスクを検知する体制の構築を行っています。また、個人・法人を含めたユーザや出版社・著者・書店等の取引先からのクレームに対し適切に対応することや、レピュテーションリスクの原因となる不祥事防止として、社内規程やマニュアルの整備、業務取扱いルールの策定、内部通報窓口の設置、従業員に対し定期的にコンプライアンス研修を実施する等の対策を講じています。しかしながら、昨今のSNSの発展により根拠の無い風評被害等が生じた場合には、企業価値・収益の損失、信頼回復のためのコスト増大による損失により、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (20) M&A後の子会社の事業計画の進捗について(発生可能性:中、発生時期:特定時期なし、影響度:大) M&Aにあたっては、十分なデューディリジェンスを実施し、事業、財務及び法令等に関するリスクの検討を行っておりますが、買収時に想定した事業計画が予定どおり進捗しない場合には、のれんの減損等により当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (21)親会社との関係について(発生可能性:低、発生時期:特定時期なし、影響度:大) 本報告書提出日現在において、株式会社メディアドゥは、当社株式の56.28%を保有しております。当社と株式会社メディアドゥとの間には「flier business」の法人契約の取引等があり、2026年2月期の取引金額は11,776千円であり限定的であります。なお、当該取引は他社に提供している価格と同価格にて行っているものとなります。 なお、親会社メディアドゥグループにおける事業ポートフォリオは、中核事業である「電子書籍流通事業」と「戦略投資事業」の2事業から成り、「戦略投資事業」はさらに「FanTop事業」「インプリント事業」「IP・ソリューション事業」「国際事業」の4つの事業から構成されており、当社グループは、「IP・ソリューション事業」を展開する収益子会社として連結業績への貢献を期待されている位置づけです。 また、当社グループの経営上の決定事項について親会社による事前承認を要する事項は存在しておりません。なお、親会社による当社グループに対する持分比率は段階的に減少させていく方針です。以上より、当社グループは、自ら経営責任を負って行っていくことが可能な状況となることが見込まれますが、親会社は当社グループの株主総会における取締役の任免等を通じて当社グループの経営判断に影響を及ぼし得る立場にあることから、議決権の行使にあたり、親会社の利益は当社グループの他の株主の利益と一致しない可能性があります。また、親会社の経営方針の変更や経営状態の悪化等が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に重要な影響を及ぼす可能性があります。当社グループは独立性の確保についての実効性をより確固たるものとするため、引き続きガバナンスの強化を図ってまいります。
経営成績の分析 (MD&A)7,301字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 当社グループは、当連結会計年度より連結財務諸表を作成しているため、前連結会計年度との比較・分析の記載はしておりません。 (1) 経営成績等の状況の概要 当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、社会経済活動の正常化が進む一方で、海外情勢の緊迫化や資源・エネルギー価格の高騰に伴う物価上昇、金利変動の影響などにより、依然として先行き不透明な状況が続いております。当社グループが属する情報通信業界におきましては、企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進や人的資本経営への関心の高まりに加え、生成AI技術の急速な進化と普及を背景に、SaaS(Software as a Service)市場およびAI関連市場の成長が継続しています。 このような環境の中、当社グループは、「あらゆる『人』と『組織』が成長し、可能性がひらかれるプロダクトをつくる」というビジョンの実現に向け、主力事業である「flier business」の更なる価値向上と、法人向け人材育成サービスの拡大に取り組んでまいりました。また、当連結会計年度において、AI研修事業を展開する株式会社AIStep、女性特化型Webデザインスクールを運営する株式会社Zealoxを連結の範囲に含めております。 <エンタープライズ事業セグメント> 当連結会計年度は、前事業年度に引き続き当社グループの主力事業である「flier business」の成長に注力しました。商談の創出への投資を継続するとともに、営業プロセスの標準化による商談クオリティの安定化と、組織的なPDCAサイクルの構築に注力いたしました。市場ではAI活用への関心が高まる一方、リスキリング需要の一層の高まりにより、デジタル人材支援サービス市場は2026年度には約1.7兆円規模への拡大が予測されております。このような背景から、テクノロジーを有効に活用するための土台となる「良質なインプット」の重要性が改めて再認識されており、当社はビジネスパーソンの思考力を支える学習プラットフォームとして、提供価値の向上に努めております。機能面では「学びメモ」や「SSO(Single Sign On)連携」「ログインの簡素化」「リマインド通知」の拡充により利便性を高め、解約率は約1.5%の低水準を維持いたしました。この結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は714,058千円、および、セグメント利益は350,884千円となっております。 <コンシューマ事業セグメント> 当連結会計年度は、個人向けのサブスクリプションサービスの市場が成熟しつつあることを踏まえ、既存サービスの質的向上による安定収益の確保に注力いたしました。「flier」では翌連結会計年度の機能・企画リリースの準備を進め、「flier book labo」および「flier book camp」では、講座企画のブラッシュアップを重ね、ユーザの体験向上に努めてまいりました。収益面においては、第3四半期連結会計期間より子会社化されたAIStep社の業績が上乗せされたことで、セグメント全体の売上規模が大きく底上げされるとともに、当セグメントの利益率は向上しております。なお、当連結会計年度末にグループへ加わったZealox社については、翌連結会計年度より本セグメントの損益に寄与する予定です。この結果、当連結会計年度におけるセグメント売上高は354,636千円、および、セグメント利益は124,283千円となっております。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,068,695千円、EBITDA46,737千円、経常利益30,410千円、親会社株主に帰属する当期純利益13,305千円となりました。 ② 財政状態の状況 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は585,531千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が478,380千円、売掛金が55,856千円であります。 当連結会計年度末における固定資産は670,084千円となりました。主な内訳は、株式会社AIStepおよび株式会社Zealoxを企業結合したことにより生じたのれんが567,392千円、敷金が40,864千円、繰延税金資産が17,927千円であります。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は517,963千円となりました。主な内訳は、契約負債が242,227千円、未払金が73,495千円、1年内返済予定の長期借入金が60,654千円、短期借入金が50,000千円、未払法人税等が26,414千円、賞与引当金が18,542千円であります。当連結会計年度末における固定負債は430,846千円となりました。内訳は、長期借入金であります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は306,806千円となりました。主な内訳は、資本金が614,999千円、資本剰余金が593,999千円、利益剰余金が△906,807千円であります。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は478,380千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は34,528千円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益30,410千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は379,970千円となりました。これは主に、連結範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出368,484千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果得られた資金は397,909千円となりました。これは主に、子会社株式の取得に伴う長期借入金による収入350,000千円、株式の発行による収入61,721千円によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループは、生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b 受注実績 当社グループは、受注から役務提供の開始までの期間が短いため、受注実績に関する記載は省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前期比(%) エンタープライズ事業   714,058   ― コンシューマ事業   354,636   ― 合計   1,068,695   ― (注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合 相手先   金額(千円)   割合(%) GMOペイメントゲートウェイ株式会社   123,256   12.68 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表の作成に当たり、決算日における連結財政状態及び会計期間における経営成績に影響を与える見積りを必要とします。経営者はこれらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、この見積りと異なる場合があります。当社の連結財務諸表で採用する重要な会計上の見積りは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 注記事項 重要な会計上の見積り」に記載のとおりであります。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・結果内容 (売上高) 当連結会計年度の売上高は、1,068,695千円となりました。 売上高の分析・検討内容につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ① 経営成績の状況」に記載のとおりであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は、203,575千円となりました。この結果、売上総利益は、865,119千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は、834,611千円となりました。主な内訳は、支払手数料が360,798千円、給料手当が180,393千円であります。この結果、営業利益は、30,508千円となりました。 (営業外損益及び経常損益) 当連結会計年度において、受取利息877千円及び雑収入797千円並びにその他に含まれるポイント還元収入により営業外収益が2,057千円、支払利息1,461千円及び株式交付費665千円により営業外費用が2,155千円発生しております。この結果、経常利益は、30,410千円となりました。 (特別損益、法人税等及び親会社株主に帰属する当期純利益又は親会社株主に帰属する当期純損失) 当連結会計年度における特別利益及び特別損失の発生はありませんでした。法人税、住民税及び事業税と法人税等調整額を合算した法人税等は17,105千円となりました。この結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、13,305千円となりました。 なお、財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要 ② 財政状態の状況」に、キャッシュ・フローの状況については、「(1)経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載しております。 ③ 資本の財源及び資金の流動性 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、その大部分を運転資金が占めており、その内訳としては人件費、商談獲得費用等の営業費用となっております。当該資金需要に必要な資金は自己資金を中心としながら、必要に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達していくことを基本方針としておりますが、今後の資金需要の額や使途に合わせて資金調達方法は柔軟に検討を行う予定です。なお、当連結会計年度末において、現金及び現金同等物は478,380千円であり、十分な資金の流動性を確保しております。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ⑤ 経営者の問題意識と今後の方針に関して 当社グループは、「ヒラメキあふれる世界を作る」をミッションに掲げ、事業を拡大してまいりました。当社がこの理念の下、長期的な競争力を維持し持続的な成長を図るためには、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載の様々な課題に対して、経営者は常に事業環境の変化に関する情報の入手及び分析を行い、最善の経営方針を立案していくことが必要であると認識しております。 ⑥ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは主要な事業においてサブスクリプション・SaaS型で売上高及び利益が経常的に積み上がっていく事業モデルを採用しています。その達成状況を適切に判断するために、主な経営指標としてKGIは全社における売上高、営業損益、営業損益率、売上成長率、MRR、主要な成長セグメントであるエンタープライズ事業セグメントにおける売上高、売上成長率、エンタープライズ事業売上高比率を重視しております。また、SaaS型の事業モデルであるエンタープライズ事業の売上高の成長や目標に対する達成状況を適切に判断するために、KPIとしてはエンタープライズ事業セグメントにおける主要サービスである「flier business」のMRR、契約社数、ARPA、Net Revenue Churn Rateを重視しております。当連結会計年度における各指標の四半期推移は次頁のとおりであり、引続き対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。 (KGI) 2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 1Q   2Q   3Q   4Q   1Q   2Q   3Q   4Q   1Q   2Q   3Q   4Q 売上高   エンタープライズ事業   (百万円)   109   121   127   136   149   161   173   178   178   176   178   180 コンシューマ事業   (百万円)   74   74   72   69   74   71   69   69   67   66   118   102 合計   (百万円)   184   195   199   205   224   233   242   247   245   243   296   283 エンタープライズ事業売上高比率   (%)   59.7   62.2   63.7   66.4   66.7   69.3   71.3   72.1   72.6   72.6   60.1   63.9 売上成長率(注)1   エンタープライズ事業   (%)   143.1   143.7   139.2   136.7   136.1   133.0   136.3   130.4   119.0   109.1   103.0   101.5 コンシューマ事業   (%)   103.0   107.9   107.8   94.0   100.4   97.2   96.5   100.0   90.0   92.8   169.8   148.0 合計   (%)   123.7   127.7   125.9   118.6   121.7   119.5   121.9   120.2   109.3   104.1   122.2   114.5 営業費用 (注)2   (百万円)   224   224   238   230   239   238   235   226   228   240   268   300 営業損益   (百万円)   △40   △28   △39   △24   △15   △5   7   20   16   3   28   △17 営業損益率   (%)   △21.7   △14.8   △19.8   △12.0   △6.8   △2.2   3.3   8.3   6.8   1.4   9.5   △6.3 (注) 1.売上高成長率は対前年同四半期に対する割合を記載しています。 2.(売上原価)+(販売費及び一般管理費) (KPI) 2024年2月期   2025年2月期   2026年2月期 1Q   2Q   3Q   4Q   1Q   2Q   3Q   4Q   1Q   2Q   3Q   4Q 全社MRR   (百万円)   61   63   67   70   73   75   78   80   79   78   78   77 flier businessMRR   (百万円)   31   33   39   41   44   47   51   53   52   52   53   54 flier business契約社数   (社)   505   541   569   562   569   597   615   640   635   634   637   623 flier businessARPA   (千円)   62   62   68   73   78   79   83   84   83   82   85   87 Net Revenue Churn Rate   (%)   0.98   1.02   0.93   0.97   0.68   0.79   1.06   0.95   1.45   1.52   1.51   1.45 (注) 1.全社MRR(Monthly Recurring Revenue) 当社が提供する月額課金サービスにおいて、顧客から毎月継続的に得ることのできる月次収益額。 2.flier business MRR 「flier business」の契約において、法人顧客から毎月継続的に得ることのできる月次収益額。 3.flier business 契約社数 「flier business 」の契約のうち、3か月以上の継続取引における契約社数。 4.flier business ARPA(Average Revenue Per Account) 「flier business 」の契約における月次平均単価。 5.Net Revenue Churn Rate (月次の新規受注額+既存顧客の金額変更―既存顧客の解約額)/(前月末の既存顧客に対する継続課金残高)を算出し、月次解約率の指標として用いています。上記の四半期ごとの数値は、直近12か月間の月次解約率の平均値として算出しています。販売契約のうち「flier business」の契約を対象としています。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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