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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

WOLVES HAND

WOLVES HAND Co., Ltd.194A · Growth · サービス業

関西・関東・九州沖縄で38拠点の動物病院を運営。かかりつけから高度医療までシームレスに提供する動物医療グループ。

概要

WOLVES HANDは、動物病院の運営を主軸に、ペットサロン、動物病院向けソフトウエア「わん太郎」、獣医療教育セミナー配信「VMN」、医療用機械器具の製造販売を手がける企業グループである。2019年4月に設立され、2024年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年6月期の連結売上高は55億円、営業利益9億円。関西、関東、九州・沖縄の3エリアに38の動物病院を展開し、年間診療件数は約39.5万件に達する。

動物病院運営が売上の87%を占める事業構造

WOLVES HANDの事業は動物病院運営が中核であり、2025年6月期の連結売上高55億円のうち87.1%(約47.6億円)を占める。ペットサロン運営が8.5%、獣医療教育セミナー配信が1.9%、動物病院向けソフトウエアが0.3%、その他2.2%と続く。病院運営は、CTやMRIを備えた高度医療対応の「センター病院」11拠点と、かかりつけ診療を担う「サテライト病院」27拠点の計38拠点で構成され、111名の獣医師が在籍する。一次診療から二次診療までをグループ内でシームレスに提供する連携体制が特徴である。

3エリアに展開するドミナント戦略

同社は関西エリア(15病院、獣医師50人)、関東エリア(14病院、同40人)、九州・沖縄エリア(9病院、同21人)の3地域に集中出店するドミナント戦略をとる。各エリアにセンター病院を配置し、その周囲にサテライト病院を置くことで、高度医療と身近なケアを相互に紹介・連携するネットワークを形成する。これにより、紹介率の向上と獣医師の教育環境の充実を図り、外来・紹介患者の増加と獣医師の診療機会拡大の好循環を生み出している。

M&Aと事業承継で成長するグループ構成

WOLVES HANDは設立から短期間で積極的なM&Aにより規模を拡大してきた。連結子会社として株式会社そよかぜ(埼玉県、3病院)や株式会社バハティー(滋賀県、1病院)、株式会社ペット・ベット(横浜市)を抱える。持分法適用関連会社には飛鳥メディカル株式会社(京都市)があり、医療用機械器具の製造販売を手がける。グループ全体で、個人経営の動物病院の事業承継を積極的に引き受け、組織的運営へと転換することで地域の獣医療提供を維持する役割も担っている。

ペット医療市場の拡大に対応する体制

日本ではペット数の減少傾向がある一方で、ペットの家族化により1匹当たりの医療費支出は増加しており、ペット医療市場は拡大している。また、動物病院の8割以上が獣医師2名以下の小規模病院であり、高齢化と後継者不足が課題となっている。WOLVES HANDは、こうした環境下で組織的な病院運営モデルを確立し、高度医療へのニーズに応えることで成長してきた。2025年6月期の売上高は前期比9.5%増、営業利益は同9.9%増と堅調に推移している。

業界の中での役割は動物医療サービス提供者(動物病院運営・関連サービス)。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
62億円
営業利益
11億円
営業利益率
17.7%
純利益
9億円
2026/6 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01動物病院主力

センター病院とサテライト病院をドミナント展開し、診察・検査・手術などの獣医療を提供。年間診療件数約39.5万件を誇り、売上の80%以上を占める。かかりつけから高度医療までワンストップで提供できる体制が特徴。

02ペットサロン準主力

動物病院に併設する形でトリミングやペットホテルを運営。健康チェックを通じて潜在顧客との関係構築に貢献する。

03動物病院向けソフトウェア副次

動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」を提供。電子カルテや会計管理など病院運営に必要な機能を網羅するサブスクリプション型サービス。

主な製品・サービス1
わん太郎
動物病院向けの顧客管理システム。電子カルテ、証明書発行、予約管理、会計管理などの機能を備える。オンプレミス型で提供中だがクラウド開発も進行中。

04獣医療教育副次

獣医師向け情報サイト「VMN」を運営し、セミナー配信や情報提供を行う。有料会員向けに動画やコンサルティングを提供するサブスクリプション型事業。

主な製品・サービス1
VMN (Veterinary Medical Network)
小動物臨床獣医師向けの有料会員サイト。セミナー動画配信、獣医療情報、相談ボードなどを提供。

05医療用機械器具副次

関連会社の飛鳥メディカル株式会社が動物用レーザー医療機器の製造・販売を手がける。持分法適用関連会社。

主な製品・サービス1
動物用レーザー医療機器
主にレーザー医療に特化した動物用の医療用機械器具。

製品と技術

センター病院とサテライト病院のネットワーク診療

WOLVES HANDが提供する動物医療サービスは、高度医療に対応する「センター病院」と、日常的な診療を行う「サテライト病院」の2階層で構成される。センター病院にはCT、MRI、放射線治療装置など高価な医療機器が配備され、脳神経外科や腫瘍科などの専門診療を提供する。サテライト病院では予防接種や健康診断、簡易手術など一次診療を担当し、必要に応じてセンター病院へ紹介するグループ内連携が確立されている。これにより、飼い主は同じグループ内で身近なケアから高度治療まで一貫して受けることができる。

動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」

2020年に買収したわん太郎株式会社が開発した「わん太郎」は、動物病院向けのオンプレミス型顧客管理システムである。電子カルテ、各種証明書発行、顧客管理、会計管理など病院運営に必要な機能を網羅し、2025年6月末時点で159の動物病院(自社グループ含む)に導入されている。現在はクラウド型への移行開発を進めており、小規模から大規模病院まで使いやすいシステムを目指している。サブスクリプション型で収益を得ており、グループ内の病院運営の標準化にも貢献している。

獣医師向け教育プラットフォーム「VMN」

「VMN(Veterinary Medical Network)」は、小動物臨床獣医師向けの情報提供サイトである。「世界標準を一次病院の獣医師へ」を理念に、オンデマンド動画配信、獣医療雑誌・文献、コンサルティング、セミナー、さらに質問掲示板「Vet to Vet Board」などのコンテンツを提供する。2025年6月末時点で有料会員数は1,200名を超える。卒後教育の場として、若手獣医師のスキル向上を支援する。グループ全体の教育研修システムとも連携し、獣医師の育成に寄与している。

関連会社を通じた医療機器製造・共同研究

持分法適用関連会社の飛鳥メディカル株式会社は、動物用レーザー医療機器の製造・販売を手がける。同社は債務超過の状態にあるが、利益計上はしている。WOLVES HANDはこの関連会社を通じて、医療機器分野での事業展開を図っている。また、2024年以降、複数の企業と共同研究契約を締結し、動物用サプリメント、癌再発予防アジュバント、リキッドバイオプシーによるがん早期発見、幹細胞上清液、キチンナノファイバー創傷治療など、臨床基盤を活かした研究開発を積極的に行っている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

国内人材サービスで規模拡大中、収益性は高水準

当社は国内のサービス業に属し、人材関連の事業を展開する。直近の売上高は50億円から62億円へと増加しており、営業利益率も16%台から17.7%まで改善している。業界内では、ジンジブやイシン、JSHなどの同業他社と競合しており、特にジンジブは同じサービス業で事業規模が類似している。当社は収益性の高さが際立ち、利益率はおおむね16%以上を維持しており、同業他社と比較しても高い水準にある。ただし、売上高の絶対額はまだ小さく、業界内での規模は中堅クラスと見られる。今後の成長に向けては、サービス内容の差別化や顧客基盤の拡大が重要となる。

強み

  • 営業利益率が16%以上を維持し、収益性は業界内で高い水準にある。
  • 売上高は50億円から62億円へと増加し、成長が続いている。
  • 営業利益率が16%から17.7%へ改善し、効率性が向上している。
  • サービス業内で一定の実績を積み、安定的な事業運営ができている。

課題

  • 売上高が小さく、業界内でのシェアを高めるには規模拡大が必要。
  • 同業他社との差別化が不明瞭で、競争優位性を明確にする必要がある。
  • 提供データが限られており、業界内の詳細な分析が困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がWOLVES HAND

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19211エフ・コード174億円10.6倍
26571キュービーネットホールディングス174億円22.1倍
32415ヒューマンホールディングス173億円7.8倍
46572オープングループ172億円25.1倍
52491バリューコマース170億円
6194AWOLVES HAND166億円17.1倍
76562ジーニー165億円12.9倍
82340極楽湯ホールディングス164億円18.2倍
96540船場163億円13.4倍
106061ユニバーサル園芸社163億円20.1倍
119553マイクロアド162億円21.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 25件

2019年4月の設立と5月の最初のM&A

2019年4月、東京都千代田区に株式会社WOLVES Hand(現WOLVES HAND)が設立された。設立直後の同年5月、株式会社大冬希(大阪市西区)と株式会社Vパワー(同)を株式取得により買収し、動物病院運営事業を開始した。同年6月には株式会社ベイサイドアニマルクリニック(横浜市)を買収し、同社を通じて三重県の株式会社南動物病院から動物病院事業を譲り受けるなど、設立初年度から積極的なM&Aで事業基盤を構築した。

2019年8月から10月の統合と本社移転

2019年8月、株式会社大冬希と株式会社Vパワーを吸収合併し、グループの簡素化を進めた。同時に本社を東京都千代田区から大阪市西区に移転し、関西を中心とした経営体制へと舵を切った。同年10月にはアイル動物病院(大阪市大正区、現オオナミ動物医療センター)やローコストペットクリニック沖縄(現那覇動物病院)を事業譲受により取得。また、JVCC株式会社を吸収合併し、JVCC動物病院グループ株式会社を子会社化するなど、関東と沖縄への展開を加速した。

2020年の沖縄拠点強化とソフトウエア事業参入

2020年1月、子会社の株式会社ベイサイドアニマルクリニックとJVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併し、グループ内の統合を進めた。同年4月にはわん太郎株式会社を買収し、動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売事業を開始。同年10月には豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院し、沖縄エリアでの高度医療拠点を拡充した。2021年3月には有限会社空楽(東京都港区、現高輪台動物病院)を買収し、関東の病院ネットワークを強化した。

2022年の商号変更と新規開院・M&A継続

2022年4月、商号を株式会社WOLVES HANDに変更し、ブランドの統一を図った。同年7月にはペットプラス動物病院福岡(福岡県粕屋町)を開院し、九州エリアに進出。同年10月には株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)、11月には株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を買収し、関西と沖縄でのプレゼンスを高めた。2023年5月には飛鳥メディカル株式会社(京都市)を関連会社化し、医療機器製造販売分野へと事業領域を広げた。

2024年6月の東証グロース上場とその後

2024年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達の道を開いた。上場後もM&Aを継続し、同年8月に埼玉県で3病院を運営する株式会社そよかぜを子会社化。2025年1月には株式会社ペットメディカルセンター・エイルと株式会社モデナ動物病院を吸収合併し、さらに安田動物病院(現甲子園動物病院)を事業譲受。2025年2月には滋賀県の株式会社バハティーを買収し、関西・関東エリアを強化した。上場から約1年で連結売上高は55億円に達した。

年表25件を開く

2010年代

  • 2019年4月創業東京都千代田区に動物病院の運営を主たる事業として、株式会社WOLVES Handを設立。
  • 2019年5月M&A株式会社大冬希(大阪市西区)、株式会社Vパワー(大阪市西区)を株式取得により買収。
  • 2019年6月M&A株式会社ベイサイドアニマルクリニック(横浜市神奈川区)を株式取得により買収。同日、株式会社ベイサイドアニマルクリニックが株式会社南動物病院(三重県伊賀市)から動物病院事業(株式会社ペット・ベット(横浜市神奈川区)の株式を含む)を事業譲受により取得。
  • 2019年6月獣医療教育セミナー事業を開始。
  • 2019年8月M&A株式会社大冬希、株式会社Vパワーを吸収合併。
  • 2019年8月本社を東京都千代田区から大阪市西区に移転。
  • 2019年10月アイル動物病院(大阪市大正区、現:オオナミ動物医療センター)を事業譲受により取得。
  • 2019年10月株式会社ワンヘルスコーポレーション(静岡県浜松市)からローコストペットクリニック沖縄(沖縄県那覇市、現:那覇動物病院)を事業譲受により取得。
  • 2019年10月M&AJVCC株式会社(東京都目黒区)の株式を対価として吸収合併し、同時にJVCC動物病院グループ株式会社(東京都目黒区)を子会社化。
  • 2019年11月北谷動物医療センター(沖縄県中頭郡北谷町)、名護動物医療センター(沖縄県名護市)を開院。

2020年代

  • 2020年1月M&A株式会社ベイサイドアニマルクリニック、JVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併。
  • 2020年4月M&Aわん太郎株式会社(大阪市西区)を株式取得により買収し、動物病院向けソフトウエアの開発を開始。
  • 2020年10月豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院。
  • 2021年3月M&A有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。
  • 2021年7月M&A有限会社空楽、わん太郎株式会社を吸収合併。
  • 2022年4月商号変更商号を株式会社WOLVES HANDに変更。
  • 2022年7月ペットプラス動物病院福岡(福岡県糟屋郡粕屋町)を開院。
  • 2022年10月M&A株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。
  • 2022年11月M&A株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を株式取得により買収。
  • 2023年5月飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を関連会社化。
  • 2024年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
  • 2024年8月M&A株式会社そよかぜ(さいたま市中央区)を株式取得により買収。
  • 2025年1月M&A株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院を吸収合併。
  • 2025年1月安田動物病院(現:甲子園動物病院)を事業譲受により取得。
  • 2025年2月M&A株式会社バハティー(滋賀県守山市)を株式取得により買収。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/6期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    組織的動物病院経営モデルの確立

    一次診療から高度医療までシームレスに提供する総合的な経営モデルを構築。センター病院(二次診療)とサテライト病院(一次診療)の連携により、データ共有と人材育成を促進し、持続可能な運営と高度医療提供体制を実現する。

  2. 02

    事業承継による動物医療の継続的発展

    後継者不足や経営難で廃業の危機にある動物病院をM&Aにより承継。既存病院を継続・発展させ、地域の飼い主や動物にとっての損失を防ぎ、動物医療の継続的発展に貢献する。

  3. 03

    インフラ・教育面から動物医療発展に貢献

    顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売とクラウド化、および獣医師向け情報サイト「VMN」の運営を通じて、動物医療のDX推進と獣医師教育を支援。グループの成長だけでなく業界全体の発展に寄与する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 2期分

グループ全体で453人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は299万円で、1期前と比べて11.4%平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は3.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2024年6月33831.62.9411195
2025年6月29932.13.0453199

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年6月期・提出会社(単体)
女性管理職比率27.0%
縦線は目安の30%
男性育休取得率40.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)49.8%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社4(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位10)
大阪動物医療センター — 大阪市西区1,285百万円
モデナ動物病院 — 神戸市西区272百万円
北谷動物医療センター — 沖縄県中頭郡205百万円
中央動物医療センター — 大阪市中央区129百万円
そよかぜ動物病院南与野院(さいたま市中央区)ほか2営業所53百万円
ベイサイドアニマルクリニック — 横浜市神奈川区39百万円
南動物病院 — 三重県伊賀市24百万円
守山しっぽ動物病院 — 滋賀県守山市20百万円
大阪動物病院 — 大阪市北区10百万円
本社 — 横浜市神奈川区4百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社そよかぜ
    さいたま市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社バハティー
    滋賀県守山市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ペット・ベット
    横浜市神奈川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    飛鳥メディカル株式会社(注)3
    京都市下京区 · 持分法適用会社
    議決権35.3%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年6月期の売上高は62億円営業利益11億円前期と比べると増収増益で、売上が+12.7%、利益が+22.2%。

売上高
+12.7%
62億円
営業利益
+22.2%
11億円
純利益
+50.0%
9億円
営業利益率
17.7%
前期比 +1.4%pt

会社が出している今期の予想2027年6月期

項目会社予想前期実績
売上高75億円62億円
営業利益16億円11億円
純利益10億円9億円
1株あたり配当¥26¥26

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

半期ごとの推移

2期分

直近は2026年下期で、売上は34億円、営業利益は7億円。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2026年上期28414.33
2026年下期34720.66

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。

業績の推移

有価証券報告書 7期分

2020年6月期からの7期で、売上は20億円から62億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は17.7%。売上は6期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社ベイサイドアニマルクリニック、JVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併。
2020年6月202−19
有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。
2021年6月4272
株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。
2022年6月4373
2023年6月4785
東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
2024年6月508816.06
株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院を吸収合併。
2025年6月559916.46
2026年6月62111117.79

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年6月期

売上高62億円のうち、営業利益として残るのは11億円17.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の14.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 費用事業を回すためにかかったお金82.3%51億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.7%11億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

営業利益率業種比+10.2pt
17.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+9.5pt
14.5%
税金まで払って最後に残る割合

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 4期分

2025年6月期は営業CFが9億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは5億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は9億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2022年6月6−176−115
2023年6月10−6−247
2024年6月9−4−259
2025年6月9−4−659

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 6期分

2025年6月期の総資産は60億円。このうち返さなくてよい自己資本が27億円で、自己資本比率は44.9%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2020年6月4143710.6
2021年6月3973217.2
2022年6月47103721.6
2023年6月55154027.9
2024年6月58213736.5
2025年6月60273344.9

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年6月期の内訳
現金及び預金
9億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
3億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
33億円
いつか返す必要があるお金

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率534社中83位あたり、逆に低いのは配当利回り534社中325位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
17.7%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
12.7%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,080で、1年前と比べて+123.4%過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。

¥2,080+1.9%1ヶ月+40.6%1年+123.4%時価総額166億円
過去52週の値幅
安値¥888高値¥2,900

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.1倍
PER (会社予想)15.7倍
PBR4.67倍
配当利回り1.25%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月23日に1542円へ急落後、7月28日には1262円まで下落。その後は反転し、8月13日に1900円へ、14日には2100円と急騰。8月19日は1969円で、25日線(1609円)を約22%上回る。ただしRSIは84と買われ過ぎ圏で、過熱感が強い。52週高値2900円からは約32%下の水準だが、急騰の反動に注意。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは20.88倍で業界平均22.68倍をやや下回るが、予想PERは14.8倍と低く成長期待が反映。PBRは4.42倍で業界平均3.3倍を上回る。ROEは24.6%と高く、収益性は良好。配当利回り1.32%で業界平均2.32%を下回るが、無配当ではなく安定的。売上高・利益とも増加傾向で、バリュエーションは妥当圏内。配当の伸び余地はあるが、現時点ではほぼ妥当。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.1倍23.4倍
PER (予想)15.7倍
PBR4.67倍3.51倍
ROE24.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、プロスポーツ市場の成長性と、収益の安定性の欠如との対立。強気派は、人気スポーツの拡大やデジタル配信の伸びによる収益拡大を期待する。一方、弱気派は、選手獲得費や人件費の高騰、チーム成績による収益変動の大きさを懸念する。

プラスに働く材料7
  • 市場成長

    プロスポーツ市場は世界的に拡大傾向にあり、日本でも裾野が広がっている。

  • デジタル配信

    配信サービスの普及で新たな収益源の創出可能性が高まっている。

  • ファン基盤

    新規ファン獲得と既存ファンのロイヤルティ向上で安定収益が見込める。

  • 2026年6月期の営業利益11億円、前期比22%増通年影響

    営業利益9億→11億、営業利益率17.74%

  • 予想PER14.8倍と実績20.88倍から改善決算発表後影響

    予想PER14.8倍、実績PER20.88倍

  • ROE24.6%と高収益でPBR4.42倍を下支え継続影響

    自己資本利益率24.6%

  • 株価が1年で120%上昇し需給良好継続影響

    1年変化率+120%

マイナスに働く材料6
  • 収益変動

    成績次第で集客やスポンサー収入が大きく変動し、業績が不安定になる。

  • コスト増

    選手年俸や施設投資など固定費が増加し、利益率が圧迫されやすい。

  • 競争激化

    他競技やエンタメとの競争が激化し、ファンの関心が分散するリスクがある。

  • 配当利回り1.32%と株主還元が乏しい継続影響

    配当利回り1.32%

  • 外国人所有比率35.75%と高く売り圧力リスク継続影響

    外国法人等所有比率35.75%

  • 売上高62億円と小規模で成長鈍化懸念通年影響

    売上高62億円、前期比+7億円

次の決算で確かめる点
観客動員数
入場料収入の基盤であり、チームの人気と収益力を直接反映する。
スポンサー収入
企業のマーケティング需要の変化を捉え、収益源の多様化を測る指標。
グッズ売上
ファンの熱狂度とブランド価値の指標となり、収益の安定性を左右する。

株主

有価証券報告書より

2025年6月期末の株主数は延べ1,603人。区分でいちばん多いのは個人・その他59.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.9%を占め、残る96.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2024年6月%2025年6月%
個人・その他55.959.0
外国法人39.335.6
自己株式6.36.3
金融機関1.93.8
証券会社2.51.3
外国人個人0.00.1
事業法人0.30.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01北井 正志41.28
02J-STAR No.3 SS,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)14.75
03J-STAR No.3 JF,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)7.64
04J-STAR No.3 JC,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社)6.32
05J-STAR No.3 GF,LP (常任代理人SMBC日興証券株式会社)6.29
06野村信託銀行株式会社(投信口)3.03
07山下 瞬1.00
08J-STAR有限責任事業組合20160.77
09第一生命保険株式会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行)0.76
10株式会社SBI証券0.69

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近1
  • 2026-06-19
    ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)
    新規の大量保有報告
    0.24%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 7期分

1株利益は7期で+148%、1株純資産は6期で+525%。直近期のROEは24.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2020年6月−26258
2021年6月339144.1
2022年6月4313737.1
2023年6月6820539.9
2024年6月7528330.713.6
2025年6月7936324.69.4
2026年6月125

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

5名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は5名。2025/6期の役員報酬は総額38百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
北井正志代表取締役CEO兼COO533,291,500
山口克隆取締役(社外取締役)47
岡田崇司取締役(社外取締役・非常勤監査等委員)5415,000
今春博取締役(社外取締役・非常勤監査等委員)52
武田信取締役(社外取締役・非常勤監査等委員)60

役員報酬の内訳2025/6

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)429297
社外取締役5882
取締役(社内)1111

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/6期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,330字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社、連結子会社3社(株式会社そよかぜ、株式会社バハティー及び株式会社ペット・ベット)及び持分法適用関連会社1社(飛鳥メディカル株式会社)で構成されており、動物病院及びペットサロンの運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療教育セミナーの配信及び医療用機械器具の製造・販売を主な事業として取り組んでおります。 当社グループが属する動物医療業界においては、人口減少や動物愛護法の規制強化などを背景に、犬・猫の飼育頭数が減少傾向にある一方で、ペット寿命の長期化や「ペット=家族」という価値観の醸成により、ペットに対する医療費支出は増加傾向にあります(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2025年版(矢野経済研究所))。“動物たちにもより良い治療を受けさせたい”という社会的ニーズの高まりを受け、当社グループでは、身近なケアからCTやMRIを用いた高度医療まで、幅広いニーズに応えることができる動物医療を提供してまいりました。いつでも安心して通える動物病院グループを目指し、動物医療の発展に寄与することで、これからも広く社会に貢献してまいります。 なお、当社グループは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載を省略しておりますが、事業・サービス内容を機能別に記載しております。 事業・サービスの名称   事業・サービスの主な内容   主な会社名 ① 動物病院運営   動物病院における獣医療の提供   当社 株式会社そよかぜ 株式会社バハティー ② ペットサロン運営   トリミングサービスの提供、ペットホテルの運営   当社 ③ 動物病院向けソフトウエアの提供   動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売   当社 ④ 獣医療教育セミナーの配信   獣医師向け情報サイト「VMN」の運営、セミナーコンテンツの制作   株式会社ペット・ベット ⑤ 医療用機械器具の製造・販売   医療用機械器具、医療用具の研究、開発、製造、販売、リース及び輸出入   飛鳥メディカル株式会社 各事業・サービスの連結売上高に占める割合は以下のとおりであります。 事業・サービス   第4期連結会計年度 (自 2021年7月1日 至 2022年6月30日)   第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)   第6期連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   第7期連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 売上高 (千円)   構成比(%)   売上高 (千円)   構成比(%)   売上高 (千円)   構成比(%)   売上高 (千円)   構成比(%) 動物病院運営   3,579,394   83.3   3,991,259   85.8   4,296,704   86.1   4,759,105   87.1 ペットサロン運営   447,181   10.4   441,713   9.5   463,033   9.3   461,583   8.5 動物病院向けソフトウエアの提供   16,801   0.4   17,154   0.4   18,893   0.4   17,715   0.3 獣医療教育セミナーの配信   108,001   2.5   89,654   1.9   97,557   2.0   104,851   1.9 その他   143,653   3.3   111,286   2.4   114,450   2.3   120,561   2.2 合計   4,295,031   100.0   4,651,067   100.0   4,990,639   100.0   5,463,817   100.0 当社グループの各事業・サービスの具体的な内容は次のとおりです。 ① 動物病院運営 当社が運営する動物病院において、診察、検査、手術等の診療サービスを提供し、その対価として診療費を受領しております。当該事業は、当社グループ売上の80%以上を占めております。 現在、関西エリア、関東エリア、九州・沖縄エリアの3エリアにおいて、CTやMRIなどの高度医療機器を備え、専門分野を持った獣医師が診療を行う『センター病院』と、かかりつけ病院として、診療や簡易的な手術等を行う『サテライト病院』をドミナントで複数配置しており、2025年6月30日現在における年間診療件数は395,059件と豊富な診療実績を誇っております。 各エリアにおける2025年6月末時点における病院数及び獣医師数は以下のとおりです。 関西エリア   関東エリア   九州・沖縄エリア   全社合計 センター病院(拠点)   5   2   4   11 サテライト病院(拠点)   10   12   5   27 合計(拠点)   15   14   9   38 獣医師数(人)   50   40   21   111 一般的な動物病院では、かかりつけ診療と高度診療は別病院での対応となっており、高度診療は紹介によりペットの受け入れを行っているのが通例ですが、当社グループの各動物病院は、センター病院を中心に相互ネットワークを形成しており、爪切り等の身近なケアから脳神経外科等の高度医療まで、シームレスに提供することを可能としている点に大きな特徴があります。 豊富な診療実績からノウハウを蓄積し、経験豊富な獣医師を育成するとともに、全拠点と共有することで、質の高い動物医療サービスを提供できる体制を構築しております。 <当社グループの動物医療体制> 当社グループの動物病院数、診療件数及びそれぞれの関連指標の推移は以下のとおりであります。 (注)2019年12月期は当社が設立された期であり、比較に適さないため、グラフに含めておりません。2020年6月期の診療件数については、当該事業年度が2020年1月から6月の6ヶ月決算であり、動物病院における繁忙期である4月から6月を含む期間の年換算となっているため、各数値が相対的に高めに出ております。 また、当社グループは豊富な診療機会や教育研修機会の提供を通じて、獣医師にとって好ましい環境づくりに努めた結果、獣医師の人手不足が慢性化する中でも大学病院への営業強化などにより新卒採用を推進した結果、十分な獣医師を確保できているものと考えております。 獣医師に対して十分な経験を積める機会を提供することは、獣医師の確保において有利に機能するだけでなく、診療の質の向上を通じて当社グループ動物病院の評判向上につながり、外来・紹介による来院者の増加が獣医師に更なる多様な診療機会を提供するという好循環を形成します。当社グループは、当該好循環を継続・改善することが、当社グループの競争力向上に資するものと考えております。 なお、獣医師は経験・能力によって売上高に差が生じますが、増員を進めながらも、豊富な診療機会の提供、教育研修の推進などにより全体的な能力の底上げに努めております。 こうした、かかりつけから高度医療までをシームレスに提供する診療体制の構築及び獣医師の確保・育成の取り組みにより、当社グループは十分な診療件数を確保しております。これにより、多数の動物病院を抱え、高価な医療機器を有しながらも保有資産が効率よく機能し、経営の高効率化を実現していることが当社グループの強みであります。 ② ペットサロン運営 当社グループが運営するペットサロンにおいて、トリミングやペットホテルなどのサービスを提供し、その対価としてサービス料を受領しております。 動物病院に併設する形で運営することを基本としており、ペットの医療ニーズが顕在化していない潜在顧客との関係性構築に貢献しております。定期的なトリミングによってペットの体を清潔に保ち、ノミ・ダニの発生を抑制することや、皮膚などの健康チェックを行い、異常があれば併設する動物病院での診療を勧めることなど、ペットの健康管理にも重要な役割を果たしております。 ③ 動物病院向けソフトウエアの提供 2020年6月期に動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発及び販売会社であるわん太郎株式会社を買収し、利用ユーザーから初期費用や月額利用料を受領するサブスクリプション型の事業を行っております。 「わん太郎」は、電子カルテや各種証明書の発行、顧客管理、会計管理など、動物病院を運営するうえで必要な機能を網羅的に有しており、2025年6月末時点で159の動物病院(当社グループ病院含む)で導入されております。オンプレミス型(サーバーやソフトウエアなどの情報システムを使用者が管理する設備内に設置し、運用する形態)のソフトウエアとして展開しておりますが、当社システム管理室を中心としたプロジェクトチームによりクラウド開発を進めており、かかりつけの小規模病院から高度医療に対応した大規模病院まで幅広く使いやすい形に改良を進めております。 ④ 獣医療教育セミナーの配信 小動物臨床獣医師向けに、さまざまな情報を提供するサイト「VMN(Veterinary Medical Network)」を運営しており、有料会員から会員種別に応じた月額利用料を受領するサブスクリプション型の事業であります。 「世界標準を一次病院の獣医師へ」を理念として掲げ、若手獣医師の卒後教育を目的とした、実践的な情報を提供しており、2025年6月末時点で1,200名を超える有料会員に利用いただいております。 オンデマンドによる動画配信、最新の獣医療情報(獣医療雑誌や文献)、各種コンサルティング、セミナーの開催、臨床現場の疑問をコンサルタントに質問できる「Vet to Vet Board」など、多様なコンテンツを有しております。 ⑤ 医療用機械器具の製造・販売 2023年6月期に医療用機械器具の製造・販売を手掛ける飛鳥メディカル株式会社に出資を行い、関連会社化しました。同社は、主にレーザー医療に特化した動物用の製品の製造、販売を手掛けております。なお、同社の業績は、持分法投資損益(営業外損益)として当社連結業績に反映されることとなりますが、同社は利益計上をしているものの、現在では債務超過の状態にあることから、のれん相当額の償却部分を持分法投資損失として計上しております。 《事業系統図》
経営方針・対処すべき課題4,498字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、生き物の命を救い、守り続けることを唯一の目的とする「Animal is my life」を企業理念として掲げ、絶えず高度な知識や技術の習得に努め、動物医療の発展に寄与することを通じて、「人と変わりない幸せを動物たちに届けたい」及び「世界最先端の動物医療を実現したい」並びに「動物と社会が隔たりなくつながる世の中を実現したい」を使命としております。 (2)経営環境 日本の動物医療(小動物)は、国民の生活レベルの向上に伴うペットの普及を背景に発展してまいりました。獣医療に対する要求度は、ペットからコンパニオンアニマル(伴侶動物)へといった、飼い主の意識変化につれて高まりを見せ、個人獣医師が全科の診療を行う施設が多数であった時代から、専門医への分化、高度医療の導入、総合病院化と動物病院も多様化が進んできたところです。 現在、動物医療は、その診療内容について、かかりつけ病院による診療や処置(一次診療)と専門的で高度な設備を用いた検査や手術(二次診療)の大きく2つに分類されておりますが、依然として動物病院の8割以上が獣医師数2名以下の一次診療が主体の小規模病院となっている現状があります。なお、当該傾向は、当社主力拠点のある大阪、東京、沖縄でも同様であります。 動物病院開設獣医師数は緩やかな減少傾向にあり、且つ高齢化が進んでおります。被雇用者獣医師数は増加傾向にあることから、大学獣医学科の定員がボトルネックとなり獣医師の供給が限られる中、小規模の施設では後継者となるべき獣医師が確保しづらく、世代交代が進みづらい状況となっていることがうかがえます。 高齢化の進展も手伝い、体力を必要とする職業である獣医師は慢性的に不足傾向にあります。個人診療施設においては、獣医師の高齢化と後継者の不在により廃業を余儀なくされることもあり、場合によっては地域での獣医療提供が不十分となる事態も想定されます。 飼育診療施設数の推移としましては、犬猫等小動物の飼育診療施設数は直近10年で約14.1%増加しておりますが、当該増加をけん引しているのは法人診療施設であり、個人診療施設は緩やかな減少傾向にあります。2024年では、犬猫等の飼育診療施設は法人施設が個人施設と同数程度となっております。 当該傾向は、高度化する飼い主のニーズに応えるためには、高額な設備の導入や、優秀な獣医師の確保、技術・サービスレベルの向上が欠かせないことから、競争力のある組織的な病院経営を志向する施設が増加しつつあるためであると考えております。 ペット医療市場全体の傾向といたしましては、ペット数は漸減しているものの、ペット医療市場規模は拡大傾向にあります(株式会社矢野経済研究所「ペットビジネスマーケティング総覧2025年版」より)。 これは、ペットのコンパニオンアニマル化に伴い飼い主がペット(犬・猫)にかける1匹当たり年間支出額が増加傾向にあることを示しており、高度医療を含む獣医療サービスに対するニーズも高まっているものと考えております。 以上より、ペットの家族化に伴い、獣医療に対する要求度が向上し、高度医療を含む獣医療へのニーズが全体として高まる一方で、安定的な病院運営を行いながら設備投資が必要な高度医療を提供できる施設へのアクセスは、地域によっては未だ十分とは言えない状況にあるものと当社は考えております。 動物医療を更に発展させるためには、高度医療への対応が可能な獣医師の育成及び施設の充実が不可欠です。しかし、現在の業界構造下では高度医療にかかる獣医師の臨床教育や医療技術の向上の機会も限られており、高度医療サービスを提供可能な施設を展開し得る十分な規模を有する動物病院が不足していることが動物医療業界における重要な課題となっているものと考えております。 当社グループは、当該課題を解決していくためには、動物病院の組織的運営を拡大していくことが重要であると考えております。 (3)経営戦略 当社グループではこれらの課題を解決し、飼い主のニーズに応えることで当社グループの収益を拡大し、企業価値を増大させるとともに、動物医療の発展に貢献することを目標に、以下の基本的な戦略に基づいて経営を行っております。 ① 持続的運営が可能な組織的動物病院経営モデルの確立 ② 積極的な事業承継による動物医療の継続的発展への貢献 ③ インフラ・教育面からの動物医療発展への貢献 ① 持続的運営が可能な組織的動物病院経営モデルの確立 動物医療業界では一次診療又は二次診療に特化した病院モデルが大半ですが、当社グループでは一次診療と二次診療のいずれかに特化するのではなく、爪切りなどの身近なケアからCTやMRI、放射線治療装置を備えた高度医療までシームレスかつ総合的に提供する経営モデルを構築しております。このような体制により、普段から飼い主と密接なコミュニケーションを築くことができ、飼い主の不安の緩和を実現しております。 具体的には、各エリアにおいてセンター病院となる二次診療施設を置き、そのサテライト病院として一次診療施設を配置することで、グループ内で一次診療と二次診療の緊密な連携が図りやすく、また、長年の診療記録に関するデータが蓄積・共有されることにより適切な治療方針の策定、医療サービスの提供が行えるよう努めております。 また、人材育成の観点からも、一次診療の基礎から二次診療に必要な高度医療までの臨床経験をグループ内で積むことが可能であるため、高度医療に必要となる知識や技術を身につけた獣医師の社内育成を促進する環境を構築しております。当社グループでは、病院1拠点あたり約3人の獣医師を配置し、複数の獣医師チームにより若手獣医師が相談できる体制を構築しております。また、社内獣医師のキャリア志向により複数の選択肢を提供しております。 当社グループでは、このようなグループ内での医療知識の蓄積及び人材育成を組織的に行う経営モデルにより、動物病院を持続的に運営すること、及び動物医療における課題である高度医療提供施設及び人材の不足という課題解決が可能と考えており、この経営モデルを既存及び新エリアへと展開していくことを基本戦略としております。 ② 積極的な事業承継による動物医療の継続的発展への貢献 動物医療の現場において獣医師の高齢化が深刻な問題となっており、60歳以上の獣医師数は年々増加し、獣医師全体に占める割合も大きくなっております。また、犬・猫の飼育頭数が減少傾向にある一方で、全国の動物病院数は増加傾向にあり、今後一層市場競争が激しくなると予想されます(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2025年版(矢野経済研究所))。 当社グループは、後継者不足や経営難による動物病院の廃業・閉鎖を、その地域の飼い主や動物にとっての損失と捉えており、M&Aを主体とした事業承継を積極的に実施して既存病院を継続・発展させていくことにより、動物医療の継続的発展に貢献すべく事業を推進してまいります。 ③ インフラ・教育面からの動物医療発展への貢献 当社グループのコアビジネスは動物病院事業でありますが、より効率的かつ効果的に病院運営を行うことができる顧客管理システム「わん太郎」の開発及び販売を行うとともに、当社システム管理室を中心としたプロジェクトチームにより当該システムのクラウド化を進めております。これにより、かかりつけの小規模病院から高度医療に対応した大規模病院まで幅広く使いやすい形を実現し、動物医療のDXを推進してまいります。また、連結子会社である株式会社ペット・ベットでは小動物臨床獣医師向けの情報サイト「VMN(Veterinary Medical Network)」を運営しており、獣医師への教育コンテンツを配信しております。このようにインフラ面及び教育面からの事業展開を通じて、当社グループの発展だけでなく動物医療全体の発展に貢献することを基本的な戦略としております。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループでは、「獣医師数」及び「診療件数」を最も重要な経営指標と考えております。獣医師数は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを把握することができる指標であり、獣医師数の増加により事業規模が左右されるものと認識しているためであります。また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握することができる指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しているためであります。 また、効果的かつ効率的な運営が行えているかを計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。 2025年6月期における各経営指標の実績は、獣医師数は111名(平均在籍人数)、診療件数は395,059件、獣医師1人当たり売上高(動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出)は43,012千円(年間)、動物病院運営にかかる売上高は4,759,105千円となっております。2025年6月期の連結売上高5,463,817千円との差額は、ペットサロン運営、動物病院向けソフトウエアの提供、獣医療向教育セミナー配信その他に係る売上高となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 人材の確保と育成 グループ病院を継続して拡大するためには、獣医師や看護師など現場スタッフの確保と育成が必要となります。日本最大級の動物病院グループという優位性を活かした積極的な採用活動を行い、研修制度の整備、労働環境の向上、福利厚生の充実など、働きやすい環境づくりを通じて定着を図ってまいります。 ② 医療サービスの品質向上 動物医療サービスを提供する会社として、日々高度な知識や技術の習得に努め、医療環境の充実や医療レベルの向上を図ってまいります。また、医療サービス従事者として、インフォームドコンセントの徹底、現場スタッフのホスピタリティ向上など、トータルでの顧客満足度向上に努めてまいります。 ③ コーポレート・ガバナンスの強化 内部統制システムの整備を推し進め、サステナブルな企業価値の向上を目指しております。透明性のある経営体制、健全性及び遵法性の確保、コンプライアンス体制の整備などを通じて、役員及び従業員の法令遵守意識を強化し、コーポレート・ガバナンス体制をより一層整備してまいります。 ④ 財務上の課題 当社は、LBOやM&Aにかかる金融機関からの借入金を有しており、今後の借入返済に備えて、更なる内部留保の確保と営業キャッシュ・フローの改善等により財務体質の強化を図ってまいります。
事業等のリスク9,819字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社グループが判断したものであります。 (1)事業環境に由来するリスク ① 飼育動物頭数について(顕在化可能性:中/影響度:中) 当社グループは、動物病院事業を主たる事業領域としていることから、飼育動物(特に犬猫)の頭数の影響を大きく受けると考えられます。飼育動物の全体の頭数は2013年以降緩やかに減少傾向にある一方で、新型コロナウイルス感染症拡大の影響でペットとの生活に癒しを求めることや、家族内でコミュニケーションを深めることを目的に新規飼育頭数は増加傾向にあります(出典:ペットビジネスマーケティング総覧2025年版(矢野経済研究所))。今後の飼育頭数の推移については人口動態や景気動向によると考えられますが、飼育頭数が減少した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクは長期的な期間で顕在化する可能性はありますが、短期的に顕在化する可能性は低いと考えており、また、高品質の医療サービス及び高度医療を提供していく体制維持を継続することで、顧客の確保及び診療単価上昇によるリスクの軽減を図っております。 ② 医薬品や医療用消耗品及び医療機器価格について(顕在化可能性:中/影響度:中) 当社グループは、動物病院事業を主たる事業領域としていることから、動物病院運営で使用する医薬品や医療用消耗品及び医療機器の価格水準の影響を大きく受けると考えられます。昨今の世界的な原材料費や輸送費の高騰に伴い、医薬品、医療用消耗品、医療機器においてもメーカー側での値上げが相次いでおり、今後もこの状況が継続した場合には当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えているものの、価格水準の上昇に合わせて医薬品代や診察単価の改定等の対応を実施することでリスクの軽減を図っております。 ③ 競合について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループが主たる事業領域としている動物医療業界におきましては、動物病院の数が増加傾向にありますが、その大半が少人数の獣医師で運営されている一次診療施設となっております。当社グループのような一次診療から二次診療までを自社グループ内で行っている病院は少なく、同様のモデル形成には多額の資金や人的資源が必要となることから、競合性は低いと考えております。ただし、今後新規参入等や業界再編等により競争が激化した影響で診療件数が減少した場合等には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えているものの、提供サービスの差別化やM&Aによる事業承継を積極的に推進していくことで、リスクの軽減を図っております。 ④ 関連法令の規制について(顕在化可能性:中/影響度:小~大) 当社グループの動物病院事業につきましては、「獣医師法」、「獣医療法」、「動物の愛護及び管理に関する法律」その他法令により規制を受けておりますが、今後、それらの法令の改廃又は新たな規制が設けられる場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。当社グループでは、リスクマネジメント委員会、コンプライアンス委員会を組織し、コンプライアンス体制の充実に向けた取り組みを推進する他、内部監査により法令遵守の状況を確認しております。なお、現時点においては、行政処分に該当する事象は発生していないものと認識しております。 また、会社法及び金融商品取引法への対応も上記と同様の取り組みを行っております。当社グループにおいては2020年12月に実施したJ-STAR株式会社の組成する投資ファンドからの自己株式の取得が財源規制に違反しておりましたが、社外役員に法律専門家及び会計専門家を選任しガバナンス体制を強化するとともに、再発防止策として配当や自己株式の取得の際には財源規制に関するチェックリストを用いて確認するフローに変更しており、同様の違反が生じない体制が構築できていると認識しております。 イ.獣医師法 獣医師法では、獣医師の任務、免許の取得、免許の取消・業務の停止、義務等について定められており、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ロ.獣医療法 獣医療法は、飼育動物の診療施設の開設及び管理に関し必要な事項並びに獣医療を提供する体制の整備のために必要な事項を定めること等により、適切な獣医療の確保を図ることを目的とした法律であります。また、診療施設の構造設備の基準、診療施設の管理、獣医療を提供する体制の整備のための基本方針等について定められております。同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ハ.動物の愛護及び管理に関する法律 動物の愛護及び管理に関する法律では、動物の虐待及び遺棄の防止、動物の適正な取扱いその他動物の健康及び安全の保持等の動物の愛護に関する事項について定められており、ペットサロン運営にあたり第一種動物取扱業者としての登録が求められています。当社グループではペットサロン運営を行っているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ニ.電波法 電波法は電波の公平かつ能率的な利用を確保することによって公共の福祉を増進することを目的とした法律であり、その中で通信、医療、工業等の目的のために高周波電流のエネルギーを利用している設備(MRI等の高周波利用設備)のうち、一定の周波数及び電力を使用するものについては設置や変更にあたり許可を受けることが求められています。当社グループでは動物病院事業運営に当たり、高周波利用設備を使用しているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ホ.放射性同位元素等の規制に関する法律 放射性同位元素の使用、販売、賃貸、廃棄その他の取扱い、放射線発生装置の使用及び放射性同位元素又は放射線発生装置から発生した放射性汚染物の廃棄その他の取扱いを規制することにより、これらによる放射線障害を防止し、及び特定放射性同位元素を防護して、公共の安全を確保することを目的とする法律であり、放射性同位元素であってその種類若しくは密封の有無に応じて政令で定める数量を超えるもの又は放射線発生装置の使用、詰替え及び装備をしようとする者は、政令で定めるところにより、原子力規制委員会の許可を求められています。当社グループでは動物病院事業運営に当たり、放射線発生装置を使用しているため、同法の規制の動向によっては当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ヘ.その他法令、及び法令改正対応 獣医療法を始め当社グループが運営する事業に関係する法令改正については、本社人事総務部を中心に情報収集を行っており、各部署において必要に応じた対応を行っています。2019年6月に制定された「愛玩動物看護師法」は、今後ますます重要性が増していくことが想定される愛玩動物を対象とした動物看護師の資質向上・業務の適正を図ることを目的に、愛玩動物看護師の国家資格化を定める法律であり、当該制度を踏まえた獣医師と動物看護師の役割分担と連携をより明確にした医療体制の構築を図っていきます。当該法令に関して医療体制の変更等が必要となるような改正が行われた場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)事業内容に由来するリスク ① 医療サービスの過誤について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、高度医療サービスを提供しているため、提供する医療サービスの品質管理及び飼い主とのインフォームドコンセントに細心の注意を払って事業運営を行っておりますが、提供する医療サービスに過誤が生じるリスクがあります。その場合、医療サービスの過誤が原因で飼い主が被った損失に対する責任を追及される可能性があり、訴訟になった場合には状況によっては裁判が長期化することや、和解、敗訴に応じることにより、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。また、医療サービスに過誤を原因として風評等により当社グループのブランド価値が毀損した場合は、当社グループに対するニーズが低下し、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えており、クレーム等が発生した場合にはクレーム報告書で社内に報告・共有する体制を構築して再発防止を図ることでリスクの軽減を図っております。 ② M&A及び事業承継について(顕在化可能性:小~中/影響度:小~中) 当社グループは、今後の事業拡大及び収益力向上のため、国内外を問わず動物医療施設の買収や事業承継を実施する可能性があります。当社グループといたしましては、M&A実施に当たり、リスク及び回収可能性を十分に事前評価した上で取引を行う方針ですが、将来的な買収先の事業の状況には不確実性が存在します。 仮に、当初予測困難な事象の発生により投資額が回収できなくなった場合には、買収時ののれん等の減損処理が必要となり、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性がある他、何らかの事情によりM&A後の統合プロセスが計画通りに進まない場合にも、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「第1 企業の概況 (はじめに)」にて記載したとおり、設立当初に実施したLBO取引により生じたのれんについて、2020年6月期に2,054,303千円の減損損失を計上しております。当該減損損失の計上に至った直接の要因は、再編・経営統合のプロセスの中で生じたコスト増加等に起因する当初計画からの乖離でありますが、M&Aに対して多角的な検討を行い得る役員体制、管理体制が整っておらず、M&Aの検討・実施プロセスが十分に整備されていなかったことがその背景にあったものと分析しております。 当社グループは、これを踏まえ、法律専門家、会計専門家等を社外取締役として招聘するなどの役員体制の充実に取り組むとともに、具体的な案件については、経営戦略会議及び取締役会において外部専門家を起用したデューデリジェンスや価値評価の結果をもとに慎重な議論を実施することとするなど、M&Aの検討・実施プロセスの整備に取り組んでまいりました。その結果、本書提出日現在ではM&Aに対して多角的な検討を行い得る体制が整備されたものと考えております。 当社グループでは、適切なデューデリジェンス及び取引条件の検討・交渉を行い、取締役会等での慎重な議論を経て取引を実行する限り、当該リスクが顕在化する可能性は高くはないと考えておりますが、M&Aの検討・実施プロセスを適切に実行することにより、当該リスクの低減に努めてまいります。 (3)その他のリスクについて ① 人材の確保及び育成について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループで提供する二次診療を含めた高度医療の継続的・安定的な供給のためには、臨床経験及び専門知識の高い優秀な獣医師の確保及びその育成と定着が重要な課題となります。獣医師数は近年増加傾向にありますが、獣医学生のリクルートに関しては激化傾向にあるため、上記取り組みによっても必要な人材を採用できない場合、また役職員の育成から想定通りの成果が得られない場合、もしくは育成した役職員が社外流出した場合には、当社グループの事業展開、財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えておりますが、獣医大学や人材紹介会社と連携しながら説明会の開催や実習の受け入れを積極的に実施することで獣医大学新卒者を確保する取組みを進めるとともに、入社社員に対する定期的な研修、指導医によるOJT、獣医療教育コンテンツであるVMNの無料視聴等の教育施策の実施、社内評価制度の充実・労働環境の整備等を進めることで人材育成と定着率の向上を図り、リスクの低減を図っております。 ② 情報管理に関するリスク(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループは、医療サービスの提供を通じて、飼い主の個人情報を入手・管理いたします。これらの情報管理につきましては、サイバー攻撃等による不正アクセスや改ざん、データの破壊、紛失、漏洩等が不測の事情により発生する可能性があります。これらの機密情報が第三者に漏洩、不正使用された場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を与える可能性があります。 当該リスクが顕在化する可能性は高くないと考えており、システム管理室を設置してグループ内のセキュリティシステムの強化を図るとともに、個人情報管理に関連する規程類を整備すること等によりリスク軽減を図っております。 ③ 特定人物への依存について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループの代表取締役CEO兼COOである北井正志は当社グループの創業以来の最高経営責任者であり、経営戦略や事業の立案、診療現場の運営等についてリーダーシップを発揮しております。そのため、不慮の事故等何らかの理由により当人が当社グループの事業展開に関与することが困難になった場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、上記のリスクが顕在化する可能性は低いと考えているものの、属人的な経営体制を避けるため、役員及び幹部社員の情報共有や権限の委譲、業務分掌に取り組んでおり、最高経営責任者に過度に依存しない経営体制の整備を進めることでリスクの軽減を図っております。 ④ ストック・オプションについて(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、役員及び従業員に対するインセンティブを目的として新株予約権によるストック・オプション制度を採用しております。本書提出日の前月末現在における新株予約権による潜在株式数は320,500株であり、発行済株式総数の4.0%に相当しております。今後も、優秀な人材の獲得及び確保を主たる目的としてストック・オプションの付与を継続する方針であります。これらストック・オプションの行使がなされた場合、当社株式上場後の株価動向によっては需給バランスに変動が生じ、適正な株価形成に影響を及ぼす可能性があります。 ⑤ 関連当事者取引について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは株式会社大冬辰(当社代表取締役CEO兼COO北井正志が議決権の100%を保有する会社)と不動産賃貸契約等の取引を行っています。 当社は、独立性の観点を踏まえ関連当事者との取引について「関連当事者取引管理規程」を定めており、その取引が当社グループの経営上合理的なものであるか、取引条件が外部取引と比較して適正であるかなどの観点から、都度取締役会の承認を得ることとしています。 なお、2025年6月期における取引実績は次のとおりであります。 物件名   支払賃借料(千円)   備考 大阪動物医療センター駐車場(注)   11,960   取引価格は、周辺駐車場の賃料相場等を参考に価格を決定しております。 当該取引については将来的な取引解消に向けての取組を継続しております。 大阪動物病院店舗建物   12,720   取引価格は、不動産鑑定評価額等を参考に価格を決定しております。 当該取引については将来的な取引解消に向けての取組を継続しております。 (注) 株式会社大冬辰(当社代表取締役CEO兼COO北井正志が議決権の100%を保有する会社)が所有している物件を、第三者の不動産管理会社を介して賃借しております。直接の取引ではないものの実質的な関連当事者取引として記載しております。 ⑥ のれんについて(顕在化可能性:小/影響度:小~中) 当社グループは、過去の動物病院事業買収に伴い、相当額ののれんを連結貸借対照表に計上しており、2025年6月期末現在、のれんの金額は連結総資産の27.3%(1,653,138千円)を占めております。当社グループは、当該のれんにつきまして、それぞれの事業価値及び事業統合による将来のシナジー効果が発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えております。しかしながら、事業環境や競合状況の変化等により期待する投資成果が得られないと判断された場合、又は適用される割引率が高くなった場合等は、減損損失が発生し、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループは、「第1 企業の概況 (はじめに)」にて記載したとおり、設立当初に実施したLBO取引により生じたのれんについて、2020年6月期に2,054,303千円の減損損失を計上しておりますが、「(2)事業内容に由来するリスク ② M&A及び事業承継について(顕在化可能性:小~中/影響度:小~中)」に記載しましたとおり、M&Aの検討・実施プロセスの整備に取り組み、直近の動物病院事業の買収に際しては、十分な検討・実施プロセスを経てM&Aを実施しております。 こうした状況を踏まえ、現在では当社グループでは過年度に計上されたのれんも含め、収益力に照らして回収可能性が認められると判断された部分について計上していることから、今後のれんの減損リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。 ⑦ 固定資産の減損について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループでは、病院設備及び医療機器を中心にその資産性を検討した上で、事業用資産を計上しております。当該資産については固定資産の減損に係る会計基準に従い将来のキャッシュ・フローを算定し、減損損失の認識・測定を行っております。しかしながら、経営環境の著しい悪化や収益状況の悪化等により、対象となる資産に減損損失を計上する必要が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは現在計上している固定資産に関して、収益力に照らして回収可能性が認められる部分について資産計上しており、今後当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。 ⑧ 借入金及び財務制限条項について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループの過去の組織再編における買収資金及び病院運営に係る土地購入資金、建築費等は、主として個別案件毎に金融機関からの借入によって調達しているため、総資産に占める有利子負債の比率が常に一定程度あることから、将来において、金利が上昇した場合及び金融機関の融資姿勢に変化が生じた場合には、資金調達コストの増加や資金手当への影響により、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 また、一部の借入金に財務制限条項が付されており、条項に抵触し一括返済をする場合には、当社グループの資金繰りに影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えているものの、対応策として、定期的に金利動向や金融機関の融資姿勢についてモニタリングを行うとともに、借入における機動的な資金確保のための融資枠設定や金利固定化を行う等、安定的かつ経済的な資金調達に努めております。 ⑨ 配当政策について(顕在化可能性:小/影響度:小) 当社グループは株主に対する利益還元を重要な経営課題として認識しております。しかしながら、当社グループは現在、成長過程にあると考えており、内部留保の充実を図り、将来の事業展開及び経営体質の強化のための投資等に充当し、より一層の事業拡大を目指すことが、株主に対する最大の利益還元につながると考えており、創業以来配当を行っておりません。将来的には、収益力の強化や事業基盤の整備を実施しつつ、内部留保の充実状況及び当社グループを取り巻く事業環境を勘案したうえで、株主に対して安定的かつ継続的な利益還元を実施する方針ではあるものの、現時点において配当実施の可能性及びその実施時期等については未定であります。 ⑩ 投資事業組合の当社株式保有割合に関するリスクについて(顕在化可能性:大/影響度:中) 当連結会計年度末現在における当社の発行済株式総数(自己株式を除く)は7,474,000株であり、このうちベンチャーキャピタル及びベンチャーキャピタルが組成した投資事業有限責任組合(以下、「VC等」という。)が保有する株式数は2,852,000株と当社株式の発行済株式総数(自己株式を除く)に対する割合は38.2%となっております。当該VC等は当社の上場時の株式売出において、保有する当社株式の一部を売却する方針でありますが、一定割合の株式を引き続き保有することが想定されます。一般に、VC等にとって保有株式の売却によりキャピタルゲインを得ることは投資の目的の一つであり、いずれは売却が想定されます。VC等が当該継続保有する当社株式の一部または全部を市場にて売却した場合には、当社株式の需給バランスが短期的に損なわれ、株価の形成に影響を与える可能性があります。 ⑪ 自然災害・火災・事故・感染症への対応について(顕在化可能性:小~大/影響度:小~大) 当社グループの本社及び主要な施設は大阪・東京を中心とした都市部及び沖縄で運営を行っており、当該地域において、地震、津波、台風、洪水等の自然災害、火災、停電、感染症の蔓延等、予測の範囲を超える事態の発生により、事業活動の停止や事業運営への重大な支障が生じた場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループの拠点は全国にあり、当該リスクによる影響は分散されると考えられるため、全社的な影響度は相対的に高くはないと考えているものの、各拠点において停電時における非常電源の確保を行う等の対応を進めてまいります。 ⑫ 風評被害について(顕在化可能性:小/影響度:中) 当社グループでは、噂、悪評、信用不安情報や誤解、誤認、誇大解釈等が、SNS(ソーシャルネットワーキングサービス)等やマスコミ、その他社会一般等に広がることにより当社の評価、評判が低下し、当社の業績に悪影響が生じる等の影響を及ぼす可能性があります。 当社グループではSNSやメディアでの報道等を注視して誤った情報の拡散状況の有無のモニタリングを実施するとともに、適切な診療サービスの提供を継続することで風評が発生するリスクの抑制に努めており、今後当該リスクが顕在化する可能性は低いと考えております。 ⑬ 業績の季節的変動について(顕在化可能性:大/影響度:小) 当社グループの四半期における業績は、第4四半期において売上高及び営業利益が偏重する傾向にあります。これは、動物病院業界においては狂犬病ワクチンの接種やノミ・フィラリア薬等の購入が集中する3月から6月にかけて来院数が大幅に増加し、繁忙期になる傾向にあるためです。 当社グループでは、当該季節的要因及び過年度の実績を踏まえた業績予測・利益計画の策定に努めているものの、何らかの事情により第4四半期の動向が予測と異なった場合、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,417字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用関連会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。なお、当社グループの事業セグメントは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。 ① 経営成績等の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、インバウンド需要の拡大や雇用・所得環境の改善等を背景に緩やかな回復が見られるものの、原材料価格の高騰や物価上昇、米国の経済・外交政策による国際的な貿易環境の変化等により依然として先行きが不透明な状況が続いております。 当社グループが属する動物医療業界におきましては、ペット用品市場の堅調さや、家計のペット向け支出が拡大傾向にある中、ペットの家族化、高齢化を背景にした世帯あたりの動物病院への支出額の増加傾向の基調に変わりはなく、飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請はますます高まっているものと認識しております。 このような情勢のもと、当社グループは、生き物の命を救い、守り続けることを唯一の目的とする「Animal is my life」を企業理念として掲げ、ありきたりな医療サービスの提供ではなく、感動を与えられる医療サービスの提供に努めることで、人と動物がより幸福を感じられる環境を構築し、すべてのステークホルダーの皆さまへ貢献できるよう、永続的な発展を目指しております。 当連結会計年度の売上高につきましては、動物病院事業の業容拡大を企図し、2024年8月に埼玉県で動物病院を3病院運営する株式会社そよかぜを子会社化、2024年9月には東京都八王子市に動物病院を開院、2025年1月に兵庫県西宮市において安田動物病院(現 甲子園動物病院)の事業譲受を行い、更に2025年2月に滋賀県守山市で動物病院を1病院運営する株式会社バハティーを子会社化し収益力の強化を図る他、既存病院の増収もありグループ全体の売上高は堅調に推移いたしました。 営業利益につきましては、M&Aや株主総会等に伴う一時的な費用増加がある中でも前年を上回っており、一時費用を除いた営業利益については前年同期比17.4%増となっております。 また、動物病院事業以外の事業として、当社グループが有する臨床基盤を活かし、動物医療にかかる創薬や商品の研究開発活動を強化し、動物医療における臨床以外の新たな収益源の創出に取り組んでおり、下表のとおり共同研究契約等を締結しております。 会社名   開始月   進捗状況   内容 株式会社日健協サービス エレメンツ株式会社   2024年7月   臨床試験中   天然酵母「生きてる酵母」を用いた小動物向けサプリメントの開発 CELL株式会社   2024年7月   臨床試験中   動物用癌再発予防のための新アジュバント(※1)の動物用医薬品化に向けた研究 株式会社Trans Chromosomics 第一三共株式会社   2024年7月   臨床にかかる 定例協議継続中   非ヒト動物用バイオ医薬品の開発のための臨床開発プラットフォーム共同組成にかかるコンソーシアム 株式会社Cancer Precision Medicine   2024年7月   臨床試験中   リキッドバイオプシー(※2)によるがんの早期発見に係る共同研究契約 株式会社ファーストクラス   2024年8月   臨床試験中   動物用幹細胞上清液の動物医療領域への応用にかかる共同研究 レキシンジャパン株式会社   2024年9月   臨床にかかる 定例協議継続中   磁気を用いた生体活性化によるペット用品等の共同研究 株式会社StateArt   2024年9月   臨床試験中   動物用リポソーム試薬とそれを用いたレーザー光線治療法に関する研究 株式会社トライアングル   2024年9月   臨床にかかる 定例協議継続中   動物用生体監視システム等の開発研究 株式会社マリンナノファイバー   2024年10月   臨床試験中   キチンナノファイバー(※3)試薬とそれを用いた創傷治療に関する共同研究 ※1.アジュバントとは免疫賦活剤で、免疫反応を促進、増強させる物質です。一般的にはワクチンと一緒に投与され、ワクチンの効果を高めるために使用されています。 ※2.リキッドバイオプシーは、血液などの体液を用いて疾患の診断や治療法の選択、治療効果の予測などを行う技術です。がん細胞から血液中に流れ出した微量な遺伝子変異を見つけられることから、がんの早期発見や適切な治療薬の選択、再発のモニタリングに有用であると考えられています。従来の組織生検に比べて身体への負担が少なく繰り返し検査を行うことができ、全身の状態をリアルタイムに調べられることが特長です。 ※3.キチンナノファイバーとは、カニ殻などの甲殻類の外皮から「キチン」という糖質を超極細繊維(10~20nm)の状態で取り出したもの。ナノファイバーにすることで、従来のキチン粉末ではできなかった、水中での均一な分散性が実現され、他の材料との配合・成形が容易となっております。 以上の結果、当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりとなりました。 a.財政状態の状況 第6期連結会計年度 (2024年6月30日) (千円)   第7期連結会計年度 (2025年6月30日) (千円)   前連結会計年度末比増減 金額(千円)   比率(%) 資産合計   5,784,472   6,049,974   265,501   4.6 負債合計   3,670,842   3,334,366   △336,476   △9.2 純資産合計   2,113,630   2,715,608   601,977   28.5 b.経営成績の状況 第6期連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日) (千円)   第7期連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) (千円)   前連結会計年度比増減 金額(千円)   比率(%) 売上高   4,990,639   5,463,817   473,177   9.5 営業利益   827,469   909,462   81,993   9.9 経常利益   800,898   908,605   107,707   13.4 親会社株主に帰属する当期純利益   558,406   593,016   34,609   6.2 c.キャッシュ・フローの状況 第6期連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日) (千円)   第7期連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) (千円) 営業活動によるキャッシュ・フロー   857,526   948,558 投資活動によるキャッシュ・フロー   △434,280   △388,735 財務活動によるキャッシュ・フロー   △193,932   △575,372 現金及び現金同等物の増加額(△は減少額)   229,314   △15,549 現金及び現金同等物の期末残高   910,879   895,330 なお、過年度の事業買収により生じたのれん等の影響を調整したEBITDAを含む経営成績の推移は以下のとおりであり、営業利益率はPMI期間を経て15%前後、EBITDAマージン(EBITDA÷売上高)は20%超で推移しております。 ② 生産、受注及び販売の実績 a)生産実績 当社グループは生産活動を行っておりませんので、該当事項はありません。 b)受注実績 当社グループが行う事業は、提供するサービスの性格上受注実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 c)販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。なお、当社グループは、動物病院事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載はしておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 販売高(千円)   前年同期比(%) 動物病院事業   5,463,817   9.5 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループにおきましては、事業基盤の強化に向けて、高度医療・二次診療に対応したセンター病院の開設や飼い主の動物医療に対する多様化・高度化要請への対応力向上のための人材のリクルーティング等、諸施策を着実に実行してまいりました。また、いわゆるエッセンシャルワーカー(生活必須職従事者)の一員としての役割を果たすべく、各医療拠点において医療提供の維持発展に努めてまいりました。 この結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における資産合計は6,049,974千円となり、前連結会計年度末と比べて265,501千円増加いたしました。 流動資産は1,387,190千円となり、前連結会計年度末と比べて89,943千円増加いたしました。これは主に、売掛金が41,581千円、その他流動資産が96,385千円増加する一方、現金及び預金が15,549千円減少したこと等によるものであります。 固定資産は4,662,784千円となり、前連結会計年度末と比べて175,558千円増加いたしました。これは主に、のれんが182,069千円増加したこと等によるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債合計は3,334,366千円となり、前連結会計年度末と比べて336,476千円減少いたしました。 流動負債は1,956,609千円となり、前連結会計年度末と比べて826,097千円増加いたしました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金が696,478千円、未払法人税等が97,618千円、未払消費税等が42,352千円増加したこと等によるものであります。なお、1年内返済予定の長期借入金は上場前のLBOにかかる借入の返済予定分により増加しておりますが、今後のM&A戦略等も見据えて、リファイナンスについて金融機関と協議を進めております。 固定負債は1,377,756千円となり、前連結会計年度末と比べて1,162,573千円減少いたしました。これは主に、長期借入金が1,149,153千円減少したこと等によるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は2,715,608千円となり、前連結会計年度末と比べて601,977千円増加いたしました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により利益剰余金が593,016千円増加したこと等によるものであります。 b.経営成績 (売上高) 売上高は、既存拠点の売上高は前年を上回り堅調に推移した他、当連結会計年度において、動物病院事業の業容拡大を企図し、2024年8月に埼玉県で動物病院を3病院運営する株式会社そよかぜを子会社化、2024年9月には東京都八王子市に動物病院を開院、2025年1月に兵庫県西宮市において安田動物病院(現 甲子園動物病院)の事業譲受を行い、更に2025年2月に滋賀県守山市で動物病院を1病院運営する株式会社バハティーを子会社化いたしました。診療件数については395,059件、獣医師1人当たり売上高は43,012千円となりました。 以上から、売上高は5,463,817千円(前年同期比9.5%増)となりました。 (売上原価、販売費及び一般管理費、営業利益) 売上原価は、売上高増加に伴う変動費の増加により、3,982,901千円(前年同期比10.1%増)となりました。販売費及び一般管理費は、M&Aや株主総会等に伴う一時的な費用の増加等により、571,452千円(前年同期比4.7%増)となりました。 以上から、営業利益は909,462千円(前年同期比9.9%増)となりました。 (経常利益) 経常利益は、保険解約による返戻金の計上等により、908,605千円(前年同期比13.4%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 親会社株主に帰属する当期純利益は、法人税、住民税及び事業税の計上等により、593,016千円(前年同期比6.2%増)となりました。 ② キャッシュ・フローの状況・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、895,330千円となり、前連結会計年度末と比べて15,549千円減少いたしましたが、当連結会計年度においては、新規の借入を行わずに前連結会計年度と同規模の事業投資を行った中で、資金について前連結会計年度と同水準を維持しており、財務健全性は向上しております。 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 a.連結キャッシュ・フロー (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動により獲得した資金は、948,558千円(前連結会計年度は857,526千円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益907,159千円、減価償却費188,070千円、のれん償却額162,141千円、法人税等の支払額247,043千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動により使用した資金は、388,735千円(前連結会計年度は434,280千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出111,142千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出303,282千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動により使用した資金は、575,372千円(前連結会計年度は193,932千円の使用)となりました。これは主に、長期借入金の返済による支出550,278千円等によるものであり、前連結会計年度においては長期借入れによる収入300,000千円があったため、前連結会計年度に比べて増加しております。 b.資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資金の源泉は、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金及び金融機関からの借入によっております。営業費用等の運転資金及び設備投資資金については、主として営業キャッシュ・フローによる内部資金で賄うほか、必要に応じて金融機関からの借入を行っております。調達時期及び方法については、事業計画に基づく資金需要、金利動向を考慮の上、決定しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成しております。この連結財務諸表の作成にあたっては、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いておりますが、これらの見積り及び仮定に基づく数値は、実際の結果と異なる可能性があります。 連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ④ 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の分析について 当社グループでは、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (4)経営上の目標達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載しているとおり、「獣医師数」及び「診療件数」を重要な経営指標と位置付けております。「獣医師数」は当社グループが提供可能な医療サービスのキャパシティを反映する指標であり、事業規模を左右する指標であると考えております。また、「診療件数」は当社グループが提供した医療サービスを量的に把握する指標であり、これまでに行った診療サービスに対する飼い主の満足度が反映されるものと認識しております。 また、運営効率を計る指標として「獣医師1人当たり売上高」も重視しております。 最近3連結会計年度の推移は以下のとおりであります。 第5期連結会計年度 (自 2022年7月1日 至 2023年6月30日)   第6期連結会計年度 (自 2023年7月1日 至 2024年6月30日)   第7期連結会計年度 (自 2024年7月1日 至 2025年6月30日) 獣医師数(人)   90   91   111 診療件数(件)   343,446   355,003   395,059 獣医師1人当たり 売上高(千円)   44,358   47,219   43,012 (注)獣医師数及び獣医師1人当たり売上高の算出方法は以下のとおりであります。 獣医師数:稼働ベース平均在籍人数 獣医師1人当たり売上高:動物病院運営にかかる年間売上高を稼働ベースの平均人員数で除して算出 上表に記載のとおり、獣医師数は年々増加しております。これは、獣医師が不足傾向にある中、積極的に獣医師確保に努めたこと及びM&Aを活用した拠点数の増加によるものです。診療件数は、当該規模の増加に伴い増加しております。また、獣医師1人当たり売上高は新卒採用等による獣医師数の増加により、当連結会計年度は一時的に減少しておりますが、当社人材育成システムを通じて早期戦力化を実現し、売上高に貢献できる体制を整備してまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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