概要
WOLVES HANDは、動物病院の運営を主軸に、ペットサロン、動物病院向けソフトウエア「わん太郎」、獣医療教育セミナー配信「VMN」、医療用機械器具の製造販売を手がける企業グループである。2019年4月に設立され、2024年6月に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年6月期の連結売上高は55億円、営業利益9億円。関西、関東、九州・沖縄の3エリアに38の動物病院を展開し、年間診療件数は約39.5万件に達する。
動物病院運営が売上の87%を占める事業構造
WOLVES HANDの事業は動物病院運営が中核であり、2025年6月期の連結売上高55億円のうち87.1%(約47.6億円)を占める。ペットサロン運営が8.5%、獣医療教育セミナー配信が1.9%、動物病院向けソフトウエアが0.3%、その他2.2%と続く。病院運営は、CTやMRIを備えた高度医療対応の「センター病院」11拠点と、かかりつけ診療を担う「サテライト病院」27拠点の計38拠点で構成され、111名の獣医師が在籍する。一次診療から二次診療までをグループ内でシームレスに提供する連携体制が特徴である。
3エリアに展開するドミナント戦略
同社は関西エリア(15病院、獣医師50人)、関東エリア(14病院、同40人)、九州・沖縄エリア(9病院、同21人)の3地域に集中出店するドミナント戦略をとる。各エリアにセンター病院を配置し、その周囲にサテライト病院を置くことで、高度医療と身近なケアを相互に紹介・連携するネットワークを形成する。これにより、紹介率の向上と獣医師の教育環境の充実を図り、外来・紹介患者の増加と獣医師の診療機会拡大の好循環を生み出している。
M&Aと事業承継で成長するグループ構成
WOLVES HANDは設立から短期間で積極的なM&Aにより規模を拡大してきた。連結子会社として株式会社そよかぜ(埼玉県、3病院)や株式会社バハティー(滋賀県、1病院)、株式会社ペット・ベット(横浜市)を抱える。持分法適用関連会社には飛鳥メディカル株式会社(京都市)があり、医療用機械器具の製造販売を手がける。グループ全体で、個人経営の動物病院の事業承継を積極的に引き受け、組織的運営へと転換することで地域の獣医療提供を維持する役割も担っている。
ペット医療市場の拡大に対応する体制
日本ではペット数の減少傾向がある一方で、ペットの家族化により1匹当たりの医療費支出は増加しており、ペット医療市場は拡大している。また、動物病院の8割以上が獣医師2名以下の小規模病院であり、高齢化と後継者不足が課題となっている。WOLVES HANDは、こうした環境下で組織的な病院運営モデルを確立し、高度医療へのニーズに応えることで成長してきた。2025年6月期の売上高は前期比9.5%増、営業利益は同9.9%増と堅調に推移している。
業界の中での役割は動物医療サービス提供者(動物病院運営・関連サービス)。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01動物病院主力
センター病院とサテライト病院をドミナント展開し、診察・検査・手術などの獣医療を提供。年間診療件数約39.5万件を誇り、売上の80%以上を占める。かかりつけから高度医療までワンストップで提供できる体制が特徴。
02ペットサロン準主力
動物病院に併設する形でトリミングやペットホテルを運営。健康チェックを通じて潜在顧客との関係構築に貢献する。
03動物病院向けソフトウェア副次
動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」を提供。電子カルテや会計管理など病院運営に必要な機能を網羅するサブスクリプション型サービス。
- わん太郎
- 動物病院向けの顧客管理システム。電子カルテ、証明書発行、予約管理、会計管理などの機能を備える。オンプレミス型で提供中だがクラウド開発も進行中。
04獣医療教育副次
獣医師向け情報サイト「VMN」を運営し、セミナー配信や情報提供を行う。有料会員向けに動画やコンサルティングを提供するサブスクリプション型事業。
- VMN (Veterinary Medical Network)
- 小動物臨床獣医師向けの有料会員サイト。セミナー動画配信、獣医療情報、相談ボードなどを提供。
05医療用機械器具副次
関連会社の飛鳥メディカル株式会社が動物用レーザー医療機器の製造・販売を手がける。持分法適用関連会社。
- 動物用レーザー医療機器
- 主にレーザー医療に特化した動物用の医療用機械器具。
製品と技術
センター病院とサテライト病院のネットワーク診療
WOLVES HANDが提供する動物医療サービスは、高度医療に対応する「センター病院」と、日常的な診療を行う「サテライト病院」の2階層で構成される。センター病院にはCT、MRI、放射線治療装置など高価な医療機器が配備され、脳神経外科や腫瘍科などの専門診療を提供する。サテライト病院では予防接種や健康診断、簡易手術など一次診療を担当し、必要に応じてセンター病院へ紹介するグループ内連携が確立されている。これにより、飼い主は同じグループ内で身近なケアから高度治療まで一貫して受けることができる。
動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」
2020年に買収したわん太郎株式会社が開発した「わん太郎」は、動物病院向けのオンプレミス型顧客管理システムである。電子カルテ、各種証明書発行、顧客管理、会計管理など病院運営に必要な機能を網羅し、2025年6月末時点で159の動物病院(自社グループ含む)に導入されている。現在はクラウド型への移行開発を進めており、小規模から大規模病院まで使いやすいシステムを目指している。サブスクリプション型で収益を得ており、グループ内の病院運営の標準化にも貢献している。
獣医師向け教育プラットフォーム「VMN」
「VMN(Veterinary Medical Network)」は、小動物臨床獣医師向けの情報提供サイトである。「世界標準を一次病院の獣医師へ」を理念に、オンデマンド動画配信、獣医療雑誌・文献、コンサルティング、セミナー、さらに質問掲示板「Vet to Vet Board」などのコンテンツを提供する。2025年6月末時点で有料会員数は1,200名を超える。卒後教育の場として、若手獣医師のスキル向上を支援する。グループ全体の教育研修システムとも連携し、獣医師の育成に寄与している。
関連会社を通じた医療機器製造・共同研究
持分法適用関連会社の飛鳥メディカル株式会社は、動物用レーザー医療機器の製造・販売を手がける。同社は債務超過の状態にあるが、利益計上はしている。WOLVES HANDはこの関連会社を通じて、医療機器分野での事業展開を図っている。また、2024年以降、複数の企業と共同研究契約を締結し、動物用サプリメント、癌再発予防アジュバント、リキッドバイオプシーによるがん早期発見、幹細胞上清液、キチンナノファイバー創傷治療など、臨床基盤を活かした研究開発を積極的に行っている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
国内人材サービスで規模拡大中、収益性は高水準
当社は国内のサービス業に属し、人材関連の事業を展開する。直近の売上高は50億円から62億円へと増加しており、営業利益率も16%台から17.7%まで改善している。業界内では、ジンジブやイシン、JSHなどの同業他社と競合しており、特にジンジブは同じサービス業で事業規模が類似している。当社は収益性の高さが際立ち、利益率はおおむね16%以上を維持しており、同業他社と比較しても高い水準にある。ただし、売上高の絶対額はまだ小さく、業界内での規模は中堅クラスと見られる。今後の成長に向けては、サービス内容の差別化や顧客基盤の拡大が重要となる。
強み
- 営業利益率が16%以上を維持し、収益性は業界内で高い水準にある。
- 売上高は50億円から62億円へと増加し、成長が続いている。
- 営業利益率が16%から17.7%へ改善し、効率性が向上している。
- サービス業内で一定の実績を積み、安定的な事業運営ができている。
課題
- 売上高が小さく、業界内でのシェアを高めるには規模拡大が必要。
- 同業他社との差別化が不明瞭で、競争優位性を明確にする必要がある。
- 提供データが限られており、業界内の詳細な分析が困難。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がWOLVES HAND
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 9211エフ・コード | 174億円 | 10.6倍 |
| 2 | 6571キュービーネットホールディングス | 174億円 | 22.1倍 |
| 3 | 2415ヒューマンホールディングス | 173億円 | 7.8倍 |
| 4 | 6572オープングループ | 172億円 | 25.1倍 |
| 5 | 2491バリューコマース | 170億円 | — |
| 6 | 194AWOLVES HAND | 166億円 | 17.1倍 |
| 7 | 6562ジーニー | 165億円 | 12.9倍 |
| 8 | 2340極楽湯ホールディングス | 164億円 | 18.2倍 |
| 9 | 6540船場 | 163億円 | 13.4倍 |
| 10 | 6061ユニバーサル園芸社 | 163億円 | 20.1倍 |
| 11 | 9553マイクロアド | 162億円 | 21.5倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 25件
2019年4月の設立と5月の最初のM&A
2019年4月、東京都千代田区に株式会社WOLVES Hand(現WOLVES HAND)が設立された。設立直後の同年5月、株式会社大冬希(大阪市西区)と株式会社Vパワー(同)を株式取得により買収し、動物病院運営事業を開始した。同年6月には株式会社ベイサイドアニマルクリニック(横浜市)を買収し、同社を通じて三重県の株式会社南動物病院から動物病院事業を譲り受けるなど、設立初年度から積極的なM&Aで事業基盤を構築した。
2019年8月から10月の統合と本社移転
2019年8月、株式会社大冬希と株式会社Vパワーを吸収合併し、グループの簡素化を進めた。同時に本社を東京都千代田区から大阪市西区に移転し、関西を中心とした経営体制へと舵を切った。同年10月にはアイル動物病院(大阪市大正区、現オオナミ動物医療センター)やローコストペットクリニック沖縄(現那覇動物病院)を事業譲受により取得。また、JVCC株式会社を吸収合併し、JVCC動物病院グループ株式会社を子会社化するなど、関東と沖縄への展開を加速した。
2020年の沖縄拠点強化とソフトウエア事業参入
2020年1月、子会社の株式会社ベイサイドアニマルクリニックとJVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併し、グループ内の統合を進めた。同年4月にはわん太郎株式会社を買収し、動物病院向け顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売事業を開始。同年10月には豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院し、沖縄エリアでの高度医療拠点を拡充した。2021年3月には有限会社空楽(東京都港区、現高輪台動物病院)を買収し、関東の病院ネットワークを強化した。
2022年の商号変更と新規開院・M&A継続
2022年4月、商号を株式会社WOLVES HANDに変更し、ブランドの統一を図った。同年7月にはペットプラス動物病院福岡(福岡県粕屋町)を開院し、九州エリアに進出。同年10月には株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)、11月には株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を買収し、関西と沖縄でのプレゼンスを高めた。2023年5月には飛鳥メディカル株式会社(京都市)を関連会社化し、医療機器製造販売分野へと事業領域を広げた。
2024年6月の東証グロース上場とその後
2024年6月、東京証券取引所グロース市場に株式を上場し、資金調達の道を開いた。上場後もM&Aを継続し、同年8月に埼玉県で3病院を運営する株式会社そよかぜを子会社化。2025年1月には株式会社ペットメディカルセンター・エイルと株式会社モデナ動物病院を吸収合併し、さらに安田動物病院(現甲子園動物病院)を事業譲受。2025年2月には滋賀県の株式会社バハティーを買収し、関西・関東エリアを強化した。上場から約1年で連結売上高は55億円に達した。
年表25件を開く
2010年代
- 2019年4月創業東京都千代田区に動物病院の運営を主たる事業として、株式会社WOLVES Handを設立。
- 2019年5月M&A株式会社大冬希(大阪市西区)、株式会社Vパワー(大阪市西区)を株式取得により買収。
- 2019年6月M&A株式会社ベイサイドアニマルクリニック(横浜市神奈川区)を株式取得により買収。同日、株式会社ベイサイドアニマルクリニックが株式会社南動物病院(三重県伊賀市)から動物病院事業(株式会社ペット・ベット(横浜市神奈川区)の株式を含む)を事業譲受により取得。
- 2019年6月獣医療教育セミナー事業を開始。
- 2019年8月M&A株式会社大冬希、株式会社Vパワーを吸収合併。
- 2019年8月本社を東京都千代田区から大阪市西区に移転。
- 2019年10月アイル動物病院(大阪市大正区、現:オオナミ動物医療センター)を事業譲受により取得。
- 2019年10月株式会社ワンヘルスコーポレーション(静岡県浜松市)からローコストペットクリニック沖縄(沖縄県那覇市、現:那覇動物病院)を事業譲受により取得。
- 2019年10月M&AJVCC株式会社(東京都目黒区)の株式を対価として吸収合併し、同時にJVCC動物病院グループ株式会社(東京都目黒区)を子会社化。
- 2019年11月北谷動物医療センター(沖縄県中頭郡北谷町)、名護動物医療センター(沖縄県名護市)を開院。
2020年代
- 2020年1月M&A株式会社ベイサイドアニマルクリニック、JVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併。
- 2020年4月M&Aわん太郎株式会社(大阪市西区)を株式取得により買収し、動物病院向けソフトウエアの開発を開始。
- 2020年10月豊見城動物高度医療センター(沖縄県豊見城市)を開院。
- 2021年3月M&A有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。
- 2021年7月M&A有限会社空楽、わん太郎株式会社を吸収合併。
- 2022年4月商号変更商号を株式会社WOLVES HANDに変更。
- 2022年7月ペットプラス動物病院福岡(福岡県糟屋郡粕屋町)を開院。
- 2022年10月M&A株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。
- 2022年11月M&A株式会社ペットメディカルセンター・エイル(沖縄県沖縄市)を株式取得により買収。
- 2023年5月飛鳥メディカル株式会社(京都市下京区)を関連会社化。
- 2024年6月上場東京証券取引所グロース市場に株式を上場。
- 2024年8月M&A株式会社そよかぜ(さいたま市中央区)を株式取得により買収。
- 2025年1月M&A株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院を吸収合併。
- 2025年1月安田動物病院(現:甲子園動物病院)を事業譲受により取得。
- 2025年2月M&A株式会社バハティー(滋賀県守山市)を株式取得により買収。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/6期の経営方針より
会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
組織的動物病院経営モデルの確立
一次診療から高度医療までシームレスに提供する総合的な経営モデルを構築。センター病院(二次診療)とサテライト病院(一次診療)の連携により、データ共有と人材育成を促進し、持続可能な運営と高度医療提供体制を実現する。
- 02
事業承継による動物医療の継続的発展
後継者不足や経営難で廃業の危機にある動物病院をM&Aにより承継。既存病院を継続・発展させ、地域の飼い主や動物にとっての損失を防ぎ、動物医療の継続的発展に貢献する。
- 03
インフラ・教育面から動物医療発展に貢献
顧客管理システム「わん太郎」の開発・販売とクラウド化、および獣医師向け情報サイト「VMN」の運営を通じて、動物医療のDX推進と獣医師教育を支援。グループの成長だけでなく業界全体の発展に寄与する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で453人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は299万円で、1期前と比べて−11.4%。平均年齢は32.1歳、平均勤続年数は3.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年6月 | 338 | 31.6 | 2.9 | 411 | 195 |
| 2025年6月 | 299 | 32.1 | 3.0 | 453 | 199 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社そよかぜさいたま市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社バハティー滋賀県守山市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ペット・ベット横浜市神奈川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内飛鳥メディカル株式会社(注)3京都市下京区 · 持分法適用会社議決権35.3%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年6月期の売上高は62億円、営業利益は11億円。前期と比べると増収増益で、売上が+12.7%、利益が+22.2%。
会社が出している今期の予想2027年6月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 75億円 | 62億円 |
| 営業利益 | 16億円 | 11億円 |
| 純利益 | 10億円 | 9億円 |
| 1株あたり配当 | ¥26 | ¥26 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
半期ごとの推移
2期分
直近は2026年下期で、売上は34億円、営業利益は7億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2026年上期 | 28 | 4 | 14.3 | 3 |
| 2026年下期 | 34 | 7 | 20.6 | 6 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。四半期報告書の廃止(2024年)以降は半期の粒度になります。
業績の推移
有価証券報告書 7期分
2020年6月期からの7期で、売上は20億円から62億円へ3.1倍に増えた。直近期の営業利益率は17.7%。売上は6期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 株式会社ベイサイドアニマルクリニック、JVCC動物病院グループ株式会社を吸収合併。 | |||||
| 2020年6月 | 20 | — | 2 | — | −19 |
| 有限会社空楽(東京都港区、現:高輪台動物病院)を株式取得により買収。 | |||||
| 2021年6月 | 42 | — | 7 | — | 2 |
| 株式会社モデナ動物病院(神戸市西区)を株式取得により買収。 | |||||
| 2022年6月 | 43 | — | 7 | — | 3 |
| 2023年6月 | 47 | — | 8 | — | 5 |
| 東京証券取引所グロース市場に株式を上場。 | |||||
| 2024年6月 | 50 | 8 | 8 | 16.0 | 6 |
| 株式会社ペットメディカルセンター・エイル、株式会社モデナ動物病院を吸収合併。 | |||||
| 2025年6月 | 55 | 9 | 9 | 16.4 | 6 |
| 2026年6月 | 62 | 11 | 11 | 17.7 | 9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年6月期
売上高62億円のうち、営業利益として残るのは11億円で17.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の14.5%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 費用事業を回すためにかかったお金82.3%51億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益17.7%11億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年6月期は営業CFが9億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは5億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は9億円で、売上の2.0ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年6月 | 6 | −17 | 6 | −11 | 5 |
| 2023年6月 | 10 | −6 | −2 | 4 | 7 |
| 2024年6月 | 9 | −4 | −2 | 5 | 9 |
| 2025年6月 | 9 | −4 | −6 | 5 | 9 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年6月期の総資産は60億円。このうち返さなくてよい自己資本が27億円で、自己資本比率は44.9%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年6月 | 41 | 4 | 37 | 10.6 |
| 2021年6月 | 39 | 7 | 32 | 17.2 |
| 2022年6月 | 47 | 10 | 37 | 21.6 |
| 2023年6月 | 55 | 15 | 40 | 27.9 |
| 2024年6月 | 58 | 21 | 37 | 36.5 |
| 2025年6月 | 60 | 27 | 33 | 44.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で534社中83位あたり、逆に低いのは配当利回りで534社中325位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,080で、1年前と比べて+123.4%。過去52週の値幅のなかでは59%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 17.1倍 |
| PER (会社予想) | 15.7倍 |
| PBR | 4.67倍 |
| 配当利回り | 1.25% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は7月23日に1542円へ急落後、7月28日には1262円まで下落。その後は反転し、8月13日に1900円へ、14日には2100円と急騰。8月19日は1969円で、25日線(1609円)を約22%上回る。ただしRSIは84と買われ過ぎ圏で、過熱感が強い。52週高値2900円からは約32%下の水準だが、急騰の反動に注意。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)。
PERは20.88倍で業界平均22.68倍をやや下回るが、予想PERは14.8倍と低く成長期待が反映。PBRは4.42倍で業界平均3.3倍を上回る。ROEは24.6%と高く、収益性は良好。配当利回り1.32%で業界平均2.32%を下回るが、無配当ではなく安定的。売上高・利益とも増加傾向で、バリュエーションは妥当圏内。配当の伸び余地はあるが、現時点ではほぼ妥当。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 17.1倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 15.7倍 | — |
| PBR | 4.67倍 | 3.51倍 |
| ROE | 24.6% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、プロスポーツ市場の成長性と、収益の安定性の欠如との対立。強気派は、人気スポーツの拡大やデジタル配信の伸びによる収益拡大を期待する。一方、弱気派は、選手獲得費や人件費の高騰、チーム成績による収益変動の大きさを懸念する。
- 市場成長
プロスポーツ市場は世界的に拡大傾向にあり、日本でも裾野が広がっている。
- デジタル配信
配信サービスの普及で新たな収益源の創出可能性が高まっている。
- ファン基盤
新規ファン獲得と既存ファンのロイヤルティ向上で安定収益が見込める。
- 2026年6月期の営業利益11億円、前期比22%増通年影響強
営業利益9億→11億、営業利益率17.74%
- 予想PER14.8倍と実績20.88倍から改善決算発表後影響中
予想PER14.8倍、実績PER20.88倍
- ROE24.6%と高収益でPBR4.42倍を下支え継続影響中
自己資本利益率24.6%
- 株価が1年で120%上昇し需給良好継続影響弱
1年変化率+120%
- 収益変動
成績次第で集客やスポンサー収入が大きく変動し、業績が不安定になる。
- コスト増
選手年俸や施設投資など固定費が増加し、利益率が圧迫されやすい。
- 競争激化
他競技やエンタメとの競争が激化し、ファンの関心が分散するリスクがある。
- 配当利回り1.32%と株主還元が乏しい継続影響弱
配当利回り1.32%
- 外国人所有比率35.75%と高く売り圧力リスク継続影響中
外国法人等所有比率35.75%
- 売上高62億円と小規模で成長鈍化懸念通年影響弱
売上高62億円、前期比+7億円
- 観客動員数
- 入場料収入の基盤であり、チームの人気と収益力を直接反映する。
- スポンサー収入
- 企業のマーケティング需要の変化を捉え、収益源の多様化を測る指標。
- グッズ売上
- ファンの熱狂度とブランド価値の指標となり、収益の安定性を左右する。
株主
有価証券報告書より
2025年6月期末の株主数は延べ1,603人。区分でいちばん多いのは個人・その他で59.0%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.9%を占め、残る96.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年6月% | 2025年6月% |
|---|---|---|
| 個人・その他 | 55.9 | 59.0 |
| 外国法人 | 39.3 | 35.6 |
| 自己株式 | 6.3 | 6.3 |
| 金融機関 | 1.9 | 3.8 |
| 証券会社 | 2.5 | 1.3 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.1 |
| 事業法人 | 0.3 | 0.1 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 北井 正志 | 41.28 |
| 02 | J-STAR No.3 SS,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社) | 14.75 |
| 03 | J-STAR No.3 JF,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社) | 7.64 |
| 04 | J-STAR No.3 JC,LP (常任代理人 SMBC日興証券株式会社) | 6.32 |
| 05 | J-STAR No.3 GF,LP (常任代理人SMBC日興証券株式会社) | 6.29 |
| 06 | 野村信託銀行株式会社(投信口) | 3.03 |
| 07 | 山下 瞬 | 1.00 |
| 08 | J-STAR有限責任事業組合2016 | 0.77 |
| 09 | 第一生命保険株式会社(常任代理人株式会社日本カストディ銀行) | 0.76 |
| 10 | 株式会社SBI証券 | 0.69 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-06-19ノムラ インターナショナル ピーエルシー(NOMURA INTERNATIONAL PLC)新規の大量保有報告0.24%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 7期分
1株利益は7期で+148%、1株純資産は6期で+525%。直近期のROEは24.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2020年6月 | −262 | 58 | — | — |
| 2021年6月 | 33 | 91 | 44.1 | — |
| 2022年6月 | 43 | 137 | 37.1 | — |
| 2023年6月 | 68 | 205 | 39.9 | — |
| 2024年6月 | 75 | 283 | 30.7 | 13.6 |
| 2025年6月 | 79 | 363 | 24.6 | 9.4 |
| 2026年6月 | 125 | — | — | — |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
5名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は5名。2025/6期の役員報酬は総額38百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 北井正志 | 代表取締役CEO兼COO | 53 | 3,291,500 |
| 山口克隆 | 取締役(社外取締役) | 47 | — |
| 岡田崇司 | 取締役(社外取締役・非常勤監査等委員) | 54 | 15,000 |
| 今春博 | 取締役(社外取締役・非常勤監査等委員) | 52 | — |
| 武田信 | 取締役(社外取締役・非常勤監査等委員) | 60 | — |
役員報酬の内訳2025/6期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 29 | 29 | 7 |
| 社外取締役 | 5 | 8 | 8 | 2 |
| 取締役(社内) | 1 | 1 | 1 | 1 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/6期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容4,330字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,498字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,819字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,417字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
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