概要
ジーニーは、2010年に東京都港区で設立されたデジタルマーケティングプラットフォーム企業である。自社開発のアドテクノロジーを核に、メディア向け広告収益最大化プラットフォーム「GENIEE SSP」と広告主向け「GENIEE DSP」を提供する広告プラットフォーム事業、CRM/SFAやチャット接客等のマーケティングSaaS事業、さらに2024年に子会社化したソーシャルワイヤーによるデジタルPR事業の3セグメントで構成される。2025年3月期の連結売上高は113億円、営業利益25億円、従業員数816名。東京証券取引所グロース市場に上場している(2017年12月上場)。
3つの事業セグメントが支える収益構造
ジーニーは、広告プラットフォーム事業、デジタルPR事業、マーケティングSaaS事業の3報告セグメントで事業を展開する。広告プラットフォーム事業は、Webサイトやアプリ上で閲覧者に最適な広告を瞬時に表示するアドテクノロジーを提供。メディア向け「GENIEE SSP」と広告主向け「GENIEE DSP」が主力で、国内外のDSPやアドネットワークと連携し、RTB(リアルタイム入札)による広告取引を実現する。2025年3月期の同事業売上収益は5,455百万円(前期比0.1%減)と横ばいだが、構造改革により下期は回復基調にある。デジタルPR事業は、2024年7月に連結子会社化したソーシャルワイヤーを中心に、プレスリリース配信代行「@Press」、SNSインフルエンサーPR「Find Model」「iHack」、クリッピング「@クリッピング」、リスクチェック「RISK EYES」を提供。同事業の売上収益は3,513百万円(同63.4%増)と高い成長を示した。マーケティングSaaS事業は、「GENIEE SFA/CRM」「GENIEE CHAT」「GENIEE SEARCH」「GENIEE ANALYTICS」などのクラウド型プロダクトを展開。売上収益4,459百万円(同18.3%増)で、ARRも24%増と成長を続ける。
海外8カ国14社に広がるグループ体制
ジーニーグループは、日本を含む8カ国14社で構成される。海外拠点として、シンガポールのGeniee International Pte., Ltd.、ベトナムのGeniee Vietnam Co., Ltd.、インドネシアのPT. Geniee Technology IndonesiaとPT. Adstars Media Pariwara、インドのGeniee Software India Pvt. Ltd.とAdskom India Private Limited、米国のGeniee US Inc.、UAEのGENIEE ADTECH - FZCO、タイのCrosscoop (Thailand) Co., Ltd.、ベトナムのCrosscoop Vietnam Consulting Company Limited.を持つ。2012年にシンガポール子会社を設立して以来、アジアを中心に事業領域を拡大。2024年7月にはソーシャルワイヤー株式会社を連結子会社化し、デジタルPR事業を強化。さらに2025年9月にはソーシャルワイヤーが株式会社iHackを子会社化し、インフルエンサーPRの体制を拡充した。これらの海外子会社は、現地の広告市場に即したサービスを提供し、グループ全体の売上成長に貢献している。
売上高113億円、営業利益率22%の成長軌道
ジーニーの連結売上高は、2014年3月期の13億円から2025年3月期には113億円へと拡大した。特に2022年3月期以降、M&Aによる事業拡大が加速し、2024年3月期80億円、2025年3月期113億円と高成長を続ける。営業利益は2025年3月期に25億円(利益率22%)に達したが、2026年3月期計画では売上高134億円(前期比18%増)、営業利益15億円(同39%減)と減益見込み。これはマーケティングSaaS事業における大型案件の収益計上再検討や構造改革費用の影響による。純利益は2023年3月期21億円、2024年3月期10億円、2025年3月期20億円と変動している。売上総利益率は非開示だが、営業利益率は2025年3月期22%と高水準。2026年3月期計画では11%に低下するものの、収益性を伴った持続的成長を目指す。
ソフトバンクとの提携とM&Aによる事業多角化
ジーニーは2014年10月、ソフトバンク株式会社(現ソフトバンクグループ株式会社)を割当先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携を開始した。この提携は、アドテクノロジー分野での協業やOEM提供などに発展したが、2024年7月にソフトバンクグループは保有株式を全量売却し、提携関係は終了した。一方、同社は2018年以降、積極的なM&Aで事業領域を拡大。2018年には「ちきゅう」事業(CRM/SFA)やインドのAdskom、株式会社チャモ(チャットツール)を買収。2020年にビジネスサーチテクノロジ、2021年にREACT、2022年にCATSとHypersonic、2023年にZelto(現Geniee US)を相次いで買収した。買収後の統合も進み、2023年にはREACT、Hypersonic、2024年にはビジネスサーチテクノロジを吸収合併。これらのM&Aにより、マーケティングSaaSとデジタルPRのポートフォリオを短期間で構築した。
業界の中での役割はインターネット広告市場におけるSSP/DSPプラットフォーム提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2022/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| 広告プラット フォーム事業 | 112億円 | 77.2% | 17億円 | 15.2% |
| 海外事業 | 21億円 | 14.5% | 2億円 | 9.5% |
| マーケティングSaaS事業 | 12億円 | 8.3% | 1億円 | 8.3% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01インターネット広告(メディア・広告主)主力
独自開発のSSP「GENIEE SSP」をインターネットメディアに提供し、広告収益の最大化を支援。DSP「GENIEE DSP」で広告主・代理店の広告配信を最適化する。RTB技術を用いて、リアルタイムオークションで最適な広告を配信する。
- GENIEE SSP
- インターネットメディア向けの広告収益最大化プラットフォーム。RTB技術により、閲覧者ごとに最適な広告をオークション形式で配信する。
- GENIEE DSP
- 広告主・アドネットワーク向けの広告買い付けプラットフォーム。SSPと接続し、ターゲットユーザーに効率的に広告を配信する。
02デジタルPR準主力
プレスリリース配信代行サービス「@Press」や「NEWSCAST」を提供。SNSインフルエンサーによるPRサービス「Find Model」やクリッピング・リスクチェックサービスも展開し、企業の広報活動を包括的に支援する。
- @Press
- プレスリリースを配信する代行サービス。メディア記者への通知やSEO対策により、情報拡散を支援する。
- NEWSCAST
- プレスリリース配信プラットフォーム。多様なメディアにリリースを配信し、露出を最大化する。
03マーケティングSaaS(企業向け)準主力
BtoB向けのSaaSプロダクト群を提供。CRM/SFA、チャット接客、サイト内検索、広告効果測定など、マーケティング活動を支援する。顧客管理から営業支援、顧客体験向上までを一気通貫でサポートする。
- GENIEE SFA/CRM
- 顧客管理・営業管理システム。顧客情報、商談管理、データ分析をクラウドで提供し、営業の生産性を向上する。
- GENIEE CHAT
- Webサイトに設置するチャット接客ツール。有人・無人の対応を可能にし、顧客対応の効率化とCVR向上を図る。
- GENIEE SEARCH
- サイト内検索ツール。WebページやPDFを検索対象とし、ユーザーが求める情報への到達を迅速化する。
- GENIEE ANALYTICS
- 広告効果測定ツール。正確なコンバージョン計測とデータ連携により、広告配信の最適化を支援する。
製品と技術
SSPとDSPで構成される広告プラットフォームの核
ジーニーの広告プラットフォーム事業の中心は、メディア向け「GENIEE SSP」と広告主向け「GENIEE DSP」である。GENIEE SSPは、Webサイトやスマートフォンアプリの広告枠に対し、RTB(リアルタイム入札)技術によりオークション形式で最適な広告を配信する。配信はユーザーの属性や行動履歴に基づき、平均0.1秒以下で完了する。このプラットフォームは自社開発のシステム基盤上で動作し、1秒間に数十万件の入札を処理する。GENIEE DSPは、広告主が「GENIEE SSP」や他のSSPに接続し、希望する条件に合う広告枠を買い付けるためのプラットフォーム。PMP(プライベートマーケットプレイス)機能により、特定のメディアのみに配信を限定することも可能。両プラットフォームは、自社ブランドでの提供に加え、国内外の企業へOEM(相手先ブランド)でも提供されている。
マーケティングSaaS群「GENIEE Marketing Cloud」
マーケティングSaaS事業は、「GENIEE Marketing Cloud」ブランドの下に複数のプロダクトを展開する。CRM(顧客管理)/SFA(営業管理)システム「GENIEE SFA/CRM」は、顧客情報や商談の可視化を特徴とし、カスタマイズ性が高い。チャット接客ツール「GENIEE CHAT」は、Webサイト上での有人・無人チャットを提供し、自動プッシュ通知や匿名コミュニケーション機能を持つ。サイト内検索「GENIEE SEARCH」は、ASP形態でWebサイトやPDFの検索性を向上。広告効果測定「GENIEE ANALYTICS」は、サーバー間通信による正確なコンバージョン計測と媒体へのデータ連携(機械学習精度向上)を実現する。また、マーケティングオートメーション「GENIEE MA」は、見込み顧客のスクリーニングやナーチャリング機能を提供。これらのプロダクトは連携して利用することで、マーケティングから営業までの一貫した支援が可能となる。
デジタルPR事業のサービス群:@Press、Find Model、RISK EYES
2024年7月に連結子会社化したソーシャルワイヤーを中心とするデジタルPR事業では、4つの主要サービスを提供する。ニュースワイヤー事業の「@Press」は、企業のプレスリリース配信代行サービスで、多くのメディアへの一括配信を可能とする。同じく「NEWSCAST」は動画リリース配信にも対応。インフルエンサーPR事業の「Find Model」は、Instagramを中心とするSNSインフルエンサーを活用した商品PRサービス。2025年9月に買収したiHackは、韓国美容(K-beauty)市場に特化したインフルエンサーPRを強みとする。クリッピング事業の「@クリッピング」は、新聞・Webメディアの記事を精査しレポートする。リスクチェック事業の「RISK EYES」は、取引先の反社会的勢力関係や不祥事情報をWebニュースから検索・確認するサービスで、企業のコンプライアンス強化に貢献する。
JAPAN AIとの連携で進むAI活用の新機能
ジーニーは2023年4月にAI開発子会社JAPAN AI株式会社を設立、2024年7月に持分法適用会社化した。JAPAN AIは、生成AIやLLM(大規模言語モデル)を活用したプロダクト開発を専門としており、ジーニーのマーケティングSaaSプロダクトへのAI機能組み込みを担う。具体的には、「GENIEE SFA/CRM」へのAIによる商談分析や自動提案、「GENIEE CHAT」へのチャットボット高度化、「GENIEE ANALYTICS」への予測分析などが想定される。また、JAPAN AIはNavier株式会社からAI関連事業を譲受するなど、外部技術の取り込みも積極的に行っている。ジーニーグループ全体では、コンピュータサイエンスの博士・修士課程出身のエンジニアを多数擁し、広告配信最適化アルゴリズムの研究開発を産学連携で進めている。これらのAI技術は、広告のターゲティング精度向上や業務自動化に貢献している。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
マーケティングSaaSで国内中堅、収益性改善途上
ジーニーはマーケティングプラットフォーム「GENIEE」を主力とするデジタルマーケティング企業。SaaS型の広告配信・分析ツールを提供し、業界内では中堅の位置づけ。同業のジンジブ(142A)は採用支援、イシン(143A)は店舗集客に特化しており、自社はマルチチャネル統合領域で差別化を図る。直近FY2025/3は営業利益率22.1%と高いがFY2026/3は11.2%に低下見込みで、収益性の持続性が課題。国内市場中心で海外展開は限定的。
強み
- GENIEEは複数広告媒体の一元管理・分析を実現し、企業の効率的な運用を支援
- 売上高はFY2024/3の80億円からFY2025/3は113億円と前年比41%増
- FY2025/3は営業利益率22.1%と業界平均を上回る収益性
- 蓄積した広告・購買データを活用した効果測定・改善提案が強み
課題
- FY2026/3は営業利益率11.2%と半減見込みで安定した利益確保が課題
- 同業スタートアップや大手広告会社との差別化・シェア拡大が必要
- 現状ほぼ国内市場に依存し、海外成長の機会を掴めていない
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がジーニー
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 6571キュービーネットホールディングス | 174億円 | 22.1倍 |
| 2 | 2415ヒューマンホールディングス | 173億円 | 7.8倍 |
| 3 | 6572オープングループ | 172億円 | 25.1倍 |
| 4 | 2491バリューコマース | 170億円 | — |
| 5 | 194AWOLVES HAND | 166億円 | 17.1倍 |
| 6 | 6562ジーニー | 165億円 | 12.9倍 |
| 7 | 2340極楽湯ホールディングス | 164億円 | 18.2倍 |
| 8 | 6540船場 | 163億円 | 13.4倍 |
| 9 | 6061ユニバーサル園芸社 | 163億円 | 20.1倍 |
| 10 | 9553マイクロアド | 162億円 | 21.5倍 |
| 11 | 9248人・夢・技術グループ | 161億円 | 6.2倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 38件
Google AdSenseリセラーからSSP事業へ転換した2010~2014年
ジーニーは2010年4月、東京都港区西新橋に資本金500万円で設立された。創業間もない2011年2月、Google AdSenseリセラープログラムに参加し、Google AdSenseの提供を開始。同年4月には自社開発のSSP「GENIEE SSP」の提供を開始し、インターネットメディア向け広告収益最大化プラットフォームの基盤を築いた。2012年3月に本社を六本木へ移転し、同年8月には初の海外子会社としてシンガポールにGeniee International Pte., Ltd.を設立。2013年9月にはベトナム子会社を設立し、アジア展開に着手。2014年3月にはDSP「GENIEE DSP」の提供を開始し、広告主向けの事業も立ち上げた。同年10月にはソフトバンク株式会社との資本業務提携を発表し、第三者割当増資を実施。これにより、大手通信キャリアとの連携を強化し、事業拡大の資金を確保した。
海外拠点拡大とプッシュ通知事業承継の2015~2016年
2015年は海外展開と新サービス投入が加速した年である。3月に本社を東京都新宿区西新宿へ移転。8月には株式会社ユニコンからプッシュ通知サービス「Fello」事業を吸収分割により承継し、スマートフォン向けマーケティング領域に進出。9月にはインドネシアにPT. Geniee Technology Indonesiaを設立し、東南アジア最大の広告市場へ本格参入。2016年8月にはインドネシアに現地企業との連携を目的としたPT. Adstars Media Pariwaraを設立した。また、2016年7月にはマーケティングオートメーションプラットフォーム「MAJIN」(後の「GENIEE MA」)の提供を開始し、SaaS事業の芽を育てた。この時期、売上高は2014年3月期13億円から2016年3月期74億円へ急拡大し、アドテクノロジー企業としての地盤を固めた。
上場とM&Aによる事業多角化が進んだ2017~2020年
2017年12月、ジーニーは東京証券取引所マザーズに株式を上場した。上場後はM&Aによる事業領域の拡大に積極的となる。2018年6月、ちきゅう株式会社からCRM/SFAシステム「ちきゅう」事業を吸収分割で承継し、マーケティングSaaSの基盤を獲得。同年10月にはインドのトレーディングデスク企業Adskom India Private Limitedを子会社化、11月にはチャット接客ツール「Chamo」を開発する株式会社チャモを買収した(2019年10月に吸収合併)。2020年11月にはビジネスサーチテクノロジ株式会社を買収し、AI・検索技術を強化。この期間、売上高は2018年3月期144億円まで成長したが、2020年3月期には143億円と伸び悩み、2019年3月期には5億円の純損失を計上。買収に伴うコストや事業再編の影響が一時的に収益を圧迫した。
買収統合と新興事業育成の2021~2023年
2021年以降、ジーニーは買収した子会社の統合と新規事業の立ち上げを並行して進めた。2021年8月に株式会社REACTを、2022年2月にCATS株式会社を、同年7月にHypersonic株式会社を相次いで買収し、グループの技術力と顧客基盤を拡充。2023年2月には米国のZelto, Inc.(現Geniee US Inc.)を買収し、北米市場への足がかりを得た。同年4月にはREACTを吸収合併し、同じく4月にAIプロダクト開発子会社JAPAN AI株式会社を設立。6月にはサイジニアグループのデクワス株式会社からネット広告サービス事業を譲受、7月にはJAPAN AIがNavier株式会社のAI関連事業を譲受した。2023年9月にはHypersonicを吸収合併し、組織のスリム化を図った。この期間の売上高は2022年3月期144億円から2023年3月期には65億円に一旦低下(事業再編の影響)したが、2024年3月期80億円、2025年3月期113億円と回復成長に転じた。
ソーシャルワイヤー連結とAI事業分離の2024年
2024年はグループ構造に大きな変化があった年である。4月にはビジネスサーチテクノロジ株式会社を吸収合併。7月にはソーシャルワイヤー株式会社を連結子会社化し、デジタルPR事業を新たな柱として加えた。同時に、ソフトバンクグループ株式会社が保有する当社株式を全量取得し、資本提携関係が終了。同月にはエクイティファイナンスを実行し、JAPAN AI株式会社を持分法適用会社化(連結から外れた)ことで、AI事業を独立した成長領域として位置づけた。9月にはHiCustomer株式会社からデジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」事業を譲受し、マーケティングSaaSのラインアップを拡充。2025年9月にはソーシャルワイヤーが株式会社iHackを子会社化し、K-beauty分野のインフルエンサーPRを強化した。2025年3月期の売上高113億円、営業利益25億円は、この事業再編の成果と言える。
2026年3月期計画に見る収益性重視への転換
ジーニーは2026年3月期の計画として、売上高134億円(前期比18%増)、営業利益15億円(同39%減)、親会社所有者帰属当期利益9億円を見込む。減益計画の背景には、広告プラットフォーム事業の構造改革効果の本格化やマーケティングSaaS事業の通期黒字化、デジタルPR事業の利益改善策などがあるが、売上成長よりも収益性を重視した戦略への転換を示している。2025年度の振り返りでは、マーケティングSaaS事業で大型案件の収益計上再検討による黒字化未達が課題とされ、開発品質の可視化や業績管理の強化が急務と認識されている。同社は2026年度を「持続的成長への移行期」と位置づけ、各セグメントで売上拡大と利益率改善の両立を目指す。
年表38件を開く
2010年代
- 2010年4月創業東京都港区西新橋に株式会社ジーニーを設立
- 2011年2月Google AdSenseリセラープログラム(注3)に参加し、Google AdSenseの提供を開始
- 2011年4月本社を東京都港区新橋に移転「GENIEE SSP」の提供を開始
- 2012年3月本社を東京都港区六本木に移転
- 2012年8月インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee International Pte., Ltd.(シンガポール)を設立
- 2013年9月インターネット広告事業を運営する子会社としてGeniee Vietnam Co., Ltd.(ベトナム)を設立
- 2014年3月「GENIEE DSP」の提供を開始
- 2014年10月ソフトバンク株式会社(現ソフトバンクグループ株式会社)を割当先とする第三者割当増資を実施し、資本業務提携を開始
- 2015年3月本社を東京都新宿区西新宿へ移転
- 2015年8月株式会社ユニコンから、スマートフォンにおけるプッシュ通知サービス「Fello」事業を、吸収分割により承継
- 2015年9月インターネット広告事業を運営する子会社としてPT. Geniee Technology Indonesia(インドネシア)を設立
- 2015年10月「GENIEE PMP」の提供を開始
- 2016年7月マーケティングオートメーション「MAJIN」の提供を開始
- 2016年8月創業現地企業との連携強化を目的として、インドネシアにPT. Adstars Media Pariwaraを設立
- 2017年12月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
- 2018年3月プライバシーマークを取得(登録番号:第22000250(01)号)
- 2018年6月ちきゅう株式会社から、CRM(顧客管理)/SFA(営業管理)システム「ちきゅう」事業を、吸収分割により承継
- 2018年9月東京都新宿区西新宿(住友不動産新宿オークタワー)へ移転
- 2018年10月M&Aトレーディングデスクサービス提供業を運営するAdskom India Private Limited(インド)の株式を取得し子会社化
- 2018年11月M&Aチャット接客ツール「Chamo」の開発・販売事業を運営する株式会社チャモ(日本)の株式を取得し子会社化
- 2019年10月M&A子会社である株式会社チャモを吸収合併
2020年代
- 2020年11月M&Aビジネスサーチテクノロジ株式会社の全株式を取得し連結子会社化
- 2021年8月M&A株式会社REACTの全株式を取得し連結子会社化
- 2022年2月M&ACATS株式会社の全株式を取得し連結子会社化
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東証マザーズからグロース市場に移行
- 2022年7月M&AHypersonic株式会社の全株式を取得し連結子会社化
- 2023年2月M&AZelto,Inc.(現Geniee US Inc.)の全株式を取得し連結子会社化
- 2023年4月M&A子会社である株式会社REACTを吸収合併
- 2023年4月AIを活用したプロダクト開発・販売を行う子会社 JAPAN AI株式会社を設立
- 2023年6月サイジニア株式会社のグループ会社であるデクワス株式会社が運営する ネット広告サービス事業 を事業譲受
- 2023年7月連結子会社であるJAPAN AI株式会社がNavier株式会社の運営するAI関連事業を譲受
- 2023年9月M&A子会社であるHypersonic株式会社を吸収合併
- 2024年4月M&A子会社であるビジネスサーチテクノロジ株式会社を吸収合併
- 2024年7月エクイティファイナンスを実行し、JAPAN AI株式会社を持分法適用会社化
- 2024年7月ソフトバンク株式会社(現ソフトバンクグループ株式会社)が保有する当社株式を全量取得
- 2024年7月M&Aソーシャルワイヤー株式会社を連結子会社化
- 2024年9月HiCustomer株式会社が運営する事業の一部であるデジタルセールスルーム「Arch by HiCustomer」事業を譲受
- 2025年9月M&A連結子会社であるソーシャルワイヤー株式会社が株式会社iHackの株式を取得し子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上収益134億円(2025年度実績、前期比18%増)
- マーケティングSaaS事業 ARR24%増(2025年度実績)
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
収益性を伴った持続的成長の実現
2026年度は、各セグメントで単なる売上拡大ではなく収益性を重視。マーケティングSaaS事業とデジタルPR事業が成長を牽引し、広告プラットフォーム事業は構造改革後の再成長を図る。利益面では各事業の改善策を実行し、収益基盤を強化する。
- 02
広告プラットフォーム事業の再成長
前期の構造改革とPMI進捗により再成長フェーズに移行。国内外でクロスセルとエンタープライズ領域の新規メディア開拓を推進。経営効率化の効果で売上・利益の両立を目指す。
- 03
マーケティングSaaS事業の通期黒字化
ビジネスモデル変革により高成長の持続性と健全性を高め、通期黒字化を達成。既存SaaSプロダクトと「JAPAN AI」のクロスセルを中核に、エンタープライズ企業の開拓を積極推進する。
- 04
デジタルPR事業の成長と利益改善
インフルエンサーPR事業の高成長を継続しつつ、コスト構造最適化などの利益改善策を実行。売上成長と利益成長を両立した増益を目指す。
- 05
フリーキャッシュフロー創出力の向上
持続的な企業価値向上のため、フリーキャッシュフローの創出力向上を重要目標に位置付け。資金調達コスト抑制と本業収益力向上で営業CFを確保し、財務健全性を維持する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 9期分
グループ全体で816人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は678万円で、8期前と比べて+11.1%。平均年齢は32.9歳、平均勤続年数は2.9年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年3月 | — | — | — | 242 | — |
| 2019年3月 | 610 | 31.1 | 2.4 | 258 | — |
| 2020年3月 | 623 | 31.4 | 2.4 | 264 | — |
| 2021年3月 | 625 | 31.2 | 2.2 | 307 | — |
| 2022年3月 | 657 | 34.5 | 2.8 | 346 | — |
| 2023年3月 | 670 | 30.7 | 2.0 | 566 | — |
| 2024年3月 | 645 | 31.4 | 2.7 | 617 | — |
| 2025年3月 | 649 | 32.0 | 2.6 | 877 | 285 |
| 2026年3月 | 678 | 32.9 | 2.9 | 816 | 184 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社14社(国内 7 / 海外 7、うち連結子会社 11) を有報から抽出しています。
- 海外Geniee International Pte., Ltd.(注)3シンガポール共和国 Peck Seah Street · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Geniee Vietnam Co., Ltd.(注)3ベトナム社会主義共和国 ハノイ市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外PT. Geniee Technology Indonesia (注)3インドネシア共和国 ジャカルタ市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外PT. Adstars Media Pariwaraインドネシア共和国 ジャカルタ市 · 連結子会社議決権51.0%
- 国内Geniee US Inc. (注)3アメリカ合衆国デラウェア州 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外Geniee Software India Pvt. Ltd.インド共和国ニューデリー市 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外GENIEE ADTECH – FZCOアラブ首長国連邦ドバイ市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内CATS株式会社(注)3東京都新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内ソーシャルワイヤー株式会社(注)2、3、5東京都港区 · 連結子会社議決権49.0%
- 国内アットクリッピング株式会社(注)3東京都港区 · 連結子会社議決権0.0%
- 国内株式会社iHack (注)3東京都千代田区 · 連結子会社議決権0.0%
- 国内JAPAN AI株式会社東京都新宿区 · 持分法適用会社議決権5.9%
残りのグループ会社2社を開く
- トランスマート株式会社東京都新宿区0%
- MK1 TECHNOLOGY VIETNAM COMPANY LIMITEDベトナム社会主義共和国ハノイ市0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は134億円、営業利益は15億円。前期と比べると増収減益で、売上が+18.6%、利益が-40.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 164億円 | 134億円 |
| 営業利益 | 25億円 | 15億円 |
| 純利益 | 15億円 | 9億円 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+94.4%、営業利益は−300.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 18 | — | — | 15 |
| 2024年1Q | 18 | 1 | 5.6 | 0 |
| 2024年2Q | 20 | 8 | 40.0 | 6 |
| 2024年3Q | 21 | 3 | 14.3 | 3 |
| 2024年4Q | 21 | — | — | 1 |
| 2025年2Q | 51 | 16 | 31.4 | 13 |
| 2025年4Q | 62 | 9 | 14.5 | 7 |
| 2026年2Q | 63 | 7 | 11.1 | 3 |
| 2026年4Q | 71 | 8 | 11.3 | 6 |
| 2027年1Q | 35 | −2 | −5.7 | −3 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 13期分
2014年3月期からの13期で、売上は13億円から134億円へ10.3倍に増えた。直近期の営業利益率は11.2%。売上は3期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 税引前利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2014年3月 | 13 | — | 0 | — | 0 |
| インターネット広告事業を運営する子会社としてPT. Geniee Technology Indonesia(インドネシア)を設立 | |||||
| 2015年3月 | 29 | — | 2 | — | 1 |
| 現地企業との連携強化を目的として、インドネシアにPT. Adstars Media Pariwaraを設立 | |||||
| 2016年3月 | 74 | — | 1 | — | 1 |
| 東京証券取引所マザーズに株式を上場 | |||||
| 2017年3月 | 117 | — | 2 | — | 0 |
| トレーディングデスクサービス提供業を運営するAdskom India Private Limited(インド)の株式を取得し子会社化 | |||||
| 2018年3月 | 144 | — | 5 | — | 1 |
| 子会社である株式会社チャモを吸収合併 / この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません | |||||
| 2019年3月 | 150 | — | −3 | — | −5 |
| ビジネスサーチテクノロジ株式会社の全株式を取得し連結子会社化 | |||||
| 2020年3月 | 143 | — | −1 | — | −2 |
| 株式会社REACTの全株式を取得し連結子会社化 | |||||
| 2021年3月 | — | — | — | — | — |
| CATS株式会社の全株式を取得し連結子会社化 | |||||
| 2022年3月 | 144 | — | 7 | — | 5 |
| Zelto,Inc.(現Geniee US Inc.)の全株式を取得し連結子会社化 | |||||
| 2023年3月 | 65 | — | 23 | — | 21 |
| 子会社であるビジネスサーチテクノロジ株式会社を吸収合併 | |||||
| 2024年3月 | 80 | — | 13 | — | 10 |
| 連結子会社であるソーシャルワイヤー株式会社が株式会社iHackの株式を取得し子会社化 | |||||
| 2025年3月 | 113 | 25 | 23 | 22.1 | 20 |
| 2026年3月 | 134 | 15 | 13 | 11.2 | 9 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高134億円のうち、営業利益として残るのは15億円で11.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は9億円、売上の6.7%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金26.9%36億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金61.9%83億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益11.2%15億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 10期分
2026年3月期は営業CFが19億円、投資CFが−24億円で、差し引きのフリーCFは−5億円。この組み合わせは「積極投資型」にあたる。本業で稼ぎつつ、さらに資金を調達して大きな投資に踏み込んでいる。成長への布石の局面。期末の手元現金は30億円で、売上の2.7ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2016年3月 | 2 | −5 | 3 | −3 | 10 |
| 2017年3月 | 3 | −5 | 4 | −2 | 12 |
| 2018年3月 | 3 | −3 | 14 | 0 | 25 |
| 2019年3月 | 2 | −10 | −1 | −8 | 16 |
| 2020年3月 | 1 | −4 | −1 | −3 | 12 |
| 2022年3月 | 12 | −12 | 3 | 0 | 15 |
| 2023年3月 | 14 | −60 | 59 | −46 | 29 |
| 2024年3月 | 11 | −8 | −8 | 3 | 25 |
| 2025年3月 | 22 | −11 | −8 | 11 | 29 |
| 2026年3月 | 19 | −24 | 6 | −5 | 30 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 13期分
2026年3月期の総資産は274億円。このうち返さなくてよい自己資本が99億円で、自己資本比率は36.0%(業種中央値53.4%より薄い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2014年3月 | 6 | 3 | 3 | 48.4 |
| 2015年3月 | 20 | 12 | 8 | 61.5 |
| 2016年3月 | 34 | 13 | 21 | 37.2 |
| 2017年3月 | 42 | 16 | 26 | 38.4 |
| 2018年3月 | 55 | 32 | 23 | 57.8 |
| 2019年3月 | 46 | 27 | 19 | 58.4 |
| 2020年3月 | 43 | 25 | 18 | 59.5 |
| 2021年3月 | 59 | 26 | 33 | 44.3 |
| 2022年3月 | 77 | 28 | 49 | 37.1 |
| 2023年3月 | 178 | 50 | 128 | 28.1 |
| 2024年3月 | 192 | 72 | 120 | 37.8 |
| 2025年3月 | 239 | 79 | 152 | 32.9 |
| 2026年3月 | 274 | 99 | 165 | 36.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率で534社中101位あたり、逆に低いのは自己資本比率で534社中411位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥912で、1年前と比べて-30.5%。過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 12.9倍 |
| PER (会社予想) | 7.4倍 |
| PBR | 1.06倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1日で-16.47%と急落し923円。1ヶ月で-8.25%下落。25日線(1006円)を約8%下回り、75日線(968円)も割り込んだ。52週安値856円に接近、高値1480円からは約38%下落。出来高は8/17に24.3万株と急増し、売りが優勢。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 60/100)。
PERが13.87倍と業界平均22.23倍を下回り、PBRも1.22倍と業界平均2.35倍を下回る。ROE9.8%は業界平均に近くまずまず。ただし配当利回り0%と無配であり、利益変動が大きいため割安感はあるが安定性に欠ける。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 12.9倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 7.4倍 | — |
| PBR | 1.06倍 | 3.51倍 |
| ROE | 9.8% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
高成長を遂げてきたが、株価は1年で36%下落。強気派はAIマーケティング市場の拡大と、利益率は低下するものの売上成長が続く点を評価。弱気派は2026年3月期の営業利益率急低下(22%→11%)を懸念し、競争激化や投資拡大が収益性を損なうとみる。また、PER13.9倍は割安に見えるが、利益減少が続けば割高に転じる可能性も。
- 市場の成長性
デジタルマーケティング市場は年率10%超で拡大。AI活用で差別化。
- 高付加価値サービス
成果報酬型でクライアントのROI向上に直結し、解約率が低い。
- 割安なバリュエーション
PER13.9倍は成長率対比で割安。今後の利益回復に期待。
- 売上高急成長、3期連続増収2026/3期影響弱
売上高134億円は前期比+18.6%増、高成長継続
- PER13.9倍は割安感2025年通期影響弱
PER13.9倍は同業他社に比べ割安、成長期待でバリュエーション拡大余地
- 新規大口顧客獲得の可能性2026年上期影響中
新規顧客獲得により売上高に数十億円の貢献見込み
- コスト削減策の効果発現2026年下期影響中
営業利益率11.19%からの改善で営業利益増加に寄与
- 利益率低下リスク
2026/3期の営業利益率は11%と半減予想。投資負担が重い。
- 競争激化
アドテク業界は競合多数。技術優位性が長続きしない可能性。
- 不透明な成長持続性
売上高成長は鈍化傾向。市場成熟に伴いさらなる減速リスク。
- 営業利益が前期比40%減少2026/3期影響強
営業利益15億円は前期25億円から-40%減、収益悪化
- 純利益が半減2026/3期影響強
純利益9億円は前期20億円から-55%減、業績悪化鮮明
- 営業利益率の急低下2026/3期影響中
営業利益率22.12%→11.19%に低下、収益性悪化
- 無配当継続で株主還元不足継続影響弱
無配当政策、株主還元の不透明感から売り圧力
- 売上高成長率
- 成長持続性を確認する最重要指標。
- 営業利益率
- 収益性の健全性と投資効率を測る。
- 解約率
- 顧客満足度とサービスの定着度を示す。
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,329人。区分でいちばん多いのは個人・その他で91.3%。グループ会社や銀行などの安定株主が3.3%を占め、残る96.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 52.7 | 57.2 | 52.4 | 61.3 | 89.0 | 91.3 |
| 自己株式 | 0.0 | 1.5 | 1.7 | 0.5 | 31.6 | 31.2 |
| 外国法人 | 6.2 | 7.2 | 8.1 | 3.9 | 6.6 | 3.1 |
| 証券会社 | 3.5 | 1.9 | 6.5 | 0.6 | 1.3 | 2.1 |
| 事業法人 | 36.8 | 31.9 | 32.5 | 32.5 | 1.3 | 1.6 |
| 金融機関 | 0.8 | 1.7 | 0.5 | 1.5 | 1.6 | 1.6 |
| 外国人個人 | 0.1 | 0.1 | 0.0 | 0.1 | 0.1 | 0.2 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社みずほ銀行 | 55.38 |
| 02 | 工藤 智昭 | 36.24 |
| 03 | NICE SATISFY LIMITED | 2.23 |
| 04 | 五味 大輔 | 1.89 |
| 05 | 吉村 卓也 | 1.81 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 1.18 |
| 07 | 田中 幸夫 | 0.98 |
| 08 | 熊木 丈 | 0.75 |
| 09 | 野村證券株式会社 | 0.74 |
| 10 | 株式会社プレミアム・キャピタル・マネジメント | 0.55 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 13期分
1株利益は12期で+17609%、1株純資産は13期で+3427%。直近期のROEは9.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 |
|---|---|---|---|---|
| 2014年3月 | −0 | 14 | — | — |
| 2015年3月 | 9 | 74 | 16.4 | — |
| 2016年3月 | 3 | 76 | 4.1 | — |
| 2017年3月 | −1 | 76 | — | — |
| 2018年3月 | 4 | 183 | 2.6 | 495.6 |
| 2019年3月 | −31 | 152 | — | — |
| 2020年3月 | −10 | 141 | — | — |
| 2021年3月 | — | 145 | — | — |
| 2022年3月 | 28 | 160 | 18.4 | 41.0 |
| 2023年3月 | 120 | 283 | 54.0 | 17.6 |
| 2024年3月 | 58 | 409 | 16.9 | 19.0 |
| 2025年3月 | 136 | 321 | 25.8 | 11.6 |
| 2026年3月 | 61 | 479 | 9.8 | 14.9 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
経営陣
7名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額57百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 工藤智昭 | 代表取締役 社長 | 44 | 6,544,400 |
| 越水遥 | 取締役 | 28 | — |
| 藤原彰二 | 取締役 | 42 | — |
| 澤田貴司 | 取締役 | 69 | — |
| 稲毛裕一 | 常勤監査役 | 60 | — |
| 轟幸夫 | 監査役 | 68 | 1,900 |
| 澤野正周 | 監査役 | 54 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 2 | 32 | 32 | 16 |
| 社外取締役 | 4 | 25 | 25 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,634字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題6,676字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク8,618字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,420字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第16期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-30
- 半期報告書半期報告書-第16期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第15期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-27
- 半期報告書半期報告書-第15期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-09
- 四半期報告書四半期報告書-第14期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-30
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-12
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