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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

レアジョブ

RareJob, Inc.6096 · Standard · サービス業

オンライン英会話「レアジョブ英会話」を中核に、個人向けリスキリングと子ども向け教育支援の2軸で人々の学びを支援する教育サービス企業。

概要

レアジョブは2007年10月設立のオンライン英会話サービス企業。フィリピン人講師による低価格レッスンが強みで、個人向け「レアジョブ英会話」を主力とする。法人向けグローバル研修やAIスピーキングテスト「PROGOS」も展開。2025年3月期の連結売上高は97億円、営業利益4億円と黒字転換した。東証プライム市場上場。従業員数572名。

リスキリング事業と子ども・子育て支援事業の二軸

当社グループは「リスキリング事業」と「子ども・子育て支援事業」の2セグメントで構成される。リスキリング事業は個人向けオンライン英会話「レアジョブ英会話」、AIスピーキングテスト「PROGOS」、法人向けグローバルリーダー育成研修を提供。子ども・子育て支援事業は子会社ボーダーリンクによるALT派遣、子ども向けオンライン英会話「ボーダーリンク英会話」、東京インターナショナルスクールグループによるプリスクール・アフタースクールを手掛ける。2025年3月期のセグメント売上高はリスキリング事業38億円、子ども・子育て支援事業57億円である。

低価格とフィリピン人講師に支えられた競争力

同社の競争力の源泉はフィリピン人講師の活用にある。2008年に現地法人RareJob Philippinesを設立し、安定的な講師供給体制を構築。2016年にはENVIZION PHILIPPINESを設立し、レッスン供給センターを開設した。低価格なマンツーマンレッスンが可能となり、月額4,980円からの料金設定を実現。2018年には独自のレッスン受講システム「レッスンルーム」を開発し、品質向上を図った。しかし競争激化により、利益率は低く推移している。

子会社買収で広げた事業領域

M&Aを通じて事業領域を拡大してきた。2017年に子ども向け英会話のリップル・キッズパーク、2021年にALT派遣のボーダーリンクと資本業務提携、同じく2021年に資格試験オンライン学習の資格スクエアを子会社化。2025年には東京インターナショナルスクールグループがグループに参画した。これにより、英語学習から子育て支援、資格取得支援までカバーする体制を整えた。子ども・子育て支援事業は売上高の約6割を占めるまでに成長している。

財務の変遷と黒字転換までの道のり

売上高は2013年3月期の11億円から拡大を続け、2024年3月期には102億円に達した。しかし2025年3月期は97億円と前年比減収。営業利益は2024年3月期に赤字となるなど不安定だったが、2025年3月期は4億円の黒字に転換した。純利益も3億円と黒字化。2026年3月期の予想は売上高96億円、営業利益1億円と慎重であり、競争環境の厳しさがうかがえる。

業界の中での役割はオンライン教育サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
96億円
営業利益
1億円
営業利益率
1.0%
純利益
3億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
子ども・子育て 支援事業57億円59.4%4億円7.0%
リスキリング 事業39億円40.6%2億円5.1%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01リスキリング(個人・法人向け)主力

社会人が新しい知識やスキルを学ぶ「リスキリング」を支援する事業。オンライン英会話「レアジョブ英会話」やAIスピーキングテスト「PROGOS」、法人向けグローバルリーダー育成研修などを提供し、個人のキャリア形成と企業の人材育成の両面からアプローチしている。

主な製品・サービス3
レアジョブ英会話
オンラインで外国人講師と1対1のマンツーマンレッスンを受けることができる英会話サービス。初心者から上級者まで幅広いレベルに対応し、日常会話からビジネス英語まで学べる。
PROGOS(AIスピーキングテスト)
AIを活用した英語スピーキング能力測定テスト。発音や文法、流暢さなどを自動で評価し、スコアを算出する。個人の学習目標設定や企業の採用・研修に活用される。
法人向けグローバルリーダー育成研修
企業の海外展開やグローバル人材育成を支援する研修プログラム。オンライン英会話に加え、異文化コミュニケーションやリーダーシップ研修などを組み合わせて提供する。

02子ども・子育て支援(K12教育)準主力

幼児から高校生までを対象に、英語教育を中心としたサービスを提供する事業。全国の教育機関へのALT派遣や、児童生徒向けオンライン英会話「ボーダーリンク英会話」、探究型プログラムなどを展開し、学校現場と家庭の両方の学習ニーズに応える。

主な製品・サービス3
ALT派遣
全国の小学校・中学校・高等学校に外国人講師(ALT)を派遣するサービス。英語の授業のサポートや国際理解教育の推進に貢献する。
ボーダーリンク英会話
児童生徒向けのオンライン英会話サービス。学校の課外活動としても利用でき、外国人講師とのマンツーマンレッスンを通じて実践的な英語力を養う。
東京インターナショナルスクールキンダーガーテン・アフタースクール
英語で学ぶ探究型プログラムを提供するアフタースクール。幼児から小学生を対象に、英語環境でのアクティビティや学習を通じて国際感覚を育む。

製品と技術

オンライン英会話「レアジョブ英会話」の提供方式

主力サービスはフィリピン人講師によるマンツーマンレッスンである。独自の「レッスンルーム」システムを利用し、24時間予約制で受講可能。月額4,980円からの低価格が特徴で、ビジネス英会話コースも用意。2026年1月にはプロコーチとAIが伴走する「レアジョブ英会話コーチング」を開始。累計登録ユーザーは100万人を超える。

AIスピーキングテスト「PROGOS」

2020年に開発されたPROGOSは、AIが発話を自動評価するスピーキングテストである。CEFR基準に準拠し、ビジネス場面を想定した問題が出題される。2020年にReimagine Education Awardで銀賞を受賞。法人向けに「レアジョブ・スピーキングテスト」として提供され、英語力の客観的測定に活用される。

子ども向けサービスとALT派遣の連携

子ども・子育て支援事業では、リップル・キッズパークのオンライン英会話、ボーダーリンクのALT派遣、東京インターナショナルスクールグループのキンダーガーテン・アフタースクールを展開。ALT派遣とオンライン英会話を組み合わせたブレンディッド教育が強みで、全国の教育機関に提供している。オンライン探究型カリキュラムの共同開発も進める。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

オンライン英会話で国内首位、内需依存度高め

同社はオンライン英会話市場で国内首位の地位を確立しているが、最近の業績は減収傾向にあり、2026年3月期の売上高は96億円と前期比減少が見込まれる。営業利益率も4.12%から1.04%へ大幅に低下する見通しで、競争激化や需要の頭打ちが懸念される。同業他社であるジンジブやイシンは人材派遣や教育関連で異なる強みを持ち、市場でのポジションが異なる。同社は個人向けサービス中心で法人向けや海外展開が限定的であり、内需依存の高さが課題となっている。オンライン教育市場の成長は続くものの、競合との差別化や新規事業の創出が求められる。

強み

  • オンライン英会話市場で国内シェア首位を誇り、ブランド認知度が高い。
  • 多数の外国人講師を抱え、多様なニーズに対応可能な体制を構築。
  • オンラインプラットフォームの開発に強みを持ち、利便性の高いサービスを提供。
  • 個人向けサービスで高い顧客満足度を実現し、継続利用を促進。

課題

  • 売上高が減少傾向にあり、営業利益率も大幅に低下し、収益性の改善が急務。
  • 同業他社の参入が相次ぎ、価格競争やサービスの差別化が難しい状況。
  • 海外展開が遅れており、国内市場の需給変動に業績が左右されやすい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がレアジョブ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 24件

2007年設立からオンライン英会話事業開始まで

2007年10月、東京都文京区白山に株式会社レアジョブを設立。同年11月にオンライン英会話事業を開始した。2008年3月に本社を千代田区内神田に移転。同年10月にはフィリピン人講師の安定確保を目的としてRareJob Philippines, Inc.を設立し、低価格レッスンの基盤を築いた。

法人向けサービス開始と本社移転の2009年~2012年

2009年8月、法人向けサービスを開始。個人市場に続き企業研修へ進出した。2010年3月に本社を渋谷区渋谷へ、2012年1月には同区桜丘町へ移転。東京の拠点を段階的に拡大し、事業成長に対応した。

マザーズ上場と資本業務提携の2014年~2016年

2014年6月、東京証券取引所マザーズ市場に上場。同年9月に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得した。2015年5月に本社を現在の神宮前に移転。同年7月に三井物産、2016年2月に増進会出版社(現増進会ホールディングス)と資本業務提携を結び、経営基盤を強化した。

子会社化を加速した2017年~2019年

2017年1月、子ども向けオンライン英会話「リップルキッズパーク」を運営する株式会社リップル・キッズパークを完全子会社化。2018年3月に独自のレッスン受講システム「レッスンルーム」を提供開始。同年10月にはオンライン完結成果保証型プログラム「スマートメソッドコース」を開始した。2019年12月に一般社団法人日本経済団体連合会に入会。

AIスピーキングテストと東証一部への市場変更

2020年6月、AIスピーキングテスト「PROGOS」を開発し、「レアジョブ・スピーキングテスト powered by PROGOS」の提供を開始。同年11月に東京証券取引所市場第一部へ市場変更。12月にはPROGOSが国際教育アワード「Reimagine Education Award 2020」で銀賞を受賞した。2021年3月、法人ニーズ特化の子会社プロゴスを設立。

事業領域拡大と登録ユーザー100万人突破

2021年10月、ALT派遣大手のボーダーリンクと資本業務提携。同年12月、資格試験オンライン学習の資格スクエアを子会社化し、同時にレアジョブ英会話の登録ユーザー数が100万人を突破した。この間、英語学習の枠を超えて、子育て支援や資格取得支援へと事業を多角化した。

年表24件を開く

2000年代

  • 2007年10月創業東京都文京区白山にオンライン英会話事業を目的とした株式会社レアジョブを設立
  • 2007年11月オンライン英会話事業を開始
  • 2008年3月本社を東京都千代田区内神田に移転
  • 2008年10月創業フィリピンで講師の安定確保を目的として、「RareJob Philippines, Inc.」を設立
  • 2009年8月法人向けサービスを開始

2010年代

  • 2010年3月本社を東京都渋谷区渋谷に移転
  • 2012年1月本社を東京都渋谷区桜丘町に移転
  • 2014年6月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2014年9月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の認証取得
  • 2015年5月本社を東京都渋谷区神宮前に移転
  • 2015年7月三井物産株式会社と資本業務提携
  • 2016年2月株式会社増進会出版社(現・株式会社増進会ホールディングス)と資本業務提携
  • 2016年8月創業フィリピンでレッスン供給センター開設を目的として、「ENVIZION PHILIPPINES, INC.」を設立
  • 2017年1月M&A子ども専門オンライン英会話サービス「リップルキッズパーク」を運営する株式会社リップル・キッズパークを完全子会社化
  • 2018年3月独自のレッスン受講システム「レッスンルーム」を提供開始
  • 2018年10月オンライン完結成果保証型英会話プログラム「スマートメソッド®コース」を提供開始
  • 2019年12月一般社団法人日本経済団体連合会に入会

2020年代

  • 2020年6月AIスピーキングテスト「PROGOS®」を開発し、「レアジョブ・スピーキングテスト powered by PROGOS®」のサービス提供を開始
  • 2020年11月東京証券取引所市場第一部へ市場変更
  • 2020年12月「PROGOS®」が「Reimagine Education Award 2020」において銀賞を受賞
  • 2021年3月創業法人ニーズに特化した事業展開を目的として、「株式会社プロゴス」を設立
  • 2021年10月ALT(Assistant Language Teacher:外国語指導助手)派遣事業大手の「株式会社ボーダーリンク」と資本業務提携
  • 2021年12月M&A資格試験のオンライン学習サービスを提供する「株式会社資格スクエア」を子会社化
  • 2021年12月レアジョブ英会話の登録ユーザー数が100万人を突破

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    ビジネスパーソン向け英語のプロダクトライン拡充

    CEFRレベルや目的に応じた適切なサービスを全方位に提供するため、個人・法人の垣根を取り払い、低価格帯から高付加価値コーチングまでプロダクトラインナップを拡充する。特に2026年1月に開始した「レアジョブ英会話コーチング」や法人研修「CAPE-Impact」などの高付加価値サービスの知名度向上に注力する。また、ライト層向けには他社とのアライアンスを加速し、効率的にリーチを拡大する。

  2. 02

    子ども・子育て支援事業の強化とシナジー創出

    ALT派遣サービスを主力とし、オンライン英会話を組み合わせたブレンディッド教育の提供を拡大する。また、東京インターナショナルスクールグループの子会社化により、プリスクール・学童保育市場に参入し、グループシナジーを活かした共同レッスン提供やカリキュラム開発によりハイエンド市場での価値提供と事業拡大を目指す。

  3. 03

    組織再編による全社最適な意思決定体制の構築

    従来の本部制を廃止し、「コンシューマー」「法人」「テクノロジー」の3領域横断的な新体制へ移行。各執行役員が専門性を活かしつつ全社最適の視点で機動的に意思決定を行う。また、子会社プロゴスを吸収合併し経営資源を一体化する。

  4. 04

    AIを活用したシステム強化とセキュリティ対策

    AI分野への戦略的投資を強化し、安全性と安定性を備えたシステムを構築する。サイバーセキュリティ対策やAIガイドラインの運用を徹底し、安定運用と技術革新を両立させることで継続的な事業展開を支える技術基盤を確立する。

  5. 05

    EdTechグループとしてのブランド認知向上

    各事業セグメントでブランディングを強化する。リスキリング事業では成果を追求するビジネス英語のトップブランドを、子ども・子育て支援事業では「質の高い英語教育のレアジョブ」としてのプレゼンスを確立する。グループ全体の認知拡大を図る。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で572人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は688万円で、9期前と比べて+19.2%平均年齢は40.5歳、平均勤続年数は4.9年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月361
2018年3月523
2019年3月57735.22.5657
2020年3月66335.93.1731
2021年3月66336.93.6816
2022年3月65137.63.9861
2023年3月63939.05.1778
2024年3月62338.85.4688
2025年3月65238.54.661465
2026年3月68840.54.957217

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社8(国内 4 / 海外 4、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社 — 東京都 渋谷区261百万円
各セグメント共通
本社(東京都目黒区)他68百万円
子ども・子育て 支援
本社 — フィリ ピン17百万円
リスキリング
本社(埼玉県 さいたま市)他13百万円
子ども・子育て 支援
主な関係会社
  • 海外
    RareJob Philippines, Inc. (注)4
    フィリピン ケソン市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    BORDERLINK EDUCATIONAL SERVICES, INC. (注)3
    フィリピン セブ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Rarejob English Assessment, Inc. (注)4
    フィリピン カガヤン・デ・オロ市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱プロゴス(注)4
    東京都 渋谷区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱ボーダーリンク(注)4、5
    埼玉県 さいたま市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    ㈱東京インターナショナルスクールグループ(注)4、6
    東京都 目黒区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Grandline Philippines Corporation
    フィリピン マカティ市 · 持分法適用会社
    議決権20.0%
  • 国内
    ㈱学研ホールディングス(注)7
    東京都 品川区 · その他の関係会社
    議決権19.9%
公共調達・補助金 (gBizINFO)
  • 調達
    令和2年度英会話研修実施業務(単価)
    農林水産省 · 2020-08-06
    280万円

出典: gBizINFO (経済産業省)

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は96億円営業利益1億円前期と比べると減収減益で、売上が-1.0%、利益が-75.0%。

売上高
-1.0%
96億円
営業利益
-75.0%
1億円
純利益
+0.0%
3億円
営業利益率
1.0%
前期比 -3.1%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年4Qで、売上は50億円、営業利益は1億円。前年の2025年4Qと比べると、売上は+2.0%、営業利益は−50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年3Q15213.31
2023年4Q140
2024年1Q2627.73
2024年2Q2428.31
2024年3Q2727.41
2024年4Q25−8
2025年2Q4824.21
2025年4Q4924.12
2026年2Q4600.00
2026年4Q5012.03

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は11億円から96億円へ8.7倍に増えた。直近期の営業利益率は1.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月11−1−1
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2014年3月1710
2015年3月2111
フィリピンでレッスン供給センター開設を目的として、「ENVIZION PHILIPPINES, INC.」を設立
2016年3月2411
子ども専門オンライン英会話サービス「リップルキッズパーク」を運営する株式会社リップル・キッズパークを完全子会社化
2017年3月2600
2018年3月3010
2019年3月3621
2020年3月4542
法人ニーズに特化した事業展開を目的として、「株式会社プロゴス」を設立
2021年3月5364
2022年3月5622
2023年3月5832
2024年3月1027−3
2025年3月97444.13
2026年3月96111.03

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高96億円のうち、営業利益として残るのは1億円1.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は3億円、売上の3.1%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金59.4%57億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金39.6%38億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.0%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
40.6%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.5pt
1.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比1.9pt
3.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+3.8pt
15.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
4.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは0億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は30億円で、売上の3.8ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月0−10−12
2014年3月20326
2015年3月1−1207
2016年3月−1−26−39
2017年3月2−30−18
2018年3月1−23−111
2019年3月4−21213
2020年3月6−24422
2021年3月11−3−1829
2022年3月3−1515−1231
2023年3月5−174−1222
2024年3月83−81127
2025年3月4−1−5326
2026年3月004030

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は66億円。このうち返さなくてよい自己資本が22億円で、自己資本比率は34.0%(業種中央値53.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3−14
2014年3月83534.6
2015年3月126649.5
2016年3月1612474.3
2017年3月1713471.5
2018年3月22121053.2
2019年3月25141153.1
2020年3月36162038.4
2021年3月45212441.2
2022年3月63253835.0
2023年3月68264235.5
2024年3月63184529.0
2025年3月59194032.8
2026年3月66224434.0

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
30億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
11億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
44億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
45
/ 100
安定性自己資本比率23 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE534社中193位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中456位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率下位総資産のうち返済のいらないお金の割合
34.0%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-1.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

7月28日の終値

直近の終値は¥395で、1年前と比べて+12.3%過去52週の値幅のなかでは85%の位置にある。

¥395-0.8%1ヶ月+2.3%1年+12.3%時価総額39億円
過去52週の値幅
安値¥278高値¥415

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)11.6倍
PBR1.68倍
配当利回り2.03%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で-0.75%の395円でしたが、1ヶ月では+2.33%と堅調に推移しています。25日線393円や75日線361.77円を上回っており、上昇トレンドが続いています。52週高値415円に接近しており、8月7日に398円まで上昇する場面も見られました。出来高は7月22日に3万4500株と増加しましたが、全体としては1万株前後で推移しています。RSIは45.71と中立で、過熱感はありません。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER 11.56倍、PBR 1.68倍、配当利回り 2.03%を確認。同業界平均PER 23.09倍、平均PBR 3.31倍と比較して大幅に割安。ROE15.6%と高く、収益性が良い。ただし、売上高は減少傾向で、直近の営業利益率も1%台と低い。配当性向13.4%と低く、増配余地がある。予想PERは提供されていないが、現状のPERが低いため割安と判断。

指標この会社業種平均
PER (実績)11.6倍23.4倍
PBR1.68倍3.51倍
ROE15.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

オンライン英会話市場は競争が激化しており、成長鈍化が懸念されている。強気派は、同社のシェアとブランド力を活かし、法人向け研修の拡大や新サービスの投入で再成長できると見る。一方、弱気派は、競合サービスの増加による価格競争とマーケティングコストの上昇で利益が圧迫されると指摘。実際、直近の売上高は横ばいで営業利益率も低下しており、成長の限界が意識される。市場の成熟期に入った可能性があり、会員数と単価の動向が注目される。

プラスに働く材料7
  • 強固なブランド力

    国内オンライン英会話でトップクラスの知名度

  • 法人研修の拡大

    企業の英語研修需要は成長分野とされる

  • 低PBRと好ROE

    PBR1.68倍、ROE15.6%で収益性は高い

  • PER11.56倍とROE15.6%の割安不定影響

    PER11.56倍・PBR1.68倍、ROE15.6%に対し割安水準

  • 純利益は2期連続3億円で安定通年影響

    2025/3期・2026/3期ともに純利益3億円、収益の下振れリスク低い

  • 配当利回り2.03%の下支え継続影響

    配当利回り2.03%、株価395円で配当利回りが意識される

  • 株価は1年で12.29%上昇の底堅さ継続影響

    株価上昇率12.29%、時価総額39億円と小型ながら上昇トレンド

マイナスに働く材料7
  • 市場の成熟化

    オンライン英会話の需要が頭打ちになる

  • 競争激化で利益率低下

    営業利益率が4.12%から1.04%に急低下

  • 売上高の停滞

    2025年から2026年にかけて減収が見込まれる

  • 売上高が2期連続で減収通年影響

    売上高は102→97→96億円と減少、収益基盤が縮小

  • 営業利益が4億円から1億円へ減少通年影響

    2025/3期の営業利益4億円→2026/3期は1億円、75%減益

  • 営業利益率が1.04%に低下通年影響

    営業利益率は4.12%から1.04%へ3.08ポイント低下

  • 外国人保有比率1.66%と需給の厚み欠く継続影響

    外国人保有比率1.66%と低く、海外投資家の継続的な買いが見込みにくい

次の決算で確かめる点
有料会員数
個人向けビジネスの規模と成長を測る
法人契約数
法人部門の成長可能性を確認
営業利益率
競争と価格戦略の影響を評価

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり8で、前期から+60.0%いまの株価に対する利回りは2.03%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥8
1株あたり
配当利回り
2.03%
いまの株価に対して
配当性向
13.4%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2021年3月1022.5
2022年3月1110.051.4
2023年3月129.176.3
2024年3月138.3
2025年3月5−61.5161.1
2026年3月860.013.4

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥8

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ8,638人。区分でいちばん多いのは個人・その他60.6%。グループ会社や銀行などの安定株主が37.4%を占め、残る62.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他55.158.650.059.065.660.6
事業法人23.724.227.728.630.736.8
自己株式4.83.73.14.03.53.0
外国法人6.62.66.51.12.01.5
金融機関11.412.312.75.80.50.5
証券会社3.12.13.05.31.00.4
外国人個人0.10.10.10.10.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中村岳20.43
02株式会社学研ホールディングス19.33
03株式会社UED8.96
04株式会社増進会ホールディングス4.88
05鄭勝喜2.19
06株式会社RISO2.08
07藤田利之1.69
08レアジョブ従業員持株会1.49
09株式会社ZuittJP1.19
10DAIWA CM SINGAPORE LTD - NOMINEE KATO TOMOHISA(常任代理人 大和証券株式会社)1.19

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-05-20
    株式会社学研ホールディングス
    新規の大量保有報告
    19.33%
    +0.76pt
  • 2026-04-09
    株式会社UED
    新規の大量保有報告
    9.16%
    +1.04pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+146%、1株純資産は13期で+48%。直近期のROEは15.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月−74
2014年3月20159
2015年3月2814624.847.6
2016年3月1313212.434.0
2017年3月01340.22278.5
2018年3月51283.598.1
2019年3月141469.960.7
2020年3月2315115.278.9
2021年3月4320324.449.522.5
2022年3月202399.145.151.4
2023年3月212558.459.776.3
2024年3月−30192−13.6
2025年3月2820314.413.9161.1
2026年3月3423515.68.613.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

10名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額56百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中村岳代表取締役 社長452,011,595
坪内俊一取締役4530,905
安井康真取締役4224,928
谷口正一郎取締役53
三原宇雄取締役(監査等委員)51400
成松淳取締役(監査等委員)57400
五十嵐幹取締役(監査等委員)53400
稲垣司取締役 兼執行役員386,281
須藤みゆき取締役 兼執行役員521,392
牧泰亮取締役 兼執行役員CFO372,785

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33093913
社外取締役317176

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容765字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社と連結子会社6社並びに関連会社1社で構成されており、「Chances for everyone, everywhere.」 をグループビジョンに掲げ、世界中の人々が国境や言語の壁を越えて、それぞれの能力を活かし、活躍できる世の中の創造を目指しております。 グループビジョンの実現に向け、時代の変化に対応するために新しい知識やスキルを学ぶ「リスキリング(Reskilling)」を軸とした「リスキリング事業」と、幼児から高校生まで幅広い年代の子どもを対象とする「子ども・子育て支援事業」の2つを展開しています。英語学習をはじめとした人々の学びを支援する他、既存事業の海外展開も視野に入れた幅広い学びの領域への事業拡大を目指しております。 当社及び当社の関係会社の事業における当社及び関係会社の位置づけ及びセグメントとの関連は、次の通りであります。なお、以下に示す区分は、報告セグメントと同一の区分であります。 セグメント名称   事業内容 リスキリング事業 「レアジョブ英会話」やAIスピーキングテスト「PROGOS®」、法人向けグローバルリーダー育成研修などを中心に、リスキリングにつながる知識やスキルを身につけるオンラインサービスを提供。 子ども・子育て支援事業 全国の教育機関へのALT派遣事業や、課外でも利用できる児童生徒向けオンライン英会話「ボーダーリンク英会話」に加え、英語で学ぶ探究型プログラム「東京インターナショナルスクールキンダーガーテン・アフタースクール」など、幼児から高校生(K12)を対象としたサービスを提供。 (サービス一覧) (事業系統図) 【リスキリング事業】 【子ども・子育て支援事業】 (注)上記事業系統図に記載の他、関連会社が1社あります。
経営方針・対処すべき課題3,789字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは「Chances for everyone, everywhere.」 をグループビジョンに掲げ、世界中の人々が国境や言語の壁を越えて、それぞれの能力を活かし、活躍できる世の中の創造を目指しています。グループビジョンの実現に向け、個人向け・法人向けに英語学習関連サービスを提供する「リスキリング事業」と、未就学児から高校卒業までのK12領域の子どもを対象とする「子ども・子育て支援事業」を展開しております。より良いサービスの提供を通して社会にインパクトをもたらし、望む誰しもがグローバルで活躍できる世の中の実現に寄与してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループは中長期的な事業拡大と企業価値向上のため、連結売上高及び連結営業利益を重要な指標としております。 (3) 中長期的な会社の経営戦略 当社グループでは「リスキリング事業」と「子ども・子育て支援事業」それぞれのサービスを通して、ビジネスパーソンの英語学習と子どもの英語教育におけるソリューションを提供してまいります。 近年、大人向けの英語学習市場は個人・法人ともに大きく変質しています。個人向け市場では趣味・教養目的の学習者が増加し、ライトな低単価で手軽な学習にはAI・アプリ活用、必要性や重要性が高い場合は高単価のコーチングと、学習の目的に合わせて利用サービスを選択するといった細分化が進んできました。ビジネスでの英語利用を目的とする学習者は法人市場に移行している一方で、法人研修ではROIを重視した予算配分が加速しています。こうした市場動向を受け、個人・法人向けの垣根を取り払うと同時に、「ビジネスパーソン向けの英語」「CEFRに基づき成果を可視化・測定できる学習設計」という当社グループの強みを最大限発揮するため、グループ企業の再編などを推し進めてまいりました。今期以降、「レアジョブ英会話」をベースに、CEFRレベルや目的に応じて適切なサービスを全方位に提供するためのプロダクトラインナップ拡充をより一層進めてまいります。 子ども向けの英語学習市場においては、教育機関向け及び個人向けにサービスを展開しております。当社グループの子ども・子育て支援事業の主力サービスは、外国語教育の授業を英語面でサポートするALT派遣です。また、近年はオンライン英会話サービスを組み合わせたブレンディッド教育の提供も拡大しており、より良い英語学習機会の提供に努めてまいります。さらに、株式会社東京インターナショナルスクールグループのグループ入りによって、当社グループとしては新たにプリスクールと学童保育市場でのビジネスが加わりました。ハイエンド層をターゲットとした市場創出及び価値提供を目指すとともに、共同でのレッスン提供やカリキュラム開発を検討するなど、グループシナジーによる事業拡大も目指してまいります。 (4) 会社の対処すべき課題 当社グループは「Chances for everyone, everywhere.」をグループビジョンに掲げ、「世界中の人々が、それぞれの能力を発揮し、活躍できる世の中の実現」を目指しております。現在、当社グループはオンライン英会話サービスを主軸に、グローバルリーダー育成プログラムやプロコーチとAIが伴走するコーチングサービスなど、多様なリスキリングサービスを提供しております。またALT派遣サービスや子ども向け英会話サービス、キンダーガーテンとアフタースクールの運営・フランチャイズ展開、オンライン探究型カリキュラムの開発・提供等、幼児から高校生まで幅広い年代の子どもを対象とするサービスも展開しております。当社グループは「[人×AI]の共創で提供価値最大化を実現」と「シナジーと協業で、競争優位性の確立と事業展開を加速」という2つの未来の実現に向け、以下の事項を今後の主要な課題として認識し、戦略的なグループ経営を推し進める方針でおります。 ① オンライン学習サービスの品質向上について 今後の事業拡大のためには、ユーザーのニーズに応じて提供サービスの品質向上を図る必要があると認識しております。近年、英語学習市場においては、学習者の種類と利用サービスの多様化・細分化が進んでいます。個人向け市場は趣味教養を目的としたライト層が多く、その中でも手軽かつ低単価なサービスはAI/アプリ、本気度が高いサービスはコーチングと、2極化する傾向にあります。これに対して、当連結会計年度においては、サービスラインナップの拡充を推進しており、2026年1月には、プロコーチとAIが伴走して自律的な学習をサポートする新サービス「レアジョブ英会話コーチング」の提供を開始いたしました。さらに、ライト層の学習者へのリーチにはアライアンスを加速させるなど、より広いマーケット・対象者に適切なサービスを提供してまいります。 ② 組織体制、人材の強化について 当社グループが、業容の拡大及び経営体制の強化を実現していく上で、人材の確保・育成は不可欠であります。「[人×AI]の共創で提供価値最大化を実現」するという目指すべき未来に向け、新たな価値を創出できる人材の育成に注力しております。こうした人材が最大限の能力を発揮し、戦略を迅速かつ効果的に遂行できる基盤を構築するため、組織体制を抜本的に刷新いたしました。2026年4月に経営資源の一体化を目的とした、当社の連結子会社である株式会社プロゴスを吸収合併いたしました。さらに、従来の本部制を廃止し、「コンシューマー」「法人」「テクノロジー」の3領域の垣根を払った新体制へ移行いたしました。新体制下では、各執行役員が担当領域の専門性を活かしつつ、領域横断的な「全社最適」の視点から機動的に意思決定を行う体制を構築しております。多様な専門性を持つ人材が組織の壁を越えて連携し、更なる企業価値の向上に邁進してまいります。 ③ システムの安定的な稼働と強化について 当社グループが目指す「[人×AI]の共創で提供価値最大化を実現」するという未来において、サービス提供の基盤となるシステムの重要性は一層高まっております。グループ内の経営資源を一体化させた新体制のもと、AI分野への戦略的投資を強化し、安全性と安定性を兼ね備えたシステムの構築を推進してまいります。また、サイバーセキュリティ対策に加え、AI活用に関するガイドラインの運用を徹底するなど、安定運用と技術革新を両立させることで、継続的な事業展開を支える強固な技術基盤を確立していく方針です。 ④ 当社グループブランドの知名度向上について 当社グループは、オンライン英会話サービスにおいて一定の知名度を得ているものと認識しております。しかしながら、更なる事業拡大及び競合企業との差別化を図るにあたり、目指すべき未来として掲げる「シナジーと協業で、競争優位性の確立と事業展開を加速」させ、EdTechグループとしてのブランディングを強化することが重要です。各事業セグメントにおいて、以下のとおり取り組みを進めてまいります。 ●リスキリング事業 市場の実態に合わせ、ビジネス英語学習におけるプロダクトラインナップを再定義いたしました。学習意欲の高い層に向けては、2026年1月提供開始の「レアジョブ英会話コーチング」や法人研修「CAPE-Impact」といった高付加価値サービスの知名度向上に注力し、成果を追求するビジネス英語のトップブランドを確立いたします。一方で、カジュアルに学習するライト層に対しては、他事業者との積極的なアライアンス(協業)を推進することで、効率的にターゲット層へリーチし、グループ全体の認知拡大を図ってまいります。 ●子ども・子育て支援事業 ALT派遣サービスにおいて、オンライン英会話を組み合わせた「ブレンディッド教育」を提案できるグループシナジーを最大の強みとし、自治体や学校現場における唯一無二のブランド地位を確立してまいります。また、新たにグループへ加わった東京インターナショナルスクールグループのブランド力と実績を最大限に活用し、プリスクールや学童保育市場においても「質の高い英語教育のレアジョブ」としてのプレゼンスを発揮し、市場の認知獲得を進めてまいります。 ⑤ 経営管理体制の強化について 当社グループが継続的に安定してサービスを提供し、中長期的に企業価値を向上させるためには経営管理体制の強化や、コーポレート・ガバナンスの充実に向けた取り組みを行うことが重要だと考えております。この方針のもと、経営資源が一体化した新体制下において、内部統制の高度化と意思決定の迅速化を両立させ、グループ全体の統治能力をより一層高めてまいります。また、ISMS認証に基づく個人情報保護の継続的改善に加え、AIガバナンスの強化にも注力してまいります。これらを通じ、法令遵守と社会倫理を徹底した健全な経営体制を確立し、持続的な成長と企業価値の向上に邁進してまいります。
事業等のリスク7,676字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社グループの事業展開上のリスク要因となる可能性がある主な事項を記載しております。また、必ずしも事業上のリスクに該当しない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。なお、当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避、発生した場合の対応に努める方針です。 なお、以下の記載のうち将来に関する事項は、別段の記載のない限り、本書提出日現在において当社グループが判断したものであり、不確実性が内在しているため、実際の結果と異なる可能性があります。 また、本書提出日現在において、以下に記載したリスクが顕在化する可能性はいずれも低いと判断しておりますが、リスクが顕在化する可能性が発生した場合には、早期に財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローへの影響度の検討及び分析を行い、必要な対応を図る方針としております。 (1)市場について ① オンライン英語学習事業の外部環境について 個人向け市場では趣味・教養目的の学習者が増加し、ライトな低単価で手軽な学習にはAI・アプリ活用、必要性や重要性が高い場合は高単価のコーチングと、学習の目的に合わせて利用サービスを選択するといった細分化が進んでいます。オンライン英会話サービスのポジショニングが不明瞭になりつつある中で、人と話せるというサービスの価値が学習者のニーズとさらに乖離していった場合、当社グループのサービス等の優位性が損なわれ、業績に影響を与える可能性があります。法人向け市場では、従来以上にROIを重視した予算配分が加速しています。企業の求める成果を提供できるサービスであることを示し、その認知を獲得できない場合も、当社グループのサービス等の優位性が損なわれ、業績に影響を与える可能性があります。 ② ALT派遣事業の外部環境について ALTは、文部科学省の定義において「基本的には、担当教員の指導のもと、担当教員が行う授業にかかる補助をする」役割と定められています。全国の教育機関に対し、各国の外国人材をALTとして派遣し、現場に立って指導する立場となります。 公立学校の場合、各自治体や教育委員会の方針に基づきALTの配置が決定されるので、経済上の理由などによって人員配置や予算の方針が変更された場合、当事業の遂行および業績に影響を与える可能性があります。また、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を目的とした海外渡航・入国制限が行われたように、人材の物理的な移動に制限が発生した場合、各教育機関への人員配置が困難となることから、当事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 加えて、2026年5月に成立した出入国管理及び難民認定法等の一部を改正する法律により、外国人材の在留手続きに要する手数料が大幅に引き上げられることとなりました。これにより、外国人材が来日して日本で働くために必要となるコストが急増することになり、講師採用が困難になった場合、当事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 ③ 子ども向けのオフライン英語教室事業の外部環境について 当社グループの株式会社東京インターナショナルスクールグループが運営する「東京インターナショナルスクールキンダーガーテン・アフタースクール」は、オフライン且つ英語で学ぶテーマ探究型カリキュラムの幼児園・アフタースクールです。設立以来40年を超える実績を誇り、インターナショナルスクール運営の知見に基づく教育を提供できるといった強みが他社優位性となっております。 しかしながら、今後さらに少子化が進行したり、競合他社の事業拡大や他業種からの新規参入等により市場内の競争が激化した場合、あるいは新型コロナウイルス感染症などの拡大防止を目的とした休園・休校措置が発生した場合は、当事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 (2)当社の事業について ① 講師の確保について オンライン英会話事業においては、質の高い英会話レッスンを行うことができる講師が必要となります。現時点において当社グループでは、これらの講師を確保し、オンライン英会話レッスンを提供できているものと認識しております。ALT派遣事業においては、各教育機関にALTを配置することが事業の基本であり、オフライン英語教室事業においても同様に、各教室でサービスを提供するための人員確保が必要となります。 当社グループでは、引き続きこれらの講師の確保に努めていく方針であります。しかし、今後将来において、当社グループが求める的確なレッスンを行うことができる講師を適切な契約条件によって確保できなくなった場合、あるいはALTとして配置する講師やオフライン英語教室の講師の確保ができなくなった場合、当社グループの事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 また、外部環境の変化に起因するリスクと同様、2026年5月に成立した出入国管理及び難民認定法等の一部を改正する法律により、外国人材が来日して日本で働くために必要となるコストが急増することとなりました。講師採用が困難になった場合は、当事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 ② 地政学的リスクについて オンライン英会話事業のレッスンを提供する講師は、その大多数がフィリピン在住のフィリピン人です。また、当社グループの海外子会社であるRareJob Philippines, Inc.、BORDERLINK EDUCATIONAL SERVICES, INC.及びRarejob English Assessment, Inc.はいずれもフィリピンにあり、現地において英会話講師の管理やレッスンの供給などを行っております。 対象の会計年度において、フィリピンでは歴史的低水準でのインフレ抑制から一転、後半は世界情勢の影響もあって急激にインフレが加速しました。その影響から英会話講師の報酬水準は上昇傾向にあり、利益を圧迫する要因として当社グループの業績に影響を与える可能性があります。その他、今後の法令改正及び新たな法令の制定、新たな判例、あるいは取引慣行や諸規則及び税制改正等、政情の不安定化や内乱、テロなどの政治・社会情勢が悪化した場合についても、当社グループの事業の遂行及び業績に影響を与える可能性があります。 ALT派遣事業及びオフライン英語教室事業においては、国内在住の外国人材を採用する以外に、国外から日本に招聘するケースもあります。そのため、海外の政情不安などにより社会情勢が悪化した場合、講師供給体制に影響を与える可能性があります。 ③ 技術、システム面のリスクについて オンライン英会話事業をはじめ、当社グループのサービス提供及び事業運営は、コンピュータ及びインターネットの利用が不可欠です。また、近年は情報セキュリティ分野における脅威が複雑化・強大化しており、ネットワーク監視やセキュリティシステムの重要性が一層高まっております。 電力供給不足や災害・事故等による通信ネットワークの不具合によるサービス提供の停止や、外部の脅威や従業員の過誤等による重要なデータの消去又は不正流出が発生した場合、当社グループは損害賠償の請求を受ける、あるいは、社会的信用を失うことになり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、ユーザー数の拡大、サービスや機能の開発・導入の進捗等が当初の計画から大幅に乖離する場合、当初計画より投資回収が滞り、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。サービスの安定稼働や品質向上の観点では、技術進歩に合わせたシステム及びインフラのアップデートが必須となります。そのため、予測に基づくユーザー数等の拡大、新サービスや機能の開発・導入に備えた継続的な投資を計画しております。 さらに、近年の進化によってAI活用はサービス開発及び提供のいずれにおいても重要な手段となっております。AI活用基盤が停止する事態が発生した場合、サービス提供への影響によって利用者に不利益が発生する可能性があります。加えて、開発面でも生産性が著しく低下し、コストの観点で当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ④ 新規事業展開について 当社グループでは、中長期的な事業成長に向けて新規事業として市場のニーズに合わせたサービスの開発やサービス提供領域の拡大に取り組んでおります。小規模展開から開始することが多いものの、システム投資や広告宣伝など追加的な支出が発生し、短期的に利益率が低下する可能性があります。また、予測とは異なる状況が発生し、新サービスや新規事業の展開が計画通りに進まなかった場合、投資を回収できず、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ ALT派遣事業の許認可について ALT派遣事業においては、国内における人材派遣事業は「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(以下、「派遣法」という。)に基づき、厚生労働大臣の許可を受けて行っております。派遣法では、労働者派遣事業の適正な運営を確保するため、派遣事業を行う者が派遣元事業主としての欠格事由に該当し法令に違反した場合や、当該許可の取消事由に該当した場合、当該事業の全部又は一部の停止や、許可の取消を命じられる場合があります。万一、当社グループにおいて重大な法令違反が発生し、許可の取消又は事業の停止を命じられた場合は、ALT派遣事業の事業活動全体に支障をきたすと想定され、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 また、政治・経済状況や市場の変化を取り巻く環境変化等を理由として、関係法令の改正や解釈の変更が行われる可能性があります。その場合、ALT派遣事業の事業活動に影響が生じ、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (3)組織体制について ① 代表取締役社長への依存及び当社グループの事業推進体制について 当社の代表取締役社長である中村岳は、経営方針や経営戦略の決定から新サービスの開発等の各業務分野に至るまで、当社グループの事業活動全般において重要な役割を果たしております。また、取引先やその他各分野に渡る人脈など、当社グループの事業推進の中心的役割を担っており、当社グループにおける同氏への依存度は高いものとなっております。 このため当社では、取締役会やグループ経営会議等において、その他の役員及び幹部社員との情報共有や経営組織の強化を図り、同氏に過度に依存しない経営体制の整備を進めております。しかし、現時点においては、何らかの理由により同氏が当社の経営者として業務遂行が継続できなくなった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ② 人材の確保と育成について 今後の事業の拡大及び業務内容の多様化に対応して、優秀な人材を適切な時期に確保する必要があります。しかしながら、人材の確保が計画通りに進まない場合や、社外流出等の事由により既存の人材が業務に就くことが困難になった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 小規模組織における管理体制について 当社は、2026年3月31日現在、取締役(監査等委員である取締役を除く)4名、監査等委員である取締役3名(全員が社外取締役)、従業員45名と小規模組織にて運営しておりますが、事業成長やM&A等により、当社グループの事業規模は拡大しております。当社では、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図っておりますが、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4)コンプライアンスについて ① 法的規制について a. 個人情報保護法について 当社グループは、個人情報を含む多数のユーザー情報を保有及び管理しております。当社グループはこれらの情報資産の適切な管理に最大限の注意を払っており、ISMSの認証を取得しております。しかしながら、外部からの不正アクセス、システム運用における人的過失、従業員の故意等による顧客情報の漏洩、消失、改竄又は不正利用等が発生し、当社グループがそのような事態に適切に対応できず信用失墜又は損害賠償による損失が生じた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 b. 特定商取引に関する法律について 当社グループが運営しているオンライン英会話サービスは、その殆どが「特定商取引に関する法律」の通信販売に該当しております。当社グループは同法の規定を遵守して業務を行っておりますが、同法を違反し、違反の旨の公表や通信販売に関する業務の全部又は一部の停止命令を受けた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 c. 労働者派遣法について 当社グループが運営しているALT派遣事業は、労働者派遣事業として派遣法及び人材紹介事業として職業安定法に基づき、いずれも厚生労働大臣の許可を受けて行っています。当社グループは同法の規定を遵守して業務を行っておりますが、同法を違反し、許可の取り消しや業務の全部又は一部の停止命令を受けた場合には、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ② 知的財産権について 当社グループが各種サービスを展開するにあたっては、第三者に帰属する著作権等の知的財産権、肖像権等を侵害しないよう、事前に権利関係を調査するなど細心の注意を払っております。しかしながら、万が一、第三者の知的財産権、肖像権等を侵害した場合には、多額の損害賠償責任を負う可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 ③ 訴訟発生リスクについて 当社グループでは、役職員に対するコンプライアンス教育を徹底し、法令違反等の発生リスクの低減に努めております。しかしながら、当社グループ及び役職員の法令違反等の有無に関わらず、取引先、第三者との間で予期せぬトラブルが発生し、訴訟に発展する可能性があります。これら提起された訴訟の内容及び結果によっては、多大な訴訟対応費用の発生や企業イメージの悪化等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)その他 ① 配当政策について 当社は、株主に対する利益還元を重要な経営上の施策の一つとして認識しております。一方で、将来の成長投資に必要となる内部留保の充実と、財務基盤の確立、株主への利益還元を総合的に勘案することも重要だと考えております。このため、当社の資本コストを上回る投資案件がある場合には、企業価値向上につながる戦略的投資を実行し、持続的な売上高及び利益成長を実現することと、それを可能とする健全な財務基盤の確立を優先することが、株主の皆様との共通の利益の実現に資すると考えております。 したがって、当社は、当面の間は上記政策に沿う範囲の中で、株主の皆様に対して、安定的かつ継続的な配当を実現する形で剰余金の配当を行うことを基本方針といたします。しかしながら、本リスク情報に記載されていないことも含め、当社グループの事業が計画通り進展しない等、当社グループの業績が悪化した場合、継続的に配当を行えない可能性があります。このようなリスクを認識し、今後も経営計画の策定に際しては十分な検討を行い、目標達成を目指して取り組んでまいります。 ② 為替変動について オンライン英会話事業の英会話講師は、主にフィリピン在住のフィリピン人であります。講師報酬は主にフィリピンペソ建てで支払うことになっております。一方、ユーザーからのレッスン料収入は、円建てで決済しております。従いまして、フィリピンペソに対して円が安くなると、当社グループにとって円換算での報酬が高くなり、仕入コストが上昇することから価格競争力が弱くなります。為替変動に対するリスクヘッジを行ってはおりますが、現地通貨と円貨との急激な為替変動などが起こった場合、業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ③ レッスン受講率について オンライン英会話事業の収益モデルは、売上高はユーザーからの月額固定報酬である一方、主な売上原価である講師に支払う講師報酬は、主にレッスン数に連動して支払いを行っております。ユーザー1人当たりのレッスン受講率が上昇してレッスン提供数が増加した場合、売上原価である講師報酬が増加し、売上高総利益率が悪化する可能性があります。一方、レッスン数が減少した場合、短期的には講師報酬が減少し、売上高総利益率が改善しますが、レッスン数と継続率には一定の相関関係が認められるため、継続率が低下し、売上高が減少する可能性があります。 ④  ソフトウエアについて 当社グループは、オンライン英会話事業に関する各種サービスを提供するため、継続的にシステム開発投資を行い、将来の収益獲得又は費用削減が確実であると認められたものをソフトウエア(ソフトウエア仮勘定を含む)として無形固定資産に計上しております。これらの資産を利用して提供するサービスの収益獲得又は費用削減が著しく損なわれた場合には、当社グループが保有するソフトウエア等の資産について減損損失の計上が必要となり、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑤ M&A等によるのれんについて 当社グループは、成長戦略の一環として積極的に行っているM&Aに伴い発生した相当額ののれんを計上しております。当社グループは、当該のれんにつきまして、それぞれの事業価値及び事業統合による将来のシナジーが発揮された結果得られる将来の収益力を適切に反映したものと考えております。 しかし、事業環境や競合状況の変化等により期待する成果が得られない場合、減損損失が発生し、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑥ 自然災害等の大規模災害による被害について 地震、津波、台風等の自然災害や火災等の事故及び通信ネットワークを含む情報システムの停止等により、当社グループの事業活動が停滞又は停止するような被害を受けた場合には、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。 ⑦ 会計制度・税制等について 会計制度又は税制の予期せぬ新たな導入や変更等が行われた場合、当社グループの業績や財政状態に影響を与える可能性があります。また、税務申告において税務当局との見解の相違が生じた場合にも、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,629字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度における国内経済は、積極的な経済政策の推進が続いており、日経平均株価は史上初の6万円台を目前とする伸長を見せました。年度前半はアメリカの関税引き上げによる輸出鈍化、後半はアメリカとイランの軍事作戦による世界経済への打撃など、世界情勢のマイナス影響はあったものの、緩やかな回復から成長が見込まれています。 一方で、円安による輸入コスト増加や人件費高騰の影響などから、消費活動レベルでは食品・日用品・サービスなど全方位での価格上昇が続いています。加えて、中東情勢悪化に伴う原油や液化天然ガスなどの輸入大幅減少が直接的な引き金となり、価格上昇を越えて供給停止に至るケースも出始めています。日々の生活コストが逼迫することから、従来にも増して海外旅行のようなレジャーや留学といった自己投資にコストをかけづらくなっているのが実情です。 英語学習市場においては、個人向けと法人向けそれぞれの市場でニーズの変化が顕在化してきました。個人向けでは、趣味教養を目的としたライト層がAIやアプリを活用した安価で手軽なサービスを利用するのに対し、本気度の高い学習者はハイエンドのコーチングサービスを選ぶなど、2極化の傾向が見られます。法人向けでは、コストをかけて研修を行う以上は費用対効果を重視するという傾向が一層強まってきました。そして、学習者レベルでは「挫折と停滞を繰り返し、学習を継続できない」「仕事で英語を使えるようになりたいが、時間もコストもかけられない」という声が聞かれます。こうした課題に対し、レアジョブグループでは市場の垣根を越えた包括的な英語学習サービスの提供に向け、組織体制変更とサービスラインナップの再構築を進めております。 大人向けのリスキリング事業では、新機能やサービスのリリースを行うと同時に、より有機的な連携のもとにサービス提供できる基盤を固めるため、グループ会社の再編を行いました。個人・法人・エンジニアリングを1社に統合し、よりスピーディで一体感を持った事業運営ができる体制を整えました。自社サービスの展開としては、「レアジョブ英会話 ビジネス英会話コース」の販売強化に加え、プロコーチとAIが伴走して自律的な学習をサポートする新サービス「レアジョブ英会話コーチング」、英語中上級の伸び悩みを突破する法人研修「CAPE-Impact」も本格的に提供を開始し、早期の収益貢献を目指しております。同時に、ライト層の学習者へのリーチはアライアンスを加速させるなど、学習ニーズと英会話力レベルを全方位でカバーするためのラインナップ拡充と戦略の実行を推進してまいります。 子ども・子育て支援事業では、サービス連携及びグループ会社間シナジーによる競争優位性の向上を進めてまいります。主要サービスであるALT派遣にオンライン英会話を組み合わせたブレンディッド教育を提案できるのは、両サービスを保有している株式会社ボーダーリンクの強みです。このソリューションを通して、さらなるシェア拡大を進めてまいります。また、2025年9月にグループに参画した株式会社東京インターナショナルスクールグループは、英語で学ぶ探究型カリキュラムを提供するキンダーガーテン・アフタースクール事業を営んでいます。オンライン英会話サービスの提供による競争優位性の向上、オンライン探究型カリキュラムの共同開発など、グループ内でのシナジー創出を進めてまいります。 セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。 なお、当連結会計年度より、事業セグメントの利益又は損失の測定方法を変更しており、当連結会計年度の比較・分析は、変更後の測定方法に基づいております。 リスキリング事業 当連結会計年度において、個人向けサービスの会員数減少及び資格サービス事業の譲渡により、売上高は3,885,712千円と前年同期比781,262千円(△16.7%)の減収となりました。その結果、セグメント利益は207,451千円と同277,492千円(△57.2%)の減益となっております。 子ども・子育て支援事業 当連結会計年度において、ALT派遣サービスの新規自治体の獲得に加え、新たにレアジョブグループに参画した株式会社東京インターナショナルスクールグループの売上高が9月から寄与していることから、売上高は5,714,867千円と前年同期比666,100千円(13.2%)の増収となりました。一方で、同社の株式取得に伴うデュー・デリジェンス及びアドバイザリー費用の計上等により、セグメント利益は440,748千円と同135,092千円(△23.5%)の減益となっております。 以上の結果、当社グループの当連結会計年度における売上高は9,600,579千円と前年同期比115,162千円(△1.2%)の減収、EBITDAは386,326千円と同363,246千円(△48.5%)の減少、営業利益は78,249千円と同363,942千円(△82.3%)の減益、経常利益は93,799千円と同330,453千円(△77.9%)の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は325,777千円と同56,869千円の増益となりました。 また、当社グループのEBITDAは営業利益+減価償却費+のれん償却額で算出しております。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は前連結会計年度末より455,692千円増加し、3,008,685千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により得られた資金は、49,738千円(前連結会計年度は426,529千円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益473,828千円、減価償却費217,408千円、関係会社株式売却損益(△は益)△414,958千円、法人税等の支払額243,935千円によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により支出した資金は、17,757千円(前連結会計年度は78,685千円の支出)となりました。これは主に、事業譲渡に伴う収入194,000千円、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出99,972千円、無形固定資産の取得による支出74,880千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により得られた資金は、427,762千円(前連結会計年度は465,326千円の支出)となりました。これは主に、短期借入れによる収入450,000千円、長期借入れによる収入800,000千円、長期借入金の返済による支出764,454千円によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 当社グループは、主にインターネットを利用したオンライン英会話レッスン及びALT派遣事業を提供しており、提供するサービスには生産に該当する事項がありませんので、生産実績に関する記載はしておりません。 b. 受注実績 当社グループは、受注生産を行っていないため、受注実績に関する記載はしておりません。 c. 販売実績 当連結会計年度における販売実績は、以下のとおりであります。 セグメントの名称   売上高(千円)   前期比(%) リスキリング事業   3,885,712   △16.7 子ども・子育て支援事業   5,714,867   13.2 計   9,600,579   △1.2 (注) 1.セグメント間の取引については、相殺消去しております。 2.主な相手先別の販売実績につきましては、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がないため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要としております。経営者は、これらの見積りについて、過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性のため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産につきましては、前連結会計年度末に比べ650,997千円増加し、4,095,466千円となりました。これは主に、現金及び預金が455,692千円増加したことによるものであります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産につきましては、前連結会計年度末に比べ55,660千円増加し、2,502,652千円となりました。これは主に、ソフトウエアが108,883千円減少した一方で、建物(純額)が59,259千円、敷金が39,472千円増加したことによるものであります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債につきましては、前連結会計年度末に比べ278,993千円減少し、2,161,115千円となりました。これは主に、前受金が141,160千円、1年内返済予定の長期借入金が552,368千円減少したことによるものであります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債につきましては、前連結会計年度末に比べ671,914千円増加し、2,191,511千円となりました。これは主に、長期借入金が647,354千円千円増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産につきましては、前連結会計年度末に比べ313,737千円増加し、2,245,491千円となりました。これは主に、利益剰余金が276,471千円増加、繰延ヘッジ損益が16,459千円増加したことによるものであります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度における売上高につきましては、前連結会計年度に比べ115,162千円減少し、9,600,579千円となりました。これは主に、レアジョブ英会話の苦戦や事業ポートフォリオの見直しによる減収分を、新規連結した株式会社東京インターナショナルスクールグループの売上で補填したことによるものであります。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度における売上原価につきましては、前連結会計年度に比べ105,133千円増加し、5,738,099千円となりました。これは主に、ALT派遣サービスにおける配置適正化と、事業拡大に向けた拠点・人員への先行投資に伴う人件費の増加によるものであります。 この結果、売上総利益は3,862,480千円となりました。 (販売費及び一般管理費、営業損益) 当連結会計年度における販売費及び一般管理費につきましては、前連結会計年度に比べ143,646千円増加し、3,784,230千円となりました。これは主に、株式会社東京インターナショナルスクールグループ取得時の一時費用を計上したことによるものであります。 この結果、営業利益は78,249千円となりました。 (営業外収益、営業外費用及び経常損益) 当連結会計年度における営業外収益につきましては、前連結会計年度と比べ21,006千円増加し、43,375千円、営業外費用につきましては、前連結会計年度と比べ12,482千円減少し、27,825千円となりました。これは主に、為替相場の変動により、前会計年度において営業外費用として計上した為替差損17,116千円から一転し、当連結会計年度においては営業外収益として為替差益5,551千円を計上したことによるものであります。 この結果、経常利益は93,799千円となりました。 (特別利益、特別損失及び親会社株主に帰属する当期純損益) 当連結会計年度における特別利益につきましては、前連結会計年度と比べ380,708千円増加し、416,314千円となりました。これは主に、関係会社株式売却益が403,858千円増加したことによるものであります。 当連結会計年度における特別損失につきましては、前連結会計年度と比べ145千円増加し、36,285千円となりました。これは主に、事業再編損が16,729千円増加し、固定資産除却損が15,783千円減少したことによるものであります。 この結果、当連結会計年度における税金等調整前当期純利益は473,828千円となり、法人税、住民税及び事業税、法人税等調整額の計上により、親会社株主に帰属する当期純利益は325,777千円となりました。 c.資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (キャッシュ・フローの状況) 各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 (資金需要及び財政政策) 当社グループの資金需要のうち主なものは、フィリピン人講師への報酬、ALT人件費、その他人件費及び販売活動のための広告宣伝費等の運転資金、及びソフトウエア開発や設備投資にかかる資金であります。加えて、当社グループは、既存事業の相乗効果が期待できる場合や、新規事業へ参入するために必要があると判断した場合には、事業提携やM&A等について積極的に検討をしていく方針であり、これらの施策のための資金需要があります。これらの資金需要に対し、営業活動によるキャッシュ・フローや金融機関からの借入金等により必要となる資金を調達しており、資金の流動性は十分に確保されております。 d.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、「Chances for everyone, everywhere.」をグループビジョンに掲げ、世界中の人々がそれぞれの能力を活かし、活躍できる世の中の実現を目指し、人々の「学び」を支援するサービスを提供しております。 現在、ビジョンの実現に向け、大人から子どもまで、幅広い学びの領域への事業拡大を目指し取り組みを進めており、中長期的な事業拡大と企業価値向上のため、連結売上高及び連結営業利益を重要な指標と位置付けております。当連結会計年度における連結売上高は9,600,579千円、連結営業利益は78,249千円となっております。 e.経営者の問題認識と今後の方針について 当社の経営者は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、当社が今後さらなる成長と発展を遂げるためには、厳しい環境の中様々な課題に対処していくことが必要であると認識しております。 課題に対処していくため、事業環境の変化に柔軟に対応していくと共に、競合企業との差別化の推進や収益性の向上に取り組み、強固な事業基盤を確立してまいります。

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開示資料

出典

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