概要
グロースエクスパートナーズは、2008年に東京都で創業したIT企業である。大手企業向けにデジタルトランスフォーメーション(DX)を支援する「エンタープライズDX事業」を展開し、コンサルティングからシステム開発、プロダクト販売までを手がける。2025年8月期の連結売上高は51億円、営業利益8億円、従業員246名。持株会社体制のもと、複数の子会社が専門領域を分担し、ヘルスケア、小売、モビリティなど幅広い業界のリーディングカンパニーと取引する。
エンタープライズDX事業の3つのカテゴリー
当社グループは「エンタープライズDX事業」の単一セグメントであり、事業を3つのカテゴリーに分類する。DX推進支援事業はコンサルティングからアプリケーション開発・クラウド活用まで総合的に支援する中核事業で、子会社のGraatとGxPが担う。DX支援プロダクト・サービス事業は、Atlassian社のコラボレーションソフトウェアやFresche社のIBM i資産可視化ツールなどのプロダクト販売に加え、自社のDXテクノロジーアセット「GxDiste」のライセンス提供を行う。デジタルサービス共創事業は、顧客と共同でデジタルサービスを開発し、レベニューシェアで収益を得るモデルで、ニプロ株式会社との医療機器管理ソフトウェアや自社プロダクト「GxRaptor」が該当する。2025年8月期の売上高51億円のうち、DX推進支援事業が大部分を占めるが、プロダクト・サービス事業と共創事業の拡大によりストック収益の比率が高まっている。
出島型アプローチとデータ駆動型プラットフォーム
当社グループのDX支援の特徴は「出島型アプローチ」と「データ駆動型プラットフォーム」の2つだ。出島型アプローチとは、顧客企業の本社から独立した組織を設け、外部の専門性を取り込みながらイノベーションを起こす手法で、ニプロ株式会社のIT子会社設立(2016年)や三越伊勢丹ホールディングスのDX子会社「IM Digital Lab」設立(2019年)に結実した。データ駆動型プラットフォームは、既存のIT資産からデータを活用し、新たなデジタルサービスを迅速に立ち上げる基盤である。大成建設向け「X-grab」では7,000社7万人が利用する基幹システムを刷新し、三越伊勢丹向け「ビジネスプラットフォーム」では開発スピードが4倍になった。これらのノウハウはDXテクノロジーアセットとして蓄積され、自社プロダクト「GxDiste」に結実している。
顧客基盤と収益構造の特徴
当社グループの顧客は、ヘルスケア、小売・流通、モビリティ、通信、建設、製造、金融など多岐にわたる業界のリーディングカンパニーである。エンタープライズ顧客数(売上高1,000億円以上かつ創業50年以上)は2025年8月期時点で21社。年間取引金額1億円以上の顧客が9社、うち2億円以上が6社と、大口顧客への依存度が高い。顧客維持率は86.6%で、継続的な取引によりストック性の高い収益構造が確立されている。新規顧客はDXコンサルティングから始まり、関係が深まると共同開発や出島組織の運営へと発展する。この深耕戦略により、既存顧客からの取引拡大が成長を牽引しており、2025年8月期の売上高は前期比15.0%増の51億円に達した。
業界の中での役割はエンタープライズ企業向けDX支援サービス事業者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01エンタープライズ企業(大手企業)主力
ヘルスケア、小売・流通、モビリティ、通信、建設、製造、金融などの業界リーディングカンパニーを主な顧客とし、DX戦略の立案からシステム開発・運用までを一貫支援。出島型アプローチによる組織変革とデータ駆動型プラットフォーム構築を強みとし、顧客の自走型DX組織化を伴走する。
主要顧客ニプロ、三越伊勢丹ホールディングス、大成建設
- データ駆動型プラットフォーム
- 既存システムのデータを活用し、新規デジタルサービスを迅速に立ち上げるための基盤。業界のデータモデルやセキュリティモデルを組み込み、運用自動化機能を備える。
- GxDiste
- 基幹・オンプレミスに蓄積したデータ活用を支援する自社サービス。DXテクノロジーアセットのライセンス提供によりスケーラブルな収益を得る。
- GxRaptor
- 社内外のデータを自然言語で横断検索し、ビジネスモデルの洗練を支援するコンシェルジュサービス。
製品と技術
Atlassian製品と開発生産性向上ツール
当社グループはAtlassian社と2010年にパートナー契約を締結し、以来、アジャイル開発チーム向けのコラボレーションソフトウェア(Jira、Confluence等)の販売・導入支援を行っている。DX支援プロダクト・サービス事業の中核をなし、同社製品は顧客の開発プロセス可視化と効率化に貢献する。さらに、GRSを通じてFresche Solutions社の「X-Analysis Advisor」を提供。これはIBM i(AS/400)に特化したアプリケーション可視化・解析ツールで、レガシー資産のモダナイズに欠かせない。また、Retool社のローコードツールも販売し、データベースやAPI連携を容易にして内製開発のハードルを下げる。これらのプロダクトは人的リソースに依存せずスケーラブルな収益源であり、2025年8月期は前期比で販売が拡大した。
自社プロダクトGxDisteとGxRaptor
当社グループは「データ駆動型プラットフォーム」を実現するシステム基盤を資産化し、自社サービス「GxDiste」として提供する。GxDisteは基幹システムやオンプレミスに蓄積されたデータを活用するためのプラットフォームで、顧客は既存IT資産を活かしながら新しいデジタルサービスを迅速に立ち上げられる。2025年8月期には地図・航空写真の空間情報を扱うデータ駆動型プラットフォームの構築にも着手した。また、デジタルサービス共創事業の自社プロダクト「GxRaptor」は、社内の内的データとWeb上の外的データを自然言語で検索できるコンシェルジュサービスであり、ビジネスモデルの洗練を支援する。これらのプロダクトはDXテクノロジーアセットのライセンス収益化を進める重要な要素で、継続的な機能拡張が行われている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
成長企業支援に特化、投資収益
グロースエクスパートナーズは情報通信業に属し、成長企業への投資やコンサルティングを提供。同業のVRain SolutionやCocoliveはクラウドやライブ配信と異なるため、独自のポジション。投資先の価値向上と出口戦略により収益獲得を目指す。市場の変動に影響を受けやすいが、高い専門性が強み。今後の成長には投資先の選定能力と市場環境の好調が不可欠。
強み
- IT・通信分野の深い知見で、投資先企業への支援が強み。
- 業界内の幅広いネットワークで有望企業へのアクセスを確保。
- クラウドやAIなど成長市場に特化し、高いリターンを狙う。
- 状況に応じた投資手法でリスク管理と収益最大化を両立。
課題
- 投資先の業績不振や市場変動により収益が大きく変動。
- 多くの投資ファンドが参入し、優良案件の獲得競争が激化。
- IPOやM&Aの環境悪化時には投資回収が困難になる可能性。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がグロースエクスパートナーズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4270BeeX | 42億円 | 10.3倍 |
| 2 | 441ANE | 41億円 | 8.2倍 |
| 3 | 3682エンカレッジ・テクノロジ | 41億円 | 18.5倍 |
| 4 | 3744サイオス | 41億円 | 11.6倍 |
| 5 | 244Aグロースエクスパートナーズ | 40億円 | 8.5倍 |
| 6 | 3807フィスコ | 40億円 | 8700.0倍 |
| 7 | 5257ノバシステム | 40億円 | 11.7倍 |
| 8 | 228Aオプロ | 39億円 | 14.2倍 |
| 9 | 483Aテラテクノロジー | 39億円 | 9.2倍 |
| 10 | 4056ニューラルグループ | 39億円 | — |
| 11 | 4811ドリーム・アーツ | 38億円 | 40.4倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 18件
2008年創業とアジャイル開発支援への転機
2008年7月、東京都千代田区にグロースエクスパートナーズが設立され、企業向けのITを活用した事業変革支援を開始した。翌2009年11月にはニプロ株式会社および株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズとの資本業務提携を締結し、医療・流通分野での支援を拡大。2010年4月、アジャイル開発を支援するツール需要に応え、豪州Atlassian Pty Ltdとパートナー契約を結び、同社製品の販売を開始した。この契約は後のDX支援プロダクト事業の基盤となる。創業から3年間で大手企業との関係構築とアジャイル開発分野への特化を進め、現在の事業モデルの原型が形作られた。
子会社設立と事業領域の拡大(2012~2016年)
2012年5月、レガシーIT資産活用を支援する子会社「ジーアールソリューションズ(GRS)」を設立。続いて2014年9月には新設分割により「グロース・インク(GRI)」を設立し、Webサイトやアプリケーションの企画開発を本格化。2015年3月には小売向け店頭調査システム「ミエルカ」を手がける子会社「ミエルカ」を設立した。2016年6月にはニプロ株式会社の医療用ソフトウェア子会社設立に際し、当社取締役が代表取締役社長に就任するなど、ニプログループのIT支援体制を構築。同年8月には株式買収により組込みハードウェアに強い株式会社コムデックを子会社化し、技術領域を拡大した。この時期に子会社群によるグループ体制の基礎が固まった。
持株会社体制への移行と提携の加速(2018~2020年)
2018年10月、GRSがカナダのFresche Solutions社と国内総代理店契約を締結し、IBM i資産可視化ソフト「X-Analysis Advisor」の販売を開始。同年11月、当社は持株会社体制へ移行し、アジャイル開発・DXプロダクトを担う「GxP」、コンサルティングを担う「Graat」を新設分割により子会社化した。2019年10月には三越伊勢丹ホールディングスとの業務提携と同社DX子会社「IM Digital Lab」への役員参画、さらにクアルトリクス社とのアライアンス契約を締結し、顧客体験向上サービスを提供開始。2020年12月にはIT戦略支援の株式会社フルストリームソリューションズに出資し関連会社化。持株会社体制下でグループ機能を整理するとともに、外部との協業を加速させた。
近年の資本業務提携と完全子会社化(2021年以降)
2021年3月、次世代モビリティ社会の開発支援を目的に豊田通商株式会社と資本業務提携を締結。同年5月にはミエルカの株式を追加取得し完全子会社化、ビッグデータ解析やAI学習サービスを新たな事業として取り込んだ。同年8月にはテックベンチャーへの投資・協業のため株式会社アイティーファームと資本業務提携を締結。一連の動きにより、モビリティ分野への進出、データ分析能力の強化、スタートアップとの連携を実現した。2025年8月期の売上高は51億円に達し、営業利益8億円、親会社株主に帰属する当期純利益6億円と過去最高を更新。グループ全体の収益力が向上している。
年表18件を開く
2000年代
- 2008年7月創業東京都千代田区に当社設立、企業向けにITを活用した事業変革を支援するサービスの提供を開始
- 2009年11月ニプロ株式会社と資本・業務提携契約を締結し、ITを用いた新規事業創出及び社内業務改善を支援するサービスの提供を開始
- 2009年11月株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズと資本業務提携契約を締結し、相互の競争力向上及び顧客満足の最大化を目的としたデジタルサービスの開発支援を開始
2010年代
- 2010年4月アジャイル開発(*1)を支援するコンサルティングサービス提供先において活用されるツールの提供を強化するため、豪州Atlassian Pty Ltd.(以下Atlassian)とパートナー契約を締結し、同社製品の販売を開始
- 2012年5月子会社としてジーアールソリューションズ株式会社(以下GRS)を設立し、レガシーIT資産(*2)を活用する仕組みづくりを支援するサービスを提供開始
- 2014年9月子会社として新設分割にてグロース・インク株式会社(以下GRI)を設立し、 Webサイトやアプリケーション(*3)の企画、開発及び運用を開始
- 2014年12月東京都新宿区(新宿野村ビル24階)に本社移転
- 2015年3月子会社として株式会社ミエルカ(以下ミエルカ)を設立し、小売業向け店頭調査支援システム「ミエルカ」の開発及び運営などマーケティング支援サービスを移管
- 2016年6月ニプロ株式会社の医療用ソフトウェア開発子会社、ニプロシステムソフトウェアエンジニアリング株式会社(現 ニプロデジタルテクノロジーズ株式会社)の設立に際して、当社取締役が同社の代表取締役社長に就任するなど、ニプログループが提供する医療関連製品・サービスに関してITの観点から支援する体制を構築
- 2016年8月M&A株式買収により、組込みハードウェア(*4)に強みをもつ株式会社コムデックを子会社化
- 2018年10月GRSにて加国Fresche Solutions Inc.(以下Fresche)と国内総代理店契約を締結し、IBM i (AS/400)特化型アプリケーション可視化/解析ソフトウェア「X-Analysis Advisor(エックスアナリシスアドバイザー)」を発売開始
- 2018年11月当社は持株会社体制へ移行し、アジャイルなシステム開発・運用及びDX支援プロダクト提供を行う 株式会社GxP(以下GxP)、並びに企業のIT及び組織の変革を実現するためのコンサルティングを行うグロース・アーキテクチャ&チームス株式会社(以下Graat)を、新設分割によりそれぞれ子会社として設立
- 2019年10月三越伊勢丹グループのDX(*5)支援を目的とし、株式会社三越伊勢丹ホールディングスと業務提携契約を締結するとともに、同社がその目的で設立した、子会社株式会社IM Digital Lab(アイムデジタルラボ)の社外取締役として、当社取締役2名が就任し、経営に参画
- 2019年10月GRSにて 米国Qualtrics International Inc.の日本法人 クアルトリクス合同会社とアライアンス契約を締結、企業の顧客体験(CX:カスタマーエクスペリエンス)(*6)向上を支援するためのワンストップサービス(*7)を提供開始
2020年代
- 2020年12月創業顧客企業のITに関する戦略立案・企画から運用まで支援する株式会社フルストリームソリューションズ(以下フルソル)の発足に伴い一部出資し、関連会社とする(出資比率33.3%)
- 2021年3月次世代モビリティ社会(*8)の実現に向けた開発支援を行うため豊田通商株式会社と資本業務提携契約を締結
- 2021年5月M&A株式取得により、株式会社ミエルカを完全子会社化し、新たな事業としてビッグデータ解析(*9)、AI(*10)学習サービスを提供開始
- 2021年8月テックベンチャー(*11)への投資や協業のため株式会社アイティーファームと資本業務提携契約を締結
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/8期の経営方針より
会社は2つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。
- 海外出身人財比率40%以上
- 顧客維持率約90%
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
既存事業の着実な成長
エンタープライズ顧客基盤の拡大とサービス提供力の拡大に取り組む。新規顧客開拓の強化、既存顧客との取引拡大(年間2億円以上のロイヤルカスタマー増)、海外事業拡大支援体制の強化、コンサルタント・エンジニア増員、AI/データ解析領域の強化による生産性向上を進める。
- 02
共創型事業の拡大によるスケーラブルな成長
主要顧客と共にデジタルサービスを共創し、レベニューシェア型ビジネスモデルを展開する。データ駆動型プラットフォームの共同利用推進や、技術系スタートアップとの協業を通じて、業界全体のDX支援に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 2期分
グループ全体で246人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は491万円で、1期前と比べて−23.7%。平均年齢は39.4歳、平均勤続年数は6.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2024年8月 | 643 | 41.0 | 6.2 | 226 | 265 |
| 2025年8月 | 491 | 39.4 | 6.2 | 246 | 325 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 3 / 海外 1、うち連結子会社 4) を有報から抽出しています。
- 国内㈱GxP (注)2、4東京都 新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内グロース・アーキテクチャ&チームス㈱東京都 新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内㈱ミエルカ東京都 新宿区 · 連結子会社議決権100.0%
- 海外GxP Technologies India Pvt. Ltd. (注)5インド Kerala州 · 連結子会社議決権67.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年8月期の売上高は51億円、営業利益は8億円。前期と比べると増収増益で、売上が+15.9%、利益が+33.3%。
会社が出している今期の予想2026年8月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 47億円 | 51億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 8億円 |
| 純利益 | 3億円 | 6億円 |
| 1株あたり配当 | ¥0 | ¥0 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
4期分
直近は2026年3Qで、売上は11億円、営業利益は1億円。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年2Q | 24 | 4 | 16.7 | 3 |
| 2025年4Q | 27 | 4 | 14.8 | 3 |
| 2026年2Q | 24 | 2 | 8.3 | 2 |
| 2026年3Q | 11 | 1 | 9.1 | 0 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 6期分
2020年8月期からの6期で、売上は5億円から51億円へ10.2倍に増えた。直近期の営業利益率は15.7%。売上は5期、純利益は4期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 顧客企業のITに関する戦略立案・企画から運用まで支援する株式会社フルストリームソリューションズ(以下フルソル)の発足に伴い一部出資し、関連会社とする(出資比率33.3%) | |||||
| 2020年8月 | 5 | — | 2 | — | 1 |
| 株式取得により、株式会社ミエルカを完全子会社化し、新たな事業としてビッグデータ解析(*9)、AI(*10)学習サービスを提供開始 | |||||
| 2021年8月 | 6 | — | 2 | — | 1 |
| 2022年8月 | 33 | — | 3 | — | 2 |
| 2023年8月 | 37 | — | 4 | — | 3 |
| 2024年8月 | 44 | 6 | 6 | 13.6 | 4 |
| 2025年8月 | 51 | 8 | 9 | 15.7 | 6 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年8月期
売上高51億円のうち、営業利益として残るのは8億円で15.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は6億円、売上の11.8%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.9%28億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金31.4%16億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益15.7%8億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 4期分
2025年8月期は営業CFが6億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは6億円。この組み合わせは「現金積み上げ型」にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも。期末の手元現金は21億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年8月 | 3 | −2 | −1 | 1 | 6 |
| 2023年8月 | 2 | 2 | −3 | 4 | 7 |
| 2024年8月 | 5 | 0 | −1 | 5 | 11 |
| 2025年8月 | 6 | 0 | 4 | 6 | 21 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 6期分
2025年8月期の総資産は47億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は71.4%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2020年8月 | 23 | 5 | 18 | 21.8 |
| 2021年8月 | 24 | 7 | 17 | 28.2 |
| 2022年8月 | 30 | 12 | 18 | 38.1 |
| 2023年8月 | 30 | 15 | 15 | 49.3 |
| 2024年8月 | 35 | 19 | 16 | 54.0 |
| 2025年8月 | 47 | 34 | 13 | 71.4 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROEで605社中121位あたり、逆に低いのは自己資本比率で605社中205位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥1,188で、1年前と比べて-46.6%。過去52週の値幅のなかでは9%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 |
| PER (会社予想) | 14.6倍 |
| PBR | 1.07倍 |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1日で-9.84%急落し1118円。週足では25日線(1186円)を下回り、75日線(1148円)も割り込んだ。52週高値2571円から約56%下落。1ヶ月では-1.7%と小幅安だが、7/16の出来高7.58万株は通常の10倍超で売り圧力強い。RSI37.4とやや売られすぎ。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 90/100)。
PERは8.91倍と同業平均30.33倍を大幅に下回り極めて割安。PBRも1.14倍と平均3.46倍を下回る。ただし無配であり、株主への直接的な還元はない。利益水準に比べて時価総額が低く、割安だが成長性や配当政策の改善が期待される。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.5倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 14.6倍 | — |
| PBR | 1.07倍 | 2.96倍 |
| ROE | 22.7% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
売上高が順調に増加し、2024/8期は営業利益率13.6%と高水準。強気派は、成長持続性とPER7.9倍・PBR1.1倍の割安感を評価。弱気派は、ITエンジニアリング市場の競争激化による単価低下リスクや、売上成長の鈍化を懸念。直近の株価下落(-47%)は、何らかの懸念材料を反映している可能性がある。
- 成長持続
売上高は3期連続増加、2025/8期も増収計画。
- 収益性改善
営業利益率13.6%と業界内で高水準。
- 割安バリュエーション
PER7.9倍、PBR1.1倍は成長企業として割安。
- 高いROE(22.7%)の持続継続影響中
ROE22.7%は優良で、PBR1.08倍は割安感、ROE維持でPER再評価
- 業績上方修正の可能性決算発表影響強
FY2025売上高51億円、営業利益8億円は増収増益、FY2026も好調ならPER7.9倍は割安
- 自社株買いの実施次回株主総会影響中
無配だが、株価下落で自社株買いの可能性、発行株式数の3%買い消却でEPS3%向上
- 成長セクターへの再評価マクロ次第影響弱
情報・通信業としてAI関連需要取り込み期待、市場の関心回復でバリュエーション改善
- 競争激化リスク
ITエンジニアリング業界は価格競争が激しく、単価低下の可能性。
- 下落トレンド
株価は1年で47%下落、悪材料が織り込み済みの可能性。
- 依存リスク
特定顧客や案件への依存度が不明。
- 業績の減速リスク2026年Q1決算影響強
FY2025営業利益15.69%の高成長が持続可能か、減速すればPER13.4倍の予想に修正
- 無配継続による投資家離れ継続影響中
配当利回り0%で長期投資家の関心薄く、株価上昇の原動力不足
- 外国人低保有(3.23%)継続影響弱
外国人保有率低く、海外投資家の買い不在で上値重い
- 過去1年47%下落のネガティブモメンタム短期的影響弱
下落トレンド継続で戻り売りが予想され、新規買い手控え
- 売上高成長率
- 成長持続性を確認。
- 営業利益率
- 収益性の維持が鍵。
株主
有価証券報告書より
2025年8月期末の株主数は延べ1,262人。区分でいちばん多いのは事業法人で45.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が47.5%を占め、残る52.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2024年8月% | 2025年8月% |
|---|---|---|
| 事業法人 | 34.3 | 45.1 |
| 個人・その他 | 65.7 | 43.9 |
| 証券会社 | — | 5.3 |
| 外国法人 | — | 3.2 |
| 金融機関 | — | 2.5 |
| 自己株式 | 7.7 | 0.7 |
| 外国人個人 | — | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | Watanabe&Partners株式会社 | 34.29 |
| 02 | 渡邉 伸一 | 21.27 |
| 03 | ニプロ株式会社 | 3.88 |
| 04 | 豊田通商株式会社 | 3.88 |
| 05 | 奥山 秀朗 | 2.98 |
| 06 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.41 |
| 07 | 三菱UFJeスマート証券株式会社 | 2.20 |
| 08 | 株式会社三越伊勢丹システム・ソリューションズ | 1.49 |
| 09 | BBH LUX/BROWN BROTHERS HARRIMAN (LUXEMBOURG) SCA CUSTODIAN FOR SMD-AM FUNDS - DSBI JAPAN EQUITY SMALL CAP ABSOLUTE VALUE(常任代理人 株式会社三井住友銀行) | 1.49 |
| 10 | 河西 健太郎 | 1.45 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-04-16渡邉 伸一新規の大量保有報告21.12%-0.20pt
- 2026-04-16渡邉 伸一変更報告21.12%-0.20pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 6期分
1株利益は6期で−98%、1株純資産は6期で−99%。直近期のROEは22.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% |
|---|---|---|---|
| 2020年8月 | 7,793 | 75,881 | 11.2 |
| 2021年8月 | 1,004 | 5,427 | 15.5 |
| 2022年8月 | 75 | 426 | 19.6 |
| 2023年8月 | 103 | 537 | 21.4 |
| 2024年8月 | 154 | 704 | 24.8 |
| 2025年8月 | 184 | 1,013 | 22.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
経営陣
19名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は19名。2025/8期の役員報酬は総額173百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 渡邉伸一 | 代表取締役 社長 | 57 | 1,863,400 |
| 河西健太郎 | 取締役 コーポレート 統括本部長 | 63 | 48,600 |
| 鈴木雄介 | 取締役 コンサルティング事業統括 | 50 | 4,000 |
| 鎌田悟 | 取締役 営業企画統括 | 57 | 17,200 |
| 浦田努 | 取締役 | 69 | 4,000 |
| 黒崎守峰 | 取締役 | 69 | 4,000 |
| 井熊実 | 取締役 | 59 | 4,000 |
| 永松昌一 | 取締役 | 68 | — |
| 曽我野麻理 | 取締役 | 63 | — |
| 香川朋啓 | 常勤監査役 | 53 | 4,000 |
| 内田裕二 | 監査役 | 64 | — |
| 久保田良則 | 監査役 | 46 | — |
残りの役員7名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 北條育男 | テクノロジーフェロー 兼 株式会社ミエルカ取締役 | — |
| 三村泰平 | コーポレート統括本部副本部長 兼 経営企画部長 兼 グループ戦略企画室副室長 | — |
| 佐藤直人 | コーポレート統括本部 経理部長 | — |
| 新井よし子 | コーポレート統括本部 人事部長 | — |
| 和田一洋 | 株式会社GxP 代表取締役社長 | — |
| 河村肇 | 取締役 | 67 |
| 四居治 | — | 70 |
役員報酬の内訳2025/8期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 127 | 127 | 32 |
| 社外取締役 | 8 | 46 | 46 | 6 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/8期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容6,569字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題10,155字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク9,635字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,875字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
- 決算説明資料2026年8月期第3四半期 決算説明資料2026-07-15
TDnetのPDFは掲載後約1ヶ月で削除されるため、古い開示はタイトルのみの記録です。
関連する企業
関連企業