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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

デジタルアーツ

Digital Arts Inc.2326 · Prime · 情報・通信業

企業・公共・教育向けにWeb・メールセキュリティ製品を提供。独自のホワイトリストDBで既知・未知の脅威に対応する「ホワイト運用」が強み。

概要

デジタルアーツは企業向け情報セキュリティソフトウェアを開発・販売する企業。1995年設立、2002年に株式上場。主力製品はWebフィルタリング「i-FILTER」とメールセキュリティ「m-FILTER」で、国内トップクラスのシェアを有する。2026年3月期の連結売上高は108億円、営業利益率44.2%と高収益。近年はクラウドセキュリティ「DigitalArts@Cloud」やゼロトラスト製品「Z-FILTER」を投入し、新たな成長領域を開拓している。

事業セグメントと主力製品群

デジタルアーツの事業は企業・公共・家庭の3市場に分かれる。企業向けには、Webフィルタリング「i-FILTER」、メールセキュリティ「m-FILTER」、ファイル暗号化「FinalCode」、クラウド統合セキュリティ「DigitalArts@Cloud」、データ保護「f-FILTER」、統合認証「a-FILTER」、ネットワークセキュリティ「Z-FILTER」を提供する。公共向けもほぼ同様で、教育機関向けには「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」を用意している。家庭向けは「i-フィルター」である。これらの製品はすべて自社開発であり、独自のホワイトリストデータベースを中核に据えた「ホワイト運用」によって、既知・未知の脅威に対抗する。2026年3月期には、i-FILTERとm-FILTERが収益の柱となり、契約高は前期比57%増の166億円に拡大した。クラウドサービス「DigitalArts@Cloud」の契約も伸長している。

高収益体質と強固な財務基盤

2026年3月期の連結売上高は108億3500万円(前期比8.5%増)、営業利益47億9100万円(同5.1%増)で、営業利益率44.2%を達成した。契約高は166億400万円と57.1%増加し、収益の先行指標として高い成長を示している。これはGIGAスクール第2期案件など公共分野の大型受注が寄与した。同期末の総資産は278億6500万円、純資産は184億5400万円で、自己資本比率66.2%と財務体質は堅固。現金及び預金は前期比51億円増加し、キャッシュリッチな状態である。中期経営計画では2027年3月期に売上120億円、営業利益54億円、営業利益率45%を目標とする。

約1500万人のユーザー基盤と3市場戦略

同社が標榜する「ホワイト運用」は、2026年3月末時点で約1500万人規模のユーザーに利用されている。企業向け市場では、大企業を中心にi-FILTERとm-FILTERの高いシェアを維持。公共向け市場では、GIGAスクール構想第2期で高い契約獲得率と単価向上を実現した。家庭向け市場では、i-フィルターを通じて個人利用者の安全なインターネット利用を支援している。販売チャネルは代理店によるパートナーセールスが主力だが、直販体制も強化中である。今後の成長に向け、人材投資と新製品投入を積極的に進めている。

業界の中での役割はセキュリティソフトウェアベンダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
108億円
営業利益
48億円
営業利益率
44.4%
純利益
34億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01企業向け主力

企業向けに、Webセキュリティ「i-FILTER」、メールセキュリティ「m-FILTER」、ファイル暗号化「FinalCode」、クラウドセキュリティ「DigitalArts@Cloud」等を提供。独自のホワイトリストDBと攻撃対策機能により、標的型攻撃や情報漏洩対策を実現。

主な製品・サービス7
i-FILTER
Webフィルタリング製品。ホワイトリストDBで脅威URLへのアクセスを遮断し、不適切サイトをカテゴライズしてフィルタリング。標的型攻撃対策等に利用。
m-FILTER
メールセキュリティ製品。送信元ホワイトリストと添付ファイル・本文の偽装判定で標的型メールをブロック。誤送信防止・アーカイブ機能も提供。
FinalCode
パスワードレス暗号化サービス。ファイルごとに閲覧者指定・権限設定・ログ監視・リモート削除が可能。
DigitalArts@Cloud
Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティサービス。外部攻撃対策と内部漏洩対策を統合レポート画面で可視化。
f-FILTER
データ保護・ファイル転送ソリューション。転送前の多層検査と転送後のアクセス制限で情報漏洩を防止。
a-FILTER
統合認証プラットフォーム。シングルサインオン、多要素認証、ID管理などを提供し、端末ログオンからクラウド利用まで一元管理。
Z-FILTER
ネットワークセキュリティソリューション。ID認証、端末制御、通信制御、クラウド利用管理を統合。リモートアクセス対策(ZTNA)等を支援。

02公共向け準主力

公共機関・教育機関向けに、企業向けと同様のセキュリティ製品(i-FILTER、m-FILTER、FinalCode等)を提供。情報漏洩対策やWeb制御を通じた安全なデジタル環境構築を支援。

主な製品・サービス7
i-FILTER
公共機関向けWebフィルタリング。不適切サイトへのアクセス制御と標的型攻撃対策を提供。
m-FILTER
公共機関向けメールセキュリティ。標的型攻撃メール対策や誤送信防止機能を提供。
FinalCode
ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション。機密ファイルの追跡・制御を実現。
DigitalArts@Cloud
クラウドセキュリティサービス。Web・メール・ファイルのセキュリティをクラウドで提供。
f-FILTER
データ保護・ファイル転送ソリューション。安全なファイル転送を実現。
a-FILTER
統合認証プラットフォーム。シングルサインオン、多要素認証を提供。
Z-FILTER
ネットワークセキュリティソリューション。リモートアクセス制御等を提供。

03家庭向け副次

家庭向けには、フィルタリングソフト「i-フィルター」を提供。スマートフォン、タブレット、PCからの有害サイトアクセスを制御し、インターネット利用の危険からユーザーを保護。

主な製品・サービス1
i-フィルター
家庭向け総合セキュリティソフト。Webフィルタリング、利用状況レポート、利用時間制限機能を提供。

製品と技術

i-FILTER:ホワイトリストDBによるWebセキュリティ

i-FILTERは企業・公共向けWebフィルタリング製品。ホワイトリスト方式のデータベースを利用し、登録のない脅威URLへのアクセスを遮断。不適切なウェブサイトをカテゴライズしてポリシーベースでフィルタリング。標的型攻撃対策、水飲み場攻撃、フィッシングサイト対策に利用される。クラウド版も提供し、「AIチャットフィルター」機能で生成AI利用状況の可視化・制御も可能。2026年3月期、クラウド型の需要を取り込み堅調に推移。GIGAスクール構想第2期案件でも採用され、競争力を発揮した。

m-FILTER:標的型メール攻撃をブロック

m-FILTERはメールセキュリティ製品。安全な送信元を格納したホワイトリストDBを活用し、送信元の安全性を判定。添付ファイルや本文の偽装を検出し、標的型メールをユーザーに届ける前にブロックする。誤送信防止機能として、上長承認や送信遅延を提供。アーカイブ機能により内部統制を支援。2026年3月期は、f-FILTERやSandboxとの組み合わせ提案が奏功し、高い成長を継続。契約高の拡大に貢献した。

FinalCodeとf-FILTER:ファイル保護ソリューション

FinalCodeはパスワードレスのファイル暗号化サービス。ファイルごとに閲覧者指定、操作権限設定、ログ監視、リモート削除が可能。f-FILTERはデータ保護・ファイル転送ソリューションで、転送前の多層検査(DLP、ウイルス検出、上長承認)と転送後のアクセス制限を提供。両製品ともi-FILTERやm-FILTERとの連携が可能。FinalCodeはシンガポール子会社が販売・サポートを担当し、海外事業の核となっている。

Z-FILTERとa-FILTER:ゼロトラストと認証

Z-FILTERは2025年11月に販売開始したネットワークセキュリティ製品。ID認証、端末制御、通信制御、クラウドサービス利用の可視化・制御を一つの管理画面で提供。ゼロトラストアーキテクチャの実現を支援する。a-FILTERは統合認証プラットフォームで、シングルサインオン、多要素認証、ID管理、認証ログ管理を提供。両製品とも「ホワイト運用」の考え方に基づき、認証からアクセス制御までを統一基盤で実現。中計の成長ドライバーとして期待される。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報セキュリティ特化で高収益

情報・通信業界ではセキュリティソフトウェア市場が成長。当社はエンドポイントセキュリティ「iフィルター」「m-filter」等で知られる専業ベンダー。同業他社は未上場企業が多いが、IPAの調査でもシェア上位。売上高100~115億円ながら営業利益率44~46%と極めて高収益なビジネスモデル。サブスクリプション型で継続収入が安定。

強み

  • 営業利益率44%超と業界トップクラス。サブスク収益が柱。
  • Webフィルタリングで国内有数のシェア。法人・個人向けに強み。
  • ライセンス更新率が高く、毎期安定したキャッシュフロー。
  • サイバーセキュリティ市場は拡大基調で、需要が底堅い。

課題

  • 100億円規模で成長鈍化。新規市場開拓が課題。
  • 新興セキュリティベンダーや海外大手との競争激化。
  • AI脅威など新たなサイバー攻撃に対応する継続的な開発投資が必要。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がデジタルアーツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
13763プロシップ669億円24.0倍
27128ユニソルホールディングス661億円34.4倍
39928ミロク情報サービス648億円11.4倍
49790福井コンピュータホールディングス627億円14.5倍
52326デジタルアーツ625億円17.8倍
64481ベース625億円15.0倍
76200インソース616億円14.5倍
83854アイル615億円15.6倍
93661エムアップホールディングス608億円19.9倍
108005スクロール600億円21.5倍
113612ワールド590億円9.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 32件

国産初のWebフィルタリングソフト開発から上場まで

1995年6月、インターネット関連アプリケーションソフトの開発販売を目的に東京都港区で設立。資本金1000万円。1998年8月、国産初のWebフィルタリングソフトを開発し、有害情報の収集を開始。このデータベースが同社の独自技術の核となる。2000年1月、本社を港区北青山に移転。同年3月に資本金4億9100万円に増資し、5月にはモニタリングサービス「NET iScope」を開始。2002年9月、大阪証券取引所ナスダックジャパン市場に上場。資本金5億5220万円となる。上場により資金調達力を拡大し、以降の事業拡大の基盤を築いた。

フィルタリング専業化と国際特許取得

2004年9月、モニタリングサービス「NET iScope」の営業を譲渡し、フィルタリングソフト分野に事業を集中。同年10月、九州支店を開設。2005年2月、世界22の国と地域でフィルタリングを含むインターネットアクセス制御に関する特許を取得。同特許は同社の技術基盤として競争優位を支える。2005年10月、本社を千代田区永田町に移転。2006年8月、大阪営業所を開設。2007年11月、名古屋営業所。2008年2月、プライバシーマークを取得。この期間、全国的な営業網を整備し、特許により技術を保護した。

国内営業網の拡充と海外進出

2009年1月、札幌営業所(現北海道営業所)を開設。同年12月、東北営業所。2011年4月、米国子会社Digital Arts America, Inc.および英国子会社Digital Arts Europe Ltdを設立。同年11月、本社を千代田区大手町に移転(現在地)。この移転により、本社機能を強化。海外子会社設立は、同社製品の国際展開を狙ったものだが、後年商号変更などを経てファイル暗号化事業に特化する。2011年時点では、海外市場への足掛かりを築いた。

東証一部昇格とシンガポール子会社設立

2012年2月、東京証券取引所市場第二部に上場。早くも翌2013年3月には市場第一部に指定替え。株式市場での評価が高まった。2015年11月、シンガポール子会社Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.を設立。2016年2月、英国子会社をFinalCode Europe Limitedに、シンガポール子会社をFinalCode Asia Pacific Pte. Ltd.に商号変更し、ファイル暗号化製品「FinalCode」の販売専業にシフト。同年4月、デジタルアーツコンサルティング株式会社を設立。2016年10月、中四国営業所を開設。この時期、東証一部上場により知名度と信用力を高め、アジア市場への布石を打った。

ISMS認証取得とGIGAスクール参入

2018年12月、英国子会社をDigital Arts Europe Limitedに、シンガポール子会社をDigital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.に再商号変更。2020年3月、情報セキュリティマネジメントシステムISO/IEC 27001認証を取得。同年11月、クラウドセキュリティ専用のISO/IEC 27017認証も取得。2021年12月、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度ISMAPに登録。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、プライム市場へ移行。これら認証・登録により、公共調達における競争力を強化し、後のGIGAスクール構想案件獲得につなげた。

新製品投入と中期経営計画の推進

2024年3月、デジタルアーツコンサルティング株式会社の全保有株式を譲渡し、セキュリティ事業に集中。2025年3月、m-FILTER MailAdviser、a-FILTER、f-FILTERの3製品をISMAPに追加登録。2026年1月にはi-FILTER@Cloud GIGAスクール版など2製品を追加登録。2025年11月、ゼロトラストセキュリティ製品「Z-FILTER」を販売開始。2026年3月期の契約高は前期比57%増の166億円に拡大。中期経営計画(2025-2027年)では、最終年度に売上高120億円、営業利益54億円、営業利益率45%を目標とする。

年表32件を開く

1990年代

  • 1995年6月創業インターネット関連アプリケーションソフトの開発販売を主な目的として、東京都港区にデジタルアーツ株式会社(資本金1,000万円)を設立
  • 1998年8月国産初のWebフィルタリングソフトを開発、同時に有害情報の収集を開始

2000年代

  • 2000年1月資本金を4,000万円に増資
  • 2000年1月本社を港区北青山に移転
  • 2000年3月資本金を4億9,100万円に増資
  • 2000年5月インターネット・モニタリングサービス「NET iScope」サービス開始
  • 2002年9月上場大阪証券取引所ナスダックジャパン市場(現 JASDAQスタンダード)に上場 資本金を5億5,220万円に増資
  • 2004年9月インターネット・モニタリングサービス「NET iScope」の営業を譲渡し、フィルタリングソフト分野に事業を集中
  • 2004年10月九州支店開設(現 九州営業所)
  • 2005年2月世界22の国と地域で「フィルタリングを含むインターネットアクセス制御に関する特許」を取得
  • 2005年10月本社を千代田区永田町に移転
  • 2006年8月大阪営業所開設(現 関西営業所)
  • 2007年11月名古屋営業所開設(現 中部営業所)
  • 2008年2月プライバシーマークを取得
  • 2009年1月札幌営業所開設(現 北海道営業所)
  • 2009年12月東北営業所開設

2010年代

  • 2011年4月米国子会社 Digital Arts America, Inc. 設立 英国子会社 Digital Arts Europe Ltd 設立
  • 2011年11月本社を千代田区大手町に移転
  • 2012年2月上場東京証券取引所市場第二部に上場
  • 2013年3月東京証券取引所市場第一部に指定銘柄変更
  • 2015年11月シンガポール子会社 Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd. 設立
  • 2016年2月商号変更英国子会社を FinalCode Europe Limited に商号変更 シンガポール子会社を FinalCode Asia Pacific Pte. Ltd. に商号変更
  • 2016年4月創業デジタルアーツコンサルティング株式会社 設立
  • 2016年10月中四国営業所開設
  • 2018年12月商号変更英国子会社を Digital Arts Europe Limited に商号変更 シンガポール子会社を Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd. に商号変更

2020年代

  • 2020年3月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013 (JIS Q 27001:2014)」の認証を取得
  • 2020年11月クラウドセキュリティに特化した国際規格である「ISO/IEC 27017:2015 (JIS Q 27017:2016)」の認証を取得
  • 2021年12月「政府情報システムのためのセキュリティ評価制度」(ISMAP)に登録
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより市場第一部からプライム市場へ移行
  • 2024年3月デジタルアーツコンサルティング株式会社の全保有株式を譲渡
  • 2025年3月M&Aポップアップ型メールセキュリティソフト「m-FILTER MailAdviser」(Microsoft 365 対応版)、統合認証プラットフォーム「a-FILTER」、データ保護・ファイル転送「f-FILTER」の3製品を、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)に登録
  • 2026年1月「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」「有害情報対策版」の2製品を、新たに政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)に登録

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち3項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 連結売上高2027年3月期まで12,000百万円
  • 連結営業利益2027年3月期まで5,400百万円
  • 連結営業利益率2027年3月期まで45.0%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    セキュリティ事業の成長

    ゼロトラストセキュリティを実現する新製品の投入とクロスセル・アップセル戦略を推進し、事業拡大を図る。

  2. 02

    公共市場でのシェア拡大

    GIGAスクール構想第2期で受注シェア拡大と既存顧客の単価向上を両立し、公共市場でのプレゼンスを高める。

  3. 03

    新施策実行のための人材投資

    自社開発エンジニアへの投資に加え、直販強化を担う営業人材のインセンティブ付与・育成・採用を継続的に実施する。

  4. 04

    企業向け市場の基盤構築

    販売代理店との協業強化とエンドユーザー接点拡大により顧客ニーズを迅速に把握し、販売力と開発力を強化する。

  5. 05

    新しいニーズへの対応

    ネットワーク、メール、認証情報等を含む総合セキュリティ対策に加え、生成AIの業務利用に伴う情報漏洩リスク等の新たな脅威への対応を強化する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で279人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は699万円で、9期前と比べて+13.1%平均年齢は34.9歳、平均勤続年数は7.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月194
2018年3月207
2019年3月61836.15.7207
2020年3月61635.46.1236
2021年3月55734.66.0295
2022年3月69534.36.1324
2023年3月56934.76.5353
2024年3月62034.86.8252
2025年3月61834.36.82721,691
2026年3月69934.97.12791,720

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率8.6%
縦線は目安の30%
男性育休取得率33.3%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 0 / 海外 3、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
本社 — 東京都千代田区165百万円
保養所 — 静岡県熱海市88百万円
主な関係会社
  • 海外
    Digital Arts America, Inc.
    4675 Stevens Creek Blvd. Suite 100 Santa Clara, CA 95051, USA · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd. (注)
    8 Temasek Boulevard #35-02A Suntec Tower Three Singapore 038988 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 海外
    Digital Arts Europe Limited
    Centrum House, 36 Station Road, Egham, Surrey TW20 9LF United Kingdom · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は108億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+8.0%、利益が+4.3%。

売上高
+8.0%
108億円
営業利益
+4.3%
48億円
純利益
+6.3%
34億円
営業利益率
44.4%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高120億円108億円
営業利益54億円48億円
純利益38億円34億円
1株あたり配当¥100¥100

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は27億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+8.0%、営業利益は+11.1%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q279
2024年1Q25936.06
2024年2Q311341.99
2024年3Q27933.37
2024年4Q3222
2025年2Q482143.814
2025年4Q522548.118
2026年2Q502040.014
2026年4Q582848.320
2027年1Q271037.07

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は29億円から108億円へ3.7倍に増えた。直近期の営業利益率は44.4%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2974
2014年3月3074
シンガポール子会社 Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd. 設立
2015年3月3495
デジタルアーツコンサルティング株式会社 設立
2016年3月40105
2017年3月511811
英国子会社を Digital Arts Europe Limited に商号変更 シンガポール子会社を Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd. に商号変更
2018年3月511913
2019年3月582620
2020年3月562316
2021年3月683021
2022年3月914129
2023年3月1044431
2024年3月1154444
ポップアップ型メールセキュリティソフト「m-FILTER MailAdviser」(Microsoft 365 対応版)、統合認証プラットフォーム「a-FILTER」、データ保護・ファイル転送「f-FILTER」の3製品を、政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(ISMAP)に登録
2025年3月100464646.032
2026年3月108484844.434

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高108億円のうち、営業利益として残るのは48億円44.4%。営業外の損益と税金を反映した純利益は34億円、売上の31.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金30.6%33億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金25.0%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益44.4%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
69.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+36.1pt
44.4%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+24.8pt
31.5%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+6.1pt
19.2%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
70.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが84億円、投資CFが−12億円で、差し引きのフリーCFは72億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は231億円で、売上の25.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月8−6−1216
2014年3月8−6−1217
2015年3月14−8−1621
2016年3月10−4−2624
2017年3月20−7−51333
2018年3月17−8−3938
2019年3月31−9−42256
2020年3月271−72877
2021年3月52−8−744114
2022年3月62−10−852158
2023年3月31−9−1122170
2024年3月2810−2538183
2025年3月28−11−2117180
2026年3月84−12−2172231

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は279億円。このうち返さなくてよい自己資本が185億円で、自己資本比率は66.1%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月46361075.6
2014年3月49391077.8
2015年3月57431473.3
2016年3月61461574.7
2017年3月74532170.2
2018年3月79621778.2
2019年3月99782178.7
2020年3月109872279.7
2021年3月1491014867.6
2022年3月1931227162.7
2023年3月2111426966.9
2024年3月2251606571.0
2025年3月2261745376.6
2026年3月2791859466.1

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
231億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
203億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
94億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中6位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中349位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
19.2%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
44.4%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
66.1%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
8.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.3%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥4,420で、1年前と比べて-42.3%過去52週の値幅のなかでは20%の位置にある。

¥4,420-4.2%1ヶ月+2.2%1年-42.3%時価総額625億円
過去52週の値幅
安値¥3,500高値¥8,180

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.8倍
PER (会社予想)15.8倍
PBR3.25倍
配当利回り2.26%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1ヶ月で+10.8%と上昇。6/5の3830円から一時3625円へ下落後、7/15に4035円の高値。25日線3747円を+7.2%上回るが、75日線4441円は依然遠い。52週高値8280円からは約52%下落。出来高は6/19に324800株と急増後、高水準維持。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PERが16.18倍と業界平均の30.18倍を大幅に下回り、PBRも2.93倍で平均3.51倍より低い。配当利回りは2.23%と平均1.20%を上回る。ROE19.2%と収益性は高いが、2025/3期の売上高は115億円から100億円に減少しており、成長鈍化が懸念される。割安ながら短期的な業績減速リスクに注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.8倍47.9倍
PER (予想)15.8倍
PBR3.25倍2.96倍
ROE19.2%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

業績は減収傾向にあるが、利益率の高さと豊富な現金が評価材料。一方、競合の台頭や新製品の成長鈍化が懸念される。強気派はクラウドシフトとEDRの成長に期待し、弱気派は市場成熟と競争激化を理由に割高感を指摘する。

プラスに働く材料7
  • クラウド版の拡大

    サブスクリプション収入が増加し、収益の安定化に寄与。

  • 新製品EDRの成長

    EDR市場は拡大中で新たな収益源となる可能性。

  • 高収益体質

    営業利益率46%と高く、キャッシュリッチな財務。

  • PER16倍と割安感、買い戻し期待短期的影響

    PER16倍は成長銘柄として割安。株価急落後のリバウンド期待。

  • 営業利益48億円と高水準維持FY2026/3影響

    営業利益率44%超で安定。収益基盤堅調。

  • 高ROE19.2%で資本効率優秀継続影響

    ROE19.2%は同業比高く、株主価値創造力評価。

  • サイバーセキュリティ需要増加で成長継続影響

    企業のセキュリティ投資拡大トレンド。市場成長取り込み。

マイナスに働く材料7
  • 売上減少トレンド

    2025年3月期は売上100億円と前年から減少。

  • 市場の成熟化

    主力のフィルタリング市場は競合が多く成長鈍化。

  • 割高なバリュエーション

    PER16倍は業績減少を考慮すると割高感。

  • 株価1年で45%下落、信用不安再燃リスク短期的影響

    前年比45.7%下落。悪材料が続けば更なる下落リスク。

  • 売上高100億円台で伸び悩みFY2025/3影響

    FY2025/3売上高100億円、前期比13%減。成長鈍化。

  • 外国人保有比率30%で海外売りリスク不定影響

    外国人保有29.98%と高く、グローバルリスク時の売り圧力。

  • 競合激化でシェア低下懸念継続影響

    セキュリティ市場競争激しく、製品差別化難しくなればシェア低下。

次の決算で確かめる点
クラウド版売上比率
サブスク移行の進捗を示す重要指標。
EDRの契約数
新製品の成長性を測るバロメーター。
営業利益率
高収益体質が維持できるか確認。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり100で、前期から+11.8%いまの株価に対する利回りは2.26%。増配か配当維持が9年続いている。

年間配当
¥100
1株あたり
配当利回り
2.26%
いまの株価に対して
配当性向
37.3%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
9年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月2424.9
2018年3月2816.745.1
2019年3月4871.437.4
2020年3月504.243.4
2021年3月5510.037.7
2022年3月7027.334.7
2023年3月757.134.5
2024年3月806.724.5
2025年3月856.336.5
2026年3月9511.837.3

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥100

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ5,399人。区分でいちばん多いのは個人・その他37.1%。グループ会社や銀行などの安定株主が30.6%を占め、残る69.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他30.331.532.335.532.537.1
外国法人36.339.737.234.932.130.0
金融機関24.919.821.320.424.922.7
事業法人7.07.17.27.29.67.9
自己株式0.70.70.72.73.84.9
証券会社1.52.01.91.90.92.3
外国人個人0.00.00.10.10.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01道具 登志夫15.98
02日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)12.70
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)7.66
04DAM株式会社5.02
05BNYMSANV RE BNYMSANVDUB RE LEGAL (AND) GENERAL UCITS ETF PLC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)5.01
06BNP PARIBAS LUXEMBOURG/2S/JASDEC/FIM/LUXEMBOURG FUNDS/UCITS ASSETS(常任代理人 香港上海銀行東京支店セキュリティーズ・サービシズ・オペレーションズ)2.76
07BNYM AS AGT/CLTS NON TREATY JASDEC(常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)2.41
08THE BANK OF NEW YORK MELLON 140040(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.76
09THE CHASE MANHATTAN BANK, N. A. LONDONSECS LENDING OMNIBUS ACCOUNT(常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部)1.59
10光通信KK投資事業有限責任組合1.34

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-08-07
    リーガル・アンド・ジェネラル・インベストメント・マネジメント・リミテッド(Legal & General Investment Management Limited)
    新規の大量保有報告
    0.00%
    -5.02pt
  • 2026-06-05
    ブラックロック・ジャパン株式会社
    新規の大量保有報告
    1.65%
    +0.03pt
  • 2026-06-04
    三井住友トラスト・アセットマネジメント株式会社
    新規の大量保有報告
    1.86%
    -1.23pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+688%、1株純資産は14期で+449%。直近期のROEは19.2%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月3224913.625.225.8
2014年3月2927311.032.828.6
2015年3月3830313.331.033.9
2016年3月3932912.462.424.8
2017年3月8137523.037.624.9
2018年3月9244622.544.545.1
2019年3月14155828.164.137.4
2020年3月11461719.441.143.4
2021年3月14771622.066.037.7
2022年3月20786426.235.934.7
2023年3月2181,00723.323.434.5
2024年3月3151,16229.113.924.5
2025年3月2331,27419.128.736.5
2026年3月2541,37119.220.437.3

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額108百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
道具登志夫代表取締役社長 経営企画本部長582,257,999
松本卓也取締役 開発本部長493,521
窪川秀一取締役(監査等委員)733,976
上杉昌隆取締役(監査等委員)613,976
桒山千勢取締役(監査等委員)55501
矢野亜里紗取締役(監査等委員)38

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)285109648
社外取締役312124

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容4,084字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループは、当社及び連結子会社3社により構成され、Webセキュリティ、メールセキュリティ、及びファイル暗号化・遠隔削除ソリューションの企画・開発・販売等を主要な事業としております。 [当社と連結子会社の事業における位置付け] 名称   主要な事業内容 当社   インターネットセキュリティ関連ソフトウエア及びアプライアンス製品の企画・開発・販売 Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.   「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)の販売 インターネット、クラウドサービス、電子メール等は、企業、公共機関、教育機関をはじめとする多くの組織において、情報収集、業務遂行、コミュニケーション、教育活動等に不可欠な社会基盤となっております。一方で、インターネット上には様々な情報が氾濫しており、マルウェア感染、フィッシング、不正アクセス、なりすまし、情報漏洩等につながる脅威も存在しております。また、電子メールについても、誤送信による情報漏洩、標的型攻撃メールやフィッシングメールの受信、添付ファイルやURLを悪用したマルウェア感染等、多くのセキュリティ課題を抱えております。さらに、クラウドサービスの利用拡大、社外からのシステム利用の定着、生成AI等の新たな技術の業務利用の進展に伴い、認証、アクセス制御、通信制御、データ保護、ログ管理等を組み合わせたセキュリティ対策の重要性が高まっております。 このような環境の下、当社グループは、Webセキュリティ、メールセキュリティ、認証・アクセス制御、データ保護等を中心としたセキュリティ事業を展開しております。主力製品であるWebセキュリティ製品「i-FILTER」及びメールセキュリティ製品「m-FILTER」においては、国内で検索可能なURLや、安全な送信元であると判定したメール情報等を網羅したデータベース及び独自の攻撃対策機能を活用し、既知の脅威のみならず未知の脅威や攻撃にも対応する「ホワイト運用」を、ソフトウエア及びクラウドサービスとして提供しております。 また、ファイル暗号化と追跡管理機能を搭載したIRMソリューション「FinalCode」、重要情報を安全に転送するデータ保護・ファイル転送ソリューション「f-FILTER」、シングルサインオン及び多要素認証等を提供する統合認証プラットフォーム「a-FILTER」、通信・アクセス制御、クラウドサービス利用の管理、認証管理等を組み合わせて提供するネットワークセキュリティ製品「Z-FILTER」等を展開し、企業、公共機関、教育機関等における多様なセキュリティ課題に対応するソリューションラインアップの拡充を進めております。 今後も当社グループは、独自データベースに基づくWeb・メール等の制御技術及び大規模な導入・運用で培った知見を基盤として、インターネット利用、電子メール利用、クラウドサービス利用、認証・アクセス制御、データ保護等に伴う多様なセキュリティリスクに対応する製品・サービスを提供し、企業、公共機関、教育機関等における安全なデジタル活用を支援してまいります。 なお、当社グループは、区分すべき事業セグメントが存在しないため、報告セグメントはセキュリティ事業単一となっております。 [主要製品] ユーザー区分   主要製品   会社名 企業向け   ・「i-FILTER」(Webセキュリティ)・「m-FILTER」(メールセキュリティ)・「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)・「DigitalArts@Cloud」(Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ)・「f-FILTER」 (データ保護・ファイル転送ソリューション)・「a-FILTER」(統合認証プラットフォーム) ・「Z-FILTER」(ネットワークセキュリティ)等   当社  Digital Arts Asia Pacific Pte. Ltd.※「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)のみ販売・サポート 公共向け   ・「i-FILTER」(Webセキュリティ)・「m-FILTER」(メールセキュリティ)・「FinalCode」(ファイル暗号化・遠隔削除ソリューション)・「DigitalArts@Cloud」(Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ)・「f-FILTER」 (データ保護・ファイル転送ソリューション)・「a-FILTER」(統合認証プラットフォーム) ・「Z-FILTER」(ネットワークセキュリティ)等 当社 家庭向け   ・「i-フィルター」(家庭向け総合セキュリティ)   当社 [主要製品の特徴] 主要製品   特徴 「i-FILTER」   Webフィルタリングを通じた情報漏洩対策・標的型攻撃対策セキュリティ。Webフィルタリングとは、ホワイトリスト方式のデータベース(DB)を利用してDBに登録のない脅威URLへのアクセスを遮断したり、職務上または教育上、閲覧することが不適切なアダルトサイト等のようなWebサイトをカテゴライズして、組織のポリシーに則してユーザーに閲覧させなくする(フィルタリングする)機能。 [主要用途]・標的型攻撃対策・水飲み場攻撃対策・フィッシングサイト対策・Webアクセス制御・アクセスログ監視 「m-FILTER」   メールフィルタリング、メールアーカイブ、アンチスパム機能から成り立ち、標的型攻撃対策、誤送信対策等の情報漏洩対策、全文保存と管理による内部統制推進、スパムメール対策による業務効率向上が可能。メールフィルタリングとは、安全な「送信元」を格納したホワイトリストDBを持ち、送信元の安全性判定を実施しさらに「添付ファイル」や「本文」の偽装を判定することで、標的型メールをユーザーに受信させず安全なメールだけを受信する機能に加え、メール送信時に上長承認や一定期間の送信遅延機能を利用することで意図的・偶発的な情報漏洩を防止する機能。 [主要用途]・標的型攻撃メール対策・メール誤送信防止・メールアーカイブ・スパムメール対策・フィッシングメール対策 主要製品   特徴 「FinalCode」   電子ファイルを追跡・リモート制御することができる、パスワードレスの暗号化サービス。ファイルごとの閲覧者指定、操作権限設定、ファイル所有者によるログ監視、ファイルを送信した後の権限変更やリモートでのファイル削除が可能。 [主要用途]・機密情報漏洩対策・内部不正対策・サプライチェーン攻撃対策・ファイル暗号化、アクセス制御・ファイル追跡・リモート削除 「DigitalArts@Cloud」   Web・メール・ファイルを網羅したクラウドセキュリティ。外部攻撃対策と内部からの漏洩対策の両方をカバーし、社内業務ファイルの自動暗号化と社外に渡したファイルについてのコントロールをクラウドサービスで提供。統合レポート画面によりWeb・メール・ファイルにおける外部攻撃、内部情報漏洩の可能性を1画面で横断的に表示可能。 [主要用途]・Webセキュリティ・メールセキュリティ・ファイルセキュリティ 「f-FILTER」   「DLP機能」、「ファイル判定機能」、「上長承認機能」、「アンチウイルス機能」、「ファイル閲覧権限管理機能」の5つの情報漏洩対策機能で重要情報を守り、安全な「ファイル転送」を実現するソリューション。ファイルの転送前の多層検査により、マルウェアを含むファイルや重要情報を含むファイルを検出し、問題がある場合にはブロックを行い、ファイルの転送後には指定されたユーザーしかファイルにアクセスができず、また誰がアクセスしているかログを確認できるため第三者への漏洩対策が可能。「i-FILTER」、「m-FILTER」との連携も可能。 [主要用途]・ファイル転送及びファイル転送前後における情報漏洩対策・PPAP対策・ネットワークDLP対策 「a-FILTER」   端末ログオンからクラウドサービス利用までの認証を一元管理し、シングルサインオン、多要素認証、ID同期、IDプロビジョニング、ログ管理等を提供する統合認証プラットフォーム。ワンタイムパスワード認証、プッシュ認証、クライアント証明書認証、IPアドレス制御、位置情報認証、パスキー認証等に対応し、利用者や利用環境に応じた柔軟な認証制御が可能。 [主要用途] ・シングルサインオン ・多要素認証 ・端末ログオン認証 ・不正アクセス対策 ・ID管理、ID同期、IDプロビジョニング ・認証ログ管理 「Z-FILTER」   ID認証、端末制御、通信制御、クラウドサービス利用の可視化、ログ管理等を一つの管理画面で提供し、社内外からの業務システム利用やクラウドサービス利用におけるセキュリティ対策を支援するネットワークセキュリティソリューション。Webアクセス制御、リモートアクセス制御、クラウドサービス利用制御、ファイルのマルウェア対策、情報漏洩対策等に対応し、企業・組織における安全なクラウド利用及びリモートワーク環境の構築を支援。 [主要用途] ・リモートアクセス対策(脱VPN/ZTNA) ・Webアクセス制御 ・クラウドサービス利用の可視化、制御 ・情報漏洩対策 ・認証、ID管理 等 主要製品   特徴 「i-フィルター」   主として、家庭、図書館、ネットカフェ等を導入対象としたフィルタリングソフト。スマートフォン、タブレット、PCからの有害サイトへのアクセスを制御し、インターネット利用による危険からユーザーを保護することが可能。 [主要用途]・Webフィルタリング・Web利用状況レポート・Web利用時間制限 事業の系統図は次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,348字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」ことを企業理念として、あらゆるヒト・モノ・コトがインターネットで繋がり、人々の生活をより豊かにする創造的・革新的な発展が可能となるインターネット社会を実現するために、ソフトウエアメーカーとして安心・安全・快適を提供してまいります。 (2)経営戦略等 当社グループは、上述の経営理念に基づき、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げ、2024年4月から2027年3月までの3ヵ年を対象とした中期経営計画をスタートさせました。多様化・高度化するセキュリティニーズに応え、トータルセキュリティの提供とブランドの更なる浸透を実現するために、3つの重点領域への取組を加速してまいります。 〈重点領域〉 ・セキュリティ事業の成長 ・公共市場シェア拡大 ・新施策実行のための人材投資 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、2027年3月期を最終年度とする中期経営計画を策定し、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げており、その経営上の目標の達成状況を判断するため、売上高、営業利益、営業利益率を客観的な指標としております。 中期経営計画における経営指標については、以下の目標を達成できるように取り組んでまいります。 (単位:百万円) 2025年3月期 (実績)   2026年3月期(実績)   2027年3月期(計画) 連結売上高   9,982   10,835   12,000 連結営業利益   4,558   4,791   5,400 連結営業利益率   45.7%   44.2%   45.0% (4)経営環境並びに事業上及び財務上の対処すべき課題 当社グループが属するセキュリティ業界におきましては、クラウド化やDX化の進展、AIの業務利用の広がりなどに伴い、サイバー攻撃手法が多様化・高度化しております。このため、企業、公共機関及び家庭におけるセキュリティ脅威は依然として高い水準にあり、総合的なセキュリティ対策を可能とする製品・サービスへの需要拡大が見込まれております。こうした事業環境のもと、当社グループは、経営理念である「より便利な、より快適な、より安全なインターネットライフに貢献していく」に基づき、中期的には総合セキュリティメーカーへ成長していくことを目標に掲げております。現在は、外部環境及び内部環境の変化を踏まえて策定した中期経営計画(2025年3月期〜2027年3月期)を推進しております。 本中期経営計画では、3つの重点施策として「セキュリティ事業の成長」「公共市場シェア拡大」「新施策実行のための人材投資」を掲げております。中期経営計画2年目となる2026年3月期においては、セキュリティ製品市場の成長率を上回る契約高成長を達成いたしました。「セキュリティ事業の成長」では、ゼロトラストセキュリティの実現を支援する新製品の投入に加え、クロスセル・アップセル戦略を継続的に推進することで、事業拡大を図ってまいります。「公共市場シェア拡大」では、「GIGAスクール構想第2期」案件において、受注シェアの更なる拡大と既存顧客における単価向上の両立を目指してまいります。また、「新施策実行のための人材投資」では、競争優位性のある製品を自社開発するエンジニアへの投資に加え、大企業・中堅企業向けの直販強化を担う営業人材へのインセンティブ付与や育成・採用等に対する投資を継続的に実施してまいります。これらの施策を通じて、売上高及び営業利益の拡大並びに営業利益率の更なる向上を目指してまいります。 中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)の最終年度である2027年3月期につきましては、足元の事業環境及び業績動向を踏まえ、計画を見直しております。当社グループは、見直し後の業績目標の達成及び次の成長ステージに向けた事業基盤の強化に向けて、以下の課題に取り組んでまいります。 ① 企業向け市場の基盤構築 当社グループは、企業向け市場における成長基盤の構築を重要課題と認識しております。企業向け市場における成長の立ち上がりは、当初想定よりも緩やかに推移いたしましたが、販売代理店との協業体制を強化しつつ、エンドユーザーとの接点拡大を通じて、顧客ニーズや課題の迅速な把握に努め、「販売力」及び「開発力」の強化を図ってまいります。また、顧客接点を通じて得られた知見を販売代理店に共有することで、パートナーセールスの強化にも努めてまいります。 ② 新しいニーズへの対応 サイバー脅威は拡大・巧妙化しており、情報セキュリティ対策の重要性は一層高まっております。また、AIの普及に伴い、従来型のセキュリティ対策のみでは十分に対応しきれない新たなリスクも顕在化しております。このような環境変化を踏まえ、当社グループでは、ネットワーク、メール、認証情報、エンドポイント等を含めた総合的なセキュリティ対策に加え、生成AIサービスの業務利用に伴う情報漏洩リスク、認証情報の不正利用、外部サービス利用状況の可視化・制御等の新たなニーズへの対応強化に取り組んでおります。これらのセキュリティニーズは、今後も中長期的に拡大するものと見込んでおります。 ③ 人材の確保及び育成 当社グループは、AIの業務活用による生産性向上及び業務最適化を推進する一方で、中長期的な成長を実現するためには、優秀な人材の確保及び育成が重要な課題であると認識しております。このため、魅力的な給与水準、公正な評価制度及び充実した社員教育制度の整備に向けて継続的に人事制度を見直すとともに、新卒・中途採用活動を積極的に推進し、優秀な人材の確保及び定着に努めております。 また、社員の生産性向上と知識・スキルの習得を重点課題として位置付け、資格取得支援制度、職階別社内教育制度、外部専門家研修制度等を通じ、人材育成の強化に取り組んでまいります。 ④ サステナビリティへの取組 当社グループは、企業理念に基づき、地球環境の保全と持続可能な社会の実現を重要課題として認識しております。このため、「サステナビリティ委員会」を設置し、サステナビリティ方針に基づき重要事項(マテリアリティ)を特定するとともに、それらへの取組内容を当社ホームページにて開示しております。事業活動における環境負荷の軽減と効率性向上に加え、社員一人ひとりが主体的に行動することで、気候変動問題や環境汚染等の地球環境問題への対応を推進してまいります。また、事業活動を通じて、企業や公共団体における情報資産流出による経済損失の抑制に努めるとともに、子どもたちが安心・安全にインターネットを利用できる環境及び充実したオンライン学習環境の実現に向け、各種社会貢献活動を推進してまいります。 ⑤ 普及・啓発活動 当社グループは、製品及びサービスの普及拡大にあたり、インターネットを取り巻く情報セキュリティ脅威及びセキュリティ対策の重要性について、社会全体の理解を深めることが重要であると考えております。このため、当社製品の機能を活用し、マルウェア感染やホームページ改ざんの疑いがあるインターネットユーザーへ無償で通知を行うサイバーリスク情報提供サービス「Dアラート」を提供しております。加えて、開発部門の専任チームによる調査・分析結果を「Digital Arts SecurityReports」として発信し、最新のセキュリティトレンドや情報セキュリティ脅威への注意喚起を行っております。また、全国の自治体や学校からの要請に基づく講演活動を通じて、スマートフォンをはじめとするモバイル端末の利用における情報リテラシーの向上に資する情報提供を行うとともに、フィルタリングの重要性について普及・啓発活動を推進しております。
事業等のリスク6,233字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日(2026年6月25日)現在において、当社グループが判断したものであります。 (a) 主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化が当社グループに与える影響について 当社グループの製品は大部分が販売代理店を経由しユーザーへ販売されています。従いまして、主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化(企業のM&Aや倒産等)によって、当社グループの売上高が大きく変動する可能性があります。また、主要な販売代理店は、当社グループの競合製品も取り扱っております。そのため、当社グループは販売代理店への働きかけにより売上高の拡大に努めておりますが、競合製品が当社グループ製品よりも先行して取り扱われる可能性があります。さらに、主要な販売代理店の販売状況や経営環境の変化(企業のM&Aや倒産等)により、当社グループへの債務の支払いが停滞、またはその回収が不可能となった場合、当社グループの業績や財務状況に大きく影響を与える可能性があります。 (b) 当社グループ製品の学校及び自治体等への販売が国家予算や自治体の政策方針により影響を受けることについて 当社グループ製品の国公立学校や地方自治体等に対する売上高は、国家予算の変動や地方自治体への予算配賦状況、地方自治体における予算の消化状況等によって大きく影響を受ける可能性があります。 (c) インターネットにおける法規制、NPO法人等による無料サービスの提供、並びにオペレーティングシステムへの無償での組み込みによって受ける影響について インターネットにおける法規制等が進み、政府やNPO法人によって当社グループの「Webセキュリティ」ソフトに類似する施策や対応が低価格あるいは無償で行われた場合、当社グループにおいて事業及び収益モデルの変更を余儀なくされる可能性があります。 (d) セキュリティ事業に特化していることによる影響について 当社グループは、Webセキュリティソフト及びメールセキュリティソフトの開発・販売等を行う「セキュリティ事業」に特化しております。今後、経済環境の悪化その他の要因により、セキュリティ市場の需要が低迷した場合等には、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (e) 当社グループの売上高における四半期決算数値の変動について 当社グループの四半期における売上高は、第4四半期が他の四半期に比べ高くなる傾向にあります。これは、民間企業及び公共団体において、年度末である3月にIT製品の発注が行われることが多いためです。当社グループでは、この季節的変動を考慮した計画策定を行い、当該時期の売上の維持・拡大に努めておりますが、何らかの理由により当該時期の受注を計画通りに獲得できなかった場合や、販売代理店または顧客の都合等により発注が遅れた場合には、当社グループの業績や財務状況に影響を及ぼす可能性があります。また、契約時に契約額の大部分を会計上の売上として計上するタイプの製品に対し、契約金額の多くを繰延会計処理するタイプの製品の構成割合が高まる場合や、法律改正または政府主導の施策による一過性の特需が生じる場合には、四半期決算の数値が変動する可能性があります。 (f) 法規制等のリスクについて 当社グループは、企業活動に関わる各種法令の規制を受けておりますが、当社グループの事業継続に著しく重要な影響を及ぼす特有の法的規制は、本書提出日時点において存在しないと考えております。しかしながら、今後、既存法令等の改正や新たに当社グループ事業を規制する法的規制が適用されることになり、当社グループの事業展開が制約を受けたり、対応措置をとる必要が生じたりする場合、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (g) 将来企業、学校、家庭等においてインターネットそのものの利用機会が衰退した場合の影響について 「インターネット」は世界的にも急速に発展を遂げ、今やなくてはならない情報インフラストラクチャーであります。現在、当社グループの売上の大部分がこの「インターネット」に関連した製品やサービスによって構成されているため、今後「インターネット」そのものの衰退や当社グループ製品の該当市場となる“企業”、“学校”、“自治体”、“家庭”等において、「インターネット」そのものの利用機会が大きく減少した場合、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (h) 知的財産(特許等)の保護の限界について 当社グループは、独自に開発した技術やノウハウの保全に対して、国内外にてしかるべき対策を行っておりますが、一部地域において法的制限によって当社グループの知的財産権が完全にまたは限定的にしか保護されない可能性があります。このため、他社が当社グループの技術の分析や研究を実施すること、類似する製品の提供を行うことを完全には防止できない可能性があります。さらに、当社グループは他社の知的財産権や著作権の侵害については細心の注意を払い、製品の販売やサービスの提供を行っておりますが、将来他社から知的財産権や著作権を侵害していると見なされる可能性があります。 (i) 当社グループの技術の陳腐化や技術革新が進行し得なかった場合の影響について 当社グループでは、現在提供している製品やサービスにおける技術や品質向上と将来の新製品、新サービスの提供に向け、開発活動を行っております。しかしながら、将来的に当社グループが提供している製品やサービスの陳腐化や当社グループにおける技術革新が進行しなかった場合、当社グループが提供する製品やサービスが競合他社のそれと比較して競争力を獲得できない可能性があります。このことが将来において当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (j) 当社グループが提供する製品のバグや欠陥の発生による影響について 当社グループでは「Webセキュリティソフト」を中心に、多くのソフトウエア製品を開発販売しております。ソフトウエアの開発から販売までの過程において数多くの品質チェックを行い、プログラムの動作確認には万全を期しておりますが、販売時には予期し得なかったソフトウエア特有のバグ(不具合)が販売後に確認されることもあります。その場合、当社グループでは速やかに製品のアップデート(修正)プログラムを提供し対応しております。しかしながら、こうしたバグによりサービスの提供ができなくなる場合、バグの解決に非常に長期間を要した場合、またはバグの解決に至らなかった場合は、製品の売上の減少や返品だけでなく、当社グループへの信頼が低下するおそれがあり、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (k) 当社グループが所有する基幹システム(サーバー)等のトラブルによる影響について 当社グループの主要なサービスの大部分は、当社グループが管理するサーバーよりURL情報やマルウェアを検知するためのアンチウイルス情報等を提供する形態としております。当社グループではこれらのサーバーを最重要基幹システムとして位置付け、サーバーの二重化やデータのバックアップ取得による保全策等を実行し、サービスの安定的な提供に努めております。しかしながら、サーバーはハードウェアであり予期せぬ動作の停止や誤作動及び重要データ(当社グループサービスの核となるURLデータベース、顧客情報、技術情報等)の喪失等が発生し、サービスの提供を行うことができなくなる可能性があります。 また、サーバーを保管している施設の事業の停止によるサービスの停止、当社グループが利用するインターネットサービスプロバイダ、回線提供事業者及びその他のクラウドサービスにおけるトラブル発生、第三者によるランサムウェア攻撃やシステムの脆弱性を利用するゼロデイ攻撃等のサイバー攻撃、社内システムへの不正な侵入行為、不正アクセスによる重要データの盗難による情報の流出等の情報セキュリティ事故によって、当社グループがサービスの提供の中断を余儀なくされる可能性もあります。当社グループではプライバシーマークの取得に加え、情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の要求事項に準拠した体制を整えておりますが、万が一、これらの事象によりサービスの提供が停止した場合、当社グループへの信頼が低下するおそれがあり、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (l) 主要な経営陣への依存と、優秀な人材の確保及び育成について 当社グループの運営は、代表取締役社長である道具登志夫をはじめとする主要な経営陣に大きく依存しております。将来これらの経営陣において、病気やけがによる長期休暇、退職、死亡等の事態が発生した場合、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。これに対し、当社グループでは将来の持続的な成長に向けて、次世代を担う後継者の育成や、各部門における自律的な判断力の向上による強固な組織体制の構築を進めております。また、当社グループの事業の中核であるセキュリティ市場では、「ゼロトラストセキュリティ」をはじめとする新しいセキュリティ対策が次々と生まれています。これらの環境下で、ビジネスを確立・拡大していくためには、優れた専門性を有した人材の必要性がますます高まっています。一方、同業他社を含む各社の採用意欲の高まりや、少子高齢化に伴う労働人口の減少などにより、年々、人材の確保に関する難易度が高まっています。これに対して当社グループでは、年間約30名の新卒採用に加え、中途採用においてもソフトウエアの開発力強化に向けたITエンジニアをはじめ、必要な人材の積極採用を進めるとともに、新卒・中途採用に関わらず入社時からの体系的な人材育成や、人事理念に基づく評価、昇進・昇格、賃金制度等により、社員の能力・意欲を高める取組を行っています。また、各人の適性に応じた職務の割当てにより、社員一人ひとりの豊富な経験や能力を十分に発揮できる環境の整備に努めています。しかし、雇用環境の変化などにより、当社グループが求める人材の確保やその定着・育成が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの将来の成長に影響を及ぼす可能性があります。 (m) 企業の合併と買収、営業権の譲渡や獲得等による影響について 当社グループは東京証券取引所プライム市場への公開企業であり、代表取締役社長である道具登志夫が2026年3月31日現在の発行済株式14,133,000株(自己株式含む)のうち2,257,999株(保有する株式の割合 約16.0%、役員持株会保有分を含む)を保有し筆頭株主となっております。しかしながら、公開企業にとって企業の買収と合併の可能性は否定できず、将来当社グループにおいても企業全体または事業の一部や営業権について、買収、合併及び譲渡される可能性があり、このような場合、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 また、当社グループが企業買収、合併及び営業権の獲得を行った場合も同様の影響が発生する可能性があります。 (n) 天災、災害、テロ活動、戦争、感染症の流行等の発生や停電による影響について 地震や天災といった災害、国内外におけるテロ活動、戦争の発生、インフルエンザや新型コロナウイルス感染症等に代表される感染症の流行等の予期せぬ事態により、当社グループの業績や事業活動が影響を受ける可能性があります。また、全国的、地域的な停電や入居しているビルの事情によって電力供給が十分得られなかった場合、当社グループの事業活動とサービスの提供が停止し、当社グループの業績や財務状況に大きな影響を与える可能性があります。 (o) 外国為替に係る影響について 当社グループは、クラウドサービスの提供基盤の一部に外資企業が提供するサーバーを利用しているため、米ドル円為替レートの変動による影響を受けます。具体的には、米ドルに対して円安が進行した場合には、当社グループの業績にマイナスの影響(コストの増加)を及ぼす可能性があります。 (p) 情報管理に係る影響について 昨今のサイバー攻撃の高度化や、ITを活用したビジネス詐欺の巧妙化などに対応するため、当社グループでは、ISMS(情報セキュリティマネジメントシステム)体制を構築し、当社グループ及び当社グループサプライチェーン全体での情報管理強化対策、サイバー攻撃を早期に発見し排除するセキュリティシステムの活用、社内研修による従業員の知識習得と意識向上、インシデント対応計画整備に加え、その有用性を継続的に維持・改善していくための取組を実施しております。しかし、当社グループが事業活動を通じて創出した情報、顧客・サプライヤー又はその他団体及び個人(従業員含む)からお預かりした情報などが、第三者の不正アクセスによる情報漏洩、改ざん、破壊行為、あるいは従業員(役職員や委託先の関係者を含みます。)の故意または過失による情報漏洩等により、当社グループの情報システムやそれに依存する業務が停止するリスクがあります。加えて、クラウドシステムの活用推進は、事業活動のDX化を促し大きな利便性が得られる反面、当社グループが直接管理できないリスクの増大にも繋がっています。また、従業員の働き方やビジネス環境の変化は、当社グループの情報管理における脅威の変化をもたらしこれまでの取組を陳腐化させ、新しいリスクを生む可能性があります。このようなリスクが具現化した場合、当社グループの事業、業績及び財務状況に対して、重要な業務の中断による生産及び出荷の停止、顧客やその関係者の機密情報漏洩に起因する損害賠償請求などの短期的な影響、企業戦略や新技術の漏洩による競争力低下、並びに当社グループの企業イメージ毀損による販売機会損失など、中・長期的な影響が生じる可能性があります。 (q) 繰延税金資産に係る影響について 当連結会計年度末において、繰延税金資産を約1億円計上しています。当社グループは将来の収益力に基づく課税所得を見積り、繰延税金資産の回収可能性を判断しています。将来課税所得の見積りは、事業計画及びグループ会社間の取引価格を基礎としています。事業計画は、主に、各事業の主要顧客への販売数量及び販売価格、予測されている営業利益率、売上規模に応じた固定費の見積り及び想定為替レートを前提に策定しています。当社グループは、経営環境の変化に応じて事業計画を見直し経営成績の維持を図るとともに必要な税務戦略を考慮しています。しかし、将来において事業計画の主要な仮定が変化した場合、繰延税金資産の取崩しが発生する可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,244字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)におけるセキュリティ業界では、ランサムウェア攻撃や標的型攻撃、フィッシング詐欺に加え、情報窃取型マルウェアにより窃取された認証情報・認可情報を起点とする不正アクセスなど、攻撃手法の巧妙化・多様化が一段と進行しました。さらに、生成AIの急速な普及に伴い、AIを悪用した攻撃や、AI利用に起因する情報漏洩リスクへの対応も重要課題として認識されるようになっております。このような環境下において、企業・官公庁・教育機関・家庭など、ICT機器を業務・学習・生活のあらゆる場面で活用する社会全体でセキュリティ意識が一段と高まり、対策製品・サービスへの需要は継続的に拡大しました。今後も、サイバーセキュリティ政策の強化、DXの進展、クラウド利用の拡大を背景に、この流れは中長期的に継続するものと見込んでおります。 当社グループは、中期経営計画(2025年3月期~2027年3月期)に基づき、「セキュリティ事業の成長」「公共市場シェア拡大」「新施策実行のための人材投資」の3領域を重点テーマとして、各種施策を推進してまいりました。当連結会計年度は、当該中期経営計画の2年目として、既存主力製品の伸長に加え、次世代製品の市場定着、公共・教育分野におけるシェア拡大、ならびに今後の成長に向けた開発・営業体制の強化に取り組みました。 企業向け市場においては、「i-FILTER」が、クラウド型のWebアクセスセキュリティ対策ニーズを着実に取り込み、堅調に推移しました。また、「m-FILTER」は、偽装メールならびに添付ファイルやURLを悪用した脅威への対策ニーズを捉え、他製品やオプション製品との組み合わせによる提案を強化したことで、高い成長を継続しました。加えて、新製品「Z-FILTER」については、2025年11月の正式販売開始以降、順調に案件の積み上げが進み、当社が強みとする「ホワイト運用」の価値をゼロトラストセキュリティ領域へ拡張する製品として、今後の成長ドライバー育成に向けた成果が得られました。 公共向け市場においては、「GIGAスクール構想 第2期」案件への対応を重点施策として、継続的な製品機能強化と個別案件管理の徹底により、契約獲得を推進し、「GIGAスクール構想 第1期」と比較して、高い獲得率と案件単価向上の両立を実現しました。「i-FILTER」は、「GIGAスクール構想 第2期」で求められる利用状況の可視化機能等への対応を進め、教育現場のニーズに即した製品価値の向上を図ったことで、競争優位性をさらに高めました。一方、当該案件はクラウドサービス系製品を中心とした受注構成であるため、契約高は大きく伸長したものの、収益認識の影響により、当連結会計年度における売上高の伸びは限定的となりました。また、当該案件の契約高が大幅に伸長したことに伴い、現預金及び前受金が増加し、総資産が拡大した結果、自己資本比率は低下しております。 さらに、当社が提唱する「ホワイト運用」は、2026年3月末時点で約1,500万人規模のユーザー基盤へ拡大しており、安全な通信や挙動のみを許可する独自モデルへの評価が、企業・官公庁・教育機関を中心に広がっております。今後は、当該独自モデルの適用領域を家庭向け市場にも拡大し、安全なインターネット利用環境の実現を目指してまいります。 費用面では、中期経営計画の方針に沿った人材投資を実施したことにより、売上原価、販売費及び一般管理費は前期比で増加しました。一方で、AIの業務活用を含む業務高度化・効率化を通じて、生産性向上とコストコントロールを進め、成長投資と収益性の両立に努めました。その結果、増収効果に加え、適切な費用管理を実現したことで、各利益は堅調に推移しました。 以上の結果、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。 a.財政状態 (資産) 当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べて5,237百万円増加し、27,865百万円となりました。これは主として、現金及び預金が5,131百万円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べて4,148百万円増加し、9,410百万円となりました。これは主として、前受金が3,717百万円、未払法人税等が424百万円それぞれ増加したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べて1,088百万円増加し、18,454百万円となりました。これは主として、親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加が、配当金の支払い及び自己株式の取得による減少を上回ったことによるものであります。 b.経営成績 当連結会計年度における契約高は16,604百万円(前期比57.1%増)、売上高は10,835百万円(同8.5%増)、営業利益は4,791百万円(同5.1%増)、経常利益は4,840百万円(同6.1%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は3,427百万円(同7.7%増)となりました。 連結経営成績の概況 (単位:百万円) 2025年3月期   2026年3月期   増減額   増減率(%) 契約高   10,570   16,604   +6,033   +57.1 売上高   9,982   10,835   +852   +8.5 営業利益   4,558   4,791   +232   +5.1 経常利益   4,562   4,840   +278   +6.1 親会社株主に帰属する当期純利益   3,183   3,427   +244   +7.7 各市場の業績は次のとおりです。 企業向け市場 企業向け市場では、「i-FILTER」が、クラウド型のWebアクセスセキュリティ対策ニーズを着実に取り込み、「AIチャットフィルター」などの機能を通じて、生成AI利用状況の可視化と安全な運用管理を両立する製品として競争力を高め、堅調に推移しました。 「m-FILTER」は、表示名や送信元の偽装を伴う攻撃メール、ならびに添付ファイルやURLを悪用した脅威への対策ニーズを捉え、「f-FILTER」や「Anti-Virus & Sandbox」との組み合わせによる提案を強化したことで、高い成長を継続しました。 また、新製品「Z-FILTER」を当初計画どおり2025年11月4日に販売開始しました。「Z-FILTER」は、「ホワイト運用」を中核に、認証からアクセス制御までを同一基盤で提供する国産のゼロトラストセキュリティソリューションです。販売開始以降、順調に案件の積み上げが進んでおり、次期における収益化を見込める状況となっております。今後は、顧客環境への適合性向上及び顧客運用負荷のさらなる軽減に向けた機能強化を継続するとともに、販売代理店との協業を加速し、中長期的な収益基盤の柱として確立していく方針です。 以上の結果、企業向け市場の契約高は5,564百万円(前期比10.9%増)、売上高は5,176百万円(同8.2%増)となりました。 公共向け市場 公共向け市場では、重点施策である「GIGAスクール構想 第2期」案件において、継続的な製品機能強化と個別案件管理の徹底により、「GIGAスクール構想 第1期」と比較して、高い獲得率と案件単価向上の両立を実現しました。加えて、「i-FILTER@Cloud GIGAスクール版」では、デジタル教科書の利用状況可視化機能および見守りログのダッシュボード機能を新たに搭載するとともに、ISMAP(政府情報システムのためのセキュリティ評価制度(Information system Security Management and Assessment Program)登録を取得し、教育・公共分野における競争力強化を進めました。さらに、「GIGAスクール構想」案件で培った知見を生かし、教育分野における新たな取組として、児童向けWeb学習システム「D教室」の提供を開始するなど、教育領域への展開を進めました。 また、「次世代校務DX」案件においても、「GIGAスクール構想」で築いた顧客基盤を活用した営業活動が奏功し、事業は堅調に拡大しました。これらの結果、「i-FILTER」の契約高は、前期比147.2%増と大幅な増収となりました。 なお、「GIGAスクール構想 第2期」案件は、クラウドサービス系製品を中心とした受注構成となっているため、会計基準上の収益認識の影響を受け、契約高が前述のとおり大幅に成長した一方で、当連結会計年度における売上高の伸びは二桁成長にとどまりました。※ しかしながら、クラウドサービス系製品の受注残高の積み上がりは、収益モデルが「一時的なライセンス売上」から「継続的なサービス収益」へ着実に移行していることを示しており、次期以降の安定的かつ持続的な成長につながるものと見込んでおります。 以上の結果、公共向け市場の契約高は10,639百万円(前期比106.7%増)、売上高は5,256百万円(同9.8%増)となりました。 ※オンプレミス型のライセンス販売系製品については、出荷時に契約金額の大部分を一括で売上計上しております。一方、「GIGAスクール構想」や「次世代校務DX」案件で受注の多いクラウドサービス系製品は、サービス提供期間に応じて月次で按分し、段階的に売上高を計上する会計基準となっております。 家庭向け市場 家庭向け市場では、MVNO商流の拡大および複数年パッケージ製品の販促強化により、新規案件の獲得が進みました。 一方、今後の家庭向け市場における収益の柱となる「ホワイト運用」機能を搭載した個人向け総合セキュリティ製品「i-フィルター 10」については、従来の子ども世代向け市場に加え、大人世代向け市場への展開を目的として、既存販売代理店やPCメーカーとの協業、新規販売代理店の開拓などを通じて販路拡大を進めましたが、当連結会計年度における収益化には至りませんでした。 以上の結果、家庭向け市場の契約高は400百万円(前期比1.9%減)、売上高は402百万円(同1.8%減)となりました。 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の契約高 企業向け市場   公共向け市場   家庭向け市場   合計 百万円   百万円   百万円   百万円 2026年3月期   5,564   10,639   400   16,604 2025年3月期   5,016   5,146   408   10,570 (百万円未満切捨) 当連結会計年度(2025年4月1日~2026年3月31日)の売上高 企業向け市場   公共向け市場   家庭向け市場   合計 百万円   百万円   百万円   百万円 2026年3月期   5,176   5,256   402   10,835 2025年3月期   4,783   4,788   409   9,982 (百万円未満切捨) ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて、5,131百万円増加し、23,083百万円となりました。各キャッシュ・フローの状況は以下のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前当期純利益4,840百万円の計上及び売上債権の減少等により、8,381百万円の収入(前連結会計年度は2,817百万円の収入)となりました。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは、無形固定資産の取得等により、1,161百万円の支出(前連結会計年度は1,107百万円の支出)となりました。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払及び自己株式の取得等により、2,095百万円の支出(前連結会計年度は2,096百万円の支出)となりました。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 企業向け市場 (百万円)   4,576   107.2 公共向け市場 (百万円)   5,222   110.4 家庭向け市場 (百万円)   401   97.3 合 計  (百万円)   10,200   108.4 (注) 1 金額は販売価格によっております。 2 当社グループは、セキュリティ事業のみの単一セグメントであるため、セグメントに係る記載は省略しております。 b.受注実績 当社グループは受注生産を行っておりませんので、該当事項はありません。 c.販売実績 当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) 企業向け市場 (百万円)   5,176   108.2 公共向け市場 (百万円)   5,256   109.8 家庭向け市場 (百万円)   402   98.2 合 計  (百万円)   10,835   108.5 (注) 1 輸出販売高はありません。 2 当社グループは、セキュリティ事業のみの単一セグメントであるため、セグメントに係る記載は省略しております。 3 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ダイワボウ情報システム株式会社   3,074   30.8   3,618   33.4 SB C&S株式会社   1,887   18.9   1,942   17.9 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている企業会計の基準に基づいて作成されております。この連結財務諸表の作成に当たっては、当連結会計年度末における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 ② 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 当社グループの当連結会計年度の経営成績等は以下のとおりであります。 a.経営成績等の状況 (売上高) 当連結会計年度の売上高は10,835百万円となり、前連結会計年度と比較し852百万円増加(前期比8.5%増)となりました。 これは主に、企業向け市場において、「i-FILTER」がクラウド型のWebアクセスセキュリティ対策ニーズを取り込み堅調に推移したことに加え、「m-FILTER」が偽装メールや添付ファイル、URLを悪用した脅威への対策ニーズを捉え、関連製品との組み合わせ提案を強化したことによるものであります。また、公共向け市場においては、「GIGAスクール構想 第2期」案件への対応や「次世代校務DX」案件の拡大が寄与しました。なお、「GIGAスクール構想 第2期」案件は、クラウドサービス系製品を中心とした受注構成となっているため、契約高の増加に対して、当連結会計年度における売上高への反映は一部にとどまりました。 (売上原価、売上総利益) 当連結会計年度の売上原価は3,334百万円となり、前連結会計年度と比較し386百万円の増加(前期比13.1%増)となりました。また、売上総利益は7,500百万円となり、前連結会計年度と比較し466百万円増加(前期比6.6%増)となりました。 当連結会計年度は、中期経営計画の方針に沿った開発人材への投資強化に伴う労務費の増加、クラウドサービス系製品の利用者数増加に伴う通信費の増加、減価償却費の増加等により売上原価は増加いたしましたが、企業向け市場及び公共向け市場における売上高の増加により、売上総利益は増加いたしました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 当連結会計年度の販売費及び一般管理費は2,708百万円となり、前連結会計年度と比較し234百万円の増加(前期比9.5%増)となりました。また、営業利益は4,791百万円となり、前連結会計年度と比較し232百万円の増加(前期比5.1%増)となりました。 当連結会計年度は、人材投資の強化に伴う人件費の増加等により販売費及び一般管理費は増加したものの、売上高の増加に加え、AIの業務活用を含む業務の高度化・効率化を推進し、計画に対して適切なコスト構造を実現したことにより、営業利益は増加いたしました。 (経常利益) 当連結会計年度は、受取利息36百万円等を営業外収益に計上したことにより、経常利益は4,840百万円(前期比6.1%増)となりました。 (親会社株主に帰属する当期純利益) 当連結会計年度の親会社株主に帰属する当期純利益は、3,427百万円(前期比7.7%増)となりました。 b. 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標についての分析 当連結会計年度における客観的な指標は以下のとおりであります。 契約高成長率と売上高成長率が乖離する理由は、主に従来からの主要製品であるライセンス販売系製品は出荷時に契約高の大部分を一括で売上計上するのに対し、クラウドサービス系製品は、サービス提供期間を通じて月額按分で売上計上するためであります。 前連結会計年度(自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)   当連結会計年度(自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 契約高成長率 (%)   △2.5   57.1 売上高成長率 (%)   △13.3   8.5 営業利益率 (%)   45.7   44.2 自己資本当期純利益率(ROE) (%)   19.1   19.2 c. 資本の財源及び資金の流動性についての分析 資本政策につきましては、企業価値の持続的な向上を目指し、成長分野に対して迅速に投資可能な水準の内部留保の充実と株主の皆様への利益還元を総合的に勘案し、実施していくことを基本方針としております。 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は23,083百万円となっているのに対して、有利子負債残高はございません。 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、高付加価値なソリューションを提供するために必要な優秀人材の確保と育成に関する人件費等であります。内部留保については人材の確保と育成に対して優先的に充当し、既存事業の安定的・継続的な成長を持続するとともに、新しいニーズの発掘に積極的に取り組んでまいります。 d.経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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