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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ベース

BASE CO.,LTD.4481 · Prime · 情報・通信業

金融・流通・製造向けにシステム開発とERPソリューションを提供する独立系ソフトウェア受託開発会社。

概要

ベース株式会社は、1997年に埼玉県越谷市で創業されたソフトウェア受託開発企業である。金融・流通・製造分野向けのオープン系システム開発を主力とし、SAP ERPを中心としたソリューション事業も展開する。2025年12月期の連結売上高は218億円、営業利益57億円、従業員数は1,332名。東京証券取引所プライム市場に上場(2019年12月)し、本社は東京都千代田区に置く。

金融・流通・製造を軸とするシステム開発

当社の事業はソフトウェア受託開発の単一セグメントで、主に金融(証券、銀行、クレジットカード)、流通・製造の3分野に強みを持つ。システム開発では要件定義から運用保守まで一貫対応し、特に金融系システムで実績を積んできた。加えて、SAP SE製品を中心としたERPソリューションを提供し、導入コンサルティングから開発・保守まで幅広く手掛ける。2025年12月期の売上高218億円のうち、システム開発とソリューションの構成比は明示されていないが、両輪で成長している。

中国子会社を拠点としたグローバルな開発体制

当社は中国に連結子会社「貝斯(無錫)信息系統有限公司」を有し、日本人と中国人技術者が協働する体制を構築している。2002年に上海で合弁会社を設立した後、2009年に中国3社(上海貝信、無錫山秀、上海富創)の事業を無錫の貝斯信息系統に統合した。中国人技術者は高い技術力と習得意欲を持ち、日本人技術者は仕様理解力と品質管理に優れるとされ、双方の長所を活かしたサービス提供を目指している。中国子会社は現地ビジネスも受注し、小幅ながら利益を確保している。

大手SIerとのパートナーシップと安定的な顧客基盤

当社は富士通株式会社から2003年にコアパートナー、2019年に株式会社NTTデータ(現NTTデータグループ)からアソシエイトパートナー、2025年にはビジネスパートナーの認定を取得しており、大手システムインテグレータとの強固な関係を築いている。これにより安定的な案件獲得が可能となり、主力顧客との取引深耕を経営戦略の柱としている。2025年12月期の売上高は前期比7.7%増の218億円と過去最高を更新し、営業利益も57億円(同10.0%増)と順調に拡大している。

従業員1,332名、営業利益率26%の収益構造

2025年12月期の従業員数は1,332名(単体か連結かは不明だが、連結ベースと推定)。売上高218億円、営業利益57億円で営業利益率は約26.1%と高い水準にある。純資産は146億円、自己資本比率は約77.3%(純資産/総資産)と財務基盤は強固。キャッシュ・フローでは営業活動で44.6億円の資金を獲得し、投資活動は小幅、財務活動では自己株式取得や配当金支払いにより32.2億円の支出があった。経営目標として営業利益100億円を掲げ、早期達成に向け人材確保と営業強化を進めている。

業界の中での役割はITサービス/ソフトウェア受託開発にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
218億円
営業利益
57億円
営業利益率
26.1%
純利益
42億円
2025/12 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

01金融主力

証券、銀行、クレジットカード会社向けに、オープン系システム開発(要件定義~運用保守)をトータルで提供。特に金融系システム開発に強みを持つ。

主な製品・サービス3
システム開発
金融・流通・製造分野向けのオープン系システム開発。要件定義から基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、移行・リリース、運用保守まで一貫対応。
運用保守
お客様の新規・既存システムの運用保守。情報システム部門やヘルプデスク部門に常駐し、タイムリーな対応を実現。自社開発の工数管理システム「b.mat」を活用。
社員支援
システム開発に付随するお客様先への派遣。企画段階からエンドユーザとの要件調整、プロジェクトマネジメント、課題改善活動に参画。

02流通・製造準主力

金融分野と同様に、流通・製造分野向けのオープン系システム開発を提供。また、ERP関連ソリューション(SAP製品中心)により、新規導入やアップグレード、マイグレーション案件でコンサルティングから開発・運用保守まで対応。

主な製品・サービス2
システム開発
流通・製造分野向けオープン系システム開発。金融分野と同様の一貫サービス。
SAPソリューション
SAP SE製品を中心に、ERP、CRM、BASISの3領域でサービス提供。導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応。

製品と技術

金融・流通・製造向けオープン系システム開発

当社の主力サービスは、金融(証券、銀行、クレジットカード)、流通、製造分野におけるオープン系システム開発である。要件定義から基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、移行・リリース、運用保守まで一貫して提供する。特に金融系システムで多くの実績を持ち、プロジェクト管理の徹底、品質管理専門部署による第三者チェック、PDCAサイクルの運用を通じて品質を確保している。また、自社開発の工数管理システム「b.mat」を活用し、案件ごとの実工数を可視化してリソース配分を最適化し、コストダウンと効率化を図っている。

SAP ERPソリューションと3領域のサービス

ソリューション事業では、ドイツSAP SEの製品を中心にERP、CRM、BASISの3領域でサービスを提供する。ERP(Enterprise Resource Planning)は企業の経営資源を統合管理する基幹システム、CRMは顧客関係管理、BASISはSAPシステム上のミドルウェアコンポーネントを指す。新規導入やアップグレード、マイグレーション案件において、導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応する。SAP以外のソリューション製品も取り扱い、業務知見とマネジメント力を活かした非線形な成長を目指している。

お客様先常駐型の運用保守と社員支援

運用保守サービスは、お客様の情報システム部門やヘルプデスク部門に常駐して行う。開発に参加した技術者を配置することで、要望にタイムリーに対応し、システムの機能拡張や業務フロー変更に伴う開発を継続的に実施する。社員支援サービスでは、システム開発に付随してお客様先へ派遣し、企画段階からエンドユーザとの要件調整、プロジェクトマネジメント、課題改善活動に参画する。派遣社員と開発メンバーが連携することで、要件理解の深化と効率的な開発を実現している。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド基盤特化、高収益の独立系

ベースはクラウドインフラ構築・運用に特化した独立系IT企業。AWSやAzureなどのクラウド導入支援と運用保守を主力とし、2024/12期営業利益率25.74%と非常に高い収益性を誇る。2025/12期も26.15%と継続。同業のソラコムはIoTプラットフォームで成長するが、ベースはクラウドの設計・構築に強み。特定ベンダーに依存しない中立性が評価され、大手企業案件を多数獲得。

強み

  • 営業利益率25%超と業界トップクラスの収益性を実現。
  • マルチクラウド対応で顧客のロックインを防止し、信頼獲得。
  • 2023/12期187億円→2025/12期218億円と堅調増収。
  • クラウド領域に特化し、高度な技術力で差別化。

課題

  • クラウド技術の進化が速く、常に最新スキルが必要。
  • 高度なクラウド技術者を確保・育成する競争が激化。
  • 規模で勝る大手IT企業との価格競争に晒される可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がベース

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
13687フィックスターズ692億円38.6倍
23763プロシップ669億円24.0倍
37128ユニソルホールディングス661億円34.4倍
49928ミロク情報サービス648億円11.4倍
59790福井コンピュータホールディングス627億円14.5倍
64481ベース625億円15.0倍
72326デジタルアーツ625億円17.8倍
86200インソース616億円14.5倍
93854アイル615億円15.6倍
103661エムアップホールディングス608億円19.9倍
118005スクロール600億円21.5倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

埼玉県越谷市で創業し本社を東京へ移転した創業期

1997年1月、コンピュータソフトウェアの開発を目的として埼玉県越谷市にベース株式会社を設立。1999年10月には本社を東京都千代田区東神田に移転し、首都圏での事業基盤を固めた。創業当初から金融系システム開発に注力し、後の成長の土台を築いた。2003年12月には本社を同じく東神田の別の場所へ再移転している。

中国進出と合弁会社の設立・再編(2002~2009年)

2002年7月、上海金橋信息工程有限公司との合弁で上海金橋貝斯軟件有限公司を中国上海に設立。2004年6月には出資持分を追加取得して完全子会社化し、上海貝信軟件有限公司に社名変更した。2006年5月には中国無錫に株式会社システム情報、タクトシステムズ株式会社との合弁で無錫山秀軟件開発有限公司を設立。2008年10月には株式会社富士通ビジネスシステムとの合弁で貝斯(無錫)信息系統有限公司を設立。2009年4月、富士通から上海富創軟件有限公司(旧富士通計算機系統(上海))の全出資持分を取得して完全子会社化。同年、上海貝信、無錫山秀、上海富創の3社の中国事業を貝斯(無錫)信息系統有限公司に統合し、開発拠点の集約を進めた。その後2010年12月に上海貝信と上海富創、2012年12月に無錫山秀を清算し、中国事業は貝斯(無錫)信息系統有限公司に一本化された。

富士通・NTTデータとのパートナーシップ強化(2003~2019年)

2003年4月、富士通株式会社からコアパートナーの認定を取得し、同社との取引を本格化。2019年10月には株式会社NTTデータ(現NTTデータグループ)からアソシエイトパートナーの認定を取得し、大手SIerとの関係をさらに強化した。これらのパートナーシップは安定的な受注基盤となり、その後の成長を支えた。2025年10月にはNTTデータからビジネスパートナー(上位認定)を取得している。

子会社化と吸収合併による事業拡大(2010~2018年)

2010年4月、東京都千代田区に株式会社BCH・ジャパンを設立。2011年7月にはbbc株式会社を設立。2017年1月、株式会社ゴートウソフトを株式取得により連結子会社化。2018年1月にはbbc株式会社及び株式会社ゴートウソフトを吸収合併し、グループの一体化を図った。2020年12月には株式会社BCH・ジャパンを清算し、グループ体制をスリム化している。

東京証券取引所上場と市場第一部指定(2019~2020年)

2019年12月、東京証券取引所市場第二部に株式を上場。わずか1年後の2020年12月には市場第一部銘柄に指定され、その後市場区分の見直しによりプライム市場に移行した。上場により資金調達力と知名度が向上し、事業拡大の加速につながった。上場以降、売上高は2019年12月期の97億円から2025年12月期の218億円へと倍増以上に成長している。

ISO9001取得と中期経営計画「BASE 2030」の策定(2025年)

2025年7月、品質マネジメントシステムの国際規格ISO9001の認定を取得。同年には中期経営計画「BASE 2030」を策定し、労働集約型から知識集約型の高付加価値ITサービス企業への転換を掲げた。重点戦略として、既存事業基盤の高度化、ソリューション領域の拡大、AI活用による生産性向上、組織体制の機動化などを打ち出し、営業利益100億円を目標に掲げている。

年表23件を開く

1990年代

  • 1997年1月創業コンピュータソフトウェアの開発を目的として埼玉県越谷市にベース株式会社を設立
  • 1999年10月本社を東京都千代田区東神田二丁目1番8号に移転

2000年代

  • 2002年7月上海金橋信息工程有限公司との合弁会社上海金橋貝斯軟件有限公司を中国上海に設立
  • 2003年4月富士通株式会社からコアパートナー(※1)の認定取得
  • 2003年12月本社を東京都千代田区東神田二丁目10番14号に移転
  • 2004年6月M&A上海金橋貝斯軟件有限公司を出資持分の追加取得により完全子会社化し、上海貝信軟件有限公司に社名変更
  • 2004年9月プライバシーマークの認定取得
  • 2006年5月中国無錫に株式会社システム情報、タクトシステムズ株式会社との合弁会社無錫山秀軟件開発有限公司を設立
  • 2008年10月中国無錫に株式会社富士通ビジネスシステム(現富士通Japan株式会社)との合弁会社貝斯(無錫)信息系統有限公司(現連結子会社)を設立
  • 2009年4月M&A株式会社富士通システムソリューションズ(現富士通株式会社)より、富士通計算機系統(上海)有限公司の出資持分の全てを取得して完全子会社化し、上海富創軟件有限公司に社名変更
  • 2009年4月M&A上海貝信軟件有限公司、無錫山秀軟件開発有限公司、上海富創軟件有限公司3社の中国における事業を貝斯(無錫)信息系統有限公司に統合

2010年代

  • 2010年4月本社を東京都千代田区外神田四丁目14番1号に移転
  • 2010年4月創業東京都千代田区に株式会社BCH・ジャパンを設立
  • 2010年12月上海貝信軟件有限公司、上海富創軟件有限公司を清算
  • 2011年7月創業東京都千代田区にbbc株式会社を設立
  • 2012年12月無錫山秀軟件開発有限公司を清算
  • 2017年1月M&A株式会社ゴートウソフトを株式取得により連結子会社化
  • 2018年1月M&Abbc株式会社及び株式会社ゴートウソフトを吸収合併
  • 2019年10月株式会社エヌ・ティ・ティ・データ(現株式会社NTTデータグループ)からアソシエイトパートナー(※2)の認定取得
  • 2019年12月上場東京証券取引所市場第二部に株式を上場

2020年代

  • 2020年12月東京証券取引所市場第一部銘柄に指定 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第一部からプライム市場に移行 株式会社BCH・ジャパンを清算
  • 2025年7月ISO9001認定取得
  • 2025年10月株式会社NTTデータからビジネスパートナー(※2)の認定取得

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/12期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 営業利益営業利益

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    既存事業基盤の高度化と重点顧客拡大

    長年培ったSI事業の知見を基に、金融、産業、公共などでの事業を展開。大手SIerとの取引拡大と主力顧客との関係深化により、継続的な案件獲得と収益安定化を図る。

  2. 02

    ソリューション・サービス領域の拡大

    受託開発に加え、ERPソリューションやAMO・BPOなどの運用・業務代行サービスを拡充。業務知見とマネジメント力を活かし、人員数に依存しない非線形な成長モデルを目指す。

  3. 03

    AI活用による知識集約型ビジネスへの転換

    AI技術を成長ドライバーと位置づけ、蓄積した人材・顧客・業務ノウハウをAIで強化。提案力・課題解決力を重視したITサービス提供によりストック型収益と収益性向上を図る。

  4. 04

    AI推進体制の整備と全社活用促進

    AI人材育成、技術リサーチ、生産性向上施策、AIプロダクト検証を重点施策として推進。全社横断的な体制でガバナンスを確保しつつAI活用と事業成果創出を目指す。

  5. 05

    組織体制の機動化と人材戦略

    経営戦略実行力を高めるため組織体制を見直し、全社横断の戦略推進と迅速な意思決定が可能な体制へ移行。多様な人材が活躍できる環境整備と育成に注力。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 7期分

グループ全体で1,332人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は604万円で、6期前と比べて+2.1%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は5.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2019年12月59135.45.0749
2020年12月60236.45.0855
2021年12月62836.85.1890
2022年12月60736.05.11,014
2023年12月61635.05.01,134
2024年12月60334.65.01,243418
2025年12月60434.75.11,332428

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年12月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率58.3%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)85.1%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 0 / 海外 1、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社 — 東京都千代田区55百万円
ソフトウェア受託開発
秋葉原開発センター — 東京都台東区14百万円
ソフトウェア受託開発
豊洲開発センター — 東京都江東区1百万円
ソフトウェア受託開発
無錫本社 — 中国江蘇省無錫市1百万円
ソフトウェア受託開発
上海支社 — 中国上海市0百万円
ソフトウェア受託開発
主な関係会社
  • 海外
    貝斯(無錫)信息系統有限公司(注)2
    中国江蘇省無錫市 · 連結子会社
    議決権61.5%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年12月期の売上高は218億円営業利益57億円前期と比べると増収増益で、売上が+7.9%、利益が+9.6%。

売上高
+7.9%
218億円
営業利益
+9.6%
57億円
純利益
+7.7%
42億円
営業利益率
26.1%
前期比 +0.4%pt

会社が出している今期の予想2026年12月期

項目会社予想前期実績
売上高241億円218億円
営業利益63億円57億円
純利益46億円42億円
1株あたり配当¥186¥186

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は110億円、営業利益は27億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+0.0%、営業利益は−6.9%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年1Q471225.58
2023年2Q451022.27
2023年3Q461328.39
2023年4Q4910
2024年1Q481327.19
2024年2Q491122.48
2024年4Q1052826.722
2025年2Q1102926.420
2025年4Q1082825.922
2026年2Q1102724.519

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 11期分

2015年12月期からの11期で、売上は49億円から218億円へ4.4倍に増えた。直近期の営業利益率は26.1%。売上は9期、純利益は8期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2015年12月4974
2016年12月4885
株式会社ゴートウソフトを株式取得により連結子会社化
2017年12月5985
bbc株式会社及び株式会社ゴートウソフトを吸収合併
2018年12月75117
東京証券取引所市場第二部に株式を上場
2019年12月971711
2020年12月1242417
2021年12月1333021
2022年12月1703927
2023年12月1874734
2024年12月202525225.739
2025年12月218575826.142

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年12月期

売上高218億円のうち、営業利益として残るのは57億円26.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は42億円、売上の19.3%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金67.9%148億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金6.0%13億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益26.1%57億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
32.1%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+17.8pt
26.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+12.6pt
19.3%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+17.6pt
30.7%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
22.2%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
66.5%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 9期分

2025年12月期は営業CFが45億円、投資CFが1億円で、差し引きのフリーCFは46億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は129億円で、売上の7.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2017年12月3−11246
2018年12月130−151344
2019年12月12031259
2020年12月260−122672
2021年12月14−1−111375
2022年12月370−937102
2023年12月33−12−1721106
2024年12月391−2940116
2025年12月451−3246129

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 11期分

2025年12月期の総資産は189億円。このうち返さなくてよい自己資本が146億円で、自己資本比率は75.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2015年12月51222942.9
2016年12月64234136.2
2017年12月74284636.2
2018年12月72333943.5
2019年12月91573460.9
2020年12月103693465.4
2021年12月114862873.1
2022年12月1461064071.0
2023年12月1631253874.4
2024年12月1771364274.6
2025年12月1891464375.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年12月期の内訳
現金及び預金
129億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
139億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
43億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中58位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中331位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
30.7%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
26.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
75.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
7.9%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
5.6%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥3,325で、1年前と比べて-1.3%過去52週の値幅のなかでは58%の位置にある。

¥3,325-2.2%1ヶ月+6.2%1年-1.3%時価総額625億円
過去52週の値幅
安値¥2,817高値¥3,690

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.0倍
PER (会社予想)13.2倍
PBR3.98倍
配当利回り5.59%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月20日に3380円と前日比5.96%上昇し、1ヶ月で9.56%上昇。25日移動平均線3178.6円を上回り、75日線3023.21円も突破。200日線3098.04円も回復した。52週高値3690円には91.6%まで迫り、安値2817円からは20%上昇。8月17日に3185円まで調整したが、その後反発加速。8月20日の出来高19.96万株は直近10日平均の約2倍で、RSIは58.4と中立圏で上昇余地あり。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 70/100)

PERは14.0倍と業界平均30.0倍の半分以下、PBRは4.1倍と平均3.5倍をやや上回るものの、ROE30.7%と高収益で割安感が強い。配当利回り3.66%は平均3.46%を上回り、配当性向51.1%と健全。売上・利益とも増加傾向で、割安ながら安定した配当も期待できる。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.0倍47.9倍
PER (予想)13.2倍
PBR3.98倍2.96倍
ROE30.7%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

強気派は、AI需要拡大と同社の高い技術力・収益性を評価。PER14倍と割安感も指摘。弱気派は、競争激化による成長鈍化リスクや、同業他社との差別化の脆弱性を懸念。株価が1年で横ばいなことから、成長期待が既に織り込み済みとの見方も。

プラスに働く材料7
  • AI需要の追い風

    企業のDX投資拡大でAIソリューション需要が増加傾向。

  • 高収益体質

    営業利益率25%超、ROE30%超の高収益。

  • バリュエーション割安

    PER14倍と成長率対比で割安感。

  • 営業利益57億円への着実な増益2025年12月期影響

    営業利益52億→57億と9.6%増。ITサービスの需要堅調。

  • ROE30.7%の高収益体質通年影響

    自己資本利益率が30%超と非常に高く、資本効率の良い経営。

  • 配当利回り3.66%と自社株買い期待通年影響

    高い配当利回りに加え、余剰資金での自社株買いも期待。

  • 売上総利益率の改善余地不定期影響

    営業利益率26%だが、さらに改善すれば大幅利益増。具体的な余地は不明。

マイナスに働く材料7
  • 競争激化リスク

    AI分野は新興企業や大手ITが参入、競争が激化。

  • 成長鈍化懸念

    売上高成長率が10%前後で、加速感に欠ける。

  • 差別化の不透明さ

    類似サービスが多く、持続的優位性は不明瞭。

  • 売上成長率の鈍化2025年12月期影響

    売上高成長率が8%から7.9%とやや鈍化。市場飽和の兆し。

  • PBR4倍超のバリュエーション高継続影響

    PBR4.08倍は割高感。ROE高くても、成長減速なら調整リスク。

  • 情報通信業界の人件費上昇継続影響

    エンジニア不足で人件費増が利益を圧迫。営業利益率低下の可能性。

  • 特定セグメントへの依存不定影響

    主力事業の需要変動に左右される。データからは不明だが一般的リスク。

次の決算で確かめる点
売上高成長率
AI需要の実需と成長性を測る最重要指標。
営業利益率
高収益維持は競争力の証。25%超が継続するか。
受注残高
将来の売上高を占う先行指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり186で、前期から+14.7%いまの株価に対する利回りは5.59%。増配か配当維持が5年続いている。

年間配当
¥186
1株あたり
配当利回り
5.59%
いまの株価に対して
配当性向
51.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
5年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年12月2431.4
2021年12月4070.234.3
2022年12月7690.051.4
2023年12月9221.150.1
2024年12月10210.949.6
2025年12月11714.751.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥186

株主

有価証券報告書より

2025年12月期末の株主数は延べ3,168人。区分でいちばん多いのは事業法人43.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が58.3%を占め、残る41.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年12月%2021年12月%2022年12月%2023年12月%2024年12月%2025年12月%
事業法人61.059.758.548.848.743.4
個人・その他29.127.023.628.829.231.0
金融機関3.68.29.610.814.414.9
外国法人2.73.46.87.65.08.2
自己株式0.00.00.00.01.73.5
証券会社2.40.80.73.11.81.4
外国人個人1.20.80.80.90.91.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01中山アセット株式会社35.79
02伊藤商事株式会社7.16
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)5.89
04野村信託銀行株式会社(信託口2052309)5.32
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.97
06村崎 小雪2.20
07ベース社員持株会1.97
08秦 小虎1.74
09後藤 督一1.40
10和田 成史1.28

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 11期分

1株利益は11期で−24%、1株純資産は11期で−54%。直近期のROEは30.7%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2015年12月3031,72518.999.0
2016年12月4361,85224.468.8
2017年12月7133821.831.7
2018年12月4419924.231.4
2019年12月7231126.318.928.5
2020年12月9837728.531.431.4
2021年12月11946628.218.134.3
2022年12月15156829.223.151.4
2023年12月18864730.519.750.1
2024年12月20771630.513.949.6
2025年12月22978630.714.051.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

20名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は20名。2025/12期の役員報酬は総額139百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約10倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中山克成取締役社長(代表取締役)6923,100
髙野哲行常務取締役 管理本部長兼財務部長55139,200
和田成史取締役74240,000
上野亨取締役53
木脇秀己取締役(監査等委員)(常勤)68
栗原章取締役(監査等委員)54
島田知子取締役(監査等委員)52
秦小虎常務執行役員 システム統括本部長
孫彦常務執行役員 システム統括本部 アシュアランス室長
青柳徹上席執行役員 システム統括本部 金融管掌
趙一傑上席執行役員 システム統括本部 法人・公共管掌 兼 AI推進室長
張擎宇上席執行役員 システム統括本部 ソリューション管掌
残りの役員8名を開く
氏名役職年齢
孫輝執行役員 第4システム統括部長
山下博之執行役員 管理本部長代理
趙懿良執行役員 第1システム統括部長
周洪華執行役員 第3システム統括部長
包国志執行役員 第6システム統括部長
椿原淳之執行役員 第5システム統括部長
西村潤二執行役員 ビジネス推進統括部長
渡辺晋治執行役員 第2システム統括部長

役員報酬の内訳2025/12

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)21071812563
社外取締役514143

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/12期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,430字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社1社により構成され、ソフトウェア受託開発事業を行っております。産業のグローバル化が進む中、最新のIT技術によってお客様の競争力向上や、業務の効率化・自動化を実現することで、「お客様に対して常に新しい価値を提供し続ける」ことを使命としております。 当社グループの事業は、ソフトウェア受託開発事業の単一事業であり、セグメント別の記載を省略しております。 事業のサービスラインは「システム開発」「ソリューション」の2つであります。これらの概要及び特徴は、下記のとおりであります。 (1)システム開発 ① システム開発 システム開発サービスといたしましては、主に金融・流通・製造分野におけるオープン系システム開発(技術的な仕様が公開されているOS、サーバーやソフトウェアを組み合わせて構築されたシステム開発)を行っております。特に証券、銀行、クレジットカード会社など金融系のシステム開発に実績があります。 システム開発におきましては、要件定義から始まり、基本設計、詳細設計、プログラム設計、プログラミング、各種テスト、移行・リリース作業、サービス開始後の運用保守までトータルでサービスを提供しております。 ・プロジェクト管理を徹底し、遅延や手戻り等を回避する ・品質管理の専門部署による第三者チェックを行う ・PDCAサイクルを徹底し改善に努める といった組織的な品質強化を図り、お客様により安心を実感して頂ける取り組みを行っております。 また、当社グループでは、日本人技術者と中国人技術者が協働する態勢を整えております。総じて、日本人技術者は仕様理解力や、管理と品質に対する意識の高さを持ち、中国人技術者は高い技術力と積極的な技術習得意欲を持つなど、日本人技術者と中国人技術者には、それぞれの長所があると考えております。国民性やそれぞれの国の文化に由来する両者の長所を十分に活かし、短所はお互いが補うことで、より高いレベルのサービス提供を目指しております。 ② 運用保守 お客様の新規システム又は既存システムの運用保守につきましては、主にお客様の情報システム部門やヘルプデスク部門に常駐して行うなど、お客様の安心感を最優先に考えたサービスを提供しております。お客様の業務知識習得など教育を充実させ、技術以外のスキルの向上にも力を入れております。また、開発に参加した技術者をメンバーとして配置することで、お客様の要望にタイムリーに応えられる体制をつくります。これにより、お客様の体制変更や新商品の追加、業務フローの変更等に合わせ、システム対応、機能拡張及び利便性・操作性の向上等、当該システム及び周辺システムで生じるさまざまなシステム開発を継続的に行い、お客様にとって安心かつスピーディーな対応を実現しております。 また、当社が行うシステム維持管理では、自社開発の工数管理システム「b.mat」(案件ごとに実工数を集計し、稼働状況を可視化するシステム)を活用し、各チームの作業量を把握の上、余剰リソースを他チームに配分するなどリソースの有効活用及びコストダウンへと繋げております。これにより、お客様におかれては、時期や部署ごとに作業量のバラツキを減少させ、リソースを効率的に活用できるよう努めております。 ③ 社員支援 社員支援サービスにつきましては、システム開発に付随し、お客様先への派遣を行っております。社員支援業務では、お客様と同一目線に立ち、システムの企画段階や、エンドユーザとの要件調整、プロジェクトマネジメント、課題改善活動などに携わっております。 当社が担当するシステム開発や運用保守の案件では、お客様側に立つ当社の派遣社員と当社のシステム開発メンバーが連携することで、要件やシステムに関する理解を深めることができ、より安全かつ効率的な開発作業が可能となっております。 (2)ソリューション 主にERP関連のソリューションを対象とし、その中でも高いシェアを占めるSAP SE(※1)の製品を中心に、ERP(※2)、CRM(※3)、BASIS(※4)の3領域でサービス提供を行っております。また、SAP SE以外で今後拡大が見込まれるその他ソリューション製品についてもサービス提供を行っております。 これまでのERP関連サービスでの経験・ノウハウを活かし、新規導入案件やアップグレード、マイグレーション(※5)案件において、導入コンサルティングから開発・運用保守まで幅広く対応をしております。 <用語説明> ※1 SAP SE ドイツに本社を置く世界最大のビジネスソフトウェア会社であり、日本法人はSAPジャパン株式会社。全世界130カ国以上に支社を持ち、大企業、中堅企業、公的機関等を中心に37万社以上の顧客企業を抱える。 ※2 ERP(Enterprise Resource Planning) 企業の経営資源(会計・販売・物流・人事等)を統合的に管理・有効活用することで、経営の効率化を図るための手法・概念、また、その統合基幹業務システムを指す。 ※3 CRM(Customer Relationship Management) 企業における顧客関係管理・顧客情報管理業務を指す。ここでは、顧客情報管理・顧客関係管理を支援する業務ソフトウェアに関連するサービスのこと。 ※4 BASIS(ベーシス) SAP ERPシステム上の独自のミドルウェアコンポーネント(コンピュータの基本的な制御を行うOSと、各業務処理を行うアプリケーションソフトウェアとの中間に入る機能ごとに分割されたソフトウェア)を指す。 ※5 マイグレーション システムやデータを、異なるOSやハードウェアの環境又は新しいプラットフォームへ移行することを指す。 [事業系統図] 当社グループの事業系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題4,232字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、先進のIT技術を駆使し、「お客様に対して常に新しい価値を提供し続ける」を使命に、安定かつ持続的な成長を目指してまいります。以下の経営理念のもと、社名と同様に、お客様にとってシステム・サービス提供の「ベース」となる、社員にとって生活・人生の「ベース」となる会社を目指し、IT技術の活用によって社会の発展と課題解消に貢献してまいりたいと考えております。 <経営理念> ①相互尊重 関わる全ての人と互いに尊重しあうことが、私たちの原点です ②誠心誠意 どのような仕事でも誠心誠意対応することが、私たちの精神です ③ベストを尽くす いかなる場面でもベストを尽くすことが、私たちの約束です (2)経営戦略等 当社グループは、中長期的な企業価値の向上を目的として、中期経営計画「BASE 2030」を策定し、事業構造及び組織体制の進化を通じた持続的成長の実現を目指しております。近年のAI技術の進展やITサービス市場の高度化を踏まえ、従来の労働集約型ビジネスモデルから、知識集約型の高付加価値ITサービス企業への転換を経営戦略の中核に据えております。 <重点戦略> ① 既存事業基盤の高度化と重点顧客の拡大 当社は、長年にわたり培ってきたSI事業の知見を基盤として、金融、産業・流通、製造・モビリティ、公共・社会インフラ等の分野において事業を展開しております。特に、大手SIerとの取引拡大を通じた安定的な顧客基盤の構築を進めるとともに、主力顧客との関係深化により、継続的な案件獲得及び収益の安定化を図ってまいります。 ② ソリューション・サービス領域の拡大 従来の受託開発に加え、ERPを中心としたソリューション事業、並びにAMO・BPO等の運用・業務代行サービスの拡充を推進しております。業務知見及びマネジメント力を活かしたITサービスの提供により、人員数に依存しない非線形な成長モデルの確立を目指してまいります。 ③ AI活用による知識集約型ビジネスへの転換 当社は、AI技術を活用した生産性向上及び高付加価値化を重要な成長ドライバーと位置付けております。蓄積してきた人材、顧客、業務ノウハウといった既存アセットをAIにより強化し、単なる「ものづくり」にとどまらない、提案力・課題解決力を重視したITサービスの提供を進めてまいります。これにより、ストック型収益の拡大及び収益性の向上を図ってまいります。 ④ AI推進体制の整備と全社的な活用促進 AI戦略の実行にあたり、AI人材育成、技術リサーチ、生産性向上施策及び将来のサービス化を見据えたAIプロダクト検証を重点施策として推進しております。全社横断的な推進体制を整備し、ガバナンスを確保しつつ、AI活用の促進と事業成果の創出を目指してまいります。 ⑤ 組織体制の機動化と人材戦略 経営戦略の実行力を高めるため、組織体制の見直しを行い、全社横断での戦略推進及び迅速な意思決定が可能な体制へ移行しております。また、多様な人材が活躍できる環境整備と人材育成を通じて、専門性と提案力を兼ね備えた人材の確保・育成に注力してまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標 当社グループは、持続的な成長を図っていく方針であり、企業の成長と社員及び株主への還元のためには、利益成長が最重要と捉えております。そのため、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標としては、営業利益を用いております。 (4)経営環境 当社グループが属する情報サービス業は、企業価値や競争力向上を目的とした「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の流れがさらに加速し、IT投資の需要は堅調に推移すると見込まれます。社会的にITへのニーズ・期待が高まっているため、経営環境としては領域拡大のチャンスがあると分析しております。技術力を高め、それを武器に社会的なニーズに対応していく考えであります。 一方で、技術者不足が業界の深刻な課題となっております。当社グループは日本、外国籍の双方の人材が活躍できるという強みを活かし、人材確保を行ってまいります。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題としては以下の事項を認識しております。 ① 既存顧客の深耕及び主要顧客の拡大 安定した持続的な成長を続けるためには、顧客基盤の拡大が必要だと考えています。現在の主要顧客に対しては、これまでの長年の取引によって蓄積したノウハウと信頼関係をもとに、新たな領域の受注等、更なる深耕を図ってまいります。加えて、大手システムインテグレータをターゲットに要員の集中投入などを図り、新たな柱となる主要顧客の拡大も目指してまいります。 ② 人材の確保 当社グループ事業を継続的に拡大していくためには、専門性を有する優秀な人材を安定的、かつ機動的に確保することが必要不可欠と考えています。そこで当社では、外国籍社員が多いという強みを活かしたダイバーシティを推進し、日本新卒採用、中国新卒採用、日本中途採用、中国中途採用それぞれに対してターゲット別に最適な採用戦略を講じてまいります。また、ビジネスパートナーの調達も重要な施策と考えており、当社と親和性の高い優秀な外国籍SEを保有する国内パートナー企業を積極的に活用することにより、人材を確保してまいります。 ③ 品質・サービスレベルの向上 継続して受注を得るには、常に安定した品質とサービスを提供し、お客様に安心して頂くことが重要になります。品質・サービスレベルの向上に向けて、意識教育の徹底や品質管理方法の教育を強化してまいります。加えて、受注前の見積り審査や受注後のプロジェクト進捗確認等をアシュアランス室が行うことで、現場のみではなく、第三者によるチェックを通じて、品質・サービスレベルの向上を図ってまいります。 ④ 最新技術の習得 当社グループ事業を取り巻く環境は急速に変化しており、お客様に対して、常に新しい価値を提供するためには、最新の技術を含めた専門性を有する優秀な人材が必要と認識しています。技術動向などを常に注視し、SAP・Salesforce・ServiceNowなどのニーズの高いソリューション関連技術、クラウド技術、及び「DX」と親和性の高いアジャイル開発手法や証券業務など高付加価値に繋がる業務知識に的を絞った教育を行うとともに、関連資格取得者数の増加も図ってまいります。 ⑤ 生成AI技術の習得・活用 急速に進化する生成AI技術は、業務効率化や新たな価値創出という面で当社グループの成長戦略において極めて重要な要素と認識しています。当社は、生成AIを活用した開発プロセスの高度化や顧客企業のDX推進支援に加え、社内業務の効率化を通じて生産性を向上させることを目指します。 具体的には、生成AIの基盤技術や応用事例に関する専門教育を強化し、社内での活用ガイドラインを整備するとともに、業務への積極的な導入を進めます。社内業務においては、ドキュメント作成、定型業務の自動化など、生成AIを活用した業務効率化を推進し、社員がより付加価値の高い業務に集中できる環境を構築します。さらに、生成AIを活用した新規サービスやソリューションの開発にも注力し、顧客企業の競争力向上に貢献することで、当社グループの事業領域を拡大してまいります。 リスク管理や倫理的課題への対応についても、法令遵守・セキュリティ確保を前提に、健全かつ先進的な利用体制を構築し、生成AIを成長のドライバーとして最大限に活用してまいります。 ⑥ リーダー層の育成 売上拡大に伴い、案件数や大型案件も増加しています。また、新卒社員の入社が増えたため、若手社員数も増加しています。そのため、マネジメントスキルを持ったリーダー層の育成が急務となっています。当社では、若手社員の段階からリーダーシップを意識した育成を行い、将来的な幹部候補を計画的に輩出する「リーダーシップパイプライン」を構築することを重視しています。 具体的には、既存の教育研修制度に加え、リーダーを目指す社員に特化した研修プログラムや、現場でのマネジメント経験を積ませる仕組みを整備し、経験・スキル別に段階的な育成を行います。これにより、若手から中堅、そして管理職へとスムーズに成長できるキャリアパスを確立し、組織全体のリーダー層を充実させてまいります。 ⑦ 経営管理・内部管理体制の強化 経営に対する公平性及び透明性の担保、また、会社経営を脅かす問題・違反を防止し、法令・企業理念が遵守できる組織にするために、経営管理体制・内部管理体制の強化が重要と認識しております。外部講師による教育等も含めて、引き続き公平性と透明性、効率性、並びに、健全性を保つことができる組織を維持するために、コーポレート・ガバナンスの体制強化に取り組んでまいります。 ⑧ 従業員エンゲージメントの向上 従業員エンゲージメントの向上を図り、働きやすい環境を整えることは、社員の生産性や帰属性を高め、優秀な人材の確保に繋がると考えています。これまで、「社員を大事に」のスローガンのもと取り組みを行っておりますが、引き続き従業員主体のキャリア構築の仕組づくりやワーク・ライフ・バランスの向上、社内コミュニケーションの促進等の取り組みに注力してまいります。 ⑨ ESG・サステナビリティの推進 当社は企業指針の一つに「ITを生業とする企業活動を通じて、社会が抱える様々な問題解決に貢献」することを掲げているとおり、現在世界規模で深刻化している環境問題や経済・社会問題などの解決に貢献するべく、ESGの課題に対して真摯に取り組んでいく必要があると考えております。 また、ESGの課題に取り組むにあたり、対応方針や実施状況に関して積極的な情報開示を行うことにより、企業の持続可能性(サステナビリティ)や中長期的な企業価値の向上を実現してまいります。
事業等のリスク5,282字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 本書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を及ぼす可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経済・市場環境変化による顧客のIT投資への影響について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループは、一般企業のシステム受託開発を主要事業としておりますが、一般企業のIT投資の姿勢については経済情勢や市場環境の状況に影響を受ける傾向にあります。IT投資は、企業価値や競争力向上のために不可欠なものであり、DX等のIT投資は堅調に推移しております。ただし、今後、経済情勢や市場環境の悪化等により一般企業のIT投資が減少した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、業種によってIT投資意欲に濃淡があることを踏まえ、証券、銀行、保険、製造、流通、公共等、幅広い業種の案件を受注することにより、当該リスクの低減を図っております。 (2)競合他社による影響について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループが属する情報サービス産業界には、多数の事業者が存在しており、市場において当該事業者との競合が生じております。そのため、需要の減少や新規参入の増加等により競争が激化し、当社グループの競争力が相対的に低下した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは技術やマネジメント等の研修を充実させ、技術力、サービス、品質、生産性の向上に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。 (3)特定顧客との関係について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループの主要顧客である富士通グループ、みずほ証券、野村総合研究所グループ、NTTデータグループの上位4グループに対する当社グループの売上高は、2025年12月期において約6割を占めておりますが、当該顧客の事業方針の大幅な見直し、業績及び財務状況の悪化等によっては、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 当社グループでは、顧客へ高い技術力を提供することにより相互の信頼関係を構築しており、これが当社グループの強みになっております。今後もこの緊密な関係を維持継続させるとともに、新規顧客の拡大を図るべく、SE連携による営業活動を推進し新たな主要顧客に繋げていくよう拡充に努めてまいります。 これらを講じることにより、当該リスクの低減を図ってまいります。 (4)不採算プロジェクトの発生について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> プロジェクトを計画通りに仕上げることは、当社グループの業績向上にとって非常に重要ですが、技術の高度化・複雑化に加え短納期化等の理由により、想定を超える工数増加や納期遅延等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループが行うシステム開発においては、工程別見積り等による見積り精度の向上策の実施とともに、プロジェクトごとの採算管理を徹底しております。また、個々のプロジェクトが円滑に遂行されるように支援する専門部署を設置することにより、当該リスクの低減を図っております。 (5)人材の確保について ① 人材採用 <発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループでは、優秀な人材を安定的に確保することが極めて重要と考えており、積極的な採用活動及び育成を行っておりますが、日本は少子高齢化による労働人口の減少に伴い、業界全体において優秀な人材を安定的に確保することが困難な状況になりつつあるため、人材の確保や育成が計画どおりに実施できない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、日本だけでなく中国においても優秀な人材を安定的に採用できる仕組みづくりに注力しており、過去からの実績に基づく関係を維持して中国の主要な大学から技術者として即戦力になり得る優秀な新卒を定期的に採用しております。また、日本企業の業務に従事したことのある経験者を中国で中途採用を行うことにより、即戦力となる優秀な人材を確保しています。加えて、社内研修を充実させて人材の育成にも注力することにより、当該リスクの低減を図っております。 ② 中国人社員の就労 <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、中国人社員と日本人社員の混成チームを編成することで、互いの長所を活かしたシナジー効果を発揮し、より質の高いサービスを提供することを強みとしております。中国人社員を含む外国人社員の雇用にあたっては就労可能な在留資格の取得が必要になります。現在までのところ、当社グループからの申請で在留資格が認められず、事業に影響を与える事象は発生しておりませんが、日本政府及び中国政府の方針の変化や、日中関係に大きな変化が生じ、中国人社員の在留資格の認定・更新が認められなくなった場合等には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 また、パンデミックや社会情勢の変化により渡航制限がなされ、中国現地での採用活動の継続や内定後の来日が難しくなった場合等には採用計画に影響し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、渡航制限が行われた場合でもリモートでの採用活動や、現地子会社を活用した採用活動を継続するとともに、状況を踏まえて日本国内における採用体制を拡充し事業の継続に支障がない体制を整備することにより、当該リスクの低減を図っております。 (6)長時間労働の発生について <発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、法令に則り適切な労務管理を行っておりますが、プロジェクトにおいて想定外の事態が発生した場合には、品質や納期を遵守するために一時的な長時間労働が発生することがあります。その場合、従業員の健康問題や労務問題の発生、労働生産性の低下や品質の低下等を引き起こし、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループではこのような事態を発生させないようプロジェクト管理を徹底し、問題の早期発見及び解決に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。 (7)協力会社の確保について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、ノウハウの蓄積と品質確保を目的に当社及びグループ会社による開発を基本としておりますが、専門性の高いスキルを必要とするプロジェクトや大規模なプロジェクト及び多くのプロジェクトを並行して受注する際には、当社グループのリソースだけで体制を整えることが難しい場合があります。当社の要求基準に合致する協力会社を十分に確保出来なければ外注単価が上昇してコストが増加し、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは外部協力会社の取引社数を増やすとともに、外部協力会社にも当社の技術研修等に参加していただきスキルアップを支援する等、当該リスクの低減を図っております。 (8)情報漏洩等の情報セキュリティリスクについて <発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループでは、業務を遂行する上で顧客の機密情報を取り扱うことがありますが、何らかの理由により機密情報の漏洩が生じた場合には、顧客からの損害賠償請求や信用の失墜等により、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、プライバシーマークの認定資格を取得するとともに情報セキュリティ関連の規定を整備し、周知と遵守の徹底を行っております。加えて、社員及びビジネスパートナーに対して定期的に教育・理解度テストを実施する等、情報セキュリティに対する意識の定着を図っております。また、当社の社内環境や開発環境が外部からのサイバー攻撃に晒されるというリスクについては、平時より防止、検知、対応、復旧に関する各種対策を行うことにより、当該リスクの低減を図っております。 (9)M&A・業務提携について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:大> 当社グループは、事業基盤の強化・拡大のため、M&Aや他企業との業務提携を行う可能性がありますが、当初想定した効果や収益が得られない場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、M&A等を行う際には事前にデューデリジェンス等を実施することにより、当該リスクの低減を図ります。 (10)自然災害・パンデミック等による影響について <発生可能性:中、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 地震等の自然災害やそれに伴う二次災害、又はパンデミック等が発生することにより、事業の全部又は一部が停止し継続が困難となり、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは事業継続計画を策定しております。 自然災害等に対して、当社が保有する情報資産・情報システムは、当社オフィス内のサーバルームで管理しており、システムごとに独立したサーバを用意し、電源やディスクの冗長化を行い、マスタファイルを含む機密データの保全、システムの可用性を担保しております。 また、パンデミック等に対しては、テレワーク環境で業務継続できる体制を整えることにより、当該リスクの低減を図っております。 (11)法的規制等について ① 法的規制 <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループでは、事業パートナーとなる協力会社との間で業務委託契約を締結し業務を委任する場合があり、相手先によっては「中小受託取引適正化法」(取適法)が適用される場合があります。また、「労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律」(労働者派遣法)に基づき、派遣契約を締結し労働者派遣を行う場合があります。更に、外国人社員の雇用にあたっては、「出入国管理及び難民認定法」(入管法)に基づき、在留資格の取得等を行う必要があります。 法令変更に対応できなかった等の理由により法令に抵触した場合には、当社グループの事業活動が制限されるとともに、社会的な信用の失墜により当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、コンプライアンス委員会を設置し、法令に則した社内規定の整備や定期的なコンプライアンス教育の実施・遵守に努めることにより、当該リスクの低減を図っております。 ② 知的財産権の侵害 <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループが行うソフトウェア開発においては、特許権や著作権等の知的財産権の確保が業務遂行上重要ですが、第三者より損害賠償及び使用差止め等の請求、並びに特許に関する対価(ロイヤリティ)の支払等が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは、当社独自の技術・ノウハウ等の保護・保全とともに、第三者の知的財産権を侵害しないよう十分な注意を払うことにより、当該リスクの低減を図っております。 (12)中国事業について <発生可能性:低、発生可能性のある時期:特定時期なし、影響度:中> 当社グループは、中国に子会社を有し事業活動を行っておりますが、当該事業を行うにあたり、①法令の予期せぬ変更、②国交の悪化、③為替の急激な変動、④戦争や紛争、テロ、伝染病等によるリスクが内在しており、想定外の事態が発生した場合には、当社グループの業績及び財務状況に影響を与える可能性があります。 このようなことを鑑み、当社グループでは中国の政治や経済の動向に注視するとともに、連結売上高における中国事業の比率を僅少に抑えることにより、当該リスクの低減を図っております。
経営成績の分析 (MD&A)5,674字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の関税政策による影響が一部残るものの、企業収益は好調を維持しており、賃上げも継続しております。DX・GXを始めとした設備投資や個人消費は緩やかな回復基調を維持し、全体としては横ばいから緩やかな改善傾向で推移しました。しかしながら、世界的な景気減速懸念や地政学的リスクなど、先行き不透明感は依然として払拭されておらず、景気の下振れリスクには引き続き注意が必要な状況です。 当社グループが属する情報サービス業は、今後本格化する人手不足への対応や企業の競争力向上のため、DXを始めとしたデジタル投資のニーズや、SAP・ERPの保守サポート期限終了による駆け込み需要等を背景として引き続き好調に推移しました。サービス産業動態統計調査(総務省/2025年10月分)によると、情報サービス等を含む「情報通信業」は前年同月に比べ10.1%の増加で、43か月連続の増加で推移しております。また、日銀短観(2025年12月)によるとソフトウェア投資額は全産業(含む金融機関)で前年比+17.1%となっており、企業のIT投資に対する意欲は、DXを中心に堅調に推移しています。一方で、システムエンジニア不足は構造的課題として顕在化しており、IT人材の育成・確保が業界全体の重要テーマとなっています。 このような経営環境の下、当社は当面の目標として営業利益100億円を掲げており、その目標を早期に達成するため、事業成長の源泉である人材確保と育成及び営業活動に注力してまいりました。 採用については、国内、中国の2系統の採用ルートがあるという強みを最大限活かし、グローバルで優秀な人材の採用を継続しております。国内の中途人材に関してはシステムエンジニア不足の影響から苦戦したものの、新卒採用や中国採用などにシフトし、人材確保に努めております。 育成については、全社員を対象に等級・役職に応じたスキルの底上げを目的とした社内教育と、自主的にスキルアップを希望するすべての社員に対して、社外のオンライン学習「Udemy」を自由に受講できる環境を整備し、社員の能力・技術力向上を支援しております。オープン系SEにSAPスキルを習得させるマルチタレント育成計画も継続しており、育成及びSAP案件への参画は順調に進んでおります。 また、計画的にリーダー育成を行うため、「リーダーシップパイプライン」を意識した研修制度としており、既存の教育研修制度に加え、リーダーを目指す社員に特化した研修プログラムや、現場でのマネジメント経験を積ませる仕組みを整備し、経験・スキル別に段階的な育成を行っており、組織全体のリーダー層を充実させています。 営業については、今後将来にわたって成長を続けるために、顧客とのリレーション構築や提案活動の主体を役員から部長クラスへシフトし、より多面的な営業活動を前期より推進しております。営業支援システムを導入し、営業活動の見える化を図るとともに、結果をもとにしたフィードバックを実施することで、ノウハウの共有を強化しております。ビジネス推進統括部の体制強化も着実に成果はでております。 このような取り組みにより、案件を推進する体制を確保しつつ、営業強化を行ったことで、過去最高の売上及び利益を更新いたしました。全体的な底上げは着実に出来てきておりますが、より一層の成長という面では引き続き営業や採用・育成等、様々な取り組みを実施してまいります。 中国子会社においては、中国経済が停滞する状況の中、現地ビジネスを中心に受注し、小幅ながらも確実に利益を確保できました。 これらの結果、当連結会計年度の業績は、売上高21,787百万円(前期比7.7%増)、営業利益5,749百万円(同10.0%増)、経常利益5,800百万円(同10.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益4,221百万円(同9.1%増)となりました。 なお、当社グループは、ソフトウェア受託開発事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 (資産) 当連結会計年度末における総資産は、18,922百万円となり、前連結会計年度末より1,177百万円増加しました。 流動資産は、前連結会計年度末より204百万円増加し、16,106百万円となりました。これは主に返済及び長期貸付金への振替により短期貸付金が1,073百万円減少した一方、売掛金の回収等により現金及び預金が1,319百万円増加したことによるものです。 固定資産は、前連結会計年度末より973百万円増加し、2,816百万円となりました。これは主に短期貸付金からの振替により長期貸付金が992百万円増加したことによるものであります。 (負債) 当連結会計年度末における負債は、4,301百万円となり、前連結会計年度末より143百万円増加しました。 流動負債は、前連結会計年度末より144百万円増加し、4,288百万円となりました。これは主に買掛金が96百万円減少した一方、未払費用が158百万円及び未払法人税等が105百万円増加したことによるものであります。 固定負債は、前連結会計年度末より0百万円減少し、12百万円となりました。これは長期未払金が0百万円減少したことによるものであります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、14,621百万円となり、前連結会計年度末より1,034百万円増加しました。これは主に自社株買いにより自己株式が1,200百万円増加した一方、親会社株主に帰属する当期純利益の計上等により利益剰余金が2,208百万円増加したことによるものであります。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は12,940百万円となり、前連結会計年度末より1,321百万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は4,462百万円(前年同期は3,875百万円の獲得)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上5,800百万円の資金増加によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果得られた資金は52百万円(前年同期は52百万円の獲得)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出37百万円の資金減少があった一方、貸付金の回収による収入81百万円の資金増加によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果支出した資金は3,217百万円(前年同期は2,924百万円の使用)となりました。これは主に自己株式の取得による支出1,206百万円及び配当金の支払額2,013百万円の資金減少によるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の状況 a.生産実績 当社グループはソフトウェアの受託開発を行っており、提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、当該記載を省略しております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高(千円)   前年同期比(%)   受注残高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア受託開発   22,399,470   108.6   3,725,491   119.7 合計   22,399,470   108.6   3,725,491   119.7 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。 セグメントの名称   販売高(千円)   前年同期比(%) ソフトウェア受託開発   21,787,441   107.7 合計   21,787,441   107.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度 (自 2024年1月1日 至 2024年12月31日)   当連結会計年度 (自 2025年1月1日 至 2025年12月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 富士通株式会社   3,851,989   19.0   2,964,883   13.6 株式会社野村総合研究所   2,536,172   12.5   2,634,736   12.1 みずほ証券株式会社   2,020,671   10.0   2,164,727   9.9 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、経営者により、一定の会計基準の範囲内で見積りが行われている部分があり、資産・負債や収益・費用の数値に反映されています。これらの見積りについては、継続して評価し、必要に応じて見直しを行っていますが、見積りには不確実性が伴うため、実際の結果は、これらと異なることがあります。この連結財務諸表を作成するにあたっての重要な会計方針につきましては、「第5 経理の状況 1.連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.売上高、売上原価及び売上総利益 当連結会計年度における売上高は、主要顧客をはじめとする大手SIerとの取引が堅調に推移したことにより21,787百万円となり、前連結会計年度に比べて1,557百万円、7.7%の増加となりました。 当連結会計年度における売上原価は、売上拡大に伴う人件費の増加等により14,740百万円となり、前連結会計年度に比べて969百万円、7.0%の増加となりました。 この結果、当連結会計年度における売上総利益は7,047百万円となり、前連結会計年度に比べて588百万円、9.1%の増加となりました。 b.販売費及び一般管理費、営業利益 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、採用関係費の増加等により1,297百万円となり、前連結会計年度に比べて65百万円、5.3%の増加となりました。 この結果、当連結会計年度における営業利益は5,749百万円となり、前連結会計年度に比べて523百万円、10.0%の増加となりました。 c.営業外損益及び経常利益 当連結会計年度における営業外収益は、受取利息の計上等により56百万円となり、前連結会計年度に比べて22百万円、65.1%の増加となりました。 当連結会計年度における営業外費用は、支払手数料の計上等により6百万円となり、前連結会計年度に比べて17百万円の減少となりました。 この結果、当連結会計年度における経常利益は5,800百万円となり、前連結会計年度に比べて563百万円、10.8%の増加となりました。 d.親会社株主に帰属する当期純利益 当連結会計年度における税効果会計適用後の法人税等負担額は、税金等調整前当期純利益の増加に伴い1,571百万円となり、前連結会計年度に比べて224百万円、16.7%の増加となりました。また、連結子会社にかかる非支配株主に帰属する当期純利益は6百万円となり、前連結会計年度に比べて11百万円の減少となりました。 この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は4,221百万円となり、前連結会計年度に比べて350百万円、9.1%の増加となりました。 なお、財政状態の分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況」、キャッシュ・フローの分析については「(1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 ③ 経営成績に重要な影響を与える要因について 当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ④ 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社は、運転資金については、当座貸越を利用することにより、手許資金で賄うこととしております。なお、当座貸越枠につきましては、取引銀行4行と契約を締結しており、その限度額は総額2,500百万円であります。 ⑤ 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標」に記載のとおり、経営指標として営業利益を重視しております。当連結会計年度における営業利益の前年同期比は以下のとおりであり、引き続き対処すべき経営課題の改善を図りながら、経営戦略を推進してまいります。 2024年12月期   2025年12月期   前年同期比 営業利益   5,226百万円   5,749百万円   110.0%

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開示資料

出典

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