本文へスキップ
超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,020.8+254ドル円158.87-1NASDAQ26,203.91+104S&P 5007,667.95+36SOX 指数11,316.82+289/2終値

アイル

I'LL INC3854 · Prime · 情報・通信業

中堅・中小企業向けに基幹システムとWebサービスを組み合わせたトータルITソリューションを提供。

概要

アイルは1991年に大阪で創業した中堅・中小企業向けITソリューション企業である。基幹業務パッケージ「アラジンオフィス・シリーズ」とEC・CRMクラウドを中心に、システム構築から保守運用、Web販促支援までワンストップで提供する。2025年7月期の売上高は193億円、連結従業員数は1009名。東京証券取引所プライム市場(旧第一部)に上場している。

「リアル」と「Web」を融合するCROSS-OVER戦略

アイルは「CROSS-OVER」戦略を中核に据える。これは、基幹システム(リアル)とWebサービス(Web)の商材を単体で売るのではなく、相互に連携させた「製品群」として提案する独自のビジネスモデルである。具体的には、会計や在庫を管理する「アラジンオフィス」と、ネットショップ一元管理の「CROSS MALL」、ポイント管理の「CROSS POINT」などを組み合わせ、顧客企業の経営効率と販売力を同時に高める。この戦略により、競合案件での勝率向上と顧客満足度の向上を図っている。

二本の事業柱とストック型収益

事業はシステムソリューション事業とWebソリューション事業の二つで構成される。システムソリューション事業は「アラジンオフィス・シリーズ」の設計・開発・導入・カスタマイズに加え、保守運用を月額会費で提供するストック型ビジネスが主体である。Webソリューション事業はECサイト構築やクラウドサービスの販売が中心で、導入後の運用サポートも継続収益となる。2025年7月期の売上高営業利益率は25.0%に達し、経営指標として掲げる30%に向けて収益性を高めている。

拠点網とグループ体制の拡充

本社は大阪市北区、東京本社は東京都港区に置く。1991年の創業後、名古屋・福岡・仙台など国内主要都市に支店を開設し、全国規模の営業・サポート網を構築した。2008年には株式会社ウェブベースを完全子会社化し、ファッション業向け店舗管理システム「アラジンショップ」の商品力を強化。さらに2019年には島根県松江市に研究開発施設「アイル松江ラボ」を開設し、技術開発の拠点としている。連結子会社はウェブベース1社で、グループ全体で一貫したサービスを提供する。

業種特化で築く差別化と顧客基盤

アイルの強みは、鋼材業、ねじ業、ファッション業、食品業、医療機器業など業種ごとに特化した「アラジンオフィス」のバリエーションを揃えている点にある。各業種の業務フローに合わせた標準機能とカスタマイズにより、導入後の満足度を高め、離反率を低く抑えている。また、複数の業界団体の賛助会員として業界動向をシステムに反映する取り組みも行う。これにより、競合他社との差別化を図り、中堅・中小企業の囲い込みを進めている。

業界の中での役割は中堅・中小企業向けITソリューションプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
193億円
営業利益
48億円
営業利益率
24.9%
純利益
35億円
2025/7 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より

事業別の売上と利益

2025/7
事業売上構成比利益利益率
システム ソリューション事業170億円88.1%
Webソリューション事業23億円11.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01中堅・中小企業向けITソリューション(システムソリューション事業)主力

中堅・中小企業を主な顧客とし、基幹業務パッケージ「アラジンオフィス・シリーズ」の設計・開発・導入、カスタマイズ、保守運用を提供。鋼材業、ねじ業、ファッション業、食品業、医療機器業など業種別バリエーションを展開。ストック型ビジネスモデルで月額会費収入を得る。

主な製品・サービス4
アラジンオフィス・シリーズ
業種別に特化した基幹業務パッケージ。販売管理、在庫管理、生産管理などをカバーし、カスタマイズ可能。
アラジンショップ(子会社製)
ファッション業向け店舗管理システム。株式会社ウェブベースとの連携により提供。
保守・運用サポート
システム導入後の保守、運用サポートを月額会費で提供。
アイルキャリアカレッジ
IT・OAリテラシー教育、技術者育成、資格取得支援等の教育サービス。

02中堅・中小企業向けITソリューション(Webソリューション事業)準主力

ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ポイント・顧客一元管理ソフト、ホームページ制作・運用支援、Webコンサルティング等を提供。基幹システムとWeb商材を連携させた「CROSS-OVER」戦略により、顧客の販売促進と経営効率化を支援。

主な製品・サービス4
CROSS MALL
複数ネットショップを一元管理するクラウドソフト。在庫・受注を一括管理。
CROSS POINT
ポイント・顧客情報を一元管理するクラウドソフト。会員情報やポイントを統合管理。
ECサイト構築サービス
中堅・中小企業向けECサイトの企画・開発・運用支援。
Webコンサルティング・制作
ホームページ制作、SEM、広告・ブランディング支援など販促全般を支援。

製品と技術

業種別基幹パッケージ「アラジンオフィス・シリーズ」

アイルの主力製品は「アラジンオフィス・シリーズ」である。販売管理、在庫管理、生産管理、仕入管理など企業の基幹業務をカバーし、鋼材業、ねじ業、ファッション業、食品業、医療機器業など業種ごとに特化したバリエーションを用意する。標準機能に加え、顧客の業務フローに合わせたカスタマイズが可能で、導入後の保守・運用サポートは月額会費で提供される。これによりストック型収益を生み出し、顧客との長期的な関係を構築する。

クラウド型EC・CRM「CROSS MALL」と「CROSS POINT」

Webソリューション事業の柱となるクラウドサービスが「CROSS MALL」と「CROSS POINT」である。「CROSS MALL」は複数のネットショップ(楽天市場、Amazonなど)の在庫・受注を一元管理するソフトで、基幹システムとの連携によりリアルタイムの在庫反映を実現する。「CROSS POINT」は実店舗とネットショップのポイントや顧客情報を統合管理し、クロスチャネルな販促施策を可能にする。これらのサービスはアイルの「CROSS-OVER」戦略を象徴する商材であり、導入企業の販売力強化に貢献している。

人材育成サービス「アイルキャリアカレッジ」

1996年に開始したパソコンスクール事業は、現在「アイルキャリアカレッジ」として継続している。IT・OAリテラシー教育、技術者育成、資格取得支援、ビジネススキル研修などを提供し、顧客企業の人材教育ニーズに応える。また、自社社員の教育にも活用され、テクニカルスキルとヒューマンスキルの両方を養成する仕組みとして機能している。この事業は単独の収益源であると同時に、システム導入後の顧客定着を促す役割も果たしている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報・通信業、営業利益率高く収益性優位

アイルは情報・通信業に属し、直近売上高193億円、営業利益率24.87%と収益性が高い。同業のVRain SolutionやCocoliveと比較し、規模・収益率で優位に立つ。ただし、提供データに海外比率や業界内シェアの情報がなく、詳細なポジションは不明。内需依存度が高い可能性がある。

強み

  • 24.87%の営業利益率は情報・通信業界で優位、収益性が高い。
  • 売上高が159→175→193億円と3期連続増加、成長基調にある。
  • 売上拡大と高利益率を両立、コスト管理やビジネスモデルに強み。
  • 同業のVRain SolutionやCocoliveと比較して規模・収益でリード。

課題

  • 海外比率の情報がなく、国内市場に偏る場合、需要変動の影響を受けやすい。
  • 高成長が続くか不確実、市場成熟や競合激化で減速の可能性。
  • 業界内シェアやセグメント別収益など詳細が不明、評価が難しい。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がアイル

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19928ミロク情報サービス648億円11.4倍
29790福井コンピュータホールディングス627億円14.5倍
34481ベース625億円15.0倍
42326デジタルアーツ625億円17.8倍
56200インソース616億円14.5倍
63854アイル615億円15.6倍
73661エムアップホールディングス608億円19.9倍
88005スクロール600億円21.5倍
93612ワールド590億円9.3倍
109757船井総研ホールディングス585億円13.4倍
113371ソフトクリエイトホールディングス580億円12.9倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 9件

オフィスコンピュータ販売から自社ソフト開発へ

1991年2月、大阪市福島区に株式会社アイルを設立。当初はオフィスコンピュータの販売とソフトウェア開発を手掛けた。1993年に本店を同区野田に移転。1996年4月にはパソコンスクール事業(現「アイルキャリアカレッジ」)を開始し、同時に自社初の販売管理ソフト「STAND-売」を開発・リリースした。この時期に、自社製品による収益基盤の構築を目指す方向性が固まった。

アラジンオフィス誕生と東京進出

2001年7月に東京本社を開設し、首都圏での営業拠点を確保。2002年4月には「STAND-売」の後継製品として「アラジンオフィス」を開発・リリースした。このパッケージソフトが後の主力製品となる。同時に本店を大阪市北区曽根崎新地へ移転し、事業拡大の準備を整えた。2005年には「Webドクター」事業を開始し、Web領域への進出を本格化させるきっかけをつかんだ。

株式上場とクラウドサービスの展開

2007年6月、大阪証券取引所ニッポン・ニューマーケット「ヘラクレス」に上場。上場資金を元に事業拡大を加速した。2008年8月には複数ネットショップ一元管理クラウド「CROSS MALL」をリリース。さらに同年、ポイント・顧客一元管理クラウド「CROSS POINT」も開発し、クラウドサービスのラインアップを拡充した。同時に名古屋、福岡、仙台に支店を開設し、全国カバレッジを強固にした。

子会社化と研究開発拠点の設置

2008年8月、株式会社ウェブベースの発行済株式100%を取得し子会社化。ファッション業向け店舗管理システムの商品力を強化した。2019年10月には島根県松江市に研究開発施設「アイル松江ラボ」を開設し、クラウド技術やAIを活用した新機能の開発に着手。2022年7月には東京証券取引所市場第二部へ市場変更、同年11月には市場第一部に指定され、成長企業としての地位を確立した。

売上高100億円突破と利益率の向上

2020年7月期に売上高127億円に達し、初めて100億円を超えた。その後も売上高は伸び続け、2024年7月期には175億円、2025年7月期には193億円に拡大。特に営業利益率は2023年7月期の9.7%から2025年7月期には25.0%へ急改善した。これは製販一体体制の導入やマイクロサービスアーキテクチャーへの転換による生産性向上、高付加価値ソリューションへのシフトが寄与している。

年表9件を開く

1990年代

  • 1991年2月創業オフィスコンピュータの販売及びコンピュータソフトウェアの開発を目的として大阪市福島区に株式会社アイルを設立
  • 1993年9月本店を大阪市福島区野田に移転
  • 1996年4月パソコンスクール事業(現「アイルキャリアカレッジ」)を開始 自社オリジナル販売管理ソフト「STAND-売(スタンド・バイ)」を開発・リリース

2000年代

  • 2000年9月求人・求職情報サイト「@ばる」事業を開始
  • 2001年7月東京都港区新橋に東京本社を開設
  • 2002年4月大阪本社(本店)を大阪市福島区野田より大阪市北区曽根崎新地に移転「STAND-売」の後継ソフト「アラジンオフィス」を開発・リリース
  • 2005年8月「Webドクター」事業を開始
  • 2007年6月上場大阪証券取引所ニッポン・ニューマーケット-「ヘラクレス」に上場
  • 2008年8月上場名古屋市中区栄に名古屋支店を開設 複数ネットショップ一元管理クラウドサービス「CROSS MALL(クロスモール)」を開発・リリース 大阪府東大阪市に東大阪支店を開設 大阪証券取引所JASDAQ市場、同取引所ヘラクレス市場及び同取引所NEO市場の各市場の統合に伴い、「大阪証券取引所JASDAQ市場」に上場 東京都港区芝公園に東京本社を移転 名古屋市中区錦3丁目に名古屋支店を移転 株式会社ウェブベースの発行済株式の100%を取得し、子会社化 博多市博多区博多駅前に福岡支店を開設 仙台市青葉区中央に仙台支店を開設 ポイント・顧客一元管理クラウドサービス「CROSS POINT(クロスポイント)」を開発・リリース 大阪証券取引所と東京証券取引所の市場統合に伴い、東京証券取引所JASDAQ(グロース)に上場 東大阪支店を大阪本社(本店)に統合 名古屋市中区錦1丁目に名古屋支店を移転 大阪市北区大深町に大阪本社(本店)を移転 シビラ株式会社への出資及び資本業務提携を実施 島根県松江市に研究開発施設「アイル松江ラボ」を開設 東京証券取引所市場第二部に市場変更 東京証券取引所市場第一部に指定 求人・

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/7期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 売上高営業利益率30%

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    CROSS-OVER戦略の推進

    基幹システム(リアル)とWebサービス(Web)の製品群を相互連携させ、顧客の経営課題に最適なソリューションを提供する。単体提供ではなく製品群として提案し、シナジーを創出するビジネスモデルを基本戦略とする。

  2. 02

    知識集約型ビジネスモデルへの転換

    労働集約型から知識集約型へ転換するため、人材を最も重要な経営資産と位置づけ、社員の自律と責任を育む企業風土を醸成する。独自の教育体制でヒューマンスキルとテクニカルスキルの向上を図る。

  3. 03

    オール・ワンストップサービスの実現

    リアルとWebをつなぐ統合サービスを提供。クラウド商材(CROSS MALL、CROSS POINT等)を起点に、アラジンオフィスやECサイトを連携させた複合提案により、顧客の経営効率と競争力を向上する。

  4. 04

    生産性と品質の向上

    プログラムのモジュール化やテンプレート化、AIの活用により開発工程の生産性とシステム品質を向上。迅速な顧客対応と収益性向上を図る。

  5. 05

    営業戦略の強化と地域密着

    ビジネスパートナーとの連携強化、業種別バリエーションの充実、業種ノウハウの蓄積により商品力強化。新たな拠点展開も視野に入れた地域密着型営業を展開する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で1,009人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は652万円で、9期前と比べて+22.4%平均年齢は34.7歳、平均勤続年数は8.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年7月525
2017年7月552
2018年7月616
2019年7月53332.87.3665
2020年7月57833.27.5723
2021年7月57733.77.8766
2022年7月58034.08.1820
2023年7月60334.48.5868
2024年7月62734.68.6938458
2025年7月65234.78.71,009476

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2025年7月期・提出会社(単体)
女性管理職比率11.5%
縦線は目安の30%
男性育休取得率42.9%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)75.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位6)
大阪本社 — 大阪市北区788百万円
東京本社 — 東京都港区582百万円
名古屋支社 — 名古屋市中区35百万円
BACKYARD TOKYO — 東京都千代田区20百万円
本社 — 大阪府豊中市6百万円
アイル松江ラボ — 島根県松江市1百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年7月期の売上高は193億円営業利益48億円前期と比べると増収増益で、売上が+10.3%、利益が+11.6%。

売上高
+10.3%
193億円
営業利益
+11.6%
48億円
純利益
+20.7%
35億円
営業利益率
24.9%
前期比 +0.3%pt

四半期の推移

10期分

直近は2026年2Qで、売上は104億円、営業利益は28億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+13.0%、営業利益は+21.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q401025.06
2023年3Q41922.06
2023年4Q428
2024年1Q431125.67
2024年2Q431125.68
2024年3Q431125.67
2024年4Q461021.77
2025年2Q922325.015
2025年4Q1012524.820
2026年2Q1042826.920

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年7月期からの14期で、売上は46億円から193億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は24.9%。売上は3期、純利益は4期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年7月4621
2013年7月5632
2014年7月6864
2015年7月7041
2016年7月7942
2017年7月8653
2018年7月9453
2019年7月105106
2020年7月1271712
2021年7月1321912
2022年7月1292114
2023年7月1593625
2024年7月175434324.629
2025年7月193484824.935

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年7月期

売上高193億円のうち、営業利益として残るのは48億円24.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は35億円、売上の18.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金44.6%86億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金30.1%58億円
  • その他の費用持分法損益などの調整0.5%1億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益24.9%48億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
55.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+16.5pt
24.9%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+11.5pt
18.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+20.2pt
33.3%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
22.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
40.0%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年7月期は営業CFが34億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは29億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は74億円で、売上の4.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年7月3−3106
2013年7月4−1−138
2014年7月5−31211
2015年7月3−4−1−18
2016年7月5−66−113
2017年7月9−30619
2018年7月2−5−3−314
2019年7月10−6−4414
2020年7月21−6−71522
2021年7月20−2−61835
2022年7月11−5−5636
2023年7月31−5−52656
2024年7月26−7−91967
2025年7月34−5−212974

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年7月期の総資産は158億円。このうち返さなくてよい自己資本が113億円で、自己資本比率は71.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年7月24121248.9
2013年7月28141448.8
2014年7月35181751.5
2015年7月39182147.5
2016年7月50193138.1
2017年7月56223438.7
2018年7月57243341.9
2019年7月66293742.9
2020年7月76373949.0
2021年7月84463854.3
2022年7月96573959.7
2023年7月121774463.9
2024年7月142974568.4
2025年7月1581134571.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年7月期の内訳
現金及び預金
74億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
104億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
45億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中44位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中285位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE上位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
33.3%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
24.9%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
71.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.3%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥2,457で、1年前と比べて-10.5%過去52週の値幅のなかでは35%の位置にある。

¥2,457-2.0%1ヶ月+11.2%1年-10.5%時価総額615億円
過去52週の値幅
安値¥2,120高値¥3,090

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.6倍
PBR4.91倍
配当利回り2.04%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+5.36%と急伸し、株価は2439円。月間では+3.11%と上昇に転じ、25日線(2297円)を上回り、75日線(2321円)も突破した。200日線(2354円)も上回り、長期トレンドが改善しつつある。52週高値3090円からは約21%低いが、直近の出来高は21万株と増加し、買いが強まっている。RSIは73.1と強気圏で、上昇トレンドが継続する可能性が高い。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 61/100)

PERは15.5倍で同業界平均の31.2倍を大きく下回り割安感があるものの、PBRは4.9倍と平均の3.6倍を上回っており、成長期待が織り込まれている。配当利回りは2.1%で平均2.7%を下回るが、ROEが33.3%と高い収益性を維持。過去3期で増収増益が続き、2025/7期の営業利益率は24.9%と収益性は高い。割安と高成長のバランスからほぼ妥当と判断。ただし、配当利回りは平均を下回り、株主還元は伸び悩みの可能性がある。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.6倍47.9倍
PBR4.91倍2.96倍
ROE33.3%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高と利益が堅調に成長し、高い営業利益率を維持している。強気派はその収益性の高さと持続可能性を評価する。一方、弱気派は市場の成熟や競争激化による成長鈍化を懸念する。将来の成長ドライバーが焦点となる。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    営業利益率が約25%と高く、収益力が強い。

  • 安定成長

    売上高は過去3期連続で増加しており、堅調。

  • 財務健全性

    ROEが33%超と高く、株主価値の創出力が高い。

  • 売上高193億円と2桁増収通年影響

    2025/7期売上高193億円、前期175億円から+10.3%増収

  • 営業利益48億円・利益率24.87%2026年Q2影響

    2025/7期営業利益48億円・営業利益率24.87%と高水準を維持

  • ROE33.3%と資本効率が高い通年影響

    PBR4.87倍でもROE33.3%が収益成長を裏付ける

  • 純利益35億円と過去最高決算発表後影響

    2025/7期純利益35億円、前期29億円から+20.7%増益

マイナスに働く材料7
  • 市場成熟

    国内ソフトウェア市場は成熟気味で、高い成長は期待しにくい。

  • 競争激化

    同業他社が多く、価格競争やシェア争いが激しい。

  • 人材依存

    ソフトウェア開発は人材に依存し、採用難のリスクがある。

  • PBR4.87倍と予想PER非開示の割高感不定影響

    実績PER15.52倍・PBR4.87倍、来期予想PERが無く評価が不安定

  • 株価が1年で-12.41%下落継続影響

    業績拡大にもかかわらず株価は下落、需給悪化が続く

  • 売上高成長率が10%に鈍化2027年〜2028年影響

    売上高193億円・営業利益48億円、増収率は前期比10%と鈍化気味

  • 外国人持株比率12.63%と高依存継続影響

    外国人保有12.63%と高いため、グローバルなリスクオフで売られやすい

次の決算で確かめる点
営業利益率の推移
収益力が維持されているかを確認するため。
売上高成長率
成長の持続性を測るため。
受注残高
将来の売上の先行指標となるため。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり50で、前期から+22.0%いまの株価に対する利回りは2.04%。増配か配当維持が8年続いている。

年間配当
¥50
1株あたり
配当利回り
2.04%
いまの株価に対して
配当性向
35.8%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
8年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2016年7月544.8
2017年7月50.041.3
2018年7月622.239.4
2019年7月845.533.1
2020年7月1587.532.5
2021年7月1713.335.4
2022年7月185.932.8
2023年7月3172.231.8
2024年7月4132.336.3
2025年7月5022.035.8

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥50

株主

有価証券報告書より

2025年7月期末の株主数は延べ3,051人。区分でいちばん多いのは事業法人38.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が48.7%を占め、残る51.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年7月%2021年7月%2022年7月%2023年7月%2024年7月%2025年7月%
事業法人38.838.838.938.938.938.7
個人・その他53.747.644.942.243.037.9
外国法人1.93.75.99.68.612.6
金融機関4.39.09.67.18.410.0
証券会社1.30.90.82.31.00.8
外国人個人0.00.00.00.00.10.1
自己株式0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01㈲GTホールディング33.46
02岩本 哲夫8.11
03日本マスタートラスト信託銀行㈱(信託口)5.96
04OLIVE㈱5.11
05鈴木 太一4.79
06アイル社員持株会3.12
07㈱日本カストディ銀行(信託口)2.76
08STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505001 (常任代理人 ㈱みずほ銀行決済営業部)2.65
09アイル役員持株会2.02
10GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券㈱)1.22

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-07-29
    岩本 哲夫
    変更報告
    46.68%
  • 2026-07-08
    岩本 哲夫
    新規の大量保有報告
    8.11%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+537%、1株純資産は14期で+123%。直近期のROEは33.3%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2012年7月2220210.48.520.0
2013年7月3623716.516.617.5
2014年7月6028922.439.524.2
2015年7月202957.058.473.2
2016年7月4030313.221.044.8
2017年7月2417214.829.641.3
2018年7月2719114.838.639.4
2019年7月2511423.733.833.1
2020年7月4814836.229.832.5
2021年7月4918329.529.335.4
2022年7月5522826.729.932.8
2023年7月9930936.726.331.8
2024年7月11538733.223.436.3
2025年7月14145133.320.035.8

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

15名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は15名。2025/7期の役員報酬は総額340百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
岩本哲夫取締役社長(代表取締役)712,032,000
岩本亮磨取締役副社長 ビジネスパートナー推進統括本部長 兼 経営企画本部長 兼 CROSS事業部管掌4096,000
尾崎幸司専務取締役 システムソリューション 事業部管掌53151,200
土井正志常務取締役 システムソリューション 事業部管掌52132,000
山本浩孝常務取締役 CROSS事業部長54135,200
戸田泰裕取締役 経営管理本部長53
宮久保貴義取締役 経営管理本部 人事部長5420,000
池本任男取締役 CROSS事業部 CROSS開発部長59
奥田好秀取締役70400
下島文明取締役73
正脇久昌取締役67
大黒仁士取締役(常勤監査等 委員)61185,600
残りの役員3名を開く
氏名役職年齢
三田与志雄取締役(監査等委員)52
岩谷博紀取締役(監査等委員)44
金井路子取締役51

役員報酬の内訳2025/7

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)82395229136
社外取締役532326
取締役(社内)11611717

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/7期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,849字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当連結会計年度末において、当社(株式会社アイル)及び連結子会社(株式会社ウェブベース)から構成されており、中堅・中小企業を主たる顧客対象とし、顧客の抱える経営課題全般に対し、基幹システムの構築、サポート保守、ネットワーク構築、セキュリティ、コンテンツプロバイダー、ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ポイント・顧客一元管理ソフト、Webコンサルティング、人材教育などITを通じたトータルソリューションの提供を行っております。顧客の企業力の強化を図るため、「基幹システム(リアル)」と「Webサービス(Web)」の製品・サービスを、単体ではなく「製品群」として相互にリンクさせ、顧客ニーズに合致するだけでなくシナジーを生み出す提案を行うことを基本方針としております。 当社グループでは、「基幹システム(リアル)」の主力を基幹業務パッケージ「アラジンオフィス・シリーズ」に位置付け、「Webサービス(Web)」が提供するWeb商材等を、基幹業務パッケージ及びECサイト等と連携させることで、経営効率の最適化と企業競争力の向上を図ることを目的としたソリューションの提案及び製品提供を行っており、「リアル」と「Web」の両面から顧客ニーズに合わせた提案を行う戦略を「CROSS-OVER」戦略と称しております。 各事業の詳細は以下のとおりであります。 (1)システムソリューション事業 当事業は、顧客企業に対し基幹システムに関する設計、開発、ハードウェア保守、システム運用サポート、ネットワーク構築、セキュリティ管理等を、全て当社で提供している主力事業であります。具体的には、当社オリジナルの基幹業務パッケージ「アラジンオフィス・シリーズ」を主力とし、各業種別に特化したバリエーションの充実を図り、更に、顧客企業の属する業種・業態に適合したシステムとすべくカスタマイズを行っております。販売後においても、保守・運用のサポートとしての会費を月額で継続的に頂戴しており、単発的なビジネスではなく安定的・継続的な収益確保を図るストック型ビジネスを重視しております。特に業種別では、鋼材業、ねじ業、ファッション業、食品業、医療機器業をはじめ、それ以外の業種でも、順次システム開発を進めております。また、業種別パッケージでは、子会社である株式会社ウェブベースとの連携により、ファッション業向けの店舗管理システム「アラジンショップ」の商品力強化を図っております。加えて、その他業種でも、複数の組合の賛助会員に認められ、繋がりを活用した営業を展開すると共に、業界での最新の情報をシステムに取り入れ製品価値を高めております。 その他、当事業では、顧客企業の人材教育を目的としたIT・OAリテラシー教育、技術者育成、資格取得支援、ビジネススキル等の教育サービスを提供するアイルキャリアカレッジの運営管理も行っております。 (2)Webソリューション事業 当事業は、ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ホームページの制作・活用支援等のWeb商材の提供を行っております。具体的には、基幹システムとWeb系の提案をより効果的に進めるため、クラウドサービスとなる複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」やポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」等のWeb商材を開発し、これらの商材を起点とし「アラジンオフィス」、「ECサイト」等を連携させた複合提案を行うことで、「リアル」と「Web」をつなぐ「オール・ワンストップ」サービスを実現し、顧客企業の経営効率の追求だけでなく企業競争力の向上に努めております。 また、Webの有効活用が求められる中堅・中小企業において、既存Webサイトの見直しを図り、企業のホームページ制作・運用に加え、顧客の事業分析・事業戦略コンサルティング、プロモーション、ホームページ制作後のログ解析結果をもとにした更新・改良等により、企業の販売促進のためにホームページを有効活用する支援業務を展開しております。これは、企業活動のフロントサイドである「お客様の新規顧客の開拓」を支援するもので、お客様のWEBサイトの企画・開発、SEM(サーチエンジンマーケティング)から、広告やブランディング支援等をミックスし提供するサービスであります。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題3,885字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループでは、製品単体を提供する時代は終わり、複数の製品やサービスを「製品群」として提供する時代であるとの考えから、顧客の経営課題に最適な組み合わせでソリューションを提供する「CROSS-OVER」戦略を基本戦略としております。 「CROSS-OVER」戦略とは、当社グループが提供する「基幹システム(リアル)」と「Webサービス(Web)」の製品・サービスを、顧客である中堅・中小企業の企業力強化を目的とし、単体ではなく「製品群」として相互にリンクさせた提案を行うことでシナジーを生み出すアイル独自のビジネスモデルです。当社グループでは、「リアル」と「Web」をつなぐ「オール・ワンストップ」サービス実現のためには、労働集約型から「知識集約型ビジネスモデル」への転換が必要と考え、そのためには、人材が最も重要な経営資産であると考えております。「企業=人」という企業理念により、強い経営基盤となる社員づくり、当たり前のことを当たり前にする姿勢、本質を見極める思考と感性、そして社員、一人一人の自律と責任を育む環境、独自の企業風土づくりを経営の基本方針としております。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、売上高営業利益率を主要な経営指標と位置付けており、継続的かつ安定的な収益の確保と共に、事業規模の拡大も図り企業価値の向上を目指しております。売上高営業利益率に関して30%を具体的な目標と考えております。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社グループは、業種・業界の垣根を超えた産業プラットフォームの実現に向け、「CROSS-OVER」戦略を基本とした中長期的な視点で、顧客がその企業力強化を図るため実践的かつ効果的なソリューション手法と質の高い付加価値提案力の追求とストック型ビジネスの強化により、経済環境に左右されない安定的・継続的な収益性の実現を目指していきます。「CROSS-OVER」戦略の実現が、競合他社との差別化を明確にするものであり、競合案件における高い勝率の要因になるものと考えております。今後も、各事業部の製品・サービスの充実を図り、付加価値提案力と収益力の強化を目指すと共に、顧客の視点に立った企業の市場価値の創造を追求してまいります。 また、企業課題の改善に対するニーズは多岐にわたっているため、自社開発による製品・ソリューションサービスの範囲に限らず、関連する周辺製品・サービスについて、当社の「生態系理論」に基づき、ソリューション力及び信頼性の高いソリューションプロバイダーとの連携によりソリューションの拡充を図っていく計画です。中堅・中小企業にとってのソリューションは、その効果による企業業績への影響も大きいため、机上の論理ではなく迅速性と有効性を見据え、より質の高いソリューションの提供を使命とし、中長期的な視点で強化を図ってまいります。 システムソリューション事業及びWebソリューション事業では、基幹システムに関する営業面において「アラジンオフィス・シリーズ」を主力とし、業種別バリエーションの充実を図ると共に、既存バリエーションについては、各業種ごとに開発・営業・サポート人員をプロジェクト化し、迅速な商品開発と販売・サポートにおける業種ノウハウのストックを図ることで、顧客満足・営業効率・サポート効率を追求してまいります。拡販体制においては、各ビジネスパートナーとの連携を強化し、基幹システムについては「アラジンオフィス・シリーズ」を主力商品とし各業種別バリエーションの充実と、業種別ノウハウを蓄積することで商品力の強化に努めます。また、当事業では、上記の基幹システムとWeb系の提案をより効果的に進めるため、クラウドサービスとなる複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」やポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」等のWeb商材を開発し、これらの商材を起点とし「アラジンオフィス」、「ECサイト」等を連携させた複合提案を行うことで、「リアル」と「Web」をつなぐ「オール・ワンストップ」サービスを実現し、顧客企業の経営効率の追求だけでなく企業競争力の向上に努めており、他社との差別化を更に明確にするとともに、新たな拠点展開も視野に入れた地域密着による営業展開を行ってまいります。 ソフトサポート業務面では、プログラムのモジュール化や業種単位での汎用テンプレートを作成、Webを活用したメンテナンスサービス等の新商材を提供し、迅速な顧客対応による満足度の向上と生産性向上による収益面への貢献を強化いたします。また、AIを用いたコーディング等、新たな生産性向上施策も行ってまいります。 顧客フォローにおきましては、営業活動から契約後のシステム構築における一連のプロセス管理システムを導入し、既存顧客のデータベース化と連携することにより顧客情報をタイムリーに把握することでアフターサポートの充実と正確に顧客ニーズを汲み取り、的確な提案につなげてまいります。 上記取組みの実現のため、各社員のスキルの向上が不可欠であると考えます。テクニカルスキルについては、職種別層別に基準スキルを設定し、スキルマップ・教育カリキュラム作成に加え、外部講師やセミナーなど、幅広い知見を取り入れた社員の教育体制の充実に取り組んでまいります。また、当社グループがテクニカルスキル以上に重要視するヒューマンスキルについても、入社時の新入社員研修から独自の教材・講義内容により継続した人材教育を実施しております。 (4)経営環境及び会社の対処すべき課題 当連結会計年度(2024年8月1日~2025年7月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大により、緩やかながらも回復基調にあります。一方で、原材料価格やエネルギー価格の高騰等による物価上昇や米国の追加関税措置による国内経済への影響に対し、引き続き注視する必要があります。 このような経営環境のもと、当社グループは常に顧客視点の立場から「中堅・中小企業の企業価値向上」を目指し、基幹システムの構築、サポート保守、ネットワーク構築、セキュリティ、コンテンツプロバイダー、ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ポイント・顧客一元管理ソフトの提供、Webコンサルティング業務、人材教育等、顧客への企業力強化のためソリューション・製品を拡充してまいりました。 今後も、更なる企業価値創造を進め収益性の高いビジネスを展開していくため、以下の3項目を最重要課題といたします。 ① 営業戦略の強化 当社グループでは、今後一層の事業展開を図るにあたり、全社的な拡販体制の強化と各営業担当者の商談効率および提案内容の向上を図っていくことが重要な課題と考えております。拡販体制においては、各ビジネスパートナーとの連携を強化し、基幹システムについては「アラジンオフィス・シリーズ」を主力商品とし各業種別バリエーションの充実と、業種別ノウハウを蓄積することで商品力の強化に努めます。また、当事業では、上記の基幹システムとWeb連携の提案をより効果的に進めるため、クラウドサービスとなる複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」やポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」等のWeb商材を開発し、これらの商材を起点とし「アラジンオフィス」、「ECサイト」等を連携させた複合提案を行うことで、「リアル」と「Web」をつなぐ「オール・ワンストップ」サービスを実現してまいります。更に、顧客企業の経営効率の追求だけでなく企業競争力の向上に努め、他社との差別化を明確にするとともに、新たな拠点展開も視野に入れた地域密着による営業展開を行ってまいります。 ② 開発工程における生産性とシステム品質の向上への取り組み 近年のシステム開発におきましては、顧客からのシステムに対する要望の高度化、システム仕様の複雑化、納期の短期化等により、品質確保が困難となるとともに開発コストの増加傾向が見られるため、今後一層の開発工程における生産性とシステム品質の向上が重要な課題であると考えております。プログラムのモジュール化、カスタマイズのテンプレート化、納品前のプログラムテストの強化継続などによる開発工程のノウハウ蓄積やAIなどの最新技術の積極的な活用により、更に生産性とシステム品質の向上を図れるよう取り組んでまいります。 ③ 「リアル」と「Web」の融合による付加価値の更なる向上 当社グループでは、独自のスタイルである「CROSS-OVER」戦略を市場で推進していくため、「リアル」と「Web」の両面から、当社グループのソリューション、製品を有機的に結合させ、新たに付加価値の高いトータルソリューションパッケージとして市場に提供することで、「中堅・中小企業の企業価値向上」を目指すとともに、当社グループも高収益体質の確立に取り組んでまいりました。今後もより一層の「CROSS-OVER」戦略の深耕を図り、競合他社との「差別化」を強化することで当社グループの事業継続に努めてまいります。
事業等のリスク2,476字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、以下の記載事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、当社株式の投資に関するリスクを全て網羅するものではありません。 (1)当社グループ事業の対象について 当社グループは創業以来、中堅・中小企業を主たる顧客対象とし、顧客の抱える経営課題全般に対し、基幹システムの構築、ハードウェア保守、システム運用サポート、ネットワーク構築、セキュリティ、コンテンツプロバイダー、ECサイト構築、複数ネットショップ一元管理ソフト、ポイント・顧客一元管理ソフト、ホームページ活用支援、ブランディング支援、人材教育などITを通じたトータルソリューションの提供を行っております。 従って、中堅・中小企業を取り巻く経営環境、景気動向等の変動が、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループが中堅・中小企業のニーズに合致したサービス・商品の提供を継続しえなかった場合には、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (2)システムソリューション事業に係るリスクについて システムソリューション事業における当社グループの主力製品は、自社オリジナルの基幹業務パッケージソフトウェアである「アラジンオフィス・シリーズ」であります。しかしながら、IT業界におけるパッケージソフトウェアへのニーズが高まっているため、性能強化、競争は激化しております。当社グループも継続した性能強化に努める方針ですが、競合他社のパッケージソフトウェア、廉価な市販パッケージソフトウェアやクラウド提供型のソフトウェアの性能強化が進んだ場合、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (3)Webソリューション事業に係るリスクについて Webソリューション事業は、自社クラウドサービスである「CROSS MALL」「CROSS POINT」等を起点とする当社基幹システムや市場の各種サービスとの連携による複合提案を含んでおります。そのため連携サービスの動向や当社サービスを含むシステムトラブル等により、顧客に何らかの損害が生じ損害賠償の対象となった場合には、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (4)システムトラブル等について 当社グループはパソコンやコンピュータシステム、クラウドサービスなど通信ネットワークに依存しており、自然災害や事故等による通信ネットワークの切断、サイトへの急激なアクセスの集中によるサーバの一時的な作動不能、電力供給の停止等の予測不可能な様々な要因によってコンピュータシステムがダウンした場合、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。また、当社グループのコンピュータシステムは、適切なセキュリティ手段を講じて外部からの不正アクセスを回避するよう努めておりますが、コンピュータウイルスやハッカーの侵入等によりシステム障害が生じ、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)競合他社や技術革新により当社グループのサービスが陳腐化するリスクについて 当社グループが属する情報サービス業界においては、技術革新のスピードが速く、その急激な変化に対応するために、開発部門では既存製品の改良及び研究開発に取り組んでおります。しかしながら、AI技術をはじめとした想定以上の革新により新技術及び新サービスが普及した場合には、当社グループが提供するソフトウェア、サービス等が陳腐化し、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。また、当社グループの競合先との競争激化による製品価格の引下げや競合他社製品の性能強化が進んだ場合、同様に当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (6)技術者の人材確保と育成について 当社グループは、新卒採用に加えて継続的に技術者のキャリア採用を行い技術者の育成に努めております。しかしながら、技術者の採用需要の高まりにより、キャリア採用で優秀な人材を適切に確保することの困難性が高まっております。当社グループの企業文化や制度が評価され計画通りの採用を継続しておりますが、人材の確保及び育成が計画通りに進まなかった場合には、当社グループの事業展開に支障が生じ、当社グループの事業成長及び業績に影響を及ぼす可能性があります。なお、キャリア採用では在宅勤務前提で地方の優秀なエンジニアを採用する取り組みも継続しており、引き続き優秀な人材確保に努めてまいります。 (7)機密情報の管理について 当社グループでは、事業活動を通じて顧客が保有する取引先情報や個人情報等の機密性の高い情報を取得することがあります。このような機密性の高い情報を適切に管理するため、ISMS(ISO27001、ISO27017)認証及びプライバシーマーク(JISQ15001)を取得し、「情報セキュリティ要領」や「個人情報保護基準」等の社内規程に基づいた情報管理に関する社内ルールの周知徹底をはかり、継続的な研修活動を実施するなど従業員に対する情報管理体制の強化に努めるとともに、当社グループに派遣される派遣従業員との間においても「機密情報取扱に関する確認書」を個別に締結するなど、機密情報の漏洩に対して防止策を講じております。しかしながら、外部からの不正アクセス、システムの欠陥や障害、機密情報の取り扱いにおける人的過失、従業員の故意等による情報の漏洩、消失、不正利用等が発生した場合、対応次第では、信用の失墜を招き、更には損害賠償の対象となることも考えられます。そのような場合には、当社グループの業績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)6,763字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2024年8月1日~2025年7月31日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善や設備投資の拡大により、緩やかながらも回復基調にあります。一方で、原材料価格やエネルギー価格の高騰等による物価上昇や米国の追加関税措置による国内経済への影響に対し、引き続き注視する必要があります。 国内の情報システム投資については、人手不足への対策とするデジタル技術を活用したビジネス変革を行うDX(デジタルトランスフォーメーション)を中心に活況を呈しています。このような状況のもと、当社グループは、ITの有効活用が必要な中堅・中小企業顧客の経営課題を解決するための商材を「リアル」と「Web」の両面から開発・提案し、サポートまで行うことで、顧客の企業力強化を図ることを「CROSS-OVER」戦略とし取り組んでまいりました。「CROSS-OVER」戦略は、当社グループが提唱してきた独自の提案スタイルで、「リアル」と「Web」それぞれの商材を複合的に提案することで、顧客の業務効率と販売力強化を実現するものであり、当社グループにとって商談時の競合力を強化するだけでなく、顧客満足度も向上させるものであります。また、持続的成長を促進するため、営業とSEを同一組織に配置し相互の連携を強化する製販一体体制を導入しております。これにより、見積時の顧客要件見極めによる案件精度の向上やプロジェクトマネジメント体制の強化、納品品質の向上によるシステム稼働後のアフターサポート工数の削減が図られ、利益体質が強化されてきております。 「リアル」と「Web」それぞれの概況について、「リアル」面では、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の商品力の強化を、業種別に継続して進め、販売面でもパートナー企業との連携に加え、豊富な業種別の導入事例をもとに顧客毎に最適なシステム活用方法をご提案させていただくことで、販売実績に加えて受注実績も堅調に推移いたしました。「Web」面では、複数ネットショップ一元管理クラウドサービスである「CROSS MALL」について、新たなネットショップとの連携開発を当連結会計年度においても継続して取り組んでまいりました。今後も引き続き、複数モールとの連携機能強化を行うとともに、中堅大手市場へのシフトを進めることで、中長期的に販売実績を伸ばしてまいります。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理クラウドサービスである「CROSS POINT」については、堅調に販売実績が推移いたしました。加えて、前連結会計年度に実施しましたクラウドサービス開発に関する一部ソフトウェアの除却を踏まえ、日々変化する利用者ニーズや環境変化に応じてシステム改善を機動的に行うために、マイクロサービスアーキテクチャーと呼ばれる技術構成への転換を継続して進めております。マイクロサービスアーキテクチャー構成により開発期間の短縮、他社技術の積極的な取込み・連携強化等により拡張性を確保し、更に筋肉質な事業構造の確立を目指し取り組んでまいります。 また、当連結会計年度においても、継続して製品の開発に注力しており、将来における新たな技術開発による市場競争力向上に向け、研究開発費92,565千円を計上しております。引き続き、将来における市場競争力向上に向け、島根県松江市の研究開発拠点「アイル松江ラボ」を中心とした研究開発活動の強化に取り組んでまいります。 加えて、当社は、2024年12月6日開催の取締役会において、当社の流通株式比率向上を目的とする株式需給緩衝信託®(以下「本信託」という。)の設定を決議し、野村信託銀行株式会社と本信託に関する契約を締結いたしました。本信託により、当連結会計年度に当社株式1,250,000株を3,931,250千円で取得した後、当連結会計年度末までに1,250,000株を市場で売却しております。詳細につきましては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(追加情報)」に記載のとおりであります。 この結果、当連結会計年度の経営成績は売上高19,294,870千円(前年同期比10.2%増)、営業利益4,818,844千円(前年同期比13.0%増)、経常利益4,767,603千円(前年同期比11.3%増)、親会社株主に帰属する当期純利益3,488,354千円(前年同期比20.8%増)となり、当社グループの経営指標である売上高営業利益率は25.0%となりました。また、当連結会計年度末の財政状態は、資産合計15,768,982千円、純資産合計11,286,903千円となり、財政状態の健全性及び長期的な安全性を示す自己資本比率は71.6%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べて739,143千円増加し、7,402,360千円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果増加した資金は3,366,167千円(前年同期は2,637,990千円の増加)となりました。これは主に、売上債権及び契約資産の増加805,248千円、法人税等の支払額1,244,036千円等により減少した一方で、税金等調整前当期純利益4,766,214千円、減価償却費390,716千円、株式需給緩衝信託手数料73,292千円等により増加したことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果減少した資金は546,114千円(前年同期は712,690千円の減少)となりました。これは主に、無形固定資産の取得による支出372,568千円、投資有価証券の取得による支出100,000千円、有形固定資産の取得による支出53,519千円等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果減少した資金は2,080,908千円(前年同期は901,934千円の減少)となりました。これは主に、自己株式の処分による収入2,985,990千円により増加した一方で、配当金の支払額1,106,421千円、自己株式の取得による支出3,935,550千円等により減少したことによるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループは単一セグメントであるため、セグメント情報については記載を省略しております。 事業といたしましては、システムソリューション事業、Webソリューション事業の2事業から構成されており、 「生産、受注及び販売の実績」に関しましては、事業別で開示しております。 イ.生産実績 当社グループのシステムソリューション事業及びWebソリューション事業における主たる業務は、システムの導 入、ECサイト・Webサイトの制作及びそれらの導入後におけるサポート等であります。これらは顧客の注文に応じてサービス及びサポートを提供するものであり受注形態は多岐にわたっております。このため、生産という概念が薄く、生産実績を把握することは困難でありますので、記載を省略しております。 ロ.仕入実績 当連結会計年度の仕入実績については、次のとおりであります。 事 業     当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 仕入高(千円)   前年同期比(%) システムソリューション事業   2,224,230   5.9 Webソリューション事業   3,176   △35.7 合計   2,227,406   5.8 ハ.受注実績 当連結会計年度の受注実績については、次のとおりであります。 事 業     当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 受注高 (千円)   前年同期比 (%)   受注残高 (千円)   前年同期比 (%) システムソリューション事業   16,990,121   9.6   3,806,190   0.0 Webソリューション事業   2,333,123   9.1   241,254   12.8 合計   19,323,245   9.5   4,047,444   0.7 ニ.販売実績 当連結会計年度の販売実績については、次のとおりであります。 事 業     当連結会計年度 (自 2024年8月1日 至 2025年7月31日) 販売高(千円)   前年同期比(%) システムソリューション事業   16,989,100   10.8 Webソリューション事業   2,305,769   6.3 合計   19,294,870   10.2 (注)主要な販売先への販売実績については総販売実績の100分の10未満のため記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表はわが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づいて作成されております。これら連結財務諸表の作成に当たって当社グループが採用している重要な会計方針は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載のとおりであります。 連結財務諸表作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 なお、連結財務諸表等には将来に対する見積り等が含まれておりますが、これらは当連結会計年度末現在における当社グループの判断によるものであります。このような将来に対する見積り等は過去の実績や趨勢に基づき可能な限り合理的に判断したものでありますが、判断時には予期し得なかった事象等の発生により、結果とは異なる可能性があります。 ②財政状態の分析 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産は、前連結会計年度末と比べて1,648,533千円増加し、13,216,479千円となりました。これは主に、商品87,451千円等が減少した一方、現金及び預金739,143千円、契約資産561,610千円、売掛金252,484千円、「その他」に含まれる前払費用106,047千円、償還期日が1年以内となり投資有価証券から振り替えた有価証券99,840千円等が増加したことによります。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産は、前連結会計年度末と比べて33,493千円減少し、2,552,502千円となりました。これは主に、ソフトウエア380,569千円等が増加した一方、ソフトウエア仮勘定289,323千円、繰延税金資産87,377千円、投資その他の資産の「その他」に含まれる長期前払費用23,853千円等が減少したことによります。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債は、前連結会計年度末と比べて63,343千円増加し、2,618,410千円となりました。これは主に、未払金79,585千円等が減少した一方、契約負債54,169千円、流動負債の「その他」に含まれる未払消費税等41,806千円及び未払費用28,819千円、未払法人税等10,666千円等が増加したことによります。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債は、前連結会計年度末と比べて54,523千円減少し、1,863,669千円となりました。これは主に、役員退職慰労引当金60,302千円等が増加した一方、退職給付に係る負債116,258千円等が減少したことによります。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は、前連結会計年度末と比べて1,606,220千円増加し、11,286,903千円となりました。これは主に、親会社株主に帰属する当期純利益3,488,354千円等による増加があった一方、株式需給緩衝信託®の設定における株価下落による自己株式処分差損899,787千円、剰余金の配当1,106,733千円等による減少があったことによります。 ③経営成績の分析 (売上高) 売上高は、前年同期比10.2%増の19,294,870千円となりました。当連結会計年度は、継続的な大型案件の受注と安定した開発工程進捗による売上高の拡大、仕入品値上げに伴う顧客提供価格の改定、中堅・中小企業の多様化する働き方への対応によるストック売上高の積上げ、主力のパッケージソフトウェア「アラジンオフィス」の継続した機能強化に加え、パートナー企業と連携し豊富な導入事例をもとに顧客ごとに最適なシステム活用方法を提案したこと等により、受注実績が堅調に推移したことによるものであります。 また、複数ネットショップ一元管理ソフト「CROSS MALL」は、既存の顧客から収集した機能面の要望を反映することで商品力を向上したことに加え、安定した新規顧客の獲得と中堅大手市場へのアプローチ強化、サービス強化を背景とした月額利用料値上げにより、契約単価が上昇し売上高が増加しました。ネットショップと実店舗のポイント・顧客一元管理ソフト「CROSS POINT」は、主力のファッション業から対象業種の拡大を進め、新規顧客の獲得を継続して伸長させたことで、売上高が増加しました。 (売上原価・販売費及び一般管理費・営業利益) 売上原価は、前年同期比11.6%増の8,635,613千円となりました。これは主に、パッケージ機能の拡充、製販一体による見積精度向上が奏功しているものの、人件費の上昇や一部仕入品の値上げ等が影響したことによります。また、販売費及び一般管理費の人件費の上昇等もあったものの、営業利益は、前年同期比13.0%増の4,818,844千円となりました。 (営業外収益・営業外費用・経常利益) 営業外収益は、前年同期比34.5%増の29,590千円となりました。これは主に、受取利息4,043千円の増加等によります。また、営業外費用は、前年同期比80,227千円増の80,831千円となりました。これは主に、株式需給緩衝信託®の設定に伴う支払手数料73,292千円の増加等によります。これらにより、経常利益は、前年同期比11.3%増の4,767,603千円となりました。 (特別利益・特別損失・法人税等・親会社株主に帰属する当期純利益) 特別利益の発生はありません。特別損失は、前年同期比228,811千円減の1,388千円となりました。これは固定資産除却損228,811千円の減少によります。また、税金等調整前当期純利益は、前年同期比17.5%増の4,766,214千円となり、法人税、住民税及び事業税や法人税等調整額を差し引いた結果、親会社株主に帰属する当期純利益は、前年同期比20.8%増の3,488,354千円となりました。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析 イ.資本の財源 当社グループは、運転資金、設備資金等の所要資金につきましては、原則として自己資金で賄うこととしており、M&Aや本社移転等の一時的な資金需要が生じた場合には、主に金融機関による長期借入により資金を調達しております。また、機動的かつ安定的な資金を確保するため、取引銀行3行と当座貸越契約を締結しております。 ロ.資金の流動性 資金の流動性についての分析につきましては、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」の項目をご参照ください。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

関連する企業

関連企業

本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。