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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,053.44+287ドル円158.79-1NASDAQ26,229.57+130S&P 5007,675.19+44SOX 指数11,376.79+889/2終値

キューブシステム

CUBE SYSTEM INC.2335 · Prime · 情報・通信業

ITシステムの受託開発と自社製品・SaaS提供を軸に、金融・流通・公共など幅広い業界のDXを支援する独立系システムインテグレーター。

概要

株式会社キューブシステムは、顧客のビジネスモデル変革を支援するシステムソリューション・サービスを提供する情報サービス企業である。Sier向け受託、プライム向け直接受託、自社ソフトウェア販売・SaaSの三つの事業スタイルを持ち、金融・流通・公共など多業種に対応する。1972年創業、2006年東京証券取引所市場第二部に上場。2026年3月期の連結売上高は184億98百万円、従業員数は938名。

三つの事業スタイルで構成される受託型と企画型

キューブシステムはシステムソリューション・サービス単一セグメントであるが、事業の特徴を明確にするため三つのビジネスモデルに区分している。第一は「Sier向け事業」で、他のシステムインテグレーターからの受託開発を担い、大規模案件のサブシステム開発やリソース提供を行う。第二は「プライム向け事業」で、最終顧客からの直接受託により要件定義から運用保守まで一貫提供する。第三は「サービス提供事業」で、自社開発ソフトウェアやIPを活用し、販売やASP/SaaS型で収益を確保する。受託型の前二者と企画型の後者を組み合わせ、金融、流通、公共など幅広い業界の基幹システムを手掛ける。

デジタル・SI・エンハンスの三軸で成長を図る

2026年3月期のビジネスモデル別実績によると、売上高はデジタルビジネス1,315百万円(前期比62.7%増)、SIビジネス7,731百万円(同23.9%増)、エンハンスビジネス9,451百万円(同16.4%減)となった。エンハンスビジネスは収益性の低い案件を見直し、デジタルとSIにリソースをシフトした結果、減収となった。全体では売上高18,498百万円、営業利益1,558百万円(同12.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益1,564百万円(同24.0%増)を達成。ROEは14.0%、連結営業利益率は8.4%であった。

国内3拠点と海外子会社でサービス提供

本社は東京都品川区大崎二丁目に置く。国内では大阪に西日本システム事業所、北海道に連結子会社の株式会社北海道キューブシステムを有し、東北・北海道から関西全域までの営業拠点をカバーする。海外では2008年にベトナム・ホーチミン市にCUBE SYSTEM VIETNAM CO.,LTD.、2009年に中国・上海市に上海求歩申亜信息系統有限公司を設立。いずれも連結子会社であり、オフショア開発や現地顧客向けサービスの体制を整えている。

財務の長期トレンド:売上高は拡大、利益も増加

有価証券報告書に記載された過去12期の連結業績によると、売上高は2013年3月期の92億円から2026年3月期の185億円へと約2倍に拡大した。同期間の当期純利益は3億円から16億円へ増加。特に2020年代に入り成長が加速し、2021年3月期から2026年3月期までの5年間で売上高は148億円から185億円へ25%増加、純利益は8億円から16億円へ倍増した。自己資本比率は76.5%と財務基盤は安定している。

業界の中での役割はITソリューション・サービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
185億円
営業利益
16億円
営業利益率
8.6%
純利益
16億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
エンハンスビジネス95億円51.4%
SIビジネス77億円41.6%
デジタルビジネス13億円7.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01Sier向け主力

他のシステムインテグレーター(Sier)からの受託開発を行い、大規模案件のサブシステム開発やリソース提供を担う。

主な製品・サービス1
システム開発(受託型)
顧客の要件に基づき、オーダーメイドでシステムを開発。金融、流通、公共など多業種に対応。

02プライム向け主力

最終顧客からの直接受託開発を行い、要件定義から運用保守まで一貫して提供。金融・製造・公共など幅広い業界の基幹システムを手掛ける。

主な製品・サービス1
システム開発(受託型)
顧客の要件に基づき、オーダーメイドでシステムを開発。金融、流通、公共など多業種に対応。

03サービス提供事業準主力

自社開発のソフトウェアやIPを活用し、販売およびASP/SaaS等の形で収益を確保。企画型ビジネスとして、特定の業務課題に特化したソリューションを提供。

主な製品・サービス1
自社ソフトウェア/IP
当社開発のソフトウェアやノウハウを活用した製品群。業種特化型の業務パッケージやクラウドサービスなど。

製品と技術

受託型システム開発:Sier向けとプライム向けの二本柱

受託型ビジネスは「Sier向け事業」と「プライム向け事業」からなる。Sier向けでは、富士通や野村総合研究所などの大手Sierからのサブシステム開発やリソース提供を主業務とする。大規模案件のモダナイゼーションや生成AIを活用したSI・エンジニアリングにも取り組む。プライム向けでは、金融・製造・公共などの最終顧客から直接受注し、要件定義から運用保守までを一貫提供。2026年3月期にはSIビジネス(両事業を含む)の売上高が7,731百万円と前期比23.9%増加し、収益性も改善した。

自社ソフトウェア「スワップ管理システム」とサービス提供事業

1995年5月に開発・販売を開始した金融デリバティブ取引管理ツール「スワップ管理システム」は、自社IPの先駆けである。サービス提供事業では、これらの自社ソフトウェアやノウハウを活用し、販売だけでなくASP/SaaS型のクラウドサービスとしても提供する。業種特化型の業務パッケージや、DX支援に資するソリューションもラインアップ。2026年3月期のサービス提供事業はデジタルビジネス領域に含まれ、コンサルティングや先進技術支援と合わせて1,315百万円の売上高を計上した。

エンハンスビジネス:既存システムの維持・改善と収益性の見直し

エンハンスビジネスは、既存システムの改善・維持管理(アウトソーシング)を担う。1995年にイオン株式会社(当時ジャスコ)との基本契約、2003年に東京証券取引所との契約など、長期保守案件を積み上げてきた。しかし、2026年3月期には収益性の低い案件を削減し、デジタル・SIビジネスへリソースを振り向けた結果、売上高は前期比16.4%減の9,451百万円となった。同事業は依然として売上構成の過半を占めるが、中計では比率を下げる方針であり、安定的なキャッシュ・フロー源として位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

独立系SIer、安定成長継続

システムインテグレーション・ソフトウェア開発を主力とする独立系IT企業。売上高は180→185億円と堅調、営業利益率も7.6%から8.7%へ上昇。同業のソラコムやVR AIN Solutionがクラウド/IoT特化で急成長する一方、当社は金融・官公庁向け基幹系で強みを発揮。大型案件を安定して獲得し、収益性も改善方向。

強み

  • 金融・官公庁向け案件が中心で、景気変動の影響を受けにくい。
  • 受注単価向上と生産性改善で営業利益率が8.7%に上昇。
  • 自社開発のフレームワークやツールを活用し、開発効率が高い。
  • 長期的な保守・運用契約により売上の安定性が高い。

課題

  • 売上高成長率が低く、新規市場開拓が不十分。
  • IT人材不足の中、優秀なエンジニアの採用・定着が課題。
  • クラウドシフトなど技術変化に対応し続ける必要がある。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

IT・SaaSの時価総額近傍。太字がキューブシステム

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は独自の業界分類(IT・SaaS)に従っています。

会社の歴史

沿革 31件

技術者集団として創業した1972年

1972年7月、東京都品川区に「カストマエンジニアーズ株式会社」として設立。ソフトウェア開発とシステム運用管理を目的とし、「顧客の為の技術者集団」を掲げた。1978年4月には日本能率協会のコンサルタントと連携し、経営コンサルティング業務およびシステムコンサルティング業務を開始。創業から10年足らずでコンサルティング領域にも進出し、単なる開発会社ではない基盤を築いた。

富士通・野村総研との協業で事業基盤を拡大した1980年代

1984年6月、富士通株式会社とシステムエンジニアリング業務受託契約を締結し、システムインテグレーション・サービスを開始。1988年3月には株式会社野村総合研究所とシステム開発受託の基本契約を結び、同社向けのシステムインテグレーションおよびアウトソーシングサービスを開始した。これらの大手Sierとの関係構築が、後のSier向け事業の柱となる。この期間中、本社を品川区内で移転し、1985年には大阪営業所を開設して関西進出を果たした。

商号変更と証券取引所上場を果たした1990年代~2000年代前半

1990年10月、事業領域と経営理念を明確化するため商号を「株式会社キューブシステム」に変更。同時に大阪営業所を移転し、同年12月には北海道キューブシステムを設立して東北・北海道地区を強化した。2000年3月に経済産業省にシステムインテグレータとして登録。2002年10月にジャスダック(店頭)上場、2006年11月には東京証券取引所市場第二部に上場した。この間、2001年にISO9001、2003年に情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)認証を取得し、品質とセキュリティ体制を整備した。

海外拠点設立とビジネスモデルの多様化(2008年~2010年代)

2008年3月、ベトナム・ホーチミン市にCUBE SYSTEM VIETNAM CO.,LTD.を設立。翌2009年7月には中国・上海市に上海求歩申亜信息系統有限公司を設立し、オフショア開発体制を構築した。2009年10月には西日本システム事業所を大阪市中央区に移転。国内では1995年に開発した金融デリバティブ取引管理ツール「スワップ管理システム」などの自社IPを活用したサービス提供事業を育成し、受託型に依存しない収益源の多様化を進めた。

第2次中期経営計画とデジタルビジネスの拡大(2020年代)

2024年度から2026年度までの第2次中期経営計画「VISION 2026」を策定。売上高構成比の目標をエンハンス:SI:デジタル=6:3:1とし、収益性の高いデジタルビジネスとSIビジネスへリソースをシフトした。2026年3月期にはデジタルビジネスの売上高が前期比62.7%増の1,315百万円に拡大し、SIビジネスも23.9%増の7,731百万円と成長。一方、エンハンスビジネスは16.4%減の9,451百万円と縮小し、構造転換が進んだ。ROE14.0%、営業利益率8.4%と目標には届かなかったが、純利益は過去最高を更新した。

年表31件を開く

1970年代

  • 1972年7月創業ソフトウェア開発ならびにシステム運用管理業務を目的に、東京都品川区に顧客の為の技術者集団となるべく、カストマエンジニアーズ株式会社を設立
  • 1978年4月社団法人日本能率協会専任コンサルタントとともに経営コンサルタント業務ならびにシステムコンサルティング業務開始

1980年代

  • 1984年6月富士通株式会社とシステムエンジニアリング業務受託契約を締結し、システムインテグレーション・サービスを開始
  • 1984年9月本社を東京都品川区東五反田に移転
  • 1985年4月大阪市東区に大阪営業所を開設
  • 1988年3月株式会社野村総合研究所とシステム開発受託についての基本契約を締結し、システムインテグレーション・サービス及びシステムアウトソーシング・サービスを開始

1990年代

  • 1990年10月商号変更事業領域並びに経営理念を明確化し更なる発展を期して商号を株式会社キューブシステムに変更 業務拡張のため、大阪市中央区に大阪営業所を移転
  • 1990年12月東北・北海道地区の営業強化の為、株式会社北海道キューブシステム(現 連結子会社)を設立
  • 1994年3月本社を東京都品川区西五反田に移転
  • 1995年2月ジャスコ株式会社(現 イオン株式会社)と情報処理システム改善・維持管理業務についての基本契約を締結し、システムアウトソーシング・サービスを開始
  • 1995年5月金融デリバティブ取引管理ツール「スワップ管理システム」を開発、販売開始
  • 1997年4月関西全域へのビジネス拡張のため、大阪営業所を関西営業所に名称変更
  • 1998年8月株式会社富士総合研究所(現 株式会社みずほ銀行)と基本契約を締結し、システムインテグレーション・サービスを開始

2000年代

  • 2000年3月システムインテグレータとして通商産業省(現 経済産業省)に登録
  • 2000年12月業務拡張のため、大阪市西区に関西営業所を移転
  • 2001年3月ISO9001(品質マネジメントシステムに関する国際規格)認証取得
  • 2001年5月ドコモエンジニアリング株式会社(現 NTTドコモソリューションズ株式会社)とシステム・エンジニアリング業務受託についての契約を締結し、プロフェッショナル・サービスを開始
  • 2002年4月西日本全域へのビジネス拡張のため、関西営業所を西日本システム事業所に名称変更
  • 2002年10月上場ジャスダック(店頭)上場
  • 2003年2月株式会社野村総合研究所とシステムソリューション事業で提携を強化するためにeパートナーとなる
  • 2003年4月株式会社東京証券取引所と契約を締結し、システムアウトソーシング・サービスを開始
  • 2003年12月「情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)適合性評価制度」および「BS7799」認証取得
  • 2005年3月本社を東京都品川区東五反田に移転
  • 2005年5月株式会社システムクリエイトと一層の業容拡張を図るために「keyパートナー契約」を締結
  • 2005年7月ISO14001(環境マネジメントシステムに関する国際規格)認証取得
  • 2006年2月ISO/IEC27001(情報セキュリティマネジメントシステムに関する国際規格)認証取得
  • 2006年11月上場東京証券取引所市場第二部上場
  • 2008年3月ベトナム社会主義共和国ホーチミン市に、CUBE SYSTEM VIETNAM CO.,LTD.(現 連結子会社)を設立
  • 2008年5月株式会社野村総合研究所とシステムソリューション事業のさらなる連携強化を図るためにe-eパートナーとなる
  • 2009年7月中華人民共和国上海市に上海求歩申亜信息系統有限公司(現 連結子会社)を設立
  • 2009年10月ビジネス拡張のため、大阪市中央区に西日本システム事業所を移転

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • ROE14%以上
  • 連結営業利益率10.5%
  • 従業員一人当たりの連結売上高25百万円
  • 時間外勤務時間月あたり平均25時間
  • エンゲージメント指標(やりがい度)71以上

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    事業の成長:3事業スタイルの強化推進

    Sier向け事業では協業とワンストップサービスで領域拡大、プライム向け事業では受注規模拡大と新規顧客獲得、サービス提供事業ではマルチクラウド移行や人的資本サービス事業化を進める。売上高構成比6:3:1を目指す。

  2. 02

    事業基盤の強化:研究・協業・生産・品質

    AI技術の研究投資、主要Sierとの協業深化、生産体制の拡充(リソース最適配置・子会社連携)、不採算プロジェクト撲滅に向けた品質管理体制の強化を重点的に取り組む。

  3. 03

    経営基盤の強化:人材・ガバナンス・風土

    人的資本の量的拡大・質的充実・意欲向上、内部統制・ガバナンスの実効性向上、経営理念に基づく企業風土改革を推進し、持続的な成長を支える基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で938人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は546万円で、9期前と比べて+6.7%平均年齢は34.0歳、平均勤続年数は8.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月658
2018年3月694
2019年3月51133.07.9720
2020年3月50833.38.2737
2021年3月50233.28.3781
2022年3月52633.48.5830
2023年3月51033.78.6843
2024年3月52533.88.5886
2025年3月52633.78.5918153
2026年3月54634.08.7938171

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率10.8%
縦線は目安の30%
男性育休取得率93.4%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)82.7%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 1 / 海外 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位7)
本社(東京都品川区)(東京都港区)※267百万円
システムソリューション・サービス
本社 — 札幌市中央区35百万円
システムソリューション・サービス
福岡オフィス — 福岡市博多区18百万円
システムソリューション・サービス
本社 — ベトナム 社会主義共和国 ホーチミン市12百万円
システムソリューション・サービス
西日本ソリューション事業本部 — 大阪市中央区4百万円
システムソリューション・サービス
名古屋オフィス — 名古屋市中区0百万円
システムソリューション・サービス
本社 — 中華人民共和国上海市0百万円
システムソリューション・サービス
主な関係会社
  • 海外
    CUBE SYSTEM VIETNAM CO.,LTD.
    ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市
    議決権100.0%
  • 国内
    上海求歩信息系統有限公司
    中華人民共和国 上海市
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は185億円営業利益16億円前期と比べると増収増益で、売上が+0.5%、利益が+14.3%。

売上高
+0.5%
185億円
営業利益
+14.3%
16億円
純利益
+23.1%
16億円
営業利益率
8.6%
前期比 +1.0%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高200億円185億円
営業利益18億円16億円
純利益15億円16億円
1株あたり配当¥46¥46

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は46億円、営業利益は4億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+4.5%、営業利益は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q434
2024年1Q4449.12
2024年2Q4648.73
2024年3Q4648.73
2024年4Q443
2025年2Q9055.67
2025年4Q9499.66
2026年2Q9177.76
2026年4Q9499.610
2027年1Q4648.72

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は92億円から185億円へ2.0倍に増えた。直近期の営業利益率は8.6%。売上は13期、純利益は6期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9263
2014年3月11274
2015年3月125106
2016年3月126106
2017年3月12986
2018年3月13696
2019年3月143106
2020年3月147105
2021年3月148138
2022年3月161149
2023年3月1631510
2024年3月1801611
2025年3月18414147.613
2026年3月18516168.616

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高185億円のうち、営業利益として残るのは16億円8.6%。営業外の損益と税金を反映した純利益は16億円、売上の8.6%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.8%142億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金14.6%27億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益8.6%16億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
23.2%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.3pt
8.6%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.0pt
8.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+0.9pt
14.0%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
10.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
13.8%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが8億円、投資CFが4億円で、差し引きのフリーCFは12億円この組み合わせは資産整理型にあたる。本業の稼ぎに加えて資産売却でも現金を作り、負債返済や還元に充てている。事業の入れ替え局面期末の手元現金は68億円で、売上の4.4ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月5−3−2224
2014年3月3−2−2123
2015年3月5−3−4221
2016年3月50−2524
2017年3月91−61028
2018年3月40−4428
2019年3月80−5831
2020年3月70−3736
2021年3月101−21144
2022年3月10−1−3950
2023年3月9−311667
2024年3月10−3−7768
2025年3月3−1−8262
2026年3月84−51268

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は149億円。このうち返さなくてよい自己資本が114億円で、自己資本比率は76.5%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月60411969.0
2014年3月67442366.2
2015年3月69462367.0
2016年3月73472664.1
2017年3月74492565.4
2018年3月75522368.1
2019年3月81542765.4
2020年3月80562469.6
2021年3月94652968.6
2022年3月101722971.2
2023年3月125962976.6
2024年3月1351013475.1
2025年3月1441093575.7
2026年3月1491143576.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
68億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
84億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
35億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
87
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率17 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回り605社中73位あたり、逆に低いのは売上成長率605社中465位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.0%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
8.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
76.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.5%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り上位株価に対して1年で受け取る配当の割合
4.1%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,112で、1年前と比べて-2.2%過去52週の値幅のなかでは49%の位置にある。

¥1,112-0.2%1ヶ月+4.5%1年-2.2%時価総額175億円
過去52週の値幅
安値¥998高値¥1,229

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)10.8倍
PER (会社予想)11.3倍
PBR1.51倍
配当利回り4.14%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は7月半ばから1070円前後で推移し、7月29日に1104円まで上昇しましたが、その後は下落に転じ、8月6日には1051円まで下落しました。8月20日は1087円と25日線(1078円)を約1%上回っており、短期的には持ち直しの動きです。52週高値1245円からは約13%下落した水準で、52週安値998円からは約9%上昇しています。年初来では5.6%の下落と冴えないものの、75日線(1043円)や200日線(1050円)は上回っており、中期的なトレンドは維持されています。出来高は全体的に低水準で、8月20日は1.8万株でした。RSIは45.8と中立圏にあります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER10.51倍、PBR1.48倍は業界平均(PER30.57倍、PBR2.94倍)を大幅に下回り、割安性が顕著。ROE14%と高い収益性を誇り、配当利回り4.23%も平均(2.62%)を上回る。業績は増収増益で、今期予想PER11倍と安定。ただし、業界平均との差が大きいため、成長性やリスク評価に注意が必要。

指標この会社業種平均
PER (実績)10.8倍47.9倍
PER (予想)11.3倍
PBR1.51倍2.96倍
ROE14.0%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

独立系SIerとして安定した収益を上げているが、成長性と収益性のバランスが焦点です。強気派は、既存顧客からの継続受注と保守運用のストック収入の積み上がり、および財務健全性の高さを評価します。一方、弱気派は、新規案件の獲得競争激化による受注単価の低下や、エンジニア人材の確保難が成長の足かせになると懸念します。また、業界全体のIT投資がクラウドや内製化へシフトする中で、従来型の開発モデルの中期的な陳腐化リスクも指摘されます。今期は増収増益が予想され、営業利益率の改善も見込まれますが、その持続性が論点です。

プラスに働く材料7
  • 安定した収益基盤

    過去3期連続で増収、直近2期は営業増益を確保

  • 株主還元の厚さ

    予想配当利回り4.2%超と相対的に高い水準

  • 財務体質の強さ

    自己資本比率が高く、PBR1.5倍未満で割安感がある

  • 売上高185億円と3期連続で増収通年影響

    売上高は180→184→185億円と増加。堅調な収益基盤を反映

  • 営業利益16億円と増益、利益率8.65%に改善通年影響

    営業利益は14→16億円と増加、営業利益率は7.61%→8.65%に上昇

  • 純利益16億円と前期から23%増益通年影響

    純利益は13→16億円に増加。当期利益の伸びが株主価値に寄与

  • 配当利回り4.23%と高水準継続影響

    配当利回り4.23%。株主還元姿勢が株価を下支え

マイナスに働く材料7
  • 成長の鈍化懸念

    直近の売上成長率が数%台に減速している

  • 競争環境の激化

    同業他社との受注競争で採算が悪化する可能性

  • 人材依存のリスク

    エンジニアの確保難が納期遅延や品質低下を招く恐れ

  • 売上高の伸びが前期比0.5%とほぼ横ばい通年影響

    売上高は185億円で前期比+0.5%。市場拡大が頭打ちなら増益余地も限定的

  • 予想PER11倍と今期から悪化決算発表後影響

    予想PERは11倍と現在の10.51倍から上昇。来期減益を示唆

  • 株価は過去1年で-5.56%と下落継続影響

    1年間で-5.56%。戻り売り圧力が続く可能性

  • 外国人持株比率1.17%と極端に低い継続影響

    外国人持株比率1.17%。外部資金の流入が乏しく需給が手薄

次の決算で確かめる点
営業利益率
人件費や外注費の変動が収益性に直結するため
受注高
将来の売上を先取りする指標で、需要動向を測る
従業員数
開発リソースの増減が供給能力を左右する

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり46で、前期から+15.0%いまの株価に対する利回りは4.14%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥46
1株あたり
配当利回り
4.14%
いまの株価に対して
配当性向
41.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1437.0
2018年3月1614.341.1
2019年3月160.043.3
2020年3月1812.549.8
2021年3月180.034.4
2022年3月2327.835.5
2023年3月50117.473.8
2024年3月35−30.050.1
2025年3月4014.351.0
2026年3月4615.041.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥46

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ11,538人。区分でいちばん多いのは個人・その他63.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.8%を占め、残る66.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他78.174.761.060.061.163.4
事業法人1.92.520.820.820.820.9
金融機関16.418.412.913.714.012.9
証券会社2.63.64.12.52.51.6
外国法人1.10.81.23.01.61.1
外国人個人0.00.00.00.00.00.0
自己株式8.72.60.00.00.00.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社野村総合研究所20.18
02キューブシステム従業員持株会9.49
03日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)6.84
04﨑山 富子3.77
05日本マスタートラスト信託銀行株式会社(役員報酬BIP信託口・75824口)2.56
06小貫 明美2.55
07﨑山 美歌2.46
08田邉 真智子1.96
09株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.37
10内田 敏雄1.26

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+359%、1株純資産は14期で+173%。直近期のROEは14.0%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月232758.414.253.6
2014年3月262949.115.346.0
2015年3月4031713.216.737.0
2016年3月4332313.515.232.9
2017年3月3934611.617.437.0
2018年3月4137211.421.241.1
2019年3月4339311.418.543.3
2020年3月394129.615.349.8
2021年3月6247714.018.934.4
2022年3月7053113.813.335.5
2023年3月7063411.816.273.8
2024年3月7066810.815.750.1
2025年3月8472212.011.951.0
2026年3月10375114.09.841.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額195百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
中西雅洋代表取締役 社長執行役員6733,800
栃澤正樹取締役7321,700
小髙実取締役 常務執行役員5926,600
椎野孝雄取締役71
永田英恵取締役39
斎藤毅文取締役54
内田敏雄常勤監査役72198,980
野中達雄常勤監査役67
三井田由香子監査役48
福嶋美里監査役42
小林俊範取締役67

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円株式報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)498771812431
社外取締役651519
監査役1202020

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容418字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び子会社3社(2026年3月31日現在)により構成)においては、ITを用いて顧客のビジネスモデルの変革を促し、経営環境の急速な変化への対応を支援するシステムソリューション・サービスを事業としております。 当社グループは、システムソリューション・サービスの単一事業であるため、受託型ビジネスの「Sier向け事業」「プライム向け事業」、企画型ビジネスの「サービス提供事業」という3つの事業スタイルに区分しております。受託型ビジネスとは、お客様に応じたシステムソリューションをオーダーメイドで開発するビジネス、企画型ビジネスとは、当社開発ソフトウェアやIP(ノウハウ・技術を含む)を活用し、販売およびASP/SaaS等を通じて収益を確保するビジネスです。 〔システムソリューション・サービス〕 加えて、当社事業の特徴をより的確に示すため、3つのビジネスモデルについてご説明いたします。 〔業務系統図〕
経営方針・対処すべき課題6,564字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社グループは、経済・社会を支えるインフラを担う基幹産業として、顧客の競争力強化、情報社会の更なる発展に貢献していくことを使命と考えております。 基本方針 「顧客第一主義」 全ての判断基準はお客様にとっての価値とし、お客様の視点で思考することを基本と致します。 「重点主義」 企業には人、モノ、金と時間の4つの要素があります。これらを最大限に活かすために、顧客第一主義により決定された最重要事項に経営資源を集約致します。 「総員営業主義」 ユーザーオリエンテッドなサービスを提供するため、全社員が自立したビジネスパーソンとして社業発展に邁進致します。 この基本方針のもと、社員一人ひとりが株主、顧客をはじめとするあらゆるステークホルダーと向かい合い、個人と組織のもつノウハウの全てを駆使して、更なる顧客満足を創出してまいります。 (2)目標とする経営指標 当社グループは、中長期経営ビジョン≪VISION 2026≫の実現に向けて事業基盤と経営基盤を整備し、2024年度から2026年度までの第2次中期経営計画では、社員一人ひとりが事業を通じて社会に貢献し、事業成長を果たすとともに、企業価値の向上を目指してまいります。そのために、「企画型+受託型ビジネスで事業成長を果たす」「社員自らが志とビジネスマインドを持ち、自ら考え、行動する」をミッション・ステートメントとして、「第1 企業の概況 3 事業の内容」に記載の3つのビジネスモデルを強化推進する方針と目標をそれぞれ立案し、事業成長に向けて邁進しております。 最終年度にあたる2026年度に向けて、エンハンスビジネスで創出した利益を源泉にSIビジネス、デジタルビジネスでの領域を拡大し、売上高構成比6:3:1を目指してまいります。 また、第2次中期経営計画では、以下の5つの指標を重視し、目標設定しております。 財務目標 ・株主にとっての企業価値向上の観点から、ROE14%以上 ・収益性を測る指標として、連結営業利益率10.5% ・従業員一人ひとりのパフォーマンスを高めていきたいとの趣旨から、従業員(海外子会社の従業員は除く)一人当たりの連結売上高25百万円 非財務目標 ・社員の健康を最重視したウェルビーイング経営実践の為、時間外勤務時間月あたり平均25時間 ・社員の働きがいと機会の創出による能力発揮に向け、エンゲージメント指標71以上※ ※株式会社アトラエが提供するエンゲージメント解析ツール「Wevox」を利用し、キューブシステム単体の社員を対象に調査するエンゲージメント指標のやりがい度 当期における状況は、以下のとおりです。 1点目の指標であるROEは14.0%となりました。 2点目の指標である連結営業利益率は8.4%となり、目標未達となりました。資本効率を高め利益率の向上を図ることで、改善に努めます。 3点目の指標である従業員一人当たりの連結売上高は、23.4百万円となりました。業務の効率化と教育研修の充実、生産体制の強化を図り、最終年度での目標達成に向けて取り組んでまいります。 4点目と5点目の指標につきましては、「2 サステナビリティに関する考え方及び取組 (1)サステナビリティ経営 d.指標及び目標」に含まれております。 (3)対処すべき課題 当社が属する情報サービス産業は、顧客サービスの高付加価値化ならびに人材不足を背景としたDX需要が継続しており、AI技術を活用した情報化投資やその導入支援が活発化しております。また、レガシーな基幹システムのクラウドへの移行や利便性向上を目的としたシステム構築に対するニーズは依然として高く、事業・業務の活性化に向けたAIサービスの本格的活用やクラウドサービス利用の拡大に伴い、今後もIT投資は拡大する見通しです。さらに、DX化の進展に伴い、システムの性能や信頼性の向上が課題として浮き彫りになり、サイバーセキュリティ対策の需要が一層高まっております。一方で、長期化するIT人材の不足から生じる受注機会の損失や人材獲得競争の激化に起因する人件費の増加により、収益環境が悪化する懸念があります。 当社グループでは、「サステナビリティ基本方針」のもと、企業価値の向上と社会課題の解決の両立を目指し、サステナビリティ経営を遂行しております。中長期経営ビジョン 《VISION2026》 の実現に向けて事業基盤および経営基盤の整備を進め、2024年度から2026年度までの第2次中期経営計画において、飛躍的な事業成長に取り組んでおります。 このような状況を踏まえ、当社グループが優先的に取り組むべき重点施策は、以下のとおりです。 1 )事業の成長 当社は、これまで培ってきた強みと実績を基に、デジタルビジネス、SIビジネス、エンハンスビジネスの3つを事業の軸として展開しております。第2次中期経営計画では、受託ビジネスにおける「Sier向け事業」「プライム向け事業」と企画ビジネスの「サービス提供事業」の3つの事業スタイルを通じてお客様に価値を提供し、事業成長を加速させてまいります。 受託ビジネスにおける「Sier向け事業」では、主要Sierとの協業を基軸に、大規模案件の獲得やワンストップサービスの推進を図るとともに、レガシーシステムのモダナイゼーションへの対応や生成AIを活用したSI・エンジニアリング対応による差別化を通じて、事業領域の拡大を進めます。また、モダナイゼーション協業パターンの確立や横串組織との連携強化を通じた受注拡大を図るとともに、顧客の大型化や市場環境の変化を捉え、当社の強みであるソフトウェアエンジニアリング力を生かしつつ、幅広い業種・業務や新たな技術領域への挑戦を継続してまいります。さらに、見積・提案からプロジェクト実行までのプロセスや契約形態、サービスモデルの見直しを進め、付加価値の高いサービス提供を通じて収益性の向上を目指します。 「プライム向け事業」では、受注規模の拡大と収益性向上の両立を目指し、既存プライム顧客との関係性を一層強化するとともに、新規顧客の獲得にも取り組みます。経営課題に直結するテーマに対してコンサルティング視点を取り入れた提案活動を行い、若手メンバーも含めた組織的な営業・提案体制を構築することで、既存案件の拡大と将来の成長につながる顧客基盤の形成を進めてまいります。 企画ビジネスにおける「サービス提供事業」では、クラウド活用の高度化や仮想化基盤を取り巻く環境変化に対応し、国内企業のIT基盤変革を支えるサービスの提供を目指します。マルチクラウド移行や仮想基盤リフトを中心としたテクニカルクラウド独自サービスの展開を進めるとともに、クラウドベンダーやソリューションベンダーとの協業を強化し、多様なビジネス課題に応えるプロフェッショナルサービスを提供してまいります。あわせて、当社発の人的資本サービス『H・CUBiC※』の事業化を推進し、新たな付加価値および収益モデルの確立に取り組みます。 ※当社が構想する人的資本サービス。人的資本経営をトータルに支援するサービスとして、人材情報管理システム、AI技術を活用した分析ソリューション、人材・組織の価値向上支援プロダクトから構成されている。 《人的資本サービス H・CUBiC》 2 )事業基盤の強化 事業成長を加速・促進するための事業基盤の強化は、当社グループにおいて重要な経営課題です。特に、以下4点の分野を成長の軸と位置付け、重点的に取り組んでまいります。 ・研究投資 ・協業推進 ・生産体制の拡充 ・品質の強化 ①「研究投資」では、顧客ニーズや市場動向を的確に捉え、アンソロピックに代表される安全性・信頼性を重視したAI動向などの市場変化を踏まえつつ、AIを中心とした先進技術の活用と実装を重視した研究活動を展開します。全社横断で設定した中期的投資テーマに基づき、生産性向上や生産技術の高度化、新たな事業機会の創出に直結する研究テーマを選定し、研究プロジェクトを推進いたします。 また、新たに設置したAI推進室を中心に、先進的なAI技術の実装・運用を通じてビジネス変革と生産性向上を牽引し、AIの価値を事業成果に結びつけてまいります。プロトタイプの設計・検証・実証を通じた実践的な技術ノウハウの蓄積を進めるとともに、研究成果の早期事業適用やサービス化を図ります。加えて、ソフトウェアエンジニアリングを基盤とした生産技術やAI活用技術の知的資産化を進め、持続的な競争優位性の確立につなげてまいります。 ②「協業推進」では、主要Sierとの連携を深化させ、当社の強みを生かせる領域への集中を図ります。協業テーマの具体化や役割分担の明確化を通じて、社会課題や高度化する顧客ニーズに対応した付加価値の高いサービス提供を進めます。 また、上流から下流までをワンストップで担うソフトウェアエンジニアリング力を中核に、担当領域の拡大や生産技術革新、生産性向上に取り組み、開発後のエンハンスも含めた長期的な価値提供を通じて顧客との関係性強化を図ります。社内では提案力強化研修や営業ナレッジの共有を継続し、全社一丸で協業価値の最大化に取り組んでまいります。 ③「生産体制の拡充」では、生産革新の強化を軸に、生産性と対応力の向上を図ります。全社横断でリソースの最適配置を進めるとともに、国内各拠点において先進技術の活用やプロセス改善への投資を継続し、効率的な生産性の強化と安定化に取り組みます。 さらに、子会社への発注強化や人材育成、役割分担の明確化を通じて、内製・グループ連携による生産体制を高度化します。あわせて、ビジネスパートナーとの協業を通じた品質水準の底上げを図り、ニアショア・オフショアを含む多様な生産リソースを活用した柔軟な生産基盤を構築してまいります。 ④「品質の強化」では、不採算・トラブルプロジェクトの撲滅を最優先課題と位置付けております。高難度プロジェクトのリスクを早期に検知・コントロールすることに一層努めます。見積・計画段階から技術リスクおよび体制充足状況を厳格に確認し、本部QMSおよび全社QMSを有効に機能させ、層別に統制することで実効性を高めます。 また、プロジェクト監理システムを活用した情報可視化や完了報告の定着を通じ、プロジェクト管理とフォローを徹底します。加えて、プライム事業・サービス事業の拡大やAI活用を見据え、品質基準プロセスおよび品質管理ノウハウの体系化を進め、持続的な品質向上を図ってまいります。 重点的な取り組みに加えて、当社は2026年6月2日付で株式会社システムクリエイト(以下「システムクリエイト」という。)との間で資本業務提携契約を締結しました。 当社とシステムクリエイトは、長年にわたり協業を重ね、実績を築いてまいりました。両社は、システム開発受託およびシステムエンジニアリングサービスの分野で高い親和性を有しており、東京・福岡の両拠点が連携することで、生産基盤と技術領域の相互補完・強化が可能となります。こうした強みを踏まえ、両社の事業基盤の連携を一層強化し、中長期的な企業価値の向上を図ってまいります。 3 )経営基盤の強化 当社グループは、事業を支える経営基盤の強化・構築は重要な経営課題と位置付け、第2次中期経営計画においては、以下の3点に注力いたします。 ・人的資本の充実 ・内部統制/ガバナンス ・企業風土改革 ①「人的資本の充実」では、V2026第2次中期経営計画の最終年度として、事業成長と生産性向上を持続的に支える人的資本経営の高度化を推進してまいります。「量的拡大」「質的充実」「意欲の向上」の3つを柱とし、事業戦略と一体となった人材施策を通じて、組織全体の競争力強化を図ります。 量的拡大においては、新卒・中途採用の両面で採用チャネルの多様化を進め、事業成長に必要な人材を計画的に確保してまいります。加えて、採用後の早期戦力化を重要課題と捉え、育成・配置を含めたオンボーディングの高度化を図ることで、現場における即戦力の向上につなげてまいります。 質的充実においては、若手・中堅・リーダー層それぞれに応じた育成体系を整備し、計画的な人材育成を推進いたします。特に、次世代を担う若手リーダーの育成や、専門性を発揮するスペシャリスト人材、プロジェクトを牽引するマネジメント人材の強化を通じて、組織力の底上げを図ってまいります。また、社員一人ひとりのキャリア志向に寄り添った育成計画の運用や、学習機会の提供を通じ、主体的な能力開発を後押ししてまいります。 意欲の向上においては、評価・報酬制度の適切な運用を通じて、社員が安心して挑戦できる環境づくりに努めてまいります。あわせて、ウェルビーイング経営および健康経営の推進により、社員の働きがいとエンゲージメントの向上を図り、成長実感を持ちながら継続的に活躍できる基盤の構築を進めてまいります。 ②「内部統制/ガバナンス」では、事業環境の変化や社会的要請の高度化を踏まえ、公正かつ効率的な経営を支えるガバナンス体制の実効性向上に取り組んでまいります。経営の監督・モニタリング機能を強化するとともに、迅速かつ適切な意思決定を可能とする体制整備を進めることで、持続的な企業価値の向上を目指します。 特に事業戦略、人事戦略、品質・セキュリティ、コンプライアンスといった重要領域については、経営層による関与と牽制を通じてリスクコントロールを徹底し、経営判断の質の向上につなげてまいります。また、内部統制の仕組みが現場レベルまで確実に機能するよう、継続的な点検と改善を行い、実効性あるガバナンスの定着を図ります。 さらに、災害・パンデミック、地政学的リスク、サイバーセキュリティ脅威などを想定した事業継続プログラム(BCP)の高度化を進め、非常時においても事業を継続できる体制の強化に取り組んでまいります。これらの施策を通じて、社会やステークホルダーから信頼される経営基盤の確立を目指してまいります。 ③「企業風土改革」では、経営理念を起点に、社員一人ひとりが自律的に考え行動し、事業活動を通じて社会価値を創出する企業文化の醸成を目指します。企業価値の向上と社会課題解決を両立するため、役職や立場を問わず共通の価値観を持ち、主体的に行動できる風土づくりを推進してまいります。 その基盤となるコンプライアンスについては、単なる法令遵守にとどまらず、会社に関わるすべてのステークホルダーの信頼に応えるための行動規範と位置付け、日常業務の中で実践される意識醸成に努めてまいります。また、多様性を尊重し、協調と挑戦が両立する職場環境の整備を通じて、組織全体の活力向上を図ります。 加えて、ウェルビーイング経営の考え方のもと、社員と会社が共に成長し成果を分かち合える関係性の構築を目指します。地域社会への貢献、環境に配慮した経営、人権尊重といった取り組みも企業活動の重要な要素と位置付け、持続可能な社会の実現に貢献する企業風土の定着を図ってまいります。 これらの施策により、2027年3月期の連結業績の見通しにつきましては、売上高20,000百万円(前期比8.1%増)、営業利益1,800百万円(同15.5%増)、経常利益1,810百万円(同14.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,500百万円(同4.1%減)を見込んでおります。なお、親会社株主に帰属する当期純利益は、2026年3月期に投資有価証券の売却による特別利益の計上があったため、2026年3月期から減少しております。 《価値創造プロセス》
事業等のリスク3,011字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項について、現時点で想定される主なものを記載いたしました。 なお、文中記載の事項のうち将来に関するものについては、有価証券報告書提出日(2026年6月18日)現在において当社グループが判断したものであります。 (1)当社グループを取り巻く事業環境について 当社グループが属する情報サービス産業では、DX需要の継続やAI技術の活用に伴う情報化投資、省力化に向けたソフトウェア投資需要等が引き続き増加する見通しです。しかしながら、デジタル人材の供給面に目を向けると、慢性的なシステム/ネットワークエンジニアの不足が継続しております。 当社では継続した積極的技術投資を行い対応に努めておりますが、他業種からの新規参入や海外企業の台頭による想定以上の価格競争の発生、DX等による顧客のビジネスモデルの変革や広範な領域における急速な技術革新が発生した場合、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (2)特定の取引先への依存度について 当社グループの当連結会計年度末における野村総合研究所グループ及び富士通グループへの販売実績の総販売実績に対する割合は、それぞれ48.7%及び26.2%となっております。このため、上記顧客の受注動向等は当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 これに対して、当社グループは常にエンドユーザーに密着したサービスを提供することを志向し、上記顧客との関係を維持しながら、新規領域の獲得を目指し、サービスの最終的な利用者であるエンドユーザーとの緊密な関係の構築に注力することで、当社グループの経営成績に及ぼす悪影響の軽減を図っております。 (3)プロジェクトの品質・損益管理について 当社グループでは、システム開発技術の向上・蓄積及び将来の受注拡大を目的として、収益性の低いプロジェクト又は赤字になると見込まれるプロジェクトであっても積極的に受託する可能性があります。また、当社グループの提供するサービスは原則として請負契約となるため、受注時に採算が取れると見込まれるプロジェクトであっても、想定外の仕様変更や当初の見積りを超える追加作業の発生等により収益性が低下し、不採算となる可能性があります。 近年、DX事業の推進により顧客から要求されるシステムの高難度化が進み、品質の確保が困難な局面は増加しつつあると考えられます。顧客との認識相違や当社の技術力・マネジメント不足による品質不良が発生した場合、2020年4月に施行された民法改正での契約不適合期間の延長による長期の修補責任や、売上の減額請求を行われる可能性があり、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。また、長引く物価高騰やそれに伴う人件費の増加等の価格転嫁の受け入れにより、プロジェクトの損益に影響を及ぼす可能性があります。 プロジェクトが高度化する中で生じる体制確保の課題については、プロジェクト参画前に各要員の得意領域や経験を特定し更なる強化を図ることと、見積時に技術スタックと体制の充足状況を把握し、適切なリソース配置を行うことで対応してまいります。また、開発工程前には、標準化および開発準備状況を確認し、対応が不十分な場合には契約形態の見直しも含めて検討してまいります。更に、システム開発会議において工程ごとのレビューを徹底することでプロジェクトに内包するリスクの早期共有や見える化を図るとともに、部門QMSを強化し、全社QMSでの統制を仕組み化することでリスク管理を行い、各プロジェクトに対するモニタリング機能の強化による品質向上を図ってまいります。加えて、DX事業を筆頭に、契約形態を準委任契約へ変更することでリスクコントロールしてまいります。 (4)情報管理・情報漏洩に関するリスク 当社グループが顧客に提供するシステムソリューション・サービスにおいては、当社グループの従業員及び当社グループが委託するビジネスパートナーの従業員が、顧客企業の保有する機密情報へアクセス可能な環境にある場合があります。当社グループでは、顧客及び従業員情報の保全や機密情報の適切な管理及び情報セキュリティ・マネジメントシステムの強化・改善を重要課題と位置づけ、昨今のビジネス環境の変化によるセキュリティリスクへの対応も含め、様々な取組みを行っております。また、重大なサイバー攻撃事件や生成AIを始めとした様々な情報漏洩事件・事故の発生を踏まえ、当社の社内環境や開発環境がサイバー攻撃にさらされるリスクについても適正な対策を行っております。しかしながら、これらの施策にもかかわらず個人情報や企業情報が万一漏洩した場合には、損害賠償責任を負う可能性があるほか、社会的信用の失墜等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5)事業継続について 当社グループは、各地で相次ぐ災害への対策、地政学的リスク、また災害等の発生の影響により顧客へのサービス提供の中断が不可避となった場合等を加味した事業継続プログラム(BCP)の再構築を行い、その実効性の点検や課題の解決を図っております。しかしながら、災害規模が想定よりも甚大な場合には顧客と合意した水準でのサービス提供が困難となり、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (6)海外子会社を含めた海外での事業活動について 当社グループは、海外での事業拡大を進めております。しかし多くの海外市場において、日本とは異なる法制度、商慣習及び労使関係や経済の動向並びに為替相場の変動、その他政治的及び社会的要因といった様々な要因の発生が見込まれ、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 (7)投資有価証券の価値の棄損について 当社グループは、取引先との関係強化や情報収集を目的に保有する上場株式の他に、業務提携等で取得した未上場株式や資金運用を目的とする債券を保有しております。また、新技術を保有するベンチャー企業の発掘を目的に投資事業組合への出資を行っております。これらの投資有価証券は、発行体の業績悪化や経営破綻等が発生した場合には、会計上減損処理を行うことや投資額を回収できないことがあり、当社グループの業績が影響を受ける可能性があります。 これらのリスクに対して、市場並びに運用先のモニタリングを充実させ、適切な対処を行ってまいります。 (8)人材確保に関するリスク 当社グループの事業拡大にとって、優秀な人材の確保や人材の育成は、重要な経営課題であると認識しております。当社グループが属する情報サービス産業では慢性的なシステム/ネットワークエンジニアの不足が続いており、今後、計画通りの人材を確保できない場合や人材の流出に加え、プロフェッショナルIT人材の育成に遅れが生じる場合には、生産性の高いプロジェクト遂行や案件獲得の機会損失を招く恐れがあり、当社グループの財政状態及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 これらのリスクに対して、計画的な採用活動を通じて新卒採用及び中途採用を実施していくとともに、人材育成の仕組み作りやウェルビーイング向上等の施策を引き続き実施してまいります。
経営成績の分析 (MD&A)5,161字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 a.経営成績 当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益の改善に伴う所得の向上や、インバウンドの増加に伴う消費拡大、新政権の経済対策への期待感の醸成により、景気は緩やかな回復基調で推移しました。一方で、米国の政策変更や中東情勢の緊迫化等による世界経済の不確実性は予断を許さない状況となっており、資源・原材料価格の高騰ならびに物価の上昇等、依然として先行きが不透明な状況となっております。 このような状況下において、情報サービス産業では、顧客のサービスの高付加価値化ならびに人材不足を背景としたDX(ビジネス変革・プロセス変革)需要が継続しており、AI技術を用いた情報化投資やその導入支援が活発化しております。また、レガシーな基幹システムのクラウドへの移行(Lift)、利便性の向上に向けたシステム構築(Shift)に対するニーズも根強く、事業・業務の活性化に向けたAIサービスの本格的活用やクラウドサービス利用の拡大に伴い、今後もIT投資は拡大する見通しです。さらに、DX化の進展に伴い、システムの性能や信頼性の向上が課題として浮き彫りになり、サイバーセキュリティ対策の需要が一層高まっております。一方で、長期化するIT人材の不足から生じる受注機会の損失や人材獲得競争の激化に起因する人件費の増加により、収益環境が悪化する懸念があります。 当社グループにおきましては、SIビジネスおよびデジタルビジネスにおいて、公共分野やエネルギー分野での受注が拡大する中、リソースの最適化や生産体制の確保、業容拡大に向けた施策を実施してまいりました。大規模案件において体制構築および生産性の面が追い付かず不採算となったものの、プライム向け事業では高収益化を実現しました。また、退職給付の割引率変更に伴う人件費の減少および政策保有株式の保有方針に基づく投資有価証券の売却により、当連結会計年度における業績は売上高18,498百万円(前年同期比0.8%増)、営業利益は1,558百万円(同12.9%増)、経常利益は1,581百万円(同13.5%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は1,564百万円(同24.0%増)となりました。 ビジネスモデル別の業績を示すと次のとおりであります。 (デジタルビジネス) コンサルティングおよび先進技術支援案件の受注拡大により、売上高は1,315百万円(前期比62.7%増)となりました。 (SIビジネス) モダナイゼーション案件の規模拡大や新規案件の獲得により、売上高は7,731百万円(同23.9%増)となりました。 (エンハンスビジネス) 収益性の低い案件を見直し、デジタルおよびSIビジネス領域へのリソース投入により、売上高は9,451百万円(同16.4%減)となりました。 b.財政状態 (資産) 当連結会計年度末における流動資産は10,896百万円となり、前連結会計年度末と比べ1,089百万円増加いたしました。これは主に現金及び預金の増加612百万円、売掛金の増加516百万円、契約資産の減少160百万円によるものです。また、固定資産合計は4,005百万円となり、前連結会計年度末と比べ554百万円減少いたしました。これは主に投資有価証券の減少674百万円、建物の増加153百万円によるものです。 これらの結果、総資産は14,901百万円となり、前連結会計年度末に比べ535百万円増加いたしました。 (負債) 当連結会計年度末における流動負債は2,736百万円となり、前連結会計年度末に比べ349百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等の増加165百万円、受注損失引当金の増加151百万円によるものです。固定負債は759百万円となり、前連結会計年度末に比べ344百万円減少いたしました。これは主に繰延税金負債の減少284百万円、長期未払金(固定負債「その他」に含む。)の減少129百万円、資産除去債務の増加87百万円によるものです。 これらの結果、負債合計は3,496百万円となり、前連結会計年度末に比べ5百万円増加いたしました。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産は11,404百万円となり、前連結会計年度末に比べ530百万円増加いたしました。これは主に利益剰余金の増加934百万円、自己株式の処分による増加108百万円、その他有価証券評価差額金の減少275百万円、退職給付に係る調整累計額の減少244百万円によるものです。 この結果、自己資本比率は76.5%(前連結会計年度末は75.7%)となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ612百万円増加し、6,826百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は767百万円(前期比200.3%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上額2,039百万円、投資有価証券売却益462百万円、法人税等の支払額371百万円、売上債権の増加354百万円によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は371百万円(前年同期は68百万円の使用)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入589百万円、投資有価証券の償還による収入100百万円、有形固定資産の取得による支出298百万円によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は521百万円(前期比33.1%減)となりました。これは主に配当金の支払による支出630百万円、自己株式の減少108百万円によるものです。 ③生産、受注及び販売の実績 当社グループは、システムソリューション・サービスの単一セグメントのため、生産、受注及び販売の実績については、セグメントに代えてビジネスモデル別に示しております。 a.生産実績 当連結会計年度におけるビジネスモデル毎の生産実績を示すと、次のとおりであります。 ビジネスモデル   金額(百万円)   前期比(%) デジタルビジネス   1,315   162.7 SIビジネス   7,731   123.9 エンハンスビジネス   9,451   83.6 合計   18,498   100.8 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度におけるビジネスモデル毎の受注実績を示すと、次のとおりであります。 ビジネスモデル   受注高(百万円)   前期比(%)   受注残高(百万円)   前期比(%) デジタルビジネス   1,307   140.5   339   97.9 SIビジネス   7,874   120.7   1,765   108.8 エンハンスビジネス   9,372   84.9   2,740   97.2 合計   18,555   100.3   4,846   101.2 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度におけるビジネスモデル毎の販売実績を示すと、次のとおりであります。 ビジネスモデル   金額(百万円)   前期比(%) デジタルビジネス   1,315   162.7 SIビジネス   7,731   123.9 エンハンスビジネス   9,451   83.6 合計   18,498   100.8 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前連結会計年度   当連結会計年度 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) 株式会社野村総合研究所   7,331   39.9   8,011   43.3 富士通株式会社   3,852   21.0   4,494   24.3 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。その作成には経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額及び開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績等を勘案し合理的に判断しておりますが、実際の結果は見積特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表」に記載のとおりであります。 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.売上高 当社グループの当連結会計年度の売上高は、前連結会計年度に比べ147百万円増加し、18,498百万円(前期比0.8%増)となりました。 ビジネスモデル別では、デジタルビジネスの売上高は、前連結会計年度に比べ506百万円増加(同62.7%増)しております。主な要因としましては、コンサルティングおよび先進技術支援案件の受注拡大によるものであります。 SIビジネスの売上高は、前連結会計年度に比べ1,492百万円増加(同23.9%増)しております。主な要因としましては、モダナイゼーション案件の規模拡大や新規案件の獲得によるものであります。 エンハンスビジネスの売上高は、前連結会計年度に比べ1,851百万円減少(同16.4%減)しております。主な要因としましては、収益性の低い案件を見直し、デジタルおよびSIビジネス領域へのリソース投入によるものであります。 b.売上原価、売上総利益 売上原価は、前連結会計年度に比べ202百万円減少し、14,201百万円(前期比1.4%減)となりました。売上総利益は、前連結会計年度に比べ349百万円増加し、4,296百万円(同8.9%増)となりました。これは主に、一部高難度プロジェクトにおける体制構築および品質確保対応による不採算の発生に伴う売上原価の増加、プライム向け事業・その他のSier向け事業での収益性向上および海外子会社の収益性改善による売上原価の減少、退職給付債務の割引率変更による人件費の減少によるものであります。 c.販売費及び一般管理費、営業利益 販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ171百万円増加し、2,738百万円(前期比6.7%増)となりました。これは主に開発拠点の新設による生産体制の拡充や、自社事業(H・CUBiC)の創発および新技術の社内展開を目的とした研究開発への投資等の増加によるものであります。営業利益は、前連結会計年度に比べ177百万円増加し、1,558百万円(同12.9%増)となっております。 d.経常利益、親会社株主に帰属する当期純利益 経常利益は、前連結会計年度に比べ188百万円増加し、1,581百万円(前期比13.5%増)となりました。 親会社株主に帰属する当期純利益は、前連結会計年度に比べ302百万円増加し、1,564百万円(同24.0%増)となりました。これは主に投資有価証券売却に伴う特別利益の増加によるものであります。 ③当連結会計年度の財政状態の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況 b.財政状態」をご覧ください。 ④資本の財源及び資金の流動性についての分析 資金調達について 金融経済環境が大きく変化する中、コミットメントライン契約の締結により運転資金枠を確保し、資金調達の機動性と安定性を高めることで積極的な事業展開および資金効率の向上を図り、財務体質の強化に努めてまいります。

EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。

開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。

IR資料の開示履歴 (TDnet)
  • 決算説明資料2027年3月期 第1四半期決算補足説明資料2026-08-05

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。