概要
株式会社エヌアイデイ(NID)は、システム開発事業・システムマネジメント事業・その他事業を柱とする独立系ITサービス企業である。1967年に千葉県でデータエントリー会社として創業し、1972年の合併を経て現在の企業グループを形成した。2026年3月期の連結売上高は264億円、営業利益33億円、従業員数は1,683名。東京証券取引所スタンダード市場に上場する。
三つの事業セグメントと収益構成
当社グループはシステム開発事業、システムマネジメント事業、その他事業の三つで構成される。2026年3月期の連結売上高264億円のうち、システム開発事業が185億円(構成比70%)を占め、金融・保険、公共・社会インフラ、FA・装置制御向けのソフトウェア開発が中核である。システムマネジメント事業は61億円(23%)で、運輸・通信や官公庁向けのネットワーク構築・運用を手がける。その他事業は19億円(7%)で、データエントリー、プロダクト開発、人材派遣を含む。営業利益率は12.8%と高水準を維持している。
グループ4社と国内拠点の配置
連結子会社は4社で構成される。株式会社NID・MIは千葉県香取市に拠点を置き、システム開発とデータソリューションを担う。株式会社NID東北は宮城県仙台市に所在し、東北エリアのシステム開発を担当する。株式会社NID airは東京都新宿区で人材派遣事業を展開する。2022年11月に子会社化したテニック株式会社はシステム開発に加わる。本社機能は東京都中央区晴海に置き、創業地の千葉県香取市にも事業所を残す。
自己資本比率79%の財務基盤
2026年3月期末の総資産は307億円、純資産は243億円で自己資本比率は79.0%に達する。有利子負債は特に計上されておらず、財務体質は極めて健全である。売上高は2013年3月期の155億円から2026年3月期の264億円へと年平均5%超で成長し、営業利益も同期間で6億円から33億円へ拡大した。営業活動によるキャッシュ・フローは毎期25億円前後を確保し、投資余力を維持している。
業界の中での役割はシステムインテグレーターにあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| システム開発事業 | 185億円 | 69.8% | 25億円 | 13.5% |
| システムマネジメント事業 | 61億円 | 23.0% | 7億円 | 11.5% |
| その他 | 19億円 | 7.2% | 2億円 | 10.5% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01金融、情報・通信、公共・社会インフラ主力
組込みソフトウェア、通信ソフトウェア、金融ビジネスソフトウェアの設計・開発を提供。顧客の業務システム構築を支援する。
- 組込みソフトウェア
- 家電や自動車などに組み込まれる制御ソフトウェアの設計・開発。
- 通信ソフトウェア
- 通信機器やネットワーク向けのソフトウェア開発。
- 金融ビジネスソフトウェア
- 金融機関向けの業務システムや取引管理システムの開発。
02運輸・通信、金融・保険、官公庁・団体準主力
サーバーやネットワークの構築、インフラ構築、セキュリティーサービス、システム保守・運用などのサービスを提供。システムの安定稼働を支える。
- システム構築
- サーバーやネットワークの設計・構築。
- インフラ構築
- ITインフラ基盤の設計・構築。
- セキュリティーサービス
- サイバー攻撃対策などセキュリティ関連サービス。
- システム保守・運用
- システムの安定運用を支援する保守・運用サービス。
03その他副次
データエントリーサービス、スマートデバイス向けアプリ開発、人材派遣など多様なサービスを提供。
製品と技術
金融・公共向けシステム開発
システム開発事業では、金融・保険、情報・通信、公共・社会インフラ、FA・装置制御向けのソフトウェア開発を手がける。具体的には、組込みソフトウェア、通信ソフトウェア、金融ビジネスソフトウェアの設計・開発を幅広く提供する。2026年3月期の同事業売上高は185億円、営業利益は25億円で、グループ全体の利益の74%を占める中核事業である。得意先は大手金融機関や官公庁が多く、長期継続の受注が安定収益の基盤となっている。
ネットワーク構築とセキュリティ運用サービス
システムマネジメント事業では、運輸・通信、金融・保険、官公庁・団体向けに各種サーバーやネットワークのシステム構築、インフラ構築、セキュリティサービス、システム保守・運用を提供する。ネットワークの設計から運用までの一貫サービスが特徴で、顧客の情報システムを安定的に稼働させる。同事業の売上高は2026年3月期に61億円、営業利益は7億円と堅調に推移する。DX化に伴うインフラ需要の高まりを受けて成長が続いている。
データエントリーとプロダクト開発の周辺事業
その他事業はデータソリューション(データエントリー)、プロダクト事業、人材派遣の三つから成る。データエントリーは創業以来の基盤業務であり、高品質なデータ入力サービスを提供する。プロダクト事業ではスマートデバイス向けアプリケーションやパッケージソフトウェアの開発を行う。人材派遣事業はNID airが担当し、IT技術者を中心に派遣サービスを展開する。2026年3月期の同事業売上高は19億円だが、営業利益は2億円未満と規模は小さい。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
ITソリューションで中堅、高収益体質が強み
情報・通信業に属し、システム開発・ITサービスを提供。売上高264億円(2026/3期予想)と同業他社の中では中規模だが、営業利益率12.88%と高収益。ライバルのソラコムやハッチ・ワークは IoT やクラウドに特化しているが、当社は汎用的なITソリューションで安定した需要を獲得。高い利益率が業界内での競争力を示す。
強み
- 営業利益率12.88%と業界トップクラスの収益性を誇る。
- 売上高が順調に増加しており、事業拡大基調にある。
- システム開発や保守など、継続的なIT需要に支えられている。
- 特定業種に依存せず、多様な企業との取引がある。
課題
- ITエンジニアの不足が成長制約となり、採用コスト増。
- 多くのITベンダーが存在し、価格競争が激化。
- AIやクラウドなど新技術への投資が必須で、遅れると競争力低下。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がエヌアイデイ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4685菱友システムズ | 343億円 | 8.8倍 |
| 2 | 3798ULSグループ | 334億円 | 15.1倍 |
| 3 | 9467アルファポリス | 332億円 | 14.3倍 |
| 4 | 7844マーベラス | 331億円 | 16.2倍 |
| 5 | 2349エヌアイデイ | 328億円 | 10.9倍 |
| 6 | 3741セック | 328億円 | 21.6倍 |
| 7 | 4072電算システムホールディングス | 327億円 | 10.3倍 |
| 8 | 3983オロ | 325億円 | 14.8倍 |
| 9 | 208A構造計画研究所ホールディングス | 323億円 | 14.6倍 |
| 10 | 9640セゾンテクノロジー | 323億円 | 29.7倍 |
| 11 | 5038eWeLL | 321億円 | 26.7倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 24件
データエントリー会社として創業した1967年
1967年5月、千葉県佐原市(現香取市)において株式会社京葉計算センターとして設立された。創業時の事業はデータエントリー(データ入力代行)であり、情報処理の周辺業務からスタートした。1972年12月には、1969年9月設立の株式会社コンピュータ・マーケティング(本社東京都港区北青山)と合併し、商号を株式会社日本情報開発に変更した。この合併により首都圏での営業基盤を獲得し、情報サービス事業の領域を拡大した。
東北進出と分社化を進めた1970~80年代
1973年3月、宮城県仙台市青葉区に東北センターを開設し、東北地方への事業展開を開始した。1977年4月には東京都新宿区に株式会社インフォーメイション・エントリー(後のNID air)を設立し、データエントリー専門子会社を分離した。1985年9月には分社化を推進し、千葉県佐原市に株式会社エヌアイディ・インフォメイションシステムズ(後のNID・MI)、仙台の東北営業所を株式会社東北エヌアイディ(後のNID東北)として独立させた。
商号変更とJASDAQ上場を果たした1994~2003年
1994年10月、商号を株式会社エヌアイデイに改めた。これは従来の「日本情報開発」から現在のブランド名称への転換点である。2000年3月には開発部門でISO9001認証を取得し、品質管理の国際標準に対応した。2003年1月にはJASDAQ市場(現東京証券取引所JASDAQ市場)に株式を上場した。上場後の2004年3月にはISO14001(環境マネジメント)、2010年1月にはISO27001(情報セキュリティ)をグループ全体で取得し、管理体制を強化した。
グループ再編と本社移転が続いた2005~2016年
2005年10月、連結子会社3社の商号を統一し、株式会社NID・IS、株式会社NID東北、株式会社NID・IEに改めた。2012年8月には本社を東京都中央区晴海へ移転し、千葉から東京への機能集約を進めた。2016年4月にはNID・ISを株式会社NID・MIに商号変更し、事業の再編を継続した。この間、プライバシーマークやISO認証をグループ全社に拡大し、コンプライアンス体制を整えた。
テニックの子会社化とスタンダード市場移行
2022年4月、東京証券取引所の市場再編に伴いスタンダード市場に移行した。同年11月、テニック株式会社を子会社化しシステム開発事業の拡充を図った。2019年1月にはNID・IEを株式会社NID airに改め、人材派遣事業を明確化した。2026年3月期の売上高は264億円に達し、営業利益率は12.8%と過去最高水準を記録した。
年表24件を開く
1960年代
- 1967年5月創業千葉県佐原市(現香取市)において株式会社京葉計算センターとして設立、データエントリーを中心に情報サービス事業を開始
1970年代
- 1972年12月創業東京都港区北青山において1969年9月に設立された株式会社コンピュータ・マーケティングと合併し、新商号を株式会社日本情報開発とする
- 1973年3月東北センター開設(宮城県仙台市青葉区)
- 1976年12月本店所在地を東京都港区北青山から東京都新宿区西新宿へ移転
- 1977年4月創業株式会社インフォーメイション・エントリーを設立(東京都新宿区)
1980年代
- 1980年3月東北センターを東北営業所とする
- 1985年9月当社の分社化(営業譲渡)を推進し、2つの子会社を設立 株式会社エヌアイディ・インフォメイションシステムズ(千葉県佐原市(現香取市))東北営業所を株式会社東北エヌアイディとして独立別会社化(宮城県仙台市青葉区)
1990年代
- 1994年10月商号を株式会社エヌアイデイに改める
- 1995年6月株式会社東北エヌアイディが宮城県仙台市青葉区から宮城県仙台市宮城野区へ移転
- 1997年3月株式会社インフォーメイション・エントリーの社名を株式会社アイ・イーに改める
2000年代
- 2000年3月ISO9001認証取得(NID開発部門で取得)
- 2000年6月株式会社エヌアイディ・インフォメイションシステムズの社名を株式会社エヌアイデイ・アイエスに改める
- 2001年11月プライバシーマーク認証取得(エヌアイデイ)
- 2003年1月上場JASDAQ市場(現東京証券取引所JASDAQ市場)へ上場
- 2004年3月ISO14001認証取得
- 2005年10月商号変更連結子会社3社の商号変更を行う 株式会社エヌアイデイ・アイエスの社名を株式会社NID・ISに改める 株式会社東北エヌアイディの社名を株式会社NID東北に改める 株式会社アイ・イーの社名を株式会社NID・IEに改める
- 2009年1月プライバシーマーク認証取得(NIDグループ全社に拡大)
2010年代
- 2010年1月ISO27001認証取得(NIDグループ全社)
- 2012年3月ISO9001認証取得(NIDグループ全社に拡大)
- 2012年8月本社を東京都中央区晴海に移転
- 2016年4月株式会社NID・ISの社名を株式会社NID・MIに改める
- 2019年1月株式会社NID・IEの社名を株式会社NID airに改める
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場再編にともない、新市場区分におけるスタンダード市場に移行
- 2022年11月M&Aテニック株式会社を子会社化
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち1項目には、達成する数字が明記されている。
- 営業利益率10%以上
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
新規事業ポートフォリオの開拓
戦略的IT活用ニーズに対応し、新たな付加価値を提供する新規事業やサービスを創出する。技術革新へ適応した新規サービス開発を推進する。
- 02
既存事業の収益性拡大
自社の強みを活かし、差別化を図る高付加価値なシステム開発・ITソリューションを提供。人材育成、品質・生産性向上によりSIビジネスの強化拡大を図る。
- 03
営業戦略の拡充
顧客リレーション強化、提案型ソリューション営業の強化、新規顧客開拓、既存顧客深耕により強固な顧客基盤を構築。アライアンス先との関係強化で販売チャネル拡大も図る。
- 04
業務改革による生産性向上
業務の自動化や省力化により利益構造改革と働き方改革を同時推進し、生産性の高い組織への転換を図る。単なるコスト削減ではなく改革を目指す。
- 05
人材確保の強化
OJTや研修による技術力向上、キャリア開発プランによる人材育成に加え、採用方法の多様化・選考工夫により通年で優秀な人材確保に取り組む。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で1,683人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は593万円で、9期前と比べて+5.2%。平均年齢は38.8歳、平均勤続年数は14.2年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 1,396 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 1,412 | — |
| 2019年3月 | 564 | 38.7 | 15.4 | 1,446 | — |
| 2020年3月 | 565 | 38.8 | 15.5 | 1,490 | — |
| 2021年3月 | 566 | 39.0 | 15.7 | 1,530 | — |
| 2022年3月 | 543 | 39.0 | 15.3 | 1,507 | — |
| 2023年3月 | 571 | 39.2 | 15.2 | 1,553 | — |
| 2024年3月 | 570 | 39.1 | 14.9 | 1,602 | — |
| 2025年3月 | 578 | 38.7 | 14.6 | 1,652 | 188 |
| 2026年3月 | 593 | 38.8 | 14.2 | 1,683 | 202 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社1社(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。
- 国内テニック(株)東京都渋谷区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は264億円、営業利益は34億円。前期と比べると増収増益で、売上が+5.6%、利益が+9.7%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 275億円 | 264億円 |
| 営業利益 | 34億円 | 34億円 |
| 純利益 | 25億円 | 25億円 |
| 1株あたり配当 | ¥30 | ¥30 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は64億円、営業利益は6億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+28.0%、営業利益は+20.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 58 | — | — | 7 |
| 2024年1Q | 50 | 5 | 10.0 | 4 |
| 2024年2Q | 56 | 7 | 12.5 | 5 |
| 2024年3Q | 55 | 8 | 14.5 | 6 |
| 2024年4Q | 65 | — | — | 6 |
| 2025年2Q | 120 | 15 | 12.5 | 11 |
| 2025年4Q | 130 | 16 | 12.3 | 13 |
| 2026年2Q | 128 | 14 | 10.9 | 11 |
| 2026年4Q | 136 | 20 | 14.7 | 14 |
| 2027年1Q | 64 | 6 | 9.4 | 4 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は155億円から264億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は12.9%。売上は5期、純利益は2期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 155 | — | 11 | — | 6 |
| 2014年3月 | 161 | — | 15 | — | 6 |
| 2015年3月 | 162 | — | 16 | — | 8 |
| 2016年3月 | 171 | — | 17 | — | 10 |
| 2017年3月 | 177 | — | 20 | — | 13 |
| 2018年3月 | 179 | — | 20 | — | 14 |
| 2019年3月 | 180 | — | 22 | — | 14 |
| 2020年3月 | 180 | — | 23 | — | 13 |
| 2021年3月 | 177 | — | 21 | — | 14 |
| テニック株式会社を子会社化 | |||||
| 2022年3月 | 183 | — | 25 | — | 16 |
| 2023年3月 | 204 | — | 27 | — | 22 |
| 2024年3月 | 226 | — | 31 | — | 21 |
| 2025年3月 | 250 | 31 | 34 | 12.4 | 24 |
| 2026年3月 | 264 | 34 | 36 | 12.9 | 25 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高264億円のうち、営業利益として残るのは34億円で12.9%。営業外の損益と税金を反映した純利益は25億円、売上の9.5%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.1%201億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金11.0%29億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.9%34億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが25億円、投資CFが−4億円で、差し引きのフリーCFは21億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は173億円で、売上の7.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 7 | −7 | −2 | 0 | 54 |
| 2014年3月 | 12 | −3 | −2 | 9 | 60 |
| 2015年3月 | 11 | −6 | −2 | 5 | 63 |
| 2016年3月 | 6 | −2 | −2 | 4 | 65 |
| 2017年3月 | 12 | −3 | −2 | 9 | 71 |
| 2018年3月 | 19 | −8 | −2 | 11 | 79 |
| 2019年3月 | 18 | −6 | −2 | 12 | 89 |
| 2020年3月 | 11 | −9 | −3 | 2 | 88 |
| 2021年3月 | 21 | 4 | −3 | 25 | 111 |
| 2022年3月 | 17 | −3 | −6 | 14 | 118 |
| 2023年3月 | 21 | −12 | −3 | 9 | 124 |
| 2024年3月 | 18 | −1 | −6 | 17 | 135 |
| 2025年3月 | 28 | −5 | −3 | 23 | 155 |
| 2026年3月 | 25 | −4 | −3 | 21 | 173 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は307億円。このうち返さなくてよい自己資本が243億円で、自己資本比率は79.0%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 117 | 69 | 48 | 59.0 |
| 2014年3月 | 122 | 74 | 48 | 60.5 |
| 2015年3月 | 136 | 83 | 53 | 61.4 |
| 2016年3月 | 141 | 90 | 51 | 64.0 |
| 2017年3月 | 156 | 103 | 53 | 65.9 |
| 2018年3月 | 169 | 114 | 55 | 67.7 |
| 2019年3月 | 183 | 127 | 56 | 69.4 |
| 2020年3月 | 190 | 136 | 54 | 71.4 |
| 2021年3月 | 207 | 152 | 55 | 73.4 |
| 2022年3月 | 219 | 161 | 58 | 73.5 |
| 2023年3月 | 240 | 179 | 61 | 74.6 |
| 2024年3月 | 262 | 197 | 65 | 75.1 |
| 2025年3月 | 282 | 215 | 67 | 76.3 |
| 2026年3月 | 307 | 243 | 64 | 79.0 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で605社中99位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中496位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,500で、1年前と比べて+8.8%。過去52週の値幅のなかでは80%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 10.9倍 |
| PER (会社予想) | 10.8倍 |
| PBR | 1.11倍 |
| 配当利回り | 1.20% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
直近1ヶ月で+11.3%と上昇基調。週足では25日線を+4.5%上回り上昇トレンド。52週高値2548円に接近、200日線(2341円)も上抜け。出来高は増加傾向で需給改善、RSI76でやや過熱。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
PER11倍、PBR1.13倍と割安感があり、配当利回り1.16%は魅力度は低いが安定的。売上高・利益とも増加基調で、2026年3月期も増収増益見通し。強気は業績の安定成長とバリュエーションの割安さ、弱気はIT投資サイクルの反動減と人材確保難を争点とする。ROE10.9%は資本効率が特別高いわけではない。
- 安定成長と好業績
2025年3月期売上高250億円、営業利益12.4%と着実に増収増益。
- 割安バリュエーション
PER11倍、PBR1.13倍と業界平均対比割安。成長を織り込んでいない。
- 長期契約による安定性
金融・製造業の基幹システムは長期開発・保守が多く、収益が安定。
- 営業利益増加トレンド継続2026年3月期影響中
営業利益31億→34億円、前期比+9.7%の増益見通し
- 低PERでバリュー株として評価継続影響中
実績PER10.98倍、成長を考慮すれば割安水準
- ROE10%超で資本効率良好継続影響弱
ROE10.9%と安定的な収益性、株主資本の効率的活用
- 安定配当でインカムゲイン期待継続影響弱
配当利回り1.16%と安定、業績堅調なら増配余地
- IT投資の周期性
システム投資需要は景気に左右されやすく、反動減リスク。
- 人材依存度の高さ
エンジニアの採用・育成が成長の制約要因。離職率次第で事業縮小も。
- 利益率の向上余地
営業利益率12%程度で、高付加価値化に課題。価格競争にも晒される。
- 売上高成長率が鈍化2026年3月期影響中
売上高成長率4.4%と前期比低下、市場拡大ペースに劣後
- 営業利益率が12%台で頭打ち感継続影響中
営業利益率12.4%→12.88%と小幅改善、伸び悩み懸念
- 競合激化による価格競争リスク不定影響中
情報通信業界は競争が激しく、受注単価下落の可能性
- 業績予想未達リスク決算発表時影響弱
前期実績に対し予想達成率が不透明、下方修正の可能性
- 受注残高
- 将来売上の先行指標。四半期ごとの増減で業績の方向性を確認。
- 従業員数
- 人材サービス業と異なり、エンジニア数がキャップ。採用計画の進捗。
- 営業利益率
- 12%維持が最低ライン。低下は競争激化のシグナル。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり30円で、前期から+3.6%。いまの株価に対する利回りは1.20%。増配か配当維持が5年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 19 | — | 21.1 |
| 2018年3月 | 19 | 0.0 | 20.9 |
| 2019年3月 | 21 | 8.6 | 21.2 |
| 2020年3月 | 22 | 4.8 | 22.4 |
| 2021年3月 | 22 | 0.0 | 26.7 |
| 2022年3月 | 23 | 4.5 | 22.8 |
| 2023年3月 | 26 | 13.0 | 17.5 |
| 2024年3月 | 27 | 3.8 | 19.8 |
| 2025年3月 | 28 | 3.7 | 18.3 |
| 2026年3月 | 29 | 3.6 | 17.7 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥30
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ686人。区分でいちばん多いのは個人・その他で83.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が14.8%を占め、残る85.2%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 79.8 | 77.8 | 77.0 | 76.0 | 71.3 | 83.2 |
| 自己株式 | 13.4 | 15.3 | 15.3 | 16.7 | 16.7 | 16.7 |
| 事業法人 | 17.2 | 19.5 | 20.4 | 20.9 | 25.4 | 13.1 |
| 外国法人 | 0.4 | 0.4 | 0.3 | 1.0 | 1.4 | 1.8 |
| 金融機関 | 2.2 | 2.1 | 2.1 | 1.7 | 1.7 | 1.7 |
| 証券会社 | 0.4 | 0.2 | 0.2 | 0.4 | 0.2 | 0.3 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 小森 俊太郎 | 16.32 |
| 02 | 小森 孝一 | 8.99 |
| 03 | エヌアイデイ従業員持株会 | 7.28 |
| 04 | 一般財団法人小森文化科学財団 | 6.10 |
| 05 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 5.49 |
| 06 | UHPartners2投資事業有限責任組合 | 5.41 |
| 07 | 株式会社クリエートトニーワン | 5.35 |
| 08 | エスアイエル投資事業有限責任組合 | 2.09 |
| 09 | 菅井 康太郎 | 1.68 |
| 10 | 菅井 源太郎 | 1.56 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-07-07光通信株式会社新規の大量保有報告6.49%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+48%、1株純資産は14期で+21%。直近期のROEは10.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 155 | 1,831 | 8.9 | 10.4 | 33.4 |
| 2014年3月 | 171 | 1,951 | 9.0 | 8.9 | 33.7 |
| 2015年3月 | 70 | 735 | 10.2 | 12.6 | 27.5 |
| 2016年3月 | 84 | 796 | 11.0 | 10.2 | 25.1 |
| 2017年3月 | 115 | 903 | 13.5 | 11.1 | 21.1 |
| 2018年3月 | 120 | 1,006 | 12.6 | 10.0 | 20.9 |
| 2019年3月 | 127 | 1,118 | 12.0 | 9.9 | 21.2 |
| 2020年3月 | 112 | 1,197 | 9.6 | 10.5 | 22.4 |
| 2021年3月 | 120 | 1,336 | 9.5 | 11.6 | 26.7 |
| 2022年3月 | 146 | 1,450 | 10.4 | 10.0 | 22.8 |
| 2023年3月 | 199 | 1,613 | 13.0 | 8.9 | 17.5 |
| 2024年3月 | 192 | 1,804 | 11.2 | 10.7 | 19.8 |
| 2025年3月 | 217 | 1,971 | 11.5 | 11.4 | 18.3 |
| 2026年3月 | 229 | 2,222 | 10.9 | 10.5 | 17.7 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
13名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は13名。2026/3期の役員報酬は総額322百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約6倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 小森孝一 | 取締役会長 | 92 | 1,179,146 |
| 小森俊太郎 | 代表取締役社長 | 62 | 2,139,500 |
| 盛満敏昭 | 専務取締役 DX事業本部長 | 67 | 27,600 |
| 酒井真一 | 常務取締役 DX事業本部副本部長兼 インシュアランスデジタルデザイン事業部長 | 64 | 9,200 |
| 石井廣 | 取締役 CX事業本部長 | 67 | 25,200 |
| 小菅宏 | 取締役 コーポレートデザイン本部長 | 70 | 12,400 |
| 鷲尾幸一 | 取締役 ソーシャルデザイン事業部長 | 61 | 8,800 |
| 門倉利幸 | 取締役 ITコミュニケーションデザイン 事業部長 | 61 | 2,000 |
| 奥屋善久 | 取締役 ICTデザイン事業部長 | 58 | 4,800 |
| 石井慎一 | 取締役 | 59 | — |
| 鈴衛哲雄 | 常勤監査役 | 77 | 15,000 |
| 千年雅行 | 監査役 | 68 | — |
残りの役員1名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 松山元 | 監査役 | 59 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 9 | 274 | 26 | 300 | 33 |
| 社外取締役 | 3 | 13 | 1 | 14 | 5 |
| 監査役 | 1 | 7 | 1 | 8 | 8 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容739字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,918字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク3,845字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)5,490字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第59期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第59期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第58期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-25
- 半期報告書半期報告書-第58期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-13
- 有価証券報告書有価証券報告書-第57期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-27
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第57期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-04
- 有価証券報告書有価証券報告書-第56期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-13
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-05
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業