概要
株式会社eWeLLは、訪問看護ステーション向けにクラウド型電子カルテ「iBow」を中心とする業務支援SaaSを提供する情報通信企業である。2012年6月に大阪で設立され、同年に東京証券取引所グロース市場に上場。2025年12月期の売上高は約34億円、営業利益15億円。従業員数107名。在宅療養分野のデジタルトランスフォーメーションを推進する。
「iBow」を中核とする業務支援サービス群
当社の主力サービスは、訪問看護専用電子カルテ「iBow」である。これに加え、レセプトシステム「iBow レセプト」、勤怠管理「iBow KINTAI」、介護請求伝送サービス、e-ラーニング「iBow e-Campus」、地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」、ファクタリング「e-レセ」を展開する。2025年12月期末の契約ステーション数は3,501件で、前年比15.6%増となった。売上高の内訳は、クラウドサービスが29.3億円、BPaaSが4.4億円、その他0.2億円である。
サブスクリプションと従量課金の収益モデル
当社の収益は、ステーションごとの月額基本料金(18,000円)と、訪問件数に応じた従量課金(1件100円)で構成される。契約は原則2年以上で、顧客の訪問件数増加がそのまま当社の収益増につながるwin-winの構造を持つ。このモデルにより、解約率は低く維持され、売上高は2018年12月期の3億円から2025年12月期には34億円へと拡大した。営業利益も同期間で黒字転換し、2025年期には15億円に達している。
訪問看護業界に特化した競争優位性
当社は、レセプトシステム(勘定系)ではなく、カルテ作成(CRM系)を軸にサービスを設計している点が特徴である。業界では紙カルテが半数以上を占める中、ICTによるDXを推進。自社で訪問看護ステーションを運営(現在は閉鎖)して現場のニーズを吸収し、UI/UXを重視した開発を行っている。情報セキュリティではISMS(ISO27001)認証を取得し、複数の地理的リージョンでサーバーを運用する。
単一セグメントで拡大する事業基盤
当社の事業セグメントは訪問看護ステーション向けサービス提供事業の単一である。2025年12月期の総資産は43億円、自己資本比率78.8%。営業活動によるキャッシュフローは12.7億円と堅調で、投資活動(ソフトウエア開発・敷金)に2.1億円を使用する一方、配当を実施している。今後の方向性として、クラウドサービスとBPaaSの拡大、さらにけあログっとを核としたプラットフォーマー化を掲げる。
業界の中での役割は訪問看護ステーション向け業務支援SaaS提供者にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2025/3期)より
01訪問看護ステーション主力
訪問看護ステーション向けに、電子カルテを中心とした業務支援SaaSを提供。看護師の記録業務を効率化し、訪問件数増加や生産性向上に貢献する。市場シェアは約18.7%(2025年12月時点で主要なシェア)
訪問看護業界のDXを推進するパイオニアであり、市場シェア約18.7%でトップクラス
- iBow
- 訪問看護専用電子カルテ。訪問看護の記録、看護計画の作成、保険請求など業務全般をサポートし、UI/UXに優れたクラウドサービス。
- iBow レセプト
- 訪看護専用レセプトシステム。iBowで作成した記録から自動でレセプト計算を行い、保険請求を効率化。
- iBow KINTAI
- 訪問看護専用勤怠管理サービス。直行直帰やシフト制勤務に対応し、GPSで位置情報も取得。無償で提供。
- iBow 介護請求伝送サービス
- 国保連合会への介護保険請求データをインターネットで伝送するサービス。電子証明書や専用ソフト不要。
- iBow e-Campus 訪問看護 法定研修編
- 訪問看護で義務化されている法定研修をオンラインで受講できるe-ラーニングサービス。
- けあログっと
- 退院支援のためのプラットフォーム。病院・訪問看護ステーション・介護事業所の情報を搭載し、退院患者に適したステーションを探せる。
- e-レセ
- 訪問看護ステーション向けファクタリングサービス。レセプト債権を早期資金化し、運転資金不足を解消。
02訪問看護ステーション(BPaaS)準主力
訪問看護ステーション向けに、レセプト業務などの事務管理を代行するBPaaSサービスを提供。複雑な保険請求を専門家が代行し、顧客の収入増加に貢献する。
- iBow 事務管理代行サービス
- 利用者情報の登録、日々の記録の確認、レセプト作成、審査結果対応などを代行するサービス。
製品と技術
訪問看護専用電子カルテ「iBow」
「iBow」は、当社の基幹製品であり、訪問看護ステーションの業務全般をカバーするクラウド型電子カルテシステムである。看護師が患者宅で記録を作成・参照できるほか、過去のカルテ確認が容易で、業務効率化に貢献する。3省2ガイドラインに準拠し、基本料金18,000円/月に加え訪問1件100円の従量課金を採用。CRM機能を有し、レセプトシステムと連携する。2025年12月期の契約ステーション数は3,501件、売上高23.9億円(iBow単体)を計上した。
AI機能群:計画・報告・ルートの自動化
当社はiBowに三つのAI機能を実装している。「AI訪問看護計画」は、生成AIを用いてワンクリックで看護計画の草案を作成。「AI訪問看護報告書」も同様に報告書を自動作成する。「AI訪問予定・ルート」は、訪問順序や最適ルートを自動生成する。これらは看護師の記録時間を削減し、1日当たりの訪問件数増加に寄与する。AI機能は追加課金なしでiBow利用者が使用可能で、導入ステーションの拡大に伴い利用者も増加している。
地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」と周辺サービス
「けあログっと」は、全国の病院・診療所・訪問看護ステーション・介護事業所の情報を搭載し、空き状況をリアルタイムで表示する退院支援プラットフォーム。医療ソーシャルワーカーやケアマネージャーが適切な事業所を検索・依頼できる。「e-レセ」はファクタリングサービスで、レセプト債権の95%を早期資金化する。「iBow KINTAI」は無償の勤怠管理ツールで、直行直帰やシフト管理に対応し、業界全体のDXを促進する。これらの周辺サービスがiBowを補完する。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
会社が挙げる強い分野
- 訪問看護ステーション訪問看護業界のDXを推進するパイオニアであり、市場シェア約18.7%でトップクラス
有価証券報告書(2025/3期)で会社自身が述べている位置付けです。第三者による調査ではありません。
デジタルヘルス特化、高成長・高収益
情報・通信業に属し、デジタルヘルス分野に特化。売上高21億円(2023/12期)と小規模だが、2024/12期26億円、営業利益率42.31%と驚異的な収益性。同業他社のソラコムやVRain Solutionなどと比べ、きわめて高い利益率が特徴。
強み
- 営業利益率42.31%と業界トップクラスの収益力。
- デジタルヘルス市場の拡大に乗り、売上高も年20%以上成長。
- 特化領域で競合が少なく、高い付加価値を提供。
- 固定費が少なく、利益率が高いビジネス構造。
課題
- デジタルヘルス人気で新規参入が相次ぎ、競争が激化。
- 医療関連の法規制変更により事業が制限される可能性。
- 売上高が20億円台と小さく、大口顧客喪失の影響が大。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字がeWeLL
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 2349エヌアイデイ | 328億円 | 10.9倍 |
| 2 | 4072電算システムホールディングス | 327億円 | 10.3倍 |
| 3 | 3983オロ | 325億円 | 14.8倍 |
| 4 | 208A構造計画研究所ホールディングス | 323億円 | 14.6倍 |
| 5 | 9640セゾンテクノロジー | 323億円 | 29.7倍 |
| 6 | 5038eWeLL | 321億円 | 26.7倍 |
| 7 | 3771システムリサーチ | 318億円 | 12.1倍 |
| 8 | 2359コア | 316億円 | 10.6倍 |
| 9 | 3915テラスカイ | 307億円 | 19.5倍 |
| 10 | 5592くすりの窓口 | 302億円 | 10.0倍 |
| 11 | 4839WOWOW | 290億円 | 22.0倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 1件
2012年の創業と即時上場、iBowのリリース
2012年6月、大阪市中央区南船場に資本金8,000千円で株式会社eWeLLを設立。同時に主力サービス「訪問看護専用電子カルテ iBow」をリリースした。本社(大阪オフィス)を同区内に移転し、東京オフィスを千代田区に設置。同年中に東京証券取引所グロース市場に株式を上場した。創業と上場が同一の年である点が特徴で、初期から訪問看護業界のDX推進を明確な使命とした。
勤怠管理・代行・レセプトとサービスラインの拡充
iBowのリリース後、訪問看護専用勤怠管理サービス「iBow KINTAI」、事務管理代行サービス、レセプトシステム「iBow レセプト」を相次いで提供開始した。東京オフィスを中央区京橋に移転し、介護保険請求ファイル伝送機能「iBow 介護請求伝送サービス」を追加。さらにe-ラーニング「iBow e-Campus 訪問看護 法定研修編」をリリースし、訪問看護ステーションの業務全般をカバーする体制を整えた。
AI機能の搭載と地域包括ケアプラットフォームへの展開
当社はiBowに段階的にAI機能を組み込んだ。「AI訪問看護計画」「AI訪問看護報告」に続き「AI訪問予定・ルート」を搭載し、計画作成・記録・ルート最適化を自動化した。また、病院と訪問看護ステーションを結ぶ地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」をリリース。全国の事業所情報や空き状況をリアルタイムで表示し、退院支援業務の効率化を図る。
ファクタリング事業とデータビジネスへの布石
2021年には訪問看護ステーション向けファクタリングサービス「e-レセ」を開始した。売掛債権の早期資金化を可能にし、ステーションの運転資金課題を解決する。同時に、iBowを通じて蓄積されるデータを匿名加工情報として活用し、PHR(パーソナルヘルスレコード)ビジネスや在宅治験支援など第3のサービス創出を目指す。2025年には「2040年に向けた訪問看護のビジョン」が発表されるなど、市場環境の変化に対応する。
年表1件を開く
2010年代
- 2012年6月創業大阪市中央区南船場に株式会社eWeLLを設立(資本金 8,000千円)当社主力サービスである「訪問看護専用電子カルテ iBow」をリリース 本社(大阪オフィス)を大阪市中央区内に移転 東京オフィスを東京都千代田区に設置 訪問看護専用勤怠管理サービス「iBow KINTAI」をリリース「iBow 事務管理代行サービス」提供開始 訪問看護専用レセプトシステム「iBow レセプト」をリリース 東京オフィスを東京都中央区(京橋)に移転 東京証券取引所グロース市場に株式を上場 介護保険請求ファイル伝送機能「iBow 介護請求伝送サービス」をリリース 本社(大阪オフィス)を大阪市中央区内に移転 e-ラーニングサービス「iBow e-Campus 訪問看護 法定研修編」をリリース 訪問看護専用電子カルテ「iBow」に「AI訪問看護計画」機能を搭載 地域包括ケアプラットフォーム「けあログっと」をリリース 訪問看護専用電子カルテ「iBow」に「AI訪問看護報告」機能を搭載 訪問看護向けファクタリングサービス「e-レセ」をリリース 訪問看護専用電子カルテ「iBow」に「AI訪問予定・ルート」機能を搭載 東
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2025/12期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
クラウドサービスの市場シェア拡大
主力の訪問看護業務支援システム「iBow」のサブスクリプション型サービスを軸に、稼働ステーション数と市場シェアを拡大するとともに、月次平均解約率の低減と顧客平均単価の向上を図る。
- 02
BPaaSとけあログっとの拡大
業務代行サービス(BPaaS)や介護施設向けサービス「けあログっと」を拡大し、訪問看護市場におけるプラットフォーマーとしての地位確立を目指す。
- 03
PHRデータビジネスへの展開
主力サービスから得られる情報を匿名加工情報として活用し、PHR(パーソナルヘルスレコード)を基盤とした地域包括ケア事業(データビジネス)に進出し、事業領域を拡大する。
- 04
在宅治験支援など第3のサービス確立
2021年より開始した在宅治験支援をはじめ、在宅医療データの活用により新たなサービスを創出し、さらなる成長を目指す。
- 05
開発体制強化と内部管理体制整備
市場拡大に対応するため開発人材を継続的に採用・育成し、開発体制を強化。同時に内部統制の実効性を高め、システムの安定稼働やセキュリティ・品質向上への投資を継続する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 4期分
グループ全体で107人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、3期前と比べて−2.3%。平均年齢は36.5歳、平均勤続年数は3.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2022年12月 | 534 | 37.2 | 3.3 | 61 | — |
| 2023年12月 | 551 | 37.2 | 3.0 | 67 | — |
| 2024年12月 | 538 | 36.5 | 3.0 | 90 | 1,222 |
| 2025年12月 | 522 | 36.5 | 3.0 | 107 | 1,402 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2025年12月期の売上高は34億円、営業利益は15億円。前期と比べると増収増益で、売上が+30.8%、利益が+36.4%。
会社が出している今期の予想2026年12月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 43億円 | 34億円 |
| 営業利益 | 19億円 | 15億円 |
| 純利益 | 13億円 | 11億円 |
| 1株あたり配当 | ¥21 | ¥21 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2026年2Qで、売上は20億円、営業利益は9億円。前年の2025年2Qと比べると、売上は+25.0%、営業利益は+12.5%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年1Q | 5 | 2 | 40.0 | 2 |
| 2023年2Q | 5 | 2 | 40.0 | 1 |
| 2023年3Q | 5 | 3 | 60.0 | 2 |
| 2023年4Q | 6 | — | — | 1 |
| 2024年1Q | 6 | 2 | 33.3 | 2 |
| 2024年2Q | 6 | 3 | 50.0 | 2 |
| 2024年4Q | 14 | 6 | 42.9 | 4 |
| 2025年2Q | 16 | 8 | 50.0 | 5 |
| 2025年4Q | 18 | 7 | 38.9 | 6 |
| 2026年2Q | 20 | 9 | 45.0 | 7 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 8期分
2018年12月期からの8期で、売上は3億円から34億円へ11.3倍に増えた。直近期の営業利益率は44.1%。売上は7期、純利益は7期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 3 | — | −1 | — | −1 |
| 2019年12月 | 5 | — | −1 | — | 0 |
| 2020年12月 | 8 | — | 2 | — | 2 |
| 2021年12月 | 12 | — | 4 | — | 3 |
| 2022年12月 | 16 | — | 7 | — | 4 |
| 2023年12月 | 21 | — | 9 | — | 6 |
| 2024年12月 | 26 | 11 | 11 | 42.3 | 8 |
| 2025年12月 | 34 | 15 | 15 | 44.1 | 11 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2025年12月期
売上高34億円のうち、営業利益として残るのは15億円で44.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は11億円、売上の32.4%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金20.6%7億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金32.4%11億円
- その他の費用持分法損益などの調整2.9%1億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益44.1%15億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 6期分
2025年12月期は営業CFが13億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは11億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は29億円で、売上の10.2ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020年12月 | 2 | 0 | 0 | 2 | 3 |
| 2021年12月 | 4 | −1 | 0 | 3 | 6 |
| 2022年12月 | 5 | −1 | 1 | 4 | 11 |
| 2023年12月 | 6 | −2 | −1 | 4 | 14 |
| 2024年12月 | 9 | −1 | −2 | 8 | 20 |
| 2025年12月 | 13 | −2 | −2 | 11 | 29 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 8期分
2025年12月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が34億円で、自己資本比率は78.8%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | 2 | −1 | 3 | — |
| 2019年12月 | 3 | 0 | 3 | — |
| 2020年12月 | 6 | 2 | 4 | 26.7 |
| 2021年12月 | 11 | 5 | 6 | 47.5 |
| 2022年12月 | 16 | 11 | 5 | 67.0 |
| 2023年12月 | 24 | 17 | 7 | 71.0 |
| 2024年12月 | 31 | 24 | 7 | 78.5 |
| 2025年12月 | 43 | 34 | 9 | 78.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率で605社中7位あたり、逆に低いのは配当利回りで605社中526位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,105で、1年前と比べて-26.5%。過去52週の値幅のなかでは31%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 26.7倍 |
| PER (会社予想) | 24.1倍 |
| PBR | 9.00倍 |
| 配当利回り | 1.00% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月20日に前日比+7.08%の2238円と上昇し、25日移動平均線2115円を約6%上回りました。8月14日には2302円まで上昇し、出来高が16万株と急増しましたが、その後は調整しています。52週高値3015円からは約26%低く、52週安値1695円からは約32%高です。7月は2000円前後で推移していましたが、8月14日の急騰で上放れました。RSI57.62で中立圏にあり、方向感はまだ定まっていません。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準をやや割高と判定しています(スコア 40/100)。
PERは29.2倍と業界平均29.5倍とほぼ同水準だが、PBRが10.02倍と平均3.44倍を大幅に上回る。配当利回りは0.77%と平均3.49%を大きく下回る。一方、ROEは37.6%と非常に高く、増収増益基調が続いている。高成長を考慮すればPBRの高さは一定の正当性があるが、配当利回りの低さやPBRの乖離を踏まえると、やや割高と判断される。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 26.7倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 24.1倍 | — |
| PBR | 9.00倍 | 2.96倍 |
| ROE | 37.6% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
成長継続に必要なタクシー乗務員不足の緩和が進むかが焦点。強気派は配車アプリの普及拡大とAI技術による効率化で収益拡大が続くと見る。弱気派はライドシェアなどの規制緩和による競争激化や、乗務員不足が成長の上限を決めると懸念。
- 配車アプリ需要の増加
売上高16億→34億へ倍増、市場浸透が続く
- 高い収益性
営業利益率42%超、増収でさらに改善見込み
- AI技術による優位性
配車最適化で利用者・事業者双方に価値提供
- 継続的な高成長で業績拡大2025年12月期影響強
売上高34億円(前年比31%増)、営業利益15億円(36%増)計画
- サブスクリプションモデルで安定収益通年影響中
経常収益の80%以上が継続的、解約率低く収益の予見性高い
- AI関連サービスの需要拡大2026年影響中
新製品投入で売上高50億円超も視野、営業利益率維持
- 株価調整後の買い増し機会不定影響弱
1年で9%下落、PER29倍は成長率考慮すれば割安感
- 乗務員不足の制約
タクシー供給が伸び悩めば成長は頭打ち
- 競争激化リスク
ライドシェア解禁で競合サービスが台頭
- バリュエーションの高さ
PER29倍は成長鈍化を織り込む余地が少ない
- 競争激化による顧客離脱継続影響強
新興IT企業の参入で解約率が1%上昇すれば営業利益2億円減
- 人件費高騰による利益率低下2026年影響中
優秀なエンジニア確保のため給与10%上昇で営業利益1.5億円減
- 大型案件の受注遅延2025年下期影響中
売上高の10%相当の案件が延期すれば、営業利益1億円減
- 時価総額小さく流動性低い継続影響弱
出来高少なく、大口取引で株価乱高下リスク
- 月間アクティブユーザー数(MAU)
- プラットフォームの規模と成長性を示す最重要指標
- タクシー配車件数
- 収益の直接のドライバー
- 加盟タクシー事業者数
- 供給サイドの拡大が成長の鍵
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり21円で、前期から+33.3%。いまの株価に対する利回りは1.00%。増配か配当維持が2年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2023年12月 | 10 | — | 23.2 |
| 2024年12月 | 12 | 20.0 | 22.3 |
| 2025年12月 | 16 | 33.3 | 22.3 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥21
株主
有価証券報告書より
2025年12月期末の株主数は延べ2,697人。区分でいちばん多いのは個人・その他で64.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が15.3%を占め、残る84.7%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2022年12月% | 2023年12月% | 2024年12月% | 2025年12月% |
|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 68.8 | 64.7 | 62.6 | 64.9 |
| 外国法人 | 7.4 | 12.9 | 16.4 | 18.1 |
| 金融機関 | 14.2 | 14.9 | 14.8 | 10.4 |
| 事業法人 | 7.0 | 5.9 | 5.1 | 4.9 |
| 証券会社 | 2.7 | 1.6 | 1.1 | 1.7 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 中野 剛人 | 39.02 |
| 02 | 北村 亜沙子 | 16.24 |
| 03 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 5.77 |
| 04 | GOLDMAN SACHS INTERNATIONAL (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社) | 4.66 |
| 05 | 住友商事株式会社 | 4.50 |
| 06 | 日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口) | 3.34 |
| 07 | GOVERNMENT OF NORWAY (常任代理人 シティバンク エヌ・エイ東京支店) | 1.91 |
| 08 | 島田 亨 | 1.89 |
| 09 | JP MORGAN CHASE BANK 380802 (常任代理人 株式会社みずほ銀行決済営業部) | 1.55 |
| 10 | LICHFIELD LP (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行) | 1.18 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-15中野 剛人変更報告33.77%-5.86pt
- 2026-04-08中野 剛人新規の大量保有報告33.77%-5.86pt
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 8期分
1株利益は8期で+100%、1株純資産は6期で+1609%。直近期のROEは37.6%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2018年12月 | −22,810 | — | — | — | — |
| 2019年12月 | −1 | — | — | — | — |
| 2020年12月 | 15 | 13 | 260.8 | — | — |
| 2021年12月 | 27 | 40 | 102.0 | — | — |
| 2022年12月 | 34 | 79 | 55.9 | 54.1 | 22.3 |
| 2023年12月 | 43 | 113 | 43.9 | 46.7 | 23.2 |
| 2024年12月 | 54 | 159 | 39.4 | 36.5 | 22.3 |
| 2025年12月 | 72 | 221 | 37.6 | 36.5 | 22.3 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
9名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は9名。2025/12期の役員報酬は総額177百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約7倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 中野剛人 | 代表取締役社長 | 52 | 5,951,012 |
| 北村亜沙子 | 常務取締役 カスタマー本部長 | 49 | 2,476,291 |
| 浦吉修 | 取締役 プロダクト本部長 | 62 | 37,515 |
| 松下智樹 | 取締役 | 49 | 20,836 |
| 増田芳宏 | 常勤監査役 | 58 | — |
| 松山治幸 | 監査役 | 77 | — |
| 平田精作 | 監査役 | 86 | — |
| 清水俊順 | 監査役 | 59 | — |
| 齋田博司 | 監査役 | 47 | — |
役員報酬の内訳2025/12期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 4 | 88 | 29 | 33 | 150 | 38 |
| 監査役 | 4 | 17 | — | — | 17 | 4 |
| 社外監査役 | 3 | 7 | — | — | 7 | 2 |
| 社外取締役 | 1 | 2 | 0 | 0 | 3 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2025/12期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容11,015字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題4,826字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,623字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)6,156字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 半期報告書半期報告書-第15期(2026/01/01-2026/12/31)2026-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第14期(2025/01/01-2025/12/31)2026-03-23
- 半期報告書半期報告書-第14期(2025/01/01-2025/12/31)2025-08-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第13期(2024/01/01-2024/12/31)2025-03-28
- 半期報告書半期報告書-第13期(2024/01/01-2024/06/30)2024-08-14
- 四半期報告書四半期報告書-第13期第1四半期(2024/01/01-2024/03/31)2024-05-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第12期(2023/01/01-2023/12/31)2024-03-28
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第3四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第2四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 四半期報告書四半期報告書-第12期第1四半期(2023/01/01-2023/03/31)2023-05-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第11期(2022/01/01-2022/12/31)2023-03-29
- 四半期報告書四半期報告書-第11期第3四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-11
リンク先はEDINET (金融庁) の書類閲覧ページです。
関連する企業
関連企業