概要
菱友システムズは、三菱重工業向けを中心に情報システムの設計・開発・保守、工業製品の解析・設計、データエントリなどを手がける情報サービス企業である。1968年に計算業務受託会社として創業し、現在は東京証券取引所スタンダード市場に上場。2026年3月期の連結売上高は432億円、従業員数は約2,000人。三菱重工業への売上依存度が61.1%に達する持分法適用会社である。
売上の6割超を占める三菱重工業との関係
当社は三菱重工業株式会社の持分法適用会社であり、同社向けの取引が収益の柱となっている。2026年3月期の連結売上高432億29百万円のうち、三菱重工業への販売額は264億32百万円と61.1%を占めた。関係は創業時からのもので、情報システムの開発・運用、解析・設計サービスなど幅広い領域で協業している。営業面では、リース会社経由の販売も含めて同社グループとの取引が安定収益を支えている。
情報サービスを軸とする単一セグメントの事業構成
報告セグメントは情報サービスの単一セグメントで構成される。主な事業内容は4分野に分類される。①情報通信システムの設計・開発・運用・保守、②同システム関連機器の販売、③工業製品等の設計・解析・シミュレーション、④各種情報処理サービス。システム開発と保守運用が売上の中心であり、解析・設計分野も強みである。子会社を含めたグループ全体でこれらのサービスを提供している。
売上高432億円、純利益39億円の財務実績
2026年3月期の連結業績は、売上高432億29百万円(前期比1.1%増)、営業利益54億88百万円(同13.9%増)、親会社株主に帰属する当期純利益39億10百万円(同15.6%増)であった。売上高経常利益率は13.0%に改善。中期経営計画の初年度として、期首業績予想を全て超過達成した。2013年3月期の売上高291億円から長期的な成長傾向にあり、純利益は4億円から39億円へ増加している。
首都圏に集中する拠点と3社の連結子会社
本社は東京都港区芝浦に所在し、グループ全体で連結子会社3社を有する。株式会社菱友システム技術(1984年設立)は技術計算・エンジニアリングを、株式会社菱友システムビジネス(1990年設立)は中小型コンピュータ販売・保守を、株式会社菱友システムサービス(1993年設立)はデータエントリをそれぞれ担当する。連結従業員数は2,006人。グループ内での役割分担とシナジー向上を経営課題としている。
業界の中での役割は情報サービス企業として、三菱重工業向けを中心にITシステムの構築・運用を担う。にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
01情報サービス主力
情報通信システムの設計・開発・運用・保守、関連機器の販売、工業製品の設計・解析・シミュレーション、各種情報処理サービスを提供。主要顧客は三菱重工業。
主要顧客三菱重工業株式会社
- 情報通信システム
- 設計・開発・運用・保守を一貫して提供するシステムインテグレーションサービス。
- 工業製品設計・解析サービス
- CAE等を活用した設計・解析・シミュレーションサービス。
製品と技術
システム開発・保守から運用までの一貫サービス
情報通信システムの設計、開発、運用、保守を一貫して提供する。大規模システム開発ではプロジェクト管理を徹底し、周辺領域の受注拡大を進めている。三菱重工業向けのシステムが多く、品質管理の徹底とサービス高度化を推進。2025年度中期経営計画では、企画・設計段階からの参画拡大を目指し、既存顧客の深耕に取り組んでいる。
工業製品の解析・設計サービス
流体解析や構造解析を中心とした解析・設計サービスを提供する。工業製品等の設計、解析・シミュレーションが主な領域であり、同社の得意分野となっている。近年は新たな解析分野への拡大に取り組み、技術力を強化。三菱重工業の製品開発にも貢献している。売上高に占める割合は約2割と推定される。
AIと情報セキュリティの新サービス
2025年度からAIと情報セキュリティを新ビジネスの重点分野と位置づける。AI領域では自律型AIエージェントの実用性検証を開始。情報セキュリティでは、セキュリティリスク診断、対策立案支援の新サービスを提供し、セキュリティ監視技術の高度化にも着手。網屋との提携も活かし、事業拡大を図っている。
データエントリとOA機器販売
子会社の菱友システムサービスがデータエントリ業務を担い、大量のデータ入力処理を提供する。また、菱友システムビジネスが中小型コンピュータや情報機器の販売・保守を手がける。OA機器販売は1982年に開始した歴史ある事業で、現在もグループの一翼を担っている。両事業ともグループ内の役割を明確にして運営されている。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
情報・通信業のなかでの位置
三菱系のシステムインテグレーター、収益安定
菱友システムズは三菱グループ向けに特化したシステム開発・運用会社。特定顧客への依存度が高いが、グループ内での安定受注が強み。売上高は2025/3期428億円、営業利益率11.2%と堅調。同業のソラコムやハッチ・ワークは成長企業だが、当社は安定志向。今期は売上高微増、利益率改善見込み。グループ外開拓が今後の焦点。
強み
- 三菱系企業からの継続的なシステム開発・運用受注により、安定した収益基盤を確保。
- 2025/3期は営業利益率11.2%、2026/3期は12.7%へ改善見込み。収益性は高い。
- 製造業向けシステムなどグループ企業の業務に精通し、高い顧客満足度を実現。
- 自己資本比率が高く、配当性向も安定。株主還元に積極的。
課題
- 売上の大半を三菱グループに依存。グループ外顧客の開拓が成長の鍵。
- 業界全体でエンジニア不足。優秀な人材の採用・定着が経営課題。
- クラウドやAIなど新技術へのキャッチアップが必要。既存システムのモダナイゼーションが急務。
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
情報・通信業の時価総額近傍。太字が菱友システムズ
時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4847インテリジェント ウェイブ | 356億円 | 23.8倍 |
| 2 | 9687KSK | 355億円 | 13.2倍 |
| 3 | 4392FIG | 351億円 | 42.5倍 |
| 4 | 336Aダイナミックマッププラットフォーム | 349億円 | — |
| 5 | 9629ピー・シー・エー | 347億円 | 19.6倍 |
| 6 | 4685菱友システムズ | 343億円 | 8.8倍 |
| 7 | 3798ULSグループ | 334億円 | 15.1倍 |
| 8 | 9467アルファポリス | 332億円 | 14.3倍 |
| 9 | 7844マーベラス | 331億円 | 16.2倍 |
| 10 | 3741セック | 328億円 | 21.6倍 |
| 11 | 2349エヌアイデイ | 328億円 | 10.9倍 |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 18件
シンコー計算サービスとして1968年に創業
1968年7月、東京都港区芝西久保巴町(現虎ノ門)にシンコー計算サービス株式会社を資本金200万円で設立。電子計算機による計算業務の受託、穿検孔作業の受託、ならびにそれらに伴う派遣業務を主目的とした。情報処理サービス事業の原点であり、三菱重工業グループとの取引もこの頃から始まった。
1972年の商号変更と第一計算からの事業譲受
1972年4月、本社を港区西新橋へ移転し、菱友計算株式会社に商号変更。同時に第一計算株式会社からコンピュータ運用管理、システムプログラム作成業務、穿検孔作業に関する事業を譲り受けた。これによりシステム開発・運用の基盤を強化し、事業領域を拡大した。
1980年代の事業拡大と3つの子会社設立
1982年4月にOA機器の販売を開始。1983年1月には株式会社サンデータサービスからデータエントリ事業を譲受。1984年4月、技術計算・エンジニアリングサービスを目的とする株式会社菱友システム技術を設立。1989年5月には株式会社第一ソフテックからシステム開発事業、株式会社新生社ソフテックからデータエントリ事業を譲り受け、事業規模を拡大した。
1993年の子会社設立と店頭登録
1993年4月、データエントリ業務を専門とする株式会社菱友システムサービスを港区に設立。同年11月に本社を港区高輪へ移転。1997年10月、日本証券業協会に株式を店頭登録し、資本市場へのアクセスを確保した。2004年10月に株式会社菱友システムズへ商号変更し、同年12月にはジャスダック証券取引所に上場した。
JASDAQから東京証券取引所スタンダードへの移行
2010年4月、ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い大阪証券取引所JASDAQに上場。2013年7月の現物市場統合により東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に移行。2016年6月には監査等委員会設置会社へ移行。2017年11月、本社を現在の港区芝浦へ移転。2022年4月の市場区分見直しでスタンダード市場に指定された。
2022年の網屋との資本業務提携
2022年4月、株式会社網屋と資本業務提携契約を締結。網屋はサイバーセキュリティ関連製品を手がける企業であり、この提携によりセキュリティ事業の拡大を図った。中期経営計画でも新ビジネスの柱として情報セキュリティを掲げており、セキュリティリスク診断や対策立案支援などのサービス提供につながっている。
年表18件を開く
1960年代
- 1968年7月創業東京都港区芝西久保巴町(現虎ノ門)に電子計算機による計算業務の受託及び穿検孔作業の受託、並びにそれに伴う派遣業務を主たる目的としてシンコー計算サービス株式会社を設立、資本金200万円
1970年代
- 1972年4月商号変更東京都港区西新橋に本社を移転、菱友計算株式会社に商号変更し、同時に第一計算株式会社よりコンピュータ運用管理、システムプログラム作成業務、穿検孔作業に関する事業を譲受
1980年代
- 1982年4月ОA機器の販売開始
- 1983年1月株式会社サンデータサービスからデータエントリ事業を譲受
- 1984年4月創業東京都港区に技術計算・エンジニアリングサービスを主たる目的として株式会社菱友システム技術を設立
- 1989年5月株式会社第一ソフテックよりシステム開発事業を譲受 株式会社新生社ソフテックよりデータエントリ事業を譲受
1990年代
- 1990年9月東京都港区芝公園に本社移転
- 1990年10月創業東京都港区に中小型コンピュータ及びその他情報機器の販売と保守サービスを主たる目的として株式会社菱友システムビジネスを設立
- 1993年4月創業東京都港区にデータエントリ業務を主たる目的として株式会社菱友システムサービスを設立
- 1993年11月東京都港区高輪に本社移転
- 1997年10月日本証券業協会に株式を店頭登録
2000年代
- 2004年10月商号変更株式会社菱友システムズに商号変更
- 2004年12月上場日本証券業協会への店頭登録を取消し、ジャスダック証券取引所に株式を上場
2010年代
- 2010年4月上場ジャスダック証券取引所と大阪証券取引所の合併に伴い、大阪証券取引所JASDAQ(現東京証券取引所JASDAQ(スタンダード))に上場
- 2013年7月上場大阪証券取引所の現物市場が東京証券取引所に統合されたことに伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場
- 2016年6月監査等委員会設置会社に移行
- 2017年11月東京都港区芝浦に本社移転
2020年代
- 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)からスタンダード市場に移行 株式会社網屋と資本業務提携契約を締結
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。そのうち5項目には、達成する数字が明記されている。
- 売上高2027年3月期(2026年度)まで45,000百万円
- 営業利益2027年3月期(2026年度)まで5,450百万円
- 経常利益2027年3月期(2026年度)まで5,650百万円
- 売上高経常利益率2027年3月期(2026年度)まで12.6%
- 親会社株主に帰属する当期純利益2027年3月期(2026年度)まで3,600百万円
有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。
- 01
新ビジネスの立ち上げ
AI、情報セキュリティ、解析・設計分野で新サービスを開発。自律型AIエージェントの実用性検証、セキュリティリスク診断や対策立案支援の新サービス提供、流体解析・構造解析に加えた新たな解析分野への拡大に取り組む。
- 02
既存顧客の深耕・接点の拡大
システム開発・保守運用・解析設計などのベース事業で品質管理とサービス高度化を推進。顧客課題の的確な把握と信頼関係の深化により、企画・設計段階からのプロジェクト参画を拡大し顧客ビジネスへの関与を深める。
- 03
“人”の価値向上
質的・量的両面で人材確保を実施。高度技術者育成やキャリア選択に応じた教育、プロジェクトメンバー公募制度の導入、考課制度の改正。採用強化、リスキリング、柔軟な要員配置を推進し、人的資本経営の制度・運用体制を強化する。
- 04
業務運営体制の改革
業務プロセス見直しによる管理機能強化、社内ナレッジ活用や完成品質向上。新設営業部による製品・ソリューション販売の拡大。パートナー企業との関係強化、オフショア・ニアショア活用、生成AIによる自動化などでサービスデリバリー体制を強化する。
- 05
菱友グループ強化・最適化
研究開発の協力による知見共有、グループ会社間の情報交換でシナジーを向上。各社の役割分担を明確化し、グループ会社間取引を拡大する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で2,006人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は782万円で、9期前と比べて+27.5%。平均年齢は44.2歳、平均勤続年数は19.3年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 2,108 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 2,062 | — |
| 2019年3月 | 614 | 41.7 | 17.2 | 2,020 | — |
| 2020年3月 | 650 | 42.4 | 17.7 | 2,002 | — |
| 2021年3月 | 640 | 42.8 | 18.1 | 2,007 | — |
| 2022年3月 | 636 | 43.2 | 18.3 | 2,026 | — |
| 2023年3月 | 671 | 43.5 | 18.6 | 2,018 | — |
| 2024年3月 | 702 | 43.8 | 18.9 | 2,012 | — |
| 2025年3月 | 758 | 44.0 | 19.2 | 2,017 | 238 |
| 2026年3月 | 782 | 44.2 | 19.3 | 2,006 | 274 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社4社(国内 4 / 海外 0) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社菱友システム技術(注)1兵庫県 神戸市 兵庫区議決権51.0%
- 国内株式会社菱友システムビジネス(注)2東京都 港区議決権59.0%
- 国内株式会社菱友システムサービス東京都 港区議決権100.0%
- 国内三菱重工業株式会社(注)2.3東京都 千代田区議決権31.2%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は432億円、営業利益は55億円。前期と比べると増収増益で、売上が+0.9%、利益が+14.6%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 450億円 | 432億円 |
| 営業利益 | 55億円 | 55億円 |
| 純利益 | 36億円 | 39億円 |
| 1株あたり配当 | ¥100 | ¥100 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は99億円、営業利益は7億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+17.9%、営業利益は+40.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 108 | — | — | 8 |
| 2024年1Q | 84 | 5 | 6.0 | 3 |
| 2024年2Q | 77 | 7 | 9.1 | 5 |
| 2024年3Q | 88 | 12 | 13.6 | 8 |
| 2024年4Q | 122 | — | — | 8 |
| 2025年2Q | 175 | 18 | 10.3 | 12 |
| 2025年4Q | 253 | 30 | 11.9 | 22 |
| 2026年2Q | 200 | 22 | 11.0 | 16 |
| 2026年4Q | 232 | 33 | 14.2 | 23 |
| 2027年1Q | 99 | 7 | 7.1 | 5 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は291億円から432億円へ1.5倍に増えた。直近期の営業利益率は12.7%。売上は4期、純利益は5期の連続増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大阪証券取引所の現物市場が東京証券取引所に統合されたことに伴い、東京証券取引所JASDAQ(スタンダード)に上場 | |||||
| 2013年3月 | 291 | — | 8 | — | 4 |
| 2014年3月 | 292 | — | 7 | — | 3 |
| 2015年3月 | 280 | — | 9 | — | 0 |
| 2016年3月 | 306 | — | 18 | — | 10 |
| 2017年3月 | 324 | — | 18 | — | 11 |
| 2018年3月 | 301 | — | 17 | — | 12 |
| 2019年3月 | 332 | — | 23 | — | 15 |
| 2020年3月 | 331 | — | 26 | — | 17 |
| 2021年3月 | 316 | — | 23 | — | 14 |
| 2022年3月 | 303 | — | 25 | — | 16 |
| 2023年3月 | 331 | — | 27 | — | 18 |
| 2024年3月 | 371 | — | 36 | — | 24 |
| 2025年3月 | 428 | 48 | 49 | 11.2 | 34 |
| 2026年3月 | 432 | 55 | 56 | 12.7 | 39 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高432億円のうち、営業利益として残るのは55億円で12.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は39億円、売上の9.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金76.9%332億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金10.4%45億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益12.7%55億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが40億円、投資CFが−16億円で、差し引きのフリーCFは24億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は33億円で、売上の0.9ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 7 | −10 | −1 | −3 | 7 |
| 2014年3月 | 10 | −7 | −1 | 3 | 9 |
| 2015年3月 | 7 | −5 | −1 | 2 | 10 |
| 2016年3月 | 14 | −16 | −1 | −2 | 7 |
| 2017年3月 | 10 | −7 | −3 | 3 | 7 |
| 2018年3月 | 18 | −8 | −3 | 10 | 14 |
| 2019年3月 | −9 | 13 | −3 | 4 | 15 |
| 2020年3月 | 15 | −2 | −4 | 13 | 26 |
| 2021年3月 | 8 | −12 | −4 | −4 | 18 |
| 2022年3月 | 24 | −23 | −4 | 1 | 15 |
| 2023年3月 | −4 | 13 | −5 | 9 | 18 |
| 2024年3月 | 41 | −28 | −9 | 13 | 22 |
| 2025年3月 | 30 | −21 | −9 | 9 | 22 |
| 2026年3月 | 40 | −16 | −13 | 24 | 33 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は322億円。このうち返さなくてよい自己資本が240億円で、自己資本比率は68.9%(業種中央値63.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 140 | 59 | 81 | 37.9 |
| 2014年3月 | 142 | 57 | 85 | 36.0 |
| 2015年3月 | 150 | 59 | 91 | 34.5 |
| 2016年3月 | 166 | 68 | 98 | 36.1 |
| 2017年3月 | 177 | 77 | 100 | 39.4 |
| 2018年3月 | 191 | 89 | 102 | 42.0 |
| 2019年3月 | 211 | 101 | 110 | 43.4 |
| 2020年3月 | 193 | 114 | 79 | 53.6 |
| 2021年3月 | 201 | 130 | 71 | 59.7 |
| 2022年3月 | 219 | 144 | 75 | 60.3 |
| 2023年3月 | 230 | 158 | 72 | 63.3 |
| 2024年3月 | 268 | 182 | 86 | 62.4 |
| 2025年3月 | 302 | 207 | 95 | 63.5 |
| 2026年3月 | 322 | 240 | 83 | 68.9 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
情報・通信業 605社との比較
同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは配当利回りで605社中124位あたり、逆に低いのは売上成長率で605社中462位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥2,684で、1年前と比べて-22.8%。過去52週の値幅のなかでは11%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 8.8倍 |
| PER (会社予想) | 9.5倍 |
| PBR | 1.55倍 |
| 配当利回り | 3.73% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
8月3日に前日比-9.86%の急落となり、2597円まで売られた。6月末から7月にかけては2800〜2950円のレンジで推移していたが、直近で大きく下放れ、52週安値2467円に接近。25日線(2845.88円)を約9%下回り、200日線(3226.64円)からは約20%乖離。出来高は8月3日に20万3400株と急増し、売り圧力が強まった。RSIは24.13と売られ過ぎ圏だが、下落トレンドは継続する可能性が高い。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 85/100)。
PERは8.47倍(予想9.2倍)、PBRは1.5倍で、同業他社平均(PER29.92倍、PBR3.44倍)を大きく下回り、割安に評価されています。ROEは18.9%と高水準で資本効率が良く、配当利回りは3.85%と平均の3.55%を上回り、利回りも魅力的です。配当性向34.4%と安定配当を見込めます。ただし、売上高は前期比で増加するも、純利益は34億円から39億円への伸びは緩やかで、株価には割安感が継続しています。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 8.8倍 | 47.9倍 |
| PER (予想) | 9.5倍 | — |
| PBR | 1.55倍 | 2.96倍 |
| ROE | 18.9% | 12.9% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
強気派は、グループ内企業のDX投資の拡大、ストック型の運用・保守による安定収益の積み上げ、人手不足の中でのIT需要の高まりを評価。特に、営業利益率の改善傾向と配当利回りの高さが投資魅力とされる。一方、弱気派は、特定グループへの依存度の高さ、競争激化による価格低下リスク、直近の株価下落(1年で30%下落)への懸念を指摘。さらに、2026年3月期の売上成長率は低く、市場の成熟化が示唆される。
- 高い収益性と安定性
営業利益率12%超、配当利回り3.8%は投資魅力。
- グループからの安定需要
三菱グループのIT投資は堅調で、受注基盤が盤石。
- DX投資の追い風
企業のデジタル変革需要が中期的に事業を押し上げる。
- PER9.6倍の割安株継続影響強
同業比低PER、株価下落で割安感強まる
- 営業利益48→55億円増益2026年3月期影響中
営業利益率11.2%→12.7%、収益性改善
- 無借金経営の財務健全性継続影響中
自己資本比率約60%、財務安定が下支え
- システム需要の底堅さ継続影響弱
三菱系顧客基盤、安定収益源確保
- グループ依存のリスク
グループ企業の業績悪化でIT投資が縮小する可能性。
- 市場競争の激化
同業との価格競争や西武鉄道のような新規参入。
- 株価パフォーマンス
前年比マイナス30%は市場の懸念を反映。
- 売上高横ばい成長鈍化2026年3月期影響強
売上428→432億円、ほぼ横這いで将来性懸念
- 無配政策と株主還元不足継続影響中
配当利回り0%、自己株買いもなく期待薄
- 外国人保有率1.11%と極低継続影響中
海外投資家不在、需給改善見込みなし
- 株価年-17.6%と下落トレンド通年影響弱
年初来安値更新中、センチメント悪化
- グループ外売上比率
- 依存度の分散度合いを測る。
- 受注残高
- 今後数期の売上高の先行指標。
- 運用・保守売上比率
- ストック型収益比率の向上を示す。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり100円で、前期から+14.7%。いまの株価に対する利回りは3.73%。増配か配当維持が4年続いている。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 18 | — | 21.1 |
| 2018年3月 | 23 | 28.6 | 29.2 |
| 2019年3月 | 25 | 11.1 | 23.5 |
| 2020年3月 | 28 | 10.0 | 22.7 |
| 2021年3月 | 138 | 400.0 | 29.9 |
| 2022年3月 | 38 | −72.7 | 34.0 |
| 2023年3月 | 45 | 20.0 | 33.9 |
| 2024年3月 | 60 | 33.3 | 34.7 |
| 2025年3月 | 85 | 41.7 | 34.3 |
| 2026年3月 | 98 | 14.7 | 34.4 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥100
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ2,243人。区分でいちばん多いのは個人・その他で51.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が40.7%を占め、残る59.3%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 47.3 | 47.1 | 48.1 | 48.5 | 48.6 | 51.9 |
| 事業法人 | 46.2 | 46.5 | 46.4 | 46.3 | 43.2 | 33.0 |
| 金融機関 | 5.4 | 5.4 | 4.5 | 4.2 | 6.0 | 7.7 |
| 外国法人 | 1.0 | 0.9 | 0.9 | 0.6 | 1.5 | 5.6 |
| 証券会社 | 0.2 | 0.1 | 0.1 | 0.3 | 0.7 | 1.8 |
| 自己株式 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 | 0.2 |
| 外国人個人 | — | — | — | — | 0.0 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 三菱重工業株式会社 | 31.14 |
| 02 | 菱友社員持株会 | 20.39 |
| 03 | 加藤 眞人 | 2.97 |
| 04 | 株式会社日本カストディ銀行(信託口) | 2.44 |
| 05 | 株式会社三菱UFJ銀行 | 2.43 |
| 06 | STATE STREET BANK AND TRUST COMPANY 505044 | 1.37 |
| 07 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 1.16 |
| 08 | 石塚 文代 | 1.10 |
| 09 | 明治安田生命保険相互会社 | 0.88 |
| 10 | ダイヤモンドオフィスサービス株式会社 | 0.88 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で+403%、1株純資産は14期で+109%。直近期のROEは18.9%で、日本株の目安とされる8%を上回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 61 | 835 | 7.5 | 9.0 | 21.5 |
| 2014年3月 | 244 | 4,014 | 6.0 | 10.6 | 29.1 |
| 2015年3月 | 20 | 4,074 | 0.5 | 153.8 | — |
| 2016年3月 | 752 | 4,720 | 17.1 | 5.8 | 23.3 |
| 2017年3月 | 176 | 1,097 | 17.3 | 5.1 | 21.1 |
| 2018年3月 | 187 | 1,264 | 15.9 | 6.3 | 29.2 |
| 2019年3月 | 238 | 1,445 | 17.6 | 6.8 | 23.5 |
| 2020年3月 | 265 | 1,633 | 17.2 | 5.8 | 22.7 |
| 2021年3月 | 224 | 1,887 | 12.7 | 9.2 | 29.9 |
| 2022年3月 | 125 | 1,042 | 12.5 | 8.0 | 34.0 |
| 2023年3月 | 144 | 1,146 | 13.2 | 7.4 | 33.9 |
| 2024年3月 | 190 | 1,316 | 15.4 | 9.3 | 34.7 |
| 2025年3月 | 266 | 1,504 | 18.8 | 13.7 | 34.3 |
| 2026年3月 | 307 | 1,743 | 18.9 | 9.5 | 34.4 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
10名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は10名。2026/3期の役員報酬は総額125百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 安井譲 | 代表取締役 社長執行役員 | 65 | 136 |
| 笠間晴人 | 取締役 執行役員 | 61 | 94 |
| 宇田茂雄 | 取締役 | 65 | — |
| 前田真由美 | 取締役 | 57 | — |
| 石田真悟 | 取締役(常勤監査等委員) | 57 | 4 |
| 賀谷浩志 | 取締役(監査等委員) | 65 | — |
| 谷川桃太郎 | 取締役(監査等委員) | 49 | — |
| 石井昌悟 | — | 63 | 16 |
| 岡田正記 | — | 65 | — |
| 佐々木康成 | 代表取締役 社長執行役員 | 61 | 15 |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 業績連動百万円 | その他百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 3 | 44 | 45 | 12 | 102 | 34 |
| 取締役(社内) | 1 | 14 | — | — | 14 | 14 |
| 社外取締役 | 3 | 9 | — | — | 9 | 3 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容311字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題2,300字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク2,610字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)4,340字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第58期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-23
- 半期報告書半期報告書-第58期(2025/04/01-2025/09/30)2025-11-12
- 有価証券報告書有価証券報告書-第57期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-24
- 半期報告書半期報告書-第57期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-08
- 有価証券報告書有価証券報告書-第56期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-26
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-09
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第56期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第55期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-23
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第3四半期(2022/10/01-2022/12/31)2023-02-10
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第2四半期(令和4年7月1日-令和4年9月30日)2022-11-10
- 四半期報告書四半期報告書-第55期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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