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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ULSグループ

ULS Group,Inc.3798 · Standard · 情報・通信業

戦略的IT投資領域に特化したコンサルティング会社。民間企業向けと公共団体向けの2軸で展開する。

概要

ULSグループは、2000年7月に東京都港区で設立されたITコンサルティング企業である。連結売上高166億円(2026年3月期)、従業員数820名。東京証券取引所スタンダード市場に上場し、サービス、金融、情報通信、製造業および自治体向けに戦略的IT投資のコンサルティングを提供する。グループはULSコンサルティング、ピースミール・テクノロジー、アークウェイの3社で構成される。

3つの連結子会社による専門分担体制

当社グループは、持株会社であるULSグループと、ULSコンサルティング、ピースミール・テクノロジー、アークウェイの3つの連結子会社で構成される。ULSコンサルティングは民間企業向け、ピースミール・テクノロジーは公共団体向け、アークウェイはITアーキテクチャに特化したコンサルティングをそれぞれ提供する。グループ全体で単一セグメントのコンサルティング事業を展開し、各社が独自のナレッジベース「ULBOK」を共有することで、顧客の戦略的IT投資を一貫して支援する体制を取っている。

売上高166億円、9期連続の過去最高更新

2026年3月期の連結売上高は166億円(前期比25.7%増)で、9期連続の過去最高を記録した。営業利益は30億円(同16.1%増)、経常利益も30億円と過去最高。親会社株主に帰属する当期純利益は20億円(同23.9%増)となった。増収の要因は、既存顧客からの旺盛な需要継続と新規顧客獲得、およびコンサルタント増員による稼働拡大である。販管費は増加したが、単価・稼働・品質管理の徹底により利益率を維持している。

コンサルタント713名、採用拡大を継続

グループの最大の経営資源は人材であり、2026年3月末のコンサルタント数は713名(前期末比103名増、16.9%増)となった。グループ全体の従業員数は820名。今後も年間120~140名規模の中途採用を継続し、業界トップ水準の報酬制度への改革を進める。人的資本への投資を最重要視し、ビジネスと先端IT技術に精通した二刀流人材の育成を掲げている。また、グループ全体で1,500~2,000名程度の事業活動を高次元で実現する経営基盤の強化を目指す。

業界の中での役割はIT戦略・アーキテクチャ設計のコンサルティングサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
166億円
営業利益
30億円
営業利益率
18.1%
純利益
20億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

01民間企業(サービス・金融・情報通信・製造)主力

主にサービス・金融・情報通信・製造業向けに、IT戦略立案やシステム構築支援などITコンサルティングを提供。子会社のアークウェイはITアーキテクチャ専門のコンサルティングを提供する。

主な製品・サービス2
ITコンサルティング
IT戦略立案、システム導入支援、業務改革など。
ITアーキテクチャコンサルティング
全社ITアーキテクチャ設計・標準化支援。

02公共団体準主力

地方自治体など公共事業体向けに、ITコンサルティングサービスを提供。子会社のピースミール・テクノロジーが担う。

主な製品・サービス1
公共ITコンサルティング
自治体向け情報システム調達支援、業務改革支援など。

製品と技術

UMLaut/J-XML:初の商用ソフトウェア

2005年9月に販売を開始したUMLaut/J-XMLは、UML(Unified Modeling Language)とXMLを連携させるツールである。システム開発におけるモデリングとデータ交換の効率化を目的としていた。その後、ソフトウェア事業は2011年の経営統合によりイーシー・ワンに承継され、現在はグループ外の事業となっているが、同社の技術基盤を示す象徴的な製品である。

ULBOK:組織知を体系化したナレッジベース

当社グループは独自のナレッジベース「ULBOK(ウルボック)」を開発・活用している。ULBOKは、これまでのコンサルティング経験や先端技術の調査結果を体系化したもので、グループ全体で共有される。顧客へのコンサルティング品質の均一化と属人化防止に寄与し、新入社員の教育や提案活動にも利用される。

AI駆動開発とデジタル戦略立案支援

コンサルティングサービスの中核は、デジタルトランスフォーメーション(DX)戦略の立案からAI駆動開発、プロジェクトマネジメント支援まで多岐にわたる。特にAIトランスフォーメーション(AX)への対応を強化し、生成AIなどの先端技術を顧客のビジネス変革に応用する。アジャイル開発手法を取り入れ、短期間での価値創出を支援する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド・IoT領域で高成長、国内市場中心に事業展開

同社は情報・通信業に属し、クラウド関連サービスやIoTソリューションを提供している。業界内では、国内市場を中心に事業を展開しており、海外展開は限定的である。直近の業績は増収が続き、営業利益率は約19%と高水準を維持している。同業他社であるVRAIN SolutionやCocoliveなども情報・通信業で成長を目指す中、当社は安定した収益基盤を強みに、国内のクラウド需要の拡大を取り込んでいる。ただし、競合他社と比較して海外市場での存在感は低く、国内市場の成長鈍化時には影響を受けやすい。

強み

  • 売上高は順調に増加し、営業利益率は約19%と業界内で高い水準を維持している。
  • クラウドやIoTなど成長分野に特化し、需要拡大に伴う事業拡大を実現している。
  • 国内市場で一定の地位を確立し、安定的な顧客基盤を有している。
  • 売上高の増加と高収益により、財務体質の安定性が保たれている。

課題

  • 海外市場での展開が限定的であり、グローバル競争に遅れを取る可能性がある。
  • 国内市場に依存しており、国内経済悪化時には業績が影響を受ける。
  • 同業他社の新規参入や競争激化により、市場シェア維持が課題となる。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がULSグループ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
19687KSK355億円13.2倍
24392FIG351億円42.5倍
3336Aダイナミックマッププラットフォーム349億円
49629ピー・シー・エー347億円19.6倍
54685菱友システムズ343億円8.8倍
63798ULSグループ334億円15.1倍
79467アルファポリス332億円14.3倍
87844マーベラス331億円16.2倍
93741セック328億円21.6倍
102349エヌアイデイ328億円10.9倍
114072電算システムホールディングス327億円10.3倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

ベンチャーキャピタル支援で創業した2000年

2000年7月、東京都港区虎ノ門に資本金10百万円でウルシステムズ株式会社を設立。システム開発やITガバナンスサービスを目的とした。同年8月にはWarburg Pincus系ファンドを引受先とする第三者割当増資を実施し、WP Japan Holdingsが筆頭株主(78.9%)となる。2001年8月に本社を中央区晴海へ移転した。設立から2年間はベンチャーキャピタルの主導下で経営が行われた。

経営陣による買収とソフトウェア事業への進出

2003年12月、経営陣がWP Japan Holdingsから全株式を買い取り、代表取締役漆原茂が筆頭株主となる。同時にプロダクトベース・ソリューション事業(後のソフトウェア事業)を本格化。2004年1月には欠損填補を目的とした無償減資を実施し、資本金を300百万円に整理。2005年9月、初の販売ソフトウェア「UMLaut/J-XML」の販売を開始し、製品事業に進出した。

ジャスダック上場と株式分割

2006年2月、ジャスダック証券取引所に株式を上場。同年7月にはリーシング・マネジメント・コンサルティング(当時は賃貸住宅トータルサポート)に出資。2007年4月に1株を4株に分割した。上場後の資金調達と株式流動性向上を図り、この時期はコンサルティングとソフトウェアの二本柱で事業を展開していた。

M&Aと経営統合でグループ化を推進

2010年2月、地方自治体向けITコンサルティングを行うピースミール・テクノロジーを連結子会社化。2011年10月には株式会社イーシー・ワンと経営統合し、商号をULSグループに変更。同時にウルシステムズ(現ULSコンサルティング)を新設分割で設立し、ソフトウェア事業をイーシー・ワン(現ノーチラス・テクノロジーズ)に承継。持株会社体制へ移行した。

アークウェイ子会社化と市場区分移行

2020年9月、高度なITアーキテクチャ技術を持つ株式会社アークウェイの発行済株式の80%を取得して子会社化。サービス、金融、製造業向けのアーキテクチャコンサルティングをグループに加えた。2021年6月には監査等委員会設置会社に移行しガバナンスを強化。2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しにより、JASDAQスタンダードからスタンダード市場に移行した。

連続増収と人材投資の加速

スタンダード市場移行後も業績は拡大基調を強め、2026年3月期には売上高166億円と9期連続過去最高を更新。2025年10月には1株を10株に分割し、ウルシステムズをULSコンサルティングに商号変更。コンサルタント数は713名に増加し、今後も採用投資を継続。経営指標として経常利益の中長期的成長を重視し、1,500~2,000名規模の事業活動を目指す方針である。

年表19件を開く

2000年代

  • 2000年7月創業システム開発、ビジネスモデリング及びITガバナンス・サービスを中心とするナレッジベース・ソリューション事業(現コンサルティング事業)の展開を目的として、東京都港区虎ノ門に資本金10百万円をもってウルシステムズ株式会社(現ULSグループ株式会社)を設立しました。
  • 2000年8月第1回及び第2回第三者割当増資(合計150百万円)を、Warburg, Pincus International Partners, L.P.を主な引受先として実施し、同社が当社の筆頭株主(46.8%)になりました。
  • 2000年9月WP Japan Holdings, L.L.C.が、Warburg, Pincus International Partners, L.P.等から当社株式を買い取るとともに、当社の実施した第3回第三者割当増資(220百万円)の主な引受先ともなり、同社が当社の筆頭株主(78.9%)となりました。
  • 2001年6月第4回第三者割当増資(645百万円)を、WP Japan Holdings, L.L.C.を主な引受先として実施しました。
  • 2001年8月本社を東京都中央区晴海(現住所)へ移転しました。
  • 2003年12月WP Japan Holdings, L.L.C.保有の当社株式について、当社代表取締役漆原茂を中心とした経営陣が買い取り、漆原茂が筆頭株主になりました。また、プロダクトベース・ソリューション事業(のちにソフトウェア事業)を本格的に開始しました。
  • 2004年1月欠損填補を目的とした402百万円の無償減資を実施し、資本金を300百万円としました。
  • 2005年9月当社初の販売目的のソフトウェアUMLaut/J-XMLの販売を開始しました。
  • 2006年2月上場ジャスダック証券取引所に当社普通株式が上場しました。
  • 2006年7月賃貸住宅トータルサポート株式会社(現リーシング・マネジメント・コンサルティング株式会社)の第三者割当増資(164百万円:17.3%)を引受けました。
  • 2007年4月株式分割(1株を4株に分割)を実施しました。

2010年代

  • 2010年2月M&A全国自治体向け情報システムコンサルティングを展開するピースミール・テクノロジー株式会社を連結子会社化しました。
  • 2011年10月M&A株式会社イーシー・ワンと経営統合を実施し、商号をULSグループ株式会社に変更するとともに、共同新設分割の方法によりウルシステムズ株式会社(現ULSコンサルティング株式会社)を設立し連結子会社化しました。また、ソフトウェア事業を株式会社イーシー・ワン(現株式会社ノーチラス・テクノロジーズ)に吸収分割の方法により承継させました。
  • 2013年10月株式分割(1株を100株に分割)を実施しました。
  • 2018年2月仮想通貨ウォレット管理システム開発の分野で、フレセッツ株式会社(現株式会社HashPort)と業務・資本提携を行いました。

2020年代

  • 2020年9月M&A高度なITアーキテクチャ技術を有する株式会社アークウェイの発行済株式総数の80.0%を取得し子会社化しました。
  • 2021年6月コーポレート・ガバナンスの一層の充実を図るため、監査等委員会設置会社に移行しました。
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のJASDAQ(スタンダード)市場からスタンダード市場に移行しました。
  • 2025年10月商号変更株式分割(1株を10株に分割)を実施しました。ウルシステムズ株式会社が社名をULSコンサルティング株式会社に変更しました。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。そのうち2項目には、達成する数字が明記されている。

会社が掲げている数値目標
  • 経常利益の中長期的成長中長期的成長(具体的数値なし)
  • 中途採用人数年間120名-140名

有価証券報告書の原文に書かれた目標だけを載せています。達成度の評価や推計は加えていません。

  1. 01

    戦略的IT投資領域の深耕と拡大

    顧客企業の競争優位性を支える戦略的IT投資領域を事業ドメインとし、デジタル・IT戦略立案支援、業務・システム変革支援、プロジェクトマネジメント支援、アジャイル開発、AI駆動開発等のコンサルティングサービスを提供。基軸事業で得た知見を基にソフトウェア開発や先端技術領域へ積極投資し、事業拡大を図る。

  2. 02

    人的資本への重点投資

    最大の資産である人材の成長が会社の成長に直結するという認識の下、採用・育成・アサイメント・品質管理・組織知(ナレッジベース)・処遇制度・社内環境整備への投資を最優先。年間120名~140名規模の中途採用拡大や業界トップ水準の報酬制度への改革を進め、ビジネスと先端IT技術に精通した二刀流人材を育成する。

  3. 03

    外部連携と先端技術の取り込み

    顧客企業や協業他社とのアライアンスを積極的に推進。Fintech、AI、クラウド、IoT等の先端IT技術の調査・研究及び適用を進め、サービスの高付加価値化を図る。

  4. 04

    経営基盤の強化と組織的成長

    マネジメント機能、営業力、ブランド力の強化に加え、AI駆動開発等の拡充によりサービスの高付加価値化を推進。グループ全体で1,500名~2,000名程度の規模で高い事業対応能力と顧客満足度を実現できる経営基盤を構築する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で820人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は849万円で、9期前と比べて+30.2%平均年齢は43.9歳、平均勤続年数は7.5年。

単体の従業員がグループ全体の1割に満たないため、平均年収は持株会社の本社勤務者の数値です。グループ全体の水準とは異なります。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月275
2018年3月301
2019年3月65242.58.1318
2020年3月68443.59.1324
2021年3月72740.99.0365
2022年3月68240.18.1402
2023年3月69640.07.0475
2024年3月71940.77.8597
2025年3月74843.28.0693375
2026年3月84943.97.5820366

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率25.0%
縦線は目安の30%
女性の賃金(男性=100)97.3%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社3(国内 3 / 海外 0、うち連結子会社 3) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位5)
本社(東京都中央区)他1事業所306百万円
コンサルティング事業
本社 — 東京都中央区62百万円
コンサルティング事業
本社 — 東京都中央区39百万円
コンサルティング事業
札幌事業所 — 北海道札幌市中央区4百万円
コンサルティング事業
本社 — 東京都中央区1百万円
コンサルティング事業
主な関係会社
  • 国内
    ULSコンサルティング株式会社(注)1、3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権99.3%
  • 国内
    ピースミール・テクノロジー株式会社(注)3
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権82.8%
  • 国内
    株式会社アークウェイ
    東京都中央区 · 連結子会社
    議決権80.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は166億円営業利益30億円前期と比べると増収増益で、売上が+25.8%、利益が+15.4%。

売上高
+25.8%
166億円
営業利益
+15.4%
30億円
純利益
+25.0%
20億円
営業利益率
18.1%
前期比 -1.6%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高202億円166億円
営業利益37億円30億円
純利益23億円20億円
1株あたり配当¥8.2¥8.2

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は43億円、営業利益は10億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+79.2%、営業利益は+66.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q230
2024年1Q24625.04
2024年2Q2428.31
2024年3Q27725.94
2024年4Q292
2025年2Q621524.29
2025年4Q701115.77
2026年2Q791519.010
2026年4Q871517.210
2027年1Q431023.36

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は40億円から166億円へ4.2倍に増えた。直近期の営業利益率は18.1%。売上は9期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月4052
2014年3月4363
2015年3月4374
2016年3月4985
2017年3月4785
2018年3月5196
2019年3月58127
高度なITアーキテクチャ技術を有する株式会社アークウェイの発行済株式総数の80.0%を取得し子会社化しました。
2020年3月64137
2021年3月72149
2022年3月741610
2023年3月851712
2024年3月1041811
株式分割(1株を10株に分割)を実施しました。ウルシステムズ株式会社が社名をULSコンサルティング株式会社に変更しました。
2025年3月132262619.716
2026年3月166303118.120

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高166億円のうち、営業利益として残るのは30億円18.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は20億円、売上の12.0%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金60.2%100億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金21.7%36億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益18.1%30億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
39.8%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+9.7pt
18.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+5.4pt
12.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+5.8pt
18.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
12.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
29.2%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが20億円、投資CFが−5億円で、差し引きのフリーCFは15億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は85億円で、売上の6.1ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月40−1411
2014年3月000011
2015年3月11201323
2016年3月−20−1−221
2017年3月5−1−1423
2018年3月10−1−1931
2019年3月90−1939
2020年3月90−3944
2021年3月110−31152
2022年3月6−1−2555
2023年3月80−8856
2024年3月8−1−2760
2025年3月16−2−21471
2026年3月20−5−11585

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は157億円。このうち返さなくてよい自己資本が126億円で、自己資本比率は74.7%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月3627972.1
2014年3月3830876.2
2015年3月45331272.2
2016年3月48371175.3
2017年3月5142980.3
2018年3月57461179.3
2019年3月66531377.7
2020年3月70571378.9
2021年3月80631777.2
2022年3月88721679.9
2023年3月96781878.4
2024年3月110882276.3
2025年3月1361053172.2
2026年3月1571263274.7

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
85億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
104億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
32億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは売上成長率605社中107位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中448位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
18.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
18.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
74.7%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
25.8%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.6%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥523で、1年前と比べて-33.3%過去52週の値幅のなかでは13%の位置にある。

¥523-3.9%1ヶ月-6.1%1年-33.3%時価総額334億円
過去52週の値幅
安値¥472高値¥854

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)15.1倍
PER (会社予想)12.9倍
PBR2.37倍
配当利回り1.57%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

8月14日は+3.14%の525円と反発したが、1か月では-6.75%と下落。8月13日に509円まで急落(前日比-10.5%)後、翌日に525円まで回復。25日線(556円)を6%下回り、75日線(528円)とほぼ同水準。52週高値854円からは38%下落、安値472円からは11%上昇。出来高は8/13に929,600株と急増しており、売り圧力が強まった後、買い戻しも入った。RSIは44と中立圏。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 55/100)

PERは15.13倍で業界平均31.09倍を大きく下回り、割安感がある。PBRは2.38倍で平均3.64倍より低い。ROEは18.8%と高水準で収益性が良好。配当利回りは1.56%と平均2.65%を下回るが、増配余地はある。業績は増収増益基調で、今期予想PER12.9倍と更に低下見込み。割安だが配当は伸び悩み。

指標この会社業種平均
PER (実績)15.1倍47.9倍
PER (予想)12.9倍
PBR2.37倍2.96倍
ROE18.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

売上高は順調に拡大し、営業利益率も20%前後と高い水準を維持。強気派はIT投資需要の継続と受注拡大による成長を評価し、弱気派は独立系SIerの宿命である人材確保と価格競争の激化を懸念する。株価は1年で28%下落し、成長率の鈍化を織り込む動き。

プラスに働く材料7
  • 高い収益性

    2025/3期の営業利益率は19.7%で、規模拡大と共に利益も増加。

  • 売上高の急拡大

    売上高が104億円から132億円、さらに166億円へと増加見込み。

  • 強固な企業体質

    ROE18.8%と効率的な資本活用ができており、成長資金が自己捻出可能。

  • 売上高166億円と前期比26%増の成長決算発表後影響

    売上高は132億円→166億円。増収基調が続き、営業利益30億円の達成感が出る

  • 営業利益30億円で過去最高益を更新決算発表後影響

    営業利益は26億円→30億円に増加。高収益率18.07%も維持し、業績の勢いを示す

  • 予想PER12.9倍と割安感が強い通年影響

    予想PER12.9倍は現行15.13倍を下回る。今期の増益を織り込む余地がある

  • ROE18.8%と資本効率の高さが評価材料継続影響

    ROE18.8%と高く、PBR2.38倍でも将来の利益成長を裏付けると判断されやすい

マイナスに働く材料7
  • 成長鈍化リスク

    2026/3期の営業利益率は18.1%と予想され、利益率が小幅低下。

  • 人材依存度の高さ

    優秀なエンジニアの確保が難しく、人件費高騰が収益を圧迫。

  • 競合激化の懸念

    大手SIerや海外ベンダーとの競争が激化し、受注単価が下落。

  • 営業利益率が19.70%→18.07%へ低下決算発表後影響

    売上高拡大にもかかわらず利益率が1.6ポイント悪化。費用増が続けば増益率が鈍化

  • 増益率は15%にとどまり高成長期待に届かない決算発表後影響

    営業利益は26億円→30億円の伸び。期待が先行しすぎると決算後に失望売りが出る

  • 株価は1年で28%下落しモメンタムが悪い継続影響

    前年比▲27.95%と下落。チャート面で上値抵抗が強く、戻り売りが出やすい

  • 売上高の伸び率27%を維持できるか不透明不定影響

    前期は売上高が約27%増だが、外部環境により成長鈍化すれば利益予想の下振れ要因になる

次の決算で確かめる点
売上高成長率
IT投資需要のトレンドと受注環境の変化を示す。
営業利益率
人件費高騰と価格競争の中での収益性維持を確認。
人材数と生産性
収益拡大にはエンジニアの増強が必須なため、確保状況を見る。
顧客当たり売上
既存顧客との取引拡大が成長の鍵を握る指標。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり8.2で、前期から+21.7%いまの株価に対する利回りは1.57%。増配か配当維持が2年続いている。

年間配当
¥8.2
1株あたり
配当利回り
1.57%
いまの株価に対して
配当性向
20.2%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
2年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月220.2
2018年3月25.320.7
2019年3月325.020.6
2020年3月34.020.2
2021年3月2−11.520.1
2022年3月456.520.2
2023年3月525.020.0
2024年3月50.021.9
2025年3月633.320.2
2026年3月721.720.2

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥8.2

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,212人。区分でいちばん多いのは個人・その他78.7%。グループ会社や銀行などの安定株主が8.1%を占め、残る91.9%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他74.171.075.974.373.778.7
自己株式9.29.211.711.711.711.4
外国法人9.617.210.212.715.210.5
事業法人6.43.83.94.04.24.3
金融機関6.16.07.17.35.43.7
証券会社3.81.92.91.71.42.6
外国人個人0.00.00.00.00.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01漆原 茂40.23
02高橋 敬一4.57
03ULSグループ従業員持株会3.76
04株式会社インテック3.45
05株式会社日本カストディ銀行(信託口)1.89
06日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)1.81
07NORTHERN TRUST CO.(AVFC) RE NON TREATY CLIENTS ACCOUNT (常任代理人 香港上海銀行東京支店)1.43
08小野寺 大造1.01
09馬場 由美子0.97
10BBH FOR GRANDEUR PEAK GLOBAL OPPORTUNITIES FUND (常任代理人 株式会社三菱UFJ銀行)0.77

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−3%、1株純資産は14期で−55%。直近期のROEは18.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月374658.335.120.0
2014年3月5051710.119.420.2
2015年3月7556913.721.420.1
2016年3月8063313.312.020.0
2017年3月9471214.016.020.2
2018年3月9778912.920.620.7
2019年3月12289114.515.720.6
2020年3月12998113.819.120.2
2021年3月1591,10415.219.920.1
2022年3月1812515.124.920.2
2023年3月2213717.014.720.0
2024年3月2115314.220.421.9
2025年3月3017818.017.020.2
2026年3月3620718.813.520.2

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

6名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は6名。2026/3期の役員報酬は総額158百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
漆原茂代表取締役会長61
横山芳成代表取締役社長52
高橋敬一取締役CFO55
犬伏靖取締役(常勤監査等委員)57
唐津真美取締役(監査等委員)58
増成由佳取締役(監査等委員)41

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円業績連動百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)36648232313846
取締役(社内)1131313
社外取締役3772

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容567字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 <事業の概要> 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び連結子会社3社(ULSコンサルティング株式会社、ピースミール・テクノロジー株式会社及び株式会社アークウェイ)で構成され、主に顧客企業の競争優位性を支える戦略的IT投資領域におけるコンサルティング事業を展開しております。 事業活動における各社の位置づけは、以下のとおりであります。 (1)ULSコンサルティング株式会社は、主にサービス、金融、情報通信及び製造業の企業向けに、ITコンサルティングサービスを展開しております。なお、2025年10月1日付でウルシステムズ株式会社はULSコンサルティング株式会社に商号変更しております。 (2)ピースミール・テクノロジー株式会社は、主に地方自治体など公共事業体向けに、ITコンサルティングサービスを展開しております。 (3)株式会社アークウェイは、主にサービス、製造、金融業の企業向けに、ITアーキテクチャコンサルティングサービスを展開しております。 なお、当社は、特定上場会社等に該当し、インサイダー取引規制の重要事実の軽微基準のうち、上場会社の規模との対比で定められる数値基準については連結ベースの計数に基づいて判断しております。 事業系統図を示すと、次のとおりであります。(2026年3月31日現在)
経営方針・対処すべき課題2,336字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する記載は、当連結会計年度末現在(2026年3月31日現在)において当社グループが判断したものであり、また当社グループとしてその実現を約束するものではありません。 (1) 会社の経営の基本方針 当社グループは、「お客様の次世代ビジネスの成功を先端IT技術でリードし、お客様とIT業界にイノベーションを起こす」ことを共通の理念として集い設立された企業集団です。 この理念を具現化するために、当社グループでは、先端IT技術と独自のナレッジベース「ULBOK(ウルボック)」等を駆使し、顧客本位のIT戦略の立案とその実行を一貫して顧客サイドで支援することで、顧客企業の競争優位性を支える情報システム投資(戦略的IT投資)を成功に導く、顧客企業にとって唯一無二のビジネスパートナーになることを目指しております。 また、これらの理念に基づく事業を積極的に展開することにより、日本のIT産業の健全な発展に貢献するとともに、株主・投資家を始めとする当社を取り巻く利害関係者へ積極的に利益還元することを経営の基本方針としております。 (2) 目標とする経営指標 当社グループが最重要視している経営指標は、経常利益とその中長期的成長です。経常利益は期間収益に対応している最終の利益項目であり、この成長は専門家集団としての当社グループの競争力の証であるとともに、株主を始めとする利害関係者への利益配分の源泉となる利益であります。このため、計数面では経常利益の中長期的な成長を最重要視した経営を行っております。 (3) 経営環境及び中長期的な会社の経営戦略 当社グループの事業戦略は、顧客企業の競争優位性を支える情報システム投資(戦略的IT投資領域)を事業ドメインとし、この領域において顧客の意思決定を最大限支援するデジタル・IT戦略立案支援、業務・システム変革支援、プロジェクトマネジメント支援、アジャイル開発、AI駆動開発等のコンサルティングサービスを行うコンサルティング事業を安定成長の基軸事業としつつ、この基軸事業で得られた知見をもとに、ソフトウェア開発やその他の先端技術領域への積極投資を行うことで多くの顧客層に当社グループならではのソリューションを提供し事業を拡大していく戦略を採っております。 コンサルティング事業の事業ドメインである顧客企業の競争優位性を支える「戦略的IT投資領域」は、企業経営における戦略的IT投資の重要性が増し、多くの企業でいわゆるDX(デジタルトランスフォーメーション)さらにはAX(AIトランスフォーメーション)への取り組みが本格化するなか、今後も中長期的に堅調に拡大推移するものと確信しております。その一方で、後述の「(4)対処すべき課題」や「3事業等のリスク」に記載のとおり、当該「戦略的IT投資領域」は、顧客企業の差別化要因の一翼を担う投資領域であるため、不断の改良と投資が必要であると同時に、必然として顧客企業からのニーズは複雑化、高度化し難易度も高くなる傾向にあります。 このように要求されるサービス内容(顧客の満足水準及びその内容)の質・量両面の変化に適切に対応するため、当社グループでは、最大の資産である人材(人財)の成長なくして当社グループの成長なしという認識のもと、人的資本への投資(採用、育成、アサイメント、品質管理、組織知(ナレッジベース)、各種処遇制度、社内環境整備)を最重要視した組織運営を行なって参ります。さらに、顧客企業や協業他社とのアライアンスを積極的に進めるとともに、将来有望と思われるFintech分野の金融技術、AI(人工知能)、クラウド技術、IoT(Internet Of Things)等の先端IT技術の調査・研究及びその取り込み・適用を積極的に進め、質・量とも組織的成長を果たすことで結果として中長期的な利益成長につなげて参ります。 今後、これらの投資と短期的成果のバランスを取りながら、顧客満足度の維持向上を図り、経常利益の中長期的成長を追求していく所存です。 (4) 対処すべき課題 米国の金融・通商政策動向に加えて、イラン情勢等の様々なリスク要因は引き続きあるものの、国内経済は良好な雇用・所得環境を背景に、概ね回復基調が継続するものと予想されます。また、社会経済活動全体のデジタル化への動きは、AI等のデジタルイノベーションの進展、就労人口の減少を背景に一段と加速することが予想され、DXさらにはAX(AIトランスフォーメーション)を推し進める企業を中心にIT投資の拡大基調が今後も見込まれます。 このような見通しに基づき、当社グループは、引き続き人的資本への大規模な成長投資を継続するとともに、経営基盤強化を図り、今後の持続的な事業成長を盤石なものにして参ります。 すなわち、人的資本への投資については、業界トップ水準の報酬・処遇制度に向けて人事制度の改革をさらに進め、優秀なエンジニアやコンサルタントの中途採用を年間120名-140名規模まで拡大するとともに、充実した教育制度と実践を通じてビジネスと先端IT技術に精通したいわゆる“二刀流”人材の育成を進めます。 また、マネジメント機能や営業力・ブランドの強化、AI駆動開発等の拡充によるサービスの高付加価値化、さらには外部企業との提携など、グループ全体で1,500名~2,000名程度での事業活動が高次元(高い事業対応能力と高い顧客満足度)で実現できるように経営基盤を強化して参ります。
事業等のリスク7,527字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 経営者が、当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりです。 なお、文中に将来に関する記載がある場合には、当連結会計年度末現在(2026年3月31日現在)における当社グループの認識を基礎とした記載であり、将来の環境の変化によって当該認識は変化する可能性があります。 1.外部環境に起因するリスクについて (1) 競合優位性について 当社グループは、主に次の施策をとることによって、情報サービス産業において独自のポジションを確立し、情報サービス産業全体の動きと一線を画して事業展開を図っております。 ① 顧客事業の競争優位性を支える情報システム投資(戦略的IT投資領域)を事業ドメインとし、この領域において顧客の意思決定を最大限支援するデジタル・IT戦略立案支援、業務・システム変革支援、プロジェクトマネジメント支援、アジャイル開発、AI駆動開発を含むAI駆動関連コンサルティング等の高付加価値サービスに特化して事業展開を行うこと。 ② いわゆる「戦略的IT投資領域」における顧客の意思決定を支援することに特化した弊社の各種コンサルティングサービスの実行過程で生まれる膨大なナレッジやノウハウに加え、日々進化するIT技術に関する知見を、「ULBOK(ウルボック)UL Systems Body OF Knowledge」等の組織知として蓄積・整理・適用することで顧客の意思決定を組織として高い品質で支援できる体制を構築していること。 このような事業コンセプトに基づく当社グループ主要事業であるコンサルティング事業の競合相手となる企業は、現在のところ存在していないと考えています。しかしながら、このような事業領域において、他社による積極的な取り組みがあった場合には、その動向次第では当社グループの競合優位性が薄れ、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) IT技術動向について 当社グループは事業ドメインを、顧客の「戦略的IT投資領域」に絞り、この領域における顧客の意思決定を支援するための各種コンサルティングサービスに経営資源を集中的に投入し、この領域において圧倒的な存在感を築き上げるべく事業を展開しております。 当面の事業方針においても、当社グループがターゲットとする顧客の高度な要求にスムーズに対応できる高度なIT技術と、これを適切な局面で適用するためのアイデアを着想し実行するノウハウを組織的に蓄積・向上することを最重要課題の一つとして位置づけており、「ULBOK(ウルボック)」等の組織知のメンテナンスは組織をあげて取り組んでおります。しかしながら、このような顧客の収益力に直結する「戦略的IT投資領域」におけるIT技術の革新のスピードは目覚しいものがあり、当社グループが想定している以上にIT技術の著しい進歩があった場合には、当社グループがこれに十分な対応を行えるか否かは不透明であり、十分な対応をできない場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (3) 感染症の流行や大規模災害等の発生について 感染症の流行や地震等の大規模災害が発生した場合に備え、当社グループではこれらの非常時への備えを平時からシステム上、業務上行っておりますが、想定を超える規模や内容で感染症の流行や大規模災害等が発生した場合には、その復旧費用やプロジェクト中断/延期等により、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) 気候変動による影響について 当社グループでは、気候変動対応方針を定め、2050年3月期までに「GHG排出量ネットゼロ」という目標を掲げて様々な取り組みを進めるとともに、「気候関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)」提言に基づく情報開示を行っております。しかしながら、脱炭素社会への移行に伴う規制強化や市場環境の変化により、顧客企業のIT投資優先順位やシステム要件が想定を超えて変化し、変化への対応が遅延したり、また、異常気象の頻発・激甚化による物理的影響等により、当社グループの事業拠点や外部データセンター等のインフラの稼働に支障が生じ、顧客へのサービス提供やプロジェクト遂行に遅延・中断が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 2.当社グループ固有のリスクについて (1) プロジェクトのリスク管理体制について プロジェクトの提案・受注・実行及びこれらを支援する業務は、当社グループの企業活動の主要な部分を占めており、これら一連の活動から発生する種々のリスク(見積もりリスク、信用リスク、契約内容に関するリスク、人繰りに関するリスク、プロジェクト管理に関するリスク、品質に関するリスク、外注管理リスク等)を回避又は管理することは当社グループ経営上の重要課題の一つとして認識しております。このため、当社グループではプロジェクトを直接運営する各子会社の各事業部による社内規程に基づいた厳格な手続きやレビュー等に加え、事業部から独立してプロジェクトの品質管理を専門的に支援する部署としてデリバリーエクセレンス室(DEO)等を、また当社の社長直轄に内部監査室を設置し、プロジェクトに関わるリスクを専門的・全社的な見地から把握・管理する体制を整備し、運営しております。 現在の事業規模と事業内容を考慮すると現体制で十分機能しておりますが、現状のリスク管理体制に甘んじることなく将来の事業拡大や事業内容の変化に備え、組織的にリスク把握や解決手段に関するノウハウや経験を蓄積し、これを社内で共有しています。しかしながら、これらのリスク管理体制の能力の向上には一定の時間を要するものであり、将来の事業拡大や事業内容の変化が想定以上に速く進んだ場合には、当社グループのリスク管理体制が有効に機能しない可能性があり、この場合には、当社グループの円滑な事業拡大や経営成績に影響を与える可能性があります。 (2) 検収時期等の遅延による経営成績への影響について 当社グループでは顧客から受注する各プロジェクトの収益認識に関して、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)及び「収益認識に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準適用指針第30号 2021年3月26日)を適用しております。当該会計基準の適用上、受託プロジェクトの成果物に関して、顧客の受入検査に基づく「検収」やその「検収」の確度は、収益認識額決定の重要な要素の1つであります。当社グループでは、当該検収を予定通りに受けることができるように、プロジェクトの品質管理について厳しい内規を定め運用しておりますが、顧客の都合等により検収時期が遅延又は遅延見込みとなった場合には、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 投資目的のプロジェクト発生の可能性について 当社グループでは、顧客企業の高い要求水準に対応できる高いIT技術を組織的に維持・拡大していくため、先進性や革新性、更には将来の利用可能性等の観点から有望なIT技術の習得には非常に貪欲であり、これらの技術の習得のために意図的に収益性の非常に低い(投資目的の)プロジェクトを受注する場合があります。このような中長期的な競争力維持・向上のための投資目的プロジェクトの受注も想定して全体の収益計画に織り込んでおりますが、想定を上回る低採算のプロジェクトが発生した場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (4) システム開発に関する工程見積もりリスクについて 国内外のシステム・インテグレーター各社がしのぎを削る受託システム開発業界においては、競合の多いケースでは特に、受注活動を優先し、顧客のシステム要件が確定していない段階でも請負契約形態による契約の締結が行われているケースがあります。請負契約は、一定の納期において、一定の品質以上での仕事の完了(システムの納品)を顧客に対して約する契約であり、作業開始時の開発作業量の見積もりを誤ると大幅なコストオーバーランや作業遅延もしくはこれに伴う損害賠償責任が生じる可能性があります。当社グループでは、2026年3月期からAI駆動関連コンサルティングの拡充を事業戦略上の重点事項に定めており、AI駆動関連コンサルティングの一部にはAI駆動開発案件が含まれることから請負契約での受託案件は今後増加が見込まれ、受託の場合には前述のリスクを内含します。このようなリスクに対処するため、当社グループでは、「(1)プロジェクトのリスク管理体制について」で前述したリスク管理に加え、「ULBOK(ウルボック)」等の組織知として蓄積してきた業務ノウハウや経験及びプロジェクト遂行の方法論を十分に活かすことができる開発案件にフォーカスしたり、可能な限り作業及び契約を細分化し、顧客の要件が明確化してから請負契約を締結する等の内部ポリシーを設定することにより、リスクを回避しています。しかしながら、こうした対処によっても全てのリスクを回避することは困難であり、将来において不測の事態が発生した場合、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 契約不適合責任及び品質保証引当金について 当社グループが受注する一部のプロジェクトでは、顧客との間で請負契約を締結しております。また当該契約には、一般に顧客による受入検査に基づく検収の後にも必要に応じて一定期間無償で役務の提供を実施する旨を約した契約不適合責任条項が含まれており、当社グループではこのような売上後の追加原価発生に備えて、当社グループ内規に従い必要に応じて品質保証引当金を計上しております。追加原価の最大の発生原因である不具合(いわゆるバグ)は完全に解消することは不可能といわれており、当社グループとしては不具合発生の低減のために品質維持・向上活動に注力し、且つそれでも発生する場合の追加原価に対応する品質保証引当金を見積もり計上しておりますが、実際のプロジェクトで発生した契約不適合等の補修費用が見積もり額を超える場合には、当該引当金の追加計上が必要となり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (6) プロジェクトにおける委託先管理について 当社グループが受注する一部のプロジェクトでは、人的資源等の制約から外部業者に対して再委託をすることがあります。当社グループでは、委託先選定に当たっては、財務体質等の他、プロジェクト遂行能力を様々な側面から評価する手続となっております。しかしながら、委託先のプロジェクト管理が適切に行われない場合には、コストの増加や納期遅延あるいは品質の低下等を招く可能性があります。当社グループでは、社内規定に基づく厳格なプロジェクトリスク管理体制により早期の問題の顕在化及び対処を行っておりますが、不測の事態によりそのような問題の早期発見や対処を適切に行うことができない場合には、損失を計上しなければならず、当社グループの経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) 人員の確保と育成について 当社グループは、2026年3月31日現在、当社役員6名(独立社外取締役2名を含む)、子会社役員8名(当社役員及び従業員との兼務は含まず)、従業員820名からなる事業体グループであり、このうちコンサルティング事業に携わるコンサルタントは合計713名(当社グループへの出向者を含み、当社グループ外への出向者を含まないコンサルタントの人数)です。コンサルティング事業については、労働集約的な要素を極力排除しておりますが、当社グループのコンサルタントの数が当社グループの売上の額を決定する大きな要因の1つになると考えられます。従って、今後当社グループが事業を拡大するためには、既存のコンサルタントに加えて当社グループのコンサルティング事業に関して業務遂行能力を有する人員の確保が重要課題となります。また、これと同時に、人員の育成と定着率の向上が不可欠です。このため、当社グループでは各人の適性とキャリアプランを考慮した人材の配置(アサイメント)、透明性の高い人事考課の徹底、充実した報酬・人材育成・福利厚生制度の運用等の諸施策を実施していますが、当社グループのこれらの施策が将来にわたって効果的である保証はなく、今後退職者の増加や採用の不振等により必要な人員確保ができなかった場合には当社グループの事業拡大に大きな影響を及ぼす可能性があります。 (8) 会長への依存度について 当社の会長である漆原茂は、当社の設立以来、当社の経営方針や戦略の決定を始め、事業開発、ブランド力の向上等において重要な役割を果たしております。また、漆原茂は2003年12月に当時の筆頭株主であったWP Japan Holdings, L.L.C.から当社株式の大半を買い取り、2026年3月31日現在当社発行済株式総数の40.2%を有する筆頭株主でもあります。当社は、事業拡大に伴い会長に過度に依存しない経営体質の構築を進めておりますが、何らかの理由により会長に不測の事態が生じた場合には、当社グループの今後の経営成績及び事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 組織体制について 2026年3月31日現在、当社グループは、当社役員6名(独立社外取締役2名を含む)、子会社役員8名(当社役員及び従業員との兼務は含まず)、従業員820名からなる事業体グループであり、そのうちコンサルティング事業を直接推進する人員741名(各事業本部のコンサルタント、事業本部長並びに営業部員(当社グループへの出向者を含み、当社グループ外への出向者を含まない人数))を支える持株会社である当社及び連結子会社所属のいわゆる管理部門の従業員は79名と現在の事業規模に応じたものとなっております。今後は、事業の拡大に伴い、人員の質・量とも強化し充実した内部統制組織の構築を図っていく方針でありますが、採用活動が計画通りに進まなかった場合には、事業規模に適した組織体制の構築に遅れが生じ、適切な組織的対応ができないことにより当社グループの業務運営に支障が生じる可能性があります。 (10) 知的所有権に関する訴訟の可能性について 当社グループの着実な事業発展のためには、積極的な知的所有権の蓄積及び活用が重要な要素になると考えられます。当社グループは、現在のところ研究開発活動の一環として数件の商標登録をしており、今後も積極的に当社グループの権利保護や収益の拡大を目的とした知的所有権の出願・登録を実施してまいります。当社の法務部はこれらの司令塔的役割を担っており、特許事務所又は法律事務所を通じて知的所有権の調査・確認及び契約上の責任の限定(損害賠償責任制限条項等)を随時行っております。現時点では、当社グループが第三者から他人の特許権、著作権、商標権等の知的所有権の侵害を理由として、また取引先から当社グループの過失等による契約違反を理由として、裁判上又は裁判外の損害賠償等の請求を受けたという事実は存在しません。しかしながら、IT産業における知的所有権の調査・確認作業も煩雑化しており、また、想定されるトラブル事例も不足しているのが実情であります。このため、当社グループの調査・確認作業の遅れ、不測のトラブル等により、当社グループが提供するサービス又は製品及び当社グループが使用している著作物、商標等に関して第三者から知的所有権の侵害を理由とする裁判上又は裁判外の損害賠償請求又は差止請求を受ける可能性があります。また、当社グループが提供する各種サービス及び製品に起因する知的所有権侵害があり且つ契約に損害賠償責任制限条項がないときには間接損害まで含めた多額の損害賠償請求を受ける可能性があります。 (11) 情報管理について 当社グループの事業においては、その性格上、個人情報を含む顧客に関する機密情報を取り扱うケースが多くあります。当社グループでは、これらの顧客情報について社内規程に基づく厳格な管理を行っており、過去に顧客情報の重大な漏洩が起きた事実はありません。また、これらに起因する損害賠償請求を受けた事実もありません。しかし、今後、顧客情報管理について何らかの問題が生じた場合には、損害賠償責任の発生や当社グループに対する信頼の低下により当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (12) 投資有価証券等の減損処理の可能性について 当社は、将来有望と思われるIT技術を有する企業や潜在的に大きな相乗効果が見込まれる顧客企業・協力企業等との間では、業務上の関係のみならずより強固な関係を構築するため、当該企業へ直接または間接に投資(株式等の取得)を行っています。このような活動は、将来の相乗効果の発現による当社資産価値増大を通じてより多くの果実を当社グループにもたらす可能性がある反面、当初見込んでいた相乗効果が発現しない場合や、対象企業の事業の成長性や収益性が期待通り実現しない場合には、株価や実質価額の下落等により取得した投資有価証券等について減損処理が必要となる可能性があり、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。 (13) 顧客との取引条件(サステナビリティ関連事項への対応)について 当社グループの主な顧客層は一定の大規模事業者で構成されています。取引開始及び継続に当たっては、技能、価格、信用面での評価に加え、近年、特に気候変動対応、人権労働問題対応、不公正取引対応などいわゆるサステナビリティ関連事項についても一定水準での対応が求められており、一部の顧客については努力義務ではなく実質遵守要請となっております。当社グループにおいては、取締役会直下にサステナビリティ委員会を設置し、サステナビリティに関して当社グループが具体的に取り組むべき事業機会やリスクの把握、課題の検討、目標の設定、諸施策の決定並びにその執行に関するモニタリング、開示を行いグループ全体で取り組みを進めておりますが、想定を超え顧客からの要請水準が進んだ場合には、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以 下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。 (1)財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、米国の金融・通商政策動向やイラン情勢等様々なリスク要因はあるものの、好調な企業業績と良好な雇用環境、賃上げの持続により、2025年12月に日本銀行が30年ぶりに政策金利を0.75%に引き上げるなどデフレからの脱却を果たし、概ね回復基調で推移しました。 当社グループの事業ドメインであるDX(デジタルトランスフォーメーション)コンサルティング市場においては、社会経済活動全体のデジタル化への動きに加え、飛躍的な進歩を遂げるAIの利活用に対するニーズの高まりも相まって、旺盛な需要が継続しております。これらの需要に適確に対応し顧客満足度の維持向上を図るため、当社グループでは、採用、人材育成、処遇向上等の人的資本への積極的な成長投資を継続しました。また、AI駆動開発等の新規サービスの開発や経営管理体制のさらなる強化を図り、今後の飛躍的な成長に向け経営基盤の整備を進めました。 以上の結果、当連結会計年度の業績は、以下のとおりとなりました。 売上高   16,600百万円   (前連結会計年度比25.7%増) 営業利益   3,046百万円   (前連結会計年度比16.1%増) 経常利益   3,063百万円   (前連結会計年度比16.1%増) 親会社株主に帰属する当期純利益   2,027百万円   (前連結会計年度比23.9%増) 当連結会計年度の業績において、特筆すべき事項は以下のとおりです。 ①売上高 売上高は、前連結会計年度比3,396百万円増加(25.7%増)の16,600百万円となり、9期連続で過去最高を更新しました。サービス、情報通信、金融、自治体及び製造等を中心とする既存顧客からの旺盛な需要が継続したこと、新規顧客からの需要が着実に増加していること、またコンサルタントの採用が概ね順調に推移したことが主な要因です。 ②採用面 コンサルタント数(注)は、前連結会計年度末比103名増加(16.9%増)の713名となりました。また、コンサルタント数を含む当社グループ全体の従業員数は、前連結会計年度末比127名増加(18.3%増)の820名となりました。 採用体制の強化、エージェントとの連携強化を継続的に実施するとともに、今後の事業成長の加速を支えるマネジメント層や管理部門の増強も積極的に行いました。 (注)コンサルタント数・・・コンサルティング事業に携わるコンサルタント数(当社グループへの出向者を含 み、当社グループ外への出向者を含まないコンサルタントの人数) ③販売費及び一般管理費、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益 販売費及び一般管理費は、主に、マネジメント層や管理部門の増員・処遇向上に伴う人件費の増加に加え、コンサルタントの増員とコンサルタント1人当たりの採用単価の上昇による採用費用の増加や、ブランディング活動の活発化に伴う広告宣伝費の増加により、前連結会計年度比868百万円増加(32.3%増)の3,562百万円となりました。 営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、販売費及び一般管理費が前述のとおり大幅に増加したものの、売上高が前連結会計年度比25.7%増加したことに加え、単価・稼働・品質の管理徹底を継続したことから、それぞれ前連結会計年度比423百万円増加(16.1%増)の3,046百万円、前連結会計年度比424百万円増加(16.1%増)の3,063百万円、前連結会計年度比391百万円増加(23.9%増)の2,027百万円となり、いずれも過去最高を更新しました。営業利益及び経常利益については14期連続で過去最高を更新しました。 ④資産、負債及び純資産の状況 総資産は、主に事業拡大による流動資産の増加により前連結会計年度末比2,148百万円(15.8%)増加の15,719百万円となりました。 負債は、賞与引当金等の増加により前連結会計年度末比61百万円(2.0%)増加の3,152百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、前連結会計年度末比2,087百万円(19.9%)増加の12,566百万円となりました。 (2)キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比1,323百万円(18.5%)増加の8,460百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,994百万円(前連結会計年度比25.7%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上3,063百万円、法人税等の支払額1,215百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、531百万円(前連結会計年度比139.1%増)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出136百万円、有形固定資産の取得による支出390百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、140百万円(前連結会計年度比43.7%減)となりました。これは主に配当金の支払額329百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入196百万円によるものです。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度における生産実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日)   前年同期比(%) コンサルティング事業(百万円)   9,990   26.7 合計(百万円)   9,990   26.7 (2)受注実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 受注高 (百万円)   前年同期比 (%)   受注残高 (百万円)   前年同期比 (%) コンサルティング事業   18,135   27.3   6,759   29.4 合計   18,135   27.3   6,759   29.4 (注)受注高及び受注残高は作業指示書入手済みの案件を記載しております。 (3)販売実績 当社グループは単一セグメントであり、当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日)   前年同期比(%) コンサルティング事業(百万円)   16,600   25.7 合計(百万円)   16,600   25.7 (注)最近2連結会計年度の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は、次のとおりであります。 相手先     前連結会計年度 (自 2024年4月1日 至 2025年3月31日)       当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 金額(百万円)   割合(%)   金額(百万円)   割合(%) ㈱パソナ   1,463   11.1   2,428   14.6 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりです。分析・検討は、原則、前連結会計年度との対比で行っております。 なお、文中における将来に関する記載は、当連結会計年度末現在(2026年3月31日現在)において判断したものであり、当社グループとしてその実現を約束するものではありません。 (1)経営方針・経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループの展開する事業は、コンサルティング事業の単一セグメントです。中期経営計画等の策定・公表は行っておりませんが、前述の「1経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)目標とする経営指標」に記載のとおり、経常利益とその中長期的成長を最重要視した経営を行っております。直近5連結会計年度の経常利益とその成長率の推移は下記のとおりです。引き続き当該指標のさらなる中長期的成長に注力してまいる所存です。 <直近5連結会計年度の経常利益とその成長率の推移> 2022年3月期   2023年3月期   2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 経常利益(百万円)   1,607   1,726   1,758   2,638   3,063 前連結会計年度比増減率(%)   +13.2   +7.4   +1.9   +50.1   +16.1 (2)当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 ①経営成績 <当連結会計年度の経営成績> 売上高   16,600百万円   (前連結会計年度比25.7%増) 営業利益   3,046百万円   (前連結会計年度比16.1%増) 経常利益   3,063百万円   (前連結会計年度比16.1%増) 親会社株主に帰属する当期純利益   2,027百万円   (前連結会計年度比23.9%増) (A)売上高 売上高に重要な影響を与える主な要因は、顧客企業のIT投資動向等の市場動向、当社グループのコンサルタント数、コンサルティング事業直接人員数及び当社グループの品質管理に適合したパートナー事業者の確保と認識しております。その他の要因については前述の「3事業等のリスク」に記載のとおりです。 売上高は、前連結会計年度比3,396百万円増加(25.7%増)の16,600百万円となり、9期連続で過去最高を更新しました。主な要因は、採用活動に注力しコンサルタント数が前連結会計年度末比103名純増したこと、既存顧客が推し進めるDX(デジタルトランスフォーメーション)さらにはAX(AIトランスフォーメーション)投資の拡大を背景に、当社グループが得意とするAI等の先端IT技術を駆使したデジタル戦略立案支援、業務・システム変革支援、プロジェクトマネジメント支援等の高付加価値サービスの受注が堅調に推移したこと及びこれら高付加価値サービスの受注単価が堅調に推移したことにあると分析しております。コンサルタント数(期末人数)、コンサルティング事業直接人員数(期末人数)及び外注費の推移は下記のとおりです。 <コンサルティング事業直接人員数(期末人数)及び外注費の推移> 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 コンサルティング事業直接人員数(期末人数)※1   550   632   741 (内)コンサルタント数(期末人数)※1   529   610   713 外注費(百万円)※2   -   1,203   1,967 ※1 当連結会計年度の当社グループの業績は、前連結会計年度末のコンサルティング事業直接人員数及びその内数としてのコンサルタント数の多寡にも影響を受けることから、上表では直近3連結会計年度の各期末人数を記載しております。 ※2 外注費については、売上高に対応する外注費のみ記載しております。 (B)営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益 各利益項目に重要な影響を与える主な要因は、前述の売上高の要因に加え、採用活動の進捗度や適正且つ効率的なプロジェクトの品質管理活動と経営管理活動の徹底にあると認識しております。その他の要因については前述の「3事業等のリスク」に記載のとおりです。 営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する当期純利益は、それぞれ前連結会計年度比423百万円増加(16.1%増)の3,046百万円、前連結会計年度比424百万円増加(16.1%増)の3,063百万円、前連結会計年度比391百万円増加(23.9%増)の2,027百万円となり、いずれも過去最高を更新しました。営業利益及び経常利益については14期連続で過去最高を更新しました。主な要因は、マネジメント層や管理部門の増員・処遇向上に伴う人件費の増加に加え、コンサルタントの増員とコンサルタント1人当たりの採用単価の上昇による採用費用の増加や、ブランディング活動の活発化に伴う広告宣伝費の増加により販売費及び一般管理費が前連結会計年度比868百万円(32.3%)増加した一方で、前述の売上高の増加に加え、プロジェクトの品質管理活動と経営管理活動の適正化・効率化を引き続き徹底し、効果的なプロジェクトの品質管理や経営管理ができたことにあると分析しております。特に、プロジェクトの品質管理活動については、当社グループの信用創造の礎になる活動であるとの認識のもと、重層的な品質管理活動の徹底と不断の改善努力を続けております。また、経営管理活動については、事業拡大に伴い業務量が増大するなか、優秀なマネジメント要員の獲得に加え、能力の専門化・適材配置、ナレッジの共有化、業務のIT化やAI活用等を推し進めることにより、将来の事業拡大に備えつつ販売費及び一般管理費を拡大局面においても適切に管理することにより利益額の増加に貢献しております。なお、販売費及び一般管理費のうち採用費については、現状、人材採用は経営上の最重要事項の1つであり当社の採用水準を満たす人材については採用優先で事業運営を行っていることから、経営管理活動の持続的な生産性向上や効率化による利益貢献を目指す他の営業費用項目とは経営管理手法が現状異なる費用項目となっております。 前連結会計年度及び当連結会計年度のグループ全体の従業員数(期末人数)及び管理業務従事者数(期末人数)並びに採用費を除く販売費及び一般管理費は下記のとおりです。 <グループ全体の従業員数(期末人数)及び管理業務従事者数(期末人数)並びに採用費を除く販売費及び一般管理費> 2025年3月期   2026年3月期 グループ全体の従業員数(期末人数)   693   820 管理業務従事者数(期末人数)   61   79 従業員総数に対する割合(%)   8.8   9.6 採用費を除く販売費及び一般管理費(百万円)   2,253   2,714 対売上高比率(%)   17.1   16.4 ②財政状態 総資産は、主に事業拡大による流動資産の増加により前連結会計年度末比2,148百万円(15.8%)増加の15,719百万円となりました。 負債は、賞与引当金等の増加により前連結会計年度末比61百万円(2.0%)増加の3,152百万円となりました。 純資産は、親会社株主に帰属する当期純利益の計上により、前連結会計年度末比2,087百万円(19.9%)増加の12,566百万円となりました。 (3) キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 ①キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容について 当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末比1,323百万円(18.5%)増加の8,460百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果得られた資金は、1,994百万円(前連結会計年度比25.7%増)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上3,063百万円、法人税等の支払額1,215百万円等によるものです。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は、531百万円(前連結会計年度比139.1%増)となりました。これは主に敷金及び保証金の差入による支出136百万円、有形固定資産の取得による支出390百万円等によるものです。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、140百万円(前連結会計年度比43.7%減)となりました。これは主に配当金の支払額329百万円、新株予約権の行使による株式の発行による収入196百万円によるものです。 ②資本の財源及び資金の流動性について (A)資金需要について 現在の当社グループの事業活動に伴う資金需要としては、運転資金需要と投資資金需要があります。運転資金需要の主な内容は、従業員への給与、パートナー企業への外注費、従業員の採用費、オフィスの賃借料、その他の販売費及び一般管理費の支払いです。また、投資資金需要としては、主に先端IT技術の取り込みや事業拡充を目的とした資本提携資金やM&A資金などがあります。 (B)財務政策及び株主還元の基本方針について 当社グループの基本的な財務政策については、当社グループが支援する顧客企業には各業界を代表する大規模事業者様や社会的に重要な機能を担っている事業体が多く含まれ、また当社グループは当該顧客企業の競合優位性を直接支えるIT関連業務に深く関与するケースが多いことから、当社グループの財務上最も重視すべき事項は「安定性」であると認識しており、この認識に基づき比較的厚めの自己資本を保持する方針を採っております。 当面の運転資金や投資資金需要については、安定的に創出される営業キャッシュ・フローと手許流動性で十分対応できるものと想定しておりますが、特にM&A資金等の中長期的な資金で且つ自己資金で十分対応できないケースでは、前述の財務政策の方針に基づき、財務の安定性・健全性を中心に資本の効率性をも考慮しつつ機動的に間接金融及び直接金融による調達を実施していく予定です。なお、当連結会計年度末の現金及び預金残高は8,460百万円、有利子負債残高はゼロです。 当社グループの株主還元に関する考え方は次のとおりです。企業経営における戦略的IT投資の重要性が増しており、当社グループのコンサルティング事業は重要な成長局面にあると同時に事業成長機会が潜在的に多数存在していると認識しております。このため、配当性向を20%~30%とする業績連動型の配当による株主還元と株価動向等を踏まえた機動的な自己株式取得を通じた株主還元を維持しつつ、手許流動性をできるだけ高め、コンサルティング事業の拡充と有望なIT技術や企業体への機動的な成長投資による企業価値向上を通じた株主還元を最重要視する方針を当面採ってまいります。 (4) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に基づき作成しています。この財務諸表の作成には、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債及び収益・費用の報告金額並びに開示に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、これらの見積りについて過去の実績や現状等を勘案し合理的に判断していますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表で採用する重要な会計方針は、「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」及び「第5経理の状況 2財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項 重要な会計方針」に記載しておりますが、特に以下に示す重要な会計方針が財務諸表における重要な見積りの判断に大きな影響を及ぼすと考えております。 ①重要な資産の評価基準及び評価方法 当社グループでは、将来有望と思われるIT技術を有する企業や潜在的に大きな相乗効果が見込まれる企業に対し戦略的な投資を行う場合がありますが、その他有価証券のうち市場価格のない株式等以外のものについては、決算期末日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は、全部純資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により算定)により、市場価格のない株式等については、移動平均法による原価法により評価しております。 その他有価証券については、株式相場の下落や投資先企業の業績不振等により時価又は実質価額が著しく下落した場合には、回復する見込みがあると認められる場合を除き、当該時価又は実質価額まで減損処理を行う可能性があります。 ②重要な引当金の計上基準 (A)受注損失引当金 当社グループでは、手持ち受注プロジェクトのうち当連結会計年度末で将来の特定の損失の発生可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることができるプロジェクトについては、連結会計年度末以降に発生が見込まれる損失について引当計上しております。当社グループでは、プロジェクトのリスク管理を経営上の最重要課題として位置づけ、各子会社の担当事業部及び品質管理の専門部署を中心にリスクの把握とその解決手段に関する知識・経験の蓄積に注力しています。上記の引当金の計上についても蓄積した知識と経験に基づく最も合理的な数値を算出するよう最善の注意を払っておりますが、実際のプロジェクトで発生した損失額が、見積額と異なる場合には引当金の追加計上等が必要になる場合があります。 (B)品質保証引当金 当社グループでは、プロジェクトの契約不適合責任期間において、契約に従い顧客に対して無償で役務提供を実施する場合があります。このような売上計上後の追加原価に備えるため、個別に追加原価の発生可能性を勘案し計算した見積り額を品質保証引当金として計上しております。具体的には、契約不適合責任期間に対応する必要な工数を見積り、標準単価を乗ずる方法によっております。当社グループでは、プロジェクトの品質管理を経営上の最重要課題の一つとし、受注時から検収・納品まで最善の努力を傾けていますが、実際のプロジェクトで発生した契約不適合等による補修費用が見積りと異なる場合には、引当金の追加計上が必要になる場合があります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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