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日経平均64,325.64-1,890NYダウ53,061.95+295ドル円158.65-1NASDAQ26,217.83+118S&P 5007,666.6+35SOX 指数11,339.25+519/2終値

アルファポリス

AlphaPolis.Co.,Ltd.9467 · Growth · 情報・通信業

投稿サイトから生まれた小説・漫画を出版するネット発の出版社。アニメ制作にも進出し、IPを多角的に展開。

概要

アルファポリスは、インターネット上の投稿サイトをコンテンツ調達源とする情報・通信業の企業である。2000年8月に創業、2014年10月に東証マザーズ(現グロース市場)に上場。出版事業を中核とし、投稿作品を編集・出版して全国の書店や電子書店で販売する。2025年7月にはアニメ制作会社WHITE FOX、2026年2月にはNIAアニメーションを子会社化し、アニメ制作事業に進出した。2026年3月期の連結売上高は166億円、従業員は215名。

投稿サイトから出版まで一貫するビジネスモデル

アルファポリスの出版事業は、自社運営の小説・漫画投稿サイトに投稿されたコンテンツを編集・出版するモデルを採る。サイト内でのユーザー評価(閲覧数、投票など)を参考に、編集部が書籍化すべき作品を選定する。この仕組みにより、従来の出版社のように原稿を持ち込む作家だけに頼らず、多数の投稿から読者ニーズを反映した作品を効率的に調達できる。調達後は編集部で品質を高め、紙書籍と電子書籍の両方で販売する。2026年3月期時点で投稿サイトの総コンテンツ数は累計258,381点に達する。

売上の約8割を占める漫画と電子書籍シフト

2026年3月期の出版事業売上高161億円のうち、漫画が約78%(126億円)を占める。漫画は電子書籍との親和性が高く、戦略的に電子販売を強化した結果、同ジャンルが売上の柱に成長した。ライトノベルは約21%(34億円)で、男性向け作品を中心にテレビアニメ化されるヒット作を複数抱える。文庫や一般文芸、絵本などのその他ジャンルは約1%だが、ジャンル拡大のためWebコンテンツ大賞を活用した新規開拓を進めている。紙と電子を合算した市場全体は縮小傾向にあるが、アルファポリスは電子販売の伸びで増収を続けている。

アニメ制作事業を加えたグループ構成

2025年7月に株式会社WHITE FOX(アニメーション制作)の全株式を取得し連結子会社化、さらに2026年2月にNIAアニメーション株式会社(3DCGアニメーション制作)を同様に子会社化した。これにより、従来の出版事業単一セグメントから、アニメ制作事業が新たな報告セグメントとして加わった。WHITE FOXはテレビ放送用や動画配信用のアニメ映像を制作し、2026年3月期の売上高は4.9億円、セグメント損失は1.3億円(一部案件の納期ずれによる)。出版事業で蓄積した自社IP(小説・漫画)の映像化をグループ内で行う体制を整えつつある。

業界の中での役割はコンテンツプロデューサーとして、投稿サイトで調達した作品を書籍化し、書店・電子書店・アニメ市場に供給。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
166億円
営業利益
35億円
営業利益率
21.1%
純利益
23億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
出版事業161億円97.0%36億円22.4%
アニメ制作事業5億円3.0%-1億円-20.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01出版(書店・電子書店)主力

自社運営の投稿サイト「アルファポリス」に投稿された小説・漫画の中から、ユーザー評価を参考に書籍化する。ライトノベル、漫画、文庫などを主力に、紙と電子の両方で販売。他メディア展開の権利も保有。

主な製品・サービス3
ライトノベル
単行本サイズで刊行される。男性向けでは『ゲート』770万部、女性向けレーベルでは『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』286万部などの実績がある。
漫画
ライトノベルの二次出版が中心で、売上の約78%を占める。電子書籍との親和性が高く、オリジナル漫画の育成にも注力。
文庫
キャラ文芸や時代小説を文庫サイズで刊行。既刊単行本の廉価版としても展開。

02アニメ制作(テレビ・配信)準主力

子会社WHITE FOXとNIAアニメーションが、テレビ放送用・動画配信用のアニメーションの企画・制作を手がける。自社出版作品のアニメ化も担当し、IPのメディアミックスを強化。

主な製品・サービス1
アニメーション作品
テレビアニメや配信アニメの企画・制作。自社原作のアニメ化に加え、他社からの受注も行う。

製品と技術

投稿サイトとユーザー評価によるコンテンツ選定

アルファポリスの事業基盤は、自社運営の小説・漫画投稿サイトである。作家は無料で作品を公開でき、読者は閲覧・評価・投票を行う。編集部はサイト内のユーザー評価や「Webコンテンツ大賞」(毎月開催)の結果を参考に、書籍化対象を選定する。さらに、一定の人気を博した作品に対して作家自ら出版を申請できる「出版申請制度」や、人気度に応じて報酬が得られる「投稿インセンティブ」を設け、良質なコンテンツを集めるインセンティブを設計している。2026年3月期末時点の投稿コンテンツは累計258,381点に上る。

男性向けライトノベルと女性向け恋愛・ファンタジー

ライトノベルは売上高の約21%を占める。男性向けは20代後半~30代をターゲットとし、『ゲート』(シリーズ累計770万部)、『月が導く異世界道中』(同559万部)が代表例である。女性向けレーベルには、2009年創刊の「エタニティブックス」(恋愛小説)、2010年創刊の「レジーナブックス」(ファンタジー)、2014年創刊の「ノーチェブックス」(ロマンス)、2021年創刊の「アンダルシュノベルズ」(ボーイズラブ)がある。レジーナブックスからは『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』(累計286万部)、『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』(同235万部)が生まれている。

コミカライズによる二次出版と相乗効果

アルファポリスでは、ライトノベルで人気を博した作品を漫画化(コミカライズ)し、二次出版する戦略を採る。コミカライズ前には原作の人気を確認し、さらに漫画版を自社Webサイトで公開して一定以上の評価を得た後に書籍化するため、ヒットの確率を高めている。この二次出版は原作の売上も押し上げる相乗効果を持つ。漫画ジャンルは売上の78%を占め、『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』や『継母の心得』などのコミカライズ作品が電子書籍を中心に大きく伸長している。原作・漫画の双方を自社で管理するため、IPの一貫した展開が可能である。

海外向け漫画アプリ「Alpha Manga」

2021年7月にリリースされた「Alpha Manga」は、海外市場を対象とした漫画アプリである。日本語で投稿された作品を翻訳・配信し、海外読者に届ける。これにより、国内市場に依存しない収益源の多様化を図っている。出版事業のグローバル展開の一環として位置づけられ、売上高の一部を構成するが、国内販売が依然として大部分を占める。アプリ内では人気作品の連載や課金販売が行われ、2026年3月期時点で具体的なダウンロード数や収益規模は開示されていない。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

電子書籍・出版で急成長中

アルファポリスは電子書籍・出版事業を展開。売上高は2024年3月期103億円から2026年3月期166億円へ急増、営業利益率21.08%と高収益。同業のソラコムやハッチ・ワークと比べ規模は大きい。電子書籍市場の拡大を追い風に、自社プラットフォームで直接販売。海外展開は限定的。

強み

  • 売上高年率27%増、営業利益率21%超と非常に良好。
  • 自社サイトで直接販売し、マージンが高い。
  • 自社で出版・制作し、他社との差別化を図る。
  • 市場拡大が続き、追い風が持続。

課題

  • 売上のほとんどが国内で、海外収益化が課題。
  • 大手出版社やAmazonなどの競合が強力。
  • 電子書籍市場は成熟化の兆しもあり、成長鈍化リスク。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がアルファポリス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

#企業時価総額PER
14392FIG351億円42.5倍
2336Aダイナミックマッププラットフォーム349億円
39629ピー・シー・エー347億円19.6倍
44685菱友システムズ343億円8.8倍
53798ULSグループ334億円15.1倍
69467アルファポリス332億円14.3倍
77844マーベラス331億円16.2倍
83741セック328億円21.6倍
92349エヌアイデイ328億円10.9倍
104072電算システムホールディングス327億円10.3倍
113983オロ325億円14.8倍

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 28件

渋谷のベンチャーとして創業した2000年

2000年8月、東京都渋谷区恵比寿に資本金1,000万円で株式会社アルファポリスを設立。翌9月には書籍出版化支援サービス「ドリームブッククラブ」を開始し、インターネットを活用した出版事業の基礎を築いた。当時はまだ投稿サイトではなく、作家が自費出版に近い形で書籍化を申請するモデルだった。2004年3月には子会社レーヴック(後の吸収合併)を設立し、出版関連業務の一部を委託する体制を整えた。

自社レーベル創刊とビジネスモデル転換の2007~2008年

2007年10月、社名を冠した「アルファポリス文庫」を創刊し、自社レーベルでの出版を本格化。2008年1月には、読者投票と作家からの出版申請を組み合わせた選定制度を導入し、従来の支援型モデルから市場評価を重視する方向へ転換した。同年2月には第1回「Webコンテンツ大賞」を開催し、投稿作品の中から人気作を表彰・書籍化する仕組みを確立。これにより、インターネット上の書き手を安定的に発掘する基盤ができた。2008年7月には設立以来の新刊発行点数が累計100点を突破した。

女性向けレーベル拡充で読者層を広げた2009~2014年

2009年9月、30~40代女性向け恋愛小説レーベル「エタニティブックス」を創刊。2010年11月には20~30代女性向けファンタジー小説「レジーナブックス」、2014年2月には甘く危険なラブロマンス「ノーチェブックス」と、相次いで女性向けレーベルを立ち上げた。これらのレーベルからは『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』(シリーズ累計286万部)などのヒット作が生まれ、読者層を男性向けライトノベルから拡大した。2012年10月には「第7回ニッポン新事業創出大賞」アントレプレナー部門で最優秀賞を受賞した。

東証マザーズ上場とデジタル課金への着手(2014~2016年)

2014年10月、東京証券取引所マザーズに株式を上場。上場後間もなく新刊発行累計1,000点を達成し、事業規模の拡大を示した。2015年1月には、投稿作品の人気度に応じて作家に報酬を支払う「投稿インセンティブ」を開始し、質の高いコンテンツを引き寄せる仕組みを強化。同年5月には経済産業省と東証が選定する「攻めのIT経営銘柄」に選ばれた。2016年4月には自社Webサイトで課金サービスを始め、電子書籍販売だけでなくサイト内での直接収益化にも乗り出した。

東宝との提携と海外展開への布石(2017~2021年)

2017年10月、東宝株式会社と業務提携を締結。これにより、自社IPの映像化やメディアミックス展開を加速した。同年2月には、書籍化に伴い非公開となっていた作品を期間限定で閲覧できる「レンタル」サービスを開始し、ユーザー離脱を防ぐ工夫を加えた。2017年12月には絵本投稿サイト「絵本ひろば」をリリースし、新ジャンルへの進出を試みた(2019年8月にアプリ版も公開)。2021年3月にはボーイズラブレーベル「アンダルシュノベルズ」を創刊。同年7月には海外市場向け漫画アプリ「Alpha Manga」をリリースし、グローバルな販路開拓に踏み出した。

アニメ制作会社の買収で多角化した2025~2026年

2025年7月、アニメーション制作会社WHITE FOXの全株式を取得し連結子会社化。WHITE FOXはテレビアニメ『ゲート』『月が導く異世界道中』などの制作実績を持つ。続いて2026年2月、3DCGアニメーション制作のNIAアニメーション株式会社も完全子会社化した。これにより、出版事業で蓄積したIPの映像化をグループ内で手掛ける体制が整った。2026年3月期からアニメ制作事業が新たな報告セグメントとなり、連結決算では出版事業以外の収益源が初めて計上された。

年表28件を開く

2000年代

  • 2000年8月創業渋谷区恵比寿において資本金1,000万円で株式会社アルファポリスを設立
  • 2000年9月書籍出版化支援サービス「ドリームブッククラブ」の開始
  • 2004年3月渋谷区恵比寿に株式会社レーヴック(100%子会社)を設立
  • 2007年10月当社名を冠した「アルファポリス文庫」を創刊
  • 2008年1月読者からの投票結果に加え、作家からの出版申請をもとにした出版制度を開始
  • 2008年2月第1回「Webコンテンツ大賞」を開催
  • 2008年7月創業設立からの新刊書籍発行点数累計が100点を突破
  • 2009年9月大人の女性のための恋愛小説レーベル「エタニティブックス」を創刊

2010年代

  • 2010年7月書籍出版化支援サービス「ドリームブッククラブ」の募集終了
  • 2010年11月新感覚ファンタジー小説レーベル「レジーナブックス」を創刊
  • 2012年10月「第7回ニッポン新事業創出大賞」アントレプレナー部門にて最優秀賞を受賞
  • 2013年1月M&A株式会社レーヴックを吸収合併
  • 2014年2月甘く危険なラブロマンスレーベル「ノーチェブックス」を創刊
  • 2014年10月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2014年11月創業設立からの新刊書籍発行点数累計が1,000点を突破
  • 2015年1月投稿作品の人気度に応じ、作家に報酬を支払うサービス「投稿インセンティブ」を開始
  • 2015年5月経済産業省及び東京証券取引所が創出した「攻めのIT経営銘柄」に選定
  • 2016年4月当社Webサイトにて課金サービスを開始
  • 2017年2月当社コンテンツ閲覧アプリ内において、これまで書籍化に伴い非公開処理又はダイジェスト化していた作品を一定期間に限り閲覧することが出来る「レンタル」サービスを開始
  • 2017年10月東宝株式会社と業務提携
  • 2017年12月絵本投稿サイト「絵本ひろば」をリリース
  • 2019年8月絵本投稿サイト「絵本ひろば」のスマートフォン向けアプリをリリース

2020年代

  • 2021年3月ファンタジックなボーイズラブレーベル「アンダルシュノベルズ」を創刊
  • 2021年7月海外向けの新漫画アプリ「Alpha Manga」をリリース
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行
  • 2023年3月創業設立からの新刊書籍発行点数累計が5,000点を突破
  • 2025年7月M&Aアニメーション制作事業を行う株式会社WHITE FOXの全株式を取得し、連結子会社化
  • 2026年2月M&A3DCGアニメーションの企画、映像制作事業を行うNIAアニメーション株式会社の全株式を取得し、連結子会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    出版事業の拡大

    自社のビジネスモデルを活かし、出版事業の拡大を図る。

  2. 02

    自社IPを活用した多角展開

    出版で蓄積したIP(小説・漫画など)を映像、キャラクター、ゲーム事業などに展開する。

  3. 03

    優秀な人材の確保・育成

    編集担当者やエンジニアなど、即戦力の中途採用と新卒採用を促進し、社内教育を充実させる。

  4. 04

    作家・ユーザー数の拡大と満足度向上

    投稿インセンティブやプロモーション、サイト改善により、新規コンテンツとユーザーを継続的に確保する。

  5. 05

    取扱ジャンルの拡大と電子書籍対応

    ライトノベル依存からの脱却のため、他ジャンルの大賞開催で新規開拓。電子書籍市場の変化に柔軟に対応する体制を構築。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で215人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は671万円で、9期前と比べて+23.3%平均年齢は34.8歳、平均勤続年数は5.6年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数
2017年3月52
2018年3月55
2019年3月54434.53.863
2020年3月55734.23.679
2021年3月59834.34.190
2022年3月58734.24.3102
2023年3月57534.24.5114
2024年3月59434.15.0123
2025年3月61734.55.3138
2026年3月67134.85.6215

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
女性管理職比率46.7%
縦線は目安の30%
男性育休取得率0.0%
縦線は目安の85%

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社(東京都杉並区)ほか1事業所328百万円
アニメ制作事業
本社 — 東京都渋谷区108百万円
出版事業
本社(東京都国分寺市)ほか1事業所1百万円
アニメ制作事業
主な関係会社
  • 国内
    株式会社WHITE FOX
    東京都杉並区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    NIAアニメーション 株式会社
    東京都国分寺市 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は166億円営業利益35億円前期と比べると増収増益で、売上が+22.1%、利益が+9.4%。

売上高
+22.1%
166億円
営業利益
+9.4%
35億円
純利益
+15.0%
23億円
営業利益率
21.1%
前期比 -2.4%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高185億円166億円
営業利益37億円35億円
純利益26億円23億円
1株あたり配当¥27¥27

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は47億円、営業利益は11億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+95.8%、営業利益は+120.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q234
2024年1Q24520.83
2024年2Q27725.94
2024年3Q26519.24
2024年4Q263
2025年2Q631523.810
2025年4Q7310
2026年2Q801721.310
2026年4Q861820.913
2027年1Q471123.48

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は15億円から166億円へ11.1倍に増えた。直近期の営業利益率は21.1%。売上は9期、純利益は2期の連続増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社レーヴックを吸収合併
2013年3月1553
設立からの新刊書籍発行点数累計が1,000点を突破
2014年3月2064
2015年3月2785
2016年3月3396
2017年3月3221
2018年3月4285
2019年3月50148
2020年3月56159
2021年3月772213
2022年3月912214
設立からの新刊書籍発行点数累計が5,000点を突破
2023年3月932415
2024年3月1032314
アニメーション制作事業を行う株式会社WHITE FOXの全株式を取得し、連結子会社化
2025年3月1363220
3DCGアニメーションの企画、映像制作事業を行うNIAアニメーション株式会社の全株式を取得し、連結子会社化
2026年3月166353521.123

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高166億円のうち、営業利益として残るのは35億円21.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は23億円、売上の13.9%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金25.3%42億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金53.6%89億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益21.1%35億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
74.7%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+12.7pt
21.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+7.2pt
13.9%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+1.8pt
14.8%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.5%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
29.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが20億円、投資CFが−13億円で、差し引きのフリーCFは7億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は118億円で、売上の8.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月10014
2014年3月30037
2015年3月1−117025
2016年3月4−30126
2017年3月0−10−125
2018年3月700732
2019年3月11001142
2020年3月4−10345
2021年3月16−101561
2022年3月11001171
2023年3月16001688
2024年3月12−30997
2025年3月20−2018116
2026年3月20−13−47118

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は200億円。このうち返さなくてよい自己資本が156億円で、自己資本比率は78.3%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月157847.0
2014年3月21111052.4
2015年3月46321470.5
2016年3月53381572.3
2017年3月50391178.9
2018年3月56441278.5
2019年3月69531676.6
2020年3月76611580.7
2021年3月95752078.9
2022年3月105881783.6
2023年3月1241032182.7
2024年3月1391172283.8
2025年3月1691373281.2
2026年3月2001564378.3

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
118億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
139億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
43億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
100
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率30 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは営業利益率605社中93位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中336位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
14.8%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率上位売上のうち本業の利益として残る割合
21.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
78.3%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率上位前期からの売上の伸び
22.1%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
2.4%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥1,144で、1年前と比べて-19.9%過去52週の値幅のなかでは26%の位置にある。

¥1,144-0.4%1ヶ月+9.6%1年-19.9%時価総額332億円
過去52週の値幅
安値¥940高値¥1,731

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)14.3倍
PER (会社予想)13.0倍
PBR2.12倍
配当利回り2.36%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月10日に995円まで下落後、17日に1201円へ急伸。19日には1254円と+6.27%上昇。25日線1052円を+19.2%上回り、75日線1049円も上回る。ただし200日線1274円は下回っており、年初来高値1731円からは-27.6%。1ヶ月で+19.66%と上昇基調を強めている。出来高は8月17日に90万株と急増。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 75/100)

PER 12.7倍は業界平均30.31倍の約42%と際立って低く、PBR 1.88倍も平均3.5倍を大きく下回る。ROE 14.8%は高水準で収益性が高く、売上高・利益は急成長している。配当利回り2.37%は平均3.42%を下回るが、配当性向27.5%で増配余地あり。業界平均との比較でバリュエーションは明らかに低く、成長性を考慮すると当分は割安が続く可能性。「割安」とする。

指標この会社業種平均
PER (実績)14.3倍47.9倍
PER (予想)13.0倍
PBR2.12倍2.96倍
ROE14.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

当社の強みは、投稿サイトというユーザー参加型の仕組みでヒット作を低コストで発掘し、出版・映像・ゲームなどへ多角的に展開できる点にある。強気派は、Webtoonやアニメなどのメディアミックスが成長を牽引し、IPの価値が拡大するとみる。一方、弱気派は、ヒット作の創出が運次第で安定的な成長が見込みにくいことや、出版市場の縮小による書籍売上の先行き不透明感を懸念する。また、競合プラットフォームの台頭や、メディアミックス投資の費用対効果への疑念も弱気材料とされる。

プラスに働く材料7
  • メディアミックスの拡大

    Webtoonやアニメ化などでIP価値が向上し、収益源が多様化

  • ユーザー参加型の強み

    投稿作品からヒット作を低コストで発掘できる仕組みが競争優位

  • 収益性の高さ

    2026年3月期の営業利益率21%超と収益性が高い

  • 3期連続増収で売上高166億円、前期比22%増決算発表後影響

    売上高は103→136→166億円と拡大中。前期比22%増収基調がPER12.7倍の再評価を促す

  • 営業利益35億円・営業利益率21.08%の高収益通年影響

    売上166億円に対する営業利益率21.08%。高い生産性が収益変動リスクを低減し評価を支える

  • ROE14.8%に比べPER12.7倍の割安水準不定影響

    PBR1.88倍、ROE14.8%。PER12.7倍は成長率対比で割安に映り、バリュー需要が入りやすい

  • 株価1年で32.9%下落、反転の可能性継続影響

    1年間で株価は-32.9%。売られ過ぎ感から需給改善局面で反発余地がある

マイナスに働く材料7
  • ヒット創出の不確実性

    ヒット作の発生は運に左右され、安定的な成長が難しい

  • 出版市場の縮小

    紙書籍市場の縮小が出版売上の成長を制限する可能性

  • 競争激化

    他社の投稿サイトやIP企業との競争が激化している

  • 純利益23億円と営業利益35億円の開き決算発表後影響

    営業利益35億円に対し純利益23億円。税負担など最終段階の目減りがEPS成長を抑制する

  • 売上高成長率は32%から22%へ減速通年影響

    前期実績+32%から今期+22%へ増収率が鈍化。高成長プレミアムが剥落するリスク

  • 配当利回り2.37%と低水準継続影響

    配当利回り2.37%。利回り目的の買いが入りにくく、株価下支えが乏しい

  • 時価総額294億円の小型株で流動性低い継続影響

    時価総額294億円と小型。大口売りが出た場合に値動きが大きくなりやすい

次の決算で確かめる点
メディアミックス件数
アニメ・ゲーム化などのIP展開が収益拡大の鍵を握る
投稿作品数
ヒット作創出の母数となるプラットフォームの活性度を示す
電子書籍売上比率
出版市場の変化に対応できているかを測る指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり27で、前期から+71.4%いまの株価に対する利回りは2.36%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥27
1株あたり
配当利回り
2.36%
いまの株価に対して
配当性向
27.5%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2025年3月1420.1
2026年3月2471.427.5

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥27

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ4,193人。区分でいちばん多いのは個人・その他44.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が44.6%を占め、残る55.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他47.844.344.846.243.644.9
事業法人33.333.333.333.934.235.1
金融機関6.18.38.03.48.39.5
外国法人9.812.512.811.910.88.8
証券会社3.11.60.94.42.81.6
外国人個人0.00.00.20.30.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社オフィス梶本33.36
02梶本 雄介28.90
03株式会社日本カストディ銀行(信託口)4.65
04日本マスタートラスト信託銀行株式会社(信託口)4.15
05梶本 幸世3.08
06梶本 遼次朗2.48
07清板 大亮1.75
08GOLDMAN, SACHS & CO. REG (常任代理人 ゴールドマン・サックス証券株式会社)1.42
09レック株式会社1.07
10加藤 綾子0.96

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+8%、1株純資産は14期で+215%。直近期のROEは14.8%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月7417154.9
2014年3月9826944.7
2015年3月5233421.118.9
2016年3月5939415.030.5
2017年3月104042.666.4
2018年3月5345712.327.6
2019年3月8754417.424.0
2020年3月9163515.422.9
2021年3月4625819.623.8
2022年3月4830217.124.3
2023年3月5235415.817.5
2024年3月4840212.814.2
2025年3月6947215.920.420.1
2026年3月8053714.814.327.5

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額69百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢
梶本雄介代表取締役 社長56
大久保明道取締役 管理本部 本部長54
冨永博之取締役(注)379
白石卓也取締役(注)357
落藤隆夫常勤監査役(注)472
池田信彦監査役(注)481
天野良明監査役(注)477

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)2515126
社外取締役518184

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容5,697字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社及び子会社2社(式会社WHITE FOX、NIAアニメーション株式会社)により構成されております。また、当社グループの報告セグメントは、従来「出版事業」の単一セグメントでありましたが、当連結会計年度より、株式会社WHITE FOX及びNIAアニメーション株式会社の全株式を取得し、連結子会社化したことに伴い、報告セグメント「アニメ制作事業」を追加しております。 当社グループの事業内容及び当社と子会社の当該事業に係る位置付けは次のとおりであります。 なお、事業の区分は「第5経理の状況 1連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (出版事業) 出版事業は当社1社で構成されており、当社が運営する小説・漫画等の投稿サイトに投稿されたコンテンツを編集・出版し、全国書店や電子書店等で販売する事業を主に行っております。 1.ビジネスモデル 当社は、Webサイト及びアプリ上において当社が運営する小説・漫画等の投稿サイトに投稿されたコンテンツの内から、サイト内でのユーザー評価を参考に、書籍として出版すべきコンテンツを調達しております。調達後は、編集部において、コンテンツの品質・商品力を向上させた後、書籍として出版することで収益をあげております。そのビジネスモデルのイメージは次のとおりです。 当社のビジネスモデルは既存の出版社と、①書籍となるコンテンツの調達元、及び、②書籍化すべきコンテンツの選定方法が異なっていることが特徴です。 ①書籍となるコンテンツの調達元 インターネット環境が整備されることで、個人が作成したコンテンツをインターネット上に公開することが容易となり、インターネット上には多くのコンテンツが現れてきております。当社は、そのインターネット上からコンテンツを調達することにより安定的に多点数の書籍化が可能となっております。 ②書籍化すべきコンテンツの選定方法 当社はインターネット上での多数のユーザー評価を参考に、一定以上の読者ニーズを見極めた上で、当社編集部内で当社刊行書籍のジャンルとの親和性や書籍市場の動向等もあわせ総合的に判断し、書籍化すべきコンテンツの選定を行っております。そのため、書籍刊行に要した費用を回収するだけの売上高が確保できないリスクの低減が可能となっており、また、そのような不用意な書籍化を回避することにより、限りある経営資産の有効活用が図れております。 一方で、当社のビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。 そのため、当社投稿サイトでは、作家及びユーザーの双方にとって魅力的なサービスである「Webコンテンツ大賞(毎月、ジャンルを変えて最も読者に人気のあるコンテンツ及び当社編集部内で最も評価の高いコンテンツを選出し、賞金の贈呈に加えて受賞作として書籍化を検討。加えて、投票したユーザーに対しても抽選で賞金を贈呈。)」の実施や、書籍化を目指す作家の積極的なチャレンジを促す「出版申請制度(当社投稿サイト内で、一定以上の人気を博しているコンテンツの場合、その作家は当社に対して書籍化の検討を依頼することができる制度。)」及び「投稿インセンティブ(投稿作品の人気度に応じ、その作家に対して報酬(Amazon ギフト券など)をお支払いする制度。)」の実施等、作家にとって魅力的なサービスやイベントを開催することにより、コンテンツの拡充に努めております。 また、2017年2月からは、当社投稿サイト内において、これまで書籍化に伴い非公開処理又はダイジェスト化していたコンテンツを一定期間に限り閲覧することが出来る「レンタル」サービスを開始し、さらに2021年7月には海外向けの漫画アプリ「Alpha Manga」を配信してサービスのグローバル展開をしております。これらにより、当社投稿サイトは、コンテンツの調達機能だけでなく、販売サイトとしての機能が加わることで、調達から販売までの垂直の幹を太くすることも目指しております。 2.取扱書籍 当社が取り扱っている書籍は(1)ライトノベル(表紙や挿絵にアニメ調のイラストが用いられており、また一般の小説より軽妙な文体でストーリーが描かれている小説)、(2)漫画、(3)文庫、(4)その他、の4つのジャンルに分けられます。 (1) ライトノベル ライトノベルは、当社の売上高の約21%を占め、のちに漫画化される作品も数多く存在する重要なジャンルとなります。なお、当社ライトノベルは文庫本サイズではなく、単行本サイズ(文庫本より大きく、高価格)であることが特徴となっております。 当ジャンルに含まれる主力レーベル等は次のとおりです。 ① 男性向けのライトノベル 10代向けの文庫ライトノベルを卒業したと言われる、20代後半から30代の男性をターゲットとした単行本書籍を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計(注)770万部を超え、シリーズ続編のTVアニメ化が決定した『ゲート』や、同累計559万部を超え、TVアニメ第3期を制作中の『月が導く異世界道中』が挙げられます。 ② エタニティブックス 2009年9月に創刊したレーベルで、30代から40代の女性向け恋愛小説を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計33万部の『152センチ62キロの恋人』、同累計29万部の『君が好きだから』、同累計27万部の『ナチュラルキス』が挙げられます。 ③ レジーナブックス 2010年11月に創刊したレーベルで、20代から30代の女性向け新感覚ファンタジー小説を刊行しております。代表作としては、シリーズ発行部数累計286万部を超え、2026年4月にTVアニメ化された『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』、同累計235万部を超え、2025年10月にTVアニメ化された『最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか』が挙げられます。 ④ ノーチェブックス 2014年2月に創刊したレーベルで、20代から30代の女性をターゲットとした煌びやかな世界で繰り広げられる甘く切ないラブロマンス小説を刊行しております。 ⑤ アンダルシュノベルズ 2021年3月に創刊したレーベルで、ファンタジー世界を舞台としたボーイズラブ小説を刊行しております。 (2) 漫画 2012年から本格的に取り扱いを開始しているジャンルとなります。 漫画ジャンルでは、当社のライトノベルで人気を博した作品(『ゲート』、『月が導く異世界道中』、『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』、等)の漫画化(二次出版)を行っております。二次出版に至るまでには、原作であるライトノベルの人気を確認するだけではなく、漫画化された作品を当社Webサイト上で公開し、一定以上の人気があることを確認するプロセスを踏んでおりますので、出版時の成功率が事前に高められていることが特長といえます。また、漫画として二次出版することにより、原作であるライトノベルの売上高の増加が期待できることも特長といえます。 その一方で、漫画を更に成長させるためには「オリジナル漫画」の育成が必要であるとの考えから、当社ビジネスモデルを漫画にも適用することで、Web発となる次世代作家の発掘・育成にも積極的に取り組んでおります。 また、当ジャンルは電子書籍との親和性が非常に高く、加えて戦略的に電子書籍販売の体制強化を図っていることから、当連結会計年度においては、当社売上高の約78%を占めるジャンルに成長しております。 (3) 文庫 当ジャンルでは、市場において単行本ではなく文庫本での販売が主流となる「キャラ文芸」や「時代小説」等のジャンルに属する作品を文庫本として刊行しております。当社では更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、特定ジャンルに依存しないよう取扱いジャンルの拡大に注力しており、文庫において幅広いジャンルの書籍刊行を推進することで、新規ジャンルの開拓、強化に取り組んでおります。 さらに当ジャンルでは、ライトノベルやその他のジャンルから刊行された単行本の廉価版として、文庫本化を行っております。文庫本化することで、単行本の価格帯では躊躇していた読者層に対しても販売機会を逃さず、収益の最大化に努めております。 (4) その他 その他には、ライトノベルに属さない一般文芸書、ビジネス書、絵本等が含まれます。 一般文芸書の代表作としては、2014年5月に刊行した『居酒屋ぼったくり』(2018年4月にTVドラマ化。シリーズ発行部数累計150万部。)、絵本の代表作としては、「絵本・児童書大賞」に応募された文字のみのストーリーであったものに、人気イラストレーターの絵を付けることで誕生した『わたしのげぼく』(同6万部)が挙げられます。 (注)シリーズ発行部数累計:同作品の続編に加え同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。 3.他メディア展開作品 当社の作品のうち、他のメディアに展開した作品は以下のとおりです。なお、当社は作品の二次的利用に関する権利を有しており、他メディア展開の際にはそのメディア媒体と交渉する窓口となっております。 作品名   作家   ジャンル   実績 Separation   市川拓司   一般文芸書   日本テレビ系列にて 連続テレビドラマ化(2003年7月) 発行部数累計16万部 虹色ほたる   川口雅幸   一般文芸書 ・漫画(児童書)   東映アニメーションにより映画化(2012年5月) シリーズ発行部数累計50万部 THE QUIZ   椙本孝思   男性向けライト ノベル・漫画   日本テレビにてドラマ化(2012年9月) シリーズ発行部数累計7万部 ゲート   柳内たくみ   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2015年7月) シリーズ発行部数累計770万部 居酒屋ぼったくり   秋川滝美   一般文芸書 ・漫画   BS12にてドラマ化(2018年4月) シリーズ発行部数累計150万部 とあるおっさんの VRMMO活動記   椎名ほわほわ   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2023年10月) シリーズ発行部数累計225万部 月が導く異世界道中   あずみ圭   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化 第1期(2021年7月) TVアニメ化 第2期(2024年1月) シリーズ発行部数累計559万部 Re:Monster   金斬児狐   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2024年4月) シリーズ発行部数累計210万部 THE NEW GATE   風波しのぎ   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2024年4月) シリーズ発行部数累計370万部 異世界ゆるり紀行   水無月静琉   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2024年7月) シリーズ発行部数累計193万部 さようなら竜生、 こんにちは人生   永島ひろあき   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2024年10月) シリーズ発行部数累計136万部 いずれ最強の 錬金術師?   小狐丸   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2025年1月) シリーズ発行部数累計180万部 勘違いの工房主   時野洋輔   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2025年4月) シリーズ発行部数累計167万部 強くてニューサーガ   阿部正行   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2025年7月) シリーズ発行部数累計100万部 作品名   作家   ジャンル   実績 素材採取家の異世界旅行記   木乃子増緒   男性向けライト ノベル・漫画   TVアニメ化(2025年10月) シリーズ発行部数累計210万部 最後にひとつだけお願いしてもよろしいでしょうか   鳳ナナ   レジーナブックス・漫画   TVアニメ化(2025年10月) シリーズ発行部数累計235万部 最推しの義兄を愛でるため、長生きします!   朝陽天満   アンダルシュノベルズ・漫画   TVアニメ化(2026年1月) シリーズ発行部数累計33万部 4.当社投稿サイトの総コンテンツ数 当社ビジネスモデルの基幹となる当社投稿サイトの総コンテンツ数は、タグ機能の追加や、新たなジャンル「ライト文芸」等の追加に代表される様々な施策を展開することで順調に推移しております。 当連結会計年度末時点において、当社Webサイト内のコンテンツ数累計は258,381点となっております。 5.紙書籍の販売物流業務 当社は、将来的にはコンテンツを活かした多角展開を見据えておりますので、限られた経営資源は編集等に注力すべきだとの考えから、紙書籍に関する書店と出版社をつなぐ流通業者(以下、「取次」という。)との取引業務は、仲介業者(以下、「中取次」という。)を介して行っております。 なお、各書店への販促活動、市場動向の調査を主な目的とした書店営業は、基本的には当社で実施しております(首都圏以外の地方営業は効率性の観点から外部業者に委託しております。)。 (アニメ制作事業) アニメ制作事業は子会社2社で構成されており、主にテレビ放送用や動画配信用のアニメーション等の映像制作サービスを提供しております。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりです。
経営方針・対処すべき課題3,596字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネットを軸に新しいエンターテインメントを生み出し、提供する、最強のエンターテインメント企業を目指しております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 当社グループオリジナルのビジネスモデルを活かして、より一層、出版事業の拡大を図ると共に、出版事業を通して蓄積した自社IP(小説・漫画・キャラクターなど)を活用して、映像事業、キャラクター事業、ゲーム事業などの分野にも積極的に展開することを目指しております。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、より高い成長性を確保する観点から「売上高」の伸び率において、市場全体の伸び率を上回ることを重視しております。加えて、企業価値の拡大を図るという観点にも立ち、「営業利益」及び「当期純利益」も重要な経営指標としております。 (4)経営環境 当社グループの出版事業が属する出版業界におきましては、紙の出版物の市場は厳しい状況が続いているものの、一方で電子出版の市場は堅調な成長を続けております。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2025年(1月から12月まで)の紙と電子を合算した推定販売金額は前年比1.6%減の1兆5,462億円となり、その内訳は、紙の出版物については同4.1%減の9,647億円、電子出版については同2.7%増の5,815億円となっております。 (5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 当社グループは、エンターテインメント企業として出版事業で蓄積したIPを活かした多角的な事業の展開を目指しております。その目的に際して、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題は次のとおりです。 ① 優秀な人材の確保・育成 当社グループの出版事業における編集担当者は書籍ごとに配置され、その担当者の受け持つ領域は、企画、編集、販促ツール制作、広告出稿等、書籍の制作から売上に結びつくまでに必要な全ての業務となります。そのため、担当者ごとの成果がわかりやすく、モチベーションが維持しやすい仕組みとなっておりますが、同時に幅広い知識とスキルが求められます。 その一方で、昨今の読者ニーズは非常に移り変わりが激しく、出版するタイミングが極めて重要となってきております。更に、今後は取扱ジャンルの拡大を目指しているため、編集担当者を増強し、ヒットが見込まれる作品はタイミングを逃すことなく確実に刊行していくことが必要となります。 加えて、取扱ジャンルを拡大するためには、スマートフォンアプリを含めたWebサイトのサービスを充実させ、調達可能なコンテンツの種類が拡大していることが前提となりますので、Webサイトサービスの速やかな対応を行うためにも、エンジニアをはじめとするWeb開発人員の増強も必要となってきます。 当社グループといたしましては、即戦力となる中途人材の確保を促進することに加え、積極的な新卒採用活動を行うことにより、将来の飛躍的な成長を担う人材を確保することに努めております。また同時に、社内教育の充実及び当社グループ並びに当社グループサービスの知名度を向上させるための施策を継続的に実施することにより、志望者を引き付ける企業作りも行っております。 ② 作家・ユーザー数の拡大 当社グループの出版事業におけるビジネスモデルは、インターネット上にて良質なコンテンツが数多く収集でき、かつ、多くのユーザーにより多角的に評価されることで出版時の成功率が事前に高められることを前提に成り立っておりますので、継続的な新規コンテンツ及びユーザーの確保が必要不可欠となっております。 そのためには、作家・ユーザーの方の満足度向上が重要であると認識しておりますので、当社グループといたしましては、投稿作品の閲覧数等に応じてギフト券や現金を得られる「投稿インセンティブ」の実施や出版物に対するプロモーション等を積極的に実施することに加えて、作家・ユーザーの方からの当社グループのWebサイトに対するリクエストにも適宜対応することで、その実現を目指しております。 ③ 取扱書籍のジャンル拡大 当社グループの出版事業における売上高の約21%はライトノベルが占めており、また売上高の約78%を占める漫画につきましても原作がライトノベルであるコミカライズ作品が多く、ライトノベルへの依存度は高いものとなっております。そのため、更なる業績拡大及びポートフォリオ最適化の観点から、特定のジャンルに依存しないよう、取扱書籍のジャンル拡大を課題の一つに位置付けております。 当社グループといたしましては「キャラ文芸大賞」、「歴史・時代小説大賞」、「絵本大賞」等幅広いジャンルでのWebコンテンツ大賞を開催、強化することを通じて、新たなジャンルの開拓にも積極的に取り組んでおります。 ④ 電子書籍市場への対応 当社グループの出版事業が属する出版業界におきましては、電子書籍市場は堅調に拡大しており、当社グループにおきましても電子書籍販売を本格的に開始した2015年度以降、電子書籍売上は順調に増加し続けております。 その一方で、電子書籍の市場環境は紙書籍に比して変化が激しいことから、従来の紙書籍コンテンツとは異なる、環境変化に応じた柔軟な対応を取ることが電子書籍売上の維持・拡大には必要となります。 当社グループといたしましては、組織体制の整備及び社員への意識改革を適宜実施し、そのような市場環境の変化に迅速に対応できる体制構築を行っております。 ⑤ 新たな販路の確保・拡大 現在、当社グループを取り巻く出版業界は厳しさを増し、とりわけ書店数の減少が顕著であります。このような環境の中、当社グループの書籍コンテンツの販売チャネルを確保・拡大すること、並びにそうしたチャネルの収益力の高さを追い求めることが必要となっております。 当社グループといたしましては、好調な電子書籍市場における販売を拡大するため、販売チャネルとなる電子取次及び各電子ストアとの連携を強化するとともに、活況な海外漫画市場の開拓として海外電子ストアとの新規契約を推進する等、販路の拡大に努めております。 さらに、当社グループでは2017年2月より課金サービス「レンタル」を開始し、2021年7月には海外向けの漫画アプリ「Alpha Manga」を配信してサービスをグローバル展開する等、当社グループが一般消費者に書籍コンテンツを直接販売する仕組みを構築、強化し、投稿サイトという源泉から販売サイトという出口までの垂直の幹を太くしていくことにも取り組んでおります。 ⑥ 自社IPを活かした事業拡大 当社グループといたしましては、更なる事業拡大を図るため、出版事業により蓄積された自社IPを活用した事業の多角展開を目指しております。具体的には、アニメ化を中心とした映像等のメディア展開、グッズ販売、ゲーム事業、スマートフォン向けの新たなアプリサービス等への展開を目指しております。 ⑦ 生成AIへの対応 近年AI技術の著しい進化に伴い、生成AIの利用が急速な広がりをみせておりますが、当社グループにおきましてもクリエイティブ面において大きな影響を与えるものであり、その効果的な活用について迅速な対応が求められます。また一方で、生成AIによる著作権についてはそのルールが国内のみならず海外においても定まっておらず、著作権問題から生じるリスクに備える必要があります。 当社グループといたしましては、これらの課題に対処するため、生成AIの動向や法規制に関する情報を常に収集し、生成AIを巡る社会のルール形成に速やかに対応することに取り組んでおります。 ⑧ 内部管理体制の強化 当社グループは、市場動向、競合企業、顧客ニーズ等の変化に対して速やかに対応し、持続的に成長を維持していくためには、内部管理体制の強化を通じた業務の標準化と効率化が重要であると考えております。そのため、当社グループといたしましては、内部統制の実効性を高めるための環境を整備し、コーポレート・ガバナンスを充実していくことにより、内部管理体制の強化に努めてまいります。これにより、組織的な統制・管理活動を通じてリスク管理の徹底とともに、業務の標準化と効率化を目指しております。
事業等のリスク5,019字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 1. 事業環境に関するリスク (1) 市場環境について ① 他社との競合について インターネット上の小説や漫画等のコンテンツを書籍化するビジネスモデルにより、各社から大型のヒット作が相次ぎ出版され、一部のメディアでもそのビジネスモデルが取り上げられていることから、今後はより一層、当社グループの出版事業と類似したビジネスモデルにて多くの新規参入等があると考えられます。 当社グループといたしましては、当社グループならびに当社グループが提供するサービスの知名度向上、及び作家・ユーザーの満足度向上のための施策を継続的に実施することで、競合他社に対する優位性を確保することに努めてまいりますが、見込みどおりの効果が得られない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ② 原材料市況について 近年における原油価格等の高騰や円安の進行に伴う物価上昇等が出版物の原材料となる紙のコストにも影響を与えております。当社グループの出版事業におきましては、出版物の印刷・製本業務は複数の取引先に分散して委託することで安定的な供給量とコストのコントロールを行っておりますが、原材料価格の想定を超える急騰や長期にわたって高騰が続く場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ③ 出版市場について 当社グループの出版事業では、デジタルネットワークの発展に伴う情報メディアの多様化等による書籍の市場規模の縮小、顧客ニーズの細分化に対応するため、魅力ある書籍の拡充・強化を進めております。しかし、顧客ニーズに合致する書籍の拡充・強化が想定どおりに進まない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (2) 業界慣行及び法的規制について ① 再販売価格維持制度について 当社グループが販売している書籍等の著作物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」(以下、「独占禁止法」という。)第23条の規定により、再販売価格維持契約制度(以下、「再販制度」という。)が認められております。 再販制度とは、一般的にはメーカーが自社の製品を販売する際に、「卸売業者がその商品を小売業者に販売する価格」、「小売業者が消費者に販売する価格」を指定し、その価格(以下、「再販売価格」という。)を卸売業者、小売業者にそれぞれ遵守させる制度であります。独占禁止法は、再販制度を不公正な取引方法の1つであるとして原則禁止しておりますが、著作物については再販制度が認められております。 公正取引委員会は2001年3月23日付「著作物再販制度の取扱いについて」において、「競争政策の観点からは同制度を廃止し、著作物の流通において競争が促進されるべき」としながらも、「同制度の廃止について国民的合意が形成されるに至っていない」と指摘しており、当面、当該再販制度が維持されることとなっております。しかし、当該制度が廃止された場合、販売価格の値引きなどの価格競争に陥る可能性があるため、業界全体への影響も含め、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ② 委託販売制度について 法的規制等には該当いたしませんが、再販制度と並んで出版業界における特殊な慣行として委託販売制度があります。委託販売制度とは、当社グループが取次及び書店に配本した出版物について、配本後も返品を受け入れることを条件とする販売制度であります。 当社グループは発生し得ると考えられる予想返金額を返品率等を計算基礎として算出し、収益より控除するとともに、返金負債として計上しておりますが、今後の返品実績の動向によっては、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を及ぼす可能性があります。 ③ 著作権、商標権、知的財産権等について 当社グループは、著作権、商標権、知的財産権等の法令等の下、事業活動を行っており、現段階において事業及び業績に重大な影響を及ぼす訴訟を提起されている事実はありません。しかし、当社グループと作家との間において著作権に関するトラブルが生じた場合、又は当社グループと他社間において著作権又は商標権等に関するトラブルが発生した場合においては、訴訟等が発生する可能性があります。当社グループでは、知的財産権に関する専門の弁護士と顧問契約を締結し、常にトラブルが無いよう努めておりますが、万一訴訟等が発生し、当社グループの信頼を大きく毀損する事態に至った場合には、当社グループの事業及び業績に影響を与える可能性があります。 また、著作権、商標権、知的財産権等の法令等に重大な変更や当社グループの事業に関係する重大な法令等の新設がある場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 ④ 個人情報等について 当社グループの出版事業では、多数の作家及びユーザーの個人情報をお預かりしております。個人情報保護につきましては全社的な対策を継続的に実施しておりますが、万一個人情報の漏洩等が発生した場合には、当社グループの信頼を大きく毀損することとなり、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 2.事業に関するリスク (1)取引依存の高い主要な取引先について 当社グループの出版事業では、事業を通して蓄積した自社IPを活かした多角展開を見据えておりますので、限られた経営資源は編集等に注力すべきだと考えております。そのため、紙の書籍に関する取次(出版社と書店の間をつなぐ流通業者)との取引業務(書籍の販売・流通業務)は全て中取次(出版社と取次の間をつなぐ流通業者)である株式会社星雲社を介して行っております。 また、電子書籍の販売に関しては、主に電子書籍取次の大手である株式会社メディアドゥを介して行っており、当連結会計年度の売上高の54.5%が同社に対するものとなっております。 両社とはそれぞれ良好な関係を構築、維持しておりますが、何らかの理由により取引が継続できなくなった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (2) 新規事業への取組について 当社グループは、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、映像等の出版事業以外のメディア展開、グッズ販売、ゲーム事業、スマートフォン向けアプリサービス(情報提供サービス等)の開始等、多角的に事業展開することを目指す方針であります。 これらの新規事業への取組に際して、新たな人材の確保、システム投資及び広告宣伝等のため追加的な支出が発生する場合、また当社グループがこれまで想定していない新たなリスクが発生する場合、あるいは事業展開が想定どおりに進捗しない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (3) 書籍の刊行時期について 当社グループの出版事業では、書籍の刊行に関しては綿密な刊行計画を設定しておりますが、作家の執筆過程、及び編集者の編集過程等における予測不能の事態の影響から、当初の刊行計画から変更が生じることがあります。その結果、書籍の販売時期が延期等となった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (4) サイトの健全性の維持について 当社グループの出版事業が運営する書籍化の源泉となるコンテンツが投稿される自社Webサイトは、不特定多数のユーザーがコンテンツを投稿することができ、また独自にコミュニケーション等を図っているため、こうした場においては、公序良俗に反する行為や、他人を不快にさせる行為等が生じる危険性が存在しております。そのため、当社グループは、Webサイト内における禁止事項を明記すると共に、不適切なコンテンツや書き込み等がないかの確認を行っております。 しかし、急速な利用者の増加等により、Webサイト内における全ての不適切な行為を取り締まることができない場合には、Webサイトの安全性及び健全性が確保できず、当社グループのブランドや信頼が毀損する可能性があります。その場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (5) システムの安定的な稼働について 当社グループの出版事業が提供するWebサイト及びアプリはウェブ上で運営されており、快適な状態でユーザーにサービスを提供するためにはシステムを安定的に稼働させ、問題が発生した場合には適時に解決する必要があると認識しております。そのため、新システムまたは機能導入時における十分な検証、及びシステム運用後においてはシステムを安定的に稼働させるための人員確保等に努めております。 しかし、当社グループが提供する各サービスへの急激なアクセス数の増加や災害等に起因したサーバーの停止に伴うシステムダウンが生じた場合、またはコンピュータ・ウイルスやクラッカーの侵入等によりシステム障害が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (5) 企業買収について 当社グループは、出版事業により蓄積された自社IPを活用して、多角的な事業展開及び事業拡大を目指しており、そのための手段の一つとして企業買収を活用していく方針であります。企業買収の実施にあたっては、対象企業の事業の状況、財務内容及び契約関係等について、事前にデューデリジェンスを実施することで可能な限りリスクの低減に努めておりますが、企業買収後に事業環境の急激な変化が生じた場合やその他予期し得ない理由等により当初想定した効果が得られない場合には、企業買収で生じたのれんの減損処理等により、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 3.事業体制に関するリスク (1) 人材採用と育成について 当社グループの事業運営に当たっては、人材の確保・育成が重要課題であると認識しております。そのため、当社グループは採用活動に注力し、人材の確保に努めるとともに、社内教育・研修制度の充実を図ることで、実務スキルに加えて、当社グループの経営理念や行動規範を理解した責任のある社員の育成を行っていく方針であります。 しかし、人材を適時確保できない場合や人材が大量に社外へ流出してしまった場合、あるいは人材の育成が当社グループの計画どおりに進捗しない場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (2) 代表取締役社長への依存及び当社グループの事業推進体制について 当社の代表取締役社長である梶本雄介は、当社グループの創業者であり、設立時より最高経営責任者であります。同氏は、企業経営に関する豊富な経験と知識を有しており、現在においても経営方針や事業戦略等の立案及び決定を始め、取引先やその他各分野に渡る人脈等、当社グループの事業推進の中心的役割を担っており、当社グループにおける同氏への依存度は高いものとなっております。 そのため当社グループでは、同氏に過度に依存しないよう、経営幹部、ならびに業務推進役の拡充、育成、及び権限委譲による分業体制の構築等を進めておりますが、現時点においては、何らかの理由により同氏が当社グループの経営者として業務遂行が継続出来なくなった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。 (3) 事業拡大に応じた管理体制について 当社グループでは今後、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充を図る予定です。しかし、事業の拡大に応じた組織整備や内部管理体制の拡充が順調に進まなかった場合には、当社グループの財政状態及び経営成績等に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,382字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 なお、当社は株式会社WHITE FOX及びNIAアニメーション株式会社の全株式を取得し、子会社化したことにより当連結会計年度より連結財務諸表を作成しておりますので、前連結会計年度及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。 ① 財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度(2025年4月1日から2026年3月31日まで)におけるわが国経済は、雇用・所得環境が改善する中で緩やかな回復が続いているものの、中東情勢や米国の通商政策の影響等がわが国の景気を下押しするリスクとなっており、また、金融資本市場の変動等の影響が懸念される等、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 当社グループの出版事業が属する出版業界におきましては、紙の出版物の市場は厳しい状況が続いているものの、一方で電子出版の市場は堅調な成長を続けております。公益社団法人全国出版協会・出版科学研究所によると、2025年(1月から12月まで)の紙と電子を合算した推定販売金額は前年比1.6%減の1兆5,462億円となり、その内訳は、紙の出版物については同4.1%減の9,647億円、電子出版については同2.7%増の5,815億円となっております。 こうした環境の中、当社グループは、「これまでのやり方や常識に全くとらわれず」、「良いもの面白いもの望まれるものを徹底的に追求していく」というミッションの下、インターネット時代の新しいエンターテインメントを創造することを目的とし、インターネット上で話題となっている小説・漫画等のコンテンツを書籍化し、さらにアニメ化等のメディア展開を行う事業に取り組んでまいりました。 以上の活動の結果、当連結会計年度の売上高は16,610,070千円、営業利益は3,456,403千円、経常利益は3,512,721千円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,316,397千円となりました。 また、当連結会計年度末における資産合計は19,953,310千円、負債合計は4,335,418千円、純資産合計は15,617,891千円となりました。 セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 なお、当社グループの報告セグメントは、従来「出版事業」の単一セグメントでありましたが、当連結会計年度より、株式会社WHITE FOX及びNIAアニメーション株式会社を連結子会社化したことに伴い、報告セグメント「アニメ制作事業」を追加しております。 (出版事業) 当セグメントにおいては、当社が運営する小説・漫画等の投稿サイトに投稿されたコンテンツを編集・出版し、全国書店や電子書店等で販売する事業を主に行っております。 当連結会計年度における出版事業のジャンル別の概況は次のとおりであります。 a.ライトノベル 当連結会計年度の刊行点数は354点(前期比2点増)となりました。 各書籍の売れ行きにつきましては、コミカライズとの相乗効果により『継母の心得』が伸長したほか、シリーズ累計225万部を突破した『とあるおっさんのVRMMO活動記』の続刊も好調な売れ行きを見せました。また電子書籍販売においては、主要ストアにおける「話売り」施策や女性向け作品の販売が堅調に推移し、増収に寄与いたしました。 結果、当連結会計年度の売上高は前期を上回る着地となりました。 b.漫画 当連結会計年度の刊行点数は前期を大きく上回る242点(前期比27点増)となりました。 各書籍の売れ行きにつきましては、外部アワードにおいて大賞を受賞した大ヒット作品『継母の心得』の最新巻を刊行し、電子書籍販売を中心に既刊を巻き込み大きく伸長いたしました。加えて、2026年4月よりTVアニメを放送する『自称悪役令嬢な婚約者の観察記録。』やTVアニメ第2期の制作が決定した『いずれ最強の錬金術師?』等の有力IPの続刊が売上を力強く牽引いたしました。 結果、当連結会計年度の売上高は前期を大幅に上回る着地となりました。 c.文庫 当連結会計年度の刊行点数は前期を上回る210点(前期比16点増)となりました。 人気シリーズ『居酒屋ぼったくり』の著者による時代小説『きよのお江戸料理日記』の続刊が引き続き好調に推移し、当ジャンルの売上を牽引いたしました。また、毎月開催しているWebコンテンツ大賞の受賞作を中心に、キャラ文芸から歴史小説に至るまで多彩な新作を刊行し、取り扱いジャンルの更なる拡充とラインナップの強化に努めてまいりました。 結果、当連結会計年度の売上高は前期を上回る着地となりました。 d.その他 当連結会計年度の刊行点数は前期を上回る12点(前期比7点増)となりました。 「第8回ホラー・ミステリー小説大賞」にて優秀賞を受賞した『怪蒐』を刊行したほか、注力分野である絵本ジャンルにおいても複数作品を刊行する等、特定のカテゴリーに依存しない収益基盤の構築を目指し、コンテンツの多角化とポートフォリオの強化を推進してまいりました。 結果、当連結会計年度の売上高は前期を上回る着地となりました。 以上の活動の結果、当連結会計年度の出版事業の売上高は16,122,388千円、セグメント利益は3,582,619千円となりました。 (注)シリーズ累計部数:同作品の続編に加え、同作品の漫画及び文庫を含み、部数は電子書籍販売数を含む。 (アニメ制作事業) 当セグメントは、第2四半期連結会計期間に株式会社WHITE FOXを連結子会社化したことに伴い追加したセグメントであり、同社において主にテレビ放送用や動画配信用のアニメーション等の映像制作サービスを提供しております。また、第4四半期連結会計期間に連結子会社化したNIAアニメーション株式会社においても同サービスを提供しておりますが、当連結会計年度では貸借対照表のみを連結しているため、当セグメントにおいて同社の売上高及び利益または損失は発生しておりません。 当セグメントの概況につきましては、受注済みの大型案件の納品が進み売上を計上したものの、一部の納品時期が翌期に跨いだことにより、当連結会計年度における売上計上額に一部、次期への持ち越しが発生いたしました。 以上の活動の結果、当連結会計年度のアニメ制作事業の売上高は487,682千円、セグメント損失は126,216千円となりました。 ② キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は11,761,843千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりです。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動によるキャッシュ・フローは1,952,246千円の収入となりました。主な増加要因は、税金等調整前当期純利益の計上によるものであります。また、主な減少要因は、法人税等の支払によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によるキャッシュ・フローは1,310,831千円の支出となりました。これは主に、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出1,060,850千円及び出資金の払込による支出282,073千円が発生したことによるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によるキャッシュ・フローは446,843千円の支出となりました。これは主に、配当金の支払による支出406,857千円が発生したことによるものであります。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当連結会計年度の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、アニメ制作事業は受注制作であるため、生産実績を記載しておりません。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 出版事業(千円)   3,950,639 合計(千円)   3,950,639 (注)金額は販売価格によっております。 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。なお、出版事業は受注制作ではないため、受注実績を記載しておりません。 セグメントの名称   受注高(千円)   受注残高(千円) アニメ制作事業   549,914   3,171,374 合計   549,914   3,171,374 (注)金額は販売価格によっております。 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 2025年4月1日 至 2026年3月31日) 出版事業(千円)   16,122,388 アニメ制作事業(千円)   487,682 合計(千円)   16,610,070 (注)主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   当連結会計年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%) 株式会社メディアドゥ   9,052,284   54.5 株式会社カカオピッコマ   2,772,130   16.7 株式会社星雲社   1,889,459   11.4 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.財政状態の分析 (資産) 当連結会計年度末の流動資産は17,102,350千円となりました。主な内訳は、現金及び預金が11,786,901千円、売掛金が4,087,721千円であります。 固定資産は2,850,959千円となりました。主な内訳は、のれんが1,382,347千円、投資その他の資産が1,032,244千円であります。 (負債) 当連結会計年度末の流動負債は4,239,334千円となりました。主な内訳は、未払金が1,568,685千円、前受金が1,037,339千円、未払法人税等が651,433千円、返金負債が481,835千円であります。 固定負債は96,084千円となりました。主な内訳は、長期借入金が71,951千円、リース債務が17,831千円であります。 (純資産) 当連結会計年度末の純資産は15,617,891千円となりました。主な内訳は、利益剰余金が13,901,129千円であります。 b.経営成績の分析 (売上高) 当連結会計年度の売上高は16,610,070千円となりました。これは主に、出版事業において電子書籍の販売体制強化等により電子書籍売上が大幅に伸長したことによるものであります。 (営業利益) 当連結会計年度の営業利益は3,456,403千円となりました。これは主に、売上高が増加したことによるものであります。 (当期純利益) 当連結会計年度の当期純利益は2,316,397千円となりました。 c.経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。 b.資本の財源及び資金の流動性について 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、出版事業に係わる製造費(印刷費、印税など含む。)、販売費及び一般管理費等の営業費であります。投資を目的とした資金需要は、出版事業のビジネスモデルの基幹となる投稿サイトに対する開発費となります。 当社グループは、運転資金及び投資を目的とした資金につきましては、内部資金または借り入れにより資金調達することとしております。 なお、当連結会計年度末における借入金の残高は、108,611千円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は、11,761,843千円となっております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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