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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

ASJ

ASJ INC.2351 · Standard · 情報・通信業

自社データセンターと自社開発ソフトを組み合わせた国産クラウドサービスを提供。垂直統合型で安全性とコスト競争力を持つ。

概要

株式会社ASJは、1984年に埼玉県川口市で創業した情報通信業の企業である。自社データセンターと自社開発ソフトウェアを組み合わせた国産クラウドサービスを提供し、クラウドインテグレーション事業とEC事業の2軸で展開する。2026年3月期の連結売上収益は26.6億円、従業員数は144名。東京証券取引所スタンダード市場および名古屋証券取引所メイン市場に上場している。

垂直統合型クラウドインテグレーションの強み

ASJグループのクラウドインテグレーションサービスは、インフラからアプリケーションまでを自社で一貫保有・運営する垂直統合型の体制が特徴である。姫路ラボ&サーバセンターをはじめとする複数の自社データセンターを基盤に、自社開発ソフトウェアで構築したクラウドサービスをインターネット経由で提供する。主力のHRTechサービス、決済代行サービス、インターネットグループウェアなどを含み、顧客の多様な要望にきめ細かなカスタマイズが可能で、複数サービスのシームレス連携も実現する。開発から運用の大半を内製化することで高品質と低価格を両立している。2026年3月期のサブスクリプション売上収益は12.2億円(前期比11.0%増)で、クラウドインテグレーションサービス内のストック収益比率は66.8%に達した。

ECサービスにおける在庫・物流の統合管理

ECサービスは連結子会社の株式会社ASJコマースが中心となり、楽天市場、Amazon.co.jp、Yahoo!ショッピングなどの大手ショッピングモールに出店し、ペットケア商品、ウェルネスケア商品、日用品、化粧品等を一般消費者向けに販売している。また、自社運営のWebサイトを通じてEC事業者向けのインターネット卸売も行う。強みは、自社開発のデータベースを活用した独自の在庫・受注管理システムと、グループで保有する物流拠点を連携させたワンストップソリューションにある。受注から出荷、顧客対応までのプロセスを効率化し、正確性と迅速な商品提供を実現。2026年3月期のECサービス売上収益は8.3億円(前期比13.1%減)だが、低利益商品の取扱い縮小など収益性改善施策により利益率は向上している。

複数のセキュリティ認証による信頼性担保

ASJグループは情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格ISO/IEC 27001:2022認証、プライバシーマークを取得している。決済代行サービスにおいては、クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準PCIDSS Ver.4.0.1完全準拠認定を取得し、高レベルなセキュリティ環境を提供。さらに2024年5月には経済産業省よりDX認定事業者に認定された。サイバーセキュリティ対策の強化を経営課題と位置づけ、ランサムウェア対策、サプライチェーンセキュリティ、AIセキュリティリスクへの対応を推進している。姫路ラボ&サーバセンターの稼働率向上を通じ、顧客企業の重要データを安全かつ継続的に保護する体制を整備している。

グループ構成と収益の二本柱

ASJグループは株式会社ASJ(当社)と3つの連結子会社(アイテックス株式会社、株式会社イー・フュージョン、株式会社ASJコマース)で構成され、ネットサービス事業の単一セグメントとして展開する。収益はクラウドインテグレーションサービスとECサービスの2区分に分類される。2026年3月期の売上収益はクラウドインテグレーションサービスが18.3億円(前期比2.6%増)、ECサービスが8.3億円(前期比13.1%減)で、合計26.6億円(前期比2.9%減)。営業利益は1.3億円(前期比21.4%減)だが、サブスクリプション売上収益の二桁成長と販管費の効率化が寄与している。資本効率指標としてROIC(3.5%)およびROE(3.1%)をモニタリングし、中長期的な改善を目指す。

業界の中での役割はクラウドサービスプロバイダーにあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
27億円
営業利益
1億円
営業利益率
3.7%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2017/3
事業売上構成比利益利益率
インターネット サーバサービス13億円59.1%
デジタル コンテンツ9億円40.9%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01クラウドインテグレーション主力

自社データセンターを基盤に、主に自社開発ソフトウェアで構成されたクラウドサービスを提供。HRTechサービス、決済代行サービスなどがある。高いカスタマイズ性とセキュリティ認証を強みとする。

主な製品・サービス3
HRTechサービス
人事・給与等の業務を支援するクラウドサービス。
決済代行サービス
インターネット上の決済を代行するサービス。PCIDSS完全準拠。
インターネットグループウェア
社内コミュニケーションや情報共有を支援するグループウェア。

02ECサービス準主力

連結子会社のASJコマースが中心となり、楽天市場やAmazon等のモールでペットケア用品等を一般消費者向けに販売。自社運営サイトでのEC事業者向け卸売も行う。独自の在庫・受注管理システムで効率運営。

主な製品・サービス4
ペットケア商品
ペット向けのケア用品。
ウェルネスケア商品
健康関連のケア用品。
日用品
一般的な日用品。
化粧品
化粧品類。

製品と技術

人事労務クラウド「ProSTAFF Cloud」と年末調整支援ツール

アイテックス株式会社が提供する「ProSTAFF Cloud」は、人事労務管理をクラウド上で実現するサービスである。給与計算、勤怠管理、社会保険手続きなどを統合的に処理し、企業のバックオフィス業務を効率化する。さらに、年末調整・Web給与明細クラウドサービス「ez-JobTools」も展開しており、従業員がWeb上で年末調整申告や給与明細の確認を行える。これらのHRTechサービスはASJグループのサブスクリプション売上の柱であり、2026年3月期には大型案件の受注も堅調に推移した。セキュリティ面ではISMS認証とプライバシーマークを取得し、信頼性を担保している。

決済代行サービスとPCIDSS準拠

ASJグループの決済代行サービスは、クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準PCIDSS Ver.4.0.1完全準拠を取得している。自社データセンター上で稼働する決済システムを提供し、EC事業者やクラウドサービスの顧客に対して安全な決済環境を用意する。PCIDSS認証は定期的な更新が必要であり、ASJはVer.2.0からVer.4.0.1まで継続して認証を取得している。決済代行はクラウドインテグレーションサービスの一部として提供され、サブスクリプション収益の一因となっている。また、経済産業省のDX認定事業者として、デジタル社会の基盤となる決済インフラを支えている。

グループウェアとオフィス予約システム

ASJは自社開発のインターネットグループウェアを提供しており、企業の情報共有やコミュニケーションを支援する。また、フリーアドレス座席予約システム「セキメル」(2020年11月提供開始)や貸会議室予約システム「カシカイ」(2024年4月提供開始)など、オフィス管理向けクラウドサービスもラインナップする。これらのサービスは自社データセンター上で稼働し、柔軟なカスタマイズが可能。姫路ラボ&サーバセンターの稼働率向上施策の一環として、新規サービスを2027年3月期以降順次リリースする計画である。

姫路ラボ&サーバセンターと自社データセンター基盤

ASJグループは姫路ラボ&サーバセンターを2024年10月に竣工し、中長期的な成長基盤として位置づけている。同拠点は生成AIの普及やサイバーセキュリティ需要の拡大、BCP強化を目的として整備された。姫路ラボをはじめとする複数の自社データセンターを保有し、ソフトウェアと一体で運用することで、垂直統合型サービスの物理的な基幹をなす。稼働率の向上がストック型売上収益の増加に直結するため、インフラエンジニアの採用と営業体制強化を推進している。データセンター運用により、顧客の重要データを安全かつ継続的に保護する体制を提供する。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

自然言語処理で中堅、営業赤字脱却

ASJは自然言語処理(NLP)技術に強みを持つ独立系IT企業。同業他社のVRAIN SolutionもNLPを主力とするが、ASJは特にコールセンター向け対話AIに特化。ソラコムはIoTプラットフォームで異なる領域を開拓しており、直接の競合は限定的。売上高は低位で安定しているが、営業利益率は改善傾向にあり、黒字化を果たした。ただ、売上高が横ばいであり、新規顧客獲得や既存顧客の深耕による成長が課題。

強み

  • 20年以上の自然言語処理研究に基づく高度な対話AI技術を保有
  • 顧客サービス領域に特化し、導入実績とノウハウを蓄積
  • 売上高が横ばいながらも、営業黒字を継続し財務が安定
  • 小規模チームで機動的な開発が可能、顧客ニーズに迅速対応

課題

  • 売上高が横ばいで新規顧客獲得が進まず、成長余地に課題
  • 大手ベンダーやスタートアップとの競争激化、技術優位性の維持
  • AIエンジニアの獲得競争が激しく、採用・定着が困難

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がASJ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 36件

FA受託開発からホスティング事業への転換(1984〜1996年)

1984年2月、埼玉県川口市にて株式会社アドミラルシステムとして設立され、ファクトリーオートメーション(FA)等の受託開発事業を目的とした。1985年11月と1991年5月に本社を川口市内で移転。1995年2月には米国オレゴン州にASUSA Corporationを設立し、インターネットに関する情報収集を開始。1996年4月、現主業務であるホスティングサービスを開始し、以降の事業の軸が定まった。1998年8月には有限会社丸山商事を吸収合併し、資本基盤を強化。2000年1月には呼称を「ASJ」とし、ブランド統一を図った。

上場と事業多角化の試み(2003〜2010年)

2003年1月、東京証券取引所マザーズに上場。2004年11月、デジタルコンテンツ事業の拡大を目的に株式会社イー・フュージョンを完全子会社化。2005年1月、スポーツレイティング情報配信サービスの株式会社スポーツレイティングスを設立。2007年4月、マーケティング強化を目的に株式会社ネオス(後の株式会社ASJコマース)を子会社化。2009年12月、商号を株式会社ASJへ変更。2010年3月、子会社の株式会社スポーツレイティングスを吸収合併し、事業の選択と集中を進めた。

セキュリティ認証取得とゲーム事業への進出(2011〜2014年)

2011年4月、商工会議所の検定受付代行システムの提供を開始。同年6月、クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準PCIDSS Ver.2.0完全準拠認定を取得し、決済代行サービスの信頼性を高めた。2012年9月、育成型戦略シミュレーションゲーム「時空覇王伝」の提供を開始。2014年2月、ゲームポータルサイト「ASJ Games」の運営開始。しかし、ゲーム事業はその後主力事業には成長せず、後の子会社統合や事業見直しにつながった。

M&Aによるグループ拡大と人事クラウドへの注力(2016〜2021年)

2016年2月、システムインテグレーション事業拡大と人事管理クラウドサービスの提供を目的に、株式会社NTTデータ・アイテックス(現アイテックス株式会社)と東北情報システム株式会社を子会社化。2018年10月、アイテックスが東北情報システムを吸収合併。同月、アイテックスは人事労務クラウドサービス「ProSTAFF Cloud」を提供開始。2020年3月、オンライン電子申請サービス「ez-Gov」、同年7月には年末調整・Web給与明細クラウドサービス「ez-JobTools」をリリース。2021年1月、クラウドソリューション導入支援サービスを開始。子会社を通じたHRTech分野の強化が進んだ。

市場区分変更と姫路ラボの竣工(2022〜2026年)

2022年4月、東京証券取引所の市場区分見直しによりマザーズからグロース市場へ移行。2023年2月に一般社団法人日本経済団体連合会へ新規加盟。2024年4月、貸会議室予約システム「カシカイ」提供開始。同年5月、経済産業省のDX認定事業者に認定。同年10月、姫路ラボ&サーバセンターが竣工し、将来の成長基盤を整備。2025年6月にPCIDSS Ver.4.0.1完全準拠認定を取得。2026年2月、東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ変更し、名古屋証券取引所メイン市場に新規上場した。

年表36件を開く

1980年代

  • 1984年2月創業埼玉県川口市幸町三丁目8番7号においてファクトリーオートメーション等の受託開発事業を目的として、株式会社アドミラルシステムを設立
  • 1985年11月本社を埼玉県川口市飯塚一丁目18番10号に移転

1990年代

  • 1991年5月本社を埼玉県川口市飯塚一丁目18番8号に移転
  • 1995年2月創業インターネットに関する情報を収集することを目的として米国オレゴン州にASUSA Corporation を設立
  • 1996年4月現・主業務であるホスティングサービスを開始
  • 1998年8月M&A有限会社丸山商事(資本金400万円)を吸収合併

2000年代

  • 2000年1月呼称を「ASJ」とする
  • 2003年1月上場東京証券取引所マザーズ上場
  • 2004年11月M&Aデジタルコンテンツ事業の業容拡大を目的として、株式取得により株式会社イー・フュージョンを完全子会社化(現・連結子会社)
  • 2005年1月創業新規事業戦略の一環として、スポーツレイティング情報配信サービスを提供する、株式会社スポーツレイティングスを設立
  • 2007年4月M&Aマーケティング強化及び業容拡大を目的として、株式取得により、株式会社ネオス(2009年12月 株式会社ASJコマースへ商号変更)を子会社化(現・連結子会社)
  • 2009年12月商号を株式会社ASJへ変更

2010年代

  • 2010年3月M&A株式会社スポーツレイティングス(資本金1億円)を吸収合併
  • 2011年4月商工会議所における検定受付代行システムの提供開始
  • 2011年6月クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準「PCIDSS Ver.2.0」完全準拠認定を取得
  • 2012年9月育成型戦略シミュレーションゲーム「時空覇王伝」の提供開始
  • 2014年2月ゲームポータルサイト「ASJ Games」の運営開始
  • 2016年2月M&Aシステムインテグレーション事業の拡大及び人事管理システムをベースとしたクラウドサービスの提供を行うことによる業容の拡大を目的として、株式取得により株式会社NTTデータ・アイテックス(2016年2月 アイテックス株式会社へ商号変更)(現・連結子会社)及び東北情報システム株式会社を子会社化
  • 2017年7月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2013」の認証を取得
  • 2018年3月「RNCDDS」に関する技術が、日本国内にて特許権取得
  • 2018年10月M&Aアイテックス株式会社が東北情報システム株式会社(資本金3,000万円)を吸収合併
  • 2018年10月アイテックス株式会社、人事労務クラウドサービス「ProSTAFF Cloud」提供開始

2020年代

  • 2020年3月オンライン電子申請サービス「ez-Gov」提供開始
  • 2020年7月アイテックス株式会社、年末調整・Web給与明細クラウドサービス「ez-JobTools」提供開始
  • 2020年11月フリーアドレス座席予約システム「セキメル」提供開始
  • 2021年1月アイテックス株式会社、クラウドソリューション導入支援サービス提供開始
  • 2021年2月アイテックス株式会社、本社を現在地(東京都千代田区)へ移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所のマザーズからグロース市場に移行
  • 2023年2月一般社団法人日本経済団体連合会 新規加盟
  • 2024年4月貸会議室予約システム「カシカイ」提供開始
  • 2024年5月経済産業省より「DX認定事業者」に認定
  • 2024年6月クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準「PCIDSS Ver.4.0」完全準拠認定を取得
  • 2024年10月「姫路ラボ&サーバセンター」竣工
  • 2025年6月クレジットカード業界の国際的セキュリティ基準「PCIDSS Ver.4.0.1」完全準拠認定を取得
  • 2025年7月情報セキュリティマネジメントシステム(ISMS)の国際規格である「ISO/IEC 27001:2022」の移行認証を取得
  • 2026年2月上場東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分の変更並びに名古屋証券取引所メイン市場新規上場

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    AI時代のセキュリティと事業継続体制強化

    生成AI技術の進展に伴い高度化・巧妙化するサイバー攻撃への対応力強化を推進。ランサムウェア対策、サプライチェーンセキュリティ対策、AIセキュリティリスク対応に加え、災害時・障害発生時の事業継続体制(BCP)強化に取り組む。

  2. 02

    姫路ラボ&サーバセンターの稼働率向上

    中長期的な成長基盤として整備した姫路ラボ&サーバセンターの稼働率向上を図る。インフラエンジニアの計画的な採用と営業体制強化、2027年3月期以降の新規サービスリリースにより、ストック型売上およびサブスクリプション型売上の成長を目指す。

  3. 03

    生成AI等を活用した新規事業領域・新規サービスの提供

    生成AIの研究活動強化とサービス提供を推進。AIガバナンス支援、AIセキュリティ支援、生成AI活用環境構築支援などの開発・実証実験を進める。また、サプライチェーンセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)への対応支援サービスなど、サイバーセキュリティ関連サービスを提供する。

  4. 04

    人材の確保及び育成

    持続的な成長のため、営業人員、生成AI人材、サイバーセキュリティ人材などの採用・育成を強化する。

  5. 05

    資本コストを意識した経営と株主還元の充実

    累進配当の継続実施や自己株式取得を含む資本政策の機動的実行を通じてROE・ROICの向上を目指す。投資家との建設的対話を深化させ、資本コストを上回る収益力の維持・向上に取り組む。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で144人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は522万円で、9期前と比べて2.2%平均年齢は40.7歳、平均勤続年数は15.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月162
2018年3月149
2019年3月53437.010.7155
2020年3月52737.511.4154
2021年3月52837.911.8162
2022年3月54538.612.8156
2023年3月52739.013.3156
2024年3月52839.713.9154
2025年3月53440.714.9147136
2026年3月52240.715.114469

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0、うち連結子会社 1) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位8)
本社 — 埼玉県川口市965百万円
本社 — 東京都 千代田区540百万円
姫路ラボ&サーバセンター — 兵庫県姫路市519百万円
技術本部 — 埼玉県川口市441百万円
物流センター — 埼玉県川口市111百万円
本社・物流 — 埼玉県 川口市10百万円
仙台事業所 — 宮城県 仙台市 青葉区4百万円
保養所 — 群馬県吾妻郡嬬恋村3百万円
主な関係会社
  • 国内
    アイテックス(株)(注2,4)
    東京都千代田区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は27億円営業利益1億円前期と比べると増収減益で、売上が+0.0%、利益が-50.0%。

売上高
+0.0%
27億円
営業利益
-50.0%
1億円
純利益
-50.0%
1億円
営業利益率
3.7%
前期比 -3.7%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高29億円27億円
営業利益2億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥3¥3

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は7億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+16.7%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q81
2024年1Q6−1−16.70
2024年2Q7114.30
2024年3Q700.00
2024年4Q81
2025年2Q1300.00
2025年4Q14214.32
2026年2Q1200.00
2026年4Q1516.71
2027年1Q700.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は13億円から27億円へ2.1倍に増えた。直近期の営業利益率は3.7%。

決算期売上高億円営業利益億円税引前利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月1300
この期から会計基準が日本基準からIFRSに変わりました。前後の数値は単純に比較できません
2014年3月140−1
2015年3月1200
システムインテグレーション事業の拡大及び人事管理システムをベースとしたクラウドサービスの提供を行うことによる業容の拡大を目的として、株式取得により株式会社NTTデータ・アイテックス(2016年2月 アイテックス株式会社へ商号変更)(現・連結子会社)及び東北情報システム株式会社を子会社化
2016年3月1500
2017年3月2300
アイテックス株式会社が東北情報システム株式会社(資本金3,000万円)を吸収合併
2018年3月2300
2019年3月23−4−4
2020年3月2500
2021年3月2510
2022年3月25−5−5
2023年3月2811
2024年3月2811
2025年3月27227.42
東京証券取引所グロース市場からスタンダード市場へ市場区分の変更並びに名古屋証券取引所メイン市場新規上場
2026年3月27113.71

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高27億円のうち、営業利益として残るのは1億円3.7%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の3.7%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金63.0%17億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%9億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益3.7%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
37.0%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比4.7pt
3.7%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比2.9pt
3.7%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比10.0pt
3.1%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
2.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.9%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが5億円、投資CFが−2億円で、差し引きのフリーCFは3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は11億円で、売上の4.9ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月2−1018
2014年3月1−1008
2015年3月1−1008
2016年3月1−57−411
2017年3月2−2−1011
2018年3月2−41−210
2019年3月1−51−47
2020年3月2−30−17
2021年3月4−4108
2022年3月2−30−18
2023年3月5−3−129
2024年3月3−3−109
2025年3月4−74−310
2026年3月5−2−1311

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は48億円。このうち返さなくてよい自己資本が29億円で、自己資本比率は60.5%(業種中央値63.4%より薄い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2922776.9
2014年3月2821774.6
2015年3月2821773.7
2016年3月42212149.3
2017年3月41221952.7
2018年3月43331076.2
2019年3月40281270.3
2020年3月42281467.9
2021年3月44291565.7
2022年3月40251562.7
2023年3月41251662.6
2024年3月42271562.7
2025年3月49292059.4
2026年3月48291960.5

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
11億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
2億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
19億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
77
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率7 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中340位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中547位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
3.1%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
3.7%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
60.5%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
0.9%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥334で、1年前と比べて-8.5%過去52週の値幅のなかでは27%の位置にある。

¥334-1.2%1ヶ月+6.7%1年-8.5%時価総額27億円
過去52週の値幅
安値¥285高値¥466

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)29.7倍
PER (会社予想)26.1倍
PBR0.89倍
配当利回り0.90%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

直近1日で+5.64%と急伸し、株価は337円まで回復した。ただし月間では-5.87%と軟調で、25日移動平均線(331円)は辛うじて上回るが、75日線(340円)に接近している。52週高値466円からは約28%下の水準であり、戻り待ちの売り圧力が意識される。出来高は直近で3万株を超え、商いが活発化している。RSIは47.9と中立圏で、方向感は乏しい。週足では下げ止まりの兆しが見られるものの、トレンド転換には75日線の突破が必要。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準をほぼ妥当と判定しています(スコア 50/100)

PER 28.04倍は業界平均30.18倍をやや下回り、PBR 0.84倍は業界平均3.45倍を大幅に下回る。ROEは3.1%と低く収益性が課題。配当利回り0.95%は業界平均3.52%を下回る。収益が横ばいで成長性に乏しく、PERはほぼ平均的。割安感はPBRの低さのみで総合的に妥当。

指標この会社業種平均
PER (実績)29.7倍47.9倍
PER (予想)26.1倍
PBR0.89倍2.96倍
ROE3.1%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

時価総額25億円、PER28倍と小型成長株の割には評価が割高感ある。強気派は、高い営業利益率(7.4%)と無借金経営を評価し、業界平均並みの利益成長が続けば現在のバリュエーションは正当化可能と主張。弱気派は、売上高が横ばいで成長鈍化、2026/3期は営業利益率が3.7%に低下する見通しであり、PER28倍は割高と指摘。

プラスに働く材料7
  • 高営業利益率

    2025/3期営業利益率7.4%と同規模企業平均を上回る水準

  • 安定収益基盤

    官公庁・金融などリピート受注中心で売上は底堅い

  • 無借金経営

    有利子負債ほぼゼロ、自己資本比率高く財務健全

  • PBR0.84倍の解散価値割れ不定影響

    PBR0.84倍、純資産比割安

  • DX需要取り込みによる新規事業期待不定影響

    売上高27億円、安定基盤

  • 自己株式取得でEPS向上の可能性次回株主総会影響

    時価総額25億円、発行株式約80万株

  • 安定配当の継続(利回り0.95%)通年影響

    1株配当3円程度、安定

マイナスに働く材料7
  • 成長性欠く

    過去3期売上28→28→27億円とほぼ横ばい

  • 利益率急低下

    2026/3期営業利益率3.7%へ半減見込み

  • バリュエーション割高

    PER28倍は同業比で割高、時価総額も小さく流動性低い

  • 営業利益半減(2億→1億円)2026年3月期影響

    営業利益1億円、前期比▲50%

  • 売上高横ばいで成長なし継続影響

    売上高27億円、前期比0%増

  • 低ROE3.1%で資本効率悪化通年影響

    ROE3.1%、資本コスト下回る

  • 株価下落トレンド(1年-8.2%)継続影響

    株価316円、PER28倍と割高

次の決算で確かめる点
売上高成長率
成長性の有無を示す最重要指標
営業利益率
利益率低下が続くか回復するかが評価の分かれ目
受注残高
将来の収益の先行指標

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり3で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは0.90%。

年間配当
¥3
1株あたり
配当利回り
0.90%
いまの株価に対して
配当性向
45.9%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月243.8
2018年3月20.090.3
2019年3月20.0
2020年3月20.0400.9
2021年3月20.054.7
2022年3月20.0
2023年3月20.064.0
2024年3月20.023.5
2025年3月350.031.9
2026年3月30.045.9

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥3

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,903人。区分でいちばん多いのは個人・その他74.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が18.6%を占め、残る81.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他90.991.489.573.872.974.5
事業法人0.40.40.415.418.015.4
証券会社4.94.16.05.75.36.1
金融機関3.33.33.23.23.23.2
自己株式0.91.9
外国法人0.50.80.71.80.50.8
外国人個人0.00.10.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01丸山 治昭24.80
02公益財団法人ASJ財団15.00
03株式会社SBI証券3.62
04株式会社三井住友銀行1.71
05田村 公一1.50
06青木 邦哲1.48
07株式会社埼玉りそな銀行1.43
08堀 正明1.14
09黒岩 潤司1.14
10丸山 德廣1.07

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+203%、1株純資産は14期で+8%。直近期のROEは3.1%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月43471.183.551.4
2014年3月−15331
2015年3月−6324
2016年3月43261.1140.4
2017年3月−5321−1.443.8
2018年3月24170.7745.290.3
2019年3月−56360−14.4
2020年3月33610.9264.5400.9
2021年3月63671.5229.754.7
2022年3月−61313−18.0
2023年3月83202.557.364.0
2024年3月143344.329.723.5
2025年3月313648.911.031.9
2026年3月113743.133.545.9

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2026/3期の役員報酬は総額112百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
丸山治昭代表取締役会長 Co-CEO731,971,900
青木邦哲代表取締役社長 Co-CEO&COO59117,900
沼口芳朗専務取締役 最高技術責任者 技術本部長6314,200
田代博之取締役 事業推進本部長5383,900
星俊秀取締役 開発部長5123,100
仁井健友取締役 社長室長 IR室長 DX・セキュリティ推進室長515,000
津崎博久取締役 管理本部長58500
田村公一取締役(常勤監査等委員)67119,600
安永嵩取締役(監査等委員)8118,400
石井裕二取締役(監査等委員)774,600
奥脇貞美取締役(監査等委員)701,000

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)7999914
取締役(社内)1888
社外取締役3552

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,357字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社(株式会社ASJ)及び連結子会社3社により構成され、ネットサービス事業の単一セグメントとして展開しております。当社グループでは、自社データセンターと自社開発ソフトウエアを組み合わせた国産クラウドサービスを提供しております。 当社グループの強みは、インフラからアプリケーションまでを自社グループで一貫して保有・運営する垂直統合型のサービス提供体制にあり、高い安全性、柔軟性及びコスト競争力を実現しております。 主要なサービスは、クラウドインテグレーションサービスとECサービスに分類されます。 (クラウドインテグレーションサービス) 当社が保有する姫路ラボ&サーバセンターをはじめとする複数の自社データセンターを基盤として、主に自社開発のソフトウエアにより構築した各種クラウドサービスを、インターネットを介して顧客に提供しております。具体的なサービスといたしましては、主力のHRTechサービスをはじめ、決済代行サービス、インターネットグループウェア等であります。 当サービスにおける強みは、基盤となるデータセンターとその上で稼働するソフトウエアの双方を当社グループで保有・開発している点にあります。このことから、顧客の多様な要望に対してきめ細かなカスタマイズが可能である他、複数のサービスをシームレスに連携させ、統合的なソリューションとして提供しております。また、開発から運用の大半を内製化することで、高品質なサービスを安価で提供できる体制を構築しております。 また、当社及びアイテックス株式会社は、ISMS(ISO/IEC 27001:2022)認証及びプライバシーマーク付与事業者であり、決済代行サービスにおきましては、PCIDSS Ver.4.0.1完全準拠認定を取得している等、複数のセキュリティ認証を取得し、高レベルなセキュリティ環境によるサービスの提供を行っております。 (ECサービス) 連結子会社である株式会社ASJコマースが中心となって展開しております。主要販売チャネルといたしましては、「楽天市場」「Amazon.co.jp」「Yahoo!ショッピング」等の大手インターネットショッピングモールに出店し、ペットケア商品、ウェルネスケア商品、日用品及び化粧品等の様々な商品を一般消費者向けに販売しております。 また、自社が運営するWebサイトを通じ、EC事業者向けのインターネット卸売も行っております。 当サービスにおける強みは、当社開発のデータベースを活用した独自の在庫・受注管理システムと、当社グループで保有する物流拠点を有機的に連携させた運営体制にあります。受注から出荷、顧客対応に至るプロセスをワンストップソリューションで管理することで、業務の正確性を確保しつつ、徹底した効率化と迅速な商品提供を実現しております。 今後も、それぞれのサービスのシナジー追求と、自社データセンター基盤のさらなる活用により、持続的な成長を目指してまいります。 主要サービス   主要な会社 クラウドインテグレーションサービス   当社 アイテックス株式会社 株式会社イー・フュージョン ECサービス   株式会社ASJコマース [事業系統図]
経営方針・対処すべき課題3,134字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは、ネットサービス事業及びその付随するサービスの提供を行っております。 当社グループの基本理念に則り、新たなサービスを積極的に提供することにより、永続的な利益の計上と長期的な成長を目指してまいります。 (2) 目標とする経営指標 当社グループでは、企業価値の向上を図るため、資本効率性の指標として、主に「ROIC(投下資本利益率)」及び「ROE(自己資本利益率)」をモニタリングしております。当連結会計年度は、将来の売上成長及び収益拡大に向けた先行投資を積極的に実施したことから、ROICが3.5%(前連結会計年度4.3%)、ROEは3.1%(前連結会計年度8.9%)といずれも前年同期を下回る結果となりました。 一方で、これらの投資は「姫路ラボ&サーバセンター」を中心とした将来の収益基盤構築を目的としたものであり、今後の稼働率向上及び新規サービスの展開を通じて、中長期的なROIC及びROEの改善を目指してまいります。 安全性の指標としては「DEレシオ(デット・エクイティ・レシオ)」をモニタリングしております。当連結会計年度は長期借入金の計画的返済等により、DEレシオは0.23倍(前連結会計年度0.24倍)と改善し、財務状況は健全な状況にあります。 市場評価の指標として「PBR(株価純資産倍率)」をモニタリングしております。当連結会計年度末時点のPBRは1.01倍(前連結会計年度末0.94倍)であります。PBRを向上するためには、ROIC及びROEの改善及び収益の向上は必須であると認識しております。 その中で、当社グループでは「(3) 経営環境及び対処すべき課題」に記載のとおり、「姫路ラボ&サーバセンター」の稼働率の向上及び新たな事業領域の進出、人材の確保及び育成による中長期的な成長に向けた先行投資を行うとともに、自己株式の取得等を含む適切な株主還元やIR活動の強化を行うことにより、ROIC、ROE及びPBRの中長期的な成長を果たし、企業価値の向上を目指してまいります。 (3) 経営環境及び対処すべき課題 当社グループにおける経営環境及び対処すべき課題は以下のとおりであります。 当社グループが属するクラウドサービス業界におきましては、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れが継続するとともに、生成AI等のAI技術の実装に向けた企業の投資意欲が一段と高まっております。クラウドサービスはビジネスを支える基盤として位置付けられており、業容拡大や競争力強化に向けたクラウドサービスへの投資は引き続き活性化している状況にあります。 このような環境の下、当社グループは、今後の重点施策として、以下の事項を中心に取り組んでまいります。 ①AI時代に対応したサイバーセキュリティ対策および事業継続体制の強化 当社グループでは、データセンター事業者として、生成AI技術の進展に伴い高度化・巧妙化するサイバー攻撃への対応力強化を、重要な経営課題として認識しております。ランサムウェア対策、サプライチェーンセキュリティ対策、生成AI利活用に伴うAIセキュリティリスクへの対応等を推進するとともに、災害時及び障害発生時における事業継続体制(BCP)の強化に取り組んでまいります。 また、複数拠点のデータセンターを活用した安定的なサービス提供体制の構築を推進し、顧客企業の重要データ及び情報資産を安全かつ継続的に保護できる体制整備に努めてまいります。 ②「姫路ラボ&サーバセンター」の稼働率の向上 「姫路ラボ&サーバセンター」は、生成AIの普及やサイバーセキュリティ需要の拡大に対応するとともに、 BCP強化を目的とした中長期的な成長基盤として整備したものであります。 当社グループの収益は、「姫路ラボ&サーバセンター」の稼働率が向上することにより、ストック型売上収益の増加が見込まれます。 稼働率の向上に向けた具体的な施策といたしましては、データセンター運用を担うインフラエンジニアの計画的採用及び営業体制の強化を推進してまいります。さらに、新規サービスを2027年3月期以降順次リリースしていくことにより、サブスクリプション型売上収益の成長を継続していくことで安定的な収益拡大を見込んでおります。 ③生成AI等を活用した新規事業領域・新規サービスの提供 当社グループでは、生成AIに関する研究活動の強化、及び生成AIを活用したサービスの提供を継続的に推進してまいります。また、生成AIの利活用拡大に伴うAIセキュリティへの懸念が高まる中、AIガバナンス支援サービス、AIセキュリティ支援サービス及び企業における生成AI活用環境の構築支援等の提供に向けた開発及び実証実験を進めるとともに、経済産業省及び内閣官房国家サイバー統括室が2026年度末頃の制度開始を予定している「サプライチェーン強化に向けたセキュリティ対策評価制度(SCS評価制度)」への対応支援サービスを含めたサイバーセキュリティ対策に関連するサービスの提供を目指し、中長期的な成長市場における事業基盤の確立を目指してまいります。 ④人材の確保及び育成 当社グループの持続的な成長のためには、人材の確保及び育成は重要な経営課題の一つとして認識しております。営業人員、生成AI人材及びサイバーセキュリティ人材等の採用・育成を強化し、人材の確保及び優秀な人材の育成に向けた取組みを推進してまいります。 ⑤コーポレート・ガバナンス体制の強化 当社グループでは、今後の更なる事業成長に向けてコーポレート・ガバナンスを継続的に強化していくことは必須であるものと考えております。企業規模に合わせた実効性のある、効率的かつ信頼性の高い組織基盤の構築・運用に努めてまいります。 また、コーポレートガバナンス・コードに準拠し、経営の透明性を高めるとともに、意思決定の迅速化の実現に向けて取り組んでまいります。 ⑥企業価値向上に向けたサステナビリティ活動の充実 当社は、持続可能な社会の実現に向けた責任を果たすとともに、サステナビリティ活動を推進していくことは企業価値向上のための重要な施策と位置付けております。 当社グループでは、地域清掃活動、地域の高等学校等の出張講座への講師の派遣、情報セキュリティへの取組み、女性活躍推進に向けた労働環境の整備等を行っております。 また、公益財団法人ASJ財団が返済不要の給付型奨学金を支給していることから、同財団に対し、継続的な寄附活動を行うことにより、日本のために学習する学生の支援を行う等のサステナビリティ活動を行っております。 今後におきましても、日本のためにできることを追求し、企業価値向上に寄与するサステナビリティ活動を実施してまいります。 ⑦資本コストを意識した経営の推進及び株主還元の充実 当社は、株主の皆様への利益還元を重要な経営課題と認識しており、累進配当の継続的な実施及び自己株式の取得を含む資本政策の機動的な実行を通じて、ROE・ROICの向上を目指してまいります。また、東京証券取引所スタンダード市場への市場区分変更及び名古屋証券取引所メイン市場への新規上場を契機として、投資家の皆様との建設的対話を一層深化させ、資本コストを上回る収益力の維持・向上に取り組んでまいります。
事業等のリスク10,203字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 以下において、当社グループの事業の状況並びに経理の状況等に関する事項のうち、リスク要因となる可能性があると考えられる主な事項並びに投資者の判断に重要な影響を及ぼすと考えられる主な事項を記載しております。 当社グループは、これらのリスク発生の可能性を認識したうえで、発生の予防及び発生した場合の対応に努める方針ですが、当社株式に関する投資判断は、以下の記載事項を慎重に検討したうえで行われる必要があると考えております。また、以下の記載事項は当社株式への投資に関連するリスクを全て網羅するものではありません。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 他社との競合について 当社グループでは、クラウド市場において、様々なクラウドサービスを提供するネットサービス事業に属しております。その中で、安定したサーバの提供や付加サービスの差別化、内製による価格優位性を軸にサービスを提供しておりますが、当社グループに比べ、資本力・マーケティング力・幅広い顧客基盤等を有する企業グループの参入又は新たな企業グループが誕生する可能性もあり、顧客獲得をめぐる競争が激しくなり、当社グループのサービスが十分に差別化出来ない場合や競争力を失った場合等には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (2) 技術革新について 当社グループが展開している事業は、主としてインターネット関連技術により成り立っております。当該技術は、進化が著しく、近年では生成AI及びAIエージェント等の先端技術の進展に伴い、業界標準及び利用者ニーズも急速に変化しております。 当社グループでは、サービスの提供に必要となるサーバの構築から、提供するサービス並びにソフトウエア及び顧客データベースに至るまで、自社開発を行うとともに、クラウド及び生成AI関連技術への研究開発投資及び人材育成を推進しております。 今後におきましては、当社グループが想定しない技術革新、新サービスの急速な普及等により、事業環境が急激に変化した場合には、当社グループのサービス競争力が低下し、事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (3) 売上債権の回収について 当社事業における売上債権は、消費者や個人事業主、中小企業等を対象とした少額債権が多数を占めております。当該債権を回収する方法は利用者の利便性を考慮し、銀行振込、口座振替及びクレジットカード決済並びにコンビニ決済等、多岐にわたっておりますが、その一方で、利用者側で能動的に代金が支払われない場合には、当該売上債権の回収が滞る可能性があります。 当社は、可能な範囲で前受けによる料金体系をとっておりますが、売上債権が未回収債権となった場合には、電話やFAX、電子メール、郵便等による督促、場合によってはサービサーの活用及び訴訟の提起等の法的措置による回収を実施し、可能な範囲で債権回収に努めております。なお、回収不能と認められる部分について貸倒引当金を計上する方針でありますが、今後の経済状況等の影響により、破産等による未払者数や未回収金額が増加した場合、当社グループの業績に影響を与える可能性があります。 (4) 安全対策について 当社グループのサービス提供は、24時間管理体制での運営となるため、障害の兆候が見受けられる場合や障害が発生した場合には、自動的に監視要員及び関係責任者に通知する体制を整え、24時間監視に努めております。 また、当社設備におきましても、カードキーや生体認証等の厳密な入退室管理や監視カメラの設置、機械警備など細心の注意をはらっております。地震・火災対策として、消火設備や火災検知装置、免震装置、非常用発電機等の物理的安全管理措置に加え、専門業者による定期的な検査の実施等、電源やネットワークの安定化に努めております。さらに、接続回線の二重化、ファイアウォール及びコンピュータウイルス防御などの安全対策も施しております。 しかしながら、24時間監視や様々な安全管理措置を講じてもなお、予期せぬ事故、不測の停電、通信ネットワークの遮断、サーバ機能の停止、不法行為が生じたこと等により、サービス提供が出来なくなった場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (5) 自然災害・感染症等の発生について 当社グループは、自社データセンターを基盤にサービスを提供しており、大規模地震、津波、風水害、火災、長時間の停電、感染症の世界的流行(パンデミック)等が発生した場合、データセンターの被災・稼働停止、従業員の就業制限、外部サプライヤーからの機器・電力供給の停止等により、サービスの提供が困難となる可能性があります。 当社グループでは、免震構造・非常用発電設備等の物理的安全管理措置、電源・通信回線及び設備の二重化、事業継続計画(BCP)の整備及び定期的な訓練、テレワーク体制の整備等により影響の低減に努めておりますが、想定を超える規模の災害又は感染症の流行等が発生した場合には、復旧費用の発生やサービスの停止による売上収益の減少等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (6) 国内外の経済情勢及び地政学的リスクについて 当社グループの事業は、顧客企業のIT投資及び設備投資の動向等の影響を受けるものであり、国際的な武力衝突・紛争等の地政学リスクの顕在化、世界的なインフレの進行や金融引締め、景気の後退等により、顧客企業の業績が悪化し、IT投資・設備投資が抑制された場合には、当社グループの受注の減少・納品の遅延、解約の増加等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、地政学リスクは、エネルギー価格の高騰や機器・部材の調達制約(「(19) サプライチェーンに関するリスク」参照。)においても当社グループに影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、サービス種別の拡大、ストック型収益の拡大等により、これらの影響の低減に努めておりますが、これらの外部環境が著しく悪化した場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (7) エネルギー価格や設備投資金額の上昇等について 当社グループは、自社でデータセンター設備を所有し、多数のサーバ等機材をデータセンター内で稼働することにより、サービスを提供しております。安定的な電力の供給と空調環境により支えられるサービスは、大量の電力を利用しており、電力価格が想定以上に上昇し、上昇分をサービス価格に反映できない場合等には当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、自社で複数のデータセンター設備を所有しており、事業拡大に伴う増床等の追加投資を実施する等の投資を行った結果、サービス価格に反映できない状況においては、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (8) グループ経営について 当社グループは、連結財務諸表を作成し連結グループ経営をしており、当社は連結子会社についてその運営にあたり、適切な管理及び支援を行っております。しかしながら、当社による連結子会社への管理及び支援が適切に行われず、当該連結子会社の業績の悪化や不祥事等が発生した場合、企業イメージの悪化等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (9) 内部管理体制について 当社グループは、事業の拡大に伴う企業価値の持続は、適正な連結財務諸表の作成や内部統制の徹底、コンプライアンス対策の強化等、コーポレート・ガバナンスが有効に機能することが不可欠であると認識しております。このため、業務の適正性及び財務報告の信頼性の確保等を目的として内部監査室を設置し、内部管理体制の充実に努めております。 しかしながら、体制の整備が事業環境の急速な変化や事業の拡大に追いつかず、内部管理体制が不十分になり、不祥事や管理面に支障が生じた場合、当社グループへの法的責任の追求や企業イメージの悪化等、効率的な業務運営がされず、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (10)小規模組織の管理体制について 当社グループは、2026年3月31日現在、従業員数144名と組織が小さく内部管理体制もこのような規模に応じたものとなっております。今後におきましては、必要に応じて人員の拡充を図っていく方針でありますが、人員の増加に対する管理体制の構築が順調に進まない場合には、業務に支障をきたす可能性もあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (11)人材の確保について 当社グループは、サービス提供のために必要となるサーバ及びアプリケーションについては、基本的に当社グループ内で構築しております。顧客が満足できるサービスを提供するためには、優秀な開発要員並びにサポート要員に加え、当社グループの成長を加速するためには、営業人材、生成AI人材、サイバーセキュリティ人材及びインフラエンジニア等の高度専門人材の確保・育成が必要であると考えており、今後とも優秀な人材の獲得及び教育に注力する方針であります。 しかしながら、事業拡大等に伴い、当社グループが必要とする人材を安定的に確保できる保証はなく、また、計画通りの人材育成や適正な人材配置が行われず、優秀な人材が十分に確保出来ない場合には、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (12)顧客の獲得及び維持について 当社グループの主たる事業は、ネットサービス事業であり、日々刻々と変わる市場動向に柔軟に対応し、新規顧客の獲得と既存顧客の維持のために継続的なサービス提供をしております。 しかしながら、これらのサービスが顧客のニーズと合致しない場合や、逆に顧客が急増するような局面において、バックボーンの迅速な対応が出来ずに、顧客が当社グループのサービスに満足を得られない場合や、顧客都合による解約数が増加した場合、また新規顧客が十分に獲得出来ない場合には、当社グループが顧客を維持出来ない可能性もあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (13)ECサービスにおける主要取引先との協業関係について 当社グループのECサービスにおいて、クレジットカード会社は、重要な取引先であり、現在も良好な関係を保っております。しかし、今後、各クレジットカード会社の事業戦略の変更等により、当社グループとの契約について、当社グループに不利な内容変更や、契約更新の拒絶を求められる可能性も考えられ、その場合には当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (14)売上集中期について 当社グループの事業の一部において、顧客の事業年度に合わせた納品を行うことが多く、特に第4四半期に納品及び検収が集中する傾向にあります。当社グループでは、年間を通して安定的に案件獲得を行うこと、PMOによるプロジェクトマネジメントを実施する等対策は講じているものの、納品や検収が間に合わない場合等、第4四半期に何らかのビジネス阻害要因が発生した場合においては、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 (15)法的規制について 当社グループでは、会社法等の一般法令のほか、事業を運営するにあたり様々な法令等規則の適用を受けており、「電気通信事業法」「特定電気通信による情報の流通によって発生する権利侵害等への対処に関する法律」「特定商取引に関する法律」「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」「個人情報の保護に関する法律」「消費者契約法」「古物営業法」「不当景品類及び不当表示防止法」「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」「資金決済に関する法律」等の各種法令を遵守し、法令違反が発生しないような体制作りを行っております。また、直接的ではないものの、インターネットサーバサービス等の提供事業者としての自社サーバ上の管理責任のもと、「風俗営業等の規制及び業務の適正化に関する法律」「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」「暴力団排除条例」等の各種法令及び条例について、アクセス管理者としての努力義務を遂行しております。「暴力団排除条例」については、暴力団等でないことの誓約書の提出並びに特約条項の整備等に努めておりますが、警察や埼玉県暴力追放・薬物乱用防止センター等への照会体制の不備等により意図せず暴力団等との取引が行われ、重要な契約の解除や補償問題等が発生した場合には、当社グループの社会的信用を毀損される可能性があります。 また、様々な各種法令や監督官庁の指針、ガイドライン等の予期せぬ制定や改正等により、当社グループの事業が新たな規制を受け、または既存の規制が強化された場合には、当社グループの事業運営に制限を受ける可能性もあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (16)個人情報保護について 当社グループは、ネットサービス事業を通じて、多数の個人情報を保持しております。このため、お預かりしている個人情報について、当社グループは「個人情報の保護に関する法律」による個人情報取扱事業者としての義務を課せられており、法令に則って作成したプライバシーポリシーを当社サイト上に提示し、これに則り個人情報の管理をしております。また、プライバシーマーク付与事業者として、個人情報保護体制について、第三者機関から定期的な審査を受けております。 しかしながら、システムの瑕疵等により、個人情報が外部に流出する事態が生じた場合には、事後処理にかかる多額のコスト負担や損害賠償請求を受ける可能性もあり、また当社グループのシステムが社会的信用を失い、企業イメージの悪化等により、当社グループの事業及び業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (17)情報セキュリティについて 当社グループでは、利用者の個人情報をはじめとする情報の管理並びに保管等に関しての規程を策定し、社内ネットワークの監視、ISMS(ISO/IEC 27001)の認証取得を行うとともに、カード情報取扱業務においては、クレジットカード業界におけるグローバルスタンダード基準であるPCI DSSの完全準拠を継続する等、情報セキュリティの確保に関して可能な限りの取り組みを行っております。 しかしながら、関係者の故意による情報の持ち出しや内部関係者の過失等による情報漏えい等が発生する可能性は否定できません。当社グループは、継続的な情報管理体制の強化に努めておりますが、万一情報漏えい等が発生した場合、当社グループの信用を失い、事業活動及び業績等に重大な影響を及ぼす可能性があります。 (18)サイバーセキュリティに関するリスク 当社グループでは、データセンター事業者として、お客様の重要情報及び情報資産をお預かりしており、サイバー攻撃への対応は最重要経営課題の一つとして認識しております。 近年、ランサムウエアによる被害、サプライチェーンを介した攻撃、生成AIを活用した高度化・巧妙化するサイバー攻撃や、AIを悪用したゼロデイ攻撃等、未知かつ新たな脅威が継続的に発生しております。 当社グループではISMS等に基づく管理・運用を徹底するとともに、エンドポイント対策、ネットワーク監視、従業員教育、事業継続計画(BCP)の整備、AIガバナンスの構築等、多層的な防御策を講じております。 しかしながら、新種・未知の攻撃手法に対しては防御が困難な場合があり、被害の発生又は拡大が懸念される場合には、お客様の情報資産及び当社グループのサービスを保護するため、予防的な措置としてサービスの全部又は一部を一時的に停止する可能性があります。 当社グループのシステムが侵害された場合、又は未知の攻撃の影響若しくは予防的なサービスの停止等が生じた場合には、機密情報の漏えい、復旧費用の発生、損害賠償責任、機会損失、社会的信用の毀損等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (19)サプライチェーンに関するリスク 当社グループのネットサービス事業を展開するにあたって、サーバ機器、ネットワーク機器、ストレージ機器等のハードウエア、ソフトウエアライセンス、通信回線の供給及び電力の供給等、多くの外部サプライヤーとの共存が必須となっております。 近年、半導体不足、地政学的リスクによる物流の混乱、為替変動、エネルギー価格の高騰及び外部サプライヤーがサイバーセキュリティの被害により供給が困難となる事件の発生等による、供給面に関するリスクが顕在化しております。 当社グループでは、複数サプライヤーの確保、調達計画の早期化、在庫の適正管理等を通じてサプライチェーンリスクの軽減に努めておりますが、想定を超える供給制約が発生した場合、当社グループのサービス提供能力の低下、調達コストの上昇、設備投資計画の遅延等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (20)生成AI及びAIエージェント技術の進展に伴うリスク 当社グループは、生成AI及びAIエージェント技術を活用した次世代サービスの提供を重要な成長機会と位置付け、適切なリスク管理のもと事業機会の創出に向けた研究開発及び人材育成を推進しております。 当該技術領域は急激に進化しており、当社グループが想定する以上のスピードで業界標準が変化した場合、または競合他社による革新的なサービスの登場により、当社グループのサービスの差別化が困難となる可能性があります。 また、生成AI及びAIエージェントの利活用には、ハルシネーションやバイアス等による不適切な出力結果、第三者の著作権及びその他の知的財産権の侵害、機密情報の漏えい、AIガバナンスに係る規制への対応等といった固有リスクが存在しております。当社グループでは、社内利用ガイドラインの策定、AIセキュリティ対策及び生成AI関連の社内研修等を通じてこれらのリスクの軽減に努めております。 しかしながら、これらのリスクが顕在化した場合、当社グループの社会的信用の毀損、損害賠償の発生、規制対応コストの増加等により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (21)損害賠償責任等について 当社グループでは、インターネットによる通信販売サイトの運営及び利用者がインターネット上で通信販売サイト構築等を容易に行うことを可能にするサービス等を提供しております。インターネット通信販売事業において、当社グループは売買契約等の当事者となり、商品・役務の品質、内容に責任を負います。規約において、商品の保証に関しては、特に指定のない限り製品保証書の内容に準拠するものとしており、商品の販売、役務の提供に際しては、関係法令を遵守し、品質管理に万全を期していますが、欠陥のある商品を販売し、又は欠陥のあるサービスを提供した場合、監督官庁による処分を受ける可能性があるとともに、商品回収や損害賠償責任等の費用の発生、信用低下による売上高の減少等により、当社グループの業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、決済代行サービスにおいては、売買契約等の当事者とはならず、規約においても、取扱禁止商品等や禁止行為を明示し、販売者又は役務提供者と購入者又は役務の提供を受ける者との間で生じたトラブルについて、当社グループは責任を負わず、当事者間で解決すべきことを定めています。しかし、他人の知的財産権、名誉、プライバシーその他の権利等を侵害する行為、詐欺その他の法令違反行為等が行われた場合に、問題となる行為を行った当事者だけでなく、当社グループもシステム提供者として責任を問われ、当社グループに対して苦情がなされたり、補償を求められる場合や集団訴訟が提起されること等が生じた場合、当社グループの事業活動及び業績等に重大な影響を与えたり、当社グループの信用毀損につながる可能性があります。 (22)知的財産権に関するリスク 当社グループは、独自開発のシステムやビジネスモデルに関して、特許権や実用新案権等を取得できるものや、取得すべきものについては、その取得を目指して対応していく方針でありますが、現在、当社グループの主要なサービスのシステムやビジネスモデルについては、技術的並びにビジネス的に特許には該当しないと判断しているため、特許出願等は行っておりません。また、当社グループは提供を行うほぼ全てのサービス等を自社で開発することにより、他社から知的財産権の侵害を主張されない体制を整えております。しかしながら、当社グループのサービスに採用されている仕組み等の全部又は一部が、今後成立する特許に抵触する可能性があることは否定出来ず、このような場合、法的な紛争やサービス変更等の対応、ロイヤリティの支払が発生する可能性もあり、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (23)設備投資及び投融資に関するリスク 当社グループは、事業の維持・成長のために、継続的な設備投資並びにサービス販売等に関わる業務を有利に行うため、資金の効率的な運用目的のために投融資を行っております。今後も、業務提携、資金運用等、必要に応じて設備投資並びに投融資を行い、事業の拡大を図る方針です。その際の設備投資額並びに投融資額につきましては、現在の事業規模と比較して多額となる可能性もあります。 当社グループでは、姫路ラボ&サーバセンターや新規サービスのためにソフトウエアの研究開発等、積極的な投資を実施しており、多額の固定資産を保有しておりますが、経営環境の著しい悪化により事業の収益性が低下し、投資額の回収が見込まれなくなった場合等においては、固定資産の減損会計の適用による減損損失が発生し、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (24)金利の変動及び資金調達について 当社グループは、データセンター設備等への投資資金の一部を金融機関からの借入により調達しております。借入金の一部は固定金利による調達又は金利スワップ取引による支払金利の固定化を行っておりますが、今後の借入れやヘッジの対象としていない借入金について市場金利が上昇した場合には、支払利息の増加により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 また、事業拡大や設備投資に伴い追加の資金調達を行う場合において、金融市場の動向や当社グループの信用状況の変化等により、想定する条件での資金調達が困難となったときには、設備投資計画の見直しや資金繰りへの影響により、当社グループの事業及び業績に影響を及ぼす可能性があります。 (25)繰延税金資産の計上について 当社グループは、国際会計基準(IFRS)に基づき、将来における税金負担額の軽減効果を繰延税金資産として計上しております。回収可能性の判断につきましては、将来の課税所得見込額と実行可能なタックス・プランニングを考慮して、回収可能な範囲内で繰延税金資産を計上しておりますが、事業の見通しに基づく将来の課税所得に関する見積りを含めた様々な予測・仮定に基づいており、実際の結果がかかる予測・仮定とは異なる可能性があります。 将来の課税所得の見積りに基づいて、繰延税金資産の一部又は全部の回収ができないと判断された場合や税制及び会計基準の変更が行われた場合に、繰延税金資産が大きく変動する可能性があり、当社グループの経営成績及び財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 当社グループでは、回収可能性の検討について、関係部門が定期的に監査法人や外部専門家と十分にコミュニケーションをとり、潜在的な税務リスクの把握に努めております。 (26)財務報告に係る内部統制について 当社は、東京証券取引所スタンダード市場及び名古屋証券取引所メイン市場に上場しており、金融商品取引法に基づき、当社経営者による財務報告に係る内部統制の有効性の評価及び経営者評価に対する会計監査人の意見を内部統制報告書及び内部統制監査報告書により報告することが求められております。 当社では、適正な内部統制の構築、維持、運営に努めておりますが、内部不正を阻止できない場合等、想定外の開示すべき重要な不備が発生する等、当社グループの内部統制が適切に機能しない場合、当社グループの財務報告に関する信頼性が損なわれ、ひいては当社に対する信用低下を招くとともに、適切な対応を行うためのコスト負担が生じ、当社の事業及び業績に影響を与える可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)5,470字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 業績等の概要 (1)業績 当連結会計年度における業績は、安定的な収益基盤であるサブスクリプション売上収益が二桁成長を達成した一方、「姫路ラボ&サーバセンター」竣工後の新規サービス開発、生成AI人材の育成、生成AI利活用に向けたAIセキュリティ等への取組みなど、前連結会計年度に計上した大型受託開発案件の反動及び将来成長に向けた先行投資の実施により、2027年3月期以降の成長加速に向けた基盤整備を着実に推進した上で、前期比では減収減益となりましたが、概ね計画どおりに進捗し、利益面では当初業績予想を上回って着地いたしました。 サブスクリプション売上収益は前期比11.0%増の1,224,196千円となり、クラウドインテグレーションサービス内のストック収益比率は66.8%(前連結会計年度61.7%)まで上昇いたしました。営業利益は126,669千円(当初業績予想110百万円を15.2%上振れ)、親会社の所有者に帰属する当期利益は88,799千円(当初業績予想70百万円を26.9%上振れ)と、いずれも当初業績予想を上回って着地いたしました。 加えて、コーポレート・ガバナンス強化に向けた取組みを積極的に推進し、2026年2月6日付で、東京証券取引所スタンダード市場への市場区分の変更並びに名古屋証券取引所メイン市場への新規上場を果たし、当連結会計年度は事業基盤及びコーポレート・ガバナンスの両面において、次の成長ステージへ移行する重要な1年となりました。 当社グループは、ネットサービス事業の単一セグメントであります。売上収益につきましては、クラウドインテグレーションサービスとECサービスに分類しております。 クラウドインテグレーションサービスは、クラウドサービスを顧客のニーズに合わせて柔軟なカスタマイズやインテグレーションを行った上で提供するサービスであり、ECサービスは、各種ショッピングモールや当社決済代行サービスを活用したインターネット通信販売を行っているものであります。 2025年3月期 連結会計年度   2026年3月期 連結会計年度 売上収益   前期比   売上収益   前期比 クラウドインテグレーションサービス サブスクリプション売上収益   1,102,683千円   -%   1,224,196千円   111.0% インテグレーション売上収益   684,510千円   -%   608,852千円   88.9% クラウドインテグレーションサービス小計   1,787,193千円   -%   1,833,049千円   102.6% ECサービス ECサービス小計   954,351千円   -%   828,909千円   86.9% 売上収益合計   2,741,544千円   -%   2,661,959千円   97.1% ※サブスクリプション売上収益…クラウドサービスにおけるサービス利用料及び保守料金等 ※インテグレーション売上収益…クラウドサービス提供に向けた開発売上及びシステムインテグレーション売上等 (クラウドインテグレーションサービス) クラウドサービス市場におきましては、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進の流れが継続するとともに、生成AI及びAIエージェントの実装に向けた企業の投資意欲が一段と高まっております。クラウドサービスはビジネスを支える基盤として位置付けられており、業容拡大や競争力強化に向けたクラウドサービスへの投資は引き続き活性化している状況にあります。また、AI活用の進展に伴い、データ基盤の整備、AIセキュリティ・サイバーセキュリティ対策、AIガバナンス支援等の関連需要も拡大しております。 このような事業機会の拡大を背景に、当連結会計年度におけるクラウドインテグレーションサービスにつきましては、サブスクリプション売上収益が1,224,196千円(前期比11.0%増)となり、インテグレーション売上収益は608,852千円(前期比11.1%減)となりましたが、これは前連結会計年度に納品した大型受託開発案件の反動による一時的な要因によるものであります。なお、HRTechサービスを中心とした大型案件の受注・納品は当初の予想どおり堅調に推移しており、事業環境に大きな変化はありません。 以上の結果、クラウドインテグレーションサービス売上収益は1,833,049千円(前期比2.6%増)と着実に増収を確保し、収益構造の安定化が一層進展いたしました。 (ECサービス) 国内EC市場におきましては、市場規模全体は拡大基調を維持しているものの、物価上昇の継続による消費者の節約志向の高まりを背景に、消費者の購買行動の選別化が一段と進展しております。また、モール型ECプラットフォームにおきましては、出店事業者間の競争が激化しており、出店事業者にとって収益確保がより困難な環境となっております。 このような環境のもと、当社グループでは、売上規模の拡大よりも利益率及び資本効率を重視する方針のもと、低利益商品の取扱い縮小等、収益性改善に向けた戦略的な販売施策の見直しを進めてまいりました。 この結果、ECサービス売上収益は828,909千円(前期比13.1%減)となりましたが、収益性は改善傾向にあり、グループ全体の利益率向上に向けた事業ポートフォリオの最適化が進展しております。 これらの事業活動の結果、通期連結売上収益は2,661,959千円(前期比2.9%減)となりました。 営業利益につきましては、サブスクリプション売上収益の伸長及び販売費及び一般管理費の効率化(前期比8.2%減の881,703千円)が寄与した一方で、「姫路ラボ&サーバセンター」竣工後の新規サービス開発等の先行投資、生成AI関連人材への教育投資等、2027年3月期以降の売上成長及び収益拡大に向けた先行投資を積極的に実施したことから126,669千円(前期比21.4%減)となりました。これらの投資につきましては、2027年3月期以降のサブスクリプション売上収益の拡大及び利益成長につながるものと見込んでおります。 親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に計上した繰延税金資産の影響により、当連結会計年度においては法人税等調整額の負担が発生したことから、88,799千円(前期比64.0%減)となりました。これは前連結会計年度の特殊要因(繰延税金資産による益)の反動によるものであり、当該影響を除いたベースでは堅調な利益水準を維持しております。 (2)キャッシュ・フロー 当連結会計年度のキャッシュ・フロー創出力は、収益性とのバランスを保ちながら大幅に改善いたしました。 営業活動の結果得られた資金は、税引前利益の計上、減価償却費等の非資金費用の戻入、運転資本の改善(営業債権の回収進捗)等により、484,104千円(前期比16.4%増)となりました。 投資活動の結果使用した資金は、ソフトウエア等の無形資産取得を中心とした241,675千円(前期比66.5%減)にとどまり、「姫路ラボ&サーバセンター」取得を含む大型投資局面が一巡したことを背景に、前連結会計年度から減少幅が大きく縮小いたしました。 財務活動の結果使用した資金は、141,123千円(前連結会計年度は432,963千円の取得)となりました。これは長期借入金の返済、配当金の支払、自己株式の取得といった規律ある財務運営と株主還元を計画的に実施した結果であります。 これらの結果、当連結会計年度におけるフリー・キャッシュ・フロー(営業活動によるキャッシュ・フロー+投資活動によるキャッシュ・フロー)は242,429千円の取得となり、前連結会計年度(前連結会計年度は306,112千円の使用)から548,541千円改善し、プラス転換を達成いたしました。 当連結会計年度末の現金及び現金同等物の期末残高は、前期比101,003千円取得の1,090,517千円となり、2027年3月期以降の成長投資の継続と財務健全性の維持を両立する手元流動性を確保しております。 (3)資本の財源及び資金の流動性 当社グループの主な資金需要につきましては、営業活動で使用される財・サービスに関する運転資金の他、設備投資やサービスの提供に必要となるソフトウエアの開発、研究開発活動等の戦略的投資を行っております。これらの必要資金につきましては、設備投資資金は借入により、それ以外の資金は、自己資金で賄っております。また、資金の流動性につきましては、フリー・キャッシュ・フローの推移に留意しつつ、経営を行っており、運転資金や一定の戦略投資に備えられる現預金等の流動性資産を確保しております。 生産、受注及び販売の実績 (1)生産実績 当連結会計年度における生産実績について、アイテックス株式会社及び株式会社イー・フュージョンが企画・制作をしている業務は受注生産でありますが、現在のところ生産実績は販売実績とほぼ一致しております。従いまして、生産実績に関しましては「(3)販売実績」をご参照ください。 (2)受注実績 当連結会計年度における受注実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   受注高 (千円)   前年同期比(%)   受注残高 (千円)   前年同期比(%) ネットサービス事業   618,620   241.5   212,598   84.5 (3)販売実績 当連結会計年度における販売実績は次のとおりであります。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ネットサービス事業   2,661,959   97.1 財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 文中における将来に関する事項につきましては、当連結会計年度末(2026年3月31日)現在において判断したものであります。 (1) 重要な会計方針及び見積り 当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」(昭和51年大蔵省令第28号)第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件を満たすことから、同第312条の規定により、国際会計基準(以下「IFRS」という。)に準拠して作成しております。 当社グループの連結財務諸表の作成にあたっては、後述の「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要性がある会計方針 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」をご参照ください。 文中における見積り等に関する事項につきましては、現在入手している情報の範囲内で判断及び仮定を行っているものであり、リスクや不確実性が含まれたものであります。よって、今後の様々な要因により、見積り等とは大きく異なる結果が生じる可能性があります。 (2) 経営成績の分析 経営成績の分析につきましては、「業績等の概要 (1) 業績」に記載しておりますのでご参照願います。 (3) 財政状態の分析 当連結会計年度の財政状態は、次の成長フェーズに向けた投資余力と財務健全性をともに高める結果となりました。 資産につきましては、現金及び現金同等物が101,003千円増加した一方で、売掛金の回収進捗による営業債権の減少、有形固定資産・無形資産の償却進捗等により、前連結会計年度末と比較し45,531千円減少し、4,828,525千円となりました。「姫路ラボ&サーバセンター」竣工に係る大型投資局面が一巡し、当連結会計年度は創出するキャッシュ・フローを次の成長機会への投資へ機動的に振り向ける段階に移行いたしました。これにより、ROIC(投下資本利益率)向上に向けた投下資本構造の最適化が一層進展しております。 また、負債につきましては、営業債務及びその他の債務が減少、長期借入金の計画的な返済等により、前連結会計年度末と比べ73,276千円減少の1,908,216千円となりました。これにより有利子負債は660,771千円(前期比33,012千円減)、DEレシオ(有利子負債÷親会社所有者帰属持分)は0.23倍(前連結会計年度0.24倍)と、有利子負債の削減と自己資本の積み上がりの両面から財務健全性が一層高まっております。 資本につきましては、自己株式の取得及び配当金の支払いによる株主還元を実施しつつ、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上等により、前連結会計年度末比27,745千円増加の2,920,309千円となりました。 この結果、親会社所有者帰属持分比率は前連結会計年度末比1.1ポイント上昇し、60.5%となりました。これにより、市場区分変更後の上場会社として求められる財務基盤が一層強化されました。 (4) 経営成績に重要な影響を与える要因について 経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「3 事業等のリスク」をご参照願います。 (5) 資本の財源及び資金の流動性についての分析 資本の財源及び資金の流動性についての分析につきましては、「業績等の概要 (2) キャッシュ・フロー」及び「業績等の概要 (3)資本の財源及び資金の流動性」をご参照願います。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は IFRS

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本ページは公的開示と市場データに、群青で示した解釈を重ねて構成しています。財務・株価の数値は開示・市場データをそのまま表示し、AIには生成させていません。 AI評価 (割安判定・スコア) は解釈です — 詳しくは編集方針をご覧ください。