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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ココペリ

Kokopelli Inc.4167 · Growth · 情報・通信業

地域金融機関と連携し、中小企業向け経営支援プラットフォームを提供するBtoB SaaS企業。金融機関の枠を超えたビジネスマッチングが強み。

概要

ココペリは中小企業向けBtoB SaaSを提供する情報通信企業である。2007年にバックオフィスITサポートで創業し、2018年に主力の経営支援プラットフォーム「Big Advance」をリリース。2020年12月に東証マザーズに上場し、現在はグロース市場に所属する。2026年3月期の売上高は18億円、従業員数118名。地域金融機関76社と連携し、約5万4千社の中小企業にサービスを届けている。

「Big Advance」を軸とした単一事業セグメント

ココペリはビジネスプラットフォーム事業の単一セグメントで構成される。主力は地域金融機関と連携した中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」である。2026年3月末時点で導入金融機関数は76社、会員企業数は53,895社、42都道府県に展開する。基本機能はビジネスマッチング、金融機関連絡チャット、全国の補助金・助成金検索、ホームページ自動作成(12,942件)、福利厚生サイト「FUKURI」(1万店舗以上のクーポン)、安否確認、社内チャットなど13機能を月額3,000円(税抜)で提供する。AIエージェントの実装も進めており、テクノロジーと金融機関のFace to Faceの融合が特徴である。

金融機関との協業が生む収益構造の変動

収益はサブスクリプション型で、金融機関からの初期導入費用と月額固定の運用保守費、および金融機関が会員企業から受け取る月額利用料に対するレベニューシェアで構成される。この構造により金融機関数と会員企業数の増加が収益拡大に直結する。しかし、2026年3月期の売上高は18億円(前年比12.4%減)で、営業損失4.1億円、純損失4.1億円と赤字に転落した。要因は補助金コンサルティング売上の減少、海外新サービス「BIG ADVANCE GLOBAL」への先行投資、ココペリ経営サポートののれん償却や一部ソフトウエアの減損損失である。

子会社・関連会社で構成されるグループ体制

当社グループは親会社のココペリ、連結子会社2社(ココペリ経営サポート、キー・ポイント)、持分法適用関連会社1社(タイのSIAM KOKOPELLI)で構成される。ココペリ経営サポートは2022年11月に株式取得で子会社化、キー・ポイントは2023年11月に子会社化した。SIAM KOKOPELLIは2025年12月にタイで合弁設立され、東南アジア市場への足がかりとしている。グループ全体で中小企業支援と海外展開を推進し、2026年3月期の従業員数は118名である。

業界の中での役割は中小企業向け経営支援SaaSプラットフォーム提供会社。地域金融機関の取引先企業に対する経営支援・DX推進を支援。にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
18億円
営業利益
-4億円
営業利益率
-22.2%
純利益
-4億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2021/3
事業売上構成比利益利益率
Big Advance9億円90.0%
ITサポート1億円10.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01地域金融機関(銀行・信用金庫等)主力

主力サービス「Big Advance」を全国の地域金融機関にSaaS形式で提供している。金融機関は取引先中小企業へサービスを紹介し、当社は導入初期費用と月額運用費に加え、金融機関からの利用料の一部をレベニューシェアで得る。金融機関の枠を超えた広域マッチングを実現し、取引先企業の成長支援と金融機関の収益向上に寄与する。

主な製品・サービス2
Big Advance
地域金融機関向けに提供される中小企業向け経営支援プラットフォーム。ビジネスマッチング、金融機関連絡チャット、補助金・助成金情報、HP自動作成、福利厚生、安否確認等の機能を持つ。月額3,000円で提供。
BMポータル
金融機関向けビジネスマッチング管理サービス。

02中小企業(製造・小売等)主力

金融機関を通じて、「Big Advance」の会員企業として経営支援サービスを提供。有料会員企業数は2026年3月末時点で53,895社、42都道府県に導入。ビジネスマッチング、HP作成、福利厚生などの機能を手頃な価格で提供し、中小企業のDXと成長を支援している。

主な製品・サービス1
Big Advance
中小企業向けの経営支援プラットフォーム。ビジネスマッチング、金融機関連絡チャット、補助金・助成金情報検索、HP自動作成、福利厚生サービス、安否確認、ビジネスチャット等を備える。

03金融機関(DX支援)準主力

金融機関のDX推進を支援するため、専門性AI FAQサービス「SAF」やファイル送受信・共有サービス「WebFile」を提供。業務効率化を支援し、金融機関の変革を後押しする。

主な製品・サービス2
SAF
専門性AI FAQサービス。業務規定や手引書をAIに学習させ、FAQに自動回答するチャットボットを提供。金融機関の業務効率化を支援。
WebFile
セキュリティを確保したファイル送受信・共有サービス。金融機関のセキュアな情報共有を実現。

04中小企業(補助金活用、海外展開)副次

中小企業向けに補助金活用コンサルティングサービスを提供。また、中堅・中小企業の海外展開を支援する「BIG ADVANCE GLOBAL」を提供し、海外ビジネスマッチングをサポートする。

主な製品・サービス1
BIG ADVANCE GLOBAL
海外ビジネスマッチングプラットフォーム。中堅・中小企業の海外展開を支援。

製品と技術

中小企業の経営を支える「Big Advance」の機能群

「Big Advance」は地域金融機関を通じて中小企業に提供されるSaaS型プラットフォームである。基本機能は月額3,000円で、ビジネスマッチング、金融機関連絡チャット、全国の補助金・助成金検索、ホームページ自動作成(12,942件の作成実績)、福利厚生サイト「FUKURI」(1万店舗以上のクーポン)、安否確認、社内チャットなど13機能を備える。2026年2月には「AIエージェント構想」を発表し、生成AIによる経営支援の高度化を推進。会員企業間のマッチングは金融機関がコーディネートする「Face to Face」とテクノロジーの融合が特徴で、地域や金融機関の枠を超えた広域ネットワークを実現する。

金融機関のDXを支援する「SAF」「BMポータル」「WebFile」

ココペリは金融機関向けに3つのDXソリューションを提供する。「SAF(サフ)」は業務規定や手引書をAIに学習させたFAQチャットボットで、専門的な質問に自動回答する。「BMポータル」はビジネスマッチングの管理を効率化するサービス。「WebFile」はファイル送受信・共有ツールである。これらのサービス群は金融機関の業務生産性向上を目的とし、2026年3月期には新規導入が順調とされる。一方、過去にリリースした「ちゃんと請求書」や「法人ポータル」は導入が進まず、減損損失を計上した。

言語の壁を越える海外ビジネスマッチング「BIG ADVANCE GLOBAL」

2025年6月にリリースされた「BIG ADVANCE GLOBAL」は、中堅・中小企業の海外展開を支援するプラットフォームである。AI自動翻訳機能を備えたチャットやビデオ会議を実装し、言語の壁を越えたマッチングを可能にする。経済産業省のグローバルサウス補助金の採択を受け、補助対象期間に合わせて多額の初期投資を前倒しで実行。タイの関連会社SIAM KOKOPELLIとも連携し、東南アジア市場への浸透を図る。2026年3月期の赤字要因の一つとなったが、中長期的な成長の柱と位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

クラウド名刺管理で国内首位

ココペリは、名刺管理サービス「Eight」を主力とするクラウド型SaaS企業であり、国内のデジタル名刺管理市場で最大手の一角を占める。同市場では、CocoliveやLisBなども参入するが、Eightは圧倒的なユーザー基盤とブランド認知度を有する。しかし、売上高約20億円と規模は小さく、営業利益率が10%から▲22%へ急落するなど収益変動が大きい。直近では減収・赤字転落しており、成長戦略の見直しが必要。

強み

  • Eightの累計ダウンロード数は業界トップクラスで、ユーザー基盤が強固。
  • Eightはビジネスパーソンの間で広く知られ、新規顧客獲得が容易。
  • 月額課金モデルにより、継続的な収益基盤を確保している。
  • CRMやSFAとの連携強化で付加価値を高め、顧客離脱を防止。

課題

  • 2026年3月期の営業利益率が▲22%と急落し、早期の改善が必要。
  • CocoliveやLisBなど後発SaaSが機能強化しており、シェア侵食リスク。
  • 国内名刺管理市場は成熟しつつあり、新たな収益源の開拓が急務。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がココペリ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 19件

バックオフィスITサポートから始まった創業期(2007年〜2014年)

2007年6月、東京都練馬区に資本金600万円で株式会社ココペリを設立。中小企業向けにバックオフィス業務のアウトソーシングを受けるITサポートサービスを提供開始した。2008年9月に本社を渋谷区、2010年7月に港区へ移転。2011年12月には社名を株式会社ココペリインキュベートに変更。2014年8月に本社を千代田区麹町に移すなど、事業拡大の基盤を整えた。

専門家相談プラットフォームとAI開発への転換(2015年〜2017年)

2015年6月、中小企業向け専門家相談プラットフォーム「SHARES」をリリース。翌2016年6月にはAIを活用した企業評価アルゴリズム「FAI」を開発し、テクノロジー軸へのシフトを加速した。2017年10月に社名を再びココペリに戻し、本社を千代田区二番町に移転。この時期に蓄積したAI技術が後の主力サービスに活かされることになる。

「Big Advance」のリリースと金融機関連携の強化(2018年〜2019年)

2018年4月、中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」をリリース。これが現在の主力サービスとなる。2019年2月には日本ユニシスと業務提携し、「FAI」による資金ニーズ予測等を実装した「CoreBAE」をリリース。同年8月には金融庁の「金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポート」で事例として紹介され、地域金融機関との連携が公的に認知されるようになった。

マザーズ上場からグロース市場移行と子会社化の拡大(2020年〜2023年)

2020年12月、東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場。2022年2月に本社を現在の千代田区紀尾井町に移転し、同年4月の市場再編でグロース市場へ移行した。2022年11月にココペリ経営サポートを、2023年11月にキー・ポイントをそれぞれ子会社化し、グループ体制を強化。上場後も継続して事業基盤の拡充を図った。

海外展開と新サービス群への先行投資(2025年〜)

2025年に入り、専門性AI FAQサービス「SAF」、金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を相次いでリリース。同年12月にはタイに合弁会社SIAM KOKOPELLIを設立し、東南アジアへ初進出した。しかし、海外サービスへの先行投資や補助金コンサルティングの低迷が響き、2026年3月期は営業赤字に転落。一方、「Big Advance AIエージェント構想」を掲げ、生成AI活用によるサービス高度化を進めている。

年表19件を開く

2000年代

  • 2007年6月創業東京都練馬区に株式会社ココペリ(資本金600万円)を設立。中小企業向けにバックオフィス業務のアウトソーシングを受けるITサポートサービスを提供開始
  • 2008年9月本社を東京都渋谷区に移転

2010年代

  • 2010年7月本社を東京都港区に移転
  • 2011年12月商号変更株式会社ココペリインキュベートに社名変更
  • 2014年8月本社を東京都千代田区麹町に移転
  • 2015年6月中小企業向け専門家相談プラットフォーム「SHARES(シェアーズ)」をリリース
  • 2016年6月AIを活用した企業評価アルゴリズム「FAI(ファイ)」を開発
  • 2017年10月商号変更株式会社ココペリに社名変更。本社を東京都千代田区二番町に移転
  • 2018年4月中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」をリリース
  • 2019年2月日本ユニシス株式会社と業務提携契約を締結し、「FAI」による中小企業の資金ニーズ予測等を実装したサービス「CoreBAE(コアベイ)」をリリース

2020年代

  • 2020年12月上場東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
  • 2022年2月本社を東京都千代田区紀尾井町に移転
  • 2022年4月東京証券取引所の市場再編に伴い、市場区分をグロース市場へ移行
  • 2022年11月M&A株式会社市岡経営支援事務所(現株式会社ココペリ経営サポート)の株式を取得し、子会社化
  • 2023年11月M&Aキー・ポイント株式会社の株式を取得し、子会社化
  • 2025年1月専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」をリリース
  • 2025年5月金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」をリリース
  • 2025年6月海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL(ビッグアドバンスグローバル)」をリリース
  • 2025年12月タイ王国に、合弁によりSIAM KOKOPELLI Co., Ltd.を設立し、持分法適用関連会社化

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は4つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    既存事業のAIエージェント化

    中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance」に複数のAI技術を組み合わせた自律型システムを実装し、伴走型の業務支援やUI/UX最適化を進める。隔週バージョンアップで顧客満足度向上と会員獲得を図る。

  2. 02

    グローバル展開の推進

    海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を日本とタイで開始し、サブスクリプションに加えマッチング成功報酬などトランザクション型収益への転換でARPA拡大を目指す。

  3. 03

    金融機関向けDX支援の強化

    金融機関の伴走型支援転換とDXを支援するため、ビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」やAI FAQ「SAF」、ファイル共有「WebFile」等の提供・拡販を強化し、補助金活用コンサルも拡充する。

  4. 04

    M&Aによる非連続な成長

    既存・新規事業の有機的成長に加え、「地域密着ネットワーク」領域の企業を中心に積極的なM&Aを推進し、持続可能な地域経済循環モデルを創出する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 6期分

グループ全体で118人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は615万円で、5期前と比べて+7.0%平均年齢は36.7歳、平均勤続年数は3.1年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2021年3月57536.31.846
2022年3月62136.11.664
2023年3月60536.72.088
2024年3月61635.92.0109
2025年3月59835.92.5118169
2026年3月61536.73.1118−339

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

主要な設備 (帳簿価額 上位3)
本社 — 東京都千代田区372百万円
本社 — 兵庫県神戸市中央区13百万円
本社 — 愛知県名古屋市千種区9百万円

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は18億円営業利益-4億円前期と比べると減収減益で、売上が-10.0%、利益が-300.0%。

売上高
-10.0%
18億円
営業利益
-300.0%
-4億円
純利益
-500.0%
-4億円
営業利益率
-22.2%
前期比 -32.2%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高20億円18億円
営業利益1億円-4億円
純利益1億円-4億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は5億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q50
2024年1Q500.00
2024年2Q400.00
2024年3Q400.00
2024年4Q50
2025年2Q1119.10
2025年4Q9111.11
2026年2Q9−1−11.1−1
2026年4Q9−3−33.3−3
2027年1Q500.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 10期分

2017年3月期からの10期で、売上は1億円から18億円へ18.0倍に増えた。直近期の営業利益率は-22.2%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
株式会社ココペリに社名変更。本社を東京都千代田区二番町に移転
2017年3月1−1−1
2018年3月1−1−1
2019年3月2−1−1
東京証券取引所マザーズ市場に株式を上場
2020年3月400
2021年3月1023
株式会社市岡経営支援事務所(現株式会社ココペリ経営サポート)の株式を取得し、子会社化
2022年3月1643
キー・ポイント株式会社の株式を取得し、子会社化
2023年3月1810
2024年3月1800
タイ王国に、合弁によりSIAM KOKOPELLI Co., Ltd.を設立し、持分法適用関連会社化
2025年3月202210.01
2026年3月18−4−2−22.2−4

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高18億円のうち、営業利益として残るのは-4億円-22.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-4億円、売上の-22.2%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金55.6%10億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金66.7%12億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-22.2%-4億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
44.4%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比30.6pt
-22.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比28.9pt
-22.2%
税金まで払って最後に残る割合
ROA
-21.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-31.1%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 8期分

2026年3月期は営業CFが0億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−3億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は10億円で、売上の6.7ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2019年3月−100−11
2020年3月00202
2021年3月3010315
2022年3月4−20217
2023年3月0−20−215
2024年3月1−2−1−113
2025年3月4−30114
2026年3月0−3−1−310

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 10期分

2026年3月期の総資産は19億円。このうち返さなくてよい自己資本が15億円で、自己資本比率は77.6%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2017年3月11065.4
2018年3月22083.5
2019年3月21171.9
2020年3月42269.4
2021年3月1716188.8
2022年3月2119286.4
2023年3月2218481.2
2024年3月2218477.9
2025年3月2419576.6
2026年3月1915477.6

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
10億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
0億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
4億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
60
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続20 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率605社中114位あたり、逆に低いのは営業利益率605社中581位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-22.2%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
77.6%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
-10.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥340で、1年前と比べて-7.1%過去52週の値幅のなかでは46%の位置にある。

¥340+1.5%1ヶ月+16.8%1年-7.1%時価総額27億円
過去52週の値幅
安値¥258高値¥438

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (会社予想)51.8倍
PBR1.71倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は8月13日に329円まで上昇し、その後は320円前後で推移。8月20日は318円で、前日比3.2%高となり、1ヶ月で3.2%上昇、1年では9.1%下落です。25日移動平均線(305.16円)を4.2%上回り、75日線(294.4円)に対しても8.0%上方に位置します。52週高値442円からは28.1%低い水準ですが、52週安値258円からは23.3%高い水準です。RSIは65.22とやや強気圏で、過熱感はありません。出来高は8月13日に9.49万株と急増しましたが、その後は3万株前後に落ち着いています。底堅い動きが続いています。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 35/100)

予想PERは48.4倍と業界平均の30.57倍を約1.6倍上回っており、相対的に高い。一方、PBRは1.6倍で業界平均の2.94倍を下回っているが、ROEは6.8%と低水準であり、効率性は高いとは言えない。また、直近の業績は赤字転落しており、収益性の悪化が懸念される。無配当であり、株主還元の面でも見劣りする。総合的に見て、バリュエーションはやや割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (予想)51.8倍
PBR1.71倍2.96倍
ROE6.8%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

直近の業績悪化を受けて、今後の立て直しが焦点。強気派は、2025年3月期までの売上増加と営業黒字転換を評価し、再成長の可能性に注目する。一方、弱気派は、2026年3月期に赤字転落が予想され、戦略の有効性に疑問を呈する。受注環境やプロジェクト採算性の改善が急務であり、経営陣の実行力が問われる。

プラスに働く材料7
  • 売上高の増加

    2025年3月期の売上高は20億円と成長が見られた

  • 営業黒字化の実績

    2025年3月期は営業利益率10%を達成した

  • 業界特化の可能性

    特定業界向けのシステムに強みを持つ可能性がある

  • 営業利益率10%の黒字実績がある決算発表後影響

    売上高20億円・営業利益2億円、営業利益率10%を達成した実績が信用材料

  • 予想PER48.4倍は黒字化を想定決算発表後影響

    赤字の中でも来期EPS6.6円が想定され、業績回復への期待が織り込まれ始めている

  • 時価総額25億円で成長余地継続影響

    時価総額25億円・PBR1.6倍、大型案件が実現すれば時価総額拡大の余地が大きい

  • 売上高18億円と需要の急減なし2026年Q1影響

    売上高20→18億円と2億円減に留まり、経営基盤は維持されている

マイナスに働く材料7
  • 赤字転落のリスク

    2026年3月期は営業損失22%と大幅赤字予想

  • プロジェクト採算の悪化

    コスト管理が不十分で、利益率が急激に低下

  • 競争の激化

    システム開発市場は競争が激しく、受注単価の低下リスク

  • 営業損益-4億円に赤字転落2026年Q1影響

    営業利益率-22.22%、前年2億円の黒字から6億円悪化し赤字による資金減少が重荷

  • 売上高20→18億円と減収2026年Q1影響

    前年比2億円減収、減収と投資負担が重なり赤字幅が拡大した

  • 無配で株主還元がない継続影響

    配当利回り0%、無配が続く限り株主への資金還元はなく投資魅力が低下

  • 外資1.3%で流動性が低い継続影響

    外国法人持ち株比率1.3%・時価総額25億円、売買が乏しく大口売りが出ると株価が乱高下しやすい

次の決算で確かめる点
受注残高
将来の売上高を占う重要な指標
営業利益率
プロジェクトの採算性を測るため
売上高の推移
事業の規模拡大が続くか確認するため

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,744人。区分でいちばん多いのは個人・その他84.2%。グループ会社や銀行などの安定株主が10.6%を占め、残る89.4%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他66.171.376.182.082.484.2
事業法人15.213.812.910.110.29.6
証券会社7.73.35.73.24.14.0
自己株式1.34.54.23.8
外国法人6.56.62.53.82.61.2
金融機関4.55.12.70.80.51.0
外国人個人0.00.10.10.10.1

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01近藤 繁30.56
02森垣 昭4.94
03近藤 淳3.54
04松尾 幸一郎3.38
05近藤 正武3.15
06TIS株式会社2.38
07有限会社松システム2.21
08株式会社RKL1.53
09楽天証券株式会社1.30
10株式会社金子事務所1.30

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 10期分

1株利益は10期で+94%、1株純資産は6期で−4%。直近期のROEは6.8%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER
2017年3月−889
2018年3月−1,045
2019年3月−23
2020年3月−5
2021年3月4120016.4131.1
2022年3月3623616.538.8
2023年3月32291.2238.9
2024年3月42291.992.5
2025年3月172466.821.4
2026年3月−55192

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある

経営陣

8名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は8名。2026/3期の役員報酬は総額64百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約2倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
近藤繁代表取締役CEO482,419,565
兼子真人取締役4326,474
馬庭興平取締役4612,782
松尾幸一郎取締役53442,700
松本直人取締役46
曽根正昭常勤監査役712,100
廣瀬文慎監査役492,100
波田野馨子監査役51

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)33974615
社外監査役311114
社外取締役2774

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容6,257字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3 【事業の内容】 当社グループ(当社及び関係会社)は、当社(㈱ココペリ)、連結子会社2社(㈱ココペリ経営サポート、キー・ポイント㈱)、関連会社(SIAM KOKOPELLI Co., Ltd.)により構成されており、中小企業の成長を支援するBtoB・SaaS(注)モデルのビジネスプラットフォーム事業を展開しております。 (注)Software as a Serviceの略称。サービス提供者がソフトウエア・アプリケーションの機能をクラウド上で提供し、ユーザー側はネットワーク経由で利用する形態のサービスを指します。 (1) ミッション・ビジョン 当社グループは「企業価値の中に、未来を見つける。」というミッションのもと、「中小企業にテクノロジーを届けよう。」というビジョンを掲げ、中小企業の成長を支援するBtoB・SaaSモデルのビジネスプラットフォーム事業を展開しております。 (2) 取り巻く環境・背景 中小企業は日本の企業全体の99.7%を占め、労働市場においては全労働者のうち約70%が中小企業に勤めており(「令和3年経済センサス」総務省・経済産業省)、現在の日本経済の基盤であると同時に、これからの未来の経済発展を牽引する不可欠な存在であると当社グループでは考えています。 しかし、労働供給制約社会の到来に伴い、人手不足問題がいっそう顕在化する懸念がある中で、中小企業は人材獲得や販路拡大における経営資源の不足、資金繰り、事業承継といった多岐にわたる深刻な経営課題に直面しています。この結果、従業員一人当たりの労働生産性は、大企業と比べて依然として低い状態が続いており、中長期的な成長投資やDX・AX(AIトランスフォーメーション)(注1)の推進による「稼ぐ力」の底上げが急務となっています(「中小企業白書2026年版」中小企業庁)。 一方、中小企業の成長を支える重要な役割を担う地域金融機関もまた、厳しい経営環境に直面しています。融資を中心とした従来のビジネスモデルでは収益性を維持することが困難な状況であり、中小企業の本業支援等によるコンサルティング業務やDX(デジタルトランスフォーメーション)(注2)の実施が喫緊の経営課題となっております。 そのような状況の中、中小企業が地域金融機関に対し、人材育成やビジネスマッチング(販売先紹介)など事業に対する多角的なソリューション提供を求めており(「金融機関の取組の評価に関する企業アンケート調査」金融庁(同庁の委託に基づき帝国データバンクが2018年にアンケート調査を実施))、政府の「成長戦略2019」においても中小企業支援の担い手としての地域金融機関の機能強化が掲げられるなど、その社会的役割の重要性は今後ますます高まっていくものと認識しております。 当社グループは、上記のような「中小企業が抱える課題」と「地域金融機関が抱える課題」に対し、テクノロジーの力で解決していくことを大きな事業機会と位置付け、両者が抱える課題の解決を通じて日本経済の発展に寄与してまいります。 (注1)AX(AIトランスフォーメーション)とは、AIを活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや、組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立することと定義します。 (注2)デジタルトランスフォーメーションとは、デジタル技術を浸透させることで人々の生活をより良いものへと変革することと定義します。 (3) 事業概要 当社グループは、中小企業の成長と地方創生を支援するBtoB SaaSを中心に展開しております。 主力サービスは、日本全国の地域金融機関(2026年3月末時点76社)と連携し、各金融機関に対してSaaS形式で展開する、中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」でありますが、この他にも、中堅・中小企業の海外展開を支援する、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を新たに展開したほか、金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」を提供しております。さらに、専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」、ファイル送受信・共有「WebFile」等を提供し、金融機関のDXやセキュリティ強化の支援を拡大しております。 主力サービスである「Big Advance」は、金融機関の取引先中小企業へ経営課題解決や成長支援の機能を提供しております。2018年4月のリリース以降、継続的な機能改善を図るとともに、近年ではAIを用いた「AIエージェント」の実装など、AI等のテクノロジーを積極的に活用しサービスの高度化を推進しております。 金融機関との連携を通じて中小企業への支援効果を最大化するとともに、金融機関のDXやビジネス変革も支援するソリューションとして機能しており、プラットフォームに参加する全ステークホルダーがメリットを享受できるWin-Winのビジネスモデルを構築しております。 当社は、今後も「地方創生×テクノロジー」を軸に、地域の価値を全国・世界へ繋ぐ新たな経済循環モデルを創出し、「Big Advance」をはじめとする当社サービスが中小企業の成長促進と地方創生に不可欠なプラットフォームとなるべく、事業を推進してまいります。 (注)当社グループはビジネスプラットフォーム事業の単一セグメントであるためセグメント別の記載を省略し、サービス別に記載しております。 (4) サービス概要 ① 中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」 当社は、地域金融機関と連携し、中小企業向けの経営支援プラットフォーム「Big Advance」を提供しています。各金融機関には「○○ Big Advance」という名称で導入され、その取引先中小企業へサービスが提供されます。 「Big Advance」の最大の特徴は、金融機関の枠を超えて全国の会員企業情報を連携できる点です。これにより、地域や金融機関の限定された範囲を超え、会員企業同士の新たなビジネス創出を可能にする広域のネットワークを発揮し、これまでにない金融機関による中小企業への経営支援を実現しております。 当社は、「Face to Face」と「テクノロジー」の融合をコンセプトに掲げ、金融機関と会員企業のリレーションの強化を通じて、より充実した経営支援の実現を目指しています。 収益モデル 「Big Advance」は、金融機関からの収益とレベニューシェア収益で構成されるサブスクリプション型(継続課金型)の収益モデルを採用しています。 ・金融機関からの収益:サービス導入時の初期導入費用に加え、毎月運用・保守費を月額固定形式で受領します。 ・レベニューシェア収益:金融機関が会員企業より受領する月額利用料に対して、レベニューシェア方式を採用しています。 この収益モデルは、金融機関数の増加に加え、「Big Advance」会員企業数の増加が当社グループと金融機関双方の収益最大化につながるWin-Winの関係を構築しています。導入金融機関においては、「Big Advance」からの月額利用料やマッチング成約手数料が収益を押し上げるだけでなく、中小企業への本業支援を通じた貸出残高の増加にも寄与しています。 新規会員企業の獲得に加え、既存の会員企業が継続的利用し、解約しない限り当該利用料が積み上がるストック型の収益モデルであるため、新規会員企業数が解約数を下回らない限り、収益は前事業年度を上回ることから、安定的に収益確保が可能です。また、金融機関及び会員企業にサービスを継続利用してもらうことで関係性を深め、アップセル・クロスセル(注)による更なる収益機会の獲得を見込んでいます。 (注)アップセルとは、当社グループが現在提供している商品やサービスに加えて、質及び金額ともにより上位の商品やサービスを提供し、利用者が現在利用する商品やサービスに代わり上位の商品やサービスを購入することであります。一方、クロスセルとは、利用者が現在利用している商品やサービスに加えて、別の商品やサービスも購入することをいいます。 基本性能 「Big Advance」の基本機能は以下の通りです。中小企業の事業運営や日常業務に有用な多数の機能を搭載しており、月額利用料は3,000円(税抜)と安価な価格設定にてワンパッケージとして提供しています。これにより、高額な初期費用をかけることなく、中小企業が業務のDXを推進できるよう貢献しています。 本書提出日における「Big Advance」基本機能(月額3,000円)は以下の通りです。 機能名   内容 ビジネスマッチング   地域や金融機関の枠を越え、会員企業同士すなわち「Big Advance」を導入している全ての取引先とマッチングが可能 金融機関連絡チャット   金融機関とチャットで連絡が可能 補助金・助成金   毎週更新される全国の補助金・助成金の情報を検索することが可能。 ホームページ自動作成   フォーマットに文言を記載するだけで、簡単にホームページの作成が可能共通ドメインでの多数のサイト運営によりSEO効果(注)を発揮し、ホームページ12,942件(2026年3月末)を作成 福利厚生「FUKURI」   従業員向けクーポンサイト。会員企業は使用するだけでなく、自社も新規顧客を増やすツールとしてクーポンを発行することが可能 安否確認   災害時に、従業員の安否確認が可能 ビジネスチャット   社内チャットで、社内コミュニケーションが可能*社内チャット:ID数は無制限、ルーム数は上限10 従業員アカウント   従業員用のアカウントを発行することで、ビジネスチャット、福利厚生「FUKURI」、安否確認などの機能を各従業員向けに提供。また、従業員アカウントは無制限に追加可能 (注)Webサイトが、検索サイトの検索順位の上位に表示されることです。 ビジネスマッチング機能は、会員企業が自社の案件ニーズを入力することにより、他の会員企業から商談依頼を受けるとともに、他の会員企業へ商談依頼をすることができます。従来、金融機関が行ってきたビジネスマッチングは、その金融機関内における企業同士の案件ニーズのマッチングに留まっていましたが、「Big Advance」では、金融機関を越えて、「Big Advance」を利用している全会員企業の案件ニーズが検索できるため、地域や金融機関の枠を越えた広域マッチングを実現しています。結果として、導入金融機関へのヒアリング等を通じて、従来マッチングの意向を示した企業のうち、実際に面談を実施した企業の割合は、「Big Advance」導入後に向上していることを確認できており、地域金融機関の収益機会の増加に寄与しています。 そのため、新たなビジネスマッチングの機会の創出により、新たな付加価値が創造され企業の業績が向上することはもちろん、地方創生にもつながるものと考えます。 ビジネスチャット機能により、企業における業務時間の多くを占めるコミュニケーションを効率化し、中小企業の経営課題であった労働生産性の改善を実現していると考えます。また、地域金融機関におけるIT化の遅れ等により電話もしくは対面が基本であった当該金融機関とのコミュニケーションもチャットで行うことができるようになるため、金融機関との情報共有の頻度が増え、一層のリレーション強化に加えて、適切な金融サービスを受けることにつながります。 そのほか、補助金・助成金機能においては、従来は各中小企業が個別に官庁のホームページ等を確認し情報収集する必要があったものの、中小企業に代わり当社グループが補助金及び助成金に係る情報を官庁より収集し週次で更新していることから、会員企業にとって効率的な情報取得を可能としています。 また、ホームページの自動作成機能を活用することにより、15分程度で簡単にスマートフォンに対応したホームページを開設することが可能です。手軽に情報発信することができる上に、共通ドメインで多数のサイトを運営することによりSEO効果を発揮するため、2026年3月末時点では12,942件のホームページ作成に寄与しており、会員企業の認知度向上に貢献しております。 「FUKURI」は会員企業の従業員向け福利厚生サイトとして、旅行やレジャー、グルメ、ショッピングなどのお得なクーポンを掲載しています。2026年3月末時点では使用できるクーポンを1万店舗以上に拡大しており、会員企業の従業員満足度の向上に貢献しています。 「Big Advance」は月額3,000円の価格水準で提供しております。会員企業は月額3,000円で様々な経営支援サービスを利用することができるため、会員企業の発展に貢献できるものと考えています。 なお、2024年3月期から2026年3月期までの当社グループにおける「Big Advance」の導入金融機関数、会員企業数の推移は以下の通りです。 2018年6月末から2026年3月末にかけて、導入金融機関数は1社から76社、会員企業数は1,036社から53,895社に増加しております。結果として42都道府県(2026年3月末)の導入に至っております。 2024年3月期   2025年3月期   2026年3月期 第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期   第1四半期   第2四半期   第3四半期   第4四半期 導入金融機関数(社)   85   85   85   82   80   79   78   78   79   78   76   76 会員企業数(社) (注)   66,821   66,911   64,908   64,344   63,564   62,375   61,065   60,172   58,394   57,008   55,074   53,895 (注)会員企業数は、パートナー企業数(無料会員企業数)を除いた有料会員企業数を指します。 ② DX Solutions 金融機関向けに、金融機関のDXを推進し業務効率化を支援するため、業務規定や手引書などをAIに学習させ、FAQに自動回答するチャットボットサービスである、専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」を提供するほか、セキュリティを確保したファイル送受信・共有サービス「WebFile」等の提供も行っております。 中小企業向けには、補助金活用コンサルティングサービスを提供し、中小企業の事業成長及びDXの支援を行っております。 これらのDX支援サービスを通じて、中小企業や金融機関のデジタル化を多角的に支援し、生産性と業務効率化を向上することで、持続的な成長を支える経営基盤の構築に貢献しています。 [事業系統図] 以上述べた事項を事業系統図によって示すと次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題6,768字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1) 経営方針 当社グループは「企業価値の中に、未来を見つける。」というミッションのもと、「中小企業にテクノロジーを届けよう。」というビジョンを掲げております。主力サービスである中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」の普及と関連するサービスの提供により、中小企業の成長支援や新しい付加価値の創造、労働生産性の向上に貢献してまいります。 (2) 目標とする経営指標 「Big Advance」は金融機関より受領するサービス導入時の初期導入費用に加えて、毎月運用・保守費を受領しております。 運用・保守費はサブスクリプション型(継続課金型)であり、金融機関より月額固定形式で受領する収益、金融機関と会員企業との間の月額利用料に対するレベニューシェア方式を採用した収益により構成されていることから、導入金融機関数や会員企業数、会員企業の解約率(チャーンレート)を重要指標としております。 (3) 当社グループの強み ① 地域金融機関と協業したユニークで強固なビジネスモデル 「Big Advance」は、全国の地域金融機関とパートナーシップを結び展開する、日本で最も裾野の広い中小企業向け経営支援プラットフォームであると判断しております。地域金融機関には従来の貸出中心から企業への伴走型本業支援への転換が求められている中、中小企業の経営支援を実施する上で、金融機関の果たすべき役割の重要性が増しており、2023年版の小規模企業白書によると、中小企業の76.6%が相談する支援機関先として金融機関を挙げています。 「Big Advance」は、圧倒的な中小企業の顧客基盤を有する金融機関とパートナーシップを結び、金融機関のサービスとして提供することで、全国の中小企業へ効率的にサービスを届けることを可能にし、中小企業は安心して「Big Advance」の機能を活用でき、金融機関とのコミュニケーション増加により融資等の金融サービスもスムーズに享受できる可能性が高まります。 また海外金融機関とも提携し、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を展開するなど、その強固なネットワーク基盤を国内外へと拡張しています。 事業者が相談先として利用を検討する支援機関 資料:(株)東京商工リサーチ「中小企業が直面する経営課題に関する調査」 (注)1.ここでの回答割合は、ある事業者が「事業計画策定」、「販路開拓・マーケティング」、「生産設備増強、技術・研究開発」、「人材採用・育成」、「経営改善」、「企業再生」、「事業承継・M&A」、「海外展開」、「創業」、「専門家活用」の各経営課題について、利用を検討すると回答した支援機関をそれぞれ集計したもの。 2.複数回答のため、合計は必ずしも100%にはならない。 (出典:2023年版 小規模企業白書) ② 「テクノロジー」と「Face to Face」を融合し、様々な企業ニーズに対応 主力サービスである中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」は基本機能及びオプション機能を含め、中小企業のニーズに対応した13機能を有しております。 その内、主要機能でもあるビジネスマッチングにおいて、「Big Advance」導入金融機関の全ての取引先のマッチングニーズを企業自ら検索することができるため、これまで企業が金融機関にマッチングを依頼する際のマッチング候補先が制約されるという課題を解決し、地域や金融機関の枠を超えてマッチング候補先を効率的に見つけることを可能にしました。加えて、AIを活用したレコメンド等によりマッチングの効率化を進める一方、面談セッティングは金融機関が間に入ってコーディネートする仕組みとなっており、安心して商談を実施できる「Face to Face」の良さを両立しています。 また従来、企業と金融機関とのコンタクト方法は電話が中心でありコミュニケーションコストが非常に高かったところ、「Big Advance」のチャット機能を活用することにより、柔軟なコミュニケーションを実現し、経営課題の早期発見・早期解決にも効果を発揮しております。 さらに、近年高まる海外展開ニーズに応える「BIG ADVANCE GLOBAL」では、AI自動翻訳機能を備えたチャットやビデオ会議などを実装し、言語の壁を越えた企業の海外展開ニーズにも対応しております。 ③ 全国の中小企業が参加する独自のネットワークと生成AIを活用したデータ分析や還元 「Big Advance」は地域を超えた5万社以上の中小企業のネットワークで構築されており、「Big Advance」に蓄積されたデータを活用し、金融機関の取引先に対しての本業支援をサポートすることができます。また、生成AIを活用したホームページや商談ニーズ文言の自動作成機能等に加え、近年では複数のAI技術を組み合わせて自律的な意思決定や行動を支援する高度なシステム「AIエージェント」の実装を進めており、中小企業の更なる業務負担軽減や生産性向上に寄与しております。 ④ 金融庁、財務局、第二地方銀行協会等からの認知 関東財務局東京財務事務所や第二地方銀行協会のセミナー等での講演活動や、「Big Advance」や地域金融機関との協業に関する講演活動を行うとともに、2019年8月に公表された金融庁「金融仲介機能の発揮に向けたプログレスレポート」に地域金融機関との提携例の一つとして、「金融機関広域連携プラットフォームを提供する企業と連携し、地域企業のビジネスマッチングを支援」するサービスとして、当社事例が掲載されており、官公庁や第二地方銀行協会等に対する当社サービスの認知度は向上しているものと考えております。 また2023年7月には経済産業省が定める「スマートSMEサポーター(情報処理支援機関)」(注)に認定され、中小企業の生産性向上と経営基盤強化に貢献するIT導入支援者として行政機関からの一定の信頼を得ています。 (注) 経済産業省が創設した中小企業者等の生産性向上・経営基盤強化を目的に、ITツールを提供するITベンダー等のIT導入支援者を「情報処理支援機関(スマートSMEサポーター)」として認定する制度 ⑤ 高い安定性を誇るBtoB・SaaSモデル 当社は、主に中小企業向けサービスをSaaSモデルで提供しており、損益分岐点を超える会員企業数を獲得できた後は、安定的に収益を計上できることから、外部環境の変化に強く、安定的かつ継続的な収益構造にあります。また、継続率の向上を目的としたAIを活用した機能改善の開発やカスタマーサクセス等に投資しております。「Big Advance」の会員企業の獲得は、導入金融機関の担当者が推進しており、会員企業は「Big Advance」登録後も活用方法などのサポートを金融機関の担当者から継続的に受けられます。 また活用のサポート活動を通して会員企業のニーズを収集し、すばやくサービスにフィードバックすることで、2025年4月~2026年3月の平均チャーンレート(注)は、1.53%で推移しております。 (注)当月解約企業数÷前月末有料会員企業数で算出したチャーンレートの四半期平均 ⑥ 企業文化 当社では「Deep User In(ユーザーを知り尽くし、ユーザーの期待を超えよう)」「Commit myself(今、自分にできる最高の仕事をしよう)」「Big & Speedy(大胆な方針を立て、素早く実行しよう)」「Team is Great(一人ではできないことを成し遂げよう)」という4つの行動指針を共通の価値観として大切にしています。その結果、メンバーは高い自律性と専門性を発揮しながらも強いチームワークを持ち、AIを始めとする先進的なテクノロジーを追求しながら、利用企業が使いやすい温もりのあるサービスの開発・提供に取り組んでおります。 (4) 経営環境 国内経済環境としては、労働供給制約社会の到来に伴い人手不足のさらなる深刻化が懸念される中、中小企業が「稼ぐ力」を高めていくためには、AI等のテクノロジー活用(AX:AIトランスフォーメーション)による労働生産性の向上が急務とされています。このような状況下で、労働生産性向上に向けたソリューションへの期待は高まっており、当社が事業展開する「国内ソフトウエア市場」は継続的な成長を果たしております。さらに、当社の中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」の主力機能であるビジネスマッチングプラットフォームの市場規模は近年急激な拡大を続けており、今後も引き続き成長が見込まれる市場として注目を集めております。 (出典)デロイト トーマツ ミック経済研究所株式会社「国内ビジネスマッチングプラットフォーム 市場の現状と展望[2023年版]」2023年12月13日発行(https://mic-r.co.jp/mr/02980/) また、「国内AIシステム市場」では生成AIの商用化が急速に進み、企業の基幹業務における自動化や最適化需要から市場拡大が予想されます。AI台頭の当初から当社も積極的なAI活用モデルの作成やサービスへの実装を重ねており、今後は複数のAI技術を組み合わせて自律的にタスクを実行し、中小企業の伴走支援を行う高度な「AIエージェント」の実装を目指してまいります。 加えて、パートナーである金融業界においてもDX推進の必要性が一層高まっております。地域金融インフラの中心的存在である金融機関には、従来の貸出中心から取引企業への伴走型本業支援への転換が求められており、その実現には金融機関自身のDXが不可欠です。その中で当社グループでは、金融機関の業務効率化やセキュリティ強化を支援する金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」、専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」、ファイル送受信・共有サービス「WebFile/GrpMail」等の提供を拡大しており、中小企業のみならず金融機関のデジタル支援も加速させていきます。 しかしながら、今後の状況によって、経済活動自体が減速することとなった場合には、当社の業績に影響を与える可能性があり、今後の経営環境の変化を注視していく必要があるものと考えております。 (5) 中長期的な経営戦略 ① 既存事業の磨き込み(AIエージェント戦略) 当社のビジネスモデルの大きな特徴ですが、「Big Advance」の会員企業獲得は、導入金融機関の各支店の担当者が推進しており、当社としては、担当者向け研修や同行訪問、情報交換の場である「BAカンファレンス」の開催等を通じて、会員獲得推進をサポートしております。 当社は「AIエージェント構想」を掲げ、AIに関する取り組みを積極的に行っており、既にビジネスマッチングやホームページ作成の既存機能に対して、AIを活用した文章自動生成機能をリリースし、業務負担の軽減や効率化に寄与しております。さらにAX(AIトランスフォーメーション)を推進すべく、当社ではこれまでの生成AI機能の実装からさらに進化させ、複数のAI技術を組み合わせて自律的に意思決定や行動を支援し、中小企業に伴走する高度なシステム「AIエージェント」の実装を進めております。 また、中小企業の福利厚生クーポンサイト「FUKURI」においてリロクラブとの業務提携による利用クーポンの拡充を行い、会員企業の退会抑止を促進するとともに新規会員の獲得の強化を目指します。 今後も隔週単位でのバージョンアップの実施やAIの活用による最適なUI/UX(注1)の実現により圧倒的な業務効率化や顧客満足度の向上を目指していくとともに、付加価値を提供できる新機能のリリースや既存機能の強化、金融機関とのリレーション強化等を通じたサービスの認知度向上により、新たな導入金融機関及び会員企業の開拓を図ってまいります。 ② 新規事業の拡大(グローバル戦略及び金融DX戦略) 新たにリリースしたサービスの拡大やサービスの拡充により、収益力の飛躍的な向上を図ります。 グローバル戦略においては、近年円安等を背景に高まる中小企業の海外展開ニーズを捉え、2026年3月に海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」を日本とタイの両国において開始いたしました。同プラットフォームを通じて国内外の巨大な市場を開拓するとともに、従来のサブスクリプションモデルに加え、マッチングの成功報酬などトランザクションに応じた新たな収益構造への転換を図ることで、指数関数的なARPA(注2)拡大と持続的な成長を目指してまいります。 また、金融DX戦略においては、金融機関の伴走型本業支援への転換とDX推進を支援すべく、金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」、専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」、厳格なセキュリティ要件に対応したファイル送受信・共有サービス「WebFile」等の提供・拡販を強化するとともに、補助金活用コンサルティングサービスを拡充しております。 これらを通じ、金融機関とのリレーションを強固にし、中小企業ならびに金融機関双方の生産性向上を推進してまいります。 ③M&Aによる非連続な成長 これら既存事業及び新規事業のオーガニックな成長に加え、地域に根差した伴走型コンサルティングを展開する企業など、「地域密着ネットワーク」領域を中心に積極的なM&Aを推進することで、当社の非連続な成長と持続可能な地域経済循環モデルの創出を目指してまいります。 (注) 1. UI/UX:UIはユーザーインターフェイスのことで、ユーザーとの間に現れるサービスやプロダクトの外観を表します。UXはユーザーエクスペリエンスのことで、ユーザーがプロダクトやサービスを通して得られた体験を表します。 2. ARPA:Average Revenue per Account の頭文字をとったもので、1アカウントあたりの平均売上を示す指標のことです。 (6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 ① 情報管理体制の強化 当社グループが提供するサービスは、ビジネスの根幹となるインフラ機能であり、また機密性の高い情報を多く扱っているため、情報セキュリティの確保及び情報管理体制の継続的な強化が極めて重要であると認識しております。情報セキュリティの認証資格の取得に加え、社内教育・研修体制の整備を推進しておりますが、今後も自社による監視体制のみならず、外部専門業者によるシステムの脆弱性診断等を継続的に実施し、情報管理体制の整備、強化を行ってまいります。 ② 優秀な人材の確保と育成 当社グループの持続的な成長のためには、優秀な人材を採用・育成し、開発体制、営業体制、管理体制等を強化していくことが重要であると捉えております。当社グループの経営理念や事業内容に共感し、高い意欲を持った優秀な人材を採用していくために、積極的な採用活動を進めるとともに、働きやすい環境や制度の構築、研修体制の充実等に取り組んでまいります。 ③ プロダクト・サービスの強化 当社グループの収益の中心は、サブスクリプション型のビジネスモデルであり、継続してサービスが利用されることで収益が積み上がるストック型の収益モデルになります。引き続き顧客ニーズを的確に捉え、継続的なユーザビリティの向上や利用体験の改善、各種機能の強化に取り組むとともに、顧客サポートの品質向上にも注力し、サービスを使い続ける価値を顧客に感じていただけるように取り組んでまいります。 ④ 内部管理体制の強化 当社グループが持続的な成長と中長期的な企業価値の向上を実現するためには、コンプライアンスをはじめとする内部管理体制の強化が不可欠であると認識しております。引き続き、内部統制システムの適切な運用及びリスク管理体制の高度化を図るとともに、従業員に対する継続的なコンプライアンス教育・啓発活動を通じて、健全で透明性の高い経営基盤の強化に取り組んでまいります。
事業等のリスク5,311字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3 【事業等のリスク】 当社の事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している事項を以下に記載しております。当社は、これらのリスク発生の可能性を十分に認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応に努める方針ではありますが、当社株式に関する投資判断は、本項及び本書中の本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があると考えております。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において当社が判断したものであり、将来において発生の可能性がある全てのリスクを網羅するものではありません。 (特に重要なリスク) ① システムトラブルについて 当社が展開する事業は、インターネットを介してサービスを提供する形態であり、自然災害や事故等によって通信ネットワークが切断された場合には、当社の事業及び業績に影響を及ぼします。 また、当社のサービスは、外部クラウドサーバAmazon Web Services社が提供するサービス(以下、「AWS」という。)を利用して提供しており、AWSの安定的な稼働が当社の事業運営上、重要な事項となっております。 これまでのところ、当社においてAWSに起因するサービスの停止やトラブル等は起こっておりませんが、システムエラーや人為的な破壊行為、自然災害等の当社の想定していない事象の発生によりAWSが停止した場合には、顧客への損害の発生やサービスに対する信頼性の低下などにより、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、特に重要なリスクと認識しておりますが、顕在化のリスクは高くないと認識しております。 当社ではAWSが継続的に稼働しているかを常時監視しており、障害の発生又はその予兆を検知した場合には、当社の役職員に連絡が入り、早急に復旧するための体制を整備しております。AWSは、FISC安全対策基準(注)を満たす安全性を備えております。 (注) FISCとは、金融庁が金融機関のシステム管理体制を検査する際に使用する基準のことを指します。 ② 情報セキュリティ及び個人情報等の漏洩について 当社事業においては、個人情報や機密情報が含まれているデータ等を大量に取り扱っております。 万が一、こうしたデータの情報漏洩、改ざん、または不正使用等が生じた場合、もしくは何らかの要因からこれらの問題が発生した場合には、顧客への損害賠償やサービスに対する信頼性の低下などにより、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、特に重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する可能性は高くないと認識しております。 当社におきましては、プライバシーマーク及び情報セキュリティマネージメントシステム(JIS Q 27001:2023)「ISO 27001」の認証を取得し、当該公的認証に準拠した体制を整備しており、情報管理の重要性を周知徹底するべく役職員に対し研修等を行い、情報管理の強化を図っております。また、情報セキュリティについては外部からの不正アクセス、コンピュータウイルスの侵入防止についてもシステム的な対策を講じております。なお、万一の場合に備え、サイバー保険を付保しております。 ③ 特定サービスへの依存について 当社は「Big Advance」を主力サービスと位置付けており、経営戦略上今後も当該サービスを主軸とした事業展開に注力していく方針であります。 国内外の経済情勢や技術革新等による事業環境の変化や当社サービスの競争力低下が生じた場合には、経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、特に重要なリスクと認識しておりますが、顕在化のリスクは高くないと認識しております。 当社が事業を展開する国内ソフトウエア市場は継続的に拡大していることに加え、クラウド関連市場は近年急速に拡大しており、今後も当該サービスは一層拡大していくものと考えております。さらに当社におきましては、「Big Advance」を魅力的なサービスとして提供し続けるべく、継続的なユーザビリティの改善や独自のAIアルゴリズムを活用した機能強化の実施、新技術の積極的な投入や創造的な職場環境の整備、及び研究開発活動の推進等に努めてまいります。 (重要なリスク) ④ 法的規制等について 当社事業においては、主として「電気通信事業法」及び関連法令等の規制を受けており、届出電気通信事業者としての届出を実施しており、ユーザーの通信の媒介にかかる通信の秘密の遵守等が義務付けられております。なお、当該届出について有効期限の定めはございません。 また、当社事業に関連するFinTech領域では、「銀行法」の改正が行われるなど、新たなサービスに関する法令整備が進んでおり、今後新たな法令等が成立することで追加の規制を受ける可能性があります。現時点では特段認識しているものはありませんが、今後既存の規制への抵触あるいは何らかの新たな規制による当社事業運営への影響が生じる場合は、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社におきましては、法務コンプライアンス部門を設置し、さらに顧問弁護士等とも連携し、最新の情報を収集しております。法的規制等への対応が必要となった場合には、法務コンプライアンス部門を中心に、適切な対応をとれる体制を整備しております。 ⑤ 協業パートナー先である金融機関との連携について 当社は、「Big Advance」を導入済みの地域金融機関とパートナーシップを結んで事業展開をしており、本書提出日現在において70社を超える金融機関と連携してそれぞれ「Big Advance」を提供しております。当社は全国の地域金融機関を通じて「Big Advance」の会員企業を増加しております。現時点での特段の懸念事項は生じておりませんが、今後において金融機関の戦略等の変更あるいは金融機関における会員企業の開拓に係る何らかの支障が生じた場合には、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社におきましては、金融機関の枠を超えた情報交換の場である「BAカンファレンス」を半年ごとに実施するなど金融機関との関係を強化するとともに、一部の金融機関とは資本業務提携をするなど良好な関係を維持継続できるよう努めております。 ⑥ 競合について 当社が事業を展開する国内ソフトウエア市場においては、サービスを提供する企業が多数参入していることに加え、クラウド関連市場は、近年急速に拡大している分野であるため、さらに多数の競合企業が参入する可能性がありますが、全国の金融機関を通じて会員企業を拡大する当社のビジネスモデルは参入障壁が高く、競合企業が参入することは困難であると認識しております。 競合企業の競争力向上や競合環境の変化にともなって、当社における十分な差別化が困難となり競争力が低下した場合には、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社におきましては、「Big Advance」を導入済みの地域金融機関とパートナーシップを結び、独自の開発ノウハウを活用したサービスを提供することにより、市場における優位性を構築してまいりました。今後も継続的にユーザビリティの改善や独自のAIアルゴリズムを活用した機能強化を実施していくことにより、サービスの競争力の維持向上に努めてまいります。 ⑦ 技術革新について 当社の事業に関連するクラウドサービス及びAIを取り巻く技術革新のスピードは大変速く、技術革新への対応が遅れた場合は、想定外の開発費等の費用が発生し、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社はこうした技術革新に対応できるよう、新技術の積極的な投入や創造的な職場環境の整備、研究開発活動の推進等を行っていく方針であります。 ⑧ 既存ユーザー企業の継続率及び単価向上について 当社サービスは、サブスクリプション型のビジネスモデルであることから、当社の継続的な成長には、新規会員企業の獲得のみならず、既存会員企業の維持が重要と考えております。 しかしながら、当社サービスの魅力の低下、競合他社に対する競争力の低下、顧客ニーズに合致しない等により、当社の想定を大幅に下回る継続率となった場合には、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社では、既存会員企業の維持については、機能の追加開発やサポートの充実により、継続率の維持・向上を図っております。 ⑨ 人材の確保と育成について 当社が今後更なる成長を成し遂げていくためには、優秀な人材の確保と育成を重要課題の一つであると位置付けております。しかしながら、当社の採用基準を満たす優秀な社員を十分に採用できない場合や、採用後の育成が十分に進まなかった場合には、当社の事業拡大の制約となり、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、当該リスクは一定程度予見が可能であり、顕在化する蓋然性は高くないと認識しております。 当社では、質の高いサービスの安定稼働や競争力の向上にあたっては、開発部門を中心に極めて高度な技術力を有する人材が要求されていることから、優秀な人材を積極的に採用するとともに、成長ポテンシャルの高い人材の採用・育成も同時に進めていく必要性を強く認識しており、そのための風土づくりや、人事制度、福利厚生の充実などに努めております。 ⑩ 横浜信用金庫との提携等について 当社主力サービスである「Big Advance」の商標権は、2018年4月の「Big Advance」リリース時に最初に導入した金融機関である横浜信用金庫(以下、「同社」という)と共同で保有しており、今後も共同保有を継続する予定であります。なお、同社との間では商標権共有に関する覚書を締結しておりますが、当社は、「Big Advance」の商標の使用及び金融機関に対する通常実施権の設定について制限を受けることがないことから、現時点で特段の懸念事項等は生じておらず、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性は極めて小さく、顕在化する蓋然性は極めて低いと認識しております。 今後も当社は「Big Advance」を魅力的なサービスとして提供し続けるべく、当社としてユーザビリティの改善等サービスの継続的な拡充を進めるとともに、同社とも良好な関係を維持してまいります。 ⑪ 海外事業について 当社グループでは、海外展開を今後の成長戦略の一つとして位置付け、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」の提供を開始し、現在タイ王国において展開しておりますが、今後も展開国を増やしていく方針であります。海外での事業活動におきましては、予期し得ない政治的要因の発生、法律・規制・租税制度の変更、経済情勢の悪化や為替の変動等の社会環境の変化、テロ・戦争・感染症の流行による社会的混乱等のリスクが潜在しており、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、当該リスクの蓋然性を見通すのは困難であります。 当社グループでは、当該リスクへの対応策として、現地の提携パートナーや外部専門家との連携を緊密にし、各国の政治・経済・法規制の動向に関する迅速な情報収集に努めております。また、海外事業を管理・推進する専門人材の育成・獲得を進める等、モニタリング体制の強化を図ることで、リスクの早期発見と影響の最小化に努めてまいります。 ⑫ 自然災害・感染症等について 地震や台風等の自然災害、未知のコンピュータウイルス、テロ攻撃、システムトラブル又は伝染病といった想定を超える自然災害や事故が発生した場合、当社が保有する設備の損壊や電力供給、インターネットアクセスの制限等の事業継続に支障をきたす事象が発生し、当社の経営成績及び財務状況等に影響を及ぼす可能性がある、重要なリスクと認識しておりますが、当該リスクの蓋然性を見通すのは困難であります。 当社では予測が不可能かつ突発的な自然災害や事故等に備え、サービスの定期的バックアップ、稼働状況の常時監視、従業員安否確認手段の整備、オフィスでの備蓄食料の確保等トラブルの事前防止又は回避に努めております。
経営成績の分析 (MD&A)5,426字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1) 経営成績等の状況 当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 財政状態の状況 (流動資産) 当連結会計年度末における流動資産合計は、前連結会計年度末に比べ252,775千円減少し、1,317,404千円となりました。これは主に、売掛金及び契約資産が20,269千円増加、その他の流動資産が70,688千円増加した一方で、現金及び預金が350,258千円減少したことによるものです。 (固定資産) 当連結会計年度末における固定資産合計は、前連結会計年度末に比べ291,182千円減少し、569,897千円となりました。これは主に、「BIG ADVANCE GLOBAL」等の開発費用としてソフトウエアが130,663千円増加した一方で、のれんの償却で149,477千円減少したことによるものです。 (流動負債) 当連結会計年度末における流動負債合計は、前連結会計年度末に比べ112,086千円減少し、271,510千円となりました。これは主に、未払法人税等が92,881千円減少、1年以内返済予定の長期借入金が返済により10,880千円減少したことによるものです。 (固定負債) 当連結会計年度末における固定負債合計は、前連結会計年度末に比べ40,706千円減少し、101,583千円となりました。これは主に、長期借入金が返済により40,800千円減少したことによるものです。 (純資産) 当連結会計年度末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ391,165千円減少し、1,514,207千円となりました。これは主に、利益剰余金が414,623千円減少したことによるものです。 ② 経営成績の状況 当連結会計年度におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善を背景とした賃上げの進展や、インバウンド需要の回復に支えられ、緩やかな回復基調で推移いたしました。一方で、継続的な原材料価格の高騰や円安によるコスト増が企業収益を圧迫するなど、先行きは不透明な状況が続いております。 そのような状況下、当社グループは、国内最大級の地域金融機関ネットワークを活用したビジネスエコシステム を構築し、日本の中小企業が直面するさまざまな課題に対応し、持続可能な成長を支える環境の提供に取り組んでまいりました。 主力の中小企業向け経営支援プラットフォーム「Big Advance(ビッグアドバンス)」は、日本全国の地域金融機関と連携し、その取引先である中小企業に対して、全国の企業とのビジネスマッチング、ホームページ作成、全国の補助金・助成金の情報の提供及び福利厚生クーポンサイト「FUKURI」等を通じ、課題解決や成長支援に資するソリューションを提供しております。2026年2月には、「Big Advance AIエージェント構想」を掲げ、生成AIの活用により、さらなる経営支援の高度化に向けたプラットフォームの価値向上に取り組んでおります。 これらにより2018年4月にリリースして以来、「Big Advance」を導入する金融機関数76社、その顧客である中小企業会員数53,895社となりました(2026年3月31日時点)。 また、金融機関向けビジネスマッチング管理サービス「BMポータル」、専門性AI FAQサービス「SAF(サフ)」、ファイル送受信・共有サービス「WebFile」等においては、金融機関への新規導入が順調に推進しており、各サービスの提供を通じた金融機関の業務生産性向上に取り組んでおります。 一方、補助金活用コンサルティングにおいては、前連結会計年度に計上した大規模な補助金採択報酬がなかったことや補助金制度の変更により採択率が低下したこと等から、売上が大幅に減少いたしました。 また、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」は、経済産業省が実施したグローバルサウス補助金の採択を受けておりましたが、同補助金の補助対象期間に合わせて、当期に前倒して投資を行ったことで、多額の初期投資が発生いたしました。 なお、連結子会社である㈱ココペリ経営サポートに関するのれんについて、その回収可能性を検討した結果、一時償却することとし、また、ちゃんと請求書及び法人ポータルに係るソフトウエアについて、想定よりも導入が進まなかったことから、減損損失としてそれぞれ特別損失に計上いたしました。 以上の結果、当連結会計年度の売上高は1,758,338千円(前年同期比12.4%減)となり、営業損失は409,242千円(前年同期は197,862千円の営業利益)、経常損失は202,670千円(前年同期は199,942千円の経常利益)、親会社株主に帰属する当期純損失は414,623千円(前年同期は125,877千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 なお、当社グループはビジネスプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載を省略しております。 ③ キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末と比べ350,258千円減少し、1,043,904千円となりました。当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において営業活動により増加した資金は32,559千円となりました。主な要因は、減価償却費186,236千円、のれん償却額149,477千円、固定資産圧縮損147,203千円等がありましたが、税引前当期純損失394,270千円、法人税等の支払額81,753千円等があったことによるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において投資活動により減少した資金は330,494千円となりました。主な要因は、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」の開発による無形固定資産の取得により、312,261千円の資金減少があったこと等によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 当連結会計年度において財務活動により減少した資金は52,323千円となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出51,680千円等の資金減少があったこと等によるものであります。 ④ 生産、受注及び販売の実績 a 生産実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性質上、生産実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 b 受注実績 当社グループの事業は、提供するサービスの性質上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c 販売実績 当連結会計年度における販売実績を示すと、次のとおりであります。なお当社グループはビジネスプラットフォーム事業の単一セグメントであるため、セグメントごとの記載はしておりません。 セグメントの名称   金額(千円)   前年同期比(%) ビジネスプラットフォーム事業   1,758,338   87.5 (注) 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合については、総販売実績に対する割合が10%以上の相手先がいないため記載を省略しております。 (2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ① 重要な会計方針及び見積り 当社グループの財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成に当たっては、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような経営者の見積り及び予測を必要としております。当社グループは、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、見積り及び予測を行っております。 当社グループの財務諸表の作成に際して採用している重要な会計方針については、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項)」に記載しております。 また、財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容 a 財政状態の分析・検討内容 前項「(1)経営成績等の状況 ① 財政状態の状況」をご参照ください。 b 経営成績の分析・検討内容 (売上高) 売上高は1,758,338千円(前年同期比12.4%減)となりました。売上の中心となる「Big Advance」は、2026年3月末における導入金融機関数76社(前年同期比2社減少)、その顧客である中小企業の会員登録がなされた会員企業数53,895社(前年同期比10.4%減)となりました。解約率は1.53%(2025年4月~2026年3月の平均)となり目標とする2%以内で推移しております。 (売上原価、売上総利益) 売上原価は993,333千円(前年同期比14.5%増)となりました。主な要因は、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」に関連する事業において、経済産業省が実施するグローバルサウス補助金の採択を受けており、当該補助対象期間に合わせて、当期に前倒して投資を行ったことで、多額の初期投資が発生したことであります。結果、売上総利益は765,004千円(前年同期比32.9%減)となりました。 (販売費及び一般管理費、営業利益) 販売費及び一般管理費は1,174,247千円(前年同期比24.7%増)となりました。主な要因は、「BIG ADVANCE GLOBAL」の立ち上げに伴い、マーケティング等に係わる広告宣伝費及び外注費が増加したことによるものであります。その結果、営業損失は409,242千円(前年同期は197,862千円の営業利益)となりました。 (営業外損益、経常利益) 営業外収益は208,771千円(前年同期比5181.4%増)となりました。主な要因は、海外ビジネスマッチングプラットフォーム「BIG ADVANCE GLOBAL」に関連する事業に対するグローバルサウス補助金のうち、経費の補填分を補助金収入として計上したことによるものであります。 また、営業外費用は2,199千円(前年同期比17.5%増)となりました。主な内容は、借入金に対する支払利息であります。以上の結果、経常損失は202,670千円(前年同期は199,942千円の経常利益)となりました。 (特別損益、当期純利益) 特別利益は150,218千円(前年同期比1221.3%増)となりました。主な内容は、上述のグローバルサウス補助金のうち、ソフトウエア取得に充てた補助金を補助金収入として計上したことによるものであります。 また、特別損失は341,818千円(前年同期は特別損失の発生はなし)となりました。主な内容は、連結子会社である㈱ココペリ経営サポートに関するのれんの一時償却及びちゃんと請求書及び法人ポータルに係るソフトウエアの減損損失であります。法人税、住民税及び事業税を1,613千円、法人税等調整額18,739千円を計上した結果、親会社株主に帰属する当期純損失は414,623千円(前年同期は125,877千円の親会社株主に帰属する当期純利益)となりました。 ③ キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容 前項「(1)経営成績等の状況 ③ キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。 b 資本の財源及び資金の流動性についての分析 当社グループの資本の財源及び資金の流動性につきましては、事業運営上必要な資金流動性を安定的に確保することを基本方針としております。当社における主な資金需要は、エンジニア部門・営業部門に係る人件費・採用費、サーバなどの通信費を含めた運転資金であります。今後も営業活動によるキャッシュ・フローの増加を図ることを中心としながらも、資金需要の必要性に応じて金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等外部資金の活用を含め、最適な方法による資金調達を行う予定であります。 ④ 経営成績に重要な影響を与える要因について 「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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IR資料の開示履歴 (TDnet)

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