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日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

メディネット

MEDINET Co., Ltd.2370 · Growth · サービス業

再生医療の実用化を支える細胞加工と受託製造の専門企業。医薬品製造の品質基準を満たす施設で、医療機関や研究機関向けに細胞加工サービスを提供する。

概要

メディネットは1995年に東京都港区で設立された細胞加工業と再生医療等製品開発を手掛けるサービス業の企業である。東京都品川区に登記上の本店を置き、従業員数は107名。1999年より医療機関向けに免疫細胞療法に用いる細胞の培養加工を開始し、以来約20万件の細胞加工実績を持つ。2024年9月期の売上高は8億100万円、営業損失14億4500万円と赤字が続く。東京証券取引所グロース市場に上場する。

細胞加工業は三つの事業領域で構成される

メディネットの細胞加工業は、特定細胞加工物製造業、CDMO事業、バリューチェーン事業の三つの柱から成る。特定細胞加工物製造業では、医療機関からの受託に基づき免疫細胞や体性幹細胞を加工し、約20万件の処理実績を有する。CDMO事業では、ヤンセンファーマや大学発ベンチャーのティーセルヌーヴォーなど企業向けに治験用細胞加工物の製造を受託する。バリューチェーン事業は、施設運営管理や技術者派遣、教育システム提供に加え、Medigen社からのロイヤリティ収入や医療機器販売を行う。2024年9月期の細胞加工業売上は8億100万円で、うち特定細胞加工物製造業が5億5500万円、CDMO事業が1億7400万円、バリューチェーン事業が8000万円を占めたが、セグメント損失4億7400万円を計上した。

全国の細胞培養加工施設を統合・集約してきた

メディネットは創業以来、全国に細胞培養加工施設(CPC)を設置してきた。2001年に新横浜CPC1、2002年に新横浜CPC2、2003年に大阪CPCと福岡CPCを開設。2007年には東京大学医学部附属病院22世紀医療センター内にCPCを設けた。その後、効率化を目的に統合を進め、2017年に福岡CPCを新横浜CPCに、2018年に大阪CPCを新横浜CPCに、2019年には新横浜CPCを品川CPFに統合した。現在の主力施設は東京都品川区に位置する品川CPFで、2015年に特定細胞加工物製造許可、2020年には再生医療等製品製造業許可を取得。同施設は国家戦略特区の羽田空港近隣にあり、多様な細胞加工に対応可能とされる。

再生医療等製品事業は開発段階で売上はない

再生医療等製品事業は、メディネットが自社開発や大学との共同研究を通じて再生医療等製品の製造販売承認を目指す部門である。2024年9月期時点で事業収益は発生していない。主な開発候補として、軟骨修復用のMDNT01(NeoCart)があったが、米国Ocugen社の開発体制変更により日本での開発方針決定が遅延。また、α-GalCer/DCは2024年11月に開発中止を決定し、代替候補の獲得に向けて海外企業と交渉中である。研究開発費の支出時期の遅れなどにより、同事業のセグメント損失は4億700万円と前年より縮小したが、早期の製品化は見通せていない。

売上高は減少傾向、営業損失が継続する

メディネットの財務状況は、2012年9月期の売上高22億円をピークに減少傾向にある。2024年9月期の売上高は8億100万円で、前期比5.4%増と小幅に回復したが、営業損失は14億4500万円と前期の13億8400万円から拡大した。主因は新規細胞加工受託体制への先行投資による原価増加と販売費の増加である。当期純損失は13億6200万円。自己資本比率は91.1%から88.8%に低下。現金及び現金同等物は26億7000万円と前期比19億8100万円減少した。2012年から2024年の間、営業黒字を一度も計上しておらず、早期の収益構造改善が経営課題となっている。

業界の中での役割は再生医療分野のCDMO(医薬品開発製造受託機関)及び特定細胞加工物製造業者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
8億円
営業利益
-14億円
営業利益率
-175.0%
純利益
-14億円
2025/9 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2018/9
事業売上構成比利益利益率
細胞加工業10億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01医療機関(細胞加工業)主力

医療機関向けに特定細胞加工物の製造を行っている。再生医療等に用いる細胞を加工し、品質管理された状態で供給する。

主な製品・サービス1
特定細胞加工物製造サービス
再生医療等に用いる細胞を、医薬品製造と同等の品質管理体制のもとで加工・製造し、医療機関に提供するサービス。

02企業・大学・研究機関(CDMO事業)準主力

企業や研究機関からの委託を受け、臨床用・治験用の細胞加工物を製造するCDMO事業を展開。細胞培養加工施設の運営管理や技術者派遣等も行う。

主な製品・サービス2
CDMO(細胞加工受託)
臨床試験や治験に用いる細胞加工物の製造を受託するサービス。施設運営や技術者派遣も含む。
バリューチェーン事業
細胞培養加工施設の運営管理や細胞加工技術者の派遣・教育システムの提供など、再生医療のバリューチェーンを支援する事業。

03再生医療等製品のエンドユーザー(患者)副次

再生医療等製品の開発段階にあり、現時点では事業収益は発生していない。大学や企業との共同研究を通じて、再生医療等製品の製造販売承認の取得を目指している。

製品と技術

免疫細胞から体性幹細胞へ広がる特定細胞加工物製造

メディネットの特定細胞加工物製造業は、医療機関向けに免疫細胞(主に樹状細胞やT細胞)の培養加工を長年手掛けてきた。加えて、2023年からは株式会社資生堂から技術提供を受けたS-DSC®(脂肪由来幹細胞)の製造受託を開始。さらに、脂肪由来間葉系間質細胞(ASC)の新規メニュー開発も進めているが、2024年9月期には提供開始が遅れた。これらの細胞は院内採取後に品川CPFへ送られ、厳格な品質管理の下で加工・培養される。細胞加工件数は年間数千件にのぼるが、2024年9月期は予想を下回り、売上減少の一因となった。

日本初の自己がん組織バンクがもたらす長期保存サービス

2004年8月に開始した「自己がん組織バンク」は、患者の手術で摘出されたがん組織を凍結保存し、再発時に免疫細胞療法の材料として利用できるようにするサービスである。日本の医療機関で初の試みとして注目を集め、メディネットの施設で管理される。保存された組織は将来の個別化医療に活用可能で、患者の治療選択肢を広げる。このサービスは現在も継続されており、メディネットの免疫細胞療法支援の一端を担っている。ただし、収益への寄与は限定的である。

CDMO事業とバリューチェーン事業で企業向け支援を拡充

CDMO事業では、ヤンセンファーマ株式会社からの継続受託に加え、2024年には大学発ベンチャーのティーセルヌーヴォー株式会社から新規案件を受託し、技術移転一時金を計上した。これにより同事業の売上高は前期比73.9%増の1億7400万円となった。バリューチェーン事業では、Medigen社からのロイヤリティ収入や医療機器販売が発生し、売上高8000万円(前期比35.6%増)を達成。施設運営管理の受託期間満了があったものの、多角的なサービスが収益を下支えした。これらの事業は、細胞加工技術や施設運営のノウハウを活かしたもので、メディネットの強みとして位置づけられている。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

再生医療事業、売上小規模で赤字継続

メディネットは再生医療関連の細胞培養・加工サービスを提供する。売上高は7~8億円と小規模で、営業利益率は-175%と大幅赤字。同業のジンジブ(人材)やイシン(建設)とはビジネスモデルが異なり、再生医療分野でのポジションは独自だが、市場自体が黎明期。研究開発費負担が重く、早期の黒字化が課題。

強み

  • 細胞培養・加工技術に強みを持ち、医療機関との連携実績あり。
  • 再生医療市場は今後拡大が見込まれ、先行者優位の可能性。
  • 必要な許認可を取得し、事業運営の基盤を確保。
  • 継続的な研究開発により、技術力の向上を図っている。

課題

  • 営業利益率-175%と赤字が続き、資金調達リスクが高い。
  • 売上高8億円程度と規模感が小さく、事業拡大が急務。
  • 再生医療の商業化には時間がかかり、早期の黒字化は困難。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がメディネット

時価総額で並べると、掲載11社のなかで6番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 27件

予防医学を掲げ1995年に設立

メディネットは1995年10月、予防医学に基づく新しい医療サービスの提供を目的として東京都港区に資本金1000万円で設立された。創業当時はまだ細胞医療の商業化が黎明期にあり、株式会社という形態で医療支援に乗り出す先駆的な試みであった。1999年4月には東京都世田谷区に分子免疫学研究所を開設し、自前の細胞培養加工施設を設置。契約医療機関向けに免疫細胞療法の総合支援サービスを開始した。この時点で、細胞の培養加工を企業が受託するビジネスモデルの基礎が築かれた。

厚労省の認定と全国展開で事業基盤を拡大(2000〜2004年)

2001年8月、メディネットは厚生労働省の新事業創出促進法に基づく「新事業分野開拓計画」の認定を取得。同年10月に本社を横浜市港北区へ移転し、新横浜CPC1を開設。2002年には新横浜CPC2を増設し、先端医学研究所を開設した。2003年には大阪事業所(大阪CPC)と福岡事業所(福岡CPC)を開設し、三大都市圏をカバーする体制を整えた。2004年3月には細胞医療支援事業でISO9001認証を取得。同年5月には研究所を統合し先端医科学研究所に改称。急速な施設拡大により、免疫細胞療法の受託能力を高めた時期である。

日本初の自己がん組織バンクと大学連携(2004〜2008年)

2004年8月、メディネットは日本で初めてとなる治療用がん組織保管サービス「自己がん組織バンク」を開始した。これは患者自身のがん組織を凍結保存し、将来の治療に備えるサービスである。2007年2月には東京大学医学部附属病院22世紀医療センター内にCPCを設置し、免疫細胞治療学講座の研究・臨床を支援。同年6月には独立行政法人国立病院機構大阪医療センターとライセンス契約を締結し、技術支援の範囲を広げた。2008年1月には100%子会社として株式会社医業経営研究所を設立し、経営支援分野にも進出した。

法制度の変化に対応しCDMOとバリューチェーン事業を開始(2013〜2015年)

2013年12月、メディネットは100%子会社として株式会社メドセルを設立。2014年には再生医療等安全性確保法と医薬品医療機器等法が施行され、企業が細胞加工を正式に受託できる環境が整った。これに呼応し、2015年5月には品川CPFを建設し、特定細胞加工物製造許可を取得。従来の医療機関向け受託に加え、製薬企業向けCDMO事業や施設運営・技術者派遣などのバリューチェーン事業へとビジネス領域を拡大した。この時期、九州大学先端医療イノベーションセンターへのサービス開始(2011年)やヤンセンファーマとの取引(2017年以降)など、外部との連携も進んだ。

施設統合と再生医療等製品製造業許可の取得(2017〜2020年)

2017年から2019年にかけて、メディネットは全国のCPCを品川CPFへ統合する合理化を進めた。2017年8月に福岡CPCを新横浜CPCへ統合、2018年8月に大阪CPCを新横浜CPCへ統合、2019年4月に新横浜CPCを品川CPFへ統合した。これにより、細胞加工拠点を品川に集約。2020年1月には品川CPFで再生医療等製品製造業許可を取得し、商業生産に対応可能な施設となった。同年、東京証券取引所の市場区分見直しに伴い、マザーズ市場からグロース市場へ移行した。本社は2019年に大田区へ移転し、現在の品川区勝島への移転は登記上のものとなっている。

年表27件を開く

1990年代

  • 1995年10月創業予防医学に基づく新たな医療サービスの提供を目的として、東京都港区に株式会社メディネット(資本金1,000万円)を設立
  • 1999年4月東京都世田谷区に分子免疫学研究所を開設、契約医療機関向けに細胞培養加工施設を設置し、免疫細胞療法総合支援サービスを開始

2000年代

  • 2000年12月東京都港区に本社を移転
  • 2001年8月厚生労働省による新事業創出促進法に基づく「新事業分野開拓の実施に関する計画」の認定
  • 2001年10月神奈川県横浜市港北区に本社を移転、契約医療機関向けに細胞培養加工施設(新横浜CPC1)を設置し、免疫細胞療法総合支援サービスを開始
  • 2002年4月神奈川県横浜市港北区に先端医学研究所を開設
  • 2002年7月契約医療機関向けに細胞培養加工施設(新横浜CPC2)を増設
  • 2003年5月東京都世田谷区に研究開発センターを新設、分子免疫学研究所と先端医学研究所を同センター内に移転すると共に、先端医学研究所を「分子遺伝学研究所」に改称
  • 2003年6月大阪府吹田市に大阪事業所を開設、契約医療機関向けに細胞培養加工施設(大阪CPC)を設置し、免疫細胞療法総合支援サービスを開始
  • 2003年10月福岡県福岡市博多区に福岡事業所を開設、契約医療機関向けに細胞培養加工施設(福岡CPC)を設置し、免疫細胞療法総合支援サービスを開始
  • 2004年3月細胞医療支援事業においてISO9001の認証を取得
  • 2004年5月M&A「分子免疫学研究所」と「分子遺伝学研究所」を統合し、研究開発センターの名称を「先端医科学研究所」に改称
  • 2004年8月日本初の治療用がん組織保管サービスである「自己がん組織バンク」サービスを開始
  • 2007年2月東京大学医学部附属病院の22世紀医療センター内に開設された「免疫細胞治療学講座(免疫細胞治療部門)」向けに細胞培養加工施設(東大22世紀医療センターCPC)を設置し、免疫細胞療法総合支援サービスを開始
  • 2007年6月独立行政法人国立病院機構大阪医療センターと同センターにおける免疫細胞療法の実施に対する技術支援を行うライセンス契約を締結
  • 2007年11月M&A研究開発施設を東京都世田谷区の先端医科学研究所に統合し、名称を「研究開発センター」に改称
  • 2008年1月100%子会社として株式会社医業経営研究所を設立

2010年代

  • 2011年7月九州大学先端医療イノベーションセンター向けに免疫細胞療法総合支援サービスを開始
  • 2013年12月100%子会社として株式会社メドセルを設立
  • 2015年5月細胞加工事業の拡大を目指して、東京都品川区に再生・細胞医療用の細胞培養加工施設(品川CPF)を建設し、特定細胞加工物製造許可を取得
  • 2016年6月研究開発部門(研究開発センター)を本社に移転
  • 2017年8月M&A福岡細胞培養加工施設(福岡CPC)を新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)に統合
  • 2017年10月新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)及び大阪細胞培養加工施設(大阪CPC)の特定細胞加工物製造許可を取得
  • 2018年8月M&A大阪細胞培養加工施設(大阪CPC)を新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)に統合
  • 2019年4月M&A新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)を品川細胞培養加工施設(品川CPF)に統合
  • 2019年6月本社を東京都大田区に移転

2020年代

  • 2020年1月品川細胞培養加工施設(品川CPF)の再生医療等製品製造業許可を取得 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所マザーズ市場からグロース市場に移行

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2025/9期の経営方針より

会社は3つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    強みを活かした成長戦略

    特定細胞加工物の製造受託の拡大、CDMO事業の基盤強化、再生医療等製品の開発加速と新規シーズの育成により、競争優位性を高める。

  2. 02

    変革による持続的成長

    収益性・生産性の向上、シナジー効果やビジョンに合致する新規事業の育成を推進し、環境変化に対応する。

  3. 03

    会社基盤の強化

    「先を見据え自ら考動できる」人財の活性化、DX実現に向けた社内環境整備を加速する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で107人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は565万円で、9期前と比べて1.7%平均年齢は39.5歳、平均勤続年数は8.7年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2016年9月170
2017年9月156
2018年9月92
2019年9月57538.48.976
2020年9月54838.69.378
2021年9月53239.29.283
2022年9月53838.68.596
2023年9月54739.08.998
2024年9月55539.48.3112−1,250
2025年9月56539.58.7107−1,308

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社2(国内 2 / 海外 0、うち連結子会社 2) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位2)
品川CPF — 東京都品川区358百万円
細胞加工業 再生医療等製品事業 全社(共通)
本社 — 東京都大田区67百万円
全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社医業経営研究所
    神奈川県横浜市港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社メドセル
    神奈川県横浜市 港北区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2025年9月期の売上高は8億円営業利益-14億円前期と比べると増収で、売上が+0.0%。

売上高
+0.0%
8億円
営業利益
-14億円
純利益
-14億円
営業利益率
-175.0%
前期比 +0.0%pt

会社が出している今期の予想2026年9月期

項目会社予想前期実績
売上高9億円8億円
営業利益-15億円-14億円
純利益-15億円-14億円
1株あたり配当¥0¥0

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2026年3Qで、売上は2億円、営業利益は−3億円。前年の2023年3Qと比べると、売上は+0.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年2Q1−4−400.0−4
2023年3Q2−3−150.0−3
2023年4Q2−4
2024年1Q2−3−150.0−3
2024年2Q2−4−200.0−3
2024年4Q4−7−175.0−7
2025年2Q4−8−200.0−7
2025年4Q4−6−150.0−7
2026年2Q4−6−150.0−6
2026年3Q2−3−150.0−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2012年9月期からの14期で、売上は22億円から8億円へ36%に減った。直近期の営業利益率は-175.0%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2012年9月22−7−6
100%子会社として株式会社メドセルを設立
2013年9月21−10−3
2014年9月18−13−16
2015年9月17−16−17
2016年9月19−18−16
福岡細胞培養加工施設(福岡CPC)を新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)に統合
2017年9月17−17−26
大阪細胞培養加工施設(大阪CPC)を新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)に統合
2018年9月10−27−30
新横浜細胞培養加工施設(新横浜CPC)を品川細胞培養加工施設(品川CPF)に統合
2019年9月11−10−8
2020年9月8−8−8
2021年9月7−9−8
2022年9月6−13−13
2023年9月7−14−14
2024年9月8−14−13−175.0−13
2025年9月8−14−13−175.0−14

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2025年9月期

売上高8億円のうち、営業利益として残るのは-14億円-175.0%。営業外の損益と税金を反映した純利益は-14億円、売上の-175.0%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金87.5%7億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金200.0%16億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益-175.0%-14億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
12.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比182.6pt
-175.0%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比180.1pt
-175.0%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比42.2pt
-30.4%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
-32.6%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
-46.7%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2025年9月期は営業CFが−14億円、投資CFが−6億円で、差し引きのフリーCFは−20億円この組み合わせは先行投資型にあたる。本業がまだ現金を生まない中、調達した資金で投資を続けている。スタートアップ・再建初期の型期末の手元現金は27億円で、売上の40.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2012年9月−3−90−1236
2013年9月−5640177
2014年9月−10−124−2259
2015年9月−16−93−2538
2016年9月−1144−736
2017年9月−13210−1134
2018年9月−25211−2322
2019年9月−911−814
2020年9月−6128−536
2021年9月−10311−741
2022年9月−12016−1245
2023年9月−13012−1344
2024年9月−13115−1247
2025年9月−14−60−2027

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2025年9月期の総資産は43億円。このうち返さなくてよい自己資本が38億円で、自己資本比率は88.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2012年9月73492467.3
2013年9月1221041884.6
2014年9月99851485.0
2015年9月89721780.3
2016年9月76591777.0
2017年9月6355886.9
2018年9月3933682.8
2019年9月3126582.7
2020年9月5248490.7
2021年9月5449590.8
2022年9月6155690.7
2023年9月5650689.2
2024年9月5752591.1
2025年9月4338588.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2025年9月期の内訳単体ベース
現金及び預金
22億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
-14億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
5億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
40
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率0 / 30
現金創出営業CFの黒字継続0 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中5位あたり、逆に低いのは営業利益率534社中532位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
-30.4%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
-175.0%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率上位総資産のうち返済のいらないお金の割合
88.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率下位前期からの売上の伸び
0.0%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥25で、1年前と比べて-35.9%過去52週の値幅のなかでは10%の位置にある。

¥25+0.0%1ヶ月+0.0%1年-35.9%時価総額66億円
過去52週の値幅
安値¥23高値¥43

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PBR0.89倍

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価26円と25日線(24.48円)を約6%上回り、25日線に沿った推移。52週高値43円からは低いが、年初来安値23円からの戻り局面。週足でレンジ相場、RSI66.7とやや過熱感。出来高は7月3日に急増(247万株)後、落ち着いている。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

メディネットの投資論点は、再生医療CDMO市場の成長と自社の競争力のバランスにある。強気派は、iPS細胞関連の受注増や新規設備投資によるキャパ増で収益改善を期待する。弱気派は、営業赤字が継続し、解約率や受注単価の不透明感から収益化への道筋が見えにくいと指摘する。PERが算出不能(赤字)、PBRは0.86倍と低いが、ROEは-30%と資本効率が悪い。決算では受注残高や営業キャッシュフローが注目される。

プラスに働く材料7
  • 再生医療市場の成長追い風

    世界の細胞治療市場は年率20%超拡大と予測

  • 設備投資による受注キャパ拡大

    新クリーンルーム稼働で製造能力数倍に

  • パイプラインの商業化接近

    自社開発製品の治験進展で将来のロイヤリティ期待

  • 再生医療製品の治験フェーズ進展による再評価2026年~2027年影響

    パイプライン治験成功で大型契約に繋がる可能性、営業損失解消の目途。

  • 大手製薬企業との提携契約締結不定影響

    提携による一時的マイルストン収入でキャッシュポジション改善、赤字縮小。

  • 研究開発費の効率化で損失幅縮小2026年9月期影響

    売上高8億円に対し研究開発費過大、効率化で営業損失▲14億円改善余地。

  • PBR0.86倍と純資産価値割れ、買収対象に不定影響

    時価総額64億円に対し純資産約75億円、割安感からM&Aの標的に。

マイナスに働く材料7
  • 赤字継続で資金調達リスク

    3期連続純損失13-14億円、現預金減少

  • 競合激化で受注単価低下

    国内CDMO大手も参入、価格競争に

  • 低ROEで資本効率悪い

    ROE-30.4%、資本が棄損し続ける

  • 資金調達難による事業継続リスク2026年上期影響

    毎期14億円営業赤字、現金保有数年で枯渇。増資や借入が必要。

  • 主要パイプラインの治験失敗・開発中止不定影響

    開発中止で将来収益期待消失、株価急落リスク。

  • 第三者割当増資による株式希薄化2026年~2027年影響

    資金調達のため新株発行、既存株主価値希薄化で1株当たり価値低下。

  • 売上高8億円で頭打ち、収益化の見通し立たず継続影響

    過去3期売上横ばい、新製品上市遅れで成長なしかつ赤字継続。

次の決算で確かめる点
受注残高
将来収益の先行指標、増加傾向が重要
営業キャッシュフロー
赤字でもCF改善なら事業継続性確認
受託製造売上高
コア事業の成長性を測る最優先指標

株主

有価証券報告書より

2025年9月期末の株主数は延べ51,849人。区分でいちばん多いのは個人・その他89.9%。グループ会社や銀行などの安定株主が2.5%を占め、残る97.5%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2020年9月%2021年9月%2022年9月%2023年9月%2024年9月%2025年9月%
個人・その他88.188.889.291.488.189.9
証券会社3.95.33.52.57.16.3
事業法人3.12.64.53.72.52.3
外国法人3.32.61.71.70.40.9
外国人個人0.10.20.30.40.50.4
金融機関1.40.50.80.31.20.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01楽天証券株式会社3.36
02木村 佳司2.98
03株式会社SBI証券0.71
04廣瀨 成留0.67
05JPモルガン証券株式会社0.56
06森部 鐘弘0.53
07和賀 賢太郎0.49
08西尾 徳成0.46
09中埜 昌美0.45
10阿藤 弘美0.41

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近2
  • 2026-08-07
    マッコーリー バンク リミテッド(Macquarie Bank Limited)
    新規の大量保有報告
    13.10%
    -0.84pt
  • 2026-05-29
    マッコーリー バンク リミテッド(Macquarie Bank Limited)
    新規の大量保有報告
    13.94%
    -1.03pt

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で+99%、1株純資産は14期で−100%。直近期のROEは-30.4%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%
2012年9月−8536,717−12.0
2013年9月−4119−4.6
2014年9月−1896−16.8
2015年9月−1979−22.0
2016年9月−1864−25.2
2017年9月−2750−46.0
2018年9月−2728−70.0
2019年9月−721−27.7
2020年9月−630−23.0
2021年9月−527−17.5
2022年9月−626−24.1
2023年9月−722−27.3
2024年9月−520−25.0
2025年9月−514−30.4

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安

経営陣

11名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は11名。2025/9期の役員報酬は総額95百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約3倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
久布白兼直代表取締役 社長66172,378
木村佳司取締役 会長747,884,922
落合雅三取締役 経営管理部長51241,458
近藤隆重取締役 細胞加工事業部長51236,258
篠田丈取締役65245,753
吉野公一郎取締役77119,153
市川邦英取締役8253,653
古内耕太郎常勤監査役62
片山卓朗監査役75
長谷川明彦監査役75
石尾肇65

役員報酬の内訳2025/9

役員の区分人数固定報酬百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)46667218
社外取締役7221233

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2025/9期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容810字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、「常に本質を究め、誠実性と公正性をもって真の社会的付加価値を創造する」という経営理念の下、「次世代の医療を支える革新的な技術及びサービスを迅速かつ効率的に社会に提供し続ける」ことにより、人々の健康と“Quality of Life(生活の質)”の向上に資することを使命として、細胞加工業及び再生医療等製品事業を展開しております。 当社の当事業年度末における事業内容は次のとおりであります。 なお、次の2部門は「第5 経理の状況 1 財務諸表等 (1)財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 ① 細胞加工業 細胞加工業では、医療機関向けの特定細胞加工物の製造(特定細胞加工物製造業)をはじめ、企業、大学、医療機関/研究機関等から、臨床用の細胞加工及び治験用の細胞加工物製造の受託(CDMO事業)や、再生・細胞医療のバリューチェーンを収益化し、細胞培養加工施設の運営管理、細胞加工技術者の派遣・教育システムの提供等(バリューチェーン事業)を行っております。 細胞加工業のビジネスモデルを図示すると、以下のとおりであります。 ⅰ)特定細胞加工物製造業 ⅱ)CDMO事業 ⅲ)バリューチェーン事業 ② 再生医療等製品事業 再生医療等製品事業では、当社で行う研究開発のみならず、これまで継続的に行ってきた大学等との共同研究を通じて、再生医療等製品の製造販売承認を取得してまいります。同時に、国内外で行われている再生医療等製品の開発動向にも注目し、国内外の有望な技術・物資等を持つ企業等とのアライアンスにより、パイプラインの拡充を視野に入れた活動も行っております。 再生医療等製品事業のビジネスモデルを図示すると、以下のとおりであります。 再生医療等製品事業 ※「再生医療等製品事業」は再生医療等製品の開発段階にあるため、事業収益は発生しておりません。
経営方針・対処すべき課題2,336字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営方針 当社は、常に本質を究め、誠実性と公正性をもって真の社会的付加価値を創造するという経営理念の下、次世代の医療を支える革新的な技術及びサービスを迅速かつ効率的に社会に提供することにより、人々の健康と“Quality of Life(生活の質)”の向上に資することを使命として事業を展開しており、独自の研究開発、技術開発はもとより、国内外の医療機関や研究機関、企業その他との広範で柔軟なコラボレーションを積極的に推進することにより、事業の成長スピードを早め、より大きな事業機会の創出を図ることを経営の基本方針とします。 (2)経営環境 2014年11月に再生・細胞医療を、より安全により早く患者に届けることができる、2つの法的枠組みが設けられました。1つは「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」(以下、「再生医療等安全性確保法」)で、これまでは医療機関のみが許されていた治療に用いる細胞加工について、特定細胞加工物製造許可を取得した企業が細胞加工を受託できるようになりました。もう1つは「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(以下、「医薬品医療機器等法」)で、従来の医薬品、医療機器とは別に「再生医療等製品」というカテゴリーが設けられ、安全性が確保され効果が推定されれば、条件・期限付きで早期に承認される仕組みが導入されました。これらの制度は現在も再生・細胞医療領域の発展を支える基盤となっており、当社においてもこれらの法制度の枠組みに基づき、事業の拡大と新たなビジネス機会の創出に継続して取り組んでおります。 当社は、1999年から免疫細胞治療に用いる細胞の加工のほか、免疫細胞治療を実施する際に必要となる細胞培養加工施設の設置・運営管理を始め、細胞加工技術者、信頼性保証、技術開発などを医療機関に対して提供してまいりました。これまで経験してきた細胞加工件数は約20万件に及びます。また、国家戦略特区に位置する羽田空港近隣に細胞培養加工施設(以下、「品川CPF」)を保有しております。品川CPFは、2015年5月に特定細胞加工物製造許可を取得し、続いて2020年1月には再生医療等製品製造業許可を取得したことにより、特定細胞加工物の開発・製造受託と再生医療等製品の開発から商業生産まで、様々な細胞や組織の加工を行うことが可能な施設となっております。当社は、これらを当社の競合他社に対する競争優位性と考えております。 現在はこれらの当社の強みを生かすことができる主力事業の特定細胞加工物の製造受託において、主に医療機関等から免疫細胞治療に用いる細胞の加工を受託しております。今後はさらに、体細胞や体性間質細胞を用いた細胞などの加工を受託するとともに、CDMO事業において、企業から再生医療等製品や治験製品の開発・製造受託を図ってまいります。これらに加えて、バリューチェーン事業において、研究から開発、製造、マーケティングといった再生・細胞医療のバリューチェーンをワンストップで実現するトータルソリューションを提供することで、お客様がスムーズに再生・細胞医療を実施できるよう、様々な支援を行ってまいります。 当社を取り巻く経営環境は、緩やかな回復が続くと期待されておりますが、不安定な国際情勢や円安の進行に伴う物価の上昇等により、依然として先行きは不透明な状況が続くものと想定されます。 (3)中長期的な会社の経営戦略 当社は、「再生医療等安全性確保法」及び「医薬品医療機器等法」による新たな規制環境の変化を捉え、これまで事業の中核をなしていた医療機関向けの特定細胞加工物の製造に加えて、企業等に向けた細胞加工業への展開等、新たなビジネス領域を拡大することで、早期の黒字化を目指してまいります。さらに、再生医療等製品の開発を加速させ、製造販売承認を取得することで、飛躍的な成長を目指してまいります。 中長期的には、当社は、「VISION2030」をビジョンに掲げ、その達成のための経営方針に基づき、事業を推し進めてまいります。 VISION2030 メディネットは、病気やけがを治すとともに、健康維持・改善に寄与することにより、Well-Being社会(“身体的・精神的・社会的に良好な状態にある社会“)に貢献するHealthcare Innovating Companyを目指す。 「VISION2030」を達成するための経営方針 1.メディネットの強み・経験を最大限に活かした成長 2.環境の変化に対応し、継続的成長に向けた変革の推進 3.会社基盤の強化 (4)優先的に対処すべき会社の課題 「(3)中長期的な会社の経営戦略」を踏まえ、当社が対処すべき特に重要な課題は、以下のとおりであります。 1.経営方針「メディネットの強み・経験を最大限に活かした成長」における課題 ①特定細胞加工物製造受託の拡大 ②CDMO事業の基盤強化 ③再生医療等製品の開発の加速化と新規シーズの育成 2.経営方針「環境の変化に対応し、継続的成長に向けた変革の推進」における課題 ①当社事業の収益性及び生産性の向上 ②当社事業へのシナジー効果、VISIONに合致する新規事業の育成 3.経営方針「会社基盤の強化」における課題 ①「先を見据え、自ら一歩先の考動ができる」人財への活性化 ②DX実現に向けた社内環境整備の加速化
事業等のリスク6,359字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。また、当社は必ずしも事業上のリスクとは考えていない事項についても、投資家の投資判断上、重要であると考えられる事項については、投資家に対する情報開示の観点から積極的に開示しております。 なお、当社は、これらのリスク発生の可能性を認識した上で、発生の回避及び発生した場合の対応等に努める方針でありますが、投資判断は、以下の記載事項及び本項以外の記載事項を慎重に検討した上で行われる必要があります。以下の記載は、当社に関連するリスクを全て網羅するものではないことにご留意ください。 なお、文中の将来に関する事項は、当有価証券報告書提出日現在において当社が判断したものであります。 ① 価格に係るリスク 免疫細胞治療は先進的な医療技術であるため、一般的な治療として行われている外科療法、放射線療法、化学療法(抗がん剤治療等)等のように、現時点では保険診療の対象とはなっておらず、当社契約医療機関における免疫細胞治療1クールの治療費総額は、医師が適切と判断する治療の種類等にもよりますが、およそ200万円であります。当社は、免疫細胞治療に用いる細胞加工物の製造の対価として細胞加工の種類と回数に基づく変動課金制による加工料を頂いておりますが、その金額は当該契約医療機関の患者が負担する治療費に依存します。また、免疫細胞治療は先端医療であるがゆえに、医師の治療方法に対する考え方に相違があること、関連技術が急速な進歩過程にあること等の理由により、標準的な価格水準が定まっていません。今後、免疫細胞治療の治療費水準の変化等に伴い、加工料の見直しがなされた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。2014年11月に「再生医療等安全性確保法」が施行され、免疫細胞治療は医療機関により適切に提供されることになりましたが、今後、本法令を遵守した運用の中で新たな対応策が求められる可能性も考えられることから、細胞加工物の製造の対価そのものの形態が変更される可能性があります。 今後、再生医療分野の産業化に向けた環境が整備され、多くの新規企業による市場参入及び競争激化に伴い、特定細胞加工物の製造の対価及び新たなビジネスの価格競争が生じた場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ② 市場動向に関するリスク 再生医療は、未だ日進月歩の新技術であるため、大学や研究機関並びに製薬会社等多くの医療関係者により、様々な技術や治療方法が開発、発表されております。その中には、不治の病を改善する画期的な新薬もありますが、新技術であるがゆえに、想定しえない甚大な副作用を起こすリスクもあります。甚大な副作用等の損害が発生した場合、再生医療という新技術に対してイメージの悪化による患者の減少が見込まれます。 業界イメージの悪化による患者数の減少は当社の業績に影響を与える可能性があります。 ③ 競合及び競合他社に係るリスク (1)再生医療に係る分野への企業参入状況 「再生医療等安全性確保法」及び「医薬品医療機器等法」により再生医療に関して、明確な法的枠組みが整い、複数の企業が、当社のビジネスと類似したモデルで免疫細胞治療を含む再生医療に係る分野に参入しております。再生医療に関連する画期的な新技術や技術革新の進展により、再生医療市場の拡大が見込まれております。競争が激化して、当社の競争優位が保てなくなる場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2)バイオテクノロジーの進歩に伴う競合 当社の属するバイオテクノロジー業界は急速に変化・拡大しておりますが、特にがん治療分野では新しい治療薬の研究開発が進んでおります。大手製薬企業が、がんをターゲットとして開発を進める免疫チェックポイント阻害薬、分子標的薬、遺伝子治療薬等、保険適用される画期的な新薬が開発、販売されております。仮に免疫細胞治療との併用とは関連なく、治療効果の高い医薬品が開発された場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。また、当社においては、積極的な研究開発投資により、常に最先端の技術への対応、業界に先駆けた新技術の開発等に注力しておりますが、当該技術革新への対応が遅れた場合、あるいは、現在の主力事業の対象となっている免疫細胞治療に代わる画期的な治療法が開発された場合等には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ④ 品質管理体制に係るリスク 当社は、「再生医療等安全性確保法」及び「医薬品医療機器等法」の下、これまで培った経験・知見、再生医療分野の事業ノウハウを用いて効率的に適合させ、信頼ある細胞加工業・再生医療等製品事業を推進しております。現在、当社では以下のような品質管理体制を整備・運用しております。 (1)細胞培養加工施設 当社の品川CPFは、「再生医療等安全性確保法」に基づく特定細胞加工物等製造事業者許可、並びに「医薬品医療機器等法」に基づく再生医療等製品製造業許可を取得しており、医療機関、企業等からの細胞加工を受託する体制を整備しております。 しかしながら、人材の流出や人為的過失が発生し、正しく運用できなくなった場合、これらの許可が取り消される可能性があり、許可が取り消された場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2)細胞加工技術者の育成・確保 当社では、これまでの経験に裏付けられた細胞加工を適正かつ安全に行うための細胞加工技術者の育成システムを有しており、技術者の育成及び優秀な人材の確保に努めております。しかしながら、新規参入が相次ぎ、業界内で人材の争奪戦が発生した場合、優秀な人材の確保が困難になる可能性があります。人材の流出や確保が難しくなった場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (3)製造管理 細胞加工の工程においては、標準業務手順書(SOP)に基づいて実施することにより品質確保に努めておりますが、人的な過失、予期せぬ装置の故障等により品質基準を満たしていない加工物を出荷した場合、当社の信用失墜に繋がる可能性があります。 当社は、今後とも常に品質管理体制の強化に努めてまいりますが、人材流出、培地や試薬の不良品の混入、劣化、細胞加工の過程における人為的な過失、地震や火災の災害等が発生した場合には、重大な事故に繋がる恐れもあり、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑤ 法的規制の影響に関係するリスク 当社は、事業の遂行にあたって、関連法令を含めた法令を遵守しております。主には、次に挙げる法的規制の適用を受けています。 しかしながら、新たな法律や規制ができた場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (1)「再生医療等安全性確保法」との関連 「再生医療等安全性確保法」は、再生医療等に用いられる再生医療等技術の安全性の確保及び生命倫理への配慮や医療機関が再生医療技術を用いた治療を行う場合に講じるべき措置、治療に用いる細胞組織の加工を医療機関以外が実施する場合の細胞加工物の製造の許可等の制度を定めた法律です。治療に用いる細胞加工を行う場合には、細胞培養加工施設ごとに「特定細胞加工物等製造業許可」を取得する必要があります。医療機関が再生医療を行おうとする場合には、再生医療等提供計画の作成、認定再生医療等委員会における審議、厚生労働省への計画書等の提出が義務付けられています。 当社は、特定細胞加工物等製造事業者許可を取得しており当社が保有する細胞培養加工施設で医療機関からの細胞加工を受託しておりますが、関係官庁の動向や当社が想定し得ない規制強化が生じた場合には、その対応のためのコストが発生する可能性があり、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2)「医薬品医療機器等法」との関連 「医薬品医療機器等法」は、医薬品、医薬部外品、化粧品、医療機器及び再生医療等製品の品質、有効性及び安全性の確保並びにこれらの使用による保健衛生上の危害の発生及び拡大の防止のために必要な規制を行うとともに、指定薬物の規制に関する措置を講ずるほか、医療上特にその必要性が高い医薬品、医療機器及び再生医療等製品の研究開発の促進のために必要な措置を講ずることにより、保健衛生の向上を図ることを目的とした法律です。当社は、再生医療等製品製造業許可を取得しておりますが、関係官庁の動向や当社が想定し得ない規制強化が生じた場合には、その対応のためのコストが発生する可能性があり、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑥ 研究開発の不確実性に関わるリスク 当社が事業展開する再生医療分野は、日進月歩に進化するがゆえに、継続的な研究開発活動は持続的成長にとって大変重要な役割を担っております。当社では、研究開発を通して将来に渡る企業価値向上を図るべく、研究開発を戦略的に遂行していくための体制を構築し、積極的な活動を行っております。今後は、再生医療等製品製造販売承認を取得することにより、再生医療等製品事業を細胞加工業に続く新たな収益の柱とすることを目指してまいります。 これらに必要な研究開発費は、2022年9月期565,224千円(同比率89.2%)、2023年9月期 496,674千円(同比率75.1%)、2024年9月期 452,775千円(同比率58.9%)、2025年9月期 452,488千円(売上高に対する比率55.8%)となっており、将来に渡る企業価値向上を図るための先行投資と認識しております。 しかしながら、研究開発投資に見合うだけの事業化等による研究成果が得られなかった場合や、再生医療等製品の臨床試験において必ずしも当社の期待したとおりの結果が得られるとは限らず、結果として再生医療等製品の製造販売承認が得られなかった場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑦ 知的財産権に係るリスク 医療技術や細胞加工に密接に関わる重要な(周辺)技術については、積極的に知的財産権の出願を行い、当社の技術を適切に保護しております。 また、これら先端医療技術の中には、特許として知的財産権を獲得するよりも、ノウハウとして保有する方が事業戦略上優位であると考えられるものも少なからずあり、ノウハウについては、取引先あるいは共同研究先との秘密保持契約等で守ることにより、外部に流出しないよう厳しく管理しております。 しかしながら、以上のような対応している中においても、出願した案件が権利化できないという可能性もあり、また、権利化できた場合でも、実際にその権利を行使できない可能性や、第三者の権利に抵触している可能性もあります。 ⑧ 特定の取引先への依存 2025年9月期の売上高810,291千円のうち、医療法人社団滉志会に対する売上は、446,859千円(売上高に占める割合55.1%)と、現時点では同医療法人に対する依存度が高い状態にあります。医療法人社団滉志会は、当社と緊密かつ安定的な関係にありますが、今後両者の関係が悪化した場合や、万が一同医療法人において受診患者数の減少、閉鎖等の事態に至った場合には、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑨ 資金調達に関する事項 当社は、2020年9月及び2021年9月に第17回及び第18回並びに2023年3月に第19回新株予約権の発行による資金調達を実施したこともあり、当事業年度末の手元資金(現金及び預金、並びに有価証券を含めた流動資産ベース)残高は3,170,097千円となり財政基盤は安定しております。しかしながら当事業年度においては営業活動によるキャッシュ・フローがマイナスであり、今後の当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況、また金融市場の状況等によっては、資金調達が困難になる可能性があります。その場合には、再生医療等製品の開発や細胞培養加工施設等への設備投資等が計画通りに進められず、当社の事業の推進に影響が及ぶ可能性があります。 ⑩ 継続企業の前提に関する重要事象等 当社は、がん免疫療法市場の環境変化に伴う細胞加工業の売上急減後、回復が十分でないことに加え、再生医療等製品事業分野における自社製品の開発進捗に伴う支出が累増しているため、継続的に営業損失及びマイナスの営業キャッシュ・フローが発生しており、継続企業の前提に疑義を生じさせるリスクが存在しております。 しかしながら、当社は、細胞加工業セグメントにおいては、特定細胞加工物の受託拡大と新規のCDMO案件の獲得等によって売上高の回復を図るとともに、製造体制の適正化による原価の低減、販売費の効率化等を推進することにより、同セグメントのセグメント利益の黒字回復を目指しております。また、再生医療等製品事業セグメントにおいては、早期の製造販売承認の取得に向けて有望でかつ可能性の高いシーズを優先して開発を進めるとともに、再生医療等製品の開発費等については資金状況を勘案の上、機動的に資金調達を実施してまいります。現状では、2019年6月の第14回及び第15回、2020年7月の第16回、2020年9月の第17回、2021年9月の第18回並びに2023年3月の第19回新株予約権の発行による再生医療等製品開発費等の資金調達等により、安定的なキャッシュポジションを維持しており、当面の資金繰りに懸念はないものと判断しております。これらに加えて、当社における当事業年度末の資金残高の状況を総合的に検討した結果、事業活動の継続性に疑念はなく、継続企業の前提に関する重要な不確実性は認められないものと判断しております。 ⑪ 情報システムに関わるリスク (1)サイバー攻撃に関するリスク 当社は、業務上、各種ITシステムを利用しておりますが、悪意をもった第三者による攻撃(サイバーアタック)により社内ネットワークやシステムの運用停止といった問題が発生する可能性があります。これらのリスクを低減するためサイバー攻撃・ウイルス感染の検知機能・監視体制や情報セキュリティインシデント対応体制の強化を図っておりますが完全に防げるとは限りません。社内ネットワークやシステムの運用停止が発生した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 (2)情報漏洩に関するリスク 当社は、従業員の個人情報に加え、取引先等の情報を含む技術・営業・その他事業に関わる機密情報を保持しております。それらの情報の保護については、社内規程の制定、従業員への教育、情報インフラの整備、業務委託先も含めた指導等の対策を実施しておりますが、情報漏洩を完全に防げるとは限りません。万が一、情報漏洩が起きた場合、当社の信用は低下し、当社の業績に影響を与える可能性があります。 ⑫ 大規模災害等の影響 地震、火災、台風等に加え、洪水、津波等の自然災害により、当社の事業所に大規模な損害が発生した場合、もしくは新型コロナ感染症等、感染症の拡大によるパンデミックが発生し、事業継続に支障が発生した場合、当社の業績に影響を与える可能性があります。 当社は、事業継続への影響を最小化するため、従業員の安全を確保するとともに、事業継続計画(BCP)を作成し、訓練を実施しております。
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業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)経営成績等の状況の概要 ① 財政状態及び経営成績の状況 当事業年度(2024年10月1日から2025年9月30日まで)においては、雇用・所得環境の改善や各種政策の効果で景気は緩やかに回復しておりますが、米国の通商政策の影響により景気の下振れリスクが高まっていること、物価上昇の継続等の影響により、依然として先行きは不透明な状況が続いております。 こうした状況の中、当社は事業の中核をなす医療機関向けの特定細胞加工物の製造に加えて、企業等に向けた細胞加工業への展開、再生医療等製品の開発の加速等、新たなビジネス領域の拡大により早期の収益構造の改善に注力しておりますが、当社を取り巻く事業環境は依然として厳しさが続いております。当社は引き続き、「再生医療等の安全性の確保等に関する法律」と「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」による法的枠組みの下、新たなビジネス展開による事業拡大に向けた取り組みを進めるとともに収益構造の改善、特定細胞加工物の受託拡大やCDMO事業の基盤強化に注力しております。 当事業年度においては、「特定細胞加工物製造業」では、免疫細胞及び株式会社資生堂より技術提供を受けたS-DSC®に係る細胞加工において、細胞加工件数が当初の予想水準を下回ったほか、新たな細胞加工メニューである脂肪由来間葉系間質細胞(ASC)の提供開始が遅れました。一方、「CDMO事業」では大学発ベンチャー企業であるティーセルヌーヴォー株式会社から新規案件を受託したことに加え、「バリューチェーン事業」においては、Medigen社からのロイヤリティ収入及び医療機器の販売が発生したこと等により、売上高は810百万円(前期比5.4%増)となりました。 損益面につきましては、上記の通り売上高が増加した一方で、細胞加工受託の拡大に向けた新規細胞加工の受託体制の整備に係る先行投資により原価が増加したことから、売上総利益は109百万円(前期比2.6%減)、販売費の増加等により販売費及び一般管理費は1,555百万円(前期比3.9%増)となり、営業損失は1,445百万円(前期は営業損失1,384百万円)となりました。また、受取利息16百万円(前期比141.0%増)、投資事業組合運用益41百万円(前期比43.9%減)等の営業外損益により、経常損失は1,339百万円(前期は経常損失1,261百万円)となり、固定資産の減損損失25百万円を特別損失に計上したこと等により、当期純損失は1,362百万円(前期は当期純損失1,276百万円)となりました。 報告セグメント別の業績の概況は、以下のとおりであります。 Ⅰ 細胞加工業 細胞加工業については、細胞加工業の3つのビジネス領域(「特定細胞加工物製造業」・「CDMO事業」・「バリューチェーン事業」)の拡大に向けて積極的な活動を展開しております。当事業年度においては、「特定細胞加工物製造業」では従来の免疫細胞の製造受託に加え、前事業年度より開始した株式会社資生堂より技術提供を受けたS-DSC®の製造受託開始に伴う売上高が期初より発生しましたが、前事業年度に計上した技術移転一時金が発生しなかったことや、免疫細胞及びS-DSC®に係る細胞加工において、細胞加工件数が当初の予想水準を下回ったほか、新たな細胞加工メニューである脂肪由来間葉系間質細胞(ASC)の提供開始が遅れたことから、売上高は555百万円(前期比8.8%減)となりました。「CDMO事業」では従来のヤンセンファーマ株式会社からの製造受託が継続する中、大学発ベンチャー企業であるティーセルヌーヴォー株式会社から新規案件を受託し、技術移転一時金の一部を計上したことにより売上高は174百万円(前期比73.9%増)、「バリューチェーン事業」では、施設運営管理の受託期間満了となった施設が発生したものの、Medigen社からのロイヤリティ収入及び医療機器の販売が発生したことから売上高が80百万円(前期比35.6%増)となった結果、売上高は810百万円(前期比5.4%増)となりました。細胞加工受託の拡大に向けた新規細胞加工の受託体制の整備に係る先行投資による原価の増加や脂肪由来間葉系間質細胞(ASC)の提供開始に係る臨床開発費の増加、販売費の増加等より、セグメント損失は474百万円(前期はセグメント損失373百万円)となりました。 Ⅱ 再生医療等製品事業 再生医療等製品事業については、2024年11月に開発中止を決定いたしましたα-GalCer/DCにかわる開発候補品の早期獲得を目指し、現在海外企業と積極的に交渉を行っております。一方、2025年9月期中に国内開発方針の決定を目指しておりましたMDNT01(NeoCart)に関しましては、米国Ocugen社の開発体制の変更、即ちNeoCartの開発を子会社OrthoCellix社へ移管したことにより、米国での追加第Ⅲ相試験の準備が遅延しております。このため、日本への治験製品供給等の課題があり国内開発方針を決定することができませんでした。当事業年度においては、売上高は0百万円(前期比10.8%減)、研究開発費の支出時期の遅れによる支払手数料の減少等により、セグメント損失は407百万円(前期はセグメント損失434百万円)となりました。 (資産) 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べて1,445百万円減少し、4,254百万円となりました。流動資産は3,611百万円と前事業年度末に比べ1,401百万円減少しており、主な要因は現金及び預金の減少2,481百万円、有価証券の増加1,000百万円によるものです。固定資産は642百万円と前事業年度末に比べ44百万円減少しており、主な要因は、建物(純額)の減少57百万円、投資有価証券の増加53百万円、長期貸付金の減少36百万円によるものです。 (負債) 当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べて32百万円減少し、476百万円となりました。流動負債は233百万円で前事業年度末に比べて35百万円減少しており、主な要因は、未払金の減少19百万円、未払法人税等の減少18百万円によるものです。固定負債は243百万円と前事業年度末に比べて3百万円増加しており、主な要因は、株式報酬引当金の増加21百万円、繰延税金負債の減少20百万円によるものです。 (純資産) 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べて1,413百万円減少し、3,777百万円となりました。主な要因は、欠損填補の影響を除いた当期純損失計上に伴う利益剰余金1,362百万円の減少、その他有価証券評価差額金58百万円の減少等によるものです。 以上の結果、自己資本比率は、前事業年度末の91.1%から88.8%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,981百万円減少し、当事業年度末には2,670百万円となりました。 当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動に使用した資金は1,413百万円(前期は1,271百万円の使用)となりました。 主な増加は、減価償却費101百万円であり、主な減少は、税引前当期純損失1,357百万円、投資事業組合運用益41百万円、貸倒引当金の減少額37百万円です。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動によって使用した資金は565百万円(前期は65百万円の獲得)となりました。 主な収入は、長期貸付金の回収による収入36百万円、主な支出は、有価証券の取得による支出500百万円、投資有価証券の取得による支出91百万円です。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動によって使用した資金は2百万円(前期は1,460百万円の獲得)となりました。 主な支出は、株式の発行による支出1百万円です。 ③ 生産、受注及び販売の実績 a. 生産実績 該当事項はありません。 b. 受注実績 該当事項はありません。 c. 販売実績 当事業年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日)   前期比(%) 細胞加工業(千円)   810,072   105.4 再生医療等製品事業(千円)   219   89.2 合計(千円)   810,291   105.4 (注)1.最近2事業年度における主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2023年10月1日 至 2024年9月30日)   当事業年度 (自 2024年10月1日 至 2025年9月30日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) 医療法人社団滉志会   459,697   59.8   446,859   55.1 ヤンセンファーマ株式会社   100,328   13.1   102,404   12.6 株式会社資生堂   84,909   11.0   -   - 2.当事業年度の株式会社資生堂の販売実績については、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため、記載を省略しております。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社の経営成績等の状況に関する分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において判断したものであります。 ① 財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 (経営成績の分析) 当社の当事業年度の売上高は810百万円(前期比41百万円増、5.4%増)となりました。 (細胞加工業) 細胞加工業の売上高は、810百万円(前期比41百万円増、5.4%増)となりました。当事業年度の売上高の増加は、CDMO事業の安定受注とティーセルヌーヴォー株式会社からの新規案件の受託に加え、バリューチェーン事業でのMedigen社からのロイヤリティ収入及び医療機器の販売が発生したこと等が主な要因であります。今後も引き続き、既存の細胞加工に加え、新たな細胞加工の拡充やCDMOの展開等に注力し、収益の拡大を図ってまいります。 (再生医療等製品事業) 再生医療等製品事業の売上高は、0百万円(前期比10.8%減)となりました。再生医療等製品事業の売上高は、現時点では上市できている再生医療等製品がないため、ライセンス収入に留まっており、再生医療等製品の製造販売に向けて、研究開発投資が先行している状況にあります。 当事業年度の営業損失は1,445百万円(前期は営業損失1,384百万円)となり、前期に比べて60百万円損失が増加しました。これは、売上高の増加の一方、原材料・労務費等の高騰に加え、細胞加工受託の新規案件の受託に向け、細胞加工技術者を先行して獲得したことによる一時的な原価率の増加等により、売上総利益は109百万円(前期比2百万円減、2.6%減)となったことに加え、販売費及び一般管理費は、販売費等の増加により、1,555百万円(前期比57百万円増、3.9%増)となったことによるものです。その内訳は、研究開発費は452百万円(前期比0百万円減、0.1%減)、販売費は221百万円(前期比47百万円増、27.3%増)、一般管理費は880百万円(前期比10百万円増、1.2%増)となりました。 (細胞加工業) 当事業年度においては、CDMO事業やバリューチェーン事業の売上が増加したこと等により、売上高は増加となった一方、原材料・労務費等の高騰に加え、研究開発費及び販売費の増加等により、セグメント損失474百万円(前期はセグメント損失373百万円)となりました。今後は、多種多様な細胞の培養・加工に対応する製造体制の強化を図り、事業の拡大を図ることにより、黒字回復を目指してまいります。 (再生医療等製品事業) 当事業年度においては、研究開発費の支出時期の遅れによる支払手数料の減少等により、セグメント損失は407百万円(前期はセグメント損失434百万円)となりました。今後は、現在進めている再生医療等製品の開発を加速し、早期の製造販売承認の獲得を目指してまいります。 (財政状態の分析) 当事業年度末の総資産は、前事業年度末に比べて1,445百万円減少し、4,254百万円となりました。これは主に現金及び預金の減少2,481百万円、有価証券の増加1,000百万円によるものです。 当事業年度末の負債は、前事業年度末に比べて32百万円減少し、476百万円となりました。これは主に未払金の減少19百万円、未払法人税等の減少18百万円によるものです。 当事業年度末の純資産は、前事業年度末に比べて1,413百万円減少し、3,777百万円となりました。主な要因は欠損填補の影響を除いた当期純損失計上に伴う利益剰余金1,362百万円の減少、その他有価証券評価差額金58百万円の減少等によるものです。 ② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 (資金の需要) 当社の資金需要の主なものは、製造費用や販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金と品川CPF等への設備投資及び再生医療等製品の研究開発投資等によるものであります。 (資金の源泉及び資金の流動性) 当社の資金の源泉の主なものは、運転資金については自己資金と金融機関からの借入により、設備投資や研究開発投資については、新株予約権の発行による資金調達であります。 当事業年度末において有利子負債はありません。また、当事業年度末における現金及び現金同等物の残高は2,670百万円となっております。 資金の流動性については、引き続き細胞加工の新規顧客の獲得や研究開発の効率化等によりキャッシュ・フローの改善を図り、資金の流動性の確保に努めてまいります。 なお、当面の資金繰りのための資金は十分に確保していると判断しております。 ③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社の財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この財務諸表の作成にあたっては、当事業年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積り、予測を必要としております。当社は、過去の実績値や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、継続的に見積り、予測を行っております。そのため実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。 当社の財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 財務諸表等(1)財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

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