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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,965.38+199ドル円158.86-1NASDAQ26,205.58+106S&P 5007,665.62+34SOX 指数11,344.26+569/2終値

サイネックス

SCINEX CORPORATION2376 · Standard · サービス業

自治体との官民協働で行政情報誌を発行、地域密着の情報メディアからDX支援まで手掛ける企業グループ。

概要

サイネックスは、地方自治体との官民協働による情報メディア事業を中核とする企業である。行政情報誌『わが街事典』の共同発行を基盤に、デジタルサイネージやAIチャットボットなどのDX支援、物流、歯科材料販売まで手がける。2024年3月期の連結売上高は154億円、2026年3月期は171億円を見込むが、営業利益は2億円に減少している。従業員778人、本社は大阪市天王寺区。

情報メディア事業が収益の核

情報メディア事業は、行政情報誌『わが街事典』、50音別電話帳『テレパル50』、デジタルサイネージ『わが街NAVI』、地域ポータルサイト『わが街ポータル』などを含む。2024年3月期の同事業の売上高は66億94百万円で、全社の約39%を占める。『わが街事典』は累計1,155の自治体と協働発行し、改訂版を含め3,007版、約1億4,500万部を発行。一方、『テレパル50』は発行地区が縮小傾向にあり、セグメント利益は前期比24.8%減の10億32百万円となった。

DXサポート事業でデジタル化を支援

DXサポート事業は、自治体向けAIチャットボット、eコマース、ふるさと納税支援、子会社によるシステム開発やSES事業を展開する。AIチャットボットは累計124機関と契約。また、地域特産品販売サイト『わが街とくさんネット』や業務用食材サイト『食彩ネット』を運営。子会社の株式会社ベックは金融機関・通信キャリア向けサーバー開発、株式会社ナインはデジタルコンテンツ制作、株式会社リーディはSES事業を行う。2024年3月期の売上高は21億36百万円、セグメント利益は39百万円(前期は損失)。

ロジスティクス事業が最大セグメント

ロジスティクス事業は、連結子会社の株式会社サイネックス・ネットワークと株式会社エルネットが担う。サイネックス・ネットワークは『わが街事典』や『テレパル50』の配布、外部受託のポスティングを行う。エルネットはDMソリューション事業を展開。2024年3月期の売上高は70億67百万円で全社の約41%を占め、最大セグメントである。しかし、販路拡大のコスト増によりセグメント利益は48百万円と前期比35.5%減となった。

ヘルスケア事業と投資事業で安定収入

ヘルスケア事業は子会社の株式会社マルヤマ歯科商店が歯科医療機械器具・歯科材料の卸売と新規開業支援を行う。2024年3月期の売上高は10億69百万円、セグメント利益は32百万円。投資事業は不動産賃貸であり、旧本社ビルの賃貸収入などにより売上高1億21百万円、利益71百万円。両事業合わせると全社売上の約7%に過ぎないが、利益率は比較的高い。

業界の中での役割は地域情報サービス企業にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
171億円
営業利益
2億円
営業利益率
1.2%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
ロジスティクス 事業71億円41.5%0億円0.0%
情報メディア事業67億円39.2%10億円14.9%
DXサポート事業21億円12.3%0億円0.0%
ヘルスケア事業11億円6.4%0億円0.0%
投資事業1億円0.6%1億円100.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01地方自治体主力

行政情報誌『わが街事典』、子育てガイド、健康情報誌などを発行し、自治体の広報を支援。デジタルサイネージやポータルサイトで地域情報を発信。

主な製品・サービス5
『わが街事典』
行政情報をまとめた情報誌。自治体と協働で発行し、全戸配布される。
『テレパル50』
地域単位の50音別電話帳。広告収入で製作し、無償配布される。
『わが街NAVI』
自治体施設などに設置するデジタルサイネージ。地域情報を発信する。
『わが街ポータル』
自治体と民間が連携したシティプロモーションサイト。
『わが街Mapping』
Googleマップ上での店舗表示を支援するサービス。

02民間企業(広告・DX)準主力

民間企業向けに、地域情報ポータルサイト『CityDO!』の広告媒体、リスティング広告販売、AIチャットボットなどDX支援サービスを提供。

主な製品・サービス2
AIチャットボット
自治体向けの総合案内サービスとして提供されるAIを活用したチャットボット。
『CityDO!』
地域情報・観光情報を発信するポータルサイト。広告媒体としても機能。

03金融・通信業界副次

子会社のベックが金融機関向け・通信キャリア向けサーバーの開発・保守、ナインがデジタルコンテンツ制作、リーディがSEサービスを提供。

04物流・配送副次

子会社で、情報誌の配布やチラシのポスティング、DMソリューションを提供。

05歯科医療副次

子会社のマルヤマ歯科商店で、歯科医療機械器具・歯科材料の卸売、開業支援を実施。

06不動産賃貸その他

投資事業として不動産賃貸を営み、安定収益を確保。

製品と技術

行政情報誌『わが街事典』

『わが街事典』は、地方自治体とサイネックスが共同で発行する無償配布の行政情報誌。自治体が行政情報を提供し、サイネックスが広告主を募り、広告収入で制作費を賄う。2024年3月期までに累計1,155自治体と協働、発行版数は3,007、総発行部数は約1億4,500万部に達する。子育て情報誌や空き家対策情報誌などのジャンル別誌も展開。

デジタルサイネージ『わが街NAVI』

『わが街NAVI』は、自治体庁舎や大型商業施設に設置するデジタルサイネージ。官民協働で地域の行政情報や広告を配信する。2024年3月期までに設置箇所は310箇所に拡大。地方自治体のデジタルトランスフォーメーションを促進する媒体として位置づけられる。

電話帳『テレパル50』

『テレパル50』は50音別の電話帳で、広告収入により無償で一般家庭や公共施設に配布される。全国約40の営業拠点で広告を募集し、地域に密着した情報媒体として機能してきた。しかし、デジタル化の進展により発行地区は縮小傾向にあり、今後の事業継続が課題となっている。

AIチャットボットによる自治体DX支援

AIを活用した総合案内サービス「AIチャットボット」は、住民からの質問に自動応答するシステム。自治体の窓口業務を効率化する。2024年3月期までに累計124機関と契約。三重県とは産廃申請案内に関する契約を結ぶなど、用途を広げている。生成AIの活用も視野に入れる。

地域ポータルサイトとeコマース

準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、官民一体で地域魅力を発信。2024年3月期までに24自治体で公開。また、eコマース事業として『わが街とくさんネット』で地域特産品を販売、『食彩ネット』で業務用食材を扱う。ふるさと納税支援事業では返礼品の企画・開拓を手がける。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

サービス業のなかでの位置

公共向けサービスで存在、直近で利益率が急落

サイネックスは、地方自治体向けの書籍等・情報提供サービスを行うサービス企業。売上高は154億円から171億円と増加する一方、営業利益率は3.0%から1.2%へと大幅に低下した。同業のジンジブやイシンが人材や保険分野に特化する中、当社は行政のポータルサイトや戸籍住民記録システムで差別化するが、競争入札の激化と委託費の削減が収益を圧迫する。規模は大きいものの利益創出に課題を残す。

強み

  • 地方自治体向けのシステム・情報提供で豊富な実績
  • 売上高171億円と業界内で比較的大きな事業規模
  • 全国の自治体とのネットワークにより安定受注
  • 書籍販売や人材派遣など事業領域の拡大

課題

  • 営業利益率が1.2%まで急落し、収益構造の改善が急務
  • 同業との価格競争で採算が悪化
  • 労働集約型で、DXによる生産性向上が必要

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

サービス業の時価総額近傍。太字がサイネックス

時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。

#企業時価総額PER
14673川崎地質52億円4.0倍
27370Enjin52億円21.1倍
36538ディスラプターズ52億円7.5倍
47039ブリッジインターナショナルグループ52億円15.5倍
52376サイネックス51億円87.6倍
66580ライトアップ51億円17.6倍
76557AIAIグループ51億円7.9倍
82183リニカル51億円
96543日宣50億円7.1倍
109219ギックス50億円
112454オールアバウト50億円

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 0件

2006年に官民協働事業を開始

サイネックスは2006年、地方自治体との官民協働による行政情報誌事業を構想。当時は官民協働という概念が浸透しておらず、新たなビジネスモデルとしてスタートした。この取り組みが後の『わが街事典』の中核となる。

2007年に第1号を発刊

2007年、大阪府和泉市で『わが街事典』第1号を発刊。自治体が情報提供し、民間企業が広告収入で制作費をまかなう無償配布の形態は、地域住民と行政、地元企業を結ぶメディアとして徐々に普及していった。

2013年から2017年に売上高が100億円から133億円へ成長

2013年3月期の連結売上高は98億円だったが、2017年3月期には133億円に拡大。『わが街事典』の協働自治体数が増加し、電話帳『テレパル50』も安定した収益源であった。この間、当期純利益は4億円から6億円に増加した。

2018年から2021年にかけて売上高が停滞

2018年3月期以降、売上高は130億円台で推移し、2021年3月期には130億円まで低下。電話帳事業の縮小が影響した。当期純利益も2億円に落ち込み、デジタルメディアへのシフトが急務となった。

2022年以降の売上回復と利益減少

2022年3月期から売上高は再び増加に転じ、2024年3月期には154億円、2026年3月期には171億円を見込む。しかし、営業利益は2025年3月期の5億円から2026年3月期には2億円へと急減。情報メディア事業の収益悪化や新規事業への投資が響いている。

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

これからの方針

有価証券報告書 2026/3期の経営方針より

会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。

  1. 01

    官民協働による地方創生プラットフォームの構築

    当社グループは、行政と民間が協働して地域の情報発信・交流を促進する「コミュニケーション・プラットフォーム」と、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「ソリューション・プラットフォーム」を柱とする「地方創生プラットフォーム構想」を掲げ、持続可能な地域社会の実現を目指す。具体的には、官民協働型行政情報誌『わが街事典』の拡大、デジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置促進、自治体公認ポータルサイト『わが街ポータル』の開設提…

  2. 02

    地域DX推進と新たな自治体・事業者向けサービスの展開

    AIチャットボットや電子署名技術、ふるさと納税支援など、自治体向けDXサービスを拡充する。地域事業者向けには、リスティング広告やWeb制作、ECサイト運営支援などを強化し、地域経済の活性化を図る。また、子会社(ベック、ナイン、リーディ)のシステム開発・デジタルコンテンツ制作・Webサービスを通じて、地域社会全体のDXを支援する。

  3. 03

    生産性向上とガバナンス強化による利益確保体制の構築

    人的資本への投資(AI研修など)による社員一人ひとりの能力・生産性向上、原価低減・経費削減に取り組む。コンプライアンスを経営上の最重要課題と位置づけ、ガバナンス体制を強化する。また、M&Aやアライアンスにより事業領域を拡大し、企業価値向上を目指す。

  4. 04

    既存メディアの進化と新たなニーズへの対応

    行政情報誌『わが街事典』はDXを活用して高度化し、超スマート社会に対応。子育て情報誌や空き家対策情報誌など、自治体ニーズに即したジャンル別行政情報誌も発行する。電話帳『テレパル50』はコンテンツ強化とGoogleビジネスプロフィールとの連携により、コミュニティツールとしての機能を向上させる。

  5. 05

    ロジスティクス・ヘルスケア事業の拡大

    DMソリューション事業では新規顧客開拓や取引拡大、ポスティング事業では大手クライアント開拓により事業領域を拡大する。ヘルスケア事業では歯科医療機器・材料販売の拡大や新規開業支援に注力する。投資事業では不動産賃料収入と金融商品運用に加え、地域中小事業者の事業承継支援も研究する。

有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で778人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は439万円で、9期前と比べて+2.5%平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は12.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月837
2018年3月844
2019年3月42839.010.0749
2020年3月42239.010.0736
2021年3月43140.011.0745
2022年3月43840.011.0741
2023年3月45240.012.0743
2024年3月44940.012.0736
2025年3月45441.012.076765
2026年3月43941.012.077826

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

多様性の開示2026年3月期・提出会社(単体)
男性育休取得率50.0%
縦線は目安の85%
女性の賃金(男性=100)65.5%
100なら男女で差がない状態

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社6(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位4)
本社他 — 大阪市中央区他3,224百万円
情報メディア 事業 全社(共通)
本社他 — 京都府京都市1,169百万円
投資事業
制作本部 — 三重県松阪市321百万円
情報メディア 事業 DXサポート事業
札幌支店他45支店 — 北海道札幌市他88百万円
情報メディア 事業 DXサポート事業 全社(共通)
主な関係会社
  • 国内
    株式会社サイネックス・ネットワーク
    大阪市天王寺区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社エルネット(注2)
    大阪市西区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ベック
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社マルヤマ歯科商店
    兵庫県三木市 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社ナイン
    東京都品川区 · 連結子会社
    議決権100.0%
  • 国内
    株式会社リーディ
    大阪市中央区 · 連結子会社
    議決権100.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は171億円営業利益2億円前期と比べると増収減益で、売上が+3.6%、利益が-60.0%。

売上高
+3.6%
171億円
営業利益
-60.0%
2億円
純利益
-66.7%
1億円
営業利益率
1.2%
前期比 -1.9%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高153億円171億円
営業利益4億円2億円
純利益2億円1億円
1株あたり配当¥15¥15

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−7.9%、営業利益は−300.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q402
2024年1Q3812.61
2024年2Q34−1−2.90
2024年3Q4025.01
2024年4Q422
2025年2Q7811.30
2025年4Q8744.63
2026年2Q81−1−1.2−1
2026年4Q9033.32
2027年1Q35−2−5.7−2

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は98億円から171億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は1.2%。売上は5期連続で増加。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月9864
2014年3月10074
2015年3月10885
2016年3月11964
2017年3月13396
2018年3月13053
2019年3月13943
2020年3月13964
2021年3月13032
2022年3月14253
2023年3月14353
2024年3月15464
2025年3月165553.03
2026年3月171221.21

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高171億円のうち、営業利益として残るのは2億円1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%113億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%57億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.2%2億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。

粗利率
33.9%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比6.4pt
1.2%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比4.5pt
0.6%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比11.2pt
0.6%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
0.7%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
1.4%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−1億円この組み合わせは成熟・還元型にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型期末の手元現金は37億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月80−1829
2014年3月5−1−1432
2015年3月30−1334
2016年3月−1−4−5−525
2017年3月11−38842
2018年3月3−8−2−535
2019年3月5−80−333
2020年3月−3−5−5−820
2021年3月2−1431−1239
2022年3月9−3−2643
2023年3月61−3746
2024年3月6−1−3548
2025年3月3−6−4−341
2026年3月2−3−4−137

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は144億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は55.8%(業種中央値53.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月80423852.8
2014年3月86454153.0
2015年3月89503955.8
2016年3月90504055.4
2017年3月109674261.0
2018年3月108693963.8
2019年3月112714163.4
2020年3月106693765.4
2021年3月138716751.2
2022年3月145737250.1
2023年3月144756952.0
2024年3月149797052.6
2025年3月148806854.3
2026年3月144816455.8

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳
現金及び預金
43億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
67億円
過去の利益の積み上がり
棚卸資産
1億円
在庫として抱えている分
負債合計
64億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
69
/ 100
安定性自己資本比率37 / 40
収益力営業利益率2 / 30
現金創出営業CFの黒字継続30 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

サービス業 534社との比較

同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率534社中250位あたり、逆に低いのはROE534社中492位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE下位株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
0.6%/中央値 11.8%
P25 6.0%P75 18.9%
営業利益率下位売上のうち本業の利益として残る割合
1.2%/中央値 7.5%
P25 3.5%P75 12.7%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
55.8%/中央値 53.4%
P25 36.8%P75 69.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
3.6%/中央値 7.2%
P25 1.6%P75 16.0%
配当利回り株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.9%/中央値 3.1%
P25 1.9%P75 4.1%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥790で、1年前と比べて+0.8%過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。

¥790+0.8%1ヶ月+4.5%1年+0.8%時価総額51億円
過去52週の値幅
安値¥634高値¥985

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)87.6倍
PER (会社予想)18.5倍
PBR0.57倍
配当利回り1.90%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は直近1か月で9.61%下落し、25日移動平均線を6.4%下回る軟調な展開です。8月6日には743円と、52週高値985円から24.6%下落した水準にあります。RSIは17.65と著しい売られすぎ圏にあり、自律反発の可能性があります。出来高は8月3日に7300株と急増し、売り圧力が強まりましたが、その後は減少傾向です。週足では下降トレンドが続き、52週安値634円が下値目安となります。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)

PER 82.74倍は業界平均の22.44倍を大きく上回り、極めて割高。PBR 0.52倍は平均の3.19倍を下回るが、ROE 0.6%と非常に低く、収益性が悪い。配当利回り2.02%は平均の2.71%を下回り、配当性向145.1%と配当が利益を上回っており、持続可能性に懸念。2026/3期の売上高は増加するものの、営業利益は減少傾向で、業績悪化が進んでいる。割高と判断する。

指標この会社業種平均
PER (実績)87.6倍23.4倍
PER (予想)18.5倍
PBR0.57倍3.51倍
ROE0.6%12.5%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

投資論点は、自治体向けシステムの安定需要と、低収益性からの改善余地をめぐって強弱が分かれます。強気派は、自治体のデジタル化需要を追い風に、安定した売上基盤があることや、新規サービスの展開による成長可能性を評価します。一方、弱気派は、営業利益率が低く、コスト管理や競争激化による収益性の低迷が続くことを懸念し、ROEも低い点を指摘します。また、市場規模の限界や競合の存在も弱気材料です。

プラスに働く材料7
  • 安定した需要

    自治体のシステム更新需要が継続。

  • 新サービス期待

    福利厚生や金融サービスで付加価値拡大の可能性。

  • 豊富な取引実績

    全国の自治体との関係が強固。

  • 売上高171億円へ3期連続増収決算発表後影響

    売上高154→165→171億円と増収基調。

  • PBR0.52倍と解散価値割れ継続影響

    PBR0.52倍、純資産に対して株価が半分以下。

  • 配当利回り2.02%を維持継続影響

    減益でも配当利回り2.02%を確保。

  • 営業黒字2億円を確保決算発表後影響

    2026/3期営業利益2億円と減益ながら黒字維持。

マイナスに働く材料7
  • 低い収益性

    営業利益率は3%前後で推移し、改善が見られない。

  • ROE低水準

    ROEは0.6%と資本効率が悪く、投資魅力に欠ける。

  • 競争激化

    大手や新興の参入でシェア低下の懸念。

  • 営業利益5億円から2億円へ大幅減益決算発表後影響

    営業利益は2025/3期5億円から2026/3期2億円へ3億円減。

  • 純利益3億円から1億円へ3分の1減決算発表後影響

    純利益4→3→1億円と減少。

  • 営業利益率1.17%と低採算通年影響

    売上高171億円に対し営業利益2億円、利益率1.17%。

  • PER82.74倍と収益力に対して割高継続影響

    時価総額48億円、純利益1億円でPER82.74倍。

次の決算で確かめる点
営業利益率
収益改善の兆しを見極める。
自治体のシステム更新需要
大型案件の受注状況が業績を左右。
ROE
資本効率の改善が投資評価につながる。

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり15で、前期から+0.0%いまの株価に対する利回りは1.90%。

年間配当
¥15
1株あたり
配当利回り
1.90%
いまの株価に対して
配当性向
145.1%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
0年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2017年3月1314.7
2018年3月130.025.8
2019年3月130.030.3
2020年3月130.020.0
2021年3月10−20.041.2
2022年3月1325.025.9
2023年3月130.024.4
2024年3月1520.022.4
2025年3月150.027.6
2026年3月150.0145.1

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥15

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ3,007人。区分でいちばん多いのは個人・その他65.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.4%を占め、残る66.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他64.361.262.260.958.565.4
事業法人23.926.226.428.634.727.7
自己株式15.713.313.313.313.313.3
金融機関10.211.310.28.05.75.7
証券会社0.90.70.72.10.51.0
外国法人0.70.60.50.40.50.2
外国人個人0.00.00.00.00.10.0

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01株式会社富士教育創研16.69
02村田 吉優7.51
03サイネックス従業員持株会7.22
04光通信KK投資事業有限責任組合5.50
05UH Partners 2投資事業有限責任組合4.03
06サイネックス共栄会2.33
07株式会社三井住友銀行2.32
08一般財団法人教育振興財団2.32
09村田 将規2.24
10村田 崇暢2.21

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

大量保有報告の動き
5%超の保有者の提出ベース 直近3
  • 2026-05-12
    株式会社富士教育創研
    変更報告
    16.69%
  • 2026-05-12
    株式会社富士教育創研
    新規の大量保有報告
    16.69%
  • 2026-05-01
    株式会社富士教育創研
    新規の大量保有報告
    16.69%

提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は14期で−88%、1株純資産は14期で+88%。直近期のROEは0.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月737659.96.97.0
2014年3月7982210.08.112.2
2015年3月849019.723.012.3
2016年3月749698.011.814.6
2017年3月1031,0899.611.314.7
2018年3月531,1254.815.725.8
2019年3月481,1614.214.530.3
2020年3月651,2735.29.120.0
2021年3月411,2963.216.941.2
2022年3月501,2963.911.925.9
2023年3月561,3394.210.224.4
2024年3月671,4024.912.022.4
2025年3月491,4343.515.527.6
2026年3月91,4370.684.0145.1

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

18名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。

氏名役職年齢保有株数
村田吉優代表取締役 社長486,260
稲澤和宜取締役 常務執行役員 営業統括本部長 兼東日本営業本部長7,000
久保博信取締役 常務執行役員 営業統括本部 ICT事業推進本部長7,500
雲林院英幸取締役 執行役員 営業統括本部長代理15,900
吹ノ戸忠取締役 執行役員 企画開発本部 新領域開発室長 兼新領域開発室担当5,100
廣田俊夫取締役
片岡和行取締役(監査等委員・常勤)
中川美佐取締役(監査等委員)
稲継裕昭取締役(監査等委員)
梅村時博取締役(監査等委員)
角一成常常務執行役員企画開発本部長
上村高城執行役員経営管理本部長兼総務部長
残りの役員6名を開く
氏名役職年齢
辻日出夫執行役員制作本部長兼工場総務部長兼DX業務部担当
藤崎正敏執行役員営業統括本部西日本営業本部長兼関西営業部長
村田将規執行役員企画開発本部長代理兼株式会社リーディ代表取締役社長
谷敏治執行役員制作本部副本部長兼ふるさと納税担当
塩山浩執行役員営業統括本部ICT事業推進本部長補佐兼DX推進営業部長
西村博執行役員経営戦略室担当

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円退職慰労百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)571108016
社外取締役58092

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容1,546字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社グループは、当社および連結子会社6社で構成され、「情報メディア事業」、「DXサポート事業」、「ロジスティクス事業」、「ヘルスケア事業」および「投資事業」をおこなっております。 当社グループの事業内容および当社と連結子会社の当該事業に係る位置づけは、次のとおりであります。 なお、次の5部門は「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項」に掲げるセグメントの区分と同一であります。 (1)情報メディア事業 パブリック・プライベート・パートナーシップの理念に則り、地方自治体との官民協働事業として、行政情報の提供を目的とした行政情報誌『わが街事典』をはじめとして、子育てガイドや健康情報誌等の行政情報誌を発行しております。『わが街事典』等の発行により、地方自治体、地域との協働による事業創造という形で、地域社会への貢献に取り組んでおります。 また、地域単位で、50音別電話帳『テレパル50』を広告媒体として企画・発行しております。全国約40の営業拠点で『テレパル50』への広告出稿事業者を募集して、その広告収入によって製作し、一般家庭や公共施設などを対象に無償で配布・設置しております。 地域のデジタルトランスフォーメーションを促進する媒体として、自治体庁舎や自治体関連施設、大型商業施設にデジタルサイネージ『わが街NAVI』を設置し、地方自治体や地域事業者の広報支援をおこなっております。 さらに、官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』を運営し、地方自治体や地域事業者の情報を発信しております。 民間企業向けサービスとして、店舗や事務所をインターネット上のGoogleマップに表示するGoogleビジネスプロフィール『わが街Mapping』の販売をおこなっております。 (2)DXサポート事業 自治体向けソリューションの領域では「AIを活用した総合案内サービス」としてAIチャットボットのサービスなどを提供しております。 また、eコマース事業として、『わが街とくさんネット』において地域特産品の販売、『食彩ネット』において業務用食材等の販売のほか、ふるさと納税制度の活用支援事業をおこなっております。 民間企業向けサービスとして、地域情報や観光情報を発信する地域情報ポータルサイト『CityDO!』の運営をおこない、インターネット上の広告媒体を提供するとともに、リスティング広告などのウェブ媒体への広告販売に取り組んでおります。 連結子会社株式会社ベックにおきましては、金融機関向け・通信キャリア向けのサーバーの開発・保守事業を、連結子会社株式会社ナインにおきましては、デジタルコンテンツの企画、開発、制作を、連結子会社株式会社リーディにおきましては、企業向けに技術力や労働力を提供するSES(System Engineering Service(システムエンジニアリングサービス))をおこなっております。 (3)ロジスティクス事業 連結子会社株式会社サイネックス・ネットワークにおきましては、当社製品『わが街事典』や『テレパル50』等情報誌の配布のほか、外部受託によるチラシ等のポスティングをおこなっております。また、連結子会社株式会社エルネットにおいて、DMソリューション事業をおこなっております。 (4)ヘルスケア事業 連結子会社株式会社マルヤマ歯科商店において、歯科医療機械器具・歯科材料卸、歯科医新規開業支援等の事業をおこなっております。 (5)投資事業 安定的な収益機会の確保を目的として、不動産賃貸事業を営んでおります。 [事業系統図] 事業の系統図は、次のとおりであります。
経営方針・対処すべき課題5,032字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社グループの経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は以下のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。 (1)経営方針 当社グループは、電話帳や地域情報誌の発行単位となっている、それぞれの地域への貢献を経営理念として謳っており、当社グループにとっての利益とは、地域社会のコミュニケーションを促進することによって築き上げられた、お客さまやコミュニティ全体との信頼関係がもたらす成果であって、まさに公共的な使命を果たした結果として実現するものであると考えております。 地域密着型のメディアやソリューションを提供することにより、地方創生に貢献し、当社グループが存続・発展し続け、企業価値を向上させてゆくことこそ、株主のみなさまをはじめ、あらゆるステークホルダーのみなさまに対する最大の貢献であると信じております。 (2)経営環境、経営戦略および事業上の優先的に対処すべき課題 日本は人口が減少し、少子高齢化が進んでおりますが、その問題に拍車をかけているのが東京一極集中であり、日本の再成長を阻む大きなリスクと思われます。進学や就職で地方の若者が東京へ移住して東京一極集中が過度に進むと、東京ブラックホール化という形で地方が消滅し、いずれ東京も超高齢化して、国家の衰退へと向かいます。東京も繁栄し地方も豊かで健全なサステナブルな国家にしていくには、東京一極集中から地方分散多極化をはかるべきで、地方創生による産業振興こそが日本再生の打開策の根幹となります。 地方の課題は、経済の衰退と財政の逼迫です。これまで地方経済は、公共事業と企業誘致を柱に国や大企業に依存してきましたが、国は財政難から公共事業を削減し、大企業はグローバルな事業展開の中で、地方の工場を海外に移転するため閉鎖・縮小してきました。その結果、地方経済は停滞を余儀なくされ、財政にも大きな影響を及ぼしています。 地方創生といった未知への挑戦は、自治体だけでは容易ではありません。民間活力を導入し、地域を挙げて地方創生に取り組む体制を構築しなければなりません。官と民の協働こそが、地方創生を実現できる唯一の解といえます。地域社会の課題解決のため官民協働をエンジンとし、自律的な地域活性化による持続可能な地域社会が実現されると考えます。 当社グループは、官民協働という発想が浸透していなかった頃から、地方自治体に官民協働事業を提案し、平成18年(2006年)にプロモーションの面から地方創生を支援しようと官民協働型行政情報誌『わが街事典』発行事業をスタートさせました。行政と民間企業は文化も風土も発想も異なりますが、この相容れぬ異分子同士が結合することで、うまく化学反応すれば、思わぬイノベーションが起こることがあります。その発想で取り組めば、産業振興が実現し、地方経済が活性化し、地方財政も再建できると考えました。現在、全国約1,700の基礎自治体のうち、1,100を超える自治体との協働発行が実現しております。 さらに、当社グループは、地方創生支援事業のデジタル化を目的として、官民協働の理念に加え、「デジタル・トランスフォーメーション(DX)」を促進して、地方自治体や地域事業者のプロモーションやDXを支援し、地方創生に取り組んでおります。そのひとつがデジタルサイネージによる地域コミュニティメディア事業『わが街NAVI』で、官民協働で300を超える箇所での設置を実現しております。 また、官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』の運営をおこない、地方自治体や地域事業者の新たな情報発信の場所を提供しております。 当社グループは、地域社会の情報発信や交流を支援する「コミュニケーション・プラットフォーム」と地域社会のDXを推進する「ソリューション・プラットフォーム」により構成される「地方創生プラットフォーム構想」により、地域社会のコミュニケーションを促進するメディアを提供するとともに、AIや生成AI、ビッグデータやロボティクスなど、あらゆる分野で生じているデジタル・トランスフォーメーション(DX)に対応するため、地方自治体や地域事業者のDXを支援する多種多様なサービスを提供することにより、サステナブルな地域社会を実現し、地方創生の一翼を担う「社会貢献型企業」を目指してまいります。よって地方の経済活性化、財政健全化を実現し、日本再生に寄与してまいる所存であります。 あわせて、利益を確保する体制を構築するため、人的資本への投資をおこない、AI研修の導入など、ひとりひとりの社員の能力や生産性を高めるとともに、一層の原価低減、経費削減に取り組んでまいります。また、コンプライアンスの徹底を経営上の最重要課題と位置付け、ガバナンス体制のより一層の充実をはかってまいります。 さらに、当社グループの事業とシナジー効果が期待される企業とのアライアンスやM&Aを検討、実施し、事業領域の拡大をはかり、当社グループの企業価値向上に努めてまいります。 これらの施策により、連結売上高、連結経常利益の増加を目指してまいります。 セグメント別の対処すべき課題は次のとおりであります。なお、主要製品・サービスの内容は「第1 企業の概況 3 事業の内容」もご参照下さい。 ①情報メディア事業 「コミュニケーション・プラットフォーム」の要となる情報メディア事業におきまして、出版メディアとデジタルメディアなど各種媒体の提供による情報発信により、地域社会のコミュニケーションを促進してまいります。 行政情報誌『わが街事典』は、平成19年(2007年)大阪府和泉市にて第1号を発刊し、以来約20年で1,100を超える自治体と共同発行をおこなっております。地方創生に貢献すべく、官民協働の理念に則り、行政と地域事業者と市民をつなぐ新たな媒体として築き上げてまいりました。 この官民協働事業は、地方創生を推進する取り組みとして地域社会から期待されており、今後事業の理念の定着をはかるべく、既存発行自治体との改訂版の発行、新規発行自治体の開発に尽力してまいります。さらに超スマート社会に対応すべく、DXを活用した行政情報誌として、高度化をはかり、常に時代に即したメディアへと進化してまいります。また、地域の子育て支援のための子育て情報誌や、空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌など、自治体のニーズに即したジャンル別行政情報誌の発行にも取り組んでまいります。 当社創業以来約70有余年に亘って地域社会に根付いている50音別電話帳『テレパル50』につきましては、発行地区が縮小傾向にあるものの、引き続き行政情報の拡充、特集企画の掲載などコンテンツを強化し、コミュニティツールとしての機能をさらに向上するとともに、Googleビジネスプロフィール『わが街Mapping』とのメディアミックスなど、プロモーション支援に取り組んでまいります。 全国の自治体庁舎やイオンモール、ゆめタウン等の大型商業施設などに設置するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、DXによる自治体のシティプロモーション支援と地域事業者のプロモーション支援に向けて、拡大強化してまいります。 シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、住民サービスなどの行政情報に加え、自治体、地域の事業者や団体、住民が連携して、イベント情報、お得情報、求人情報、地域のSNS情報など、日常生活で利用される利便性の高いリアルな情報を発信する自治体公認準オフィシャルサイトであり、自治体に対し、開設の提案を加速してまいります。 ②DXサポート事業 「ソリューション・プラットフォーム」の要となるDXサポート事業は、自治体および地域事業者のDXを支援する取り組みを推進してまいります。 自治体向けサービスとして、生成AIを含むAIチャットボットによる住民サービスの向上、GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社との協業による電子署名技術『わが街サイン』などによる行政DX支援など、行政サービスの拡充、自治体の業務効率化を支援してまいります。また、他社とのアライアンスを含め、新たな自治体DXサービスを開発し、提案してまいります。 地域事業者向けにはリスティング広告の販売やWEB制作などのDXソリューションの提供に努め、事業者のDX支援を強化し、地域経済の活性化や効率化を促進してまいります。 eコマース系サービスにつきましては、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』等の物品販売サイトは、アクセシビリティ・ユーザビリティのさらなる向上をはかるとともに、『わが街とくさんネット』については、地域の特産品生産者が特別なノウハウを持たずとも、eコマース市場で販売できるよう事業者支援をおこない、新しい販売チャネルでの販路拡大を支援し、地域経済の活性化に貢献してまいります。また、ふるさと納税支援事業は『わが街ふるさと納税』によるふるさと納税の利用促進や、自治体へのコンサルティング拡充により強化をはかってまいります。 DXソリューションサービスとして、連結子会社株式会社ベックにおけるシステム開発支援、連結子会社株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・制作、連結子会社株式会社リーディによるWEBサービスやシステム開発、SES(システムエンジニアリングサービス)により、地域社会のDX支援に貢献し、顧客および受注の拡大に取り組んでまいります。 ③ロジスティクス事業 ロジスティクス事業におきましては、利便性の高いサービスを安価で提供することにより、事業者のコスト削減に貢献し、ひいては地域社会の活性化に貢献してまいります。 DMソリューション事業は、利益率の向上にも目配りをおこないつつ、既存顧客との取引拡大や新規販路の開拓により、取り扱い数の拡大をはかるとともに、当社グループの営業ネットワークの活用により、地方自治体や地域団体など新規顧客を開拓してまいります。また、小型小荷物等配送サービスの取り扱いなど、事業領域の拡大もはかってまいります。 ポスティング事業につきましては、大手クライアントの開拓など、ポスティング領域の拡大をはかってまいります。 ④ヘルスケア事業 ヘルスケア事業におきましては、歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士への、歯科医療機械器具・歯科材料の販売の拡大や、歯科医新規開業プランニングやアフターサービス、メンテナンスに積極的に取り組んでまいります。 ⑤投資事業 投資事業につきましては、所有不動産の賃料収入に加え、金融商品の運用により収益向上をはかってまいります。さらに、地域の中小事業者の事業承継を支援する取り組みも研究してまいります。 (3)財務上の優先的に対処すべき課題 当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和8年3月31日現在、短期借入金の残高は、50百万円であります。 令和8年3月31日現在、長期借入金の残高は1年以内の返済予定額2億18百万円を含めて27億33百万円であります。これは、主に令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、複数の金融機関より調達したものであります。 当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を確保し、グループ全体の更なる成長に引き続き努めてまいります。 (4)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社グループは、事業を継続・発展させてゆく上で、収益の源泉となる連結売上高、ならびに経営にともなう通常のコストを差し引いたあとの収益性を判断するため、連結経常利益を重要視しております。
事業等のリスク7,734字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、以下の事項は当社グループに関する全てのリスクを列挙したものではありません。 1.当社グループの事業内容について (1)重要な契約等について 重要な契約等として、下記に記載の契約があります。 ①情報メディア事業 当社は、当社の主要な事業である情報メディア事業における電話帳の電話番号情報データに関して、下記のとおり西日本電信電話株式会社(現 NTT西日本株式会社、以下同じ)と「番号情報データベース利用に係る利用契約」を締結して、電話帳発行地区における最新の電話番号情報のオンラインによる提供を受けております。 契約会社名   相手方の名称   契約の内容   契約年月日及び期間 株式会社 サイネックス (当社)   西日本電信電話株式会社   番号情報データベース (TDIS)(注)の利用契約   平成13年7月18日契約 自 平成13年7月19日 至 平成14年3月31日 以降1年ごとの自動更新 本契約は、令和8年5月20日付にて更新契約を締結しております。更新後の契約の内容は下記のとおりです。 契約会社名   相手方の名称   契約の内容   契約年月日及び期間 株式会社 サイネックス (当社)   NTT西日本株式会社   番号情報データベース (TDIS)(注)の利用契約   令和8年5月20日契約 自 令和8年5月20日 至 令和9年3月31日 以降1年ごとの自動更新 (注)番号情報データベースシステム(TDIS=Telecom Directory Information Systemの略)とは、東日本電信電話株式会社(現 NTT東日本株式会社)、西日本電信電話株式会社、NTTコミュニケーションズ株式会社等の電気通信事業者が保有する電話番号情報を、電話帳発行事業者・番号案内事業者等が同一の条件で利用できるようにするために、各事業者の要望を踏まえ、西日本電信電話株式会社が設置・運営するものであります。 上記契約では、当社グループが情報流出防止のための措置を講ずること等「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(令和4年3月31日個人情報保護委員会・総務省告示第4号)」の遵守を義務付けられており、契約解約事由は下記のとおりであります。 イ.当社が、正当な理由によらないで本契約の全部もしくは一部を履行しないとき ロ.当社の責に帰すべき理由により、当社が契約を履行する見込がないと認められるとき ハ.当社が、第三者より差押え、仮差押え、仮処分、競売の申請、租税公課の滞納による差押えまたは支払いの停止処分を受けたとき ニ.当社が、「個人情報保護ガイドライン等」(「電気通信事業における個人情報保護に関するガイドライン(平成10年郵政省告示第570号)」等の法令)に違反したまたは違反する恐れがあるとき ホ.当社が利用する契約者の番号情報の取り扱いにあたって、以下に掲げる事項を遵守せず、または遵守しない恐れがある場合 ・当社は、契約者の番号情報の提供を受けた場合には、当社の取得済の番号情報を遅滞なく修正すること ・当社は、登録事業者の契約者の権利利益を不当に害しないこと(50音別電話帳の掲載事項を電磁的記録その他の方法により調整したものを提供する場合にあっては、50音別電話帳と同等の態様(逆検索機能(契約者の氏名または名称(契約者回線番号の終端のある場所等を指定する場合を含む)を指定して契約者回線番号を検索する機能をいう)およびダウンロード機能(具体的な契約者の氏名または名称を指定することなく契約者回線番号等を抽出することをいう)を利用できないよう技術的に必要な措置を講ずること)とすること) ・当社は、自ら(他事業者に業務を委託する場合を含む)電話帳掲載または番号案内をおこなう目的のためだけにTDISに登録された番号情報を利用すること ・その他「個人情報保護ガイドライン等」を遵守すること 当社グループでは、情報漏えい防止策として、取扱作業マニュアルを定め作業従事者に対し教育を実施するとともに、指紋認証や社員証カード等による入退室管理、サーバの常時施錠をおこなっており、現時点までにおいて、情報管理に関する事故やトラブルは、発生しておりません。しかし、今後情報管理に関して何らかの問題が生じ、契約を解除された場合には、電話帳を発行することが不可能となり、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 他方、当該データを利用して当社が発行する50音別電話帳に記載される個人データについては、「個人情報の保護に関する法律施行令(平成15年政令第507号  最終改正  令和8年政令第38号)」において、個人情報取扱事業者の義務は課されない旨規定されております。 ②ロジスティクス事業 連結子会社株式会社エルネットのDMソリューション事業において、日本郵便株式会社と、連結子会社株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールやゆうパケットとする荷物の運送業務の委託に関する契約を締結しております。本契約が解除された場合、顧客から受託したゆうメールやゆうパケットとする荷物を発送することができなくなり、連結子会社株式会社エルネットの経営や、当社グループの経営成績に影響を与える可能性があります。現在の契約内容は次のとおりであります。 契約会社名   相手方の名称   契約の内容   契約年月日及び期間 株式会社 エルネット (連結子会社)   日本郵便株式会社   株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうメールとする荷物の運送業務の委託に関する契約   令和8年4月1日契約 自 令和8年4月1日 至 令和9年3月31日 株式会社 エルネット (連結子会社)   日本郵便株式会社   株式会社エルネットの指定する荷受人への日本郵便株式会社のゆうパケットとする荷物の運送業務の委託に関する契約   令和5年5月12日契約 自 令和5年5月15日 至 令和6年5月14日 以後1年ごとの自動更新 (2)知的財産権について 当社グループは提供する製品・サービスについて商標権を取得しております。また、他者の知的財産権を侵害しないよう社内のチェック体制整備に努めており、過去において、知的財産権侵害に係る損害賠償や使用差止め等の訴えを起こされた事実はありません。しかしながら、特許権、実用新案権、商標権、著作権等の知的財産権が、当社のおこなっている事業にどのように適用されるのか全てを正確に想定するのは困難であり、第三者の知的財産権を侵害した場合には、当社グループの事業展開および経営成績に影響が生じる可能性があります。 (3)官民協働事業における地方自治体との協定について 当社は、行政情報誌『わが街事典』をはじめとする地方自治体との官民協働事業を積極的に展開するにあたり、地方自治体と地域活性化に貢献することを目的として協定を締結しておりますが、協定に定めのない事態等の発生や、協定の目的とする事項が履行されない場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 2.ICTを活用した新規事業の取り組みについて 当社グループでは、AIやIoT、ビッグデータやロボティクスなど、あらゆる分野で生じているデジタル・トランスフォーメーション(DX)に対応すべく、各事業の収益性と将来性との兼ね合いを総合的に勘案・検討しながら、最適な事業ポートフォリオを構築するための取り組みを進めております。 情報メディア事業の主力商材である官民協働型の行政情報誌『わが街事典』やジャンル別行政情報誌の発行事業に加えて、官民協働による自治体準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』の運営や、デジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、ICTを活用した新規事業の拡大に努めております。 しかしながら、情報メディア事業に比べ収益性の低い、ICTを活用した新規事業が、高い収益性を生み出すまでには時間を要する可能性があり、結果として当社グループ全体の利益率が低下し、財政状態および経営成績に影響を与える可能性があります。 3.原材料の市況変動の影響について 当社の情報メディア事業における出版物は、印刷用紙やインク等を原材料として使用しております。ロシアによるウクライナ侵攻や中東情勢の緊迫化など地政学リスクの影響を受け、原材料の価格が上昇しており、コスト削減等で吸収しておりますが、今後、市況がさらに高騰した場合には、原材料費の上昇を押さえられず、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 4.当社を取り巻く事業環境について スマートフォンやタブレット等のデバイスの進化・多様化の追い風を受けて、検索連動型広告をはじめ、情報媒体としてインターネットの利用が一般化しており、当社もそのような環境変化に対応するために、インターネット上において、他社との提携により広告商材の提供や、自治体向けAIチャットボット、行政情報誌『わが街事典』を電子書籍として閲覧できる体制をとるなど、インターネット上のウェブプロモーションにも注力しております。しかしながら、スマートフォンやタブレット等の利用拡大により、情報メディア事業において、紙媒体による出版物の利用頻度が減少し売上高が減少するなど、当社の経営成績、今後の事業展開に影響を及ぼす可能性があります。 5.法的規制について (1)個人情報の保護に関する法律について 当社グループは、番号情報データベースシステム(TDIS)以外にDXサポート事業や、ロジスティクス事業のDMソリューション事業において登録顧客情報や荷受人等の個人情報を取り扱っており、個人情報保護法が定める個人情報取扱事業者としての義務を課されております。社内での個人情報の取扱い、管理についてルール化し、役職員の教育をおこない、その徹底をはかっております。 しかしながら、外部からの侵入者や当社関係者の故意または過失によりユーザーの個人情報が流出する等の問題が発生した場合には、当社への損害賠償請求や信用の低下により、当社の事業および財政状態、経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (2)その他法的規制について 当社グループの情報メディア事業や、DXサポート事業における広告掲載やeコマースサイト、ロジスティクス事業、ヘルスケア事業および投資事業においては、「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」(不正アクセス禁止法)、「特定電子メールの送信の適正化等に関する法律」(特定電子メール法)、「旅行業法」、「特定商取引に関する法律」、「不当景品類及び不当表示防止法」(景品表示法)、「食品衛生法」、「健康増進法」、「医療法」、「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(医薬品医療機器等法)、「毒物及び劇物取締法」、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)」等の各種法令や、監督官庁の指針、ガイドライン等による規制を受けております。 こうした法令の制定や改正、監督官庁による許認可の取消または処分、新たなガイドラインや自主的ルールの策定または改定等により、当社グループの事業が新たな制約を受け、または既存の規制が強化された場合には、当社グループの事業、業績に影響を及ぼす可能性があります。 6.システム障害について 当社グループが提供するICTを活用したサービスについて、品質管理に努めているものの、誤作動やバグ(瑕疵)等が生じた場合、損害賠償責任が発生する可能性があり、当社の財政状態に影響を及ぼす可能性があります。さらに、そのような場合には、当社の信用が低下し、当社の事業および経営成績に影響を与える可能性があります。 7.電子データのセキュリティについて (1)情報メディア事業 情報メディア事業におきましては、データ漏洩を防止するため、社員教育の徹底をおこなうとともに、システムアクセス時のパスワードの設定、サーバへのアクセスリストの履歴管理により、不正アクセスの防止と不正発見にも努め、またTDISデータ処理室に、社員証カード等による入退室管理システムを設置し、入退室管理並びに履歴管理を実施、さらに夜間・休日は警備会社と契約し、ビル全体の入退室管理をおこなっております。しかし、万一データの漏洩が発生した場合は、前掲(1.(1)重要な契約等について)記載の「番号情報データベース(TDIS)の利用契約」により、データの提供を停止されるおそれがあるほか、当社の信用が低下し、財政状態、経営成績、今後の事業展開に大きな影響を与える可能性があります。 (2)DXサポート事業 当社グループが運営するウェブサイト運営上、メールマガジンの発信等のため、個人情報のデータベースを構築しております。現在まで個人情報の流出による問題は発生しておりませんが、外部からの不正な手段により、当社システム内への侵入等の犯罪や、役職員の過誤等によって、当社システム内の重要なデータが消去される、あるいは、外部に流出する恐れがあります。これらの障害が発生した際には、当社に直接的・間接的な損害が生じ、財政状態が悪化する可能性があり、当社の事業に悪影響を及ぼす可能性があります。 (3)ロジスティクス事業 連結子会社株式会社エルネットにおけるDMソリューション事業において、ダイレクトメールにかかる荷受人の個人情報を電子データにて保有しております。連結子会社株式会社エルネットはプライバシーマークを取得して、個人情報が漏洩しない体制を整えておりますが、万一個人情報が漏洩した場合には、信用失墜により、連結子会社株式会社エルネットの経営、当社グループの財政状態に重要な影響を及ぼす可能性があります。 8.大規模災害について 当社は、大阪市に本社を、三重県松阪市に第二本社機能を持つ製造拠点を、また北海道から沖縄までの36都道府県に営業拠点を配置しております。いずれかの地域において大規模災害が発生した場合、当社設備の損害や停電、システム障害などにより、業務遂行上、多大な影響を受け、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 9.M&Aについて 当社グループは、M&Aにより既存事業や新規事業の積極的な拡大に取り組んでおります。M&Aにあたっては、対象企業の財務・法務・労務・事業等について事前にデューデリジェンスをおこない、リスクを吟味し収益力を分析したうえで決定いたしますが、対象企業における偶発債務の発生や未確認債務の判明等、事前の調査によって把握できない問題が生じた場合や、事業計画が予定どおり進捗しない場合には、のれんの減損処理をおこなう必要が生じるなど、当社の業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 10.不動産価値の低下について 当社グループは、投資事業において賃貸用不動産を保有しておりますが、不動産市況の悪化による賃料水準の低下や空室率の上昇などにより、事業用不動産に対する減損処理が必要となった場合、評価損等の発生によって、当社グループの経営成績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 11.労務関連法規の改正等について 当社グループは、700人を超える従業員を雇用しており、労働関係法令を遵守するとともに、従業員を人的資本と捉え、労働意欲を引き出すべくさまざまな施策を実施しておりますが、政府主導の働き方改革により、法改正の検討や法執行の強化がおこなわれており、これらの法規制への対応により新たな費用の支出や事業の見直しが必要となるなど、当社グループの業績、財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 12.資金調達による金利変動について 当社は、令和3年3月期(第56期)において、新本社ビルの建設資金ならびに新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、長期借入金36億50百万円を調達しております。資金調達に際しては、借入時点での金利水準により経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性がありますが、借入期間は10年から20年、概ね固定金利での借入とし、借入時に債務をほぼ確定させますので、金利変動による影響は限定的であります。 13.新型コロナウイルスなど感染症について 令和5年5月に「2類相当」から「5類」に移行した新型コロナウイルス感染症につき、当社としては、引き続き、マスクの着用やこまめな手洗い・消毒、テレワークの実施など、顧客および役職員の安全を第一に考えた対応をとっておりますが、今後新型コロナウイルスの変異種を含むさらなる感染拡大が生じたり、新たな別の感染症が発生した場合、事業遂行上、多大な影響を受け、当社の経営成績および財政状態に影響を及ぼす可能性があります。 14.気候変動対応について 昨今、気候変動(地球温暖化)に対する対応が世界的に広がりを見せております。その対応に係る調査コスト等の発生、さらに原材料費高騰や外部支払費用のアップ、CO2削減義務の強化に伴う諸設備対応、化石燃料の価格上昇による製造原価や販売管理費の増加などによって、当社グループの経営状況に影響をもたらす可能性があります。また気候変動対応に関する顧客からの要望に応えられないことによる信用失墜や、取組み不足との投資家判断によるイメージダウンを招く可能性があります。 15.システムリスクについて 当社グループは、サービスの提供や当社グループの事務において自社のシステムや外部のシステムを利用しておりますが、サイバー攻撃や不正アクセス、コンピュータウイルス感染、自然災害、従業員の過失や誤操作等により、機密情報や顧客情報の漏洩、長期間にわたるシステムダウンが発生した場合、事業活動の停止や損害賠償等により、当社グループの業績に影響を及ぼすとともに信用が毀損される可能性があります。そのため、役職員に対し情報セキュリティに関する規程を周知し、順守を求めるとともに、重要データの消失、漏洩、改変、システムダウン等に対応できるよう各種セキュリティ対策やバックアップ環境構築等の対策、サイバー保険への加入等おこなっておりますが、情報漏洩やシステム障害に完全に対応できる保証はなく、さらなるセキュリティ対策のための支出や長期にわたるシステムダウンにより、当社グループの事業活動や業績に影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)7,291字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当連結会計年度において当社グループは、地域社会への貢献という経営理念に基づき、地方自治体や地域事業者のパートナーとして、広報やプロモーションを通じてサポートいたしました。また、官民協働による地域行政情報誌『わが街事典』の発行やデジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置など、地方創生プラットフォーム構想により、様々な分野で地方創生支援事業に取り組んでまいりました。 その結果、当連結会計年度の経営成績は、ロジスティクス事業におけるDMソリューション事業の売上拡大もあり、売上高は対前期比3.6%増の170億89百万円となったものの、利益面におきましては、情報メディア事業において50音別電話帳『テレパル50』が縮小傾向にあるなか、デジタル系の媒体への移行を進めているものの、営業利益は対前期比65.0%減の1億67百万円、経常利益は対前期比54.3%減の2億24百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は、対前期比81.6%減の50百万円となりました。 個別決算の業績につきましては、売上高は対前期比7.0%減の80億82百万円、営業利益は対前期比76.5%減の1億6百万円、経常利益は対前期比62.8%減の1億76百万円、当期純利益は対前期比81.0%減の57百万円となりました。 財政状態につきましては、当連結会計年度末における総資産は、144億43百万円となり、前連結会計年度末比3億67百万円の減少となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額3億63百万円、のれんの減少額1億13百万円等に対し、投資有価証券の増加額1億56百万円等によるものであります。 負債は63億85百万円となり、前連結会計年度末比3億80百万円の減少となりました。その主な要因は、買掛金の増加額1億20百万円等に対し、長期借入金の減少額2億19百万円(1年内返済予定のもの含む)、未払法人税等の減少額92百万円、前受金の減少額75百万円、未払消費税等の減少額66百万円等によるものであります。 なお、純資産は80億57百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.5ポイント上昇し55.8%となりました。 セグメント別の状況は次のとおりであります。 a.情報メディア事業 情報メディア事業におきまして、官民協働による地域行政情報誌『わが街事典』は、既存発行自治体との改訂版の発行に取り組むとともに、新規発行自治体の開発に努め、群馬県高崎市や北海道釧路市などで改訂版を発行するとともに、長野県上田市や岐阜県本巣市などで新たに発行するなど、当連結会計年度において、202の市区町村と共同発行した結果、事業開始以来の共同発行自治体数は通算1,155、同じく改訂版を含めた発行版数は通算3,007、同じく発行部数は通算約1億4,500万部となりました。また、ジャンル別行政情報誌は、地域の子育て支援のための子育て情報誌や空き家問題の解決に向けた空き家対策情報誌などの発行を拡大いたしました。50音別電話帳『テレパル50』は、発行地区が縮小傾向にあるものの、引き続き行政情報や特集企画を掲載した電話帳の発行を進めました。 地域のデジタル・トランスフォーメーションを官民協働で促進するデジタルサイネージ『わが街NAVI』は、大型商業施設や自治体関連施設に設置を働きかけ、事業開始以来の設置個所は通算310となりました。 官と民が一体となって地域の魅力を発信する準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、当連結会計年度において、新たに愛媛県今治市や神奈川県大磯町と構築に関する協定を締結し、また、愛知県高浜市と『わが街ポータルたかはま(通称「かわらんど」)』、埼玉県ふじみ野市と『わが街ポータルふじみの(通称「みんなの!ふじみ野」)』、福岡県春日市と『わが街ポータルかすが(通称「ハルイロかすが」)』、大分県日出町と『わが街ポータルひじ(通称「ひじのWA」)』を公開し、事業開始以来の協定締結自治体数は通算32、公開自治体数は通算24となりました。 以上の結果、情報メディア事業の業績は、50音別電話帳『テレパル50』の縮小の影響や、『わが街事典』において小規模地区での発行が比較的多かったこと等もあり、外部顧客への売上高は対前期比6.8%減の66億94百万円、セグメント利益は対前期比24.8%減の10億32百万円となりました。 b.DXサポート事業 DXサポート事業におきまして、自治体向けサービスや地域のプロモーション支援、eコマース事業の拡大に取り組みました。 自治体向けとして、住民から自治体への質問に対しAIが自動応答するAIを活用した総合案内サービス「AIチャットボット」の導入を進めており、当連結会計年度において、新たに三重県と産廃申請案内に関する契約を締結し、事業開始以来の契約機関数は通算124となりました。 eコマース事業では、『わが街とくさんネット』や『食彩ネット』は、販路の多様化に取り組みました。ふるさと納税支援事業は、契約先自治体に対し、当社ならではの提案でオリジナルな返礼品の選定、開拓、企画等に取り組み、ふるさと納税寄付額の向上に寄与いたしました。 民間企業向けサービスでは、リスティング広告などのウェブ媒体への広告販売に取り組むとともに、株式会社ベックによるシステム開発支援、株式会社ナインによるデジタルコンテンツの企画・開発・制作を展開し、株式会社リーディによるSES(システムエンジニアリングサービス)事業も顧客および受注の拡大をはかりました。 以上の結果、DXサポート事業の業績は、外部顧客への売上高は対前期比5.3%増の21億36百万円、セグメント利益は39百万円(前連結会計年度は21百万円のセグメント損失)となりました。 c.ロジスティクス事業 ロジスティクス事業におきまして、DMソリューション事業は、新規の代理店獲得や既存顧客の取引拡大に努め、ポスティング事業も既存顧客との紐帯強化に努めた結果、外部顧客への売上高は対前期比14.4%増の70億67百万円、セグメント利益は、販路拡大のためのコスト増の影響もあり、対前期比35.5%減の48百万円となりました。 d.ヘルスケア事業 ヘルスケア事業におきまして、歯科医師向けの歯科医療機械器具・歯科材料の販売に努め、また新規案件の受託もあり、外部顧客への売上高は対前期比5.9%増の10億69百万円、セグメント利益は、対前期比26.4%増の32百万円となりました。 e.投資事業 投資事業におきまして、当社の不動産賃貸収入による外部顧客への売上高は、旧本社ビルの賃貸事業の寄与もあり、対前期比30.6%増の1億21百万円、セグメント利益は対前期比40.9%増の71百万円となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当連結会計年度における現金及び現金同等物は、定期預金の払戻による収入8億27百万円、投資有価証券の償還による収入3億円、減価償却費2億2百万円等が得られたものの、定期預金の預入による支出9億27百万円、投資有価証券の取得による支出4億39百万円、法人税等の支払額2億53百万円、長期借入金の返済による支出2億19百万円等により、前連結会計年度末に比べ4億63百万円減少し、当連結会計年度末には36億61百万円となりました。 当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は2億35百万円(対前期比29.7%減)となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益1億85百万円、減価償却費2億2百万円、仕入債務の増加額1億20百万円、のれん償却額1億13百万円等の収入に対し、法人税等の支払額2億53百万円、売上債権の増加額92百万円等の支出によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は3億42百万円(対前期比42.1%減)となりました。これは主に、定期預金の預入による支出9億27百万円、投資有価証券の取得による支出4億39百万円、保険積立金の積立による支出91百万円等の支出に対し、定期預金の払戻による収入8億27百万円、投資有価証券の償還による収入3億円等の収入によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は3億65百万円(対前期比4.4%減)となりました。これは、主に長期借入金の返済による支出2億19百万円、配当金の支払額84百万円等によるものであります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産及び仕入実績 当連結会計年度の生産及び仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前期比(%) 情報メディア事業   1,708,788   99.3 DXサポート事業   1,579,945   104.4 ロジスティクス事業   6,959,028   115.0 ヘルスケア事業   935,284   105.9 投資事業   50,214   118.3 合計   11,233,261   110.0 b.受注実績 当連結会計年度の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日) 受注高(千円)   前期比(%)   受注残高(千円)   前期比(%) 情報メディア事業   6,442,818   97.3   914,194   78.2 DXサポート事業   2,148,265   107.3   197,456   104.9 ロジスティクス事業   7,067,137   114.4   -   - ヘルスケア事業   1,069,267   105.9   -   - 投資事業   121,942   130.6   -   - 合計   16,849,431   106.0   1,111,650   81.9 c.販売実績 当連結会計年度の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。 (単位:千円) セグメントの名称   当連結会計年度 (自 令和7年4月1日 至 令和8年3月31日)   前期比(%) 情報メディア事業   6,694,648   93.2 DXサポート事業   2,136,579   105.3 ロジスティクス事業   7,067,137   114.4 ヘルスケア事業   1,069,267   105.9 投資事業   121,942   130.6 合計   17,089,576   103.6 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。 2.販売実績が総販売実績の10%以上の相手先はありません。 (2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。 ①財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容 a.当連結会計年度の経営成績の分析 当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が170億89百万円(対前期比3.6%増)、営業利益は1億67百万円(対前期比65.0%減)、経常利益は2億24百万円(対前期比54.3%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は50百万円(対前期比81.6%減)と、前連結会計年度に比べ増収減益となっております。 (売上高の変動要因) 売上高は対前期比3.6%増の170億89百万円となりました。ロジスティクス事業の売上貢献によるものです。ロジスティクス事業では、㈱エルネットのDMソリューション事業が堅調なためです。 (営業利益の変動要因) 販売費及び一般管理費は、対前期比2.0%減の56億73百万円となりました。主として、人件費減少の影響によるものであります。 売上高及び営業利益の詳細及びセグメント別状況につきましては、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」をご参照ください。 (経常利益の変動要因) 営業外収益は対前期比45.6%増の83百万円、営業外費用は対前期比39.1%減の26百万円となりました。営業外収益の増加は主に、補助金収入や受取利息、為替差益の増加です。営業外費用の減少は主に、投資事業組合運用損や投資有価証券売却損の減少の影響によるものであります。 (親会社株主に帰属する当期純利益の変動要因) 特別利益は対前期比56.5%減の2百万円、特別損失は対前期比42百万円増の42百万円となりました。特別利益の減少は固定資産売却益の減少によるものであります。特別損失の増加は主に、減損損失の増加によるものであります。 b.当連結会計年度の財政状態の分析 当連結会計年度末における総資産は、前連結会計年度末比3億67百万円の減少となり、144億43百万円となりました。その主な要因は、現金及び預金の減少額3億63百万円、のれんの減少額1億13百万円等に対し、投資有価証券の増加額1億56百万円等よるものであります。 当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末比3億80百万円の減少となり、63億85百万円となりました。その主な要因は、買掛金の増加額1億20百万円等に対し、長期借入金の減少額2億19百万円(1年内返済予定のもの含む)、未払法人税等の減少額92百万円、前受金の減少額75百万円、未払消費税等の減少額66百万円等によるものであります。 なお、純資産は80億57百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末比1.5ポイント上昇し、55.8%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報 a.キャッシュ・フローの状況の分析 当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの分析は、「4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」をご参照下さい。 b.資本の財源および資金の流動性についての分析 イ.資金需要 当社グループの運転資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料費および外注費などの売上原価、給与および賞与、交通費、賃借料などの販売費及び一般管理費の営業費用および法人税等の支払いによるものであります。 設備投資資金につきましては、生産能力の拡大と効率化をはかるため、生産設備と業務管理システムの更新を、キャッシュ・フローの動向を考慮しながら、継続的におこなっていく予定であります。 戦略投資資金につきましては、機動的、タイムリーに実施するために手元流動性を重視し、且つ、金融機関からの調達も視野に入れた財務政策を採っております。 機動的な資本政策として自己株式を取得することがあり、当該取得に係る資金需要が発生する可能性があります。 ロ.財政政策 当社グループの資金状況は、運転資金、設備投資資金、戦略投資資金等の必要資金を主に事業利益から得られる内部留保資金または借入金により調達することとしております。このうち、借入金による資金調達については、短期借入金であり、未行使の借入枠利用により調達することが一般的であります。令和8年3月31日現在、短期借入金の残高は50百万円であります。 令和8年3月31日現在、長期借入金の残高27億33百万円であります(1年内返済予定のもの含む)。これは主に、令和3年3月期において、新本社ビル建設資金及び新型コロナウイルス感染症拡大による影響に備えた手元流動性確保のため、金融機関から調達したものであります。 当社グループは、その健全な財政状態、営業活動によりキャッシュ・フローを生み出す能力および未行使の借入枠により、当社グループの成長を維持するため将来必要な運転資金、設備投資資金、戦略投資資金を調達することが可能と考えております。 ③重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定 当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)」に記載のとおりであります。 ④今後の見通し等について 今後の見通しにつきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおりであります。また、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。重要な資本的支出の予定及びその資金の調達源等につきましては、「第3 設備の状況 3 設備の新設、除却等の計画(1)重要な設備の新設、拡充、改修」に記載のとおりであります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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