概要
サイネックスは、地方自治体との官民協働による情報メディア事業を中核とする企業である。行政情報誌『わが街事典』の共同発行を基盤に、デジタルサイネージやAIチャットボットなどのDX支援、物流、歯科材料販売まで手がける。2024年3月期の連結売上高は154億円、2026年3月期は171億円を見込むが、営業利益は2億円に減少している。従業員778人、本社は大阪市天王寺区。
情報メディア事業が収益の核
情報メディア事業は、行政情報誌『わが街事典』、50音別電話帳『テレパル50』、デジタルサイネージ『わが街NAVI』、地域ポータルサイト『わが街ポータル』などを含む。2024年3月期の同事業の売上高は66億94百万円で、全社の約39%を占める。『わが街事典』は累計1,155の自治体と協働発行し、改訂版を含め3,007版、約1億4,500万部を発行。一方、『テレパル50』は発行地区が縮小傾向にあり、セグメント利益は前期比24.8%減の10億32百万円となった。
DXサポート事業でデジタル化を支援
DXサポート事業は、自治体向けAIチャットボット、eコマース、ふるさと納税支援、子会社によるシステム開発やSES事業を展開する。AIチャットボットは累計124機関と契約。また、地域特産品販売サイト『わが街とくさんネット』や業務用食材サイト『食彩ネット』を運営。子会社の株式会社ベックは金融機関・通信キャリア向けサーバー開発、株式会社ナインはデジタルコンテンツ制作、株式会社リーディはSES事業を行う。2024年3月期の売上高は21億36百万円、セグメント利益は39百万円(前期は損失)。
ロジスティクス事業が最大セグメント
ロジスティクス事業は、連結子会社の株式会社サイネックス・ネットワークと株式会社エルネットが担う。サイネックス・ネットワークは『わが街事典』や『テレパル50』の配布、外部受託のポスティングを行う。エルネットはDMソリューション事業を展開。2024年3月期の売上高は70億67百万円で全社の約41%を占め、最大セグメントである。しかし、販路拡大のコスト増によりセグメント利益は48百万円と前期比35.5%減となった。
ヘルスケア事業と投資事業で安定収入
ヘルスケア事業は子会社の株式会社マルヤマ歯科商店が歯科医療機械器具・歯科材料の卸売と新規開業支援を行う。2024年3月期の売上高は10億69百万円、セグメント利益は32百万円。投資事業は不動産賃貸であり、旧本社ビルの賃貸収入などにより売上高1億21百万円、利益71百万円。両事業合わせると全社売上の約7%に過ぎないが、利益率は比較的高い。
業界の中での役割は地域情報サービス企業にあたる。
この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。
何をしている会社か
有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より
事業別の売上と利益
2026/3期| 事業 | 売上 | 構成比 | 利益 | 利益率 |
|---|---|---|---|---|
| ロジスティクス 事業 | 71億円 | 41.5% | 0億円 | 0.0% |
| 情報メディア事業 | 67億円 | 39.2% | 10億円 | 14.9% |
| DXサポート事業 | 21億円 | 12.3% | 0億円 | 0.0% |
| ヘルスケア事業 | 11億円 | 6.4% | 0億円 | 0.0% |
| 投資事業 | 1億円 | 0.6% | 1億円 | 100.0% |
有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。
01地方自治体主力
行政情報誌『わが街事典』、子育てガイド、健康情報誌などを発行し、自治体の広報を支援。デジタルサイネージやポータルサイトで地域情報を発信。
- 『わが街事典』
- 行政情報をまとめた情報誌。自治体と協働で発行し、全戸配布される。
- 『テレパル50』
- 地域単位の50音別電話帳。広告収入で製作し、無償配布される。
- 『わが街NAVI』
- 自治体施設などに設置するデジタルサイネージ。地域情報を発信する。
- 『わが街ポータル』
- 自治体と民間が連携したシティプロモーションサイト。
- 『わが街Mapping』
- Googleマップ上での店舗表示を支援するサービス。
02民間企業(広告・DX)準主力
民間企業向けに、地域情報ポータルサイト『CityDO!』の広告媒体、リスティング広告販売、AIチャットボットなどDX支援サービスを提供。
- AIチャットボット
- 自治体向けの総合案内サービスとして提供されるAIを活用したチャットボット。
- 『CityDO!』
- 地域情報・観光情報を発信するポータルサイト。広告媒体としても機能。
03金融・通信業界副次
子会社のベックが金融機関向け・通信キャリア向けサーバーの開発・保守、ナインがデジタルコンテンツ制作、リーディがSEサービスを提供。
04物流・配送副次
子会社で、情報誌の配布やチラシのポスティング、DMソリューションを提供。
05歯科医療副次
子会社のマルヤマ歯科商店で、歯科医療機械器具・歯科材料の卸売、開業支援を実施。
06不動産賃貸その他
投資事業として不動産賃貸を営み、安定収益を確保。
製品と技術
行政情報誌『わが街事典』
『わが街事典』は、地方自治体とサイネックスが共同で発行する無償配布の行政情報誌。自治体が行政情報を提供し、サイネックスが広告主を募り、広告収入で制作費を賄う。2024年3月期までに累計1,155自治体と協働、発行版数は3,007、総発行部数は約1億4,500万部に達する。子育て情報誌や空き家対策情報誌などのジャンル別誌も展開。
デジタルサイネージ『わが街NAVI』
『わが街NAVI』は、自治体庁舎や大型商業施設に設置するデジタルサイネージ。官民協働で地域の行政情報や広告を配信する。2024年3月期までに設置箇所は310箇所に拡大。地方自治体のデジタルトランスフォーメーションを促進する媒体として位置づけられる。
電話帳『テレパル50』
『テレパル50』は50音別の電話帳で、広告収入により無償で一般家庭や公共施設に配布される。全国約40の営業拠点で広告を募集し、地域に密着した情報媒体として機能してきた。しかし、デジタル化の進展により発行地区は縮小傾向にあり、今後の事業継続が課題となっている。
AIチャットボットによる自治体DX支援
AIを活用した総合案内サービス「AIチャットボット」は、住民からの質問に自動応答するシステム。自治体の窓口業務を効率化する。2024年3月期までに累計124機関と契約。三重県とは産廃申請案内に関する契約を結ぶなど、用途を広げている。生成AIの活用も視野に入れる。
地域ポータルサイトとeコマース
準公式シティプロモーション特設サイト『わが街ポータル』は、官民一体で地域魅力を発信。2024年3月期までに24自治体で公開。また、eコマース事業として『わが街とくさんネット』で地域特産品を販売、『食彩ネット』で業務用食材を扱う。ふるさと納税支援事業では返礼品の企画・開拓を手がける。
有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。
業界での位置づけ
サービス業のなかでの位置
公共向けサービスで存在、直近で利益率が急落
サイネックスは、地方自治体向けの書籍等・情報提供サービスを行うサービス企業。売上高は154億円から171億円と増加する一方、営業利益率は3.0%から1.2%へと大幅に低下した。同業のジンジブやイシンが人材や保険分野に特化する中、当社は行政のポータルサイトや戸籍住民記録システムで差別化するが、競争入札の激化と委託費の削減が収益を圧迫する。規模は大きいものの利益創出に課題を残す。
強み
- 地方自治体向けのシステム・情報提供で豊富な実績
- 売上高171億円と業界内で比較的大きな事業規模
- 全国の自治体とのネットワークにより安定受注
- 書籍販売や人材派遣など事業領域の拡大
課題
- 営業利益率が1.2%まで急落し、収益構造の改善が急務
- 同業との価格競争で採算が悪化
- 労働集約型で、DXによる生産性向上が必要
強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。
同業の企業
サービス業の時価総額近傍。太字がサイネックス
時価総額で並べると、掲載11社のなかで5番目にあたる。
| # | 企業 | 時価総額 | PER |
|---|---|---|---|
| 1 | 4673川崎地質 | 52億円 | 4.0倍 |
| 2 | 7370Enjin | 52億円 | 21.1倍 |
| 3 | 6538ディスラプターズ | 52億円 | 7.5倍 |
| 4 | 7039ブリッジインターナショナルグループ | 52億円 | 15.5倍 |
| 5 | 2376サイネックス | 51億円 | 87.6倍 |
| 6 | 6580ライトアップ | 51億円 | 17.6倍 |
| 7 | 6557AIAIグループ | 51億円 | 7.9倍 |
| 8 | 2183リニカル | 51億円 | — |
| 9 | 6543日宣 | 50億円 | 7.1倍 |
| 10 | 9219ギックス | 50億円 | — |
| 11 | 2454オールアバウト | 50億円 | — |
時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。
会社の歴史
沿革 0件
2006年に官民協働事業を開始
サイネックスは2006年、地方自治体との官民協働による行政情報誌事業を構想。当時は官民協働という概念が浸透しておらず、新たなビジネスモデルとしてスタートした。この取り組みが後の『わが街事典』の中核となる。
2007年に第1号を発刊
2007年、大阪府和泉市で『わが街事典』第1号を発刊。自治体が情報提供し、民間企業が広告収入で制作費をまかなう無償配布の形態は、地域住民と行政、地元企業を結ぶメディアとして徐々に普及していった。
2013年から2017年に売上高が100億円から133億円へ成長
2013年3月期の連結売上高は98億円だったが、2017年3月期には133億円に拡大。『わが街事典』の協働自治体数が増加し、電話帳『テレパル50』も安定した収益源であった。この間、当期純利益は4億円から6億円に増加した。
2018年から2021年にかけて売上高が停滞
2018年3月期以降、売上高は130億円台で推移し、2021年3月期には130億円まで低下。電話帳事業の縮小が影響した。当期純利益も2億円に落ち込み、デジタルメディアへのシフトが急務となった。
2022年以降の売上回復と利益減少
2022年3月期から売上高は再び増加に転じ、2024年3月期には154億円、2026年3月期には171億円を見込む。しかし、営業利益は2025年3月期の5億円から2026年3月期には2億円へと急減。情報メディア事業の収益悪化や新規事業への投資が響いている。
有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。
これからの方針
有価証券報告書 2026/3期の経営方針より
会社は5つの方針を掲げている。有価証券報告書には具体的な数値目標の記載がない。
- 01
官民協働による地方創生プラットフォームの構築
当社グループは、行政と民間が協働して地域の情報発信・交流を促進する「コミュニケーション・プラットフォーム」と、地域のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進する「ソリューション・プラットフォーム」を柱とする「地方創生プラットフォーム構想」を掲げ、持続可能な地域社会の実現を目指す。具体的には、官民協働型行政情報誌『わが街事典』の拡大、デジタルサイネージ『わが街NAVI』の設置促進、自治体公認ポータルサイト『わが街ポータル』の開設提…
- 02
地域DX推進と新たな自治体・事業者向けサービスの展開
AIチャットボットや電子署名技術、ふるさと納税支援など、自治体向けDXサービスを拡充する。地域事業者向けには、リスティング広告やWeb制作、ECサイト運営支援などを強化し、地域経済の活性化を図る。また、子会社(ベック、ナイン、リーディ)のシステム開発・デジタルコンテンツ制作・Webサービスを通じて、地域社会全体のDXを支援する。
- 03
生産性向上とガバナンス強化による利益確保体制の構築
人的資本への投資(AI研修など)による社員一人ひとりの能力・生産性向上、原価低減・経費削減に取り組む。コンプライアンスを経営上の最重要課題と位置づけ、ガバナンス体制を強化する。また、M&Aやアライアンスにより事業領域を拡大し、企業価値向上を目指す。
- 04
既存メディアの進化と新たなニーズへの対応
行政情報誌『わが街事典』はDXを活用して高度化し、超スマート社会に対応。子育て情報誌や空き家対策情報誌など、自治体ニーズに即したジャンル別行政情報誌も発行する。電話帳『テレパル50』はコンテンツ強化とGoogleビジネスプロフィールとの連携により、コミュニティツールとしての機能を向上させる。
- 05
ロジスティクス・ヘルスケア事業の拡大
DMソリューション事業では新規顧客開拓や取引拡大、ポスティング事業では大手クライアント開拓により事業領域を拡大する。ヘルスケア事業では歯科医療機器・材料販売の拡大や新規開業支援に注力する。投資事業では不動産賃料収入と金融商品運用に加え、地域中小事業者の事業承継支援も研究する。
有価証券報告書の「経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」から、AIが項目ごとに整理しています。数値目標は原文に書かれたものだけです。
社員と組織
有価証券報告書 10期分
グループ全体で778人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は439万円で、9期前と比べて+2.5%。平均年齢は41.0歳、平均勤続年数は12.0年。
| 決算期 | 平均年収万円 | 平均年齢歳 | 平均勤続年 | 連結従業員数人 | 一人当たり営業利益万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2017年3月 | — | — | — | 837 | — |
| 2018年3月 | — | — | — | 844 | — |
| 2019年3月 | 428 | 39.0 | 10.0 | 749 | — |
| 2020年3月 | 422 | 39.0 | 10.0 | 736 | — |
| 2021年3月 | 431 | 40.0 | 11.0 | 745 | — |
| 2022年3月 | 438 | 40.0 | 11.0 | 741 | — |
| 2023年3月 | 452 | 40.0 | 12.0 | 743 | — |
| 2024年3月 | 449 | 40.0 | 12.0 | 736 | — |
| 2025年3月 | 454 | 41.0 | 12.0 | 767 | 65 |
| 2026年3月 | 439 | 41.0 | 12.0 | 778 | 26 |
平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。
拠点とグループ
設備と関係会社
関係会社6社(国内 6 / 海外 0、うち連結子会社 6) を有報から抽出しています。
- 国内株式会社サイネックス・ネットワーク大阪市天王寺区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社エルネット(注2)大阪市西区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ベック大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社マルヤマ歯科商店兵庫県三木市 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社ナイン東京都品川区 · 連結子会社議決権100.0%
- 国内株式会社リーディ大阪市中央区 · 連結子会社議決権100.0%
業績のいま
有価証券報告書・決算短信より
2026年3月期の売上高は171億円、営業利益は2億円。前期と比べると増収減益で、売上が+3.6%、利益が-60.0%。
会社が出している今期の予想2027年3月期
| 項目 | 会社予想 | 前期実績 |
|---|---|---|
| 売上高 | 153億円 | 171億円 |
| 営業利益 | 4億円 | 2億円 |
| 純利益 | 2億円 | 1億円 |
| 1株あたり配当 | ¥15 | ¥15 |
会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本
四半期の推移
10期分
直近は2027年1Qで、売上は35億円、営業利益は−2億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は−7.9%、営業利益は−300.0%。
| 対象期間 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|
| 2023年4Q | 40 | — | — | 2 |
| 2024年1Q | 38 | 1 | 2.6 | 1 |
| 2024年2Q | 34 | −1 | −2.9 | 0 |
| 2024年3Q | 40 | 2 | 5.0 | 1 |
| 2024年4Q | 42 | — | — | 2 |
| 2025年2Q | 78 | 1 | 1.3 | 0 |
| 2025年4Q | 87 | 4 | 4.6 | 3 |
| 2026年2Q | 81 | −1 | −1.2 | −1 |
| 2026年4Q | 90 | 3 | 3.3 | 2 |
| 2027年1Q | 35 | −2 | −5.7 | −2 |
期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。
業績の推移
有価証券報告書 14期分
2013年3月期からの14期で、売上は98億円から171億円へ1.7倍に増えた。直近期の営業利益率は1.2%。売上は5期連続で増加。
| 決算期 | 売上高億円 | 営業利益億円 | 経常利益億円 | 営業利益率% | 純利益億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 98 | — | 6 | — | 4 |
| 2014年3月 | 100 | — | 7 | — | 4 |
| 2015年3月 | 108 | — | 8 | — | 5 |
| 2016年3月 | 119 | — | 6 | — | 4 |
| 2017年3月 | 133 | — | 9 | — | 6 |
| 2018年3月 | 130 | — | 5 | — | 3 |
| 2019年3月 | 139 | — | 4 | — | 3 |
| 2020年3月 | 139 | — | 6 | — | 4 |
| 2021年3月 | 130 | — | 3 | — | 2 |
| 2022年3月 | 142 | — | 5 | — | 3 |
| 2023年3月 | 143 | — | 5 | — | 3 |
| 2024年3月 | 154 | — | 6 | — | 4 |
| 2025年3月 | 165 | 5 | 5 | 3.0 | 3 |
| 2026年3月 | 171 | 2 | 2 | 1.2 | 1 |
金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。
利益の構造
2026年3月期
売上高171億円のうち、営業利益として残るのは2億円で1.2%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の0.6%にあたる。営業利益率は業種中央値7.5%を下回る水準。
- 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金66.1%113億円
- 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金33.3%57億円
- 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益1.2%2億円
有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。
ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。
お金の流れ
キャッシュフロー計算書 14期分
2026年3月期は営業CFが2億円、投資CFが−3億円で、差し引きのフリーCFは−1億円。この組み合わせは「成熟・還元型」にあたる。本業で稼ぎ、投資に回し、それでも余る現金を借金返済や株主還元に充てている。最も健全とされる型。期末の手元現金は37億円で、売上の2.6ヶ月分にあたる。
| 決算期 | 営業CF億円 | 投資CF億円 | 財務CF億円 | フリーCF億円 | 現金残高億円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 8 | 0 | −1 | 8 | 29 |
| 2014年3月 | 5 | −1 | −1 | 4 | 32 |
| 2015年3月 | 3 | 0 | −1 | 3 | 34 |
| 2016年3月 | −1 | −4 | −5 | −5 | 25 |
| 2017年3月 | 11 | −3 | 8 | 8 | 42 |
| 2018年3月 | 3 | −8 | −2 | −5 | 35 |
| 2019年3月 | 5 | −8 | 0 | −3 | 33 |
| 2020年3月 | −3 | −5 | −5 | −8 | 20 |
| 2021年3月 | 2 | −14 | 31 | −12 | 39 |
| 2022年3月 | 9 | −3 | −2 | 6 | 43 |
| 2023年3月 | 6 | 1 | −3 | 7 | 46 |
| 2024年3月 | 6 | −1 | −3 | 5 | 48 |
| 2025年3月 | 3 | −6 | −4 | −3 | 41 |
| 2026年3月 | 2 | −3 | −4 | −1 | 37 |
本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。
資産と負債
貸借対照表 14期分
2026年3月期の総資産は144億円。このうち返さなくてよい自己資本が81億円で、自己資本比率は55.8%(業種中央値53.4%より厚い)。
| 決算期 | 総資産億円 | 自己資本億円 | 負債億円 | 自己資本比率% |
|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 80 | 42 | 38 | 52.8 |
| 2014年3月 | 86 | 45 | 41 | 53.0 |
| 2015年3月 | 89 | 50 | 39 | 55.8 |
| 2016年3月 | 90 | 50 | 40 | 55.4 |
| 2017年3月 | 109 | 67 | 42 | 61.0 |
| 2018年3月 | 108 | 69 | 39 | 63.8 |
| 2019年3月 | 112 | 71 | 41 | 63.4 |
| 2020年3月 | 106 | 69 | 37 | 65.4 |
| 2021年3月 | 138 | 71 | 67 | 51.2 |
| 2022年3月 | 145 | 73 | 72 | 50.1 |
| 2023年3月 | 144 | 75 | 69 | 52.0 |
| 2024年3月 | 149 | 79 | 70 | 52.6 |
| 2025年3月 | 148 | 80 | 68 | 54.3 |
| 2026年3月 | 144 | 81 | 64 | 55.8 |
自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。
有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。
業界内での比較
サービス業 534社との比較
同じサービス業の企業と並べると、いちばん上に来るのは自己資本比率で534社中250位あたり、逆に低いのはROEで534社中492位あたり。帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。
有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。
株価
9月2日の終値
直近の終値は¥790で、1年前と比べて+0.8%。過去52週の値幅のなかでは44%の位置にある。
チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。
| 指標 | 値 |
|---|---|
| PER (実績) | 87.6倍 |
| PER (会社予想) | 18.5倍 |
| PBR | 0.57倍 |
| 配当利回り | 1.90% |
実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。
値動きの背景
株価は直近1か月で9.61%下落し、25日移動平均線を6.4%下回る軟調な展開です。8月6日には743円と、52週高値985円から24.6%下落した水準にあります。RSIは17.65と著しい売られすぎ圏にあり、自律反発の可能性があります。出来高は8月3日に7300株と急増し、売り圧力が強まりましたが、その後は減少傾向です。週足では下降トレンドが続き、52週安値634円が下値目安となります。
値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。
AIの評価
AI評価株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません
現在の株価水準を割高と判定しています(スコア 20/100)。
PER 82.74倍は業界平均の22.44倍を大きく上回り、極めて割高。PBR 0.52倍は平均の3.19倍を下回るが、ROE 0.6%と非常に低く、収益性が悪い。配当利回り2.02%は平均の2.71%を下回り、配当性向145.1%と配当が利益を上回っており、持続可能性に懸念。2026/3期の売上高は増加するものの、営業利益は減少傾向で、業績悪化が進んでいる。割高と判断する。
| 指標 | この会社 | 業種平均 |
|---|---|---|
| PER (実績) | 87.6倍 | 23.4倍 |
| PER (予想) | 18.5倍 | — |
| PBR | 0.57倍 | 3.51倍 |
| ROE | 0.6% | 12.5% |
業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。
AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。
評価が分かれる点
AI分析投資家の見方
投資論点は、自治体向けシステムの安定需要と、低収益性からの改善余地をめぐって強弱が分かれます。強気派は、自治体のデジタル化需要を追い風に、安定した売上基盤があることや、新規サービスの展開による成長可能性を評価します。一方、弱気派は、営業利益率が低く、コスト管理や競争激化による収益性の低迷が続くことを懸念し、ROEも低い点を指摘します。また、市場規模の限界や競合の存在も弱気材料です。
- 安定した需要
自治体のシステム更新需要が継続。
- 新サービス期待
福利厚生や金融サービスで付加価値拡大の可能性。
- 豊富な取引実績
全国の自治体との関係が強固。
- 売上高171億円へ3期連続増収決算発表後影響弱
売上高154→165→171億円と増収基調。
- PBR0.52倍と解散価値割れ継続影響弱
PBR0.52倍、純資産に対して株価が半分以下。
- 配当利回り2.02%を維持継続影響弱
減益でも配当利回り2.02%を確保。
- 営業黒字2億円を確保決算発表後影響弱
2026/3期営業利益2億円と減益ながら黒字維持。
- 低い収益性
営業利益率は3%前後で推移し、改善が見られない。
- ROE低水準
ROEは0.6%と資本効率が悪く、投資魅力に欠ける。
- 競争激化
大手や新興の参入でシェア低下の懸念。
- 営業利益5億円から2億円へ大幅減益決算発表後影響弱
営業利益は2025/3期5億円から2026/3期2億円へ3億円減。
- 純利益3億円から1億円へ3分の1減決算発表後影響弱
純利益4→3→1億円と減少。
- 営業利益率1.17%と低採算通年影響弱
売上高171億円に対し営業利益2億円、利益率1.17%。
- PER82.74倍と収益力に対して割高継続影響弱
時価総額48億円、純利益1億円でPER82.74倍。
- 営業利益率
- 収益改善の兆しを見極める。
- 自治体のシステム更新需要
- 大型案件の受注状況が業績を左右。
- ROE
- 資本効率の改善が投資評価につながる。
配当
株主還元
直近の年間配当は1株あたり15円で、前期から+0.0%。いまの株価に対する利回りは1.90%。
| 決算期 | 1株あたり配当円 | 前期比% | 配当性向% |
|---|---|---|---|
| 2017年3月 | 13 | — | 14.7 |
| 2018年3月 | 13 | 0.0 | 25.8 |
| 2019年3月 | 13 | 0.0 | 30.3 |
| 2020年3月 | 13 | 0.0 | 20.0 |
| 2021年3月 | 10 | −20.0 | 41.2 |
| 2022年3月 | 13 | 25.0 | 25.9 |
| 2023年3月 | 13 | 0.0 | 24.4 |
| 2024年3月 | 15 | 20.0 | 22.4 |
| 2025年3月 | 15 | 0.0 | 27.6 |
| 2026年3月 | 15 | 0.0 | 145.1 |
過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。
- 権利付き最終日—
- 権利確定日—
- 支払開始日—
- 今期の会社予想年間予想¥15
株主
有価証券報告書より
2026年3月期末の株主数は延べ3,007人。区分でいちばん多いのは個人・その他で65.4%。グループ会社や銀行などの安定株主が33.4%を占め、残る66.6%が市場で売買されうる浮動株にあたる。
所有者の区分ごとの比率
| 所有者の区分 | 2021年3月% | 2022年3月% | 2023年3月% | 2024年3月% | 2025年3月% | 2026年3月% |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 個人・その他 | 64.3 | 61.2 | 62.2 | 60.9 | 58.5 | 65.4 |
| 事業法人 | 23.9 | 26.2 | 26.4 | 28.6 | 34.7 | 27.7 |
| 自己株式 | 15.7 | 13.3 | 13.3 | 13.3 | 13.3 | 13.3 |
| 金融機関 | 10.2 | 11.3 | 10.2 | 8.0 | 5.7 | 5.7 |
| 証券会社 | 0.9 | 0.7 | 0.7 | 2.1 | 0.5 | 1.0 |
| 外国法人 | 0.7 | 0.6 | 0.5 | 0.4 | 0.5 | 0.2 |
| 外国人個人 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.0 | 0.1 | 0.0 |
発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。
大株主上位10者
| 順位 | 株主 | 持ち株比率 % |
|---|---|---|
| 01 | 株式会社富士教育創研 | 16.69 |
| 02 | 村田 吉優 | 7.51 |
| 03 | サイネックス従業員持株会 | 7.22 |
| 04 | 光通信KK投資事業有限責任組合 | 5.50 |
| 05 | UH Partners 2投資事業有限責任組合 | 4.03 |
| 06 | サイネックス共栄会 | 2.33 |
| 07 | 株式会社三井住友銀行 | 2.32 |
| 08 | 一般財団法人教育振興財団 | 2.32 |
| 09 | 村田 将規 | 2.24 |
| 10 | 村田 崇暢 | 2.21 |
有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。
- 2026-05-12株式会社富士教育創研変更報告16.69%
- 2026-05-12株式会社富士教育創研新規の大量保有報告16.69%
- 2026-05-01株式会社富士教育創研新規の大量保有報告16.69%
提出があった時点の記録です。その後5%を割った保有者が一覧に残ることがあります。
株価指標の推移
有価証券報告書 14期分
1株利益は14期で−88%、1株純資産は14期で+88%。直近期のROEは0.6%で、日本株の目安とされる8%を下回る。
| 決算期 | EPS円 | BPS円 | ROE% | PER倍 | 配当性向% |
|---|---|---|---|---|---|
| 2013年3月 | 73 | 765 | 9.9 | 6.9 | 7.0 |
| 2014年3月 | 79 | 822 | 10.0 | 8.1 | 12.2 |
| 2015年3月 | 84 | 901 | 9.7 | 23.0 | 12.3 |
| 2016年3月 | 74 | 969 | 8.0 | 11.8 | 14.6 |
| 2017年3月 | 103 | 1,089 | 9.6 | 11.3 | 14.7 |
| 2018年3月 | 53 | 1,125 | 4.8 | 15.7 | 25.8 |
| 2019年3月 | 48 | 1,161 | 4.2 | 14.5 | 30.3 |
| 2020年3月 | 65 | 1,273 | 5.2 | 9.1 | 20.0 |
| 2021年3月 | 41 | 1,296 | 3.2 | 16.9 | 41.2 |
| 2022年3月 | 50 | 1,296 | 3.9 | 11.9 | 25.9 |
| 2023年3月 | 56 | 1,339 | 4.2 | 10.2 | 24.4 |
| 2024年3月 | 67 | 1,402 | 4.9 | 12.0 | 22.4 |
| 2025年3月 | 49 | 1,434 | 3.5 | 15.5 | 27.6 |
| 2026年3月 | 9 | 1,437 | 0.6 | 84.0 | 145.1 |
有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。
- EPS1株利益
- 1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
- BPS1株純資産
- 1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
- ROE自己資本利益率
- 株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
- PER期末実績
- 株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
- 配当性向利益からの還元率
- 利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある
経営陣
18名 有価証券報告書の提出日現在
有価証券報告書に載っている役員は18名。2026/3期の役員報酬は総額89百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約4倍にあたる。
| 氏名 | 役職 | 年齢 | 保有株数 |
|---|---|---|---|
| 村田吉優 | 代表取締役 社長 | — | 486,260 |
| 稲澤和宜 | 取締役 常務執行役員 営業統括本部長 兼東日本営業本部長 | — | 7,000 |
| 久保博信 | 取締役 常務執行役員 営業統括本部 ICT事業推進本部長 | — | 7,500 |
| 雲林院英幸 | 取締役 執行役員 営業統括本部長代理 | — | 15,900 |
| 吹ノ戸忠 | 取締役 執行役員 企画開発本部 新領域開発室長 兼新領域開発室担当 | — | 5,100 |
| 廣田俊夫 | 取締役 | — | — |
| 片岡和行 | 取締役(監査等委員・常勤) | — | — |
| 中川美佐 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 稲継裕昭 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 梅村時博 | 取締役(監査等委員) | — | — |
| 角一成常 | 常務執行役員企画開発本部長 | — | — |
| 上村高城 | 執行役員経営管理本部長兼総務部長 | — | — |
残りの役員6名を開く
| 氏名 | 役職 | 年齢 |
|---|---|---|
| 辻日出夫 | 執行役員制作本部長兼工場総務部長兼DX業務部担当 | — |
| 藤崎正敏 | 執行役員営業統括本部西日本営業本部長兼関西営業部長 | — |
| 村田将規 | 執行役員企画開発本部長代理兼株式会社リーディ代表取締役社長 | — |
| 谷敏治 | 執行役員制作本部副本部長兼ふるさと納税担当 | — |
| 塩山浩 | 執行役員営業統括本部ICT事業推進本部長補佐兼DX推進営業部長 | — |
| 西村博 | 執行役員経営戦略室担当 | — |
役員報酬の内訳2026/3期
| 役員の区分 | 人数名 | 固定報酬百万円 | 退職慰労百万円 | 合計百万円 | 1人あたり百万円 |
|---|---|---|---|---|---|
| 取締役(社内) | 5 | 71 | 10 | 80 | 16 |
| 社外取締役 | 5 | 8 | 0 | 9 | 2 |
有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。
有価証券報告書
有価証券報告書 2026/3期
会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。
事業の内容1,546字を開く
何をしている会社か、会社自身の説明
経営方針・対処すべき課題5,032字を開く
経営陣が考える方向性と課題
事業等のリスク7,734字を開く
会社が自認するリスクの一覧
経営成績の分析 (MD&A)7,291字を開く
業績がなぜこうなったかの経営陣の説明
EDINET提出の有価証券報告書から自動抽出。表は文字起こしのため崩れることがあります。
開示資料
出典
このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP。
- 有価証券報告書有価証券報告書-第61期(2025/04/01-2026/03/31)2026-06-25
- 半期報告書半期報告書-第61期(2025/04/01-2026/03/31)2025-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第60期(2024/04/01-2025/03/31)2025-06-26
- 半期報告書半期報告書-第60期(2024/04/01-2025/03/31)2024-11-14
- 有価証券報告書有価証券報告書-第59期(2023/04/01-2024/03/31)2024-06-28
- 四半期報告書四半期報告書-第59期第3四半期(2023/10/01-2023/12/31)2024-02-14
- 四半期報告書四半期報告書-第59期第2四半期(2023/07/01-2023/09/30)2023-11-14
- 四半期報告書四半期報告書-第59期第1四半期(2023/04/01-2023/06/30)2023-08-10
- 有価証券報告書有価証券報告書-第58期(2022/04/01-2023/03/31)2023-06-30
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- 四半期報告書四半期報告書-第58期第1四半期(令和4年4月1日-令和4年6月30日)2022-08-10
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