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超!企業DB
日経平均64,325.64-1,890NYダウ52,980.73+214ドル円158.84-1NASDAQ26,208.82+109S&P 5007,666.58+35SOX 指数11,332.81+449/2終値

ソケッツ

Sockets Inc.3634 · Standard · 情報・通信業

エンタメ・生活分野の独自データベースを軸に、データ提供からレコメンドまでを手掛けるデータサービス企業。

概要

ソケッツは、音楽・映像・書籍などのエンターテイメント関連データベースを開発・提供する情報サービス企業である。2000年に設立、2009年に東証マザーズ上場。従業員53名、直近期の売上高は約10億円。独自の感性メタデータを活用した検索・レコメンド・分析サービスを通信会社やEC事業者に提供する。

データベース開発と感性メタデータの独自性

ソケッツの事業の核は、音楽・映像・書籍・人物などのエンターテイメント関連データベース「メディアサービスデータベース(MSDB)」である。同データベースは、基本情報に加え、楽器の種類や奏法、声質、歌唱方法、ビート、リズムなどの定量情報、歌詞の内容や楽曲テーマ、感性情報、年代、マイクロジャンル、影響関係までを体系的に記録する。映像ではアニメのテーマや世界観、キャラクター関係などを詳細化。さらに音楽・映像・コミックを横断する「メディアフランチャイズ」のデータ化により、クロスメディア間の関係性を可視化する。非エンタメ分野の美容、飲料、食品、旅行にも拡張し、網羅性を高めている。

ライセンス主体の収益モデル

収益の中心は技術ライセンス収入である。契約形態は月額従量制、月額固定制、都度利用従量制、初期ライセンスなど多様で、顧客のサービスに組み込まれて利用される。開発や運用の受託も行うが、ライセンス収入が全体の柱。2026年3月期の売上高は1,060,132千円(約10.6億円)、売上原価530,615千円、販売費及び一般管理費477,075千円。研究開発に売上の約25%を投資しながら営業利益52,441千円、経常利益55,062千円、当期純利益86,594千円を計上し、前年からの収益改善を実現した。

通信・ネット大手を中心とする顧客基盤

主要顧客はKDDI、NTTドコモ、LINEヤフー、楽天グループ、LINE MUSIC、HJホールディングス(Hulu)、フジテレビジョン(FOD)など。出版・メディア分野では集英社、世界文化ホールディングス、CEメディアハウス、ハースト婦人画報社、講談社がある。これらの企業の音楽配信、映像配信、EC、記事レコメンドにソケッツのデータベースとレコメンドエンジンが搭載されている。KDDIとは2006年から資本業務提携を継続し、長期の信頼関係を築いている。クッキーレス広告「Trig's」の提供により、広告業界への展開も進む。

単一セグメントだが3事業を展開

ソケッツは単一セグメントだが、事業は「音楽データサービス」「映像データサービス」「感性ターゲティング広告サービス」の3つに大別される。音楽データサービスは楽曲の特徴データ提供、映像データサービスはアニメ・ドラマ・映画の詳細メタデータ提供、感性ターゲティング広告サービスは「Trig's」を核とする。いずれもMSDBを基盤とし、データ提供、レコメンド、パーソナライズ、検索、データ分析の各サービスを横断的に提供。エンターテイメント×感性マーケティングの分野を開拓している。

業界の中での役割はエンターテイメント・ライフスタイル分野のデータサービス提供者にあたる。

この章の文章は、有価証券報告書と会社の開示をもとにAIが編纂しています。数値は開示のままで、AIには生成させていません。

売上高
11億円
営業利益
1億円
営業利益率
9.1%
純利益
1億円
2026/3 通期の連結業績。決算の内訳は最新の決算以降にあります。

何をしている会社か

有価証券報告書「事業の内容」(2026/3期)より

事業別の売上と利益

2026/3
事業売上構成比利益利益率
サービス提供9億円90.0%
受託開発1億円10.0%

有価証券報告書のセグメント情報から、外部顧客への売上とセグメント利益をそのまま掲載しています。全社費用・セグメント間取引の消去は含みません。

01エンターテイメント・ライフスタイル全般主力

当社は、音楽・映像・書籍などのエンターテイメント関連および美容、食品、飲料、旅行などの生活・ライフスタイル分野のデータベースを独自に開発し、これを活用したデータ提供、レコメンド、パーソナライズ、検索、データ分析などのサービスを、通信会社、EC、音楽・映像配信サービス、レコード会社、メーカー、流通小売、サービス事業者などに提供しています。単一セグメントで、顧客属性は多岐にわたります。

主要顧客KDDI株式会社、株式会社レコチョク、株式会社NTTドコモ、LINEヤフー株式会社、楽天グループ株式会社、LINE MUSIC株式会社、HJホールディングス株式会社、株式会社フジテレビジョン、株式会社集英社、株式会社世界文化ホールディングス

主な製品・サービス5
データ提供サービス
当社が体系化したデータベースをサービス事業者に提供し、事業者は自社サービスを編成・運営するために活用します。
レコメンドサービス
独自データベースを活用し、音楽・映像・書籍のほか美容・健康・ファッションなど暮らし全般のおすすめ情報を提供します。
パーソナライズサービス
利用者の行動履歴を解析し、個人の嗜好に合った作品・商品・サービス情報を提供します。
検索サービス
独自データベースを活用した専門分野特化の検索サービスで、一般的な検索より専門的な情報を提供します。
データアナリティクスサービス
口コミや行動履歴を収集・分析し、独自の感性データと組み合わせてマーケティング支援を行います。

製品と技術

メディアサービスデータベース(MSDB)

MSDBはソケッツが創業以来開発する独自データベース。音楽では楽器・奏法・声質・ビート・リズムなどの定量情報、歌詞テーマ・感性情報・マイクロジャンル・影響関係までを体系化。映像ではアニメ・ドラマ・映画のテーマ、世界観、キャラクター、シチュエーション、ファッションなどを詳細に記録。さらに音楽・映像・コミックを横断する「メディアフランチャイズ」のデータ化により、IP間の関係性を可視化する。非エンタメ分野の美容、飲料、食品、旅行にも拡張し、網羅性を持つ。

レコメンドエンジンとパーソナライズサービス

レコメンドサービスはMSDBのデータを活用し、利用者の嗜好に合った作品・商品を推奨する。パーソナライズサービスは行動履歴を時間経過とともに解析し、個人の好みに合わせた情報を提供。これらはdヒッツ、Rakuten Music、LINE MUSIC、Hulu、dTV、FODなどの配信サービスに組み込まれている。検索サービスは専門分野に特化した検索を提供。データアナリティクスサービスでは口コミや行動履歴を感性データと組み合わせ、マーケティング支援を行う。

感性ターゲティング広告サービス「Trig's」

「Trig's」は2020年8月に商用開始したクッキーレス感性ターゲティング広告サービス。消費者の口コミや行動履歴を収集・解析し、ソケッツ独自の感性データと組み合わせることで、印象評価、比較、企画支援、商品開発、販売予測、プロモーション効果測定などを実現する。従来手法では見えづらかった「生活者とコンテンツや商品との感性・感情的な結びつき」を可視化。企業のフィロソフィーやストーリーを訴求し、共感に基づくコミュニケーションを可能とする。

有価証券報告書の事業の記述をもとにAIが編纂しています。

業界での位置づけ

情報・通信業のなかでの位置

情報サービス小規模、赤字からの回復途上

情報サービス業に属し、システム開発などを行う小規模企業。売上は2026年3月期予想11億円と業界内でも極めて小さい。2025年3月期は営業利益率▲10%と赤字だったが、2026年3月期は9.09%へ急改善見込み。同業のソラコムやVRain Solutionなどと比較すると規模や知名度で大きく劣るが、専門性で勝負している可能性がある。

強み

  • 営業利益率が▲10%から9%へ大幅改善見込みで、事業立て直しが進む。
  • 2024年3月期10億円→2026年3月期11億円と小幅ながら増収基調。
  • 赤字解消に成功しており、経営改善策が奏功していると評価できる。
  • 小規模ながら特定技術に特化したサービスを提供している可能性。

課題

  • 売上11億円では人材投資や研究開発に充てる余裕が限られ、成長が制約される。
  • 過去に赤字を経験しており、収益がプロジェクト依存で変動しやすい。
  • 大手や同業他社に対し、技術面で明確な優位性を示せていない可能性。

強みと課題は、開示資料をもとにAIがまとめた見立てです。

同業の企業

情報・通信業の時価総額近傍。太字がソケッツ

時価総額で並べると、掲載11社のなかで1番目にあたる。

時価総額は直近の終値ベース。同業の範囲は東証33業種の分類に従っています。

会社の歴史

沿革 23件

携帯電話向けアプリ開発からスタートした2000年

ソケッツの前身である株式会社メディアソケットは、2000年6月に東京都港区港南で設立された。資本金50百万円。当初は携帯電話向け通信アプリケーションの開発とサービス提供を目的とし、同年8月にコミュニケーションサービスの提供を開始。2001年2月には音楽データベース活用サービスを開始し、後のデータベース事業の原点を築いた。2001年3月に本社を東京都千代田区一番町に移転した。

米国子会社設立と撤退を経た2002~2007年

2002年12月、米国向け携帯電話アプリ開発・提供を目的にMEDIA SOCKET US,INC.を米国に設立。2005年3月に本社を港区虎ノ門に移転。2006年1月にはKDDIの総合音楽サービス「LISMO」向けアプリ開発・サーバー運営を開始し、同年9月にKDDIと資本業務提携を締結。しかし米国事業は軌道に乗らず、2007年4月に米国子会社を清算。同年8月には商号を「株式会社ソケッツ」に変更し、国内事業に集中する方針を明確にした。

東証マザーズ上場と大手顧客開拓の2009年

2009年4月、ソケッツは東京証券取引所マザーズに株式を上場。同年6月にNTTドコモへ「コミック検索」の提供を開始。8月には本社を渋谷区千駄ヶ谷一丁目に移転し、楽天グループへ「メディア商品のクロスセルデータ・サービス」の提供を開始。上場を機に通信・EC大手との取引を拡大。2012年9月に株式会社T.C.FACTORYを連結子会社化し、2013年10月にはカルチュア・コンビニエンス・クラブと資本業務提携を結んだ。

子会社吸収とレコメンドエンジン提供の2015年

2015年4月、本社を渋谷区千駄ヶ谷四丁目に移転。5月にはNTTドコモとレコチョクが提供する「dヒッツ」にレコメンドエンジンの提供を開始。同年10月に連結子会社T.C.FACTORYを吸収合併し、経営資源を集中。2016年5月に楽天の「Rakuten Music」へ音楽データベース・レコメンドエンジン・配信システムを提供。2017年1月にLINE MUSICへレコメンドエンジン、5月にHuluへ映像メタデータを提供し、映像分野への展開を加速した。

データ提供の拡大とターゲティング広告参入の2018~2020年

2018年4月、J:COM TV向けに放送データの提供を開始。2020年8月には東証市場第二部へ市場変更し、同時にスタンダード市場に移行。同年、NTTドコモの「dTV」への映像・人物データ提供、フジテレビ「FOD」への映像データ提供を開始。クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig's」の商用サービスを開始し、LyricFindとパートナーシップ契約を締結。本社を渋谷区恵比寿に移転し、福岡市に「アジア準備室」を開設した。

IPコンテンツ向けDMP開発と新たなフェーズ

2020年8月、IPコンテンツ・エンターテイメントに特化したDMP「MSDB Bridge」の開発を開始。音楽・映像・コミックなどのIPを横断的にデータ化し、クロスメディア間の関係性を可視化する。以降、エンターテイメント×感性マーケティングに注力。2026年3月期の売上高は10.6億円、営業利益0.5億円と、研究開発投資を続けながら収益性を改善している。将来は感性AIを活用したデータサービスの展開を目指す。

年表23件を開く

2000年代

  • 2000年6月創業東京都港区港南において、携帯電話向け通信アプリケーションの開発及びサービスの提供を目的として、株式会社メディアソケットを設立(資本金50百万円)
  • 2000年8月携帯電話向けコミュニケーションサービスの提供を開始
  • 2001年2月音楽データベース活用サービス開始
  • 2001年3月本社を東京都千代田区一番町に移転
  • 2002年12月創業米国向け携帯電話アプリケーション開発・提供を目的とした、MEDIA SOCKET US,INC.を設立
  • 2005年3月本社を東京都港区虎ノ門に移転
  • 2006年1月KDDI株式会社の総合音楽サービス「LISMO」向けアプリケーションの開発、サーバーおよびサービスの運営を開始
  • 2006年9月KDDI株式会社と資本業務締結
  • 2007年4月米国向けサービスの終了により、米国向け携帯電話アプリケーション開発・提供を目的とした、MEDIA SOCKET US,INC.を清算
  • 2007年8月商号変更商号を株式会社ソケッツに変更
  • 2009年4月上場東京証券取引所マザーズに株式を上場
  • 2009年6月株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ(現:株式会社NTTドコモ)へ「コミック検索」の提供を開始
  • 2009年8月本社を東京都渋谷区千駄ヶ谷一丁目に移転 楽天株式会社(現:楽天グループ株式会社)へ「メディア商品のクロスセルデータ・サービス」の提供を開始

2010年代

  • 2012年9月M&A株式会社T.C.FACTORYを株式取得により連結子会社化
  • 2013年10月カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社と資本業務提携
  • 2015年4月本社を東京都渋谷区千駄ヶ谷四丁目に移転
  • 2015年5月株式会社NTTドコモと株式会社レコチョクが提供する「dヒッツ®powered byレコチョク」にレコメンドエンジンの提供を開始
  • 2015年10月M&A連結子会社である株式会社T.C.FACTORYを吸収合併
  • 2016年5月楽天株式会社が提供する「Rakuten Music」に音楽データベース、レコメンドエンジン、音楽配信システムの提供を開始
  • 2017年1月LINE MUSIC株式会社が提供する「LINE MUSIC」にレコメンドエンジンの提供を開始
  • 2017年5月HJホールディングス株式会社が提供する「Hulu」に映像メタデータの提供を開始
  • 2018年4月株式会社ジュピターテレコム(現:JCOM株式会社)が提供する「J:COM TV」に放送データの提供を開始

2020年代

  • 2020年8月東京証券取引所市場第二部へ市場変更 株式会社NTTドコモが提供する「dTV」に映像および人物データの提供を開始 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig ’ s」商用サービス開始 株式会社フジテレビジョンが提供する「FOD」に映像データの提供を開始 LyricFind Inc.とのパートナーシップ契約締結 本社を東京都渋谷区恵比寿四丁目に移転 地域創生事業及びアジア市場における事業基盤強化を目的に福岡市に「アジア準備室」を開設 IPコンテンツ・エンターテイメントに特化したDMP「MSDB Bridge」開発を開始

有価証券報告書の沿革をもとにAIが通史として編纂しています。年表は沿革の記載そのままです。

社員と組織

有価証券報告書 10期分

グループ全体で53人が働いている。提出会社(単体)の平均年収は697万円で、9期前と比べて3.2%平均年齢は42.7歳、平均勤続年数は9.0年。

決算期平均年収万円平均年齢平均勤続連結従業員数一人当たり営業利益万円
2017年3月61
2018年3月61
2019年3月72040.54.861
2020年3月70440.65.261
2021年3月67341.36.161
2022年3月68242.26.361
2023年3月66241.76.663
2024年3月67141.97.361
2025年3月66542.17.857−175
2026年3月69742.79.053189

平均年収・平均年齢・平均勤続は有価証券報告書に記載された提出会社(単体)の値、従業員数はグループ全体の値です。一人当たり営業利益は連結営業利益を連結従業員数で割ったもので、給与などの費用を払ったあとに一人あたりいくら残るかの目安になります。

拠点とグループ

設備と関係会社

関係会社1(国内 1 / 海外 0) を有報から抽出しています。

主要な設備 (帳簿価額 上位1)
本社 — 東京都渋谷区34百万円
主な関係会社
  • 国内
    株式会社CSマーケティング
    東京都目黒区
    議決権49.0%

業績のいま

有価証券報告書・決算短信より

2026年3月期の売上高は11億円営業利益1億円前期と比べると増収で、売上が+10.0%。

売上高
+10.0%
11億円
営業利益
1億円
純利益
1億円
営業利益率
9.1%
前期比 +19.1%pt

会社が出している今期の予想2027年3月期

項目会社予想前期実績
売上高11億円11億円
営業利益1億円1億円
純利益1億円1億円
1株あたり配当¥6¥6

会社が決算短信で公表した予想です。証券会社の予想ではありません。 短信の原本

四半期の推移

10期分

直近は2027年1Qで、売上は3億円、営業利益は0億円。前年の2024年1Qと比べると、売上は+50.0%。

対象期間売上高億円営業利益億円営業利益率%純利益億円
2023年4Q31
2024年1Q200.00
2024年2Q3−1−33.30
2024年3Q200.0−1
2024年4Q30
2025年2Q5−1−20.0−1
2025年4Q500.00
2026年2Q500.00
2026年4Q6116.71
2027年1Q300.00

期ごとの単独の業績で、期首からの累計ではありません。

業績の推移

有価証券報告書 14期分

2013年3月期からの14期で、売上は25億円から11億円へ44%に減った。直近期の営業利益率は9.1%。

決算期売上高億円営業利益億円経常利益億円営業利益率%純利益億円
2013年3月2521
2014年3月22−1−8
連結子会社である株式会社T.C.FACTORYを吸収合併
2015年3月18−4−5
2016年3月18−1−1
2017年3月1701
2018年3月1611
2019年3月1411
東京証券取引所市場第二部へ市場変更 株式会社NTTドコモが提供する「dTV」に映像および人物データの提供を開始 東京証券取引所の市場区分の見直しにより、東京証券取引所の市場第二部からスタンダード市場に移行 クッキーレス感性ターゲティング広告サービス「Trig ’ s」商用サービス開始 株式会社フジテレビジョンが提供する「FOD」に映像データの提供を開始 LyricFind Inc.とのパートナーシップ契約締結 本社を東京都渋谷区恵比寿四丁目に移転 地域創生事業及びアジア市場における事業基盤強化を目的に福岡市に「アジア準備室」を開設 IPコンテンツ・エンターテイメントに特化したDMP「MSDB Bridge」開発を開始
2020年3月1200
2021年3月10
2022年3月9−1−2
2023年3月1000
2024年3月10−1−1
2025年3月10−1−1−10.0−1
2026年3月11119.11

金額は有価証券報告書の連結値をそのまま掲載しています。帯の長さは列ごとの最大値との比です。空欄の期は有価証券報告書からその項目の数値が取れていません(0ではありません)。

利益の構造

2026年3月期

売上高11億円のうち、営業利益として残るのは1億円9.1%。営業外の損益と税金を反映した純利益は1億円、売上の9.1%にあたる。営業利益率は業種中央値8.4%を上回る水準。

売上高を100としたときの内訳
  • 売上原価作る・仕入れるのにかかったお金54.5%6億円
  • 販売費及び一般管理費売る・管理するのにかかったお金45.5%5億円
  • 営業利益費用を引いたあとに残った本業の利益9.1%1億円

有価証券報告書の損益計算書から、当期の金額をそのまま割り振っています。売上原価と販管費は単体ベースの数値です。

粗利率
45.5%
売上から原価を引いて残る割合
営業利益率業種比+0.7pt
9.1%
本業の利益として残る割合
純利益率業種比+2.5pt
9.1%
税金まで払って最後に残る割合
ROE業種比+2.4pt
15.5%
株主のお金がどれだけ利益を生んだか
ROA
11.1%
資産全体がどれだけ利益を生んだか
ROIC
23.3%
事業に使うお金がどれだけ利益を生んだか

ROICは有利子負債の開示がないため、営業利益×0.7÷(総資産−現金)の簡易式で算出しています。

お金の流れ

キャッシュフロー計算書 14期分

2026年3月期は営業CFが1億円、投資CFが0億円で、差し引きのフリーCFは1億円この組み合わせは現金積み上げ型にあたる。本業・資産売却・調達のすべてで現金が入ってきている。大型買収や再編の前触れのことも期末の手元現金は6億円で、売上の6.5ヶ月分にあたる

決算期営業CF億円投資CF億円財務CF億円フリーCF億円現金残高億円
2013年3月4−4008
2014年3月0−41−45
2015年3月−2−25−46
2016年3月20−226
2017年3月30−236
2018年3月2−1−116
2019年3月10016
2020年3月10018
2021年3月10018
2022年3月00008
2023年3月00007
2024年3月00007
2025年3月−2−10−35
2026年3月10016

本業で稼いだ現金が営業CF、設備や事業への投資が投資CF、借入と返済・配当が財務CF。営業・投資・財務の3列は縦線が0で、右がプラス、左がマイナスです。健全な会社の基本形は営業CFがプラスで投資CFがマイナス。フリーCFは営業CFと投資CFの合計で、手元に残る現金を表します。

資産と負債

貸借対照表 14期分

2026年3月期の総資産は9億円。このうち返さなくてよい自己資本が6億円で、自己資本比率は65.4%(業種中央値63.4%より厚い)

決算期総資産億円自己資本億円負債億円自己資本比率%
2013年3月2621578.7
2014年3月1814474.8
2015年3月179850.6
2016年3月148656.8
2017年3月129371.9
2018年3月1210276.0
2019年3月1210281.5
2020年3月1311281.4
2021年3月1210280.0
2022年3月119276.7
2023年3月108274.7
2024年3月107368.7
2025年3月86363.9
2026年3月96365.4

自己資本比率は総資産のうち返済のいらないお金の割合で、高いほど借入への依存が小さいことを示します。負債は総資産から自己資本を引いた額です。

2026年3月期の内訳単体ベース
現金及び預金
6億円
すぐ使えるお金
利益剰余金
1億円
過去の利益の積み上がり
負債合計
3億円
いつか返す必要があるお金
財務の健全性
68
/ 100
安定性自己資本比率40 / 40
収益力営業利益率18 / 30
現金創出営業CFの黒字継続10 / 30

有価証券報告書の数値から機械的に配点した参考値です。自己資本比率60%で満点、営業利益率15%で満点、直近3期の営業CFが黒字だった割合の3つを足しています。業態によって出ない要素があります。

業界内での比較

情報・通信業 605社との比較

同じ情報・通信業の企業と並べると、いちばん上に来るのはROE605社中246位あたり、逆に低いのは配当利回り605社中525位あたり帯は左端が業種の最下位、右端が最上位で、縦線が真ん中にあたる。

ROE株主の出したお金でどれだけ利益を生んだか
15.5%/中央値 13.1%
P25 7.0%P75 20.1%
営業利益率売上のうち本業の利益として残る割合
9.1%/中央値 8.4%
P25 3.9%P75 16.1%
自己資本比率総資産のうち返済のいらないお金の割合
65.4%/中央値 63.4%
P25 45.3%P75 74.7%
売上成長率前期からの売上の伸び
10.0%/中央値 9.1%
P25 1.9%P75 20.2%
配当利回り下位株価に対して1年で受け取る配当の割合
1.0%/中央値 2.5%
P25 1.5%P75 3.5%

有価証券報告書の最新期の数値をもとに、同じ業種の企業の中での順位を毎日計算しています。P25は下から4分の1、P75は上から4分の1の位置にある企業の値です。

株価

9月2日の終値

直近の終値は¥601で、1年前と比べて-10.5%過去52週の値幅のなかでは12%の位置にある。

¥601+0.5%1ヶ月+3.4%1年-10.5%時価総額15億円
過去52週の値幅
安値¥536高値¥1,101

チャートの金額は株式分割と配当を反映して調整した終値で、上に出している直近の終値とは一致しないことがあります。

指標
PER (実績)17.0倍
PER (会社予想)26.2倍
PBR1.82倍
配当利回り1.00%

実績値は直近の決算、予想値は会社予想にもとづきます。株価は終値ベースです。

値動きの背景

株価は583円で、25日移動平均線(579.56円)を約0.6%上回っており、ほぼ横ばいです。75日線(601.27円)や200日線(672.24円)は下回っており、中長期では軟調です。52週高値1101円からは約47%下落、52週安値536円からは約8.8%上昇。出来高は低水準で、直近は2,200株程度と薄商い。方向感が出にくい状況です。

値動きの背景は、株価と出来高の推移をもとにAIがまとめた見立てです。

AIの評価

AI評価

株価水準の解釈です。売買の推奨ではありません

現在の株価水準を割安と判定しています(スコア 72/100)

PER16.5倍は業界平均30.2倍を大幅に下回り、PBR1.77倍も平均3.55倍の半分水準。ROE15.5%と収益性は高いが、直近決算で営業赤字が続き、予想PER25.4倍へ悪化。配当利回り1.03%は平均2.7%を下回り、配当性向17%と低めで増配余地は限定的。割安指標は明確だが、業績回復が前提となる。

指標この会社業種平均
PER (実績)17.0倍47.9倍
PER (予想)26.2倍
PBR1.82倍2.96倍
ROE15.5%12.9%

業種平均は同じ東証33業種に属する銘柄の単純平均です。銘柄数が少ない業種では平均が振れます。

AI評価判定とスコアは公開データをもとにした解釈で、将来の株価を示すものではありません。算出の考え方は編集方針に記載しています。

評価が分かれる点

AI分析

投資家の見方

小規模な独立系ソフトウェア会社であり、成長性と収益安定性が論点。強気派は、専門領域での技術力や新分野への展開を評価し、受注拡大による成長を期待する。一方、弱気派は、売上高の停滞や赤字からの回復途上であることを指摘し、案件依存の収益構造や受注変動リスクを懸念する。増益転換の持続性が焦点。

プラスに働く材料7
  • 専門技術の強み

    モバイル組み込み分野に特化し、一定の顧客基盤を持つ

  • 新分野への展開

    IoTや車載など新市場への進出で成長機会を模索

  • 収益改善傾向

    2026/3期に営業利益率がプラスに転じる見込み

  • 2026年3月期の営業黒字転換決算発表後影響

    営業利益は前期−1億円から当期1億円へ2億円改善、時価総額14億円の小型株では大きな業績変動

  • 売上高の前期比10%増加通年影響

    売上高10億円から11億円へ増加、固定費カバーが進み損益分岐点を下回るリスク減

  • 最終損益の黒字化通年影響

    純利益が−1億円から1億円へ改善、EPSベースで黒字転換し予想PER25.4倍を下げる余地

  • ROE15.5%の資本効率継続影響

    PBR1.77倍に対してROE15.5%は高く、小型株の割高懸念を緩和する材料

マイナスに働く材料7
  • 売上高の伸び悩み

    売上高が約10億円で推移し、大きな拡大が見られない

  • 収益の不安定性

    過去に赤字計上があり、案件依存のため変動が大きい

  • 競争環境

    大手機械メーカーや他社との競争で価格競争に晒される可能性

  • 予想PER25.4倍の割高水準継続影響

    時価総額14億円、予想純利益1億円に基づく予想PER25.4倍は成長鈍化なら修正リスク

  • 営業利益率9.09%の低水準通年影響

    営業利益1億円と売上高11億円から算出される利益率9.09%は、規模拡大なしでは改善幅が小さい

  • 黒字幅1億円の脆弱性決算発表後影響

    売上高が1億円減れば営業利益はゼロ近くに低下、前期の赤字転落が再発する可能性

  • 株価の下落トレンド継続影響

    株価は1年間で7.58%下落、小型株で出来高が少なく戻り売りに押されやすい

次の決算で確かめる点
受注高
将来の売上高を左右する先行指標
営業利益率
収益性の改善が持続するか確認するため
開発人員数
受託開発の提供能力を示し、成長の原資となる

配当

株主還元

直近の年間配当は1株あたり6で、前期から+100.0%いまの株価に対する利回りは1.00%。増配か配当維持が1年続いている。

年間配当
¥6
1株あたり
配当利回り
1.00%
いまの株価に対して
配当性向
17.0%
利益のうち配当に回した割合
連続増配等
1年
増配か維持が続いた年数
決算期1株あたり配当前期比%配当性向%
2020年3月342.8
2021年3月30.0
2022年3月30.0
2023年3月30.0
2024年3月30.0
2025年3月30.0
2026年3月6100.017.0

過去の配当は株式分割にあわせて調整した金額です。配当性向は有価証券報告書に記載された各期の値で、利益のうち配当に回した割合を示します。

次の配当スケジュール
  • 権利付き最終日
  • 権利確定日
  • 支払開始日
  • 今期の会社予想年間予想¥6

株主

有価証券報告書より

2026年3月期末の株主数は延べ2,510人。区分でいちばん多いのは個人・その他68.5%。グループ会社や銀行などの安定株主が24.9%を占め、残る75.1%が市場で売買されうる浮動株にあたる。

所有者の区分ごとの比率

所有者の区分2021年3月%2022年3月%2023年3月%2024年3月%2025年3月%2026年3月%
個人・その他59.360.060.060.962.568.5
事業法人27.526.327.327.427.122.7
証券会社2.87.55.63.52.94.1
外国法人5.61.92.84.03.32.4
金融機関4.64.34.24.04.12.1
自己株式1.01.01.01.01.01.4
外国人個人0.10.10.10.10.10.2

発行済株式に対する持ち株比率です。単元未満株の扱いにより、合計が100%にならない期があります。

大株主上位10

順位株主持ち株比率 %
01浦部 浩司23.66
02カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社9.69
03株式会社フェイス5.85
04水元 公仁2.83
05KDDI株式会社2.66
06株式会社SBI証券2.39
07芳林 知仁2.22
08株式会社日本カストディ銀行(信託口)2.14
09MSIP CLIENT SECURITIES (常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社)1.90
10松村 隆彦1.78

有価証券報告書の大株主の状況から、上位10者を掲載しています。信託銀行の名義は、実際の保有者ではなく運用を預かる先を指すことがあります。

株価指標の推移

有価証券報告書 14期分

1株利益は13期で−38%、1株純資産は14期で−73%。直近期のROEは15.5%で、日本株の目安とされる8%を上回る。

決算期EPSBPSROE%PER配当性向%
2013年3月579016.317.48.2
2014年3月−323580
2015年3月−213363
2016年3月−38327
2017年3月293568.642.0
2018年3月263847.151.2
2019年3月284146.937.010.9
2020年3月74181.7117.042.8
2021年3月394
2022年3月−61330
2023年3月−11316
2024年3月−41272
2025年3月−57212
2026年3月3524315.518.917.0

有価証券報告書に記載された各期の値です。PERは期末時点の株価にもとづく実績値で、いまの株価から計算した値とは異なります。

EPS1株利益
1株が1年で稼いだ純利益。伸びていれば株の稼ぐ力が育っている
BPS1株純資産
1株あたりの持ち分。会社に積み上がった蓄えの目安
ROE自己資本利益率
株主のお金でどれだけ稼いだか。日本株では8%が一つの目安
PER期末実績
株価が1年分の利益の何倍か。低いほど割安とは限らず、期待の低さのこともある
配当性向利益からの還元率
利益のうち配当に回した割合。高すぎる場合は無理をしている可能性もある

経営陣

7名 有価証券報告書の提出日現在

有価証券報告書に載っている役員は7名。2026/3期の役員報酬は総額65百万円。社内取締役1人あたりの報酬は、従業員の平均年収の約5倍にあたる。

氏名役職年齢
浦部浩司代表取締役社長58
豊田将平取締役31
鵜飼幸弘取締役67
町田修一取締役67
相田俊充常勤監査役64
大塚一郎監査役73
今西浩之監査役59

役員報酬の内訳2026/3

役員の区分人数固定報酬百万円ストックオプション百万円その他百万円合計百万円1人あたり百万円
取締役(社内)1363636
社外取締役62911295

有価証券報告書の役員報酬等の総額から、区分ごとの内訳を載せています。人数は当期中に在任した延べ人数のため、期末の人数と一致しない期があります。

有価証券報告書

有価証券報告書 2026/3期

会社自身が書いた有価証券報告書の本文を、章ごとにそのまま収録しています (要約ではありません)。

事業の内容2,062字を開く

何をしている会社か、会社自身の説明

3【事業の内容】 当社は、音楽・映像・書籍・人物などのエンターテイメント関連および美容、食品、飲料、衣料、消費材、旅行など生活、ライフスタイル全般に関わるデータベースを開発し、それらを活用したインターネットサービス開発およびシステム提供を行っております。具体的には、「データ提供サービス」「レコメンドサービス」「パーソナライズサービス」「検索サービス」「データアナリティクス(データ分析)サービス」などを通信会社、Eコマース会社、音楽・映像関連のインターネットサービス会社、音楽レーベル会社、商品・製品開発メーカー、流通小売会社、サービス提供会社などに提供しております。なお、当社は単一セグメントとなります。 各サービス提供に伴う「ライセンス」「開発」「運用」事業があります。 ①「データ提供サービス」とは、当社が体系化したデータベースをサービス事業者に提供し、サービス事業者 はそのデータを活用し、自社サービスを編成・運営することを行います。 ②「レコメンドサービス」とは、当社の独自データベースを活用し、音楽、映像、書籍などのエンターテイメ ント関連ならびに、美容、健康、ファッション、食、飲料、旅、住、金融など暮らし全般のおすすめ作品・ 商品・サービスに関する情報の提供を行います。このおすすめ情報により、利用者は、自分がまだ知らない 作品、商品、情報を探す、知る、購入することなどができます。 ③「パーソナライズサービス」とは、サービス利用者の行動履歴を時間の経過と共に解析し、ひとりひとりの 嗜好性に合った作品・商品・サービスに関する情報の提供を行います。これにより、利用者は、「自分の好み や気分に合ったおすすめ情報」を知ることができます。 ④「検索サービス」とは、当社独自のデータベースを活用し専門分野などに特化した検索サービスであり、サ ービス利用者は一般的な検索サービスと比較し、よりこだわりのある専門的な情報を探す、知る、購入する ことができます。 ⑤「データアナリティクス(データ分析)サービス」とは、口コミ情報、行動履歴を収集・解析し、当社独自 の感性データと組み合わせた分析を行い、印象評価、印象比較、企画、商品調達、商品開発、販売予測、プ ロモーション効果測定、メディアプランニング、制作支援などの各種マーケティング支援サービスをデー タ・ドリブン(データを元に次の施策を決定すること)にて行います。当社独自の感性メタデータとの組み 合わせにより従来手法の分析では見えづらかった「生活者や顧客やファンとコンテンツや商品との感性や感 情的な結びつき」が見えるようになります。 いずれにしても、当社データサービス活用により、サービス利用者や顧客の好みを理解し、あらたな出会いを提供し聴取、視聴、閲覧、回遊、購入、継続などサービス利用者に対する価値を高めることを主な目的としています。 これらの事業の元となるのが、当社独自開発のデータベースであります。音楽であれば、基本情報のみならず演奏されている楽器の種類、奏法、声質、歌唱方法、ビート、リズムなどの定量情報、歌詞の内容や楽曲テーマ、感性情報、年代、マイクロジャンル、影響を受けた楽曲やアーティストなどの関連情報までを詳細に特徴づける体系的なデータであります。映像であれば、基本情報に加え、たとえばそのアニメのテーマ、ストーリー、世界観、時代背景、舞台、キャラクター、職業、人間関係、シチュエーション、ファッションなどの詳細な情報を体系化しております。さらに音楽、映像、コミックなどのIPコンテンツが横断して繋がる「メディアフランチャイズ」のデータ化によりこれまで見えづらかったクロスメディア間の関係性の可視化を可能とします。これら同様、非エンターテイメント分野の美容、飲料、食品、旅行などにおいても基本情報のみならず、各商品やサービス、ブランドの特徴、体験価値、テーマ、カルチャー等を体系化し網羅しております。 ビジネスモデルとしては、「ライセンス」事業に関しては、月額従量制(月におけるデータや当社システムの利用量や利用者数に応じて発生)、月額固定制、またはその組み合わせおよび都度利用毎従量制、初期ライセンスなどがあります。「開発」事業に関しては、初期開発、サービス拡張に伴う追加開発があり、「運用」事業に関しては、主に年間契約に基づき、サービス事業者のシステムの一部を運用いたします。 当社のこれらのデータサービスは現在、KDDI株式会社、株式会社レコチョク、株式会社NTTドコモ、LINEヤフー株式会社、楽天グループ株式会社、LINE MUSIC株式会社、HJホールディングス株式会社(サービス名「Hulu」)、株式会社フジテレビジョン(サービス名「FOD」)、株式会社集英社、株式会社世界文化ホールディングス、 株式会社CEメディアハウス、株式会社ハースト婦人画報社などで利用されております。 [メディアビジネスにおける事業系統図]
経営方針・対処すべき課題6,231字を開く

経営陣が考える方向性と課題

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】 当社の経営方針、経営環境及び対処すべき課題等は、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)会社の経営の基本方針 当社は、『人の気持ちをつなぐ』ことをミッションとし、音楽・映像・書籍・一般商材などのデータベース及びそれらの過程で制作する感性メタデータを活用した感性AIを開発し、主にインターネットを通じ「レコメンドサービス」「パーソナライズサービス」「検索サービス」「アナリティクス(データ分析)サービス」「データ提供サービス」などデータ関連サービスを提供しております。 人間の想像力は無限であり、人の感性や感情は想像力を生み出します。 感性や感情(喜怒哀楽など)のデータ化は人とAIの共創の可能性を広げ、感性データを活用し、世界中のクリエイター、開発者、マーケター、サービサーの想い・こだわり・ストーリー、人々(ファン)と共に紡ぎだし、クリエイティブなエンターテイメント、ライフスタイルの誕生と広がりに貢献することが当社のパーパス(存在意義)となります。 世界中のクリエイターと開発者、生産者、マーケター、サービサー、それぞれの志や想いの連帯に貢献することで、人の心と日々の時間がもっと豊かに深まることに役に立ちます。 そのような豊かで深い心を持った人と人との気持ちが繋がることはきっと社会の平和につながります。 私達の企業活動を通じて、多くのセレンディピティ(偶然の幸せな出会い)を実現し人それぞれの人生にとって出会いというかけがえのない瞬間を生むことを可能とします。 今後の社会においてAIがますます普及されることが予想されます。その中でも米国や中国をはじめ国際的に様々な生成AIの開発が進みその競争はより一層激しくなることが予想されております。そのような一般的な生成AIは根拠となるデータがWeb上から収集された大規模なデータセットであり、幅広く汎用的ではありますが、一方で分野を特化した場合の情報の鮮度や専門性という品質面において課題があります。また日本語独特の情緒的な解釈も課題としております。当社は感性メタ含むドメインに特化した独自のデータベースでこれらの課題を解決します。合わせて特定のコンテンツ分野に特化した知識ベースの堅牢な推論手法を独自データベースと組み合わすことでこれら課題を解決し、根拠となる推論の透明性を担保し信頼性を確保します。 このような取り組みにより生成AIと感性AIの最適なコラボレーションを実現し、人間の複雑な感性や感情を理解する感性AIを活用したエンターテイメント分野とマーケティング分野で独自のデータサービスを展開し「心を豊かにするAIにより社会により貢献してまいります。 短期的には、独自の感性データ・テクノロジーにより ・エンターテイメント・IPコンテンツ市場の発展に貢献すること ・新たなクリエイター・エコノミーの創出 ・感性マーケティング市場を開拓していくこと を行い、その上でそれらを繋ぎ組み合わせたエンターテイメント×感性マーケティングの事業活動により、日本 のクリエイター、アーティスト、コンテンツの発掘から制作、国内外流通、プロモーションまでをデータでマネジメントを行うことを実現してまいります。 それらを実現するための基本方針として ① 『人の気持ちをつなぐ』ことに役に立つ価値あるサービスを確かなモノづくりにて実現するために、新しいテクノロジーが切り開く可能性を信じ、研究開発とデータ開発を重視します。 ② 常にユーザー視点、顧客価値を大切にし、真に価値のあるオリジナリティの高いサービスの実現へ向けサービス開発を続けます。 ③ エンターテイメントが生む様々なエモーション、シチュエーション、オケージョンをデータベースとして解釈し、人間の多様な創造性、想像力を科学する技術を開発します。 ④ より一層の心が豊かな社会の実現に向けた価値ある新しいサービスを生み出す技術力と企画力を育成し続けるために、多様性と自主性に富む人材の採用・育成、成長への環境づくりに努めます。 ⑤ 当社の企業理念や志を共有する従業員、取引先、株主などと共に成長し、貢献します。そのための企業文化を育てます。 これらを継続的かつ長期的かつ日常的に行うことで、その結果として、収益力の向上、持続的な成長を実現させることが、人それぞれの思い、こだわり、感性や感情を大切にし、思いやりと多様性に溢れる豊かな社会への貢献となり、一層の企業価値の向上に繋がるものと考えております。 (2)中長期的な会社の経営戦略 エンターテイメントは人の感情を動かし感性を豊かにします。そして人間の営みの中で大事な要素である想像力を育みます。今後ますますAI社会が進む中、AIが得意とはいえない、人間にとってかけがいのない想像力が社会に生まれ、育ち、発展することに貢献するデータと技術の開発が当社の創業来のパーパスであります。 そのために当社独自の感性メタデータと感性AIを磨き続けます。 今後の世界から見た日本のあり方の一つとして、日本に数多く存在するアニメ、コミック、ライトノベル、J-POPなどを中心とした日本独自文化の発掘や世界へ向けた国際流通をより発展させることにあると想定されております。当社は創業来、音楽、アニメ、ドラマ、映画、コミックなどエンターテイメントを網羅するメタデータの構築を進めている中、当社エンターテイメントに特化したメタデータやデータ技術が、クリエイター、アーティスト、コンテンツ、イベント、これらのIPの発掘に貢献してまいります。 (IPとは楽曲、アニメ、ドラマ、小説、コミック、キャラクターなどのIntellectual Property、知的財産を指します) またIPの発掘のみならず制作、プロモーション、タイアップなどのマーケティングまで一貫したサポートを当社のデータベース・データ技術で行なうことを可能とする独自の仕組みの開発を進めてまいります。 これらの取り組みより、日本のクリエイター、アーティスト、コンテンツがより多く生まれ、コラボレーションやプロモーションを推進するデータサービスを展開することにより、IP立国日本の未来に貢献してまいります。 その実現に向け当社は、音楽・映像・書籍・テレビ・イベントなどのエンターテイメント分野において国内随一のデータベースをより拡充し、独自の感性AIを活用しエンターテイメント体験機会の増加に貢献してまいります。あわせて、当社データの利活用範囲をインターネット上に留まらず、コンテンツ制作、ライブ、グッズ(マーチャンダイズ)など、リアルな体験機会の領域にも広げてまいります。 その上で、感性メタデータの開発・提供をエンターテイメント分野のみならず美容、健康、ファッション、食、飲料、旅、住、金融など暮らし全般の非エンターテイメント分野まで広げ、ライセンス提供先を流通業界、製造業界、小売業界、美容業界、旅行業界、飲食業界、広告業界、不動産業界、金融業界などに展開してまいります。そのプロセスとして、独自の感性ターゲティング広告サービス「Trig’s」を広げ、日本国内におけるPMP(Private Market Place)といわれるブランド・サービスの共感を繋ぐ広告サービスとして、様々なメディアや企業の信頼性と収益性の向上に貢献してまいります。 これら現在進めているエンターテイメントデータサービスと感性マーケティングサービスを掛け合わせることで、次世代に向けたIPデータテクノロジーサービスの展開を加速します。 その先には、個人と企業とクリエイターやアーティストが垣根を越えて「共感を軸に協創するプラットフォームサービス」の構築があります。 生活者、クリエイター、アーティスト、コンテンツ、企業、製品、開発者、生産者、それぞれの持つストーリーや世界観を繋げることで、セレンディピティあふれる体験の連鎖により、人の内面的な成長に寄与しQuality of Lifeの向上に貢献します。 それらの実現のために、当社独自の人の感性や感情を体系的に情報化したオリジナルデータベースの開発およびそのデータを利活用する感性AI関連技術開発を進めてまいります。 ・エンターテイメントデータサービスの質、量の継続的な改良 ・エンターテイメントデータサービス外部アライアンス強化 ・独自の感性マーケティングサービス進展 ・エンターテイメントデータサービスと感性マーケティングサービスを掛け合わせたIP関連事業の推進 ・上記事業及びデータの海外連携、展開 以上を行なってまいります。 (3)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等 当社では、感性メタデータ・感性AI関連技術を活用した新しいサービスの開発、品質向上を継続的に行い、より多くの皆様に当社独自の人の気持ちが繋がるサービスを提供し、顧客満足度の向上を図ることが当社の企業価値の向上に繋がると認識しております。そのための経営指標として「成長性」と「収益性」を重要な経営上の指標としております。 当社の中期的な経営指標として、社会により深く役に立ち、かつ独自性が高い事業の指標として「売上総利益率60%以上」を目標としています。それらを達成するにあたり、当社データ関連サービス技術の事業モデルにおいて一時的な受託開発・運用モデルではなくユーザー数の拡大が直接的もしくは間接的な収益拡大に繋がる事業モデル、月々の継続的な収入となるサブスクリプション(定額制)事業モデル、当社が独自に開発した感性AIを最大限活用したIP事業モデルなどのライセンス型ビジネスモデル及び新たなIPコンテンツの発掘から制作・マーケティングへの貢献による成功報酬型などの収益モデルの多様化を進めております。 中期的な経営指標として「売上成長率年間20%以上」を目標としております。 またあわせて、「月間ライセンス提供数および額」「新規ライセンス提供数」「既存ライセンス継続率」「ライセンス型ビジネスモデルの売上構成比」「売上に占める研究開発費やデータ開発などの先行投資額比率」の管理に取り組んでまいります。 (4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題 インターネット関連、データ関連、AI関連分野の技術革新、生活者や企業の目的や嗜好の多様化、新規参入など変化の激しく起こりうる事業環境の中で、当社が長期的に持続可能な成長を見込み、経営戦略を確実に遂行していくために、以下のような課題に対処してまいります。 ①優秀な人材の確保、育成 継続的な成長の原資である人材は、当社にとって、最も重要な経営資源と認識しております。当社独自の技術開発力や企画力およびサービス運営力を維持し、継続的に発展、強化していくために、優秀な社員を継続的に雇用し、その成長の機会を提供し、かつ事業規模を拡大させていくための人材を獲得する必要があります。 人的基盤を強化するために、全役職員を対象としたクレド(行動規範)など企業文化の熟成、採用体制の強化、新入社員・中堅社員・管理職向けなど段階に応じた教育・育成、研修制度、人事評価制度、より弾力的な報酬制度、多様な働き方を実現する勤務体系の充実など、各種施策を進める方針であります。 ②開発・品質管理体制の強化 当社が開発を手掛けるアプリケーション、データベースおよびサービスは、技術革新の中で、開発内容が複雑化する可能性があります。また、ライセンス事業モデルの中でも顧客においては、開発スピードのさらなる向上やコストの軽減、高付加価値化を求めてくることが想定されるため、これらへの対応力の強化が必要となります。 このため当社では、企画営業部門と開発部門における連携面での見直し、開発・運用ルールの統一化、自社開発ツールの構築、開発体制の一体化など全社的な技術資産の共有を行うことで、開発・品質管理体制の一層の強化を図っていきます。 ③収入モデルの多様化 現在の当社の主な収入モデルは、ライセンス収入モデル、開発収入モデル、運用収入モデルなどであります。 現在主力であるライセンス収入モデルの多様化を一層進めてまいります。 低い金額でライセンス提供可能なライト版ライセンス、初めは無料で提供するフリー版ライセンス、付加価値向上に合わせたアップグレード版ライセンス、また当社サービスの外部の代理店による販売などのエージェント型ライセンスなど収入モデルなどの多様化に一層取り組んでいきます。 さらに、当社感性メタデータ、感性AI活用の収入モデルとして、利用成果に応じて権利の一部を共有するなどのIP(知的財産を活用し収益を得る)事業モデルの構築に取り組んでまいります。 ④内部管理体制、コーポレート・ガバナンスの充実 当社では継続的な成長を実現していくために、事業規模に応じた内部管理体制の充実が不可欠であると認識しております。金融商品取引法に基づく財務報告に係る内部統制の評価へ対応すべく、業務の適正性や効率性、財務報告の信頼性の確保に努める必要があります。 今後も事業規模の拡大に合わせ管理部門の一層の強化による内部管理体制の整備を図るとともに、会議体および職務権限の見直しや社外役員の積極的な導入など、コーポレート・ガバナンスの充実に取り組む方針であります。 ⑤インターネット関連技術・サービスなど企業との連携 今後、国内外のインターネット技術やサービスは、ますます連携や融合されていくことと予想され、当社はこの流れへの対応力の強化が必要となります。 このため、当社では独自のデータベース及びデータサービスの開発を通じて通信事業者、デバイスメーカーやインターネット関連企業およびサービス提供企業との連携や権利元との調整などアグリゲーション力を強化していく方針であります。 ⑥営業体制およびコンサルティング能力の向上 既存事業のエンターテイメント分野向けデータサービスから新規事業の感性マーケティング分野へのデータサービスまで事業領域が広がる中で、営業人員および営業体系の強化、提案時または案件成立後のサポートともいえるコンサルティング能力の向上がより一層必要となります。業界経験者の採用、若手人材の育成、またエンターテイメント分野と感性マーケティング分野にまたがる営業とコンサルティングを可能とするスペシャリストの採用などを通じて、体制の強化、能力の向上に努めてまいります。 (5)その他、会社の経営上重要な事項 大株主との取引等 当社はカルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社(以下「CCC」といいます)より出資を受け、当事業年度末において同社は当社の議決権の9.8%を保有する大株主となっております。今後のマーケティング分野におけるCCCグループとの連携を目指し、データベースの開発およびその利活用に引き続き取り組んでおります。なお、CCCグループとの取引条件につきましても同社以外の取引先と同様に、価格交渉などの手続きを行った上、その都度決定しております。
事業等のリスク4,303字を開く

会社が自認するリスクの一覧

3【事業等のリスク】 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が提出会社の財政状態、経営 成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクは、以下のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において当社が判断したものであります。 (1)事業環境について ①インターネットに関する技術およびサービスの変化 当社は、インターネット関連テクノロジーに基づいて事業を展開しております。インターネット関連テクノロジー業界では、新技術や新サービスが相次いで開発されており、技術および顧客ニーズなどの変化の速度が速いという特徴があります。 このため、当社は独自でかつ付加価値の高いサービスの実現に向け積極的な研究開発に注力しております。人の感性や感情を捕捉し得る「感性AI」関連技術開発を推進し、当社ならではの新たな技術やサービスの開発を進めております。しかし、研究開発の遅れ、顧客ニーズの見誤りや優秀な人材の確保の遅れ等により市場の変化に合った技術革新のスピードに適切に対応できない場合には当社の技術およびサービスが陳腐化し競争力が低下することが考えられ、当社の事業展開および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②生成AIの進展 世界的な規模で各種生成AIの開発はより一層進むことが予想されます。 これらの技術の進化は、社会的な構造の改革を伴うものであり、かつ当社の関わるインターネット関連テクノロジー、データサービス分野にも大きな影響を及ぼすことが見込まれます。そのような環境の中、当社は独自の感性メタデータおよび感性AIの開発を進め、日本ならではの感性・感情情報を解釈することを強みとし、合わせて生成AIとの連携強化を進めます。 ③競合について 当社に関連したインターネット分野のデータサービス分野におきましては、今後も引き続き新規参入企業が増加することが予想されます。 一方で当社では、独自に開発した感性メタデータを中心とした独自データベースを最大限に利活用するビジネスモデルの構築をより強化し、他企業との差別化を図っております。また同時に、エンターテイメント分野において10年以上に及ぶ感性メタデータの開発・運用実績を踏まえた独自の分析技術や利活用技術開発を積極的に進め、「人の感性・感情を科学する」付加価値の高いサービスの質を実現し続けると共に、新規サービスの提供や既存サービスに対する新機能の実装を効率的に実現しております。しかしながら、競合となり得る会社が当社を上回る開発スピードやサービスの質を実現した場合、当社における事業展開および経営成績に影響を与える可能性があります。またインターネット広告市場においては、国内外の有力企業との競合があります。このためより独自の感性・感情の可視化・体系化を実現する技術に磨きをかけ、独自性を高めることとあわせ、必要に応じて有力企業との連携、提携も検討してまいります。 (2)事業内容について ①プログラム等のバグ(不良箇所)について 当社のアプリケーション、システムおよびデータベースの開発に関しては、社内の検証専門チームに加えて、外部の検証専門企業も活用することにより、納品する際のテスト・検証について専用の体制を構築し、開発・品質管理体制の強化を図っております。 しかしながら、完全にプログラム等のバグを排除することは難しく、プログラム等に重大なバグが生じた場合、当該プログラム等を使用したソフトウエア等によるサービスの中断・停止等が生じる可能性があります。この場合、当社の信用力低下や取引先あるいはユーザーからの損害賠償の提起等により、当社の事業展開および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②ソフトウエア資産について 当社では、アプリケーション、データベースおよびエンジンを開発し、それらを活用したデータベースサービスを推進しております。それらの開発に係るコストについては、原則として研究開発費をはじめとした販売管理費として費用計上しております。そのなかで一部事業パートナーとの契約があるものについては自社サービス用ソフトウエアとして無形固定資産に計上しております。事業パートナーとの契約変更などにおいてこれらを一部または全部を除却処理する可能性があります。その場合、一時に費用が発生するため、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。一方で自社サービス用ソフトウエアの開発および研究開発については、プロジェクト推進体制を整備し、慎重な計画の立案・遂行に努めております。 ③システム障害・通信トラブルについて 当社では、主にサーバーを利用し、機能やサービス提供をしております。サーバー運用に際しては、クラウドサービスの活用を中心とし、安全性を重視したネットワークおよびセキュリティシステムを確保および構築し、24時間のシステム監視をはじめ、セキュリティ対策も積極的に行っております。 しかしながら、自然災害、火災、コンピュータウイルス、通信トラブル、第三者による不正行為、サーバーへの過剰負荷等あらゆる原因によりサーバーおよびシステムが正常に稼動できなくなった場合、当社のサービスが停止する可能性があります。この場合において、当社のサービス提供先との契約に基づき損害賠償の請求を受けることがあった場合、当社の経営成績に影響を与える可能性があります。 (3)組織体制について ①人材の確保や育成について 当社において優秀な社内の人材の確保、育成および定着は最重要課題であり、将来に向けた積極的な採用活動、人事評価制度の整備や研修の実施等の施策を通じ、社内リーダー層への幹部教育、新入社員および中途入社社員の育成、定着に取り組んでおります。 しかしながら、これらの施策が効果的である保証はなく、また、必要な人材を確保できない可能性があります。また、必ずしも採用し育成した役職員が、当社の事業に寄与し続けるとは限りません。このような場合には、当社の事業展開および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ②特定の役員への依存について 当社創業者である代表取締役社長浦部浩司は、当社の最高経営責任者であり、事業の立案や実行等会社運営において、多大な影響を与えてまいりました。 現在当社では、事業規模の拡大にともなった権限の委譲や業務分掌に取り組み、同氏への依存度は低下しつつありますが、今後不慮の事故等何らかの理由により同氏が当社の業務を継続することが困難になった場合には、当社の事業展開および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 (4)法的規制等について ①法的規制について 現時点で、今後の当社事業そのものに対する法的規制はないと認識しておりますが、インターネットを活用したサービスに関しては、不正アクセス対策、電子商取引におけるトラブル対策、知的財産権の保護、個人情報の保護など今後新たな法令等の整備が行われる可能性があります。 例えば、2017年5月および2022年4月の「改正個人情報保護法」の全面施行などに見られるように、個人情報を生活者にとってより有効的に利用することに取り組んでいく方向はこれからの社会にとっても当社の事業機会にとっても価値がある一方で、プライバシー保護、セキュリティ保護などに関しては一層の留意が必要であります。 同法を始めとする今後の法令等の制定、改正あるいは社会情勢の変化によって既存の法令等の解釈に変更がなされ、当社の事業分野において新たな法的規制が発生した場合、当社の事業展開に制約を受けたり、対応措置をとる必要が生じる可能性があります。 ②個人情報の取り扱いについて 当社が開発・提供する各種サービスの利用者は、主にスマートフォン等のデバイスを利用した個人であり、当社が運営を行うサービスにおけるユーザーサポート等において、氏名・電話番号等の当社グループサービスの利用者を識別できる個人情報を取得する場合があります。また、通常の取引の中で、業務提携先や業務委託先等取引先についての情報を得ております。 当社は、個人情報の管理強化のため、個人情報保護マネジメントシステムマニュアルの制定、役職員への周知徹底を図ると共に、これらの個人情報は、契約先である外部の大手データセンターへ格納し、高度なセキュリティ体制のもとで管理しております。 なお、2010年6月より現在に至るまで継続的に一般財団法人日本情報経済社会推進協会より個人情報の適切な取り扱いを実施している事業者であることを認定する「プライバシーマーク(R)」使用許諾事業者の認定を受けております。 今後につきましても、社内体制整備と共に、外部のデータセンターと継続的にセキュリティ対策強化を行い、いかなる個人情報も流出しないよう細心の注意を払ってまいります。しかしながら、当社の管理体制の問題、または当社外からの不正侵入および業務提携や業務委託先等の故意または過失等により、これらのデータが外部へ漏洩した場合、当社の信用力低下やユーザーからの損害賠償の提起等により、当社の事業展開および経営成績に影響を及ぼす可能性があります。 ③知的財産権について 当社は、知的財産権の保護については、会社のコンプライアンスおよび社会的責任において重要な課題であると認識しております。 開発、コンテンツの提供、日常業務でのソフトウエアの使用等の中で、当社の従業員による第三者の知的財産権の侵害が故意または過失により起きた場合、当社は損害賠償の提起等を受ける可能性があります。 (5)その他 ストック・オプション行使による株式価値の希薄化について ストック・オプション制度は、会社の利益と、役職員個々の利益とを一体化し、ビジョンの共有や目標の達成等、職務における動機付けをより向上させること、また監査役においては適正かつ厳格な監査による企業価値向上の意欲を高めることを目的として導入したものであり、今後も資本政策において慎重に検討しながらも、基本的には継続的に実行していく考えであります。 新株予約権には一定の権利行使条件がついており、原則として2年を経過した日から段階的な行使を基本としておりますが、これらの新株予約権が行使された場合には、当社の1株当たりの株式価値が希薄化することになり、将来における株価へ影響を及ぼす可能性があります。
経営成績の分析 (MD&A)8,328字を開く

業績がなぜこうなったかの経営陣の説明

4【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】 (1)経営成績等の状況の概要 当事業年度における当社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。 ①財政状態及び経営成績の状況 当事業年度におけるわが国経済は、米国の政治情勢から端を発する世界経済の不安定さ、依然と続く国際的な物価上昇も関連する地域格差の広がり、先行きが明るいとはいえない地球規模でのエネルギー・環境問題など様々な複合的な要素の中、不透明感が増していく1年間でした。その中でも全体的にいえば景況感が減退するようなことはなく、一定の水準で成長基調にあるともいえました。資本市場においては2024年夏より市場の不安定さは増しており、国内の家計における景況感との乖離も出てきておりました。社会として変化性や多様性が富み予測の困難性がより増していく状況にありました。 このようにますます複雑性が増す社会において、社会全体が包摂性を育みひとりひとりがより自分らしく生きるというウェルビーイングの重要性はより強まる時代に進んでおります。一方では生成AIをはじめとしたAI技術の進展は凄まじく、AIと人間のあるべき関係性において今後ますます大きな課題と可能性の相反に向き合う状況が進むことが予想されております。 そのような時代背景において、当社は、通常のAIでは捉えきれない人間の感性や感情をデータで理解することに引き続き注力しております。事業としてエンターテイメント×感性マーケティングという分野を開拓し、独自の感性AIを活用し人それぞれの“ありたい自分”を見つけて過ごす価値ある時間(Quality of Life)の増加に貢献する事業活動を行なっております。 今後より変化性や多様性が富む時代において、経済活動においても、機能性や経済性の重要性はもちろんのこと、情緒的価値、感性価値を軸とした経済活動は、従来以上に重要な要素となり、当社独自の人の気持ちを繋ぐ感性AI、感性メタデータ活用先、活用方法は広がる社会環境にあります。 具体的に言えば、エンターテイメント分野でのデータサービスにおいては、音楽・映像のインターネット配信市場の進化に向けて、着実に成長しております。また感性AI技術の活用先は、エンターテイメント分野以外の美容、健康、ファッション、食、飲料、旅、住、金融など日々の暮らしに関わる領域に広がっており、インターネット媒体での記事・コンテンツのレコメンド(おすすめ)や広告などにおいて利活用が一層進んでおります。 当社独自の感性データ技術は、これらのエンターテイメントデータサービスや広告サービスを通じて生活者視点でいえば、自分の“好き”や“推し”に出会う、自分らしく生きる、社会と共に生きる、自らのライフスタイルをみつけてより良く暮らす、そうした欲求を繋ぎ広げることを可能とする技術です。企業視点から見ても、エンターテイメント分野においては、お気に入りの楽曲、アーティスト、アニメ、ドラマ、映画、俳優、クリエイターなどと出会う機会の増加や音楽、視聴経験の向上への貢献、広告サービスにおける感性マーケティング分野においては、短期的ではない中期的な視点による企業が持つそれぞれのフィロソフィー、カルチャー、ストーリー、こだわり、パーパスなどを丁寧に訴求することで、自社の感性価値、情緒的価値をきっかけに企業と生活者が共感で繋がるより深いコミュニケーション活動への貢献が可能となってきております。 当社が培ったエンターテイメント分野でのデータベースやデータマネジメント技術を活用し感性マーケティング分野に繋げることで、多くのアーティスト、クリエイターの才能を発見し、それぞれのストーリーや世界観を可視化し、結果として新たなコンテンツ(IP※)の発掘から制作、流通、プロモーション、コラボレーション、二次展開までのサポートを行うことを可能とします。創業より25年培ったエンターテイメント分野でのデータ関連技術を活用し、当社は今後のIP立国日本に貢献してまいります。 ※楽曲、アニメ、ドラマ、小説、コミック、キャラクターなどのIP(Intellectual Property:知的財産) 当社の強みは、感性メタデータを活用した独自の感性AIの開発と音楽、映像を中心としたエンターテイメント分野を通じて人間が持つ感性や感情を体系的、網羅的、詳細にデータベース化を行い、国内最大級の感性データベースであるメディアサービスデータベース(以下「MSDB」といいます)として開発、運用しているところにあります。それらのデータ・技術開発を通じて、人間の感性と感情に寄り添う「セレンディピティ=偶然の幸せな出会い」を生む独自のデータサービスを可能とします。 当社は、「データベース・サービスカンパニー」として、創業以来『人の気持ちをつなぐ』というビジョンのもと、コンテンツに紐づく情報をデータベース化したオリジナルのMSDBを開発し、具体的には現在、「音楽データサービス」「映像データサービス」「感性ターゲティング広告サービス」の3事業を展開しております。 これらのサービスについては、ユーザーベースをもつパートナー企業への技術ライセンス提供として、KDDI株式会社、株式会社レコチョクを通じた株式会社NTTドコモ、LINEヤフー株式会社、楽天グループ株式会社、 LINE MUSIC株式会社、HJホールディングス株式会社(サービス名「Hulu」)、株式会社フジテレビジョン(サービス名「FOD」)、株式会社集英社、株式会社世界文化ホールディングス、株式会社CEメディアハウス、株式会社ハースト婦人画報社、株式会社講談社などのサービスにて利用されております。 開発・運用型売上ではなく、技術ライセンス収入主体への事業モデルの転換に向けたデータ・テクノロジーライセンス事業に一段と主力事業がシフトする一方で、研究開発やデータ開発を引き続き、売上の25%を目処に積極的な投資を実行しております。それら事業活動の結果として、当期の売上高は前事業年度比101.9%の1,060,132千円、売上原価は、前事業年度比94.1%の530,615千円となりました。販売費及び一般管理費については、将来成長に向けた先行投資としての研究開発活動を積極的に継続し、前事業年度比86.3%の477,075千円となりました。また、繰延税金資産の回収可能性を見直し、繰延税金資産及び法人税等調整額を33,658千円計上しております。 これらの事業活動の結果、当事業年度の経営成績は、営業利益52,441千円(前事業年度は営業損失76,663千円)、経常利益55,062千円(前事業年度は経常損失80,272千円)、当期純利益は86,594千円(前事業年度は当期純損失139,132千円)となりました。 当事業年度末における総資産は、907,624千円(前事業年度末比92,895千円増)となりました。流動資産につきましては786,251千円(同89,501千円増)となりました。増減の主な要因としましては、現金及び預金の増加(同135,226千円増)、売掛金の減少(同41,208千円減)があったことによります。 固定資産につきましては、121,373千円(同3,394千円増)となりました。これは主に、本社移転に伴う建物等の増加、敷金及び保証金の回収による減少、繰延税金資産の計上によるものであります。負債は、287,746千円(同25,264千円増)となりました。増減の主な要因としましては、未払費用の増加(同12,643千円増)、未払法人税等の増加(同10,239千円増)、退職給付引当金の増加(同10,201千円増)、預り金の減少(同10,921千円減)であります。 以上の結果、純資産は、619,878千円(同67,631千円増)となり、自己資本比率は、前事業年度末の63.9%から65.4%となりました。 ②キャッシュ・フローの状況 当事業年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」といいます)は前事業年度末に比べ、135,226千円増加し、600,191千円となりました。当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。 (営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果獲得した資金は、121,564千円となりました。主な収入要因としては、税引前当期純利益63,013千円、売上債権の減少41,208千円、未払費用の増加12,643千円、退職給付引当金の増加10,201千円がありました。一方で主な支出要因としては、仕入債務の減少8,551千円、預り金の減少10,921千円であります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は、28,007千円となりました。主な収入要因としては、敷金及び保証金の回収による収入81,614千円であります。一方で主な支出要因としては、有形固定資産の取得による支出34,146千円、資産除去債務の履行による支出17,000千円であります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果使用した資金は、14,345千円となりました。主な支出要因としては、配当金の支払額7,350千円、自己株式の取得による支出6,994千円であります。 ③生産、受注及び販売の実績 a.生産実績 当社は、生産実績を定義することが困難であるため、生産実績の記載はしておりません。 b.受注実績 当社で行う事業は、提供するサービスの性格上、受注実績の記載に馴染まないため、当該記載を省略しております。 c.販売実績 当社は単一セグメントとしているため、当事業年度の販売実績をサービス内容毎に示すと次のとおりであります。なお、当事業年度より販売実績をサービスライン別からサービス内容別に変更しており、前事業年度についてもサービス内容別に表示し直しております。 名称   前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   前年同期比(%)   金額(千円)   前年同期比(%) サービス提供   934,900   95.4   934,315   99.9 受託開発   104,961   268.8   125,816   119.9 合計   1,039,861   102.1   1,060,132   101.9 (注)最近2事業年度の主な相手先別の販売実績および当該販売実績に対する割合は次のとおりであります。 相手先   前事業年度 (自 2024年4月1日  至 2025年3月31日)   当事業年度 (自 2025年4月1日  至 2026年3月31日) 金額(千円)   割合(%)   金額(千円)   割合(%) LINE MUSIC株式会社   199,172   19.1   198,780   18.7 楽天グループ株式会社   143,203   13.7   149,065   14.0 株式会社エッグス   35,700   3.4   107,100   10.1 (2)経営者による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 経営者による当社の経営成績等の状況に関する認識および分析・検討内容は次のとおりであります。 なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。 ①重要な会計方針及び見積り 当社の財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。 これらの財務諸表の作成にあたっては、経営者による会計方針の選択・適用、資産・負債および収益・費用の報告数値に影響を与える見積りを必要とします。経営者は、過去の実績などを勘案して合理的な見積りを行っておりますが、見積り特有の不確実性があるため、実際の結果は、これらの見積りと異なる場合があります。 なお、当社の財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは、「第5経理の状況 1.財務諸表等(1)財務諸表〔注記事項〕(重要な会計上の見積り)」に記載しております。 ②経営者の視点による経営成績等の状況及び資本の財源、資金の流動性についての分析 当事業年度においては、独自技術資産を活用したデータライセンス提供に関連する事業を主体にした事業モデルを進めてきました。従来のエンターテイメント分野向けのデータサービスに加えて、新規事業として感性マーケティング事業の育成を行いました。またIPコンテンツ市場の広がりを見据え、音楽・映像データサービスの強化に努めた結果、売上は1.9%増加しました。今後は、一層の売上成長と合わせ、収益性の高い独自のデータサービスの成長を基軸に収益性の向上を進めてまいります。 また、当社の主な資金需要は運転資金および研究開発費用であります。 運転資金は人件費支払いに充てるためのものであり、原則として営業活動による収入で賄うこととしております。 研究開発費用は、感性や感情を解釈する感性AI関連の技術開発、社内で使用するソフトウエアの開発や、ソフトウエア開発に使用するサーバー等の利用にかかる支払いに充てるためのものであり、基本的には営業活動による収入を主たる財源としておりますが、無借金であることから資金繰り、金融情勢を勘案し、良好な関係にある金融機関から借入による資金調達も必要に応じ、検討可能な状況であります。 (3)経営戦略の現状と見通し 現代の世界的に先行きが不透明な時代にある中で、生成AIのさらなる進化など技術やデータ活用の進化により新たな産業革命ともいわれる大きな変化が生まれております。その変化は経済活動のみならず生活のあらゆる領域での変革をもたらし、それらは人々の価値観の変化にも繋がっていきます。 自身の存在意義、パーパスなどに向き合うことがより重視されると共に、社会の多様性、包摂性、複雑性への理解の重要性が高まっています。社会と共生しながら自分らしくより良く生きる、ウェルビーイングやSDGsなど精神的な熟成を伴う価値観の浸透がさらに大事になってきています。それらの実現性によりまさに地球の将来を決める大きな変化をもたらす可能性があります。 このような時代背景の中、人間の感性や感情を解釈する技術はますます重要になります。これらの技術は「目に見えないものを感じる想像力」を育みます。ひとりひとりの想像力が成長することにより、個々人の精神性の熟成や人間性の回復が今後より進み、志を持つ個々人と企業の様々なコラボレーション(共創)が進化していきます。それらのコラボレーションは結果として社会や経済の多様性と自主性を伴った熟成された世界のより良い発展に寄与することとなります。 当社のエンターテイメントデータサービスは、音楽や映像作品・コンテンツに宿るクリエイターのメッセージ、ストーリー、世界観などを社会に多く繋ぐことで、人々が想像力を育む一助になりえます。また日本国内の音楽や映像作品・コンテンツは、日本はもとより、グローバル規模での流通が今後、言語の壁を越えて、ますます進んでいくことが予想されます。さらに、誰でもクリエイターになりえる時代が到来します。このような時代に貢献しえる会社として、データ・システム提供サービス会社からIPコンテンツを創発・増幅する会社への脱皮を進めております。加えて、それらデータサービスのグローバル展開を行ってまいります。 エンターテイメント関連市場においては、 ①基盤となるエンターテイメントデータベースの品質(質・量)を上げ、エンターテイメント関連市場への貢献を視座に、データ企業との連帯を強化します。 ②インターネットを活用した音楽体験、映像体験といった体験価値がこの10年ほど熟成されてきた中で、次の10年を見据えたNext Experience(次なるエンターテイメント体験)をパートナーシップを組みながら開発を進めます。 ③①②の活動を踏まえ、日本のエンターテイメント作品・コンテンツが海外でより多く広まることに、独自のデータサービスで寄与します。 感性ターゲティング広告をはじめとした感性マーケティングサービスは、企業・ブランド・製品・サービスが持つ想い、こだわりを生活者に感性的、情緒的価値を伴い繋げることで、共感に基づいた出会うべき生活者と企業・ブランド・製品・サービスを繋ぎます。その結果、生活者の時間と心の豊かさを生み、企業・ブランド・製品・サービスに付加価値や収益を生むことを可能とします。 感性マーケティング関連市場においては、 ①感性ターゲティング広告を国内でも立ち上がる可能性が高いPMP(private market place=従来のアドネッ トワークとは異なり企業広告や出稿メディアにおいて広告の質を最重要視した世界的に普及が進んでいる新しいインターネット広告)市場において、当社広告サービスのTrig’sの普及に努めます。 ②PMP市場において、企業・ブランド・製品・サービスが持つ、ストーリーや世界観を独自の感性AIで可視 化し共感が連鎖する広告サービスに発展させます。 ③①②を行いつつ、投資先行の現在から収益化のスピードを上げてまいります。 またその先には、「エンターテイメント×感性マーケティング」の事業を実現し、生活者、クリエイター、アーティスト、開発者、マーケター、生産者が持つストーリーや世界観を繋ぎます。 具体的にはIP(知的財産となるエンターテイメントコンテンツやクリエイター)の発掘、制作、流通、マーケティングまでを独自のデータ・テクノロジーで繋ぎ支援します。 これらを実現する仕組みとして当期において、独自のエンターテイメントに特化したDMP(データ・マネジメント・プラットフォーム)を開発しました。 日本のこれからの未来であるIP立国日本に貢献する会社として成長してまいります。 これらを実現する重要な要素は創業以来の当社の注力領域である人間の持つ「感性」や「感情」のデータベース化およびその利活用にあります。当社は「人の感性や感情を理解する技術」の開発をより一層進めてまいります。そのための土台となるのが、当社独自感性データベースおよび感性AIの技術となります。 その上で、中長期的に自社にてユーザーベースを持ちうる当社独自のデータベース活用サービスを展開し、国内外で一人でも多くの利用者を増やしていくことで、当社ミッションである世界中の『人の気持ちをつなぐ』ことに寄与していきます。 (4)経営者の問題意識と今後の方針について 短期的には、収益基盤の改善と強化のペースを一層上げて進めます。この短期的な改善・強化を徹底して実現した上で、中長期の戦略の実行を進めてまいります。また非連続的な成長を目的とした経営判断も一層行なってまいります。 また将来を見据えたリーダー層の育成、企業文化のさらなる熟成、浸透などの人材育成およびマネジメント面の強化についてもペースを上げて行っていきます。 その上で当社の経営陣は、現在の事業環境および入手可能な情報に基づき最善の経営戦略を立案し、実行するように努力しておりますが、当社の属するインターネット業界は開発スピードが速く、その内容も複雑化してきております。また、提供するサービスについても、ユーザーの嗜好や流行の変化を捉え、柔軟な事業展開が必要となり、競合他社との競争が激化することも予想されます。あわせてあらゆる分野で大きな変革をもたらすであろう生成系AIの進展は、予想を超えて進む可能性を持っております。 そのような事業環境の中で、当社は、人の感性と感情を解釈する技術およびサービス開発に特化し集中することで、徹底的に独自性を磨き、感性メタデータを基盤とした事業モデルにて収益拡大を強化してまいります。また独自技術を活用した収益モデルの多様化とパートナーシップの強化を図り、収益の柱を増強、確立してまいります。

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開示資料

出典

このページの財務・役員・株主等のデータは、金融庁EDINETに提出された開示書類から自動抽出しています。会計基準は JapanGAAP

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